JP6277728B2 - 投射型表示装置および照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液晶パネルを用いた投射型表示装置、および投射型表示装置等に用いられる照明装置に関するものである。
投射型表示装置では、照明装置から出射された光を液晶パネルによって変調した後、投射光学系から投射する。ここで、照明装置の光源に超高圧水銀ランプ等を用いると、光源から出射された白色光には多くの紫外域光が含まれており、かかる紫外域光が液晶パネルに入射すると、液晶材料が劣化する。
一方、投射型表示装置において、紫外域光によって偏光変換素子が劣化することを防止する目的に、光源と偏光変換素子との間に、反射型のカットフィルター、このカットフィルターよりカットオン波長が長波長の反射型のカットフィルター、および吸収型のカットフィルターを順に配置し、これらカットフィルターによって、紫外域光を遮断する技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開2007−212733号公報
特許文献1に記載の技術では、2つの反射型のカットフィルターのうち、液晶パネル側のカットフィルターは、光源側のカットフィルターよりカットオン波長が長波長であるため、液晶パネル側のカットフィルターにも多くの紫外域光が到達する。このため、液晶パネル側のカットフィルターでの発熱が液晶パネルに影響を及ぼしやすい等の問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、光源から出射された光に含まれる紫外域光をカットフィルターによって適正に遮断することのできる投射型表示装置、および投射型表示装置等に用いられる照明装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る投射型表示装置は、光源と、第1基板と第2基板との間に液晶層を備え、前記光源から出射された光を変調する液晶パネルと、該液晶パネルから出射された変調光を投射する投射光学系と、前記光源から前記液晶パネルに到る光路において紫外域光を反射する第1カットフィルターと、前記光源から前記第1カットフィルターに到る光路において紫外域光を反射し、透過率が50%となるカットオン波長が前記第1カットフィルターより長波長の第2カットフィルターと、を有することを特徴とする。
本発明では、光源から出射された光は、第1カットフィルターおよび第2カットフィルターによって紫外域光が遮断された後、液晶パネルに供給される。このため、液晶層が紫外域光によって劣化することを抑制することができる。ここで、第1カットフィルターおよび第2カットフィルターはカットオン波長が相違している。このため、可視域光の短波長域での透過率を大幅に低下させずに、紫外域光を十分に遮断することができる。また、第1カットフィルターおよび第2カットフィルターはいずれも、反射型のカットフィルターであるため、吸収型のカットフィルターを用いた場合に比して、カットフィルターでの発熱を低く抑えることができる。また、第1カットフィルターおよび第2カットフィルターはいずれも、反射型のカットフィルターであるため、2つのカットフィルターを構成する誘電体多層膜については、基本的な層構成を同一とし、各層の膜厚のみが相違する構成とることができる。従って、第1カットフィルターおよび第2カットフィルターは、広い波長域で透過スペクトルが略一致している。従って、液晶パネルに到達する可視域光のスペクトルは、1つのカットフィルターを用いた場合と大きく変化しないので、広い波長域にわたって良好なコントラストを得ることができる。さらに、2つの反射型のカットフィルターのうち、前側(光源側)の第2カットフィルターは、後側(液晶パネル側)の第1カットフィルターよりカットオン波長が長波長であるため、後側の第2カットフィルターには多くの紫外域光が到達しない。このため、後側の第2カットフィルターでの発熱が液晶パネルや周辺に配置された光学素子に影響を及ぼしにくい等の利点がある。
本発明において、前記第1カットフィルターおよび前記第2カットフィルターのうちの少なくとも一方は、入射面が前記光源から前記液晶パネルに到る装置光軸に対して直交していることが好ましい。かかる構成によれば、カットフィルターとして反射型のカットフィルターを用いた場合でも、入射角がカット特性に影響を及ぼしにくい。
本発明において、前記第1カットフィルターおよび前記第2カットフィルターのうちの少なくとも一方は、前記光源から前記液晶パネルに到る光路に配置された光学素子が入射面側または出射面側に有する平面形状の第1面に設けられていることが好ましい。かかる構成によれば、カットフィルターとして反射型のカットフィルターを用いた場合でも、入射角がカット特性に影響を及ぼしにくい。また、光学素子にカットフィルターを付加した構成であるため、カットフィルターを設けても、光学素子の数が増えない。また、光学素子の数が増えない分、余計な界面反射が少ないので、光源からの光を液晶パネルに効率よく到達させることができる。
この場合、前記光学素子の前記第1面とは反対側の第2面は、曲面を有している構成を採用することができる。
本発明では、前記第2カットフィルターにおいて透過率が10%の波長において、前記第1カットフィルターの透過率が90%以上であることが好ましい。かかる構成によれば、可視域光のスペクトルへの影響が少ない。
