JP6338584B2 - 淡い色を有する難燃性ポリアミド - Google Patents

淡い色を有する難燃性ポリアミド Download PDF

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Description

本発明は、
A) 熱可塑性ポリアミド 10〜99.8質量%、
B) 赤リン 0.1〜60質量%、
C) Cu(I)またはAg(I)の塩または酸化物または錯体またはそれらの混合物 0.01〜4質量%
D) 耐衝撃性改質剤 0〜40質量%、
E) さらなる添加剤 0〜60質量%
(ここで、A)〜E)の質量パーセントの合計は100%になる)
を含有する熱可塑性成形材料に関する。
さらに、本発明は、特定の色値並びに改善されたUV安定性並びに低減されたホスフィン放出を有するPA成形材料を製造するためのCu(I)化合物および/またはAg(I)化合物の使用に関する。
さらに、本発明は、繊維、フィルムおよび成形体を製造するための前記成形材料の使用、およびこの場合に得られる、各々の種類の成形体、繊維およびフィルムに関する。
熱可塑性プラスチック、とりわけ強化または充填ポリアミドへの赤リンの添加が、効果的な防炎をもたらすことが公知である(DE−A−1931387号)。しかしながら、赤リンは、不利な条件下、例えば高温、湿気、アルカリまたは酸素の存在下では、分解生成物、例えば水素化リンおよび1価〜5価のリンの酸を形成する傾向がある。熱可塑性プラスチック中、例えばポリアミド中に混入された赤リンは、ポリマー中への埋め込みに起因して、たしかに熱酸化に対して充分に保護されているが、しかし、ここでも長期的には分解生成物の形成が生じることがある。その限りでは、これは欠点であり、なぜなら、射出成形法において顆粒が不適切に処理された場合、発生したホスフィンが悪臭をもたらすことがあり、さらには有害であるからである。同時に生じるリンの酸は、成形部材の表面上に排出されることがあり、それによって、とりわけ、成形部材のリーク電流耐性(Kriechstromfestigkeit)が低下する。従って、プラスチック用に使用される赤リンの難燃剤としての安定性を改善させるための試みがたくさんある。
ポリアミドについての安定化作用は、亜鉛、マグネシウムまたは銅の酸化物または水酸化物の添加によって達成することができ、例えば、WO2000/22035号(Cu化合物と錯体との、ポリアミド中での熱劣化耐性)、EP1211220号(金属銀を有する赤リンの記載)、EP−A−283759号(Sn酸化物の水和物およびMF樹脂を用いたリンの鈍感化)、DE−A−10332852号(TiO2ベースおよびMF樹脂において白色顔料を有する赤リンの記載)が参照される。
しかしながら、従来技術から公知の成形材料は、望ましくない赤い固有色を有し、そのことは淡い色および灰色の用途のために着色するには不利であることに相応する。UV安定性は改善が必要とされる。
さらにまた、赤リンを有する難燃性ポリアミド化合物は、特に加工の間に、少量のホスフィンを放出する。ホスフィンは有毒である一方で、他方では金属質の伝導体においてコンタクト層の形成をみちびく。リンを安定化させるために、ポリアミド化合物に酸捕捉剤を添加して、リンが酸触媒により不斉化されてホスフィンになることを防ぐ。しかしながら、それによってホスフィンの生成もしくは錯化は継続的には回避されない。
従って、本発明の課題は、赤い固有色が少なく、淡い色および灰色の用途についての着色性が改善され、UV安定性がより良好であり、且つホスフィンの形成が少ない、赤リンを有する難燃性ポリアミドを提供することであった。
それに応じて、冒頭で定義した成形材料が見出された。好ましい実施態様は、従属請求項から理解することができる。
少量のCu(I)および/またはAg(I)化合物を、赤リンに基づく難燃性ポリアミド化合物に添加することにより、赤から灰色への化合物の色の変化がもたらされることが判明した。生じる色は(UV)光での照射下で意外なことに色安定性であり、且つ淡い色の着色に適する。さらにまた、本発明による化合物の添加は、難燃性ポリアミド化合物からのホスフィンの放出の大幅な低減をもたらすことが判明した。
成分A)として、本発明による成形材料は、10〜98質量%、有利には20〜98質量%、殊に30〜90質量%の少なくとも1つのポリアミドを含有する。
本発明による成形材料のポリアミドは一般に、ISO 307に準拠して、25℃で96質量%の硫酸中の0.5質量%の溶液中で測定して90〜350、有利には110〜240ml/gの粘度数を有する。
少なくとも5000の分子量(質量平均値)を有する半結晶またはアモルファス樹脂、例えば米国特許公報2071250号、2071251号、2130523号、2130948号、2241322号、2312966号、2512606号および3393210号に記載されるものが好ましい。
これらについての例は、7〜13の環員を有するラクタムから誘導されるポリアミド、例えばポリカプロラクタム、ポリカプリルラクタムおよびポリラウリンラクタム並びにジカルボン酸とジアミンとの反応によって得られるポリアミドである。
ジカルボン酸として、6〜12個、殊に6〜10個の炭素原子を有するアルカンジカルボン酸、および芳香族ジカルボン酸が使用可能である。ここでは、単に、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸およびテレフタル酸および/またはイソフタル酸が酸として挙げられる。
ジアミンとして、特に、6〜12個、殊に6〜8個の炭素原子を有するアルカンジアミン並びにm−キシリレンジアミン(例えばBASF SEのUltramid(登録商標) X17、MXDAとアジピン酸とのモル比1:1)、ジ−(4−アミノフェニル)メタン、ジ−(4−アミノシクロヘキシル)メタン、2,2−ジ−(4−アミノフェニル)プロパン、2,2−ジ−(4−アミノシクロヘキシル)プロパンまたは1,5−ジアミノ−2−メチルペンタンが適している。
好ましいポリアミドは、ポリヘキサメチレンアジピン酸アミド、ポリヘキサメチレンセバシン酸アミドおよびポリカプロラクタム並びにコポリアミド6/66、殊に、カプロラクタム単位5〜95質量%の割合を有するもの(例えばBASF SEのUltramid(登録商標)C31)である。
さらに適したポリアミドは、例えばDE−A10313681号、EP−A1198491号およびEP−A922065号に記載されているように、ω−アミノアルキルニトリル、例えばアミノカプロニトリル(PA6)およびアジポジニトリルとヘキサメチレンジアミン(PA66)とから、水の存在中でのいわゆる直接重合によって得られる。
さらに、例えば1,4−ジアミノブタンとアジピン酸とを高められた温度下で縮合させることによって得られるポリアミド(ポリアミド4.6)も挙げられる。この構造のポリアミドの製造方法は、例えばEP−A38094号、EP−A38582号およびEP−A39524号に記載されている。
さらに、前記のモノマーの2つまたはそれより多くの共重合によって得られるポリアミド、または複数のポリアミドの混合物も適しており、その際に混合比は任意である。ポリアミド66と、他のポリアミド、殊にコポリアミド6/66との混合物が特に好ましい。
さらに、トリアミン含有率が0.5質量%未満、有利には0.3質量%未満である、部分芳香族のコポリアミド、例えばPA6/6TおよびPA66/6Tが特に有利であることが判明している(EP−A299444号参照)。さらなる高温耐性ポリアミドは、EP−A1994075号から公知である(PA6T/6I/MXD6)。
