JP2020086208A - 媒体厚検出装置、媒体搬送装置および画像形成装置 - Google Patents

媒体厚検出装置、媒体搬送装置および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】媒体表面の傷の発生を抑えることができる媒体厚検出装置および画像形成装置を提供する。【解決手段】媒体厚検出装置は、媒体(P)を搬送する搬送部(51,52)と、媒体の搬送路に配置され、媒体を支持する媒体支持部材(55)と、搬送路を挟んで媒体支持部材に対向し、媒体の厚さ方向に変位可能な測定子(70)と、測定子の変位に基づいて媒体の厚さを検出する検出部(90)と、測定子を媒体支持部材に対して接近および離間させる接離機構(60,80)とを有する。搬送部が媒体を搬送しているときには、接離機構が測定子を媒体から離間させ、搬送部が媒体の搬送を停止しているときに、接離機構が測定子を媒体に接触させ、検出部が媒体の厚さを検出する。【選択図】図10

Description

本発明は、媒体厚検出装置、媒体搬送装置および画像形成装置に関する。
画像形成装置には、印刷用紙等の媒体の厚さを検出する媒体厚検出装置を備えたものがある。従来の媒体厚検出装置は、媒体支持部材(ステージ)と媒体ピックアップ部材とを有し、これらの間を媒体が搬送される際に厚さを検出する(例えば、特許文献1参照)。
特許第4579312号公報(図25〜26、段落0121〜0127参照)
しかしながら、上記の構成では、媒体が移動しながら媒体ピックアップ部材に接触するため、媒体の表面に傷が生じる場合がある。このように媒体の表面に傷が生じると、縦スジ等の画像むらの原因となる。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、媒体表面の傷の発生を抑制することが可能な媒体厚検出装置、媒体搬送装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の媒体厚検出装置は、媒体を搬送する搬送部と、媒体の搬送路に配置され、媒体を支持する媒体支持部材と、搬送路を挟んで媒体支持部材に対向し、媒体の厚さ方向に変位可能な測定子と、測定子の変位に基づいて媒体の厚さを検出する検出部と、測定子を媒体支持部材に対して接近および離間させる接離機構とを有する。搬送部が媒体を搬送しているときには、接離機構が測定子を媒体から離間させ、搬送部が媒体の搬送を停止しているときに、接離機構が測定子を媒体に接触させ、検出部が媒体の厚さを検出する。
本発明の媒体搬送装置は、上記の媒体厚検出装置と、媒体を搬送する少なくとも1つの搬送ローラとを有する。また、本発明の画像形成装置は、上記の媒体厚検出装置と、媒体厚検出装置によって厚さが検出された媒体に画像を形成する画像形成部とを有する。
本発明では、媒体の搬送が停止している状態で測定子が媒体に接触するため、媒体表面の傷の発生を抑制することができる。そのため、媒体表面の傷に起因する画像むらの発生を抑制することができる。
第1の実施の形態の画像形成装置を示す図である。 第1の実施の形態の画像形成装置の媒体厚検出部を示す斜視図である。 第1の実施の形態の媒体厚検出部を示す正面図である。 第1の実施の形態の媒体厚検出部を示す斜視図である。 第1の実施の形態の媒体厚検出部を示す模式図である。 第1の実施の形態の媒体厚検出部のレバー部材の一部、測定子および媒体支持部材を拡大して示す図である。 第1の実施の形態の媒体厚検出部の動作を示す図(A)、(B)である。 第1の実施の形態の画像形成装置の制御系を示すブロック図である。 第1の実施の形態の媒体厚検出動作を示すフローチャートである。 第1の実施の形態の媒体厚検出動作を示す模式図(A)〜(E)である。 第2の実施の形態の画像形成装置の制御系を示すブロック図である。 第1の実施の形態の媒体厚検出動作を示すフローチャートである。 第1の実施の形態の媒体厚検出動作を示す模式図(A)〜(C)である。
第1の実施の形態.
<画像形成装置の構成>
図1は、本発明の第1の実施の形態における画像形成装置1の全体構成を示す図である。画像形成装置1は、印刷用紙等の媒体Pを搬送する媒体搬送機構(媒体搬送装置)40と、現像剤像としてのトナー像を形成する画像形成部100と、トナー像を媒体Pに転写する転写ユニット20と、媒体Pにトナー像を定着させる定着装置30と、これらを収容する筐体1Aとを有する。筐体1Aの上部には、開閉可能な上部カバー1Bが設けられている。
媒体搬送機構40は、媒体Pを収容する給紙トレイ41と、給紙トレイ41に収容された媒体Pに当接するように配置されたピックアップローラ42と、ピックアップローラ42に隣接して配置されたフィードローラ43と、フィードローラ43に対向するように配置されたリタードローラ44とを有する。
給紙トレイ41は、印刷用紙等の媒体Pを積載状態で収容する。ピックアップローラ42は、給紙トレイ41内の媒体Pのうち一番上の媒体Pに当接して回転し、給紙トレイ41から媒体Pを繰り出す。フィードローラ43は、ピックアップローラ42によって繰り出された媒体Pを搬送路に送り出す。リタードローラ44は、フィードローラ43による送り出し方向とは逆方向に回転し、媒体Pに搬送抵抗を付与して重送を防止する。
媒体搬送機構40は、また、媒体Pの搬送路に沿って、それぞれ一対のローラであるレジストローラ45、第1搬送ローラ51および第2搬送ローラ52を有する。レジストローラ45は、媒体Pの先端がローラ間のニップ部に当接してから所定のタイミングで回転を開始し、媒体Pのスキューを矯正して搬送する。第1搬送ローラ51および第2搬送ローラ52は、レジストローラ45からの媒体Pを、転写ユニット20の2次転写部25(後述)に搬送する。第1搬送ローラ51および第2搬送ローラ52は、媒体Pを搬送する搬送部を構成する。
