JP6311961B2 - 車両のフロア構造 - Google Patents

車両のフロア構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6311961B2
JP6311961B2 JP2013238883A JP2013238883A JP6311961B2 JP 6311961 B2 JP6311961 B2 JP 6311961B2 JP 2013238883 A JP2013238883 A JP 2013238883A JP 2013238883 A JP2013238883 A JP 2013238883A JP 6311961 B2 JP6311961 B2 JP 6311961B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
floor panel
tunnel
ridge line
width direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013238883A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015098263A (ja
Inventor
晋栄 望月
晋栄 望月
義隆 真崎
義隆 真崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Co Ltd
Original Assignee
Suzuki Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Co Ltd filed Critical Suzuki Motor Co Ltd
Priority to JP2013238883A priority Critical patent/JP6311961B2/ja
Priority to DE102014016689.9A priority patent/DE102014016689B4/de
Priority to CN201410657762.9A priority patent/CN104648491B/zh
Publication of JP2015098263A publication Critical patent/JP2015098263A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6311961B2 publication Critical patent/JP6311961B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D25/00Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
    • B62D25/20Floors or bottom sub-units
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D25/00Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
    • B62D25/20Floors or bottom sub-units
    • B62D25/2009Floors or bottom sub-units in connection with other superstructure subunits
    • B62D25/2027Floors or bottom sub-units in connection with other superstructure subunits the subunits being rear structures

