JP2006008010A - 車両用シートスライド装置 - Google Patents

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Hideo Nihonmatsu
英雄 二本松
Yasutaka Kojima
康敬 小島
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Abstract

【課題】 車両用シートのシートバックを前方に倒し、その状態でシートを前方へ移動させ、ウォークイン後、シートを元位置へ戻すが、ウォークイン中、助手席への乗降が不便である。
【解決手段】 第1スプリング(33)がメモリーランナー(7)と離反してもメモリーロック(9)がメモリーレール(3)の孔(8)に係合しているときは、同位置にメモリーランナー(7)は保持される。他方のレール(34,35)にリンク機構(36)を配し、シート(30)が前方にいるときシートバック(31)を戻してもレールアンロック状態が保持される。第9リンク(40)の腕部(48)がシートバック(32)とワイヤー(49)を介して連結される。シートバック(32)の前倒しにより第9リンク(40)の当接片(43)をブラケット(41)から離反させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両の後部席(リアシート)への乗員の乗降(ウォークイン)を容易にさせるため、前方席(フロントシート)の前方への移動を可能とさせかつシートバック起立のまま該シートの後方への移動を可能とさせるシートスライド装置に関する。
車両の後部席への乗降(ウォークイン)を容易にするため、前方(フロント)のシートのシートバックを前倒してシートを保持するアッパレールを床に固定したロアレールに対するスライドロックを解除し、シートを前方へ移動させることは公知である。又、シートの元位置を記憶(メモリー)させておき、乗降後、シートを元位置へ復帰させるメモリーランナーを設けることも公知である。
乗員の乗降後、シートを記憶された元位置へ即ちロアレール側にロック(係止)されているメモリーランナーの位置迄復帰させ、前倒しのシートバックを引き起こすと、シートがスライドロック状態となる。勿論、メモリーランナーより前方の位置でのシートのロックは可能であり、この場合、その後の通常のシートバック操作により残されていたメモリーランナーを復帰させる。
ところで、この種のシートスライド装置を用いたフロントシートの内、一方のシートがウォークインのために前方へ移動した状態のとき、他方の隣のフロントシート(主に助手席)への乗員の乗り込みができない。
特開平8−253064号公報 特開平11−321393号公報
メモリーランナーの前方でシートバックを引き起こした場合、シートがスライドロック状態となる。このような状態では、シートの前方において、乗降可能なスペースが十分に確保できていない。このため、操作ハンドルによって、シートのスライドロック状態を解除し、シートを乗降可能な所定の位置まで移動させなければならない。このため、不便となっている。
それ故に、本発明は、前述した従来技術の不具合を解消させることを解決すべき課題とする。
本発明は、前述した課題を解決するために、対のレールの一方のレールにメモリー機構とロック・アンロック機構を配しかつ他方のレールに該ロック・アンロック機構の動作を阻止しかつシートバックとワイヤーを介して連結したリンクを有するリンク機構を設ける技術手段を採用する。これにより、メモリー機構を有するシートにも係わらず、シートをレールの後方位置から前方へ移動させかつ前方位置でシートバックを引き起こしたときは、シートをレール中央部の定位置へとロック解除のまま後退可能であり、シートをレール中央部又はその前方からウォークインのために前進させたときは、ロック解除のままレールの中央の定位置へ後退可能となる。
本発明によれば、シートバックの前倒しに連動又は操作ハンドルの動作によりシートを支持する可動レールを固定レールに対してのロックを解除又は解除を保持する車両用シートスライド装置において、一方のレールにロック機構をかつ他方のレールにロック機構と連動するリンク機構を有し、シートの最前方位置と最後方位置との間の全領域でシート位置のメモリーが可能であり、ウォークイン操作により最前方位置にあるシートの前倒しシートバックを戻してシートを後方に移動させたとき、シートが最前方位置と最後方位置との間の任意の定位置でロック状態となり、ウォークイン操作により最前方位置にあるシートのシートバックを前倒しのままシートを後方へ移動させるとシートのメモリー位置でロック状態となることを特徴とする車両用シートスライド装置が提供される。
好ましくは、リンク機構が他方のレールの可動レール側に保持された第8リンクと、可動レール側に保持されかつ第8リンクと協働し、その一端が固定レールに支持されたブラケットに係脱自在の第9リンクとを有し、第9リンクが第9リンクとシートバックとを連結するワイヤーを受ける腕部を有し、シートの前進により第9リンクの一端とブラケットとを非係合とさせる。
さらに好ましくは、ブラケットが他方のレールの固定レールの中央の任意の位置から前方へと位置する。
本発明は、車両の床に離間して固定される対のロアレールと、各ロアレールに対して摺動自在に配されかつシートを支持するアッパレールと、一方のロアレールに配されたメモリー機構と、一方のアッパレールに配されかつアッパレールをロアレールにロック・アンロックさせる機構と、シートバックの前倒しにより作動するメモリー機構と、ロック・アンロック機構を動作させるようシートバックと連結する作動機構と、他方のアッパレールに配されかつ前記ロック・アンロック機構の作動を選択的に阻止するリンク機構と、該リンク機構と前記ロック・アンロック機構とを結合させるロッド機構とを有し、シートの最前方位置と最後方位置との間でシート位置のメモリーが可能であり、リンク機構がシートバックからのワイヤーに連結されたリンクを有し、ウォークインのためシートバックを前倒して前方へ移動した後、シート前方位置でシートバックを引き起こしたときリンク機構によりロック・アンロック機構のロック操作が阻止され、シートバックの後方への移動を可能とする車両用シートスライド装置を提供する。
さらに、本発明は、一方の固定レール側にその長手方向に摺動自在に配したメモリーランナーと、一方の可動レール側に固定されかつ作動リンクとロックリンクとを枢支するフレームとを有し、ロックリンクの一端が両レールの係脱をなす操作ハンドルにかつ他端がシートバックの前倒しと引き起こしに連動する作動リンクと協働し、さらに、作動リンクの動きに応答してメモリーランナーに枢支したメモリーロックを固定レール側に対し係脱させ、メモリーランナーが、一方向へ附勢するスプリングに連結されかつフレームに枢支された当接リンクと当接自在であり、メモリーランナーが当接リンクとスプリングとにより可動側レール側に保持され、メモリーランナーが固定側レールに配置したメモリーレールにロックしている場合は固定レール側に保持され、さらに、他方の可動レールに配されかつ前記ロックリンクの作動を選択的に阻止する従リンクと、前記ロックリンクと従リンクとを連結するロッドとを有し、従リンクがシートバックとワイヤーを介して連結されたリンクを有し、シートが前方に位置しかつシートバックを引き起こしたとき、従ロックがロックリンクの動きを阻止し、シートバックを引き起こした状態で後方へ移動可能であることを特徴とする車両用シートスライド装置を提供する。
加えて、本発明は、車両の床に固定された一方のロアレールと、一方のロアレールに対して摺動自在な一方のアッパレールと、シート位置メモリー用の複数の孔を有しかつ一方のロアレールに固定されるメモリーレールと弾性手段の附勢力を受けるメモリーロックを有しかつメモリーレールに対して長手方向に摺動自在なメモリーランナーと、一方のアッパレールと一方のロアレールに対してロックとアンロック状態とするための係脱を行う操作ハンドルと、一方のアッパレールに固定されたフレームとを備え、メモリーランナーがメモリーレールとメモリーランナーに係止された第1スプリングの前方への入力を受け、フレームが、メモリーランナーと当接自在な第1リンクを枢支し、さらに、シートバックの前倒しにより一方向に回動する第2と第3リンクを第5ピンを介して枢支し、第3リンクが第1ピンと第5ピンを通す長孔を有し、フレームが、一端に操作ハンドルに当接する作用部をかつ他端に第1ピンと当接する部分を有する第4リンクをロッドを介して枢支し、ロッドがメモリーロックと当接自在な第6リンクを枢支し、さらに、フレームが第4リンクに固定した第2ピンと当接する部分を有する第5リンクを枢支し、一端に第2リンクの第3ピンを受ける長孔を有しかつ他端を第5リンクに枢支した第7リンクを配し、さらに、車両の床に固定した他方のロアレールと、他方のロアレールに対して摺動自在なアッパレールと、ロアレールに固定されたブラケットと、アッパレールに固定されたフレームに支持された第8と第9リンクとを有し、第8リンクの一端が第4リンクに結合されたロッドに固定されかつその他端が操作ハンドルに当接自在であり、第9リンクが第8リンクによりその動きが制御されかつその一端がブラケットに着脱自在であり、第9リンクがシートバックからのワイヤーを受ける腕部を有し、かつシートバックの前倒しに連動して操作され、第9リンクの一端がブラケットから離反したとき、シートバックの引き起こしによるアッパレールのロアレールへのロックを阻止する車両用シートスライド装置を提供する。
本発明では、シートの最前方位置と最後方位置との間でシート位置のメモリーが可能であり、メモリーランナーの前方でシートバックを引き起こした場合であっても引き起こしていない場合であっても、シートの前方において、乗降可能なスペースが十分に確保できる。このため、操作ハンドルによって、シートのスライドロック状態を解除する必要がなく、シートを乗降可能な所定の位置まで移動させることができる。このため、便利である。
本発明では、メモリーランナーを残し、その前方でシートバックを引き起こし、次いで、通常操作によりシートを後方へ移動させても、シートはレールの中央部の定位置に止まり、メモリーロックを破損させることはない。又、車両の振動によるメモリーランナーの位置ズレはなく、メモリー位置の誤動作はない。
第2から第7リンク迄の各リンクをフレームに沿って配しかつ第7リンクをその外側であってフレームの長手方向に配しているのでその間の部品が外力から保護されている。
メモリーランナーはメモリーロックにより固定側レールに保持できるのでメモリーランナーを記憶位置に確実に残すことができる。
本発明によれば、シートの最前方位置と最後方位置との間でシート位置のメモリーが可能であり、ウォークインのため前方へ移動したシートバックを起立させたシートをレールの中央部の定位置で止めることができるので、ウォークイン時の一方のフロントシート(たとえば助手席)への乗員の乗降が容易となる。
車両用シートのスライド装置1は、図1及び2に示すように、車両の床に固定される一方のロアレール2、一方のロアレール2に固定されるメモリーレール3、ロアレール2に対し摺動自在なアッパレール4、アッパレール4の頂面に固定されたL形のフレーム5を有す。
メモリーレール3に支持された案内軸6を有し、メモリーランナー7をメモリーレール3と案内軸6に挿通させかつ前後方向に移動可能なよう配す。
メモリーランナー7は、メモリーレール3に穿設された複数の孔8に係合自在にしてかつスプリングの附勢力を受けているメモリーロック9を有す。
メモリーランナー7は、フレーム5の外側壁部に回動自在に支持された第1リンク10の先端部と当接自在でありかつメモリーレール3の先端縁に一端を係止させた第1スプリング33の前方への入力を受けて保持される。
フレーム5の後端部に第2リンク11、第2リンク11と離間してかつフレーム5の立上り壁部に沿う第3リンク12を配す。第3リンク12は長孔13を有し、第2リンク11は第3リンク12に第4ピン14を介して回動自在に結合され、さらに、フレーム5に枢支される第5ピン15が長孔13を貫通して第2リンク11に枢支される。
フレーム5に枢支されかつその動きが反対側のレールのシートスライド装置(図示なし)にロッド16,16’を介して伝達される第4リンク17を配す。スプリングの附勢力を受けた第4リンク17は、その先端に操作ハンドル18に当接する作用部19を有す。
第6ピン20を用いフレーム5に第5リンク21を枢支する。第5リンク21は2段の段部22を有する。メモリーロック9と当接自在な第6リンク23をロッド16に枢支させる。細長い第7リンク24が長孔25を通り第2リンク11に枢支される第3ピン26及び第5リンク21の前端部の第7ピン27に支持される。
第4リンク17は第2ピン28を有し、第3リンク12が第1ピン29を有する。
図3と図4を参照して、他のロアレール34と、該ロアレール34に対し摺動自在なアッパレール35に取り付けるリンク機構36について説明する。
リンク機構36は、アッパレール35の頂面に固定されるL形のフレーム37と、ロッド16’の一端に固定されかつフレーム37に回動自在に支持される従リンクとしての第8リンク38と、フレーム37にピン39を用いて回動自在に支持された従リンクとしての第9リンク40、及びロアレール34の内側であって中央から後方へと延在するブラケット41を有す。
第9リンク40は、スプリング42により、その一端の当接片43がブラケット41の頂面に弾力的に当接するよう附勢する。第8リンク38は、ピン44を有し、該ピン44が第9リンク40の段部45,45’に当接し、第9リンク40の回動角を規制する。
第9リンク40は腕部48を有し、腕部48にその一端を連結したワイヤー49が、シートバックと一体のブラケット50に結合される。この結果、シートバックを前倒しすると、ワイヤー49の張力により第9リンク40がピン39まわりに時計方向に回動し、その当接片43をブラケット41より離反させる。
