JP2005350239A - 給紙装置および画像形成装置 - Google Patents

給紙装置および画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005350239A
JP2005350239A JP2004174180A JP2004174180A JP2005350239A JP 2005350239 A JP2005350239 A JP 2005350239A JP 2004174180 A JP2004174180 A JP 2004174180A JP 2004174180 A JP2004174180 A JP 2004174180A JP 2005350239 A JP2005350239 A JP 2005350239A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
roller
separation
sheets
sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004174180A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4333490B2 (ja
Inventor
Kazuyuki Tsukamoto
一之 塚本
Shin Takeuchi
伸 竹内
Katsumi Sakamaki
克己 坂巻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2004174180A priority Critical patent/JP4333490B2/ja
Publication of JP2005350239A publication Critical patent/JP2005350239A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4333490B2 publication Critical patent/JP4333490B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

【課題】 重送を効果的に防止することが可能な給紙装置を提供する。
【解決手段】 枚数センサ14は、搬送ローラ2と分離ローラ3との間のニップ部またはその下流におけるシート枚数を検知し、シート位置センサ12は、ニップ部より下流側に出ているシートの位置を検出する。制御装置15は、枚数センサ14により2枚のシートが検知されるとき、シート位置センサ12により検知される2枚目シートの位置が目標値になるように分離ローラの圧接荷重または分離トルクを制御する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、シートを一枚づつ分離して搬送する給紙装置およびこれを搭載する画像形成装置に関する。
複写機やプリンタなどの画像形成装置には、積み重ねられたシート束の中からシートを1枚ずつ取り出し、画像形成部に供給する給紙装置が設けられている。この種の給紙装置では、重送防止のために、分離ローラの圧接力や分離トルクなどの制御パラメータを適切に調整することが必要である。従来、この調整技術として、大別して2種類のものがあった。1つは重送が発生したことを検知して、以降のシートの搬送前に制御パラメータを変更するもので、例えば特許文献1〜3に開示されている。もう一つはシート厚や分離部手前のシート枚数、温度、湿度などの情報に基づいてルックアップテーブルから適切な制御パラメータを抽出して搬送制御に適用するものである。ここで、シート厚を事前に入力して分離トルクを可変する技術は特許文献4に、投入シート枚数、温度、湿度に応じて分離トルクまたは給紙ローラと分離ローラの圧接力の少なくとも一つを増減制御する技術は特許文献5に開示されている。
特開2001−213540号公報 特開平10−095547号公報 特開平05−032356号公報 特開平08−217290号公報 特開2000−264489号公報
しかしながら、上述した従来の調整技術は、重送の発生回数を低減させる効果はあるが、発生している重送そのものを解消するものでなく、重送をなくすことはできない。
この発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、発生している重送を効果的に解消することが可能な給紙装置およびこれを用いた画像形成装置を提供することを目的としている。
この発明は、シートを搬送する搬送ローラと、搬送されるシートを挟んで前記搬送ローラと対向し、前記搬送ローラにより2枚以上のシートが搬送されるときには、搬送方向と逆方向に回転可能な分離ローラと、前記搬送ローラと前記分離ローラとの間のニップ部またはその下流におけるシート枚数を検知する枚数センサと、前記分離ローラと接して前記ニップ部より下流側に出ているシートの先端位置を検出するシート位置センサと、前記分離ローラを前記搬送ローラに押し当てる圧力を発生する押圧力発生手段と、シートを搬送方向とは逆方向に戻す分離トルクを前記分離ローラに与える分離トルク発生手段と、前記シート枚数検知センサによりシート枚数として2枚が検知されるとき、前記2枚目シート位置センサにより検知されるシートの先端位置が目標値になるように前記押圧力発生手段により発生される圧力または前記分離トルク発生手段により発生される分離トルクの少なくとも一つを制御する制御装置とを有する給紙装置を提供する。
