JP6306564B2 - タイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、特にタイヤ骨格部材が樹脂材料を用いて形成されたタイヤに関する。
従来から、ゴム、有機繊維材料、及びスチール部材で形成されているタイヤが知られている。近年、軽量化やリサイクルのし易さの観点から、熱可塑性エラストマー(TPE)や熱可塑性樹脂等の熱可塑性高分子材をタイヤ骨格部材とすることが求められている。例えば特許文献1には、熱可塑性エラストマーでビードコアを覆ってタイヤ骨格部材を形成し、該タイヤ骨格部材の外周に補強層を配置することが開示されている。この補強層は、スチール繊維等の金属繊維を用いた補強コードを、タイヤ周方向に対して0度に近い角度で配列して形成されている。
特開平3−143701号公報
しかしながら、タイヤ骨格部材に樹脂材料を用いたタイヤについても、省資源化の観点から更なる改善が必要とされる。
本発明は、上記事実を考慮して、タイヤ骨格部材に樹脂材料を用いたタイヤにおいて、内圧に対する強度を確保しつつ軽量化することを目的とする。
本発明の第1の態様は、樹脂材料からなり、タイヤ幅方向両側に位置するサイド部と、このサイド部のタイヤ半径方向外側端部に連なりタイヤ幅方向内側へ延びるクラウン部とが設けられたタイヤ骨格部材と、前記クラウン部の外周側に設けられ、タイヤ周方向に螺旋状に巻回して構成されたコードを有する補強層と、前記クラウン部のタイヤ幅方向中央部において、前記補強層の幅内でかつ前記クラウン部の幅よりも狭い範囲に設けられた薄肉部と、を有している。
このタイヤでは、タイヤ骨格部材のクラウン部において、補強層の幅内でかつクラウン部の幅よりも狭い範囲に薄肉部を設けることにより、内圧に対するタイヤの強度を確保しつつ、タイヤを軽量化することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様に係るタイヤにおいて、前記クラウン部における前記薄肉部と前記薄肉部以外の一般部との境界部が段差状となっている。
このタイヤでは、薄肉部と一般部との境界部を段差状とすることにより、タイヤ骨格部材のボリュームをより一層低減させて、タイヤを軽量化することができる。
本発明の第3の態様は、第2の態様に係るタイヤにおいて、前記境界部が、前記クラウン部の内面側及び外面側の少なくとも一方に設けられている。
このタイヤでは、境界部がクラウン部の内面側に設けられている場合、クラウン部の外面側を平坦にすることができる。また境界部がクラウン部の外面側に設けられている場合、クラウン部の内面側を平坦にすることができる。
本発明の第4の態様は、第1の態様に係るタイヤにおいて、前記薄肉部の厚さは、タイヤ赤道面に向かって漸減する。
このタイヤでは、薄肉部の厚さが、タイヤ赤道面に向かって漸減するので、クラウン部における薄肉部と、該薄肉部以外の一般部との間の強度変化を緩やかにして、応力集中を抑制し、耐久性を高めることができる。
本発明の第5の態様は、第1〜第6の態様の何れか1態様に記載のタイヤにおいて、前記薄肉部の範囲は、タイヤ赤道面からタイヤ幅方向外側に、前記補強層の全幅の1/3以内である。
ここで、薄肉部の範囲が、タイヤ赤道面からタイヤ幅方向外側に、補強層の全幅の1/3を上回ると、補強層のうち内圧付与時に張力が増大する領域に薄肉部が位置することになり、内圧に対するタイヤの強度を十分に確保することが難しくなる。
このタイヤによれば、薄肉部の範囲を適切に設定しているので、内圧に対するタイヤの強度を十分に確保することができる。
以上説明したように、第1の態様に係るタイヤによれば、内圧に対する十分な強度を確保しつつ、軽量化することができる、という優れた効果が得られる。
第2の態様に係るタイヤによれば、タイヤ骨格部材のボリュームをより一層低減させて、タイヤを軽量化することができる、という優れた効果が得られる。
第3の態様に係るタイヤによれば、クラウン部の内面側や外面側を平坦にしたり、工数を増加させず軽量化を実現することができるという優れた効果が得られる。
第4の態様に係るタイヤによれば、応力集中を抑制し、耐久性を高めることができる、という優れた効果が得られる。
第5の態様に係るタイヤによれば、内圧に対するタイヤの強度を十分に確保することができる、という優れた効果が得られる。
タイヤ軸方向断面において、第1実施形態に係るタイヤを示す半断面図である。 内圧付与時の補強層の張力分布を示す線図と、タイヤ軸方向断面におけるタイヤを示す断面図である。 タイヤ軸方向断面において、第2実施形態に係るタイヤを示す半断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づき説明する。
[第1実施形態]
図1において、本実施形態に係るタイヤ10は、例えば空気入りタイヤであり、タイヤ骨格部材12と、補強層14と、薄肉部16とを有している。
タイヤ骨格部材12は、樹脂材料からなっている。このタイヤ骨格部材12に、タイヤ幅方向両側に位置するサイド部18と、このサイド部18のタイヤ半径方向外側端部に連なりタイヤ幅方向内側へ延びるクラウン部22とが設けられている。
タイヤ骨格部材12は、タイヤ軸方向を中心とした環状とされている。タイヤ骨格部材12を構成する樹脂材料としては、熱可塑性樹脂(熱可塑性エラストマーを含む)、熱硬化性樹脂、及びその他の汎用樹脂のほか、エンジニアリングプラスチック(スーパーエンジニアリングプラスチックを含む)等が挙げられる。ここでの樹脂材料には、加硫ゴムは含まれない。
熱可塑性樹脂(熱可塑性エラストマーを含む)とは、温度上昇と共に材料が軟化、流動し、冷却すると比較的硬く強度のある状態になる高分子化合物をいう。本明細書では、このうち、温度上昇と共に材料が軟化、流動し、冷却すると比較的硬く強度のある状態になり、かつ、ゴム状弾性を有する高分子化合物を熱可塑性エラストマーとし、温度上昇と共に材料が軟化、流動し、冷却すると比較的硬く強度のある状態になり、かつ、ゴム状弾性を有しない高分子化合物をエラストマーでない熱可塑性樹脂として、区別する。
熱可塑性樹脂(熱可塑性エラストマーを含む)としては、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー(TPS)、ポリアミド系熱可塑性エラストマー(TPA)、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー(TPU)、ポリエステル系熱可塑性エラストマー(TPC)、及び、動的架橋型熱可塑性エラストマー(TPV)、ならびに、ポリオレフィン系熱可塑性樹脂、ポリスチレン系熱可塑性樹脂、ポリアミド系熱可塑性樹脂、及び、ポリエステル系熱可塑性樹脂等が挙げられる。
また、上記の熱可塑性材料としては、例えば、ISO75−2又はASTM D648に規定されている荷重たわみ温度(0.45MPa荷重時)が78℃以上、JIS K7113に規定される引張降伏強さが10MPa以上、同じくJIS K7113に規定される引張破壊伸び(JIS K7113)が50%以上JIS K7206に規定されるビカット軟化温度(A法)が130℃であるものを用いることができる。
熱硬化性樹脂とは、温度上昇と共に3次元的網目構造を形成し、硬化する高分子化合物をいう。熱硬化性樹脂としては、例えば、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂等が挙げられる。
なお、樹脂材料には、既述の熱可塑性樹脂(熱可塑性エラストマーを含む)及び熱硬化性樹脂のほか、(メタ)アクリル系樹脂、EVA樹脂、塩化ビニル樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂等の汎用樹脂を用いてもよい。
サイド部18は、一対のビード部24のタイヤ半径方向外側に連なっている。各々のビード部24には、円環状のビードコア26が埋設されている。ビードコア26は、ビードコードを複数回円環状に巻回したり、複数本のビードコードを撚ったケーブルコードを円環状に成形したりすることにより構成される。
ビードコードには、複数本のスチール製のフィラメントを撚って構成されるスチールコードを用いることができる。フィラメントは、外面に亜鉛メッキ、銅メッキ、真鍮メッキなどのメッキが施されていてもよい。また、ビードコードとしては、他の金属製のコードを用いてもよい。
ビード部24と、サイド部18の外面と、クラウン部22のタイヤ幅方向の端部の外面とは、被覆層28により覆われている。被覆層28としては、例えばゴムが用いられる。
被覆層28のうち、ビード部24を被覆する部分、特にリム(図示せず)と接触する部分には、例えば、タイヤ骨格部材12の樹脂材料よりもシール性に優れたゴムが用いられる。このゴムは、一般のゴム製の空気入りタイヤのビード部外面に用いられているゴムと同種のゴムであることが好ましい。タイヤ骨格部材12を構成する樹脂材料のみでリムとの間のシール性が確保できれば、ビード部24の被覆層28を省略してもよい。また、被覆層28の材料として、タイヤ骨格部材12を構成する樹脂材料よりもシール性に優れる他の種類の樹脂材料を用いてもよい。
補強層14は、クラウン部22の外周側に設けられ、タイヤ周方向に螺旋状に巻回して構成されたコード30を有している。この補強層14は、従来のゴム製の空気入りタイヤにおいて、カーカスプライのタイヤ半径方向外側に配置されるベルト層に相当するものである。
補強層14のコード30は、樹脂材料からなるコード被覆層34により、予め被覆されている。この樹脂材料としては、タイヤ骨格部材12を構成する樹脂材料と同種のものであっても、異種のものであってもよい。コード被覆層34の材料として、タイヤ骨格部材12を構成する樹脂材料と同種のものを用いると、該タイヤ骨格部材12との接着を良好に行うことができる。
クラウン部22及び補強層14のタイヤ半径方向外側には、タイヤ10の接地部分であるトレッドを構成するトレッド部材32が配置されている。トレッド部材32は、例えばゴムを用いて構成されたプレキュアトレッド(PCT:Pre-Cured Tread)である。またトレッド部材32は、タイヤ骨格部材12を形成している樹脂材料よりも耐摩耗性に優れたゴムで形成されている。そのゴムとしては、従来のゴム製の空気入りタイヤに用いられているトレッドゴムと同種のもの、例えばSBR(スチレン−ブタジエンゴム)を用いることができる。なお、トレッド部材32として、タイヤ骨格部材12を形成している樹脂材料よりも耐摩耗性に優れる他の種類の樹脂材料で構成されるものを用いてもよい。
なお、クラウン部22は、タイヤ半径方向外側にトレッド部材を配置した領域である。補強層14は、スチールコードからなる補強層である。
薄肉部16は、クラウン部22のタイヤ幅方向中央部において、補強層14の幅内でかつクラウン部22の幅よりも狭い範囲に設けられ、クラウン部22の一般部36よりも薄く構成されている。薄肉部16の範囲は、タイヤ赤道面CLからタイヤ幅方向外側に、補強層14の全幅の1/3以内である。換言すれば、タイヤ幅方向における補強層14の全幅をWとし、タイヤ赤道面CLから薄肉部16と一般部36との境界部38までのタイヤ幅方向距離をdとすると、d≦W/3である。
ここで、薄肉部16の範囲が、タイヤ赤道面CLからタイヤ幅方向外側に、補強層14の全幅の1/3を上回り、d>W/3になると、補強層14のうち内圧付与時に張力が増大する領域に薄肉部16が位置することになり、内圧に対するタイヤの強度を十分に確保することが難しくなる。
補強層14の全幅Wとは、タイヤ幅方向の両側における、コード被覆層34のタイヤ幅方向端部間のタイヤ幅方向距離である。補強層14のコード30がコード被覆層34により被覆されていない場合には、タイヤ幅方向の両側においてタイヤ幅方向の最も外側に位置するコード30間の距離である。
図2の上部の線図は、クラウン部22の肉厚が一様とされたタイヤ(図示せず)について、内圧付与時に補強層14に生じるタイヤ周方向の張力の分布を示したものである。横軸は、タイヤ赤道面CLの位置を原点としたタイヤ幅方向距離を示したものであり、最大値は補強層14の全幅Wの半分、即ち、W/2に相当する。また、縦軸は張力である。3本の線(記号▲、■、*)は、タイヤ骨格部材12を構成する樹脂材料が夫々異なることを示している。記号■、*の樹脂材料の場合のタイヤ内圧は、1400kPaであり、記号▲の場合のタイヤ内圧は、1800kPaである。
この線図によれば、樹脂材料や内圧の違いにかかわらず、タイヤ赤道面CLの両側に夫々W/3の位置までは、補強層14に生じる張力は比較的小さく、W/3を超えると増加している。このことから、タイヤ赤道面CLの両側に夫々W/3の位置までは、補強層14には更なる張力を負担する余裕が残されていることがわかる。本実施形態では、このことに着目して、図2の下部に示されるように、クラウン部22の上記範囲に薄肉部16を設定している。これにより、内圧に対するタイヤ10の強度を十分に確保している。
図1に示されるように、クラウン部22の外面側は、薄肉部16から該薄肉部16以外の一般部36にかけて、平坦に形成されている。一方、クラウン部22においては、薄肉部16と一般部36との境界部38が、段差状となっている。この境界部38は、クラウン部22の内面側及び外面側の少なくとも一方に設けられている。図1に示される例では、境界部38が、クラウン部22の内面側のみに設けられている。なお、境界部38は、クラウン部22の外面側のみに設けられてもよく、また外面側と内面側の双方に設けられていてもよい。
なお、境界部38の形状はこれに限られず、タイヤ半径方向内側に向かうに従って、タイヤ幅方向外側に傾斜していてもよい。また、クラウン部22の内面の輪郭が、一般部36から薄肉部16にかけて曲線的に連続していてもよい。この場合、タイヤ赤道面CLから薄肉部16と一般部36との境界部38、即ち薄肉部16の範囲は、薄肉部16の厚さが一般部36に向かって増大し始める位置で特定される。
タイヤ半径方向における薄肉部16の厚さは、部分的に増減していたり0であったりしてもよい。即ち、薄肉部16は、クラウン部22の厚さが一様である場合と比較して、ボリュームが減少している部位であればよい。また薄肉部16の厚さは、全体的に0であってもよい。換言すれば、クラウン部22のうち、タイヤ赤道面CLを含む一部領域が存在していなくてもよい。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図1,図2において、本実施形態に係るタイヤ10では、タイヤ骨格部材12のクラウン部22に薄肉部16を設けることにより、タイヤ10を軽量化することができる。特に、クラウン部22において、薄肉部16と一般部36との境界部38が段差状となっているので、タイヤ骨格部材12のボリュームをより一層低減させて、タイヤ10を軽量化することができる。
タイヤ骨格部材12のうち、タイヤ10への内圧付与時の張力を単独で負担している部分は、主にサイド部18である。このタイヤ骨格部材12のうち、補強層14が配置されているクラウン部22では、該補強層14が主に張力を負担している。従って、クラウン部22に、補強層14の幅内でかつクラウン部22の幅よりも狭い範囲、即ち、補強層14で覆われた部分に薄肉部16を設けても、タイヤ10の強度への影響は少ない。
従って、本実施形態では、タイヤ骨格部材12に樹脂材料を用いたタイヤ10において、内圧に対する強度を確保しつつ軽量化することができる。
また、タイヤ10のクラウン部22のタイヤ幅方向中央部にカーカスプライを配置しない、所謂中抜きカーカス構造のゴムタイヤ(図示せず)の場合、カーカスプライのコードがタイヤ周方向に間隔を置いて配置されているため、タイヤ周方向の張力が不均一となる傾向がある。
その点、本実施形態に係るタイヤ10では、タイヤ骨格部材12が樹脂材料からなっているので、タイヤ周方向の張力の不均一が生じ難い。従って、本実施形態に係るタイヤ10は、従来の中抜きカーカス構造のゴムタイヤとは異なるものである。
[第2実施形態]
図3において、本実施形態に係るタイヤ20では、タイヤ骨格部材12のクラウン部22における薄肉部16の厚さが、タイヤ赤道面CLに向かって漸減する。タイヤ赤道面CLから薄肉部16と一般部36との境界部38の位置、即ち薄肉部16の範囲は、一般部36の厚さが薄肉部16に向かって減少し始める位置で特定される。
薄肉部16の厚さの変化は連続的であるが、これに限られず、段階的であってもよい。また薄肉部16の一部に、厚さが増加に転じる部位があっても、クラウン部22の厚さが一般部36の厚さで一様となっている場合と比較して、薄肉部16のボリュームが減少していればよい。更に、タイヤ赤道面CLに至る前に、薄肉部16の厚さが0になってもよい。
他の部分については、第1実施形態と同様であるので、同一の部分には図面に同一の符号を付し、説明を省略する。
(作用)
本実施形態は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。図3において、本実施形態に係るタイヤ20では、薄肉部16の厚さが、タイヤ赤道面CLに向かうに従って減少しているので、クラウン部22における薄肉部16と、該薄肉部16以外の一般部36との間の強度変化を緩やかにして、応力集中を抑制し、耐久性を高めることができる。
[他の実施形態]
上記実施形態において、薄肉部16の範囲が、タイヤ赤道面CLからタイヤ幅方向外側に、補強層14の全幅Wの1/3以内であるものとしたが、これに限られず、全幅Wの1/3を超えていてもよい。
2013年2月20日に出願された日本国特許出願2013−31450号の開示は、その全体が参照により本明細書に取り込まれる。
(符号の説明)
10 タイヤ、12 タイヤ骨格部材、14 補強層、16 薄肉部、18 サイド部、20 タイヤ、22 クラウン部、24 ビード部、30 コード、36 一般部、38 境界部、CL タイヤ赤道面、W 補強層の全幅

Claims (7)

  1. 樹脂材料からなり、タイヤ幅方向両側に位置するサイド部と、このサイド部のタイヤ半径方向外側端部に連なりタイヤ幅方向内側へ延びるクラウン部とが設けられたタイヤ骨格部材と、
    前記クラウン部の外面側に設けられ、樹脂材料からなるコード被覆層により被覆されタイヤ周方向に螺旋状に巻回して構成されたコードを有し、互いに隣接する前記コード被覆 層同士が一体的に接合された、単層の補強層と、
    前記クラウン部のタイヤ幅方向中央部において、前記補強層の幅内でかつ前記クラウン部の幅よりも狭い範囲に設けられ、前記クラウン部におけるタイヤ幅方向両側の一般部よ り肉厚が小さい薄肉部と、
    を有するタイヤ。
  2. 前記コード被覆層の樹脂材料は、JIS K7113に規定される引張降伏強さが10 MPa以上、同じくJIS K7113に規定される引張破壊伸びが50%以上である請 求項1に記載のタイヤ。
  3. 前記クラウン部において、前記薄肉部と、前記薄肉部以外の一般部との境界部は、段差状となっている請求項1又は請求項2に記載のタイヤ。
  4. 前記境界部は、前記クラウン部の内面側及び外面側の少なくとも一方に設けられている請求項に記載のタイヤ。
  5. 前記薄肉部の厚さは、タイヤ赤道面に向かって漸減する請求項1又は請求項2に記載のタイヤ。
  6. 前記薄肉部の範囲は、タイヤ赤道面からタイヤ幅方向外側に、前記補強層の全幅の1/3以内である請求項1〜請求項の何れか1項に記載のタイヤ。
  7. 前記薄肉部の厚さは、0である請求項1に記載のタイヤ。
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