JP6322157B2 - 半導体光触媒膜および酸化還元反応装置 - Google Patents

半導体光触媒膜および酸化還元反応装置 Download PDF

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Description

本発明は、半導体光触媒膜およびこれを用いた酸化還元反応装置に関し、より詳細には、酸化ターゲット物質または還元ターゲット物質の化学反応を効率的に引き起こす半導体光触媒膜の構造及びこれを用いた酸化還元反応装置に関する。
従来、光照射により触媒機能を発揮する物質を利用して、酸化ターゲット物質または還元ターゲット物質の化学反応を引き起こす光触媒による酸化還元方法が公知である。例えば、太陽光を利用して、二酸化炭素の発生を伴うことなく還元ターゲット物質である水から水素を生成することが可能な技術が注目されており、近年盛んに研究されている。ここで、光触媒反応における量子収率を向上させるには、光触媒内で光励起した電子・正孔対の空間分離と、反応中間体あるいは生成物の逆反応を抑制するように設置された酸化あるいは還元反応を促進するサイト(酸化サイトあるいは還元反応サイト)への正孔あるいは電子の移動とが必要である。
International Journal of Hydrogen Energy 37(2012)9967 Applied Catalysis A: General 467(2013)483 Japanese Journal of Applied Physics 51(2012)02BP07
光触媒による酸化還元反応において光触媒反応における量子収率を向上させる例として、酸化チタンによる水の光分解反応においては、酸化反応サイトとなる酸化チタン粒子の表面に、還元反応サイトとなる金属微粒子を担持させることで、水素生成反応を促進する報告がある(非特許文献1及び2参照)。非特許文献1では、酸化チタン微粒子の表面全体にAg微粒子をコーティングしたナノ粒子混合体を用いてAg微粒子近傍で水の還元による水素生成を実現している。非特許文献2では、In微粒子を担持した酸化チタン微粒子を用いてIn微粒子近傍で二酸化炭素の光還元を実現している。しかしながら、このような酸化チタン粒子及び金属微粒子の粒子サイズがナノオーダーの粉末式の系では、酸化反応サイトと還元反応サイトが極めて近傍に存在し、かつ、存在位置を制御できないため、逆反応も進行する。このため、効率が低下するという問題がある。
これに対し、反応中間体あるいは生成物の逆反応を抑制するために、酸化反応および還元反応の両方のサイトの配置を制御する電極式の方法が提案されている(非特許文献3参照)。非特許文献3において、二酸化炭素の還元反応の効率を向上させるために、酸化反応サイトを陽極板とし、還元反応サイトを陰極版として分離して設け、陰極板から陽極板に電子が流れるように電気的な接続をした酸化還元反応装置を作成している。このとき、二酸化炭素の還元反応サイトである陰極板は金属とし、水の酸化反応サイトである陽極板は光触媒に助触媒を添加している。さらには、陽極板を陽極室に注入した電解液に浸漬し、陰極板を陰極室に注入した電解液に浸漬し、陽極室の電解液と陰極室の電解液とをイオン交換膜で分離することで、逆反応の抑制を可能にしている。このような電極式の場合は、陽極室と陰極室の2室を設ける必要があるために系が複雑になり、さらには、陽極板及び陰極板と導線との接触抵抗を低減するための電極を形成することも求められるという問題がある。
これらの従来技術の問題から、本発明は、電極を形成することなく簡素な系を用い、効率的な電荷分離を実現できる光触媒のための半導体光触媒膜及び酸化還元反応装置を提供することを目的とする。
このような目的を達成するために、本発明の第1の態様は、水溶液中において光を照射することにより、前記水溶液の酸化ターゲット物質に酸化反応を起こさせ、前記水溶液の還元ターゲット物質に還元反応を起こさせる半導体光触媒膜であって、基板と、前記基板上に形成された第1の半導体薄膜と、前記第1の半導体薄膜の上面において一方向に渡って各々が平行に堆積される複数の山型半導体構造であって、前記第1の半導体薄膜と同一の材料であり、前記一方向に対して垂直方向の断面が多角形である、山型半導体構造と、各山型半導体構造の、前記上面に接する第1の斜面に形成された金属薄膜と、各山型半導体構造の、前記上面に接する斜面であって、前記第1の斜面とは異なる第2の斜面に形成された第2の半導体薄膜であって、前記水溶液中において表面に光が照射される、第2の半導体薄膜とを備えることを特徴とする。
また、本発明の第2の態様は、第1の態様の半導体光触媒膜であって、前記山型半導体構造の前記垂直方向の断面が三角形であることを特徴とする。
また、本発明の第3の態様は、第2の態様の半導体光触媒膜であって、前記山型半導体構造の前記垂直方向の断面が台形であることを特徴とする。
また、本発明の第4の態様は、第1の態様の半導体光触媒膜であって、前記山型半導体構造の前記垂直方向の断面が長方形であることを特徴とする。
また、本発明の第5の態様は、第1乃至第4のうちの一つの態様の半導体光触媒膜であって、前記第1の半導体薄膜は、n型半導体であり、前記金属薄膜は、還元反応サイトであることを特徴とする。
また、本発明の第6の態様は、第1乃至第4のうちの一つの態様の半導体光触媒膜であって、前記第1の半導体薄膜は、p型半導体であり、前記金属薄膜は、酸化反応サイトであることを特徴とする。
また、本発明の第7の態様は、側面に石英窓を有し、水溶液を注入した反応セルと、前記反応セル内の前記水溶液中に固定される、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の半導体光触媒膜と、前記半導体光触媒膜の前記第2の半導体薄膜の表面に光を照射する光源とを備える酸化還元反応装置であって、前記半導体光触媒膜は、前記光源からの光が、前記石英窓を介して前記第2の半導体薄膜に照射されるように、前記反応セル内の前記水溶液中に固定されることを特徴とする。
また、本発明の第8の態様は、第7の態様の半導体光触媒膜であって、前記水溶液を攪拌する攪拌手段をさらに備えることを特徴とする。
本発明によれば、光触媒による酸化還元反応において、半導体層と金属層に電極を形成して導通する必要がなく、簡素な系で効率的な電荷分離を実現できる。
本発明の一実施形態に係る半導体光触媒膜の構成を示す基板平面に垂直な方向及び基板長手方向の断面図である。 図1の半導体光触媒膜の作成過程を示す図である。 本発明の実施例1に係る半導体光触媒膜の酸化還元反応に使用する酸化還元反応装置の構成を示す図である。 本発明の実施例3に係る半導体光触媒膜の酸化還元反応に使用する酸化還元反応装置の構成を示す図である。 比較例1において使用する光触媒による酸化還元反応装置の構成を示す図である。 比較例2において使用する光触媒による酸化還元反応装置の構成を示す図である。 実施例1における、光照射時間に対する水素ガスの生成量のプロットを示す図である。 実施例1〜5、及び比較例1〜3における水素ガス生成量を、酸化還元反応試験条件とともに示したものである。 本発明の第1の実施形態の変形例1に係る半導体光触媒膜の構成を示す基板平面に垂直な方向及び基板長手方向の断面図である。 本発明の第1の実施形態の変形例2に係る半導体光触媒膜の構成を示す基板垂直方向の断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
[半導体光触媒膜の作成]
まず、本発明の半導体光触媒膜の作成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る半導体光触媒膜100の構成を示す基板平面に垂直な方向及び基板長手方向の断面図である。半導体光触媒膜100は、サファイア基板101と、サファイア基板101上に成長させた第1の半導体薄膜となるn型窒化ガリウム(n−GaN)薄膜102と、n−GaN薄膜102上に、山型半導体構造である複数のn−GaN山型構造103−1〜103〜Nとを備える。n−GaN山型構造103−1〜103〜Nは、n−GaN薄膜102上の図1のy軸方向に各々が平行に堆積され、x軸方向の断面が三角形である。また、それぞれのn−GaN山型構造103−1〜103〜Nは、n−GaN薄膜102に接してy軸方向に伸延する第1の平面(斜面)と、n−GaN薄膜102に接してy軸方向に伸延し第1の平面と一定の角度をなす第2の平面(斜面)とにより構成される。また、半導体光触媒膜100はn−GaN山型構造103−1〜103〜Nそれぞれの第1の斜面上に成長させた金属薄膜となるPt膜104−1〜104−Nと、n−GaN山型構造103−1〜103〜Nそれぞれの第2の斜面上に成長させた第2の半導体薄膜となる窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)膜105−1〜105〜Nとを備える。
山型半導体構造となるn−GaN山型構造103−1〜103〜Nに成長させた金属薄膜であるPt膜104−1〜104−Nは、還元反応サイトの役割を果たす。また半導体山型構造となるn−GaN山型構造103−1〜103〜Nに成長させた第2の半導体薄膜であるAlGaN膜105−1〜105〜Nは、酸化反応サイトの役割を果たす。半導体光触媒膜100は、山型半導体構造となるn−GaN山型構造103−1〜103〜Nをはさんで還元反応サイトと酸化反応サイトを配置した構造にしたため、酸化反応サイト(AlGaN膜105−1〜105〜N)に選択的に光を照射することが可能となる。そのため、半導体光触媒膜100を水溶液中に沈めたときに、光照射により生じた電子を還元反応サイト表面へ移動させて効率的な電荷分離を実現できる。これにより、酸化反応サイトに生じた正孔による酸化反応と、還元反応サイト表面に集電した電子による還元反応を単一膜上で高い効率で実現することができる。
図2(a)〜(e)は、図1の半導体光触媒膜100の作成過程を示す図である。まず、厚さ400μmの2インチサイズのサファイア(0001)基板101上に、シリコンをドープしたn−GaN薄膜102を、有機金属気相成長法によりエピタキシャル成長させた(図2(a))。n−GaN薄膜102の膜厚は2μmであった。次に、n−GaN薄膜102表面上に、GaNの選択成長用マスクとして一般的なSiO2をスパッタにより堆積し、フォトリソグラフィ法によりストライプ状のパターン211−1〜211−N+1を形成した(図2(b))。マスクとなるパターン211−1〜211−N+1の幅(ストライプの線の幅)はそれぞれ2μmであり、パターン211−1〜211−N+1(ストライプの線)のピッチは5μmであった。さらに、n−GaN薄膜102表面のマスク開口部(n−GaN露出部)に再度n−GaNを選択成長させた。選択成長時の成長温度や原料供給比などの成長条件を制御することで、選択成長により形成されるn−GaNの断面形状を山型(n−GaN山型構造103−1〜103〜N)とすることができる(図3(c))。n−GaN山型構造103−1〜103〜Nのそれぞれの底面202−1〜202−Nは、GaN(0001)面であり、斜面(第1の斜面203−1〜204−N及び第2の斜面203−1〜203−N)はGaN{10−11}面である。底面202−1〜202−Nと第1の斜面203−1〜203−Nとがなす角度はそれぞれ61.6°に、第1の斜面203−1〜203−Nと第2の斜面204−1〜204−Nとがなす角はそれぞれ56.8°に形成され、n−GaN山型構造103−1〜103〜Nの高さは0.93μmであった。
続いて、n−GaN山型構造103−1〜103〜Nの第1の斜面203−1〜203−N)に、Pt膜104−1〜104−Nを真空蒸着法により斜め蒸着を行い堆積させた(図2(d))。Pt膜104−1〜104−Nの膜厚は30nmであった。その後、n−GaN山型構造103−1〜103〜Nの第2の斜面(204−1〜204−2)に、AlGaN膜105−1〜105−Nを有機金属気相成長法により選択成長させた(図2(e))。AlGaN膜105−1〜105−Nの膜厚は100nmであり、AlGaN膜105−1〜105−NのAl組成は10%(Al0.1Ga0.9N)であった。
[酸化還元反応]
次に、本発明の半導体光触媒膜の酸化還元反応について説明する。
(実施例1)
図3は、本発明の実施例1に係る半導体光触媒膜の酸化還元反応に使用する酸化還元反応装置300の構成を示す図である。酸化還元反応装置300は、側面に石英窓304が形成された内容量150mlの反応セル301内に、図1の半導体光触媒膜100を固定する。半導体光触媒膜100は、n−GaN山型構造103−1〜103〜NのAlGaN膜105−1〜105−Nの上面が、反応セル301側面に形成された石英窓303に相対するように固定される。また、酸化還元反応装置300は、反応セル301の外側に、光触媒用の光源303を設置する。光源302は、300Wの高圧キセノンランプ(360nm以上をカット、照度8mW/cm2)を使用する。配置方法は、光源303からの光が、反応セル301側面に形成された石英窓304を介して、AlGaN膜105−1〜105−Nに照射されるように配置される。反応セル301内には、溶媒として1MのNaOH水溶液302を125ml注入する。
酸化還元反応は、まず、反応セル301内のNaOH水溶液302に、アルゴンガスを200ml/minで30分間バブリングして脱泡・置換した後、反応セル301をシリコンテフロンセプタムで密閉する。反応セル301内の圧力は大気圧(1atm)とする。次に、光源303から、反応セル301の石英窓304を介して、半導体光触媒膜100のAlGaN膜105−1〜105−Nに光を均一に照射する。AlGaN膜の全照射面積は6cm2とし、回転子305とスターラーを用いて250rpmの回転速度で反応セル301の底の中心位置でNaOH水溶液302を攪拌する。
光照射後任意の時間に、反応セル301内のガス306をセプタム部分からシリンジで採取し、ガスクロマトグラフ質量分析計にて反応生成物を分析した。その結果、水素と酸素が生成していることを確認した。
(実施例2)
実施例2において、酸化還元反応装置は、実施例1と同一の装置を使用する。また、半導体光触媒膜100の固定方法及び光源303の配置方法も実施例1と同一である。ただし、実施例2においては半導体光触媒膜100のAlGaN膜105−1〜105−Nに光を均一に照射した後、水溶液の攪拌を行わない。
(実施例3)
実施例3において、半導体光触媒膜を実施例1とは異なる方法で固定する。図4は、本発明の実施例3に係る半導体光触媒膜の酸化還元反応に使用する酸化還元反応装置400の構成を示す図である。実施例3においては、半導体光触媒膜100を、水溶液の水面に対して垂直になるように、かつ、半導体光触媒膜100の上面が、反応セル301側面に形成された石英窓304に相対するように固定される。さらに、光源303からの光が、反応セル301側面に形成された石英窓304を介して、光触媒膜100の上面に照射されるように配置する。酸化還元反応の手順は、実施例1と同一の方法により行われる。
(実施例4)
実施例4において、酸化還元反応装置は、実施例3と同一の装置を使用する。また、半導体光触媒膜100の固定方法及び光源303の配置方法も実施例3と同一である。ただし、実施例4においては半導体光触媒膜100のAlGaN膜105−1〜105−Nに光を均一に照射した後、水溶液の攪拌を行わない。
(実施例5)
実施例5において、酸化還元反応装置に使用する水溶液302を、実施例1のNaOHに変えて、蒸留水を用いる。半導体光触媒膜100及び光源303の配置方法、酸化還元反応の手順は、実施例1と同一である。
(変形例)
反応セル301内に注入する水溶液302には、第1〜4の実施例において用いた1MのNaOH及び第5の実施例において用いた蒸留水の代わりに、H2SO4、HCl、Na2SO4、及びKHCO3の等の電解液を用いても良い。光触媒活性の評価には、酸化および還元ターゲット物質を水とし、水の酸化反応による酸素生成、水の酸化により生じたプロトンの還元による水素生成を例にあげるが、酸化還元ターゲット物質は水に限定されることはなく、二酸化炭素を還元ターゲット物質として一酸化炭素、ギ散、メタノール、メタンの炭化水素類を生成する際にも本発明の半導体光触媒膜を使用できる。酸化還元反応も本実施例に限定されることはなく、例えば、反応セル301内において、基板101と水面とが並行になるように設置させて、反応セル301上方から太陽光を照射しても同様の効果が得られる。
[酸化還元反応の比較例]
本発明における酸化還元反応の効果を検証するために、従来の光触媒による酸化還元反応を比較例として、実験の結果を比較した。
(比較例1)
陽極セルと陰極セルを分離した非特許文献3に記載の酸化還元反応装置を作製し、陽極をサファイア基板/GaN/AlGaN、陰極をPtに変更して、水素の発生を検証した。
図5は、比較例1において使用する光触媒による酸化還元反応装置500の構成を示す図である。酸化還元反応装置500の陽極501は、サファイア基板上に、n−GaN薄膜を有機金属気相成長法によりエピタキシャル成長させ、n−GaNの薄膜表面上に、AlGaN有機金属気相成長法によりエピタキシャル成長させた。n−GaNの膜厚は3μm、AlGaNの膜厚は100nm、Alの濃度は10%(Al0.1Ga0.9N)とした。AlGaNの光励起により生じた電子をGaN層で集電するために、表面のAlGaN層を一部エッチングにより除去してGaN層を露出し、インジウムを用いてはんだごてで銅製の導線502をGaN層に接着させ、これを陽極とした。陰極503にはPt線を用い、陽極に接続した導線502を接続した。
陽極501となるGaN/AlGaN薄膜を陽極セル511に、陰極503となるPt線を陰極セル512に浸し、陽極セル511と陰極セル512とは、カチオン透過フィルム513により分離した。陽極セル511内の水溶液514には1M KHCO3、陰極セル512内の水溶液515には1M NaOHを用いた。光照射面は陽極のAlGaNとし、照射面積は6cm2とした。陰極セル512内に生成したガスを分析した結果、水素が生成していることを確認した。その他の詳細な手順は実施例1に記載の酸化還元反応試験の方法と同様の手順で試験を行った。
(比較例2)
非特許文献3に記載の酸化還元反応装置における陽極セルと陰極セルとを単一の反応セルとし、陽極及び陰極は、共に比較例1と同一の電極を使用して検証した。
図6は、比較例2において使用する光触媒による酸化還元反応装置600の構成を示す図である。単一の反応セル601内には1M NaOH水溶液602を注入し、陽極501及び陰極503を浸した。光照射面は陽極のAlGaN膜とし、照射面積は6cm2とした。セル内に生成したガスを分析した結果、水素と酸素が生成していることを確認した。その他の詳細な手順は実施例1に記載の酸化還元反応試験の方法と同様の手順で試験を行った。
(比較例3)
比較例2の酸化還元反応装置(600)を使用し、溶媒(水溶液602)として蒸留水を用い、比較例2と同様の手順で試験を行った。
[比較結果]
図7は、実施例1における、光照射時間に対する水素ガスの生成量のプロットを示す図である。ガスの生成量は、半導体光触媒膜100の光照射面であるAlGaN膜104−1〜104−N表面の単位面積あたり、かつ、光照射時間1時間あたりの体積に規格化して示した。図7から明らかな通り、AlGaN膜104−1〜104−N表面への光照射時間とともに水素生成量が増加した。図8は、実施例1〜5、及び比較例1〜3における水素ガス生成量を、酸化還元反応試験条件とともに示した図である。
実施例1の半導体光触媒膜では、1310μmol/h・cm2の水素の生成が確認され、実施例2(水溶液の攪拌なしの場合)の110μmol/h・cm2、実施例3(基板の傾斜なしの場合)の430μmol/h・cm2、および実施例4(水溶液の攪拌と基板の傾斜のいずれもなしの場合)の230μmol/h・cm2と比べて水素の生成量が最も高かった。
水溶液の攪拌および基板の傾斜の効果については、半導体光触媒膜を水溶液中に傾斜を設けて設置し、水溶液を攪拌することで水流を生じさせることで、上面を向いている還元反応サイトの金属の表面での生成ガスが気相へ放出されやすくなり、反応サイトが生成ガスで被覆されることによる活性の低下が抑制されたことを示唆している。また、実施例5に示したように、蒸留水中においては、1M NaOH溶液中の場合と比べて効率の低下がみられるものの、5μmol/h・cm2の水素が確認された。
次に、従来の酸化還元方法である比較例の結果と比較する。比較例1及び2は、従来手法である電極型の酸化還元反応試験の結果であり、比較例1(2極セルの場合)は55μmol/h・cm2、比較例2及び3(単一の反応セル)の場合は150μmol/hcm2の水素生成が確認された。これらの生成量は、実施例1〜4のいずれの場合の結果よりも低い値となった。比較例1〜3と実施例1とを比較すると、実施例1の場合は比較例1の約23倍、比較例2の約9倍水素生成量が高い結果が得られた。この要因として、単一膜上に酸化反応サイトと還元反応サイトを設けることで、AlGaN膜104−1〜104−N表面が光励起されたことにより生成する電子が、GaN102及び103−1〜103−N表面層を通じてPt膜105−1〜105−N表面へ移動することで電子正孔対を効率的に分離し、かつ、酸化反応サイトのAlGaN膜104−1〜104−N表面で生成したプロトンが、AlGaN膜近傍に設けられた還元反応サイトのPt膜105−1〜105−N表面上で効率よく還元され水素生成量が向上したと考えられる。従来の電極式の酸化還元装置の場合は、薄膜表面に設けた導線と電極間の接触抵抗により効率が低下するのみならず、酸化反応サイトの陰極で生成したプロトンが溶液中を移動して還元サイトの陽極へ移動する段階の律速過程があると考えられる。本発明のように、電極を設けない単一膜にすることで接触抵抗に関わる効率低下を抑制し、さらに、酸化反応サイトと還元反応サイトの両方をμmオーダーの距離を設けて近傍に分離して設けることで、プロトン移動に関わる律速過程も抑制されたと考えられる。本発明の効果は、水溶液に蒸留水を用いた場合の実施例5と比較例3の結果の違いからも裏付けられる。従来の電極式で蒸留水を溶媒に用いた場合には水素生成が確認されなかった(0.001μmol/h・cm2以下)が、本発明の光半導体薄膜を用いた場合には、5μmol/h・cm2の水素生成が確認された。
