JP6314911B2 - 高清浄度鋼の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、取鍋精錬設備と真空脱ガス設備とを用いて非金属介在物の少ない高清浄度鋼を製造する方法に関する。
軸受鋼に代表されるように、優れた転動疲労寿命や静粛性が求められる鋼材、つまり高清浄度鋼においては、鋼中の非金属介在物を極力低減することが必要である。低減すべき鋼中の非金属介在物としては、脱酸生成物、溶鋼−スラグ−耐火物間の反応による生成物、炭化物、窒化物、炭・窒化物などが挙げられる。軸受鋼などのアルミニウム(Al)で脱酸を行う鋼種では、脱酸直後の非金属介在物(以下、単に「介在物」とも記す)は基本的にAl23であるが、例えば、鋼中のAl23とスラグ中のCaOとの反応によりCaO−Al23系介在物となったり、溶鋼中のAlがスラグ中のMgOや耐火物中のMgOと反応して鋼中にマグネシウム(Mg)が生成され、このMgが鋼中のAl23と反応することによってMgO−Al23系介在物となったりすることが知られている。なかでも、MgO−Al23系介在物は硬質であるので、転動疲労寿命に及ぼす影響が大きく、高清浄度鋼ではMgO−Al23系介在物を低減することが特に重要な課題となっている。
このような高清浄度鋼の製造過程における介在物低減技術として、例えば特許文献1には、取鍋内の溶鋼を溶鋼湯面上のスラグとともに攪拌して処理する取鍋精錬において、アーク加熱とガス攪拌とを併用し、溶鋼中のAl濃度が0.005質量%以上の状態で、スラグ中のMgO濃度と溶鋼攪拌時間とが所定の関係を満たす条件で処理する技術が開示されている。
特許文献2には、取鍋精錬設備で取鍋精錬を行った後、RH真空脱ガス装置で真空脱ガス精錬を行って高清浄度鋼を製造する際に、取鍋精錬後のスラグ組成(FeO+MnO、CaO/SiO2、MgO、CaO/Al23、TiO2)を或る範囲に規定し、更に真空脱ガス精錬時の溶鋼環流量を規定する技術が開示されている。
また、特許文献3には、アーク加熱とガス攪拌または電磁攪拌による還元精錬を取鍋精錬設備で実施して高清浄度鋼を製造する際に、還元精錬後の溶鋼中溶存Mg濃度、使用する取鍋の耐火物組成、及び、還元精錬後の取鍋内のスラグ組成を或る範囲に規定した技術が開示されている。
特開2003−286515号公報 特開2008−303406号公報 特開2007−84838号公報
しかしながら、上記従来技術には以下の問題点がある。
即ち、特許文献1では、MgO−Al23系介在物の生成要因となる溶鋼中Al濃度とスラグ中MgO濃度とを規定している。ここで、取鍋に内張り耐火物として施工されたMgO系耐火物から取鍋スラグへMgOが溶出し、スラグ中MgO濃度が上昇することが知られている。MgO系耐火物からのMgOの溶出は、MgO系耐火物と接触している取鍋スラグの組成と密接な関係にあり、したがって、スラグ中MgO濃度を制御するためには、取鍋スラグの組成を制御することが重要である。しかしながら、特許文献1は、スラグ中MgO濃度を適切な範囲に制御するための取鍋スラグの条件を記載しておらず、当該技術を実施するための条件が十分に開示されているとはいいがたい。
特許文献2では、取鍋精錬後のスラグ組成を規定しているが、なかでもスラグの塩基度(質量%CaO/質量%SiO2)を6.5以上としており、比較的、高塩基度に制御している。このような高塩基度スラグの場合には、スラグ中SiO2の活量が小さいために、溶鋼中珪素(Si)によってAl23が還元され、溶鋼中のAl濃度が上昇する。溶鋼中Al濃度の増加に伴い、スラグ中のMgOが還元され、還元されたMgとAl23系介在物とが反応してMgO−Al23系介在物の生成が懸念される。