フレーム37は、図4に示す如く、ピン44を通す正面視略L形のカム孔46’を有す。かくして、第4リンク17に連動するロッド16’の回動に追従する第8リンク38の動きはカム孔46’にガイドされその動きの範囲が規制される。
第9リンク40の段部45,45’はピン44と当接自在であるが、段部45,45’を結ぶ側面はピン44の動きの軌跡に沿う形状を有す。
第8リンク38の一端の当接片46は、アッパレール35の頂面の開口47に出入り自在であり、操作ハンドル18と当接し、操作ハンドル18のレールのロック、アンロックのための位置への動きを制御する。
シートバックを起立させたままアッパレール35が前進し、第9リンク40の当接片43がブラケット41の頂面から離反するとピン39を中心に反時計方向(図3で見て)に回動し、その動きはピン39と段部45,45’との当接により規制される。
しかし、シートバックは前倒しのままアッパレール35を前進させると、ワイヤー49の張力により第9リンク40を時計方向に回転させたままの状態を維持する。即ち、シートバックの前倒れ時スライドロック解除の保持をしない状態となり、逆に、シートバックを最前方位置で戻す時にのみスライドロック解除の保持がなされる。
図5乃至図7を用いて、ウォークインのためのシート30の前方への移動及びシート30の復帰について説明する。
ウォークインのため後方に位置するシート30を前方へ移動するに先立ってシートバック32をシートクッション31上に前倒しさせる。次いで、シート30を前方へ移動させる。
本発明では、最前方位置(F/M)と最後方位置(R/M)との間の全域でシート位置のメモリーが可能であり、その間の任意の定位置(N)の前後のメモリー位置へシートバック32を前倒しのまま、シートを戻す(スライドロック)ことができる。最前方位置(F/M)でシートバック32を起立させたシート30は定位置(N)でスライドロックが可能となる。
後方座席への乗員のウォークイン完了後、図5と図6に示すように、シート30を元の位置に復帰させ得る。図5と図6に示すシート30の復帰パターンの一例は、前方へ移動させたシート30を、シートバック32を前倒した状態のままシート30を後方の元位置へ復帰させる。次いで、シートバック32を戻すものである。
図7に示すシート30の復帰パターンの別の例は、前方へ移動したシート30のシートバック32を戻し、シートバック32を起こした状態でシート30を後方へ復帰させるものである。この場合、シートバック32を戻したときスライドロックを解除したままであり、シート30はレールの中央部ではじめてスライドロックして停止する。
図8乃至図10を用いて、図5と図6に相当する後方座席への乗員のウォークインのためのシート30の前方への移動についての機構を説明する。
尚、シートバック32の前倒しに応答して、第2リンク11が矢印A方向(図2参照)へ第5ピン15を中心に回動する。この第2リンク11の動きによるハンドル18(図2参照)の下方への動き(アッパレール4のロアレール2に対する摺動を可能にする)は第4リンク17をロッド16を中心に反時計方向にスプリングの附勢力で回動させる。即ち、操作ハンドル18の動きに作用部19が追従する。このようにシートスライド装置1への入力はシートバック32の前倒しによる第2リンク11への入力と操作ハンドル18の動きによる第4リンク17への入力の2通りがある。操作ハンドル18は、アッパレール4をロアレール2に固定又は摺動自在とする係脱(ロック・アンロック)装置(図示なし)のために用いられる。
さらに、メモリーランナー7は、第1スプリング33の附勢力を受けて案内軸6とメモリーレール3に沿って摺動自在であるが、メモリーロック9がメモリーレール3の孔8に係合しているとき又は第1リンク10がメモリーランナー7に当接しているときはメモリーランナー7の摺動はない。
図8に示す通常状態では、第1スプリング33の附勢を受けるメモリーランナー7は第1リンク10に当接し、メモリーロック9が孔8から解放されているが、固定側のメモリーレール3側に保持されている。
尚、操作ハンドル18により、アッパレール4のロアレール2に対するロックが解除されると、フレーム5がアッパレール4と一体となって移動するので、第1リンク10もフレーム5とともに移動し、メモリーランナー7も第1リンク10に追従しながらメモリーレール3に対し摺動する。
シートバック32の前倒しがあると、図9に示すように、第2リンク11が矢印A方向へ引っ張られ、第5ピン15を中心に時計方向に回動する。第3リンク12が第2リンク11に回転自在に結合されているので、第3リンク12も第5ピン15まわりに時計方向に回動し、第1ピン29が第4リンク17の後端を持ち上げる。
第4リンク17のロッド16を中心とする反時計方向の回動は、作動部19が操作ハンドル18を押し下げる。操作ハンドル18の下方への動きは、アッパレール4のロアレール2に対するロック(図示なし)を解除し、アッパレール4のロアレール2に対する摺動を可能にする。
第4リンク17の反時計方向の回動は、第6リンク23も同方向に回動させ、メモリーロック9を反時計方向に回動し、メモリーロック9を孔8に係合させ、メモリーランナー7の移動を阻止し、シート30の原位置を記憶(メモリー)させる。
さらに、第4リンク17の反時計方向の回転時、第4リンク17に固定された第2ピン28が、第1リンク10と一体に固定した第5リンク21と係合し、スプリングの附勢力で原位置へ戻ろうとする第4リンク17を図示位置に保持する。かくして、図10に示す状態が得られるので、シート30を前方へ押し(図5参照)、ウォークインを可能とさせる。
ウォークイン完了後、シートバック32を前倒したシートをメモリー位置に戻し、アッパレール4をロアレール2に係止(ロック)させた後、シートバック32を引き起こすシート復帰パターンを図5と図6、図11及び図12を参照して説明する。図5と図6と図11に示すように、シート30がメモリー位置へ戻ると第1リンク10がメモリーランナー7へ当接し、第4リンク17の第2ピン28と第5リンク21との係合が解除され、第4リンク17がスプリングの附勢力により元の位置へ回転しながら復帰する。このとき、第4リンク17と一体の第6リンク23も同回動し、メモリーランナー7のメモリーロック9を押し下げ、メモリーロック9を孔8から離脱させる。即ち、メモリーを解除する。メモリーランナー7は、第1リンク10と第1スプリング33(図1、図2参照)により、フレーム5側に保持される。
第4リンク17の復帰は、操作ハンドル18をロック方向へ動かし、アッパレール4をロアレール2にロック(係止)させる。
シートバック32を引き起こすと(図6参照)、スプリングにより第2リンク11が元の位置(図8参照)へと回動復帰する。このとき、第3リンク12が第4リンク17の後端部に当接するが、第3リンク12の長孔13が第2リンク11の第5ピン15に沿って回動し、第2リンク11が初期位置に戻ると、第3リンク12もスプリングにより元の位置へ復帰する。
シートバック32の前倒しは、ワイヤー49により第9リンク40を反時計方向(図12で見て)に回転させる。
シートバック32の前倒しによる第4リンク17の反時計方向の回動(図2で見て)は、図12に示すように、ロッド16’を周方向に回動させ第8リンク38を反時計方向に回動させる。第8リンク38のこの動きは、当接片46をして操作ハンドル18を押し下げ、アッパレール35をロアレール34に対してアンロック状態とさせる。ピン44は段部45’から離反し、第9リンク40のピン39回りの回動を可能とさせるが、図12の状態では、当接片43がブラケット41の頂面に当接し、第9リンク40の回動は規制される。
シート30の前方への移動は、シート30を支持する可動レールとしてのアッパレール35を前方へ移動させることになるので、第9リンク40の当接片43は、固定レールとしてのロアレール34のブラケット41から離反する。図5と図6の場合、この状態のまま後方へ移動し、シートバック32を起立させると、ワイヤー49の張力の消失が第9リンク40を反時計方向へ回動させ、メモリー位置へシート30を戻す。
図7に示すように、ロアレール2,34の前方へ移動させたシート30のシートバック32を引き起こした場合の操作を、図13を参照して説明する。シートバック32を引き起こすと、第7リンク24が第5リンク21を強制的に作動させるため第5リンク21とピン28との係合が外れ、第4リンク17が操作ハンドル18を押し下げる力を失う(図11参照)。しかし、第9リンク40の当接片43がブラケット41より離反しているため、第8リンク38の当接片46が操作ハンドル18を押し下げる力を維持することになる。
このため、ロッド16’が第4リンク17をレールアンロック位置に保持することになる。かくして、図7のシート30の前方位置ではシートバック32を引き起こしたにも係わらず、シート30の後方への移動は操作ハンドル18を作動させることなく可能である。
シート30を後退させ、第9リンク40の当接片43がブラケット41に乗り上げることになる(図13参照)。これにより、第9リンク40が時計方向に回動し、ピン44が段部45から離反し、段部45’に当接することになり、第8リンク38の時計方向の回動を許容する。
