JP5252017B2 - 搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
また、特許文献2等には、突当部材(突き当て面)に記録媒体を突き当てて記録媒体の斜行を補正した後に、突当部材の上流側に配設されたレジストローラ対によって画像転写部に向けて記録媒体を搬送する技術が開示されている。
具体的に、特許文献1、特許文献2等の技術は、突当部材に記録媒体を突き当てた後に、突当部材の上流側に配設されたローラ対によって記録媒体は挟持された状態になる。このとき、記録媒体の剛性の違い等によって突当部材に突き当たっている記録媒体の先端が変位して、搬送方向の位置(以後、適宜に「縦レジスト」と呼ぶ。)がずれてしまい、画像転写部に搬送される記録媒体に対する画像の転写開始位置のズレが生じてしまう。
また、特許文献1等の技術は、突当部材の下流側に配設されたレジストレーションローラ装置によって記録媒体を挟持した状態で記録媒体の幅方向の位置(以後、適宜に「横レジスト」と呼ぶ。)のズレを補正するときにも、記録媒体の縦レジストにズレが生じてしまうことがあった。
このような問題は、記録媒体が高速度で搬送される高速の画像形成装置では、記録媒体の縦レジスト及び横レジストのズレや斜行が生じやすいために、特に無視できない。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
図1は画像形成装置としてのプリンタを示す構成図であり、図2はその作像部を示す拡大図である。
図1に示すように、画像形成装置本体100の中央には、中間転写ベルト装置15が設置されている。また、中間転写ベルト装置15の中間転写ベルト8に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部6Y、6M、6C、6Kが並設されている。搬送装置30は、中間転写ベルト装置15の右下方に配設されている。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、露光部7から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での露光走査によってイエローに対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、中間転写ベルト8及び転写ローラ9Yとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上のトナー像が中間転写ベルト8上に転写される(1次転写工程である。)。このとき、感光体ドラム1Y上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
最後に、感光体ドラム1Yの表面は、不図示の除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム1Y上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
その後、現像工程を経て各感光体ドラム上に形成した各色のトナー像を、像担持体としての中間転写ベルト8上に重ねて転写する。こうして、中間転写ベルト8上にカラー画像が形成される。
そして、中間転写ベルト8(像担持体)は、矢印方向に走行して、転写ローラ9Y、9M、9C、9Kの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム1Y 、1M 、1C 、1K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト8上に重ねて1次転写される。
こうして、中間転写ベルト8上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
詳しくは、給紙部26には、転写紙等の記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ27が図1中の反時計方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pが搬送装置30に向けて給送される。
その後、記録媒体Pは、排紙ローラ対(不図示である。)によって装置外へと排出される。排紙ローラ対によって装置外に排出された被転写Pは、出力画像として、スタック部上に順次スタックされる。
こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。なお、本実施の形態における画像形成装置のプロセス線速(中間転写ベルト8の走行速度や記録媒体Pの搬送速度である。)は、400mm/秒程度に設定されている。
現像部5Yは、感光体ドラム1Yに対向する現像ローラ51Yと、現像ローラ51Yに対向するドクターブレード52Yと、現像剤収容部内に配設された2つの搬送スクリュ55Yと、現像剤収容部に開口を介して連通するトナー補給経路43Yと、現像剤中のトナー濃度を検知する濃度検知センサ56Yと、等で構成される。現像ローラ51Yは、内部に固設されたマグネットや、マグネットの周囲を回転するスリーブ等で構成される。現像剤収容部内には、キャリアとトナーとからなる2成分現像剤が収容されている。
現像ローラ51Yのスリーブは、図2の矢印方向に回転している。そして、マグネットにより形成された磁界によって現像ローラ51Y上に担持された現像剤は、スリーブの回転にともない現像ローラ51Y上を移動する。ここで、現像装置5Y内の現像剤は、現像剤中のトナーの割合(トナー濃度)が所定の範囲内になるように調整される。
その後、現像剤収容部内に補給されたトナーは、2つの搬送スクリュ55Yによって、現像剤とともに混合・撹拌されながら、隔絶された2つの現像剤収容部を循環する(図2の紙面垂直方向の移動である。)。そして、現像剤中のトナーは、キャリアとの摩擦帯電によりキャリアに吸着して、現像ローラ51Y上に形成された磁力によりキャリアとともに現像ローラ51Y上に担持される。
図3及び図4を参照して、搬送装置30には、記録媒体の搬送経路(図3の破線で示す経路である。)に沿って、搬送ローラ28、横レジスト補正手段としての挟持ローラ31、第1縦レジスト補正手段としての突当部材32、第2縦レジスト補正手段としてのレジストローラ33、が配設されている。また、突当部材32とレジストローラ33との間には、検知手段としてのCIS37(コンタクト・イメージ・センサ)が配設されている。さらに、レジストローラ33と2次転写ニップ(画像転写部)との間には、フォトセンサ38が配設されている。
まず、図5(A)に示すように、給紙部26から給送された記録媒体Pは、搬送ローラ28のR1方向の回転によって、突当部材32の位置に向けて搬送される(破線矢印方向の搬送である。)。このとき、挟持ローラ31は、搬送経路を開放する方向(A1方向である。)に移動している。また、突当部材32は、搬送経路を閉鎖する方向(B1方向である。)に移動している。
そして、記録媒体Pの縦レジストが補正される。すなわち、その後に中間転写ベルト8上のカラー画像にタイミングを合わせて、挟持ローラ31が回転駆動されて、記録媒体Pがレジストローラ33に向けて搬送される。
また、突当部材32に記録媒体Pの先端が突き当たることで、記録媒体Pの斜行も補正される。すなわち、記録媒体Pが搬送方向に対して斜めの姿勢で搬送されていても(スキューしていても)、その先端の一端がまず突当部材32に突き当たりその一端を中心にしてやがて他端も突当部材32に突き当たることになり、最終的に記録媒体Pのスキューが補正される。
このとき、記録媒体Pの剛性の違い等によって突当部材32に突き当たっていた記録媒体Pの先端が変位してしまうことがある。このような場合には、突当部材32への突き当てにより補正した縦レジストがずれてしまうことになる。このような縦レジストのズレは、特に厚さの薄い記録媒体P(薄紙)を用いた場合に生じやすい。
このように、突当部材32による搬送経路の開放がされた状態で、挟持ローラ31により記録媒体Pがレジストローラ33に向けて搬送されるとともに、横レジスト補正がおこなわれる。
そして、図6(C)に示すように、搬送ローラ28の回転が再開されるとともに、挟持ローラ31が記録媒体Pの挟持を開放する方向(A1方向である。)に移動する。さらに、レジストローラ33が回転して、フォトセンサ38によって記録媒体Pの先端が検知されると、レジストローラ33の回転が一旦停止する。
なお、レジストローラ33は、不図示の可変駆動モータによる駆動により、その回転数を可変できるように構成されている。これにより、レジストローラ33から2次転写ニップに向けて搬送される記録媒体Pの搬送速度を調整できるために、さらに精度の高い縦レジスト調整が可能になる。
なお、図6(B)において、レジストローラ33のニップ部に記録媒体Pの先端が突き当たることで、記録媒体Pの斜行も補正される。すなわち、記録媒体Pがスキューしていても、その先端の一端がまずレジストローラ33のニップ部に突き当たりその一端を中心にしてやがて他端もニップ部に突き当たることになり、最終的に記録媒体Pのスキューが補正される。
8 中間転写ベルト(像担持体)、
19 2次転写ローラ(画像転写部)、
28 搬送ローラ、
30 搬送装置、
31 挟持ローラ(横レジスト補正手段)、
32 突当部材(第1縦レジスト補正手段)、
33 レジストローラ(第2縦レジスト補正手段)、
37 CIS(検知手段)、
38 フォトセンサ、
100 画像形成装置本体(装置本体)、 P 記録媒体。
Claims (9)
- 像担持体上に担持された画像を記録媒体上に転写する画像転写部に向けて当該記録媒体を搬送する搬送装置であって、
記録媒体の搬送方向の先端を突き当てて当該記録媒体の先端の位置を補正する突当部材と、
前記突当部材に対して記録媒体の搬送方向上流側に配設されるとともに、前記突当部材によって記録媒体の搬送方向の先端の位置が補正された後に、当該記録媒体を挟持する方向に移動して当該記録媒体を挟持する挟持手段と、
前記挟持手段によって挟持された後の記録媒体の先端の位置を補正する補正手段と、
を備えたことを特徴とする搬送装置。 - 前記突当部材は、記録媒体の搬送経路を開閉可能に構成されたことを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
- 前記挟持手段は、前記突当部材に突き当たった状態の記録媒体を挟持した後に幅方向に移動可能に構成された挟持ローラであって、
前記補正手段は、前記突当部材に対して記録媒体の搬送方向下流側に配設されたレジストローラであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の搬送装置。 - 前記挟持手段は、前記突当部材による前記搬送経路の開放がされた状態で記録媒体を前記補正手段に向けて搬送するとともに幅方向の位置ズレ補正をおこなうことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の搬送装置。
- 前記補正手段によって記録媒体を前記画像転写部に搬送するときに前記挟持手段による記録媒体の挟持を開放することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の搬送装置。
- 前記挟持手段と前記補正手段との間に記録媒体の幅方向の位置ズレを検知する検知手段を備え、
前記挟持手段は、前記検知手段の検知結果に基いて記録媒体の幅方向の位置ズレ補正をおこなうことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の搬送装置。 - 前記補正手段は、記録媒体を搬送する速度を可変できることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の搬送装置。
- 前記突当部材及び前記補正手段は、記録媒体の斜行をも補正することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の搬送装置。
- 請求項1〜請求項8のいずれかに記載の搬送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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