JP2008170764A - 液晶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】3板式カラー液晶プロジェクタ等の液晶装置において、例えば、表示画像の輝度を高める。
【解決手段】液晶装置は、第1液晶層(50R)を有し、第1色光(R)を変調する第1液晶パネル(100R)と、第2液晶層(50G)を有し、第2色光(G)を変調する第2液晶パネル(100G)と、第3液晶層(50B)を有し、第3色光(B)を変調する第3液晶パネル(100B)とを備える。第1液晶層は、第1色光に対する透過率が、第2及び第3色光の各々に対する透過率よりも高くなるリタデーション値を有し、第2液晶層は、第2色光に対する透過率が、第1及び第3色光の各々に対する透過率よりも高くなるリタデーション値を有し、第3液晶層は、第3色光に対する透過率が、第1及び第2色光の各々に対する第3液晶層を透過する透過率よりも高くなるリタデーション値を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、例えば赤色光、緑色光及び青色光の各々を変調する3枚の液晶ライトバルブが用いられてなる3板式カラー液晶プロジェクタ等の液晶装置の技術分野に関する。
この種の液晶装置の一例である3板式カラー液晶プロジェクタでは、例えば赤色光、緑色光及び青色光の各々を変調する3枚の液晶ライトバルブを備えており、各液晶ライトバルブで変調された光を光学系で合成することによって、カラー画像がスクリーン等の投射面に投影される。各液晶ライトバルブは、一対の基板間に液晶層を挟持してなる液晶パネルとして構成され、液晶層を駆動することによって入射光を変調する。
このような液晶プロジェクタに関して、例えば特許文献1では、光源から出射された光をP偏光及びS偏光成分のうち一方の成分のみを有するように変換する光学系を設けて、この一方の成分のみを液晶パネルに入射させることによって、表示画像の輝度を高める技術が開示されている。
特開平5−34639号公報
上述したような液晶プロジェクタに用いられる液晶ライトバルブは、通常、変調すべき光に応じて相互に異なる設計がなされるのではなく、共通の構造を有している場合が多い。
しかしながら、共通の構造を有する液晶ライトバルブを用いて、相互に異なる波長を有する赤色光、緑色光及び青色光の各々を変調した場合、各液晶ライトバルブの液晶層における光透過率を高めることができないという技術的問題点が生じる。より具体的には、液晶層に入射する入射光の透過率は、入射光の波長に応じて相互に異なる。従って、赤色光、緑色光及び青色光の各々を変調する3枚の液晶ライトバルブの各々における液晶層が相互に共通である場合、各液晶ライトバルブにおける光透過率を最も高くすることができなくなり、液晶プロジェクタの表示性能を高めることが困難となる。
本発明は、例えば上述した問題点に鑑みなされたものであり、例えば、表示性能が高められた3板式カラー液晶プロジェクタ等の液晶装置を提供することを課題とする。
本発明の液晶装置は上記課題を解決するために、互いに異なる第1、第2及び第3色光を出射する光源部と、第1液晶層を有し、前記第1色光を変調して第1変調光として出射する第1液晶パネルと、第2液晶層を有し、前記第2色光を変調して第2変調光として出射する第2液晶パネルと、第3液晶層を有し、前記第3色光を変調して第3変調光として出射する第3液晶パネルと、前記第1、第2及び第3変調光を合成する光合成光学系とを備え、前記第1液晶層は、前記第1色光が前記第1液晶層を透過する透過率が、前記第2及び前記第3色光の各々が前記第1液晶層を透過する透過率よりも高くなるリタデーション値を有し、前記第2液晶層は、前記第2色光が前記第2液晶層を透過する透過率が、前記第1及び前記第3色光の各々が前記第2液晶層を透過する透過率よりも高くなるリタデーション値を有し、前記第3液晶層は、前記第3色光が前記第3液晶層を透過する透過率が、前記第1及び前記第2色光の各々が前記第3液晶層を透過する透過率よりも高くなるリタデーション値を有する。