[光半導体触媒膜の変形例]
(変形例1)
図9は、本発明の第1の実施形態の変形例1に係る半導体光触媒膜900の構成を示す基板平面に垂直な方向及び基板長手方向の断面図である。半導体光触媒膜900は、サファイア基板901と、サファイア基板901上に成長させた第1の半導体薄膜となるn−GaN薄膜902と、n−GaN薄膜902上に、y軸方向に複数成長させた山型半導体構造であるn−GaN山型構造903−1〜903〜Nとを備える。n−GaN山型構造903−1〜903〜Nは、n−GaN薄膜902上の図9のy軸方向に各々が平行に堆積され、x軸方向の断面が台形である。また、それぞれのn−GaN山型構造903−1〜903〜Nは、n−GaN薄膜902に接してy軸方向に伸延する第1の平面(斜面)と、n−GaN薄膜902に接してy軸方向に伸延する第2の平面(斜面)とを含んでいる。また、半導体光触媒膜900はn−GaN山型構造903−1〜903〜Nのそれぞれの第1の斜面上に成長させた金属薄膜となるPt膜904−1〜904−Nと、n−GaN山型構造903−1〜903〜Nのそれぞれの第2の斜面上に成長させた第2の半導体薄膜となるAlGaN膜905−1〜905〜Nとを備える。
(変形例2)
図10は、本発明の第1の実施形態の変形例2に係る半導体光触媒膜1000の構成を示す基板垂直方向の断面図である。半導体光触媒膜1000は、サファイア基板1001と、サファイア基板1001上に成長させた第1の半導体薄膜となるn−GaN薄膜1002と、n−GaN薄膜1002上に、y軸方向に複数成長させた半導体山型構造となるn−GaN山型構造1003−1〜1003〜Nとを備える。n−GaN山型構造1003−1〜1003〜Nは、n−GaN薄膜1002上の図10のy軸方向に各々が平行に堆積され、x軸方向の断面が長方形である。また、それぞれのn−GaN山型構造1003−1〜1003〜Nは、n−GaN薄膜1002に接してy軸方向に伸延する第1の平面(垂直面)と、n−GaN薄膜102に接してy軸方向に伸延し第1の平面と一定の角度をなす第2の平面(垂直面)とにより構成される。また、半導体光触媒膜1000はn−GaN山型構造1003−1〜1003〜Nそれぞれの第1の垂直面上に成長させた金属薄膜となるPt膜1004−1〜1004−Nと、n−GaN山型構造1003−1〜1003〜Nそれぞれの第2の垂直面上に成長させた第2の半導体薄膜となる窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)膜1005−1〜1005〜Nとを備える。
(変形例3)
光半導体触媒膜の基板には、本実施形態において用いたサファイア基板の代わりに、ガラス基板、Si基板、GaN基板などの絶縁性または導電性の基板を用いても本実施形態と同様の効果が得られる。基板上に成長させる第1の半導体薄膜には、本実施形態において用いた窒化ガリウム(GaN)の代わりに、光触媒機能を有する酸化チタン(TiO2)、酸化タングステン(WO3)、酸化ガリウム(Ga23)等の金属酸化物、もしくは硫化カドミウム(CdS)等の化合物半導体を用いても同様の効果が得られる。金属薄膜には、本実施形態において用いたPtの代わりに、Ti、Ni及びAg等を用いても良い。第2の半導体薄膜には、本実施形態においてAlGaNを用いたが、伝導帯の底のエネルギー準位が第1の半導体薄膜よりも負側に大きい半導体材料であれば良い。また、本実施形態においては、第1の半導体薄膜としてn型のGaNを用い、金属薄膜側を還元反応サイトとしているが、第1の半導体薄膜としてp型の半導体を用い、金属薄膜側を酸化反応サイトとしてもかまわない。
