JP3354486B2 - トレッドリングの成形装置及びそれを用いた成形方法 - Google Patents
トレッドリングの成形装置及びそれを用いた成形方法Info
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- Tyre Moulding (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周方向に並ぶ複数
のセグメントを有するベルト成形ドラムを用いて、生タ
イヤ用のトレッドリングを成形する成形装置及びそれを
用いた成形方法に関する。
のセグメントを有するベルト成形ドラムを用いて、生タ
イヤ用のトレッドリングを成形する成形装置及びそれを
用いた成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ラジアルタイヤでは、高速回転によるベ
ルト層のリフティングを防止するために、ベルト層の外
周面に、バンドコードを螺旋状に巻付けしたバンドを設
けている。このベルト層及びバンドは、予めタイヤ成形
工程において、複数個のセグメントを周方向に並置した
ベルト成形ドラムを用い、このベルト成形ドラムのベル
ト成形面上で、未加硫の生ベルト層及び生バンドをトレ
ッドゴムとともに巻き重ねて一体化したトレッドリング
として成形される。
ルト層のリフティングを防止するために、ベルト層の外
周面に、バンドコードを螺旋状に巻付けしたバンドを設
けている。このベルト層及びバンドは、予めタイヤ成形
工程において、複数個のセグメントを周方向に並置した
ベルト成形ドラムを用い、このベルト成形ドラムのベル
ト成形面上で、未加硫の生ベルト層及び生バンドをトレ
ッドゴムとともに巻き重ねて一体化したトレッドリング
として成形される。
【0003】なお前記トレッドリングは、周知のよう
に、ベルト成形ドラムの縮径により取り外された後、タ
イヤ成形装置上の生タイヤ本体を膨満させ、その外周面
をトレッドリングの内周面に圧接することによって生タ
イヤを成形したうえ、この生タイヤを、図12に示すよ
うに、加硫金型MC内で成形することによってタイヤT
に仕上げている。
に、ベルト成形ドラムの縮径により取り外された後、タ
イヤ成形装置上の生タイヤ本体を膨満させ、その外周面
をトレッドリングの内周面に圧接することによって生タ
イヤを成形したうえ、この生タイヤを、図12に示すよ
うに、加硫金型MC内で成形することによってタイヤT
に仕上げている。
【0004】他方、タイヤTのトレッドには、操縦安定
性の確保や接地圧分布の適正化などのために、タイヤ赤
道側のセンター部に比してショルダー部の半径を減じた
所謂キャンバーが付与されている。従って、タイヤのベ
ルト層6Fおよびバンド7Fもこのキャンバーによって
ショルダー部が半径方向内方に湾曲するとともに、この
キャンバーを与えるために、前記加硫金型MCの金型面
MpもタイヤTの外周面形状に合わせて湾曲している。
性の確保や接地圧分布の適正化などのために、タイヤ赤
道側のセンター部に比してショルダー部の半径を減じた
所謂キャンバーが付与されている。従って、タイヤのベ
ルト層6Fおよびバンド7Fもこのキャンバーによって
ショルダー部が半径方向内方に湾曲するとともに、この
キャンバーを与えるために、前記加硫金型MCの金型面
MpもタイヤTの外周面形状に合わせて湾曲している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
トレッドリングは、ベルトプライの巻付けを容易とし生
産性を向上するために、前記ベルト成形面を直円筒状、
即ち中心軸を含む断面においてベルト成形面を直線とし
たベルト成形ドラムを用い、このベルト成形面に、生ベ
ルト層、生バンド、トレッドゴムを順次巻回することに
よりトレッドリングを直円筒状に形成していた。
トレッドリングは、ベルトプライの巻付けを容易とし生
産性を向上するために、前記ベルト成形面を直円筒状、
即ち中心軸を含む断面においてベルト成形面を直線とし
たベルト成形ドラムを用い、このベルト成形面に、生ベ
ルト層、生バンド、トレッドゴムを順次巻回することに
よりトレッドリングを直円筒状に形成していた。
【0006】その結果、直円筒状のトレッドリングを用
いる生タイヤでは、加硫金型MCの金型面Mpにおける
ショルダー部がセンター部よりも小径であるために、加
硫成形時の膨張(シェーピング)により、生タイヤのシ
ョルダー部が先行して金型面Mpに当接し易くなる。こ
れにより、ショルダー部でのゴム移動量が大となり、か
つ生バンドを、小径となるように変形させる。その結
果、タイヤの高速回転時においても、ショルダー部での
バンド張力が十分には大とならない傾向が生じてリフテ
ィング防止効果を妨げる。さらに、生タイヤのショルダ
ー部が型締めによって金型面Mpで先行して押圧される
ときにはバンドには張力が作用せず、むしろネガティブ
テンションとなってたるみを生じさせるなど変形を招き
タイヤのユニフォミティーを大巾に低下させる。
いる生タイヤでは、加硫金型MCの金型面Mpにおける
ショルダー部がセンター部よりも小径であるために、加
硫成形時の膨張(シェーピング)により、生タイヤのシ
ョルダー部が先行して金型面Mpに当接し易くなる。こ
れにより、ショルダー部でのゴム移動量が大となり、か
つ生バンドを、小径となるように変形させる。その結
果、タイヤの高速回転時においても、ショルダー部での