特許文献3では、還元精錬後の溶鋼中溶存Mg濃度、取鍋耐火物組成、還元精錬後のスラグ組成を各成分組成の絶対値(質量%)で規定している。溶鋼中Alによるスラグ中MgOの還元反応を制御するためには、理論的には、スラグ中のSiO2活量やAl23活量などを制御する必要がある。つまり、成分組成の絶対値で規定するのではなく、CaO/SiO2やCaO/Al23といった、スラグを構成する成分の質量比で制御することが肝要であり、したがって、特許文献3に記載されるスラグ成分範囲に制御しただけでは、MgO−Al23系介在物の生成を十分に抑制できない虞がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、取鍋精錬設備と真空脱ガス設備とを用いて高清浄度鋼を製造するにあたり、取鍋精錬時のスラグ組成を最適範囲に制御することによって、清浄性の高い鋼を製造する方法を提供することである。
上記課題を解決するための本発明の要旨は以下のとおりである。
[1]転炉から出鋼された溶鋼に対して取鍋精錬設備で取鍋精錬を行い、その後、真空脱ガス設備で真空脱ガス精錬を行って高清浄度鋼を製造する高清浄度鋼の製造方法において、前記取鍋精錬の際のスラグ組成を、(質量%CaO)/(質量%SiO2)が4.0〜6.3の範囲で、(質量%CaO)/(質量%Al23)が1.8〜2.3の範囲であり、且つ、(質量%CaO)/(質量%SiO2)及び(質量%CaO)/(質量%Al23)が下記の(1)式の関係を満足するように制御することを特徴とする、高清浄度鋼の製造方法。
0.0059×(質量%CaO)/(質量%SiO2)+0.028×(質量%CaO)/(質量%Al2O3)≦0.088・・・(1)
[2]前記高清浄度鋼は、被検面積が3000mm2のときに、当該高清浄度鋼で検出されたMgO−Al23系介在物のうちでMgO濃度が5質量%以上のMgO−Al23系非金属介在物のMgO濃度の平均値が10質量%未満であることを特徴とする、上記[1]に記載の高清浄度鋼の製造方法。
[3]前記取鍋精錬では、下記の(2)式で算出される溶鋼の攪拌動力εが60〜170W/tの範囲となるように、攪拌用ガスの流量、溶鋼温度、取鍋内溶鋼の浴深さのうちのいずれか一種または2種以上を制御することを特徴とする、上記[1]または上記[2]に記載の高清浄度鋼の製造方法。
ε=6.2×Q×T×{1−273/T+ln(1+Z/1.48)}・・・(2)
但し、(2)式において、εは攪拌動力(W/t)、Qは攪拌用ガスの流量(Nm3/(min・t))、Tは溶鋼温度(K)、Zは取鍋内溶鋼の浴深さ(m)である。
[4]前記高清浄度鋼は、炭素濃度が0.60質量%以上1.20質量%以下、珪素濃度が0.15質量%以上0.70質量%以下、マンガン濃度が0.80質量%以下、燐濃度が0.020質量%以下、硫黄濃度が0.0050質量%以下、アルミニウム濃度が0.005質量%以上0.040質量%以下、クロム濃度が0.50質量%以上2.00質量%以下、窒素濃度が0.0080質量%以下、残部が鉄及び不可避的不純物である軸受鋼であることを特徴とする、上記[1]ないし上記[3]のいずれか1項に記載の高清浄度鋼の製造方法。
本発明によれば、取鍋精錬設備と真空脱ガス設備とを用いて高清浄度鋼を製造する際に、取鍋精錬時のスラグ組成を最適範囲に制御するので、介在物、特に、MgO−Al23系介在物の少ない、清浄性の高い高清浄度鋼を製造することが実現され、その結果、転動疲労寿命に優れた軸受鋼などを製造することが達成される。
一般的な取鍋精錬設備の模式図である。 (質量%CaO)/(質量%SiO2)及び(質量%CaO)/(質量%Al23)のスラグ中MgO活量に及ぼす影響の計算結果を示す図である。 (質量%CaO)/(質量%SiO2)及び(質量%CaO)/(質量%Al23)のMgO−Al23系介在物の生成量に及ぼす影響の計算結果を示す図である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明者らは、転炉から出鋼された溶鋼に対して取鍋精錬設備で取鍋精錬を行い、その後、真空脱ガス設備で真空脱ガス精錬を行って製造される、軸受鋼に代表される高清浄度鋼での転動疲労寿命の調査試験を種々実施した。試験時に発生した割れ部の観察から、割れの起点にMgO−Al23系介在物の存在が確認された。更に調査を進めた結果、MgO−Al23系介在物は硬質であり、変形特性が鋼材とは異なるために、介在物の周囲に空隙が生じやすく、これにより、亀裂が発生することがわかった。特に、MgO−Al23系介在物のなかでも、介在物中のMgO濃度が5質量%以上であるMgO−Al23介在物が硬質であることもわかった。したがって、鋼材の転動疲労寿命向上のためには、このようなMgO−Al23系介在物の生成を抑止することが重要であることがわかった。
そこで、本発明者らは、MgO−Al23系介在物の生成メカニズムを考察し、この考察に基づいて、MgO−Al23系介在物の生成を予測できる計算モデルを構築することとした。ここで、MgO−Al23系介在物は、下記の(3)式及び(4)式の反応によって形成される。
3(MgO)+2[Al]=3[Mg]+(Al23)・・・(3)
3[Mg]+4(Al23)=3(MgO・Al23)+2[Al]・・・(4)
但し、(3)式及び(4)式において、(MgO)、(Al23)、(MgO・Al23)は、スラグ中或いは介在物中の成分を表し、[Al]、[Mg]は、溶鋼中の成分を表す。
これらの反応を熱力学的に進行させない、つまりMgO−Al23系介在物を生成させないためには、(3)式及び(4)式からも明らかなように、溶鋼中にMgを生成させないようにすればよい。そのためには、(A);スラグ中MgOの活量を小さくすること、(B);溶鋼中Alの活量を小さくすることが、有効と考えられる。この中で(B)の溶鋼中Al活量については、製品としての鋼材に要求される材質性状の観点から、最適なAl濃度範囲が定められるので、むやみにAl濃度を変化させることは難しい。そこで、本発明者らは(A)に着目した。これはスラグ組成を適切に設計することで制御可能な指標である。
介在物組成変化予測モデルを構築するにあたり、MgO−Al23系介在物の生成に及ぼすスラグ組成の影響を理論的及び定量的に評価するために、本発明者らは、取鍋精錬設備での取鍋精錬において、種々の試験を繰り返して実施した。
図1に、一般的な取鍋精錬設備の模式図を示す。図1において、符号1は取鍋精錬設備、2は取鍋、3は上蓋、4は電極、5は鉄皮、6は内張り耐火物、7は永久耐火物、8は底吹きプラグ、9は溶鋼、10はスラグである。取鍋精錬設備1では、内張り耐火物6の少なくとも一部(主にスラグライン)をMgO系耐火物とする取鍋2に収容された溶鋼9に対して、底吹きプラグ8からアルゴンガスなどの攪拌用ガスを吹き込み、溶鋼9を攪拌しながら、精錬用フラックス及び合金材の添加、並びに、電極4による通電加熱を施して、溶鋼9の成分及び温度を目標値に調整する。また、添加した精錬用フラックスが溶融して所望する組成のスラグ10が形成され、このスラグ10と溶鋼9との反応により、溶鋼中介在物の形態制御や溶鋼の脱硫反応が行われる。スラグラインをMgO系耐火物とする理由は、MgO系耐火物はスラグに対する耐蝕性が強いことに基づく。尚、図1では、底吹きプラグ8から攪拌用ガスを吹き込んでいるが、溶鋼9に浸漬させたインジェクションランス(図示せず)を介して攪拌用ガスを吹き込んでもよい。
この取鍋精錬において、介在物生成挙動を予測する際に考慮すべき現象は、次の(1)〜(7)の現象である。
(1)MgO系耐火物からなる内張り耐火物からスラグへのMgOの溶出
(2)スラグと溶鋼との反応
(3)溶鋼中のスラグ系介在物と溶鋼との反応
(4)Alなどの脱酸用合金材の添加時に生成する溶鋼中の介在物(脱酸生成物)
(5)スラグからの巻込みによる溶鋼中の介在物
(6)溶鋼中の介在物同士の凝集合体
(7)溶鋼中の各介在物の浮上
本発明者らは、熱力学及び速度論に基づいて、上記(1)〜(7)の現象を総括的に考慮し、かくして、取鍋精錬時の介在物の組成変化を計算するためのモデルを構築した。また、その計算結果が実測値と一致するように、種々の試験と計算モデルとのチューニングを行い、介在物組成変化予測モデルを完成させた。尚、本明細書では、構築した介在物組成変化予測モデルの内容の詳細な説明は省略する。
次に、本発明者らは、構築した介在物組成変化予測モデルを用いて、MgO−Al23系介在物の生成を抑制するためのスラグ組成を検討した。その際に、MgO−Al23系介在物の生成抑止のための条件のうち、まず、上記(A)の「スラグ中MgOの活量を小さくする」について検討した。検討では、スラグ中MgOの活量に及ぼす影響因子として、スラグ組成の(質量%CaO)/(質量%SiO2)及び(質量%CaO)/(質量%Al23)に着目した。
取鍋精錬におけるスラグの(質量%CaO)/(質量%SiO2)及び(質量%CaO)/(質量%Al23)を種々変更し、これらのスラグ中MgOの活量に及ぼす影響を、構築した介在物組成変化予測モデルを用いて計算した。計算結果の一例を図2に示す。図2から明らかなように、スラグの(質量%CaO)/(質量%SiO2)及び(質量%CaO)/(質量%Al23)が小さくなるほど、スラグ中MgOの活量を小さくできることがわかった。
また、図3には、取鍋精錬におけるスラグの(質量%CaO)/(質量%SiO2)及び(質量%CaO)/(質量%Al23)のMgO−Al23系介在物の生成量に及ぼす影響の計算結果を示す。図3から明らかなように、スラグの(質量%CaO)/(質量%SiO2)及び(質量%CaO)/(質量%Al23)の低下に伴い、MgO−Al23系介在物の生成量が低下することがわかった。尚、図3の縦軸は、全体の介在物生成量(個数)に対するMgO−Al23系介在物の生成量(個数)の比率(百分率)である。
このような計算結果に基づき、取鍋精錬において様々な組成のフラックスを用いた試験を行った結果、スラグ中MgOの活量が0.048以下となるようなスラグ組成に制御することで、鋼材の機械試験特性に有害なMgO−Al23系介在物を低減でき、鋼材の転動疲労寿命が向上することを本発明者らは見出した。具体的には、取鍋精錬時のスラグ組成を、下記の(1)式を満足するように、スラグ組成の(質量%CaO)/(質量%SiO2)及び(質量%CaO)/(質量%Al23)を制御することで、スラグ中MgOの活量が0.048以下となり、清浄度の高い溶鋼を安定して溶製できることを見出した。
0.0059×(質量%CaO)/(質量%SiO2)+0.028×(質量%CaO)/(質量%Al2O3)≦0.088・・・(1)
また、更なる試験調査から、取鍋精錬時のスラグの(質量%CaO)/(質量%SiO2)及び(質量%CaO)/(質量%Al23)にも適切な範囲があることがわかった。
つまり、スラグの(質量%CaO)/(質量%Al23)については、この値が1.8未満なると、スラグの粘性が高くなり、電極による通電加熱不良を引き起こすことや、スラグのAl23系介在物の吸収能が低下して溶鋼清浄性を悪化させる懸念があることがわかった。一方、(質量%CaO)/(質量%Al23)が2.3を超える場合には、後述する(質量%CaO)/(質量%SiO2)の範囲を考慮した場合に、(1)式を満たすことが難しくなる。したがって、スラグ組成の(質量%CaO)/(質量%Al23)は1.8〜2.3の範囲で制御する必要がある。
また、スラグ組成の(質量%CaO)/(質量%SiO2)については、この値が4.0未満になると、MgO系内張り耐火物からのMgOの溶出が顕著になることや、溶鋼が再酸化によって汚染される懸念があることがわかった。一方、(質量%CaO)/(質量%SiO2)が6.3を超える場合には、先述した(質量%CaO)/(質量%Al23)の範囲内で(1)式を満足することができない。したがって、スラグ組成の(質量%CaO)/(質量%SiO2)は4.0〜6.3の範囲で制御する必要がある。
更に、本発明者らは介在物組成に着目して調査を進めた。転動疲労寿命に影響を及ぼすMgO−Al23系介在物のなかでも、介在物中のMgO濃度が5質量%以上のものが硬質であり、転動疲労寿命を低下させる。
そこで、取鍋精錬条件を種々変更して製造した複数チャージの鋼材において、被検面積を3000mm2とし、MgO濃度が5質量%以上であるMgO−Al23系介在物のみを対象とし、MgO濃度が5質量%以上のMgO−Al23系介在物のMgO濃度の平均値と、その鋼材の転動疲労寿命との関係を調査した。その結果、MgO濃度が5質量%以上であるMgO−Al23系介在物のMgO濃度の平均値と鋼材の転動疲労寿命とに相関があることがわかった。つまり、介在物中のMgO濃度の平均値が高いほど転動疲労寿命が低下することが明らかとなった。
これは、MgO濃度が高いほどMgO−Al23系介在物が硬質になるためと考えられる。この結果から、転動疲労寿命を向上させるためには、MgO濃度が5質量%以上であるMgO−Al23系介在物のMgO濃度の平均値を10質量%未満に制御することが好ましいことがわかった。
更に、本発明者らは、取鍋精錬における溶鋼の攪拌動力に着目した。取鍋精錬では、一般的に、希ガスによるガス攪拌を行いつつ、精錬用フラックス及び合金材の添加による溶鋼の成分調整及び酸化物系介在物の形態制御と、電極での通電加熱による溶鋼の温度調整とを行っている。溶鋼に付与される攪拌動力は、例えば、溶鋼上に存在するスラグの巻込みや溶鋼中介在物の凝集・浮上など、介在物の生成挙動にも影響を及ぼす。なかでも、溶鋼上に存在するスラグの巻込みについては、スラグの粘性や界面張力などの物性値も重要な因子となるため、スラグ組成に応じた最適な攪拌動力があると考えられる。
そこで、本発明において提案したスラグ組成の条件下で、攪拌用ガス流量を変化させて、溶鋼の清浄度及び鋼材の転動疲労寿命を評価する試験を行った。その結果、下記の(2)式で定義される攪拌動力εが60〜170W/tの範囲が好ましいことがわかった。
ε=6.2×Q×T×{1−273/T+ln(1+Z/1.48)}・・・(2)
但し、(2)式において、εは攪拌動力(W/t)、Qは攪拌用ガスの流量(Nm3/(min・t))、Tは溶鋼温度(K)、Zは取鍋内溶鋼の浴深さ(m)である。
攪拌動力εが60W/t未満の場合には、攪拌力が弱すぎて成分調整や温度調整が上手くいかないケースが発生した。一方、攪拌動力εが170W/tを超えた場合には、攪拌力が強すぎてスラグの巻込みが多くなり、溶鋼清浄性が悪化するケースや、溶鋼表面を覆うスラグが偏在し、電極と溶鋼とが直接接触して電極からの加炭(溶鋼の炭素濃度の上昇)が生じるケースが発生した。
ところで、本発明は清浄性要求の高い鋼種の溶製全般に適用することができるが、特に、厳格な転動疲労寿命が要求されることから、高レベルの清浄性を必要とする軸受鋼の溶製に適用することで大きなメリットを得ることができる。軸受鋼の成分組成は、炭素濃度が0.60質量%以上1.20質量%以下、珪素濃度が0.15質量%以上0.70質量%以下、マンガン濃度が0.80質量%以下、燐濃度が0.020質量%以下、硫黄濃度が0.0050質量%以下、アルミニウム濃度が0.005質量%以上0.040質量%以下、クロム濃度が0.50質量%以上2.00質量%以下、窒素濃度が0.0080質量%以下、残部が鉄(Fe)及び不可避的不純物であることが好ましい。以下にその理由を示す。
炭素(C)は、マルテンサイト強化に有効であり、焼入れ焼き戻し後の強度確保及び転動疲労寿命向上を図ることができる。C濃度が0.60質量%未満ではその効果が得られず、一方、1.20質量%を超えると鋳造時に粗大な炭化物が生成するため、かえって転動疲労寿命が低下する虞がある。
珪素(Si)は、鋼中に固溶し、焼き戻し軟化抵抗の増大により焼入れ焼き戻し後の強度向上及び転動疲労寿命の向上を図ることができる。Si濃度が0.15質量%未満ではその効果が得られず、一方、0.70質量%を超えると脱スケール性が悪化する懸念がある。
マンガン(Mn)は、鋼の焼入れ性向上に有効である。マルテンサイトの靭性及び硬度を向上させ、転動疲労寿命向上を図ることができる。このような作用に対しては、Mn濃度が0.80質量%以下であれば十分である。Mnを0.80質量%を超えて添加しても転動疲労寿命の向上効果はさほど顕著にはならず、かえって溶製の際の合金材コストの悪化を招く。
燐(P)は、鋼の靭性及び転動疲労寿命を低下させるので、可能な限り低いことが望ましい。その許容上限は0.020質量%であり、更に望ましくは0.015質量%以下である。
硫黄(S)は、凝固時或いは熱処理時にMnと結合してMnSを形成する。また、CaO−Al23系介在物のCaOと反応してCaSを形成することが知られる。酸化物系介在物及び硫化物含有酸化物系介在物の周囲のMnSは、主にビレット圧延時の冷却過程において酸化物を核として生成するが、その際にこれら介在物の周囲にMn欠乏層が生成し脆弱となる。その結果、鋼球の圧砕時に強度が低下する。したがってこれら介在物の周囲でのMnS析出は極力抑制することが必要であり、そのためには鋼中硫黄濃度を低くすることが望ましい。その許容上限は0.0050質量%であり、更に望ましくは0.0020質量%以下である。
アルミニウム(Al)は脱酸元素であり、酸化物系介在物及び硫化物含有酸化物系介在物を低減するのに重要な元素である。このためには、Al濃度を0.005質量%以上とする必要があり、更には0.010質量%以上が望ましい。但し、0.040質量%を超えて添加しても鋼中酸素濃度はさほど大きく低減せず、かえってAlNの生成による転動疲労寿命の低下が懸念されるので、Al濃度の上限は0.040質量%である。
クロム(Cr)は、焼入れ性向上及び安定した炭化物の形成により、強度及び耐磨耗性を向上させ、転動疲労寿命を向上させる。Cr濃度が0.50質量%未満ではその効果が十分でなく、一方、2.00質量%を超えて添加しても、その効果はさほど顕著にならず溶製時の合金材コストを悪化させる。
窒素(N)は、硬質なTiNやAlNを形成し転動疲労寿命を低下させる。したがって、その許容上限は0.0080質量%である。
本発明では、取鍋精錬におけるスラグ組成の調整を、精錬用フラックスの添加により実施する。スラグ組成の調整に使用する精錬用フラックスのうち、CaO源としては、生石灰、石灰石、消石灰などを使用し、SiO2源としては、珪石、珪砂などを使用し、Al23源としては、ボーキサイト、電融ボーキサイト、仮焼アルミナなどを使用する。本発明は、スラグ中のMgOの活量が0.048以下となるようにスラグ組成を制御する技術であり、そのためには、スラグ中のMgO濃度は低いほど好ましく、したがって、スラグ組成調整用として添加する精錬用フラックスは、不可避的不純物としてMgOを含有する場合を除き、MgOを含有しないものを使用する。
以上説明したように、本発明によれば、取鍋精錬設備と真空脱ガス設備とを用いて高清浄度鋼を製造する際に、取鍋精錬時のスラグ組成を最適範囲に制御するので、介在物、特に、MgO−Al23系介在物が少ない、清浄性の高い高清浄度鋼を製造することができ、その結果、転動疲労寿命に優れた軸受鋼などを製造することが達成される。
1チャージの溶鋼量が約200トン規模の実機にて、転炉−取鍋精錬設備−RH真空脱ガス装置−ブルーム連続鋳造機の工程順で、高清浄度鋼の代表として挙げられる軸受鋼を製造した。本発明方法を取鍋精錬設備での取鍋精錬に適用し、RH真空脱ガス装置を経て溶鋼を溶製し、この溶鋼をブルーム連続鋳造機で鋳造してブルーム鋳片(厚み300×幅400mm断面)を製造した(参考例1〜3、本発明例4〜7、参考例8〜12)。また、比較のために、本発明以外の方法を取鍋精錬に適用し、RH真空脱ガス装置を経て溶鋼を溶製し、この溶鋼をブルーム連続鋳造機で鋳造してブルーム鋳片(厚み300×幅400mm断面)を製造した(比較例1〜13)。
取鍋精錬では、電極によるアーク加熱を施しつつ、精錬用フラックス、脱酸用金属Al、成分調整用の合金材を投入し、溶鋼成分及び溶鋼温度の調整を実施した。取鍋精錬中、取鍋底に設けた底吹きプラグから、攪拌用ガスのアルゴンガス(Arガス)を吹き込んで溶鋼の攪拌を行った。Arガス流量は、参考例1〜3、本発明例4〜7、参考例8〜12及び比較例1〜13ではいずれも0.005Nm3/(min・t)とし、(2)式で計算される攪拌動力εが104W/tとなるようにした。
