JP6322598B2 - 疎水化処理方法、疎水化処理装置及び疎水化処理用記録媒体 - Google Patents

疎水化処理方法、疎水化処理装置及び疎水化処理用記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、基板の表面を疎水化するための方法、装置及び記録媒体に関する。
半導体を製造するプロセスは、ウェハ(基板)の表面にエッチング用のレジストパターンを形成する工程を有する。レジストパターンは、基板の表面に形成されたレジスト膜を露光及び現像することで形成される。レジストパターンの剥離又は倒れを防止するため、レジスト膜は基板の表面に対して密着している必要がある。レジスト膜と基板との高い密着性を確保するため、レジスト膜を形成する前にウェハ表面を疎水化処理することが行われている。
基板表面を疎水化するための化合物としてHMDS(ヘキサメチルジシラザン、(CHSiNHSi(CH)が知られている。特許文献1は、基板面内の疎水性のばらつきを少なくするという課題に対し、基板を疎水化処理する際、HMDSガスを断続的に密閉容器内に供給することにより、ガスの供給に伴って基板のガスが当たる部分の温度が著しく低くなるのを抑制し、これによって上記課題を解決することを開示する。特許文献1の段落[0008]には「密閉容器内に導入されるHMDSガスはウエハWの温度よりも低い」と記載され、段落[0009]には「HMDSガスを用いた疎水化処理では、処理時のウエハWの温度が高いほどウエハ表面の疎水性が高くなる」と記載されている。
特許文献2は、HMDSが水分によって加水分解されることによって基板表面上に異物が発生し得るという課題を開示する。この課題を解決するため、特許文献2は、基板表面から水分を蒸発させるための熱処理を行う工程から、基板表面を疎水化する工程までを、除湿された雰囲気下で行うことを開示する。なお、特許文献2の段落[0052]には「ウェーハ10表面を蒸気状のHMDSに暴露する。この間・・・ウェーハ10を例えば110℃に加熱しておく(ステップS3)。なお、ここでの加熱温度は110℃に限定されるものではなく、ウェーハ10表面への水分の再吸着を抑制することができればよい。例えば、100℃以上であればよい。」と記載されている。
特開2000−150368号公報 特開2004−103850号公報
本発明者らの検討によると、基板がHMDSガスに十分に曝された後に基板を熱処理すれば、特許文献1に記載のとおり、その熱処理温度が高いほど基板の疎水性が高くなる傾向にある。しかし、本発明者らは、基板がHMDSガスに十分に曝されていないうちに熱処理のために基板を加熱してしまうと、熱処理温度を高めても基板の疎水性が期待通りに高くならないことを見出した。
本発明は、基板の熱処理温度に応じて期待される疎水化度を基板に対して十分安定的に付与できる疎水化処理方法並びにこれに用いる装置及び記録媒体を提供することを目的とする。
本発明に係る疎水化処理方法は、基板の表面を疎水化するためのものであり、(A)基板の表面に疎水化のための処理ガスを供給する工程と、(B)処理ガスを含む雰囲気に基板の表面を所定の時間にわたって曝す工程と、(C)上記(B)工程後、処理ガスの存在下、基板を加熱する工程とを備える。
上記疎水化処理方法によれば、低温条件下(例えば15〜35℃)において基板表面に十分量の処理ガスに含まれる反応物分子(例えばHMDS分子)を物理吸着させた後((A)工程及び(B)工程)、基板の熱処理(例えば加熱温度60〜180℃)を実施することができる((C)工程)。15〜35℃の低温条件下においては反応物分子の基板表面への物理吸着が支配的であると推察され、他方、60〜180℃の高温条件下においては反応物分子と基板表面との化学反応が支配的であると推察される。
基板表面に対して反応物分子を物理吸着させる時間(例えば2〜10秒)を十分に確保することで、基板の熱処理温度に応じて期待される疎水性を基板に対して十分に安定的に付与できる。本発明者らの検討によれば、従来の疎水化処理装置にあっては、処理ガスの供給源と疎水化処理が行われるチャンバとの間に距離(例えば5〜6m)があり、これらを連結する配管のどこに開閉弁を配置するかに起因して、高温で熱処理(例えば140℃以上)を実施した場合に疎水化処理装置の性能に差が生じ得る。
図11の(a)及び(b)はいずれも疎水化用の液状反応物(ここではHMDS液)の供給源A(右側)から流路Lを通じて疎水化処理を行うチャンバC(左側)に処理ガス(ここではHMDSの蒸気を含む窒素ガス)を供給する機構を示したものである。図11の(a)はチャンバCの近くに三方弁V1を配置した場合、図11の(b)は供給源Aの近くに三方弁V1を配置した場合をそれぞれ示す。なお、供給源Aから三方弁V1までの流路Laの外側には、その内部でHMDSの蒸気が結露しないようにヒータHが設けられていてもよい。また、三方弁V1には窒素ガス供給用配管が接続されており、三方弁V1からチャンバCまでの流路Lb及びチャンバC内を窒素ガスでパージできるようになっている。
図11の(a)に示す構成とした場合、三方弁V1がチャンバCの近くにあり且つ供給源Aから三方弁V1までの流路Laには通常、処理ガスが充填されているため、HMDSの蒸気がチャンバCに導入されるように三方弁V1を切り換えた後、比較的短時間のうちにチャンバCへのHMDSの蒸気の供給が開始される。このため、HMDSの分子が基板表面に物理吸着する時間を確保しやすいというメリットがある。その反面、流路LaにHMDSの蒸気が定常的に残留するため、処理毎の性能差が生じやすいというデメリットがある。
図11の(b)に示す構成とした場合、HMDSの蒸気が定常的に残留する流路Laが短いため、処理毎の性能差を抑制できるというメリットがある。その反面、三方弁V1からチャンバCまでの流路Lbは処理毎に窒素ガスでパージされるため、HMDSの蒸気がチャンバCに導入されるように三方弁V1を切り換えた後、HMDSの蒸気がチャンバCに実際に供給されるまでに数秒を要する。三方弁V1の切換えと同時に基板の加熱を開始する制御を行った場合、その数秒の間に基板表面の温度が上昇してしまい、HMDS分子の物理吸着が不十分なまま基板の熱処理が行われるというデメリットがある。