第8リンク38の回動は、ロッド16’を介して第4リンク17を回動させ、アッパレール4,35をロアレール2,34にロックさせる。
この状態で、さらに、シート30を後方へ移動させたいときは、操作ハンドル18を動作させ、レールアンロック状態を作りシートを後退させる通常の操作を必要とする。
尚、シート30が固定レールとしてのロアレール2,34の中央より前方に位置しているとき、ウォークインのため、シートバック32を前倒しさせ、シート30を前方へ移動させると、メモリーランナー7がロアレール2,34の中央部に位置したままとなる。このため、シートバック32を前倒し或いは引き起こしてシート30を後退させるとメモリーランナー7の位置する場所で、ともにレールロック状態を作ることになる。
本発明の車両用シートスライド装置の好ましい実施例の斜視図である。 図1の実施例の正面図である。 他のレールに配したリンク機構を示す斜視図である。 リンク機構の正面図である。 シートの前方への移動(ウォークイン)を示す説明図である。 シートの復帰パターンを示す説明図である。 シートの復帰パターンの別の例を示す説明図である。 シートの通常状態を示す正面図である。 第2の操作部を作動した状態を示す正面図である。 シートの前方移動を示す正面図である。 シートをスライドメモリー位置へ復帰させた状態を示す正面図である。 シートバックを前倒したときのリンク機構を示す図である。 シートバックを先行復帰させた後シートバックを後退させたときのリンク機構を示す図である。
符号の説明
1 シートスライド装置
2 一方のロアレール
3 メモリーレール
4 一方のアッパレール
5 フレーム
6 案内軸
7 メモリーランナー
8 孔
9 メモリーロック
10 第1リンク
11 第2リンク
12 第3リンク
13 長孔
14,15,20,26,27,28,29 ピン
17 第4リンク
19 作用部
21 第5リンク
23 第6リンク
24 第7リンク
30 シート
31 シートクッション
32 シートバック
33 第1スプリング
34 他方のロアレール
35 他方のアッパレール
36 リンク機構
37 フレーム
38 第8リンク
39,44 ピン
40 第9リンク
41 ブラケット
43,46 当接片
45,45’ 段部
46’ カム孔
47 開口
48 腕部
49 ワイヤー

Claims (3)

  1. シートバックの前倒しに連動又は操作ハンドルの動作によりシートを支持する可動レールを固定レールに対してのロックを解除又は解除を保持する車両用シートスライド装置において、一方のレールにロック機構をかつ他方のレールにロック機構と連動するリンク機構を有し、シートの最前方位置と最後方位置との間の全領域でシート位置のメモリーが可能であり、ウォークイン操作により最前方位置にあるシートの前倒しシートバックを戻してシートを後方に移動させたとき、シートが最前方位置と最後方位置との間の任意の定位置でロック状態となり、ウォークイン操作により最前方位置にあるシートのシートバックを前倒しのままシートを後方へ移動させるとシートのメモリー位置でロック状態となることを特徴とする車両用シートスライド装置。
  2. リンク機構が他方のレールの可動レール側に保持された第8リンクと、可動レール側に保持されかつ第8リンクと協働し、その一端が固定レールに支持されたブラケットに係脱自在の第9リンクとを有し、第9リンクが第9リンクとシートバックとを連結するワイヤーを受ける腕部を有し、シートの前進により第9リンクの一端とブラケットとを非係合とさせる請求項1記載の車両用シートスライド装置。
  3. ブラケットが他方のレールの固定レールの中央の任意の位置から前方へと位置する請求項2記載の車両用シートスライド装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101165221B1 (ko) * 2010-07-09 2012-07-16 (주)케이엠앤아이 이지 엔트리 미드 메모리 시스템
US9475408B2 (en) 2013-12-03 2016-10-25 Hyundai Motor Company Seat rail apparatus for vehicle having walk-in memory function
KR101774793B1 (ko) 2011-07-28 2017-09-07 주식회사다스 워크인 메모리 기능을 가지는 차량용 시트레일

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