かかる発明によれば、2枚のシートがニップ部を通過した場合に、下側の2枚目シートを留めるためのフィードバック制御を行いつつ上側の1枚目シートの搬送を行うので、発生している重送を効果的に解消することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
<第1実施形態>
図1は、この発明の第1実施形態である給紙装置の構成を示している。この給紙装置は、例えば複写機、ファクシミリ、プリンタなどの画像形成装置に設けられるものであり、給紙装置により給紙されるシートは、画像形成装置の画像形成部に供給される。
図1において、給紙ローラ1は、トレイに積まれたシートに押し当てられて回転し、シートを搬送ローラ2および分離ローラ3間のニップ部に送る。シートがニップ部に到達すると、シートの搬送は搬送ローラ2により行われる。この間、給紙ローラ1は、その回転駆動系から切り離されてフリー状態になっており、搬送されるシートに連れて回転する。分離ローラ3は、その回転軸が保持部材9に回転自在に保持されている。この保持部材9は、支点4において回動自在に支持されている。図2は、分離ローラ3を下方から見た構成を示している。駆動軸5は、保持部材9と同様、支点4において回動自在に支持されている。この駆動軸5は、ギア5aおよび3aを介して分離ローラ3にトルクを伝達する。また、駆動軸5は、電磁クラッチ6を介してモータ7の回転軸に接続されている。モータ7は、例えばステッピングモータであり、駆動軸5、ギア5aおよび3aを介して分離ローラ3にトルクを伝達し、シートをトレイ側に押し戻す方向に分離ローラ3を回転駆動する。このモータ7から分離ローラ3に伝達されるトルクは、電磁クラッチ6に設定された伝達トルクにより定まる。この伝達トルクは、電磁クラッチ6に流す電流により調整することができる。そして、モータ7および電磁クラッチ6の作用により分離ローラ3に生じるトルクが、重送されようとしている複数枚のシートから分離ローラ3側のシートを分離してトレイ側に戻すための分離トルクとなる。ニップ部を通過中のシートが1枚である場合には、分離トルクは不要である。この場合、電磁クラッチ6は切断され、分離ローラ3は搬送ローラ2に従って回転する。
図1において、モータ8の回転軸にはアーム10が固定されており、このアーム10の先端は、分離ローラ3の保持部材9に係合している。モータ8がアーム10を反時計回りに旋回させると、このアーム10の旋回運動により、保持部材9が支点4を中心に時計廻りに旋回し、分離ローラ3を搬送ローラ2に押し当てる。従って、モータ8が発生するトルクを調整することにより、分離ローラ3が搬送ローラ2に押し当てられるときの圧力を調整することができる。
搬送ローラ2と分離ローラ3とが接するニップ部の近傍にはシート位置センサ12が配置されている。このシート位置センサ12は、シートの搬送経路に設けられた小型のローラとこのローラの回転量を検出するエンコーダにより構成されている。ここで、ローラは、シートの先端の到来により回転を開始し、その後のシートの移動に応じて回転する。本実施形態では、このローラの回転量をエンコーダにより求め、この回転量に基づいてシートの先端位置を求めている。
シート位置センサ12の下流には、シートの有無を検知するシート検知センサ13が配置されている。このシート検知センサ13により、シート先端の通過するタイミングが求められる。
ニップ部のやや下流の分離部近傍には、分離部におけるシート枚数を検知する枚数センサ14がある。この枚数センサ14としては、例えば超音波式のもの(特開2000−95390号公報参照)、静電容量式のもの(特開平11−301885号公報参照)など各種方式のものがあるが、種類は問わない。例えば枚数センサ14は、図3〜図5に示すものでもよい。図3に示す例では、ニップ部の厚み方向の保持部材9の変位、すなわち、ニップ部に挟まれている全てのシートの厚さを測る変位計141により枚数センサが構成されている。制御装置15は、この変位計141により測定されるシート厚からニップ部におけるシート枚数を求める。図4に示す例では、ニップ部の下流にシートの搬送経路を挟んで上下に接触ローラ142および143が設けられている。ここで、下側の接触ローラ143は、アーム144の先端に支持されており、このアーム144は支点145を中心に回動可能である。また、アーム144には、接触ローラ143を接触ローラ142に押し当てる適度な圧力が付与されている。変位計146は、ニップ部の厚み方向のアーム144の変位、すなわち、接触ローラ142および143間に挟まれた全シートの厚さを測定する。制御装置15は、この変位計146によって測定されるシート厚からニップ部の下流の位置におけるシート枚数を求める。図5に示す例では、図4における変位計146の代わりにアーム144の回転角度を測定するエンコーダ147が設けられている。制御装置15は、このエンコーダ147によって測定される回転角度からニップ部の下流の位置におけるシート枚数を求める。
