JP6315997B2 - 像ブレ補正装置およびその制御方法、光学機器、撮像装置 - Google Patents

像ブレ補正装置およびその制御方法、光学機器、撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は、複数の像ブレ補正手段を用いて画像のブレを補正する技術に関する。
近年、撮像装置は小型化や光学系の高倍率化に伴い、装置の振れ等が撮影画像の品位を低下させる原因となっていることに着目し、振れ等により生じる撮影画像のブレを補正するブレ補正機能が種々提案されている。特許文献1には、撮像装置に搭載されるブレ補正機能として、複数のブレ補正手段を併用して制御する方法が開示されている。角速度センサ信号を低周波数帯域と高周波数帯域に分離し、各々のブレ補正手段によって撮像装置の像ブレ補正が行われる。
特許第4518197号公報
前記特許文献1に開示の技術では、2つのブレ補正手段に係る低周波数帯域での補正と高周波数帯域での補正との割り当てが固定である。しかし、例えば変倍光学系を備えた撮像装置の場合、2つのブレ補正手段の補正可能量が、図5に示すようにズーム倍率によって変化することがある。各ブレ補正手段の補正可能量は、撮影光学系の光量バランスやMTF(Modulation Transfer Function)特性等で決定される。
撮像装置に加えられる振れには、低周波ほど振幅が大きく、高周波ほど振幅が小さくなるという特性がある。このため、2つのブレ補正手段について、補正可能量が大きい方に低周波数帯域での補正を割り当て、補正可能量が小さい方に高周波数帯域での補正を割り当てる制御が考えられる。図5のように、ズーム倍率が変化したときに2つのブレ補正手段の補正可能量の大小関係が変化する場合、2つのブレ補正手段に対する高周波数帯域での補正と低周波数帯域での補正の割り当てを変更した方が、最適なブレ補正制御を行うことができる。
本発明は、振れ検出信号を低周波数帯域と高周波数帯域の各成分に分離した上で複数の像ブレ補正手段を制御する像ブレ補正装置において、高周波数帯域での補正と低周波数帯域での補正の割り当てを円滑に切り替えることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る装置は、光学系により結像される画像に対して、複数の像ブレ補正手段により像ブレを補正する像ブレ補正装置であって、装置の振れを検出して振れ検出信号を出力する振れ検出手段と、前記振れ検出信号を取得して低周波信号と高周波信号に分離する信号分離手段と、前記高周波信号から第1補正量を算出し、かつ前記低周波信号から第2補正量を算出するか、または前記低周波信号から第1補正量を算出し、かつ前記高周波信号から第2補正量を算出する算出手段と、前記第1補正量にしたがって像ブレを補正する第1像ブレ補正手段と、前記第2補正量にしたがって像ブレを補正する第2像ブレ補正手段と、前記信号分離手段を制御することで、前記高周波信号から前記算出手段が算出した第1補正量および前記低周波信号から前記算出手段が算出した前記第2補正量により像ブレを補正する第1制御と、前記低周波信号から前記算出手段が算出した前記第1補正量および前記高周波信号から前記算出手段が算出した前記第2補正量により像ブレを補正する第2制御のいずれかに変更する制御手段と、を備える。前記制御手段は、前記光学系のズーム位置が変更されている間、前記第1制御または第2制御への変更を禁止し、前記ズーム位置の変更動作が終了した後に前記第1制御または第2制御への変更を行う。
本発明によれば、振れ検出信号を低周波数帯域と高周波数帯域の各成分に分離した上で複数の像ブレ補正手段を制御する像ブレ補正装置において、高周波数帯域での補正と低周波数帯域での補正の割り当てを円滑に切り替えることができる。
本発明の第1、第3、および第4実施形態に係る像ブレ補正装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1および第2実施形態に係る周波数分離部の構成例を示すブロック図である。 周波数分離部の内部のフィルタの構成例を示すブロック図である。 第1および第2像ブレ補正部の構成例を示すブロック図である。 第1および第2像ブレ補正部について、ズーム倍率による補正可能量の変化の一例を示すグラフである。 本発明の第1乃至第3、第5実施形態において、周波数分離制御部が行う制御の効果を説明するグラフである。 本発明の第2および第5実施形態に係る像ブレ補正装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第3乃至第5実施形態に係る周波数分離部の構成例を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態の周波数分離制御部が行う処理を説明するフローチャートである。 本発明の第4実施形態の周波数分離制御部が行う制御の効果を説明するグラフである。 本発明の第6実施形態に係る像ブレ補正装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第6実施形態の周波数分離制御部が行う処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第6実施形態の周波数分離制御部が行う制御の効果を説明するグラフである。 本発明の第6実施形態の変形例に係る周波数分離制御部が行う制御の効果を説明するグラフである。
以下、本発明の各実施形態について図面を用いて説明する。本発明は、デジタル一眼レフカメラに装着される交換レンズやレンズ鏡筒のような光学機器、デジタルビデオカメラ、監視カメラ、Webカメラ等の撮像装置、携帯電話やタブレット端末等の撮像装置を具備する電子機器に適用できる。なお、以下の説明では、画像の横方向または縦方向のいずれか一方の像ブレ補正制御に関して説明する(他の方向の像ブレ補正制御については同様であるため、説明を省略する)。
[第1実施形態]
図1を参照して、本発明の第1実施形態に係る像ブレ補正装置100の各構成部とその動作例について具体的に説明する。図1は像ブレ補正装置100の構成例を示すブロック図である。
角速度センサ101は、像ブレ補正装置100に加わる振れを検出する。振れ検出信号である角速度信号は低周波成分減衰部102に供給される。低周波成分減衰部102は、角速度センサ101からの角速度信号に含まれる低周波数成分を減衰させて高周波数帯域の信号を出力する。低周波数成分の減衰には、例えばHPF(ハイパスフィルタ)を用いる。信号分離を行う周波数分離部103は、低周波成分減衰部102の出力を取得して更に、高周波角速度信号と低周波角速度信号に分離する。分離された各信号はそれぞれ敏感度演算部104、108に送られる。周波数分離部103の構成例を図2に示す。
図2(A)に示す例では、周波数分離部103に対する入力信号がHPF(ハイパスフィルタ)201と減算部202で処理される。入力信号をHPF201に通した後の出力は高周波角速度信号となる。また、減算部202は入力信号からHPF201の出力を減算し、減算出力は低周波角速度信号となる。スイッチ203および204は出力信号の切替部を構成する。スイッチ203はHPF201の出力段に設けられ、スイッチ204は減算部202の出力段に設けられる。スイッチ203および204は、敏感度演算部104に供給される信号Out1_1と、敏感度演算部108に供給される信号Out1_2について、高周波角速度信号と低周波角速度信号のどちらを供給するかを選択する役割を有する。図2(A)では、信号Out1_1を高周波角速度信号とし、信号Out1_2を低周波角速度信号とする。このような切替制御は、後述する周波数分離制御部112からの制御信号による指示に従って行われる。
図2(B)に示す例では、周波数分離部103に対する入力信号がLPF(ローパスフィルタ)211と減算部212で処理される。入力信号をLPF211に通した後の出力は低周波角速度信号となる。また、減算部212は入力信号からLPF211の出力を減算し、減算出力は高周波角速度信号となる。スイッチ213および214は出力信号の切替部を構成する。スイッチ213は減算部212の出力段に設けられ、スイッチ214はLPF211の出力段に設けられる。スイッチ213および214は、敏感度演算部104に供給される信号Out2_1と、敏感度演算部108に供給される信号Out2_2について、高周波角速度信号と低周波角速度信号のどちらを供給するかを選択する役割を有する。図2(B)では、信号Out2_1を高周波角速度信号とし、信号Out2_2を低周波角速度信号とする。
図2(C)に示す例は、図2(A)に対して、信号Out1_1が低周波角速度信号となり、信号Out1_2が高周波角速度信号となるように、スイッチ203およびスイッチ204の接続状態を変更した例を示す。同様に、図2(D)に示す例は、図2(B)に対して信号Out2_1が低周波角速度信号となり、信号Out2_2が高周波角速度信号となるように、スイッチ213およびスイッチ214の接続状態を変更した例を示す。このような切替制御は、後述する周波数分離制御部112からの制御信号による指示に従って行われる。