バンド張力が十分には大とならない傾向が生じてリフテ
ィング防止効果を妨げる。さらに、生タイヤのショルダ
ー部が型締めによって金型面Mpで先行して押圧される
ときにはバンドには張力が作用せず、むしろネガティブ
テンションとなってたるみを生じさせるなど変形を招き
タイヤのユニフォミティーを大巾に低下させる。
【0007】なお、トレッドリングにおけるバンドを予
め湾曲状に形成し、前記問題点を解決するものとして、
例えば、特公平5−44914号公報、および特公平6
−51368号公報のものがある。これらは、図11に
示すように、半径方向に伸縮可能なゴム製の環状体Eを
用い、この環状体Eが直円筒状をなす非拡径状態のベル
ト成形面に生ベルト層Gを形成した後、環状体Eを、内
方に控えたセグメントFの拡径によって生ベルト層Gを
仕上がり形状に湾曲させ、しかる後、この湾曲した生ベ
ルト層Gの外側に生バンドIを形成する成形方法および
装置を提案している。
め湾曲状に形成し、前記問題点を解決するものとして、
例えば、特公平5−44914号公報、および特公平6
−51368号公報のものがある。これらは、図11に
示すように、半径方向に伸縮可能なゴム製の環状体Eを
用い、この環状体Eが直円筒状をなす非拡径状態のベル
ト成形面に生ベルト層Gを形成した後、環状体Eを、内
方に控えたセグメントFの拡径によって生ベルト層Gを
仕上がり形状に湾曲させ、しかる後、この湾曲した生ベ
ルト層Gの外側に生バンドIを形成する成形方法および
装置を提案している。
【0008】しかしこのものは、装置が複雑かつ高価と
なる他、生ベルト層を直円筒状から湾曲状に変形させる
工程の増加が必要となるなど生産効率の低下を招く。
なる他、生ベルト層を直円筒状から湾曲状に変形させる
工程の増加が必要となるなど生産効率の低下を招く。
【0009】そこで本発明は、ベルト成形ドラムのセグ
メントに、生バンドの巻付け時の張力に応じて半径方向
内方に弾性変形しうる弾性板体を用いることを基本とし
て、装置構造を簡易にかつ装置コストと低く抑えなが
ら、リフティング防止効果に優れる湾曲状のバンドを有
するタイヤを能率よく高精度を有して生産でき、前記問
題点を解決しうるトレッドリングの成形装置及びそれを
用いた成形方法の提供を目的としている。
メントに、生バンドの巻付け時の張力に応じて半径方向
内方に弾性変形しうる弾性板体を用いることを基本とし
て、装置構造を簡易にかつ装置コストと低く抑えなが
ら、リフティング防止効果に優れる湾曲状のバンドを有
するタイヤを能率よく高精度を有して生産でき、前記問
題点を解決しうるトレッドリングの成形装置及びそれを
用いた成形方法の提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本願の第1発明は、周方向に間隙を隔てて並置され
かつ半径方向に進退自在な複数個のセグメントにより形
成される拡縮径可能なベルト成形面を有するベルト成形
ドラムを用いて未加硫の生ベルト層と、生バンドと、生
トレッドゴムとを環状に重ねてなる生タイヤ用のトレッ
ドリングを成形するトレッドリングの成形装置であっ
て、前記セグメントは、セグメント本体の外面がなすセ
ンター成型面部分と、このセンター成型面部分の少なく
ともタイヤ軸方向外側部分を覆い半径方向内方に弾性変
形しうる弾性板体の外面がなすショルダー成型面部分と
を含み前記ベルト成形面を形成する成型面部を具え、前
記ベルト成形ドラムの中心軸を含む断面において、前記
成型面部は、無負荷状態において前記中心軸と平行な略
直線状をなし、しかも前記弾性板体は、生バンドの巻付
け時の張力に応じて半径方向内方に弾性変形し前記ショ
ルダー成型面部分をタイヤ軸方向外側に向かって半径方
向内方に傾く傾線とすることを特徴としている。
に、本願の第1発明は、周方向に間隙を隔てて並置され
かつ半径方向に進退自在な複数個のセグメントにより形
成される拡縮径可能なベルト成形面を有するベルト成形
ドラムを用いて未加硫の生ベルト層と、生バンドと、生
トレッドゴムとを環状に重ねてなる生タイヤ用のトレッ
ドリングを成形するトレッドリングの成形装置であっ
て、前記セグメントは、セグメント本体の外面がなすセ
ンター成型面部分と、このセンター成型面部分の少なく
ともタイヤ軸方向外側部分を覆い半径方向内方に弾性変
形しうる弾性板体の外面がなすショルダー成型面部分と
を含み前記ベルト成形面を形成する成型面部を具え、前
記ベルト成形ドラムの中心軸を含む断面において、前記
成型面部は、無負荷状態において前記中心軸と平行な略
直線状をなし、しかも前記弾性板体は、生バンドの巻付
け時の張力に応じて半径方向内方に弾性変形し前記ショ
ルダー成型面部分をタイヤ軸方向外側に向かって半径方
向内方に傾く傾線とすることを特徴としている。
【0011】又本願の第2発明は、前記成形装置を用い
てトレッドリングを成形するトレッドリングの成形方法
であって、ベルト成形ドラムの前記ベルト成形面に、複
数枚のベルトプライを巻装し、前記ベルト成形ドラムの
中心軸を含む断面において前記ベルトプライが前記中心
軸と平行となる直円筒状の生ベルト層を形成するベルト
成形工程と、生ベルト層の外周面に、バンドコードを円
周方向に対して0〜5°の角度で、かつ前記ショルダー
成型面部分においてタイヤ軸方向外側のコード張力を内
側の張力よりも高めて巻回し生バンドを形成することに