低いトリアミン含有率を有する好ましい部分芳香族コポリアミドの製造は、EP129195号およびEP129196号内に記載される方法によって行なうことができる。
次のリストは、包括的なものではないが、本発明の範疇で挙げられたポリアミドA)並びにさらなるポリアミドA)および含有されるモノマーを含む。
AB−ポリマー:
PA4 ピロリドン
PA6 ε−カプロラクタム
PA7 エタノラクタム
PA8 カプリルラクタム
PA9 9−アミノペラルゴン酸
PA11 11−アミノウンデカン酸
PA12 ラウリンラクタム
AA/BB−ポリマー
PA46 テトラメチレンジアミン、アジピン酸
PA66 ヘキサメチレンジアミン、アジピン酸
PA69 ヘキサメチレンジアミン、アゼライン酸
PA610 ヘキサメチレンジアミン、セバシン酸
PA612 ヘキサメチレンジアミン、デカンジカルボン酸
PA613 ヘキサメチレンジアミン、ウンデカンジカルボン酸
PA1212 1,12−ドデカンジアミン、デカンジカルボン酸
PA1313 1,13−ジアミノトリデカン、ウンデカンジカルボン酸
PA6T ヘキサメチレンジアミン、テレフタル酸
PA9T 1,9−ノナンジアミン、テレフタル酸
PA MXD6 m−キシリレンジアミン、アジピン酸
PA6I ヘキサメチレンジアミン、イソフタル酸
PA6−3−T トリメチルヘキサメチレンジアミン、テレフタル酸
PA6/6T (PA6およびPA6Tを参照)
PA6/66 (PA6およびPA66を参照)
PA6/12 (PA6およびPA12を参照)
PA66/6/610 (PA66、PA6およびPA610を参照)
PA6I/6T (PA6IおよびPA6Tを参照)
PA PACM12 ジアミノジシクロヘキシルメタン、ラウリンラクタム
PA6I/6T/PACM PA6I/6Tと同様+ジアミノジシクロヘキシルメタン
PA12/MACMI ラウリンラクタム、ジメチルジアミノジシクロヘキシルメタン、イソフタル酸
PA12/MACMT ラウリンラクタム、ジメチルジアミノジシクロヘキシルメタン、テレフタル酸
PA PDA−T フェニレンジアミン、テレフタル酸。
好ましい難燃剤B)は、殊にガラス繊維強化成形材料と組み合わされた元素状赤リンであり、それは未処理の形で使用可能である。
しかしながら、リンが表面的に低分子量の液状物質、例えばシリコーン油、パラフィン油、またはフタル酸のエステル(殊にジオクチルフタレート、EP176836号参照)またはアジピン酸のエステルで、またはポリマーまたはオリゴマー化合物、例えばフェノール樹脂またはアミノプラストならびにポリウレタンで被覆されている調製物が特に適している(EP−A384232号、DE−A19648503号参照)。そのようないわゆる鈍感剤は、通常、100質量%のB)に対して0.05〜5質量%の量で含有される。
さらに、例えばポリアミドまたはエラストマー中の赤リンの濃縮物が難燃剤として適している。殊に、ポリオレフィンホモポリマーおよびポリオレフィンコポリマーが、濃縮ポリマーとして適している。しかしながら、濃縮ポリマーの割合は、ポリアミドが熱可塑性樹脂として使用されない場合には、本発明による成形材料中での成分(A)および(B)の質量に対して35質量%以下であるべきである。
好ましい濃縮組成物は、
1) ポリアミドまたはエラストマー 30〜90質量%、有利には45〜70質量%、
2) 赤リン 10〜70質量%、有利には30〜55質量%
である。
バッチ式のために用いられるポリアミドは、A)とは異なっていてもよいし、または、不適合性または融点差が成形材料に対して不利な作用を有しないようにするために、好ましくはA)と同一であってもよい。
本発明による添加剤C)を混入するための他の方法は、相応の添加剤の水溶液または懸濁液中に赤リンを懸濁させることが考えられる。引き続き、そのように得られた、その都度添加剤で表面が濡らされたリンを、水で洗浄し且つ乾燥させ、且つ、保護ガス下で乾燥させる。変性されたリンを引き続き、適した加工機を用いて熱可塑性成形材料に混入することができる。
成形材料中に分布されたリン粒子の平均粒径(d50)は、好ましくは、0.0001〜0.5mmの範囲、殊に0.001〜0.2mmの範囲である。
本発明による成形材料中の成分B)の含有率は、成分A)〜E)の合計に対して0.1〜60質量%、好ましくは0.5〜40質量%、殊に1〜15質量%である。
成分C)として、本発明による成形材料は、0.01〜4、有利には0.1〜3および殊に0.1〜2質量%およびとりわけ特に好ましくは0.1〜1.5質量%のCu()またはAg()の塩または酸化物または錯体、またはそれらの混合物を含有する。
適したCu(I)またはAg(I)錯体は、配位子としてトリフェニルホスフィン、メルカプトベンズイミダゾール、EDTA、アセチルアセトナト、グリシン、エチレンジアミン、オキサレート、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラアミン、ピリジン、ジホスホンおよびジピリジルを含有する。
この配位子を、個々にまたは組み合わせて錯化のために使用することができる。このために必要な合成は、当業者に公知であるか、または錯体化学についての専門書に記載されている。通常通り、この錯体は、上記に挙げられた配位子の他に、典型的な無機配位子、例えば水、塩化物、シアノ配位子等も含有し得る。
錯体配位子トリフェニルホスフィン、メルカプトベンズイミダゾール、アセチルアセトナトおよびグリシンを有する銅錯体が好ましい。トリフェニルホスフィンおよびメルカプトベンズイミダゾールが特に好ましい。
好ましい本発明により使用される銅錯体は通常、銅(I)イオンとホスフィン化合物もしくはメルカプトベンズイミダゾール化合物との反応によって形成される。例えば、この錯体をトリフェニルホスフィンとクロロホルム中に懸濁された銅(I)ハロゲン化物との反応によって得ることができる(G.Kosta, E.ReisenhoferおよびL.Stafani, J.Inorg.Nukl.Chem. 27 (1965) 2581)。しかし、銅(II)化合物とトリフェニルホスフィンとを還元反応させて、銅(I)付加化合物を得ることも可能である(F.U.Jardine, L.Rule, A.G.Vohrei, J. Chem. Soc. (A) 238−241 (1970))。さらなる方法は当業者に公知である。
原則的には、全てのアルキルホスフィンまたはアリールホスフィンが適している。本発明により使用可能なホスフィンの例は、トリフェニルホスフィン並びに置換されたトリフェニルホスフィン、トリアルキルホスフィン、さらにはジアリールホスフィンである。適したトリアルキルホスフィンの例は、トリス(n−ブチル)ホスフィンである。トリフェニルホスフィンは、市販されていることに基づき、とりわけ経済性の観点から好ましい。しかし、一般に、トリフェニルホスフィン錯体はトリアルキルホスフィン錯体よりも安定である。
適した錯体の例は、以下の式によって表される:
[Cu(PPh33X]、[Cu22(PPh33]、[Cu(PPh3)X]4並びに[Cu(PPh32X]、前記XはCl、Br、I、CN、SCNまたは2−メルカプトベンズイミダゾールから選択され、ここで、Cu(I)−(PPh32Iが特に好ましい。