鋳造したブルーム鋳片に対して熱処理を施し、その後、直径215mmの丸ビレットに熱間圧延した。この丸ビレットを更に熱間圧延によって直径60mmの棒鋼とし、焼鈍処理を経て、製品の丸棒鋼とした。
この製品丸棒鋼の1/4厚部における圧延方向の縦断面で、検鏡法によって介在物観察を実施した。検鏡法の被検面積は3000mm2とした。その際に、検鏡法での介在物測定と併せて、SEM(走査型電子顕微鏡)及びEDX(エネルギー分散型X線分光法)により介在物の組成を特定し、MgO−Al23系介在物の個数を測定して清浄性を評価した。ここで、介在物中のMgO濃度が5質量%以上のものをMgO−Al23系介在物として評価し、介在物中のMgO濃度が5質量%未満のものは、その他の酸化物系介在物として評価した。その他の酸化物系介在物には、Al23系介在物が含まれる。
また、製品丸棒鋼の疲労寿命を評価するために、転動疲労寿命試験を実施した。転動疲労寿命試験は、上記製品丸棒鋼を輪切りにして円盤状に粗加工し、通常の焼入れ及び低温焼戻しの熱処理を施した後に、表面を機械仕上げ加工して試験片を製作した。この試験片を用いて転動疲労寿命試験を行った。この転動疲労寿命試験には森式スラスト型転動疲労試験機を用い、ヘルツ最大接触応力;5260MPa、繰り返し応力数;30Hz、潤滑油;#68タービン油の条件で行った。試験は、試験片が剥離するまでの負荷回数を測定し、その試験結果がワイブル分布に従うものとして、試験片数の10%が疲労破壊する寿命(B10寿命)をワイブル確率紙により求めた。
表1に、参考例1〜3、本発明例4〜7、参考例8〜12及び比較例1〜13の、取鍋精錬におけるスラグ組成条件、MgO−Al23系介在物個数、B10寿命を示す。
Figure 0006314911
表1に示すように、参考例1〜3、本発明例4〜7、参考例8〜12においては、3μm以上のMgO−Al23系介在物個数が24〜57個/1000mm2、10μm以上のMgO−Al23系介在物個数が0.1〜0.9個/1000mm2と低位であり、B10寿命は5.9〜10.2×107回と非常に高位であった。
一方、取鍋精錬でのスラグ組成が本発明の条件を満たさない比較例1〜13においては、3μm以上のMgO−Al23系介在物個数が68〜122個/1000mm2、10μm以上のMgO−Al23系介在物個数が1.9〜3.8個/1000mm2と高位であり、B10寿命は0.7〜4.4×107回であり、参考例1〜3、本発明例4〜7、参考例8〜12に比較して低位であった。
実施例1と同様に、1チャージの溶鋼量が約200トン規模の実機にて、転炉−取鍋精錬設備−RH真空脱ガス装置−ブルーム連続鋳造機の工程順で、高清浄度鋼の代表として挙げられる軸受鋼を製造した。取鍋精錬設備では、本発明を満足する条件のスラグ組成に制御し、底吹きプラグからのArガス流量を0.005Nm3/(min・t)とし、(2)式で計算される攪拌動力εが104W/tとなるようにした(本発明例13〜22)。また、製品丸棒鋼の清浄性及びB10寿命の評価方法は、実施例1と同じである。
調査結果を表2に示す。尚、表2において、「MgO−Al23系介在物中の平均MgO濃度」とは、被検面積3000mm2で検出した、MgO濃度が5質量%以上のMgO−Al23系介在物のMgO濃度を平均した値である。
Figure 0006314911
表2に示すように、「MgO−Al23系介在物中の平均MgO濃度」が10質量%を下回る本発明例13〜20は、B10寿命が8.1〜10.1×107回と非常に良好であった。一方、「MgO−Al23系介在物中の平均MgO濃度」が10質量%以上である本発明例21、22では、B10寿命は7.3〜7.5×107回であり、若干低下はしたものの、これらも十分に製品特性を満足する水準であった。
実施例1と同様に、1チャージの溶鋼量が約200トン規模の実機にて、転炉−取鍋精錬設備−RH真空脱ガス装置−ブルーム連続鋳造機の工程順で、高清浄度鋼の代表として挙げられる軸受鋼を製造した。取鍋精錬設備にて本発明を満足する条件のスラグ組成に制御し、底吹きプラグからのArガス流量を0.002〜0.01Nm3/(min・t)の範囲で変更した試験を実施した(参考例23〜27、本発明例28、参考例29〜34)。
底吹きArガス流量以外の条件は実施例1と同一である。また、製品丸棒鋼の清浄性及びB10寿命の評価方法は、実施例1と同じである。調査結果を表3に示す。
Figure 0006314911
表3に示すように、攪拌動力εが60〜170W/tの範囲にある、参考例25〜27、本発明例28、参考例29〜31においては、3μm以上のMgO−Al23系介在物個数は30〜37個/1000mm2、10μm以上のMgO−Al23系介在物個数は0.2〜0.4個/1000mm2、B10寿命は8.0〜8.6×107回であった。
一方、攪拌動力εが60W/tを下回る参考例23、24や、攪拌動力εが170W/tを超える参考例32〜34では、3μm以上のMgO−Al23系介在物個数は46〜57個/1000mm2、10μm以上のMgO−Al23系介在物個数は0.6〜0.9個/1000mm2、B10寿命は6.9〜7.4×107回であり、攪拌動力εが好ましい範囲にある参考例25〜27、本発明例28、参考例29〜31と比べるとやや低位ではあったものの、これらも十分に製品特性を満足できるレベルであった。
1 取鍋精錬設備
2 取鍋
3 上蓋
4 電極
5 鉄皮
6 内張り耐火物
7 永久耐火物
8 底吹きプラグ
9 溶鋼
10 スラグ

Claims (3)

  1. 転炉から出鋼された溶鋼に対して取鍋精錬設備で取鍋精錬を行い、その後、真空脱ガス設備で真空脱ガス精錬を行って高清浄度鋼を製造する高清浄度鋼の製造方法において、
    前記高清浄度鋼は、炭素濃度が0.60質量%以上1.20質量%以下、珪素濃度が0.15質量%以上0.70質量%以下、マンガン濃度が0.80質量%以下、燐濃度が0.020質量%以下、硫黄濃度が0.0050質量%以下、アルミニウム濃度が0.005質量%以上0.040質量%以下、クロム濃度が0.50質量%以上2.00質量%以下、窒素濃度が0.0080質量%以下、残部が鉄及び不可避的不純物である軸受鋼であり、
    前記取鍋精錬の際のスラグ組成を、(質量%CaO)/(質量%SiO2)が5.10〜6.3の範囲で、(質量%CaO)/(質量%Al23)が1.8〜2.3の範囲であり、且つ、(質量%CaO)/(質量%SiO2)及び(質量%CaO)/(質量%Al23)が下記の(1)式の関係を満足するように制御することを特徴とする、高清浄度鋼の製造方法。
    0.0059×(質量%CaO)/(質量%SiO2)+0.028×(質量%CaO)/(質量%Al2O3)≦0.088・・・(1)
  2. 前記高清浄度鋼は、被検面積が3000mm2のときに、当該高清浄度鋼で検出されたMgO−Al23系介在物のうちでMgO濃度が5質量%以上のMgO−Al23系非金属介在物のMgO濃度の平均値が10質量%未満であることを特徴とする、請求項1に記載の高清浄度鋼の製造方法。
  3. 前記取鍋精錬では、下記の(2)式で算出される溶鋼の攪拌動力εが60〜170W/tの範囲となるように、攪拌用ガスの流量、溶鋼温度、取鍋内溶鋼の浴深さのうちのいずれか一種または2種以上を制御することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の高清浄度鋼の製造方法。
    ε=6.2×Q×T×{1−273/T+ln(1+Z/1.48)}・・・(2)
    但し、(2)式において、εは攪拌動力(W/t)、Qは攪拌用ガスの流量(Nm3/(min・t))、Tは溶鋼温度(K)、Zは取鍋内溶鋼の浴深さ(m)である。
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