JP6369025B2 - 表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の光変調素子を備えた表示装置、および光学ユニットに関するものである。
投射型表示装置等では、光源から出射された光を複数の光変調素子によって色毎に変調した後、合成し、投射光学系から投射する。ここで、複数の光変調素子のうち、短波長の光が入射する光変調素子では、短波長の可視光(青色光)や、可視光から分離できなかった紫外光が入射するため、他の波長域の光が入射する光変調素子より光劣化が発生しやすい。より具体的には、光変調素子として用いられる液晶パネルは、第1基板と第2基板との間に液晶層を備えており、液晶層に短波長の光が入射すると、光化学反応によって、液晶材料に劣化が発生しやすい。また、第1基板および第2基板に有機配向膜を形成すると、有機配向膜でも、短波長の光によって劣化が発生しやすい。そこで、有機配向膜に代えて、無機配向膜を用いた構成が提案されている(特許文献1参照)。しかしながら、かかる構成では、液晶材料の光劣化を抑制することができない。一方、短波長カットフィルター(ロングパスフィルター)によって光源から出射された光から紫外光といった短波長の光を除去してから光変調素子に入射させる構成が提案されている(特許文献2参照)。
特開2006−251701号公報 特開2003−107242号公報
しかしながら、特許文献2に記載の技術のように、短波長カットフィルターによって、紫外光といった短波長の光を除去した場合、青色光の一部もカットされてしまうため、各色光の強度バランスを別途、調整する必要がある。また、液晶材料の光劣化は、紫外光に限らず、青色光によっても発生するが、青色光による光劣化は、特許文献2に記載の技術では抑制できない。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、低波長用の光変調素子の光劣化を確実に抑制することのできる表示装置および光学ユニットを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る表示装置は、複数の光変調素子と、該複数の光変調素子から出射された光を合成して出射する合成光学系と、前記複数の光変調素子のうち、少なくとも最も短波長用の第1光変調素子から出射された光を短波長の光に変換して前記合成光学系に入射させる波長変換素子と、を有することを特徴とする。
また、本件の参考発明に係る光学ユニットは、複数の光変調素子と、該複数の光変調素子から出射された光を合成して出射する合成光学系と、前記複数の光変調素子のうち、少なくとも最も短波長用の第1光変調素子から出射された光を短波長の光に変換して前記合成光学系に入射させる波長変換素子と、を有することを特徴とする。
本発明では、複数の光変調素子で変調された光を合成光学系によって合成して画像を表示する。その際、最も短波長用の第1光変調素子から出射された光は、波長変換素子によって、短波長の光に変換された後、合成光学系に入射する。このため、短波長用の第1光変調素子において短波長の光を変調しなくても、短波長の光を合成光学系に入射させることができる。従って、短波長の光によって第1光学素子が劣化することを確実に抑制することができる。
本発明において、前記複数の光変調素子はいずれも、第1基板と第2基板との間に液晶層を備えた液晶パネルからなり、前記第1光変調素子は、入射した近赤外域の光を変調して出射し、前記波長変換素子は、前記第1光変調素子から出射された近赤外域の光を青色光に変換する構成を採用することができる。かかる構成によれば、第1変調素子には、近赤外域の光が入射し、かかる近赤外域の光は波長が長い。このため、第1変調素子を光劣化させずに、青色の変調光を得ることができる。
本発明において、前記複数の光変調素子には、前記第1光変調素子と、青色光より長波長の可視域の光を変調して出射する第2光変調素子とが含まれている構成を採用することができる。かかる構成によれば、第1変調素子を光劣化させずに、合成光学系によってカラー画像を生成することができる。
