JP6409305B2 - 電気光学モジュールおよび電子機器 - Google Patents

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本発明は、投射型表示装置等の電子機器に用いられる電気光学モジュール、および該電
気光学モジュールを備えた電子機器に関するものである。
投射型表示装置等の電子機器において画像を表示する際には、液晶パネル等の電気光学
パネルによって変調した光を利用する。かかる電気光学パネルは、接着剤によってフレー
ムやプレート等の支持部材に固定された状態で電子機器に搭載される(特許文献1、2)
。例えば、特許文献1、2に記載の構成では、フレームやプレート等の支持部材に形成し
たパネル配置穴内に電気光学パネルを配置し、パネル配置穴の底部によって電気光学パネ
ルを支持した状態でパネル配置穴の内周面と電気光学パネルの端面とを接着剤によって固
定する。
特開2011−169944号公報 特開2004−198934号公報
特許文献1、2に記載の構成では、パネル配置穴の底部が電気光学パネルの一方面側に
重なっている。このため、接着剤が毛管現象により電気光学パネルとパネル配置穴の底部
との間に侵入することがあり、かかる接着剤の侵入量が場所によって相違していると、電
気光学パネルに応力が加わって電気光学パネルが変形することがある。特に温度が上昇し
た場合、接着剤の侵入量が場所によって相違していると、支持部材や接着剤の熱膨張が電
気光学パネルに及ぼす影響が場所によって相違することになる結果、電気光学パネルに応
力が加わって電気光学パネルが変形する。かかる電気光学パネルの変形は、表示品位の低
下等の原因となるため、好ましくない。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、電気光学パネルの端面とプレートとを固定す
る接着剤が電気光学パネルの一方面側まで周り込むことを抑制することのできる電気光学
モジュール、および当該電気光学モジュールを備えた電子機器を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る電気光学モジュールは、電気光学パネルと、
該電気光学パネルが内側に配置されたパネル配置穴が形成されたプレートと、前記パネル
配置穴の内周面のうち、前記電気光学パネルの端面と対向する第1部分と前記電気光学パ
ネルの端面とを固定する接着剤と、を有し、前記接着剤が設けられている個所では、前記
パネル配置穴の内周面のうち、前記第1部分に対して前記プレートの厚さ方向の一方側で
隣り合う第2部分が、平面視において前記電気光学パネルの端面と重なる位置または前記
電気光学パネルの端面より外側に位置することを特徴とする。
本発明では、プレートのパネル配置穴に電気光学パネルを配置した後、電気光学パネル
の端面とパネル配置穴の内周面との間に接着剤を注入し、パネル配置穴の内周面のうち、
電気光学パネルの端面と対向する第1部分と電気光学パネルの端面とを接着剤により固定
する。ここで、接着剤が設けられている個所では、パネル配置穴の内周面のうち、第1部
分に対してプレートの厚さ方向の一方側で隣り合う第2部分が、平面視において電気光学
パネルの端面と重なる位置または電気光学パネルの端面より外側に位置し、電気光学パネ
ルの一方面側に重なっていない。このため、電気光学パネルの端面とパネル配置穴の内周
面との間に接着剤を設けた際、接着剤が毛管現象によって電気光学パネルの一方面側まで
回り込むという事態が発生しにくい。従って、接着剤が電気光学パネルの一方面側に回り
込んだ量が場所によって相違することに起因する応力が電気光学パネルに加わりにくいの
で、電気光学パネルの変形を抑制することができる。
本発明において、前記接着剤は、前記電気光学パネルの周方向において離間する複数個
所で前記第1部分と前記電気光学パネルの端面とを固定していることが好ましい。かかる
構成によれば、接着剤を全周に設けた場合に比して、電気光学パネルの一方面側まで接着
剤が回り込むことをより抑制することができる。
本発明において、前記プレートは、前記接着剤が設けられていない個所で前記第1部分
より内側に張り出して、前記電気光学パネルの一方面側を支持するパネル支持部を備えて
いることが好ましい。かかる構成によれば、プレートのパネル配置穴に配置した電気光学
パネルをパネル支持部によって支持することができるので、電気光学パネルをプレートに
固定する際、治具等によって電気光学パネルを支持する必要がない。
本発明において、前記電気光学パネルは、平面視において、相対向する2つの辺を備え
、前記接着剤は、前記2つの辺の各々において、互いに離間する2個所に設けられている
構成を採用することができる。かかる構成によれば、接着剤を対称に配置しやすい。従っ
て、プレートや接着剤が温度変化に伴って膨張あるいは収縮した場合でも、かかる応力が
電気光学パネルに均等に加わるため、電気光学パネルの変形を抑制することができる。
本発明において、前記第2部分は、前記第1部分より内側に張り出している構成を採用
することが好ましい。かかる構成によれば、電気光学パネルの端面とパネル配置穴の内周
面との間に接着剤を設けた際、第2部分によって、接着剤の流出を抑制することができる
本発明において、前記第2部分は、平面視において前記電気光学パネルの端面より外側
に位置することが好ましい。かかる構成によれば、電気光学パネルの一方面側への接着剤
の周り込みをより確実に抑制することができる。
本発明において、前記プレートは、金属製である構成を採用することができる。かかる
構成によれば、プレートを介して電気光学パネルの熱を効率よく逃がすことができる。
本発明において、前記電気光学パネルの端面は、当該電気光学パネルに用いた石英基板
の端面によって構成されており、前記プレートは、ニッケルおよび鉄を含む合金からなる
ことが好ましい。かかる構成によれば、石英基板とプレートとの熱膨張係数を同等とする
ことができる。従って、温度変化に伴って、プレートや石英基板が膨張あるいは収縮した
場合でも、電気光学パネルに応力が加わりにくい。
本発明において、前記電気光学パネルは、前記第1基板と、該第1基板にシール材によ
って貼り合わされた第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間のうち、前記シール
材によって囲まれた空間内に設けられた液晶層と、を有し、前記第1基板の端面によって
前記電気光学パネルの端面が構成されている構成を採用することができる。
本発明に係る電気光学モジュールは各種電子機器に用いることができる。また、電子機
器として投射型表示装置を構成した場合、電子機器は、前記電気光学パネルに供給される
光を出射する光源部と、前記電気光学パネルによって変調された光を投射する投射光学系
と、を有している。投射型表示装置の場合、電気光学パネルに強い光が供給される結果、
電気光学モジュールの温度上昇が大きいが、かかる温度変化が発生しても、本発明によれ
ば、電気光学パネルに応力が加わりにくい。
本発明の実施の形態1に係る電気光学モジュールに用いた電気光学パネルの説明図である。 本発明の実施の形態1に係る電気光学モジュールの説明図である。 本発明の実施の形態1に係る電気光学モジュールの分解斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る電気光学モジュールにおけるプレートへの電気光学パネルの固定構造等を示す説明図である。 本発明の実施の形態2に係る電気光学モジュールにおけるプレートへの電気光学パネルの固定構造等を示す説明図である。 本発明の実施の形態3に係る電気光学モジュールにおけるプレートへの電気光学パネルの固定構造等を示す説明図である。 本発明の実施の形態4に係る電気光学モジュールにおけるプレートへの電気光学パネルの固定構造等を示す説明図である。 本発明を適用した投射型表示装置(電子機器)の一例の概略構成図である。
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の説明では、本発明を適
用した電気光学モジュールが、電気光学パネルとして反射型の液晶パネルを有している場
合を中心に説明する。また、以下の説明で参照する図においては、各層や各部材を図面上
で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめてある。
[実施の形態1]
(電気光学パネルの構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係る電気光学モジュール100に用いた電気光学パネ
ル40の説明図であり、図1(a)、(b)は各々、電気光学パネル40を各構成要素と
ともに第2基板(対向基板)の側から見た平面図、およびそのH−H′断面図である。な
お。図1(a)では防塵ガラス57の図示を省略してある。