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、フロアパネルにトンネル部及び段差部が設けられた車両のフロア構造に関する。
従来から、車両のフロア部を構成するフロアパネルは、車両前方から車両後方へ向かって延びるフロントフロアパネルと、車両後方から車両前方へ向かって延びるリヤフロアパネルとを備えており、これらフロントフロアパネルとリヤフロアパネルとは、溶接などによって互いに接合されている。このような車両のフロア部において、フロントフロアパネルの車両後方に位置するリヤフロアパネルの前部には、タンク収納部等の構成部品の取付けやリヤシートの設置などを目的として、車両上方へ延びる縦壁の段差部が設けられており、該段差部の存在によって、車両後方側が車両前方側と比べて一段高く設定されている。
ところで、この段差部は、フロントフロアパネルが受けた車両上下方向の振動を、縦壁を通じてリヤフロアパネルに伝播することにより、該リヤフロアパネルを車両前後方向に変形させたり、車両前方からの衝突などで加わる衝撃荷重により当該段差部の角部を折る変形につながってしまったりするため、補強することが求められる部分である。
そこで、従来のフロア構造の中には、段差部の左右に膨出部を設けたり(例えば、特許文献1参照)、あるいは、段差部の左右に閉断面構造の部材を架け渡したりすることにより、車両のフロア部剛性を高め、フロアパネルの振動抑制性能を改善するとともに、リヤシートの設置剛性の性能向上などを図っているものがある。
特開2013−121767号公報
しかしながら、上述した従来の車両のフロア構造のうち、段差部の左右に膨出部を設けるフロア構造は、フロア部の局所的な補強に過ぎないので、要求されるフロア部の剛性、フロアパネルの振動抑制性能、リヤシートの設置剛性性能を十分に確保することができないという問題があった。
一方、段差部の左右に閉断面構造の部材を架け渡すフロア構造は、リヤフロアパネルの前部に設けられる段差部の高さが高くなるほど、大きな寸法の閉断面構造の部材を用いる必要があるので、重量増大を招くおそれがあった。また、閉断面構造の部材による閉断面部分は、フロアパネルの振動低減に寄与しているが、フロントフロアパネルの上面の延長線上に位置するリヤフロアパネルの段差部の下端には、閉断面部分が設けられていないので、フロアパネルの振動低減効果が小さいという問題があった。このため、従来のフロア構造では、別部品を追加して振動低減対策を行っているが、部品点数及び取付作業工数が増えることになり、重量増大及びコスト高を招くのみならず、車室内空間を狭めたりする可能性を有し、有用な手段とは言えなかった。
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、段差部の下部に設けた稜線部、パネル面部及び閉断面部により、フロアパネルに生じる車両上下方向の振動を抑え、段差部を越えて車両後方のリヤフロアパネルに伝播しないように補強し、トンネル部を通じて受けた衝撃荷重をサイドシル部側に流し、車体フロア全体の強度及び剛性を向上させるとともに、フロアパネルに取付ける車両構成部品の取付強度を高めることが可能な車両のフロア構造を提供することにある。
上記従来技術の有する課題を解決するために、本発明は、互いに接合されるフロントフロアパネルとリヤフロアパネルとを備え、前記フロントフロアパネルの車両幅方向の中央部には、車両前後方向へ延びる凸状のトンネル部が設けられ、前記トンネル部の車両後端に位置するリヤフロアパネルの前部には、車両上方へ延びる縦壁の段差部が設けられている車両のフロア構造において、前記段差部の下部には、車両正面視で前記トンネル部から車両幅方向外側のサイドシル部まで延びて前記トンネル部及び前記サイドシル部を連接し、かつ前記トンネル部と前記サイドシル部との間に下り傾斜を有する稜線部と、該稜線部の下側に形成されるパネル面部とが設けられ、前記段差部の下部には、前記稜線部に対する長手方向直交断面である閉断面部が形成されている。
また、本発明において、前記閉断面部は、前記フロントフロアパネル、前記リヤフロアパネル、及び車両幅方向に延在するクロスメンバで構成され、かつ前記フロントフロアパネル、前記リヤフロアパネル及び前記クロスメンバのうちで、少なくとも2枚の部材を重ね合わせた合わせ部により形成される角部を有している。
さらに、本発明において、前記稜線部で形成された下り傾斜の車両幅方向の長さは、前記トンネル部の高さに対して、2倍以上の長さに設定されている。
そして、本発明において、前記稜線部で形成された下り傾斜の車両幅方向の長さは、前記トンネル部から前記サイドシル部までの長さの半分以下に設定されている。
また、本発明において、前記トンネル部と前記サイドシル部との間の前記フロントフロアパネルには、車両前後方向に延びる補強ビームが設けられ、前記稜線部で形成された下り傾斜の終点が、前記補強ビームよりも車両幅方向の内側に位置している。
さらに、本発明において、前記稜線部の車両上下方向の頂点と前記トンネル部の車両上下方向の頂点とが同一の高さに位置し、前記トンネル部の頂点のビード形状部分から前記稜線部につながっているように配置されている。
上述の如く、本発明に係る車両のフロア構造は、互いに接合されるフロントフロアパネルとリヤフロアパネルとを備え、前記フロントフロアパネルの車両幅方向の中央部には、車両前後方向へ延びる凸状のトンネル部が設けられ、前記トンネル部の車両後端に位置するリヤフロアパネルの前部には、車両上方へ延びる縦壁の段差部が設けられており、前記段差部の下部には、車両正面視で前記トンネル部から車両幅方向外側のサイドシル部まで延びて前記トンネル部及び前記サイドシル部を連接し、かつ前記トンネル部と前記サイドシル部との間に下り傾斜を有する稜線部と、該稜線部の下側に形成されるパネル面部とが設けられ、前記段差部の下部には、前記稜線部に対する長手方向直交断面である閉断面部が形成されているので、車両走行時にフロアパネルが車両上下方向へ振動するに伴って段差部が車両前後方向に変形しようとする場合に、当該段差部の車両前後方向の変形が、稜線部、パネル面部及び閉断面部によって抑制されることになり、追加部品を用いることなく、フロアパネルに生じる車両上下方向の振動を低減させることができるとともに、当該車両上下方向の振動を縦壁の根元部分で閉断面により断ち切り、段差部を越えて車両後方のリヤフロアパネルに伝播しないように補強することができる。しかも、本発明のフロア構造では、フロントフロアパネルの中央部のトンネル部を通じて受けた車両前方からの衝撃荷重が稜線部を介して車両幅方向外側のサイドシル部に円滑に流して分散することが可能となり、荷重の集中部を作り出さず、車体フロア全体の強度及び剛性向上を図ることができるとともに、フロアパネルの段差部近傍に設置されるリヤシート、燃料タンクなどの車両構成部品の取付強度を高めることができる。
また、本発明において、前記閉断面部は、前記フロントフロアパネル、前記リヤフロアパネル、及び車両幅方向に延在するクロスメンバで構成され、かつ前記フロントフロアパネル、前記リヤフロアパネル及び前記クロスメンバのうちで、少なくとも2枚の部材を重ね合わせた合わせ部により形成される角部を有しているので、トンネル部を通じて受けた衝撃荷重などにより潰れる可能性がある閉断面部の角部を補強することができ、閉断面部が潰れるのを抑え、上記発明の補強効果を得ることができる。
さらに、本発明において、前記稜線部で形成された下り傾斜の車両幅方向の長さは、前記トンネル部の高さに対して、2倍以上の長さに設定されているので、トンネル部の角部が車両前方から見て三角形状に囲まれたパネル面部の傾斜部分で支持されることになり、当該トンネル部の角部の変形を効果的に抑制することができる。しかも、急激に変化する形状部分を有していないので、トンネル部に入力された衝撃荷重を車両幅方向へ円滑に分散でき、局所的な変形の発生を抑制することができる。
そして、本発明において、前記稜線部で形成された下り傾斜の車両幅方向の長さは、前記トンネル部から前記サイドシル部までの長さの半分以下に設定されているので、トンネル部の左右側部に位置する車両前方から見て三角形状に囲まれたパネル面部でフロアパネルを支持することが可能となり、フロアパネルの上下振動抑制効果を強化することができる。すなわち、車両幅方向でトンネル部とサイドシル部との中央部分は、フロアパネルの振動における振幅の腹の位置になりやすいため、当該中央部分に支持壁となる稜線部が延在することにより、フロアパネルの振動に対して耐性を持たせることができるようになるからである。
また、本発明において、前記トンネル部と前記サイドシル部との間の前記フロントフロアパネルには、車両前後方向に延びる補強ビームが設けられ、前記稜線部で形成された下り傾斜の終点が、前記補強ビームよりも車両幅方向の内側に位置しているので、補強ビーム間でのフロントフロアパネルの振動抑制効果を補助することができる。すなわち、フロントフロアパネルに補強ビームが設けられることでトンネル部と補強ビームとの間に振幅の腹が生じることがあっても、所定の長さに形成された下り傾斜を有する稜線部及びパネル面部の存在によってフロントフロアパネルの振動抑制効果をより一層向上させることができる。
さらに、本発明において、前記稜線部の車両上下方向の頂点と前記トンネル部の車両上下方向の頂点とが同一の高さに位置し、前記トンネル部の頂点のビード形状部分から前記稜線部につながっているように配置されているで、トンネル部が受けた車両前方からの衝撃荷重を車両側方の稜線部へ滑らかに流すことが可能となり、車体フロア全体で当該衝撃荷重を受けることができる。
本発明の実施形態に係る車両のフロア構造が適用されるフロントフロアパネル及びリヤフロアパネルを車両前方の斜め上から見た斜視図である。 図1のフロントフロアパネル及びリヤフロアパネルを車両後方の斜め下から見た斜視図である。 図1のフロントフロアパネル及びリヤフロアパネルを車両前方から見た正面図である。 図3におけるA−A線断面図である。 図3におけるB−B線断面図である。 図1のフロントフロアパネル及びリヤフロアパネルにおいて、トンネル部、サイドシル部、補強ビーム及び段差部の稜線部の寸法及び配置関係を示す斜視図である。 図6におけるトンネル部及び段差部を車両前方から見た正面図である。 図3におけるC−C線断面図である。
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1〜図8は本発明の実施形態に係る車両のフロア構造を示すものである。なお、図において、矢印F方向は車両前方を示している。
本発明の実施形態に係る車両のフロア構造は、図1〜図8に示すように、車両前後方向に沿って設けられるフロントフロアパネル1とリヤフロアパネル2とを備えている。すなわち、本実施形態のフロア構造においては、車両前方から車両後方へ向かって延びるフロントフロアパネル1の後端部と、車両後方から車両前方へ向かって延びるリヤフロアパネル2の前端部とが重ね合わせられた状態でスポット溶接により接合されている。フロントフロアパネル1の車両幅方向の中央部には、車両前後方向へ延び、かつ車両上方に突出する凸状のトンネル部11が設けられており、該トンネル部11に対して車両幅方向外側に位置するフロントフロアパネル1の左右両側には、車両前後方向へ延びるサイドシル部12が設けられている。
トンネル部11は、上面部11aと、該上面部11aの左右両側から下方へ延在して対向配置される左右両側の脚部11bと、該脚部11bの下端から外方へ直角に折り曲げられたフランジ部11cとを備えて構成される断面ハット型形状を有しており、フロントフロアパネル1の接合フランジとトンネル部11の脚部11bとを重ね合わせるとともに、フロントフロアパネル1の下面とトンネル部11のフランジ部11cとを重ね合わせて接合することによって、トンネル部11がフロントフロアパネル1に固定されている。トンネル部11の上面部11aの左右両側には、車両上方へ突出するビード形状部分11dが車両前後方向に沿って形成されている。
また、本実施形態のフロア構造において、フロントフロアパネル1の車両後方側であって、トンネル部11の車両後端に位置するリヤフロアパネル2の前部には、図1〜図8に示すように、車両上方へ延びる縦壁の段差部(ライザパネル)21が設けられており、該段差部21の存在によってフロントフロアパネル1と比べて一段高く設定されている。そして、段差部21の上部後方に位置するリヤフロアパネル2の車両前方側の上下部には、図示しないリヤシ−トや燃料タンクなどが設置されるようになっている。
本実施形態の段差部21の下部には、車両正面視でトンネル部11から車両幅方向外側のサイドシル部12まで延び、これらトンネル部11及びサイドシル部12を連接する稜線部22と、該稜線部22の下側に形成されるパネル面部23とが設けられている。この稜線部22は、段差部21の下部をフロントフロアパネル1の後端部の上面に接合するとともに、段差部21の下部をトンネル部11の後端部に位置する上面部11a及び脚部11bと接合するために、段差部21の下部を車両側方視でクランク状に屈曲することにより形成されるものであり、トンネル部11とサイドシル部12との間であってトンネル部11側寄りの位置には、トンネル部11からサイドシル部12へ向かって下り傾斜の傾斜部分22aを有している。
一方、パネル面部23は、トンネル部11の左右両側に位置し、車両前方から見て稜線部22の傾斜部分22aを斜辺とする三角形状(例えば、直角三角形状)に形成されている。すなわち、パネル面部23は、車両後方へ向かって凹み、周囲が稜線部22で囲まれた閉空間の三角形状を有しており、トンネル部11側が高く、車両幅方向外側が低くなるように、車両幅方向へ細長く形成されている。
しかも、図6に示すように、稜線部22の傾斜部分22aにおける車両幅方向の長さL1は、トンネル部11の高さL2に対して、2倍以上の長さ(L1≧2×L2)に設定されている。そのため、図7に示すように、トンネル部11の角部11eが車両前方から見て三角形状に囲まれたパネル面部23の傾斜部分22aで支持されることになり、トンネル部11の角部11eの変形が抑制されるようになっている。さらに、パネル面部23は、急激に変化する形状部分を有しておらず、トンネル部11に入力された車両前方からの衝撃荷重は、傾斜部分22aを有する稜線部22を介して車両幅方向外側へ流されることになり、当該衝撃荷重による段差部21、トンネル部11等の局所的な変形の発生が抑えられるように構成されている。
また、稜線部22の傾斜部分22aにおける車両幅方向の長さL1は、図6に示すように、トンネル部11の左右両側の脚部11bからサイドシル部12までの長さL3の半分以下(L1≦L3/2)に設定されている。そのため、フロントフロアパネル1に発生した振動の振幅の腹になりやすい位置にあるトンネル部11とサイドシル部12との車両幅方向中央部分に稜線部22が延在し、フロントフロアパネル1がトンネル部11の左右両側のパネル面部23で支持されることになり、フロントフロアパネル1の上下振動が効果的に抑制されるようになっている。
さらに、トンネル部11の後端側に位置する稜線部22の車両上下方向の頂点と、トンネル部11の車両上下方向の頂点とは、図3〜図7に示すように、同一の高さに位置すべく設定されており、トンネル部11の上面部11aに形成した頂点のビード形状部分11dから稜線部22に連続してつながっているような配置関係に構成されている。これにより、トンネル部11が受けた車両前方からの衝撃荷重を車両側方の稜線部22へ滑らかに流し、車体フロア全体で当該衝撃荷重を受けるようなフロア構造としている。
また、本実施形態のフロア構造において、トンネル部11とサイドシル部12との車両幅方向の中間に位置するフロントフロアパネル1の箇所の上部には、図6に示すように、当該フロントフロアパネル1を補強すべく、車両前後方向に延びる左右一対の補強ビーム13が設けられている。この補強ビーム13に対して、稜線部22の傾斜部分22aの終点(車両幅方向外側の点)Pは、当該補強ビーム13の配設位置よりも車両幅方向の内側に位置しており、フロントフロアパネル1に補強ビーム13が設けられることによってトンネル部11と補強ビーム13との間に振幅の腹が生じた場合でも、所定の長さに形成された傾斜部分22aを有する稜線部21及びパネル面部23の存在することによって、フロントフロアパネル1の更なる振動抑制効果が得られるようになっている。
本実施形態のフロア構造における段差部21の下部には、図4、図5及び図8に示すように、稜線部22に対する長手方向直交断面である略四角形状の閉断面部3が形成されており、この閉断面部3は、フロントフロアパネル1、リヤフロアパネル2、及び車両幅方向に延在するクロスメンバ4で構成されている。このため、クロスメンバ4は、図2、図4、図5及び図8に示すように、段差部21の下部及びトンネル部11対応する形状で断面略L字状に折り曲げ形成されており、前後端部を対向するフロントフロアパネル1の下面及びリヤフロアパネル2の裏面にそれぞれ重ね合わせ、閉断面部3となる空間を形成した状態で接合することによって、フロントフロアパネル1及びリヤフロアパネル2に固定されている。
また、閉断面部3は、リヤフロアパネル2の段差部21の下部に設けた稜線部22により形成される前方側上部の角部31と、クロスメンバ4の屈曲部により形成される後方側下部の角部32を有している。さらに、閉断面部3は、フロントフロアパネル1、リヤフロアパネル2及びクロスメンバ4を重ね合わせた合わせ部により形成される前方側下部の角部33と、リヤフロアパネル2及びクロスメンバ4を重ね合わせた合わせ部により形成される後方側上部の角部34を有している。すなわち、閉断面部3は、4つの角部31,32,33,34を有する閉断面空間として構成されており、前方側上部の角部31と後方側下部の角部32とは対角線上に配置されているとともに、前方側下部の角部33と後方側上部の角部34とは対角線上に配置されている。このため、閉断面部3が4つの角部31,32,33,34、特にパネル及びメンバの合わせ部により形成される前方側下部の角部33及び後方側上部の角部34を有していることから、トンネル部11を通じて受けた車両前方からの衝撃荷重などにより潰れる可能性がある閉断面部3の角部31,32を補強できるようになっている。
このように本発明の実施形態に係る車両のフロア構造においては、フロントフロアパネル1の車両幅方向の中央部に車両前後方向へ延びる凸状のトンネル部11が設けられ、フロントフロアパネル1の車両後方側であって、トンネル部11の車両後端に位置するリヤフロアパネル2の前部に車両上方へ延びる縦壁の段差部21が設けられており、段差部21の下部には、車両正面視でトンネル部11から車両幅方向外側のサイドシル部12まで延びてトンネル部11及びサイドシル部12を連接し、かつトンネル部11とサイドシル部12との間に下り傾斜の傾斜部分22aを有する稜線部22が設けられているとともに、稜線部22の下側に形成される車両前方から見て三角形状のパネル面部23が設けられ、さらに、稜線部22に対する長手方向直交断面である閉断面部3が形成されている。
したがって、本実施形態に係る車両のフロア構造によれば、車両走行時にフロントフロアパネル1が車両上下方向(図7及び図8の矢印X方向)へ振動するに伴って段差部21が車両前後方向(図8の矢印Y方向)に変形しようとする場合に、トンネル部11の側壁の角部11eの変形や段差部21の車両前後方向の変形が、稜線部22、パネル面部23及び閉断面部3によって抑えられることになり、従来のフロア構造のように追加部品を用いることなく、フロントフロアパネル1やリヤフロアパネル2に生じる車両上下方向の振動を低減させ、段差部21を越えてリヤフロアパネル2に伝播しないように補強することができる。また、本実施形態のフロア構造では、フロントフロアパネル1の中央部のトンネル部11を通じて受けた車両前方からの衝撃荷重を、稜線部22を介して車両幅方向外側のサイドシル部12に円滑に流して分散させることができる。これによって、本実施形態のフロア構造では、フロントフロアパネル1及びリヤフロアパネル2に荷重の集中部が作り出されるということはなくなり、車体フロア全体の強度及び剛性を向上させることができ、段差部21の上下部などに設置されるリヤシート、燃料タンクなどの車両構成部品の取付強度を確実に高めることができる。
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
例えば、既述の実施の形態では、段差部21の下部に別体のクロスメンバ4を設けて閉断面部3が形成されているが、クロスメンバ4を設けることなく、フロントフロアパネル1もしくはリヤフロアパネル2の端部を延長することにより、閉断面部3が形成されていても、同様の効果を得ることができる。
1 フロントフロアパネル
2 リヤフロアパネル
3 閉断面部
4 クロスメンバ
11 トンネル部
11a 上面部
11b 脚部
11c フランジ部
11d ビード形状部分
11e トンネル部の角部
12 サイドシル部
13 補強ビーム
21 段差部
22 稜線部
22a 傾斜部分
23 パネル面部
31,32,33,34 閉断面部の角部
L1 傾斜部分の車両幅方向の長さ
L2 トンネル部の高さ
L3 トンネル部からサイドシル部までの長さ
P 傾斜部分の終点

Claims (4)

  1. 互いに接合されるフロントフロアパネルとリヤフロアパネルとを備え、前記フロントフロアパネルの車両幅方向の中央部には、車両前後方向へ延びる凸状のトンネル部が設けられ、前記トンネル部の車両後端に位置するリヤフロアパネルの前部には、車両上方へ延びる縦壁の段差部が設けられている車両のフロア構造において、
    前記段差部の下部には、車両正面視で前記トンネル部から車両幅方向外側のサイドシル部まで延びて前記トンネル部及び前記サイドシル部を連接し、かつ前記トンネル部と前記サイドシル部との間に下り傾斜を有する稜線部と、該稜線部の下側に形成されるパネル面部とが設けられ、
    前記段差部の下部には、前記稜線部に対する長手方向直交断面である閉断面部が形成され
    前記トンネル部と前記サイドシル部との間の前記フロントフロアパネルには、車両前後方向に延びる補強ビームが設けられ、前記稜線部で形成された下り傾斜の終点が、前記補強ビームよりも車両幅方向の内側に位置していることを特徴とする車両のフロア構造。
  2. 前記閉断面部は、前記フロントフロアパネル、前記リヤフロアパネル、及び車両幅方向に延在するクロスメンバで構成され、かつ前記フロントフロアパネル、前記リヤフロアパネル及び前記クロスメンバのうちで、少なくとも2枚の部材を重ね合わせた合わせ部により形成される角部を有していることを特徴とする請求項1に記載の車両のフロア構造。
  3. 前記稜線部で形成された下り傾斜の車両幅方向の長さは、前記トンネル部から前記サイドシル部までの長さの半分以下に設定されていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の車両のフロア構造。
  4. 前記稜線部の車両上下方向の頂点と前記トンネル部の車両上下方向の頂点とが同一の高さに位置し、前記トンネル部の頂点のビード形状部分から前記稜線部につながっているように配置されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の車両のフロア構造。
JP2013238883A 2013-11-19 2013-11-19 車両のフロア構造 Active JP6311961B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013238883A JP6311961B2 (ja) 2013-11-19 2013-11-19 車両のフロア構造
DE102014016689.9A DE102014016689B4 (de) 2013-11-19 2014-11-07 Fahrzeugbodenstruktur
CN201410657762.9A CN104648491B (zh) 2013-11-19 2014-11-18 车辆的地板构造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013238883A JP6311961B2 (ja) 2013-11-19 2013-11-19 車両のフロア構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015098263A JP2015098263A (ja) 2015-05-28
JP6311961B2 true JP6311961B2 (ja) 2018-04-18

Family

ID=53184467

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013238883A Active JP6311961B2 (ja) 2013-11-19 2013-11-19 車両のフロア構造

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6311961B2 (ja)
CN (1) CN104648491B (ja)
DE (1) DE102014016689B4 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107226136A (zh) * 2017-06-08 2017-10-03 奇瑞汽车股份有限公司 一种平台化车身地板结构及其装配方法
JP7124649B2 (ja) * 2018-11-08 2022-08-24 トヨタ自動車株式会社 車両の下部車体構造
FR3091687B1 (fr) * 2019-01-15 2023-07-14 Suzuki Motor Corp Structure inferieure de vehicule
JP7473878B2 (ja) * 2020-08-06 2024-04-24 マツダ株式会社 車両の下部車体構造
CN112659985B (zh) * 2020-12-29 2022-12-23 宜宾凯翼汽车有限公司 一种汽车座椅横梁结构
CN115214801B (zh) * 2022-03-31 2024-03-19 长城汽车股份有限公司 汽车车身及汽车

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3181101B2 (ja) * 1992-07-20 2001-07-03 マツダ株式会社 自動車の下部車体構造
JP3357006B2 (ja) * 1999-02-19 2002-12-16 本田技研工業株式会社 車両の車体構造
JP3091188B1 (ja) * 1999-06-25 2000-09-25 本田技研工業株式会社 フロアトンネルとクロスメンバとの接合部の構造
JP2001233254A (ja) * 2000-02-22 2001-08-28 Mitsubishi Automob Eng Co Ltd 車体構造
JP2002154459A (ja) * 2000-11-21 2002-05-28 Suzuki Motor Corp 自動車の下部車体構造
DE10232842A1 (de) * 2002-07-19 2004-02-05 Volkswagen Ag Bodenversteifungsstruktur an Kraftfahrzeugen
DE10232840A1 (de) 2002-07-19 2004-02-05 Volkswagen Ag Bodenstruktur an Kraftfahrzeugen
JP2007076485A (ja) * 2005-09-14 2007-03-29 Mazda Motor Corp 車両の補機配設構造
JP4612014B2 (ja) * 2007-04-20 2011-01-12 本田技研工業株式会社 車体フロア構造
DE102008062007B4 (de) 2008-12-12 2023-01-19 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft Schottwand
DE102009059827A1 (de) 2009-12-21 2011-06-22 GM Global Technology Operations LLC, ( n. d. Ges. d. Staates Delaware ), Mich. Karosseriestruktur für Kraftfahrzeuge
JP2012076600A (ja) * 2010-10-01 2012-04-19 Suzuki Motor Corp 車両のフロア骨格構造
US9174683B2 (en) * 2011-10-11 2015-11-03 Suzuki Motor Corporation Floor reinforcement structure for vehicle body
JP5807533B2 (ja) 2011-12-12 2015-11-10 マツダ株式会社 車両用フロア構造

Also Published As

Publication number Publication date
DE102014016689A1 (de) 2015-05-21
CN104648491A (zh) 2015-05-27
DE102014016689B4 (de) 2019-05-16
JP2015098263A (ja) 2015-05-28
CN104648491B (zh) 2017-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6311961B2 (ja) 車両のフロア構造
JP4272626B2 (ja) 車体下側部構造
JP5963060B2 (ja) 車体後部のフロア構造
US8328272B2 (en) Lower structure of vehicle body rear portion
WO2016208374A1 (ja) 車体前部構造
CN109664943B (zh) 纵梁和用于纵梁的制造方法
JP6600873B2 (ja) 車体構造
JP6574947B2 (ja) 車体下部構造
JP6102870B2 (ja) 車体前部構造
JP6452044B2 (ja) 自動車の後部車体構造
JP6056143B2 (ja) 車両補強構造
EP2412612A1 (en) Side sill structure for automobile
CN109421815B (zh) 车体构造
JP5053406B2 (ja) 自動車の車体構造
JP4081777B2 (ja) キャブバックパネル
JP7396449B2 (ja) 車体下部構造
JP6106006B2 (ja) 自動車の前部車体構造
JP2020011616A (ja) 車両後部構造
JP6213171B2 (ja) 車両のフロア構造
JP6981187B2 (ja) 車体構造
JP5496727B2 (ja) 自動車の前部車体構造
JP7478365B2 (ja) 車両下部構造
JP6791053B2 (ja) 車両の下部車体構造
JP2017185903A (ja) 車体フロア構造
JP6443216B2 (ja) 車両後部構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161024

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170718

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170818

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171017

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180223

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180308

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6311961

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151