JP2001154151A - 照明光学系及びそれを用いた液晶プロジェクタ - Google Patents

照明光学系及びそれを用いた液晶プロジェクタ

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JP2001154151A
JP2001154151A JP33375099A JP33375099A JP2001154151A JP 2001154151 A JP2001154151 A JP 2001154151A JP 33375099 A JP33375099 A JP 33375099A JP 33375099 A JP33375099 A JP 33375099A JP 2001154151 A JP2001154151 A JP 2001154151A
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light
lens
liquid crystal
lens array
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Sho Tokumaru
祥 得丸
Nobuo Mushiaki
信雄 虫明
Yasumasa Sawai
靖昌 澤井
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像品位の低下を防止しつつ、偏光変換光学系
の更なる軽量化,コストダウンを図った照明光学系、及
びそれを用いた液晶プロジェクタを提供する。 【解決手段】光源からの光を複数の光束に分割するレン
ズアレイと、前記複数の光束を斜面で反射させてその複
数の光束の各々を互いに偏光方向が直交する第1及び第
2の直線偏光光に分離する分離部及びその第1及び第2
の直線偏光光の一方の偏光方向を他方の偏光方向に変換
する変換部を有する偏光変換光学系とを備えた照明光学
系において、前記分離部は、複数の直角プリズムを前記
斜面が同一面を成すように連続して配設して成るプリズ
ムアレイを有し、前記複数の光束の入射側より見たその
プリズムアレイのプリズムアレイピッチより前記レンズ
アレイのレンズセル幅の方が大きい構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偏光変換光学系を
備えた照明光学系、及びそれを用いた、スクリーン上に
光学画像を投影するための液晶プロジェクタに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、映像信号に応じて液晶パネル
により形成された光学画像を照明光で照射し、その照射
された光学画像を投影レンズによりスクリーン上に投影
する液晶プロジェクタが知られている。このような液晶
プロジェクタの照明光学系においては、従来より偏光変
換光学系に三角柱状の偏光ビームスプリッタが用いられ
ている。ところが、このような三角柱状の偏光ビームス
プリッタは、これに含まれる直角プリズムの重量が重い
ため、液晶プロジェクタの軽量化を阻む一つの要因とな
っていた。
【0003】そこで、特開平10−133147号公報
に記載されている如く、直角プリズムの軽量化を図るた
めプリズムを分割し、更にオプティカルインテグレータ
を構成する第1レンズアレイのレンズセル境界部にプリ
ズム稜線が位置するようにして、稜線のボケた像がスク
リーン上に投影されるのを防止している構成が、本出願
人により開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、液晶プ
ロジェクタに関しては更なる軽量化,コストダウンが求
められており、その照明光学系における偏光変換光学系
についても、更なる軽量化,コストダウンを図る必要に
迫られている。本発明は、このような問題点に鑑み、画
像品位の低下を防止しつつ、偏光変換光学系の更なる軽
量化,コストダウンを図った照明光学系、及びそれを用
いた液晶プロジェクタを提供する事を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、光源からの光を複数の光束に分割する
レンズアレイと、前記複数の光束を斜面で反射させてそ
の複数の光束の各々を互いに偏光方向が直交する第1及
び第2の直線偏光光に分離する分離部及びその第1及び
第2の直線偏光光の一方の偏光方向を他方の偏光方向に
変換する変換部を有する偏光変換光学系とを備えた照明
光学系において、前記分離部は、複数の直角プリズムを
前記斜面が同一面を成すように連続して配設して成るプ
リズムアレイを有し、前記複数の光束の入射側より見た
そのプリズムアレイのプリズムアレイピッチより前記レ
ンズアレイのレンズセル幅の方が大きい事を特徴とす
る。
【0006】また、以下の条件式を満足する事を特徴と
する。 x≧2a・p/L 但し、 x:レンズアレイと分離部との距離 a:レンズアレイの焦点距離 L:レンズアレイのレンズセル幅 p:プリズムアレイピッチ である。
【0007】また、前記プリズムアレイピッチが2mm
以下である事を特徴とする。
【0008】また、前記レンズアレイのレンズセル幅が
前記プリズムアレイピッチの20倍以上である事を特徴
とする。
【0009】また、前記照明光学系と、その照明光学系
により照明される液晶パネルと、その液晶パネルからの
画像を投影する投影光学系とを備えた事を特徴とする液
晶プロジェクタの構成とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一
実施形態の液晶プロジェクタの光学系の構成を模式的に
示す図である。同図において、1はランダム偏光の白色
光を放射する光源である。光源1にはメタルハライドラ
ンプやキセノンランプ、或いはハロゲンランプ等が用い
られる。2はリフレクタであり、回転方物面の極を含む
一部の面で断面が線対称に形成された反射面2aを有し
ており、焦点の位置に設置された光源1から放射されて
到来する光を開口部2bの外側(同図の右方)に反射さ
せる。
【0011】3はUV−IRカットフィルターであり、
開口部2bの近傍に配置され、反射面2aからの反射光
から、3原色の光に対して不要となる波長域の光を除去
する。4はオプティカルインテグレータを構成する第1
レンズアレイであり、二次元状に配列された複数のレン
ズセル4aを有しており、3原色の光に対して不要とな
る波長域の光が除去された、リフレクタ2の反射面2a
からの反射光を入射し、複数の光束に分割して射出す
る。複数のレンズセル4aの各々の開口形状は同一であ
る。
【0012】5は偏光変換プリズムアレイであり、細か
いピッチで配列された多数の直角プリズムから成るプリ
ズムアレイ5a等を有する偏光変換光学系の分離部であ
る。ここではプリズムアレイ5aの斜面である後面が第
1レンズアレイ4の光軸に対して45度の角度を成すよ
うに配置され、第1レンズアレイ4により分割された複
数の光束の各々を、更に互いに偏光方向が直交する2つ
の直線偏光成分の光束に光路的に分離する。
【0013】また、10はオプティカルインテグレータ
を構成する第2レンズアレイであり、偏光変換プリズム
アレイ5により分離された2つの直線偏光成分の光束の
総数と同数のレンズセル10aを有する。第2レンズア
レイ10の入射面の内、2つの直線偏光成分の光束の一
方が入射する部分には、他方の光束と同一の偏光方向に
変換するための1/2波長板10bが配設されている。
なお、この1/2波長板10bは偏光変換光学系の変換
部であって、前述の偏光変換プリズムアレイ5と共に偏
光変換光学系を構成する。この偏光変換光学系の詳しい
構成については後述する。
【0014】ここで、23〜25は透過型の液晶パネル
であり、それぞれ3原色RGBの内の赤色光R,緑色光
G,青色光Bの光学画像を形成する。第2レンズアレイ
10とその直後の重ね合わせレンズ9により、各液晶パ
ネルに第1レンズアレイ4の各レンズセル4aの像が重
なり合うようにしている。11,12はダイクロイック
ミラーであり、3原色の各々を分離する色分離手段を構
成している。これにより、3枚の液晶パネル23〜25
の各々に、対応する原色の光を照明する事が可能とな
る。
【0015】ダイクロイックミラー11は、赤色光Rの
光束を透過させ、緑色光G,青色光Bの光束を反射す
る。また13は、ダイクロイックミラー11を透過した