図1に示すように、電気光学パネル40は、第1基板51(素子基板)と第2基板52
(対向基板)とが所定の隙間を介してシール材407によって貼り合わされている。第1
基板51および第2基板52は石英基板やガラス基板等の透光性基板である。本形態にお
いて、第1基板51および第2基板52には石英基板が用いられている。本形態において
、電気光学パネル40は液晶パネルであり、第1基板51と第2基板52との間において
シール材407によって囲まれた領域内に電気光学層450としての液晶層が保持されて
いる。シール材407は、第2基板52の外縁に沿うように枠状に設けられている。シー
ル材407は、光硬化性を備えた接着剤、熱硬化性の接着剤、あるいは光硬化性および熱
硬化性の双方を備えた接着剤であり、両基板間の距離を所定値とするためのグラスファイ
バー、あるいはガラスビーズ等のギャップ材が配合されている。
本形態において、第1基板51は四角形であり、4つの辺の各々に端面511、512
、513、514を備えている。第2基板52も、第1基板51と同様、四角形であり、
4つの辺の各々に端面521、522、523、524を備えている。第1基板51は第
2基板52よりサイズが大きく、第1基板51の4つの端面511、512、513、5
14は各々、第2基板52の端面521、522、523、524より外側に位置する。
このため、本形態の電気光学パネル40の端面は、第1基板51の端面511、512、
513、514によって構成されている。
電気光学パネル40の略中央には、変調光を出射する表示領域40aが四角形の領域と
して設けられている。かかる形状に対応して、シール材407も略四角形に設けられてい
る。電気光学パネル40では、表示領域40aの端部と電気光学パネル40の端面(第1
基板51の端面511、512、513、514)との間には、四角枠状の周辺領域40
cが設けられている。
第1基板51は、端面514が位置する側の端部(Y軸方向の一方側Y1の端部)が他
の端部より第2基板52の端面524から大きく張り出しており、かかる張り出し部分5
19には、端面514に沿ってデータ線駆動回路401および複数の端子402が形成さ
れている。また、第1基板51には、端面511、512に沿って走査線駆動回路404
が形成されている。端子402には、フレキシブル配線基板40iが接続されており、第
1基板51には、フレキシブル配線基板40iを介して各種電位や各種信号が入力される
第1基板51の第1面51aおよび第2面51bのうち、第2基板52と対向する第1
面51aには、表示領域40aに、画素電極405aおよび画素電極405aに対応する
画素トランジスター(スイッチング素子/図示せず)がマトリクス状に形成されており、
かかる画素電極405aの上層側には配向膜416が形成されている。また、第1基板5
1の第1面51aにおいて、周辺領域40cのうち、シール材407より内側の領域には
、画素電極405aと同時形成されたダミー画素電極405bが形成されている。
第2基板52の第1面52aおよび第2面52bのうち、第1基板51と対向する第1
面52aには透光性の共通電極421が形成されており、共通電極421の上層には配向
膜426が形成されている。配向膜416、426は、ポリイミドや無機配向膜からなる
。本形態において、配向膜416、426は、例えば、SiOX(x<2)、SiO2、T
iO2、MgO、Al23、In23、Sb23、Ta25等の斜方蒸着膜(無機配向膜
)からなり、電気光学層450に用いた誘電異方性が負のネマチック液晶化合物を傾斜垂
直配向させる。従って、電気光学パネル40は、ノーマリブラックのVAモードとして動
作する。
共通電極421は、第2基板52の略全面あるいは複数の帯状電極として複数の画素に
跨って形成されており、本形態において、共通電極421は、第2基板52の略全面に形
成されている。第2基板52の第1面52aには、共通電極421の下層側に遮光層40
8が形成されている。遮光層408は、表示領域40aの外周縁に沿って延在する額縁状
に形成されており、かかる遮光層408の内縁によって表示領域40aが規定されている
。遮光層408の外周縁は、シール材407の内周縁との間に隙間を隔てた位置にあり、
遮光層408とシール材407とは被さっていない。第2基板52において、隣り合う画
素電極405aにより挟まれた領域と重なる領域等には、遮光層408と同時形成された
遮光層がブラックマトリクスあるいはブラックストライプとして形成されることもある。
第1基板51には、シール材407より外側において第2基板52の角部分と重なる領
域に、第1基板51と第2基板52との間で電気的導通を行うための基板間導通用電極4
09が形成されている。基板間導通用電極409と第2基板52との間には、導電粒子を
含んだ基板間導通材409aが配置されており、第2基板52の共通電極421は、基板
間導通材409aおよび基板間導通用電極409を介して、第1基板51側に電気的に接
続されている。このため、共通電極421は、第1基板51の側から共通電位が印加され
ている。シール材407は、略同一の幅寸法をもって第2基板52の外周縁に沿って設け
られている。但し、シール材407は、第2基板52の角部分と重なる領域では基板間導
通用電極409を避けて内側を通るように設けられている。
かかる構成の電気光学パネル40は、透過型液晶パネルまたは反射型液晶パネルとして
構成される。電気光学パネル40が透過型液晶パネルである場合、第1基板51および第
2基板52のいずれにも、石英基板等の透光性基板が用いられる。また、電気光学パネル
40が透過型液晶パネルである場合、画素電極405aおよび共通電極421は、ITO
(Indium Tin Oxide)膜やIZO(Indium Zinc Oxide)膜等の透光性導電膜により形成
される。かかる透過型液晶パネル(電気光学パネル40)では、例えば、第2基板52の
側から入射した光が第1基板51の側から出射される間に変調されて画像を表示する。
電気光学パネル40が反射型液晶パネルである場合、共通電極421は、ITO膜やI
ZO膜等の透光性導電膜により形成され、画素電極405aは、アルミニウム膜等の反射
性導電膜により形成される。かかる反射型液晶パネル(電気光学パネル40)では、矢印
L11、L12で示すように、第2基板52の側から入射した光が第1基板51の側で反
射して出射される間に変調されて画像を表示する。このため、電気光学パネル40が反射
型液晶パネルである場合、第1基板51および第2基板52のいずれにも、石英基板等の
透光性基板を用いることができる一方、第2基板52に石英基板等の透光性基板を用い、
第1基板51にシリコン基板等の半導体基板を用いることができる。
電気光学パネル40が反射型液晶パネルである場合、第2基板52の第2面52b側に
透光性の防塵ガラス57が貼付される。これに対して、電気光学パネル40が透過型液晶
パネルである場合、第2基板52の第2面52bに透光性の防塵ガラス57が貼付される
とともに、第1基板51の第2面51bにも防塵ガラス57が貼付される。
以下の説明では、電気光学パネル40が反射型液晶パネルであり、第1基板51および
第2基板52のいずれにも、石英基板を用いた場合を例示する。
電気光学パネル40は、例えば、モバイルコンピューター、携帯電話機等といった電子
機器のカラー表示装置として用いることができ、この場合、第2基板52には、カラーフ
ィルター(図示せず)が形成される。また、電気光学パネル40は、後述する投射型表示
装置(液晶プロジェクター)において、RGB用のライトバルブに用いることができる。
この場合、RGB用の各電気光学パネル40の各々には、RGB色分解用のダイクロイッ
クミラーを介して分解された各色の光が投射光として各々入射されることになるので、カ
ラーフィルターは形成されない。
(電気光学モジュール100の全体構成)
図2は、本発明の実施の形態1に係る電気光学モジュール100の説明図であり、図2
(a)、(b)は、電気光学モジュール100を光出射側からみたときの斜視図、および
電気光学パネル40をプレート2に固定した状態を光出射側からみたときの斜視図である
。図3は、本発明の実施の形態1に係る電気光学モジュール100の分解斜視図である。
図2および図3に示すように、電気光学パネル40は、補強等を目的に、プレート2や
フレーム3に支持された電気光学モジュール100として電子機器に搭載される。本形態
において、電気光学モジュール100は、電気光学パネル40が固定されたプレート2と
、電気光学パネル40の側方を囲むフレーム3と、フレーム3の光出射側に取り付けられ
た見切り部材8とを備えている。
フレーム3は、電気光学パネル40の側方を囲む枠部31と、電気光学パネル40の光
出射側を覆う端板部32とを有しており、枠部31がプレート2に対して接着、ネジ止め
等の方法で固定されている。フレーム3は、樹脂製あるいは金属製である。端板部32に