本発明により使用可能な錯体は、追加的に、さらなる錯体配位子を含有できる。その例は、ビピリジル(例えばCuX(PPh3)(bipy)であり、前記XはCl、BrまたはIである)、ビキノリン(例えばCuX(PPh3)(biquin)、前記XはCl、BrまたはIである)並びに1,10−フェナントロリン、o−フェニレンビス(ジメチンルアルシン)、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタンおよびターピリジルである。
酸化状態IのCuおよびAgからのさらに好ましい化合物は、酸化物であるCu2O、Ag2O、チアシアネートCuSCN、AgSCN、ハロゲン化物であるCuCl、AgCl、CuBr、AgBrであり、その際、CuI、AgI、CuSCNおよび/またはCuClが好ましい。
殊に1〜6個の炭素原子を有する、一価の銅または銀のカルボン酸塩として、有利には酢酸塩、シュウ酸塩、ステアリン酸塩、プロピオン酸塩、酪酸塩、安息香酸塩が考慮に入れられ、その際、酢酸塩および/またはシュウ酸塩が好ましい。
成分C)がアルカリ金属ハロゲン化物、有利にはKIと混合物されて存在することが特に好ましく、その際、混合比が1:10〜1:1である。
とりわけ特に好ましいCu化合物C)は、酸化物の他に、CuI、殊にKIとの1:4の比での混合物、ビストリフェニルホスフィンヨウ化銅、殊にKIとの1:2の比での混合物である。
とりわけ特に好ましいAg化合物C)は、さらに、Ag2Oおよび/またはAgClである。
成分D)として、成形材料は、0〜40質量%、好ましくは1〜30質量%、殊に2〜20質量%の量でゴム弾性ポリマー(多くの場合、耐衝撃性改質剤、エラストマーまたはゴムとも称される)を含有する。
とりわけ一般的には、それは、好ましくは以下のモノマーの少なくとも2つから構成されるコポリマーである: エチレン、プロピレン、ブタジエン、イソブテン、イソプレン、クロロプレン、酢酸ビニル、スチレン、アクリロニトリル、およびアルコール成分中に1〜18個のC原子を有するアクリル酸エステルもしくはメタクリル酸エステル。
かかるポリマーは、例えばHouben−Weyl、Methoden der organischen Chemie、Bd.14/1 (Georg−Thieme−Verlag, Stuttgart、1961)、392〜406ページ内、およびC.B. Bucknallのモノグラフィー、「Toughened Plastics」(Applied Science Publishers、London、1977)内に記載されている。
以下に、かかるエラストマーのいくつかの好ましい種類を示す。
かかるエラストマーの好ましい種類は、いわゆるエチレン−プロピレン(EPM)もしくはエチレン−プロピレン−ジエン−(EPDM)ゴムである。
EPMゴムは一般に、事実上二重結合をもはや有さず、その一方で、EPDMゴムは、100個のC原子あたり1〜20個の二重結合を有することができる。
EPDMゴムのためのジエンモノマーとしては、例えば共役ジエン、例えばイソプレンおよびブタジエン、5〜25個のC原子を有する非共役ジエン、例えばペンタ−1,4−ジエン、ヘキサ−1,4−ジエン、ヘキサ−1,5−ジエン、2,5−ジメチルヘキサ−1,5−ジエンおよびオクタ−1,4−ジエン、環式ジエン、例えばシクロペンタジエン、シクロヘキサジエン、シクロオクタジエンおよびジシクロペンタジエン並びにアルケニルノルボルネン、例えば5−エチリデン−2−ノルボルネン、5−ブチリデン−2−ノルボルネン、2−メタリル−5−ノルボルネン、2−イソプレニル−5−ノルボルネンおよびトリシクロジエン、例えば3−メチル−トリシクロ(5.2.1.0.2.6)−3,8−デカジエンまたはそれらの混合物が挙げられる。ヘキサ−1,5−ジエン、5−エチリデンノルボルネンおよびジシクロペンタジエンが好ましい。EPDMゴムのジエン含有率は、ゴムの総質量に対して有利には0.5〜50質量%、殊に1〜8質量%である。
EPMゴムもしくはEPDMゴムは、有利には反応性カルボン酸またはその誘導体をグラフトされていてもよい。ここで、例えばアクリル酸、メタクリル酸およびその誘導体、例えばグリシジル(メタ)アクリレート並びにマレイン酸無水物が挙げられる。
好ましいゴムのさらなる群は、エチレンと、アクリル酸および/またはメタクリル酸および/またはそれらの酸のエステルとのコポリマーである。さらに、該ゴムは、ジカルボン酸、例えばマレイン酸およびフマル酸またはそれらの酸の誘導体、例えばエステルおよび無水物、および/またはエポキシ基含有モノマーを含有できる。これらのジカルボン酸誘導体もしくはエポキシ基含有モノマーは、有利には、一般式IまたはIIまたはIIIまたはIVのジカルボン酸もしくはエポキシ基含有モノマーを、モノマー混合物に添加することによってゴム中に組み込まれる
Figure 0006338584
[式中、R1〜R9は水素、または1〜6個のC原子を有するアルキル基を表し、且つ、mは0〜20の整数であり、gは0〜10の整数であり、且つ、pは0〜5の整数である]。
有利には、R1〜R9基は水素であり、ここでmは0または1を表し、gは1を表す。相応する化合物は、マレイン酸、フマル酸、無水マレイン酸、アリルグリシジルエーテルおよびビニルグリシジルエーテルである。
式I、IIおよびIVの好ましい化合物は、マレイン酸、無水マレイン酸、およびアクリル酸および/またはメタクリル酸のエポキシ基含有エステル、例えばグリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレートおよび第三級アルコールとのエステル、例えばt−ブチルアクリレートである。後者は、たしかに遊離カルボキシル基を有しないが、しかし、その挙動は、遊離酸に近く、従って、潜在性カルボキシル基を有するモノマーと称される。有利には、コポリマーは、エチレン50〜98質量%、エポキシ基含有モノマーおよび/またはメタクリル酸および/または酸無水物基含有モノマー0.1〜20質量%ならびに残量の(メタ)アクリル酸エステルからなる。
特に好ましくは、
エチレン 50〜98質量%、殊に55〜95質量%、
グリシジルアクリレートおよび/またはグリシジルメタクリレート、(メタ)アクリル酸および/または無水マレイン酸 0.1〜40質量%、殊に0.3〜20質量%、および
n−ブチルアクリレートおよび/または2−エチルヘキシルアクリレート 1〜45質量%、殊に5〜40質量%
からのコポリマーである。
アクリル酸および/またはメタクリル酸のさらなる好ましいエステルは、メチル−、エチル−、プロピル−およびi−もしくはt−ブチルエステルである。
さらに、ビニルエステルおよびビニルエーテルもコモノマーとして使用可能である。
先述のエチレンコポリマーを、自体公知の方法により、有利には高圧および高められた温度下でのランダム共重合によって製造できる。相応の方法は一般的に知られている。
エマルションポリマーも好ましいエラストマーであり、その製造は、例えばBlackleyによるモノグラフィー「Emulsion Polymerization」内に記載されている。使用可能な乳化剤および触媒は自体公知である。
原則的に、均質に構成されたエラストマーが使用されてもよいし、シェル構造を有するエラストマーが使用されてもよい。シェル状の構造は、個々のモノマーの添加順序によって決定され、ポリマーのモフォロジーも、この添加順序に影響される。