本発明に係る疎水化処理方法によれば、例えば上記のような装置の構成上の相違に関わらず、基板の熱処理温度に応じて期待される疎水化度を基板に対して十分に安定的に付与できるというメリットがある。つまり本発明に係る疎水化処理方法は疎水化処理装置のロバスト性向上に貢献できる。
疎水化用の反応物分子の物理吸着を十分に生じさせる観点から、(A)工程及び(B)工程は加熱用の熱板から離れた位置に基板を配置した状態で実施すればよい。(C)工程は熱板に近接した位置に基板を配置した状態で実施すればよい。この場合、上記疎水化処理方法は(B)工程後であり且つ(C)工程前に、基板を熱板に近接した位置に移動させる工程を更に備えればよい。
同様の観点から、(A)工程及び(B)工程は加熱用の熱板から離隔した上方位置に基板を配置した状態で実施すればよい。(C)工程は熱板に近接した位置に基板を配置した状態で実施すればよい。この場合、上記疎水化処理方法は(B)工程後であり且つ(C)工程前に、基板を熱板に近接した位置まで降下させる工程を更に備えればよい。
(C)工程における基板の加熱は熱板以外の手段によって実施してもよい。例えば、(C)工程は加熱された処理ガスを基板の表面に供給することによって実施してもよい。あるいは、(C)工程における加熱は輻射加熱用の光を基板に照射することによって実施してもよい。
反応物分子の基板表面に対する物理吸着と、反応物分子と基板表面との化学反応とをそれぞれ異なるチャンバで実施してもよい。すなわち、(A)工程及び(B)工程は物理吸着用チャンバ内で実施され、(C)工程は熱板を収容し且つ物理吸着用の横方向に位置する化学反応用チャンバ内で実施されてもよい。この場合、上記疎水化処理方法は(B)工程後であり且つ(C)工程前に、基板を物理吸着用チャンバから化学反応用チャンバに搬送する工程を更に備えればよい。
反応物分子を含む処理ガスが他の処理に悪影響を及ぼすのを抑制するため、上記疎水化処理方法は基板の周囲側から処理ガスを含む気体を吸引する工程を更に備えてもよい。また、基板の裏面が疎水化されるのを抑制するため、(A)工程及び(B)工程において基板の裏面に不活性ガス又は空気を供給してもよい。(A)工程及び(B)工程は低温条件下(例えば15〜35℃)でなされるため、基板の裏面側に不活性ガス又は空気を供給しても高温条件下では問題となりやすい温度の不均一性に起因する処理のばらつきの問題は生じにくい。なお、基板の裏面側に供給する不活性ガス又は空気の温度も低温(例えば15〜35℃)であることが好ましい。
上記疎水化処理方法は、(A)工程の実施に先立ち、処理ガスの供給源と、基板の疎水化処理が実施されるチャンバとをつなぐ流路に対して供給源から処理ガスを供給することにより、流路内の供給源側からチャンバの手前までの領域を処理ガスで満たす工程を更に備えてもよい。図11の(b)に関する上述の説明のとおり、三方弁V1からチャンバCまでの流路Lが窒素ガス(不活性ガス)で満たされている場合、供給源AとチャンバCとを導通状態とした後、処理ガスがチャンバCに実際に供給されるまでに数秒を要する。これに対し、(A)工程の実施に先立ち、流路L内の窒素ガスの一部を処理ガスに置換しておくことで、(A)工程を実施するために供給源AとチャンバCとを導通状態とした後、ごく短い時間のうちに処理ガスをチャンバCに導入することができる(図12参照)。
流路内の不活性ガスの一部を処理ガスに置換する工程は、前の基板の疎水化処理が終了し、次の基板の疎水化処理を開始するまでの間に実施してもよい。すなわち、上記疎水化処理方法は、(A)〜(C)工程において、処理ガスの供給源と、基板の疎水化処理が実施されるチャンバとをつなぐ流路を通じてチャンバに供給源から処理ガスを供給した後、流路を通じてチャンバに不活性ガスを供給する工程と、次の基板の疎水化処理を開始するに先立ち、流路に対して処理ガスの供給源から処理ガスを供給することにより、流路内の供給源側からチャンバの手前までの領域を処理ガスで満たす工程を更に備えてもよい(図13参照)。
上述のように、流路内の供給源側からチャンバの手前までの領域を処理ガスで満たす際、供給源から過剰量の処理ガスが供給され、意図しないタイミングで処理ガスがチャンバに流れ込むことを防止する観点から、流路の途中であってチャンバのガス吐出口の近傍に三方弁を設けてもよい(図14参照)。
上記疎水化処理方法を実施するための具体的な装置としては以下の第1〜3の態様が挙げられる。これらの態様に係る装置によれば、基板表面に対して疎水化用の反応物分子を十分に物理吸着させる時間を確保することができ、これにより基板の熱処理温度に応じて期待される疎水性を基板に対して十分に安定的に付与できる。
第1の態様に係る装置は、疎水化のための処理ガスの供給源と、基板の表面に間隙をもって対向する内面を有する蓋部と、蓋部に形成されたガス吐出口と、供給源からガス吐出口まで処理ガスを移送する流路と、基板を加熱するための熱板と、熱板の上方において基板を昇降させる複数の支持ピンとを備え、熱板から離隔した上方位置に複数の支持ピンによって基板を保持した状態でガス吐出口から基板の表面に対して処理ガスを供給可能である。
第2の態様に係る装置は、疎水化のための処理ガスの供給源と、基板の表面に間隙をもって対向する内面を有する蓋部と、蓋部に形成されたガス吐出口と、供給源からガス吐出口まで処理ガスを移送するための第1の流路と、供給源からガス吐出口まで処理ガスを移送するための第2の流路と、第2の流路で移送される処理ガスを加熱するヒータとを備え、供給源からガス吐出口までの流路を第1の流路から第2の流路に切り替え可能である。
第3の態様に係る装置は、疎水化のための処理ガスの供給源と、基板を収容可能であり、処理ガスが供給されることによって基板の表面が処理ガスに曝される物理吸着用チャンバと、基板を収容可能であり、基板を加熱するための熱板を有し、基板が加熱される化学反応用チャンバと、物理吸着用チャンバから化学反応用チャンバに基板を搬送する搬送プレートとを備える。物理吸着用チャンバ内において基板の裏面への反応物分子の物理吸着を抑制するため、搬送プレートは基板が物理吸着用チャンバ内にあるときに基板を支持し且つ基板の裏面側に不活性ガス又は空気を供給する流路を有してもよい。物理吸着用チャンバ内における処理時の基板の温度は例えば15〜35℃であり、化学反応用チャンバ内における処理時の基板の温度は例えば60〜180℃である。
本発明は、疎水化処理装置に、上記疎水化処理方法を実行させるためのプログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な疎水化処理用記録媒体を提供する。
本発明によれば、基板の熱処理温度に応じて期待される疎水化度を基板に対して十分安定的に付与できる。
図1は本発明に係る疎水化処理装置(疎水化処理ユニット)が適用される基板処理システムの斜視図である。 図2は図1中のII−II線に沿う断面図である。 図3は図2中のIII−III線に沿う断面図である。 図4は第1実施形態に係る疎水化処理ユニットの概略構成を示す断面図である。 図5は疎水化処理ユニットのチャンバが開いた状態で(A)工程及び(B)工程を実施している様子を示す断面図である。 図6は疎水化処理ユニットのチャンバを閉じた状態で(C)工程を実施している様子を示す断面図である。 図7は疎水化処理ユニットのチャンバを閉じた状態でガス置換工程を行っている様子を示す断面図である。 図8は第2実施形態に係る疎水化処理ユニットで(A)工程及び(B)工程を実施している様子を示す断面図である。 図9は第2実施形態に係る疎水化処理ユニットで(C)工程を実施している様子を示す断面図である。 図10(a)〜(d)は第3実施形態に係る疎水化処理ユニットによって疎水化処理を行っている様子を模式的に示す断面図である。 図11(a)及び(b)は処理ガスの供給源から流路を通じてチャンバに処理ガスを供給する機構を示す模式図である。 図12(a)〜(c)は流路内の不活性ガスの一部を処理ガスに置換する工程を含むプロセスの一例を示す模式図である。 図13(a)〜(c)は流路内の不活性ガスの一部を処理ガスに置換する工程を含むプロセスの他の例を示す模式図である。 図14(a)は供給源からの処理ガスを三方弁から排気側に移送する様子を示す模式図であり、図14(b)は供給源からの処理ガスを三方弁からチャンバに供給する様子を示す模式図である。 図15(a)及び(b)は基板表面の疎水性の指標である水滴の接触角の説明するための模式図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。本実施形態の疎水化処理ユニット(疎水化処理装置)は、基板処理システムにおいて、ウェハの表面を疎水化する装置である。なお、ウェハの疎水性(又は親水性)を示す指標として、一般にウェハの表面に滴下された水滴の接触角が用いられる。図15に示すように、水滴Dの中心と水滴Dの外縁とを結ぶ線(一点鎖線)とウェハWの表面とのなす角度θとし、この角度を2倍した角度2θが接触角である。図15(a)は表面の疎水性が高いウェハWに水滴Dを滴下した状態を示し、他方、図15(b)は表面の疎水性が低いウェハWに水滴Dを滴下した状態を示す。
[基板処理システムの構成]
まず、図1〜3を参照しながら基板処理システム1について説明する。基板処理システム1は、塗布現像装置2と露光装置3とを備える。露光装置3は、レジスト膜の露光処理を行う。具体的には、液浸露光等の方法によりレジスト膜(感光性被膜)の露光対象部分にエネルギー線を照射する。エネルギー線としては、例えばArFエキシマレーザー、KrFエキシマレーザー、g線、i線又は極端紫外線(EUV:Extreme Ultraviolet)が挙げられる。
塗布現像装置2は、露光装置3による露光処理の前に、ウェハW(基板)の表面にレジスト膜を形成する処理を行い、露光処理後にレジスト膜の現像処理を行う。本実施形態において、ウェハWは円板状を呈するが、円形の一部が切り欠かれていたり、多角形などの円形以外の形状を呈するウェハを用いてもよい。ウェハWは、例えば、半導体基板、ガラス基板、マスク基板、FPD(Flat Panel Display)基板その他の各種基板であってもよい。
図1〜図3に示されるように、塗布現像装置2は、キャリアブロック4と、処理ブロック5と、インターフェースブロック6とを備える。キャリアブロック4、処理ブロック5及びインターフェースブロック6は、水平方向に並んでいる。
キャリアブロック4は、キャリアステーション12と搬入搬出部13とを有する。搬入搬出部13は、キャリアステーション12と処理ブロック5との間に介在する。キャリアステーション12は、複数のキャリア11を支持する。キャリア11は、例えば円形の複数枚のウェハWを密封状態で収容し、ウェハWを出し入れするための開閉扉(不図示)を側面11a側に有する(図3参照)。キャリア11は、側面11aが搬入搬出部13側に面するように、キャリアステーション12上に着脱自在に設置される。搬入搬出部13は、キャリアステーション12上の複数のキャリア11にそれぞれ対応する複数の開閉扉13aを有する。側面11aの開閉扉と開閉扉13aとを同時に開放することで、キャリア11内と搬入搬出部13内とが連通する。搬入搬出部13は受け渡しアームA1を内蔵している。受け渡しアームA1は、キャリア11からウェハWを取り出して処理ブロック5に渡し、処理ブロック5からウェハWを受け取ってキャリア11内に戻す。
処理ブロック5は、BCTモジュール(下層膜形成モジュール)14と、COTモジュール(レジスト膜形成モジュール)15と、TCTモジュール(上層膜形成モジュール)16と、DEVモジュール(現像処理モジュール)17とを有する。これらのモジュールは、床面側からDEVモジュール17、BCTモジュール14、COTモジュール15、TCTモジュール16の順に並んでいる。
BCTモジュール14はウェハWの表面上に下層膜(例えば反射防止膜)を形成するためのものであり、図3に示すように、塗布ユニットU1と、熱処理ユニットU2と、疎水化処理ユニットU5と、これらのユニットにウェハWを搬送する搬送アームA2とを内蔵している。塗布ユニットU1は下層膜形成用の塗布液をウェハWの表面に塗布するように構成されている。熱処理ユニットU2は、熱板によりウェハWを加熱し、加熱後のウェハWを例えば冷却板により冷却して熱処理を行うように構成されている。BCTモジュール14において行われる熱処理の具体例としては、下層膜を硬化させるための加熱処理が挙げられる。疎水化処理ユニットU5は、反射防止膜が形成されたウェハWの表面の疎水化処理を行うように構成されている。疎水化処理ユニットU5の詳細については後述する。
COTモジュール15は、下層膜上に熱硬化性且つ感光性のレジスト膜を形成するように構成されている。COTモジュール15は、複数の塗布ユニット(不図示)と、複数の熱処理ユニット(不図示)と、これらのユニットにウェハWを搬送する搬送アームA3とを内蔵している。塗布ユニットは、レジスト膜形成用の処理液(レジスト剤)を下層膜の上に塗布するように構成されている。熱処理ユニットU2は、例えば熱板によりウェハWを加熱し、加熱後のウェハWを例えば冷却板により冷却して熱処理を行うように構成されている。COTモジュール15において行われる熱処理の具体例としては、レジスト膜を硬化させるための加熱処理(PAB:Pre Applied Bake)が挙げられる。
TCTモジュール16は、レジスト膜上に上層膜を形成するように構成されている。TCTモジュール16は、複数の塗布ユニット(不図示)と、複数の熱処理ユニット(不図示)と、これらのユニットにウェハWを搬送する搬送アームA4とを内蔵している。塗布ユニットは、上層膜形成用の塗布液をウェハWの表面に塗布するように構成されている。熱処理ユニットは、例えば熱板によりウェハWを加熱し、加熱後のウェハWを例えば冷却板により冷却して熱処理を行うように構成されている。TCTモジュール16において行われる熱処理の具体例としては、上層膜を硬化させるための加熱処理が挙げられる。
DEVモジュール17は、露光されたレジスト膜の現像処理を行うように構成されている。DEVモジュール17は、複数の現像ユニット(不図示)と、複数の熱処理ユニット(不図示)と、これらのユニットにウェハWを搬送する搬送アームA5と、これらのユニットを経ずにウェハWを搬送する直接搬送アームA6とを内蔵している(図2参照)。現像ユニットは、レジスト膜を部分的に除去してレジストパターンを形成するように構成されている。熱処理ユニットは、例えば熱板によりウェハWを加熱し、加熱後のウェハWを例えば冷却板により冷却して熱処理を行う。DEVモジュール17において行われる熱処理の具体例としては、現像処理前の加熱処理(PEB:Post Exposure Bake)、現像処理後の加熱処理(PB:Post Bake)等が挙げられる。
処理ブロック5内におけるキャリアブロック4側には棚ユニットU10が設けられている(図2及び図3参照)。棚ユニットU10は、床面からTCTモジュール16に亘るように設けられており、上下方向に並ぶ複数のセルに区画されている。棚ユニットU10の近傍には昇降アームA7が設けられている。昇降アームA7は、棚ユニットU10のセル同士の間でウェハWを昇降させる。
処理ブロック5内におけるインターフェースブロック6側には棚ユニットU11が設けられている(図2及び図3参照)。棚ユニットU11は床面からDEVモジュール17の上部に亘るように設けられており、上下方向に並ぶ複数のセルに区画されている。
インターフェースブロック6は、受け渡しアームA8を内蔵しており、露光装置3に接続される。受け渡しアームA8は、棚ユニットU11のウェハWを取り出して露光装置3に渡し、露光装置3からウェハWを受け取って棚ユニットU11に戻すように構成されている。
[疎水化処理ユニットの構成]
図4〜7を参照しながら、第1実施形態に係る疎水化処理ユニット(疎水化処理装置)U5について詳細に説明する。図4に示されるように、疎水化処理ユニットU5は、上側ケース(蓋部)21と、下側ケース22と、開閉部30と、熱板40と、給気部60と、排気部70と、昇降部80と、制御部90とを備える。
上側ケース21は、水平に配置された円形の天板21aと、天板21aの周縁部から下方に突出した周壁21bとを有する。下側ケース22は、水平に配置された円形の底板22aと、底板22aの周縁部から上方に突出した周壁22bと、周壁22bの上端部の外周に設けられたフランジ22cとを有し、上側ケース21の真下に配置されている。下側ケース22の外径は、上側ケース21の外径に比べ小さい。上側ケース21と下側ケース22は互いに離間している。
開閉部30は、シャッター31と、シャッター駆動機32とを有し、上側ケース21の周縁部と下側ケース22の周縁部との間を開閉する。シャッター31は、上側ケース21の周壁21bの下端部に当接する上側フランジ31aと、下側ケースのフランジ22cの下面に当接する下側フランジ31bと、上側フランジ31aの内縁と下側フランジ31bの外縁とをつなぐ筒状の周壁31cとを有する。上側フランジ31aには、パッキンP1が設けられており、パッキンP1は上側フランジ31aの上面と周壁21bの下端面との隙間を封止する。下側フランジ31bには、パッキンP2が設けられており、パッキンP2は下側フランジ31bの上面とフランジ22cの下面との隙間を封止する。
シャッター駆動機32は、例えばエアシリンダーであり、上方に突出した昇降ロッド32aを有する。昇降ロッド32aの先端部はシャッター31に固定されている。シャッター駆動機32は、昇降ロッド32aを介してシャッター31を昇降させる。
上側ケース21と下側ケース22は、これらの間に処理空間R1を形成する。疎水化処理対象のウェハWは、表面Waが上に向くように(裏面Wbが下を向くように)、処理空間R1に水平に配置される。以下の説明において、「ウェハW」は処理空間R1に配置されたウェハWを意味する。
熱板40は、ウェハWを熱処理するためのものであり、下側ケース22に収容されている。熱板40には電熱線(不図示)が内蔵されており、電熱線に給電することにより昇温される。
給気部60は、ガス供給源62と、流路62aとを有する。流路62aの先端側は上側ケース21の中心部に設けられたガス吐出口21cに接続されている。ガス供給源62は疎水化処理液の蒸気を含む不活性ガス(例えば窒素ガス)を処理空間R1に供給する状態から三方弁を切り換えることによって不活性ガスのみを処理空間R1に供給する状態に変更することができる(図11参照)。疎水化処理ガスは、例えば窒素ガスにHMDS(ヘキサメチルジシラザン)の気化成分を混合したガスである。HMDSはウェハ表面に存在するシラノール基と反応し、ウェハ表面をメチル基で覆うことによって疎水化する。なお、図4においては上側ケース21に設けたガス吐出口21cの数を一つとしたが、複数のガス吐出口21cを設け、これらの吐出口から処理ガスを処理空間R1内に導入してもよい。
排気部70は、ガス排出口71と、排気ポンプ72とを有する。ガス排出口71は、上側ケース21の周縁部を貫通しており、周壁21bの下端面に開口している。排気ポンプ72は、例えば電動のファン等を内蔵しており、排気管72aを介してガス排出口71に接続されている。排気部70は、排気ポンプ72を駆動することで、処理空間R1内のガスを吸引して外に排出する。なお、図4には周壁21bの下端面にガス排出口71が開口した場合を示したが、周壁21bの内面にガス排出口71が開口していてもよい。
昇降部80は、昇降体81と、昇降体駆動機82とを有する。昇降体81は、下側ケースの中央の下方に水平に配置された昇降板81aと、昇降板81aから上方に突出した3本の支持ピン81bとを有する。なお、図4中には、2本の支持ピン81bのみを図示している。3本の支持ピン81bは、下側ケース22の底板22a及び熱板40を貫通し、熱板40の上のウェハWを支持する。支持ピン81bの本数は4本以上であってもよい。
昇降体駆動機82は、例えばエアシリンダーであり、上方に突出した昇降ロッド82aを有する。昇降ロッド82aの先端部は昇降板81aに固定されている。昇降体駆動機82は、昇降ロッド82aを介して昇降体81を昇降させ、支持ピン81bに支持されたウェハWを昇降させる。
制御部90は、制御用のコンピュータであり、疎水化処理条件の設定画面を表示する表示部(不図示)と、疎水化処理条件を入力する入力部(不図示)と、コンピュータ読み取り可能な記録媒体からプログラムを読み取る読取部(不図示)とを有する。記録媒体には、制御部90に疎水化処理を実行させるプログラムが記録されており、このプログラムが制御部90の読取部によって読み取られる。記録媒体としては、例えば、ハードディスク、コンパクトディスク、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、メモリカード等が挙げられる。制御部90は、入力部に入力された疎水化処理条件と、読取部により読み取られたプログラムとに応じて、開閉部30、熱板40、給気部60、排気部70及び昇降部80を制御し、疎水化処理を実行する。
[疎水化処理ユニットの制御(疎水化処理方法)]
以下、制御部90により実行される疎水化処理方法について説明する。まず、制御部90は、開閉部30を制御してシャッター31を下降させることで、上側ケース21の周縁部と下側ケース22の周縁部との間を開放する(図5参照)。この状態で、ウェハWが処理空間R1内に搬入される。ウェハWは、アップした状態の支持ピン81bによって支持されることで、処理空間R1内において表面Waが上に向くように水平に配置される。
次に、処理空間R1の周縁部が開放され且つ支持ピン81bがアップした状態のまま、制御部90は、給気部60を制御することによって、図5に示すように処理ガスの供給制御を行う((A)工程)。つまり熱板40から離隔した上方位置にウェハWを配置した状態で処理ガスの供給が実施される。これにより、処理ガスを含む雰囲気にウェハWの表面を所定の時間にわたって曝すことができる((B)工程)。
(A)工程において、ガス吐出口21cから導入される処理ガスの温度は好ましくは15〜35℃であり、より好ましくは15〜30℃であり、更に好ましくは15〜20℃である。この温度が35℃以下であれば十分量のHMDSをウェハWの表面に物理吸着させることができる。なお、この温度を15℃未満とするには別途冷却手段を準備する必要性が生じやすい。同様の観点から、(B)工程において、ウェハWの雰囲気温度は好ましくは15〜35℃であり、より好ましくは15〜30℃であり、更に好ましくは15〜20℃である。より確実にHMDSをウェハWの表面に物理吸着させる観点から、処理ガスの温度よりもウェハWの表面温度を低い温度としてもよい。
ウェハWの表面に対してHMDSの分子を十分に物理吸着させ且つ高いスループットを達成する観点から、(B)工程の処理時間は好ましくは2〜10秒であり、より好ましくは5〜8秒である。
上述のとおり、(A)工程及び(B)工程は処理空間R1の周縁部が開放された状態で実施されるため、処理空間R1から漏えいしたHMDSが他の処理に悪影響を及ぼすおそれがある。これを防ぐため、制御部90は(A)工程及び(B)工程を実施している間、排気ポンプ72を運転することによってガス排出口71からHMDSを含むガスを排出する制御を実行してもよい。また、処理ガスの漏えい量を少なくする観点から、ウェハWの周縁と上側ケース21の周壁21bの内面との間の隙間をなるべく小さくすることが好ましい。例えば、アップした状態の支持ピン81bでウェハWを保持することで、ウェハWが上側ケース21内に収容されるように、すなわちウェハWの裏面Wbの高さ位置を周壁21bの下面よりも高くできるようにすればよい。
次に、制御部90は、昇降部80を制御して昇降体81を降下させることによってウェハWを熱板40上に配置する(図6参照)。また、開閉部30を制御してシャッター31を上昇させることで上側ケース21の周縁部と下側ケース22の周縁部との間を閉塞する。制御部90は熱板40に給電を開始することによって熱板40を昇温する。これによってウェハWの表面温度を60〜180℃に加熱する((C)工程)。(C)工程は処理空間R1が密閉された状態で実施されるため、排気ポンプ72は停止している。給気部60による処理ガスの供給は(C)工程の開始後も継続される。なお、処理空間R1内に十分量のHMDSが存在するようであれば、(C)工程の開始から所定時間の経過後(例えば5〜10秒後)に処理ガスの供給を停止してもよいし、あるいは処理ガスの供給の停止と再開とを繰り返すことによって処理ガスを断続的に処理空間R1に導入してもよい。(C)工程の処理時間は好ましくは20〜90秒であり、より好ましくは30〜70秒である。
次に制御部90は、図7に示すようにガス置換制御を行う。すなわち、制御部90は処理空間R1が密閉された状態を維持したまま、給気部60を制御することによって処理空間R1内に窒素ガスを供給するとともに、排気ポンプ72を運転することによってガス排出口71からHMDSを含むガスが排出される。
以上により、疎水化処理が完了し、制御部90は開閉部30を制御してシャッター31を下降させる(図5参照)。これにより上側ケース21の周縁部と下側ケース22の周縁部との間が再度開放され、ウェハWが搬出される。
<第2実施形態>
[疎水化処理ユニットの構成]
図8,9を参照しながら、第2実施形態に係る疎水化処理ユニットU15について説明する。ここでは上述の第1実施形態との相違点について主に説明する。疎水化処理ユニットU15は、熱板40を具備しない代わりに、処理空間R1に導入される処理ガスを加熱する機構を備える。加熱された処理ガスを複数のガス吐出口21cを介して処理空間R1に導入することで、ウェハWが昇温される。
図8に示すように、疎水化処理ユニットU15は、HMDSの蒸気を含む処理ガスをガス吐出口21cに供給する第1の流路62aと、この流路62aと異なる第2の流路62bとを備える。第2の流路62bもHMDSの蒸気を含むガスをガス吐出口21cに供給する流路である。第2の流路62bは、流路中の処理ガスを加熱するヒータ62hを有する。ガス供給源62からガス吐出口21cまでの流路は制御部90によって第1の流路62aから第2の流路62bに切り換え可能である。なお、第2の流路62bにおけるヒータ62hが設けられた部分以外の流路にはHMDSの結露を防ぐための保温用ヒータ(不図示)を設けてもよい。
[疎水化処理ユニットの制御(疎水化処理方法)]
以下、制御部90により実行される疎水化処理方法について説明する。ここでも上述の第1実施形態との相違点について主に説明する。
まず、制御部90は、開閉部30を制御してシャッター31を下降させることで、上側ケース21の周縁部と下側ケース22の周縁部との間を開放する(図5参照)。この状態で、ウェハWが処理空間R1内に搬入される。ウェハWは、処理空間R1内において、表面Waは上に向くように水平に配置される。制御部90は、昇降部80を制御して昇降体81を上昇させ、昇降体81の支持ピン81bによってウェハWを支持する。その後、開閉部30を制御してシャッター31を上昇させることで、上側ケース21の周縁部と下側ケース22の周縁部との間を閉塞する。
次に、制御部90は、支持ピン81bをアップした状態からダウンした状態に変更する。その後、給気部60を制御することによって、図8に示すように第1の流路62aを通じて処理ガスの供給制御を行う((A)工程)。これにより、処理ガスを含む雰囲気にウェハWの表面を所定の時間にわたって曝すことができる((B)工程)。なお、ここでは支持ピン81bをダウンした状態で(A)工程及び(B)工程を実施する場合を例示したが、アップした状態でこれらの工程を実施してもよいし、支持ピン81bの突出量を調節して任意の高さにウェハWを配置してもよい。
(A)工程において、第1の流路62aを通じて導入される処理ガスの温度は好ましくは15〜35℃であり、より好ましくは15〜30℃であり、更に好ましくは15〜20℃である。この温度が35℃以下であれば十分量のHMDSをウェハWの表面に物理吸着させることができる。
次に、制御部90は、給気部60を制御することによって、図9に示すように処理ガスの流路を第1の流路62aからヒータ62hを有する第2の流路62bに切り換える。加熱された処理ガスを複数のガス吐出口21cから吐出させることによってウェハWの表面温度を60〜180℃に加熱する((C)工程)。(C)工程の処理時間は好ましくは20〜90秒であり、より好ましくは30〜70秒である。なお、(C)工程は支持ピン81bをアップした状態で実施してもよいし、ダウンした状態で実施してもよく、あるいはウェハWをなるべく均一の加熱できるように支持ピン81bの突出量を調節して任意の高さにウェハWを配置してもよい。
その後、制御部90は第1実施形態と同様、ガス置換制御を行う。以上により、疎水化処理が完了し、制御部90は開閉部30を制御してシャッター31を下降させる。これにより上側ケース21の周縁部と下側ケース22の周縁部との間が再度開放され、ウェハWが搬出される。
<第3実施形態>
[疎水化処理ユニットの構成]
図10を参照しながら、第3実施形態に係る疎水化処理ユニットU25について説明する。ここも上述の第1実施形態との相違点について主に説明する。疎水化処理ユニットU25は、主にウェハWに対してHMDSの物理吸着を進行させる物理吸着用チャンバC1と、主にHMDSとウェハWの表面との化学反応を進行させる化学反応用チャンバC2を備える。物理吸着用チャンバC1と化学反応用チャンバC2は横方向に並んで配置されている。
物理吸着用チャンバC1及び化学反応用チャンバC2はいずれもウェハWを収容可能であり、共通の下側ケース45と、互いに独立して昇降可能な二つの上側ケース(蓋部)41,42とによって構成される。物理吸着用チャンバC1内においては、処理ガスの存在下、温度15〜35℃の条件下でウェハWの表面が処理ガスに曝される。化学反応用チャンバC2内においては、処理ガスの存在下、温度60〜180℃の条件下でウェハWの表面が処理ガスに曝される。下側ケース45は上側ケース42に対応する位置に熱板50を有する。
疎水化処理ユニットU25は、物理吸着用チャンバC1から化学反応用チャンバC2にウェハWを搬送する搬送プレートPを更に備える。図10に示すとおり、搬送プレートPはウェハWの裏面Wb側に不活性ガス(例えば窒素ガス)又は空気を供給する流路Qを有する。下側ケース45は流路Qに通じる流路45aを有する。流路Q及び流路45aを通じたガス供給は、搬送プレートPが物理吸着用チャンバC1に収容されているときに実施される。ウェハWの裏面に対するHMDSの物理吸着を抑制することによって、ウェハWの裏面が不用意に疎水化されるのを抑制できる。(A)工程及び(B)工程は15〜35℃の低温条件下でなされるため、例えば15〜35℃の温度の不活性ガス又は空気を基板の裏面に供給すれば温度の不均一性に起因する処理のばらつきの問題は生じない。