おいて、電気光学パネル40の防塵ガラス57と重なる領域には矩形の開口部320が形
成されている。
見切り部材8は、フレーム3の端板部32に対して電気光学パネル40とは反対側で重
なる遮光板部81を有しており、遮光板部81において、電気光学パネル40の表示領域
40aと重なる領域には矩形の開口部810が形成されている。見切り部材8は、樹脂製
あるいは金属製である。見切り部材8において、遮光板部81は、表示領域40aに対す
る見切りとして機能する。本形態の見切り部材8には、遮光板部81の外周縁のうち、X
方向の両側に位置する縁から、フレーム3の枠部31の外面310に重なる連結板部85
が延在している。また、連結板部85には係合穴850が形成されており、枠部31の外
面310には、係合穴850に係合する係合凸部315が形成されている。従って、見切
り部材8は、連結板部85を介してフレーム3に固定されている。
(プレート2の構成)
図4は、本発明の実施の形態1に係る電気光学モジュール100におけるプレート2へ
の電気光学パネル40の固定構造等を示す説明図であり、図4(a)、(b)、(c)、
(d)は、プレート2を光出射側からみた平面図、プレート2のパネル配置穴20に電気
光学パネル40を配置した状態を光出射側からみた平面図、プレート2のパネル配置穴2
0に電気光学パネル40を配置した状態のG1−G1′断面図、および接着剤9による固
定部分を拡大して示す断面図である。
図2、図3および図4に示すように、プレート2は平板状であり、中央には、プレート
2を厚さ方向で貫通するパネル配置穴20が形成されている。パネル配置穴20は、電気
光学パネル40よりわずかに大きい矩形の穴であり、パネル配置穴20の内側に電気光学
パネル40が配置される。パネル配置穴20のうち、電気光学パネル40のフレキシブル
配線基板40iが配置される側には、切り欠き29が形成されており、かかる切り欠き2
9を介してフレキシブル配線基板40iがフレーム3の外側に引き出されている(図2(
a)参照)。
プレート2のパネル配置穴20に電気光学パネル40を配置した際、第1基板51は、
パネル配置穴20の内側に位置し、第1基板51の第1面51aは、プレート2の第1面
2aと略一平面内に位置する。これに対して、第2基板52および防塵ガラス57は、プ
レート2の第1面2aから突出した状態となる。、
ここで、プレート2の厚さ(パネル配置穴20の深さ)は、第1基板51の厚さより大
である。このため、第1基板51は、パネル配置穴20内においてプレート2の第1面2
aから第2面2bまでの途中位置まで入り込んだ状態にある。この状態を維持するために
、プレート2には、プレート2の厚さ方向において第2面2bの側にパネル配置穴20の
内側に張り出した段部23が形成されている。
段部23のうち、第1基板51の端面513、514の側に位置する部分は、第1基板
51の第2面51bと部分的に重なる位置まで張り出した第1パネル支持部24になって
おり、第1パネル支持部24は、第1基板51の端面513、514の側において、第1
基板51の第2面51b(電気光学パネル40の一方面側)を支持している。本形態にお
いて、第1パネル支持部24は、第1基板51の端面513、514の延在方向(X方向
)においてパネル配置穴20の全体にわたって同一の幅寸法をもって形成されている。
また、段部23は、第1基板51の端面511、512の側にも、第1基板51の第2
面51bと部分的に重なる位置まで張り出した2つの第2パネル支持部25を有しており
、かかる2つの第2パネル支持部25は各々、第1基板51の端面511、512の側に
おいて、第1基板51の第2面51b(電気光学パネル40の一方面側)を支持している
。ここで、第2パネル支持部25は、第1基板51の端面511、512の延在方向(Y
方向)の中央位置のみに形成されており、第1パネル支持部24から離間している。
本形態では、第1パネル支持部24と第2パネル支持部25との間にも段部23が形成
されているが、段部23のうち、第1パネル支持部24と第2パネル支持部25との間に
位置する段部26は、第1基板51の第2面51bと重なる位置まで張り出していない。
本形態において、プレート2は、第1基板51と同等の熱膨張係数を有する金属板から
なる。本形態において、第1基板51は、石英基板からなるため、プレート2は、少なく
ともニッケルおよび鉄を含む合金からなる。例えば、プレート2は、いわゆるインバー合
