JP2016044067A - 搬送装置、及び、画像形成装置 - Google Patents

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Tetsuo Watanabe
哲夫 渡辺
松田 裕道
Hiromichi Matsuda
裕道 松田
宮脇 勝明
Katsuaki Miyawaki
勝明 宮脇
山根 淳
Atsushi Yamane
淳 山根
工藤 宏一
Koichi Kudo
宏一 工藤
敏弘 岡本
Toshihiro Okamoto
敏弘 岡本
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Abstract

【課題】装置の生産性を低下させることなく、記録媒体の斜行補正と横レジスト補正とが高精度におこなわれる、搬送装置、及び、画像形成装置を提供する。【解決手段】斜行検知センサ95、96(第1検知手段)の検知結果に基いてレジストローラ18(挟持ローラ)に記録媒体Pが挟持された状態でレジストローラ18と補助ローラ32、33とが一体的に斜め方向に回動可能に構成されていて、CIS97(第2検知手段)の検知結果に基いてレジストローラ18に記録媒体Pが挟持された状態でレジストローラ18と補助ローラ32、33とが一体的に幅方向に移動可能に構成されている。【選択図】図4

Description

この発明は、記録媒体を搬送する搬送装置と、それを備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置と、に関し、特に、搬送経路において記録媒体の横レジスト補正と斜行補正とをおこなう搬送装置、及び、画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機やプリンタ等の画像形成装置では、搬送経路において記録媒体の斜め方向の位置ズレ(斜行)を補正した後に、記録媒体の幅方向(搬送方向に直交する方向である。)の位置(以後、適宜に「横レジスト」と呼ぶ。)のズレを正規の位置に補正する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
詳しくは、特許文献1において、複数の搬送ローラ対によって搬送経路を搬送された記録媒体は、ストッパに突き当たって斜行補正(スキュー補正)がされる。そして、その後に、ストッパに当接した状態の記録媒体は、ストッパの上流側に配設された横レジストローラ対によって挟持された状態で、幅方向に移動して横レジストが補正されることになる。その後、横レジストが補正された記録媒体は、画像形成部に向けて搬送される。
一方、特許文献2には、連結器に連結された駆動ローラと、駆動ローラに圧接するニップ形成ローラと、を幅方向両端部にそれぞれ設けて、それらを幅方向に移動させるとともに両端部の駆動ローラの速度調整をおこなうことによって、記録媒体の斜行補正と横レジスト補正とを同時におこなう技術が開示されている。
特許文献1の技術は、ストッパに突き当てるように記録媒体を一時的に停止させて斜行補正をおこなった後に、記録媒体の横レジスト補正をおこなっているため、装置の生産性が低下してしまっていた。
これに対して、特許文献2の技術は、記録媒体を停止することなく搬送しながら、記録媒体の斜行補正と横レジスト補正とを同時におこなっているため、装置の生産性が低下することはない。しかし、記録媒体として薄紙が通紙された場合に両端部の駆動ローラの速度調整をおこなうことによって記録媒体に撓みが生じてしまったり、表面の摩擦係数が低い記録媒体(例えば、両面プリント時において片面に画像が形成された記録媒体である。)が通紙された場合に両端部の駆動ローラの速度調整をおこなうことによって記録媒体とローラとの間にスリップが生じてしまったりして、記録媒体の斜行補正の精度が低下してしまうことがあった。
さらに、特許文献1、2の技術は、いずれも、記録媒体に対する斜行補正や横レジスト補正をおこなうときに、記録媒体が搬送ガイド板(搬送ガイド部材)に摺接してしまって、それによって生じる摩擦抵抗力によって、斜行補正や横レジスト補正の精度が低下してしまうことがあった。特に、搬送方向の長さが大きな大サイズの記録媒体に対する斜行補正や横レジスト補正をおこなう場合には、搬送ガイド板に接する記録媒体の面積も大きくなるため、無視できない問題になっていた。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、装置の生産性を低下させることなく、記録媒体の斜行補正と横レジスト補正とが高精度におこなわれる、搬送装置、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかる搬送装置は、搬送経路において記録媒体を搬送する搬送装置であって、駆動手段によって回転駆動されて、記録媒体を挟持した状態で搬送する挟持ローラと、前記挟持ローラに対して前記搬送経路の上流側又は/及び下流側の位置に配設されて、記録媒体の搬送方向に沿うように回転することによって前記挟持ローラによって挟持・搬送される記録媒体の搬送を補助する単数又は複数の補助ローラと、前記搬送経路において搬送される記録媒体の斜め方向の位置ズレ量を検知する第1検知手段と、前記搬送経路において搬送される記録媒体の幅方向の位置ズレ量を検知する第2検知手段と、を備え、前記第1検知手段の検知結果に基いて前記挟持ローラに記録媒体が挟持された状態で前記挟持ローラと前記補助ローラとが一体的に斜め方向に回動可能に構成されて、前記第2検知手段の検知結果に基いて前記挟持ローラに記録媒体が挟持された状態で前記挟持ローラと前記補助ローラとが一体的に幅方向に移動可能に構成されたものである。