媒体Pの搬送方向において第1搬送ローラ51の上流側には、媒体位置センサとしての第1媒体センサ53が配置されている。また、第2搬送ローラ52の下流側には、第2媒体センサ54が配置されている。第1媒体センサ53および第2媒体センサ54は、いずれも媒体Pの先端の通過を検知する。
画像形成部100は、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックのトナー像を形成するプロセスユニット(画像形成ユニット)10Y,10M,10C,10Kと、露光装置としてのLEDヘッド11Y,11M,11C,11Kとを有する。プロセスユニット10Y,10M,10C,10Kは、転写ユニット20の中間転写ベルト21(後述)の走行方向に沿って、図中左から右に一列に配列されている。
プロセスユニット10Y,10M,10C,10Kは、トナーを除いて共通の構成を有するため、特に区別する必要がない場合には、「プロセスユニット10」として説明する。同様に、LEDヘッド11Y,11M,11C,11Kは、特に区別する必要がない場合には、「LEDヘッド11」として説明する。
プロセスユニット10は、像担持体としての感光体ドラム12と、帯電部材としての帯電ローラ13と、現像剤担持体としての現像ローラ14と、供給部材としての供給ローラ15と、現像剤収容体としてのトナーカートリッジ16とを備える。
感光体ドラム12は、円筒状の導電性支持体の表面に、感光層(電荷発生層および電荷輸送層)を形成したものである。感光体ドラム12は、ドラムモータ18(図8)によって、図1に矢印で示す方向(図中反時計回り)に回転する。
帯電ローラ13は、感光体ドラム12の表面に当接するように配置され、感光体ドラム12の回転に追従して回転する。帯電ローラ13は、帯電電圧電源202(図8)により帯電電圧を印加され、感光体ドラム12の表面を一様に帯電させる。
LEDヘッド11は、複数のLED素子(発光素子)を配列したLEDアレイと、複数のレンズを配列したレンズアレイとを備える。LEDヘッド11は、画像形成装置1の上部カバー1Bに取り付けられている。LEDヘッド11は、ヘッド制御部207(図8)の制御により感光体ドラム12の表面に光を照射し、感光体ドラム12の感光層を露光して静電潜像を形成する。
現像ローラ14は、感光体ドラム12の表面に当接するように配置され、感光体ドラム12からの回転伝達により、感光体ドラム12の回転方向とは反対方向(図中時計回り)に回転する。現像ローラ14は、現像電圧電源203(図8)により現像電圧を印加され、感光体ドラム12の表面の静電潜像をトナーにより現像する。
供給ローラ15は、現像ローラ14の表面に当接するように配置され、現像ローラ14の回転方向と同方向(図中時計回り)に回転する。供給ローラ15は、供給電圧電源204(図8)により供給電圧を印加され、現像ローラ14にトナーを供給する。
トナーカートリッジ16は、プロセスユニット10の上部に着脱可能に取り付けられ、現像ローラ14および供給ローラ15にトナーを補給する。プロセスユニット10のうち、静電潜像の現像に寄与する部分(すなわち現像ローラ14および供給ローラ15を含む部分)を、現像部と称する。
転写ユニット20は、中間転写体としての中間転写ベルト21と、中間転写ベルト21を挟んでプロセスユニット10Y,10M,10C,10Kの各感光体ドラム12に当接するように配置された4つの1次転写ローラ22と、中間転写ベルト21のトナー像を媒体Pに2次転写する2次転写部25とを有する。
中間転写ベルト21は、例えばポリイミド等の樹脂で形成されたフィルムである。中間転写ベルト21は、プロセスユニット10Y,10M,10C,10Kの各感光体ドラム12と1次転写ローラ22との間(すなわち1次転写ニップ)を通過するように配置されている。
1次転写ローラ22には、1次転写電圧電源205(図8)により1次転写電圧が印加される。この1次転写電圧により、プロセスユニット10Y,10M,10C,10Kの各感光体ドラム12のトナー像が中間転写ベルト21に1次転写される。
中間転写ベルト21の内周側には、駆動ローラ23、従動ローラ24および2次転写バックアップローラ26が配置されている。駆動ローラ23は、ベルトモータ29(図8)により回転し、中間転写ベルト21を矢印Bで示す方向に走行させる。従動ローラ24は、中間転写ベルト21に張力を付与する。また、2次転写バックアップローラ26と従動ローラ24との間には、中間転写ベルト21の走行を案内するガイドローラ28が設けられている。
中間転写ベルト21の外周側には、2次転写バックアップローラ26との間で中間転写ベルト21を挟み込むように、2次転写ローラ27が配置されている。2次転写ローラ27と2次転写バックアップローラ26とにより、2次転写部25が構成される。2次転写ローラ27と2次転写バックアップローラ26との間のニップ部を、2次転写ニップと称する。
2次転写ローラ27には、2次転写電圧電源206(図8)により2次転写電圧が印加される。この2次転写電圧により、中間転写ベルト21上のトナー像が、2次転写部25に搬送された媒体Pに2次転写される。
定着装置30は、2次転写部25でトナー像が転写された媒体Pに熱および圧力を加え、トナー像を媒体Pに定着するものである。定着装置30は、ヒータ33(図8)を内蔵する定着ローラ31と、この定着ローラ31に押圧される加圧ローラ32とを有する。定着ローラ31は、定着モータ35(図8)によって回転する。
