JP6056701B2 - 導電路 - Google Patents
導電路 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6056701B2 JP6056701B2 JP2013162607A JP2013162607A JP6056701B2 JP 6056701 B2 JP6056701 B2 JP 6056701B2 JP 2013162607 A JP2013162607 A JP 2013162607A JP 2013162607 A JP2013162607 A JP 2013162607A JP 6056701 B2 JP6056701 B2 JP 6056701B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electric wire
- covered electric
- individual rubber
- rubber plug
- seal layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- Y02E40/647—
Landscapes
- Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
Description
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、被覆電線が挿通されるシール部材を大型化することなくシール性能を向上させることを目的とする。
導体の外周を絶縁被覆で包囲した形態であり、内周にリップ部が突出形成されたシール部材に挿通される被覆電線と、
前記被覆電線の外周に液密状に密着した状態で形成され、外周面が絶縁被覆よりも硬くてリップ部を弾性接触させるシール面となっている光硬化性樹脂製のシール層と、
前記被覆電線の前端部に接続した端子金具と、
前記リップ部を前記端子金具の後方に配した状態で前記シール部材として機能する個別ゴム栓とを備え、
前記被覆電線の前端部が前記端子金具及び前記個別ゴム栓とともに端子収容室内に挿入されるようになっており、
前記シール層の後端部が、前記個別ゴム栓の後端から後方へ突出しているところに特徴を有する。
また、シール層は絶縁被覆に比べると硬くて曲がり難いので、被覆電線のうち個別ゴム栓よりも後方の領域も、シール層の剛性によって曲がり難くなっている。したがって、被覆電線に付与された曲げ力によって個別ゴム栓が不正に変形することを抑制できる。
以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図3を参照して説明する。本実施例1の導電路10は、端子金具11と、端子金具11の後端部に接続した被覆電線16と、被覆電線16の前端部に形成したシール層19と、被覆電線16の前端部に取り付けた個別ゴム栓21(請求項に記載のシール部材)とを備えて構成されている。導電路10の前端部は、ハウジング30内に形成した端子収容室31内に収容されるようになっている。端子収容室31は、ハウジング30を前後方向に貫通した形態である。端子収容室31の後端部内周は、円形断面の封止面32となっている。
導電路10を構成する端子金具11は、銅製の板材に曲げ加工等を施すことにより、全体として前後方向に細長く延びた形状に成形されている。端子金具11の前端側には角筒部12が形成され、端子金具11の後端側にはオープンバレル状の圧着部13が形成されている。圧着部13は、前側に配されたワイヤバレル部14と、後側に配されたインシュレーションバレル部15とから構成されている。インシュレーションバレル部15は端子金具11の後端部に位置する。
導電路10を構成する被覆電線16は、略円形断面の導体17の外周を、円筒形の絶縁被覆18で全周に亘って同心状に包囲した周知形態のものである。導体17は、アルミニウム製又は銅製の複数本の素線(図示省略)を撚り合わせた周知形態の撚り線からなり、可撓性を有する。絶縁被覆18は可撓性を有する合成樹脂材料からなる。導体17と絶縁被覆18は可撓性を有するので、被覆電線16は、その長さ方向と交差する方向へ自在に曲げ変形させた状態で配索することができる。被覆電線16の前端部においては、絶縁被覆18が皮剥きされて導体17が露出した状態となっている。
導電路10を構成するシール層19は、円筒形をなし、被覆電線16の外周を全周に亘って同心状に包囲するように形成されている。被覆電線16の長さ方向(軸線方向)におけるシール層19の形成領域は、次の通りである。シール層19の形成領域の前端は、インシュレーションバレル部15の前端とほぼ同じ位置である。シール層19の形成領域の後端は、端子金具11及び個別ゴム栓21の後端よりも後方であり、端子金具11を端子収容室31内に正しく挿入した状態でハウジング30の後端面(端子収容室31の後端が開口する面)よりも少し後方となる位置である。
導電路10を構成する個別ゴム栓21は、円筒形をなし、絶縁被覆18の前端部を同心状に包囲している。個別ゴム栓21の前端側部分は接続部22となっており、個別ゴム栓21の後端側部分はシール機能部23となっている。個別ゴム栓21は、シール層19の外周を包囲するように取り付けられている。個別ゴム栓21を取り付けた状態において、個別ゴム栓21の前端はシール層19の前端の近傍に位置し、個別ゴム栓21の後端はシール層19の後端よりも前方に位置する。つまり、軸線方向における個別ゴム栓21の長さはシール層19よりも短い。接続部22は、被覆電線16及びシール層19の前端部と一緒にインシュレーションバレル部15に圧着されている。この接続部22の圧着により、個別ゴム栓21は端子金具11と一体化されている。
上記シール層19は、光硬化性樹脂からなる。光硬化性樹脂は、モノマーとオリゴマーと光重合開始剤(光開始剤)と各種添加剤から構成されている。光硬化性樹脂は、液体の状態で光が照射されると、光エネルギーにより硬化する。添加剤としては、硬化後に、シール面20において絶縁被覆18を上回る硬さが得られるとともに、絶縁被覆18よりも高い曲げ剛性が得られるような材料が選定されている。また、光硬化性樹脂としては、大きく分けて紫外線硬化性樹脂と可視光線硬化性樹脂があるが、本実施例ではシール層19の材料として紫外線硬化性樹脂が用いられている。
自動機(図示省略)による導電路10の製造工程を説明する。製造は、皮剥き工程、光硬化工程、挿通工程、圧着工程を順に経て行われる。皮剥き工程では、被覆電線16の前端部の絶縁被覆18を除去して導体17の前端部を露出させる。光硬化工程では、まず、被覆電線16が、モールド型(図示省略)に供給されて、長さ方向に位置決めされた状態でセットされる。次いで、モールド型内に液体状の光硬化性樹脂(紫外線硬化性樹脂)が注入され、その後、モールド型内の液状光硬化性樹脂に紫外線が照射される。紫外線の照射により光硬化性樹脂が硬化し、シール層19が絶縁被覆18の外周に液密状に密着した状態でモールド成形される。
本実施例の導電路10は、導体17の外周を絶縁被覆18で包囲した形態であり、内周に内周側リップ部25が突出形成された個別ゴム栓21に挿通される被覆電線16と、被覆電線16の外周に液密状に密着した状態で形成され、外周面が絶縁被覆18よりも硬くて内周側リップ部25を弾性接触させるシール面20となっている光硬化性樹脂製のシール層19とを備えている。被覆電線16の外周に形成したシール面20は、光硬化性樹脂により絶縁被覆18よりも硬いので、内周側リップ部25が弾性接触しても変形し難い。したがって、内周側リップ部25の数を増やしたり、内周側リップ部25の径方向の突出寸法を大きくしたりしなくても、内周側リップ部25とシール面20の密着状態を確保できる。したがって、本実施例の導電路10によれば、被覆電線16が挿通される個別ゴム栓21を大型化することなくシール性能を向上させることができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、被覆電線と端子金具を圧着する前に、被覆電線に光硬化樹脂によるシール層を形成したが、被覆電線と端子金具を圧着した後に、被覆電線に光硬化樹脂によるシール層を形成してもよい。
(2)上記実施例では、シール層の全体を絶縁被覆の外周に形成し、内周側リップ部と導体との間に絶縁被覆とシール層が介在するようにしたが、シール層を、被覆電線のうち絶縁被覆を除去した導体の外周に形成し、内周側リップ部と導体との間にはシール層のみが介在するようにしてもよい。
(3)上記実施例では、シール層の材料を紫外線硬化性樹脂としたが、シール層の材料は可視光硬化性樹脂であってもよい。
(4)上記実施例では、シール層の前端部を被覆電線と一緒に圧着部に圧着したが、シール層が圧着部に圧着されない形態としてもよい。
(5)上記実施例では、個別ゴム栓の内周側リップ部の数を2つとしたが、内周側リップ部の数は、1つでも、3つ以上でもよい。
(6)上記実施例では、個別ゴム栓の外周側リップ部の数を2つとしたが、外周側リップ部の数は、1つでも、3つ以上でもよい。
(7)上記実施例では、外周側リップ部の数と内周側リップ部の数を同数としたが、外周側リップ部の数と内周側リップ部の数は異なっていてもよい。
<参考例>
(1)上記実施例では、シール層の後端の位置を個別ゴム栓の後端よりも後方に設定し、シール層の後端部が個別ゴム栓の後端から後方へ突出するようにしたが、シール層の後端の位置を個別ゴム栓の後端と同じ位置に設定し、シール層の後端部が個別ゴム栓の後端から後方へ突出しない形態も考えられる。
(2)上記実施例では、シール部材が個別ゴム栓である場合について説明したが、シール部材が複数のシール孔を貫通形成した一括ゴム栓である場合に適用した形態も考えられる。
11…端子金具
13…圧着部
16…被覆電線
17…導体
18…絶縁被覆
19…シール層
20…シール面
21…個別ゴム栓(シール部材)
25…内周側リップ部(リップ部)
31…端子収容室
Claims (3)
- 導体の外周を絶縁被覆で包囲した形態であり、内周にリップ部が突出形成されたシール部材に挿通される被覆電線と、
前記被覆電線の外周に液密状に密着した状態で形成され、外周面が絶縁被覆よりも硬くて前記リップ部を弾性接触させるシール面となっている光硬化性樹脂製のシール層と、
前記被覆電線の前端部に接続した端子金具と、
前記リップ部を前記端子金具の後方に配した状態で前記シール部材として機能する個別ゴム栓とを備え、
前記被覆電線の前端部が前記端子金具及び前記個別ゴム栓とともに端子収容室内に挿入されるようになっており、
前記シール層の後端部が、前記個別ゴム栓の後端から後方へ突出していることを特徴とする導電路。 - 前記シール層の前端部が、前記端子金具の圧着部に対し前記被覆電線と一緒に圧着されていることを特徴とする請求項1記載の導電路。
- 前記シール層が、紫外線硬化性樹脂からなっていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の導電路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013162607A JP6056701B2 (ja) | 2013-08-05 | 2013-08-05 | 導電路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013162607A JP6056701B2 (ja) | 2013-08-05 | 2013-08-05 | 導電路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015032510A JP2015032510A (ja) | 2015-02-16 |
JP6056701B2 true JP6056701B2 (ja) | 2017-01-11 |
Family
ID=52517664
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013162607A Expired - Fee Related JP6056701B2 (ja) | 2013-08-05 | 2013-08-05 | 導電路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6056701B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6304091B2 (ja) * | 2015-03-25 | 2018-04-04 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | コネクタ付電線及びコネクタ付電線の製造方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0180772U (ja) * | 1987-11-19 | 1989-05-30 | ||
JP2008282673A (ja) * | 2007-05-10 | 2008-11-20 | Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk | 端子付電線、該端子付電線を用いたコネクタおよび前記端子付電線の製造方法 |
JP5390838B2 (ja) * | 2008-11-21 | 2014-01-15 | 古河電気工業株式会社 | フラットケーブル及びフラットケーブルのコネクタ |
JP5441826B2 (ja) * | 2010-06-14 | 2014-03-12 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 防食剤、端子付き被覆電線およびワイヤーハーネス |
-
2013
- 2013-08-05 JP JP2013162607A patent/JP6056701B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015032510A (ja) | 2015-02-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5737590B2 (ja) | 端子付き電線及び端子 | |
JP6245147B2 (ja) | モールド部付電線 | |
KR20170013392A (ko) | 차폐형 전기 커넥터 및 그 제조 방법 | |
CN113196590A (zh) | 连接器结构体及连接器结构体的制造方法 | |
US10770804B2 (en) | Wire with terminal and method for producing wire with terminal | |
JP6056701B2 (ja) | 導電路 | |
JP6056699B2 (ja) | ワイヤーハーネス及びコネクタ | |
JP6112413B2 (ja) | 導電路及びコネクタ | |
JP6129714B2 (ja) | 編組シールドの端末処理構造 | |
JP2015028877A (ja) | 導電路及びコネクタ | |
JP5967039B2 (ja) | 導電路及びコネクタ | |
JP5708383B2 (ja) | 電線の端末構造 | |
JP2021077528A (ja) | 端子付き電線及びコネクタ | |
JP7256467B2 (ja) | 端子付き電線 | |
JP2015038834A (ja) | 導電路及びコネクタ | |
JP6774631B2 (ja) | 導電部材 | |
JP2020004491A (ja) | 端子付き電線およびその製造方法 | |
JP2013152805A (ja) | 端子付き電線およびその製造方法 | |
JP2015038839A (ja) | 導電路 | |
WO2018190109A1 (ja) | 導電部材 | |
JP2015082364A (ja) | ワイヤーハーネス及び被覆電線 | |
JP5579344B1 (ja) | 接続構造体の圧着方法、接続構造体の圧着装置、接続構造体、端子圧着部材、コネクタ、及びワイヤハーネス | |
JP2015060781A (ja) | 導電路及びコネクタ | |
JP2011018548A (ja) | コネクタの防水構造、一括ゴム栓及び端子金具 | |
JP2020119734A (ja) | 端子、端子付き電線およびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20151125 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160708 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160726 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160921 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161108 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161121 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6056701 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |