JP6330556B2 - シート給送装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
このようなシート給送装置では、給送ローラは摩擦部材との協働作用によりシート積載板から供給される用紙を1枚ずつに分離して給送する。この際、シート積載板から摩擦部材へ用紙が突入する角度を大きくすると、重送に対しては効果があるが不給紙が発生する。この不具合を生じさせないようにするために、紙種に応じて適切な用紙突入角度に調整する手段を備えた給紙装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下の説明で「画像形成装置」とは、紙、OHPシート、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の被記録媒体に現像剤やインクを付着させて画像形成を行う装置を意味する。また「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を被記録媒体に付与することをも意味する。また、「シート」とは、紙(用紙)に限らず、OHPシート、布帛なども含み、現像剤やインクを付着させることができるとともにシート給装装置で給送可能な被記録媒体の意味であり、記録媒体、記録紙、記録用紙などと称されるものも含む。以下の実施形態では、シートとして「用紙」を代表して説明する。
また、各構成部品の説明にある寸法、材質、形状、その相対配置などは例示であって、特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれらに限定する趣旨ではない。
このプリンタは、後述するように複数の像担持体が並行に配置されたタンデム型のカラーレーザプリンタ(以下、単に「プリンタ」という)である。図1及び図2に示すように、プリンタの下部には、複数枚の用紙を積層状態で収納する給紙トレイ30が配置されている。給紙トレイ30の上部には、内部点検用の転写カバー8が配設(配置して設けること、又は位置を決めて設けることを意味する)され、またプリンタの上部には、排紙トレイ45が配設されている。転写カバー8は、図2に示すプリンタの下部に設けられた回転軸12を中心として、図2における右外側に開閉可能に設けられている。
給紙トレイ30の上部には、後で詳述する手差し給紙装置を構成する、揺動・開閉可能な手差し台48が設けられている。
各プロセスユニット1(C、M、Y、K)はそれぞれドラム状の像担持体2C、2M、2Y、2Kを備え、4個の像担持体2(C、M、Y、K)は、画像形成部内の図中左右方向に等間隔で離間させて並列に配設されている。各像担持体2(C、M、Y、K)はプリンタの動作時に、不図示の駆動源から駆動が伝達されることにより、時計回りに回転する。
図1に示す露光器7は、レーザ光源、ポリゴンミラー等を用いたレーザスキャン方式の露光装置であり、不図示の4個の半導体レーザから、形成すべき画像データに応じて変調したレーザ光Lを発する。露光器7は金属あるいは樹脂製の筐体により、光学部品、制御用部品を収納し、筐体下面の出射口には、透光性の防塵部材を備えている。図2の露光器7は1個の筐体で構成されているが、複数の露光装置を各作像部に個別に設けることもできる。また、レーザ光を採用する露光装置のほかに、公知のLEDアレイと結像手段とを組合せた露光装置も採用できる。
現像ローラ5(C、M、Y、K)は、ステンレスやアルミニュウム製の円筒を有し、回転可能に、かつ、像担持体2(C、M、Y、K)との距離が正規に確保されるように、図示しないフレームに支持され、内部には所定の磁力線が構成されるようにマグネットが備えてある。レーザ光Lにより各像担持体2(C、M、Y、K)の表面に形成された色毎の静電潜像は、所定の色のトナーを扱う現像装置により現像され、顕像となる。
中間転写ベルト16の右端部付近の外周部には、ベルトクリーニング装置21が設けられている。このベルトクリーニング装置21は中間転写ベルト16の表面に残留する不要なトナーや、紙粉などの異物を拭い去るためのものである。
中間転写ベルト16としては、例えば、基体の厚さが50〜600[μm]の樹脂フィルム或いはゴムを基体とするベルトを使用することができる。当該ベルトは、各像担持体2が担持するトナー像を、各一次転写ローラ19にバイアスを印加することにより、ベルト表面に転写できるような抵抗値を有する。一次転写ローラ19は、例えば芯金たる金属ローラの表面に導電性ゴム材料を被覆したもので、芯金部に不図示の電源からバイアスが印加される。前記導電性ゴム材料は例えばウレタンゴムにカーボンが分散されたもので、体積抵抗105[Ωcm]程度に抵抗が調整されている。尚、一次転写ローラとしては、ゴム層を有さない金属ローラも採用可能である。
二次転写ローラ20は駆動ローラ18と対向する位置で中間転写ベルト16に当接(突き当たる状態で接することを意味する)し、二次転写部としての二次転写ニップを形成している。二次転写ニップでは、中間転写ベルト16と二次転写ローラ20の間に記録媒体である用紙Pを通過させながらバイアスを印加することで、中間転写ベルト16が担持していたトナー画像が用紙Pに静電的に転写される。
中間転写ベルト16とその下方の給紙トレイ30との間には、廃トナーを収容する粉体収容器10が配設されている。この粉体収容器10に、中間転写ベルト16に残った余分なトナーをプレートで掻き取って収納するようにしている。
