JP2008065025A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
本発明の課題は、記録媒体がどのような状態であっても、転写不足や放電によるムラといった転写不良を起こさない画像形成装置を提供することにある。
【解決手段】
本発明は、媒体厚測定部と抵抗測定部と加湿部とを設け、記録媒体の厚さと抵抗値から記録媒体の体積抵抗率を算出し、記録媒体の厚さと体積抵抗率とからトナー画像の転写に最適な電圧を印加するように制御する。このとき、体積抵抗率が高く、通常では良好な転写ができない記録媒体であっても、記録媒体を加湿するように制御することで、トナー画像を良好に転写することができる。また、体積抵抗率が低く、加湿によってかえって転写不良が発生するような記録媒体に対しては、加湿を行わないように制御する。このように、本発明の画像形成装置は、どのような状態の記録媒体であっても、転写不良を起こさずに良好にトナー画像を転写することができ、高画質の画像を形成することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、像担持体上に形成されたトナー画像を記録媒体に転写することにより画像を形成する画像形成装置に関する。
従来、カラー電子写真プリンタ等の画像形成装置は、光導電現象を利用して静電潜像が形成される感光体と、感光体を一様に帯電させる帯電手段と、ライン状に配列されたLED(Light Emitting Diode)素子からなり、画像データに応じて露光する露光手段と、露光手段によって感光体に書き込まれた静電潜像をトナーで現像する現像手段などから構成されるプロセスユニットが複数用いられる。
タンデム方式のカラー画像形成装置は、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の色に対応したプロセスユニットを4個並べて、搬送ベルト上に静電吸着されて搬送されてきた記録媒体に、各プロセスユニットで現像されたトナー画像を順次転写するものである。このとき、トナー画像は、記録媒体を挟んでプロセスユニットに対向する位置に配置され、トナー粒子とは逆極性の電圧が印加される転写手段との間で発生する静電気力によって順次記録媒体に転写される。この種の装置としては、記録媒体の電気抵抗を測定し、その測定情報に基づいて転写手段の転写条件を制御するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−175350号公報
しかしながら、特許文献1に記載の画像形成装置では、記録媒体の電気抵抗から転写条件を決定しても、記録媒体が乾燥している場合、電気抵抗が非常に高くなり、転写率不足や放電によるムラといった転写不良が起きてしまうという問題があった。
そこで、本発明は、記録媒体がどのような状態であっても、転写不足や放電によるムラといった転写不良を起こさない画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の画像形成装置は、現像剤により画像が形成される像担持体と、前記像担持体上の現像剤を記録媒体に静電気力で転写する転写部と、前記転写部に転写電圧を調整可能に印加する転写電圧印加部と、前記記録媒体の電気抵抗を測定する抵抗測定部と、前記像担持体上の前記現像剤を転写する前の前記記録媒体に対して湿度を調整可能に加湿する加湿部と、前記抵抗測定部の測定結果に基づいて、前記転写電圧印加部の印加電圧と、前記加湿部の加湿とを制御する制御部とを備えたことを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、媒体厚測定部と抵抗測定部と加湿部とを設け、記録媒体の厚さと抵抗値から記録媒体の体積抵抗率を算出し、記録媒体の厚さと体積抵抗率とからトナー画像の転写に最適な電圧を印加するように制御する。このとき、体積抵抗率が高く、通常では良好な転写ができない記録媒体であっても、記録媒体を加湿するように制御することで、トナー画像を良好に転写することができる。また、体積抵抗率が低く、加湿によってかえって転写不良が発生するような記録媒体に対しては、加湿を行わないように制御する。このように、本発明の画像形成装置は、どのような状態の記録媒体であっても、転写不良を起こさずに良好にトナー画像を転写することができ、高画質の画像を形成することができる。
以下、本発明画像形成装置、図面を参照しながら説明する。なお、本発明の画像形成装置は、以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
[実施の形態1]
図1は、本発明の画像形成装置1の構成を示す図であり、図2は、実施の形態1で説明する画像形成装置1の構造を示す図である。画像形成装置1は、ホストコンピュータとの物理的階層のインタフェースを担い通信を行なうホストインタフェース部50と、ホストコンピュータからのコマンド及び画像データを解釈しあるいはビットマップデータへ展開する画像処理部51と、画像処理部51からの画像データをLEDヘッド3のインタフェースに合わせデータを加工するLEDヘッドインタフェース部52と、画像処理部51からの指令に従いセンサを監視してモータ制御および印刷制御などを行なうプロセス制御部53とから構成される。
更に、画像形成装置1は、各種の状況を検出するセンサ群と制御出力のための複数のアクチュエータを備え、これらは、プロセス制御部53に接続され、プロセス制御部53により統括制御されている。センサ群は、記録媒体Pを検出するためのセンサ21および22と、後述する搬送ベルト12からの分離に失敗した記録媒体Pを検出するセンサ23と、色ずれを検出する色ずれ検出センサ24と、後述する定着機構におけるジャムやヒートローラ25への記録媒体Pの巻き付きを監視する排出センサ27と、ヒートローラ25の温度を監視するサーミスタ28と、温湿度センサであり、装置の雰囲気温度と相対湿度とを測定する環境センサ34とで構成されている。
また、アクチュエータとして、ホッピングローラ16を駆動するホッピングモータ54と、レジストローラ17を駆動するレジストモータ55と、搬送ベルト12を移動させるため駆動ローラ13を駆動するベルトモータ56と、ヒートローラ25を駆動するヒータモータ57と、感光ドラムを駆動するドラムモータ58と、ヒートローラ25の中に配置されるヒータ59と、マイクロプロセッサあるいはカスタムLSI(large scale integrated)で構成され、各印刷機構へ供給するチャージ(帯電)電圧や現像バイアスや転写電圧などを生成する高圧制御部60と、各印刷機構へのチャージ電圧の供給と停止を行なうCH発生部61と、各印刷機構への現像バイアスの供給を行なうDB発生部62と、各印刷機構の転写ローラに対し転写電圧の供給を行なう転写電圧印加部としてのTR発生部63などがある。
このプロセス制御部53は、記録媒体Pの厚さを測定する媒体厚測定部102と、記録媒体Pの電気抵抗を測定する抵抗測定部101と、記録媒体Pの湿度を調整する加湿部103と接続され、上述のセンサ群とアクチュエータと同様にこれらを制御する。
更に、カラー画像記録装置1は、記憶部80を備えている。記憶部80は、媒体厚測定部102で測定された記録媒体Pの厚さと、抵抗測定部101で測定した抵抗値とを記憶する。
画像形成装置1は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色の現像剤としてのトナーのそれぞれに対応する4つの印刷機構2K、2Y、2M、2Cをこの順序で記録媒体Pの挿入側から排出側へ向かう搬送路に沿って並設している。印刷機構2K、2Y、2M、2Cは、それぞれ搬送路に搬送されてくる記録媒体Pに対して各色のトナーを用いてカラー画像を記録するための電子写真式LEDプリントユニットである。
具体的には、印刷機構2K、2Y、2M、2Cは、それぞれ静電潜像担持体としての感光ドラム6K、6Y、6M、6Cと、これら感光ドラム6K、6Y、6M、6Cのそれぞれの表面に帯電させる帯電ローラ5K、5Y、5M、5Cと、入力された画像データに基づいて感光ドラム6K、6Y、6M、6Cのそれぞれを露光して静電潜像を形成するLEDヘッド3K、3Y、3M、3Cと、感光ドラム6K、6Y、6M、6Cのそれぞれの表面に形成された静電潜像をトナーによって現像する現像ローラ7K、7Y、7M、7Cと、現像ローラ7K、7Y、7M、7Cの表面に形成されるトナーの層を均一に規制する現像ブレード8K、8Y、8M、8Cと、現像ローラ7K、7Y、7M、7Cにトナーを供給するスポンジローラ9K、9Y、9M、9Cと、トナーを収容するトナーカートリッジ10K、10Y、10M、10Cとを有する。
印刷機構2K、2Y、2M、2Cの感光ドラム6K、6Y、6M、6Cの下方には、それぞれ、感光体ドラム6K、6Y、6M、6Cに現像されたトナー画像を搬送ベルト12によって搬送される記録媒体Pに転写する転写部としての転写ローラ4K、4Y、4M、4Cが備えられている。この転写ローラ4K、4Y、4M、4Cと感光ドラム6K、6Y、6M、6Cとの間に搬送ベルト12が移動可能に配置されている。この搬送ベルト12は、継ぎ目なしのベルト状の構造に形成されており、駆動ローラ13と従動ローラ14とに掛け渡されている。そして、その材料は、高抵抗の半導電性プラスチックフィルムである。駆動ローラ13は、図示しないベルトモータに接続され、このモータにより駆動ローラ13は矢印g方向に回転する。従動ローラ14は、搬送ベルトが弛むことがないように、矢印f方向に搬送ベルト12を引っ張っている。
また、画像形成装置1には、搬送路に用紙を供給するための給紙機構が設けられている。この給紙機構は、ホッピングローラ16とレジストローラ17と記録媒体カセット19とガイド20から構成されている。この記録媒体カセット19に収容されている記録媒体Pが、図示しない弁別手段により1枚ずつ選択されホッピングローラ16により繰り出されて、ガイド20で案内されてレジストローラ17に達する。
記録媒体Pが不正の姿勢で送りだされたとき、例えば、記録媒体Pが斜め送りされた場合、レジストローラ17と相対するピンチローラ18とによって記録媒体Pの姿勢が修正される。その後、記録媒体Pはレジストローラ17から吸着ローラ15と搬送ベルト12との間へ導かれる。吸着ローラ15は、記録媒体Pを従動ローラ14に圧接させるとともに帯電させる。この帯電した記録媒体Pを搬送ベルト12は静電吸着する。
センサ21、22は、それぞれレジストローラ17の前後に配置されており、記録媒体Pを検出する。駆動ローラ13側の搬送ベルト12の記録媒体Pの搬送方向下流側には、センサ23が設けられる。このセンサ23は、搬送ベルト12からの分離に失敗した記録媒体Pを検出するためのものであり、記録媒体Pの後端位置を検出する。
搬送ベルト12から分離された記録媒体Pは、定着機構へ導かれる。この定着機構は、ヒートローラ25と記録媒体Pを加圧する加圧ローラ26とから構成される。ヒートローラ25は、ヒータモータ57により駆動され、加圧ローラ26はヒートローラ25に連れ周りしている。
定着機構は、センサ23の記録媒体Pの搬送方向のさらに下流側に配置され、記録媒体P上のトナーに熱を加え、溶融し、記録媒体Pにトナー画像を定着させる。ヒートローラ25の表面近傍にサーミスタ28と、ヒートローラ25の記録媒体Pの搬送方向のさらに下流側には、排出センサ27が設けられ、定着機構におけるジャムや記録媒体Pのヒートローラ25への巻き付きを監視している。サーミスタ28は、ヒートローラ25の温度を監視する。排出センサ27の記録媒体Pの搬送方向下流側に、記録媒体Pをスタッカ30へと搬送するガイド29が設けられ、印刷済みの記録媒体Pをスタッカ30へ排出するべく案内する。
搬送ベルト12の下部には、清掃ブレード32と廃トナータンク33とからなるクリーニング機構がある。清掃ブレード32は、搬送ベルト12の下半部12bを介して、従動ローラ14に対向する位置に設けられ、可撓性のゴム材又はプラスチック材からなる。そして、この清掃ブレード32は、搬送ベルト12の上半部12aにおいて、表面に付着残留したトナーを廃トナーとして掻き落とす。廃トナータンク32は、清掃ブレード32の近傍に備えれられ、清掃ブレード32によって掻き落とされた廃トナーを溜めることができる。
画像形成装置1は、ガイド20に沿って、抵抗測定部101と、媒体厚測定部102とが設置されている。さらに、画像形成装置1は、抵抗測定部101と媒体厚測定部102の記録媒体Pの搬送方向下流側に加湿部103を備えている。
図3は、抵抗測定部101の構成を示す模式図である。抵抗測定部101は、1対の電極111と電極112とにより構成され、電極111と電極112とでガイド20に搬送される記録媒体Pのを挟むような位置に配置されている。
電極112は、接地され、電極111は、可変抵抗114を介して端子115に接続され、端子116が引き出されている。電極111には、記録媒体Pの抵抗測定用の電圧を端子115から印加され、この印加電圧と端子116の電位から、可変抵抗114と記録媒体Pの電圧降下を測定することができる。この可変抵抗114の抵抗値から記録媒体Pに流れる電流値を算出し、その電流値と記録媒体Pの電圧降下とから記録媒体Pの抵抗値を算出することができる。
また、この電極111には、さらに支持部材117と、カム118と、スプリング119とを備えている。支持部材117は、電極111を支持し、上面にスプリング119が備えられている。このスプリング119によって、支持部材117に支持された電極111が電極112に所定の圧力で押さえつけられている。支持部材117の内部には、カム118が備えられており、カム118が回転することで、支持部材117が電極111と一体となって上下方向に可動な構造となっている。このカム118は、記録媒体Pが抵抗測定部101に到達するときに電極111を持ち上げるように、記録媒体Pの搬送にあわせて回転し、電極111と電極112の間に記録媒体Pを挟むことができる。
図4は、媒体厚測定部102の構成を示す模式図である。媒体厚測定部102は、プローブ121とステージ122とにより構成され、プローブ121とステージ122とでガイド20に搬送される記録媒体Pを挟むような位置に配置されている。
プローブ121は、ジョイント125を中心に回転可能に設置されたレバー124の一端と接続されている。このレバー124のプローブ121が接続された一端側にテンションスプリング123が備えられており、このテンションスプリング123によって、所定の圧力でプローブ121をステージ122の方向に押圧している。このレバー124のテンションスプリング123が備えられた一端とは反対側の他端近傍には、変位センサ126が設けられている。この変位センサ126は、反射型フォトセンサで構成され、レバー124の他端との距離を測定する。その電圧出力がA/D変換されて、プロセス制御部53で検出される。媒体厚測定部102は、変位センサ126とレバー124の他端との距離から記録媒体Pの厚さを算出することができる。
また、このレバー124の他端側にはカム127を備えている。このカム127が回転することでレバー124がプローブ121と一体となって上下方向に可動な構造となっている。このカム127は、記録媒体Pが媒体厚測定部102に到達するときにプローブ121を持ち上げるように、記録媒体Pの搬送にあわせて回転し、プローブ121とステージ122の間に記録媒体Pを挟むことができる。
図5は、加湿部103の構成を示す模式図である。加湿部103は、水が納められた水容器143と、水容器143内の水中にセラミック系の振動子で構成された超音波振動板141、及び超音波振動板141に接続された超音波振動発生装置142とにより構成されている。
超音波振動発生装置142は、超音波振動板141で超音波振動を発生させ、水容器143中の水から微細な水滴の霧を発生させ、この霧を記録媒体Pに向かって水容器143内から放出することで、ガイド20に沿って搬送される記録媒体Pを加湿することができる。そして、この水容器143には、開閉弁144が備えられており、開閉弁144を開閉することで、発生した霧の放出量を調整し、記録媒体Pに対して湿度を調整することができる。また、この水容器143には、給水口145が備えられており、水容器143内の水が不足した場合、この給水口145を介して画像形成装置1の外部から水を供給することができる。
以下、本発明の画像形成装置1の動作について説明する。画像形成装置1は、上位装置、即ちホストコンピュータから送信されてきた印刷データをインタフェース部50経由で受信すると、画像処理部51は、プロセス制御部53に印刷の指示を出す。プロセス制御部53は、印刷の指示を受けると、ヒータ59を暖めるように制御を開始する。このとき、プロセス制御部53は環境センサ34を参照し、記憶部80に記憶されている最適な定着温度を読み出す。そして、サーミスタ28の温度検出値を監視しながら、最適な定着温度に維持するようにヒータ59をON/OFF制御する。画像処理部51に内臓されているメモリに記録媒体P上に印刷される1ページ分の画像データが格納され、サーミスタ28の温度検出値が最適温度に到達すると印刷処理へ入る。
次に、記録媒体カセット19に収納されている記録媒体Pに印刷データを印刷する処理について説明する。印刷処理が可能となる条件が整った後、画像処理部51はプロセス制御部53に対して印刷開始の指令を出す。プロセス制御部53は、印刷開始の指令を受けると、ベルトモータ56およびドラムモータ58を駆動し、駆動ローラ13を回転させ、搬送ベルト12を駆動させる。そして、各印刷機構2K、2Y、2M、2Cを駆動させる。印刷機構2K内のトナーは、スポンジローラ9Kと現像ローラ7Kに強く擦られて摩擦帯電する。その後、プロセス制御部53は、ホッピングモータ54を駆動し、ホッピングローラ16を回転させ、記録媒体カセット19の記録媒体Pを1枚だけガイド20へ送る。記録媒体Pの先端がレジストローラ17とピンチローラ18の間に到達すると、ホッピングモータ54は停止する。
レジストローラ17およびヒートローラ25をそれぞれ回転させる。これと同時に、プロセス制御部53は、図示しない吸着帯電電源をONにして、吸着ローラ15へ電力を供給する。記録媒体Pは、レジストローラ17によって搬送され、その先端が吸着ローラ15と搬送ベルト12との間に達する。この時点で、記録媒体Pの先端は、吸着ローラ15と従動ローラ14間の静電力により搬送ベルト12へ吸着される。さらに、レジストローラ17が回転すると、記録媒体Pは搬送ベルト12に吸引されながら図中矢印e方向に搬送される。
プロセス制御部53は、帯電ローラ5K及び現像ローラ7Kへの電力供給を行うために、高圧制御部60に指令を出し、帯電用電源(CH発生部61)とDBバイアス電源(DB発生部62)をONにする。これにより、帯電ローラ5Kの帯電により、印刷機構2Kの感光ドラム6Kの表面は均一に帯電する。そして、現像ローラ7Kも所定の高電圧に帯電し、帯電しているトナーは、現像ブレード8Kにより現像ローラ7Kの表面に均一な厚さで付着する。
画像処理部51は、記録媒体Pが所定の位置に到達したことをプロセス制御部53から通報されると、ブラックの画像データが記憶されているメモリから、1ライン分のブラックの画像データをLEDヘッドインタフェース部52へ送信する。LEDヘッドインタフェース部52は、受信した画像データをLEDヘッド3Kへ送信できるフォーマットに変換した後、LEDヘッド3Kへ送信する。LEDヘッド3Kは、送信されてきた画像データに基づいてLED素子を点灯させ、帯電した感光ドラム6Kの表面に画像データに応じた1ライン分の静電潜像を形成する。
同様に、1ライン毎にメモリから送られてくるブラックの画像データは、1ページを満たすまで次々と感光ドラム6Kの表面に静電潜像化される。静電潜像が形成された感光ドラム6Kの表面には、帯電した現像ローラ7Kからブラックトナーが付着する。感光ドラム6Kを回転することにより、静電潜像が次々とブラックトナーにより現像される。記録媒体Pの先端が感光ドラム6Kと転写ローラ4Kとの間に到達した時点で、プロセス制御部53は、高圧制御部60へ指令を出し、ブラックの転写用電源(TR発生部63)をONする。これにより感光ドラム6Kの表面のトナー画像は、転写ローラ4Kにより記録媒体P上に電気的に転写される。感光ドラム6Kの回転により、トナー画像は次々と記録媒体P上に転写され、1ページ分のブラック画像が記録媒体Pに転写される。以上により、印刷機構2Kによる記録媒体Pへのブラックのトナー画像の転写が終了する。
搬送ベルト12は引き続き移動し、記録媒体Pは印刷機構2Kから印刷機構2Yへ移り、印刷機構2Yによるイエローのトナー画像の転写が行われる。イエローのトナー画像形成の動作は、ブラックのトナー画像形成の動作と同様である。これに続いて、マゼンタ、シアンと連続してトナー画像が記録媒体Pに転写され、各色のトナー画像が記録媒体P上に重ねて転写される。その後、記録媒体Pは、搬送ベルト12により定着機構へ搬送される。
記録媒体Pが定着機構に到達すると、既に定着可能な温度に達しているヒートローラ25と、これに圧接する加圧ローラ26により、トナー画像が記録媒体Pに定着する。定着が終了すると、記録媒体Pは排出スタッカ30へ排出される。この排出工程では、排出センサ27が記録媒体Pの後端を検出し、検出した旨をプロセス制御部53へ通知する。排出終了の通知を受けると、プロセス制御部53は、全てのモータを停止する。なお、各印刷機構2K、2Y、2M、2Cにおいて、トナーの転写が終了した時点で転写用電源(TR発生部63)はOFFにされ、帯電用電源(CH発生部61)とDBバイアス電源(DB発生部62)は感光ドラム6K、6Y、6M、6Cの回転が停止したときにOFFになる。以上のようにして、記録媒体カセット19から繰り出された記録媒体Pにカラー画像が記録される。
次に、実施の形態1で説明する画像形成装置1のトナー画像の記録媒体Pへの転写時における転写電圧の制御動作について説明する。この転写電圧は、記録媒体Pの抵抗値及び厚さにより制御される。
まず、記録媒体カセット19から記録媒体Pが取り出されると、プロセス制御部53は、記録媒体Pの抵抗値を算出するために抵抗測定部101を制御する。プロセス制御部53は、記録媒体Pが取り出されることでカム118を回転させて、電極111を上方向に動かして電極112から離し、電極111と電極112との間にガイド20に沿って搬送されてくる記録媒体Pを挟むことができる状態とする。