本発明の液晶装置は、例えば、液晶プロジェクタ等の投写型表示装置であり、第1、第2及び第3液晶パネルは、液晶プロジェクタ等の投写型表示装置に用いられる液晶ライトバルブである。光源部は、典型的には、例えばハロゲンランプ等の白色光源と該白色光源から出射された白色光を例えば赤色光、緑色光及び青色光等の互いに異なる3つの色光である第1、第2及び第3色光に分離する色分離手段とを含んで構成され、第1、第2及び第3色光を出射する。尚、光源部は、第1、第2及び第3色光の各々を単色光として出射する3つの光源を含んで構成されてもよい。第1色光は、第1液晶層を有する第1液晶パネルによって変調されて、第1液晶パネルから第1変調光として出射され、第2色光は、第2液晶層を有する第2液晶パネルによって変調されて、第2液晶パネルから第2変調光として出射され、第3色光は、第3液晶層を有する第3液晶パネルよって変調されて、第3液晶パネルから第3変調光として出射される。第1、第2及び第3変調光が、光合成光学系によって合成された後、例えば、スクリーン等の投射面に投射されることにより、投射面に画像が表示される。
本発明では特に、第1液晶層は、第1色光が第1液晶層を透過する透過率が、第2及び第3色光の各々が第1液晶層を透過する透過率よりも高くなるリタデーション値を有し、第2液晶層は、第2色光が第2液晶層を透過する透過率が、第1及び第3色光の各々が第2液晶層を透過する透過率よりも高くなるリタデーション値を有し、第3液晶層は、第3色光が第3液晶層を透過する透過率が、第1及び第2色光の各々が第3液晶層を透過する透過率よりも高くなるリタデーション値を有する。ここで「リタデーション値」とは、屈折率異方性(即ち、光学軸方向の屈折率と該光学軸方向に垂直な方向の屈折率との屈折率差)(Δn)と、液晶層の層厚(d)との積(Δn・d)で定義され、屈折率異方性は、液晶層を構成する液晶の種類によって決まる。
即ち、第1、第2及び第3液晶層の各々が互いに異なるリタデーション値を有しており、例えば、第1、第2及び第3液晶パネルの各々は、変調すべき光の波長に応じて、液晶層の透過率が最も高くなるように、液晶層のリタデーション値が設定されている。
典型的には、第1、第2及び第3液晶層の各々は互いに同じ種類の液晶から構成され(即ち、第1、第2及び第3液晶層は互いに同じ屈折率異方性を有するように構成され)、且つ、第1液晶層の層厚は、第1液晶パネルが変調すべき第1色光に対する第1液晶層の透過率が、第1液晶パネルが変調する必要のない第2及び第3色光に対する第1液晶層の透過率よりも高くなるように設定され、第2液晶層の層厚は、第2液晶パネルが変調すべき第2色光に対する第2液晶層の透過率が、第2液晶パネルが変調する必要のない第1及び第3色光に対する第2液晶層の透過率よりも高くなるように設定され、第3液晶層の層厚は、第3液晶パネルが変調すべき第3色光に対する第3液晶層の透過率が、第3液晶パネルが変調する必要のない第1及び第2色光に対する第3液晶層の透過率よりも高くなるように設定される。尚、ここで「第1、第2及び第3液晶層の各々は互いに同じ種類の液晶から構成される」には、第1、第2及び第3液晶層の各々が互いに同一の一種類の液晶のみから構成される場合のみならず、第1、第2及び第3液晶層の各々が互いに同一の複数種類の液晶を互いに同一の割合で混合した液晶から構成される場合が含まれる趣旨である。
或いは、例えば、第1、第2及び第3液晶層の各々は互いに同じ層厚を有するように構成され、且つ、第1液晶層は、第1液晶パネルが変調すべき第1色光に対する第1液晶層の透過率が、第1液晶パネルが変調する必要のない第2及び第3色光に対する第1液晶層の透過率よりも高くなる屈折率異方性を有する液晶から構成され、第2液晶層は、第2液晶パネルが変調すべき第2色光に対する第2液晶層の透過率が、第2液晶パネルが変調する必要のない第1及び第3色光に対する第2液晶層の透過率よりも高くなる屈折率異方性を有する液晶から構成され、第3液晶層は、第3液晶パネルが変調すべき第3色光に対する第3液晶層の透過率が、第3液晶パネルが変調する必要のない第1及び第2色光に対する第3液晶層の透過率よりも高くなる屈折率異方性を有する液晶から構成される。
よって、仮に、第1、第2及び第3液晶層が互いに同じ種類の液晶から構成されると共に互いに同じ層厚を有する場合など、第1、第2及び第3液晶層が互いに同じリタデーション値を有する場合に生じ得る、光の利用効率の無駄を回避できる。即ち、仮に、第1、第2及び第3液晶層が互いに同じリタデーション値を有する場合には、第1、第2及び第3液晶層の各々の第1、第2及び第3色光に対する透過率の全てを高めることが光学原理的に不可能であるために、光の利用効率に無駄が生じ易い。しかるに本発明では、上述したように、第1、第2及び第3液晶層の各々が互いに異なるリタデーション値を有しており、例えば、第1、第2及び第3液晶パネルの各々は、変調すべき光の波長に応じて、液晶層の透過率が最も高くなるように(言い換えれば、各液晶パネルから出射される第1、第2及び第3変調光の各々の強度が最も大きくなるように)、液晶層のリタデーション値が設定されている。よって、第1、第2及び第3液晶パネルの各々における光利用効率を高めることができる。従って、本発明に係る液晶装置によれば、例えば高い輝度を有する、高品位な画像を表示することが可能となる。
以上説明したように、本発明に係る液晶装置によれば、第1、第2及び第3液晶パネルの各々によって変調される第1、第2及び第3色光の透過率を高めることができ、例えば高い輝度を有する、高品位な画像を表示することが可能となる。
本発明の液晶装置の一態様では、前記第1、第2及び第3液晶層は、互いに同じ屈折率異方性を有すると共に互いに異なる層厚を有する。
この態様によれば、第1、第2及び第3液晶層は、互いに同じ種類の液晶から構成されることで、互いに同じ屈折率異方性を有する。更に、第1、第2及び第3液晶層の各々は、変調すべき光の波長に応じて、各液晶層の透過率が最も高くなるように、層厚が設定されており、互いに異なる層厚を有する。よって、第1、第2及び第3液晶層を互いに同じ種類の液晶から構成し、各液晶層の層厚を調整することで透過率を容易に向上させることができる。
本発明の液晶装置の他の態様では、前記第1、第2及び第3液晶層は、互いに同じ層厚を有すると共に互いに異なる屈折率異方性を有する。
この態様によれば、第1、第2及び第3液晶層は、互いに同じ層厚を有する。更に、第1、第2及び第3液晶層の各々は、変調すべき光の波長に応じて、各液晶層の透過率が最も高くなるように、屈折率異方性が設定されており、互いに異なる屈折率異方性を有する(即ち、第1、第2及び第3液晶層の各々は、変調すべき光の波長に応じて、各液晶層の透過率が最も高くなるような液晶から構成される)。よって、第1、第2及び第3液晶層を互いに同じ層厚を有するように構成し、各液晶層を構成する液晶の種類を選択することで透過率を容易に向上させることができる。
本発明の液晶装置の他の態様では、前記第1色光は、赤色光であり、前記第2色光は、緑色光であり、前記第3色光は、青色光である。
この態様によれば、第1、第2及び第3液晶パネルの各々によって、赤色光、緑色光及び青色光の各々を変調できるため、これら3種の色光を光合成光学系によって合成することで、カラー画像を表示できる。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施するための最良の形態から明らかにされる。
以下では、本発明の実施形態について図を参照しつつ説明する。以下の実施形態では、本発明の液晶装置の一例である3板式の液晶プロジェクタを例にとる。
<第1実施形態>
先ず、本実施形態に係る液晶プロジェクタの構成について、図1を参照して説明する。尚、ここでは、本実施形態に係る液晶プロジェクタの光学ユニットに組み込まれている光学系を中心に説明する。
図1は、本実施形態に係る液晶プロジェクタの図式的断面図である。
図1において、本実施形態に係る液晶プロジェクタ1100は、本発明に係る「第1液晶パネル」、「第2液晶パネル」及び「第3液晶パネル」のそれぞれ一例ある液晶パネル100R、100G及び100Bが3枚一組で用いられてなる3板式カラー液晶プロジェクタとして構築されている。
液晶プロジェクタ1100は、ランプユニット1102と、液晶パネル100R、1100G及び100Bとを備えている。
液晶プロジェクタ1100では、メタルハライドランプ、ハロゲンランプ等の白色光源であるランプユニット1102から投射光が発せられると、ライトガイド1104内に配置された4枚のミラー1106及び2枚のダイクロイックミラー1108によって、RGBの3原色に対応する光成分R、G及びB(即ち、赤色光R、緑色光G及び青色光B)に分けられ、各色光は、各々対応する液晶パネル100R、100G及び100Bに入射される。尚、ランプユニット1102、4枚のミラー1106及びダイクロイックミラー1108は、本発明に係る「光源部」の一例を構成している。また、赤色光R、緑色光G及び青色光Bは、本発明に係る「第1色光」、「第2色光」及び「第3色光」のそれぞれ一例である。
液晶パネル100R、100G及び100Bの各々は、後に詳細に説明するが、一対の基板間に液晶層が挟持されてなり、液晶層に印加される駆動電圧に応じて入射される光を変調するライトバルブとして機能する。液晶パネル100Rは、赤色光Rを変調する赤色光用液晶ライトバルブとして設けられており、液晶パネル100Gは、緑色光Gを変調する緑色光用液晶ライトバルブとして設けられており、液晶パネル100Bは、青色光Bを変調する青色光用液晶ライトバルブとして設けられている。
尚、本実施形態では、液晶パネル100R、100G及び100Bは、一対の基板のうち一方の基板側から入射光が入射され他方の基板側から出射光を出射する透過型液晶パネルとして構成されているが、一対の基板のうち一方の基板側から入射光が入射され該一方の基板側から出射光を出射する反射型液晶パネルとして構成してもよい。
液晶パネル100R、100G及び100Bにより夫々変調された3原色に対応する光成分R、G及びBは、本発明に係る「光合成光学系」の一例としてのダイクロイックプリズム1112により再度合成された後、投射レンズ1114を介してスクリーンにカラー画像として投射される。
液晶プロジェクタ1100は、各液晶パネルが有する液晶層が互いに同じ種類の液晶から構成されると共に、各液晶パネルが有する液晶層の層厚が当該液晶パネルによって変調すべき光の波長(即ち、各色光)に応じて、透過率が最も高くなる層厚に近い値、或いは最も透過率が高くなる層厚に設定されている点に特徴を有している。
次に、上述した3枚の液晶パネルの具体的な構成について、図2から図4を参照して説明する。尚、各液晶パネルの構造上の相違点は液晶層の層厚のみであるため、以下では、赤色光用液晶ライトバルブとして機能する液晶パネル100Rを例に挙げて液晶パネルの具体的な構成を説明する。
先ず、液晶パネルの全体構成について、図2及び図3を参照して説明する。
図2は、TFTアレイ基板をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の側から見た液晶パネルの平面図である。図3は、図2のIII−III´断面図である。
尚、液晶パネル100Rは、駆動回路内蔵型のTFTアクティブマトリクス駆動方式の液晶パネルである。
図2及び図3において、液晶パネル100Rでは、TFTアレイ基板10と対向基板20とが対向配置されている。TFTアレイ基板10と対向基板20との間に液晶層50Rが封入されており、TFTアレイ基板10と対向基板20とは、複数の画素が配置された画素領域10aの周囲に位置するシール領域に設けられたシール材52により相互に接着されている。
シール材52は、両基板を貼り合わせるための、例えば紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂等からなり、製造プロセスにおいてTFTアレイ基板10上に塗布された後、紫外線照射、加熱等により硬化させられたものである。また、シール材52中には、TFTアレイ基板10と対向基板20との間隔(即ち、基板間ギャップ)、言い換えれば、液晶層50Rの層厚TRを所定値とするためのグラスファイバ或いはガラスビーズ等のギャップ材が散布されている。即ち、液晶パネル100Rは、液晶プロジェクタのライトバルブ用として小型で拡大表示を行うのに適している。尚、液晶層50Rは、本発明に係る「第1液晶層」の一例であり、液晶パネル100G及び100Bの各々が備える液晶層50G及び50Bの各々が、本発明に係る「第2液晶層」及び「第3液晶層」のそれぞれ一例である。また、後に詳細に説明するが、本実施形態では、液晶パネル100R、100G及び100Bの各々の層厚TR、TG及びTBは互いに異なっている。
シール材52が配置されたシール領域の内側に並行して、画素領域10aの額縁領域を規定する遮光性の額縁遮光膜53が、対向基板20側に設けられている。但し、このような額縁遮光膜53の一部又は全部は、TFTアレイ基板10側に内蔵遮光膜として設けられてもよい。
画素領域10aの周辺に広がる周辺領域のうち、シール材52が配置されたシール領域の外側に位置する領域には、データ線駆動回路101及び外部回路接続端子102がTFTアレイ基板10の一辺に沿って設けられている。この一辺に沿ったシール領域よりも内側に、サンプリング回路7が額縁遮光膜53に覆われるようにして設けられている。また、走査線駆動回路104は、この一辺に隣接する2辺に沿い、且つ、前記額縁遮光膜53に覆われるようにして設けられている。
また、TFTアレイ基板10上には、対向基板20の4つのコーナー部に対向する領域に、両基板間を上下導通材107で接続するための上下導通端子106が配置されている。これらにより、TFTアレイ基板10と対向基板20との間で電気的な導通をとることができる。
TFTアレイ基板10上には、外部回接続端子102と、データ線駆動回路101、走査線駆動回路104、上下導通端子106等とを電気的に接続するための引回配線90が形成されている。
図3において、TFTアレイ基板10上には、画素スイッチング用のTFTや走査線、データ線等の配線が形成された後の画素電極9a上に、図示しない配向膜が形成されている。他方、対向基板20上には、対向電極21の他、格子状又はストライプ状の遮光膜23、更には最上層部分に図示しない配向膜が形成されている。また、液晶層50Rは、例えば一種又は数種類のネマティック液晶を混合した液晶からなり、これら一対の配向膜間で、所定の配向状態をとる。
尚、図2及び図3に示したTFTアレイ基板10上には、これらのデータ線駆動回路101、走査線駆動回路104等に加えて、複数のデータ線に所定電圧レベルのプリチャージ信号を画像信号に先行して各々供給するプリチャージ回路、製造途中や出荷時の当該電気光学装置の品質、欠陥等を検査するための検査回路等を形成してもよい。
次に、以上の如く構成された液晶パネルにおける回路構成及び動作について、図4を参照して説明する。
図4は、本実施形態に係る液晶パネルの画素領域にマトリクス状に形成された複数の画素部における各種素子、配線等の等価回路図である。
図4において、液晶パネル100Rの画素領域10aにマトリクス状に形成された複数の画素部には夫々、画素電極9aと当該画素電極9aに印加される電圧をスイッチング制御するためのTFT30とが形成されており、画像信号が供給されるデータ線6aが当該TFT30のソースに電気的に接続されている。データ線6aに書き込む画像信号VS1、VS2、・・・、VSnは、この順に線順次に供給しても構わないし、相隣接する複数のデータ線6a同士に対して、グループ毎に供給するようにしてもよい。
また、TFT30のゲートにゲート電極3aが電気的に接続されており、所定のタイミングで、走査線11a及びゲート電極3aにパルス的に走査信号G1、G2、・・・、Gmを、この順に線順次で印加するように構成されている。画素電極9aは、TFT30のドレインに電気的に接続されており、スイッチング素子であるTFT30を一定期間だけそのスイッチを閉じることにより、データ線6aから供給される画像信号S1、S2、・・・、Snを所定のタイミングで書き込む。