ここで、単なる例として、エラストマーのゴム部分を製造するためのモノマーとしては、アクリレート、例えばn−ブチルアクリレートおよび2−エチルヘキシルアクリレート、相応のメタクリレート、ブタジエンおよびイソプレンならびにこれらの混合物が挙げられる。これらのモノマーを、さらなるモノマー、例えばスチレン、アクリロニトリル、ビニルエーテルおよびさらなるアクリレートまたはメタクリレート、例えばメチルメタクリレート、メチルアクリレート、エチルアクリレートおよびプロピルアクリレートと共重合することができる。
エラストマーの軟質相またはゴム相(0℃未満のガラス転移温度を有する)は、コア、外被または中間のシェル(2層より多いシェル構造を有するエラストマーの場合)であってよく、多層シェルのエラストマーの場合には、多層シェルがゴム相からなってもよい。ゴム相の他に、さらに1つまたはそれより多くの硬質成分(20℃よりも高いガラス転移温度を有する)がエラストマーの構造に関与する場合、これは、一般に主要モノマーとしてのスチレン、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステル、例えばメチルアクリレート、エチルアクリレートおよびメチルメタクリレートを重合させることによって製造される。さらに、ここでも、わずかな割合の他のコモノマーを使用することができる。
いくつかの場合においては、表面に反応性基を有する乳化重合体を使用することが有利であると判明した。この種の基は、例えばエポキシ基、カルボキシル基、潜在性カルボキシル基、アミノ基またはアミド基並びに一般式
Figure 0006338584
のモノマーを併用することによって導入できる官能基であり、前記式中、置換基は、以下意味を有することができる:
10は、水素またはC1〜C4−アルキル基であり、
11は、水素、C1〜C8−アルキル基またはアリール基、殊にフェニルであり、
12は、水素、C1〜C10−アルキル基、C6〜C12−アリール基または−OR13であり、
13は、C1〜C8−アルキル基またはC6〜C12−アリール基であり、該基は、随意にO含有基またはN含有基で置換されていてよく、
Xは、化学結合、C1〜C10−アルキレン基またはC6〜C12−アリーレン基、または
Figure 0006338584
であり、
Yは、O−ZまたはNH−Zであり、且つ
Zは、C1〜C10−アルキレン基またはC6〜C12−アリーレン基である。
また、EP208187号内に記載されたグラフトモノマーも、表面への反応性基を導入するために適している。さらなる例としては、アクリルアミド、メタクリルアミド、およびアクリル酸またはメタクリル酸の置換エステル、例えば(N−tert−ブチルアミノ)−エチルメタクリレート、(N,N−ジメチルアミノ)エチルアクリレート、(N,N−ジメチルアミノ)−メチルアクリレートおよび(N,N−ジエチルアミノ)エチルアクリレートが挙げられる。
さらに、ゴム相の粒子が架橋されていてもよい。架橋剤として作用するモノマーは、例えば、ブタ−1,3−ジエン、ジビニルベンゼン、ジアリルフタレートおよびジヒドロジシクロペンタジエニルアクリレート並びにEP−A50265号内に記載される化合物である。
さらに、いわゆるグラフト架橋性モノマー(graft−linking monomer)、即ち重合の際に異なる速度で反応する、2つまたはそれより多くの重合可能な二重結合を有するモノマーを使用できる。有利には、少なくとも1個の反応性基が残りのモノマーとほぼ同じ速度で重合する一方で、別の反応性基(または複数の反応性基)が例えば明らかによりいっそうゆっくりと重合するような化合物が使用される。異なる重合速度は、ゴム中の特定の割合の不飽和二重結合を必然的に伴う。引き続き、かかるゴム上にさらなる相がグラフトされる場合には、ゴム中に存在する二重結合は、少なくとも部分的にグラフトモノマーと反応して化学結合を形成する、即ちグラフトされた相は、少なくとも部分的に化学結合を介してグラフトのベースと結合される。
かかるグラフト架橋性モノマーの例は、アルキル基含有モノマー、殊にエチレン性不飽和カルボン酸のアリルエステル、例えばアリルアクリレート、アリルメタクリレート、ジアリルマレエート、ジアリルフマレート、ジアリルイタコネート、またはこれらのジカルボン酸の相応のモノアリル化合物である。さらに、多数のさらなる適したグラフト架橋性モノマーが存在し、ここで、詳細については、例えばUS−PS4148846号が教示される。
一般に、耐衝撃性改質ポリマーにおける前記架橋性モノマーの割合は、耐衝撃性改質ポリマーに対して5質量%まで、有利には3質量%以下である。
以下に、いくつかの好ましい乳化重合体を挙げる。ここでは、まず、以下の構造を有する、コアと少なくとも1つの外部シェルとを有するグラフトポリマーが挙げられる:
Figure 0006338584
多層シェル構造を有するグラフトポリマーの代わりに、ブタ−1,3−ジエン、イソプレンおよびn−ブチルアクリレートまたはこれらのコポリマーからの、均質な、即ち1層のシェルのエラストマーを使用することもできる。この製品も、反応性基を有する単数または複数の架橋性モノマーを併用することによって製造することができる。
好ましい乳化重合体の例は、n−ブチルアクリレート/(メタ)アクリル酸コポリマー、n−ブチルアクリレート/グリシジルアクリレートコポリマーまたはn−ブチルアクリレート/グリシジルメタクリレートコポリマー、n−ブチルアクリレートからの、またはブタジエンをベースとする内部コアと、先述のコポリマー、およびエチレンと反応性基を供給するコモノマーとのコポリマーからのシェルとを有するグラフトポリマーである。
記載されたエラストマーを、他の通常の方法により、例えば懸濁重合によって製造することもできる。
DE−A3725576号、EP−A235690号、DE−A3800603号およびEP−A319290号内に記載されるようなシリコーンゴムが同様に好ましい。
特に好ましいゴムD)は、上述のような、官能性モノマーを含有するエチレンコポリマーであり、その際、前記官能性モノマーは、カルボン酸基、カルボン酸無水物基、カルボン酸エステル基、カルボン酸アミド基、カルボン酸イミド基、アミノ基、ヒドロキシル基、エポキシド基、ウレタン基またはオキサゾリン基またはそれらの混合物の群から選択される。
官能基の割合は、D)100質量%に対して、0.1〜20、有利には0.2〜10、殊に0.3〜7質量%である。
特に好ましいモノマーは、エチレン性不飽和モノカルボン酸またはジカルボン酸、またはかかる酸の官能性誘導体から合成される。
基本的に、アクリル酸またはメタクリル酸の全ての1級、2級および3級のC1〜C18−アルキルエステルが適しているが、1〜12個のC原子、特に2〜10個のC原子を有するエステルが好ましい。
これについての例は、メチル−、エチル−、プロピル−、n−、i−ブチル−およびt−ブチル−、2−エチルヘキシル−、オクチル−およびデシルアクリレートもしくはメタクリル酸の相応のエステルである。この中でも、n−ブチルアクリレートおよび2−エチルヘキシルアクリレートが特に好ましい。
エステルの代わりに、またはそれに加えて、オレフィンポリマー中に、エチレン性不飽和モノカルボン酸またはジカルボン酸の、酸官能性および/または潜在的に酸官能性のモノマー、またはエポキシ基含有モノマーを含有することもできる。
モノマーのさらなる例として、アクリル酸、メタクリル酸、これらの酸の第三アルキルエステル、殊にtert−ブチルアクリレートおよびジカルボン酸、例えばマレイン酸およびフマル酸またはこれらの酸の誘導体並びにこれらのモノエステルが挙げられる。