本発明において、前記第1光変調素子は、前記第2光変調素子より前記液晶パネルにおけるリタデーションが大であることが好ましい。かかる構成によれば、第1光変調素子に近赤外域の光を入射させた場合でも、光変調を適正に行うことができる。
本発明において、前記近赤外域の光および前記可視域の光を含む照明光を出射する照明装置と、前記照明光から前記近赤外域の光と前記可視域の光とを分離する色分離光学系と、を有することが好ましい。かかる構成によれば、複数の光変調素子で共通の照明装置から出射された光源光によってカラー画像を生成することができる。
本発明において、前記合成光学系によって合成した光を投射する投射光学系を有する構成を採用することができる。かかる構成の場合、直視型の表示装置に比して、光変調素子に強度が強い光が入射することになるが、その場合でも、第1光変調素子では光劣化が発生しにくい。
本発明を適用した投射型の表示装置の概略構成図である。 本発明を適用した投射型の表示装置に用いた光変調素子の説明図である。
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の説明で参照する図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめてある。
また、以下の説明では、互いに異なる波長域の光が供給される複数の光変調素子100として、赤色用の変調光、緑色用の変調光、青色用の変調光を生成する3つの光変調素子が用いられており、赤色光、緑色光、青色光において各々が対応する波長域は、638nm、520nm、450nmである。
また、以下の説明において、光変調素子に関し、共通の構成等を説明する際には光変調素子100とし、複数の光変調素子100の個々の構成を説明する際には、以下に示すように、
赤色用光変調素子100R
緑色用光変調素子100G
青色用光変調素子100B
R(赤色)、G(緑色)、B(青色)を付して説明する。
但し、以下に説明する形態において、青色用光変調素子100Bは、青色用の変調光を生成するが、青色用光変調素子100Bには、青色光が入射せず、青色光より長波長の光が入射する。本形態では、青色用光変調素子100Bには、波長が900nmの近赤外域の光が入射するので、近赤外光にはNIを付して説明する。
また、複数の光変調素子100のうち、最も短波長に対応する「第1光変調素子」は、青色用光変調素子100Bである。また、複数の光変調素子100のうち、青色光より長波長に対応する「第2変調素子」は、赤色用光変調素子100Rおよび緑色用光変調素子100Gの一方である。従って、以下の説明では、緑色用光変調素子100Gを「第2光変調素子」とし、赤色用光変調素子100Rを「第3光変調素子」とする。
[表示装置の構成例]
(概略構成)
図1は、本発明を適用した投射型の表示装置110の概略構成図である。図1に示す投射型の表示装置110は、透過型の液晶パネルを光変調素子100として用いた液晶プロジェクタであり、スクリーン等からなる被投射部材180に光を照射し、カラー画像を表示する。
投射型の表示装置110は、装置光軸Lに沿って、照明装置60と、照明装置60から出射された光が供給される複数の光変調素子100(赤色用光変調素子100R、緑色用光変調素子100G、青色用光変調素子100B)と、複数の光変調素子100から出射された光を合成して出射するクロスダイクロイックプリズムからなる合成光学系160と、合成光学系160により合成された光を投射する投射光学系170とを有している。また、表示装置110は、ダイクロイックミラー121、122を備えた色分離光学系120と、レンズ141、143、ミラー142、144を備えたリレー系140とを有している。
表示装置110においては、複数の光変調素子100および合成光学系160がユニットケース(図示せず)に保持された光学ユニット200が用いられており、かかる光学ユニット200は、複数の光変調素子100および合成光学系160の他に、波長変換素子130や、レンズ151、152、156、157およびミラー159等も有している。
(照明装置60の構成)
照明装置60では、装置光軸Lに沿って、光源部61、凹レンズ66、フライアイレンズ等のレンズアレイからなる第1インテグレーターレンズ62、フライアイレンズ等のレンズアレイからなる第2インテグレーターレンズ63、偏光変換素子64、およびコンデンサーレンズ65が順に配置されている。