画素電極9aを介して液晶層50Rに書き込まれた所定レベルの画像信号VS1、VS2、・・・、VSnは、対向基板20に形成された対向電極21との間で一定期間保持される。液晶層50Rを構成する液晶は、印加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能とする。ノーマリーホワイトモードであれば、各画素の単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が減少し、ノーマリーブラックモードであれば、各画素の単位で印加された電圧に応じて入射光に対する透過率が増加され、全体として液晶パネル100Rからは画像信号に応じたコントラストをもつ光が出射する。
ここで保持された画像信号がリークするのを防ぐために、画素電極9aと対向電極21との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量70が付加されている。この蓄積容量70は、走査線11aに並んで設けられ、固定電位側容量電極を含むとともに定電位に固定された容量電極400を含んでいる。
本実施形態では特に、液晶パネル100R、100G及び100Bにおける液晶層50R、50G及び50Bの各々は、互いに異なるリタデーション値を有しており、液晶パネル100R、100G及び100Bの各々は、変調すべき光の波長に応じて、液晶層50R、50G及び50Bの透過率が最も高くなるように、液晶層50R、50G及び50Bのリタデーション値がそれぞれ独立して或いは別個に設定されている。
よって、仮に、液晶層50R、50G及び50Bが互いに同じ種類の液晶から構成されると共に互いに同じ層厚を有する場合など、液晶層50R、50G及び50Bが互いに同じリタデーション値を有する場合に生じ得る、光の利用効率の無駄を回避できる。尚、この種の3板式の液晶プロジェクタにおいてライトバルブとして用いられる3枚の液晶パネルの各々は、通常、共通の工程によって形成された共通の構造を有する液晶パネルから選択されることが多いため、各液晶パネルが有する液晶層は互いに同じ種類の液晶から構成されると共に、各液晶層の層厚も相互に同じ層厚である場合が多い。この場合には、3枚の液晶パネルの全てにおいて変調すべき光に対する透過率を最も高くすることが根本的に或いは原理的にできず、光の利用効率に無駄が生じてしまう。
従って、本実施形態に係る液晶プロジェクタ1100によれば、液晶パネル100R、100G及び100Bの各々によって変調される赤色光R、緑色光G及び青色光Bの透過率を高めることができ、明るい画像を表示できる。
次に、本実施形態に係る液晶プロジェクタに用いられる3枚の液晶パネルがそれぞれ有する液晶層の層厚について、図5を参照して詳細に説明する。
図5は、本願発明者が行ったシミュレーション結果を示したグラフであって、液晶層の層厚に対する透過光強度の変化を計算したシミュレーション結果を示したグラフである。ここでは、液晶層の屈折率異方性(Δn)が0.152の場合を例にとり、赤色光R、緑色光G及び青色光Bの各々に関する透過光強度(I)をシミュレーションした。また、赤色光Rが有する波長を700.0nmとして、緑色光Gが有する波長を546.1nmとして、及び青色光Bが有する波長435.8nmとしてシミュレーションした。尚、透過強度(I)は、リタデーション値(Δn・d)を入射光の半波長(λ/2)で割った値の関数f(2Δn・d/λ)としてシミュレーションした。
図5において、データLRは、液晶層の層厚(d)に対する赤色光Rの透過光強度(I)を示している。データLGは、液晶層の層厚に対する緑色光Gの透過光強度を示している。データLBは、液晶層の層厚に対する青色光Bの透過光強度を示している。ここで、透過光強度は、入射光が液晶層を透過した後に出射される出射光の強度であり、液晶層の入射光に対する透過率に比例する。