潜在的に酸官能性のモノマーとは、重合条件下で、もしくはオレフィンポリマーが成形材料中に混入される際に遊離酸基を形成するような化合物であると理解されるべきである。これについての例としては、20個までのC原子を有するジカルボン酸の無水物、殊に無水マレイン酸及び先述の酸の第三C1〜C12−アルキルエステル、殊にtert−ブチルアクリレートおよびtert−ブチルメタクリレートが挙げられる。
酸官能性もしくは潜在的に酸官能性のモノマーおよびエポキシ基を含有するモノマーは、有利に一般式I〜IVの化合物をモノマー混合物に添加することによりオレフィンポリマー内に組み込まれる。
エチレンコポリマーのメルトインデックスは、一般に1〜80g/10分(190℃且つ2.16kgの負荷で測定)の範囲である。
このエチレン−α−オレフィン−コポリマーの分子量は、10000〜500000g/モル、好ましくは15000〜400000g/モルである(PS較正を用い1,2,4−トリクロロベンゼン中でGPCを用いて測定されたMn)。
特別な実施態様において、いわゆる「シングルサイト触媒」を用いて製造されたエチレン−α−オレフィン−コポリマーが使用される。さらなる詳細は、US5272236号から得ることができる。この場合、エチレン−α−オレフィン−コポリマーは、ポリオレフィンについて、4未満の、有利には3.5未満の狭い分子量分布を有する。
好ましく用いられる市販品のBは、Exxelor(登録商標) VA 1801または1803、Kraton(登録商標) G 1901 FXまたはFusabond(登録商標) N NM493 DまたはFusabond(登録商標) A560 (Exxon社、Kraton社およびDuPont社)、並びにTafmer(登録商標)MH 7010(Mitsui社)である。
当然のことながら、先述のゴム種の混合物を使用することもできる。
成分E)として、本発明による成形材料は、60質量%まで、有利には50質量%までのさらなる添加剤を含有できる。
繊維状または粒子状の充填剤E)として、炭素繊維、ガラス繊維、ガラス球、アモルファスシリカ、ケイ酸カルシウム、メタケイ酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カオリン、チョーク、粉末石英、雲母、硫酸バリウムおよび長石が挙げられ、これらは1〜50質量%、特に5〜40質量%、有利には10〜40質量%の量で使用される。
好ましい繊維状充填剤としては、炭素繊維、アラミド繊維およびチタン酸カリウム繊維が挙げられ、その際、E−ガラスとしてのガラス繊維が特に好ましい。これらは、市販の形態のロービングまたはチョップトガラスとして使用されてよい。
繊維状充填材を、熱可塑性樹脂とより良好に適合させるために、シラン化合物で表面の前処理をすることができる。
適したシラン化合物は、下記の一般式のシラン化合物である:
Figure 0006338584
前記式中、置換基は以下の意味を有する:
Xは、
Figure 0006338584
であり、
nは、2〜10の、好ましくは3〜4の整数であり、
mは、1〜5の、好ましくは1〜2の整数であり、
kは、1〜3の、好ましくは1の整数である。
好ましいシラン化合物は、アミノプロピルトリメトキシシラン、アミノブチルトリメトキシシラン、アミノプロピルトリエトキシシラン、アミノブチルトリエトキシシラン、並びに置換基Xとしてグリシジル基を含有する相応のシランである。
シラン化合物は、一般に表面被覆のために((E)に対して)0.01〜2質量%、有利には0.025〜1.0質量%、殊に0.05〜0.5質量%の量で使用される。
針状の鉱物充填剤も適している。
針状の鉱物充填剤は、本発明の範疇では、非常に顕著な針状の特徴を有する鉱物充填剤であると理解される。例として、針状のウォラストナイトが挙げられる。有利には、該鉱物は、8:1〜35:1、好ましくは8:1〜11:1のL/D(長さ対直径)比を有する。鉱物質の充填剤は、随意に先述のシラン化合物で前処理されていてよいが、前処理は、必ずしも必要なわけではない。
さらなる充填剤として、カオリン、焼成カオリン、ウォラストナイト、タルクおよびチョーク、並びに、追加的に、好ましくは0.1〜10%の量の板状または針状のナノ充填剤が挙げられる。好ましくは、このために、ベーマイト、ベントナイト、モンモリロナイト、バーミキュライト、ヘクトライトおよびラポナイトが使用される。板状のナノ充填剤と有機バインダーとの良好な適合性を得るために、板状のナノ充填剤は、先行技術に従って有機改質される。板状または針状のナノ充填剤を本発明によるナノコンポジットに添加することにより、機械的強度のさらなる向上がもたらされる。
成分E)として、本発明による成形材料は、0.05〜3質量%、好ましくは0.1〜1.5質量%、殊に0.1〜1質量%の潤滑剤を含むことができる。
好ましくは、10〜44個の炭素原子、有利には12〜44個の炭素原子を有する脂肪酸のAl塩、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩またはエステルまたはアミドである。
金属イオンは、有利にはアルカリ土類金属およびAlであり、その際、CaもしくはMgが特に好ましい。
好ましい金属塩は、ステアリン酸カルシウムおよびモンタン酸カルシウム並びにステアリン酸アルミニウムである。
種々の塩の混合物も使用してもよく、その際、その混合比は任意である。
カルボン酸は、1価または2価であってよい。例としては、ペラルゴン酸、パルミチン酸、ラウリン酸、マルガリン酸、ドデカン二酸、ベヘン酸および特に好ましくはステアリン酸、カプリン酸並びにモンタン酸(30〜40個の炭素原子を有する脂肪酸の混合物)が挙げられる。
脂肪族アルコールは、1〜4価であってよい。アルコールの例は、n−ブタノール、n−オクタノール、ステアリルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、ペンタエリトリトールであり、その際、グリセリンおよびペンタエリトリトールが好ましい。
脂肪族アミンは、1〜3価であってよい。このための例は、ステアリルアミン、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ジ(6−アミノヘキシル)アミンであり、その際、エチレンジアミンおよびヘキサメチレンジアミンが特に好ましい。好ましいエステルまたはアミドは、相応のグリセリンジステアレート、グリセリントリステアレート、エチレンジアミンジステアレート、グリセリンモノパルミテート、グリセリントリラウレート、グリセリンモノベヘネートおよびペンタエリトリトールテトラステアレートである。
種々のエステルまたはアミドの混合物、またはエステルとアミドとを組合せて使用することもでき、その際、混合比は任意である。
成分E)として、本発明による成形材料は、赤リンのためのいわゆる酸捕捉剤を0.01〜2質量%、有利には0.1〜1.5質量%の量で含有できる。
適した酸捕捉剤は、ZnO、ホウ酸亜鉛、スズ酸亜鉛、MgO、Mg(OH)2、ZnCO3、MgCO3、CaCO3、炭酸カルシウムマグネシウム、AlOOHであり、その際、ZnO、塩基性ZnCO3、Mg(OH)2、CaCO3が特に好ましい。
立体障害フェノールE)としては、原則的に、フェノール構造を有し、フェノール環に少なくとも1つの立体的にバルキーな基(sterisch anspruchsvolle Gruppe)を有するあらゆる化合物が適している。
