JP6330998B2 - 基板処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、基板を処理する基板処理装置に関する。処理対象となる基板には、たとえば、半導体ウエハ、液晶表示装置用基板、プラズマディスプレイ用基板、FED(Field Emission Display)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板、セラミック基板、太陽電池用基板などが含まれる。
半導体装置や液晶表示装置などの製造工程では、半導体ウエハや液晶表示装置用ガラス基板などの基板を処理する基板処理装置が用いられる。
特許文献1には、基板を一枚ずつ処理する枚葉式の基板処理装置が開示されている。この基板処理装置は、処理液に含まれる酸素によって基板が酸化されることを防止するために、酸素の脱気と窒素ガスの添加が行われた不活性ガス溶存水を含む液体を処理液として基板に供給する。さらに、この基板処理装置は、基板の上面に接する雰囲気中の酸素濃度の上昇を抑えるために、スピンベースの上方に配置された基板を基板対向面および周壁部を有する遮断部材によって覆う。
特開2010−56218号公報
半導体装置や液晶表示装置などの製造工程では、雰囲気中の酸素濃度が極めて低い状態で基板を処理することが望まれる場合がある。
特許文献1に記載されているように、処理液中の酸素濃度が低いとしても、雰囲気中の酸素濃度が高いと、雰囲気中の酸素が処理液に溶け込むので、酸素濃度が上昇した処理液が基板に供給される場合がある。また、雰囲気中の酸素濃度が高い状態で基板を乾燥させると、雰囲気中の酸素に起因するウォーターマークが基板に発生する場合がある。そのため、液処理工程および乾燥工程のいずれにおいても、雰囲気中の酸素濃度を低減する必要がある。
そこで、本発明の目的の一つは、酸素濃度が低い雰囲気中で基板を処理するために、基板に接する雰囲気中の酸素濃度を低減できる基板処理装置を提供することである。
前記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、基板の下方に配置される円形の上面と外径が基板よりも大きい外周面とを有する円板状のスピンベースと、基板の下面と前記スピンベースの前記上面とが間隔を空けて上下方向に対向するように基板を水平に保持する複数のチャックピンと、前記複数のチャックピンに保持されている基板の中央部を通る鉛直な回転軸線まわりに前記スピンベースおよび複数のチャックピンを回転させるスピンモータと、を含む、スピンチャックと、前記スピンチャックに保持されている基板の上方に配置される対向面を有する円板部と、前記スピンチャックに保持されている基板を前記回転軸線まわりに取り囲む内周面を有する円筒部と、を含み、前記内周面の下端が前記スピンベースの周囲に配置され、前記内周面の下端から前記スピンベースの前記外周面までの径方向の距離が、前記スピンチャックに保持されている基板の上面から前記対向面までの鉛直方向の距離以上である、遮断部材と、前記遮断部材の前記対向面で開口する下向き吐出口から不活性ガスを下方に吐出させる上不活性ガス供給手段と、前記回転軸線まわりに前記スピンベースを取り囲む上向きに開いたカップと、前記カップ内の気体を前記カップの外部に排出する排気手段と、を含み、前記遮断部材の前記円筒部は、前記カップの上端部を意味する環状のカップ上端部と前記スピンベースとの間に配置されている、基板処理装置である。基板の上面と遮断部材の対向面とが平行でない場合、スピンチャックに保持されている基板の上面から遮断部材の対向面までの鉛直方向の距離は、最短距離を意味する。
この構成によれば、基板がスピンベースの上方に配置される。遮断部材の対向面は、基板の上方に配置される。遮断部材の内周面は、基板の周囲に配置される。この状態で、不活性ガスが、遮断部材の対向面で開口する下向き吐出口から下方に吐出される。遮断部材の下向き吐出口から吐出された不活性ガスは、基板の上面と遮断部材の対向面との間の空間を広がり、遮断部材の内周面の下端とスピンベースの外周面との間から排出される。これにより、基板と遮断部材との間が不活性ガスで満たされるので、基板の上面および外周面に接する雰囲気中の酸素濃度が低減される。
遮断部材の内周面の下端は、間隔を空けてスピンベースの外周面に径方向に対向する。遮断部材の内周面の下端とスピンベースの外周面とは、基板と遮断部材との間の雰囲気を排出する環状の排出口を形成する。遮断部材の内周面の下端からスピンベースの外周面までの径方向の距離が小さいと、排出口の開口面積が小さいので、雰囲気の排出が妨げられ、雰囲気が基板と遮断部材との間で滞留するおそれがある。雰囲気の滞留が発生すると、基板と遮断部材との間の一部の領域で酸素濃度が十分に低下しない場合がある。
遮断部材の内周面の下端からスピンベースの外周面までの径方向の距離は、スピンチャックに保持されている基板の上面から遮断部材の対向面までの鉛直方向の距離以上である。したがって、遮断部材の内周面の下端からスピンベースの外周面までの径方向の距離が、スピンチャックに保持されている基板の上面から遮断部材の対向面までの鉛直方向の距離より小さい場合よりも、排出口の開口面積を増加させることができる。これにより、雰囲気の排出効率が高まるので、基板と遮断部材との間での雰囲気の滞留を抑制または防止できる。
さらに、基板と遮断部材との間の気体は、カップの方に吸い寄せられる。カップは、スピンベースを取り囲む。遮断部材の内周面の下端は、スピンベースの周囲に配置される。したがって、遮断部材の内周面の下端は、カップの内部もしくはカップの開口の近傍に配置される。遮断部材の内周面の下端は、スピンベースの外周面と共に、基板と遮断部材との間の雰囲気を排出する環状の排出口を形成する。したがって、排出口は、カップの内部もしくはカップの開口の近傍に配置される。そのため、カップ内に気体を吸い込む吸引力が基板と遮断部材との間の空間に効率的に伝達される。これにより、基板と遮断部材との間からの気体の排出が促進され、滞留の発生が抑えられる。
さらに、カップ上端部が、遮断部材の周囲に配置される。カップおよび遮断部材は、カップと遮断部材との間に流入した気体を両者の間から排出する環状流出口を形成する。カップ上端部が、遮断部材の周囲に配置されるので、カップ上端部が、遮断部材の下方に配置される場合よりも、環状流出口が基板から外方に遠ざかる。したがって、カップ内に吸引された気体が、基板と遮断部材との間に進入し難い。さらに、カップ上端部が平面視で遮断部材に重なっていないので、カップおよび遮断部材の一方または両方を昇降させたとしても、カップ上端部が遮断部材に当たらない。
請求項2に記載の発明は、前記スピンチャックに保持されている基板と同じ方向に、前記遮断部材を前記回転軸線まわりに回転させる遮断部材回転手段をさらに含む、請求項1に記載の基板処理装置である。遮断部材回転手段は、基板と同じ方向に基板と同じ速度で遮断部材を回転させてもよいし、基板と同じ方向に基板と異なる速度で遮断部材を回転させてもよい。
この構成によれば、遮断部材回転手段が、基板と同じ方向に遮断部材を回転軸線まわりに回転させる。遮断部材回転手段が遮断部材を回転させると、外方(回転軸線から離れる方向)に向かう気流が基板の上面と遮断部材の対向面との間に形成される。同様に、スピンチャックが基板を回転させると、外方に向かう気流が基板の上面と遮断部材の対向面との間に形成される。これらの気流によって基板と遮断部材との間からの気体の排出が促進される。さらに、基板と遮断部材との回転方向が同じなので、これらの気流が打ち消し合い難い。したがって、基板と遮断部材との間から気体を効率的に排出できる。
請求項3に記載の発明は、前記カップ上端部は、前記回転軸線を取り囲む環状の隙間を前記遮断部材との間に形成しており、前記カップ上端部と前記遮断部材との間の最短距離は、前記遮断部材の前記内周面の下端から前記スピンベースの前記外周面までの径方向の距離よりも小さい、請求項1または2に記載の基板処理装置である。
この構成によれば、回転軸線を取り囲む環状の隙間が、カップ上端部と遮断部材との間に形成される。カップ内に吸引される気体は、この環状の隙間を通ってカップの内部に流入する。カップ上端部と遮断部材との間の最短距離は、遮断部材の内周面の下端からスピンベースの外周面までの径方向の距離よりも小さい。したがって、環状の隙間の流路面積が小さく、カップの上方から環状の隙間に流入しようとする気体に加わる抵抗が大きい。そのため、酸素を含む雰囲気がカップ内に流入し難い。
請求項4に記載の発明は、前記カップ上端部と前記遮断部材との間の前記環状の隙間は、前記カップ内に吸引される気体が流入する環状流入口と、前記環状流入口に流入した気体を前記カップの内部に排出する環状流出口と、前記環状流入口から前記環状流出口に延びる環状流路と、を含み、前記環状流路は、前記環状流出口から上方に延びている、請求項3に記載の基板処理装置である。環状流路は、環状流出口から鉛直上方に延びていてもよいし、環状流出口から内方または外方に向かって上方に延びていてもよい。
この構成によれば、環状流入口と環状流路と環状流出口とが、カップ上端部と遮断部材との間に形成される。環状流路は、環状流出口から上方に延びている。したがって、環状流入口に流入した気体は、環状流路によって下方に案内され、環状流出口から下方に吐出される。スピンチャックに保持されている基板は、環状流出口よりも内方に配置される。したがって、環状流出口が気体を内方に吐出する場合よりも、酸素を含む雰囲気が基板に近づき難い。
請求項5に記載の発明は、前記カップ上端部と前記遮断部材との間の前記環状の隙間は、前記カップ内に吸引される気体が流入する環状流入口と、前記環状流入口に流入した気体を前記カップの内部に排出する環状流出口と、前記環状流入口から前記環状流出口に延びる環状流路と、を含み、前記環状流路は、断面L字状のコーナー部を含む、請求項3または4に記載の基板処理装置である。
この構成によれば、環状流入口と環状流路と環状流出口とが、カップ上端部と遮断部材との間に形成される。環状流路は、断面L字状のコーナー部を有しており折れ曲がっている。したがって、環状流路が直線状の場合よりも環状流路を流れる気体に加わる抵抗が増加する。そのため、酸素を含む雰囲気が、カップと遮断部材との間を通ってカップの内部に進入し難い。よって、酸素を含む雰囲気が基板に近づき難い。
請求項6に記載の発明は、前記円筒部の下端よりも外方に配置された環状の張り出し部含み、前記カップ上端部は、径方向に間隔を空けて前記円筒部を前記回転軸線まわりに取り囲むと共に、間隔を空けて前記張り出し部に上下方向に対向するように前記張り出し部の下方に配置される、請求項5に記載の基板処理装置である。
この構成によれば、カップ上端部が、間隔を空けて遮断部材の張り出し部に上下方向に対向する。したがって、径方向に延びる環状流路の上流部が、カップ上端部と遮断部材の張り出し部との間に形成される。さらに、カップ上端部が、間隔を空けて遮断部材の円筒部に径方向に対向する。したがって、上下方向に延びる環状流路の下流部が、カップ上端部と遮断部材の円筒部との間に形成される。そのため、断面L字状のコーナー部が、環状流路の上流部と環状流路の下流部との間に形成される。これにより、環状流路内を流れる気体に加わる抵抗を増加させることができる。
請求項7に記載の発明は、前記遮断部材の前記内周面は、前記遮断部材の前記対向面から斜め下に外方に延びる環状の内傾斜部を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の基板処理装置である。回転軸線に対する内傾斜部の傾斜角度は、連続的に変化していてもよいし、一定であってもよい。すなわち、内傾斜部の断面形状は、曲線状であってもよいし、直線状であってもよい。
この構成によれば、遮断部材の対向面から斜め下に外方に延びる環状の内傾斜部が、遮断部材の内周面に設けられている。基板と遮断部材との間の雰囲気は、基板の上面と遮断部材の対向面との間を通って、遮断部材の内周面とスピンベースの外周面との間に移動する。遮断部材の内周面が遮断部材の対向面から鉛直下方に延びている場合、遮断部材の内周面と遮断部材の対向面との結合部(角部)で雰囲気の滞留が発生し易い。その一方で、遮断部材の内周面と遮断部材の対向面との結合部が、対向面から斜め下に外方に延びている場合には、このような滞留が発生し難い。したがって、基板と遮断部材との間での雰囲気の滞留を抑制または防止できる。
請求項8に記載の発明は、前記遮断部材の前記環状の内傾斜部と前記スピンベースの上面の外周端との径方向の距離が、前記スピンチャックに保持されている基板の上面から前記遮断部材の前記対向面までの鉛直方向の距離以上とされている、請求項7に記載の基板処理装置である。
この構成によれば、遮断部材の下向き吐出口から吐出された不活性ガスは遮断部材の対向面と基板の上面との間の空間を基板の半径方向に拡散し、遮断部材の内周面の下端とスピンベースの外周面との間の環状の排出口からカップの内部に排出される。仮に、不活性ガスが拡散する空間の高さが途中で狭められると不活性ガスの拡散がその箇所で阻害され、不活性ガスが滞留するおそれがある。この構成では、環状の内傾斜部とスピンベースの外周面との径方向の距離が基板の上面から遮断部材の対向面までの鉛直方向の距離以上とされているため、不活性ガスの拡散空間の高さが遮断部材の対向面と基板の上面との鉛直方向距離より小さくなることがない。したがって、不活性ガスが下向き吐出口から吐出され環状の排出口から排出されるまでの過程で不活性ガスの拡散が阻害されないため、基板と遮断部材との間での雰囲気の滞留を確実に抑制または防止することができる。
請求項9に記載の発明は、前記遮断部材の前記環状の内傾斜部は、前記回転軸線に対する傾斜角が連続的に変化する円弧状の断面を有している、請求項7または8に記載の基板処理装置である。
請求項10に記載の発明は、前記遮断部材の前記円筒部は、鉛直方向に延びる環状の鉛直部が設けられた外周面を有している、請求項1〜9のいずれか一項に記載の基板処理装置である。
請求項11に記載の発明は、前記スピンベースの前記上面で開口する上向き吐出口から不活性ガスを上方に吐出させる下不活性ガス供給手段と、前記遮断部材の前記下向き吐出口から不活性ガスが吐出されている状態で、前記スピンベースの前記上向き吐出口から不活性ガスが吐出されるように、前記上不活性ガス供給手段および下不活性ガス供給手段を制御する制御装置と、をさらに含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の基板処理装置である。
この構成によれば、スピンベースの上向き吐出口から上方に吐出された不活性ガスが、基板の下面とスピンベースの上面との間に供給される。これにより、基板の下面に接する雰囲気中の酸素濃度が低減される。
遮断部材の下向き吐出口が不活性ガスを吐出しているので、基板の周囲の雰囲気は、基板の上面と遮断部材の対向面との間に進入し難い。しかしながら、基板の周囲の雰囲気が、一時的に、基板の上面と遮断部材の対向面との間に進入することも考えられる。たとえば、基板の下面とスピンベースの上面との間の雰囲気が、基板の上面と遮断部材の対向面との間に移動することも考えられる。
このような現象が発生したとしても、遮断部材の下向き吐出口から不活性ガスが吐出されている状態で、スピンベースの上向き吐出口から不活性ガスを吐出させることにより、酸素を含む雰囲気が、基板の上面と遮断部材の対向面との間に移動することを抑制または防止できる。これにより、基板に接する雰囲気中の酸素濃度を低減できる。
請求項12に記載の発明は、前記基板処理装置は、前記スピンベースの前記上面で開口する上向き吐出口から不活性ガスを上方に吐出させる下不活性ガス供給手段と、前記複数のチャックピンの上に基板を置く搬送ロボットと、をさらに含み、前記制御装置は、前記スピンベースの前記上向き吐出口から不活性ガスが吐出されている状態で、基板が前記複数のチャックピンの上に置かれるように、前記搬送ロボットおよび下不活性ガス供給手段を制御する、請求項11に記載の基板処理装置である。
この構成によれば、スピンベースの上向き吐出口から不活性ガスが吐出される。この状態で、基板が搬送ロボットによってチャックピンの上に置かれる。基板がチャックピンに近づく間、スピンベースの上向き吐出口から吐出された不活性ガスは、基板とスピンベースとの間を広がり、酸素を含む雰囲気を排出する。基板とスピンベースとの間隔が狭い上に、複数のチャックピンが両者の間の空間の周囲に配置されるので、基板とスピンベースとの間の雰囲気は排出され難い。したがって、酸素を含む雰囲気を予め排出することにより、この雰囲気が、基板とスピンベースとの間から基板と遮断部材と間に移動することを抑制または防止できる。
請求項13に記載の発明は、前記スピンベースの上方に移動可能なハンドを含み、前記複数のチャックピンの上に基板を置く搬入動作と、前記複数のチャックピン上の基板を取る搬出動作と、を前記ハンドを用いて行う搬送ロボットと、前記カップが前記スピンベースの上面よりも下方に位置している状態で、前記遮断部材の前記対向面で開口する前記下向き吐出口から下方に処理液を吐出させる処理液供給手段と、をさらに含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載の基板処理装置である。
従来の基板処理装置では、基板からその周囲に飛散した処理液をカップの内面で受け止めるために、スピンチャックに保持されている基板よりも上方にカップ上端部を配置する。その一方で、基板の搬入および搬出が行われるときに、搬送ロボットのハンドが、スピンベースの上方に配置されるので、基板の搬入および搬出が行われるときは、ハンドとカップとの衝突を避けるために、カップ上端部がスピンベースの上面よりも下方に配置される。したがって、カップ上端部がスピンベースの上面よりも上方の位置とスピンベースの上面よりも下方の位置とを移動するように、カップを昇降させる必要がある。
これに対して、本発明の一実施形態に係る基板処理装置では、遮断部材の内周面が、スピンチャックに保持されている基板の周囲に配置される。基板から周囲に排出された処理液は、遮断部材の内周面によって受け止められ下方に案内される。その後、処理液は、上向きに開いたカップ内に流下する。したがって、遮断部材の下向き吐出口から処理液が吐出されているときに、カップ上端部を基板よりも上方に配置しなくてもよい。そのため、基板の搬入および搬出が行われる前後で、カップを昇降させなくてもよい。これにより、基板の搬入および搬出に要する時間を短縮できる。
請求項14に記載の発明は、酸素が脱気され不活性ガスが添加された不活性ガス溶存水を含む処理液を前記遮断部材の前記対向面で開口する前記下向き吐出口から下方に吐出させる処理液供給手段をさらに含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載の基板処理装置である。
この構成によれば、基板に供給される処理液に含まれる酸素量が低減されるので、基板の処理品質を高めることができる。
請求項15に記載の発明は、前記基板処理装置は、金属パターンが表面(デバイス形成面)で露出した基板を処理する装置である、請求項1〜14のいずれか一項に記載の基板処理装置である。
この構成によれば、基板に接する雰囲気中の酸素濃度が低減された状態で基板の処理が行われるので、処理液中または雰囲気中の酸素との接触に起因する金属パターンの酸化を抑制または防止できる。これにより、基板の処理品質を高めることができる。
本発明の第1実施形態に係る基板処理装置の模式的な平面図である。 本発明の第1実施形態に係るチャンバーの内部を水平に見た模式図である。図2は、遮断部材が上位置に配置され、カップが下位置に配置されている状態を示している。 本発明の第1実施形態に係るカップおよび遮断部材の一部を示す拡大図である。図3は、遮断部材が下位置に配置され、カップが上位置に配置されている状態を示している。 図3の一部を拡大した図である。 処理ユニットによって行われる処理例を示す工程図である。 図5に示す処理例が行われているときの処理ユニットの状態を示す図である。図6(a)は、センターロボットがスピンチャックに基板を置く前の状態を示している。図6(b)は、液処理工程が行われている状態を示している。図6(c)は、乾燥工程が行われている状態を示している。 本発明の第2実施形態に係るカップおよび遮断部材の一部を示す拡大図である。図7は、遮断部材が下位置に配置され、カップが上位置に配置されている状態を示している。 本発明の第3実施形態に係るカップおよび遮断部材の一部を示す拡大図である。図8は、遮断部材が下位置に配置され、カップが上位置に配置されている状態を示している。図8では、カップおよび遮断部材の一部がさらに拡大して示されている。 本発明の第4実施形態に係るカップおよび遮断部材の一部を示す拡大図である。図9は、遮断部材が下位置に配置され、カップが上位置に配置されている状態を示している。図9では、カップおよび遮断部材の一部がさらに拡大して示されている。 本発明の第5実施形態に係るカップおよび遮断部材の一部を示す拡大図である。図10は、遮断部材が下位置に配置され、カップが上位置に配置されている状態を示している。図10では、カップおよび遮断部材の一部がさらに拡大して示されている。
以下では、本発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