本形態において、光源部61は、赤色光Rを出射するレーザーダイオード610R、緑色光Gを出射するレーザーダイオード610G、および近赤外光NIを出射するレーザーダイオード610NIを有している。このため、光源部61から出射される光源光には、赤色光R、緑色光Gおよび近赤外光NIが含まれている。
照明装置60において、第1インテグレーターレンズ62および第2インテグレーターレンズ63は、光源部61から出射された光の照度分布を均一化する。偏光変換素子64は、光源部61から出射された光を、例えばs偏光のような特定の振動方向を有する偏光にし、コンデンサーレンズ65は、偏光変換素子64から出射された光を平行光束化する。
(色分離光学系120の構成)
色分離光学系120において、ダイクロイックミラー121は、照明装置60から出射された光に含まれる赤色光Rおよび緑色光Gを透過し、近赤外光NIを反射する。ダイクロイックミラー122は、ダイクロイックミラー121を透過した赤色光Rおよび緑色光Gのうち、赤色光Rを透過し、緑色光Gを反射する。
(リレー系140の構成)
赤色光Rに対する装置光軸Lに沿っては、レンズ141、ミラー142、レンズ143、およびミラー144を備えたリレー系140が構成されており、赤色光Rは、リレー系140を介して光学ユニット200に設けられた赤色用光変調素子100R(光変調素子100)に供給される。
(赤色光R用の液晶ライトバルブ190Rの構成)
光学ユニット200において、赤色光Rの光路には、リレー系140を介して供給された赤色光Rを集光して平行光化するレンズ151と、画像信号に応じて赤色光Rを変調する液晶ライトバルブ190Rとが設けられている。液晶ライトバルブ190Rは、λ/2位相差板195c、第1偏光板195a、赤色用光変調素子100R、および第2偏光板195bを備えている。ここで、液晶ライトバルブ190Rに入射する赤色光Rはs偏光である。
λ/2位相差板195cは、液晶ライトバルブ190Rに入射したs偏光をp偏光に変換する光学素子である。第1偏光板195aは、s偏光を遮断してp偏光を透過させる光学素子である。赤色用光変調素子100Rは、p偏光を画像信号に応じた変調によってs偏光(中間調であれば円偏光又は楕円偏光)に変換する液晶パネルである。第2偏光板195bは、p偏光を遮断してs偏光を透過させる光学素子である。従って、液晶ライトバルブ190Rは、赤色用光変調素子100Rによって画像信号に応じて赤色光Rを変調し、変調した赤色光Rを合成光学系160に向けて出射する。
(緑色光G用の液晶ライトバルブ190Gの構成)
光学ユニット200において、緑色光Gの光路には、ダイクロイックミラー122で反射した緑色光Gを集光して平行光化するレンズ152と、画像信号に応じて緑色光Gを変調する液晶ライトバルブ190Gが設けられている。液晶ライトバルブ190Gは、第1偏光板196a、緑色用光変調素子100G、および第2偏光板196bを備えている。液晶ライトバルブ190Gに入射する緑色光Gはs偏光である。第1偏光板196aは、p偏光を遮断してs偏光を透過させる光学素子である。緑色用光変調素子100Gは、s偏光を画像信号に応じた変調によってp偏光(中間調であれば円偏光又は楕円偏光)に変換する液晶パネルである。第2偏光板196bは、s偏光を遮断してp偏光を透過させる光学素子である。従って、液晶ライトバルブ190Gは、緑色用光変調素子100Gによって画像信号に応じて緑色光Gを変調し、変調した緑色光Gを合成光学系160に向けて出射する。
(青色光B用の液晶ライトバルブ190Bの構成)
光学ユニット200において、青色光Bの光路には、まず、ダイクロイックミラー121で反射した近赤外光NIを画像信号に応じて変調する液晶ライトバルブ190Bが設けられている。液晶ライトバルブ190Bは、λ/2位相差板197c、第1偏光板197a、青色用光変調素子100B、および第2偏光板197bを備えている。ここで、液晶ライトバルブ190Bに入射する近赤外光NIはs偏光である。
