JP6335048B2 - ベルト成形装置 - Google Patents
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円筒状に配列されることによって、ベルト成形面を構成しうる可撓性を有する複数のデッキプレートを備えており、
この複数のデッキプレートの、上記円筒の両端に相当する部位同士が互いに接近することにより、上記ベルト成形面が半径方向外方に凸となるように、各デッキプレートが湾曲しうるように構成されている。
この一対の側部フレーム同士を離間接近させる移動装置とを備えており、
上記複数のデッキプレートが、上記一対の側部フレーム間に掛け渡されており、
上記移動装置によって側部フレーム同士が互いに接近させられることにより、各デッキプレートが半径方向外方に凸となるように湾曲しうるように構成されている。
ベルトが貼り付けられた後には、一対の側部フレーム同士が接近することにより、上記複数のデッキプレートが半径方向外方に凸となるように湾曲してベルト成形面がトロイド状となる。
実施例1として、図3に示されるベルト成形装置が用意された。このベルト成形装置には、図6(a)に示される均一肉厚のデッキプレート56aが用いられている。このベルト成形装置によって成形されたトレッドリングを用いて、図1に示されるタイヤが製造された。このタイヤも実施例1と呼ぶ。上記ベルト成形装置の仕様は表1に示されている。表1において、デッキ形状が「プロファイル」と記載されているのは、ベルト成形面の幅方向中央部(クラウン部)が半径方向に凸となるように湾曲し、その湾曲形状が完成タイヤのベルトプロファイルに近いことを表している。デッキの分割数とは、周方向に配列されたデッキプレートの枚数である。ベルトコードは、タイヤのベルトのコードである。タイヤのサイズは、175/70R13である。このタイヤに対し、後述する操縦安定性評価試験、ユニフォミティ評価試験及び耐久性評価試験が実施された。その結果は、表1に示されるとおりである。
表1に示された仕様の他は実施例1と同様にして、実施例2及び実施例3の各ベルト成形装置が用意された。これらのベルト成形装置によってトレッドリングが成形された。各トレッドリングを用いて、図1に示されるタイヤが製造された。これらのタイヤも実施例2、3と呼ぶ。タイヤのサイズは、175/70R13である。これらのタイヤに対し、後述する操縦安定性評価試験、ユニフォミティ評価試験及び耐久性評価試験が実施された。その結果は、表1に示されるとおりである。
表1に示された仕様の他は実施例1と同様にして、比較例1のベルト成形装置が用意された。デッキのベルト成形面の形状はフラットであり、曲率ゼロに固定されている。このベルト成形装置によってトレッドリングが成形された。このトレッドリングを用いて、図1に示されるタイヤが製造された。このタイヤも比較例1と呼ぶ。タイヤのサイズは、175/70R13である。この比較例1のタイヤに対して、後述する操縦安定性評価試験、ユニフォミティ評価試験及び耐久性評価試験が実施された。その結果は、表1に示されるとおりである。
表1に示された仕様の他は実施例1と同様にして、比較例2、3の各ベルト成形装置が用意された。このベルト成形装置によってトレッドリングが成形された。このトレッドリングを用いて、図1に示されるタイヤが製造された。これらのタイヤも比較例2、3と呼ぶ。タイヤのサイズは、175/70R13である。比較例2のタイヤのベルトコードの材質はケブラーであり、比較例3のタイヤのベルトコードの材質はナイロンである。この比較例2、3のタイヤに対して、後述する操縦安定性評価試験、ユニフォミティ評価試験及び耐久性評価試験が実施された。その結果は、表1に示されるとおりである。
表1に示された仕様の他は実施例1と同様にして、比較例4のベルト成形装置が用意された。デッキのベルトドラム径が可変とされている。これは、デッキのベルト成形面がプロファイル形状(半径方向外方に凸)に固定された状態で、ベルト成形面の径が変更可能にされていることを意味する。ベルトが貼り付けられる際には、ベルト成形面が縮径され、貼り付け後に拡径されて、トレッドリングが成形される。このベルト成形装置によってトレッドリングが成形された。このトレッドリングを用いて、図1に示されるタイヤが製造された。このタイヤも比較例4と呼ぶ。タイヤのサイズは、175/70R13である。この比較例4のタイヤに対して、後述する操縦安定性評価試験、ユニフォミティ評価試験及び耐久性評価試験が実施された。その結果は、表1に示されるとおりである。
上記タイヤが、リムサイズが「13×5.00」の正規リムに組み込まれた。このタイヤに正規内圧となるように空気が充填された。このタイヤが、試験車両としての、エンジン排気量1600ccの競技用四輪車両の前後四輪に装着された。この試験車両は、クローズドコースを周回した。タイヤの操縦安定性は、試験車両のドライバーによって官能評価がなされた。評価結果は、比較例1を100とする指数として、下記の表1に示されている。この指数値が大きいほど操縦安定性に優れることを示している。
JASO C607:2000の「自動車用タイヤのユニフォミティ試験方法」の規定に準拠して、ラジアルフォースバリエーション(RFV)が評価された。試験条件は、以下の通りである。
リムサイズ:13×5.00
タイヤの回転速度:60rpm
空気圧:200kPa
縦荷重:361kN(設計荷重425kNの85%)
20本のタイヤの測定結果の平均値が、比較例1を100とする指数として、下記の表1に示されている。数値が大きいほど好ましい。
上記タイヤが、リムサイズが「13×5.00」の正規リムに組み込まれた。このタイヤに正規内圧となるように空気が充填された。このタイヤが、ドラム試験機上において、正規荷重が負荷された状態で、200km/hの試験速度で連続走行させられた。タイヤの構造上の損傷の発生によって走行が不能となるまでの走行時間が測定された。この測定結果が、比較例1を100とする指数として、下記の表1に示されている。この指数は走行時間が長いほど大きくされている。数値が大きいほど耐久性に優れることを示している。
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
8・・・クリンチ
10・・・ビード
12・・・カーカス
14・・・ベルト
16・・・インナーライナー
18・・・チェーファー
22・・・トレッド面
24・・・コア
26・・・エイペックス
28・・・外側カーカスプライ
30・・・内側カーカスプライ
32・・・(ベルトの)第一層
34・・・(ベルトの)第二層
36・・・(ベルトの)第三層
42・・・ローカバー成形装置
44・・・ローカバー基体
46・・・トレッドリング
48・・・シェーピングブラダ
50・・・ベルト成形装置
52・・・ベルトドラム
54・・・ベルト成形面
56・・・デッキプレート
58・・・側部フレーム
60・・・支持部
62・・・移動装置
64・・・ねじ棒
66・・・ガイド部(筒状部)
68・・・モータ
70・・・(円筒状の)ストッパ
72・・・ストッパ(鍔部)
74・・・被支持部
76・・・駆動装置
CL・・・(タイヤ断面の)中心線
Claims (6)
- 円筒状に配列されることによって、ベルト成形面を構成しうる可撓性を有する複数のデッキプレートを備えており、
この複数のデッキプレートの、上記円筒の両端に相当する部位同士が互いに接近することにより、上記ベルト成形面が半径方向外方に凸となるように、各デッキプレートが湾曲しうる、
上記デッキプレートが矩形を呈しており、その周方向の配列数が、40枚以上60枚以下である、ベルト成形装置。 - 一対の側部フレームと、
この一対の側部フレーム同士を離間接近させる移動装置とを備えており、
上記複数のデッキプレートが、上記一対の側部フレーム間に掛け渡されており、
上記移動装置によって側部フレーム同士が互いに接近させられることにより、各デッキプレートが半径方向外方に凸となるように湾曲しうる請求項1に記載のベルト成形装置。 - ベルトが貼り付けられるときには、一対の側部フレーム同士が離間することにより、上記複数のデッキプレートが平坦な状態となってベルト成形面が円筒状となり、
ベルトが貼り付けられた後には、一対の側部フレーム同士が接近することにより、上記複数のデッキプレートが半径方向外方に凸となるように湾曲してベルト成形面がトロイド状となる請求項2に記載のベルト成形装置。 - 上記デッキプレートが矩形を呈しており、その周方向の幅が、25mm以上40mm以下である請求項1から3のいずれかに記載のベルト成形装置。
- 上記デッキプレートの材質が、ゴム、合成樹脂、金属のいずれかである請求項1から4のいずれかに記載のベルト成形装置。
- 上記デッキプレートの肉厚分布が、その長手方向に沿って均一か、又は、長手方向の中央位置に関して対称に変化している請求項1から5のいずれかに記載のベルト成形装置。
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