有利には、例えば以下の式
Figure 0006338584
[式中、R1およびR2は、アルキル基、置換アルキル基または置換トリアゾール基を意味し、ここで、R1基およびR2基は、同一もしくは異なってよく、且つR3は、アルキル基、置換アルキル基、アルコキシ基または置換アミノ基を意味する]
の化合物が考慮に入れられる。
挙げられた種類の酸化防止剤は、例えばDE−A2702661(US−A4360617)号内に記載されている。
好ましい立体障害フェノールのさらなる群は、置換ベンゼンカルボン酸から、殊に置換ベンゼンプロピオン酸から誘導される。
この分類からの特に好ましい化合物は、以下の式
Figure 0006338584
[式中、R4、R5、R7およびR8は、互いに独立して、C1〜C8−アルキル基であり、該基はそれ自体置換されていてよく(それらの少なくとも1つは、立体的にバルキーな基である)、且つR6は、1〜10個のC原子を有する2価の脂肪族基を意味し、それは主鎖中にC−O結合も有してよい]
の化合物である。
以下の式に相応する化合物が好ましい:
Figure 0006338584
総じて、立体障害フェノールとして下記が例示的に挙げられる:
2,2’−メチレン−ビス−(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート]、ペンタエリトリチル−テトラキス−[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート]、ジステアリル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、2,6,7−トリオキサ−1−ホスファビシクロ−[2.2.2]オクタ−4−イル−メチル−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル−3,5−ジステアリル−チオトリアジルアミン、2−(2’−ヒドロキシ−3’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシメチルフェノール、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−ベンゼン、4,4’−メチレン−ビス−(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル−ジメチルアミン。
特に有効であることが立証されており、従って有利に使用されるのは、2,2’−メチレン−ビス−(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、1,6−ヘキサンジオール−ビス−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート(Irganox(登録商標)259)、ペンタエリスリチル−テトラキス−[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート]並びにN,N’−ヘキサメチレン−ビス−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナミド(Irganox(登録商標)1098)および先述のBASFSE社のIrganox(登録商標)245であり、これが特に良く適している。
単独または混合物として使用できる酸化防止剤E)は、成形材料A)〜E)の総質量に対して、0.05から3質量%まで、有利には0.1〜1.5質量%、殊に0.1〜1質量%の量で含有されている。
多くの場合、1個以下の立体障害基をフェノール性ヒドロキシ基に対してオルト位で有する立体障害フェノールが特に有利であることが立証されている(殊に、より長期の期間にわたる拡散光中での貯蔵の際の色安定性を評価した場合)。
成分E)として、本発明による成形材料は、0.05〜5質量%、有利には0.1〜2質量%、殊に0.25〜1.5質量%のニグロシンを含有できる。
ニグロシンとは、様々な実施態様(水溶性、脂溶性、有機溶剤(Sprit)溶解性)において、一般に黒色または緑色の、インジュリンと一緒に使用されるフェナジン染料(アジン染料)の群であると理解され、これはウールの染色およびプリントの際に、絹を黒く着色する際に、皮革、靴クリーム、ニス、プラスチック、焼き付け塗料、インク、および類似物の着色のために、並びに顕微鏡用染料として使用される。
ニグロシンは、工業的には、ニトロベンゼン、アニリンおよび塩酸アニリンを金属の鉄およびFeCl3と共に加熱することによって取得される(ラテン語の名称niger=黒)。
遊離塩基として、または塩(例えば塩酸塩)としての成分E)も使用できる。
ニグロシンについてのさらなる詳細は、例えば、電子百科事典Roempp Online、Version2.8、Thieme−Verlag Stuttgart、2006の見出し語「Nigrosin」から得られる。
成分E)として、本発明による成形材料は、0〜20質量%、有利には1〜15質量%、殊に5〜15質量%の窒素含有難燃剤、有利にはメラミン化合物を含有することができる。
適した化合物(しばしば塩または付加物とも称される)は、メラミンスルフェート、メラミン、メラミンボレート、メラミンオキサレート、第一リン酸メラミン、第二リン酸メラミン、および第二ピロリン酸メラミン、ネオペンチルグリコールホウ酸メラミン並びにポリマーのリン酸メラミン(CAS番号56386−64−2もしくは218768−84−4)である。
平均縮合度の数nが20〜200である1,3,5−トリアジン化合物のメラミンポリホスフェート塩が好ましく、且つ、1,3,5−トリアジン含分は、リン原子1molあたり1.1〜2.0molの1,3,5−トリアジン化合物であり、前記化合物は、メラミン、メラム、メレム、メロン、アンメリン、アンメリド、2−ウレイドメラミン、アセトグアナミン、ベンゾグアナミンおよびジアミノフェニルトリアジンからなる群から選択される。好ましくは、かかる塩のn値は、一般に40〜150であり、且つ、1モルのリン原子あたりの1,3,5−トリアジン化合物の割合は有利には1.2〜1.8である。さらに、EP−B1095030号に従って製造された塩の10質量%の水性スラリーのpHは、一般に4.5より上、有利には少なくとも5.0である。pH値は通常、25gの塩および225gの清浄な水を25℃で300mlのビーカーに入れ、生じる水性のスラリーを30分間撹拌し、その後、pHを測定することによって測定される。上記のn値、数平均縮合度は、31P−固体NMRを用いて測定できる。J.R.van Wazer, C.F.Callis, J.ShooleryおよびR.Jones, J. Am. Chem. Soc, 78, 5715, 1956から、隣接するホスフェート基の数により独自のケミカルシフトが示され、前記はオルトホスフェート、ピロホスフェートおよびポリホスフェートの間で明らかに区別することが可能であることが公知である。EP1095030号B1において、さらに、n値が20〜200であり且つその1,3,5−トリアジン含分が1.1〜2.0molの1,3,5−トリアジン化合物である、1,3,5−トリアジン化合物の望ましいポリホスフェート塩の製造方法が記載されている。
