JP2002072183A - 投射型液晶表示装置 - Google Patents

投射型液晶表示装置

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JP2002072183A
JP2002072183A JP2000253816A JP2000253816A JP2002072183A JP 2002072183 A JP2002072183 A JP 2002072183A JP 2000253816 A JP2000253816 A JP 2000253816A JP 2000253816 A JP2000253816 A JP 2000253816A JP 2002072183 A JP2002072183 A JP 2002072183A
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crystal panel
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JP2000253816A
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Saori Tetsu
さおり 鐵
Tadayoshi Miyamoto
忠芳 宮本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶パネルの表面に塵等が付着することを防
止できるとともに、光による液晶や配向膜等の劣化を最
大限に防ぎ、表示の明るい、画像品位の優れた液晶表示
装置を提供する。 【解決手段】 この投射型液晶表示装置は、液晶パネル
20の光入射側面に、420nmよりも長波長の可視光
を透過し、かつ、420〜650nmで反射率が0.5
%以下の誘電体薄膜からなる反射防止膜16Aと、40
0nm以下の波長の光に対しては透過率が0.1%以下
であるローパスフィルター16Bとを有する非複屈折性
透明体16が貼り付けられている。これにより、液晶パ
ネル20の表面に塵等が付着するのを防止できる上に、
反射防止膜16Aとローパスフィルター16Bによっ
て、波長400nm以下の信頼性上有害な短波長領域の
光が液晶パネル20に入射するのを遮断できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、液晶パネルの表
面に塵等が付着するのを防止し、かつ、光による特性劣
化を最大限に抑え、表示が明るく、画像品位の優れた投
射型液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】バックライトを有する液晶表示装置は、
冷陰極型蛍光放電ランプを側面に置き、導波板で背面に
光を導き、拡散板を介して液晶表示パネルに照射する構
造が一般的である。この導波板としては、通常、透明ア
クリル板が用いられており、低電力,高輝度,面内均質
性,薄型軽量をバランス良く達成している。また、小型
テレビなど高輝度を必要とする商品には、直下型と呼ば
れ、導光板を用いない方式が用いられている。その他
に、投影型の液晶表示装置や、光源がなく、反射板を有
する液晶表示装置も用いられる。
【0003】ところで、液晶パネルの表面に塵等が付着
すると、画像表示品位が低下するという問題があった。
特に、投影型の液晶表示装置の場合、投射レンズの焦点
範囲に付着すると、塵欠陥としてスクリーン上に拡大投
影されるという問題がある。
【0004】そこで、液晶パネルの表面に、防塵用のガ
ラス板などを直接接着剤などで貼りつけるもの(特開平
9−105901号参照)、または、スペーサ等を介し
て液晶パネルから少し離れた位置に、防塵用のガラス板
を貼り付ける方法等が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のよ
うな液晶表示装置では、液晶パネルの表面に塵等が付着
することを防止できるが、短波長領域での光による特性
劣化が著しい。特に、約400nm以下の短波長の光が
入射することによって、TFT(薄膜トランジスタ)の特
性や、液晶、特に、配向膜が劣化することが問題になって
いた。配向膜などに用いられる有機膜は、UV(紫外光)
等の短波長の光によって分解されて、変質してしまうと
いう問題があった。
【0006】そこで、この発明の目的は、液晶パネルの
表面に塵等が付着することを防止できるとともに、光に
よる液晶や配向膜等の劣化を最大限に防ぎ、表示の明る
い、画像品位の優れた液晶表示装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の投射型液晶表示装置は、薄膜トランジス
タを有するTFT基板と対向基板からなる液晶パネルを
備え、上記薄膜トランジスタの上方には遮光膜を有し、
上記対向基板側から光が入射するようになっており、上
記液晶パネルの少なくとも光入射側面に、420nmよ
りも長波長の可視光を透過し、かつ、420〜650n
mで反射率が0.5%以下の誘電体薄膜からなる反射防
止膜と、400nm以下の波長の光に対しては透過率が
0.1%以下であるローパスフィルターとを有する非複
屈折性透明体が貼り付けられている。
【0008】この発明では、上記非複屈折性透明体でも
って、液晶パネルの表面に塵等が付着するのを防止でき
る。しかも、上記反射防止膜とローパスフィルターによ
って、特に、波長400nm以下の信頼性上有害な短波
長領域の光が液晶パネルに入射するのを遮断でき、42
0nmよりも長波長の可視光を透過して、液晶パネル内
に入射させることができる。これにより、短波長領域の
光が液晶パネルに入射することを防止でき、TFT特
性,液晶,配向膜等の劣化を最大限に防止できる。したが
って、表面反射が少なくて、表示が明るく、信頼性が高
く、画像品位の優れた液晶表示装置が得られる。
【0009】また、一実施形態の投射型液晶表示装置
は、薄膜トランジスタを有するTFT基板と対向基板か
らなる液晶パネルを備え、上記対向基板とTFT基板の
両方に、420〜650nmで反射率が0.5%以下の
誘電体薄膜からなる反射防止膜と、400nm以下の波
長の光に対しては透過率が0.1%以下であるローパス
フィルターとを有する透明基板を貼り付けており、上記
対向基板に貼り付けた上記透明基板の透過帯と上記TF
T基板に貼り付けた上記透明基板の遷移領域を含む反射
帯が重ならず、かつ、光出射側の透明基板の遷移領域が
光入射側の透明基板の遷移領域よりも短波長である分光
特性を有している。
【0010】この実施形態では、対向基板側に貼り付け
た透明基板の透過帯とTFT基板側に貼り付けた透明基
板の遷移領域(例えば透過率が5%〜95%の波長域)を
含む反射帯が重ならず、かつ出射側の遷移領域の方が短
波長である光特性を有する。したがって、TFT基板の
外側から光が入射した場合も同様に、400nm以下の
短波長領域の光が液晶パネルに入射するのを遮断でき、
短波長領域でのTFT,液晶,配向膜などの光劣化を最大
限に防ぐことが可能になる。
【0011】また、他の実施形態の液晶表示装置は、上
記液晶表示装置において、光出射側に、紫外光遮断(U
Vカット)手段となる上記反射防止膜およびローパスフ
ィルタを備えていない。
【0012】この実施形態では、光出射側に、紫外光遮
断手段を備えていないから、上記入射側で反射防止膜と
ローパスフィルターで遮断されずに液晶パネル内に入射
した400〜420nmの波長の光が、光出射側におい
て反射してパネル内部に入射するのを遮断でき、TF
T,液晶,配向膜などが光劣化することを防止できる。
【0013】ちなみに、上記入射側で反射防止膜とロー
パスフィルターで、400〜420nmの波長の光が全
て遮断されるわけでなく、半分ほどが透過するので、液
晶パネルの光出射側に紫外線を遮断しない特性を持たせ
ることによって、液晶パネル内に侵入した短波長光を出
射側から効率よく出射させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の投射型液晶表示
装置の実施の形態について詳細に説明する。
【0015】図1に、この発明の液晶表示装置の実施の
形態の模式的な断面を示す。この実施形態の液晶表示装
置は、TFT基板14と、対向基板9と、TFT基板1
4と対向基板9との間に封入された液晶層11およびシ
ール材10を備え、TFT基板14と対向基板9の各々
液晶層11と反対側の面に防塵用透明基板15と16が
貼りつけられている。
【0016】上記TFT基板14と対向基板9および液
晶層11,シール材10が液晶パネル20を構成してい
る。
【0017】上記防塵用透明基板15,16は、液晶パ
ネル20の表面に塵等が付着するのを防止することによ
って、塵による表示欠陥をなくす。
【0018】また、光が対向基板9側から入射する場合
には、少なくとも液晶パネル20の光入射側の防塵用透
明基板16には、420nmより長波長の可視光を透
過、かつ420〜650nmで反射率0.5%以下の誘
電体薄膜からなる反射防止膜16Aと、400nm以下
は透過率0.1%以下であるローパスフィルター16B
が形成されている。この反射防止膜16Aとローパスフ
ィルター16Bとが、短波長領域の光が液晶パネル20
に入射するのを遮断する。ここでいう防塵用透明基板1
6は、膨張係数が小さく、通常の複屈折がないといわれ
る物質と同程度に複屈折が小さければよい。
【0019】また、この実施形態では、防塵用透明基板
15の表層にも、反射防止膜15Aとローパスフィルタ
ー15Bが形成されており、この反射防止膜15A,ロ
ーパスフィルター15Bは、前記反射防止膜16A,ロ
ーパスフィルター16Bと同じ構成である。
【0020】また、TFT基板14は、第1の透明基板
12を基体とし、かつアモルファスシリコンまたはポリ
シリコン等からなるTFT画素13を有している。この
TFT画素13をマトリクス状に配置することによっ
て、表示画面(図示せず)を形成する。光が対向基板9側
から入射する場合、TFT基板14の上方には遮光膜
(図示せず)を形成しており、光によるTFT画素13の
特性劣化を防いでいる。
【0021】一方、対向基板9は、第2の透明基板1
と、第2の透明基板1上に形成された複数のマイクロレ
ンズ2と、マイクロレンズ2の上に設けられた透明基板
であるカバーガラス4とが接着層3により貼り合わされ
ている。この対向基板9におけるカバーガラス4の液晶
層11側の面には、ブラックマトリクス6,透明電極7,
配向膜8が形成されている。
【0022】ここで、ブラックマトリクス6とマイクロ
レンズ2は、必ずしも必要としないが、透過型液晶表示
装置として使用する場合は明るさが特に重要となる。し
たがって、明るさを決める最大の因子である画素の開口
率を実効的に高めるために、液晶表示素子の一方の基板
にマイクロレンズやマイクロプリズムあるいはマイクロ
ミラー等の光学素子を形成することが有効である。
【0023】次に、上記実施形態の液晶表示装置を製造
する方法を説明する。
【0024】まず、透明基板1上に樹脂でマイクロレン
ズ2を形成し、接着層3でカバーガラス4を貼り合わ
せ、マイクロレンズ内蔵基板5を形成する。
【0025】次に、このマイクロレンズ内蔵基板5のカ
バーガラス4の表面に、TiN,TiW,Cr,Alなど
からなるブラックマトリクス6と、ITOなどからなる
透明電極7と、配向膜8を形成する。この配向膜8は、
ポリイミドで作製され、イミド化を促進するために、1
80℃前後の温度で焼成が行われる。また、配向膜8の
品質を向上させるために、焼成温度を更に上げてもよ
い。このようにして、対向基板9が形成される。
【0026】一方、透明基板12上に、画素電極13,
スイッチング素子,バス配線,遮光膜等を形成して、TF
T基板14を形成する。このTFT基板14と上記対向
基板9とは、シール材10を介して接着され、TFT基
板14と対向基板9との間に、液晶11が封入されてい
る。
【0027】TFT基板14の出射側の面と対向基板9
の入射側の面とに、それぞれ、接着剤などを用いて防塵
用透明基板15,16を貼り付ける。防塵用透明基板1
5,16は、膨張係数が小さく、通常の複屈折がないと
いわれる物質と同程度に複屈折が小さい透明基板であれ
ばよい。
【0028】この防塵用透明基板15,16が非複屈折
性透明体であり、その外側面の表層は、例えば、TiO
2とSiO2等の高屈折率の膜と低屈折率の膜とが交互に
積層された積層膜15C,16Cからなる。この積層膜
15C,16Cの膜厚を調整することによって、防塵用
透明基板15,16の透過率を制御することが可能にな
る。
【0029】この積層膜15Cが、図1に示す出射側の
反射防止膜15Aとローパスフィルタ15Bを構成し、
積層膜16Cが、入射側の反射防止膜16Aとローパス
フィルタ16Bを構成している。
【0030】この反射防止膜15A,16Aは、420
nmよりも長波長の可視光を透過し、かつ、420nm
〜650nmで反射率が概ね0.5%以下の誘電体薄膜
からなる。また、上記ローパスフィルタ15B,16B
は、400nm以下の波長の光に対して、透過率が0.
1%以下である。
【0031】上記高屈折率の膜材料としては、屈折率n
が約2.3のTiO2以外に、CeF 3,Al23、Mg
O,HfO2,Si34,In23,SnO2,Zr
2,Sb 23,Ta25,ZnO,CeO2等を採用で
きる。また、低屈折率の材料としては、屈折率nが約
1.46のSiO2以外に、BaF2,NaF,MgF2
AlF3,CaF2,SrF2等があるが、これに限らず
有機材料等で構成してもよい。また、その成膜方法とし
ては、真空蒸着等を採用できる。
【0032】次に、図2(A)に、防塵用透明基板16に
よる対向基板9側からの光の透過率特性を示す。図2
(A)に示すように、対向基板9側では、420nmより
長波長の可視光を透過し、波長400nm以下では透過
率0.1%以下となっている。また、図2(B)に、防塵
用基板15によるTFT基板14側からの反射率の分光
特性を示す。図2(B)に示すように、TFT基板14側
では、420〜650nmの波長の光に対しては、反射
率0.5%以下であり、波長400nm以下の短波長領
域の光がパネルに入射するのを遮断でき、短波長領域で
のTFT,液晶,配向膜などの光劣化を最大限に防ぐこと
が可能になる。
【0033】その結果、この実施形態によれば、図3の
表に示すように、光劣化が改善できた。この表では、U
V(紫外光)域で、上記対向基板9側の防塵用透明基板1
6による光透過率が0.1%以下の特性としたとき、入
射側(対向基板側)と出射側(TFT基板側)の各々におけ
るUVカット処理の有無に場合分けした劣化特性を示し
ている。なお、この図3の表における劣化テスト条件
は、実際のプロジェクタにパネルを装着して連続動作
(光照射)させるというものである。
【0034】すなわち、図3の表の上段に示すように、
入射側でUVカット処理有とし、出射側でUVカット処
理無とした条件では、信頼性が最も高く、5000時間
(H)経過後でも、10個のサンプルの全てにおいて光劣
化がみられなかった。また、表の中段に示すように、入
射側と出射側共にUVカット処理を有とした条件下で
は、1000時間(H)経過後に、半数(10個のうち5
個)のサンプルにおいて、配向膜の分解などがみられ、
気泡が発生し始めた。さらに、図3の表の下段に示すよ
うに、入射側と出射側共にUVカット処理無の条件で
は、500時間(H)経過後に、半数のサンプルにおいて
気泡などが発生し、光劣化がみられた。
【0035】この実施形態では、上記液晶パネル20の
光入射側の面と光出射側の面の両方に、420nmより
も長波長の可視光を透過し、かつ、420〜650nm
の波長で反射率が0.5%以下の誘電体薄膜からなる反
射防止膜16A,15Aと、400nm以下は透過率0.
1%以下であるローパスフィルター16B,15Bを形
成した透明基板を備えている。さらに、対向基板9側に
貼り付けた透明基板16の透過帯と、TFT基板14側
に貼り付けた透明基板15の遷移領域(例えば透過率が
5%〜95%の波長域)を含む反射帯が重ならず、かつ
出射側の透明基板15の遷移領域の方が短波長である光
特性を有する。このことにより、TFT基板14の外側
から光が入射した場合も同様に、400nm以下の短波
長領域の光が液晶パネル20に入射するのを遮断でき、
短波長領域でのTFT基板,液晶層,配向膜などの光劣化
を最大限に防ぐことが可能になる。
【0036】なお、上記防塵用透明基板16または15
のローパスフィルタ16B,15Bが、紫外線(UV)域
(波長400nm以下)において、透過率が0.1%を越
える特性としたときは、光劣化の改善は見られなかっ
た。また、反射防止膜16A,15Aが420nm〜6
50nmの波長で反射率が0.5%を越える特性とした
場合には、光劣化の改善が見られなかった。
【0037】また、400〜420nmの波長の光につ
いては、その全てが上記反射防止膜16Aとローパスフ
ィルター16Bで遮断されるわけでなく、半分ほどが透
過する。このため、液晶パネル20の光出射側におい
て、上記反射防止膜15Aとローパスフィルター15B
からなるUVカット手段を持たない場合には、上記40
0〜420nmの波長の光が、上記出射側の防塵用透明
基板15で反射することを防ぎ、液晶パネル20の内部
に入射することを防止できる。これにより、短波長領域
でのTFT基板14,液晶層11,配向膜などの光劣化を
防止できる。
【0038】したがって、投影型の液晶表示装置の場合
には、少なくとも液晶パネル20の光入射側に、上記特
性を備えた反射防止膜16Aとローパスフィルター16
Bを備えていればよい。この場合のように、液晶パネル
の光出射側にUVカット無しの特徴を持たせることで、
車載用等のヘッドアップディスプレイのように、太陽光
のUVが投写レンズによりパネル出射側から照射される
メカニズムに対して、短波長領域でのTFT基板,液晶
層,配向膜などの光劣化防止効果が認められた。
【0039】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明の投
射型液晶表示装置は、液晶パネルの少なくとも光入射側
面に、420nmよりも長波長の可視光を透過し、か
つ、420〜650nmで反射率が0.5%以下の誘電
体薄膜からなる反射防止膜と、400nm以下の波長の
光に対しては透過率が0.1%以下であるローパスフィ
ルターとを有する非複屈折性透明体が貼り付けられてい
る。
【0040】したがって、この発明では、上記非複屈折
性透明体でもって、液晶パネルの表面に塵等が付着する
のを防止できる。しかも、上記反射防止膜とローパスフ
ィルターによって、特に、波長400nm以下の信頼性
上有害な短波長領域の光が液晶パネルに入射するのを遮
断でき、420nmよりも長波長の可視光を透過して、
液晶パネル内に入射させることができる。これにより、
短波長領域の光が液晶パネルに入射することを防止で
き、TFT特性,液晶,配向膜等の劣化を最大限に防止で
きる。したがって、表面反射が少なくて、表示が明る
く、信頼性が高く、画像品位の優れた液晶表示装置が得
られる。
【0041】また、一実施形態の投射型液晶表示装置
は、薄膜トランジスタを有するTFT基板と対向基板か
らなる液晶パネルを備え、上記対向基板とTFT基板の
両方に、420〜650nmで反射率が0.5%以下の
誘電体薄膜からなる反射防止膜と、400nm以下の波
長の光に対しては透過率が0.1%以下であるローパス
フィルターとを有する透明基板を貼り付けており、上記
対向基板に貼り付けた上記透明基板の透過帯と上記TF
T基板に貼り付けた上記透明基板の遷移領域を含む反射
帯が重ならず、かつ、光出射側の透明基板の遷移領域が
光入射側の透明基板の遷移領域よりも短波長である分光
特性を有している。
【0042】したがって、この実施形態では、TFT基
板の外側から光が入射した場合も同様に、400nm以
下の短波長領域の光が液晶パネルに入射するのを遮断で
き、短波長領域でのTFT,液晶,配向膜などの光劣化を
最大限に防ぐことが可能になる。
【0043】また、他の実施形態の液晶表示装置は、上
記液晶表示装置において、光出射側に、紫外光遮断手段
を備えていないから、上記入射側で反射防止膜とローパ
スフィルターで遮断されずに液晶パネル内に入射した4
00〜420nmの波長の光が、光出射側において反射
してパネル内部に入射するのを遮断でき、TFT,液晶,
配向膜などが光劣化することを防止できる。
【0044】このように、この発明の液晶表示装置によ
れば、液晶パネルの表面に塵等が付着するのを防止し、
塵による表示欠陥をなくすだけでなく、光劣化を最大限
に抑えることで、表示が明るく、表面反射の少ない、画
像品位の優れた液晶表示装置を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の液晶表示装置の一実施形態の断面
図である。
【図2】 図2(A)は上記実施形態の対向基板側からの
光の透過率の分光特性を表すスペクトル図であり、図2
(B)は上記実施形態のTFT基板側からの光の反射率の
分光特性を表すスペクトル図である。
【図3】 上記実施形態における光劣化の信頼性を示す
図表である。
【符号の説明】
1…透明基板、2…マイクロレンズ、3…接着層、4…
カバーガラス、5…マイクロレンズ内蔵基板、6…ブラ
ックマトリクス、7…透明電極、8…配向膜、9…対向
基板、10…シール材、11…液晶層、12…透明基
板、13…TFT画素、14…TFT基板、15…出射
側防塵用透明基板、16…入射側防塵用透明基板、15
C,16C…積層膜、16A…入射側の反射防止膜、1
6B…入射側のローパスフィルタ、15A…出射側の反
射防止膜、15B…出射側のローパスフィルタ。
フロントページの続き Fターム(参考) 2H088 EA12 HA08 HA24 HA28 HA30 MA06 MA20 2H091 FA16Z FA23Z FA26X FA37Z FA42Z GA13 LA30 MA07 2H092 JA24 NA17 NA25 PA07 PA12 PA13 RA05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄膜トランジスタを有するTFT基板と
    対向基板からなる液晶パネルを備え、上記薄膜トランジ
    スタの上方には遮光膜を有し、上記対向基板側から光が
    入射するようになっており、 上記液晶パネルの少なくとも光入射側面に、420nm
    よりも長波長の可視光を透過し、かつ、420〜650
    nmで反射率が0.5%以下の誘電体薄膜からなる反射
    防止膜と、400nm以下の波長の光に対しては透過率
    が0.1%以下であるローパスフィルターとを有する非
    複屈折性透明体が貼り付けられていることを特徴とする
    投射型液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 薄膜トランジスタを有するTFT基板と
    対向基板からなる液晶パネルを備え、 上記対向基板とTFT基板の両方に、420〜650n
    mで反射率が0.5%以下の誘電体薄膜からなる反射防
    止膜と、400nm以下の波長の光に対しては透過率が
    0.1%以下であるローパスフィルターとを有する透明
    基板を貼り付けており、 上記対向基板に貼り付けた上記透明基板の透過帯域と上
    記TFT基板に貼り付けた上記透明基板の遷移領域を含
    む反射帯域とが重なっておらず、かつ、光出射側の透明
    基板の遷移領域が光入射側の透明基板の遷移領域よりも
    短波長である分光特性を有していることを特徴とする投
    射型液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の液晶表示装置
    において、 光出射側には、紫外光遮断手段となる上記反射防止膜お
    よびローパスフィルタを備えていないことを特徴とする
    投射型液晶表示装置。
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