JP6326204B2 - ボールペン - Google Patents

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Description

本発明は、ボールペンに関するものであり、詳細には、高粘度のインキを採用した場合であっても、インキを容易に流出可能なボールペンに関するものである。
従来より、携帯電話、手持ち鏡、文具等の小物の他、写真、陶器、シャツ等、様々な物にデコレーションを施すための塗布具が知られている。この種の塗布具では、一般的に高粘度のインキが採用されており、筆跡により文字や図柄を描くと、描いた文字や図柄が丸みを帯びて盛り上がった状態となる。
ところが、インキの粘度を高くすると、インキを円滑に流出させることが困難となる。すなわち、高粘度のインキは流れ難く詰まり易いので、微細に塗布するために径の小さな開口から流出させようした場合、インキが安定して流出しないおそれがある。
このような問題を解決するための方策として、特許文献1に開示されたボールペンがある。
本件出願人が提案した特許文献1のボールペンは、インキをガス等によって加圧状態で封入すると共に、ボールペンチップにおけるボールの大きさ、ボールハウスの大きさ、矢溝の幅等を有利な効果を発揮する所定範囲内のものとすることにより、粘度の高いインキであっても安定して流出可能となっている。さらにいうと、特許文献1に開示されたボールペンでは、粒子の大きな光輝性顔料を含む高粘度のインキであっても、円滑に流出可能となっている。
特開2012−131079号公報
しかしながら、特許文献1のボールペンには、インキの流出をより安定させるという観点から改良の余地があった。
そこで、本発明者らは使用時にインキを付勢部材等によって加圧し、インキの流出を安定させることを考えた。そして、インキタンクの内部に液体加圧手段を設け、インキをペン先側へ向けて加圧するボールペンを試作した。
ところが、試作したボールペンの不使用時において、一般的なキャップ式ボールペンで採用されるキャップを装着して放置したところ、キャップを装着していたにも関わらず、ペン先部分でインキが乾燥してしまうという問題が発生した。すなわち、ペン先部分でインキが乾燥することにより、再び使用する際にインキが流出されなかったり、インキが殆ど流出されない(擦れてしまう)ことで筆記できなくなるという問題である。
具体的に説明すると、一般的なキャップ式のボールペンでは、ボールペンにキャップを被せると、ボールペンチップのペン先部分からインキ溶剤(水分やアルコール類)が蒸発して発生した蒸気が、キャップ内の空間に流入することとなる。
そして、気密性を維持しつつ閉塞されたキャップ内の空間において、雰囲気中における気化したインキ溶剤の濃度が所定以上となるまでの間、インキ溶剤が蒸発し、その蒸気がキャップ内の空間に流入し続けることとなる。すなわち、キャップ内の空間が飽和状態となるまでの間、インキが蒸発し続けることとなる。
しかしながら、粘度が高いインキを採用したことで、キャップ内の空間がインキ溶剤が蒸発して発生する蒸気で飽和状態となる前に、ペン先部分において筆記できなくなる程度にインキが乾燥してしまうという問題が発生してしまった。
そこで、本発明者らは、図13で示されるように、内部に保護部材210を設けたキャップ212を採用することを考えた。すなわち、ボールペンチップ214のペン先部分を保護部材210に当接させ、ペン先部分に直接栓をすることを考えた。
しかしながら、この場合、ボールペンチップ214のボールがペン軸側へ押し込まれてしまうこととなる。すると、筆記時にボールに付着してそのまま残留したインキもまた、ボールペンチップ214の内部側に押し込まれてしまう。このことにより、再使用時にインキが流出されなかったり、インキが殆ど流出されない(擦れてしまう)という問題が生じてしまう。
すなわち、粘度の高いインキを採用しているため、インキが逆流する方向へ押し込まれると、ボールペンチップ214の内部でインキが詰まってしまう。その結果、インキの流出に問題が生じてしまう。
以上のように、ボールペンにインキをペン先側へ向けて加圧する液体加圧手段を設けると、不使用時にキャップを装着した場合であっても、再使用時にインキが安定して流出されないという問題があった。
そこで本発明は、上記した従来技術の問題に鑑み、インキを加圧するための液体加圧手段を備えるボールペンにおいて、キャップを装着して保存した後のインキの流出を安定させることが可能な技術を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、塗布液を充填可能な塗布液収容部と、塗布液を塗布するためのボールペンチップを備え、先端部にキャップを着脱自在に装着してなるボールペンであって、前記塗布液収容部には、塗布液を前記ボールペンチップ側へ加圧するための液体加圧手段が収容されており、前記液体加圧手段は、少なくとも押圧片と、当該押圧片をボールペンチップ側へ付勢する付勢部材とを有するものであり、前記キャップの内部には、一端が閉塞された有底筒状の内蓋部が設けられており、この内蓋部の内部に、前