記録媒体Pを記録媒体カセット19から取り出すホッピングローラ16は、プロセス制御部53により制御されたホッピングモータ54により駆動し、抵抗測定部101に記録媒体Pが到達すると停止する。記録媒体Pの送り量は、プロセス制御部53がホッピングモータ54の回転数を監視することで制御できる。
記録媒体Pが抵抗測定部101に到達して停止すると、プロセス制御部53は、カム118を回転させて記録媒体Pを電極111及び電極112の間に挟み込む。記録媒体Pが電極間に挟み込まれると、プロセス制御部53は、端子115から所定の電圧を電極111に印加し、端子116の電位を測定する。そして、プロセス制御部53は、端子116の電位が所定の範囲内になるように可変抵抗114を制御し、可変抵抗114の抵抗値と端子116の電位を測定する。さらに、プロセス制御部53は、可変抵抗114の抵抗値と端子116の電位から、可変抵抗114に流れる電流を計算する。キルヒホッフの法則により、可変抵抗114に流れる電流と抵抗測定部101の電極111と電極112の間に挟まれる記録媒体Pを貫通して流れる電流とは等しくなる。したがって、記録媒体Pの抵抗値は、可変抵抗114に流れる電流値と端子116の電圧値から算出することができる。このように抵抗測定部101で算出された記録媒体Pの抵抗値は、記憶部80に記憶される。
記録媒体Pの抵抗値を抵抗測定部101で測定した後、プロセス制御部53は、ホッピングモータ54を制御してホッピングローラ16を駆動させて、媒体厚測定部102に送り出す。このとき、プロセス制御部53は、カム127を回転させて、レバー124を介してプローブ121を上方向に動かしてステージ122から離し、プローブ121とステージ122との間にガイド20に沿って搬送される記録媒体Pを挟むことができる状態とする。
ホッピングローラ16は、プロセス制御部53により制御されたホッピングモータ54により駆動し、媒体厚測定部102に記録媒体Pが到達すると停止する。記録媒体Pが媒体厚測定部102に到達して停止すると、プロセス制御部53は、カム127を回転させて記録媒体Pをプローブ121とステージ122の間に挟み込む。記録媒体Pがプローブ121とステージ122とに挟み込まれると、プロセス制御部53は、フォトセンサで構成される変位センサ126の出力からレバー124のテンションスプリング123が備えられた一端とは反対側の他端の変位を検出し、変位センサ126とレバー124との距離を測定する。これにより、変位センサ126とレバー124との距離と、レバー124の寸法からプローブ121の変位量、すなわち記録媒体Pの厚さを算出することができる。このように媒体厚測定部102で算出された記録媒体Pの厚さは、記憶部80に記憶される。
プロセス制御部53は、記憶部80に記録媒体Pの抵抗値と厚さとが記録されると、記録媒体Pの体積抵抗率を算出する。体積抵抗率ρ(Ω・cm)は、抵抗測定部101の電極111が記録媒体Pに接触する面積S(cm)と記録媒体Pの厚さd(cm)と記録媒体Pの抵抗値R(Ω)とから下記式で算出することができる。
プロセス制御部53は、この体積抵抗率を算出すると、転写電圧テーブル104を参照する。転写電圧テーブル104は、TR発生部63が転写ローラ4K、4Y、4M、4Cに印加する電圧を示すテーブルで、記憶部80に記憶される。転写電圧テーブル104には、図6のように、記録媒体Pの体積抵抗率と厚さとの関係から、良好な転写結果が得られる電圧が示されている。なお、図6に示される転写電圧テーブル104は、トナーの(平均)帯電量が−15μC/gで、トナー平均粒径が7μmの場合における転写ローラ4K、4Y、4M、4Cに印加する電圧を示すテーブルである。また、この転写電圧テーブル104の中で、体積抵抗率が10Ω・cm未満をA領域、体積抵抗率が10Ω・cm以上1012Ω・cm未満及び体積抵抗率が1012Ω・cm以上1014Ω・cm未満で記録媒体Pの厚さが150μm未満をB領域、体積抵抗率が1012Ω・cm以上1014Ω・cm未満で記録媒体Pの厚さが150μm以上及び体積抵抗率が1014Ω・cm以上をC領域とする。
一般に、転写電圧が低すぎると感光ドラム上に形成されたトナー画像を良好に記録媒体P上に転写できない。例えば、転写が良好であるとは、90%以上のトナー画像が記録媒体P上に転写される状態を示す。一方、転写電圧が高すぎると、感光ドラムと記録媒体Pとの間、あるいは記録媒体P内での放電の影響で点状の転写チリが発生し、画質が低下する。
特に、記録媒体P内での放電による白抜け状のチリは、記録媒体Pの体積抵抗率が高くなると、低い転写電圧で発生する傾向にある。記録媒体Pの体積抵抗率がおおむね1014Ω・cm以上の場合、良好な転写効率を得るために転写電圧を高くすると、記録媒体P内の放電による白抜け状のチリが発生する場合がある。また、記録媒体Pの厚さが厚くなると、この傾向はより顕著になり、体積抵抗率が1014Ω・cm以下でも白抜け状のチリが発生する場合がある。
転写電圧テーブル104が示す転写電圧は、上記特性を考慮して、普通記録紙において転写電圧不足による転写効率及び放電による白抜け状のチリを考慮した転写電圧のテーブルであり、実験的あるいは計算的に求められる。
しかしながら、図6に示される転写電圧テーブル104において、A領域とC領域では、上述した白抜け状のチリと転写効率不足とが環境によっては発生する場合がある。記録媒体Pは、低湿度環境となることで、体積抵抗率が転写不良を引き起こすほど高くなる。すなわち、記録媒体Pの体積効率が高いすぎる場合、記録媒体Pを加湿することができれば体積抵抗率を低下させ、転写不良を防ぐことができる。
そこで、環境センサ34で測定される相対湿度が低湿度(35%RH以下)で、記録媒体Pの厚さと体積抵抗率の検出の結果から、印加電圧として参照する値が転写電圧テーブル104の領域Cである場合、転写効率不足と白抜け状のチリを発生する可能性があるため、プロセス制御部53は、加湿部103を駆動させて記録媒体Pに対して加湿させる。具体的には、プロセス制御部53は、加湿部103の超音波振動発生装置142を駆動させるとともに図示しない駆動手段で水容器143の開閉弁144を開き、加湿部103上部を通過する記録媒体Pを加湿する。加湿された記録媒体Pは、体積抵抗率が低下する。転写電圧テーブル104の領域Cには、加湿によって体積抵抗率の低下を見こした転写電圧が指定され、この電圧を転写ローラ4K、4Y、4M、4Cに印加する電圧とする。
一方、低湿環境下であっても、体積抵抗率の低い記録媒体Pにむやみに加湿を行うと、記録媒体Pの水平方向への電流のリークが発生し、深刻な画像不良を引き起こしてしまう。転写電圧テーブル104の領域Aは、記録媒体Pの体積抵抗率が低すぎるために電流のリークが発生してしまう領域である。普通記録媒体Pは通常環境で、領域Aに相当することはないが、領域Bに相当する記録媒体Pに加湿を行うと、領域Bに相当する体積抵抗率が低下して領域Aに相当する場合がある。したがって、プロセス制御部53は、算出した記録媒体Pの厚さ及び体積抵抗率から記録媒体Pが領域Cに相当する場合にのみ加湿するように加湿部103を制御する。
プロセス制御部53は、記録媒体Pが領域Cに相当する場合、加湿部103の超音波振動発生装置142を駆動させ、水容器143中の超音波振動板141から超音波振動を発生させる。この振動により、水容器143中の水が微細な水滴の霧となる。そして、プロセス制御部53は、開閉弁144を開き、水容器143で発生した霧を、ガイド20に沿って搬送される記録媒体Pに向かって放出して加湿する。この開閉弁144の開閉の程度をプロセス制御部53で制御することで、霧の放出量を調整することができる。一方、記録媒体Pが領域A又は領域Bに相当する場合、加湿を行わないため、プロセス制御部53は、超音波発生装置142の駆動を行わず、開閉弁144を閉じた状態となるように加湿部103を制御する。
印加する転写電圧を確定した後、プロセス制御部53は、さらに記録媒体Pを搬送して転写ローラ4Kまで送る。そして、プロセス制御部53は、確定した転写電圧をそれぞれの転写ローラ4K、4Y、4M、4CにTR発生部63から電圧供給させて、記録媒体Pにトナー画像を転写させる。
なお、記録媒体Pの電気抵抗や厚さを測定する際、記録媒体Pの先頭を検出する検出センサを抵抗測定部101と媒体厚測定部102の下流に設け、記録媒体Pの位置を検出しながら記録媒体Pを停止させてもよい。また、抵抗測定部101と媒体厚測定部102の距離が記録媒体Pよりも十分に短い場合、記録媒体Pが媒体厚測定部102に達するまで搬送し、記録媒体Pの電気抵抗と厚さを一度に測定するようにしてもよい。また、記録媒体Pの電気抵抗と厚さを搬送中に測定してもよい。
また、図6に示した転写電圧テーブル104は、特定の普通記録媒体Pに対応するテーブルであり、媒体の種別によって各々異なるテーブルを有する。転写電圧テーブル104は、プロセス制御部内に存在する。
以上のように、実施の形態1で説明する画像形成装置1は、媒体厚測定部102と抵抗測定部101と加湿部103とを設け、プロセス制御部53によって記録媒体Pの厚さと抵抗値から記録媒体Pの体積抵抗率を算出し、記録媒体Pの厚さとこの体積抵抗率とからトナー画像の転写に最適な電圧を印加するように制御することができる。このとき、体積抵抗率が高く、通常では、良好な転写ができない記録媒体Pであっても、プロセス制御部53によって記録媒体Pを加湿するように制御することで、トナー画像を良好に転写することができる。また、このプロセス制御部53は、体積抵抗率が低く、加湿によってかえって転写不良が発生するような記録媒体Pに対しては、加湿を行わないように制御することができる。このように、本発明の画像形成装置1は、どのような状態の記録媒体Pであっても、転写不良を起こさずに良好にトナー画像を転写することができ、高画質の画像を形成することができる。
実施の形態1で説明した画像形成装置1では、相対湿度を検出して、低湿度(35%RH以下)の場合に加湿部103により記録媒体Pの湿度の制御を行った。しかしながら、転写状態は、単位体積あたりの水分量(絶対湿度)によってより多くの影響を受ける。すなわち、湿度が35%RH以下であっても、温度が低温(15℃未満)でない場合には、加湿する必要がない場合がある。したがって、湿度とともに温度によっても転写電圧及び加湿制御を変更するようにするとさらによい。
図7は、記録媒体が所定の普通紙である場合の加湿制御の一例を示したテーブルである。プロセス制御部53は、例えば図7のテーブルに従って、湿度が15%RH以上25%RH未満であって温度が25℃以下である場合、及び、湿度が35%RH以下であって温度が15℃未満である場合に、加湿部103によって記録媒体Pに加湿を行うようにする。これにより、加湿の制御をきめ細かく行うことができ、より転写不良を起こさずにトナー画像を記録媒体Pに転写することができる。
[実施の形態2]
実施の形態2で説明する画像形成装置は、実施の形態1で説明した画像形成装置の加湿部の構造が異なるものである。以下、図8乃至図10を参照して説明するが、実施の形態1の説明と重複する部材は同じ番号を付して説明を省略する。
実施の形態2で説明する画像形成装置1は、図8のように加湿部105を備えている。この加湿部105は、図9のように、センサ21よりも記録媒体P搬送方向上流側で、ガイド20によって搬送ベルト12に案内される記録媒体Pを2つの水塗布用ローラ131、132が挟むように備えられている。この水塗布用ローラ131、132は、画像形成装置1の図示しないフレームに回転可能に備えられ、水塗布用ローラ132は、水塗布用ローラ131に対して接離可能に備えられている。水塗布用ローラ131は、後にトナーが付着する面と接触する側のガイド20に備えられ、水塗布用ローラ132は、ガイド20を介して、水塗布用ローラ131の反対側に備えられる。この水塗布用ローラ132は、ゴムローラに親水性ポリマー等を混合した親水性を有するローラで、後述する吸水フェルト133によって吸水された水を水塗布用ローラ132の表面で吸水し、適宜搬送されてくる記録媒体Pにその水を付着させて加湿することができる。一方、水塗布用ローラ131は、ゴムローラの表面にフッ素樹脂加工を施すなどによって、その表面が疎水性となっている。
この水塗布用ローラ132を水塗布用ローラ131に対して接離するための機構は、L字状の解除レバー173を有し、図10のように、ピン223を支点に回転するように備えられている。その解除レバー173の一端は、水塗布用ローラ132の端部に接し、ピン223を中心に回転することで水塗布用ローラ131に対して水塗布用ローラ132を離反させることができる。解除レバー173の水塗布用ローラ132と接触する側の端部の反対側の他端には、図示しないモータにより回転駆動するカム167が備えられており、このカム167が回転することによって、解除レバー173の他端を押し上げ、ピン223を支点として回転させることができる。また、解除レバー173の他端には、解除レバー173をカム167に圧接させるためのバネ168が備えられられている。
また、水塗布用ローラ132には、水塗布用ローラ131の方向に水塗布用ローラ132を付勢するバネ81が備えられている。このバネ81は、解除レバー173が図9の位置にある時、水塗布用ローラ132を水塗布用ローラ131に接触させる。以下、本発明では、水塗布用ローラ131に対して水塗布用ローラ132が離反した状態を水塗布用ローラ132の退避状態とし、水塗布用ローラ131に水塗布用ローラ132が接触した状態を水塗布用ローラ132の加湿状態とする。
さらに、水塗布用ローラ132には、水が納められた水容器134を有している。また、この水容器134には、水塗布用ローラ132に接触するように吸水フェルト133が備えられており、水容器134に納められた水を吸水フェルト133が給水し、給水した水を水塗布用ローラ132に供給することができる。水が供給された水塗布用ローラ132は、ガイド20によって搬送ベルト12に案内される記録媒体Pに対して水を塗布し、記録媒体Pを加湿することができる。
水塗布用ローラ132には、ゴムプレート135が押し当てられ、この押し当てる圧力は、プロセス制御部53によって制御可能である。このゴムプレート135は、表面に吸水している水の量を調整する、すなわち、記録媒体Pに塗布する水の量を調整することができる。このゴムプレート135を強く水塗布用ローラ132に押し当てることで、水塗布用ローラ132の表面に吸水している水が表面から押し出され、水塗布用ローラ132中の水分量を減少させることができる。
このような機構の加湿部を有する画像形成装置1の動作について説明する。実施の形態2で説明する画像形成装置1は、加湿部105の動作が異なる以外は実施の形態1の画像形成装置と同様であるため、ここでは加湿部105の動作のみについて説明し、その他の画像形成装置の動作に関する説明は省略する。
実施の形態1と同様に、記録媒体Pがホッピングローラ16によって、記録媒体カセット19から記録媒体Pが取り出されると、プロセス制御部53によって、記録媒体Pの抵抗値と、記録媒体Pの厚さが測定され、記録媒体Pの体積抵抗率が算出される。その結果、記録媒体Pが上述した図6のA領域又はB領域に当てはまる場合、実施の形態1と同様に記録媒体Pへの加湿は必要ないため、プロセス制御部53は、図9のように、カム167を回転させ、解除レバー167を押し上げて水塗布用ローラ132を水塗布用ローラ131に対して離反させ、水塗布用ローラ132を退避状態とする。これにより、ガイド20に沿って搬送される記録媒体Pに加湿せずに搬送ベルト12に記録媒体Pを案内することができる。
一方、記録媒体Pが上述した図6のC領域に当てはまり、白抜け状のチリが発生する可能性が有る場合、プロセス制御部53は、ガイド20に沿って搬送される記録媒体Pに加湿を行う。具体的には、プロセス制御部53は、図示しないモータを駆動させて、図10のように、カム167を回転させることで解除レバー173を回転させ、バネ81によって水塗布用ローラ132を水塗布用ローラ131に接触させ、水塗布用ローラ132を加湿状態とする。これにより、ガイドに沿って搬送される記録媒体Pが水塗布用ローラ131、132の間を通過する。水塗布用ローラ132には、水容器134中の水が吸水フェルト133を介して供給されているため、この水を記録媒体Pに塗布することで加湿することができる。
この水塗布用ローラ132は、水塗布用ローラ131に水塗布用ローラ132の表面に吸水した水を付着させないように、上述のように記録媒体Pへの加湿を行う場合にのみ、加湿状態とし、それ以外では退避状態とするように制御される。また、記録媒体Pへの加湿を行う場合、水塗布用ローラ131に水塗布用ローラ132の水が付着しないように、記録媒体Pの存在を検知するセンサを備え、記録媒体Pが加湿部105を通過している時にのみ、水塗布用ローラ132を加湿状態とするように制御される。これにより、記録媒体Pの記録面に水を付着させることを防ぐことができる。
このように、実施の形態2で説明した画像形成装置1は、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。さらに、この画像形成装置1は、体積抵抗率の高い記録媒体Pに対し、水塗布用ローラ132によって水を塗布することで、記録媒体Pの体積抵抗率をむらなく低下させることができる。これにより、均一な転写が可能となる。したがって、本発明の画像形成装置1は、どのような状態の記録媒体Pであっても、転写不良を起こさずに良好にトナー画像を転写することができ、高画質の画像を形成することができる。
本発明の画像形成装置は、静電潜像を形成するためにLEDヘッドを使用したが、レーザ光源を使用してもよい。また、本発明の画像形成装置は、静電潜像を形成する媒体を感光ドラムとしたが、ベルト状の部材に感光剤が塗布された感光ベルトであってもよい。さらに、本発明の画像形成装置は、印刷媒体の搬送状の上流からブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの順に並設している場合について説明したが、多色のトナーを有し、複数の印刷機構を有する場合において、印刷機構の並設する順番は限定されるものではない。例えば、シアンが最も上流となるように備えられていてもよい。また、印刷機構の数が4つの例について説明したが、印刷機構の数を限定するものではなく、本発明は、印刷機構が多数であっても単数であっても適用可能である。例えば、ブラックのトナーを有する印刷機構のみであっても適用することができる。さらにまた、本発明の画像形成装置は、直接転写方式の電子写真画像形成装置に適用したが、間接転写方式の画像形成装置であっても適用可能であることは言うまでもない。
実施の形態1で説明する本発明の画像形成装置のブロック図である。 実施の形態1で説明する本発明の画像形成装置の構造を示す略図である。 実施の形態1で説明する本発明の画像形成装置の抵抗測定部の構成図である。 実施の形態1で説明する本発明の画像形成装置の媒体厚測定部の構成図である。 実施の形態1で説明する本発明の画像形成装置の加湿部の構成図である。 実施の形態1で説明する本発明の画像形成装置の記録媒体の体積抵抗率と厚さとの関係から、加湿を行う条件を示す図である。 実施の形態1で説明する本発明の画像形成装置の加湿部の制御の条件を示す図である。 実施の形態2で説明する本発明の画像形成装置の構造を示す略図である。 実施の形態2で説明する本発明の画像形成装置の加湿部で、水塗布用ローラが加湿状態にある加湿部を説明する図である。 実施の形態2で説明する本発明の画像形成装置の加湿部で、水塗布用ローラが退避状態にある加湿部を説明する図である。
符号の説明
1 画像形成装置
2K、2Y、2M、2C 印刷機構
3K、3Y、3M、3C LEDヘッド
4K、4Y、4M、4C 転写ローラ
5K、5Y、5M、5C 帯電ローラ
6K、6Y、6M、6C 感光ドラム
7K、7Y、7M、7C 現像ローラ
8K、8Y、8M、8C 現像ブレード
9K、9Y、9M、9C スポンジローラ
10K、10Y、10M、10C トナーカートリッジ
12 搬送ベルト
13 駆動ローラ
14 従動ローラ
15 吸着ローラ
16 ホッピングローラ
17 レジストローラ
18 ピンチローラ
19 記録媒体カセット
20、19 ガイド
21、22、23、27 センサ
24 色ズレ検出センサ
25 ヒートローラ
26 加圧ローラ
28 サーミスタ
30 スタッカ
32 清掃ブレード
34 環境センサ
101 抵抗測定部
102 媒体厚測定部
103、105 加湿部

Claims (5)

  1. 現像剤により画像が形成される像担持体と、
    前記像担持体上の現像剤を記録媒体に静電気力で転写する転写部と、
    前記転写部に転写電圧を調整可能に印加する転写電圧印加部と、
    前記記録媒体の電気抵抗を測定する抵抗測定部と、
    前記像担持体上の前記現像剤を転写する前の前記記録媒体に対して湿度を調整可能に加湿する加湿部と、
    前記抵抗測定部の測定結果に基づいて、前記転写電圧印加部の印加電圧と、前記加湿部の加湿とを制御する制御部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. さらに、前記記録媒体の厚さを測定する媒体厚測定部を備え、
    前記制御部は、前記抵抗測定部の測定結果と、前記媒体厚測定部の測定結果とに基づいて前記転写電圧印加部の印加電圧と前記加湿部の前記記録媒体への加湿とを制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. さらに、画像形成部の湿度を測定する湿度測定部を備え、
    前記制御部は、前記抵抗測定部の測定結果と、前記媒体厚測定部の測定結果と、前記湿度測定部の測定結果に基づいて前記転写電圧印加部の印加電圧と前記加湿部の前記記録媒体への加湿とを制御することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記加湿部は、水を貯蔵する水容器と、該水容器の中に超音波振動子とを備え、
    前記超音波振動子から発生する超音波によって前記水容器の中の水を霧状に放出させて、前記記録媒体を加湿することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記加湿部は、水を貯蔵する水容器と、表面に該水容器の中の水が供給されるローラを備え、
    前記ローラと前記記録媒体とを接触させて前記ローラに供給された水を前記記録媒体に塗布することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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