基板処理装置1は、半導体ウエハなどの円板状の基板Wを一枚ずつ処理する枚葉式の装置である。
図1に示すように、基板処理装置1は、複数のキャリアCを保持する複数のロードポート2と、基板Wを処理する複数(たとえば12台)の処理ユニット3と、を含む。基板処理装置1は、さらに、ロードポート2と処理ユニット3との間の経路上で基板Wを搬送するインデクサロボットIRと、インデクサロボットIRと処理ユニット3との間の経路上で基板Wを搬送するセンターロボットCRと、基板処理装置1を制御する制御装置4と、を含む。
図1に示すように、収容器保持ユニットとしてのロードポート2は、処理ユニット3から水平方向に離れた位置に配置されている。複数のロードポート2は、複数のキャリアCが水平な配列方向X1に配列されるように、複数のキャリアCを保持している。キャリアCは、複数枚の基板Wが水平な姿勢で間隔を空けて上下に積層されるように当該複数枚の基板Wを収容可能な収容器である。
図1に示すように、インデクサロボットIRは、平面視U字状の複数(たとえば2つ)のハンドH1を含む。2つのハンドH1は、異なる高さに配置されている。各ハンドH1は、基板Wを水平な姿勢で支持する。インデクサロボットIRは、水平方向および鉛直方向の少なくとも一方にハンドH1を移動させる。さらに、インデクサロボットIRは、鉛直軸線まわりに回転(自転)することにより、ハンドH1の向きを変更する。インデクサロボットIRは、受渡位置(図1に示す位置)を通る経路に沿って配列方向X1に移動する。受渡位置は、平面視で、インデクサロボットIRおよびセンターロボットCRが配列方向X1に直交する方向に対向する位置である。
インデクサロボットIRは、水平方向および鉛直方向の少なくとも一方にハンドH1を移動させることにより、センターロボットCRまたは任意のキャリアCにハンドH1を対向させる。インデクサロボットIRは、キャリアCに基板Wを搬入する搬入動作と、キャリアCから基板Wを搬出する搬出動作とを行う。また、インデクサロボットIRは、センターロボットCRと協働して、インデクサロボットIRおよびセンターロボットCRの一方から他方に基板Wを移動させる受渡動作を受渡位置で行う。
図1に示すように、センターロボットCRは、平面視U字状の複数(たとえば2つ)のハンドH2を含む。2つのハンドH2は、異なる高さに配置されている。各ハンドH2は、基板Wを水平な姿勢で支持する。センターロボットCRは、水平方向および鉛直方向の少なくとも一方にハンドH2を移動させる。さらに、センターロボットCRは、鉛直軸線まわりに回転(自転)することにより、ハンドH2の向きを変更する。複数の処理ユニット3は、平面視においてセンターロボットCRを取り囲むように配置された4つの塔を形成している。各塔は、上下に積層された3台の処理ユニット3によって構成されている。
センターロボットCRは、水平方向および鉛直方向の少なくとも一方にハンドH2を移動させることにより、インデクサロボットIRまたは任意の処理ユニット3にハンドH2を対向させる。そして、センターロボットCRは、処理ユニット3に基板Wを搬入する搬入動作と、処理ユニット3から基板Wを搬出する搬出動作とを行う。また、センターロボットCRは、インデクサロボットIRと協働して、インデクサロボットIRおよびセンターロボットCRの一方から他方に基板Wを移動させる受渡動作を行う。
図2に示すように、各処理ユニット3は、処理液を用いて複数枚の基板Wを一枚ずつ処理する枚葉式のユニットである。各処理ユニット3は、内部空間を有する箱形のチャンバー5と、チャンバー5内で一枚の基板Wを水平な姿勢で保持しながら、基板Wの中央部を通る鉛直な回転軸線A1まわりに当該基板Wを回転させるスピンチャック8と、を含む。各処理ユニット3は、さらに、回転軸線A1まわりにスピンチャック8を取り囲むカップ22と、水平な姿勢でスピンチャック8の上方に配置された円板状の遮断部材31と、を含む。
図2に示すように、チャンバー5は、スピンチャック8等を収容する箱形の隔壁6と、隔壁6の上部から隔壁6内にクリーンエアー(フィルターによってろ過された空気)を送る送風ユニットとしてのFFU7(ファン・フィルタ・ユニット7)と、を含む。FFU7は、隔壁6の上方に配置されている。FFU7は、隔壁6の天井からチャンバー5内に下向きにクリーンエアーを送る。これにより、チャンバー5内を下方に流れるダウンフロー(下降流)が、FFU7によって形成される。基板Wは、チャンバー5内にダウンフローが形成されている状態で処理される。
図2に示すように、スピンチャック8は、基板Wの外周部に押し付けられる複数のチャックピン9と、複数のチャックピン9と共に回転軸線A1まわりに回転可能な円板状のスピンベース10と、を含む。スピンチャック8は、さらに、スピンベース10およびチャックピン9を回転軸線A1まわりに回転させるスピンモータ11と、スピンモータ11を取り囲む筒状のハウジング12と、ハウジング12を取り囲む筒状のカバー13と、を含む。図示はしないが、スピンチャック8は、さらに、複数のチャックピン9を開閉させるチャック開閉機構を含む。
図2に示すように、チャックピン9は、スピンベース10の上面外周部から上方に突出している。チャックピン9は、スピンベース10に保持されている。複数のチャックピン9は、周方向(回転軸線A1まわりの方向)に間隔を空けて配置されている。スピンベース10は、基板Wの下面と平行な円形の上面と、上面よりも下方に配置された円筒状の外周面と、を含む。スピンベース10の上面および外周面の外径は、基板Wの外径よりも大きい。スピンベース10の上面および外周面の中心線は、回転軸線A1上に配置されている。ハウジング12およびスピンモータ11は、スピンベース10の下方に配置されている。ハウジング12の外径は、スピンベース10の外径よりも小さい。
図3に示すように、チャックピン9は、基板Wの外周部に押し付けられる把持部9aと、基板Wの下面外周部を支持する支持部9bとを含む。チャックピン9は、把持部9aが基板Wの外周部に押し付けられる閉位置(図3に示す位置)と、把持部9aが基板Wの外周部から離れる開位置との間で、鉛直なピン回動軸線まわりにスピンベース10に対して回動可能である。複数の把持部9aは、基板Wの外周部と各把持部9aとの接触により、スピンベース10の上面よりも上方の位置(図3に示す位置)で基板Wを水平に支持する。複数の支持部9bは、基板Wの下面外周部と各支持部9bとの接触により、スピンベース10の上面よりも上方の位置で基板Wを水平に支持する。
基板Wがチャンバー5に搬入されるとき、センターロボットCRは、チャックピン9が開位置に位置している状態で、複数の支持部9bの上に基板Wを置く。また、基板Wがチャンバー5から搬出されるとき、センターロボットCRは、チャックピン9が開位置に位置している状態で、複数の支持部9bの上の基板Wを取る。基板Wが複数の支持部9bに支持されている状態で、チャックピン9が開位置から閉位置に移動すると、各把持部9aが基板Wの外周部に押し付けられる。これにより、基板Wが複数の把持部9aに保持される。この状態で、スピンモータ11が回転すると、基板Wは、スピンベース10およびチャックピン9と共に回転軸線A1まわりに回転する。
図3に示すように、処理ユニット3は、基板Wの下面中央部に向けて処理液を吐出する下面ノズル14と、下面ノズル14にリンス液を導く下リンス液配管15と、下リンス液配管15に介装された下リンス液バルブ16とを含む。
図3に示すように、下面ノズル14は、スピンベース10の上面中央部と基板Wの下面中央部との間の高さに水平な姿勢で配置されたノズル円板部14aと、ノズル円板部14aから下方に延びるノズル筒状部14bとを含む。下面ノズル14の吐出口は、ノズル円板部14aの上面中央部で開口している。基板Wがスピンチャック8に保持されている状態では、下面ノズル14の吐出口が、基板Wの下面中央部に上下方向に対向する。この状態で下リンス液バルブ16が開かれると、下面ノズル14から上方に吐出されたリンス液が、基板Wの下面中央部に供給される。
下面ノズル14に供給されるリンス液は、酸素が脱気され窒素ガスが添加された純水(脱イオン水:Deionzied Water)である。すなわち、リンス液は、酸素が脱気され不活性ガスが添加された不活性ガス溶存水である。純水中の酸素濃度は、たとえば20ppb以下であり、純水中の窒素濃度は、たとえば7ppm〜24ppmである。下面ノズル14に供給されるリンス液は、酸素の脱気および窒素ガスの添加が行われていない純水であってもよい。また、下面ノズル14に供給されるリンス液は、純水に限らず、IPA(イソプロピルアルコール)、炭酸水、電解イオン水、水素水、オゾン水、および希釈濃度(たとえば、1〜100ppm程度)の塩酸水のいずれかであってもよい。
図3に示すように、処理ユニット3は、下面ノズル14の外周面とスピンベース10の内周面とによって形成された筒状の下気体流路18と、不活性ガス供給源からの不活性ガスを下気体流路18に導く下気体配管19と、下気体配管19に介装された下気体バルブ20と、下気体配管19から下気体流路18に供給される不活性ガスの流量を増減させる下気体流量調整バルブ21と、を含む。
図3に示すように、下気体流路18は、スピンベース10の上面中央部で開口する環状の上向き吐出口17を含む。上向き吐出口17は、下面ノズル14のノズル円板部14aの下方に配置されている。下気体バルブ20が開かれると、不活性ガス供給源からの不活性ガスが、下気体流量調整バルブ21の開度に対応する流量で、上向き吐出口17から上方に吐出される。そして、上向き吐出口17から吐出された不活性ガスは、基板Wの下面とスピンベース10の上面との間を放射状に広がる。これにより、基板Wの下面とスピンベース10の上面との間の空間が、不活性ガスで満たされる。上向き吐出口17から吐出される不活性ガスは、窒素ガスである。不活性ガスは、窒素ガスに限らず、ヘリウムガスやアルゴンガスなどの他の不活性ガスであってもよい。
図3に示すように、カップ22は、スピンベース10の外径よりも大きい内径を有する環状のカップ上端部23と、カップ上端部23から斜め下に外方に延びる環状のカップ傾斜部24と、カップ傾斜部24の外周部から下方に延びるカップ筒状部25と、を含む。カップ上端部23は、スピンベース10の外径よりも直径が大きい円形の開口を形成する環状のカップ内周端23aと、カップ傾斜部24の内端から下方に延びるカップ下端23bと、を含む。カップ内周端23aは、カップ上端部23において最も内方に位置する部分である。
図2に示すように、カップ22は、カップ22とスピンチャック8との間を通過した液体が集まる環状の受入溝26と、受入溝26の内面で開口する排気口27と、排気口27の上方に配置されたカバー28と、を含む。図示はしないが、カップ22は、さらに、受入溝26の内面で開口する排液口を含む。受入溝26の内面は、スピンチャック8を取り囲む環状の底面と、底面の内周端から上方に延びる内周面と、底面の外周端から上方に延びる外周面とを含む。排気口27および排液口は、受入溝26の底面で開口している。排気口27および排液口は、間隔を空けて周方向に配列されている。カップ上端部23は、受入溝26の上方に配置されている。
図2に示すように、処理ユニット3は、上位置と下位置との間でカップ22を昇降させるカップ昇降ユニット29を含む。下位置(図2に示す位置)は、カップ上端部23がスピンベース10の上面よりも下方に位置する退避位置である。上位置(図3に示す位置)は、下位置よりも上方の処理位置である。カップ昇降ユニット29は、上位置から下位置までの任意の位置(高さ)にカップ22を位置させることができる。
図2に示すように、処理ユニット3は、カップ22の排気口27から処理ユニット3の外部に排出される排気を導く排気ダクト30を含む。図示はしないが、処理ユニット3は、さらに、排気口27から排気ダクト30に排出される排気の流量を調整するダンパーを含む。排気ダクト30内の排気圧(負圧)は、ダンパーによって調整される。排気ダクト30は、気体を吸引する排気処理設備に接続されている。処理ユニット3内の気体は、常時、排気処理設備に排出されている。排気処理設備は、基板処理装置1が設置される工場に設置されている。したがって、処理ユニット3内の気体は、カップ22の排気口27を通じて、処理ユニット3の外に排出される。
図3に示すように、遮断部材31は、基板Wの外径よりも大きい円板状である。遮断部材31は、水平な姿勢で保持された円板部32と、円板部32の外周部から下方に延びる円筒部33と、を含む。遮断部材31は、上向きに凹んだカップ状の内面を含む。遮断部材31の内面は、対向面35と、内周面36と、を含む。図2に示すように、遮断部材31は、回転軸線A1に沿って上下方向に延びる支軸38によって水平な姿勢で支持されている。遮断部材31は、支軸38の下方に配置されている。遮断部材31の中心線(後述の円板部32の中心線)は、回転軸線A1上に配置されている。支軸38は、水平に延びる支持アーム39によって遮断部材31の上方で支持されている。
図3に示すように、遮断部材31の円板部32は、円筒部33と同軸である。円板部32は、円筒部33の下端よりも上方に配置されている。円板部32の下面は、基板Wの上方に配置されている。円板部32の下面は、基板Wの上面に対向する対向面35に相当する。円板部32の対向面35は、基板Wの上面と平行である。円板部32の対向面35は、間隔を空けて基板Wの上面に上下方向に対向している。円板部32は、対向面35の中央部で開口する下向き吐出口34を含む。下向き吐出口34は、回転軸線A1上に配置されている。
図3に示すように、遮断部材31の円筒部33は、円板部32の上面から下方に延びる外周面37を含む。外周面37は、円板部32の上面から斜め下に外方に延びる環状の外傾斜部37aと、外傾斜部37aの下端(外端)から鉛直下方に延びる環状の外鉛直部37bと、を含む。外傾斜部37aは、回転軸線A1に対して一定の傾斜角で斜めに傾いた直線状の断面を有している。外傾斜部37aの外径は、外傾斜部37aの下端に近づくに従って増加している。外傾斜部37aの下端は、外鉛直部37bの外径と等しい外径を有している。外鉛直部37bの外径は、スピンベース10の外径よりも大きい。
図3に示すように、遮断部材31の円筒部33は、円板部32の対向面35から下方に延びる内周面36を含む。内周面36は、円板部32の対向面35から斜め下に外方に延びる環状の内傾斜部36aを含む。内傾斜部36aは、回転軸線A1に対する傾斜角が連続的に変化する円弧状の断面を有している。内傾斜部36aの断面は、下向きに開いている。内周面36の内径は、内周面36の下端に近づくに従って増加している。内周面36の下端は、スピンベース10の外径よりも大きい内径を有している。内周面36の下端は、円筒部33の外周面37の下端と等しい高さに配置されている。
図2に示すように、処理ユニット3は、遮断部材31を遮断部材31の中心線(回転軸線A1)まわりに回転させる遮断部材回転ユニット40を含む。図示はしないが、遮断部材回転ユニット40は、モータと、モータの回転を遮断部材31に伝達する伝達機構と、を含む。遮断部材回転ユニット40は、支持アーム39に対して遮断部材31および支軸38を遮断部材31の中心線まわりに回転させる。遮断部材31は、スピンチャック8の回転方向(基板Wの回転方向)と同じ方向に回転可能である。遮断部材31の回転速度は、制御装置4によって制御される。
図2に示すように、処理ユニット3は、支持アーム39を鉛直方向に昇降させることにより、遮断部材31および支軸38を昇降させる遮断部材昇降ユニット41を含む。遮断部材昇降ユニット41は、上位置と下位置との間で遮断部材31を鉛直方向に昇降させる。上位置(図2に示す位置)は、基板Wの上面から遮断部材31の対向面35までの鉛直方向の距離がスピンベース10の厚み(スピンベース10の外周面の鉛直方向の長さ)よりも大きい退避位置である。下位置(図3に示す位置)は、基板Wの上面から遮断部材31の対向面35までの鉛直方向の距離がスピンベース10の厚みよりも小さい近接位置である。遮断部材昇降ユニット41は、上位置から下位置までの任意の位置(高さ)に遮断部材31を位置させることができる。
遮断部材31の下位置は、基板Wの上面に処理液を供給する液処理位置(図6(b)に示す位置)と、基板Wを乾燥させる乾燥位置(図6(c)に示す位置)と、を含む。液処理位置および乾燥位置は、いずれも、基板Wの上面から遮断部材31の対向面35までの鉛直方向の距離がスピンベース10の厚みよりも小さい位置である。液処理位置は、遮断部材31の対向面35が基板W上の液体に間隔を空けて対向する位置である。液処理位置および乾燥位置は、互いに等しい位置であってもよいし、互いに異なる位置であってもよい。また、液処理位置は、基板Wの上面に薬液を供給する薬液供給位置と、基板Wの上面にリンス液を供給するリンス液供給位置と、基板Wの上面に溶剤を供給する溶剤供給位置と、を含んでいてもよい。この場合、薬液供給位置、リンス液供給位置、および溶剤供給位置の二つ以上は、同じ位置(高さ)であってもよい。
図3に示すように、遮断部材31が下位置(液処理位置または乾燥位置)に配置されているとき、遮断部材31の内周面36の下端は、スピンベース10の上面よりも下方に配置されており、スピンベース10の外周面の一部と等しい高さに位置している。カップ22の上位置は、カップ内周端23aが遮断部材31の円筒部33の下端よりも上方に位置する位置である。遮断部材31が下位置に配置されており、カップ22が上位置に配置されているとき、カップ内周端23aは、遮断部材31の内周面36の下端よりも上方に配置されており、円筒部33の一部と等しい高さに位置している。このとき、カップ22の上方の気体は、カップ22と遮断部材31との間を通ってカップ22内に流入し、排気ダクト30に排出される。
図4に示すように、遮断部材31が下位置に配置され、カップ22が上位置に配置されているとき、カップ上端部23は、カップ22の全周にわたって遮断部材31から離れている。このとき、カップ22および遮断部材31は、カップ22内に吸引される気体が流入する環状流入口42と、環状流入口42に流入した気体をカップ22の内部に排出する環状流出口44と、環状流入口42から環状流出口44に延びる環状流路43と、をカップ22と遮断部材31との間に形成している。環状流入口42は、環状流出口44の上方に配置されている。環状流路43は、環状流出口44から上方に延びている。したがって、環状流入口42に流入した気体は、環状流路43によって下方に案内され、環状流出口44から下方に吐出される。
図3に示すように、処理ユニット3は、遮断部材31の下向き吐出口34を介して処理液を下方に吐出する中心ノズル45を含む。中心ノズル45は、遮断部材31の中心線(回転軸線A1)に沿って上下方向に延びている。中心ノズル45の下端部は、遮断部材31の対向面35よりも上方に配置されている。中心ノズル45は、遮断部材31と共に昇降する。その一方で、遮断部材31が回転軸線A1まわりに回転したとしても、中心ノズル45は、回転しない。
図3に示すように、中心ノズル45は、回転軸線A1に沿って上下方向に延びる複数のインナーチューブ(第1チューブ46および第2チューブ47)と、複数のインナーチューブを取り囲む筒状のケーシング48とを含む。複数のインナーチューブは、基板Wの上面中央部に向けて薬液またはリンス液を吐出する第1チューブ46と、基板Wの上面中央部に向けて溶剤を吐出する第2チューブ47とを含む。ケーシング48は、回転軸線A1に沿って上下方向に延びている。遮断部材31の内周面は、径方向に間隔を空けてケーシング48の外周面を取り囲んでいる。
図3に示すように、処理ユニット3は、第1チューブ46に処理液を導く上処理液配管49と、上処理液配管49に薬液を導く上薬液配管50と、上薬液配管50に介装された上薬液バルブ51と、上処理液配管49にリンス液を導く上リンス液配管52と、上リンス液配管52に介装された上リンス液バルブ53と、を含む。処理ユニット3は、第2チューブ47に溶剤を導く上溶剤配管54と、上溶剤配管54に介装された上溶剤バルブ55とを含む。
上薬液バルブ51が開かれると、上薬液配管50内の薬液が、上処理液配管49を介して、第1チューブ46に供給される。同様に、上リンス液バルブ53が開かれると、上リンス液配管52内のリンス液が、上処理液配管49を介して、第1チューブ46に供給される。これにより、薬液またはリンス液が第1チューブ46の下端部から下方に吐出される。また、上溶剤バルブ55が開かれると、上溶剤配管54内の溶剤が、第2チューブ47に供給される。これにより、溶剤が第2チューブ47の下端部から下方に吐出される。
中心ノズル45に供給される溶剤(液体)は、IPAである。IPAは、水よりも揮発性が高く、水よりも表面張力が小さい揮発性溶剤の一例である。中心ノズル45に供給される溶剤は、IPAに限らず、HFE(ハイドロフロロエーテル)や、IPAとHFEとの混合液などのその他の溶剤であってもよい。
中心ノズル45に供給されるリンス液は、酸素が脱気され窒素ガスが添加された純水である。すなわち、リンス液は、不活性ガスの一例である窒素ガスが溶け込んだ不活性ガス溶存水である。純水中の酸素濃度および窒素濃度については、前述の濃度と同様である。中心ノズル45に供給されるリンス液は、酸素の脱気および窒素ガスの添加が行われていない純水であってもよい。また、中心ノズル45に供給されるリンス液は、純水に限らず、炭酸水、電解イオン水、水素水、オゾン水、および希釈濃度(たとえば、1〜100ppm程度)の塩酸水のいずれかであってもよい。