記ボールペンチップの先端部分を収納するための小型収納空間が形成され、前記キャップの装着時には、前記ボールペンチップの後端側を取り巻く部分が前記小型収納空間の開放部分を閉塞し、且つ、前記ボールペンチップの先端部分と前記小型収納空間の内周面とが離間しているものであり、ペン先側に向かうにつれて狭径となるテーパ筒部と、前記ボールペンチップの後端側を取り巻く筒状体を有し、前記テーパ筒部は、前記筒状体を取り巻いた状態となるように外嵌するものであり、前記テーパ筒部の内孔から筒状体が突出し、当該筒状体の内孔から前記ボールペンチップが突出するものであり、前記内蓋部の内周面と前記筒状体の外周面とが密着することにより、前記小型収納空間の開放部分が気密状態に閉塞されることを特徴とするボールペンである。
本発明のボールペンでは、キャップの内部に一端が閉塞された有底筒状の内蓋部を設けており、内蓋部の内部に、ボールペンチップの先端部分を収納するための小型収納空間を形成している。そして、キャップの装着時には、ボールペンチップの後端側を取り巻く部分が小型収納空間の開放部分を閉塞する。すなわち、ボールペンチップの先端側の部分が小型収納空間の内部に収納され、この先端側の部分の直後に位置する部分で小型収納空間が閉塞される。このことから、ボールペンチップの先端側部分が気密状態を維持して閉塞される小さな空間に収納された状態となる。
すなわち、インキ溶剤の蒸発により発生する蒸気が流入する空間を小さくすることで、この空間に流入可能な蒸気量を少なくしている。このことにより、ボールペンチップの先端近傍におけるインキ溶剤の多量の蒸発を防止している。
加えて、本発明のボールペンでは、キャップの装着時に、ボールペンチップの先端部分と小型収納空間の内周面とが離間する構成となっている。つまり、キャップの装着時にボールペンチップの先端部分が小型収納空間の内周面と当接せず、ボールペンチップのボールが押し込まれてしまうことがない。このことから、ボールに付着したインキがボールペンチップの内部側へ押し込まれることがなく、粘度の高いインキを押し込むことに起因するボールペンチップの内部でのインキの詰まりを防止できる。
本発明では、ペン先側に向かうにつれて狭径となるテーパ筒部を有しており、前記テーパ筒部の内孔から筒状体が突出し、当該筒状体の内孔から前記ボールペンチップが突出するものであり、前記内蓋部の内周面と前記筒状体の外周面とが密着することにより、前記内蓋部の開放部分が気密状態に閉塞される。
かかる構成では、ペン先を形成するテーパ筒部の内孔から筒状体が突出しており、筒状体の内孔からボールペンチップが突出している。言い換えると、ボールペンチップの直後の部分(ボールペンチップのペン軸側に隣接する部分)に筒状体が形成されており、この筒状体は、テーパ筒部よりも径が小さくなっている。そして、この筒状体によって内蓋部の開放部分を閉塞する。
このように、ボールペンの本体側にボールペンチップやテーパ筒部とは別に筒状体を形成する構成によると、蓋部を装着するとき、ボールペンの本体側の部分を内蓋部に対して密着させ易くなる。すなわち、ボールペンチップやテーパ筒部とは別に内蓋部を閉塞する部分を形成することにより、設計自由度が高くなるので、内蓋部を気密な状態に閉塞し易くなる。このため、テーパ筒部等を内蓋部に直接密着させるような構成に比べて、より密着性を向上させることができるので、高い気密性を保持できる。
請求項2に記載の発明は、前記キャップは、長手方向の一方側のみが開放された筒体であり、前記キャップの内部には、最も広い空間である第1収納空間と、前記第1収納空間よりも狭く前記小型収納空間よりも広い第2収納空間が形成されており、前記キャップの開放された部分から奥側に向かって、前記第1収納空間、前記第2収納空間、前記小型収納空間が順に連続しており、前記第2収納空間には、前記内蓋部の一部が位置しており、前記第2収納空間の内壁部分と前記内蓋部の外周面の間に間隔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のボールペンである。
かかる構成では、キャップ内部が奥側に向かうにつれて狭くなっているので、キャップの装着時において、ペン先部分の周辺に形成される空間もまた狭くなる。
ここで、仮に小型収納空間を閉塞している部分が破損する等の理由により、ペン先周辺の小型収納空間を気密に閉塞できなかった場合について考える。この場合、キャップの内側に形成される空間が比較的小さくなっていることから、この空間に流入可能な蒸気量もまた少なくなっている。つまり、インキ溶剤の蒸発により発生する蒸気がキャップの内側に形成される空間に流入したとしても、すぐに飽和状態となるので、多量な蒸気が流入してしまうことがない。このことから、仮に小型収納空間を気密に閉塞できなかった場合であっても、ボールペンチップの先端近傍におけるインキ溶剤の多量の蒸発を抑制可能となっている。
さらに、かかる構成では、第2収納空間に内蓋部の一部が位置しており、第2収納空間の内壁部分と内蓋部の外周面の間に間隔が形成されている。