図5中、データLR、LG及びLBに示されるように、赤色光R、緑色光G及び青色光Bの各々が液晶層を透過する透過光強度(言い換えれば、赤色光R、緑色光G及び青色光Bの各々が液晶層を透過する透過率)は、液晶層の層厚に関して一様ではなく、各波長の光についてそれぞれ最も大きな透過光強度(或いは最も高い透過率)となる層厚の範囲が相互に異なっている。より具体的には、データLR、LG及びLBに示されるように、赤色光Rは、液晶層の層厚が約3.6〜4.4umの範囲内である場合には、液晶層の層厚が約3.6〜4.4umの範囲外である場合と比べて透過光強度が大きく、且つ、緑色光G及び青色光Bの各々の透過光強度よりも大きい。更に、緑色光Gは、液晶層の層厚が約2.9〜3.4umの範囲内である場合には、液晶層の層厚が約2.9〜3.4umの範囲外である場合と比べて透過光強度が大きく、且つ、赤色光R及び青色光Bの各々の透過光強度よりも大きい。加えて、青色光Bは、液晶層の層厚が約2.2〜2.7umの範囲内である場合には、液晶層の層厚が約2.2〜2.7umの範囲外である場合と比べて透過光強度が大きく、且つ、赤色光R及び緑色光Gの各々の透過光強度よりも大きい。つまり、データLR、LG及びLBは、液晶層の赤色光Rに対する透過率が、液晶層の層厚が約3.6〜4.4umの範囲内(言い換えれば、液晶層のリタデーション値が約0.55〜0.67umの範囲内)である場合には、液晶層の層厚が約3.6〜4.4umの範囲外である場合と比べて高く、且つ、液晶層の緑色光G及び青色光Bの各々に対する透過率よりも高いことを示している。更に、データLR、LG及びLBは、液晶層の緑色光Gに対する透過率が、液晶層の層厚が約2.9〜3.4umの範囲内(言い換えれば、液晶層のリタデーション値が約0.44〜0.52umの範囲内)である場合には、液晶層の層厚が約2.9〜3.4umの範囲外である場合と比べて高く、且つ、液晶層の赤色光R及び青色光Bの各々に対する透過率よりも高いことを示している。加えて、データLR、LG及びLBは、液晶層の青色光Bに対する透過率が、液晶層の層厚が約2.2〜2.7umの範囲内(言い換えれば、液晶層のリタデーション値が約0.33〜0.41umの範囲内)である場合には、液晶層の層厚が約2.2〜2.7umの範囲外である場合と比べて高く、且つ、液晶層の赤色光R及び緑色光Gの各々に対する透過率よりも高いことを示している。
従って、液晶パネル100R、100G及び100Bの液晶層として屈折率異方性が0.152である液晶を採用した場合、上述した各範囲内に各液晶層50R、50G及び50Bの層厚を設定すること(即ち、液晶層50Rの層厚TRを約3.6〜4.4umの範囲内、より好ましくは赤色光Rに対する透過光強度が最大値となる4.0um付近に設定し、液晶層50Gの層厚TGを約2.9〜3.4umの範囲内、より好ましくは緑色光Gに対する透過光強度が最大値となる3.1um付近に設定し、液晶層50Bの層厚TBを約2.2〜2.7umの範囲内、より好ましくは青色光Bに対する透過光強度が最大値となる2.5um付近に設定すること、言い換えれば、液晶層50Rのリタデーション値を約0.55〜0.67umの範囲内、液晶層50Gのリタデーション値を約0.44〜0.52umの範囲内、液晶層50Bのリタデーション値を約0.33〜0.41umの範囲内に設定すること)によって、赤色光R、緑色光G及び青色光Bの各々の透過率を高めることができ、仮に各液晶パネル100R、100G及び100Bが互いに同じ層厚を有する液晶層を有している場合に比べて、液晶プロジェクタ1100の表示性能を向上させることが可能である。
このように、本実施形態に係る液晶プロジェクタ1100によれば、各液晶パネルを製造する製造プロセスにおいて、最適な層厚を有するように液晶層の形成条件(言い換えれば、TFTアレイ基板10と対向基板20との基板間ギャップ)をそれぞれ変更するだけで透過率が高められた液晶パネルを製造でき、且つこれら液晶パネルをライトバルブとして用いて高品位の画像を表示可能なプロジェクタを提供できる。