λ/2位相差板197cは、液晶ライトバルブ190Bに入射したs偏光をp偏光に変換する光学素子である。第1偏光板197aは、s偏光を遮断してp偏光を透過させる光学素子である。青色用光変調素子100Bは、p偏光を画像信号に応じた変調によってs偏光(中間調であれば円偏光又は楕円偏光)に変換する液晶パネルである。第2偏光板197bは、p偏光を遮断してs偏光を透過させる光学素子である。従って、液晶ライトバルブ190Bは、青色用光変調素子100Bによって画像信号に応じて近赤外光NIを変調し、ミラー159に向けて出射する。従って、液晶ライトバルブ190Bから出射された光は、ミラー159で反射した後、レンズ157を介して合成光学系160に出射される。
ここで、λ/2位相差板197cは、近赤外光NIの波長に応じた構成を有しており、λ/2位相差板195cと異なる構成を有している。また、第1偏光板197aは、近赤外光NIの波長に応じた構成を有しており、第1偏光板195a、196aと異なる構成を有している。また、第2偏光板197bは、近赤外光NIの波長に応じた構成を有しており、第2偏光板195b、196bと異なる構成を有している。
さらに、青色用光変調素子100Bも、後述するように、近赤外光NIの波長に応じた構成を有しており、赤色用光変調素子100Rや緑色用光変調素子100Gと異なる構成を有している。
(波長変換素子130の構成)
本形態の表示装置110および光学ユニット200において、液晶ライトバルブ190Rとミラー159との間には、波長変換素子130およびレンズ156が順に配置されている。このため、液晶ライトバルブ190Bから出射された近赤外光NIは、波長変換素子130において波長変換された後、レンズ156で集光され、その後、ミラー159で反射し、レンズ157を介して合成光学系160に出射される。
ここで、波長変換素子130は、非線形光学結晶素子からなり、非線形光学結晶素子の入射端面から光が入射すると、波長変換されて波長が短くなったレーザー光が、その出射端面から出力される。このような非線形光学結晶素子としては、MgOをドープしたLiNbO3や、KTP(KTiPO4)、LBO(LiB3O)、BBO(β-BaB26)、CLBO(CsLiB610)等を用いることができる。
本形態において、波長変換素子130は、波長が900nmの近赤外光NIを基に、波長が450nm(青色光B)の第2高調波を発生させる。従って、波長変換素子130には近赤外光NIが入射するが、波長変換素子130は、青色光Bを合成光学系160に向けて出射する。
(合成光学系160の構成)
合成光学系160を構成するクロスダイクロイックプリズムは、2つのダイクロイック膜161、162をX字型に直交配置した光学素子である。ダイクロイック膜161は青色光Bを反射して緑色光Gを透過する膜であり、ダイクロイック膜162は赤色光Rを反射して緑色光Gを透過する膜である。従って、合成光学系160は、液晶ライトバルブ190R、190G、190Bで変調された光を合成し、投射光学系170に向けて出射する。投射光学系170は、投影レンズ(図示せず)を有しており、合成光学系160で合成された光をスクリーン等の被投射部材180に投射する。
(光変調素子100の構成)
図2は、本発明を適用した投射型の表示装置110に用いた光変調素子100の説明図である。図2(a)は、光変調素子100を各構成要素と共に第2基板の側から見た平面図であり、図2(b)は、そのH−H′断面図である。
図2に示すように、光変調素子100(赤色用光変調素子100R、緑色用光変調素子100G、および青色用光変調素子100B)では、第1基板10と第2基板20とが所定の隙間を介してシール材107によって貼り合わされており、シール材107は第2基板20の外縁に沿うように枠状に設けられている。かかる光変調素子100は、TN(Twisted Nematic)モードやVA(Vertical Alignment)モードの液晶パネルとして構成されている。シール材107は、光硬化樹脂や熱硬化性樹脂等からなる接着剤であり、両基板間の距離を所定値とするためのグラスファイバー、あるいはガラスビーズ等のギャップ材が配合されている。かかる構成の光変調素子100において、第1基板10と第2基板20との間では、シール材107によって囲まれた領域内に液晶層50が保持されている。液晶層50には、ビフェニル系液晶材料、フェニルシクロヘキサン系液晶材料、シクロヘキサン系液晶材料、フェニルピリジミン系液晶材料、エステル系液晶材料、ジオキサン系液晶材料等が用いられている。ここで、液晶層50では、上記の液晶材料を単独で用いることがある他、駆動電圧の低下、耐熱性、粘度等に関して要求される性能を満たすために複数の液晶材料をブレンドして用いることがある。