ここで、内蓋部のうちで第2収納空間寄りに位置する端部は、小型収納空間の開放部分が形成される部分であり、キャップの装着時にボールペンの本体側と密着する部分でもある。そして、上記構成では、この部分を第2収納空間の内部に位置させ、キャップのボールペン挿入側の端部により近接させている。さらに、第2収納空間の内壁部分と内蓋部の外周面の間に間隔を形成し、内蓋部を撓み易くしている。このため、ボールペンの本体側と内蓋部とを密着させ易い。
本発明は、前記小型収納空間の断面積は1.0平方ミリメートル以上12.0平方ミリメートル以下であり、前記小型収納空間の容積は8.0立方ミリメートル以上96.0立方ミリメートル以下であることが好ましい(請求項3)。
また請求項4に記載の発明は、前記液体加圧手段は、潤滑剤、密閉剤、逆流防止剤のいずれか1以上として機能する1以上の物質を有し、前記塗布液収容部の内部空間と連続し、当該内部空間よりも狭径であり、塗布液を前記ボールペンチップに供給する塗布液の供給流路を備え、前記物質は、前記押圧片よりも前記ボールペンチップ側に位置することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のボールペンである。
本発明によると、粘度の高いインキであっても安定して流出可能であり、キャップを装着して保存した後でも、使用時にインキを安定して流出させることが可能なボールペンを提供することができる。
本発明の実施形態に係るボールペンを示す斜視図であり、キャップを外した状態を示す。 図1のキャップを示す分解斜視図であり、一部を透過して示す。 図2のキャップを示す断面図である。 図1のボールペン本体を示す分解斜視図である。 図4のペン軸形成部を示す側面図である。 図4のペン軸形成部を示す断面図である。 図4のバネを示す側面図であり、一部拡大して示す。 図7のバネを示す図であり、(a)は正面図、(b)は背面図を示す。 図4の尾栓を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は(a)の一部を破断した斜視図を示す。 図1のボールペン本体を示す断面図であり、インキタンク形成部にインキを充填した状態を示す。 図1のボールペン本体を示す断面図であり、インキタンク形成部にインキが貯留されていない状態を示す。 図1のボールペン本体にキャップを装着させた状態を示す断面図であり、キャップの内部を示す。 従来技術のボールペン本体の先端部分及びキャップを示す説明図であり、キャップを破断して示す。
以下さらに、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の説明において「前後」の関係はペン先側を前側として説明する。
本発明の実施形態に係るボールペン1は、図1で示されるように、キャップ2とボールペン本体3とを備えた構成となっている。すなわち、ボールペン本体3の不使用時において、キャップ2を装着することにより、ボールペンチップ4の先端部でのインキ(塗布液、各図中Gで示す)の乾燥を防止可能となっている。
なお、本実施形態のボールペン1では、粒子の大きな光輝性顔料を含む高粘度のインキを採用している。
キャップ2は、適宜な樹脂材料によって形成されるものであり、図2で示されるように、化粧板部42と蓋部本体43とを備えた構成となっている。
化粧板部42は、平面視した形状が略小判型であって斜め方向に傾斜した天板部46と、天板部46の下面から下方へ突出する略円筒状の係合筒47とを有する構成となっている。
蓋部本体43の外側部分48は、略円筒状であって、その一方端がラッパ状に拡開した状態となっている。すなわち、蓋部本体43の一方端は端部に向かうにつれて広がっており、端部に形成される開口面が傾斜面となっている。
また、蓋部本体43の内側部分には、上記した開口面よりも所定寸法だけ奥まった部分に、外形が略円柱状の係合突起49が設けられている。この係合突起49は、奥側から外側へ向かって突出する突起となっている。
ここで、係合突起49の外径は、上記した化粧板部42の係合筒47の内径と略同一となっている。このため、化粧板部42の係合筒47を係合突起49に外嵌すると、化粧板部42を蓋部本体43に一体に取り付けることができる。なお、この際、天板部46の外縁と、蓋部本体43の拡開した部分の内周面とが密着した状態となっている。
続いて、蓋部本体43の内部構造について説明する。
蓋部本体43の内部空間は、図3で示されるように、一方端のみが外部に開放されている。すなわち、蓋部本体43は、長手方向の一方側のみが開放された筒体である。
そして、蓋部本体43の内部には、外部との境界となる開口が位置する一方端から他方端に至るまでの間に、径の異なる3つの空間が形成されている。詳細には、開口が位置する部分から奥側に向かって、最も径の大きな第1収納空間53と、第1収納空間53よりもさらに径の小さな第2収納空間54と、第2収納空間54よりもさらに径の小さな第3収納空間55(小型収納空間)とが形成され、これらが連続して一体の空間を形成している。この空間は、ボールペン本体3のペン先部分を収納するペン先収納空間56となっている。
