JP6304091B2 - コネクタ付電線及びコネクタ付電線の製造方法 - Google Patents

コネクタ付電線及びコネクタ付電線の製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、コネクタを防水する技術に関する。
端子付電線が挿入されたコネクタを防水する技術が、例えば、特許文献1又は特許文献2に開示されている。
特許文献1に記載の防水コネクタは、ゴム栓が、コネクタハウジング内においてゴム栓装着孔の内周面に設けられた前止まり部とゴム栓押さえ部材との間で前後方向に圧縮可能に配置され、コネクタハウジングとゴム栓押さえ部材とには、ゴム栓押さえ部材のコネクタハウジングへの取り付け位置を前後方向に変更する位置調整手段が設けられていることを特徴とするとされている。
特許文献2に記載のゴム栓の後端側には、キャビティの内周に緊密に嵌合する等径部と、後端に向けて次第に縮径されたテーパ部とが後方に向けて順次に連設されており、キャビティの入口側に嵌着された場合に、テーパ部における等径部との接続縁が、キャビティの入口の開口縁と面一または開口縁の外方に位置するようになっていることを特徴とするとされている。
特開2009−48929号公報 特開2010−92626号公報
ところで、車両によっては、設計上の電流値が大電流化するのに伴い、搭載される電線径を大きくする必要が生じている。
しかしながら、コネクタにおいて、特許文献1又は特許文献2に記載の防水コネクタのようにゴム栓を用いて防水を図る場合、電線径を大きくするのに伴って、ゴム栓径も大きくする必要が生じるため、以下のような問題が生じる。即ち、ゴム栓が大型化するのに伴いコネクタも大型化する。また、ゴム栓の大型化によりゴム栓の装着作業性が悪化する。
そこで、本発明は、ゴム栓を用いなくてもコネクタハウジングと電線との間の止水を図ることができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係るコネクタ付電線は、端子と、芯線と前記芯線の周囲に設けられた絶縁被覆とを含み、端部に前記端子が接続されると共に前記絶縁被覆の端部の一部が外周側に張出すように膨出部が形成されている電線と、前記電線が挿入されるキャビティが形成された本体部を含み、前記本体部のうち前記キャビティの内周面に前記膨出部が当接する段差部が形成されたコネクタハウジングと、前記膨出部を前記段差部に向けて押しつけた状態で前記コネクタハウジングに係止するリテーナと、を備える。
第2の態様に係るコネクタ付電線は、第1の態様に係るコネクタ付電線であって、前記膨出部において、前記絶縁被覆の内周面も外側に張出している。
第3の態様に係るコネクタ付電線は、第1又は第2の態様に係るコネクタ付電線であって、前記絶縁被覆は、高耐熱用樹脂を材料として形成されている。
第4の態様に係るコネクタ付電線は、第1〜第3のいずれか1つの態様に係るコネクタ付電線であって、前記膨出部は、前記絶縁被覆の端縁部が寄せられて形成されている。
第5の態様に係るコネクタ付電線の製造方法は、(a)芯線と前記芯線の周囲に設けられた絶縁被覆とを含む電線の端部の前記絶縁被覆を、外側から吸引する又は前記絶縁被覆内に気体を送り込むことの少なくとも一方の方法によって、外側に張り出させて膨出部を形成すると共に、前記電線の端部に端子を接続する工程と、(b)前記電線をコネクタハウジングに挿入する工程と、(c)リテーナによって前記電線の膨出部を前記コネクタハウジングの段差部に向けて押しつけた状態で、前記リテーナを前記コネクタハウジングに係止させる工程と、を備える。
第6の態様に係るコネクタ付電線の製造方法は、第5の態様に係るコネクタ付電線の製造方法であって、前記工程(a)で、前記膨出部を形成する際に、前記絶縁被覆の一部を軟化するまで加熱する。
第1〜第4の態様に係るコネクタ付電線によると、端子と、芯線と芯線の周囲に設けられた絶縁被覆とを含み、端部に端子が接続されると共に絶縁被覆の端部の一部が外周側に張出すように膨出部が形成されている電線と、電線が挿入されるキャビティが形成された本体部を含み、本体部のうちキャビティの内周面に膨出部が当接する段差部が形成されたコネクタハウジングと、膨出部を段差部に向けて押しつけた状態でコネクタハウジングに係止するリテーナと、を備えるため、リテーナにより絶縁電線の膨出部とコネクタハウジングの段差部とを密着させることで絶縁電線とコネクタハウジングとの間の止水を図ることができる。これにより、ゴム栓を用いなくてもコネクタハウジングと電線との間の止水を図ることができる。
特に、第2の態様に係るコネクタ付電線によると、膨出部において、絶縁被覆の内周面も外側に張出しているため、膨出部に厚みを持たせることができる。
特に、第3の態様に係るコネクタ付電線によると、絶縁被覆が高耐熱用樹脂を材料として形成されているため、絶縁被覆が高温でも劣化しにくいことによって、高温でも、より確実に止水を図ることができる。
特に、第4の態様に係るコネクタ付電線によると、膨出部は、絶縁被覆の端縁部が寄せられて形成されているため、膨出部が薄肉になることを抑えることができることによって、より安定した止水性を確保することができる。また、電線を端子に接続するための被覆の皮剥ぎ作業を省略することができる。
第5の態様に係るコネクタ付電線の製造方法によると、膨出部は、ブロー又はバキュームにより形成されているため、膨出部を容易に形成することができる。
特に、第6の態様に係るコネクタ付電線の製造方法によると、工程(a)で、膨出部を形成する際に、絶縁被覆の一部を軟化するまで加熱するため、絶縁被覆が張り出しやすくなり、膨出部を形成しやすくなる。
実施形態に係るコネクタ付電線を示す概略断面図である。 実施形態に係るコネクタ付電線を示す部分拡大断面図である。 膨出部の形成方法を示す説明図である。 膨出部の形成方法を示す説明図である。 電線のうち膨出部周辺を示す概略断面図である。
{実施形態}
以下、実施形態に係るコネクタ付電線10について説明する。図1は、実施形態に係るコネクタ付電線10を示す概略断面図である。図2は、実施形態に係るコネクタ付電線10を示す部分拡大断面図である。なお、図1では、電線12の絶縁被覆16が断面で表されていないのに対して、図2では、電線12の絶縁被覆16が断面で表されている。
実施形態に係るコネクタ付電線10は、端子20と、電線12と、コネクタハウジング30と、リテーナ40とを備える。
端子20は、電線固定部22と接続部24とを含む。電線固定部22は、芯線露出部に接続される。ここでは、電線固定部22は、電線12に圧着されて取り付けられる。もっとも、電線固定部22の芯線14への接続方法は、これに限られるものではない。例えば、電線固定部は、芯線14に溶接等の接合により接続されていてもよい。
接続部24は、電線固定部22に連なる部分である。接続部24は、相手方の導体と接続可能に形成されている。接続部は、例えば、平板状に形成されると共に、その主面を貫く貫通孔が形成され、接続対象に対してこの貫通孔を用いてネジ等で螺合されることで、接続対象との接続が図られてもよい。また、接続部の形状としては、例えば、ピン状又はタブ状等のいわゆるオス端子の形状であってもよい。また、例えば、筒状に形成された、いわゆるメス端子の形状であってもよい。
電線12は、芯線14と、芯線14の周囲に設けられた絶縁被覆16とを含む。芯線14は、少なくとも1本の銅又はアルミニウム等の導電性材料で形成された素線で構成される。ここでは、芯線14は、複数の素線で構成されている。絶縁被覆16は、絶縁性を有する材料を芯線14の周囲に押し出すなどして形成される。また、電線12の端部には、芯線14が露出した芯線露出部が形成される。芯線露出部は、電線12の端部の絶縁被覆16を皮剥ぎするなどして形成される。電線12は、端部に端子20が接続され、車両等の配設対象箇所に配設された状態で、車両等に搭載された各種電気機器同士を電気的に接続するものとして用いられる。
電線12には、絶縁被覆16の端部の一部が外周側に張出すように膨出部18が形成されている。
ここで、電線12の膨出部18及びその形成方法について図3〜図5も交えて説明する。図3及び図4は、電線12の膨出部18の形成方法を示す説明図である。図5は、電線12のうち膨出部18周辺を示す概略断面図である。
膨出部18は、環状(ここでは、円形環状)に形成されている。膨出部18は、ここでは、絶縁被覆16の一部を変形させることで形成されている。より詳細には、絶縁被覆16の内周面も外側に張出すように、絶縁被覆16の一部を外周側に張出させて、膨出部18を形成している。
この際、膨出部18における絶縁被覆16の厚みは、膨出部18でない部分の絶縁被覆16の厚みと同程度に設定されている。これは、詳しくは後述するが、絶縁被覆16の端縁部が寄せられて膨出部18が形成されていることによるものである。膨出部18における絶縁被覆16の厚みが、膨出部18でない部分の絶縁被覆16の厚みと同程度に設定されていることによって、膨出部における絶縁被覆の厚みが、膨出部でない部分の絶縁被覆の厚みよりも薄い場合に比べて、膨出部18がより確実にコネクタハウジング30の段差部36に密着する。より詳細には、膨出部における絶縁被覆の厚みが、膨出部でない部分の絶縁被覆の厚みよりも薄い場合、リテーナ40により膨出部が段差部36に押し付けられた際に、膨出部が延びてしまう恐れがある。これに対して、膨出部18における絶縁被覆16の厚みが、膨出部18でない部分の絶縁被覆16の厚みと同程度に設定されていることによって、膨出部18がリテーナ40により段差部36に押し付けられた際に、膨出部が延びてしまうことを抑制することができる。もっとも、膨出部18における絶縁被覆16の厚みは、膨出部18でない部分の絶縁被覆16の厚みよりも薄くてもよいし、厚くてもよい。
電線12の径方向における膨出部18の突出量は、リテーナ40で膨出部18をコネクタハウジング30に向けて押圧した際に、膨出部18とコネクタハウジング30の段差部36とが環状に密着可能であればよい。ここでは、電線12の径方向における膨出部18の突出量は、コネクタハウジング30の段差部36の高さと同程度に設定されている。
また、絶縁被覆16の内面も外周側に張出して膨出部18を形成している場合、膨出部18の内面のうち電線12の長手方向を向き互いに対向する内面同士の間隔はなるべく小さいことが好ましく、内面同士が接していることがより好ましい。これにより、膨出部18がリテーナ40によってコネクタハウジング30の段差部36に押し付けられた際に、膨出部18の変形量を小さく抑えることができることによって、膨出部18をより確実に段差部に密着させることができる。ここでは、膨出部18の内面のうち電線12の長手方向を向き互いに対向する内面同士の間隔が小さく抑えられ、電線12の長手方向における膨出部18の寸法は、絶縁被覆16の厚み寸法の2倍程度に設定されている。
ここでは、電線12の周囲に金型70を取り付けて、金型70に向けて絶縁被覆16を押しつけることで、膨出部18を形成している。
具体的には、金型70は、電線12を挿通可能(電線12の周囲に取り付け可能)な管状に形成され、その内周面の中間部分が外周側に凹むように膨出部形成部72が形成されている。つまり、金型70は、両端で電線12の周囲に密着可能であり、金型70が電線12の周囲に取り付けられた状態で、中間部分の膨出部形成部72では、電線12との間に隙間(中空部分)が生じている。膨出部形成部72の内面の形状は、所望の膨出部18の外形に対応した形状に形成されている。
なお、ここでは、膨出部形成部72の内面から金型70の外面にかけて貫通孔74が形成されている。当該貫通孔74をエジェクタ80等に連通させることで、電線12に金型70が取り付けられた状態で、膨出部形成部72の内部を真空に近づけることが可能とされている。
また、金型70には、加熱機構部76が設けられている。加熱機構部76としては、例えば、電熱コイル等が考えられる。金型70に加熱機構部76が設けられることで、電線12のうち金型70が取り付けられる部分の周辺を加熱することができる。これにより、絶縁被覆16を軟化点付近まで加熱することで、絶縁被覆16の膨出部形成部72の内面への押しつけが容易となる。
当該金型70を用いて、膨出部18を形成するには、まず図3のように、電線12の端部のうち膨出部18を形成したい部分を含みその周辺に金型70を取り付ける。具体的には、絶縁被覆16のうち膨出部18を形成したい部分に中空の膨出部形成部72が位置するようにする。そして、絶縁被覆16のうち膨出部18を形成したい部分の両側に金型70を密着させる。この際、予め膨出部形成部72よりも先端側の絶縁被覆16を中空の膨出部形成部72内に寄せておいてもよい。また、金型70に密着する部分のうち膨出部形成部72よりも先端側での密着度合いを弱めておくことで、バキューム及びブロー時に中空の膨出部形成部72内に先端の絶縁被覆16が寄せられるように設定されていてもよい。
金型70を電線12の周囲にセットしたら、加熱機構部76の加熱を開始する。そして、所定の時間又は絶縁被覆16が所定の温度になるまで加熱したら、バキューム及びブローを開始する。具体的には、エジェクタ80を作動させて、中空の膨出部形成部72内の気体を吸引し、中空の膨出部形成部72内を真空に近づけていく。また、電線12の他方側端部からシリンダーノズル90等を用いて絶縁被覆16内に圧縮した気体を吹き込む。これらにより、中空の膨出部形成部72が位置する部分の絶縁被覆16が徐々に外側に張出していき、やがて図4に示されるように膨出部形成部72の内面に押し付けられる。あとは、絶縁被覆16を自然冷却等で冷却することで、この状態で固まり、絶縁被覆16に膨出部18が形成される。
なお、絶縁被覆16が厚い場合などには、上記方法で膨出部18の形成を試みた場合であっても、絶縁被覆16の内面が外側に張り出さない場合もあり得る。つまり、絶縁被覆16の外面側の一部が外側に張出すように延ばされている場合もあり得る。
これまで膨出部18はバキューム及びブローによって形成されるものとして説明したが、膨出部の形成方法は上記したものに限られない。例えば、膨出部は、バキューム及びブローのどちらか一方のみによって形成されることも考えられる。また、膨出部は、絶縁被覆16の端部を他端側に寄せることで外側に張り出した状態で、接着剤等により固めることなどによっても形成されることも考えられる。
ここでは、絶縁被覆16は、高耐熱用樹脂を材料として形成されている。このため、膨出部18も高耐熱とされる。ここで、高耐熱とは、150度を超える温度に耐えられるものをいい、絶縁被覆16が高耐熱用樹脂を材料として形成された電線としては、例えば180度耐熱シリコーン樹脂電線又は200度耐熱フッ素樹脂電線等が考えられる。
コネクタハウジング30は、本体部32を含む。本体部32には、電線12が挿入されるキャビティ34が形成されている。本体部32のうちキャビティ34の内周面に膨出部18が当接して引っ掛かる段差部36が形成されている。コネクタハウジング30は、例えば、絶縁性の樹脂からなる一体成型部材である。キャビティ34に電線12を挿入した際に、キャビティ34の内面と、電線12の外面との間に隙間が生じる。この隙間からの水等の浸入を抑えるために、膨出部18がリテーナ40により段差部36に押し付けられている。
より詳細には、コネクタハウジング30の本体部32の内部には、端子20が相手側の導体と接続されるための空間が存在し、本体部32には、その空間に向けて膨出部18が形成された端子付電線をコネクタハウジング30の外から挿入するためのキャビティ34が形成されている。そして、当該キャビティ34の内周面であって、開口を向く側に膨出部18が当接して引っ掛かる段差部36が形成されている。つまり、キャビティ34の開口から端子20が収まる空間に向かう途中で、幅狭となる部分が存在している。
また、コネクタハウジング30の本体部32のうち段差部36よりも開口側には、リテーナ40のロック部44が引っ掛かる被ロック部38が形成されている。被ロック部38は、キャビティ34の内周面の一部が外周側に向けて凹むように形成されている。
リテーナ40は、膨出部18を段差部36に向けて押しつけた状態でコネクタハウジング30に係止している。リテーナ40は、例えば、絶縁性の樹脂からなる一体成型部材である。
具体的には、リテーナ40は、本体部42とロック部44とを含む。本体部42は、環状の膨出部18を周方向全体で押圧可能となるように環状(ここでは、円形環状)に形成されている。また、本体部42には、電線12を挿通可能となるように挿通孔が形成されている。ロック部44は、本体部42の周囲に突設されている。ここでは、ロック部44は、挿通孔の中心軸方向に沿って本体部42の先端側から後端側にかけて徐々に外側に向けて突出するように形成されている。そして、リテーナ40がコネクタハウジング30の開口からキャビティ34内の所定の位置まで押し込められた状態で、ロック部44は、被ロック部38に引っ掛かって係止するように形成されている。
リテーナ40が膨出部18を段差部36に向けて押しつけることで、コネクタハウジング30のうち段差部36よりも先端側が水密とされる。より詳細には、リテーナ40が膨出部18を段差部36に向けて押しつけることで、膨出部18のうち電線12の長手方向先端側を向く面と段差部36の開口側を向く面とが密着する。この際、膨出部18及びリテーナ40が環状であり、膨出部18と段差部36とが密着している部分は、閉環状とされる。これにより、電線12を挿入する開口側から見てコネクタハウジング30のうち膨出部18と密着している段差部36より先端側の部分は、シールされた状態となる。
なお、リテーナ40は、コネクタハウジング30に係止可能であればよく、電線12の周囲に密着している必要はない。また、リテーナは、半割の2つの部材が合体して環状となっていてもよい。この場合、電線12を挿通孔に挿通する必要がなくなり、リテーナの取付性を向上させることができる。
実施形態に係るコネクタ付電線10によると、絶縁被覆16の端部の一部が外周側に張出すように膨出部18が形成されると共に、コネクタハウジング30の本体部32のうちキャビティ34の内周面に膨出部18が当接する段差部36が形成され、リテーナ40が、膨出部18を段差部36に向けて押しつけた状態でコネクタハウジング30に係止する。このため、リテーナ40により絶縁電線12の膨出部18とコネクタハウジング30の段差部36とを密着させることで絶縁電線12とコネクタハウジング30との間の止水を図ることができる。これにより、ゴム栓を用いなくてもコネクタハウジング30と電線12との間の止水を図ることができる。この際、膨出部18は、絶縁被覆16の端部の一部が外周側に張出すように形成されているため、絶縁被覆16と同じ材料でシールすることができる。
また、膨出部18において、絶縁被覆16の内周面も外側に張出しているため、膨出部18に厚みを持たせることができる。また、膨出部18を外側に大きく張り出させやすくなる。
また、絶縁被覆16が高耐熱用樹脂を材料として形成されているため、絶縁被覆16が高温でも劣化しにくいことによって、高温でも、より確実に止水を図ることができる。特に、ゴム栓を用いて止水を図る場合、通常、ゴムは高温で劣化しやすい。これに対して、本実施形態では、高耐熱用樹脂製の絶縁被覆16の一部を膨出部18にしているため、膨出部18は、高温でも劣化しにくい。また、高耐熱用樹脂としてシリコーン樹脂を用いる場合、通常、シリコーン樹脂はゴムより剛性が小さいため、ゴム栓が絶縁被覆16に食い込んでしまう恐れがある。この食い込み量の予測が難しいため、絶縁被覆16の材料にシリコーン樹脂を採用する場合、ゴム栓の設計が難しかった。これに対して、本実施形態では、ゴム栓を用いないため、ゴム栓が絶縁被覆16に食い込むことがない。
また、膨出部18は、絶縁被覆16の端縁部が寄せられて形成されているため、膨出部18が薄肉になることを抑えることができることによって、より安定した止水性を確保することができる。また、電線12を端子20に接続するための被覆の皮剥ぎ作業を省略することができる。
なお、ゴム栓を用いてシールする場合、ゴム栓と電線12との間及びゴム栓とコネクタハウジングとの間の2箇所のシール性が要求される。また、この際、ゴム栓と電線12とが密着する方向及びゴム栓とコネクタハウジングとが密着する方向が電線12の長手方向に直交する方向となるため、電線12がずれることがシール性に影響しやすい。これに対して、本実施形態では、膨出部18とコネクタハウジング30との間の1箇所のみをシールすればよいので、シール性の確保及び維持が容易となる。また、膨出部18とコネクタハウジング30とが密着する方向が電線12の長手方向に平行であるため、電線12がずれることがシール性に影響しにくい。
また、ゴム栓を用いてシールする場合、電線12に取り付けるため及びゴム栓を圧縮させるために内径及び外径を規定する必要が有るため、設計が面倒であった。また、その精度は高い精度が求められるため、ゴム栓の加工コストが高くなる恐れがあった。これに対して、本実施形態では、膨出部18と段差部36とが閉環状に密着可能となるように膨出部18の外径だけ規定すればよいため、設計が容易となる。また、その精度も高い精度は必要ないので、膨出部18の形成も容易となる。
また、ゴム栓を用いてシールする場合、ゴム栓を広げて電線12に取り付ける作業、及び、ゴム栓を圧縮させてコネクタハウジング30内に収める作業が必要であるため、組立作業性が悪かった。これに対して、本実施形態では、電線12をキャビティ34に挿入した後、リテーナ40をキャビティ34内に押し込めるだけで良いので、組立作業性を向上させることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 コネクタ付電線
12 電線
14 芯線
16 絶縁被覆
18 膨出部
20 端子
30 コネクタハウジング
32 本体部
34 キャビティ
36 段差部
40 リテーナ

Claims (6)

  1. 端子と、
    芯線と前記芯線の周囲に設けられた絶縁被覆とを含み、端部に前記端子が接続されると共に前記絶縁被覆の端部の一部が外周側に張出すように膨出部が形成されている電線と、
    前記電線が挿入されるキャビティが形成された本体部を含み、前記本体部のうち前記キャビティの内周面に前記膨出部が当接する段差部が形成されたコネクタハウジングと、
    前記膨出部を前記段差部に向けて押しつけた状態で前記コネクタハウジングに係止するリテーナと、
    を備える、コネクタ付電線。
  2. 請求項1に記載のコネクタ付電線であって、
    前記膨出部において、前記絶縁被覆の内周面も外側に張出している、コネクタ付電線。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のコネクタ付電線であって、
    前記絶縁被覆は、高耐熱用樹脂を材料として形成されている、コネクタ付電線。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のコネクタ付電線であって、
    前記膨出部は、前記絶縁被覆の端縁部が寄せられて形成されている、コネクタ付電線。
  5. (a)芯線と前記芯線の周囲に設けられた絶縁被覆とを含む電線の端部の前記絶縁被覆を、外側から吸引する又は前記絶縁被覆内に気体を送り込むことの少なくとも一方の方法によって、外側に張り出させて膨出部を形成すると共に、前記電線の端部に端子を接続する工程と、
    (b)前記電線をコネクタハウジングに挿入する工程と、
    (c)リテーナによって前記電線の膨出部を前記コネクタハウジングの段差部に向けて押しつけた状態で、前記リテーナを前記コネクタハウジングに係止させる工程と、
    を備える、コネクタ付電線の製造方法。
  6. 請求項5に記載のコネクタ付電線の製造方法であって、
    前記工程(a)で、前記膨出部を形成する際に、前記絶縁被覆の一部を軟化するまで加熱する、コネクタ付電線の製造方法。
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