この実施形態のプリンタでは、給紙トレイ30と二次転写ローラ20の間の上下方向の間隔を、その間にガイド31A、31Bやレジストローラとも呼ばれるタイミングローラ対32を配設する関係で、ある程度大きく設定する必要がある。このため、中間転写ベルト16と給紙トレイ30との間にデッドスペースができるが、このデッドスペースに粉体収容器10を設置することで当該スペースを有効利用し、プリンタ全体の小型化を図っている。
搬送路31の末端付近には、用紙を一旦停止させるタイミングローラ対32が配設されている。このタイミングローラ対32は、中間転写ベルト16の直近上流側に位置し、中間転写ベルト16上のトナー像と、用紙先端位置とを精度良く合わせるために、用紙を一旦停止させて当該用紙Pを一時的に弛ませる。そして中間転写ベルト16上に形成されたトナー像が、二次転写ニップ部で用紙Pに転写される直前に、一旦停止させていた用紙Pを所定のタイミングで二次転写ニップ部に送り出す。
図2のタイミングローラ対32は中間転写ベルト16の駆動ローラ18よりも装置奥側に配設されている。このためタイミングローラ対32のカバー側ローラは転写カバー8に対して図2の位置のままでは転写カバー8を開く際にその回転軌跡A2が駆動ローラ18と干渉する。即ち、転写カバー8の回転軸12を中心とする半径R2の回転軌跡A2が駆動ローラ18と干渉する。この干渉を回避するため、当該カバー側ローラは転写カバー8を開く途中で図示しない退避機構によって回転軌跡A2の半径方向内方に揺動するように構成されている。
定着装置34の上方に定着後搬送路35が配設されており、この定着後搬送路35の末端側で排紙路36と反転搬送路41に分岐している。定着後搬送路35の側方に、揺動軸42aを中心に揺動駆動する切替部材42が配設されている。排紙路36の末端には排出装置としての排紙ローラ対37が配設されている。
前記切替部材42を図2の実線の揺動位置とすることで、定着が終了した用紙Pが排紙路36に案内され、排紙ローラ対37の回転によって排紙トレイ45上に排紙・スタックさせる。また、片面への定着を終了した用紙Pの後端が切替部材42を通過した後、当該切替部材42を図示実線で示す位置から反時計方向に揺動して図示破線で示す位置にし、排紙ローラ対37を逆回転させると、用紙Pが切替部材42で反転搬送路41に案内される。そして当該用紙Pは反転搬送ローラ対43、44によってタイミングローラ対32に送られる。
次にプリンタの作像動作を1つのプロセスユニット1Kを例に説明する。まず、像担持体2Kの表面が帯電ローラ4Kによって均一な高電位に帯電される(マイナス帯電)。この像担持体2Kの表面に対して、画像データに基づいて露光器7からレーザ光Lが照射され、当該照射された部分の電位が低下することで像担持体2Kの表面に静電潜像が形成される。一方、トナーボトル6Kから未使用のブラックトナーが現像ローラ5Kの外周面に供給される。現像ローラ5Kの外周面に保持されたブラックトナーは、像担持体2Kの表面の静電潜像に静電吸着され、当該静電潜像がトナーで現像されて可視像となる。この可視像が、像担持体2Kと同期して移動する中間転写ベルト16の表面に対し、プラスに帯電された一次転写ローラ19による転写作用を受けて一次転写される。このような潜像形成、現像、一次転写の各動作は、すべてのプロセスユニット1(C、M、Y、K)で画像データと対応してタイミングをとって順次行われる。
ドラムクリーニング装置3Kは、中間転写工程を経た後の像担持体2K表面に付着している残留トナーを除去する。除去された残留トナーは、図示しない廃トナー搬送手段によって、プロセスユニット1K内にある廃トナー収容部へ送られ回収される。また、図示しない除電装置は、クリーニング後の像担持体2Kの残留電荷を除電する。
トナー画像を転写された用紙Pは転写後搬送路33を通って定着装置34へと搬送される。定着装置34に送り込まれた用紙Pは、定着ローラ34aと加圧ローラ34b間に挟まれ、その未定着トナー画像が加熱・加圧されて用紙Pに定着される。トナー画像が定着された用紙Pは、定着装置34から定着後搬送路35へ送り出される。
定着装置34から用紙Pを送り出したタイミングでは、切替部材42は図1の実線で示す位置にあり、定着後搬送路35の末端付近を開放している。用紙Pは定着後搬送路35を通過した後、排紙ローラ対37に挟み込まれ、排紙トレイ45へ画像面が下向き(フェースダウン)で排出される。
用紙Pの裏面に形成すべき画像は、用紙Pが所定のところまで搬送された時に開始される作像工程により順次形成される。この場合の作像工程もまた前述の片面印刷時のフルカラートナー画像形成と同様であり、このフルカラートナー画像を中間転写ベルト16上に担持させる。ただし、用紙Pは搬送路で前後が反転されているため、最初に作像されたときに対し、用紙搬送方向で逆から作像されるよう、露光器7から出射される画像データの作成が制御、実行される。
図3〜図5を用いて、シート給送装置の一例としての手差し給紙装置について説明する(請求項1、2、5〜10)。図3はプリンタの装置本体から手差し台を開放した状態を示す斜視図であり、図4は手差し給紙装置の基本的な構成(給紙ローラ、フリクションパッド、フリクションパッド受台、手差し台及び底板等)を示す側面図、図5は図4の要部の拡大側面図である。
図3〜図5において、給紙ローラ49及びフリクションパッド受台51は、それぞれ装置本体56側に、底板50は手差し台48側に配設されている。給紙ローラ49はシートを給送する給送手段として機能し、フリクションパッド受台51は摩擦部材としてのフリクションパッド52を支持する摩擦部材支持部材として機能する。底板50は、手差し台48に支持され、シートを積載するシート積載台として機能する。尚、底板50を備えておらず手差し台48自体がシートを積載するシート積載台を兼ねているものもあるが、以下の実施形態では手差し台48が底板50を備えている例で説明する(請求項1)。
これにより、給紙ローラ49は、図4における時計回りに回転可能であり、前記図示しない駆動連結部材の連結時間及び停止時間が制御されることにより、所定のタイミングで間欠回転動作が可能となっている。給紙ローラ49は、シートに所定の搬送力を付与することができるように表層が高摩擦係数のゴムで構成されており、前記駆動連結部材の制御によって間欠回転してシートを給送する。本実施形態例では給紙ローラ49の寸法は、直径26mm、幅45mmで構成しているが、シート給送装置の対応すべきシートの種類や装置本体内のスペースに応じて適正な給紙ローラ寸法を選択することができる。
底板50とフリクションパッド52とがなす角、即ちフリクションパッド52への用紙突入角度γが大きいと、フリクションパッド52において、用紙の阻止力が大きくなり重送を防ぐことができる。一方で、用紙突入角度γを大きくするとフリクションパッド52での用紙の阻止力が大きいことで、厚紙の不給紙が発生する。厚紙に対してはフリクションパッド52への用紙突入角度γを小さくする必要がある。この問題を生じさせないために、重送と不給紙を考慮した用紙突入角度にしなければならない。
図4において、角度βは、図の位置で傾斜している底板50が水平面Hとのなす角度を表わしている。
図7(a)、図7(b)に示すように、手差し台48は、図における左下方の基端部が装置本体56の左右両側に設けられた手差し回動軸66(図7(a)の左のみ示す)に所定角度の範囲で回動可能に支持されていることにより、図における右上方の自由端部が揺動可能になっている。手差し台48の図における右上方の自由端部には、操作者が開閉操作するための直方体状に凹んだ取っ手が設けられている。
さらに、手差し台48は、装置本体56からの手差し台48の開放時、装置本体56の左右両側で一対の連結部材57を介して支持されていることによって、水平面Hに対して所定の角度αに保持されるように構成されている。また、図7(a)、図7(b)に示すように、各連結部材57の一端部(図の下端部)は、ピン57aを介して手差し台48に回転可能、且つ揺動可能に連結されている。連結部材57の他端部(図の上端部)には長穴75が設けられており、後述する支持部材58が長穴75を挿通して装置本体56側に取り付けられることにより、連結部材57の他端部は長穴75に沿って移動可能になっている。上記のとおり、手差し台48は、連結部材57と手差し回動軸66との連結構造によって、装置本体56内に収納される収納位置と、装置本体56から開放される開放位置との間で揺動可能、即ち、装置本体56に対して開閉自在に構成されている。
この角度変更手段は、連結部材57の他端部を揺動可能に支持する後述の支持位置変更部材を介して連結部材57の長さ方向の支持位置を、後述するマニュアル操作によって変えるものである。これにより、連結部材57の他端部の支持位置を変えて、角度α、β、γを容易に切り替えできるようにするものである。このように、連結部材57の他端部の装置本体56に対する支持位置を連結部材57の長さ方向で変えることができれば、手差し台48が開閉位置を占めたときの角度αを変更することができる。
支持部材58は、支持軸59を覆う第1の位置(図8(b)の位置)と、支持軸59を露出する第2の位置(図8(c)の位置)との間で移動可能に構成されている。そして、支持部材58を第1の位置から第2の位置へ移動させたとき、連結部材57の他端部が支持軸59に揺動可能に支持されるようになっている。
また、支持部材58の図において左先端部には、操作者が支持部材58の移動操作を行うための操作部60が一体的に設けられており、これにより操作者が支持部材58を移動させることができるようになっている。装置本体56の外壁面と支持部材58の図において右端面との間の支持軸59上には、支持部材58及び操作部60を図において左方へ常に移動させる向きに付勢する付勢手段としてのばね62が装着されている。このばね62により、支持部材58は支持部材58が初期位置を占める方向に付勢されている。
支持軸59には、連結部材57の他端部の一方向への移動を規制する第1の規制部材61が設けられている。詳しくは、支持軸59の図において左端部には、薄板状をなす規制部材61が取り付け・固定されており、連結部材57の軸方向であるシート幅方向Yの外側(一方向である図8(b)左側)への移動を規制することができる(請求項6)。
先ず、操作者が支持部材58の操作部60をばね62の付勢力に抗してシート幅方向Yの矢印方向(図8(b)の右側)に押すと、操作部60と一体化された支持部材58が支持軸59上を図8(b)の右側に移動する。この際、手差し台48の自重によって、連結部材57は支持部材58との支持状態から外れ、図8(c)の矢印で示すように、連結部材57は下方に移動して、連結部材57は長穴75の上端面が支持軸59の外周面に当接して支持される。この際、支持部材58は第2の位置(図8(c)の位置)を占めている。この支持状態では、ばね62の付勢力によって、連結部材57における長穴75開口部の上端面よりも上部部分が支持部材58の切欠き端面58aと規制部材61との間の支持軸59の外周面に挟まれた状態にある。このようにして、連結部材57の他端部(長穴75)と、支持部材58との、また支持軸59との各支持位置が、連結部材57の長さ方向でそれぞれ異なるように変化することとなる。ここでは、連結部材57が支持軸59によって支持される。連結部材57の支持位置が変化することによって、手差し台48の角度αを変更することができる。
上記のとおり、支持部材58を第1の位置から第2の位置へ移動させたとき、連結部材57の他端部が支持軸59に揺動可能に支持されることとなる。
尚、支持部材58は、装置本体56に設けられた支持軸59に移動可能に支持されているので、支持部材58の移動が容易である。
図8(c)に示した連結部材57、支持部材58及び支持軸59の位置状態から、図9(a)に示すように手差し台48を閉じる操作を行うと、連結部材57が長穴75に沿って上方に揺動変位する。この際、図9(b)に示すように、連結部材57は支持軸59との支持状態から外れると同時に、連結部材57を押し付けていた支持部材58がばね62の復元力によって、初期位置(支持部材58の切欠き端面58aが規制部材61に当接した状態)に戻る。これにより、変更した手差し台48の水平面からの角度αを初期の角度に戻し忘れることがなく、操作性が向上する(請求項9)。
また、図8(c)に示すように、ばね62の付勢力によって、連結部材57における長穴75上端面よりも上部部分が支持部材58の切欠き端面58aと規制部材61との間の支持軸59の外周面に挟まれた状態にある。換言すれば、支持部材58は、ばね62の付勢力によって、連結部材57の外側面に当接する。これにより、連結部材57のシート幅方向Yの移動が規制されるので、連結部材57のシート幅方向Yの位置を精度良く決めることができる。
図10(a)は連結部材57のシート幅方向Y外側(図10(a)の右側)への移動規制を行う規制部材の正面図を、図10(b)は図10(a)を上方から見た平面図を示す。図11は連結部材57のシート幅方向Y外側(図11の右側)への移動規制を行う規制部材の正面図を、図12は連結部材57のシート幅方向Y外側(図12の右側)への移動規制を行う規制部材の正面図を、それぞれ示す。
図10(a)に示すように、支持部材58を支持する支持軸59に規制部材63を設けることにより、連結部材57のシート幅方向Y外側(他方向である図10(a)の右側)の移動を規制することができる。規制部材63は、支持軸59の外周面から軸方向と直交する方向に突出して支持軸59と一体的に形成されている。これら左右2つの規制部材61、63によって、連結部材57の位置を精度良く決めることができ、手差し台48の角度を左右等しく保つことができる(請求項6)。
図8に示したように、操作者が支持部材58の操作部60をばね62の付勢力に抗して図8(b)の右側に押すと、支持部材58が支持軸59上を図8(b)の右側に移動する。この際、手差し台48の自重によって、連結部材57は支持部材58との支持状態から外れ、図8(c)の矢印で示すように、連結部材57は下方に移動して支持軸59に支持される。このとき、ばね62の付勢力によって、連結部材57が支持軸59に瞬間的・弾溌的に衝突することになり、支持軸59が変形したり、破損したりする原因となる。
そこで、図13に示すように、支持部材58の図における左側への移動方向に対して傾斜した傾斜面74を設ける。これにより、支持部材58を傾斜面74に沿って移動させ、支持位置を変更する際(図における左側への移動)の衝撃を小さく緩和することができる。これにより、支持軸59の変形や破損という問題を解消することができる。
図14に示すように、操作部60には、筋状をなす複数の凹凸形状76が設けられており、操作部60が手で持ちやすい形状になっている。また、操作部60を支持軸59の軸中心59a上に設けることによって、モーメントが発生せず支持部材58がよれたり、折れたりすることがなく、支持部材58の摺動性を向上するとともに、操作性を向上することができる。
操作部60を周囲と異なる色にしたり、図15に示すように、操作部60に作業指示を示す第1の指標67を設けることによって、操作部60が見やすくなる。
また、操作部60は、支持部材58と一体で形成されているものに限らず、支持部材58と別体で形成されてもよい。操作部60を別体で構成することによって、操作部のみ色を変更することができる他、連結部材57の組み付けが容易になり、さらには操作部を大きくすることも可能となる。
しかしながら、特許文献1の給紙装置では、固定された支持ピンを持ち上げて、他の固定位置まで支持ピンを移動させて、固定し直す操作が必要で、給紙装置の左右で5アクションの操作となる。また、移動させる支持ピンは底板の回動支点であり、支持ピンを移動させるのに大きな力を要すると考えられ、操作者が用紙突入角度を容易に調整することができず、操作性に問題があった。
図17、図18を用いて、実施形態2を説明する。実施形態2では、実施形態1で用いたばね62を用いずに、手差し台48の収納操作に連動して支持部材58を角度変更前の初期位置に戻す手段について説明する。実施形態2では、ばねを用いないことで部品点数を削減することができる。図17(a)は実施形態2の角度変更手段周りの斜視図、図17(b)は図17(a)の正面図、図18(a)は実施形態2の角度変更手段の動作を示す正面図、図18(b)は図18(a)より動作が進んだ状態を示す正面図である。
支持部材58Aは、図8に示した支持部材58と比較して、弾性材料で形成されている点、係合部69が切欠き端面58a寄りの内周側に一体的に形成されている点、被押し当て部72が連結部材57Aと操作部60との間に一体的に形成されている点が相違する。
支持部材58Aは、弾性及び必要な強度・剛性を備えるとともに、摺動性が良好である、例えばポリアセタール(POM)やポリアミド樹脂(PA)等で一体的に形成されている。
係合部69は、支持部材58Aが一部切り欠かれて形成された筒状内周面から、軸方向と直交する方向に突出した三角形凸状をなし、後述する支持軸59の被係合部70−A、70−Bと選択的に係合可能になっている。換言すれば、係合部69は、支持部材58Aの移動方向に対して傾斜した傾斜面を備えた三角形凸状をなす。
被押し当て部72は、直方体状をなして紙面の手前側に突出し、切欠き端面58aとの間で連結部材57Aを挟むように連結部材57Aの図において左側面近傍の支持部材58Aに一体的に形成されている。これにより、被押し当て部72は、後述するいわゆる立体カムとしての機能の他に、図10に示した規制部材61の機能も兼ね備えている。
連結部材57Aは、図10に示した連結部材57と比較して、支持部材58Aの被押し当て部72と選択的に係合可能な、傾斜面71aを有する押し当て部71を備えている点のみ相違する。
尚、係合部69と被係合部70−A、70−Bとの関係は、相対的なものであり、これらに限らず、係合部を支持軸側に、被係合部を支持部材側に形成したものであってもよい。
また、係合部69は、これに限らず、支持部材と別体で構成されてもよい(図示せず)。
実施形態3では、1アクションの操作で左右両側の支持部材58を連動させて移動させる構成について説明する。
実施形態1の図8、図9に示した角度変更手段や、実施形態2の図17及び図18に示した角度変更手段の例では、支持部材58、58Aは、装置本体56の左右両側にそれぞれ取り付けられている。実施形態1及び2では、左右の支持部材58、58Aを移動させるため、支持部材58、58Aの移動に2アクションの操作が必要になる。また、左右それぞれの操作ではどちらか一方の支持部材58、58Aを移動し忘れる可能性があり、左右どちらか一方のみの操作では、手差し台48の左右で傾きが生じてしまう。これにより、搬送時に用紙が斜行し、画像が用紙に対して斜めに転写されるといった問題が生じる。
支持部材58及び連結部材57は左右に備えられており、図19に示すように、左右の支持部材58を連動可能とする連動部材73を備えることによって、一つの操作で手差し台48の角度を変更することが可能となる。左右どちらか一方の支持部材58(図において右側とする)は、実施形態1と同様の構成であり、操作部60をシート幅方向Y外側(図20の右側)に押すことで、手差し台48の角度を変更することができる。このとき、他方の支持部材58(図において左側)は連動部材73によってシート幅方向Y内側(図20の右側)に引かれることになる。したがって、支持部材58は左右で異なった形をとっている。図20の左側に示すように、支持部材58の操作部60がシート幅方向Y内側(図20の右側)に引かれることで、図20の左側の支持部材58が支持軸59上をシート幅方向Y内側に移動することで、連結部材57との支持状態から外れる。そして、手差し台48の自重によって、図20の左側及び右側に示すように、連結部材57が下に移動し、連結部材57が支持軸59によって支持される。この動作により、連結部材57が左右で同一高さに支持されるので、一つの操作で手差し台48の角度を左右等しく変更することが可能となる。
左右の支持部材58及び連動部材73は、一体で成型してもよい。これにより、部品点数を削減することができる。
図22に示す支持位置変更部材は、図8(a)〜図8(c)に示した例と比較して、支持部材58に代えて、支持部材58Bを用いる点、規制部材61に代えて、規制部材61Bを用いる点が主に相違する。この相違点以外の図22に示す支持位置変更部材の構成は、図8(a)〜図8(c)に示した例と同様である。即ち、図22に示す支持位置変更部材は、支持軸59上を移動可能に設けられた段付き形状をなす支持部材58Bで構成されている。
支持部材58Bの外周面58Baから段付低面58Bbへの段付き部には、段付き端面58Bcが形成されている。支持部材58Bは、連結部材57の長穴75に挿入可能な大きさで形成されている。
規制部材61Bは、規制部材61と比較して、支持部材58Bの段付低面58Bbを挿通する貫通穴61Baが形成されている点のみ相違する。
尚、支持部材58Bは、装置本体56に設けられた支持軸59に移動可能に支持されているので、支持部材58Bの移動が容易である。
本発明の実施形態は、上記した連結部材及び支持位置変更部材の構成に限らず、連結部材の一端部及び他端部の相対性に鑑み以下のようであってもよい。即ち、一端部が装置本体に回転可能に支持されるとともに、他端部がシート積載台に設けられ、自身の長さ方向の支持位置を変える支持位置変更部材に揺動可能に支持される連結部材であってもよい(請求項3)。そして、支持位置変更部材は、シート積載台に設けられた軸部材と、該軸部材上の複数の位置に移動可能に設けられた支持部材とからなる構成であってもよい(請求項4)。
[態様1]
装置本体56などの装置本体に揺動可能に支持され、用紙Pなどのシートを積載する手差し台48などのシート積載台と、シート積載台上のシートを給送する給紙ローラ49などの給送手段と、給送手段に対向し、該給送手段との協働によりシートを1枚ずつ分離するフリクションパッド52などの分離部材と、一端部がシート積載台に回転可能に支持されるとともに、他端部が装置本体に設けられ、自身の長さ方向の支持位置を変える支持位置変更部材に揺動可能に支持される連結部材57などの連結部材と、を備えるシート給送装置であって、連結部材の他端部が支持位置変更部材に揺動可能に支持されることにより、連結部材の長さ方向の支持位置が変わり、分離部材に対するシート積載台の角度が調整可能となる。
[態様1]のシート給送装置において、支持位置変更部材は、装置本体に設けられた支持軸59などの軸部材と、該軸部材上の複数の位置に移動可能に設けられた支持部材58などの支持部材とからなり、支持部材は、軸部材を覆う第1の位置と、軸部材を露出する第2の位置との間で移動可能であり、支持部材を第1の位置から第2の位置へ移動させたとき、連結部材の他端部が軸部材に揺動可能に支持される。
この態様2によれば、上記実施形態等で説明したように、支持部材を第1の位置から第2の位置へ移動させたとき、連結部材の他端部が軸部材に揺動可能に支持されるので、態様1の効果を確実に奏する。
装置本体56などの装置本体に揺動可能に支持され、用紙Pなどのシートを積載する手差し台48などのシート積載台と、シート積載台上のシートを給送する給紙ローラ49などの給送手段と、給送手段に対向し、該給送手段との協働によりシートを1枚ずつ分離するフリクションパッド52などの分離部材と、一端部が装置本体に回転可能に支持されるとともに、他端部がシート積載台に設けられ、自身の長さ方向の支持位置を変える支持位置変更部材に揺動可能に支持される連結部材57などの連結部材と、を備えるシート給送装置であって、連結部材の他端部が支持位置変更部材に揺動可能に支持されることにより、連結部材の長さ方向の支持位置が変わり、分離部材に対するシート積載台の角度が調整可能となるシート給送装置である。
[態様3]のシート給送装置において、支持位置変更部材は、シート積載台に設けられた支持軸59などの軸部材と、該軸部材上の複数の位置に移動可能に設けられた支持部材58などの支持部材とからなり、支持部材は、軸部材を覆う第1の位置と、軸部材を露出する第2の位置との間で移動可能であり、支持部材を第1の位置から第2の位置へ移動させたとき、連結部材の他端部が軸部材に揺動可能に支持される。
この態様4によれば、上記実施形態等で説明したように、支持部材を第1の位置から第2の位置へ移動させたとき、連結部材の他端部が軸部材に揺動可能に支持されるので、態様3の効果を確実に奏する。
[態様2]又は[態様4]のシート給送装置において、支持部材は、連結部材が揺動する方向と直交する方向に移動可能である。
この態様5によれば、上記実施形態等で説明したように、支持部材の移動を行う操作時にシート積載台の重量がかからないので操作が容易である、という効果を奏する
[態様2]、[態様4]又は[態様5]のシート給送装置において、軸部材には、連結部材の他端部の少なくとも一方向への移動を規制する規制部材61や規制部材63などの第1の規制部材が設けられている。
この態様6によれば、上記実施形態等で説明したように、連結部材の位置精度が向上する、という効果を奏する。
[態様6]のシート給送装置において、装置本体には、連結部材の他端部の他方向への移動を規制する規制部材64などの第2の規制部材が設けられている。
この態様7によれば、上記実施形態等で説明したように、連結部材の位置精度が更に向上する、という効果を奏する。
[態様6]のシート給送装置において、支持部材には、連結部材の他端部の他方向への移動を規制する規制部材65などの第3の規制部材が設けられている。
この態様8によれば、上記実施形態等で説明したように、連結部材の位置精度が更に向上する、という効果を奏する。
[態様2]又は[態様4]ないし[態様8]の何れか1つののシート給送装置において、支持部材は、シート積載台を装置本体へ収納する操作により、角度調整前の初期位置に移動する。
この態様9によれば、上記実施形態等で説明したように、調整した角度の戻し忘れがない、という効果を奏する。
[態様2]又は[態様4]ないし[態様9]の何れか1つのシート給送装置において、支持部材は、ばね62などの付勢手段により、角度調整前の初期位置を占める方向に付勢される。
この態様10によれば、上記実施形態等で説明したように、支持部材の移動が容易となり、角度調整前の初期位置に自動的に戻る、という効果を奏する。
[態様10]のシート給送装置において、支持部材は、弾性を備えており、支持部材は、支持部材の弾性によって、角度調整前の初期位置を占める方向に付勢される。
この態様11によれば、上記実施形態等で説明したように、支持部材の弾性(例えば樹脂のたわみなど)を利用することで、部品点数を増やさずに付勢できる、という効果を奏する。
[態様10]又は[態様11]のシート給送装置において、支持部材は、前記付勢により、連結部材の外側面に当接する。
この態様12によれば、上記実施形態等で説明したように、連結部材の位置精度が向上する、という効果を奏する。
[態様2]又は[態様4]ないし[態様9]の何れか1つのシート給送装置において、支持部材は、複数の位置に固定可能である。
この態様13によれば、上記実施形態等で説明したように、支持部材の位置精度を高めることができる、という効果を奏する。
[態様13]のシート給送装置において、支持部材及び軸部材の何れか一方に形成された係合部69などの係合部と、支持部材及び軸部材の何れか他方に形成された複数の被係合部70−A、70−Bなどの被係合部とを備え、係合部は、被係合部に対して付勢されることで、係合される。
この態様14によれば、上記実施形態等で説明したように、付勢して係合させることで、支持部材を動かすなどの手段で容易に係合が解除されるので、操作性が向上する、という効果を奏する。
[態様14]のシート給送装置において、係合部は、弾性を備えており、係合部は、係合部の弾性によって付勢される。
この態様15によれば、上記実施形態等で説明したように、係合部の弾性(例えば樹脂のたわみなど)を使用することで、部品点数を増やさずに付勢できる、という効果を奏する。
[態様14]又は[態様15]のシート給送装置において、係合部及び被係合部は、支持部材の移動方向に対して傾斜した傾斜面で構成される。
この態様16によれば、上記実施形態等で説明したように、支持部材の位置精度が高まるとともに、ばね等の付勢手段なしで角度調整前の初期位置に戻すことができる、という効果を奏する。
[態様2]、[態様4]、[態様5]又は[態様8]ないし[態様16]の何れか1つのシート給送装置において、支持部材は、軸部材に対して低摩擦係数の材料で形成されている。
この態様17によれば、上記実施形態等で説明したように、支持部材の軸部材に対する摺動性が向上する、という効果を奏する。
[態様2]、[態様4]、[態様5]又は[態様8]ないし[態様17]の何れか1つのシート給送装置において、支持部材の端部には、傾斜面74などの傾斜面が設けられており、連結部材の他端部は、傾斜面を経由して移動する。
この態様18によれば、上記実施形態等で説明したように、支持部材が移動するときの衝撃を緩和することができるとともに、軸の変形や破損という問題を解消することができる、という効果を奏する。
[態様1]ないし[態様18]の何れか1つのシート給送装置において、支持部材及び連結部材は、シート積載台のシート搬送方向と直交するシート幅方向の両側端に対応した装置本体のシート幅方向の左右両側にそれぞれ設けられており、前記左右両側の支持部材を一操作で連動可能とする連動部材73などの連動部材を備える。
この態様19によれば、上記実施形態等で説明したように、1アクションで左右両側の支持部材の移動が可能となり、操作性が向上する、という効果を奏する。
[態様1]ないし[態様19]の何れか1つのシート給送装置において、支持部材は、シート積載台のシート搬送方向と直交するシート幅方向の両側端に対応した装置本体のシート幅方向の左右両側で一体で構成されている。
この態様20によれば、上記実施形態等で説明したように、部品点数を削減することができるとともに、1アクションで左右両側の支持部材の移動が可能となり、操作性が更に向上するという効果を奏する。
[態様1]ないし[態様20]の何れか1つのシート給送装置において、支持部材は、一端部に操作部60などの操作部を有している。
この態様21によれば、上記実施形態等で説明したように、部品点数を削減することができる、という効果を奏する。
[態様1]ないし[態様20]の何れか1つのシート給送装置において、支持部材と別体で構成された操作部を有する。
この態様22によれば、上記実施形態等で説明したように、操作部のみ部品の色を変更したり、操作部を大きくしたりすることができ、連結部材が組み付けやすくなる、という効果を奏する。
[態様21]又は[態様22]のシート給送装置において、操作部には、複数の凹凸形状が設けられている。
この態様23によれば、上記実施形態等で説明したように、操作部を持ちやすくなり、操作性が向上する、という効果を奏する。
[態様21]又は[態様22]のシート給送装置において、操作部は、支持部材を支持する支持軸59などの軸部材の軸中心上に設けられている。
この態様24によれば、上記実施形態等で説明したように、操作部を介して支持部材を軸部材上を移動する際の摺動性が向上する、という効果を奏する。
[態様21]ないし[態様24]の何れか1つのシート給送装置において、操作部は、周囲と異なる色である。
この態様25によれば、上記実施形態等で説明したように、操作部の視認性が向上する、という効果を奏する。
[態様21]ないし[態様25]の何れか1つのシート給送装置において、操作部には、操作指示を示す指標が設けられている。
この態様26によれば、上記実施形態等で説明したように、操作部の誤操作を防止することができる、という効果を奏する。
[態様21]ないし[態様26]の何れか1つのシート給送装置において、支持部材には、移動する複数の位置にてそれぞれ対応する指標が設けられている。