より詳細には、第1収納空間53は、主に、ボールペン本体3のペン先側に形成されたテーパ状の部分(詳しくは後述する)のうち、後方側に位置する部分を収納するための空間となっている。
そして、第2収納空間54は、主に、ボールペン本体3のペン先側に形成されたテーパ状の部分(詳しくは後述する)のうち、前方側に位置する部分を収納するための空間となっている。
また、第3収納空間55は、主にボールペンチップ4を収納するための空間となっている。
第1収納空間53は、一方端が外部に開放されており、他方端が第2収納空間54と連続する略円柱状の空間となっている。そして、第1収納空間53と第2収納空間54の境界部分では、第2収納空間54側に向かうにつれて狭径となっていく環状テーパ部59が形成されている。
第2収納空間54は、一方端が第1収納空間53に開放されており、他方端側には、他方端から一方端側に突出する円筒状部61が形成されている。つまり、この円筒状部61は、第3収納空間55側から第1収納空間53側へ突出しており、片側端部が第2収納空間54の内部に位置している。そして、この片側端部に形成された開口面が第2収納空間54と第3収納空間55との境界部分となっている。
第3収納空間55は、一方端が第2収納空間54に開放されており、他方端が閉塞された略円柱状の空間となっている。ここで、第3収納空間55は、上記した係合突起49及び円筒状部61の内側に形成される空間となっている。言い換えると、係合突起49及び円筒状部61が連結して形成される略有底円筒状の部分(内蓋部)の内側に形成される空間となっている。
すなわち、第1収納空間53と、第2収納空間54と、第3収納空間55が一体となって形成されるペン先収納空間56は、キャップ2のうちで外形が比較的狭径となる一方端側から比較的拡径された他方端側に向かって段階的に狭くなっていく空間となっている。
ボールペン本体3は、図4で示されるように、ペン軸形成部10、ペン先形成部11(テーパ筒部)、押圧片12、バネ13(付勢部材)、尾栓14を有する構成となっている。
ペン軸形成部10は、図5で示されるように、外形が略円筒状であって長手方向各部における径の大きさが異なる構造となっている。すなわち、このペン軸形成部10は、最も径の大きなインキタンク形成部20(塗布液収容部)と、インキタンク形成部20よりも径の小さな連結部21と、連結部21よりもさらに径の小さなチップ取付部22(筒状体)とを有している。そして、ペン軸形成部10の後端側から前端側に向かって、インキタンク形成部20、連結部21、チップ取付部22の順に連続している。
これらインキタンク形成部20、連結部21、チップ取付部22はいずれも略円筒形であり、その中心軸は同一となっている。このため、ペン軸形成部10の外周面では、インキタンク形成部20と連結部21とが連結している部分と、連結部21とチップ取付部22とが連結している部分に段差が形成されている。すなわち、インキタンク形成部20と連結部21、連結部21とチップ取付部22はそれぞれ段差を介して連続した状態となっている。
そして、ペン軸形成部10の内部においても、図6に示されるように、径の異なる3つの空間が連続している。すなわち、インキタンク形成部20の内部に位置する貯留用空間24と、連結部21の後側大半部分の内部に位置する第1流路形成空間25と、連結部21の前端側の一部及びチップ取付部22の内部に位置する第2流路形成空間26もまた連続している。
また、この貯留用空間24、第1流路形成空間25、第2流路形成空間26が連通し、一体の空間である軸内空間27を形成している。この軸内空間27は、ペン軸形成部10の後端から前端までを貫通して延びる貫通孔でもある。
具体的には、この軸内空間27は、前端側に向かうにつれて内径が小さくなっていく空間となっている。すなわち、第1流路形成空間25は、貯留用空間24よりも径方向(図6における上下方向)の長さが短くなっており、第2流路形成空間26は、この第1流路形成空間25よりもさらに径方向の長さが短くなっている。
そして、貯留用空間24と第1流路形成空間25の境界となる部分と、第1流路形成空間25と第2流路形成空間26の境界となる部分には、それぞれ段差が形成されている。すなわち、貯留用空間24、第1流路形成空間25、第2流路形成空間26はそれぞれ段差を介して連続している。
つまり、軸内空間27の内周面は、内径の異なる複数の部分が長手方向で段差を介して連続しており、前方に向かうにつれて段階的に狭径となっていく。
ここで、チップ取付部22には、ボールペンチップ4が一体に取り付けられている。ボールペンチップ4の前端部分は、チップ取付部22の前端開口、すなわち、軸内空間27の前端開口から前方へ突出した状態となっている。対して、ボールペンチップ4の後端部分は第2流路形成空間26の内部に位置している。そして、チップ取付部22の内周面とボールペンチップ4の外周面とは液密に密着した状態となっている。
ところで、詳しくは後述するが、インキタンク形成部20の内部空間である貯留用空間24は、使用時にインキを充填するインキタンクとして機能する部分となっている。そして、連結部21及びチップ取付部22の内部に形成される空間である第1流路形成空間25、第2流路形成空間26は、インキタンク(貯留用空間24)に充填されたインキをボールペンチップ4に供給するためのインキ供給流路として機能する部分となっている。
つまり、ペン軸形成部10は、ペン軸となる部分であり、インキタンクとして機能する部分であり、インキ供給流路として機能する部分であり、ボールペンチップ4を取り付ける部分でもある。別言すると、本実施形態のボールペン1は、インキタンクと、インキ供給流路と、ボールペンチップ4を固定する部分が一体に形成されている。そして、この一体に形成された部分がペン軸部分、すなわち、使用者が直接手で持つ部分となっている。
ペン先形成部11は、図4で示されるように、その外周面が前端側に向かうにつれて狭径している。すなわち、ペン先形成部11は、テーパ形状の外周面を有する筒体となっている。
なお、ペン先形成部11の内周面には、内側に向かって突出する環状突起(図示しない)が設けられている。このことから、ペン先形成部11は、ペン軸形成部10の前端側に位置する狭径となった部分(連結部21、チップ取付部22)に外嵌固定することが可能となっている。すなわち、ペン先形成部11の内周面に形成された環状突起(図示しない)と、ペン軸形成部10の狭径部分における外周面に形成された突起とが係合し、一体に固定することが可能な構造となっている。
押圧片12は、後端側が開放された略有底円筒状の部材である(後端側の開放部分については、図4では図示を省略する)。また、押圧片12の前端面は、前方に向かって丸みを帯びて凸となっている。
バネ13は、コイルばねのように、細長い金属線を間隔を空けつつ螺旋状に巻いて形成したものである。
ここで、本実施形態のバネ13は、所謂座巻きを形成しない構造となっている。すなわち、自然状態におけるバネ13の長手方向両端部では、図7で示されるように、長手方向で隣接する部分間に隙間αが形成されることとなる。
なお、ここでいう自然状態とは、外力が加わらない状態であるものとする。
さらに詳細には、自然状態のバネ13は、長手方向の片側端部から他方端部に至る全ての領域において、長手方向で隣接する部分間に隙間αが形成された状態となっている。別言すると、バネ13は、所謂密着巻きされた部分がなく、自然状態では長手方向で隣接する部分同士が当接することのない構造となっている。
このことから、バネ13の一巻目の部分13aと、この一巻目の部分13aと連続する二巻目の部分13bに注目すると、一巻目の部分13aの一部と、それに長手方向で対向する二巻目の部分13bの一部との間に隙間αが形成されることとなる。以下、二巻目の部分13bと三巻目の部分13c、三巻目の部分13cと四巻目の部分(付番を省略)、・・・についても同様に、長手方向で対向する部分の間に隙間αが形成されることとなる。つまり、バネ13では、いずれの部分であっても長手方向で隣接する部分間に隙間αが形成されることとなる。
また、バネ13の両端部13α,13βは、図8で示されるように、径方向内側に向かって曲げられて、それぞれバネ巻の外縁よりも内側に位置した状態となっている。
より詳細には、バネ13の両端部13α,13βは、いずれもバネ13の最大径部分の外周縁よりも内側に位置した状態となっている。さらにいうと、本実施形態では、いずれもバネ13の最大径部分の内周縁よりも内側に位置した状態となっている。
尾栓14は、図9で示されるように、外形が略有底円筒状の部材であり、前端部分(図9では下端部分)が外部に開放されている。
尾栓14の外周面には、後端部分よりもやや前方に位置する部分(図9では上端部分よりもやや下方に位置する部分)には、フランジ部35が設けられている。
このフランジ部35は、尾栓14の外周面から径方向外側へ突出しており、尾栓14の周方向において環状に連続する略円環板状の部分となっている。
さらに、尾栓14の後端面(図9では上端面)では、その中心部分に内外を連通する通気孔36が設けられている。つまり、この通気孔36は、尾栓14の後端面(図9では上端面)を形成する円板状の部分を部材厚方向に貫通する貫通孔となっている。
続いて、尾栓14の内部構造について説明する。
図9(b)で示されるように、尾栓14の内部では、内部空間37の後端面から前方に突出する(図9(b)では上端面から下方に突出する)略円筒状の内筒部38が形成されている。
ここで、尾栓14の後端面(図9(b)では上端面)に形成された通気孔36は、内筒部38の内側空間と連通した状態となっている。また、この内筒部38の内側空間は、その前端部分(図9(b)では下端部分)で尾栓14の内部空間37に開放されている。
つまり、尾栓14は、後端面に形成された通気孔36と、内筒部38の内側空間を介して内外が連通した状態となっている。
次に、本実施形態のボールペン1の組み立て構造について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図10で示されるように、ペン軸形成部10の内部にインキを充填し、さらに後端側から潤滑剤、密閉剤、逆流防止剤等(図中の符号40,41で示す部分であり、以下、単に潤滑剤等40,41とも示す)を入れ込んだ状態とする。