中心ノズル45に供給される薬液は、たとえば、硫酸、酢酸、硝酸、塩酸、フッ酸、アンモニア水、過酸化水素水、有機酸(たとえばクエン酸、蓚酸など)、有機アルカリ(たとえば、TMAH:テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイドなど)、界面活性剤、腐食防止剤のうちの少なくとも1つを含む液である。第1実施形態では、薬液タンクに貯留された薬液原液と、酸素が脱気され不活性ガスが添加された不活性ガス溶存水とが、薬液タンクから処理ユニット3に液体を導く配管またはバルブで混合された混合液が、薬液として中心ノズル45に供給される。
図示はしないが、基板処理装置1は、基板Wに供給される薬液原液を貯留する原液タンクと、原液タンクから送られた薬液原液を導く原液配管と、不活性ガス溶存水供給源からの不活性ガス溶存水を導く不活性ガス溶存水配管と、薬液原液配管から供給された薬液原液と不活性ガス溶存水配管から供給された不活性ガス溶存水とを混合することにより薬液を生成するミキシングバルブ(混合ユニット)と、ミキシングバルブによって生成された薬液を上薬液配管50に導く混合液配管と、を含む。
薬液原液は、たとえば、フッ酸(フッ化水素酸)である。不活性ガス溶存水は、たとえば、酸素が脱気され窒素ガスが添加された純水である。純水中の酸素濃度および窒素濃度については、前述の濃度と同様である。薬液原液がフッ酸であり、不活性ガス溶存水が純水である場合、薬液は、フッ酸が純水によって所定の割合(たとえば、フッ酸:純水=1:10〜1000以上)で希釈された希フッ酸(DHF)である。希フッ酸は、ポリマー残渣を除去するポリマー除去液の一例である。薬液原液は、フッ酸以外に、フッ化水素、塩化水素、およびフッ化アンモニウムの1つ以上を含む液体であってもよい。
図3に示すように、処理ユニット3は、中心ノズル45の外周面(ケーシング48の外周面)と遮断部材31の内周面とによって形成された筒状の上気体流路56と、不活性ガス供給源からの不活性ガスを上気体流路56に導く上気体配管57と、上気体配管57に介装された上気体バルブ58と、上気体配管57から上気体流路56に供給される不活性ガスの流量を増減させる上気体流量調整バルブ59と、を含む。
図3に示すように、上気体流路56は、遮断部材31の対向面35で開口する下向き吐出口34の上方に配置されている。上気体バルブ58が開かれると、不活性ガス供給源からの不活性ガスが、上気体流量調整バルブ59の開度に対応する流量で、上気体流路56に供給される。上気体流路56に供給された不活性ガスは、中心ノズル45の外周面と遮断部材31の内周面との間を通って、遮断部材31の下向き吐出口34から下方に吐出される。遮断部材31が下位置に配置されている状態で、上気体バルブ58が開かれると、遮断部材31の下向き吐出口34から吐出された不活性ガスが基板Wと遮断部材31との間を外方に(回転軸線A1から離れる方向に)広がる。これにより、基板Wと遮断部材31との間の空間が、不活性ガスで満たされる。遮断部材31の下向き吐出口34から吐出される不活性ガスは、窒素ガスである。不活性ガスは、窒素ガスに限らず、ヘリウムガスやアルゴンガスなどの他の不活性ガスであってもよい。
図4は、遮断部材31が下位置に配置され、カップ22が上位置に配置されている状態を示している。「距離D1」は、遮断部材31が下位置に配置されているときの、基板Wの上面から遮断部材31の対向面35までの鉛直方向の距離を意味する。「距離D2」は、遮断部材31が下位置に配置されているときの、遮断部材31の内周面36の下端からスピンベース10の外周面までの径方向の距離を意味する。「距離D3」は、遮断部材31が下位置に配置されているときの、スピンベース10の上面の外周端から遮断部材31の内周面36までの径方向の距離を意味する。「距離D4」は、スピンベース10の上面から基板Wの下面までの鉛直方向の距離を意味する。距離D4は、遮断部材31の位置に拘わらず一定である。「距離D5」は、遮断部材31が下位置に配置され、カップ22が上位置に配置されているときの、カップ内周端23aから遮断部材31までの径方向の距離を意味する。距離D5は、カップ上端部23と遮断部材31との間の最短距離に相当する。
距離D1は、距離D2以下である。距離D3は、距離D2よりも小さい。距離D5は、距離D2よりも小さい。距離D5は、距離D4よりも小さい。遮断部材31が乾燥位置(図6(c)に示す位置)に配置されているときの距離D1は、遮断部材31が液処理位置(図6(b)に示す位置)に配置されているときの距離D1よりも小さい。遮断部材31が乾燥位置に配置されているときの距離D1は、距離D4よりも小さい。遮断部材31が乾燥位置に配置されているとき、距離D1は、距離D3よりも小さい。遮断部材31が液処理位置に配置されているとき、距離D1は、距離D3以下である。
遮断部材31が液処理位置に配置されているとき、距離D1は、たとえば10mmであり、距離D2は、たとえば12mmである。
遮断部材31が乾燥位置に配置されているとき、距離D1は、たとえば2mmであり、距離D2は、たとえば12mmである。このとき、距離D3は、たとえば6mmである。
距離D4は、たとえば10mmである。距離D5は、たとえば4mmである。
以下では、図2を参照して、処理ユニット3で基板Wを処理するときの処理例について説明する。図5および図6については適宜参照する。
処理対象の基板Wは、たとえば、ポリマー残渣(ドライエッチングやアッシング後の残渣)が表面に付着しており、金属パターンが表面で露出している半導体ウエハである。処理対象の基板Wは、このような半導体ウエハに限らず、金属パターンが表面で露出していないものであってもよい。
図5に示すように、処理ユニット3で基板Wを処理するときは、基板Wを処理ユニット3に搬入する搬入工程(ステップS1)が行われる。
具体的には、図6(a)に示すように、制御装置4は、遮断部材31が上位置に退避しており、カップ22が下位置に退避している状態で、基板Wを保持しているセンターロボットCRのハンドH2をチャンバー5内に進入させる。制御装置4は、基板Wが複数のチャックピン9の上に置かれる前に下気体バルブ20を開いて、スピンベース10の上向き吐出口17に窒素ガスの吐出を開始させる。したがって、制御装置4は、スピンベース10の上向き吐出口17から窒素ガスが吐出されている状態で、基板Wが複数のチャックピン9の上に置かれるように、センターロボットCRを制御する。その後、制御装置4は、センターロボットCRのハンドH2をチャンバー5内から退避させる。
次に、図5に示すように、不活性ガスの一例である窒素ガスを基板Wと遮断部材31との間に供給することにより、酸素を含む雰囲気を基板Wと遮断部材31との間から排出するパージ工程(ステップS2)が行われる。
具体的には、制御装置4は、基板Wが複数のチャックピン9の上に置かれた後、複数のチャックピン9に基板Wを把持させる。その後、制御装置4は、液処理速度(たとえば、300rpm)で基板Wが回転するように、スピンモータ11に基板Wの回転を開始させる。制御装置4は、遮断部材31が上位置から下位置(液処理位置)に移動するように、遮断部材昇降ユニット41を制御する。さらに、制御装置4は、遮断部材31が基板Wと同じ方向に同じ速度で回転するように、遮断部材回転ユニット40に遮断部材31の回転を開始させる。また、制御装置4は、カップ22が下位置から上位置に移動するように、カップ昇降ユニット29を制御する。制御装置4は、この状態で上気体バルブ58を開いて、遮断部材31の下向き吐出口34に窒素ガスの吐出を開始させる。これにより、酸素を含む雰囲気が基板Wと遮断部材31との間から排出され、基板Wと遮断部材31との間の空間が、窒素ガスで満たされる。
下向き吐出口34からの窒素ガスの吐出は、少なくとも乾燥工程(図5のステップS6)が終了するまで継続される。同様に、上向き吐出口17からの窒素ガスの吐出は、少なくとも乾燥工程が終了するまで継続される。下向き吐出口34からの窒素ガスの吐出流量は、基板Wと遮断部材31との間の空間の体積に応じて設定される。上向き吐出口17からの窒素ガスの吐出流量は、基板Wとスピンベース10との間の空間の体積に応じて設定される。下向き吐出口34からの窒素ガスの吐出流量は、上向き吐出口17からの窒素ガスの吐出流量と等しくてもよいし、大きいまたは小さくてもよい。下向き吐出口34からの窒素ガスの吐出流量は、たとえば、50〜100(L/min)である。上向き吐出口17からの窒素ガスの吐出流量は、たとえば、100(L/min)以下の正の値である。
次に、図5に示すように、薬液の一例である希フッ酸を基板Wの上面に供給する薬液供給工程(ステップS3)が行われる。
具体的には、制御装置4は、遮断部材31が下位置(液処理位置)に位置しており、カップ22が上位置に位置している状態で、下リンス液バルブ16を開いて、下面ノズル14に純水の吐出を開始させる。その後、図6(b)に示すように、制御装置4は、上薬液バルブ51を開いて、中心ノズル45に薬液の吐出を開始させる。これにより、下面ノズル14から吐出された純水で基板Wの下面が覆われている状態で、中心ノズル45から吐出された希フッ酸が、回転している基板Wの上面中央部に供給される。基板Wの上面に供給された希フッ酸は、基板Wの回転による遠心力によって、基板Wの上面に沿って外方に流れる。これにより、基板Wの上面全域を覆う希フッ酸の液膜が形成される。上薬液バルブ51が開かれてから所定時間が経過すると、制御装置4は、上薬液バルブ51を閉じて、中心ノズル45に希フッ酸の吐出を終了させる。
次に、図5に示すように、リンス液の一例である純水を基板Wに供給するリンス液供給工程(ステップS4)が行われる。
具体的には、制御装置4は、遮断部材31が下位置(液処理位置)に位置しており、カップ22が上位置に位置している状態で、上リンス液バルブ53を開いて、中心ノズル45に純水の吐出を開始させる。これにより、下面ノズル14から吐出された純水で基板Wの下面が覆われている状態で、中心ノズル45から吐出された純水が、回転している基板Wの上面中央部に供給される。基板Wの上面に供給された純水は、基板Wの回転による遠心力によって、基板Wの上面に沿って外方に流れる。そのため、基板W上の希フッ酸が純水に置換され、基板Wの上面全域を覆う純水の液膜が形成される。上リンス液バルブ53が開かれてから所定時間が経過すると、制御装置4は、上リンス液バルブ53を閉じて、中心ノズル45に純水の吐出を終了させる。さらに、制御装置4は、下リンス液バルブ16を閉じて、下面ノズル14に純水の吐出を終了させる。
次に、図5に示すように、揮発性溶剤の一例であるIPAを供給する溶剤供給工程(ステップS5)が行われる。