制御装置15は、シート検知センサ13により検知したシート先端の通過タイミング、枚数センサ14により検知されたシート枚数、シート位置センサ12により検知されたシート位置に基づいて、電磁クラッチ6の印加電流、モータ8の印加電流を制御して、分離トルクや、分離ローラ3を搬送ローラ2に押し当てる圧力(以下、圧接荷重という)を制御する。
本実施形態では、重送されようとしている複数枚のシートから分離ローラ3側のシートを分離し、トレイ側に戻す作用を分離作用と呼ぶ。この分離作用は、分離トルクや圧接荷重などの制御パラメータに依存する。すなわち、分離トルクを大きくすると、分離ローラ3の分離作用は強くなり重送が起きにくくなる。また、圧接荷重を大きくすると分離作用は弱くなる。分離作用を制御するために、分離トルクまたは圧接荷重の一方を制御してもよいし、両方を制御してもよい。
本実施形態において、制御装置15は、比較的弱い分離作用が得られる制御パラメータのセットと、比較的強い分離作用が得られる制御パラメータのセットを記憶している。以下では、前者の制御パラメータセットを使用するモードを「モード1」、後者の制御パラメータセットを使用するモードを「モード2」と呼ぶ。
次に本実施形態において行われる分離搬送について説明する。図6は給紙ローラ1により2枚のシートがニップ部に送られた場合における各シートの先端位置の推移を示している。シート搬送を行うとき、制御装置15は、初期状態として「モード1」の制御パラメータ、すなわち、比較的弱い分離作用が得られる制御パラメータを用いて搬送を開始する。搬送開始後、制御装置15は、シート検知センサ13の出力信号を監視しており、このシート検知センサ13により1枚目のシートの先端が検知されたとき、枚数センサ14によりニップ部を通過中のシートの枚数を検知する。この例のように2枚のシートがニップ部を通過し、枚数センサによりシートの枚数「2枚」が検知されると、制御装置15は、2枚目シートの先端をニップ部下流の所定の目標位置に停止させるための制御Dを行う。図7はこの制御Dの内容を示している。図示のように、制御Dでは、シート位置センサ12により検知される2枚目シートのシート位置と目標位置との差分を求め、この差分を0に収束させるように制御パラメータを調整するフィードバック制御を行う。このフィードバック制御系は、制御器として例えばPID制御器を含む。調整する制御パラメータは、図示のように分離トルクとする他、圧接荷重であってもよく、分離トルクおよび圧接荷重の両方であってもよい。
制御装置15は、1枚目シートの後端がニップ位置を抜けるまで、この制御Dを継続する。そして、制御装置15は、次のシート搬送指示が与えられたとき、シート搬送を開始する。このとき、先の2枚目シートはすでにニップ部から出ており、この2枚目シートは搬送ローラ2により後段に搬送される。この間、3枚目シートが給紙ローラ1によりトレイから取り出され、ニップ部を通過するが、制御装置15は、この3枚目シートの先端をシート検知センサ13により検知すると、この3枚目シートを目標位置に留める制御Dを実行する。
図8は、以上のような分離搬送を行うために制御装置15が実行するプログラムのフローチャートである。制御装置15は、搬送指示が与えられたときこのプログラムを実行する。搬送指示が与えられる前、制御装置15の動作モードはモード1である。従って、搬送指示が与えられたとき、制御装置15は、モード1に対応した制御パラメータ、すなわち、比較的弱い分離作用が得られる制御パラメータを用いてシートの搬送を開始する。シート搬送開始後、制御装置15は、シート検知センサ13の出力信号を判定し(ステッップS1)、このシート検知センサ13により1枚目のシートの先端が検知されたとき、枚数センサ14によりニップ部を通過中のシートの枚数が1枚か否かを判定する(ステップS2)。この判断結果が「YES」である場合、制御装置15は、動作モードをモード1とし(ステップS3)、その後、枚数センサ14により検知されているシート枚数が2枚か否かを判断する(ステップS4)。この判断結果が「NO」である場合、制御装置15は、枚数センサ14により検知されているシート枚数が3枚以上か否かを判断する(ステップS5)。この判断結果が「NO」である場合、制御装置15はシートの搬送が終了したか否かを判断する(ステップS6)。そして、この判断結果が「NO」である場合にはステップS2に戻る。従って、枚数センサ14により検知されるシート枚数が1枚である期間はステップS2、S3、S4、S5およびS6が繰り返され、比較的弱い分離作用が得られる制御パラメータを用いたモード1のシート搬送が行われる。搬送が終了すると、ステップS6の判断結果が「YES」となり、制御装置15は、枚数センサ14により検知されているシート枚数が3枚以上か否かを判断する(ステップS7)。この判断結果が「NO」である場合、制御装置15はシート搬送のための処理を終了する。