本発明によれば、装置の生産性を低下させることなく、記録媒体の斜行補正と横レジスト補正とが高精度におこなわれる、搬送装置、及び、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 作像部を示す断面図である。 搬送装置とその近傍とを示す概略図である。 搬送装置を示す上面図である。 搬送装置を示す正面図である。 第1の変形例としての、搬送装置を示す上面図である。 第2の変形例としての、搬送装置を示す正面図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1及び図2にて、画像形成装置100における全体の構成・動作について説明する。
図1は画像形成装置としてのプリンタを示す構成図であり、図2はその作像部を示す拡大図である。
図1に示すように、画像形成装置本体100の中央には、中間転写ベルト装置15が設置されている。また、中間転写ベルト装置15の中間転写ベルト8に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部6Y、6M、6C、6Kが並設されている。また、中間転写ベルト装置15の右下方であって、中間転写ベルト8と2次転写ローラ19との2次転写ニップ(画像形成部)に対して搬送方向上流側の位置には、搬送装置30(斜行・横レジスト補正装置)が設置されている。
図2を参照して、イエローに対応した作像部6Yは、感光体ドラム1Y(像担持体)と、感光体ドラム1Yの周囲に配設された帯電部4Y、現像部5Y、クリーニング部2Y、除電部(不図示である。)等で構成されている。そして、感光体ドラム1Y上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程)がおこなわれて、感光体ドラム1Y上にイエロー画像が形成されることになる。
なお、他の3つの作像部6M、6C、6Kも、使用されるトナーの色が異なる以外は、イエローに対応した作像部6Yとほぼ同様の構成となっていて、それぞれのトナー色に対応した画像が形成される。以下、他の3つの作像部6M、6C、6Kの説明を適宜に省略して、イエローに対応した作像部6Yのみの説明をおこなうことにする。
図2を参照して、感光体ドラム1Yは、不図示の駆動モータによって反時計方向に回転駆動される。そして、帯電部4Yの位置で、感光体ドラム1Yの表面が一様に帯電される(帯電工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、露光部7から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での露光走査によってイエローに対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、現像部5Yとの対向位置に達して、この位置で静電潜像が現像されて、イエローのトナー像(画像)が形成される(現像工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、中間転写ベルト8及び1次転写ローラ9Yとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上のトナー像が中間転写ベルト8上に転写される(1次転写工程である。)。このとき、感光体ドラム1Y上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、クリーニング部2Yとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上に残存した未転写トナーがクリーニングブレード2aによってクリーニング部2Y内に回収される(クリーニング工程である。)。
最後に、感光体ドラム1Yの表面は、不図示の除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム1Y上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
なお、上述した作像プロセスは、他の作像部6M、6C、6Kでも、イエロー作像部6Yと同様におこなわれる。すなわち、作像部の上方に配設された露光部7から、画像情報に基いたレーザ光Lが、各作像部6M、6C、6Kの感光体ドラム1M、1C、1K上に向けて照射される。詳しくは、露光部7は、光源からレーザ光Lを発して、そのレーザ光Lを回転駆動されたポリゴンミラーで走査しながら、複数の光学素子を介して感光体ドラム上に照射する。
その後、現像工程を経て各感光体ドラム上に形成した各色のトナー像(画像)を、中間転写ベルト8上に重ねて転写する。こうして、中間転写ベルト8上にカラー画像が形成される。
ここで、中間転写ベルト装置15は、図3を参照して、中間転写ベルト8、4つの1次転写ローラ9Y、9M、9C、9K 、駆動ローラ12A、対向ローラ12B、テンションローラ12C〜12F、中間転写クリーニング部10、等で構成される。中間転写ベルト8は、複数のローラ部材12A〜12Fによって張架・支持されるとともに、1つのローラ部材12A(駆動ローラ)の回転駆動によって図3の矢印方向に無端移動される。
4つの1次転写ローラ9Y、9M、9C、9Kは、それぞれ、中間転写ベルト8を感光体ドラム1Y 、1M 、1C 、1K との間に挟み込んで1次転写ニップを形成している。そして、転写ローラ9Y、9M、9C、9Kに、トナーの極性とは逆の転写電圧(転写バイアス)が印加される。
そして、中間転写ベルト8は、矢印方向に走行して、転写ローラ9Y、9M、9C、9Kの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム1Y 、1M 、1C 、1K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト8上に重ねて1次転写される。
その後、各色のトナー像が重ねて転写された中間転写ベルト8は、2次転写ローラ19との対向位置(画像転写部)に達する。この位置では、対向ローラ12Bが、2次転写ローラ19との間に中間転写ベルト8を挟み込んで2次転写ニップ(画像転写部)を形成している。そして、中間転写ベルト8上に形成された4色のトナー像は、この2次転写ニップの位置に搬送された転写紙等の記録媒体P上に転写される(2次転写工程である。)。このとき、中間転写ベルト8には、記録媒体Pに転写されなかった未転写トナーが残存する。
その後、中間転写ベルト8は、中間転写クリーニング部10の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト8上の未転写トナーが除去される。
こうして、中間転写ベルト8上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
ここで、図1及び図3を参照して、2次転写ニップ(画像形成部)の位置に搬送された記録媒体Pは、装置本体100の下方に配設された給紙部26(又は、側方に配設された給紙部)から、給紙ローラ27、搬送ローラ28、搬送装置30(搬送ローラ対31、2つの補助ローラ32、33、レジストローラ18が配設されている。)、等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、給紙部26には、転写紙等の記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ27が図1中の反時計方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pが搬送装置30に向けて給送される。
搬送装置30の位置に搬送された記録媒体Pは、挟持ローラとしてのレジストローラ18に挟持された状態で、横レジスト補正(幅方向の位置ズレ補正)と斜行補正(斜め方向の位置ズレ補正)とがされながら、中間転写ベルト8上のカラー画像にタイミングを合わせて、2次転写ニップ(画像転写部)に向けて搬送される。こうして、記録媒体P上に、所望のカラー画像が転写される。なお、搬送装置30の構成・動作については、後で図3〜図5等を用いてさらに詳しく説明する。
その後、2次転写ニップの位置でカラー画像が転写された記録媒体Pは、定着部20の位置に搬送される。そして、この位置で、定着ベルトと加圧ローラとによる熱と圧力とにより、表面に転写されたカラー画像が記録媒体P上に定着される。
その後、記録媒体Pは、排紙ローラ対(不図示である。)によって装置外へと排出される。排紙ローラ対によって装置外に排出された記録媒体Pは、出力画像として、スタック部上に順次スタックされる。
次に、図2にて、作像部における現像部の構成・動作について、さらに詳しく説明する。
現像部5Yは、感光体ドラム1Yに対向する現像ローラ51Yと、現像ローラ51Yに対向するドクターブレード52Yと、現像剤収容部内に配設された2つの搬送スクリュ55Yと、現像剤収容部に開口を介して連通するトナー補給経路43Yと、現像剤中のトナー濃度を検知する濃度検知センサ56Yと、等で構成される。現像ローラ51Yは、内部に固設されたマグネットや、マグネットの周囲を回転するスリーブ等で構成される。現像剤収容部内には、キャリアとトナーとからなる2成分現像剤が収容されている。
このように構成された現像部5Yは、次のように動作する。
現像ローラ51Yのスリーブは、図2の矢印方向に回転している。そして、マグネットにより形成された磁界によって現像ローラ51Y上に担持された現像剤は、スリーブの回転にともない現像ローラ51Y上を移動する。ここで、現像部5Y内の現像剤は、現像剤中のトナーの割合(トナー濃度)が所定の範囲内になるように調整される。
その後、現像剤収容部内に補給されたトナーは、2つの搬送スクリュ55Yによって、現像剤とともに混合・撹拌されながら、隔絶された2つの現像剤収容部を循環する(図2の紙面垂直方向の移動である。)。そして、現像剤中のトナーは、キャリアとの摩擦帯電によりキャリアに吸着して、現像ローラ51Y上に形成された磁力によりキャリアとともに現像ローラ51Y上に担持される。
現像ローラ51Y上に担持された現像剤は、図2中の矢印方向に搬送されて、ドクターブレード52Yの位置に達する。そして、現像ローラ51Y上の現像剤は、この位置で現像剤量が適量化された後に、感光体ドラム1Yとの対向位置(現像領域である。)まで搬送される。そして、現像領域に形成された電界によって、感光体ドラム1Y上に形成された潜像にトナーが吸着される。その後、現像ローラ51Y上に残った現像剤はスリーブの回転にともない現像剤収容部の上方に達して、この位置で現像ローラ51Yから離脱される。
次に、図3〜図5等を用いて、本実施の形態において特徴的な、搬送装置30(画像形成装置100)の構成や動作について詳述する。
図3等を参照して、本実施の形態における搬送装置30は、2次転写ニップ(画像形成部)の上流側における搬送経路において記録媒体Pを搬送するものであって、搬送方向に沿って搬送ローラ対31(接離ローラ)、2つの補助ローラ32、33、レジストローラ18(挟持ローラ)が配設されている。
図3〜図5を参照して、挟持ローラとしてのレジストローラ18(タイミングローラ)は、駆動手段としての第1駆動モータ91によって回転駆動されて、記録媒体Pを挟持した状態で搬送する。特に、レジストローラ18(挟持ローラ)は、記録媒体Pを2次転写ニップ(画像形成部)に向けてタイミングを合わせて搬送するものである。
2つの補助ローラ32、33は、レジストローラ18(挟持ローラ)に対して搬送経路の上流側の位置に間隔をあけて配設されていて、記録媒体Pの搬送方向に沿うように回転することによってレジストローラ18によって挟持・搬送される記録媒体Pの搬送を補助する。
詳しくは、図5を参照して、搬送装置30には、その搬送経路において搬送される記録媒体Pの裏面(非転写面)に対向するように、搬送ガイド部材としての搬送ガイド板35が、搬送ローラ対31とレジストローラ18との間に配設されている。そして、補助ローラ32、33は、搬送ガイド板35(搬送ガイド部材)との間に記録媒体Pを挟持した状態で搬送方向に沿うように回転することによって、レジストローラ18によって挟持・搬送される記録媒体Pの搬送を補助する。
補助ローラ32、33としては、例えば、アルミニウムなどからなる中空構造の軸部上に、ウレタンゴムやシリコーンゴムなどからなるローラ部を形成したローラ部材を用いることができる。
なお、搬送装置30は、その搬送経路において搬送される記録媒体Pを補助ローラ32、33によって挟持する状態と挟持しない状態とを切り替えられるように構成されている。すなわち、補助ローラ32、33は、搬送ガイド板35に対して接触した状態(図5(B)の状態である。)と、離間した状態(図5(A)の状態である。)と、を切り替えられるように構成されているが、これについては後で詳しく説明する。
搬送ローラ対31は、搬送装置30における搬送経路においてレジストローラ18に対して補助ローラ32、33を介在して離れた位置に配設されている。そして、搬送ローラ対31は、図5(A)に示すように、記録媒体Pを挟持した状態で回転することによって記録媒体Pをレジストローラ18の位置に向けて搬送する。
なお、搬送ローラ対31は、対向するローラが接触した状態(図5(A)の状態である。)と、離間した状態(図5(B)の状態である。)と、を切り替えられるように構成されているが、これについては後で詳しく説明する。
また、図4を参照して、搬送装置30には、その搬送経路において搬送される記録媒体Pの斜め方向の位置ズレ量を検知する第1検知手段としての斜行検知センサ95、96が、レジストローラ18の近傍の上流側に設置されている。斜行検知センサ95、96は、幅方向(搬送経路において搬送方向に直交する方向であって、図3、図5の紙面垂直方向、図4の上下方向である。)の離れた位置に設置された2つの反射型フォトセンサである。そして、2つの斜行検知センサ95、96によって記録媒体Pの先端がそれぞれ検知される時間の差分と、記録媒体Pの搬送速度と、予め定められている2つの斜行検知センサ95、96の幅方向の距離(間隔)と、から装置本体100の演算部によって記録媒体Pのスキュー量(斜め方向の位置ズレ量)が算出される。
また、搬送装置30には、その搬送経路において搬送される記録媒体Pの幅方向の位置ズレ量を検知する第2検知手段としてのCIS97(コンタクト・イメージ・センサ)が、レジストローラ18の近傍の上流側であって幅方向一端側に設置されている。CIS97は、小さな光検出素子が高密度に基板上に並設されて、アレイ状に構成されたものである。そして、CIS97によって記録媒体Pの幅方向一端側の位置が検知されて、装置本体100の演算部によって記録媒体Pの横レジスト量(幅方向の位置ズレ量)が算出される。
また、搬送装置30には、搬送ローラ対31の位置を通過した記録媒体Pの先端部を検知する紙検知センサ98が、搬送ローラ対31の近傍の下流側に設置されている。紙検知センサ98は、反射型フォトセンサであって、後述する搬送ローラ対31と補助ローラ32、33との接離の切替タイミングを定めるためのセンサである。
そして、搬送装置30は、斜行検知センサ95、96(第1検知手段)の検知結果に基いてレジストローラ18(挟持ローラ)に記録媒体Pが挟持された状態でレジストローラ18と補助ローラ32、33とが一体的に斜め方向に回動可能に構成されている。さらに、搬送装置30は、CIS97(第2検知手段)の検知結果に基いてレジストローラ18に記録媒体Pが挟持された状態でレジストローラ18と補助ローラ32、33とが一体的に幅方向に移動可能に構成されている。
詳しくは、図4及び図5を参照して、搬送装置30には、レジストローラ18(挟持ローラ)を回転可能に保持する略箱状の第1保持部材61と、2つの補助ローラ32、33をそれぞれ回転可能に保持する略板状の第2保持部材68と、が設けられている。
第1保持部材61は、レジストローラ18とともに回動可能に構成されるとともに、レジストローラ18とともに幅方向に移動可能に構成されている。第2保持部材68は、第1保持部材61の回動中心(回転軸63である。)を回動中心として第1保持部材61とともに回動可能に第1保持部材61に接続されるとともに、第1保持部材61とともに幅方向に移動可能に第1保持部材61に接続されている。
さらに具体的に、図5等を参照して、第1保持部材61の上面には、板バネ部材69(中継部材)を介在して保持するように、上板62がネジ締結によって固定されている。また、板バネ部材69の突出部(上板62から突出した部分である。)には、第2保持部材68がネジ締結によって固定されている。板バネ部材69は、その突出部の根元を中心にして上下方向に回動できて、図5の紙面垂直方向には回動しないように、その肉厚や幅や材質などが設定されている。
また、略箱状の第1保持部材61には、その幅方向両側部に形成された穴部に玉軸受を介してレジストローラ18が回転可能に保持されている。また、略板状の第2保持部材68には、その幅方向両側部に形成された曲げ部の穴部に軸受を介して補助ローラ32、33がそれぞれ回転可能に保持されている。2つの補助ローラ32、33は、搬送方向の離れた位置に配設されている。
このような構成により、第1保持部材61が回転軸63(ボス部89)を中心にして図4の両矢印方向に回動することで、レジストローラ18も同じように両矢印方向に回動して、さらにそれらの回動に連動して2つの補助ローラ32、33も第2保持部材68とともに両矢印方向に同じ回転角度だけ回動することになる。また、第1保持部材61が白矢印方向(図4の上下方向)にスライド移動することで、レジストローラ18も同じように白矢印方向にスライド移動して、さらにそれらのスライド移動に連動して2つの補助ローラ32、33も第2保持部材68とともに白矢印方向に同じ距離だけスライド移動することになる。
また、2つ補助ローラ32、33は、後述する切替アーム46の動作にともなう板バネ部材69の変形による第2保持部材68の上下動によって、搬送ガイド板35に対して接触したり離間したりすることになる。
なお、第1保持部材61には、レジストローラ18を回転駆動するための第1駆動モータ91(レジストローラ18の幅方向他端側の軸部に接続されている。)が保持されている。そして、第1駆動モータ91も、第1保持部材61やレジストローラ18とともに一体的に回動したりスライド移動したりすることになる。
ここで、図5を参照して、第1保持部材61の底面には、回転軸63と同軸上にあり回動中心となるボス部89が、下方に向けて起立するように形成されている。このボス部89は、ベース板83に圧入された玉軸受88に挿入されている。また、ベース板83は、可動板84上にネジ締結によって固定されている。
また、図4を参照して、第1保持部材61の幅方向一端側には、ボス部89(回転軸63)を中心とする円弧状のギアからなる従動ギア部64が形成されている。この従動ギア部64は、第2駆動モータ92(可動板84上に固定設置されている。)のモータ軸に設置された駆動ギア71に噛合している。また、第2駆動モータ92のモータ軸には、回転位置検知センサ94(透過型フォトセンサである。)によって回転方向の姿勢(回転角)が検知されるエンコーダプレート72が設置されている。
このような構成により、第1保持部材61は、所望の回転角を回転位置検知センサ94によって検知しながら稼働される第2駆動モータ92によって、ベース板83(及び、可動板84)において、ボス部89を中心にして、斜行検知センサ95、96(第1検知手段)によって検知されたスキュー量に応じて所望の回転角だけ、レジストローラ18と補助ローラ32、33(第2保持部材)とが回動されることになる。具体的に、斜行検知センサ95、96によって記録媒体Pが図4の時計方向に角度θだけ斜行していると検知された場合には、その角度θを相殺するように、第2駆動モータ92の稼働によってレジストローラ18に記録媒体Pが挟持された状態で第1保持部材61(レジストローラ18及び補助ローラ32、33)が図4の反時計方向に角度θだけ回動されることになる。これにより、搬送装置30の搬送経路において、記録媒体Pが斜行補正されることになる。
また、図4及び図5を参照して、第1保持部材61を回動可能に保持するベース板83及び可動板84は、画像形成装置本体100に固定された固定板85に対して、幅方向(図4の上下方向であって、図5の紙面垂直方向である。)にスライド移動可能に保持されている。また、固定板85上には、モータ軸が送りネジ81として形成されている第3駆動モータ93が固定・設置されている。第3駆動モータ93の送りネジ81は幅方向に延在していて、この送りネジ81が噛合する雌ネジ部82が可動板84にネジ締結によって固定されている。
このような構成により、第1保持部材61は、第3駆動モータ93の稼働によって、CIS97(第2検知手段)によって検知された横レジストのズレ量に応じて所望のスライド量だけ、レジストローラ18と補助ローラ32、33(第2保持部材)とが幅方向にスライド移動されることになる。具体的に、CIS97によって記録媒体Pが狙いの位置に対して図4の上方に距離Xだけズレていると検知された場合には、その距離Xを相殺するように、第3駆動モータ93の稼働によってレジストローラ18に記録媒体Pが挟持された状態で第1保持部材61(レジストローラ18及び補助ローラ32、33)が図4の下方に距離Xだけスライド移動されることになる。これにより、搬送装置30の搬送経路において、記録媒体Pが横レジスト補正されることになる。
このように、本実施の形態における搬送装置30は、挟持ローラとしてのレジストローラ18によって記録媒体Pを挟持・搬送しながら斜行補正と横レジスト補正とをおこなうことができるため、記録媒体Pが搬送停止された状態で斜行補正と横レジスト補正とを別々におこなう場合などに比べて、装置の生産性が低下することはない。また、記録媒体Pを挟持した状態のレジストローラ18自体が回動したりスライド移動したりするため、記録媒体Pとして薄紙が通紙された場合であっても記録媒体Pに撓みが生じてしまうことはなく、表面の摩擦係数が低い記録媒体Pが通紙された場合であっても記録媒体Pとレジストローラ18との間にスリップが生じてしまうことがなく、記録媒体Pの斜行補正や横レジスト補正の精度が低下しにくい。
さらに、レジストローラ18で記録媒体Pの先端部側を挟持した状態で斜行補正や横レジスト補正をおこなうときに、記録媒体Pの中央部や後端部側を2つの補助ローラ32、33で搬送ガイド板35との間に挟持した状態で、補助ローラ32、33がレジストローラ18とともに一体的に回動したりスライド移動したりして、補助ローラ32、33が記録媒体Pの搬送を補助するように従動回転するため、レジストローラ18のみで挟持・搬送しながら回動したりスライド移動したりする場合に比べて、記録媒体Pが搬送ガイド板35に摺接することによって生じる摩擦抵抗力を減ずることができる。そのため、搬送ガイド板35との摺接によって斜行補正や横レジスト補正の精度が低下する不具合を確実に軽減することができる。換言すると、記録媒体Pを搬送方向の複数個所で挟持した状態で、斜行補正や横レジスト補正をおこなっているため、斜行補正や横レジスト補正の精度を高めることができる。
ここで、本実施の形態では、2つの補助ローラ32、33で搬送ガイド板35との間に記録媒体Pを挟持した状態で、補助ローラ32、33がレジストローラ18とともに一体的に回動したりスライド移動したりするときに、記録媒体Pと搬送ガイド板35との間に生じる摩擦力を減ずるために、搬送ガイド板35は、少なくとも補助ローラ32、33が当接する可能性のある部分の摩擦係数が低くなるように形成されている。
詳しくは、図5を参照して、搬送ガイド板35の搬送面上において、補助ローラ32、33が回動する最大範囲とスライド移動する最大範囲とに、テフロンコーティングしてなる低摩擦係数部Mを形成している。
これにより、搬送ガイド板35との摺接によって斜行補正や横レジスト補正の精度が低下する不具合をさらに確実に軽減することができる。
また、本実施の形態における搬送装置30は、少なくとも、斜行検知センサ95、96(第1検知手段)の検知結果に基いてレジストローラ18(挟持ローラ)に記録媒体Pが挟持された状態でレジストローラ18と補助ローラ32、33とが一体的に斜め方向に回動しているときと、CIS97(第2検知手段)の検知結果に基いてレジストローラ18に記録媒体Pが挟持された状態でレジストローラ18と補助ローラ32、33とが一体的に幅方向に移動しているときと、には、補助ローラ32、33が搬送ガイド板35との間に記録媒体Pを挟持しない状態から挟持する状態に切り替えられるとともに、搬送ローラ対31において対向するローラが接触した状態から離間した状態に切り替えられるように制御している。すなわち、レジストローラ18が記録媒体Pを挟持した状態で、第2駆動モータ92や第3駆動モータ93の稼働によって斜行補正や横レジスト補正がおこなわれるときには、図5(A)の状態から図5(B)の状態に切り替えられる。
具体的に、本実施の形態では、搬送ローラ対31によって記録媒体Pがレジストローラ18に向けて搬送されて、記録媒体Pの先端部がレジストローラ18に挟持されるまでは、図5(A)に示すように、搬送ローラ対31が当接状態であって、補助ローラ32、33が離間状態になっている。そして、記録媒体Pの先端部がレジストローラ18に挟持されると、図5(B)に示すように、搬送ローラ対31が離間状態に切り替えられ、同時に補助ローラ32、33が当接状態に切り替えられ、その後に第2駆動モータ92や第3駆動モータ93の稼働によって斜行補正や横レジスト補正がおこなわれる。さらに、レジストローラ18から記録媒体Pの後端部が送出されるタイミング(又は、下流側の補助ローラ33から記録媒体Pの後端部が送出されるタイミング)で、再び図5(B)の状態から図5(A)の状態に切り替えられる。
以下、このような搬送ローラ対31と補助ローラ32、33との接離状態を切り替える機構について説明する。
図4、図5を参照して、搬送ローラ対31を構成する2つのローラのうち、下方のローラ(不図示のモータからギア列を介して駆動力が伝達されて回転駆動される駆動ローラである。)は装置に回転可能に固定保持されていて、上方のローラ(駆動ローラに当接した状態で従動回転する従動ローラである。)は上下方向に移動可能な保持板に回転可能に保持されている。この上方のローラを保持する保持板には、切替アーム46に係合可能な係合部45が形成されている。他方、補助ローラ32、33を保持する第2保持部材68の端部(搬送方向上流側の端部である。)にも、切替アーム46に係合可能な係合部68aが形成されている。
そして、切替アーム46は、軸部47とともに回動可能に設置されていて、切替モータ50の正方向又は逆方向の回転駆動力がギア列49を介して軸部47に伝達されることで、切替アーム46が軸部47を中心に反時計方向又は時計方向に回転して、係合部45に係合して搬送ローラ対31の上方のローラを押し上げたり(図5(B)の状態である。)、第2保持部材68の係合部68aに係合して板バネ部材69の変形とともに補助ローラ32、33を押し上げたり(図5(A)の状態である。)、することになる。
なお、上述した切替アーム46の回動方向の姿勢は、軸部47に設置された切替検知板48に形成された穴部の位置を、切替位置検知センサ99(透過型フォトセンサである。)が光学的に検知することによって、把握することができる。
このように、レジストローラ18や補助ローラ32、33が記録媒体Pを挟持した状態で、第2駆動モータ92や第3駆動モータ93の稼働によって斜行補正や横レジスト補正がおこなわれるときには、搬送ローラ対31が離間状態に切り替えられることで、搬送ローラ対31による挟持力によって斜行補正や横レジスト補正の精度が低下する不具合を防止することができる。また、搬送ローラ対31によってレジストローラ18に向けて記録媒体Pを搬送するときには、補助ローラ32、33が離間状態になるため、搬送ローラ対31に対して下流側の位置で補助ローラ32、33(従動回転するように構成されたローラ部材である。)が記録媒体Pの搬送性を低下させる不具合を防止することができる。
以下、本実施の形態における搬送装置30における動作について、まとめて説明する。
まず、給紙部26から給送された記録媒体Pは、搬送ローラ対31の位置に達すると、図5(A)に示すように当接状態にある搬送ローラ対31によってレジストローラ18の位置に向けて挟持・搬送される。このとき、図5(A)に示すように、補助ローラ32、33は、搬送ガイド板35から離間した状態になっている。そして、搬送ローラ対31によって搬送された記録媒体Pは、その先端部が、レジストローラ18の位置に達するまでに、CIS97によって横レジストのズレ量が検知されて、斜行検知センサ95、96によってスキュー量が検知される。
そして、レジストローラ18に記録媒体Pの先端部が達するタイミング(搬送ローラ対31によって搬送される記録媒体Pの先端部が紙検知センサ98によって検知されてから所定時間が経過した後のタイミングである。)で、切替モータ50の稼働によって、補助ローラ32、33が離間状態から当接状態に切り替えられて、搬送ローラ対31が当接状態から離間状態に切り替えられる(図5(A)の状態から図5(B)の状態への切り替えである。)。
そして、レジストローラ18と補助ローラ32、33とによって記録媒体Pが挟持された状態で、第2駆動モータ92や第3駆動モータ93の稼働によって横レジスト補正や斜行補正がされながら、中間転写ベルト8上のカラー画像にタイミングを合わせるように第1駆動モータ91の回転速度が調整されて、2次転写ニップ(画像転写部)に向けて記録媒体Pが搬送される。
なお、本実施の形態では、レジストローラ18の回転駆動を停止することなく、中間転写ベルト8上のカラー画像にタイミングを合わせるように第1駆動モータ91の回転速度を増減して記録媒体Pを搬送するように構成した。これに対して、レジストローラ18の回転駆動を適宜にオフ・オンして、中間転写ベルト8上のカラー画像にタイミングを合わせて記録媒体Pを搬送するように構成することもできる。
なお、本実施の形態では、補助ローラ32、33が搬送ガイド板35との間に記録媒体Pを挟持した状態で、レジストローラ18によって挟持・搬送される記録媒体Pに沿って従動回転するように構成した。
これに対して、図6に示すように、補助ローラ32、33が、第1駆動モータ91(駆動手段)によってレジストローラ18とともに回転駆動されるように構成することもできる。詳しくは、図6に示すように、レジストローラ18の軸部にプーリ111(駆動プーリ)を設置して、2つの補助ローラ32、33の軸部115、116にもそれぞれプーリ112、113(従動プーリ)を設置して、これらのプーリ111〜113にタイミングベルト110を張架させる。このような構成により、第1駆動モータ91の稼働によってレジストローラ18が回転駆動されるのに連動して、タイミングベルト110やプーリ111〜113を介して2つの補助ローラ32、33に回転駆動力が伝達されて、2つの補助ローラ32、33も同じ線速度で回転駆動されることになる。
このような構成により、2つの補助ローラ32、33を駆動するモータを別に設けることなく、レジストローラ18の駆動タイミングに同期させて補助ローラ32、33を簡単な制御によって回転駆動することができて、記録媒体Pの搬送性と斜行補正や横レジスト補正とに対する補助ローラ32、33の補助機能(レジストローラ18による搬送と斜行補正や横レジスト補正とを補助する機能である。)を向上させることができる。
また、本実施の形態では、補助ローラ32、33をレジストローラ18に対して搬送経路の上流側の位置に2つ配設したが、図7に示すように、補助ローラ34をレジストローラ18に対して搬送経路の下流側の位置にも配設することができる。このような場合にも、図7に示すように、3つの補助ローラ32〜34をレジストローラ18とともに回動可能かつスライド移動可能に構成することで、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。特に、このように補助ローラ34をレジストローラ18に対して搬送経路の下流側の位置にも配設する構成は、レジストローラ18と画像形成部との間の距離が長い場合に有用である。
また、補助ローラの数や配置される位置は、本実施の形態のものや図7の例のものに限定されることはなく、種々の形態のものを採用することができる。具体的に、通紙可能な記録媒体Pの種々のサイズ(搬送方向のサイズである。)に対して記録媒体Pを補助ローラによって効率的に確実に挟持できるように、またレジストローラ18と画像形成部との間の距離に応じて、補助ローラをレジストローラ18の上流側に1つ(単数)又は3つ以上設置することもできるし、補助ローラをレジストローラ18の下流側に2つ以上設置することもできる。
以上説明したように、本実施の形態における搬送装置30は、斜行検知センサ95、96(第1検知手段)の検知結果に基いてレジストローラ18(挟持ローラ)に記録媒体Pが挟持された状態でレジストローラ18と補助ローラ32、33とが一体的に斜め方向に回動可能に構成されていて、CIS97(第2検知手段)の検知結果に基いてレジストローラ18に記録媒体Pが挟持された状態でレジストローラ18と補助ローラ32、33とが一体的に幅方向に移動可能に構成されている。これにより、搬送装置30(画像形成装置100)の生産性を低下させることなく、記録媒体Pの斜行補正と横レジスト補正とを高精度におこなうことができる。
なお、本実施の形態では、レジストローラ18を挟持ローラとして機能させる搬送装置30に対して本発明を適用したが、本発明を適用することができる搬送装置はこれに限定されることはなく、その他の構成の搬送装置であっても、斜行補正と横レジスト補正とをおこなう搬送装置であれば、それらのすべての搬送装置に対しても当然に本発明を適用することができる。例えば、レジストローラ18の上流側に挟持ローラが設置された搬送装置に対しても、当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、画像が形成される記録媒体Pとしての転写紙の斜行補正や横レジスト補正をおこなう搬送装置30に対して本発明を適用したが、記録媒体Pとしての原稿の斜行補正や横レジスト補正をおこなう搬送装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、カラー画像形成装置100に設置される搬送装置30に対して本発明を適用したが、モノクロ画像形成装置に設置される搬送装置に対しても当然に本発明を適用することができる。その場合、挟持ローラとしてのレジストローラは、感光体ドラム(像担持体)と転写ローラ(転写部材)との画像形成部に向けて記録媒体Pを搬送することになる。
また、本実施の形態では、電子写真方式の画像形成装置100に設置される搬送装置30に対して本発明を適用したが、それ以外の方式の画像形成装置(例えば、インクジェット方式の画像形成装置や、オフセット印刷機としての画像形成装置、等である。)に設置される搬送装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
そして、それらの場合にも、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、補助ローラ32、33を搬送ガイド部材35との間に記録媒体Pを挟持するように構成したが、補助ローラを記録媒体を挟持可能なローラ対として構成することもできる。
そして、その場合にも、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
18 レジストローラ(挟持ローラ)、
19 2次転写ローラ(画像形成部)、
30 搬送装置、
31 搬送ローラ対、
32〜34 補助ローラ、
35 搬送ガイド板(搬送ガイド部材)、
45 係合部、 46 切替アーム、 47 軸部、 48 切替検知板、
49 ギア列、 50 切替モータ、
61 第1保持部材、
62 上板、 63 回転軸(回動中心)、 64 従動ギア部、
68 第2保持部材、 68a 係合部、
69 板バネ部材(中継部材)、
71 駆動ギア、 72 エンコーダプレート、
81 送りネジ、 82 雌ネジ部、
83 ベース板、 84 可動板、 85 固定板、
88 玉軸受、 89 ボス部(回動中心)、
91 第1駆動モータ(駆動手段)、
92 第2駆動モータ、 93 第3駆動モータ、
94 回転位置検知センサ、
95、96 斜行検知センサ(第1検知手段)、
97 CIS(第2検知手段)、
98 紙検知センサ、 99 切替位置検知センサ、
100 画像形成装置(画像形成装置本体)、
110 タイミングベルト、 111〜113 プーリ、
115、116 軸部、 M 低摩擦係数部、 P 記録媒体(シート材)。
特開2008−50069号公報 特開2008−239348号公報

Claims (8)

  1. 搬送経路において記録媒体を搬送する搬送装置であって、
    駆動手段によって回転駆動されて、記録媒体を挟持した状態で搬送する挟持ローラと、
    前記挟持ローラに対して前記搬送経路の上流側又は/及び下流側の位置に配設されて、記録媒体の搬送方向に沿うように回転することによって前記挟持ローラによって挟持・搬送される記録媒体の搬送を補助する単数又は複数の補助ローラと、
    前記搬送経路において搬送される記録媒体の斜め方向の位置ズレ量を検知する第1検知手段と、
    前記搬送経路において搬送される記録媒体の幅方向の位置ズレ量を検知する第2検知手段と、
    を備え、
    前記第1検知手段の検知結果に基いて前記挟持ローラに記録媒体が挟持された状態で前記挟持ローラと前記補助ローラとが一体的に斜め方向に回動可能に構成されて、前記第2検知手段の検知結果に基いて前記挟持ローラに記録媒体が挟持された状態で前記挟持ローラと前記補助ローラとが一体的に幅方向に移動可能に構成されたことを特徴とする搬送装置。
  2. 前記挟持ローラを回転可能に保持して、前記挟持ローラとともに回動可能に構成されるとともに、前記挟持ローラとともに幅方向に移動可能に構成された第1保持部材と、
    前記補助ローラを回転可能に保持して、前記第1保持部材の回動中心を回動中心として前記第1保持部材とともに回動可能に前記第1保持部材に接続されるとともに、前記第1保持部材とともに幅方向に移動可能に前記第1保持部材に接続された第2保持部材と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記搬送経路において搬送される記録媒体に対向するように配設された搬送ガイド部材を備え、
    前記補助ローラは、前記搬送ガイド部材との間に記録媒体を挟持した状態で前記搬送方向に沿うように回転することによって、前記挟持ローラによって挟持・搬送される記録媒体の搬送を補助することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の搬送装置。
  4. 前記搬送ガイド部材は、少なくとも前記補助ローラが当接する可能性のある部分の摩擦係数が低くなるように形成されたことを特徴とする請求項3に記載の搬送装置。
  5. 前記搬送経路において前記挟持ローラに対して前記補助ローラを介在して離れた位置に配設されて、記録媒体を挟持した状態で回転することによって記録媒体を搬送するとともに、対向するローラが接触した状態と離間した状態とを切り替えられるように構成された搬送ローラ対を備え、
    前記搬送経路において搬送される記録媒体を前記補助ローラによって挟持する状態と挟持しない状態とを切り替えられるように構成され、
    少なくとも、前記第1検知手段の検知結果に基いて前記挟持ローラに記録媒体が挟持された状態で前記挟持ローラと前記補助ローラとが一体的に斜め方向に回動しているときと、前記第2検知手段の検知結果に基いて前記挟持ローラに記録媒体が挟持された状態で前記挟持ローラと前記補助ローラとが一体的に幅方向に移動しているときと、には前記補助ローラが前記挟持しない状態から前記挟持する状態に切り替えられるとともに、前記搬送ローラ対が前記接触した状態から前記離間した状態に切り替えられることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の搬送装置。
  6. 前記補助ローラは、前記駆動手段によって前記挟持ローラとともに回転駆動されることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の搬送装置。
  7. 前記挟持ローラは、記録媒体を画像形成部に向けてタイミングを合わせて搬送するレジストローラであることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の搬送装置。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の搬送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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