この方法は、1,3,5−トリアジン化合物をオルトリン酸と共にそのオルトリン酸塩に変換し、次に、脱水および熱処理し、オルトリン酸塩を1,3,5−トリアジン化合物のポリホスフェートに変換することを含む。この熱処理は、有利には少なくとも300℃、有利には少なくとも310℃の温度で実施される。1,3,5−トリアジン化合物のオルトホスフェート以外に、例えばオルトホスフェートとピロホスフェートとの混合物を含む他の1,3,5−トリアジンホスフェートも使用できる。
好ましくは、亜リン酸アルミニウム[Al(H2PO33]、第二亜リン酸アルミニウム[Al2(HPO33]、塩基性亜リン酸アルミニウム[Al(OH)(H2PO32*2aq]、亜リン酸アルミニウム四水和物[Al2(HPO33*4aq]、ホスホン酸アルミニウム、Al7(HPO39(OH)6(1,6−ヘキサンジアミン)1.5*12H2O、Al2(HPO33*xAl23*nH2O(前記x=2.27〜1)および/またはAl461618(WO2012/45414号参照)である。
さらに適した窒素含有難燃剤は、当業者に公知である。
本発明による熱可塑性成形材料は、成分E)として、通常の加工助剤、例えば安定剤、酸化遅延剤、熱分解防止剤、紫外線による分解の防止剤、滑剤および離型剤、着色剤、例えば染料および顔料、核形成剤、可塑剤等を含有することができる。
酸化遅延剤および熱安定剤の例としては、熱可塑性成形材料の質量に対して1質量%までの濃度での、立体障害フェノールおよび/またはホスフィットおよびアミン(例えばTAD)、ヒドロキノン、芳香族2級アミン、例えばジフェニルアミン、前記群の種々の置換された代替物およびこれらの混合物が挙げられる。
一般に成形材料に対して2質量%までの量で使用されるUV安定剤としては、種々の置換されたレゾルシン、サリチレート、ベンゾトリアゾールおよびベンゾフェノンが挙げられる。
無機顔料、例えば二酸化チタン、ウルトラマリンブルー、酸化鉄およびカーボンブラック、さらに有機顔料、例えばフタロシアニン、キナクリドン、ペリレン並びに染料、例えばアントラキノンを、着色剤として添加することができる。
成核剤としては、ナトリウムフェニルホスフィネート、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、並びに好ましくはタルクを使用できる。
本発明による熱可塑性成形材料を、自体公知の方法により製造することができ、前記方法においては、出発成分は通常の混合装置、例えばスクリュー押出機、ブラベンダーミルまたはバンバリーミル中で混合され、引き続き押出される。押出後、押出物を冷却し、且つ破砕してよい。また、個々の成分が予め混合され、次に残りの出発物質が個々におよび/または同様に混合されて添加されてもよい。混合温度は、一般に230〜320℃である。
さらに好ましい作業方式によれば、成分B)およびC)並びに随意にD)およびE)をプレポリマーと混合し、調製し、顆粒化することができる。引き続き、得られた顆粒を、固相中、不活性ガス下で連続的または非連続的に成分A)の融点未満の温度で望ましい粘度になるまで凝縮する。
本発明による熱可塑性成形材料は、良好な耐火性および顕著なリンの安定性およびUV安定性の点で優れている。
本発明による成形材料は、非常に低減された赤い色調を有し、赤リンを有する化合物中での成分C)の使用は、化合物およびそこから得られる成形体の灰色の固有色をもたらす。従って、これは淡い固有色または単色(白色、灰色)が必要である用途のためにも適している。
本発明によれば、請求項1に記載のCu化合物および/またはAg化合物を使用することが、UV安定性が高められホスフィン形成が低減された請求項1に記載の成形材料、または請求項10に記載の成形体の製造をもたらす。
請求項1に記載のCu化合物および/またはAg化合物の本発明による使用は、請求項1に記載の成分C)のないPA成形材料と比較してΔL色値が少なくとも15%低く(DIN53236およびISO7724−3、CieLab法による)、並びに、Δa色値が35%だけ低く且つΔb値少なくとも35%低い、請求項1に記載の成形材料または請求項10に記載の成形体の製造をもたらす。
リンの排出値(28日/70℃)は、試料あたり200μg未満のP、有利には試料あたり160μg未満のPである。
従って、これはあらゆる種類の繊維、フィルムおよび成形体の製造のために適している。以下にいくつかの例を挙げる: コネクタ、プラグ、プラグ部品、ハーネス部品、回路支持体、回路支持部品、三次元射出成形回路支持体、電気接続素子、およびメカトロニクス部品。
本発明による熱可塑性成形材料から製造される成形部品または半製品を、例えば自動車産業、電気産業、電子産業、電気通信産業、情報技術産業、娯楽産業、コンピュータ産業において、車両および他の移動手段において、船舶、宇宙船において、家庭において、事務所設備において、スポーツ、医療において、並びに一般に、高められた防火性が必要とされる物品および建設部材において、用いることができる。
調理および家庭の分野のためには、台所用品、例えば揚げ鍋、アイロン、ボタンのための部品を製造するために、並びにガーデニングおよびレジャー分野において使用するために、流動性を改善されたポリアミドを使用することが可能である。
以下の成分が使用された:
成分A/1:
ISO 307に準拠し、25℃で、96質量%の硫酸中で0.5質量%の溶液として測定して、150ml/gの粘度数VZを有するポリアミド66(BASF SEのUltramid(登録商標)A27を使用した)。
成分A/2:
125ml/gのVZを有するPA 66 (BASF SEのUltramid(登録商標)A24)
成分B/1:
溶融指数MFI(190/2.16)10g/10分を有し、エチレン59.8質量%、n−ブチルアクリレート35質量%、アクリル酸4.5質量%、およびマレイン酸無水物0.7質量%(成分D)からなるオレフィンポリマー中で平均粒径(d50)10〜30μmの赤リンからの50%濃縮物。該コポリマーは、高められた温度且つ高められた圧力でのモノマーの共重合によって製造された。
成分B/2:
エラストマーD)を有さないP(上記参照)。
成分C/1:
ヨウ化銅。
成分C/2:
ビス(トリフェニルホスフィン)・ヨウ化銅錯体、CAS番号.: 16109−82−3。
成分E/1:
ポリアミドのための標準的なチョップドガラス繊維、長さ=4.5mm、直径=10μm。
成分E/2:
N,N’−ヘキサメチレン−ビス−3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンアミド (Irganox(登録商標) 1098)。
成分E/3:
ステアリン酸カルシウム。
成分E/4:
ZnO。
成形材料の製造
本発明により記載されるリン安定性の改善を証明するために、相応のプラスチック成形材料をコンパウンディングによって作製した。このために、個々の成分を二軸押出機ZSK26(Berstoff社)内で、スループット20kg/時間および約270℃で、平坦な温度プロファイルで混合し、ストランドとして押出し、顆粒化できるまで冷却し、そして顆粒化した。
表1に記載される実験のための試料を、Arburg420C型の射出成形機において、材料温度約270℃、且つ器具温度約80℃で射出した。本発明による例の場合、成分C)は乾燥された粒子に粉末として施与された(auftrommeln)。
リンの排出に対するプラスチック部品の試験:
プラスチックのロッド(125×12.5×1.6mm)を半分にし、且つ、半分ずつ10mlのガラスビーカーに添加した。銀からなるコンタクト材料(10×50×0.125mm)を短い試験管に装入した。引き続き、それら3つの試料を100mlのねじ蓋瓶に入れ、5mlの水をそこに加え、且つ、その閉じた系を70℃の乾燥棚内に入れた。28日後、前記試験管を取り出し、水で満たし、且つ、内容物全体をガラスビーカーに入れた。5mlの濃硫酸をそこに加え、ほぼ乾燥するまで蒸発させる。金属のロッドをここで取り出し、水で濯ぎ、その残りを1mlの硫酸で置き換え、再度、ほぼ乾燥するまで濃縮した。その際、20mlの水で希釈し、4mlの5%濃度のペルオキソ二硫酸カリウム溶液を添加し、且つ30分間加熱する。リンの測定はここで、測光法により、μgのリン/プラスチックのロッド中でモリブデンブルー法として行われた。
色の測定:
色の測定をDIN 53236:1983、方法Bによって行った。DIN 6174:1979、(ISO 7724−3、いわゆるCieLab法と一致)により計算された:
*=明るさ; +はより白く、−はより黒い、
*=色の成分; +はより赤く、−はより灰色である、
*=色の成分; +はより黄色く、−はより青い、
ゼロの値は、色がない、無着色、無色を意味する、
*ab=彩度(無着色/有色); h°ab=色相角(0〜360°)、
*、a*およびb*を一緒に評価して、色差ΔE*が得られる。
CTI値はIEC60112により測定された。
着色されていない成形材料の組成および測定結果を表1に示す。
Figure 0006338584
表1のデータから、本発明による組成物は、従来技術に対して非常に良好なリン安定性(低減されたリンの排出)を有することが明らかである。さらにまた、本発明による組成物は色がより暗く(デルタL値がより小さい)、且つ赤もしくは黄色の色が少ない(デルタaおよびデルタb値がより小さい)ことが明らかになる。
淡く色付けられたPA成形材料
表2についての基本的な配合
Figure 0006338584
各々の成分C)(表2参照)を、それぞれ1質量%、上記の配合物に混入した(それに応じて、PAの割合は43.1質量%であった)。
小規模押出(Miniextrusion)
DSM社のMicro15押出機を用いた小規模押出によって試料の混入を行った。その処理を280℃で行った。
色の測定は表1参照。
昼光エージング
DIN EN ISO 11341 方法2に従って露光: 340nmで0.35W/m2×nm、露光時間 24時間、露光温度38℃(±2℃)、露光湿度50%(±10%)。
Figure 0006338584
表3についての成形材料の製造
熱可塑性材料の処理を、Leistritz社のツインスクリュー押出機ZSK 25−F41を用い、スループット30kg/時間で行った。押出温度は300℃であった。ポリマーストランドを、水浴を用いて冷却し、引き続き造粒し且つ乾燥させた。使用される試験体への射出成形を320℃で行った。
機械的特性は以下により測定された:
引張弾性率: DIN EN ISO 527−1/−2
破断点伸び: DIN EN ISO 527−1/−2
破壊応力: DIN EN ISO 527−1/−2
シャルピー衝撃強さ: DIN EN ISO 179。
難燃性試験をUL94に従って行った。
Figure 0006338584

Claims (13)

  1. A) 熱可塑性ポリアミド 10〜99.8質量%、
    B) 赤リン 0.1〜60質量%、
    C) Cu(I)の塩もしくはCu(I)の錯体、またはAg(I)の酸化物、AgSCN、AgCl、AgBr、AgIおよびAg(I)のカルボン酸塩から選択されるAg(I)の塩もしくはAg(I)の錯体、またはそれらの混合物 0.01〜4質量%、
    D) 耐衝撃性改質剤 0〜40質量%、および
    E) さらなる添加剤 0〜60質量%
    (ここで、A)〜E)の質量パーセントの合計は100%になる)
    を含有する熱可塑性成形材料であって、0質量%のメラミン化合物を含有し、かつ前記成分C)のないポリアミド(PA)成形材料と比較してΔL色値が少なくとも15%低い(DIN53236およびISO7724−3、CieLab法による)、前記熱可塑性成形材料を製造するための、Cu化合物および/またはAg化合物であるC)の使用。
  2. 前記熱可塑性成形材料が、
    A) 20〜98質量%
    B) 0.5〜40質量%
    C) 0.1〜3質量%
    D) 1〜30質量%
    E) 0〜50質量%
    を含有する、請求項1に記載の使用。
  3. 成分C)がアルカリ金属ハロゲン化物と混合されて使用される、請求項1または2に記載の使用。
  4. アルカリ金属ハロゲン化物が臭化カリウムまたはヨウ化カリウムまたはそれらの混合物である、請求項3に記載の使用。
  5. 成分C)は、Ag(I)錯体またはCu(I)錯体であり、前記錯体が配位子としてトリフェニルホスフィン、トリアルキルホスフィン、メルカプトベンズイミダゾール、EDTA、アセチルアセトナト、グリシン、エチレンジアミン、オキサレート、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、ピリジン、ジホスホン、ジピリジルまたはそれらの混合物を含有する、請求項1から4までのいずれか1項に記載の使用。
  6. 成分C)が、Ag2O、Cu(I)ハロゲン化物、AgCl、AgBr、AgI、CuSCN、AgSCN、Cu(I)カルボン酸塩またはAg(I)カルボン酸塩から構成されている、請求項1から5までのいずれか1項に記載の熱可塑性成形材料の使用。
  7. ハロゲン化物であるC)が、CuF、CuI、CuBr、AgI、AgBr、AgCl、CuClから、且つ、カルボン酸塩であるC)が、酢酸塩、シュウ酸塩、ステアリン酸塩、プロピオン酸塩、酪酸塩、安息香酸塩、またはそれらの混合物からなる、請求項6に記載の使用。
  8. 成分C)がアルカリ金属ハロゲン化物との1:10〜1:1の混合比で存在する、請求項1から7までのいずれか1項に記載の使用。
  9. 繊維、フィルム、または成形体を製造するための、請求項1から8までのいずれか1項に記載の熱可塑性成形材料の使用。
  10. 請求項1から8までのいずれか1項に記載の熱可塑性成形材料から得られる繊維、フィルムまたは成形体。
  11. 請求項1に記載の成分C)のないポリアミド(PA)成形材料と比較してΔa色値が少なくとも35%低い(DIN53236およびISO7724−3、CieLab法による)、請求項1に記載の熱可塑性成形材料または請求項10に記載の成形体を製造するための、請求項1に記載のCu化合物および/またはAg化合物であるC)の使用。
  12. 請求項1に記載の成分C)のないポリアミド(PA)成形材料と比較してΔb色値が少なくとも35%低い(DIN53236およびISO7724−3、CieLab法による)、請求項1に記載の熱可塑性成形材料または請求項10に記載の成形体を製造するための、請求項1に記載のCu化合物および/またはAg化合物であるC)の使用。
  13. モリブデンブルー法により200μg未満のリン/試料であるリン排出値(28日/70℃)を有する、請求項1に記載の熱可塑性成形材料または請求項10に記載の成形体を製造するための、請求項1に記載のCu化合物および/またはAg化合物であるC)の使用。
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