本発明において、前記第1カットフィルターにおいて透過率が50%となるカットオン波長は、前記第2カットフィルターにおいて透過率が0.1%以下の遮断波長領域に位置することが好ましい。かかる構成によれば、第2カットフィルターのカットオン波長より低波長の光については、0.05%以下の透過率とすることができる。
本発明において、前記液晶パネルは、前記第1基板の前記液晶層側に形成された第1無機配向膜と、前記第2基板の前記液晶層側に形成された第2無機配向膜と、を有することが好ましい。かかる構成によれば、有機配向膜を用いた場合と比較して、紫外域光による配向膜の劣化を抑制することができる。
本発明において、前記第1カットフィルターおよび前記第2カットフィルターは、誘電体多層膜からなる構成を採用することができる。
また、本発明に係る照明装置は、光源と、該光源からの出射光路において紫外光を反射する第1カットフィルターと、前記光源から前記第1カットフィルターに到る光路において紫外光を反射し、透過率が50%となるカットオン波長が前記第1カットフィルターより長波長の第2カットフィルターと、を有することを特徴とする。
本発明では、光源から出射された光は、第1カットフィルターおよび第2カットフィルターによって紫外域光が遮断される。ここで、第1カットフィルターおよび第2カットフィルターはカットオン波長が相違している。このため、可視域光の透過率を大幅に低下させずに、紫外域光を十分に遮断することができる。また、第1カットフィルターおよび第2カットフィルターはいずれも、反射型のカットフィルターであるため、吸収型のカットフィルターを用いた場合に比して、カットフィルターでの発熱を低く抑えることができる。また、第1カットフィルターおよび第2カットフィルターはいずれも、反射型のカットフィルターであるため、2つのカットフィルターを構成する誘電体多層膜については、基本的な層構成を同一とし、各層の膜厚のみが相違する構成とすることができる。従って、第1カットフィルターおよび第2カットフィルターは、広い波長域で透過スペクトルが略一致している。従って、照明装置から出射される可視域光のスペクトルは、1つのカットフィルターを用いた場合と大きく変化しない。さらに、2つの反射型のカットフィルターのうち、前側(光源側)の第2カットフィルターは、後側(液晶パネル側)の第1カットフィルターよりカットオン波長が長波長であるため、後側の第2カットフィルターには多くの紫外域光が到達しない。このため、後側の第2カットフィルターでの発熱が液晶パネル等の被照射対象に影響を及ぼしにくい等の利点がある。
本発明の実施の形態1に係る投射型表示装置の概略構成図である。 本発明の実施の形態1に係る投射型表示装置に用いた液晶パネルの説明図である。 本発明の実施の形態1に係る投射型表示装置の照明装置に用いた第1カットフィルターおよび第2カットフィルターの透過特性を示す説明図である。 本発明の実施の形態2に係る投射型表示装置に用いた照明装置の概略構成図である。 本発明の実施の形態2に係る投射型表示装置に用いた照明装置の概略構成図である。 本発明の実施の形態2に係る投射型表示装置に用いた照明装置の概略構成図である。
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の説明で参照する図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめてある。また、以下の説明では、互いに異なる波長域の光が供給される複数の液晶パネルとして、赤色光、緑色光、青色光が入射する3つの液晶パネルが用いられており、赤色光、緑色光、青色光において各々が対応する波長域は、620〜740nm、500〜570nm、430〜500nmである。また、以下の説明において、液晶パネルに関しては、共通の構成等を説明する際には液晶パネル100とし、複数の液晶パネル100の個々の構成を説明する際には、以下に示すように、
赤色用液晶パネル100R
緑色用液晶パネル100G
青色用液晶パネル100B
とし、変調する光の波長域に応じて、R(赤色用)、G(緑色用)、B(青色用)を付して説明する。
[実施の形態1]
(投射型表示装置の構成例)
図1は、本発明の実施の形態1に係る投射型表示装置110の概略構成図である。図1(a)は、投射型表示装置110全体の概略構成図であり、図1(b)は、投射型表示装置110に用いた照明装置60の概略構成図である。
図1に示す投射型表示装置110は、透過型の液晶パネル100を用いた液晶プロジェクタであり、スクリーン等からなる被投射部材111に光を照射し、画像を表示する。投射型表示装置110は、装置光軸Lに沿って、照明装置60と、照明装置60から出射された光が供給される複数の液晶パネル100(液晶ライトバルブ115〜117)と、複数の液晶パネル100から出射された光を合成して出射するクロスダイクロイックプリズム119(光合成光学系)と、クロスダイクロイックプリズム119により合成された光を投射する投射光学系118とを有している。また、投射型表示装置110は、ダイクロイックミラー113、114、およびリレー系120を備えている。投射型表示装置110において、液晶パネル100およびクロスダイクロイックプリズム119は、光学ユニット200を構成している。
照明装置60では、装置光軸Lに沿って、光源部61、フライアイレンズ等のレンズアレイからなる第1インテグレーターレンズ62、フライアイレンズ等のレンズアレイからなる第2インテグレーターレンズ63、偏光変換素子64、およびコンデンサーレンズ65が順に配置されている。
光源部61は、赤色光R、緑色光Gおよび青色光Bを含む白色光を出射する光源611と、リフレクター612とを備えている。光源611は超高圧水銀ランプ等により構成されており、リフレクター612は、放物線状の断面を有している。
第1インテグレーターレンズ62および第2インテグレーターレンズ63は、光源部61から出射された光の照度分布を均一化する。偏光変換素子64は、光源部61から出射された光を、例えばs偏光のような特定の振動方向を有する偏光にする。より具体的には、偏光変換素子64は、誘電体多層膜によって形成された偏光分離膜641と、反射面642とを有しており、偏光分離膜641は、s偏光を反射し、p偏光を透過する。偏光変換素子64における入射側の面のうち、偏光分離膜641への入射口以外の部分には遮光層643が設けられている。また、出射側の面のうち、偏光分離膜641を透過した光の出射口には1/2波長板644が配置されている。これら偏光分離膜641、反射板642、遮光層643、および1/2波長板644によって偏光変換セルが構成され、偏光変換セルが第2インテグレーターレンズ63のレンズセル列に対応して配列されることにより、偏光変換素子64が構成される。
ダイクロイックミラー113は、照明装置60から出射された光に含まれる赤色光Rを透過させるとともに、緑色光Gおよび青色光Bを反射する。ダイクロイックミラー114は、ダイクロイックミラー113で反射された緑色光Gおよび青色光Bのうち、青色光Bを透過させるとともに緑色光Gを反射する。このように、ダイクロイックミラー113、114は、照明装置60から出射された光を赤色光R、緑色光Gおよび青色光Bに分離する色分離光学系を構成している。
液晶ライトバルブ115は、ダイクロイックミラー113を透過して反射ミラー123で反射した赤色光Rを画像信号に応じて変調する透過型の液晶装置である。液晶ライトバルブ115は、λ/2位相差板115a、第1偏光板115b、液晶パネル100(赤色用液晶パネル100R)、および第2偏光板115dを備えている。ここで、液晶ライトバルブ115に入射する赤色光Rは、ダイクロイックミラー113を透過しても光の偏光は変化しないことから、s偏光のままである。
λ/2位相差板115aは、液晶ライトバルブ115に入射したs偏光をp偏光に変換する光学素子である。第1偏光板115bは、s偏光を遮断してp偏光を透過させる偏光板である。液晶パネル100(赤色用液晶パネル100R)は、p偏光を画像信号に応じた変調によってs偏光(中間調であれば円偏光又は楕円偏光)に変換する構成となっている。第2偏光板115dは、p偏光を遮断してs偏光を透過させる偏光板である。従って、液晶ライトバルブ115は、画像信号に応じて赤色光Rを変調し、変調した赤色光Rをクロスダイクロイックプリズム119に向けて出射する。λ/2位相差板115aおよび第1偏光板115bは、偏光を変換させない透光性のガラス板115eに接した状態で配置されており、λ/2位相差板115aおよび第1偏光板115bが発熱によって歪むのを回避することができる。
液晶ライトバルブ116は、ダイクロイックミラー113で反射した後にダイクロイックミラー114で反射した緑色光Gを画像信号に応じて変調する透過型の液晶装置である。液晶ライトバルブ116は、液晶ライトバルブ115と同様に、第1偏光板116b、液晶パネル100(緑色用液晶パネル100G)、および第2偏光板116dを備えている。液晶ライトバルブ116に入射する緑色光Gは、ダイクロイックミラー113、114で反射されて入射するs偏光である。第1偏光板116bは、p偏光を遮断してs偏光を透過させる偏光板である。液晶パネル100(緑色用液晶パネル100G)は、s偏光を画像信号に応じた変調によってp偏光(中間調であれば円偏光又は楕円偏光)に変換する構成となっている。第2偏光板116dは、s偏光を遮断してp偏光を透過させる偏光板である。従って、液晶ライトバルブ116は、画像信号に応じて緑色光Gを変調し、変調した緑色光Gをクロスダイクロイックプリズム119に向けて出射する。
液晶ライトバルブ117は、ダイクロイックミラー113で反射し、ダイクロイックミラー114を透過した後でリレー系120を経た青色光Bを画像信号に応じて変調する透過型の液晶装置である。液晶ライトバルブ117は、液晶ライトバルブ115、116と同様に、λ/2位相差板117a、第1偏光板117b、液晶パネル100(青色用液晶パネル100B)、および第2偏光板117dを備えている。液晶ライトバルブ117に入射する青色光Bは、ダイクロイックミラー113で反射してダイクロイックミラー114を透過した後にリレー系120の2つの反射ミラー125a、125bで反射することから、s偏光となっている。
λ/2位相差板117aは、液晶ライトバルブ117に入射したs偏光をp偏光に変換する光学素子である。第1偏光板117bは、s偏光を遮断してp偏光を透過させる偏光板である。液晶パネル100(青色用液晶パネル100B)は、p偏光を画像信号に応じた変調によってs偏光(中間調であれば円偏光又は楕円偏光)に変換する構成となっている。第2偏光板117dは、p偏光を遮断してs偏光を透過させる偏光板である。従って、液晶ライトバルブ117は、画像信号に応じて青色光Bを変調し、変調した青色光Bをクロスダイクロイックプリズム119に向けて出射する。なお、λ/2位相差板117a、および第1偏光板117bは、ガラス板117eに接した状態で配置されている。
リレー系120は、リレーレンズ124a、124bと反射ミラー125a、125bとを備えている。リレーレンズ124a、124bは、青色光Bの光路が長いことによる光損失を防止するために設けられている。リレーレンズ124aは、ダイクロイックミラー114と反射ミラー125aとの間に配置されている。リレーレンズ124bは、反射ミラー125a、125bの間に配置されている。反射ミラー125aは、ダイクロイックミラー114を透過してリレーレンズ124aから出射した青色光Bをリレーレンズ124bに向けて反射する。反射ミラー125bは、リレーレンズ124bから出射した青色光Bを液晶ライトバルブ117に向けて反射する。
クロスダイクロイックプリズム119は、2つのダイクロイック膜119a、119bをX字型に直交配置した色合成光学系である。ダイクロイック膜119aは青色光Bを反射して緑色光Gを透過する膜であり、ダイクロイック膜119bは赤色光Rを反射して緑色光Gを透過する膜である。従って、クロスダイクロイックプリズム119は、液晶ライトバルブ115〜117のそれぞれで変調された赤色光Rと緑色光Gと青色光Bとを合成し、投射光学系118に向けて出射する。
なお、液晶ライトバルブ115、117からクロスダイクロイックプリズム119に入射する光はs偏光であり、液晶ライトバルブ116からクロスダイクロイックプリズム119に入射する光はp偏光である。このようにクロスダイクロイックプリズム119に入射する光を異なる種類の偏光としていることにより、クロスダイクロイックプリズム119において各液晶ライトバルブ115〜117から入射する光を合成できる。ここで、一般に、ダイクロイック膜119a、119bはs偏光の反射特性に優れている。このため、ダイクロイック膜119a、119bで反射される赤色光R、および青色光Bをs偏光とし、ダイクロイック膜119a、119bを透過する緑色光Gをp偏光としている。投射光学系118は、投影レンズ(図示略)を有しており、クロスダイクロイックプリズム119で合成された光をスクリーン等の被投射部材111に投射する。
(液晶パネル100の構成)
図2は、本発明の実施の形態1に係る投射型表示装置110に用いた液晶パネル100の説明図である。図2(a)は、液晶パネル100を各構成要素と共に第2基板の側から見た平面図であり、図2(b)は、そのH−H′断面図である。
図2に示すように、液晶パネル100(赤色用液晶パネル100R、緑色用液晶パネル100G、および青色用液晶パネル100B)では、第1基板10と第2基板20とが所定の隙間を介してシール材107によって貼り合わされており、シール材107は第2基板20の外縁に沿うように枠状に設けられている。かかる液晶パネル100は、TN(Twisted Nematic)モードやVA(Vertical Alignment)モードの液晶パネルとして構成されている。液晶パネル100において、シール材107は、光硬化樹脂や熱硬化性樹脂等からなる接着剤であり、両基板間の距離を所定値とするためのグラスファイバー、あるいはガラスビーズ等のギャップ材が配合されている。かかる構成の液晶パネル100において、第1基板10と第2基板20との間では、シール材107によって囲まれた領域内に液晶層50が保持されている。液晶層50には、ビフェニル系液晶材料、フェニルシクロヘキサン系液晶材料、シクロヘキサン系液晶材料、フェニルピリジミン系液晶材料、エステル系液晶材料、ジオキサン系液晶材料等が用いられている。ここで、液晶層50では、上記の液晶材料を単独で用いることがある他、駆動電圧の低下、耐熱性、粘度等に関して要求される性能を満たすために複数の液晶材料をブレンドして用いることがある。
本形態において、第1基板10および第2基板20はいずれも四角形であり、液晶パネル100の略中央には、表示領域10aが四角形の領域として設けられている。かかる形状に対応して、シール材107も略四角形に設けられ、シール材107の内周縁と表示領域10aの外周縁との間には、略四角形の周辺領域10bが額縁状に設けられている。第1基板10において、表示領域10aの外側では、第1基板10の一辺に沿ってデータ線駆動回路101および複数の端子102が形成されており、この一辺に隣接する他の辺に沿って走査線駆動回路104が形成されている。なお、端子102には、フレキシブル配線基板(図示せず)が接続されており、第1基板10には、フレキシブル配線基板を介して各種電位や各種信号が入力される。
第1基板10の液晶層50側の面において、表示領域10aには、画素トランジスター(図示せず)、および画素トランジスターに電気的に接続する画素電極9aがマトリクス状に形成されており、かかる画素電極9aの上層側には第1配向膜16が形成されている。第1配向膜16は、ポリイミド等の樹脂膜、あるいはシリコン酸化膜等の斜方蒸着膜からなる。本形態において、第1配向膜16は、SiOX(x<2)、SiO2、TiO2、MgO、Al23、In23、Sb23、Ta25等の斜方蒸着膜からなる第1無機配向膜である。なお、第1基板10の一方面側において、周辺領域10bには、画素電極9aと同時形成されたダミー画素電極9bが形成されている。
第2基板20の液晶層50側の面には共通電極21が形成されており、共通電極21の上層には第2配向膜26が形成されている。第2配向膜26は、第1配向膜16と同様、ポリイミド等の樹脂膜、あるいはシリコン酸化膜等の斜方蒸着膜からなる。本形態において、第2配向膜26は、SiOX(x<2)、SiO2、TiO2、MgO、Al23、In23、Sb23、Ta25等の斜方蒸着膜からなる第2無機配向膜である。かかる第1配向膜16および第2配向膜26は、例えば、液晶層50に用いた誘電異方性が負のネマチック液晶化合物を垂直配向させ、液晶パネル100をノーマリブラックのVAモードとして動作させる。共通電極21は、第2基板20の略全面に形成されている。また、第2基板20の液晶層50側の面には、共通電極21の下層側に遮光層108が形成されている。本形態において、遮光層108は、表示領域10aの外周縁に沿って延在する額縁状に形成されており、見切りとして機能する。遮光層108の外周縁は、シール材107の内周縁との間に隙間を隔てた位置にあり、遮光層108とシール材107とは重なっていない。なお、第2基板20において、遮光層108は、隣り合う画素電極9aにより挟まれた領域と重なる領域等にも形成されることがある。
このように構成した液晶パネル100において、第1基板10には、シール材107より外側において第2基板20の角部分と重なる領域に、第1基板10と第2基板20との間で電気的導通をとるための基板間導通用電極109が形成されている。かかる基板間導通用電極109には、導電粒子を含んだ基板間導通材109aが配置されており、第2基板20の共通電極21は、基板間導通材109aおよび基板間導通用電極109を介して、第1基板10側に電気的に接続されている。このため、共通電極21は、第1基板10の側から共通電位が印加されている。
シール材107は、略同一の幅寸法をもって第2基板20の外周縁に沿って設けられている。このため、シール材107は、略四角形である。但し、シール材107は、第2基板20の角部分と重なる領域では基板間導通用電極109を避けて内側を通るように設けられており、シール材107の角部分は略円弧状である。
かかる構成の液晶パネル100において、画素電極9aおよび共通電極21をITO(Indium Tin Oxide)膜やIZO(Indium Zinc Oxide)膜等の透光性導電膜により形成すれば、透過型の液晶パネル100を構成することができる。かかる透過型の液晶パネル100では、第2基板20の側から入射した光が第1基板10を透過して出射される間に変調される。これに対して、画素電極9aおよび共通電極21のうち、例えば、共通電極21を透光性導電膜により形成し、画素電極9aをアルミニウム膜等の反射性導電膜により形成すれば、反射型の液晶パネル100を構成することができる。反射型の液晶パネル100では、第2基板20の側から入射した光が第1基板10で反射して出射される間に変調される。
(照明装置60の詳細構成)
図3は、本発明の実施の形態1に係る投射型表示装置110の照明装置60に用いた第1カットフィルター66および第2カットフィルター67の透過特性を示す説明図である。
図1に示す投射型表示装置110の照明装置60に用いた光源部61において、超高圧水銀ランプ等からなる光源611が出射する光には、多くの紫外域光が含まれており、かかる紫外域光が液晶パネル100に入射すると、液晶層50に用いた液晶材料が劣化する。そこで、本形態では、光源611が出射する光を、2つのカットフィルター(第1カットフィルター66および第2カットフィルター67)によって紫外域光を遮断した後、液晶パネル100の側に向けて出射する。本形態において、第1カットフィルター66は、光源611から液晶パネル100に到る光路において紫外域光を反射する反射型の短波長カットフィルター(ロングパスフィルター)である。また、第2カットフィルター67は、光源611から第1カットフィルター66に到る光路において紫外域光を反射する反射型の短波長カットフィルター(ロングパスフィルター)である。かかる第1カットフィルター66および第2カットフィルター67は、高屈折率層と低屈折率層とを交互に積層した誘電体多層膜によって構成されている。高屈折率層の材料として、TiO2(n=2.4)、Ta25(n=2.1)、Nb25(n=2.2)などが用いられ、低屈折率層の材料として、SiO2(n=1.46)あるいはMgF2(n=1.38)が使われる。屈折率nは、波長によって異なり、上記屈折率nは、波長が500nmの値である。
ここで、第1カットフィルター66および第2カットフィルター67の少なくとも一方は、入射面が光源611から液晶パネル100に到る装置光軸Lに対して直交している。本形態では、第1カットフィルター66の入射面660、および第2カットフィルター67の入射面670の双方が装置光軸Lに対して直交している。
このように第1カットフィルター66および第2カットフィルター67を設けるにあたって、本形態では、以下に説明するように、第1カットフィルター66および第2カットフィルター67のうちの少なくとも一方は、光源611から液晶パネル100に到る光路に配置された光学素子が入射面側または出射面側に有する平面形状の第1面に設けられている。
本形態では、図1(b)に示すように、光源611から液晶パネル100に到る光路には、第2インテグレーターレンズ63が配置されている。かかる第2インテグレーターレンズ63において、光源611とは反対側の第1面631は平面形状になっており、光源611側の第2面632は、レンズを構成する複数の曲面を有している。また、第2インテグレーターレンズ63の第1面631は、装置光軸Lに対して直交している。そこで、第2インテグレーターレンズ63の第1面631に対して誘電体多層膜を形成し、かかる誘電体多層膜によって、第1カットフィルター66が構成されている。なお、第2インテグレーターレンズ63は、平面形状の第1面631を光源611側に向けて配置されることがあるが、この場合にも、平面形状の第1面631に第1カットフィルター66を形成する。
また、光源611から液晶パネル100に到る光路において、光源611と第2インテグレーターレンズ63との間には、第1インテグレーターレンズ62が配置されている。かかる第1インテグレーターレンズ62において、光源611側の第1面621は平面形状になっており、光源611とは反対側の第2面622は、レンズを構成する複数の曲面を有している。また、第1インテグレーターレンズ62の第1面621は、装置光軸Lに対して直交している。そこで、第1インテグレーターレンズ62の第1面621に対して誘電体多層膜を形成し、かかる誘電体多層膜によって、第2カットフィルター67が構成されている。なお、第1インテグレーターレンズ62は、平面形状の第1面621を光源611とは反対側に向けて配置されることがあるが、この場合にも、平面形状の第1面621に第2カットフィルター67を形成する。
ここで、第1カットフィルター66は、図3に実線T1で示す透過特性を有しているのに対して、第2カットフィルター67は、図3に実線T2で示す透過特性を有しており、第2カットフィルター67は、透過率が50%となるカットオン波長が第1カットフィルター66より長波長である。例えば、第1カットフィルター66のカットオン波長λ1は420nmであり、410nmの波長における透過率は0.1%以下である。これに対して、第2カットフィルター67のカットオン波長λ2は430nmであり、420nmの波長における透過率は0.1%以下である。
また、第1カットフィルター66のカットオン波長λ1は、第2カットフィルター67において透過率が0.1%以下の遮断波長領域に位置する。また、第2カットフィルター67において透過率が10%の波長λ0において、第1カットフィルター66の透過率が90%以上である。例えば、第2カットフィルター67において透過率が10%の波長λ0は約426nmであり、かかる波長λ0において、第1カットフィルター66の透過率は90%である。また、第1カットフィルター66の430nmの波長における透過率は約95%である。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の投射型表示装置110において、照明装置60は、光源611から液晶パネル100に到る光路には、紫外域光を遮断する第1カットフィルター66および第2カットフィルター67が配置されている。このため、光源611から出射された光は、第1カットフィルター66および第2カットフィルター67によって紫外域光が遮断された後、液晶パネル100に供給される。このため、液晶層50が紫外域光によって劣化することを抑制することができる。
より具体的には、液晶層50において、芳香環等のセグメントを分子内に有する液晶材料を用いると、250nm〜300nmをピーク波長とする光吸収を有する。このため、紫外域や近紫外域の光が液晶層50に入射すると、上記のセグメントは、液晶分子の遷移モーメントと照射光の電場ベクトルの方向に応じて光励起状態となる。その結果、光化学反応によって、液晶材料から様々なイオン性不純物が発生し、表示品位が低下する等、耐光性寿命が低下することになる。しかるに本形態によれば、光源611から出射された光は、第1カットフィルター66および第2カットフィルター67によって紫外域光が遮断された後、液晶パネル100に供給されるため、上記の耐光性寿命の低下を抑制することができる。
ここで、第1カットフィルター66のカットオン波長λ1と第2カットフィルター67のカットオン波長λ2は相違している。また、第1カットフィルター66のカットオン波長λ1は、第2カットフィルター67において透過率が0.1%以下の遮断波長領域に位置する。このため、可視域光の透過率を大幅に低下させずに、紫外域光を十分に遮断することができる。すなわち、第1カットフィルター66および第2カットフィルター67によれば、420nmの波長における透過率を0.1%×50%=0.05%以下とすることができ、この場合でも、430nmの波長における透過率を95%×50%=47.5%とすることができる。それ故、青色光Bの強度を十分高く確保することができるとともに、紫外域光を十分に遮断することができる。
これに対して、図3に実線T2で示す透過特性のカットフィルターを2つ用いると、420nmの波長における透過率が0.1%×0.1%=0.01%以下となるが、430nmの波長における透過率は、50%×50%=25%まで低下してしまい、青色光Bの強度を十分に確保することができない。
また、第2カットフィルター67において透過率が10%の波長λ0において、第1カットフィルター66の透過率が90%以上である。従って、2つのカットフィルター(第1カットフィルター66および第2カットフィルター67)を用いた場合でも、第2カットフィルター67のみを用いた場合と可視域光のスペクトルへの影響が少ない。
また、本形態において、第1カットフィルター66および第2カットフィルター67はいずれも、反射型のカットフィルターであるため、吸収型のカットフィルターを用いた場合に比して、カットフィルターでの発熱を低く抑えることができる。このため、第1カットフィルター66および第2カットフィルター67での発熱が液晶パネル100や周辺に配置された光学素子に影響を及ぼしにくい。
また、第1カットフィルター66および第2カットフィルター67はいずれも、反射型のカットフィルターであるため、2つのカットフィルターを構成する誘電体多層膜については、基本的な層構成を同一とし、各層の膜厚のみが相違する構成とることができる。従って、第1カットフィルター66および第2カットフィルター67は、広い波長域で透過スペクトルが略一致している。従って、液晶パネル100に到達する可視域光のスペクトルは、1つのカットフィルターを用いた場合と大きく変化しないので、広い波長域にわたって良好なコントラストを得ることができる。
さらに、2つの反射型のカットフィルターのうち、前側(光源611側)の第2カットフィルター67は、後側(液晶パネル100側)の第1カットフィルター66よりカットオン波長が長波長であるため、後側の第2カットフィルター67には多くの紫外域光が到達しない。このため、後側の第2カットフィルター67での発熱が液晶パネル100や周辺に配置された光学素子に影響を及ぼしにくい等の利点がある。
また、第1カットフィルター66は、第2インテグレーターレンズ63の平面形状の第1面631に形成され、第2カットフィルター67は、第1インテグレーターレンズ62の平面形状の第1面621に形成されている。このため、第1カットフィルター66の入射面660、および第2カットフィルター67の入射面670の双方が装置光軸Lに対して直交している。従って、第1カットフィルター66および第2カットフィルター67に反射型のカットフィルターを用いた場合でも、入射角がカット特性に影響を及ぼしにくい。また、光学素子(第1インテグレーターレンズ62および第2インテグレーターレンズ63)に第1カットフィルター66および第2カットフィルター67を付加した構成であるため、カットフィルターを設けても、光学素子の数が増えない。また、光学素子の数が増えない分、余計な界面反射が少ないので、光源611からの光を液晶パネル100に効率よく到達させることができる。
また、液晶パネル100においては、第1基板10および第2基板20に形成された第1配向膜16および第2配向膜26はいずれも、無機配向膜であるため、有機配向膜を用いた場合と比較して、紫外域光による配向膜の劣化を抑制することができる。
[実施の形態2]
図4は、本発明の実施の形態2に係る投射型表示装置110に用いた照明装置60の概略構成図である。なお、本形態および後述する実施の形態3、4の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付して、それらの説明を省略する。
実施の形態1では、第1カットフィルター66が第2インテグレーターレンズ63の平面形状の第1面631に形成され、第2カットフィルター67が第1インテグレーターレンズ62の平面形状の第1面621に形成されている。これに対して、本形態では、図4に示すように、光源611から液晶パネル100に到る光路には、コンデンサーレンズ65(光学素子)が配置されている。かかるコンデンサーレンズ65において、光源611とは反対側の第1面651は平面形状になっており、光源611側の第2面652は、レンズを構成する曲面を有している。また、コンデンサーレンズ65の第1面651は、装置光軸Lに対して直交している。そこで、コンデンサーレンズ65が有する平面形状の第1面651に対して誘電体多層膜を形成し、かかる誘電体多層膜によって、第1カットフィルター66が構成されている。なお、コンデンサーレンズ65は、平面形状の第1面651を光源611側に向けて配置されることがあるが、この場合にも、平面形状の第1面651に第1カットフィルター66を形成する。
また、本形態では、第1インテグレーターレンズ62が有する平面形状の第1面621に対して誘電体多層膜を形成し、かかる誘電体多層膜によって、第2カットフィルター67が構成されている。なお、第1インテグレーターレンズ62は、平面形状の第1面621を光源611とは反対側に向けて配置されることがあるが、この場合にも、平面形状の第1面621に第2カットフィルター67を形成する。このような構成でも、実施の形態1と同様な効果を奏する。
[実施の形態3]
図5は、本発明の実施の形態3に係る投射型表示装置110に用いた照明装置60の概略構成図である。本形態では、図5に示すように、コンデンサーレンズ65が有する平面形状の第1面651に対して誘電体多層膜を形成し、かかる誘電体多層膜によって、第1カットフィルター66が構成されている。なお、コンデンサーレンズ65は、平面形状の第1面651を光源611側に向けて配置されることがあるが、この場合にも、平面形状の第1面651に第1カットフィルター66を形成する。
また、本形態では、第2インテグレーターレンズ63が有する平面形状の第1面631に対して誘電体多層膜を形成し、かかる誘電体多層膜によって、第2カットフィルター67が構成されている。なお、第2インテグレーターレンズ63は、平面形状の第1面631を光源611側に向けて配置されることがあるが、この場合にも、平面形状の第1面631に第2カットフィルター67を形成する。このような構成でも、実施の形態1と同様な効果を奏する。
[実施の形態4]
図6は、本発明の実施の形態4に係る投射型表示装置110に用いた照明装置60の概略構成図である。本形態では、図6に示すように、リフレクター612が楕円形状の断面を有していることから、光源部61と第1インテグレーターレンズ62との間には凹レンズ69(光学素子)が配置されている。かかる凹レンズ69において、光源611とは反対側の第1面691は平面形状になっており、光源611側の第2面692は、レンズを構成する曲面を有している。また、凹レンズ69の第1面691は、装置光軸Lに対して直交している。そこで、凹レンズ69が有する平面形状の第1面691に対して誘電体多層膜を形成し、かかる誘電体多層膜によって、第2カットフィルター67が構成されている。なお、凹レンズ69は、平面形状の第1面691を光源611側に向けて配置されることがあるが、この場合にも、平面形状の第1面691に第2カットフィルター67を形成する。
なお、第1カットフィルター66については、例えば、コンデンサーレンズ65が有する平面形状の第1面651に対して誘電体多層膜を形成し、かかる誘電体多層膜によって、第1カットフィルター66を構成する。このような構成でも、実施の形態1と同様な効果を奏する。
[他の実施の形態]
上記実施の形態では、透過型の液晶パネル100を用いた例を説明したが、反射型の液晶パネル100を用いた投射型表示装置に本発明を適用してもよい。
上記実施の形態では、赤色光R、緑色光G、青色光Bの3つの液晶パネル100に対して共通の光路に第1カットフィルター66および第2カットフィルター67を配置したが、青色光Bの液晶パネル100に対する光路に第1カットフィルター66および第2カットフィルター67の一方および双方を配置してもよい。
上記実施の形態では、赤色光R、緑色光G、青色光Bの3つの液晶パネル100を用いた例を説明したが、異なる色に対応する2つの液晶パネル100や、4つ以上の液晶パネル100を用いた場合に適用してもよい。
10・・第1基板、16・・第1配向膜(第1無機配向膜)、20・・第2基板、26・・第2配向膜(第2無機配向膜)、50・・液晶層、60・・照明装置、61・・光源部、62・・第1インテグレーターレンズ(光学素子)、63・・第2インテグレーターレンズ(光学素子)、65・・コンデンサーレンズ(光学素子)、66・・第1カットフィルター、67・・第2カットフィルター、100・・液晶パネル、100R・・赤色用液晶パネル、100G・・緑色用液晶パネル、100B・・青色用液晶パネル、110・・・投射型表示装置、119・・クロスダイクロイックプリズム(光合成光学系)、118・・投射光学系、200・・光学ユニット、611・・光源、612・・リフレクター、621、631・・インテグレーターレンズの第1面、651・・コンデンサーレンズの第1面、660・・第1カットフィルターの入射面、670・・第2カットフィルターの入射面

Claims (8)

  1. 光源と、
    第1基板と第2基板との間に液晶層を備え、前記光源から出射された光を変調する液晶パネルと、
    該液晶パネルから出射された変調光を投射する投射光学系と、
    前記光源から前記液晶パネルに到る光路において紫外域光を反射する第1カットフィルターと、
    前記光源から前記第1カットフィルターに到る光路において紫外域光を反射し、透過率が50%となるカットオン波長が前記第1カットフィルターより長波長の第2カットフィルターと、を有し、
    前記第2カットフィルターにおいて透過率が10%の波長において、前記第1カットフィルターの透過率が90%以上であることを特徴とする投射型表示装置。
  2. 前記第1カットフィルターおよび前記第2カットフィルターのうちの少なくとも一方は、入射面が前記光源から前記液晶パネルに到る装置光軸に対して直交していることを特徴とする請求項1に記載の投射型表示装置。
  3. 前記第1カットフィルターおよび前記第2カットフィルターのうちの少なくとも一方は、前記光源から前記液晶パネルに到る光路に配置された光学素子が入射面側または出射面側に有する平面形状の第1面に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の投射型表示装置。
  4. 前記光学素子の前記第1面とは反対側の第2面は、曲面を有していることを特徴とする請求項3に記載の投射型表示装置。
  5. 前記第1カットフィルターにおいて透過率が50%となるカットオン波長は、前記第2カットフィルターにおいて透過率が0.1%以下の遮断波長領域に位置することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の投射型表示装置。
  6. 前記液晶パネルは、前記第1基板の前記液晶層側に形成された第1無機配向膜と、前記第2基板の前記液晶層側に形成された第2無機配向膜と、を有することを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の投射型表示装置。
  7. 前記第1カットフィルターおよび前記第2カットフィルターは、誘電体多層膜からなることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の投射型表示装置。
  8. 光源と、
    該光源からの出射光路において紫外光を反射する第1カットフィルターと、
    前記光源から前記第1カットフィルターに到る光路において紫外光を反射し、透過率が50%となるカットオン波長が前記第1カットフィルターより長波長の第2カットフィルターと、を有し、
    前記第2カットフィルターにおいて透過率が10%の波長において、前記第1カットフィルターの透過率が90%以上である
    ことを特徴とする照明装置。
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