図2(A)乃至(D)に示すHPF201またはLPF211はデジタルフィルタであり、例えば、図3に示す一般的な再帰型デジタルフィルタ(IIRフィルタ)の構成をもつ。ゲイン部a,b,cは、各入力信号に対して係数a,b,cをそれぞれ乗算して出力する。HPF201の場合には係数a,bが正値であり、係数cは負値である。また、LPF211の場合には、係数a,b,cはいずれも正値である。Z-1(遅延素子)は、入力信号を1サンプリング時間だけ遅延させて出力する。HPF201またはLPF211において、nサンプリング目の入力信号をFIL_IN[n]とし、出力信号をFIL_OUT[n]とし、Z-1へ供給される信号(以下、フィルタ中間値という)をZ[n]とする。FIL_OUT[n]とZ[n]の計算値は以下のようになる。
FIL_OUT[n]=b・Z[n]+c・Z[n−1] …(式1)
Z[n]=FIL_IN[n]+a・Z[n−1] …(式2)
(式1)と(式2)の演算を繰り返し行うことにより、周波数分離部103に対する入力信号について、HPF201では低周波数帯域の信号を減衰させ、LPF211では高周波数帯域の信号を減衰させて出力する。なお、本実施形態においては、簡単のため遅延素子が1つの一次IIRフィルタを用いて説明するが、2つ以上の遅延素子を有する高次のフィルタを用いてもよい。
図1の敏感度演算部104、積分部105、リミッタ106は、周波数分離部103から取得した高周波角速度信号または低周波角速度信号に基づいて、第1像ブレ補正量(第1補正量)を演算する第1算出ブロックを構成する。本実施形態では、低周波角速度信号および高周波角速度信号の一方の信号から第1補正量を算出する第1算出処理と、後述のように他方の信号から第2補正量を算出する第2算出処理が実行される。第1像ブレ補正量の信号は第1像ブレ補正部107に出力される。敏感度演算部104は、角速度センサ101が検出した振れを補正するために敏感度を演算する。この敏感度は、第1像ブレ補正部107をどれだけ駆動すればよいかを示す係数であり、該係数を角速度信号に乗算した結果が積分部105に出力される。積分部105は、敏感度演算部104からの出力を積分し、第1像ブレ補正部107の補正量を算出する。リミッタ106は、第1像ブレ補正部107が補正可能範囲内で駆動されるように、積分部105の出力を制限する。リミッタ106の出力は第1像ブレ補正量の信号として第1像ブレ補正部107に出力される。
一方、敏感度演算部108、積分部109、リミッタ110は、周波数分離部103から取得した低周波角速度信号または高周波角速度信号に基づいて、第2像ブレ補正量(第2補正量)を演算する第2算出ブロックを構成する。第2像ブレ補正量の信号は第2像ブレ補正部111に出力される。各部108〜110については、敏感度演算部108へ入力される周波数帯域が異なること、およびリミッタ110の出力先が第2像ブレ補正部111であること以外、各部104〜106と同様であるため、説明を省略する。
第1像ブレ補正部107および第2像ブレ補正部111の構成として、図4(A)乃至(C)に例示する。
図4(A)は、補正光学系305の可動光学部材(補正レンズ等)を光軸と垂直な方向にシフトさせ、あるいは光軸上の任意の点を中心に回動させる等の動作により、像ブレ補正を行う場合の構成例を示す。減算部301は、入力信号(像ブレ補正量の信号)から、補正光学系305の位置を検出する位置検出部306の出力を減算する。その減算結果(差分)である偏差データは制御フィルタ302に供給される。制御フィルタ302は、入力データを所定のゲインで増幅する増幅部、および位相補償フィルタで構成される。減算部301からの偏差データは、制御フィルタ302にて増幅および位相補償処理が行われた後、モータ駆動部303に出力される。モータ駆動部303に接続されたモータ304は、補正光学系305の駆動用のボイス・コイル型モータである。モータ304の駆動により、補正光学系305の可動光学部材が移動される。位置検出部306は、磁石とそれに対向する位置に備えられたホール・センサとを備え、補正光学系305の可動光学部材の移動量を検出する。その検出結果を示す信号は減算部301に出力される。これによって、入力信号に対して、補正光学系305に係る移動量を追従させるフィードバック制御系が構成される。補正光学系305は、可動光学部材の移動量に応じて光軸の向きを偏向する、光学的に像ブレ補正可能な補正系である。リミッタ106(またはリミッタ110)の出力に従って補正レンズ等を駆動することにより、像ブレを補正することができる。
図4(B)は、撮像素子310を光軸と垂直な方向にシフトさせる場合の像ブレ補正部の構成例を示す。図4(A)との相違点は、像ブレ補正の駆動対象が補正光学系305から撮像素子310に変更されたことである。よって、図4(A)と同様の構成部の説明は省略する。
図4(C)は、像ブレを電子的に補正する場合の像ブレ補正部の構成例を示す。図4(C)に示す画像メモリ321、信号処理部322、撮像素子323、記録媒体・表示デバイス324は、像ブレ補正装置100を搭載した撮像装置が備えている。撮像素子323は、撮像装置の撮影光学系によって結像された被写体像を撮像画像信号に変換して信号処理部322に供給する。信号処理部322は、撮像素子323から取得した信号に基づき、NTSC(National Television System Committee)フォーマット等に準拠した映像信号を生成して画像メモリ321に記憶させる。メモリ読み出し制御部320は、リミッタ106(またはリミッタ110)の出力する像ブレ補正量(第1補正量または第2補正量)に従って、画像メモリ321からの画像の読み出し位置を変更する。これにより、電子的に像ブレが補正された映像信号が画像メモリ321から出力される。メモリ読み出し制御部320は更に、記録媒体・表示デバイス324に映像信号を出力する。つまり、表示デバイスの画面上に像ブレ補正後の画像が表示され、また像ブレ補正後の画像データが記録媒体に記録される。なお、表示デバイスは画像を表示する液晶表示素子(LCD)等のデバイスであり、記録媒体は、ハードディスク等の磁気記録媒体や半導体メモリ等の情報記録媒体である。
第1像ブレ補正部107と第2像ブレ補正部111の割り当てにおいては、図4(A)〜(C)のいずれかを任意に変更することができる。例えば、第1像ブレ補正部107が図4(A)に示す構成であって、第2像ブレ補正部111が図4(B)または(C)に示す構成とされる。または、撮影光学系にて2種類の補正光学系が存在する場合に、第1像ブレ補正部107および第2像ブレ補正部111ともに図4(A)に示す構成にしてもよい。
次に図1の周波数分離制御部112について説明する。
周波数分離制御部112は、像ブレ補正装置100を搭載する撮像装置のズーム位置情報等に基づいて、周波数分離部103の制御状態を変更する。図5は、第1像ブレ補正部107の補正可能量(実線)および第2像ブレ補正部111の補正可能量(点線)を例示したグラフである。横軸は像ブレ補正装置100を搭載した撮像装置における撮影光学系のズーム倍率を示し、縦軸に補正可能量を示す。上述したように、撮像装置に加えられる振れは、低周波ほど振幅が大きく、高周波ほど振幅が小さくなるという特性がある。このため、2つの像ブレ補正部について、補正可能量が大きい方に低周波数帯域での補正を割り当て、補正可能量が小さい方に高周波数帯域での補正を割り当てる制御を行う方が補正可能量を有効に使用することができる。以下では、高周波信号から算出される第1補正量を第1像ブレ補正部107に出力するとともに低周波信号から算出される第2補正量を第2像ブレ補正部111に出力する制御を「第1制御」とする。これとは逆に、低周波信号から算出される第1補正量を第1像ブレ補正部107に出力するとともに高周波信号から算出される第2補正量を第2像ブレ補正部111に出力する制御を「第2制御」とする。なお、第1制御と第2制御との変更については、撮影光学系の光学情報や撮影条件等を示す変数値が予め設定された閾値以上であるか、または閾値未満であるかに応じて行われる。
例えば、周波数分離制御部112は、撮影光学系のズーム倍率を図5に示した倍率X(閾値)と比較して、以下の制御を行う。
(1)ズーム倍率がXより小さい場合:第1像ブレ補正部107によって低周波数帯域での像ブレ補正が行われるように周波数分離部103の動作を変更すること。
(2)ズーム倍率がX以上である場合:第1像ブレ補正部107によって高周波数帯域でのブレ補正が行われるように周波数分離部103の動作を変更すること。
第2像ブレ補正部111については、周波数分離制御部112が、撮影光学系のズーム倍率を図5に示した倍率Xと比較して、以下の制御を行う。
(3)ズーム倍率がXより小さい場合:第2像ブレ補正部111によって高周波数帯域での像ブレ補正が行われるように周波数分離部103の動作を変更すること。
(4)ズーム倍率がX以上である場合:第2像ブレ補正部111によって低周波数帯域でのブレ補正が行われるように周波数分離部103の動作を変更すること。
具体的には、周波数分離制御部112は、前記(1)の場合、周波数分離部103を図2(C)または図2(D)の状態にする制御を行う。また周波数分離制御部112は、前記(2)の場合、周波数分離部103を図2(A)または図2(B)の状態にする制御を行う。
ここで、高周波数帯域での像ブレ補正と低周波数帯域での像ブレ補正を、第1像ブレ補正部107と第2像ブレ補正部111とで入れ替える際には、以下に示す問題が生じ得る。
図6は敏感度演算部への入力信号の時間的変化を例示したグラフであり、横軸に時間を示す。図6(A)は、図2(A)乃至(D)に示した信号Out1_1またはOut2_1、即ち敏感度演算部104への入力信号について時間的変化を示す。また、図6(B)は、図2(A)乃至(D)に示した信号Out1_2またはOut2_2、即ち敏感度演算部108への入力信号について時間的変化を示す。図6(A)および(B)において、時刻0から時刻T10までの期間中、周波数分離部103は図2(C)および(D)に示す状態になっている。この場合、信号Out1_1またはOut2_1は低周波角速度信号であり、信号Out1_2またはOut2_2は高周波角速度信号である。実線のグラフは、時刻T10にて周波数分離制御部112によって、高周波信号と低周波信号との入れ替えが行われた場合の信号変化を示す。また、点線のグラフは上記信号の入れ替えが行われなかった場合の信号変化を示す。
信号Out1_1またはOut2_1は、積分部105で積分された後に駆動目標位置として第1像ブレ補正部107に供給される。つまり、積分前の信号Out1_1またはOut2_1は、第1像ブレ補正部107の駆動目標位置に関する速度(駆動速度)を示す。同様に、信号Out1_2またはOut2_2の信号は第2像ブレ補正部111の駆動目標位置に関する速度(駆動速度)を示す。図6(A)および(B)に実線のグラフで示すように、時刻T10では信号の大きさが急峻に変化している。これによって、第1像ブレ補正部107および第2像ブレ補正部111に係る駆動速度が大きく変化する。このため、第1像ブレ補正部107および第2像ブレ補正部111が駆動速度の変化に追従し得ない場合、そのときの追従誤差によって撮影画像に影響を及ぼす現象が生じる可能性がある。
このような現象を回避するために、周波数分離制御部112は、高周波角速度信号と低周波角速度信号との間で入れ替えたときに、入れ替え後の各信号が連続的に変化するように制御を行う。この制御は信号Out1_1,Out1_2,Out2_1,Out2_2に関して行われる。具体的には、HPF201またはLPF211のフィルタ中間値を書き換える処理が行われる。例えば、図2(C)の状態から図2(A)の状態への切替を行う場合、切替前のHPF201の出力は信号Out1_2として出力され、切替後には信号Out1_1として出力される。よって周波数分離制御部112は、切替が行われる直前の信号と切替後のHPF201の出力とが略一致するように制御を行う。この切替直前の信号Out1_1の出力を、図6(A)に示すMID1とする。切替後のHPF201の出力がMID1から変化するように、フィルタ中間値を下式に従って書き換える処理が行われる。
Z[n−1]=(MID1−b・FIL_IN[n−1])/(a・b+c) …(式3)
このとき、(式2)に(式3)を代入すると、以下の式となる。
Z[n]=FIL_IN[n]+a・(MID1−b・FIL_IN[n−1])/(a・b+c) …(式4)
また、(式1)に(式3)および(式4)を代入すると、以下の式となる。
FIL_OUT[n]=MID1+b・(FIL_IN[n]−FIL_IN[n−1]) …(式5)
(式5)より、左辺に示すHPF201の出力は、MID1と、周波数分離部103への入力信号の1サンプリング期間の変化分(入力信号の差分)に係数bを乗算した数値とを加算した値となる。フィルタ演算が行われるサンプリング周波数は、像ブレ補正装置100に加えられる振れ周波数よりも、十分小さい値に設定される。このため、入力信号の差分が小さな値となり、上記切替が行われる前後で信号Out1_1は連続的な信号となる。信号Out1_2についても、周波数分離部103への入力信号からHPF201の出力を減算した信号であるため、同様に上記切替の前後で連続的な信号となる。
また、図2(D)の状態から図2(B)の状態に切替を行う場合、切替前のLPF211の出力は信号Out2_1として出力され、切替後のLPF211の出力は信号Out2_2として出力される。よって周波数分離制御部112は、上記切替が行われる直前の信号と切替後のLPF211の出力とが略一致するように制御を行う。具体的には、上記切替が行われる直前の信号Out2_2を、図6(B)に示すMID2とする。切替後のLPF211の出力がMID2から変化するように、フィルタ中間値を下式に従って書き換える処理が行われる。
Z[n−1]=(MID2−b・FIL_IN[n−1])/(a・b+c) …(式6)
このとき、(式4),(式5)と同様の計算を行うと、以下の式となる。
FIL_OUT[n]=MID2+b・(FIL_IN[n]−FIL_IN[n−1]) …(式7)
(式7)より、左辺に示すLPF211の出力は、MID2と、周波数分離部103への入力信号の差分に係数bを乗算した数値とを加算した値となり、上記切替が行われる前後で信号Out2_2は連続的な信号となる。信号Out2_2についても、周波数分離部103への入力信号からHPF201の出力を減算した信号であるため、同様に上記切替前後で連続的となる。
図6(C)は、上記したフィルタ中間値の書き換えを行ったときの信号Out1_1またはOut2_1の時間的変化を示したグラフである。図6(D)は、上記したフィルタ中間値の書き換えを行ったときの信号Out1_2またはOut2_2の時間的変化を示したグラフである。
図6(A)および(B)において時刻T10で生じていた急激な信号変化による不連続は、図6(C)および(D)では生じず、切替の前後で信号が滑らかにつながっている。時刻T10で高周波角速度信号と低周波角速度信号の切替が行われた後には、HPF201またはLPF211の時定数に従って徐々に信号レベルが変化し、フィルタ中間値の書き換えによって生じたオフセット成分は収束していく。このオフセット成分の変化についてはHPF201またはLPF211の時定数によって調整可能である。したがって、図6(A)および(B)に実線で示すグラフで説明したような、駆動速度の急峻な変化を抑制できるので、第1像ブレ補正部107および第2像ブレ補正部111の追従誤差が映像に及ぼす影響に起因する現象の発生を防止することができる。
本実施形態では、周波数分離部103にて、第1像ブレ補正部107と第2像ブレ補正部111に対する高周波角速度信号と低周波角速度信号の出力先が切替可能である。更には、信号の切替前後で信号が連続的になるように、周波数分離部103が有するHPFまたはLPFのフィルタ中間値を変更する処理が行われる。これによって、第1像ブレ補正部107と第2像ブレ補正部111の高周波数帯域での補正と低周波数帯域での補正について割り当てを変更する際、信号を滑らかに切り替えることができる。
本実施形態によれば、振れ検出信号(角速度信号)を低周波数帯域と高周波数帯域の各成分に分離し、高周波数帯域での補正と低周波数帯域での補正の割り当てを切り替えて最適な像ブレ補正性能を実現することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を説明する。図7は、第2実施形態に係る像ブレ補正装置120の構成例を示すブロック図である。第1実施形態に係る図1の構成と同様の部分については既に使用した符号を用いることで、それらの詳細な説明を省略し、相違点を説明する。なお、このような説明の省略については、後述の実施形態でも同様である。
本実施形態では、図1に示す積分部105および積分部109に代えて、周波数分離部103の前段に積分部121を配置した点が異なる。積分部121は、低周波成分減衰部102からの信号を積分することで、角度信号を生成して周波数分離部103に供給する。周波数分離部103は、積分部121の角度信号を高周波角度信号と低周波角度信号に分離し、各信号を敏感度演算部104,108にそれぞれ出力する。
周波数分離部103の構成については、図2(A)乃至(D)に示す高周波角速度信号を高周波角度信号と読み替え、低周波角速度信号を低周波角度信号と読み替えればよい。敏感度演算部104,108は、周波数分離部103からの低周波角度信号または高周波角度信号を補正するために、第1像ブレ補正部107、第2像ブレ補正部111の各敏感度を角度信号に乗算してリミッタ106,110にそれぞれ供給する。第1像ブレ補正部107,第2像ブレ補正部111は、リミッタ106,110の各出力に従って像ブレ補正動作を行う。
本実施形態と第1実施形態は、速度情報を角度情報または位置情報に変換するための積分部の配置に関し、周波数分離部103の前であるか後であるかという点で相違する。第1実施形態においては、図6(A)および(B)に示す実線のグラフにて、時刻T10での信号の不連続性について、第1像ブレ補正部107,第2像ブレ補正部111に係る駆動速度の変化が急峻になることを説明した。本実施形態の場合、図2(A)乃至(D)に示す出力信号Out1_1,Out1_2またはOut2_1,Out2_2に対して、敏感度演算部104および敏感度演算部108にて敏感度が乗算される。乗算結果はリミッタ106,110を介して第1像ブレ補正部107および第2像ブレ補正部111にそれぞれ供給される。そのため、図6(A)および(B)に示す実線のグラフにて、時刻T10に示すような急峻な変化が生じると、第1像ブレ補正部107,第2像ブレ補正部111がステップ駆動されることとなる。その結果、高周波角度信号と低周波角度信号との切替時に映像が動いてしまうことが避けられない。特に像ブレ補正部が、図4(A)および(B)に示すような機械的に可動部が動く構成を有する場合、ステップ駆動の瞬間だけでなく、駆動後も暫くの間、リンギングによって映像が動き続ける現象が生じる可能性がある。
そこで、本実施形態において、第1実施形態の場合と同様、(式3)および(式6)に示したように、周波数分離部103の内部の一時記憶部に保持されるフィルタ中間値の書き換え処理が行われる。これによって、図6(C)および(D)に示すように、周波数分離部103にて高周波角度信号と低周波角度信号との切替時に信号を滑らかにつなぐことができる。即ち、第1像ブレ補正部107および第2像ブレ補正部111がステップ駆動されることによって映像に不自然な動きが生じる現象を防止できる。
本実施形態に係る像ブレ補正装置においては、周波数分離部103の前に積分部121が配置され、角度信号または位置信号を高周波成分および低周波成分に分離する処理が行われる。周波数分離部103にて第1像ブレ補正部107と第2像ブレ補正部111に対する高周波角度信号と低周波角度信号の出力先の切替を行う際、切替前後で信号が連続的になるように、フィルタ中間値が更新される。フィルタとは周波数分離部103が有するHPFまたはLPFである。本実施形態によれば、第1像ブレ補正部107と第2像ブレ補正部111に係る高周波数帯域での補正と低周波数帯域での補正との割り当てを変更する際に、信号を滑らかに切り替えることで良好な像ブレ補正性能を実現できる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態を説明する。本実施形態に係る像ブレ補正装置の構成は図1に示す第1実施形態の場合と同様であるが、周波数分離部103の内部構成が図2とは異なり、図8に示す構成である。
図8(A)にて、周波数分離部103に対する入力信号はHPF311Hおよび減算部312で処理される。入力信号をHPF311Hに通した後の出力信号が高周波角速度信号であり、減算部312が入力信号からHPF311Hの出力を減算した出力信号が低周波角速度信号である。また、図8(B)にて、周波数分離部103に対する入力信号はLPF311Lおよび減算部312で処理される。入力信号をLPF311Lに通した後の出力信号が低周波角速度信号であり、減算部312が入力信号からLPF311Lの出力を減算した出力信号が高周波角速度信号である。
本実施形態において、周波数分離制御部112は、第1像ブレ補正部107と第2像ブレ補正部111により、高周波数帯域での補正と低周波数帯域での補正とを切り替える際、周波数分離部103内部のフィルタの特性を、HPFとLPFとの間で入れ替える。即ち、図8に示すHPF311HとLPF311Lとを相互に入れ替える処理が実行される。これによって、敏感度演算部104への出力信号Out3_1と敏感度演算部108への出力信号Out3_2について、高周波角速度信号と低周波角速度信号との間で切り替えることができる。
HPF311HやLPF311Lは、図3に示すような一般的なIIRフィルタの構成を有する。IIRフィルタをHPFとして構成するか、またはLPFとして構成するかについては、ゲイン係数a,b,cの値を変更することにより実現できる。つまり、図3の構成例においてHPFを構成する場合のゲイン係数を、a=HPF_a,b=HPF_b,c=HPF_cとし、LPFを構成する場合のゲイン係数を、a=LPF_a,b=LPF_b,c=LPF_cとする。これらのゲイン係数を相互に入れ替えることによって、図8(A)に示すハイパスフィルタ特性の状態と、図8(B)に示すローパスフィルタ特性の状態との間で相互変換を行うことができる。
フィルタの特性をLPFとHPFとの間で入れ替えることによって、高周波数帯域での像ブレ補正と低周波数帯域での像ブレ補正を、第1像ブレ補正部107と第2像ブレ補正部111に対して入れ替える場合には、図6(A)および(B)に示す問題が生じる。ただし、図6の縦軸については「Out1_1又はOut2_1」を「Out3_1」と読み替え、「Out1_2又はOut2_2」を「Out3_2」と読み替えて、以下に説明する。
図6(A)および(B)において、時刻0から時刻T10までの期間中、周波数分離部103は図8(B)に示す状態である。つまり、信号Out3_1は低周波角速度信号であり、信号Out3_2は高周波角速度信号である。図6(A)および(B)に示す実線のグラフは、時刻T10において周波数分離制御部112によって、高周波角速度信号と低周波角速度信号との入れ替えが行われた場合の信号変化を示す。また、点線のグラフは上記信号の入れ替えが行われなかった場合の信号変化を示す。
信号Out3_1は、積分部105で積分された後に駆動目標位置として第1像ブレ補正部107に供給される。つまり、積分前の信号Out3_1は、第1像ブレ補正部107の駆動速度を示す。同様に、信号Out3_2は第2像ブレ補正部111の駆動速度を示す。図6(A)に実線グラフでは、時刻T10にてLPF311LをHPF311Hに切り替えた瞬間に、信号の大きさが急峻に変化している。これによって、第1像ブレ補正部107および第2像ブレ補正部111の駆動速度が大きく変化する。このため、第1像ブレ補正部107および第2像ブレ補正部111が駆動速度の変化に追従し得ない場合、そのときの追従誤差によって撮影画像に影響を及ぼす現象が生じる可能性がある。
このような現象を回避するために、周波数分離制御部112は、信号Out3_1,Out3_2について、高周波角速度信号と低周波角速度信号とを入れ替えたときに、入れ替えた後の各信号が連続的になるように制御を行う。つまり、第1実施形態の場合と同様、LPF311LまたはHPF311Hのフィルタ中間値を書き換える処理が行われる。例えば、図8(B)の状態から図8(A)の状態への切替を行う場合、切替前のフィルタはローパスフィルタ特性、LPF311Lとして機能しており、切替後にはハイパスフィルタ特性、HPF311Hとして機能する。よって周波数分離制御部112は、切替が行われる直前のLPF311Lの出力と、切替後のHPF311Hの出力とが略一致するように制御を行う。この切替直前のLPF311Lの出力を、図6(A)に示したMID1とする。切替後のHPF311Hの出力がMID1から変化するように、フィルタ中間値を以下の式に従って書き換える処理が行われる。
Z[n−1]=(MID1−HPF_b・FIL_IN[n−1])/( HPF_a・HPF_b+HPF_c)…(式8)
このとき、(式4)および(式5)と同様の計算を行うと、以下の式となる。
FIL_OUT[n]=MID1+HPF_b・(FIL_IN[n]−FIL_IN[n−1]) …(式9)
(式9)より、左辺に示すHPF311Hの出力は、MID1と、周波数分離部103への入力信号の1サンプリング期間の変化分(入力信号の差分)に係数HPF_bを乗算した数値とを加算した値となる。フィルタ演算が行われるサンプリング周波数は、像ブレ補正装置100に加えられる振れ周波数よりも、十分小さい値に設定される。このため、入力信号の差分も小さな値となり、上記切替が行われる前後で信号Out3_1は連続的な信号となる。信号Out3_2についても、周波数分離部103への入力信号からHPF311Hの出力を減算した信号であるため、同様に上記切替の前後で連続的な信号となる。
一方、図8(A)の状態から図8(B)の状態に切替を行う場合も同様に、フィルタ中間値を下式に従って書き換えることによって、切替の前後で連続的な信号にすることができる。
Z[n−1]=(MID1−LPF_b・FIL_IN[n−1])/(LPF_a・LPF_b+LPF_c)…(式10)
フィルタ中間値の書き換え処理を行った場合における、信号Out3_1,Out3_2の時間的変化は、図6(C)および(D)に示すグラフとなる。図6(C)および(D)では、時刻T10において、図8(B)から図8(A)の状態への切り替え時に不連続は生じず、切替の前後で信号が滑らかにつながっている。時刻T10で高周波角速度信号と低周波角速度信号の切替を行った後には、HPF311Hの時定数に従って徐々に信号レベルが変化し、フィルタ中間値の書き換えによって生じたオフセット成分は収束していく。このオフセット成分の変化はHPF311Hの時定数によって調整可能である。したがって、前記実施形態の場合と同様、第1像ブレ補正部107および第2像ブレ補正部111の追従誤差が映像に及ぼす影響に起因する現象の発生を防止できる。
第3実施形態では、第1像ブレ補正部107と第2像ブレ補正部111に対する高周波角速度信号と低周波角速度信号の切替を、周波数分離部103が有するフィルタ特性の変更により行う。即ち、HPF311HとLPF311Lとの間で相互の切り替えが行われる。これによって、簡単な構成で第1像ブレ補正部107と第2像ブレ補正部111に対する高周波角速度信号と低周波角速度信号の切替を行える。更に、切替の際にはHPFまたはLPFのフィルタ中間値を変更する処理が行われる。よって、第1像ブレ補正部107と第2像ブレ補正部111による、高周波数帯域での補正と低周波数帯域での補正について割り当てを変更する際、信号を滑らかに切り替えて良好な像ブレ補正性能を実現することができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態を説明する。本実施形態に係る像ブレ補正装置の構成は図1のブロック図に示す通りであり、周波数分離部103の構成は図8のブロック図に示す通りである。しかし、本実施形態では、第3実施形態で説明した、HPFやLPFのフィルタ中間値の更新を行わない。以下では、周波数分離部103が有するフィルタの特性をHPFとLPFとの間で切り替える処理について説明する。
図9(A)は、周波数分離制御部112による処理の流れを示したフローチャートである。本処理は、周波数分離部103が有するフィルタの特性を、HPFとLPFとの間で切り替える場合の処理例を示し、所定の時間間隔(例えば60分の1秒等)で繰り返し行われる。
S100で周波数分離制御部112は、周波数分離部103が有するフィルタの特性について、HPF311HとLPF311Lの切替を行うかどうかを判定する。本判定においては、第1実施形態で説明したように、撮像装置のズーム倍率が変化することによって、第1像ブレ補正部107と第2像ブレ補正部111との補正可能量の大きさの比率が逆転した場合などに肯定的判定結果(Yes)が下される。S100でHPF311HとLPF311Lの切替を行うと判定された場合、S101に処理を進め、S100で否定的判定結果(No)の場合には本処理を終了する。
S101では、HPF311Hの出力またはLPF311Lの出力の絶対値と所定値とが比較される。所定値とは判定用の閾値であり、例えばゼロ付近に設定される。周波数分離部103は、図8(A)に示す状態である場合にはHPF311Hの出力について、また図8(B)に示す状態である場合にはLPF311Lの出力について、その絶対値が所定値より小さいか否かを判定する。S101でフィルタ出力の絶対値が閾値より小さいと判定された場合、S102の処理に進み、閾値以上であると判定された場合には本処理を終了する。
S102ではフィルタの切替処理が行われる。周波数分離部103内部のフィルタがLPFの場合には、LPFをHPFに切り替え、また周波数分離部103内部のフィルタがHPFの場合には、HPFをLPFに切り替える処理が行われた後、本処理を終了する。
図9(A)の処理例では、S101で周波数分離部103内部のHPFまたはLPFの出力の絶対値が閾値未満になってから、HPFとLPFとの切替が行われる。つまり、S101の判定処理を行わずに直ちに上記切替を行った場合には、第3実施形態で図6(A)および(B)を用いて説明したように、切替の際に第1像ブレ補正部107および第2像ブレ補正部111の駆動速度が大きく変化する。このため、第1像ブレ補正部107および第2像ブレ補正部111が駆動速度の変化に追従しきれず、そのときの追従誤差が映像に及ぼす影響に起因する現象が生じる可能性がある。
以下では、図9(A)の処理による効果について、図10(A)および(B)を参照して説明する。図10(A)では、横軸を時間軸とし、図8に示した信号Out3_1、即ち敏感度演算部104への入力信号の時間的変化を示す。また、図10(B)では、横軸を時間軸とし、図8に示した信号Out3_2、即ち敏感度演算部108への入力信号の時間的変化を示す。時刻0から時刻T21までの期間中、周波数分離部103は図8(B)に示す状態である。時刻T20は、図9(A)に示すS100でフィルタの切り替えを行うことが判定された時点を示す。また時刻T21は、図9(A)に示すS101でフィルタ出力の絶対値が閾値未満である判定された時点を示す。時刻T20の後、時刻T21までは図8(B)に示す状態のままであるが、時刻T21にて、LPF311Lの出力の絶対値が閾値未満になったときに、図8(A)の状態への切替が行われる。
時刻T21においては、図6(A)および(B)の実線のグラフで示すような、時刻T10における切替の際の不連続は生じず、信号が滑らかにつながっている。これによって、前記実施形態と同様、第1像ブレ補正部107および第2像ブレ補正部111の追従誤差が映像に及ぼす影響に起因する現象の発生を防止できる。
次に本実施形態の変形例として、図9(B)の処理を説明する。図9(A)の処理との相違点は、S103の処理であり、S100にて周波数分離部103が有するフィルタについて、HPFとLPFの切替を行うという判定が行われた場合にS103の処理に進む。S103にて周波数分離制御部112は、低周波成分減衰部102の遮断周波数を高くする処理を行った後、S101の処理へと進む。
図9(B)の処理による効果について、図10(C)および(D)を参照して説明する。図10(C)では、横軸を時間軸とし、図8に示した信号Out3_1、即ち敏感度演算部104への入力信号の時間的変化を示す。また、図10(D)では、横軸を時間軸とし、図8に示した信号Out3_2、即ち敏感度演算部108への入力信号の時間的変化を示す。図10(C)および(D)において、時刻0から時刻T22まで期間中、周波数分離部103は図8(B)に示す状態である。時刻T20は前記の通りであり、時刻T22は、図9(B)に示すS101でフィルタ出力の絶対値が閾値未満である判定された時点を示す。時刻T20からT22の期間では、低周波成分減衰部102の遮断周波数を高くする制御が行われる。低周波成分減衰部102の遮断周波数を高くすると、周波数分離部103に入力される信号から低周波成分が減衰する。このため、LPF311Lの出力は、図10(C)に示すように、時刻T20からT22にかけてゼロに収束していく。図10(A)と比較すると、時刻T20からS102の処理が行われる時刻までの時間が短くなっていることが分かる。
このように、図9(B)の処理によれば、図9(A)の場合と同様に周波数分離部103内部のLPFまたはHPFの出力が所定値より小さくなった場合、LPFとHPFの切替が行われるため、切替の前後で滑らかに信号がつながる。しかもLPFとHPFの切替を行うことが判定された時刻T20から実際にフィルタが切り替わる時刻T22までにかかる時間を短縮できる。
本実施形態では、第1像ブレ補正部107と第2像ブレ補正部111に対する高周波角速度信号と低周波角速度信号の出力先の切替を行う場合、周波数分離部103が有するフィルタの特性をHPFとLPFとの間で切替処理が行われる。そのタイミングは、HPFまたはLPFの出力の絶対値が所定値より小さくなった時点である。これによって、第1像ブレ補正部107と第2像ブレ補正部111による、高周波数帯域での補正と低周波数帯域での補正の割り当てを変更する際、信号を滑らかに切り替えて良好な像ブレ補正性能を実現することができる。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態を説明する。本実施形態に係る像ブレ補正装置の構成は図7のブロック図に示す通りであり、周波数分離部103の構成は図8のブロック図に示す通りである。また、図6(A)乃至(D)を参照する場合、縦軸の「Out1_1又はOut2_1」を「Out3_1」と読み替え、「Out1_2又はOut2_2」を「Out3_2」と読み替えるものとする。
本実施形態と第3実施形態との差異は、速度情報を角度情報または位置情報に変換するための積分部121(図7参照)が、周波数分離部103の前に位置する点である。第3実施形態では、図6(A)および(B)に示す実線のグラフにおいて時刻T10での信号の不連続性について、第1像ブレ補正部107、第2像ブレ補正部111の速度変化が急峻になることを説明した。本実施形態では、図8(A)または(B)での出力信号Out3_1、Out3_2に対して、敏感度演算部104および敏感度演算部108が敏感度をそれぞれ乗算する。これらの演算結果は、リミッタ106,110を介して第1像ブレ補正部107および第2像ブレ補正部111にそれぞれ供給される。そのため、図6(A)および(B)の実線のグラフにて時刻T10で急峻な変化が生じると、第1像ブレ補正部107、第2像ブレ補正部111がステップ駆動されることとなる。その結果、高周波角度信号と低周波角度信号との切替時に映像が動いてしまう可能性がある。
そこで、本実施形態では、周波数分離部103内部のLPFとHPFとの切替の際に、第3実施形態の場合と同様に(式8)および(式10)に示した、フィルタ中間値の書き換えを行う。これによって、図6(C)および(D)に示すように、周波数分離部103における高周波角度信号と低周波角度信号との切替時に信号を滑らかにつなぐことができる。したがって第1像ブレ補正部107および第2像ブレ補正部111がステップ駆動されることで映像の動きが見えてしまう現象の発生を防止できる。
本実施形態では、周波数分離部103の前段に積分部を配置した構成の像ブレ補正装置において、周波数分離部103が有するフィルタの特性をHPFとLPFとの間で切り替える際、HPFまたはLPFのフィルタ中間値を変更する。切替の前後で信号が連続的になるので、第1像ブレ補正部107と第2像ブレ補正部111による、高周波数帯域での補正と低周波数帯域での補正の割り当てを変更する際、信号が滑らかにつながり、良好な像ブレ補正性能を実現することができる。
[第6実施形態]
次に、本発明の第6実施形態を説明する。図11は、本実施形態に係る像ブレ補正装置130の構成例を示すブロック図である。図11の構成と図1の構成との相違点は下記の通りである。
・ズーム制御部131が追加されていること。
・周波数分離制御部112は、ズーム制御部131から情報を取得し、積分部105,109またはリミッタ106,110、あるいは両方を制御すること。
本実施形態では、像ブレ補正装置130を搭載した撮像装置がズーミング動作中である場合、第1像ブレ補正部107と第2像ブレ補正部111による、高周波数帯域での補正と低周波数帯域での補正の割り当てを切り替える処理について説明する。
ズーム制御部131は、ズームレンズの位置検出情報に基づいて、像ブレ補正装置130を搭載した撮像装置がズーミング動作中であるか否かを判定する。判定の結果、撮像装置がズーミング動作中である場合、ズーム制御部131は周波数分離制御部112に対してズーミング動作中であることを通知する。周波数分離制御部112は、この通知に従って積分部105,109、さらにはリミッタ106,110を制御する。
図12(A)は、周波数分離制御部112が行う処理の流れを示したフローチャートである。本処理は、所定の時間間隔(例えば60分の1秒等)で繰り返し行われる。
S200で周波数分離制御部112はズーム制御部131から情報を取得し、撮像装置がズーミング動作中であるか否かを判定する。周波数分離制御部112は、ズーム制御部131からの位置検出情報等に基づいてズーミング動作中と判定した場合、S201に処理を進め、ズーミング動作中でないと判定した場合にはS204に移行する。
S201で周波数分離制御部112は、積分部105,109のうち、低周波数帯域での補正に割り当てられている方の積分部の時定数を短くする。ズーミング動作時には撮影者により、撮像装置のズーム操作部材が操作されるので、低周波数帯域のブレが生じ易い。そのため、低周波数帯域での補正を、ズーミング動作中でない状態と同様に行った場合、補正部材(補正レンズ等)が補正可能限界に達してしまう可能性が高くなる。これを防ぐために、ズーミング動作中には、低周波数帯域での補正量算出用の積分部の時定数を短くする処理が実行される。時定数を小さくすることは、できるだけ補正しないように第1補正量または第2補正量を低減させて補正効果を抑制する作用をもつ。なお、積分部の時定数を短くする処理例に限らず、他の方法を採用してもよい。例えば、低周波数帯域での補正を停止する方法等のように、補正部材が補正可能限界に到達してしまうことを防止する処理であれば、如何なる処理を行ってもよい。S201の処理の後、S202に進む。
S202は、第1像ブレ補正部107と第2像ブレ補正部111による、低周波数帯域での補正と高周波数帯域での補正の切替、つまり周波数割り当ての切替を、周波数分離部103に対して行うか否かの判定処理である。本判定処理では、第1実施形態にて図5を用いて説明したように、撮像装置のズーム倍率が変化することによって、第1像ブレ補正部107と第2像ブレ補正部111との間で補正可能量の大きさの比率が逆転した際、肯定的判定結果(Yes)が下される。S202にて周波数の割り当てを切り替えることが判定された場合、S203の処理に進み、切り替えないことが判定された場合には処理を終了する。S203で周波数分離制御部112は、周波数分離部103に対して高周波数帯域と低周波数帯域の切替を行うかどうかを示すフラグ(CHANGE_FLAG)をセットして、本処理を終了する。
一方、S204で周波数分離制御部112は、CHANGE_FLAGがセットされているか否かを判定する。S204でCHANGE_FLAGがセットされていない場合、本処理は終了となる。またS204でCHANGE_FLAGがセットされている場合、S205に処理を進め、第1像ブレ補正部107と第2像ブレ補正部111に対する低周波数帯域での補正と高周波数帯域での補正の切替処理が実行される。S205の後にS206に進み、CHANGE_FLAGがリセットされた後に本処理を終了する。
次に、図12(A)の処理を行った場合の効果について、図13を参照して説明する。図13(A)および(C)では、横軸を時間軸とし、積分部105の出力信号の時間的変化を示す。また、図13(B)および(D)では、横軸を時間軸とし、積分部109の出力信号の時間的変化を示す。図13(A)乃至(D)では、時刻T30から時刻T32までの期間に撮像装置のズーミング動作が行われ、それ以外の期間ではズーミング動作が行われていないものとする。
図13(A)および(B)は、図12(A)で説明した処理を行わない場合の、積分部105,109の各出力変化を示す。時刻0から時刻T31までの期間中、第1像ブレ補正部107によって低周波数帯域での補正を行い、時刻T31以降には高周波数帯域での補正を行った場合を説明する。時刻T30でズーミング動作が開始すると、低周波数帯域での補正量を算出する積分部105の時定数を設定値よりも短くする処理が実行される。このため、時刻T30から時刻T31にかけて積分部105の出力はゼロに収束する。時刻T31は、第1像ブレ補正部107と第2像ブレ補正部111との間で補正可能量の大きさの比率に逆転が生じるタイミングを示す。つまり時刻T31にて、低周波数帯域と高周波数帯域での補正の割り当てが切り替わる。時刻T31以降、第2像ブレ補正部111によって低周波数帯域の補正が行われる。このため、積分部105の時定数を元の設定値に戻し、積分部109の時定数を短くする処理が実行される。これによって、時刻T31から時刻T32にかけて積分部109の出力がゼロに収束していく。そして、時刻T32でズーミング動作が終了すると、積分部109の時定数を元の設定値に戻す処理が行われ、第2像ブレ補正部111による低周波数帯域での像ブレ補正が行われる。
図12(A)の処理を行わない場合には、ズーミング動作の開始直後に低周波数帯域での補正を行っている像ブレ補正部を、その補正可能範囲に中心位置に戻す制御が行われる。その後のズーミング動作中に低周波数帯域での補正と高周波数帯域での補正の切替を行った直後には、新たに低周波数帯域での補正を行う像ブレ補正部を、その補正可能範囲の中心位置に戻す制御が行われる。この場合、ズーミング動作中に撮影者が意図しない画像の動きが複数回発生すると、撮影者に違和感を与える可能性がある。
これに対して、図12(A)の処理を行った場合の積分部105,109の各信号変化を図13(C)および(D)に示す。図13(C)および(D)にて、時刻T31は、低周波数帯域と高周波数帯域での補正の割り当てを切り替えるタイミングを示している。しかし、図12(A)のS202、S203の処理により、ズーミング動作中には周波数の割り当ての切替が行われない。そしてズーミング動作が終了する時刻T32において、S205の処理によって、第1像ブレ補正部107と第2像ブレ補正部111に対する周波数の割り当ての切替が行われる。
図12(A)の処理においては、ズーミング動作中に周波数割り当ての切替を行わず、ズーミング動作の終了後に切替を行うので、撮影者が意図しない画像の動きが発生するタイミングを、ズーム動作終了の直後のみに限定することができる。よって、複数回の画像の動きによって撮影者に違和感を与えてしまうことを回避できる。
本実施形態においては、第1像ブレ補正部107と第2像ブレ補正部111に対する高周波角速度信号と低周波角速度信号の出力先の切替を、ズーミング動作の終了後に行う。即ち、ズーミング動作中には第1制御または第2制御への変更が禁止され、ズーム位置の変更動作が終了した後に第1制御または第2制御への変更が行われる。したがって第1像ブレ補正部107と第2像ブレ補正部111による、高周波数帯域での補正と低周波数帯域での補正の割り当てを変更する際、信号を滑らかに切り替えて良好な像ブレ補正性能を実現することができる。
次に、図12(B)および図14を参照して、本実施形態の変形例を説明する。変形例では周波数分離制御部112が積分部105,109およびリミッタ106,110を制御する。
図12(B)は、周波数分離制御部112が行う処理の流れを示したフローチャートである。図12(A)に対して追加したS210およびS211の処理を主に説明する。
S200でズーミング動作中と判定された場合、S201の後でS210に処理を進める。S210で周波数分離制御部112はリミッタ106,110の設定値(上限値)を変更する。各リミッタの設定値については、ズーム位置毎に予め決められた設定値に比べて、高周波数帯域での補正用リミッタの設定値が大きい値に変更され、低周波数帯域での補正用リミッタの設定値が小さい値に変更される。
また、S200でズーミング動作中でない判定された場合、S211に処理を進める。S211では、S210の処理によってズーミング動作中のリミッタの設定値の変更が行われていた場合に、リミッタ106,110の設定値をズーム位置毎に決められた本来の設定値に戻す処理が行われる。S211の後、S204に処理を進める。
次に、図12(B)の処理を行った場合の効果について、図14を参照して説明する。図14(A)および(C)では、横軸を時間軸とし、積分部105の出力信号(細線)とリミッタ106の設定値(太線)の時間的変化を示す。また、図14(B)および(D)は、横軸を時間軸とし、積分部109の出力信号(細線)とリミッタ110の設定値(太線)の時間的変化を示す。図14(A)乃至(D)では、時刻T40から時刻T41までの期間にズーミング動作が行われ、それ以外の期間ではズーミング動作が行われていないものとする。また、時刻0から時刻T41までの期間には、第1像ブレ補正部107により低周波数帯域での補正を行い、第2像ブレ補正部111により高周波数帯域での補正を行い、時刻T41にて周波数の割り当ての切替が行われるものとする。
図14(A)および(B)は、図12(B)の処理を行わない場合の、積分部105,109の各出力とリミッタ106,110の各設定値の変化を示す。図14(B)に示すように、時刻0から時刻T41までの期間中、高周波数帯域での補正を行う第2像ブレ補正部111の補正可能範囲、つまりリミッタ110の設定値は、ズーミング動作中に一旦小さくなる。その後にリミッタ110の設定値が大きくなる。この例では、リミッタ110の設定値が小さくなったときに、積分部109の出力がリミッタ110の設定値よりも大きくなってしまう。そのため、高周波数帯域側の補正が正しく行われなくなる可能性がある。
これに対して、図12(B)の処理を行った場合の、各リミッタの設定値の変化を図14(C)および(D)に示す。太線で示す実線のグラフは、リミッタ106,110の各設定値の時間的変化を示している。また点線のグラフは、ズーム位置毎に決められた、リミッタ106,110の各設定値の変化を示している。図12(B)のS210の処理によって、リミッタ106,110の各設定値が実線のグラフで示すように変化する。
時刻T40から、低周波数帯域側での補正を行う第1像ブレ補正部107の補正目標位置となる、積分部105の出力は、図14(C)にて細線で示す実線のグラフのように、ゼロに向かって収束していく。そのため、リミッタ106の設定値については、図14(C)にて太線で示す実線のグラフのように、S210の処理でズーム位置毎に決められた設定値より小さくしても、積分部105の出力に変化はない。一方、リミッタ110の設定値については、リミッタ106の設定値を小さく制限した分だけ大きくすることができる。つまり、図14(D)にて太線で示すグラフのように、ズーミング動作中(時刻T40からT41までの期間)において、S210の処理によってリミッタ110の設定値が、ズーム位置毎に決められた設定値よりも大きくなるように変更される。したがって、図14(B)で説明した、積分部109の出力がリミッタ110の設定値よりも大きくなってしまうことを防止し、高周波数帯域での補正を正しく行うことができる。
第6実施形態の変形例では、ズーミング動作中、低周波数帯域での補正を行う像ブレ補正部のリミッタの設定値を小さくし、かつ高周波数帯域での補正を行う像ブレ補正部のリミッタの設定値を大きくする制御を行う。これによって、高周波数帯域での補正を行う像ブレ補正部について、ズーム位置毎に決められた補正可能範囲がズーミング動作中に小さくなるような場合に当該像ブレ補正部が補正可能限界に到達することを回避できる。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない様々な形態も本発明の技術的範囲に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
100,120,130 像ブレ補正装置
101 角速度センサ
102 低周波成分減衰部
103 周波数分離部
105,109,121 積分部
106,110 リミッタ
107 第1像ブレ補正部
111 第2像ブレ補正部
112 周波数分離制御部
131 ズーム制御部

Claims (20)

  1. 光学系により結像される画像に対して、複数の像ブレ補正手段により像ブレを補正する像ブレ補正装置であって、
    装置の振れを検出して振れ検出信号を出力する振れ検出手段と、
    前記振れ検出信号を取得して低周波信号と高周波信号に分離する信号分離手段と、
    前記高周波信号から第1補正量を算出し、かつ前記低周波信号から第2補正量を算出するか、または前記低周波信号から第1補正量を算出し、かつ前記高周波信号から第2補正量を算出する算出手段と、
    前記第1補正量にしたがって像ブレを補正する第1像ブレ補正手段と、
    前記第2補正量にしたがって像ブレを補正する第2像ブレ補正手段と、
    前記信号分離手段を制御することで、前記高周波信号から前記算出手段が算出した第1補正量および前記低周波信号から前記算出手段が算出した前記第2補正量により像ブレを補正する第1制御と、前記低周波信号から前記算出手段が算出した前記第1補正量および前記高周波信号から前記算出手段が算出した前記第2補正量により像ブレを補正する第2制御のいずれかに変更する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記光学系のズーム位置が変更されている間、前記第1制御または第2制御への変更を禁止し、前記ズーム位置の変更動作が終了した後に前記第1制御または第2制御への変更を行うことを特徴とする像ブレ補正装置。
  2. 前記信号分離手段は前記振れ検出信号を前記低周波信号および高周波信号に分離するフィルタと、前記制御手段からの制御信号によって前記低周波信号および高周波信号の出力先を切り替える切替手段を有し、
    前記算出手段は、前記切替手段から取得した前記低周波信号または高周波信号から前記第1補正量を算出する第1算出手段、および前記切替手段から取得した前記低周波信号または高周波信号から前記第2補正量を算出する第2算出手段を有することを特徴とする請求項1に記載の像ブレ補正装置。
  3. 前記信号分離手段はデジタルフィルタを有し、前記振れ検出信号と前記デジタルフィルタの出力信号との差分を演算し、
    前記算出手段は、前記デジタルフィルタの出力信号または前記差分の信号を取得して前記第1補正量を算出する第1算出手段、および前記デジタルフィルタの出力信号または前記差分の信号を取得して前記第2補正量を算出する第2算出手段を有しており、
    前記制御手段は、前記デジタルフィルタの特性をハイパスフィルタ特性とローパスフィルタ特性との間で変更する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の像ブレ補正装置。
  4. 前記制御手段は、前記ズーム位置が変更されている間、前記低周波信号から算出される前記第1補正量または第2補正量を低減させるか、または補正を停止させる制御を行うことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の像ブレ補正装置。
  5. 前記第1算出手段の出力を積分する第1積分手段と、前記第2算出手段の出力を積分する第2積分手段が設けられており、
    前記制御手段は、前記ズーム位置が変更されている間、前記第1算出手段が前記低周波信号を取得して前記第1補正量を算出する場合には前記第1積分手段の時定数を小さくする制御を行い、前記第2算出手段が前記低周波信号を取得して前記第2補正量を算出する場合には前記第2積分手段の時定数を小さくする制御を行うことを特徴とする請求項に記載の像ブレ補正装置。
  6. 前記第1補正量の大きさを制限する第1リミッタ、および前記第2補正量の大きさを制限する第2リミッタが設けられており、
    前記制御手段は、前記ズーム位置が変更されている間、前記第1算出手段が前記低周波信号を取得して前記第1補正量を算出する場合には前記第1リミッタの設定値を変更して上限を小さくし、かつ前記第2リミッタの設定値を変更して上限を大きくする制御を行い、また、前記第2算出手段が前記低周波信号を取得して前記第2補正量を算出する場合には前記第2リミッタの設定値を変更して上限を小さくし、かつ前記第1リミッタの設定値を変更して上限を大きくする制御を行うことを特徴とする請求項に記載の像ブレ補正装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の像ブレ補正装置を備えることを特徴とする光学機器。