本形態において、第1基板10および第2基板20はいずれも四角形であり、光変調素子100の略中央には、表示領域10aが四角形の領域として設けられている。かかる形状に対応して、シール材107も略四角形に設けられ、シール材107の内周縁と表示領域10aの外周縁との間には、略四角形の周辺領域10bが額縁状に設けられている。第1基板10において、表示領域10aの外側では、第1基板10の一辺に沿ってデータ線駆動回路101および複数の端子102が形成されており、この一辺に隣接する他の辺に沿って走査線駆動回路104が形成されている。なお、端子102には、フレキシブル配線基板(図示せず)が接続されており、第1基板10には、フレキシブル配線基板を介して各種電位や各種信号が入力される。
第1基板10の液晶層50側の面において、表示領域10aには、画素トランジスター(図示せず)、および画素トランジスターに電気的に接続する画素電極9aがマトリクス状に形成されており、かかる画素電極9aの上層側には第1配向膜16が形成されている。第1配向膜16は、ポリイミド等の樹脂膜、あるいはシリコン酸化膜等の斜方蒸着膜からなる。本形態において、第1配向膜16は、SiOX(x<2)、SiO2、TiO2、MgO、Al23、In23、Sb23、Ta25等の斜方蒸着膜からなる無機配向膜である。なお、第1基板10の一方面側において、周辺領域10bには、画素電極9aと同時形成されたダミー画素電極9bが形成されている。
第2基板20の液晶層50側の面には共通電極21が形成されており、共通電極21の上層には第2配向膜26が形成されている。第2配向膜26は、第1配向膜16と同様、ポリイミド等の樹脂膜、あるいはシリコン酸化膜等の斜方蒸着膜からなる。本形態において、第2配向膜26は、SiOX(x<2)、SiO2、TiO2、MgO、Al23、In23、Sb23、Ta25等の斜方蒸着膜からなる無機配向膜である。第1配向膜16および第2配向膜26は、例えば、液晶層50に用いた誘電異方性が負のネマチック液晶化合物を第1基板10および第2基板20に対して86°程度のプレチルト角をもって配向させ、光変調素子100をノーマリブラックのVAモードとして動作させる。共通電極21は、第2基板20の略全面に形成されている。また、第2基板20の液晶層50側の面には、共通電極21の下層側に遮光層108が形成されている。本形態において、遮光層108は、表示領域10aの外周縁に沿って延在する額縁状に形成されており、見切りとして機能する。遮光層108の外周縁は、シール材107の内周縁との間に隙間を隔てた位置にあり、遮光層108とシール材107とは重なっていない。なお、第2基板20において、遮光層108は、隣り合う画素電極9aにより挟まれた領域と重なる領域等にも形成されることがある。
このように構成した光変調素子100において、第1基板10には、シール材107より外側において第2基板20の角部分と重なる領域に、第1基板10と第2基板20との間で電気的導通をとるための基板間導通用電極109が形成されている。かかる基板間導通用電極109には、導電粒子を含んだ基板間導通材109aが配置されており、第2基板20の共通電極21は、基板間導通材109aおよび基板間導通用電極109を介して、第1基板10側に電気的に接続されている。このため、共通電極21は、第1基板10の側から共通電位が印加されている。
シール材107は、略同一の幅寸法をもって第2基板20の外周縁に沿って設けられている。このため、シール材107は、略四角形である。但し、シール材107は、第2基板20の角部分と重なる領域では基板間導通用電極109を避けて内側を通るように設けられており、シール材107の角部分は略円弧状である。