尚、本実施形態では、液晶層50R、50G及び50Bを構成する液晶として互いに同じ屈折率異方性を有する液晶を採用すると共に、液晶層50R、50G及び50Bの各々の変調すべき光に対する透過率が大きくなるリタデーション値を有するように、各層厚をそれぞれ別個に設定したが、液晶層50R、50G及び50Bを互いに同じ層厚を有するように構成すると共に、各液晶層を構成する液晶として、各液晶層の変調すべき光に対する透過率が大きくなるように、互いに異なる屈折率異方性を有する液晶を採用してもよい。即ち、例えば、液晶層50R、50G及び50Bの各々の層厚TR、TG及びTBのいずれも3.1umとし、液晶層50Rを屈折率異方性が約0.177〜0.216の範囲内である液晶から構成し、液晶層50Gを屈折率異方性が約0.142〜0.0.167の範囲内である液晶から構成し、液晶層50Bを屈折率異方性が約0.108〜0.132の範囲内である液晶から構成することで、液晶層50Rのリタデーション値を約3.6〜4.4umの範囲内に設定し、液晶層50Gのリタデーション値を約2.9〜3.4umの範囲内に設定し、液晶層50Bのリタデーション値を約2.2〜2.7umの範囲内に設定してもよい。この場合にも、赤色光R、緑色光G及び青色光Bの各々の透過率を高めることができ、仮に各液晶パネル100R、100G及び100Bが互いに同じ層厚を有する液晶層を有している場合に比べて、液晶プロジェクタ1100の表示性能を向上させることが可能である。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う液晶装置もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
第1実施形態に係る液晶プロジェクタの図式的断面図である。 第1実施形態に係る液晶プロジェクタが備える液晶パネルの平面図である。 図2のIII−III´断面図である。 液晶パネルの複数の画素部の等価回路図である。 液晶層の層厚に対する透過光強度の変化を示すグラフである。
符号の説明
9a…画素電極、10…TFTアレイ基板、20…対向基板、21…対向電極、50R、50G、50B…液晶層、52…シール材、100R、100G、100B…液晶パネル、TR、TG、TB…層厚

Claims (4)

  1. 互いに異なる第1、第2及び第3色光を出射する光源部と、
    第1液晶層を有し、前記第1色光を変調して第1変調光として出射する第1液晶パネルと、
    第2液晶層を有し、前記第2色光を変調して第2変調光として出射する第2液晶パネルと、
    第3液晶層を有し、前記第3色光を変調して第3変調光として出射する第3液晶パネルと、
    前記第1、第2及び第3変調光を合成する光合成光学系と
    を備え、
    前記第1液晶層は、前記第1色光が前記第1液晶層を透過する透過率が、前記第2及び前記第3色光の各々が前記第1液晶層を透過する透過率よりも高くなるリタデーション値を有し、
    前記第2液晶層は、前記第2色光が前記第2液晶層を透過する透過率が、前記第1及び前記第3色光の各々が前記第2液晶層を透過する透過率よりも高くなるリタデーション値を有し、
    前記第3液晶層は、前記第3色光が前記第3液晶層を透過する透過率が、前記第1及び前記第2色光の各々が前記第3液晶層を透過する透過率よりも高くなるリタデーション値を有する
    ことを特徴とする液晶装置。
  2. 前記第1、第2及び第3液晶層は、互いに同じ屈折率異方性を有すると共に互いに異なる層厚を有することを特徴とする請求項1に記載の液晶装置。
  3. 前記第1、第2及び第3液晶層は、互いに同じ層厚を有すると共に互いに異なる屈折率異方性を有することを特徴とする請求項1に記載の液晶装置。
  4. 前記第1色光は、赤色光であり、
    前記第2色光は、緑色光であり、
    前記第3色光は、青色光である
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の液晶装置。
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