次に、図6に示すように2枚のシートがニップ部を供給された場合の動作を説明する。この場合、シート検知センサ13により1枚目のシートの先端が検知されたとき、枚数センサ14によりニップ部を通過中の2枚のシートが検知されるため、ステップS2の判断結果が「NO」となり、制御装置15は、ステップS4の判断を行う。ここで、シートの枚数は2枚であるため、ステップS4の判断結果は「YES」となり、制御装置15は、上述した制御Dを実行する(ステップS8)。この制御Dにより、ニップ部を通過した2枚のシートにおける下側の2枚目シートの先端は、シート検知センサ13の下流の目標位置に留められる。
次に制御装置15は、枚数センサ14により検知されているシート枚数が1枚か否かを判断し(ステップS9)、この判断結果が「NO」である場合は、枚数センサ14により検知されているシート枚数が3枚以上か否かを判断する(ステップS10)。そして、この判断結果が「NO」である場合は、シート搬送が終了したか否かを判断し(ステップS11)、終了していない場合にはステップS9に戻る。以後、枚数センサ14の位置にあるシートの枚数が2枚であることを条件にステップS9〜S11が繰り返される。この間、2枚目シートの先端を目標位置に留めた状態で1枚目シートが搬送ローラ2により下流に搬送されてゆく。そして、1枚目シートの後端が枚数センサ14の位置を通過すると、枚数センサ14により検知されるシートの枚数が1枚になるため、ステップS9の判断結果は「YES」となる。これにより制御装置15の処理は、ステップS3を介してステップS4に進む。そして、シート枚数が1枚であることを条件にステップS2〜S6が繰り返される。そして、1枚目シートの搬送が終了し、ステップS6の判断結果が「YES」となると、制御装置15はステップS7の判断を行った後、搬送のための処理を終了する。
その後、搬送指示が発生した場合には、3枚目シートの先端がステップS1において検知された後、制御装置15の処理はステップS2、S4を介してステップS8に進む。以後、3枚目シートの先端を目標位置に留めた状態で(ステップS8)、2枚目シートの搬送が行われる。
なお、1枚目シートおよび2枚目シートがニップ部を通過し、2枚目シートの先端を目標位置に留めた状態でステップS9〜S11が繰り返されているとき、シートの長さによっては、1枚目シートの後端が枚数センサ14の位置を通過する前に、1枚目シートの先端が給紙装置の後段の装置に受け取られ、搬送が終了することがある。その場合、搬送終了によりステップS11の判断結果が「YES」となり、制御装置15は動作モードを「モード1」とし(ステップS12)、搬送のための処理を終了する。
さて、ステップS9〜S10が繰り返され、2枚目シートの先端を目標位置に留めた状態で搬送ローラ2による1枚目シートの搬送が行われているときに、新たな搬送指示が与えられ、3枚目シートがニップ部を通過するという状況が起こりうる。この場合、枚数センサ14により3枚のシートが検知されるため、ステップS10の判断結果が「YES」となる。これにより制御装置15は、動作モードを「モード2」とし、比較的強い分離作用が得られる制御パラメータを用いたシート搬送に切り換え、3枚目シートをニップ側へと戻す(ステップS13)。その後、制御装置15の処理がステップS6およびS2を介してステップS4に進んだとき、シート枚数が2枚になっていれば、ステップS4の判断結果は「YES」となり、制御装置15は、2枚目シートを目標位置に留める制御Dを実行し(ステップS8)、ステップS9〜S11を繰り返す。この間、1枚目シートが搬送ローラ2により搬送される。そして、1枚目シートの後端が枚数センサ14の位置を通過し、ステップS9の判断結果が「YES」になると、制御装置15は動作モードをモード1に戻し(ステップS3)、比較的弱い分離作用が得られる制御パラメータによるシート搬送に切り換える。ステップS9〜S11を繰り返している間に1枚目シートの搬送が終了した場合も同様であり、制御装置15は動作モードをモード1とし(ステップS12)、搬送のための処理を終了する。
状況によっては、搬送指示に応じて搬送を開始したとき、1度に3枚以上のシートがニップ部に供給されることもあり得る。この場合、搬送指示に応じて、制御装置15の処理がステップS1、S2、S4を介してステップS5に進んだとき、その判断結果が「YES」となる。これにより制御装置15は、動作モードを「モード2」とし、3枚目以降のシートをニップ部に戻す。そして、搬送が終了するか、枚数センサ14の検知結果が2枚以下になるまでステップS2〜S6を繰り返す。この間に枚数センサ14の検知結果が1枚になったとき、あるいは2枚になったときの処理は既に説明した通りである。
ステップS6において搬送終了が検知された後、ステップS7において3枚以上のシートが検知されることが起こりうる。これは、本実施形態では解消できない重送が発生したことを意味する。従って、制御装置15は、マシンを停止してユーザーに報知するなどのエラー処理を実施する。
以上説明したように、本実施形態によれば、2枚のシートがニップ部を通過した場合に、下側の2枚目シートを留めるための制御パラメータの制御を行いつつ上側の1枚目シートの搬送を行うので、発生した重送を効果的に解消することができる。