[疎水化処理ユニットの制御(疎水化処理方法)]
まず、図10の(a)に示すように、物理吸着用チャンバC1の上側ケース41が上方に位置し且つ支持ピンがアップした状態において、搬送プレートPによって上側ケース41の下方にウェハWを搬入する。その後、上側ケース41を降下させることによって物理吸着用チャンバC1を閉じる。この状態で図10の(b)に示すように、ウェハWの表面側に処理ガスを供給する((A)工程)とともに流路Q及び流路45aを通じてウェハWの裏面Wb側に不活性ガス又は空気を供給する。(A)工程において、物理吸着用チャンバC1内に導入される処理ガスの温度は好ましくは15〜35℃であり、より好ましくは15〜30℃であり、更に好ましくは15〜20℃である。これにより、処理ガスを含む雰囲気にウェハWの表面を所定の時間にわたって曝すことができる((B)工程)。この状態を好ましくは2〜10秒、より好ましくは5〜8秒にわたって維持することで、ウェハWの表面にHMDSを十分に物理吸着させることができる。なお、物理吸着用チャンバC1はガス排出口(不図示)を備え、内部のガスを適宜排出できるように構成されている。
次に、図10の(c)に示すように、上側ケース41を上昇させることによって物理吸着用チャンバC1を開いた後、搬送プレートPによって化学反応用チャンバC2の上側ケース42の下方にウェハWを搬入する。その後、図10の(d)に示すように上側ケース42及び支持ピンを降下させることによって熱板50上にウェハWを載置するとともに、処理ガスをウェハWの表面に供給しながら熱板50を昇温することによってウェハWの表面温度を60〜180℃に加熱する((C)工程)。(C)工程の処理時間は好ましくは20〜90秒であり、より好ましくは30〜70秒である。
以上により、疎水化処理が完了し、その後、上側ケース42が開かれ且つ支持ピンが上昇する。これにより化学反応用チャンバC2からウェハWが搬送プレートPによって搬出可能な状態となる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。例えば、第1及び第2実施形態においては、下側ケース22が昇降することによって処理空間R1の密閉と開放が切り換わる構成を例示したが、上側ケース21が昇降することによって処理空間R1の密閉と開放が切り換わる構成としてもよい。
上記実施形態においては、処理ガスの供給源と、ウェハWの疎水化処理が実施されるチャンバとをつなぐ流路が窒素ガス(不活性ガス)で満たされた状態(流路内の処理ガスが窒素ガスによってパージされた状態)から、(A)工程を開始する場合を例示したが、流路内の窒素ガスの一部を処理ガスに置換した状態とした後、(A)工程を開始してもよい。図12(a)は(A)工程を実施する前であって流路L内が窒素ガスで満たされた状態を示す図である。図12(b)は図12(a)の状態から三方弁V1を操作し、供給源Aから流路Lに処理ガスを供給することにより、流路L内の供給源A側からチャンバCの手前までの領域について窒素ガスを処理ガスで置換した状態を示す図である。図12(b)に示す境界Bは、流路L内における処理ガスと窒素ガスとの境界を模式的に示したものである。境界BからチャンバCの入口(ガス吐出口)までの距離は好ましくは1m以内であり、より好ましくは0.6m以内である。図12(c)は図12(b)に示す状態から(A)工程を実施するために供給源AとチャンバCとを導通させた状態を示す図である。
図12(b)に示すように、境界Bの位置にまで処理ガスを予め到達させておくことで、供給源AからチャンバCへの処理ガスの供給を開始した後、ごく短い時間のうち(例えば1秒以内)に処理ガスをチャンバCに導入することができる。流路L内の窒素ガスを処理ガスで置換する際、供給源Aから過剰量の処理ガスが流路Lに供給され、意図しないタイミングで処理ガスがチャンバCに流れ込まないように、流路Lの内容積よりも少ない量の処理ガスを供給源Aから流路Lに供給すればよい。(A)〜(C)工程において、供給源Aから流路Lを通じてチャンバCに処理ガスを供給した後、流路L内の処理ガスは再び窒素ガスによって置換される。なお、流路L内のガスの置換を行うタイミングで(図12(b))、チャンバCを開放して疎水化処理すべきウェハWの受け入れを行ってもよい。
流路L内の窒素ガスの一部を処理ガスに置換する工程は、前のウェハWの疎水化処理が終了し、次のウェハWの疎水化処理を開始するまでの間に実施してもよい。図13(a)は、(A)〜(C)工程において、供給源Aから流路Lを通じてチャンバCに処理ガスを供給している状態を示す図である。図13(b)は、ウェハWの疎水化処理を行った後、三方弁V1を操作し、流路Lを通じてチャンバCに窒素ガスを供給している状態を示す図である。図13(c)は図13(b)の状態から三方弁V1を再度操作し、流路L内の窒素ガスの一部を処理ガスに置換した状態を示す図である。図13(c)に示す境界Bは、流路L内における処理ガスと窒素ガスとの境界を模式的に示したものである。境界BからチャンバCの入口(ガス吐出口)までの距離は好ましくは1m以内であり、より好ましくは0.6m以内である。
図13(c)に示すように、境界Bの位置にまで処理ガスを予め到達させておくことで、次のウェハWの疎水化処理において、供給源AからチャンバCへの処理ガスの供給を開始した後、ごく短い時間のうち(例えば1秒以内)に処理ガスをチャンバCに導入することができる。なお、流路L内のガスの置換は、チャンバCが閉じた状態、例えば疎水化処理済みのウェハWをチャンバC内において冷却している間に実施すればよい。疎水化処理済みのウェハWの冷却後、このウェハWはチャンバCから搬出され、次のウェハWがチャンバC内に搬入される。
図12,13に示す流路Lの途中のチャンバCの近傍に三方弁を更に設けてもよい。図14に示すように、チャンバCの近傍に三方弁V2を設けることで、流路L内の窒素ガスの一部を処理ガスに置換する際、供給源Aから過剰量の処理ガスが供給され、意図しないタイミングで処理ガスがチャンバCに流れ込むことを防止できる。すなわち、三方弁V2には供給源Aからの処理ガスが供給される。三方弁V2を操作することによって、処理ガスの供給先をチャンバC又は排出側(図示せず)に切り替えることができる。図14(a)は供給源Aからの処理ガスを三方弁V2から排気側に移送する様子を示す模式図である。これを実施することで、流路L内の三方弁V2までの領域が処理ガスで満たされる。この状態から、(A)工程の実施に際して三方弁V2を切り替えることで、ごく短い時間のうち(例えば1秒以内)に処理ガスをチャンバCに導入することができる。三方弁V2からチャンバCの入口(ガス吐出口)までの距離は好ましくは1m以内であり、より好ましくは0.6m以内である。図14(b)は供給源Aからの処理ガスを三方弁V2からチャンバCに供給する様子を示す模式図である。なお、図12〜14に示すプロセスは複数のウェハWを連続的に疎水化処理するためのものであり、流路L内に処理ガスが残留する時間は十分に短いため、流路Lの全体をヒータで温めるなどの対策はしなくてもよい。
上記実施形態においては、疎水化処理用のガスとしてHMDSの蒸気を含むガスを例示したが、基板の材質に応じて適した処理ガスを選択すればよい。上記第2実施形態においては、ウェハWの熱処理に加熱された処理ガスを利用する場合を例示したが、この場合、熱源として輻射加熱用の光を併用してもよい。輻射加熱用の光の光源としては種々の発光素子を利用できる。発光素子としては、LED、半導体レーザ、ハロゲンランプ、キセノンフラッシュ等が挙げられる。発光素子を天板21aの内面に配置し、ウェハWの表面Waに向けて光を照射できるようにすればよい。
21,41,42…上側ケース(蓋部)、21c…ガス吐出口、40,50…熱板、62…ガス供給源(処理ガスの供給源)、62a…流路(第1の流路)、62b…流路(第2の流路)、62h…ヒータ、81b…支持ピン、A…処理ガスの供給源、C…チャンバ、L…流路、C1…物理吸着用チャンバ、C2…化学反応用チャンバ、P…搬送プレート、Q…流路、U5,U15,U25…疎水化処理ユニット(疎水化処理装置)、V2…三方弁、W…ウェハ(基板)、Wa…ウェハの表面、Wb…ウェハの裏面。

Claims (11)

  1. 基板の表面の疎水化処理を行う疎水化処理方法であって、
    (A)前記基板の表面に疎水化のための処理ガスを供給する工程と、
    (B)前記処理ガスを含む雰囲気に前記基板の表面を所定の時間にわたって曝す工程と、
    (C)前記(B)工程後、前記処理ガスの存在下、前記基板を加熱する工程と、
    を備え
    前記(A)工程及び前記(B)工程は、物理吸着用チャンバ内で実施され、
    前記(C)工程は、熱板を収容する化学反応用チャンバ内で実施され、
    前記(B)工程後であり且つ前記(C)工程前に、前記基板を前記物理吸着用チャンバから前記化学反応用チャンバに搬送する工程を更に備える、疎水化処理方法。
  2. 前記(B)工程における前記所定の時間は2〜10秒である、請求項1に記載の疎水化処理方法。
  3. 前記基板の周囲側から前記処理ガスを含む気体を吸引する工程を更に備える、請求項1又は2に記載の疎水化処理方法。
  4. 前記(A)工程及び前記(B)工程において、前記基板の裏面に不活性ガス又は空気を供給する、請求項1〜のいずれか一項に記載の疎水化処理方法。
  5. 前記(A)工程及び前記(B)工程における前記基板の温度は15〜35℃である、請求項1〜のいずれか一項に記載の疎水化処理方法。
  6. 前記(B)工程における前記雰囲気の温度は15〜35℃であり、前記(C)工程における前記基板の加熱温度は60〜180℃である、請求項1〜のいずれか一項に記載の疎水化処理方法。
  7. 前記(A)工程の実施に先立ち、前記処理ガスの供給源と、前記基板の疎水化処理が実施されるチャンバとをつなぐ流路に対して前記供給源から前記処理ガスを供給することにより、前記流路内の前記供給源側から前記チャンバの手前までの領域を前記処理ガスで満たす工程を更に備える、請求項1〜のいずれか一項に記載の疎水化処理方法。
  8. 前記(A)〜(C)工程において、前記処理ガスの供給源と、前記基板の疎水化処理が実施されるチャンバとをつなぐ流路を通じて前記チャンバに前記供給源から前記処理ガスを供給した後、
    前記流路を通じて前記チャンバに不活性ガスを供給する工程と、
    次の基板の疎水化処理を開始するに先立ち、前記流路に対して前記処理ガスの供給源から前記処理ガスを供給することにより、前記流路内の前記供給源側から前記チャンバの手前までの領域を前記処理ガスで満たす工程を更に備える、請求項1〜のいずれか一項に記載の疎水化処理方法。
  9. 基板の表面の疎水化処理を行う疎水化処理装置であって、
    疎水化のための処理ガスの供給源と、
    前記基板を収容可能であり、前記処理ガスが供給されることによって前記基板の表面が前記処理ガスに曝される物理吸着用チャンバと、
    前記基板を収容可能であり、前記基板を加熱するための熱板を有し、前記基板が加熱される化学反応用チャンバと、
    前記物理吸着用チャンバから前記化学反応用チャンバに前記基板を搬送する搬送プレートと、
    を備え
    前記搬送プレートは、前記基板が前記物理吸着用チャンバ内にあるときに前記基板を支持し且つ前記基板の裏面側に不活性ガス又は空気を供給する流路を有する、疎水化処理装置。
  10. 前記物理吸着用チャンバ内における処理時の前記基板の温度は15〜35℃であり、前記化学反応用チャンバ内における処理時の前記基板の加熱温度は60〜180℃である、請求項に記載の疎水化処理装置。
  11. 疎水化処理装置に、請求項1〜のいずれか一項に記載の疎水化処理方法を実行させるためのプログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な疎水化処理用記録媒体。
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