なお、潤滑剤、密閉剤、逆流防止剤は必ずしも3種類の物質を入れ込む必要はなく、1種類の物質が2以上の機能を兼ねるものであってもよい。例えば、所謂2液型のシリコーンを挿入することでシリコーンの層を形成し、シリコーンの層を密閉剤及び逆流防止剤として機能させてもよい。
さらに、後端側から軸内空間27に押圧片12、バネ13を入れ込み、ペン軸形成部10の後端部分に尾栓14を取り付けた状態とする。このことにより、ペン軸形成部10の軸内空間27では、前端側から後端側に向かってインキ、潤滑剤等40,41、押圧片12、バネ13が順に配された状態となる。
そして、潤滑剤等40,41、押圧片12、バネ13は、ボールペン本体3の使用時において、常時インキを加圧する液体加圧手段として機能する。
加えて、ペン軸形成部10の前端側部分にペン先形成部11を外嵌し、一体に取り付けた状態とする。このことにより、ボールペン本体3が完成する。
ここで、ボールペン本体3のペン先側の部分に注目すると、ペン先形成部11の前端開口63からペン軸形成部10の先端部分が僅かに突出した状態となっている。より詳細には、ペン先形成部11の内孔の前端開口63から、チップ取付部22の先端部分が外部に突出し、露出した状態となっている。そして、このチップ取付部22の内孔からボールペンチップ4が突出している。
このことから、ボールペン本体3は、ボールペンチップ4の先端部分の直後に位置する部分(後端側部分)が、チップ取付部22の先端部分に取り囲まれており、径方向の長さがボールペンチップ4の先端部分に比べて長くなっている。また、この部分のさらに直後に位置する部分は、ペン先形成部11に取り囲まれており、径方向の長さがさらに長くなっている。
すなわち、ボールペン1のペン先側からペン軸側へ向かう方向において、チップ取付部22の先端部分は、ボールペンチップ4とペン先形成部11の間に位置した状態となっている。そして、チップ取付部22の先端部分は、ボールペンチップ4よりも径方向の長さが長く、ペン先形成部11よりも径方向の長さが短い状態となっている。
そして、ボールペンチップ4の外周面と、チップ取付部22の外周面と、ペン先形成部11の外周面とは、ペン先側からペン軸側へ向かって段差を介して連続した状態となっている。
つまり、本実施形態では、ボールペンチップ4の後端側をチップ取付部22が取り巻いており、チップ取付部22の後端側の大部分をペン先形成部11が取り巻いた状態となっているといえる。別言すると、ボールペンチップ4の後端側の径方向外側にチップ取付部22が位置した状態となっており、チップ取付部22の先端側の一部を除いた部分の径方向外側にペン先形成部11が位置した状態となっている。
本実施形態のボールペン1は、インキが充填された状態(図10で示される状態)で筆記を続けていくと、インキが減少していき、それに伴って押圧片12がペン先側へと移動していく(図11で示される状態となる)。このとき、バネ13もまた、大きく縮んだ状態から少しずつ延びていき、最終的に僅かに縮んだ状態まで移行する。このことにより、バネ13が押圧片12及び潤滑剤等40,41を押圧し、押圧片12及び潤滑剤等40,41を介してインキを加圧する。
より詳細に説明すると、本実施形態では、全くインキが使用されていない初期状態では(図10で示される状態)、バネ13が自然状態の約4分の1の長さに縮む構成となっている。さらに、インキタンク形成部20内のインキを使いきった状態では、バネ13が自然状態の約2分の1の長さに縮む構成となっている。
すなわち、インキタンク形成部20内のインキを使いきるまでの間、バネ13は常時縮んだ状態となっており、そのことにより、インキは常時加圧されることとなる。
なお、「約」4分の1の長さとは、プラスマイナス5mm程度の誤差を許容するものとする。約2分の1の長さも同様である。
言い換えると、インキの加圧時においてバネ13が最も圧縮された状態では、バネ13は、約4分の1の長さに縮んだ状態となっている。また、インキの加圧時においてバネ13が最も伸びた状態では、バネ13は、約2分の1の長さに縮んだ状態となっている。
なお、インキの加圧時においてバネ13が最も圧縮された状態、言い換えると、バネ13の使用時における最圧縮状態(図10で示される状態)では、バネ13の径方向の長さがバネ13を収容するインキタンク形成部20の径方向の長さよりも短くなっている。このことから、バネ13の径方向における外縁部分と、インキタンク形成部20の内周面の間には間隔が形成されている。このことにより、バネ13がインキタンク形成部20の内周面に接触しない構造となっている。
そして、このボールペン本体3に対し、別途形成したキャップ2を取り付ける事により、ボールペン1が完成する。
つまり、キャップ2の端部開口からボールペン本体3のペン先部分を挿入していくと、図12で示されるように、キャップ2の開口縁の外側に位置する部分がインキタンク形成部20の前端面に当接する。このとき、ペン先形成部11の外周面のうちで後端側に位置する部分に形成された環状突起(図示しない)と、キャップ2の内周面のうちで後端側(開口側)に位置する部分に形成された環状突起とが係合し、これらが一体に取り付けられた状態となる。