  8. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の像ブレ補正装置を備えることを特徴とする撮像装置。
  9. 前記制御手段は、撮影光学系のズーム倍率が閾値以上である場合、前記第1制御に変更し、撮影光学系のズーム倍率が閾値より小さい場合、前記第2制御に変更することを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
  10. 第1像ブレ補正手段及び第2像ブレ補正手段を用いて像ブレを補正する像ブレ補正装置であって、
    振れ検出手段による振れ信号を低周波信号と高周波信号に分離する信号分離手段と、
    前記低周波信号から算出された振れ補正信号を用いて前記第1像ブレ補正手段を制御することで像ブレを補正するとともに前記高周波信号から算出された振れ補正信号を用いて前記第2像ブレ補正手段を制御することで像ブレを補正する第1制御と、前記高周波信号から算出された振れ補正信号を用いて前記第1像ブレ補正手段を制御することで像ブレを補正するとともに、前記低周波信号から算出された振れ補正信号を用いて前記第2像ブレ補正手段を制御することで像ブレを補正する第2制御と、の切替動作を行う制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記第1像ブレ補正手段の補正可能範囲の大きさが前記第2像ブレ補正手段の補正可能範囲の大きさよりも大きい場合、前記第1制御を行い、前記第2像ブレ補正手段の補正可能範囲の大きさが前記第1像ブレ補正手段の補正可能範囲の大きさよりも大きい場合、前記第2制御を行うことを特徴とする像ブレ補正装置。
  11. 前記像ブレ補正装置は、光学系により結像された被写体像の像ブレを補正するものであって、前記光学系のズーム倍率に応じて、前記第1像ブレ補正手段の補正可能範囲の大きさと前記第2像ブレ補正手段の補正可能範囲の大きさの関係が逆転することを特徴とする請求項10に記載の像ブレ補正装置。
  12. 前記制御手段は、前記光学系のズーム位置の変更動作が行われている間、前記切替動作を禁止し、前記ズーム位置の変更動作が終了した後に、前記切替動作を行うことを特徴とする請求項11に記載の像ブレ補正装置。
  13. 第1像ブレ補正手段及び第2像ブレ補正手段を用いて光学系により結像された被写体像の像ブレを補正する像ブレ補正装置であって、振れ検出手段による振れ信号を低周波信号と高周波信号に分離する信号分離手段と、
    前記低周波信号から算出された振れ補正信号を用いて前記第1像ブレ補正手段を制御することで像ブレを補正するとともに前記高周波信号から算出された振れ補正信号を用いて前記第2像ブレ補正手段を制御することで像ブレを補正する第1制御と、前記高周波信号から算出された振れ補正信号を用いて前記第1像ブレ補正手段を制御することで像ブレを補正するとともに前記低周波信号から算出された振れ補正信号を用いて前記第2像ブレ補正手段を制御することで像ブレを補正する第2制御と、の切替動作を行う制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記光学系のズーム位置の変更動作が行われている間、前記切替動作を禁止し、前記ズーム位置の変更動作が終了した後に、前記切替動作を行うことを特徴とする像ブレ補正装置。
  14. 第1像ブレ補正手段及び第2像ブレ補正手段を用いて光学系により結像された被写体像の像ブレを補正する像振れ補正装置であって、
    振れ検出手段による振れ信号を低周波信号と高周波信号に分離する信号分離手段と、
    前記光学系のズーム倍率に応じて変わる前記第1像ブレ補正手段の補正可能範囲の大きさと前記第2像ブレ補正手段の補正可能範囲の大きさの関係に応じて、前記低周波信号に基づいて第1補正手段が像ブレを補正し、前記高周波信号に基づいて第2補正手段が像ブレを補正するか、または前記高周波信号に基づいて第1補正手段が像ブレを補正し、前記低周波信号に基づいて第2補正手段が像ブレを補正するか、の切替動作を行う制御手段と、を有することを特徴とする像ブレ補正装置。
  15. 請求項10ないし14のいずれか1項に記載の像ブレ補正装置を備えることを特徴とする光学機器。
  16. 請求項10ないし14のいずれか1項に記載の像ブレ補正装置を備えることを特徴とする撮像装置。
  17. 光学系により結像される画像に対して、複数の像ブレ補正手段により像ブレを補正する像ブレ補正装置にて実行される制御方法であって、
    振れ検出手段が装置の振れを検出して振れ検出信号を出力する振れ検出ステップと、
    制御手段により制御される信号分離手段が前記振れ検出信号を取得して低周波信号と高周波信号に分離する信号分離ステップと、
    算出手段が、前記高周波信号から第1補正量を算出し、かつ前記低周波信号から第2補正量を算出するか、または前記低周波信号から第1補正量を算出し、かつ前記高周波信号から第2補正量を算出する算出ステップと、
    前記制御手段が、前記高周波信号から前記算出手段が算出した第1補正量および前記低周波信号から前記算出手段が算出した前記第2補正量により像ブレを補正する第1制御と、前記低周波信号から前記算出手段が算出した前記第1補正量および前記高周波信号から前記算出手段が算出した前記第2補正量により像ブレを補正する第2制御のいずれかに変更する制御ステップと、
    第1像ブレ補正手段が前記第1補正量にしたがって像ブレを補正し、第2像ブレ補正手段が前記第2補正量にしたがって像ブレを補正する補正ステップと、を有し、
    前記制御ステップにて前記制御手段は、前記光学系のズーム位置が変更されている間、前記第1制御または第2制御への変更を禁止し、前記ズーム位置の変更動作が終了した後に前記第1制御または第2制御への変更を行うことを特徴とする像ブレ補正装置の制御方法。
  18. 第1像ブレ補正手段及び第2像ブレ補正手段を用いて像ブレを補正する像振れ補正装置にて実行される制御方法であって、
    振れ検出手段による振れ信号を低周波信号と高周波信号に分離する分離ステップと、
    前記低周波信号から算出された振れ補正信号を用いて前記第1像ブレ補正手段を制御することで像ブレを補正するとともに前記高周波信号から算出された振れ補正信号を用いて前記第2像ブレ補正手段を制御することで像ブレを補正する第1制御と、前記高周波信号から算出された振れ補正信号を用いて前記第1像ブレ補正手段を制御することで像ブレを補正するとともに、前記低周波信号から算出された振れ補正信号を用いて前記第2像ブレ補正手段を制御することで像ブレを補正する第2制御と、の切替動作を行う制御ステップと、を有し、
    前記制御ステップにおいて、前記第1像ブレ補正手段の補正可能範囲の大きさが前記第2像ブレ補正手段の補正可能範囲の大きさよりも大きい場合、前記第1制御を行い、前記第2像ブレ補正手段の補正可能範囲の大きさが前記第1像ブレ補正手段の補正可能範囲の大きさよりも大きい場合、前記第2制御を行うことを特徴とする制御方法。
  19. 第1像ブレ補正手段及び第2像ブレ補正手段を用いて光学系により結像された被写体像の像ブレを補正する像振れ補正装置にて実行される制御方法であって、
    振れ検出手段による振れ信号を低周波信号と高周波信号に分離する分離ステップと、
    前記低周波信号から算出された振れ補正信号を用いて前記第1像ブレ補正手段を制御することで像ブレを補正するとともに前記高周波信号から算出された振れ補正信号を用いて前記第2像ブレ補正手段を制御することで像ブレを補正する第1制御と、前記高周波信号から算出された振れ補正信号を用いて前記第1像ブレ補正手段を制御することで像ブレを補正するとともに前記低周波信号から算出された振れ補正信号を用いて前記第2像ブレ補正手段を制御することで像ブレを補正する第2制御と、の切替動作を行う制御ステップと、を有し、
    前記制御ステップにおいて、前記光学系のズーム位置の変更動作が行われている間、前記切替動作を禁止し、前記ズーム位置の変更動作が終了した後に、前記切替動作を行うことを特徴とする像ブレ補正装置。
  20. 第1像ブレ補正手段及び第2像ブレ補正手段を用いて光学系により結像された被写体像の像ブレを補正する像振れ補正装置にて実行される制御方法であって、
    振れ検出手段による振れ信号を低周波信号と高周波信号に分離する分離ステップと、
    前記光学系のズーム倍率に応じて変わる前記第1像ブレ補正手段の補正可能範囲の大きさと前記第2像ブレ補正手段の補正可能範囲の大きさの関係に応じて、前記低周波信号に基づいて第1補正手段が像ブレを補正し、前記高周波信号に基づいて第2補正手段が像ブレを補正するか、または前記高周波信号に基づいて第1補正手段が像ブレを補正し、前記低周波信号に基づいて第2補正手段が像ブレを補正するか、の切替動作を行う制御ステップと、を有することを特徴とする像ブレ補正装置。
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