かかる構成の光変調素子100において、画素電極9aおよび共通電極21をITO(Indium Tin Oxide)膜やIZO(Indium Zinc Oxide)膜等の透光性導電膜により形成すれば、透過型の光変調素子100を構成することができる。かかる透過型の光変調素子100では、第2基板20の側から入射した光が第1基板10を透過して出射される間に変調される。これに対して、画素電極9aおよび共通電極21のうち、例えば、共通電極21を透光性導電膜により形成し、画素電極9aをアルミニウム膜等の反射性導電膜により形成すれば、反射型の光変調素子100を構成することができる。反射型の光変調素子100では、第2基板20の側から入射した光が第1基板10で反射して出射される間に変調される。
(青色用光変調素子100Bの構成)
図1に示す表示装置110において、赤色用光変調素子100Rおよび緑色用光変調素子100Gは各々、波長が638nmの赤色光(R)および波長が520nmの緑色光(G)等の可視域の光を変調する。これに対して、青色用光変調素子100Bは、波長が900nmの近赤外光(NI)を変調し、変調する光の波長が赤色用光変調素子100Rおよび緑色用光変調素子100Gと大きく相違している。
そこで、本形態では、赤色用光変調素子100Rおよび緑色用光変調素子100Gには、リタデーションΔn・dが同一の液晶パネルが用いられ、青色用光変調素子100Bには、赤色用光変調素子100Rおよび緑色用光変調素子100GよりリタデーションΔn・dが大きな液晶パネルが用いられている。Δnは屈折率異方性であり、dは液晶層50の層厚である。従って、本形態では、青色用光変調素子100Bには、赤色用光変調素子100Rおよび緑色用光変調素子100Gより、第1基板10と第2基板20との間隔(液晶層50の層厚)が大きな液晶パネルが用いられている。例えば、赤色用光変調素子100Rおよび緑色用光変調素子100Gでは、液晶層50の層厚が2.6μmの液晶パネルが用いられ、青色用光変調素子100Bでは、液晶層50の層厚が3.6μm〜4.5μmの液晶パネルが用いられている。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の表示装置110および光学ユニット200では、複数の光変調素子100で変調された光を合成光学系160によって合成して画像を表示する。その際、最も短波長用の青色用光変調素子100B(第1光変調素子)から出射された光は、波長変換素子130によって、短波長の青色光Bに変換された後、合成光学系160に入射する。このため、青色用光変調素子100Bによって短波長の青色光Bを変調しなくても、短波長の青色光Bが合成光学系160に入射する。従って、青色用光変調素子100Bの液晶層50に用いた液晶材料が青色光Bによって劣化することを確実に抑制することができる。また、液晶ライトバルブ190Bに用いたλ/2位相差板197c、第1偏光板197aおよび第2偏光板197bの光劣化を防止することもできる。
特に本形態の表示装置110は、合成光学系160によって合成した光を投射光学系170によって投射するため、直視型の表示装置に比して、光変調素子100に強度が強い光が入射することになるが、その場合でも、青色用光変調素子100Bによって短波長の青色光Bを変調しなくてもよいので、青色用光変調素子100Bの液晶層50に用いた液晶材料等が青色光Bによって劣化することを確実に抑制することができる。
また、本形態では、青色用光変調素子100Bによって、波長が900nmの近赤外光NIを変調するため、青色用光変調素子100Bによって変調された近赤外光NIを基に、波長変換素子130が、波長が450nm(青色光B)の第2高調波を発生させる性質を利用することができる。
また、青色用光変調素子100Bには、緑色用光変調素子100G(第2光変調素子)および赤色用光変調素子100R(第3光変調素子)よりリタデーションΔn・dが大きな液晶パネルが用いられている。このため、青色用光変調素子100Bに近赤外光NIを入射させた場合でも、光変調を適正に行うことができる。