より、該生バンドの端部を通って1周する生バンド内周
面の端周回長さLeを、タイヤ赤道部を通って1周する
バンド内周面の赤道周回長さLcよりも小に変形させた
中凸の太鼓状のベルト・バンド体を形成するバンド成形
工程と、ベルト・バンド体の外周面に、生トレッドゴム
を巻付けて一体化することによりトレッドリングを形成
するトレッドゴム貼付工程とを含むことを特徴としてい
る。
てトレッドリングを成形するトレッドリングの成形方法
であって、ベルト成形ドラムの前記ベルト成形面に、複
数枚のベルトプライを巻装し、前記ベルト成形ドラムの
中心軸を含む断面において前記ベルトプライが前記中心
軸と平行となる直円筒状の生ベルト層を形成するベルト
成形工程と、生ベルト層の外周面に、バンドコードを円
周方向に対して0〜5°の角度で、かつ前記ショルダー
成型面部分においてタイヤ軸方向外側のコード張力を内
側の張力よりも高めて巻回し生バンドを形成することに
より、該生バンドの端部を通って1周する生バンド内周
面の端周回長さLeを、タイヤ赤道部を通って1周する
バンド内周面の赤道周回長さLcよりも小に変形させた
中凸の太鼓状のベルト・バンド体を形成するバンド成形
工程と、ベルト・バンド体の外周面に、生トレッドゴム
を巻付けて一体化することによりトレッドリングを形成
するトレッドゴム貼付工程とを含むことを特徴としてい
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本願第1発明のトレッドリ
ングの成形装置の実施の一形態を、それを用いたトレッ
ドリングの成形方法の実施の一形態とともに、図示例を
用いて説明する。なお図1は、トレッドリング2と、カ
ーカス3を有する生タイヤ本体4とを合体してなる加硫
成形前の生タイヤ5を示し、生タイヤ本体4は、従来公
知のタイヤ成形工程およびタイヤ成形装置によって形成
することができる。又トレッドリング2は、本願の成形
装置1のベルト成形ドラム10上で、未加硫の生ベルト
層6と、生バンド7と、生トレッドゴム9とを順次環状
に重ねて一体化することにより形成される。
ングの成形装置の実施の一形態を、それを用いたトレッ
ドリングの成形方法の実施の一形態とともに、図示例を
用いて説明する。なお図1は、トレッドリング2と、カ
ーカス3を有する生タイヤ本体4とを合体してなる加硫
成形前の生タイヤ5を示し、生タイヤ本体4は、従来公
知のタイヤ成形工程およびタイヤ成形装置によって形成
することができる。又トレッドリング2は、本願の成形
装置1のベルト成形ドラム10上で、未加硫の生ベルト
層6と、生バンド7と、生トレッドゴム9とを順次環状
に重ねて一体化することにより形成される。
【0013】前記成形装置1は、図2、3に示すよう
に、ベルト成形ドラム10を具え、このベルト成形ドラ
ム10は、ドラム回転軸20と嵌合するボス21に設け
る拡縮径手段23に、ベルト成形面11を形成する複数
個、例えば5〜32個のセグメント12、本例では12
個のセグメント12…を設けている。これによって、前
記セグメント12は、周方向に間隙gを隔てて並設さ
れ、その外面である成形面部12Sは、前記間隙gを介
して連なる前記ベルト成形面11を形成している。この
ように、セグメント12の成形面部12Sと、前記間隙
gとは、ともに、ベルト成形面11を形成する成形面形
成要素を構成する。
に、ベルト成形ドラム10を具え、このベルト成形ドラ
ム10は、ドラム回転軸20と嵌合するボス21に設け
る拡縮径手段23に、ベルト成形面11を形成する複数
個、例えば5〜32個のセグメント12、本例では12
個のセグメント12…を設けている。これによって、前
記セグメント12は、周方向に間隙gを隔てて並設さ
れ、その外面である成形面部12Sは、前記間隙gを介
して連なる前記ベルト成形面11を形成している。この
ように、セグメント12の成形面部12Sと、前記間隙
gとは、ともに、ベルト成形面11を形成する成形面形
成要素を構成する。
【0014】前記拡縮径手段23は、本例では、前記ボ
ス21に固定台を介して固着されることによりこのボス
21とは距離を隔てる同芯環状の取付枠24を具え、又
この取付枠24の上面には油圧シリンダなどの直線作動
機25を固定するとともに、その例えばロッド端に、セ
グメント12を取付けるための支持板27を固着してい
る。なお前記拡縮径手段23は、前記支持板27を半径
方向に移動できさえすれば、直線作動機25としてリン
クを用いたもの、ネジを用いたものなど種々な構造のも
のが使用しうる。
ス21に固定台を介して固着されることによりこのボス
21とは距離を隔てる同芯環状の取付枠24を具え、又
この取付枠24の上面には油圧シリンダなどの直線作動
機25を固定するとともに、その例えばロッド端に、セ
グメント12を取付けるための支持板27を固着してい
る。なお前記拡縮径手段23は、前記支持板27を半径
方向に移動できさえすれば、直線作動機25としてリン
クを用いたもの、ネジを用いたものなど種々な構造のも
のが使用しうる。
【0015】従って、セグメント12は、前記直線作動
機25の伸縮とともに半径方向に進退自在に移動でき
る。又支持板27は、この支持板27からのびる案内軸
29、29が、前記取付枠24にスベリ移動可能に遊嵌
されることによって廻り止めされる。
機25の伸縮とともに半径方向に進退自在に移動でき
る。又支持板27は、この支持板27からのびる案内軸
29、29が、前記取付枠24にスベリ移動可能に遊嵌