本実施形態には、次のような変形例がある。
(1)例えば実施形態では分離トルクの可変制御のために電磁クラッチ6を使用したが、その代わりに、図9に示すように、DCモータ16を用いてもよい。シートをニップ部側に戻す分離トルクを分離ローラ3に与える場合には、図2におけるモータ7と同じ方向に分離トルクに対応した回転トルクが発生するようにDCモータ16に流す駆動電流の方向と大きさを調整する。本変形例においては、DCモータ16に流す電流を調整することにより分離ローラ3に与えるトルクの大きさと向きを切り換えることがができるので、図2における電磁クラッチ6は不要である。
(2)シート位置センサ12のかわりに、図10に示すように分離ローラ3の回転を検知するエンコーダ11を設置してもよい。2枚目シートがニップ部にあるとき、2枚目シートと分離ローラ3の外周の動きはほぼ一致する。そこで、本変形例において制御装置15は、分離ローラ3の回転角度から算出される分離ローラ3の外周上の位置を2枚目シートの先端位置とみなして処理する。
<第2実施形態>
上記第1実施形態において説明したように、シートがニップ部に到達すると、シートの搬送は搬送ローラ2により行われる。この間、給紙ローラ1は、その回転駆動系から切り離されてフリー状態になっており、搬送されるシートに連れて回転する。この状態において、分離ローラ3による分離トルクがシートに作用すると、シートの搬送速度が低下する。本実施形態は、このシートの搬送速度の低下を抑制し、シート搬送の安定化を図ったものである。図11は本実施形態に係る給紙装置の構成を示す図である。この給紙装置には、給紙ローラ1の下流の位置に、搬送されるシートの速度を検知するシート速度センサ17が設けられている。また、制御装置15は、上記第1実施形態における制御Dを行う機能に加えて、図12に示す制御Sを行う機能を備えている。この制御Sでは、シート速度センサ17により検知されるシート速度と所定の目標速度との差分を求め、シート速度が目標速度以上になるように圧接荷重を調整するフィードバック制御を行う。なお、上記第1実施形態と同様、フィードバック制御のための制御系は、PID制御器を含む。
図13は、制御Sおよび制御Dが行われる期間を示している。制御Dが行われる期間は上記第1実施形態と同様である。制御Sは、シートの先端がシート検知センサ13により検知されてからそのシートの先端が図示しない後段の搬送ローラに到達し、そちらでの搬送に移行するまでの期間だけ行われる。この制御Sは、制御Dと並行して行われる。
図14は、以上のような制御を行うための処理を示すフローチャートである。同図に示すように、制御装置15は、搬送指示発生後、シート検知センサ13によりシートの先端が検知され、ステップS21の判断結果が「YES」になると、制御装置15は、シートの後段の搬送ローラへの到達が検知されるまでの間、制御Sを実行する(ステップS22およびS23)。一方、制御装置15は、これと並行し、第1実施形態に関する前掲図8のステップS2以降の処理を実行する。この処理では、枚数センサ14によって検知されるシートの枚数が2枚以下か否かによりモード1および2の切り換えが行われるが、その際、制御パラメータとして、分離トルクのみを切り換え、圧接荷重の切り換えは行わない。何故ならば、圧接荷重はステップS24と並行して実行されるステップS22の制御Sの制御対象となっているからである。ステップS23およびS24の両方が終了すると、搬送制御全般を終了し(ステップS25)、処理を終える。本実施形態によれば、上記第1実施形態の効果に加え、安定した速度でのシート搬送が行われるという効果が得られる。なお、本実施形態についても、上記第1実施形態と同様な変形例を適用可能である。
この発明の第1実施形態である給紙装置の構成を示す図である。 同実施形態における分離ローラおよびその駆動系の構成を示す図である。 同実施形態における枚数センサの構成例を示す図である。 同実施形態における枚数センサの構成例を示す図である。 同実施形態における枚数センサの構成例を示す図である。 同実施形態におけるシート先端の挙動を示すタイムチャートである。 同実施形態における制御Dを示す図である。 同実施形態の動作を示すフローチャートである。 同実施形態の変形例における分離ローラおよびその駆動系の構成を示す図である。 同実施形態の変形例における分離ローラおよびその駆動系の構成を示す図である。 この発明の第2実施形態である給紙装置の構成を示す図である。 同実施形態における制御Sを示す図である。 同実施形態におけるシート先端の挙動を示すタイムチャートである。 同実施形態の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1……給紙ローラ、2……搬送ローラ、3……分離ローラ、4……支点、5……駆動軸、6……電磁クラッチ、7,8……モータ、9……保持部材、10……アーム、11……エンコーダ、12……シート位置センサ、13……シート検知センサ、14……枚数センサ、15……制御装置、16……DCモータ、17……エンコーダ、141,146……変位計、144……アーム、145……支点、147……エンコーダ、142,143……接触ローラ。