赤色光Rの光束を液晶パネル23側に向けるための反射
ミラーであり、14は反射ミラー13で反射された赤色
光Rの光束を液晶パネル23に照射するためのコンデン
サレンズである。
【0016】ダイクロイックミラー12は、ダイクロイ
ックミラー11で反射された緑色光G,青色光Bの光束
の内、緑色光Gの光束を反射し、青色光Bの光束を透過
させる。また15は、ダイクロイックミラー12で反射
された緑色光Gの光束を液晶パネル24に照射するため
のコンデンサレンズである。さらに、レンズ19,20
及び反射ミラー17,18は、ダイクロイックミラー1
2を透過した青色光Bの光束を、その照度を保持しなが
ら液晶パネル25に導くための、等倍光学系としてのリ
レー光学系26を構成している。また16は、リレー光
学系26により導かれた青色光Bの光束を、液晶パネル
25に照射するためのコンデンサレンズである。
【0017】上述した各コンデンサレンズにより、それ
ぞれ照明光をテレセントリックな光束にしており、各液
晶パネルは、入射角度特性も含めてほぼ均質に照明され
る。各液晶パネルの前後には図示しない偏光板が配置さ
れており、特定の偏光方向の照明光のみが液晶パネルに
入射して画素毎に変調され、特定の光のみが投影光とし
て出て行く。
【0018】また、21はダイクロイックプリズムであ
り、4つの直角プリズムが立方体又は直方体を形成する
ように接合され、その接合面にダイクロイックミラー部
21aが形成されたものである。このダイクロイックプ
リズム21により、3枚の液晶パネル23〜25で形成
されたRGB各色の光学画像を合成する。22は、ダイ
クロイックプリズム21により合成されたカラーの光学
画像をスクリーン上に投影するための投影光学系であ
る。この投影光学系22は、照明光に合わせてテレセン
トリックな光学系となっている。
【0019】図2は、本実施形態の偏光変換光学系の構
成を模式的に示す拡大図である。同図において、偏光変
換プリズムアレイ5は、入射側より見てピッチpで配列
された多数の直角プリズムから成るプリズムアレイ5a
と、その後面に接合された平行平板5bとにより構成さ
れる。ここではプリズムアレイ5aの斜面である後面
が、第1レンズアレイ4の光軸Xに対して45度の角度
を成すように配置され、第1レンズアレイ4により分割
された複数の光束の各々を、更に互いに偏光方向が直交
する第1の直線偏光成分の光束6と、第2の直線偏光成
分の光束7とに光路的に分離する。なお、プリズムアレ
イ5aは、ガラスや樹脂等で一体成型により作られる。
また、第1レンズアレイ4と偏光変換プリズムアレイ5
との距離をxとおく。
【0020】プリズムアレイ5aの斜面である後面に
は、平行平板5bとの間に偏光分離面5dが形成されて
おり、第1レンズアレイ4から入射する光の内、第1の
直線偏光成分(ここではS偏光)は、偏光分離面5dで
45度の入射角に対して直角に反射し、光束6として射
出する。偏光分離面5dから平行平板5bの厚み5eの
間隔を隔てて、全反射面5fが対向するように形成され
ており、第1レンズアレイ4から入射する光の内、第1
の直線偏光成分に対して直交する第2の直線偏光成分
(ここではP偏光)は、偏光分離面5dを透過して、全
反射面5fで45度の入射角に対して直角に反射し、再
び偏光分離面5dを透過して、光束7として射出する。
厚み5eの寸法は、光束6と光束7が射出されるピッチ
即ち厚み5eの√2倍と、第2レンズアレイ10のレン
ズセル10aのピッチとに基づいて設定される。
【0021】また、オプティカルインテグレータを構成
する第2レンズアレイ10は、偏光変換プリズムアレイ
5により分離されたそれぞれ複数の光束6,光束7が収
束する近傍に二次元状に配列され、その複数の光束6,
光束7の総数と同数のレンズセル10aを有する。即
ち、第2レンズアレイ10が有するレンズセル10a
は、第1レンズアレイ4が有するレンズセル4aの倍の
個数となっている。同図の左右方向に隣接する各2個の
レンズセル10aは、レンズセル4aの各1個に対応す
る。第2レンズアレイ10の入射面の内、光束7が入射
する部分には、光束7の第2の直線偏光光を光束6の第
1の直線偏光光と同一の偏光方向に変換するための、1
/2波長板10bが配設されている。なお、第2レンズ
アレイ10の射出面側に1/2波長板10bが配設され
る構成としても良い。
【0022】図3は、本実施形態の照明光学系の主な構
成を、一直線上に展開して模式的に示す図である。同図
において、各記号を以下のように定義する。 x:第1レンズアレイ4と偏光変換プリズムアレイ5
(位置のみ図示)との距離 a:第1レンズアレイ4の焦点距離、即ち第1レンズア
レイ4と第2レンズアレイ10との距離 b:第2レンズアレイ10と液晶パネル23,24,2
5各々との距離 L:第1レンズアレイ4のレンズセル4aの幅 但し、コンデンサレンズ14,15,16が液晶パネル
23,24,25にそれぞれ対応している事は、図1で
説明した通りである。なお、図面上の各レンズアレイの
分割数は、図2とは一致していない。
【0023】ここで、第1レンズアレイ4と液晶パネル
23,24,25各々とは、光学的に共役の関係にある
ので、第1レンズアレイ4からxの距離にある偏光変換
プリズムアレイ5上の図2で示したプリズム稜線5c
は、図3で示すように液晶パネル面からx・b2/a2
け焦点がずれた位置Cに結像する。また、液晶パネル面
上でのボケ像の広がりは、第2レンズアレイ10のレン
ズセル10aの幅がL/2である事より、概ね(x・b
2/a2)・(L/2b)となる。
【0024】一方、液晶パネル面上にボケ像として投影
されるプリズム稜線5cのピッチは、p・b/aとな
る。なお、pは図2で示したプリズムアレイ5aのピッ
チである。このとき、プリズム稜線のボケ像が、そのピ
ッチより大きくなると、ボケ像は相対的に目立ちにくく
なる。従って、以下の条件式を満足する事が望ましい。 (x・b2/a2)・(L/2b)≧p・b/a 即ち、 x≧2a・p/L となる。
【0025】また、上記従来の技術においては、第1レ
ンズアレイのレンズセル境界部にプリズム稜線を配置す
るため、プリズムを第1レンズアレイのレンズセル幅よ
り小さく分割する事ができない構成となっていたが、本
実施形態では、プリズムをより細かく分割しており、第
1レンズアレイのレンズセル幅がプリズムアレイピッチ
より大きい事が特徴となっている。
【0026】さらに、本実施形態では、第1レンズアレ
イ4のレンズセル4aの幅Lがプリズムアレイ5aのピ
ッチpの20倍以上である事が望ましい。これにより第
1レンズアレイ4と偏光変換プリズムアレイ5との距離
xが小さくなり、各光学素子を配置するスペースが少な
くて済むとともに、プリズム稜線のボケ像がより目立ち
にくくなり、画像品位の低下を確実に防止する事ができ
る。
【0027】その他、本実施形態では、プリズムアレイ
5aのピッチpが2mm以下である事が望ましい。これ
により、ガラス成型や樹脂成型によりプリズムアレイが
製造しやすくなり、コストダウンとなる。
【0028】以下、本実施形態の作用について、改めて
説明する。図1において、光源1から放射されたランダ
ム偏光の光束は、リフレクタ2の反射面2aで反射し、
略平行光として開口部2bから外側に放射する。そし
て、UV−IRカットフィルター3により、RGB各色
に対して不要となる波長域の光が除去される。不要な波
長域が除去された光は、第1レンズアレイ4により、複
数の光束に分割される。
【0029】次に、図2において、第1レンズアレイ4
により分割された複数の光束各々は、偏光変換プリズム
アレイ5により、互いに偏光方向が直交する第1の直線
偏光成分(ここではS偏光)の光束6と、第2の直線偏
光成分(ここではP偏光)の光束7とに分離される。こ
のとき、第1レンズアレイ4と偏光変換プリズムアレイ
5、及び第2レンズアレイ10は、上記条件式を満足す
る所定の関係となっており、またプリズムアレイ5aの
ピッチpは十分細かくなっているので、プリズム稜線5
cのボケ像は目立ちにくくなっている。
【0030】繰り返し説明すると、第1レンズアレイ4
から偏光変換プリズムアレイ5への入射光の内、第1の
直線偏光成分は、偏光分離面5dで直角に反射し、光束
6として射出する。また、第2の直線偏光成分は、偏光
分離面5dを透過し、平行平板5bの厚み5eにより生
ずる光路8を更に透過直進して、全反射面5fで45度
の入射角に対して直角に反射し、光束7として射出す
る。
【0031】この複数の光束6,光束7は、それぞれ、
第1レンズアレイ4の結像作用により第2レンズアレイ
10の近傍で、第1レンズアレイ4により分割された複
数の光束と同じ個数の小光源を形成する。このとき、光
束7により形成される小光源は、光束6により形成され
る小光源に対して、光束7が偏光分離面5dと全反射面
5fとの厚み5eによる光路8を直進した距離に等しい
横ずれ量Aを持ち結像する。
【0032】偏光分離面5dと全反射面5fとの厚み5
eは、横ずれ量Aが複数の光束6により形成される小光
源の各々の間隔の半分と等しくなるように設定される。
この結果、第2レンズアレイ10の近傍では、横ずれ量
Aの間隔毎に光束6による小光源と光束7による小光源
とが交互に現れる。そして、その小光源の総数は、複数
の光束6による小光源と複数の光束7による小光源との
総和となる。この総数は、第1レンズアレイ4により分
割された複数の光束の数の2倍に等しい。
【0033】第2のレンズアレイ10上において、光束
7により形成される小光源が位置するレンズセル10a
の入射面に、1/2波長板10bを取り付ける事によ
り、光束7の第2の直線偏光成分の偏光方向が、光束6
の第1の直線偏光成分の偏光方向と同一方向に変換さ
れ、全ての小光源の偏光方向を揃える事ができる。本実
施形態では全てS偏光となる。これにより、全ての小光
源から発する光束を、3枚の液晶パネル23〜25の各
々の照明に使う事ができる。
【0034】図1に戻って、第2レンズアレイ10に導
かれた複数の光束は、重ね合わせレンズ9を経て、ダイ
クロイックミラー11,12によりRGB各色に分離さ
れる。即ち、ダイクロイックミラー11を透過した赤色
光Rの光束は、反射ミラー13により反射され、コンデ
ンサレンズ14を透過した後に、液晶パネル23を照明
する。緑色光Gの光束及び青色光Bの光束は、いずれも
ダイクロイックミラー11により反射され、更にダイク
ロイックミラー12により緑色光Gの光束が反射され、
青色光Bの光束はここを透過する。
【0035】ダイクロイックミラー12により反射され
た緑色光Gの光束は、コンデンサレンズ15を透過した
後に、液晶パネル24を照明する。ダイクロイックミラ
ー12を透過した青色光Bの光束は、2つの反射ミラー
17,18及び2つのレンズ19,20により構成され
るリレー光学系26に導かれた後に、コンデンサレンズ
16を透過し、液晶パネル25を照明する。ここで、液
晶パネル25と第2レンズアレイ10との距離は、液晶
パネル23,24各々と第2レンズアレイ10との距離
と異なるため、リレー光学系26のレンズ19,20を
用いて、液晶パネル25の照明状態を他の液晶パネル2
3,24の照明状態と等しくなるようにしている。
【0036】第1レンズアレイ4のレンズセル4aの各
々と、3枚の液晶パネル23〜25の各々とは光学的に
共役の関係にあり、第1レンズアレイ4により分割され
た複数の光束の各々が、液晶パネル23〜25上で重ね
合わされるため、液晶パネル23〜25は均一な光量分
布で照明される。これにより、液晶パネル23〜25に
表示されたRGBの各画像は、ダイクロイックプリズム
21により合成されて、投影光学系22によりスクリー
ン上に均一な照度分布でカラー画像として投影される。
【0037】なお、特許請求の範囲で言うレンズアレイ
は、実施形態における第1レンズアレイに対応してお
り、分離部は偏光変換プリズムアレイに対応している。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像品位の低下を防止しつつ、偏光変換光学系の更なる
軽量化,コストダウンを図った照明光学系、及びそれを
用いた液晶プロジェクタを提供する事ができる。
【0039】具体的には、偏光変換光学系の分離部に、
細かいピッチで配列された多数のプリズムから成るプリ
ズムアレイを用いる事により、軽量でローコストなプリ
ズムが得られる。
【0040】また、プリズム稜線のボケ像をそのピッチ
より大きくする事により、相対的に目立ちにくくする事
ができる。
【0041】また、プリズムアレイピッチを2mm以下
とする事により、ガラス成型や樹脂成型によりプリズム
アレイが製造しやすくなり、コストダウンとなる。
【0042】さらに、第1レンズアレイのレンズセル幅
をプリズムアレイピッチの20倍以上とする事により、
各光学素子を配置するスペースが少なくて済むととも
に、プリズム稜線のボケ像がより目立ちにくくなり、画
像品位の低下を確実に防止する事ができる。
【0043】また、偏光変換光学系にこのようなプリズ
ムアレイを用いた照明光学系とする事により、軽量でロ
ーコストな液晶プロジェクタを得る事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶プロジェクタの光学系の構成を模
式的に示す図。
【図2】偏光変換光学系の構成を模式的に示す拡大図。
【図3】照明光学系の主な構成を一直線上に展開して模
式的に示す図。
【符号の説明】
1 光源 2 リフレクタ 3 UV−IRカットフィルター 4 第1レンズアレイ 5 偏光変換プリズムアレイ 6,7 光束 9 重ね合わせレンズ 10 第2レンズアレイ 11,12 ダイクロイックミラー 13 反射ミラー 14〜16 コンデンサレンズ 17,18 反射ミラー 19,20 レンズ 21 ダイクロイックプリズム 22 投影光学系 23〜25 液晶パネル 26 リレー光学系
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 9/00 360 G02F 1/1335 530 (72)発明者 澤井 靖昌 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2H088 EA14 EA15 EA18 EA19 FA16 FA30 HA05 HA06 HA13 HA14 HA16 HA25 HA28 KA01 KA29 MA16 MA20 2H091 FA05Y FA10Y FA29Y FB07 FC17 FD07 FD11 FD24 GA16 LA15 MA07 2H099 AA12 BA09 CA02 DA05 5G435 AA18 BB12 DD02 DD05 DD09 FF05 GG03 LL15

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光を複数の光束に分割するレ
    ンズアレイと、前記複数の光束を斜面で反射させて該複
    数の光束の各々を互いに偏光方向が直交する第1及び第
    2の直線偏光光に分離する分離部及び該第1及び第2の
    直線偏光光の一方の偏光方向を他方の偏光方向に変換す
    る変換部を有する偏光変換光学系とを備えた照明光学系
    において、 前記分離部は、複数の直角プリズムを前記斜面が同一面
    を成すように連続して配設して成るプリズムアレイを有
    し、前記複数の光束の入射側より見た該プリズムアレイ
    のプリズムアレイピッチより前記レンズアレイのレンズ
    セル幅の方が大きい事を特徴とする照明光学系。
  2. 【請求項2】 以下の条件式を満足する事を特徴とする
    請求項1に記載の照明光学系。 x≧2a・p/L 但し、 x:レンズアレイと分離部との距離 a:レンズアレイの焦点距離 L:レンズアレイのレンズセル幅 p:プリズムアレイピッチ である。
  3. 【請求項3】 前記プリズムアレイピッチが2mm以下
    である事を特徴とする請求項1に記載の照明光学系。
  4. 【請求項4】 前記レンズアレイのレンズセル幅が前記
    プリズムアレイピッチの20倍以上である事を特徴とす
    る請求項1に記載の照明光学系。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の
    照明光学系と、該照明光学系により照明される液晶パネ
    ルと、該液晶パネルからの画像を投影する投影光学系と
    を備えた事を特徴とする液晶プロジェクタ。
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