されることによって廻り止めされる。
【0016】なお前記案内軸29は、前記取付枠24を
貫通して下方へ突出する突出端に、抜け止め用のフラン
ジ30を有し、このフランジ30の上面と前記取付枠2
4 の下面との間に例えば馬蹄状のスペーサ32が介在す
る。従って、直線作動機25による案内軸29の上昇と
ともに、スペーサ32が取付枠24とフランジ30との
間で挟圧されることによって、セグメント12の上昇位
置を規定しうる。なおスペーサ32はタイヤサイズに応
じて厚さの異なる種々なものを準備できる。
貫通して下方へ突出する突出端に、抜け止め用のフラン
ジ30を有し、このフランジ30の上面と前記取付枠2
4 の下面との間に例えば馬蹄状のスペーサ32が介在す
る。従って、直線作動機25による案内軸29の上昇と
ともに、スペーサ32が取付枠24とフランジ30との
間で挟圧されることによって、セグメント12の上昇位
置を規定しうる。なおスペーサ32はタイヤサイズに応
じて厚さの異なる種々なものを準備できる。
【0017】このようにセグメント12は、拡縮径手段
23の伸長により、図2(A) に示すごとく、半径方向外
方に移動して拡径状態のベルト成形面11を形成すると
ともに、半径方向内方に移動してベルト成形面11を図
2(B) に示すように縮径する。なお拡縮径手段23は、
周方向に等間隔としても、不等間隔とすることもでき
る。
23の伸長により、図2(A) に示すごとく、半径方向外
方に移動して拡径状態のベルト成形面11を形成すると
ともに、半径方向内方に移動してベルト成形面11を図
2(B) に示すように縮径する。なお拡縮径手段23は、
周方向に等間隔としても、不等間隔とすることもでき
る。
【0018】次に、前記セグメント12は、図3、4
(図4は拡縮径手段を除いて示している)に示すよう
に、前記支持板27に取付く中央のセグメント本体13
と、このセグメント本体13の両端からタイヤ軸方向外
側にのびる弾性板体14、14とから形成される。なお
前記タイヤ軸方向と、ベルト成形ドラム10の中心軸1
0Xの方向とは同一方向を意味している。
(図4は拡縮径手段を除いて示している)に示すよう
に、前記支持板27に取付く中央のセグメント本体13
と、このセグメント本体13の両端からタイヤ軸方向外
側にのびる弾性板体14、14とから形成される。なお
前記タイヤ軸方向と、ベルト成形ドラム10の中心軸1
0Xの方向とは同一方向を意味している。
【0019】前記セグメント本体13は、例えばブロッ
ク状の剛性体であり、その外面は、前記成型面部12S
のうち、タイヤ赤道CO側のセンター成型面部分13S
を構成する。なおセグメント本体13のタイヤ軸方向両
端には、前記弾性板体14を面一で固定するための取付
け面部13Aを段差状に形成している。
ク状の剛性体であり、その外面は、前記成型面部12S
のうち、タイヤ赤道CO側のセンター成型面部分13S
を構成する。なおセグメント本体13のタイヤ軸方向両
端には、前記弾性板体14を面一で固定するための取付
け面部13Aを段差状に形成している。
【0020】又前記弾性板体14は、横長矩形状の板バ
ネ材からなり、前記取付け面部13Aと重なり合って片
持ち支持されることにより、半径方向内方に弾性変形し
うる。この弾性板体14は、前記センター成型面部分1
3Sから延出してタイヤ軸方向外側部分を覆うととも
に、この弾性板体14の外面は、前記成型面部12Sの
うちの、トレッド縁側のショルダー成型面部分14Sを
構成している。
ネ材からなり、前記取付け面部13Aと重なり合って片
持ち支持されることにより、半径方向内方に弾性変形し
うる。この弾性板体14は、前記センター成型面部分1
3Sから延出してタイヤ軸方向外側部分を覆うととも
に、この弾性板体14の外面は、前記成型面部12Sの
うちの、トレッド縁側のショルダー成型面部分14Sを
構成している。
【0021】このセンター成型面部分13Sとショルダ
ー成型面部分14Sとからなる前記成型面部12Sは、
前記中心軸10Xの直角断面においては、図2(A) に示
すように、拡径状態におけるベルト成形面11の半径と
略等しい半径の略円弧状に形成される。
ー成型面部分14Sとからなる前記成型面部12Sは、
前記中心軸10Xの直角断面においては、図2(A) に示
すように、拡径状態におけるベルト成形面11の半径と
略等しい半径の略円弧状に形成される。
【0022】又前記中心軸10Xを含む断面において
は、図3に示すように、無負荷状態では、前記成型面部
12Sは、前記中心軸10Xと平行な略直線状Y1をな
す。又弾性板体14は、生バンド7の巻付け時の張力に
応じて半径方向内方に弾性変形でき、従って前記ショル
ダー成型面部分14Sは、タイヤ軸方向外側に向かって
半径方向内方に傾く傾線Y2に変化しうる(傾線Y2と
しては、凸円弧状あるいは傾斜直線のものを含む)。
は、図3に示すように、無負荷状態では、前記成型面部
12Sは、前記中心軸10Xと平行な略直線状Y1をな
す。又弾性板体14は、生バンド7の巻付け時の張力に
応じて半径方向内方に弾性変形でき、従って前記ショル
ダー成型面部分14Sは、タイヤ軸方向外側に向かって
半径方向内方に傾く傾線Y2に変化しうる(傾線Y2と
しては、凸円弧状あるいは傾斜直線のものを含む)。
【0023】なお前記弾性板体14は、図5(A) 、(B)
に示すように、弾性変形を円滑に行うために、巾狭の複
数枚の板片14Bによって形成することができ、又弾性
板体14にタイヤ軸方向のスリット14Cを設けても良
い。
に示すように、弾性変形を円滑に行うために、巾狭の複
数枚の板片14Bによって形成することができ、又弾性
板体14にタイヤ軸方向のスリット14Cを設けても良
い。
【0024】次ぎに、この成形装置1を用いたトレッド
リングの成形方法を説明する。前記成形方法は、図6〜
8に示すように、ベルト成形工程P1と、バンド成形工
程P2と、トレッドゴム貼付工程P3とを含んでおり、
かつ各工程P1〜P3に用いるベルト層、バンド、トレ
ッドゴムは、未加硫の生ベルト層6、生バンド7、生ト
レッドゴム9が用いられる。
リングの成形方法を説明する。前記成形方法は、図6〜
8に示すように、ベルト成形工程P1と、バンド成形工
程P2と、トレッドゴム貼付工程P3とを含んでおり、
かつ各工程P1〜P3に用いるベルト層、バンド、トレ
ッドゴムは、未加硫の生ベルト層6、生バンド7、生ト
レッドゴム9が用いられる。
【0025】前記ベルト成形工程P1では、図6に示す
ように、前記ベルト成形ドラム10のベルト成形面11
に、複数枚のベルトプライ6a、6bをコードの向きを
異ならせて巻回し生ベルト層6を形成する。ベルトプラ
イ6a、6bとしては、スチール、芳香族ポリアミド、
ポリエステルなどの高弾性の無機、有機繊維コードをタ
イヤ周方向に対して10〜40°の角度で平行配列した
周知のゴム付きファブリックが用いられ、各プライはコ
ードに沿って斜切りされる巻回の始端/終端間を重ね合
わせて接合する。
ように、前記ベルト成形ドラム10のベルト成形面11
に、複数枚のベルトプライ6a、6bをコードの向きを
異ならせて巻回し生ベルト層6を形成する。ベルトプラ
イ6a、6bとしては、スチール、芳香族ポリアミド、
ポリエステルなどの高弾性の無機、有機繊維コードをタ
イヤ周方向に対して10〜40°の角度で平行配列した
周知のゴム付きファブリックが用いられ、各プライはコ
ードに沿って斜切りされる巻回の始端/終端間を重ね合
わせて接合する。
【0026】このとき、前記ベルト成形面11をなす成
型面部12Sは、前述のように無負荷状態では、前記中
心軸10Xと平行な略直線状Y1をなす。従って、巻付
け力を過大としないことによって、前記中心軸10Xを
含む断面において、前記ベルトプライ6a、6bは、ベ
ルト成形面11に沿って中心軸10Xと平行となる直円
筒状に形成される。特にベルト成形面11は、剛性のセ
ンター成型面部分13Sを有するため、直円筒状の巻回
をより便宜に行いうる。又直円筒状に巻回することによ
り、前記プライの斜切りされた始端/終端間の接合が可
能となる。
型面部12Sは、前述のように無負荷状態では、前記中
心軸10Xと平行な略直線状Y1をなす。従って、巻付
け力を過大としないことによって、前記中心軸10Xを
含む断面において、前記ベルトプライ6a、6bは、ベ
ルト成形面11に沿って中心軸10Xと平行となる直円
筒状に形成される。特にベルト成形面11は、剛性のセ
ンター成型面部分13Sを有するため、直円筒状の巻回
をより便宜に行いうる。又直円筒状に巻回することによ
り、前記プライの斜切りされた始端/終端間の接合が可
能となる。
【0027】前記バンド成形工程P2は、図7に示すよ
うに、前記生ベルト層6の外周面に、バンドコード7A
を螺旋状に連続巻きして生バンド7を形成することによ
りベルト・バンド体8を形成する工程である。
うに、前記生ベルト層6の外周面に、バンドコード7A
を螺旋状に連続巻きして生バンド7を形成することによ
りベルト・バンド体8を形成する工程である。
【0028】前記バンドコード7Aとしては、ナイロン
コード等の熱収縮の良好な低弾性の有機繊維コードが好
適に使用でき、本例では、このバンドコード7Aの1乃
至複数本をトッピングゴムに埋設した帯状プライを用
い、タイヤ周方向に0〜5°の角度で螺旋巻きすること
により生バンド7を形成している。なお5°をこえると
ベルト層に対する締め付け力が低下する。この生バンド
7は、一層の他、複数層に形成することができ、又生ベ
ルト層6の肩部のみに配される所謂ショルダーバンドを
付設しても良い。
コード等の熱収縮の良好な低弾性の有機繊維コードが好
適に使用でき、本例では、このバンドコード7Aの1乃
至複数本をトッピングゴムに埋設した帯状プライを用
い、タイヤ周方向に0〜5°の角度で螺旋巻きすること
により生バンド7を形成している。なお5°をこえると
ベルト層に対する締め付け力が低下する。この生バンド
7は、一層の他、複数層に形成することができ、又生ベ
ルト層6の肩部のみに配される所謂ショルダーバンドを
付設しても良い。
【0029】このバンド成形工程P2では、センター成
型面部分13Sにおいては、バンドコード7Aを略一定
のコード張力を有して巻回する反面、ショルダー成型面
部分14Sにおいては、タイヤ軸方向の内側から外側に
向かってコード張力を高めながら巻回する。これによ
り、前記コード張力に応じて弾性板体14が、前記傾線
Y2状に弾性変形し、前記生バンド7の端部を通って1
周する生バンド内周面の端周回長さLeが、タイヤ赤道
部を通って1周するバンド内周面の赤道周回長さLcよ
りも小となる中凸太鼓状のベルト・バンド体8を形成で
きる。その結果、仕上がりタイヤTにおいて、バンド拘
束力(タガ効果)をバンド全巾に亘って均一化すること
が可能となり、リフティング防止効果を高めるととも
に、ユニフォミティーを大巾に低下させる。
型面部分13Sにおいては、バンドコード7Aを略一定
のコード張力を有して巻回する反面、ショルダー成型面
部分14Sにおいては、タイヤ軸方向の内側から外側に
向かってコード張力を高めながら巻回する。これによ
り、前記コード張力に応じて弾性板体14が、前記傾線
Y2状に弾性変形し、前記生バンド7の端部を通って1
周する生バンド内周面の端周回長さLeが、タイヤ赤道
部を通って1周するバンド内周面の赤道周回長さLcよ
りも小となる中凸太鼓状のベルト・バンド体8を形成で
きる。その結果、仕上がりタイヤTにおいて、バンド拘
束力(タガ効果)をバンド全巾に亘って均一化すること
が可能となり、リフティング防止効果を高めるととも
に、ユニフォミティーを大巾に低下させる。
【0030】ここで、例えば円筒状ドラムを用い、タイ
ヤ軸方向の内側から外側に向かってコード張力を高めな
がらバンドコードを巻回するのでは、ショルダー側での
コード長を十分に減じることは困難であり、前記リフテ
ィング防止効果等に劣る。又中凸太鼓状としたドラムを
用い、コード張力を一定、或いは外側に向かって高めな
がら巻回する場合には、バンドコードがその張力により
斜面に沿って半径方向内方にズレ込もうとするため、巻
回作業性に劣り、かつバンドおよびベルト層にコード配
列の乱れを招く。
ヤ軸方向の内側から外側に向かってコード張力を高めな
がらバンドコードを巻回するのでは、ショルダー側での
コード長を十分に減じることは困難であり、前記リフテ
ィング防止効果等に劣る。又中凸太鼓状としたドラムを
用い、コード張力を一定、或いは外側に向かって高めな
がら巻回する場合には、バンドコードがその張力により
斜面に沿って半径方向内方にズレ込もうとするため、巻
回作業性に劣り、かつバンドおよびベルト層にコード配
列の乱れを招く。
【0031】これに対して、本願のベルト成形ドラム1
0では、コード張力によってショルダー成型面部14S
が弾性変形するため、ショルダー側でのコード長を十分
に減じることが可能となる。しかも、コード張力の変化
を弾性変量によって確認できるため、張力変化を高精度
かつ確実にコントロールすることができる。さらに、コ
ード張力に対抗する反力を弾性板体14から受けるた
め、斜面に沿うコードのズレ込みが防止され、巻回作業
性を高めかつコード配列の乱れを抑制できる。
0では、コード張力によってショルダー成型面部14S
が弾性変形するため、ショルダー側でのコード長を十分
に減じることが可能となる。しかも、コード張力の変化
を弾性変量によって確認できるため、張力変化を高精度
かつ確実にコントロールすることができる。さらに、コ
ード張力に対抗する反力を弾性板体14から受けるた
め、斜面に沿うコードのズレ込みが防止され、巻回作業
性を高めかつコード配列の乱れを抑制できる。
【0032】前記トレッドゴム貼付工程P3では、図8
に示すように、前記ベルト・バンド体8の外周面に、生
トレッドゴム9を巻付けて一体化することにより前記ト
レッドリング2を形成する。この前記トレッドリング2
は、図9に示すように、前記ベルト成形面11を縮径す
ることによりベルト成形ドラム10から取外すことがで
きる。この取外ずされたトレッドリング2における生バ
ンド内周面の赤道周回長さLc’と端周回長さLe’と
の差Lc’−Le’は10〜50mmの範囲とすること
が好ましく、これにより前記リフティング防止効果等を
より有効に発揮できる。
に示すように、前記ベルト・バンド体8の外周面に、生
トレッドゴム9を巻付けて一体化することにより前記ト
レッドリング2を形成する。この前記トレッドリング2
は、図9に示すように、前記ベルト成形面11を縮径す
ることによりベルト成形ドラム10から取外すことがで
きる。この取外ずされたトレッドリング2における生バ
ンド内周面の赤道周回長さLc’と端周回長さLe’と
の差Lc’−Le’は10〜50mmの範囲とすること
が好ましく、これにより前記リフティング防止効果等を
より有効に発揮できる。
【0033】なおトレッドリング2は、図1の如く生タ
イヤ本体4の外周面に圧着され一体の生タイヤ5が成形
されるとともに、この生タイヤ5は、図12に示すごと
く、加硫金型MC内に装填され加硫成形されて仕上がり
タイヤTとなる。
イヤ本体4の外周面に圧着され一体の生タイヤ5が成形
されるとともに、この生タイヤ5は、図12に示すごと
く、加硫金型MC内に装填され加硫成形されて仕上がり
タイヤTとなる。
【0034】本願においては、前記セグメント12とし
ては、図10に示すように、セグメント本体13上に、
長尺の弾性板体14をその両外側部分33を突出させて
形成することができる。かかる構造では、セグメント本
体13と重なり合って一体に固定される弾性板体14の
中央部分34は剛性体であり、実質的にセグメント本体
13の一部と見なすことができる。従って、この中央部
分34の外面がセンター成型面部分13Sを構成し、弾
性変形しうる両外側部分33がショルダー成型面部分1
4Sを構成する。
ては、図10に示すように、セグメント本体13上に、
長尺の弾性板体14をその両外側部分33を突出させて
形成することができる。かかる構造では、セグメント本
体13と重なり合って一体に固定される弾性板体14の
中央部分34は剛性体であり、実質的にセグメント本体
13の一部と見なすことができる。従って、この中央部
分34の外面がセンター成型面部分13Sを構成し、弾
性変形しうる両外側部分33がショルダー成型面部分1
4Sを構成する。
【0035】
【実施例】(1) 前記成形装置及び成形方法を用いて
形成した表1に示す仕様のトレッドリングを有するタイ
ヤサイズ245/40ZR18のタイヤを試作するとと
もに、試作タイヤの高速耐久性を比較した。 ・高速耐久性:タイヤをリム(18×9JJ)、内圧
(320kpa)、荷重(442kgf)の条件にて、
ドラム走行試験機を用いて、ステップスピード方式にて
走行させ、タイヤが破壊した時の速度レベルとその破壊
速度における走行時間を測定し評価した。
形成した表1に示す仕様のトレッドリングを有するタイ
ヤサイズ245/40ZR18のタイヤを試作するとと
もに、試作タイヤの高速耐久性を比較した。 ・高速耐久性:タイヤをリム(18×9JJ)、内圧
(320kpa)、荷重(442kgf)の条件にて、
ドラム走行試験機を用いて、ステップスピード方式にて
走行させ、タイヤが破壊した時の速度レベルとその破壊
速度における走行時間を測定し評価した。
【0036】
【表1】
【0037】(2) 前記成形装置及び成形方法を用い
て形成した表2に示す仕様のトレッドリングを有するタ
イヤサイズ195/65R15のタイヤを試作するとと
もに、試作タイヤの通過騒音性をテストした。 ・通過騒音性:タイヤをリム(15×6JJ)、内圧
(200kpa)の条件にて、車両の全輪に装着し、J
ASO/C/606に規定する実車惰行試験に準拠し
て、直線状のテストコース(アスファルト路面)を通過
速度60km/hで50mの距離を惰行走行させるととも
に、コースの中間点において走行中心線から側方に7.
5m、かつ路面から1.2mの位置に設置した定置マイ
クロフォンにより通過騒音レベルdB(A)を測定し
た。
て形成した表2に示す仕様のトレッドリングを有するタ
イヤサイズ195/65R15のタイヤを試作するとと
もに、試作タイヤの通過騒音性をテストした。 ・通過騒音性:タイヤをリム(15×6JJ)、内圧
(200kpa)の条件にて、車両の全輪に装着し、J
ASO/C/606に規定する実車惰行試験に準拠し
て、直線状のテストコース(アスファルト路面)を通過
速度60km/hで50mの距離を惰行走行させるととも
に、コースの中間点において走行中心線から側方に7.
5m、かつ路面から1.2mの位置に設置した定置マイ
クロフォンにより通過騒音レベルdB(A)を測定し
た。
【0038】
【表2】
【0039】表1、2に示すように、実施例のタイヤ
は、リフティング防止効果が高く、高速耐久性を向上し
うるとともに、ユニフォミティーを改善し、例えば通過
騒音性にも優れた効果を奏することが確認できる。
は、リフティング防止効果が高く、高速耐久性を向上し
うるとともに、ユニフォミティーを改善し、例えば通過
騒音性にも優れた効果を奏することが確認できる。
【0040】
【発明の効果】本発明は叙上の如く構成しているため、
装置構造を簡易にかつ装置コストと低く抑えながら、リ
フティング防止効果およびユニフォミティーに優れる湾
曲状のバンドを有するタイヤを能率よく高精度を有して
生産できる。
装置構造を簡易にかつ装置コストと低く抑えながら、リ
フティング防止効果およびユニフォミティーに優れる湾
曲状のバンドを有するタイヤを能率よく高精度を有して
生産できる。
【図1】生タイヤを例示する断面図である。
【図2】(A) は拡径状態における成形装置の一実施例を
示す中心軸と直角方向の断面図、(B) は成形装置の縮径
状態を示す断面図である。
示す中心軸と直角方向の断面図、(B) は成形装置の縮径
状態を示す断面図である。
【図3】拡径状態における前記成形装置を示す中心軸を
含む断面図である。
含む断面図である。
【図4】セグメントの一例を示す斜視図である。
【図5】(A) 、(B) はセグメントの他の例を示す斜視図
である。
である。
【図6】ベルト成形工程を示す略断面図である。
【図7】バンド成形工程を示す略断面図である。
【図8】トレッドゴム貼付工程を示す略断面図である。
【図9】縮径状態における成形装置を示す中心軸を含む
断面図である。
断面図である。
【図10】セグメントのさらに他の例を示す断面図であ
る。
る。
【図11】従来の装置を例示する断面図である。
【図12】加硫金型における加硫を例示する断面図であ
る。
る。
2 トレッドリング 6 生ベルト層 6a、6b ベルトプライ 7 生バンド 7A バンドコード 8 ベルト・バンド体 9 生トレッドゴム 10 ベルト成形ドラム 10X 中心軸 11 ベルト成形面 12 セグメント 12S 成型面部 13 セグメント本体 13S センター成型面部分 14 弾性板体 14S ショルダー成型面部分 P1 ベルト成形工程 P2 バンド成形工程 P3 トレッドゴム貼付工程 Y1 略直線状 Y2 傾線
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29D 30/00 - 30/72
Claims (3)
- 【請求項1】周方向に間隙を隔てて並置されかつ半径方
向に進退自在な複数個のセグメントにより形成される拡
縮径可能なベルト成形面を有するベルト成形ドラムを用
いて未加硫の生ベルト層と、生バンドと、生トレッドゴ
ムとを環状に重ねてなる生タイヤ用のトレッドリングを
成形するトレッドリングの成形装置であって、 前記セグメントは、セグメント本体の外面がなすセンタ
ー成型面部分と、このセンター成型面部分の少なくとも
タイヤ軸方向外側部分を覆い半径方向内方に弾性変形し
うる弾性板体の外面がなすショルダー成型面部分とを含
み前記ベルト成形面を形成する成型面部を具え、 前記ベルト成形ドラムの中心軸を含む断面において、前
記成型面部は、無負荷状態において前記中心軸と平行な
略直線状をなし、しかも前記弾性板体は、生バンドの巻
付け時の張力に応じて半径方向内方に弾性変形し前記シ
ョルダー成型面部分をタイヤ軸方向外側に向かって半径
方向内方に傾く傾線とすることを特徴とするトレッドリ
ングの成形装置。 - 【請求項2】請求項1の装置を用いてトレッドリングを
成形するトレッドリングの成形方法であって、 ベルト成形ドラムの前記ベルト成形面に、複数枚のベル
トプライを巻装し、前記ベルト成形ドラムの中心軸を含
む断面において前記ベルトプライが前記中心軸と平行と
なる直円筒状の生ベルト層を形成するベルト成形工程
と、 生ベルト層の外周面に、バンドコードを円周方向に対し
て0〜5°の角度で、かつ前記ショルダー成型面部分に
おいてタイヤ軸方向外側のコード張力を内側の張力より
も高めて巻回し生バンドを形成することにより、該生バ
ンドの端部を通って1周する生バンド内周面の端周回長
さLeを、タイヤ赤道部を通って1周するバンド内周面
の赤道周回長さLcよりも小に変形させた中凸の太鼓状
のベルト・バンド体を形成するバンド成形工程と、ベル
ト・バンド体の外周面に、生トレッドゴムを巻付けて一
体化することによりトレッドリングを形成するトレッド
ゴム貼付工程とを含むことを特徴とするトレッドリング
の成形方法。 - 【請求項3】成形後のトレッドリングにおける生バンド
内周面の赤道周回長さLc’と端周回長さLe’との差
Lc’−Le’は10〜50mmの範囲であることを特
徴とする請求項2記載のトレッドリングの成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11717398A JP3354486B2 (ja) | 1998-04-27 | 1998-04-27 | トレッドリングの成形装置及びそれを用いた成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11717398A JP3354486B2 (ja) | 1998-04-27 | 1998-04-27 | トレッドリングの成形装置及びそれを用いた成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11309790A JPH11309790A (ja) | 1999-11-09 |
JP3354486B2 true JP3354486B2 (ja) | 2002-12-09 |
Family
ID=14705251
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11717398A Expired - Fee Related JP3354486B2 (ja) | 1998-04-27 | 1998-04-27 | トレッドリングの成形装置及びそれを用いた成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3354486B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3946048B2 (ja) * | 2002-01-21 | 2007-07-18 | 横浜ゴム株式会社 | 空気入りタイヤの製造方法及び空気入りタイヤ |
KR100500046B1 (ko) * | 2002-06-14 | 2005-07-07 | 한국타이어 주식회사 | 벨트 에지부의 변형을 감소시킬 수 있는 타이어의 성형 방법 |
US20060000554A1 (en) | 2004-06-30 | 2006-01-05 | Kitz Steven L | Cover plate for tire building drum |
DE102005054507A1 (de) | 2005-11-16 | 2007-05-24 | Continental Aktiengesellschaft | Verfahren zum Herstellen eines Gürtelpaketes für einen Fahrzeugluftreifen |
JP4881122B2 (ja) * | 2006-10-16 | 2012-02-22 | 住友ゴム工業株式会社 | タイヤの製造方法 |
JP6335048B2 (ja) * | 2014-07-02 | 2018-05-30 | 住友ゴム工業株式会社 | ベルト成形装置 |
JP7468089B2 (ja) * | 2020-04-03 | 2024-04-16 | 住友ゴム工業株式会社 | 環状部材の成形装置及び成形方法 |
-
1998
- 1998-04-27 JP JP11717398A patent/JP3354486B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11309790A (ja) | 1999-11-09 |
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