媒体Pの搬送方向において定着装置30の下流側には、排出部を構成する排出ローラ46,47,48が配置されている。排出ローラ46,47,48は、定着モータ35(図8)からの回転伝達によって回転し、トナー像が定着した媒体Pを画像形成装置1の外部に排出する。画像形成装置1の上部には、排出された媒体Pを載置するスタッカ部49が設けられている。
図1において、2次転写部25を通過するときの媒体Pの移動方向をY方向(より具体的には、+Y方向)とし、中間転写ベルト21の幅方向をX方向とする。X方向は、プロセスユニット10の各ローラ(感光体ドラム12を含む)、媒体搬送機構40の各ローラ、1次転写ローラ22および2次転写ローラ27の軸方向と平行である。X方向とY方向の両方に平行な方向を、Z方向とする。ここでは、X方向およびY方向は水平面に平行であり、Z方向は鉛直方向である。
<媒体厚検出部50の構成>
図2は、本実施の形態の媒体厚搬送装置としての媒体厚検出部50を、X方向の略中央部で切断して示す部分断面斜視図である。媒体厚検出部50は、上述した第1搬送ローラ51、第2搬送ローラ52、第1媒体センサ53および第2媒体センサ54を有する。
第1搬送ローラ51は、媒体Pの搬送路を挟んで配置された上側ローラ51aと下側ローラ51bとで構成されている。上側ローラ51aおよび下側ローラ51bは、画像形成装置1の筐体1Aに固定されたフレーム101に回転可能に取り付けられている。上側ローラ51aと下側ローラ51bとの間には、ニップ部が形成される。
媒体Pの搬送方向において第1搬送ローラ51の上流側(−Y方向)には、レジストローラ45からの媒体Pを第1搬送ローラ51に案内するガイド板301が設けられている。ガイド板301は、レジストローラ45からの媒体Pの搬送路に沿って湾曲した形状のガイド面を有する。
第1媒体センサ53は、ガイド板301から第1搬送ローラ51に向かう媒体Pの搬送路内に突出する揺動レバーである。第1媒体センサ53は、媒体Pの先端に当接することにより支軸53aを中心として揺動する。第1媒体センサ53の揺動は、支軸53aの下方(−Z方向)に配置されたフォトセンサ53bによって検知される。
媒体Pの搬送方向において第1搬送ローラ51の下流側(+Y方向)には、媒体PをZ方向の両側から案内する上部ガイド303および下部ガイド302が設けられている。第1搬送ローラ51を通過した媒体Pは、上部ガイド303および下部ガイド302に案内されて、第2搬送ローラ52に搬送される。
第2搬送ローラ52は、媒体Pの搬送路を挟んで配置された上側ローラ52aと下側ローラ52bとで構成されている。上側ローラ52aおよび下側ローラ52bは、上記のフレーム101に回転可能に取り付けられ、上側ローラ52aと下側ローラ52bとの間にはニップ部が形成される。
第2媒体センサ54は、第2搬送ローラ52から2次転写部25に向かう媒体Pの搬送路内に突出する揺動レバーである。第2媒体センサ54は、媒体Pの先端に当接することにより支軸54aを中心として揺動する。第2媒体センサ54の揺動は、支軸54aの下方(−Z方向)に配置されたフォトセンサ54bによって検知される。
図3および図4は、媒体厚検出部50を示す正面図および斜視図である。図5は、媒体厚検出部50の主要部をX方向の略中央部で切断して示す模式図である。
図3および図4に示すように、板金で構成されたフレーム101は、上側ローラ51aを上方(+Z方向)から覆う支持板102と、支持板102の+Y方向の端部から下方(−Z方向)に延在する壁部103とを有する。フレーム101は、また、下側ローラ51bの下方(−Z方向)に位置する底板104と、底板104の+Y方向の端部から上方(+Z方向)に延在する壁部105とを有する。
図4に示すように、媒体Pの搬送方向において第1搬送ローラ51の下流側(+Y方向)には、媒体Pの一方の面(ここでは裏面)に接する媒体支持部材55が配置されている。媒体支持部材55は、第1搬送ローラ51のX方向の中央(すなわち媒体Pの搬送路の中央)に配置されている。
図5に示すように、媒体支持部材55は、第1搬送ローラ51のニップ部を通過した媒体Pに接触する接触面55aを有する。接触面55aは、概ねXY面に平行であり、第1搬送ローラ51に近い側が−Z側に湾曲している。媒体支持部材55は、樹脂で形成され、接触面55aにアルミニウムの蒸着膜が形成されている。
媒体支持部材55は、フレーム101の壁部105にねじ107で固定された固定部分56を有する。壁部105には、ねじ107を挿通する縦溝106が形成され、固定部分56のZ方向位置を調節することができる。これにより、媒体支持部材55のZ方向位置を調節することができる。
媒体支持部材55の+Z方向(上方)には、媒体Pの他方の面(ここでは表面)に接する測定子70(変位部材)が設けられている。測定子70は、媒体支持部材55との間で、媒体Pの搬送路を挟み込むように配置されている。測定子70は、媒体支持部材55に対向する側に接触部71を有する。接触部71は樹脂で形成され、媒体Pに接触する面にアルミニウムの蒸着膜が形成されている。
測定子70の+Z方向の端部(媒体支持部材55と反対側の端部)からは、軸部72が+Z方向に突出している。軸部72は、支持板102に形成された円形の穴108に挿通、支持板102よりも+Z方向に突出している。軸部72は、その突出する先端部の近傍に、穴108の内径よりも大きい外径を有する大径部73(当接部)を有する。測定子70は、軸部72を穴108に挿通させた状態で、Z方向、いいかえると媒体Pの厚さ方向に変位可能である。
支持板102の+Z方向には、測定子70をZ方向に変位させるためのレバー部材60が設けられている。レバー部材60は、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂等の樹脂で形成され、X方向に長い形状を有する。レバー部材60は、−X方向の端部に、測定子70を付勢する作用部62を有する。また、レバー部材60は、+X方向の端部に、後述するカム部材80に押圧される当接部66を有する。
レバー部材60は、作用部62の+X方向に隣接する位置に、揺動軸61を有する。レバー部材60は、揺動軸61により、Y方向の中心軸C1を中心として揺動可能である。揺動軸61は、フレーム101を切り起こして形成した壁部112(図2)に取り付けられている。
図6は、レバー部材60の作用部62と、測定子70と、媒体支持部材55との位置関係を示す模式図である。レバー部材60の作用部62は、Z方向に相対する第1部分63および第2部分65と、これらの+X方向の端部同士を連結する連結部64とを有し、XZ面においてコの字状の断面形状を有する。
第1部分63は、軸部72の+Z方向の端面に対向している。第2部分65は、測定子70の軸部72を挿通させる溝部65aを有する。第1部分63は、作用部62が−Z方向に移動したときに、軸部72の+Z方向の端面に当接してこれを−Z方向に付勢する。第2部分65は、作用部62が+Z方向に移動したときに、当接部としての大径部73の−Z方向の端面に当接してこれを+Z方向に付勢する。また、作用部62の第1部分63は、付勢部材としてのスプリング68により、−Z方向に付勢されている。
レバー部材60の当接部66の+Z方向に対向するように、カム部材80が設けられている。カム部材80は、X方向の回転軸C2を中心として回転する。カム部材80は、回転軸C2を中心とする周方向に延在する外周面80aを有しているが、回転軸C2を中心とする一定の角度範囲に亘って外周面80aのない退避部80bを有している。
カム部材80の外周面80aがレバー部材60の当接部66に対向しているときには、外周面80aが当接部66を押圧するが、退避部80bがレバー部材60の当接部66に対向しているときには、退避部80bは当接部66を押圧しない。カム部材80は測定用モータ85(図8)によって回転し、レバー部材60を押圧する状態と、レバー部材60を押圧しない状態とが切り替えられる。
図5に戻り、レバー部材60の当接部66と揺動軸61との間に対向するように、検出部としての媒体厚センサ90が設けられている。媒体厚センサ90は、反射型のマイクロ変位センサである。より具体的には、媒体厚センサ90は、レバー部材60の表面(ここでは+Z側の面)に光を照射し、反射光を受光して、当該表面までの距離を光学的に検知する。媒体厚センサ90は、フレーム101に取り付けられたセンサ用ハウジング111(図2)に固定されている。
図7(A)および(B)は、レバー部材60の揺動動作を示す模式図である。図7(A)は、レバー部材60がカム部材80によって押圧されていない状態を示す。図7(B)は、レバー部材60がカム部材80によって押圧されている状態を示す。
図7(A)に示すように、レバー部材60がカム部材80によって押圧されていないときには、スプリング68の付勢力によって、レバー部材60の作用部62が−Z方向に付勢される。これにより、作用部62の第1部分63が測定子70の軸部72の端面に当接し、これを−Z方向に付勢する。その結果、測定子70の接触部71が媒体支持部材55に接近する方向に移動し、媒体支持部材55上の媒体Pに接触する。このときの測定子70の位置を、測定位置と称する。
レバー部材60の揺動軸61を中心とする回転位置は、媒体支持部材55と測定子70との間の媒体Pの厚さによって変化する。そのため、媒体厚センサ90によって媒体厚センサ90とレバー部材60との距離を検出することにより、当該距離に基づいて媒体Pの厚さを検出することができる。
一方、図7(B)に示すように、レバー部材60がカム部材80によって−Z方向に押圧されると、レバー部材60が図中反時計回りに揺動する。そのため、スプリング68の付勢力に抗して、レバー部材60の作用部62が+Z方向に移動する。これにより、作用部62の第2部分65が測定子70の大径部73に当接し、これを+Z方向に付勢する。その結果、測定子70の接触部71が、媒体支持部材55上の媒体Pから離間する。このときの測定子70の位置を、待機位置と称する。測定位置と退避位置との距離(すなわち測定子70の変位量)は、例えば2〜3mmである。
カム部材80は、媒体厚検出時を除き、図7(B)で示したようにレバー部材60を押圧しており、測定子70は媒体Pから+Z方向に離間した待機位置にある。レバー部材60およびカム部材80は、測定子70を媒体支持部材55に対して接近および離間させる接離機構を構成する。
以上の構成において、搬送ローラ51,52と、媒体センサ53,54と、媒体支持部材55と、測定子70と、レバー部材60と、カム部材80と、媒体厚センサ90とにより、媒体厚検出部50(媒体厚検出装置)が構成される。
<制御系>
次に、画像形成装置1の制御系について説明する。図8は、画像形成装置1の制御系を示すブロック図である。画像形成装置1は、制御装置200、インタフェース制御部221、受信メモリ222、画像データ編集メモリ223、操作部224、センサ群225、第1媒体センサ53、第2媒体センサ54および媒体厚センサ90を有する。制御装置200は、また、高圧電源制御部201、ヘッド制御部207、駆動制御部208、ベルト駆動制御部209、定着制御部210、定着駆動制御部211、給紙搬送制御部212および媒体厚測定制御部215を有する。
制御装置200は、例えばマイクロプロセッサ、ROM、RAM、入出力ポート、タイマ等を備える。制御装置200は、インタフェース制御部221を介して印刷データおよび制御コマンドを受信して、画像形成装置1の全体の動作を制御する。
インタフェース制御部221は、上位装置(コンピュータ等)から印刷データおよび制御コマンドを受信する。受信メモリ222は、インタフェース制御部221で受信した印刷データを一時的に記憶する。画像データ編集メモリ223は、受信メモリ222に記憶された印刷データを編集処理して画像データ(イメージデータ)を生成し、記憶する。
操作部224は、例えば操作パネル1C(図1)に設けられ、画像形成装置1の状態を表示するための表示部(例えばLED)、および操作者の入力を受け付ける操作入力部(スイッチおよび表示パネル等)を有する。センサ群225は、画像形成装置1の状態を監視する各種センサ、例えば、環境温度および湿度を検出する温湿度センサ、トナー残量を検出するトナー残量センサなどを有する。
高圧電源制御部201は、帯電ローラ13に帯電電圧を印加する帯電電圧電源202、現像ローラ14に現像電圧を印加する現像電圧電源203、供給ローラ15に供給電圧を印加する供給電圧電源204、1次転写ローラ22に1次転写電圧を印加する1次転写電圧電源205、および2次転写ローラ27に2次転写電圧を印加する2次転写電圧電源206を制御する。
ヘッド制御部207は、画像データ編集メモリ223から制御装置200に出力されたイメージデータに基づき、LEDヘッド11の発光を制御する。駆動制御部208は、感光体ドラム12を回転させるドラムモータ18の回転を制御する。ベルト駆動制御部209は、駆動ローラ23を回転させるベルトモータ29の回転を制御する。
定着制御部210は、定着装置30に設けられた温度センサとしてのサーミスタ34の検知温度とに基づき、定着装置30のヒータ33(例えばハロゲンランプ)に供給する電流を制御する。定着駆動制御部211は、定着ローラ31を回転させる定着モータ35の回転を制御する。
給紙搬送制御部212は、ピックアップローラ42およびフィードローラ43を回転させる給紙モータ213、並びに、レジストローラ45および搬送ローラ51,52を回転させる搬送モータ214の回転を制御する。ピックアップローラ42およびフィードローラ43は、いずれもクラッチを介して給紙モータ213に連結されており、個々に回転タイミングを制御することができる。同様に、レジストローラ45および搬送ローラ51,52は、いずれもクラッチを介して搬送モータ214に連結されており、個々に回転タイミングを制御することができる。
媒体厚測定制御部215は、レバー部材60を揺動させるためのカム部材80を回転させる駆動源としての測定用モータ85の回転を制御する。
<画像形成装置の動作>
次に、画像形成装置1の動作について、図1および図8を参照して説明する。画像形成装置1の制御装置200は、上位装置から印刷コマンドおよび印刷データを受信すると、画像形成動作(印刷動作)を開始する。
まず、ピックアップローラ42が回転して給紙トレイ41に収容された媒体Pを繰り出し、フィードローラ43がその媒体Pを搬送路に送り出す。リタードローラ44は、媒体Pに搬送抵抗を付与して重送を防止する。さらに、レジストローラ45は、両ローラのニップ部に媒体Pの先端が到達してから所定時間後に回転を開始し、媒体Pのスキューを矯正して搬送する。
媒体Pの先端が第1媒体センサ53に達し、さらに媒体支持部材55の下流側に到達すると、媒体厚検出動作が実行される。これについては、後述する。第1搬送ローラ51および第2搬送ローラ52は、厚さが検出された媒体Pを、2次転写部25に向けて搬送する。
一方、画像形成部100の各プロセスユニット10では、感光体ドラム12が回転し、感光体ドラム12に追従して帯電ローラ13が回転する。また、感光体ドラム12からの回転伝達により、現像ローラ14および供給ローラ15が回転する。また、駆動ローラ23が回転して中間転写ベルト21を走行させる。
各プロセスユニット10では、帯電ローラ13が帯電電圧を印加され、感光体ドラム12の表面を一様に帯電する。また、各色のイメージデータに基づいてLEDヘッド11が感光体ドラム12の表面を露光し、静電潜像を形成する。
また、供給ローラ15は供給電圧を印加され、現像ローラ14にトナーを供給する。現像ローラ14は現像電圧を印加され、感光体ドラム12上の静電潜像をトナーにより現像し、トナー像(現像剤像)を形成する。
各感光体ドラム12上に形成されたトナー像が1次転写ローラ22の近傍に達するときに、1次転写ローラ22に1次転写電圧が印加される。これにより、各感光体ドラム12から中間転写ベルト21にトナー像が1次転写される。中間転写ベルト21上のトナー像は、中間転写ベルト21の走行により、2次転写部25に向かって移動する。
中間転写ベルト21上のトナー像、および搬送ローラ51,52により搬送される媒体Pは、2次転写部25に到達する。このとき、中間転写ベルト21上のトナー像の先端と媒体Pの先端とが同時に2次転写部25に到達するように、第2媒体センサ54の検知タイミングに基づいて、搬送ローラ51,52の回転が制御される。さらに、2次転写ローラ27に2次転写電圧が印加され、中間転写ベルト21のトナー像が媒体Pに2次転写される。
2次転写部25でトナー像が転写された媒体Pは、定着装置30に搬送される。定着装置30では、定着ローラ31および加圧ローラ32によって、媒体Pに転写されたトナー像が加熱および加圧され、媒体Pに定着する。トナー像が定着した媒体Pは、排出ローラ46,47,48によって搬出され、スタッカ部49に載置される。これにより、画像形成動作が終了する。
以上の画像形成動作において、トナー像の2次転写が行われる前に媒体Pの厚さを検出し、その検出した厚さに応じて、画像形成条件の調節が行われる。具体的には、検出された媒体Pの厚さに応じて、2次転写部25における2次転写電圧、あるいは定着装置30における定着温度等の調整が行われる。
<媒体厚検出動作>
次に、媒体厚検出動作について説明する。図9は、媒体厚検出動作を示すフローチャートである。図10(A)〜(E)は、媒体厚検出動作を示す模式図である。なお、図9には、媒体厚検出動作の前に行われる、給紙トレイ41の媒体Pの給紙・搬送ステップ(ステップS101)も合わせて示す。
制御装置200は、まず、給紙搬送制御部212により給紙モータ213および搬送モータ214を回転させ、ピックアップローラ42、フィードローラ43、レジストローラ45および搬送ローラ51,52による媒体Pの搬送を開始する(ステップS101、図10(A))。
媒体Pの先端が第1媒体センサ53に到達すると(ステップS102)、制御装置200は、給紙搬送制御部212により搬送モータ214を所定回転数だけ回転させたのちに停止し、媒体Pの搬送を停止する(ステップS103)。これにより、図10(B)に示すように、媒体Pの先端が媒体支持部材55の下流側に達した状態で、媒体Pの搬送が停止する。すなわち、媒体Pは、媒体支持部材55上で支持された状態で停止する。
次に、制御装置200は、媒体厚測定制御部215により測定用モータ85を駆動してカム部材80を回転させ、レバー部材60の押圧を解除することにより、測定子70を測定位置に移動する(ステップS104)。すなわち、図10(C)に示すように、測定子70が−Z方向に移動し、媒体支持部材55上の媒体Pの表面に接する。
この状態で、制御装置200は、媒体厚センサ90により、媒体厚センサ90からレバー部材60までの距離を検出し、これに基づいて媒体Pの厚さを検出する(ステップS105)。
次に、制御装置200は、媒体厚測定制御部215により測定用モータ85を駆動してカム部材80を回転させ、レバー部材60を押圧することにより、測定子70を待機位置に移動する(ステップS106)。すなわち、図10(D)に示すように、測定子70が+Z方向に移動し、媒体支持部材55上の媒体Pの表面から離間する。
次に、制御装置200は、給紙搬送制御部212により搬送モータ214の回転を開始する。これにより、図10(E)に示すように、第1搬送ローラ51および第2搬送ローラ52により媒体Pの搬送を開始する(ステップS107)。
なお、プロセスユニット10における画像形成と中間転写ベルト21への1次転写は、ステップS101〜ステップS107の動作と平行して行われている。
その後、媒体Pの先端が第2媒体センサ54を通過すると(ステップS108)、このタイミングに基づいて給紙搬送制御部212が搬送ローラ51,52の回転を制御し、2次転写部25における中間転写ベルト21上のトナー像と媒体Pとの位置合わせを行う(ステップS109)。その後、上述したように、トナー像の媒体Pへの2次転写および定着、並びに媒体Pの排紙が行われる。
<第1の実施の形態の効果>
以上説明したように、第1の実施の形態では、搬送ローラ51,52(搬送部)が媒体Pを搬送しているときには、測定子70が媒体Pから離間している。また、媒体Pの搬送が停止しているときに測定子70が媒体Pに接触し、媒体厚センサ90(検出部)が媒体Pの厚さを検出する。媒体Pが停止した状態で測定子70が媒体Pに接触するため、媒体Pの表面における傷の発生を抑えることができる。2次転写前の媒体表面の傷の発生が抑えられるため、縦スジ等の画像むらの発生を抑制し、画像品質を向上することができる。
また、第1媒体センサ53の検知信号に基づき、媒体Pが所定の位置に達したとき(すなわち媒体Pの先端が媒体支持部材55よりも下流側に達したとき)に、媒体Pの搬送を停止し、測定子70を媒体Pに接触させるようにしたため、測定子70を確実に媒体Pの表面に接触させ、その厚さを検出することができる。
また、レバー部材60が揺動軸61の一方の側に作用部62を有し、揺動軸61に対して作用部62と反対の側にカム部材80(駆動部)が設けられているため、梃子の原理を利用して、カム部材80により作用部62を移動させることができる。
また、カム部材80と揺動軸61との間に、レバー部材60に対向するように媒体厚センサ90が配置されているため、媒体厚センサ90が検出した媒体厚センサ90とレバー部材60との距離に基づいて、媒体Pの厚さを検出することができる。
また、レバー部材60の作用部62は、測定子70に−Z方向(媒体支持部材55に接近する方向)に当接する第1部分63と、測定子70に+Z方向(媒体支持部材55から離間する方向)に当接する第2部分65とを有するため、簡単な構成で、レバー部材60の揺動を測定子70のZ方向(媒体Pの厚さ方向)の移動に変換することができる。
また、レバー部材60の揺動軸61の軸方向(Y方向)が、媒体Pの幅方向(X方向)に直交しているため、レバー部材60を第1搬送ローラ51と略平行に配置することができる。すなわち、長尺のレバー部材60を、第1搬送ローラ51の周囲のスペースに効率よく配置することができる。
また、媒体支持部材55および測定子70が、媒体Pの幅方向における搬送路の中央部に配置されているため、幅の狭い媒体Pおよび幅の広い媒体Pのいずれの厚さも検出することができる。
また、レバー部材60をカム部材80で駆動するため、簡単な構成で、媒体厚の検出時にのみ測定子70を媒体Pに接触させ、それ以外は測定子70を媒体Pから離間させた状態を維持することができる。
第2の実施の形態.
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図11は、第2の実施の形態の画像形成装置の制御系を示すブロック図である。第2の実施の形態の画像形成装置は、媒体種別入力部120(媒体種別設定部)を有することを除き、第1の実施の形態の画像形成装置と同様の構成を有する。
媒体種別入力部120は、ユーザが媒体Pの種別を入力する部分である。媒体Pの種別は、例えば、普通紙、厚紙、フィルム媒体、転写紙等である。媒体種別入力部120は、例えば画像形成装置1の操作パネル1C(図1)に設けられるが、これに限定されるものではない。
この第2の実施の形態では、媒体Pの搬送を停止した状態で測定子70を媒体Pに接触させて厚さ検出を行う第1の動作モードと、媒体Pを搬送しながら測定子70を媒体Pに接触させて厚さ検出を行う第2の動作モードとを有する。そして、媒体種別入力部120で設定された媒体Pの種別に応じて、第1の動作モードと第2の動作モードの何れかを選択する。
ここでは、媒体Pが、例えばフィルム媒体あるいは転写紙のように傷が付きやすい媒体(特殊媒体とも称する)の場合に、第1の動作モードを選択する。媒体Pが、普通紙あるいは厚紙のように傷が付きにくい媒体の場合には、第2の動作モードを選択する。
図12は、第2の実施の形態の媒体厚検出動作を示すフローチャートである。図13(A)〜(C)は、媒体厚検出動作の第2の動作モードを示す模式図である。画像形成装置の制御装置200は、媒体種別入力部120で設定された媒体Pの種別が、予め設定された特殊媒体(すなわち傷が付きやすい媒体)か否かを判断する(ステップS201)。特殊媒体の場合には、実施の形態1と同様のステップS101〜S109(第1の動作モード)を実行する。
一方、媒体種別入力部120で設定された媒体Pの種別が、特殊媒体でない場合には、ステップS202に進み、第2の動作モードを実行する。ステップS202では、制御装置200は、媒体厚測定制御部215により測定用モータ85を駆動してカム部材80を回転させ、測定子70を測定位置に移動する。測定子70を測定位置に移動する動作は、実施の形態1のステップS104(図9)について説明した通りである。
次に、制御装置200は、実施の形態1で説明したように、ピックアップローラ42、フィードローラ43、レジストローラ45および搬送ローラ51,52による媒体Pの搬送を開始する(ステップS203、図13(A))。
媒体Pの先端が第1媒体センサ53に到達すると(ステップS204)、その時点から搬送モータ214が所定回数だけ回転した時点で、媒体厚センサ90により媒体厚センサ90からレバー部材60までの距離を検出し、これに基づいて媒体Pの厚さを検出する(ステップS205)。すなわち、第1の動作モードとは異なり、媒体Pを搬送しながら厚さの検出を行う。
その後、媒体Pの先端が第2媒体センサ54を通過すると(ステップS108)、このタイミングに基づき、実施の形態1で説明したように、2次転写部25において中間転写ベルト21上のトナー像と媒体Pと位置合わせする制御を行う(ステップS109)。その後、トナー像の媒体Pへの2次転写および定着、並びに媒体Pの排紙が行われる。
このように、第2の実施の形態では、媒体Pが特殊媒体(すなわち傷が付きにくい媒体)である場合には、媒体Pの搬送を停止した状態で測定子70を接触させて厚さを検出するため、媒体Pの表面における傷の発生を抑え、画像品質を向上することができる。また、媒体Pが特殊媒体以外(すなわち傷が付きにくい媒体)である場合には、媒体Pを搬送しながら測定子70を接触させて厚さを検出するため、画像形成に要する時間を短縮することができる。
ここでは、媒体種別入力部120(図11)におけるユーザの入力に基づいて媒体Pの種別を設定しているが、このような例に限定されるものではない。例えば、上位装置からの指示に基づいて、制御装置200が媒体Pの種別を設定するようにしてもよい。
上述した各実施の形態では、レバー部材60を用いて測定子70を変位させたが、レバー部材60に限らず、測定子70を測定位置と退避位置との間で変位させることができるものであればよい。
また、上述した各実施の形態では、カム部材80を用いてレバー部材60を揺動させたが、カム部材80に限定されるものではなく、他のアクチュエータ、例えばソレノイド等を用いても良い。
また、上述した各実施の形態では、測定用モータ85によってカム部材80を回転させたが、他の駆動源を用いてもよい。例えば、給紙モータ213からレジストローラ45への回転伝達機構に一方向クラッチを介してカム部材80を連結し、給紙モータ213が逆回転したときに、その回転がレジストローラ45に伝達されず、カム部材80に伝達されるようにしてもよい。
また、媒体厚センサ90は、レバー部材60との距離を光学的に検出することで媒体Pの厚さを検出したが、例えば接触式の検出方法を用いてもよい。
なお、上述した各実施の形態では、中間転写方式の画像形成装置について説明したが、本発明は直接転写方式の画像形成装置に適用してもよい。直接転写方式の画像形成装置は、中間転写ベルト21の代わりに、画像形成部100で形成された画像が転写される媒体Pを搬送する搬送ベルトを有する。
また、上述した各実施の形態では、画像形成装置の一例としてプリンタについて説明したが、プリンタに限らず、複写機、ファクシミリ装置、MFP(Multifunction Peripheral)等であってもよい。また、画像形成装置は、カラー画像を形成するものに限らず、単色画像を形成するものであってもよい。
以上、本発明の望ましい実施の形態について具体的に説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良または変形を行なうことができる。
1 画像形成装置、 1A 筐体、 1C 操作パネル、 10,10Y,10M,10C,10K プロセスユニット、 11,11Y,11M,11C,11K LEDヘッド、 12 感光体ドラム(像担持体)、 13 帯電ローラ(帯電部材)、 14 現像ローラ(現像剤担持体)、 15 供給ローラ(供給部材)、 16 トナーカートリッジ(現像剤収容体)、 20 転写ユニット、 21 中間転写ベルト(中間転写体)、 22 1次転写ローラ(1次転写部材)、 25 2次転写部、 26 2次転写バックアップローラ、 27 2次転写ローラ(2次転写部材)、 30 定着装置、 40 媒体搬送機構(媒体搬送装置)、 50 媒体厚検出部(媒体厚検出装置)、 51 第1搬送ローラ(搬送部)、 52 第2搬送ローラ(搬送部)、 53 第1媒体センサ(媒体位置センサ)、 54 第2媒体センサ(媒体位置センサ)、 55 媒体支持部材、 55a 接触面、 56 固定部、 60 レバー部材(接離機構)、 61 揺動軸、 62 作用部、 63 第1部分、 64 連結部、 65 第2部分、 65a 溝部(穴部)、 66 当接部、 68 スプリング、 70 測定子、 71 接触部、 72 軸部、 73 大径部(当接部)、 80 カム部材(接離機構、駆動部)、 85 測定用モータ(駆動源)、 90 媒体厚センサ(検出部)、 100 画像形成部、 101 フレーム、 120 媒体種別入力部(設定部)、 200 制御装置。

Claims (13)

  1. 媒体を搬送する搬送部と、
    前記媒体の搬送路に配置され、前記媒体を支持する媒体支持部材と、
    前記搬送路を挟んで前記媒体支持部材に対向し、前記媒体の厚さ方向に変位可能な測定子と、
    前記測定子の変位に基づいて前記媒体の厚さを検出する検出部と、
    前記測定子を前記媒体支持部材に対して接近および離間させる接離機構と
    を有し、
    前記搬送部が前記媒体を搬送しているときには、前記接離機構が前記測定子を前記媒体から離間させ、
    前記搬送部が前記媒体の搬送を停止しているときに、前記接離機構が前記測定子を前記媒体に接触させ、前記検出部が前記媒体の厚さを検出する
    ことを特徴とする媒体厚検出装置。
  2. 前記媒体が前記搬送路の所定の位置に達したことを検出する媒体位置センサをさらに有し、
    前記媒体位置センサによる検知結果に基づき、前記搬送部が前記媒体の搬送を停止し、前記接離機構が前記測定子を前記媒体に接触させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の媒体厚検出装置。
  3. 前記接離機構は、
    揺動軸を中心として揺動可能であり、前記揺動軸に対して一方の側に、前記測定子に作用する作用部を有するレバー部材と、
    前記レバー部材の前記揺動軸に対して前記作用部と反対の側に設けられ、前記レバー部材を揺動させる駆動部と
    を有することを特徴とする請求項1または2に記載の媒体厚検出装置。
  4. 前記検出部は、前記駆動部と前記揺動軸との間に、前記レバー部材に対向するように配置され、
    前記検出部が検出した前記レバー部材との距離に基づいて、前記媒体の厚さが検出される
    ことを特徴とする請求項3に記載の媒体厚検出装置。
  5. 前記作用部は、前記媒体支持部材に接近する方向に前記測定子に当接する第1部分と、前記媒体支持部材から離間する方向に前記測定子に当接する第2部分とを有する
    ことを特徴とする請求項4に記載の媒体厚検出装置。
  6. 前記第2部分は、穴部を有し、
    前記測定子は、前記第2部分の前記穴部を貫通して前記第1部分に向かって延在する軸部と、前記軸部に設けられ、前記第2部分の前記穴部の周囲に当接する当接部とを有する
    ことを特徴とする請求項5に記載の媒体厚検出装置。
  7. 前記揺動軸の方向は、前記媒体の幅方向に直交していることを特徴とする請求項3から6までの何れか1項に記載の媒体厚検出装置。
  8. 前記媒体の種別を設定する設定部をさらに有し、
    前記設定部の設定に基づき、
    前記搬送部が前記媒体を搬送しているときには、前記接離機構が前記測定子を前記媒体から離間させ、前記搬送部が前記媒体の搬送を停止しているときに、前記接離機構が前記測定子を前記媒体に接触させ、前記検出部が前記媒体の厚さを検出する第1の動作モードと、
    前記搬送部が前記媒体を搬送しているときに前記検出部が前記媒体の厚さを検出する第2の動作モードと
    を切り替えることを特徴とする請求項1から7までの何れか1項に記載の媒体厚検出装置。
  9. 前記設定部は、ユーザが前記媒体の種別を入力する入力部である
    ことを特徴とする請求項8に記載の媒体厚検出装置。
  10. 前記測定子および前記媒体支持部材は、前記媒体の幅方向における前記搬送路の中央部に配置されている
    ことを特徴とする請求項1から9までの何れか1項に記載の媒体厚検出装置。
  11. 前記駆動部は、カム部材である
    ことを特徴とする請求項3から7までの何れか1項に記載の媒体厚検出装置。
  12. 請求項1から11までの何れか1項に記載の媒体厚検出装置を有することを特徴とする媒体搬送装置。
  13. 請求項1から11までの何れか1項に記載の媒体厚検出装置と、
    前記媒体厚検出装置によって厚さが検出された前記媒体に画像を形成する画像形成部と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
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