ボールペン本体3に対してキャップ2を取り付けた状態につき、具体的に説明する。
図12で示されるように、キャップ2のうち、第1収納空間53にはペン先形成部11の後端側の大部分が収納され、第2収納空間54にはペン先形成部11の前端側の部分が収納された状態となっている。ここで、チップ取付部22の前端部分は、上記したように、ペン先形成部11の前端開口63から前方に突出している。そして、第2収納空間54の前端側に位置する円筒状部61には、このチップ取付部22の前端部分が後方側から挿入された状態となっている。
このため、チップ取付部22の前端部分から前方に突出するボールペンチップ4の前端部分は、係合突起49及び円筒状部61の内側に形成される第3収納空間55に配された状態となっている。言い換えると、ボールペンチップ4の前端部分(ボールペン本体3のペン先周辺部分)は、第3収納空間55に後方側から挿入された状態となっている。
このとき、円筒状部61の内周面と、チップ取付部22の前端部分の外周面とが密着した状態となっている。このことにより、係合突起49及び円筒状部61の内側に位置する第3収納空間55が気密状態に封止された状態となっている。
つまり、ボールペンチップ4の前端部分は、気密状態に封止された第3収納空間55の内部に収納された状態となっている。
詳細に説明すると、本実施形態では、図12で示されるように、円筒状部61の一部が第2収納空間54の内部に位置しており、円筒状部61の外周面と第2収納空間54の内壁部分の外周面の間に間隔が形成されている。言い換えると、円筒状部61が第2収納空間54の内部に突出しており、円筒状部61の外周面の外側部分に空間が形成されている。このことから、円筒状部61の内側にチップ取付部22を挿入するとき、円筒状部61が撓みやすくなっている。
したがって、チップ取付部22の前端部分を円筒状部61に押し当て、押し込むと、円筒状部61が撓んで拡径する。そして、円筒状部61にチップ取付部22の前端部分が挿入されると、円筒状部61の復元力によって円筒状部61の内周面がチップ取付部22の外周面と密着する。
つまり、本実施形態では、円筒状部61の外周面と第2収納空間54の内壁部分の外周面の間に間隔を形成することにより、円筒状部61を撓み易くさせ、円筒状部61の内周面とチップ取付部22の外周面とを密着させ易い構成としている。このことにより、第3収納空間55は、高い気密性を維持できる。
加えて、係合突起49には化粧板部42の係合筒47が外嵌された状態となっている。詳細には、係合突起49の外周面のうちの略全ての部分は、係合筒47の内周面と密着した状態となっている。そして、この係合筒47の中心軸と、係合突起49及び円筒状部61(内蓋部)の中心軸とが略同一となっている。このことから、キャップ2の装着時に、係合突起49が歪み難い構造となっている。
ここで、仮に化粧板部42を設けない場合について考える。
係合突起49は可撓性を有するので、チップ取付部22を挿入する際に、ボールペンチップ4をキャップ2の中心軸に沿う方向に挿入しなかった場合、言い換えると、ボールペンチップ4を斜め方向から押し当てる等してしまった場合、撓んで姿勢が変わってしまう可能性がある。そして、係合突起49が傾いたりしてしまうと、ボールペンチップ4及びチップ取付部22が挿入し難くなってしまう。
これに対し、本実施形態では、係合突起49の大部分が係合筒47の内孔に挿入された状態となっており、係合突起49が撓みにくい構造となっている。そのため、ボールペンチップ4及びチップ取付部22を挿入する際、係合突起49の姿勢が安定し、円筒状部61が拡径するので、ボールペンチップ4及びチップ取付部22を挿入し易くなっている。
さらに、ボールペンチップ4の先端部分を収納した第3収納空間55は、非常に小さな空間となっている。このことから、インキ溶剤の蒸発によって発生する蒸気がボールペンチップ4の先端部分から第3収納空間55に流入する際、第3収納空間55の内部に流入可能な蒸気量が非常に少なくなっている。つまり、蒸気が第3収納空間55の内部流入しても、すぐにこの空間における蒸気の濃度が飽和状態となり、多量の蒸気が流入することがない構造となっている。
このように、本実施形態では、第3収納空間55を非常に小さな空間とすることにより、ボールペンチップ4の先端近傍におけるインキ溶剤の多量の蒸発を防止している。別言すると、ボールペンチップ4の先端近傍でインキが乾燥し難くなっている。
より具体的には、インキを乾燥し難くするという観点から、第3収納空間55の断面積は、1.0平方ミリメートル以上12.0平方ミリメートル以下であることが好ましく、より好ましくは、4.0平方ミリメートル以上10.0平方ミリメートル以下であり、さらに好ましくは7.7平方ミリメートルとなっている。なお、プラスマイナス0.5平方ミリメートル程度の誤差を許容するものとする。
同様に、インキを乾燥し難くするという観点から、第3収納空間55の容積は、8.0立方ミリメートル以上96.0立方ミリメートル以下であることが好ましく、より好ましくは、32.0立方ミリメートル以上80.0立方ミリメートル以下であり、さらに好ましくは63.1立方ミリメートルとなっている。なお、プラスマイナス0.5立方ミリメートル程度の誤差を許容するものとする。