さらに、本形態では、近赤外光NIおよび可視域の光(赤色光Rおよび緑色光G)を含む照明光を出射する照明装置60と、照明光から近赤外光NIおよび可視域の光(赤色光Rおよび緑色光G)を分離する色分離光学系120とが用いられている。このため、複数の光変調素子100で共通の照明装置60から出射された光源光によってカラー画像を生成することができる。
[他の実施の形態]
上記実施の形態では、光源部61は、赤色光Rを出射するレーザーダイオード610R、緑色光Gを出射するレーザーダイオード610G、および近赤外光NIを出射するレーザーダイオード610NIを用いたが、UHPランプ(Ultra-High-Performance lamp)から出射された赤色光Rおよび緑色光Gと、レーザーダイオード610NIから出射された近赤外光NIとを光源光として利用してもよい。また。赤色光Rや緑色光Gは、青色レーザーダイオードと蛍光体を組み合わせ、青色レーザー光を励起光として、蛍光体に照射し、Y(イエロー)光として出射された光を利用してもよい。
上記実施の形態では、色分離光学系120によって、照明装置60から出射された照明光から近赤外光NIおよび可視域の光(赤色光Rおよび緑色光G)を分離する構成を採用したが、赤色用の光源部から出射された赤色光Rを赤色用光変調素子100Rに入射させ、緑色用の光源部から出射された緑色光Gを緑色用光変調素子100Gに入射させ、青色用の光源部から出射された近赤外光NIを青色用光変調素子100Bに入射させてもよい。
上記実施の形態では、赤色光R、緑色光G、青色光Bの3つの光変調素子100を用いた例を説明したが、異なる色に対応する2つの光変調素子100や、4つ以上の光変調素子100を用いた場合に本発明を適用してもよい。
上記実施の形態では、投射型の表示装置として、透過型の光変調素子100を用いた例を説明したが、反射型の光変調素子100を用いた投射型の表示装置に本発明を適用してもよい。
9a・・画素電極、10・・第1基板、20・・第2基板、21・・共通電極、50・・液晶層、60・・照明装置、61・・光源部、100・・光変調素子、100B・・青色用光変調素子(第1光変調素子)、100G・・緑色用光変調素子(第2光変調素子)、100R・・赤色用光変調素子(第3光変調素子)、110・・表示装置、120・・色分離光学系、130・・波長変換素子、160・・合成光学系、170・・投射光学系、180・・被投射部材、190R、190G、190B・・液晶ライトバルブ、200・・光学ユニット、610G、610NI、610R・・レーザーダイオード、L・・装置光軸、B・・青色光、G・・緑色光、NI・・近赤外光、R・・赤色光

Claims (5)

  1. 第1基板と第2基板との間に液晶層を備えた複数の液晶パネルと、
    該複数の液晶パネルから出射された光を合成して出射する合成光学系と、
    前記複数の液晶パネルのうち、青色用の液晶パネルから出射された光を短波長の光に変換して前記合成光学系に入射させる波長変換素子と、を有し、
    前記青色用の液晶パネルは、入射した近赤外域の光を変調して出射し、
    前記波長変換素子は、前記青色用の液晶パネルから出射された近赤外域の光を青色光に変換することを特徴とする表示装置。
  2. 前記複数の液晶パネルには、前記青色用の液晶パネルと、青色光より長波長の可視域の光を変調して出射する緑色用の液晶パネルとが含まれていることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記青色用の液晶パネルは、前記緑色用の液晶パネルよりリタデーションが大であることを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記近赤外域の光および前記可視域の光を含む照明光を出射する照明装置と、前記照明光から前記近赤外域の光と前記可視域の光とを分離する色分離光学系と、を有することを特徴とする請求項2または3に記載の表示装置。
  5. 前記合成光学系によって合成した光を投射する投射光学系を有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の表示装置。
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