具体的には、制御装置4は、遮断部材31が下位置(液処理位置)に位置しており、カップ22が上位置に位置している状態で、上溶剤バルブ55を開いて、中心ノズル45にIPAの吐出を開始させる。これにより、中心ノズル45から吐出されたIPAが、回転している基板Wの上面中央部に供給される。基板Wの上面に供給されたIPAは、基板Wの回転による遠心力によって、基板Wの上面に沿って外方に流れる。そのため、基板W上の純水がIPAに置換され、基板Wの上面全域を覆うIPAの液膜が形成される。上溶剤バルブ55が開かれてから所定時間が経過すると、制御装置4は、上溶剤バルブ55を閉じて、中心ノズル45にIPAの吐出を終了させる。
次に、図5に示すように、基板Wの高速回転によって基板Wを乾燥させる乾燥工程(ステップS6)が行われる。
具体的には、図6(c)に示すように、制御装置4は、カップ22が上位置に位置している状態で、遮断部材31が下位置(液処理位置)から下位置(乾燥位置)に下降するように、遮断部材昇降ユニット41を制御する。その後、制御装置4は、液処理速度よりも大きい乾燥速度(たとえば、1500rpm)まで基板Wの回転速度が増加し、基板Wが乾燥速度で回転するように、スピンモータ11を制御する。これにより、大きな遠心力が基板Wに付着している液体に加わり、液体が基板Wから周囲に振り切られる。そのため、液体が基板Wから除去され、基板Wが乾燥する。基板Wの高速回転が開始されてから所定時間が経過すると、制御装置4は、スピンモータ11に基板Wの回転を停止させる。さらに、制御装置4は、遮断部材回転ユニット40に遮断部材31の回転を停止させる。
次に、図5に示すように、基板Wを処理ユニット3から搬出する搬出工程(ステップS7)が行われる。
具体的には、制御装置4は、複数のチャックピン9に基板Wの把持を解除させる。また、制御装置4は、遮断部材31が下位置(乾燥位置)から上位置に移動するように、遮断部材昇降ユニット41を制御する。制御装置4は、さらに、カップ22が上位置から下位置に移動するように、カップ昇降ユニット29を制御する。制御装置4は、この状態で、センターロボットCRのハンドH2をチャンバー5内に進入させる。そして、制御装置4は、センターロボットCRのハンドH2に複数のチャックピン9上の基板Wを保持させる。その後、制御装置4は、センターロボットCRのハンドH2をチャンバー5内から退避させる。これにより、処理済みの基板Wがチャンバー5から搬出される。
以上のように第1実施形態では、基板Wがスピンベース10の上方に配置される。遮断部材31の対向面35は、基板Wの上方に配置される。遮断部材31の内周面36は、基板Wの周囲に配置される。この状態で、不活性ガスが、遮断部材31の対向面35で開口する下向き吐出口34から下方に吐出される。遮断部材31の下向き吐出口34から吐出された不活性ガスは、基板Wの上面と遮断部材31の対向面35との間の空間を広がり、遮断部材31の内周面36の下端とスピンベース10の外周面との間から排出される。これにより、基板Wと遮断部材31との間が不活性ガスで満たされるので、基板Wの上面および外周面に接する雰囲気中の酸素濃度が低減される。
遮断部材31の内周面36の下端は、間隔を空けてスピンベース10の外周面に径方向に対向する。遮断部材31の内周面36の下端とスピンベース10の外周面とは、基板Wと遮断部材31との間の雰囲気を排出する環状の排出口を形成する。遮断部材31の内周面36の下端からスピンベース10の外周面までの径方向の距離D2が小さいと、排出口の開口面積が小さいので、雰囲気の排出が妨げられ、雰囲気が基板Wと遮断部材31との間で滞留するおそれがある。雰囲気の滞留が発生すると、基板Wと遮断部材31との間の一部の領域で酸素濃度が十分に低下しない場合がある。
遮断部材31の内周面36の下端からスピンベース10の外周面までの径方向の距離D2は、スピンチャック8に保持されている基板Wの上面から遮断部材31の対向面35までの鉛直方向の距離D1以上である。したがって、径方向の距離D2が鉛直方向の距離D1より小さい場合よりも、排出口の開口面積を増加させることができる。これにより、雰囲気の排出効率が高まるので、基板Wと遮断部材31との間での雰囲気の滞留を抑制または防止できる。
また、下向き吐出口34から吐出された不活性ガスは遮断部材31の対向面35と基板Wの上面との間の空間を基板Wの半径方向に拡散し、遮断部材31の内周面36の下端とスピンベース10の外周面との間の環状の排出口からカップ22の内部に排出される。仮に、不活性ガスが拡散する空間の高さが途中で狭められると不活性ガスの拡散がその箇所で阻害され、不活性ガスが滞留するおそれがある。本実施形態では遮断部材31が下位置(乾燥位置)にあるときに、距離D1が距離D3以下とされ、かつ、距離D3が距離D2より小さくされているため(図4および図6(c)参照)、不活性ガスの拡散空間の高さが遮断部材31の対向面35と基板Wの上面との鉛直方向距離より小さくなることがない。したがって、不活性ガスが下向き吐出口34から吐出され環状の排出口から排出されるまでの過程で不活性ガスの拡散が阻害されることがない。このため、基板Wと遮断部材31との間での雰囲気の滞留を確実に抑制または防止することができる。
さらに、基板Wと遮断部材31との間の気体は、カップ22の方に吸い寄せられる。カップ22は、スピンベース10を取り囲む。遮断部材31の内周面36の下端は、スピンベース10の周囲に配置される。したがって、遮断部材31の内周面36の下端は、カップ22の内部もしくはカップ22の開口の近傍に配置される。遮断部材31の内周面36の下端は、スピンベース10の外周面と共に、基板Wと遮断部材31との間の雰囲気を排出する環状の排出口を形成する。したがって、排出口は、カップ22の内部もしくはカップ22の開口の近傍に配置される。そのため、カップ22内に気体を吸い込む吸引力が基板Wと遮断部材31との間の空間に効率的に伝達される。これにより、基板Wと遮断部材31との間からの気体の排出が促進され、滞留の発生が抑えられる。
また第1実施形態では、遮断部材回転ユニット40が、基板Wと同じ方向に遮断部材31を回転軸線A1まわりに回転させる。遮断部材回転ユニット40が遮断部材31を回転させると、外方に向かう気流が基板Wの上面と遮断部材31の対向面35との間に形成される。同様に、スピンチャック8が基板Wを回転させると、外方に向かう気流が基板Wの上面と遮断部材31の対向面35との間に形成される。これらの気流によって基板Wと遮断部材31との間からの気体の排出が促進される。さらに、基板Wと遮断部材31との回転方向が同じなので、これらの気流が打ち消し合い難い。したがって、基板Wと遮断部材31との間から気体を効率的に排出できる。
また第1実施形態では、回転軸線A1を取り囲む環状の隙間(環状流入口42と環状流路43と環状流出口44と)が、カップ上端部23と遮断部材31との間に形成される。カップ22内に吸引される気体は、この環状の隙間を通ってカップ22の内部に流入する。カップ上端部23と遮断部材31との間の距離D5は、遮断部材31の内周面36の下端からスピンベース10の外周面までの径方向の距離D2よりも小さい。したがって、環状の隙間の流路面積が小さく、カップ22の上方から環状の隙間に流入しようとする気体に加わる抵抗が大きい。そのため、酸素を含む雰囲気がカップ22内に流入し難い。
また第1実施形態では、カップ上端部23と遮断部材31との間に形成される環状流路43が、環状流出口44から上方に延びる。したがって、カップ22の上方から環状流入口42に流入した気体は、環状流路43によって下方に案内され、環状流出口44から下方に吐出される。スピンチャック8に保持されている基板Wは、環状流出口44よりも内方に配置される。したがって、環状流出口44が気体を内方に吐出する場合よりも、酸素を含む雰囲気が基板Wに近づき難い。
また第1実施形態では、遮断部材31の対向面35から斜め下に外方に延びる環状の内傾斜部36aが、遮断部材31の内周面36に設けられている。内傾斜部36aは、曲線状の断面を有している。基板Wと遮断部材31との間の雰囲気は、基板Wの上面と遮断部材31の対向面35との間を通って、遮断部材31の内周面36とスピンベース10の外周面との間に移動する。遮断部材31の内周面36が遮断部材31の対向面35から鉛直下方に延びている場合、遮断部材31の内周面36と遮断部材31の対向面35との結合部(角部)で雰囲気の滞留が発生し易い。その一方で、遮断部材31の内周面36と遮断部材31の対向面35との結合部が、対向面35から斜め下に外方に延びている場合には、このような滞留が発生し難い。したがって、基板Wと遮断部材31との間での雰囲気の滞留を抑制または防止できる。
また第1実施形態では、遮断部材31の下向き吐出口34が不活性ガスを吐出するので、基板Wの周囲の雰囲気は、基板Wの上面と遮断部材31の対向面35との間に進入し難い。しかしながら、基板Wの周囲の雰囲気が、一時的に、基板Wの上面と遮断部材31の対向面35との間に進入することも考えられる。たとえば、基板Wの下面とスピンベース10の上面との間の雰囲気が、基板Wの上面と遮断部材31の対向面35との間に移動することも考えられる。
このような現象が発生したとしても、遮断部材31の下向き吐出口34から不活性ガスが吐出されている状態で、スピンベース10の上向き吐出口17から不活性ガスを吐出させることにより、酸素を含む雰囲気が、基板Wの上面と遮断部材31の対向面35との間に移動することを抑制または防止できる。これにより、基板Wに接する雰囲気中の酸素濃度を低減できる。
また第1実施形態では、スピンベース10の上向き吐出口17から不活性ガスが吐出される。この状態で、基板WがセンターロボットCRによってチャックピン9の上に置かれる。基板Wがチャックピン9に近づく間、スピンベース10の上向き吐出口17から吐出された不活性ガスは、基板Wとスピンベース10との間を広がり、酸素を含む雰囲気を排出する。基板Wとスピンベース10との間隔が狭い上に、複数のチャックピン9が両者の間の空間の周囲に配置されるので、基板Wとスピンベース10との間の雰囲気は排出され難い。したがって、酸素を含む雰囲気を予め排出することにより、この雰囲気が、基板Wとスピンベース10との間から基板Wと遮断部材31と間に移動することを抑制または防止できる。
また第1実施形態では、カップ上端部23が、遮断部材31の周囲に配置される。カップ22および遮断部材31は、カップ22と遮断部材31との間に流入した気体を両者の間から排出する環状流出口44を形成する。カップ上端部23が、遮断部材31の周囲に配置されるので、カップ上端部23が、遮断部材31の下方に配置される場合よりも、環状流出口44が基板Wから外方に遠ざかる。したがって、カップ22内に吸引された気体が、基板Wと遮断部材31との間に進入し難い。さらに、カップ上端部23が平面視で遮断部材31に重なっていないので、カップ22および遮断部材31の一方または両方を昇降させたとしても、カップ上端部23が遮断部材31に当たらない。
第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について説明する。以下の図7において、前述の図1〜図6に示された各部と同等の構成部分については、図1等と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
第1実施形態に係る遮断部材と第2実施形態に係る遮断部材との主要な相違点は、遮断部材の内周面の形状が互いに異なることである。
図7に示すように、第2実施形態に係る遮断部材231の内周面236は、円板部32の対向面35から斜め下に外方に延びる環状の内傾斜部236aと、内傾斜部236aの下端(外端)から鉛直下方に延びる環状の内鉛直部236bと、を含む。内傾斜部236aは、回転軸線A1に対して一定の傾斜角で斜めに傾いた直線状の断面を有している。内傾斜部236aの内径は、内傾斜部236aの下端に近づくに従って増加している。内傾斜部236aの下端は、内鉛直部236bの内径と等しい内径を有している。内鉛直部236bの内径は、スピンベース10の外径よりも大きい。
以上のように第2実施形態では、遮断部材231の対向面35から斜め下に外方に延びる環状の内傾斜部236aが、遮断部材231の内周面236に設けられている。内傾斜部236aは、直線状の断面を有している。遮断部材231の内周面236と遮断部材231の対向面35との結合部(角部)が、対向面35から斜め下に外方に延びているので、雰囲気の滞留が遮断部材231の角部で発生し難い。したがって、基板Wと遮断部材231との間での雰囲気の滞留を抑制または防止できる。
第3実施形態
次に、本発明の第3実施形態について説明する。以下の図8において、前述の図1〜図7に示された各部と同等の構成部分については、図1等と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
第1実施形態に係る遮断部材と第3実施形態に係る遮断部材との主要な相違点は、平面視でカップに重なる環状の張り出し部が第3実施形態に係る遮断部材に設けられていることである。
図8に示すように、第3実施形態に係る遮断部材331は、円板部32および円筒部33に加えて、円筒部33の下端よりも外方に配置された環状の張り出し部360を含む。張り出し部360は、円筒部33の下端よりも上方に配置されている。張り出し部360の外径は、カップ上端部23の内径よりも大きい。張り出し部360は、カップ上端部23の上方に位置している。カップ22および遮断部材331を上から見ると、張り出し部360は、カップ22に重なっている。遮断部材331は、張り出し部360の下面と円筒部33の外周面37(外鉛直部37b)とによって形成された断面L字状の環状段部361を含む。
図8に示すように、遮断部材331が下位置に配置され、カップ22が上位置に配置されているとき、カップ上端部23は、径方向に間隔を空けて遮断部材331の円筒部33を取り囲むと共に、間隔を空けて遮断部材331の張り出し部360に上下方向に対向する。このとき、カップ22および遮断部材331は、カップ22内に吸引される気体が流入する環状流入口342と、環状流入口342に流入した気体をカップ22の内部に排出する環状流出口344と、環状流入口342から環状流出口344に延びる環状流路343と、をカップ22と遮断部材331との間に形成している。
図8に示すように、環状流入口342は、カップ22の上方に配置されている。環状流入口342は、環状流出口344よりも外方に配置されている。環状流路343は、環状流入口342から内方に延びる環状の上流部343aと、環状流出口344から上方に延びる環状の下流部343cと、上流部343aと下流部343cとを接続する断面L字状のコーナー部343bと、を含む。環状流入口342から環状流路343の上流部343aに流入した気体は、環状流路343のコーナー部343bで方向転換し、環状流路343の下流部343cによって下方に案内される。これにより、環状流入口342に流入した気体が環状流出口344から下方に吐出される。
以上のように第3実施形態では、遮断部材331が下位置に配置され、カップ22が上位置に配置されているとき、カップ上端部23が、間隔を空けて遮断部材331の張り出し部360に上下方向に対向する。したがって、径方向に延びる環状流路343の上流部343aが、カップ上端部23と遮断部材331の張り出し部360との間に形成される。さらに、このとき、カップ上端部23が、間隔を空けて遮断部材331の円筒部33に径方向に対向する。したがって、上下方向に延びる環状流路343の下流部343cが、カップ上端部23と遮断部材331の円筒部33との間に形成される。そのため、断面L字状のコーナー部343bが、上流部343aと下流部343cとの間に形成される。
このように、遮断部材331が下位置に配置され、カップ22が上位置に配置されているとき、カップ上端部23と遮断部材331との間に形成される環状流路343は、断面L字状のコーナー部343bを有しており折れ曲がっている。したがって、環状流路343が直線状の場合よりも環状流路343を流れる気体に加わる抵抗が増加する。そのため、酸素を含む雰囲気が、カップ22と遮断部材331との間を通ってカップ22の内部に進入し難い。よって、酸素を含む雰囲気が基板Wに近づき難い。これにより、基板Wに接する雰囲気中の酸素濃度を低減できる。
第4実施形態
次に、本発明の第4実施形態について説明する。以下の図9において、前述の図1〜図8に示された各部と同等の構成部分については、図1等と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
第1実施形態に係る遮断部材と第4実施形態に係る遮断部材との主要な相違点は、カップ上端部が遮断部材の下方に配置されていることである。
図9に示すように、第4実施形態に係る遮断部材431の円筒部33は、カップ上端部23の上方に配置されている。カップ22および遮断部材431を上から見ると、遮断部材431の円筒部33は、カップ上端部23に重なっている。遮断部材431が下位置に配置され、カップ22が上位置に配置されているとき、遮断部材431の円筒部33とカップ上端部23とは、間隔を空けて上下方向に対向する。カップ22の上位置は、カップ上端部23がスピンベース10の上面よりも下方に位置する位置である。カップ22の上位置は、カップ22の下位置と同じ位置であってもよい。
図9に示すように、遮断部材431が下位置に配置され、カップ22が上位置に配置されているとき、カップ上端部23は、間隔を空けて遮断部材431の円筒部33に上下方向に対向する。このとき、カップ22および遮断部材431は、カップ22内に吸引される気体が流入する環状流入口442と、環状流入口442に流入した気体をカップ22の内部に排出する環状流出口444と、環状流入口442から環状流出口444に延びる環状流路443と、をカップ22と遮断部材431との間に形成している。環状流入口442は、環状流出口444の周囲に配置されている。環状流入口442に流入した気体は、環状流路443によって内方に案内され、環状流出口444から内方に吐出される。
以上のように第4実施形態では、カップ上端部23が、遮断部材431の下方に配置される。カップ22および遮断部材431は、カップ22と遮断部材431との間に流入した気体を両者の間から排出する環状流出口444を形成する。カップ上端部23が、遮断部材431の下方に配置されるので、カップ上端部23が、遮断部材431の周囲に配置される場合よりも、環状流出口444が基板Wから下方に遠ざかる。したがって、カップ22内に吸引された気体が、基板Wと遮断部材431との間に進入し難い。
従来の基板処理装置では、基板からその周囲に飛散した処理液をカップの内面で受け止めるために、スピンチャックに保持されている基板よりも上方にカップ上端部を配置する。その一方で、基板の搬入および搬出が行われるときに、センターロボットのハンドが、スピンベースの上方に配置されるので、基板の搬入および搬出が行われるときは、ハンドとカップとの衝突を避けるために、カップ上端部がスピンベースの上面よりも下方に配置される。したがって、カップ上端部がスピンベースの上面よりも上方の位置とスピンベースの上面よりも下方の位置とを移動するように、カップを昇降させる必要がある。
これに対して、第4実施形態では、遮断部材431の内周面36が、スピンチャック8に保持されている基板Wの周囲に配置される。基板Wから周囲に排出された処理液は、遮断部材431の内周面36によって受け止められ下方に案内される。その後、処理液は、上向きに開いたカップ22内に流下する。したがって、基板Wの上面に処理液が供給されているときに、カップ上端部23を基板Wよりも上方に配置しなくてもよい。そのため、基板Wの搬入および搬出が行われる前後で、カップ22を昇降させなくてもよい。これにより、基板Wの搬入および搬出に要する時間を短縮できる。また、カップ22の昇降が不要であれば、カップ昇降ユニット29(図2参照)を省略することもできる。
第5実施形態
次に、本発明の第5実施形態について説明する。以下の図10において、前述の図1〜図9に示された各部と同等の構成部分については、図1等と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
第4実施形態に係る遮断部材と第5実施形態に係る遮断部材との主要な相違点は、断面L字状の環状段部がカップ上端部に設けられていることである。
図9に示すように、第5実施形態に係るカップ上端部523は、カップ内周端23aおよびカップ下端23bに加えて、断面L字状の環状段部561を含む。環状段部561は、カップ内周端23aよりも上方に配置された環状の上向き面561aと、上向き面561aの外周端から上方に延びる環状の内向き面561bと、を含む。内向き面561bの内径は、遮断部材31の外径よりも大きい。
図9に示すように、遮断部材31が下位置に配置され、カップ522が上位置に配置されているとき、カップ522の内向き面561bは、間隔を空けて遮断部材31に径方向に対向し、カップ522の上向き面561aは、間隔を空けて遮断部材31の円筒部33に上下方向に対向する。このとき、カップ522および遮断部材31は、カップ522内に吸引される気体が流入する環状流入口542と、環状流入口542に流入した気体をカップ522の内部に排出する環状流出口544と、環状流入口542から環状流出口544に延びる環状流路543と、をカップ522と遮断部材31との間に形成している。
図9に示すように、環状流入口542は、カップ522の上方に配置されている。環状流入口542は、環状流出口544よりも外方に配置されている。環状流路543は、環状流入口542から下方に延びる環状の上流部543aと、環状流出口544から外方に延びる環状の下流部543cと、上流部543aと下流部543cとを接続する断面L字状のコーナー部543bと、を含む。環状流入口542から環状流路543の上流部543aに流入した気体は、環状流路543のコーナー部543bで方向転換し、環状流路543の下流部543cによって内方に案内される。これにより、環状流入口542に流入した気体が環状流出口544から内方に吐出される。
以上のように第5実施形態では、遮断部材31が下位置に配置され、カップ522が上位置に配置されているとき、カップ522の内向き面561bが、間隔を空けて遮断部材31に径方向に対向する。したがって、上下方向に延びる環状流路543の上流部543aが、カップ上端部523と遮断部材31の円筒部33との間に形成される。さらに、このとき、カップ522の上向き面561aが、間隔を空けて遮断部材31の円筒部33に上下方向に対向する。したがって、内方に延びる環状流路543の下流部543cが、カップ上端部523と遮断部材31の円筒部33との間に形成される。そのため、断面L字状のコーナー部543bが、上流部543aと下流部543cとの間に形成される。これにより、環状流路543内を流れる気体に加わる抵抗が増加するので、酸素を含む雰囲気が基板Wに近づくことを抑制または防止できる。
他の実施形態
本発明の第1〜第5実施形態の説明は以上であるが、本発明は、第1〜第5実施形態の内容に限定されるものではなく、本発明の範囲内において種々の変更が可能である。
たとえば、第1実施形態では、遮断部材回転ユニット40が設けられている場合について説明したが、遮断部材回転ユニット40が省略され、遮断部材31が回転方向に固定されていてもよい。
また第1実施形態では、カップ上端部23と遮断部材31との間の距離D5(図4参照)が、遮断部材31の内周面36の下端からスピンベース10の外周面までの径方向の距離D2よりも小さい場合について説明したが、距離D5は、距離D2と等しくてもよいし、距離D2より大きくてもよい。
また第1実施形態では、スピンベース10の上向き吐出口17から窒素ガスが吐出されている状態で、基板Wが複数のチャックピン9の上に置かれる場合について説明したが、基板Wがチャックピン9の上に置かれ後に、上向き吐出口17からの窒素ガスの吐出が開始されてもよい。
また第1実施形態では、薬液およびリンス液が共通のノズル(中心ノズル45の第1チューブ46)から吐出される場合について説明したが、薬液およびリンス液は、別々のノズルから吐出されてもよい。たとえば、基板WへのIPAの供給を行わない場合は、第1チューブ46から薬液が吐出され、第2チューブ47からリンス液が吐出されてもよい。
また、前述の全ての実施形態のうちの2つ以上が組み合わされてもよい。
1 :基板処理装置
4 :制御装置
8 :スピンチャック
9 :チャックピン
10 :スピンベース
11 :スピンモータ
17 :上向き吐出口
20 :下気体バルブ(下不活性ガス供給手段)
22 :カップ
23 :カップ上端部
23a :カップ内周端
30 :排気ダクト(排気手段)
31 :遮断部材
32 :円板部
33 :円筒部
34 :下向き吐出口
35 :対向面
36 :内周面
36a :内傾斜部
40 :遮断部材回転ユニット(遮断部材回転手段)
42 :環状流入口
43 :環状流路
44 :環状流出口
51 :上薬液バルブ(処理液供給手段)
53 :上リンス液バルブ(処理液供給手段)
58 :上気体バルブ(上不活性ガス供給手段)
231 :遮断部材
236 :内周面
236a :内傾斜部
331 :遮断部材
342 :環状流入口
343 :環状流路
343b :コーナー部
344 :環状流出口
360 :張り出し部
361 :環状段部
431 :遮断部材
442 :環状流入口
443 :環状流路
444 :環状流出口
522 :カップ
523 :カップ上端部
542 :環状流入口
543 :環状流路
543b :コーナー部
544 :環状流出口
A1 :回転軸線
CR :センターロボット(搬送ロボット)
D1〜5 :距離
H2 :ハンド
W :基板

Claims (15)

  1. 基板の下方に配置される円形の上面と外径が基板よりも大きい外周面とを有する円板状のスピンベースと、基板の下面と前記スピンベースの前記上面とが間隔を空けて上下方向に対向するように基板を水平に保持する複数のチャックピンと、前記複数のチャックピンに保持されている基板の中央部を通る鉛直な回転軸線まわりに前記スピンベースおよび複数のチャックピンを回転させるスピンモータと、を含む、スピンチャックと、
    前記スピンチャックに保持されている基板の上方に配置される対向面を有する円板部と、前記スピンチャックに保持されている基板を前記回転軸線まわりに取り囲む内周面を有する円筒部と、を含み、前記内周面の下端が前記スピンベースの周囲に配置され、前記内周面の下端から前記スピンベースの前記外周面までの径方向の距離が、前記スピンチャックに保持されている基板の上面から前記対向面までの鉛直方向の距離以上である、遮断部材と、
    前記遮断部材の前記対向面で開口する下向き吐出口から不活性ガスを下方に吐出させる上不活性ガス供給手段と、
    前記回転軸線まわりに前記スピンベースを取り囲む上向きに開いたカップと、
    前記カップ内の気体を前記カップの外部に排出する排気手段と、を含み、
    前記遮断部材の前記円筒部は、前記カップの上端部を意味する環状のカップ上端部と前記スピンベースとの間に配置されている、基板処理装置。
  2. 前記スピンチャックに保持されている基板と同じ方向に、前記遮断部材を前記回転軸線まわりに回転させる遮断部材回転手段をさらに含む、請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記カップ上端部は、前記回転軸線を取り囲む環状の隙間を前記遮断部材との間に形成しており
    前記カップ上端部と前記遮断部材との間の最短距離は、前記遮断部材の前記内周面の下端から前記スピンベースの前記外周面までの径方向の距離よりも小さい、請求項1または2に記載の基板処理装置。
  4. 前記カップ上端部と前記遮断部材との間の前記環状の隙間は、前記カップ内に吸引される気体が流入する環状流入口と、前記環状流入口に流入した気体を前記カップの内部に排出する環状流出口と、前記環状流入口から前記環状流出口に延びる環状流路と、を含み、
    前記環状流路は、前記環状流出口から上方に延びている、請求項3に記載の基板処理装置。
  5. 前記カップ上端部と前記遮断部材との間の前記環状の隙間は、前記カップ内に吸引される気体が流入する環状流入口と、前記環状流入口に流入した気体を前記カップの内部に排出する環状流出口と、前記環状流入口から前記環状流出口に延びる環状流路と、を含み、
    前記環状流路は、断面L字状のコーナー部を含む、請求項3または4に記載の基板処理装置。
  6. 前記遮断部材は、前記円筒部の下端よりも外方に配置された環状の張り出し部含み、
    前記カップ上端部は、径方向に間隔を空けて前記円筒部を前記回転軸線まわりに取り囲むと共に、間隔を空けて前記張り出し部に上下方向に対向するように前記張り出し部の下方に配置される、請求項5に記載の基板処理装置。
  7. 前記遮断部材の前記内周面は、前記遮断部材の前記対向面から斜め下に外方に延びる環状の内傾斜部を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  8. 前記遮断部材の前記環状の内傾斜部と前記スピンベースの上面の外周端との径方向の距離が、前記スピンチャックに保持されている基板の上面から前記遮断部材の前記対向面までの鉛直方向の距離以上とされている、請求項7に記載の基板処理装置。
  9. 前記遮断部材の前記環状の内傾斜部は、前記回転軸線に対する傾斜角が連続的に変化する円弧状の断面を有している、請求項7または8に記載の基板処理装置。
  10. 前記遮断部材の前記円筒部は、鉛直方向に延びる環状の鉛直部が設けられた外周面を有している、請求項1〜9のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  11. 前記スピンベースの前記上面で開口する上向き吐出口から不活性ガスを上方に吐出させる下不活性ガス供給手段と、
    前記遮断部材の前記下向き吐出口から不活性ガスが吐出されている状態で、前記スピンベースの前記上向き吐出口から不活性ガスが吐出されるように、前記上不活性ガス供給手段および下不活性ガス供給手段を制御する制御装置と、をさらに含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  12. 前記基板処理装置は、前記スピンベースの前記上面で開口する上向き吐出口から不活性ガスを上方に吐出させる下不活性ガス供給手段と、前記複数のチャックピンの上に基板を置く搬送ロボットと、をさらに含み、
    前記制御装置は、前記スピンベースの前記上向き吐出口から不活性ガスが吐出されている状態で、基板が前記複数のチャックピンの上に置かれるように、前記搬送ロボットおよび下不活性ガス供給手段を制御する、請求項11に記載の基板処理装置。
  13. 前記スピンベースの上方に移動可能なハンドを含み、前記複数のチャックピンの上に基板を置く搬入動作と、前記複数のチャックピン上の基板を取る搬出動作と、を前記ハンドを用いて行う搬送ロボットと、
    前記カップが前記スピンベースの上面よりも下方に位置している状態で、前記遮断部材の前記対向面で開口する前記下向き吐出口から下方に処理液を吐出させる処理液供給手段と、をさらに含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  14. 酸素が脱気され不活性ガスが添加された不活性ガス溶存水を含む処理液を前記遮断部材の前記対向面で開口する前記下向き吐出口から下方に吐出させる処理液供給手段をさらに含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  15. 前記基板処理装置は、金属パターンが表面で露出した基板を処理する装置である、請求項1〜14のいずれか一項に記載の基板処理装置。
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