加えて、インキを乾燥し難くするという観点から、第3収納空間55の断面積は、第1収納空間53、第2収納空間54、第3収納空間55のうちで最大の空間である第1収納空間53の7.0パーセント以上19.0パーセント以下であることが好ましく、より好ましくは、8.5パーセント以上17.5パーセント以下であり、さらに好ましくは13.0パーセントとなっている。
なお、プラスマイナス3パーセント程度の誤差を許容するものとする。
また、第3収納空間55の容積は、第1収納空間53、第2収納空間54、第3収納空間55からなる空間全体の容積の0.01パーセント以上0.1パーセント以下であることが好ましく、より好ましくは、0.01パーセント以上0.7パーセント以下であり、さらに好ましくは0.04パーセントとなっている。
なお、プラスマイナス0.01パーセント程度の誤差を許容するものとする。
また、ボールペンチップ4の先端部分が第3収納空間55に収納された状態では、ボールペンチップ4の先端部分が第3収納空間55の内壁部分、すなわち、係合突起49及び円筒状部61の内周面に接触しない状態となっている。このように、ボールペンチップ4の先端部分を第3収納空間55に挿入するとき、この先端部分が係合突起49及び円筒状部61の内周面に当接しない構造とすると、ボールペンチップ4のボールがペン軸側に押し込まれるということがない。したがって、ボールペンチップ4のボールに付着したインキもまたペン軸側へ押し込まれるということがなく、ボールペンチップ4の内部におけるインキの詰まりを防止することができる。
1 ボールペン
2 キャップ
4 ボールペンチップ
11 ペン先形成部(テーパ筒部)
12 押圧片
13 バネ(付勢部材)
20 インキタンク形成部(塗布液収容部)
22 チップ取付部(筒状体)
53 第1収納空間
54 第2収納空間
55 第3収納空間(小型収納空間)

Claims (4)

  1. 塗布液を充填可能な塗布液収容部と、塗布液を塗布するためのボールペンチップを備え、先端部にキャップを着脱自在に装着してなるボールペンであって、
    前記塗布液収容部には、塗布液を前記ボールペンチップ側へ加圧するための液体加圧手段が収容されており、前記液体加圧手段は、少なくとも押圧片と、当該押圧片をボールペンチップ側へ付勢する付勢部材とを有するものであり、
    前記キャップの内部には、一端が閉塞された有底筒状の内蓋部が設けられており、この内蓋部の内部に、前記ボールペンチップの先端部分を収納するための小型収納空間が形成され、
    前記キャップの装着時には、前記ボールペンチップの後端側を取り巻く部分が前記小型収納空間の開放部分を閉塞し、且つ、前記ボールペンチップの先端部分と前記小型収納空間の内周面とが離間しているものであり、
    ペン先側に向かうにつれて狭径となるテーパ筒部と、前記ボールペンチップの後端側を取り巻く筒状体を有し、
    前記テーパ筒部は、前記筒状体を取り巻いた状態となるように外嵌するものであり、
    前記テーパ筒部の内孔から筒状体が突出し、当該筒状体の内孔から前記ボールペンチップが突出するものであり、
    前記内蓋部の内周面と前記筒状体の外周面とが密着することにより、前記小型収納空間の開放部分が気密状態に閉塞されることを特徴とするボールペン。
  2. 前記キャップは、長手方向の一方側のみが開放された筒体であり、
    前記キャップの内部には、最も広い空間である第1収納空間と、前記第1収納空間よりも狭く前記小型収納空間よりも広い第2収納空間が形成されており、
    前記キャップの開放された部分から奥側に向かって、前記第1収納空間、前記第2収納空間、前記小型収納空間が順に連続しており、
    前記第2収納空間には、前記内蓋部の一部が位置しており、前記第2収納空間の内壁部分と前記内蓋部の外周面の間に間隔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のボールペン。
  3. 前記小型収納空間の断面積は1.0平方ミリメートル以上12.0平方ミリメートル以下であり、前記小型収納空間の容積は8.0立方ミリメートル以上96.0立方ミリメートル以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のボールペン。
  4. 前記液体加圧手段は、潤滑剤、密閉剤、逆流防止剤のいずれか1以上として機能する1以上の物質を有し、
    前記塗布液収容部の内部空間と連続し、当該内部空間よりも狭径であり、塗布液を前記ボールペンチップに供給する塗布液の供給流路を備え、
    前記物質は、前記押圧片よりも前記ボールペンチップ側に位置することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のボールペン。
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