Claims (5)

  1. シートを搬送する搬送ローラと、
    搬送されるシートを挟んで前記搬送ローラと対向し、前記搬送ローラにより2枚以上のシートが搬送されるときには、搬送方向と逆方向に回転可能な分離ローラと、
    前記搬送ローラと前記分離ローラとの間のニップ部またはその下流におけるシート枚数を検知する枚数センサと、
    前記分離ローラと接して前記ニップ部より下流側に出ているシートの先端位置を検出するシート位置センサと、
    前記分離ローラを前記搬送ローラに押し当てる圧力を発生する押圧力発生手段と、
    シートを搬送方向とは逆方向に戻す分離トルクを前記分離ローラに与える分離トルク発生手段と、
    前記シート枚数検知センサによりシート枚数として2枚が検知されるとき、前記2枚目シート位置センサにより検知されるシートの先端位置が目標値になるように前記押圧力発生手段により発生される圧力または前記分離トルク発生手段により発生される分離トルクの少なくとも一つを制御する制御装置と
    を有する給紙装置。
  2. シートを搬送する搬送ローラと、
    搬送されるシートを挟んで前記搬送ローラと対向し、前記搬送ローラにより2枚以上のシートが搬送されるときには、搬送方向と逆方向に回転可能な分離ローラと、
    前記搬送ローラと前記分離ローラとの間のニップ部またはその下流におけるシート枚数を検知する枚数センサと、
    前記分離ローラと接して前記ニップ部より下流側に出ているシートの先端位置を検出するシート位置センサと、
    搬送されるシートの速度を検知するシート速度センサと、
    前記分離ローラを前記搬送ローラに押し当てる圧力を発生する押圧力発生手段と、
    シートを搬送方向とは逆方向に戻す分離トルクを前記分離ローラに与える分離トルク発生手段と、
    前記シート速度センサにより検知されるシート速度が所定値以上になるように前記押圧力発生手段により発生される圧力を制御するとともに、前記シート枚数検知センサによりシート枚数として2枚が検知されるときには、前記2枚目シート位置センサにより検知されるシートの先端位置が目標値になるように前記分離トルク発生手段により発生される分離トルクを制御する制御装置と
    を有する給紙装置。
  3. 前記制御装置は、前記分離ローラによるシートの分離作用の程度を左右する搬送制御パラメータの設定値として、弱い分離作用が得られる第1の設定値と、強い分離作用が得られる第2の設定値を記憶し、
    前記シート枚数センサにより1枚のシートが検知されているときは、第1の設定値を用いた搬送制御を行い、
    前記シート枚数センサにより3枚以上のシートが検知されているときには、第2の設定値を用いた搬送制御を行う請求項1または2に記載の給紙装置。
  4. 前記シート位置センサが、前記分離ローラの回転角度を検出するエンコーダを含み、該回転角度に基づいて2枚目シートの位置を算出する請求項1〜3のいずれか1の請求項に記載の給紙装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1の請求項に記載の給紙装置と、
    前記給紙装置から供給されるシートに画像を形成する画像形成部と
    を有する画像形成装置。
JP2004174180A 2004-06-11 2004-06-11 給紙装置および画像形成装置 Expired - Fee Related JP4333490B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004174180A JP4333490B2 (ja) 2004-06-11 2004-06-11 給紙装置および画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004174180A JP4333490B2 (ja) 2004-06-11 2004-06-11 給紙装置および画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005350239A true JP2005350239A (ja) 2005-12-22
JP4333490B2 JP4333490B2 (ja) 2009-09-16

Family

ID=35585028

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004174180A Expired - Fee Related JP4333490B2 (ja) 2004-06-11 2004-06-11 給紙装置および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4333490B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008303043A (ja) * 2007-06-08 2008-12-18 Fuji Xerox Co Ltd 給紙装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2010058947A (ja) * 2008-09-05 2010-03-18 Kyocera Mita Corp 用紙搬送装置および画像形成装置
JP2013018605A (ja) * 2011-07-11 2013-01-31 Duplo Seiko Corp 封緘装置
JP2020086208A (ja) * 2018-11-28 2020-06-04 株式会社沖データ 媒体厚検出装置、媒体搬送装置および画像形成装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008303043A (ja) * 2007-06-08 2008-12-18 Fuji Xerox Co Ltd 給紙装置及びこれを備えた画像形成装置
US7591460B2 (en) 2007-06-08 2009-09-22 Fuji Xerox Co., Ltd. Sheet feeding apparatus, image forming apparatus and sheet feeding method
JP2010058947A (ja) * 2008-09-05 2010-03-18 Kyocera Mita Corp 用紙搬送装置および画像形成装置
JP2013018605A (ja) * 2011-07-11 2013-01-31 Duplo Seiko Corp 封緘装置
JP2020086208A (ja) * 2018-11-28 2020-06-04 株式会社沖データ 媒体厚検出装置、媒体搬送装置および画像形成装置
JP7135784B2 (ja) 2018-11-28 2022-09-13 沖電気工業株式会社 媒体厚検出装置、媒体搬送装置および画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4333490B2 (ja) 2009-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007153560A (ja) 給紙装置および画像形成装置
US7753370B2 (en) Sheet conveyance apparatus, and image forming apparatus and image reading apparatus
US8480081B2 (en) Sheet conveying apparatus, image forming apparatus and image reading apparatus
JP4290667B2 (ja) 媒体供給装置
JP5585770B2 (ja) 画像形成装置および画像形成装置制御方法
US9061844B2 (en) Sheet conveying apparatus and image forming apparatus for correcting skew of a sheet
US8398079B2 (en) Image forming apparatus
US9102485B2 (en) Sheet conveyance apparatus and image forming apparatus
US20070075483A1 (en) Sheet conveying apparatus and image forming apparatus
US7860417B2 (en) System and method for varying transfer pressure applied by a transfer roller in a printer
JP5905306B2 (ja) 媒体供給装置
JP6425191B2 (ja) 用紙搬送装置および画像形成システム
JP2013077932A (ja) 画像読取装置
JP2017159989A (ja) シート搬送装置及び画像形成装置
JP4333490B2 (ja) 給紙装置および画像形成装置
US20150115525A1 (en) Sheet conveyance apparatus and image forming apparatus
JP2720361B2 (ja) シート材給送装置
JP2008265996A (ja) 給送装置及び画像形成装置
JP6043004B2 (ja) 媒体供給装置
JP4349201B2 (ja) 用紙搬送装置
JP4789343B2 (ja) シート搬送装置とこの装置を備えた画像形成装置
JP2017171402A (ja) 給紙装置
JP2005330016A (ja) 用紙搬送装置
JP3972753B2 (ja) 用紙搬送装置
JP4475169B2 (ja) シート搬送装置及びプリンタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070517

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090526

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090602

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090615

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120703

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130703

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees