JP2003140266A - 照明装置及びそれを用いた投射型表示装置 - Google Patents

照明装置及びそれを用いた投射型表示装置

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JP2003140266A
JP2003140266A JP2001335071A JP2001335071A JP2003140266A JP 2003140266 A JP2003140266 A JP 2003140266A JP 2001335071 A JP2001335071 A JP 2001335071A JP 2001335071 A JP2001335071 A JP 2001335071A JP 2003140266 A JP2003140266 A JP 2003140266A
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JP
Japan
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light
lens plate
lens
polarization beam
beam splitter
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Application number
JP2001335071A
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English (en)
Inventor
Yuji Mabe
雄二 間辺
Atsushi Sekine
淳 関根
Tetsuo Hattori
徹夫 服部
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 照明装置の後側の光学系に紫外光が入射する
ことを阻止する。 【解決手段】 光源20から射出される光を入射する複
数のレンズを平面的に配列した第1レンズ板30と、第
1レンズ板30のレンズ30aの焦点位置に複数のレン
ズ35aを平面的に配置した第2レンズ板35とを備え
た照明装置10において、第1レンズ板30及び第2レ
ンズ板35のそれぞれの一方の面に、紫外光を反射する
特性を有する膜31,36を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は照明装置及びそれ
を用いた投射型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来のライトバルブ560の照明
装置の概略構成図である。
【0003】照明装置510は、光源520と、いわゆ
るフライアインテグレータ530と、コールドミラー5
40とを備えている。
【0004】光源520はランプ521と放物面鏡等の
凹面鏡522とで構成される。
【0005】フライアインテグレータ530は第1レン
ズ板531と第2レンズ板532とを有する。
【0006】第1レンズ板531には複数のレンズ53
1aが平面的に行列形状に配置されている。また、第2
レンズ板532には複数のレンズ532aが平面的に行
列形状に配置されている。レンズ531aの略焦点位置
にレンズ532aが配置されている。
【0007】コールドミラー540は第1レンズ板53
1を透過した光源からの光を第2レンズ板532へ反射
させる。光源からの光に含まれる赤外光はコールドミラ
ー540を透過するため、第2レンズ板532に入射す
る光から赤外光が排除される。
【0008】ライトバルブ560は偏光板562,56
3と液晶板564とで構成される。
【0009】光源520から射出された光は、第1レン
ズ板531を透過し、コールドミラー540で反射さ
れ、第2レンズ板532に入射する。このとき、第2レ
ンズ板532の個々のレンズ532aには輝点(図示せ
ず)が形成される。
【0010】各輝点から射出された光はコンデンサレン
ズ550を通って進行し、フィールドレンズ561を通
って被照明体であるライトバルブ560に均一な照明光
として入射する。
【0011】このライトバルブ560で照明光を画像情
報に応じて変調し、図示しないスクリーン上に投射して
画像表示を行う。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うに光源からの光に含まれる赤外光はコールドミラー5
40を透過するため、第2レンズ板532に入射する光
から赤外光が排除される。
【0013】しかし、第1レンズ板531を透過してコ
ールドミラー540に入射する光には、青光領域から赤
光領域の光の他に、赤より波長が長い赤外光(IR光)
と、青より波長の短い紫外光(UV光)とが含まれてい
る。
【0014】照明装置510から射出され、ライトバル
ブ560に入射する照明光に含まれる紫外光は、ライト
バルブ560の入射面560aの前面に配置された偏光
板562を発熱させ、偏光板562の偏光分離機能を喪
失させ、ライトバルブ560に単一偏光を入射させるこ
とをできなくする。
【0015】そのため、コントラストが良好な光をライ
トバルブ560から反射させることができず、投射型表
示装置では投射像のコントラストの良好な投射像を維持
することができなくなる。
【0016】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題は照明装置の後側の光学系に紫外光
が入射することを阻止することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、光源から射出される光束を
複数の光束に分割するレンズ板であって複数のレンズを
平面的に配列した第1レンズ板と、前記第1レンズ板に
よる複数の光束を入射して射出するレンズ板であって複
数のレンズを平面的に配置した第2レンズ板とを備えた
照明装置において、前記第1レンズ板へ入射した前記光
束が前記第2レンズ板から射出されるまでに、前記光束
に含まれる紫外光を2回以上排除する紫外光排除手段を
備えていることを特徴とする。
【0018】紫外光排除手段によって光源から射出され
た光に含まれる紫外光が2回以上排除される。
【0019】請求項2記載の発明は、光源から射出され
る光束を複数の光束に分割するレンズ板であって複数の
レンズを平面的に配列した第1レンズ板と、前記第1レ
ンズ板による複数の光束を入射して射出するレンズ板で
あって複数のレンズを平面的に配置した第2レンズ板と
を備えた照明装置において、前記第1レンズ板及び前記
第2レンズ板のそれぞれの一方の面に、前記光束に含ま
れる紫外光を反射する特性を有する膜を形成したことを
特徴とする。
【0020】第1レンズ板及び第2レンズ板のそれぞれ
の一方の面に形成された膜によって光源から射出される
光に含まれる紫外光が排除される。
【0021】請求項3記載の発明は、請求項2に記載の
照明装置において、前記第1レンズ板に形成された紫外
光反射特性を有する膜及び前記第2レンズ板に形成され
た紫外光反射特性を有する膜のうち少なくとも一方は赤
外光反射特性を有することを特徴とする。
【0022】第1レンズ板及び第2レンズ板の少なくと
も一方で紫外光だけでなく赤外光が反射される。
【0023】請求項4記載の発明は、請求項2又は3記
載の照明装置において、前記第1レンズ板と前記第2レ
ンズ板との間に、前記第1レンズ板を透過した前記光を
前記第2レンズ板へ反射させる折り曲げミラーが配置さ
れ、前記折り曲げミラーに前記光に含まれる紫外光を透
過する特性を有する膜が形成されていることを特徴とす
る。
【0024】第1レンズ板と第2レンズ板との間に配置
された折り曲げミラーに進んだ光のうち、紫外光が折り
曲げミラーを透過する。
【0025】請求項5記載の発明は、請求項4記載の照
明装置において、前記折り曲げミラーに形成された膜は
赤外光透過特性を有することを特徴とする。
【0026】折り曲げミラーの有する膜を紫外光だけで
なく赤外光も透過する。
【0027】請求項6記載の発明は、請求項1〜請求項
5のいずれか1項記載の照明装置において、前記第2レ
ンズ板の後側に、射出面に1/2波長位相板が規則的に
設けられた偏光ビームスプリッタアレイを配置し、前記
第2レンズ板の射出面と前記偏光ビームスプリッタアレ
イの入射面との間に、前記偏光ビームスプリッタアレイ
を構成する偏光ビームスプリッタのうちの前記第2レン
ズ板のレンズの境界位置に対向して配置された、前記偏
光ビームスプリッタの前記第2レンズ板方向からの入射
面に光が入射しないように遮光する遮光部材を、配置し
たことを特徴とする。
【0028】遮光部材を、射出面及び入射面のそれぞれ
に対して断熱効果の大きい空隙を介して配置したため、
光源からの光を吸収して発生した遮光部の熱が空隙によ
って遮断され、偏光ビームスプリッタアレイの加熱を防
止できる。
【0029】請求項7記載の発明は、ライトバルブの射
出光を投射する構成の投射型表示装置において、前記ラ
イトバルブの照明装置として、請求項1〜6のいずれか
1項記載の照明装置を用いた投射型表示装置。
【0030】照明装置の後側の光学系に紫外光が入射す
ることを阻止してコントラストの良好な投射像を維持す
ることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基いて説明する。
【0032】図1はこの発明の第1実施形態に係る投射
型表示装置の基本構成を示す図、図2は第1レンズ板に
形成される膜の光学特性を示す図、図3は第2レンズ板
に形成される膜の光学特性を示す図である。
【0033】図2及び図3において、横軸及び縦軸はそ
れぞれ波長(nm)及び透過率(%)を示す。
【0034】この投射型表示装置は照明装置10とコン
デンサレンズ50と色分解光学系70と投射レンズ90
とを備える。
【0035】照明装置10は、光源20と、第1レンズ
板30と、第2レンズ板35と、偏光ビームスプリッタ
アレイ40とを備えている。
【0036】光源20はランプ21と放物面鏡等の凹面
鏡22とで構成される。
【0037】第1レンズ板30には複数のレンズ30a
が平面的に行列形状に配置されている。
【0038】また、第1レンズ板30の射出面には、図
2に示すB(青)光、G(緑)光、R(赤)光の波長域
の光を透過し、R光より長波長側の光である赤外波長領
域の光(IR光)及びB光より短波長側の光である紫外
波長領域の光(UV光)を反射する光学特性を有する膜
31が形成されている。この膜31によって、入射光の
うちの紫外光及び赤外光のほとんどは反射され、光源側
へ排除される。
【0039】第2レンズ板35には複数のレンズ35a
が平面的に行列形状に配置されている。レンズ30aの
焦点位置にレンズ35aが配置されている。
【0040】また、第2レンズ板35の入射面には、図
3に示すUV光を反射し、B光からR光波長領域の光及
びIR光を透過する光学特性を有する膜36が形成され
ている。
【0041】膜31,36が請求項1の紫外光排除手段
を構成する。
【0042】なお、レンズ30aの形状は後述するライ
トバルブ60B,60R,60Gの被照明領域の形状と
相似である。
【0043】偏光ビームスプリッタアレイ40は複数の
偏光ビームスプリッタ41をアレイ形状に形成したもの
である。偏光分離部は平行に配置されている。
【0044】偏光ビームスプリッタアレイ40を形成す
る偏光ビームスプリッタ41の断面形状は略正方形形状
であって、その一辺の長さは、第2レンズ板35のレン
ズ35aの断面の一辺の長さの略1/2である。
【0045】偏光ビームスプリッタ41は、第2レンズ
板35のレンズ35aの境界部及び中央部に対向するよ
うに配置される。
【0046】レンズ35aの中央部と対向する位置にあ
る偏光ビームスプリッタ41の射出面だけに1/2波長
位相板42が帯状に配置されている。
【0047】色分解光学系70は、クロスダイクロイッ
クミラー71と折り曲げミラー72B,72RGとG光
反射ダイクロイックミラー73とフィールドレンズ74
B,74R,74Gと偏光板75B,75R,75Gと
偏光ビームスプリッタ76B,76R,76Gとライト
バルブ60B,60R,60Gとクロスダイクロイック
プリズム77とを備えている。
【0048】クロスダイクロイックミラー71は、B光
を反射するダイクロイックミラー71BとR光及びG光
を反射するダイクロイックミラー71RGとを互いに直
交するようにX型に配置してなる。
【0049】クロスダイクロイックミラー71は入射し
た白色S偏光をB光とR光及びG光の混合光とに色分解
する。B光とR光及びG光の混合光とは入射光軸に直交
する光軸上を互いに離れる方向へ進行する。
【0050】折り曲げミラー72Bは色分解されたB光
の進行方向を変える。折り曲げミラー72RGは色分解
されたR光及びG光との混合光の進行方向を変える。
【0051】G光反射ダイクロイックミラー73は色分
解されたR光及びG光の混合光をR光とG光とに色分解
する。
【0052】フィールドレンズ74B,74R,74G
は、投射レンズ90中の開口絞り(図示せず)によって
定義される主光線を、投射レンズ90とフィールドレン
ズ74B,74R,74Gとの間の光路中において光軸
に平行に、すなわち、テレセントリックな関係にする。
【0053】偏光板75B,75R,75Gは入射する
各光の偏光の純度を向上させ、純度の良好なS偏光を偏
光ビームスプリッタ76B,76R,76Gに入射させ
る。
【0054】偏光ビームスプリッタ76B,76R,7
6Gに入射された光は、光偏光分離部によって反射さ
れ、射出面から射出する。また、偏光ビームスプリッタ
76B,76R,76Gはライトバルブ60B,60
R,60Gで反射された光を偏光分離部を透過する変調
光であるP偏光と偏光分離部で反射する非変調光たるS
偏光とに偏光分離する。
【0055】ライトバルブ60B,60R,60Gは電
気書き込み式反射型ライトバルブであり、複数の画素を
行列形状に配置してなる。ライトバルブ60B,60
R,60Gは、入射する偏光(S偏光)のうちの色信号
によって決定される選択された特定の画素に該当する部
分に入射する光だけを振動方向の異なる偏光(P偏光)
に変換させて反射させ、非選択の画素に該当する部分に
入射した光をそのままの偏光(S偏光)で反射させる。
【0056】クロスダイクロイックプリズム77は、内
部にR光反射ダイクロイック膜77RとB光反射ダイク
ロイック膜77Bとを互いに直交するように配置してな
る複合プリズム部材である。
【0057】投射レンズ90は、図示しないが、クロス
ダイクロイックプリズム77側の前群レンズとスクリー
ン側の後群レンズと両レンズ群の間に配置される開口絞
りとを有する。開口絞りは前群レンズの焦点位置に配置
された、いわゆるテレセントリックな構成を有し、開口
絞りの中央を通過する光線として定義される主光線は投
射レンズ90とフィールドレンズ75B,75R,75
Gとの間の光路中において光軸に平行な、すなわちテレ
セントリックな構成を有する。
【0058】光源20から射出された略平行光束の光は
第1レンズ板30に入射する。第1レンズ板30に入射
する光は第1レンズ板30の形状によって決定される形
状の複数の光束に分割される。
【0059】第1レンズ板30を透過した光は第2レン
ズ板35に入射する。このとき、第2レンズ板35のレ
ンズ35aには光源像の輝点が形成される。
【0060】第2レンズ板35の輝点から射出された光
は偏光ビームスプリッタアレイ40に入射する。
【0061】このとき、膜31及び膜36でUV光とI
R光とが排除されるため、偏光ビームスプリッタアレイ
40には、実質的にUV光とIR光とが存在しない光が
入射する。
【0062】特に、UV光は膜31と膜36とで2回に
亘って排除されるため、第2レンズ板35から射出され
る光に含まれるUV光は極めて少なくなる。
【0063】第2レンズ板35の輝点から射出された光
は、偏光ビームスプリッタアレイ40の偏光ビームスプ
リッタ41のうちのレンズ35aの中央部に相当する位
置に配置された偏光ビームスプリッタ41に入射し、偏
光ビームスプリッタ41を透過するP偏光と、偏光分離
部で反射されて隣接の偏光ビームスプリッタ41に入射
し、その偏光分離部で更に反射されて射出されるS偏光
とに偏光分離される。
【0064】偏光ビームスプリッタ41を透過したP偏
光は射出面に配置された1/2波長位相板42によって
S偏光に変換される。すなわち、偏光ビームスプリッタ
41に入射した光は全てS偏光に変換されて、照明装置
10から射出される。
【0065】コンデンサレンズ50を通った複数の光束
は各色分解光学系70の一部を構成するクロスダイクロ
イックミラー71に入射する。
【0066】クロスダイクロイックミラー71で色分解
されたB光は折り曲げミラー72Bで進行方向を変え、
フィールドレンズ74B及び偏光板75Bを通って偏光
ビームスプリッタ76Bに入射する。
【0067】一方、クロスダイクロイックミラー71で
色分解されたR光及びG光の混合光は折り曲げミラー7
2RGで方向を変え、光軸L上に配置されたG光反射ダ
イクロイックミラー73に入射する。G光反射ダイクロ
イックミラー73に入射した光は、G光反射ダイクロイ
ックミラー73を透過して進行するR光と、G光反射ダ
イクロイックミラー73で反射されて進行方向を変える
G光とに色分解される。
【0068】色分解されたR光はフィールドレンズ74
R及び偏光板75Rを通って偏光ビームスプリッタ76
Rに入射する。
【0069】一方、色分解されたG光はフィールドレン
ズ74G及び偏光板75Gを通って偏光ビームスプリッ
タ76Gに入射する。
【0070】編光ビームスプリッタ76B,76R,7
6Gに入射した各色光は偏光分離部によって反射されて
射出面から射出され、射出面近傍に配置されたライトバ
ルブ60B,60R,60Gにそれぞれ入射する。
【0071】ライトバルブ60B,60R,60Gで反
射された光は再度各色光用の偏光ビームスプリッタ76
B,76R,76Gに入射し、偏光分離部によって透過
する変調光であるP偏光と反射する非変調光であるS偏
光とに偏光分離される。
【0072】そして、変調光であるP偏光を取り出して
(検光して)クロスダイクロイックプリズム77に各色
光毎に異なる入射面から入射させる。
【0073】クロスダイクロイックプリズム77に入射
したB光の変調光はB光ダイクロイック膜77Bで反射
され、R光はR光反射ダイクロイック膜77Rで反射さ
れ、G光は両膜77B,77Rを透過し、色合成されて
射出面から射出される。
【0074】合成光が投射レンズ90に入射し、図示し
ないスクリーン上にフルカラー像が投射される。
【0075】この第1実施形態によれば、第1レンズ板
30と第2レンズ板35とにそれぞれUV光を反射させ
る光学特性を有する膜31,36を形成したので、第2
レンズ板35からUV光が射出しない。
【0076】そのため、偏光ビームスプリッタアレイ4
0の所定部に配置した1/2波長板42のUV光による
劣化を防ぐことができ、1/2波長板42の劣化により
増加するP偏光による偏光板75B,75R,75Gの
発熱を防止して偏光板75B,75R,75Gの機能低
下を防ぐことができ、偏光度の良好な光を各編光ビーム
スプリッタ76B,76G,76Rに入射させることが
できる。
【0077】また、各偏光ビームスプリッタ76B,7
6G,76Rの入射面近傍に配置した偏光板75B,7
5G,75RのUV光による性能劣化を少なくすること
ができるとともに、ライトバルブ60B,60G,60
Rの変調層を形成する液晶層のUV光による性能劣化を
も抑えることができ、コントラストの良好な光をライト
バルブ60B,60G,60Rで反射させることがで
き、コントラストの良好な投射像の投射を維持すること
ができる。
【0078】なお、上記実施形態の投射型表示装置で
は、単一偏光照明装置による単一偏光を色分解光学系7
0で色分解し、各色光毎に配置した偏光ビームスプリッ
タ76B,76G,76Rを経て各ライトバルブ60
B,60G,60Rに入射させ、ライトバルブ60B,
60G,60Rで変調・反射させた後、偏光ビームスプ
リッタ76B,76G,76Rで検光して、色合成して
投射する構成を採用したが、本発明はこの構成に限定さ
れるものではない。
【0079】例えば、照明装置10からの単一照明光を
色分解光学系で時分割し、単一の偏光ビームスプリッタ
を経て単一のライトバルブに時分割で各色光を入射さ
せ、偏光ビームスプリッタで検光して投射レンズで投射
する構成の投射型表示装置や、使用するライトバルブと
して透過型のライトバルブをR,G,B光毎に配置し、
この実施形態のような色分解光学系で色分解して各色ラ
イトバルブに入射させ、変調光を色合成して投射させる
構成の投射型表示装置にも本発明を適用できる。この投
射型表示装置においても、上記実施形態と同様の効果を
奏する。
【0080】また、上記実施形態においては、第1レン
ズ板30にUV光とIR光とを反射させる特性を有する
膜31を、第2レンズ板35にUV光を反射させる特性
を有する膜36を形成したが、第1レンズ板30にUV
光を反射する膜を、第2レンズ板35にUV光とIR光
とを反射させる特性の膜を形成しても同様の効果を奏す
ることができる。
【0081】図4はこの発明の第2実施形態に係る投射
型表示装置の基本構成を示す図、図5は折り曲げミラー
に形成される膜の光学特性を示す図である。
【0082】図5において、横軸及び縦軸はそれぞれ波
長(nm)及び反射率(%)を示す。
【0083】この第2実施形態は、色分解光学系70の
後側の投射型表示装置としての構成は同じであり、照明
装置が第1実施形態と異なるだけであるので、同一部分
に同一符合を付してその説明を省略する。
【0084】照明装置110は、光源120と、第1レ
ンズ板130と、第2レンズ板135と、折り曲げミラ
ー145と、偏光ビームスプリッタアレイ140とを備
えている。
【0085】光源120はランプ121と放物面鏡等の
凹面鏡122とで構成される。
【0086】レンズ130aとレンズ135aとは互い
に直角に配置されている。
【0087】第1レンズ板130には複数のレンズ13
0aが平面的に行列形状に配置されている。第1レンズ
板130の射出面には図3に示した光学特性を有する膜
131が形成されている。
【0088】また、第2レンズ板135には複数のレン
ズ135aが平面的に行列形状に配置されている。第2
レンズ板135の入射面には図3に示した光学特性を有
する膜136が形成されている。
【0089】膜131,136が請求項1の紫外光排除
手段を構成する。
【0090】折り曲げミラー145の入射面にはIR光
を透過させ、UV光、B光、G光及びR光を反射させる
図5に示した光学特性を有する膜146が形成されてい
る。
【0091】偏光ビームスプリッタアレイ140は複数
の偏光ビームスプリッタ141をアレイ形状に形成した
ものである。偏光分離部は平行に配置されている。
【0092】偏光ビームスプリッタアレイ140を形成
する偏光ビームスプリッタ141の断面形状は略正方形
形状であって、その一辺の長さは第2レンズ板135の
レンズ135aの断面の一辺の長さの略1/2である。
【0093】偏光ビームスプリッタ141は、第2レン
ズ板135のレンズ135aの境界部及び中央部に対向
するように配置される。
【0094】レンズ135aの中央部に対向する位置に
ある偏光ビームスプリッタ141の射出面だけに1/2
波長位相板142が帯状に配置されている。
【0095】光源120から射出された平行光は、第1
レンズ板130に入射し、各レンズ130aによって分
割され、折り曲げミラー145によって方向を変えて進
行し、第2レンズ板135の対応するレンズ135a上
に集光され、それぞれ輝点が形成される。
【0096】このとき、折り曲げミラー145は、第1
レンズ板130に形成された膜131を透過したB光、
G光及びR光を反射させて第2レンズ板135に入射さ
せ、IR光を透過させて光軸Lから排除する。
【0097】折り曲げミラー145で反射した光が第2
レンズ板135に入射するとき、第2レンズ板135の
入射面に形成された膜136によって入射光に残留する
UV光(膜131で反射されずに膜131を透過したU
V光)が反射されて光軸Lから排除され、UV光を含ま
ないB光、G光及びR光が第2レンズ板135に入射
し、第2レンズ板35のレンズ35a上に輝点が形成さ
れる。
【0098】レンズ135a上の各輝点から射出された
光は、偏光ビームスプリッタアレイ140にUV光の含
有していない光として射出される。
【0099】偏光ビームスプリッタ141に入射した光
はS偏光に変換されて、偏光ビームスプリッタアレイ1
40から射出される。
【0100】偏光ビームスプリッタアレイ140から射
出されたS偏光は、色分解光学系70を経て色分解さ
れ、第1実施形態と同様に、投射レンズ90に入射し、
スクリーン上にフルカラー像が投射される。
【0101】この第2実施形態によれば、第1実施形態
と同様の効果を奏する。
【0102】なお、この第2実施形態では第1レンズ板
130と第2レンズ板135とにそれぞれUV光を反射
する膜131,136を形成して、UV光を2回カット
する構成としたが、UV光をカットする方法は2回以上
であれば前述の方法に限定されるものではない。
【0103】例えば、第1レンズ板130及び第2レン
ズ板135の一方にUV光を反射させる膜を形成し、折
り曲げミラー145にIR光及びUV光を透過する特性
を有する膜を形成するようにしてもよい。
【0104】また、第1レンズ板130及び第2レンズ
板135の両者にUV光を反射させる膜を形成するとと
もに、折り曲げミラー145にIR光及びUV光を透過
させる膜を形成するようにすれば、第2レンズ板135
を透過する光は3回に亘ってUV光をカットされること
になり、UV光をより確実に排除することができる。
【0105】更に、投射型表示装置の構成は第1、第2
の実施形態に限定されるものではなく、例えば、UV光
をカットした光を一個の偏光ビームスプリッタに入射さ
せて、射出する一方の偏光光を色分解合成光学系で各色
光に色分解し、各色光毎に配置されたライトバルブに入
射させ、変調・反射させて、色分解合成光学系に入射さ
せて色合成し、偏光ビームスプリッタに合成光を入射さ
せて検光させて検光光を取り出し、投射レンズにて投射
する構成としてもよい。
【0106】また、ライトバルブは反射型ライトバルブ
に限るものではなく、透過型ライトバルブを使用しても
よく、反射型ライトバルブの場合と同様の効果を奏する
投射型表示装置を提供できる。
【0107】更に、例えば第2実施形態において、第2
レンズ板135の射出面と偏光ビームスプリッタアレイ
140の入射面との間に図4に一点鎖線で示す遮光部材
180を、射出面及び入射面のそれぞれに対して空隙を
介して、第2レンズ板135のレンズ135の境界に対
向して配置される偏光ビームスプリッタの第2レンズ板
135方向からの入射面には入射しないように配置すれ
ば、光源120からの光を吸収して発生した遮光部材1
35の熱が空隙によって遮断され、偏光ビームスプリッ
タアレイ140の加熱を防止できるので、光源120か
らの光を吸収して発生した遮光部材180の熱が偏光ビ
ームスプリッタアレイ140を通して1/2波長位相板
142に伝達されず、1/2波長位相板142の性能劣
化を防止することができる。
【0108】なお、第1実施形態において、第2レンズ
板35の射出面と偏光ビームスプリッタアレイ40の入
射面との間に遮光部材(図示せず)を、射出面及び入射
面のそれぞれに対して空隙を介して配置するようにして
も同様の効果を奏する。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように請求項1、2記載の
照明装置によれば、照明装置の後側の光学系に紫外光が
入射することを阻止することができる。
【0110】請求項3記載の照明装置によれば、第1レ
ンズ板及び第2レンズ板の少なくとも一方で紫外光だけ
でなく赤外光も排除することができる。
【0111】請求項4記載の照明装置によれば、折り曲
げミラーによって光源から射出された光から紫外光を排
除することができる。
【0112】請求項5記載の照明装置によれば、折り曲
げミラーによって紫外光だけでなく赤外光を排除するこ
とができる。
【0113】請求項6記載の照明装置によれば、光源か
らの光を吸収して発生した遮光部の熱が偏光ビームスプ
リッタアレイを通して1/2波長位相板に伝達されず、
1/2波長位相板の性能劣化を防止することができる。
【0114】請求項7記載の投射型表示装置によれば、
照明装置の後側の光学系に紫外光が入射することを阻止
して投射像のコントラストの良好な投射像を維持するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の第1実施形態に係る投射型表
示装置の基本構成を示す図である。
【図2】図2は第1レンズ板に形成される膜の光学特性
を示す図である。
【図3】図3は第2レンズ板に形成される膜の光学特性
を示す図である。
【図4】図4はこの発明の第2実施形態に係る投射型表
示装置の基本構成を示す図である。
【図5】図5は折り曲げミラーに形成される膜の光学特
性を示す図である。
【図6】図6は従来のライトバルブ560の照明装置の
概略構成図である。
【符号の説明】
10 照明装置 20,120 光源 30,130 第1レンズ板 35,135 第2レンズ板 31,36,131,136,146 膜 40,140 偏光ビームスプリッタアレイ 42,142 1/2波長位相板 145 折り曲げミラー 180 遮光部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 21/00 G03B 21/00 D // F21Y 101:00 F21Y 101:00 (72)発明者 服部 徹夫 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 Fターム(参考) 2H052 BA02 BA03 BA06 BA09 BA14 2H088 EA14 EA15 HA13 HA16 HA17 HA20 HA21 HA24 HA28 MA02 2H091 FA05Z FA08X FA08Z FA10Z FA14Z FA26X FA26Z FA41Z LA17

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源から射出される光束を複数の光束に
    分割するレンズ板であって複数のレンズを平面的に配列
    した第1レンズ板と、 前記第1レンズ板による複数の光束を入射して射出する
    レンズ板であって複数のレンズを平面的に配置した第2
    レンズ板とを備えた照明装置において、 前記第1レンズ板へ入射した前記光束が前記第2レンズ
    板から射出されるまでに、前記光束に含まれる紫外光を
    2回以上排除する紫外光排除手段を備えていることを特
    徴とする照明装置。
  2. 【請求項2】 光源から射出される光束を複数の光束に
    分割するレンズ板であって複数のレンズを平面的に配列
    した第1レンズ板と、 前記第1レンズ板による複数の光束を入射して射出する
    レンズ板であって複数のレンズを平面的に配置した第2
    レンズ板とを備えた照明装置において、 前記第1レンズ板及び前記第2レンズ板のそれぞれの一
    方の面に、前記光束に含まれる紫外光を反射する特性を
    有する膜を形成したことを特徴とする照明装置。
  3. 【請求項3】 前記第1レンズ板に形成された紫外光反
    射特性を有する膜及び前記第2レンズ板に形成された紫
    外光反射特性を有する膜のうち少なくとも一方は赤外光
    反射特性を有することを特徴とする請求項2に記載の照
    明装置。
  4. 【請求項4】 前記第1レンズ板と前記第2レンズ板と
    の間に、前記第1レンズ板を透過した前記光を前記第2
    レンズ板へ反射させる折り曲げミラーが配置され、 前記折り曲げミラーに前記光に含まれる紫外光を透過す
    る特性を有する膜が形成されていることを特徴とする請
    求項2又は3記載の照明装置。
  5. 【請求項5】 前記折り曲げミラーに形成された膜は赤
    外光透過特性を有することを特徴とする請求項4記載の
    照明装置。
  6. 【請求項6】 前記第2レンズ板の後側に、射出面に1
    /2波長位相板が規則的に設けられた偏光ビームスプリ
    ッタアレイを配置し、前記第2レンズ板の射出面と前記
    偏光ビームスプリッタアレイの入射面との間に、前記偏
    光ビームスプリッタアレイを構成する偏光ビームスプリ
    ッタのうちの前記第2レンズ板のレンズの境界位置に対
    向して配置された、前記偏光ビームスプリッタの前記第
    2レンズ板方向からの入射面に光が入射しないように遮
    光する遮光部材を、配置したことを特徴とする請求項1
    〜請求項5のいずれか1項記載の照明装置。
  7. 【請求項7】 ライトバルブの射出光を投射する構成の
    投射型表示装置において、前記ライトバルブの照明装置
    として、請求項1〜6のいずれか1項記載の照明装置を
    用いた投射型表示装置。
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