この態様27によれば、上記実施形態等で説明したように、操作部の誤操作を防止することができる、という効果を奏する。
給送されてくるシートに画像を形成するプロセスユニット画像形成手段を有する画像形成装置において、[態様1]ないし[態様27]の何れか1つに記載のシート給送装置を備える画像形成装置である。
この態様28によれば、上記実施形態等で説明したように、[態様1]ないし[態様27]の何れか1つの効果を画像形成装置で得られる。
2、2K、2Y、2M、2C 像担持体
48 手差し台(シート積載台の一例)
49 給紙ローラ(給送手段の一例)
50 底板(シート積載台)
51 フリクションパッド受台
51A 受台回動軸
52 フリクションパッド(摩擦部材の一例)
53 給紙ローラ軸
54 底板回動軸
55 底板パッド
56 装置本体
57、57A 連結部材
58、58A、58B 支持部材(支持位置変更部材の一例)
58a 切欠き端面
59 支持軸(支持位置変更部材の一例、軸部材の一例)
60 操作部
61、61B 規制部材(第1の規制部材の一例)
62 ばね(付勢手段の一例)
63 規制部材(第1の規制部材の一例)
64 規制部材(第2の規制部材の一例)
65 規制部材(第3の規制部材の一例)
66 手差し回動軸
67 第1の指標
68 第2の指標
69 係合部
70−A、70−B 被係合部
71 被押し当て部
72 押し当て部
73 連動部材
74 傾斜面
75 長穴
76 凹凸形状
N1 給紙ニップ
N2 分離ニップ
α 手差し台の角度
β 底板の角度
γ 用紙突入角度
P 用紙(シートの一例)
X シート搬送方向
Y シート幅方向
Claims (10)
- 装置本体に揺動可能に支持され、シートを積載するシート積載台と、
前記シート積載台上のシートを給送する給送手段と、
前記給送手段に対向し、該給送手段との協働によりシートを1枚ずつ分離する分離部材と、
一端部が前記シート積載台に回転可能に支持されるとともに、他端部が前記装置本体に設けられ、自身の長さ方向の支持位置を変える支持位置変更部材に揺動可能に支持される連結部材と、
を備えるシート給送装置であって、
前記連結部材の前記他端部が前記支持位置変更部材に揺動可能に支持されることにより、前記連結部材の長さ方向の支持位置が変わり、前記分離部材に対する前記シート積載台の角度が調整可能となるシート給送装置。 - 前記支持位置変更部材は、前記装置本体に設けられた軸部材と、該軸部材上の複数の位置に移動可能に設けられた支持部材とからなり、
前記支持部材は、前記軸部材を覆う第1の位置と、前記軸部材を露出する第2の位置との間で移動可能であり、
前記支持部材を第1の位置から第2の位置へ移動させたとき、前記連結部材の前記他端部が前記軸部材に揺動可能に支持されることを特徴とする請求項1記載のシート給送装置。 - 装置本体に揺動可能に支持され、シートを積載するシート積載台と、
前記シート積載台上のシートを給送する給送手段と、
前記給送手段に対向し、該給送手段との協働によりシートを1枚ずつ分離する分離部材と、
一端部が前記装置本体に回転可能に支持されるとともに、他端部が前記シート積載台に設けられ、自身の長さ方向の支持位置を変える支持位置変更部材に揺動可能に支持される連結部材と、
を備えるシート給送装置であって、
前記連結部材の前記他端部が前記支持位置変更部材に揺動可能に支持されることにより、前記連結部材の長さ方向の支持位置が変わり、前記分離部材に対する前記シート積載台の角度が調整可能となるシート給送装置。 - 前記支持位置変更部材は、前記シート積載台に設けられた軸部材と、該軸部材上の複数の位置に移動可能に設けられた支持部材とからなり、
前記支持部材は、前記軸部材を覆う第1の位置と、前記軸部材を露出する第2の位置との間で移動可能であり、
前記支持部材を第1の位置から第2の位置へ移動させたとき、前記連結部材の前記他端部が前記軸部材に揺動可能に支持されることを特徴とする請求項3記載のシート給送装置。 - 前記支持部材は、前記連結部材が揺動する方向と直交する方向に移動可能であることを特徴とする請求項2又は4記載のシート給送装置。
- 前記軸部材には、前記連結部材の前記他端部の少なくとも一方向への移動を規制する第1の規制部材が設けられていることを特徴とする請求項2、4又は5記載のシート給送装置。
- 前記装置本体には、前記連結部材の前記他端部の他方向への移動を規制する第2の規制部材が設けられていることを特徴とする請求項6記載のシート給送装置。
- 前記支持部材には、前記連結部材の前記他端部の他方向への移動を規制する第3の規制部材が設けられていることを特徴とする請求項6記載のシート給送装置。
- 前記支持部材は、前記シート積載台を前記装置本体へ収納する操作により、角度調整前の初期位置に移動することを特徴とする請求項2、4、5、6、7又は8記載のシート給送装置。
- 給送されてくるシートに画像を形成する画像形成手段を有する画像形成装置において、
請求項1ないし9の何れか1つに記載のシート給送装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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