本発明は、光エネルギー、特には太陽光のエネルギーによりに二酸化炭素を一酸化炭素またはギ酸またはメタノールまたはメタンに還元する光触媒デバイス、または水を光分解して水素を生成する光触媒デバイスに関する。
100、900、1000 半導体光触媒幕
101、901、1001 サファイア基板
102、902、1002 n−GaN薄膜
103−1〜103−N、903−1〜903−N、1003−1〜1003−N 山型構造
104−1〜104−N、904−1〜904−N、1004−1〜1004−N Pt膜
105−1〜105−N、905−1〜905−N、1005−1〜1005−N n−GaN膜
211−1〜211−N+1 パターン
202−1〜202−N 山型構造底面
203−1〜203−N、204−1〜204−N 斜面
300 酸化還元反応装置
301 反応セル
302 水溶液
303 光源
304 石英窓
305 回転子
306 気泡

Claims (8)

  1. 水溶液中において光を照射することにより、前記水溶液の酸化ターゲット物質に酸化反応を起こさせ、前記水溶液の還元ターゲット物質に還元反応を起こさせる半導体光触媒膜であって、
    基板と、
    前記基板上に形成された第1の半導体薄膜と、
    前記第1の半導体薄膜の上面において一方向に渡って各々が平行に堆積される複数の山型半導体構造であって、前記第1の半導体薄膜と同一の材料であり、前記一方向に対して垂直方向の断面が多角形である、山型半導体構造と、
    各山型半導体構造の、前記上面に接する第1の斜面に形成された金属薄膜と、
    各山型半導体構造の、前記上面に接する斜面であって、前記第1の斜面とは異なる第2の斜面に形成された第2の半導体薄膜であって、前記水溶液中において表面に光が照射される、第2の半導体薄膜と
    を備えることを特徴とする半導体光触媒膜。
  2. 前記山型半導体構造の前記垂直方向の断面が三角形であることを特徴とする請求項1に記載の半導体光触媒膜。
  3. 前記山型半導体構造の前記垂直方向の断面が台形であることを特徴とする請求項1に記載の半導体光触媒膜。
  4. 水溶液中において光を照射することにより、前記水溶液の酸化ターゲット物質に酸化反応を起こさせ、前記水溶液の還元ターゲット物質に還元反応を起こさせる半導体光触媒膜であって、
    基板と、
    前記基板上に形成された第1の半導体薄膜と、
    前記第1の半導体薄膜の上面において一方向に渡って各々が平行に堆積される複数の山型半導体構造であって、前記第1の半導体薄膜と同一の材料であり、前記一方向に対して垂直方向の断面が多角形である、山型半導体構造と、
    各山型半導体構造の、前記上面に接する第1の側面に形成された金属薄膜と、
    各山型半導体構造の、前記上面に接する側面であって、前記第1の側面とは異なる第2の側面に形成された第2の半導体薄膜であって、前記水溶液中において表面に光が照射される、第2の半導体薄膜と
    を備え、
    前記山型半導体構造の前記垂直方向の断面が長方形であることを特徴とする半導体光触媒膜。
  5. 前記第1の半導体薄膜は、n型半導体であり、前記金属薄膜は、還元反応サイトであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体光触媒膜。
  6. 前記第1の半導体薄膜は、p型半導体であり、前記金属薄膜は、酸化反応サイトであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体光触媒膜。
  7. 側面に石英窓を有し、水溶液を注入した反応セルと、
    前記反応セル内の前記水溶液中に固定される、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の半導体光触媒膜と、
    前記半導体光触媒膜の前記第2の半導体薄膜の表面に光を照射する光源と
    を備え、
    前記半導体光触媒膜は、前記光源からの光が、前記石英窓を介して前記第2の半導体薄膜に照射されるように、前記反応セル内の前記水溶液中に固定されることを特徴とする酸化還元反応装置。
  8. 前記水溶液を攪拌する攪拌手段をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の酸化還元反応装置。
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