金(例えば、36Ni−Fe合金、42Ni−Fe合金等)や、32Ni−5Co−Fe
合金、29Ni−17Co−Fe合金等からなる。これらの合金のうち、例えば、36N
i−Fe合金の線膨張係数は、約1.2×10-6〔/°C〕であり、32Ni−5Co−
Fe合金の線膨張係数は、約0.1×10-6〔/°C〕であり、第1基板51(石英基板
)の熱膨張係数(約0.48×10-6〔/°C〕)と同等である。
(プレート2への電気光学パネル40の固定構造)
このように構成したプレート2に電気光学パネル40を固定するにあたっては、まず、
パネル配置穴20の内側に電気光学パネル40を配置する。その結果、電気光学パネル4
0は、第1パネル支持部24および第2パネル支持部25によって支持される。
この状態で、パネル配置穴20の内周面200のうち、第1面2a側に位置する部分は
、電気光学パネル40の端面(第1基板51の端面511、512、513、514)と
対向する第1部分201となる。この状態で、電気光学パネル40の端面(第1基板51
の端面511、512、513、514)と内周面200の第1部分201との間には、
図4(d)に示す寸法t0の隙間があいている。
このようにしてプレート2のパネル配置穴20の内側に電気光学パネル40を配置した
状態で、プレート2の第1面2aの側から光硬化性の接着剤9を塗布し、毛管現象等によ
り、電気光学パネル40の端面(第1基板51の端面511、512)と内周面200と
の間に接着剤9を進入させる。その際、接着剤9の一部は、パネル配置穴20の開口縁に
おいて第1面2aに被さる。ここで、接着剤9は、電気光学パネル40において、第1基
板51の端面512、513が位置する2つの短辺の各々において、互いに離間する2個
所に設ける。より具体的には、平面視において、第1パネル支持部24と第2パネル支持
部25との間の段部26と重なる部分に接着剤9を設ける。
このため、接着剤9が設けられた4個所の各々には、第1パネル支持部24や第2パネ
ル支持部25が設けられておらず、電気光学パネル40と重なる位置まで到達しない段部
26が形成されている。従って、接着剤9が設けられた個所においては、パネル配置穴2
0の内周面200のうち、電気光学パネル40の端面(第1基板51の端面511、51
2)と対向せずに第1部分201に第2面2b側で隣り合う第2部分202は、図4(d
)に示す寸法t1の分、第1部分201より内側に張り出している。但し、平面視におい
て、第2部分202は、電気光学パネル40の端面(第1基板51の端面511、512
)より、図4(d)に示す寸法t2の分、外側に位置する。
それ故、プレート2の第1面2aの側から接着剤9を塗布し、毛管現象等により、電気
光学パネル40の端面(第1基板51の端面511、512)と内周面200の間に接着
剤9を進入させた際、接着剤9は、電気光学パネル40の端面(第1基板51の端面51
1、512)と第1部分201との間には進入するが、第1部分201よりプレート2の
第2面2b側(第2部分202の側)へは侵入せず、電気光学パネル40の一方面側(第
1基板51の第2面51b)側まで回り込まない。
このようにして接着剤9を塗布した後、プレート2の第1面2a側から接着剤9にUV
光(紫外光)を照射し、接着剤9を硬化させる。その結果、電気光学パネル40はプレー
ト2に固定される。従って、電気光学パネル40の周りにフレーム3を配置した後、フレ
ーム3とプレート2とを固定し、しかる後に、フレーム3に見切り部材8を取り付ければ
、電気光学モジュール100を得ることができる。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、プレート2のパネル配置穴20に電気光学パネル4
0を配置した後、電気光学パネル40の端面(第1基板51の端面511、512)と内
周面200との間に接着剤9を注入し、パネル配置穴20の内周面200のうち、電気光
学パネル40の端面と対向する第1部分201と電気光学パネル40の端面とを接着剤9
により固定する。ここで、接着剤9が設けられている個所では、パネル配置穴20の内周
面200のうち、第1部分201に対してプレート2の厚さ方向の一方側で隣り合う第2
部分202が、電気光学パネル40の端面より外側に位置し、電気光学パネル40の一方
面側に重なっていない。このため、電気光学パネル40の端面とパネル配置穴20の内周
面200との間に接着剤9を設けた際、接着剤9が毛管現象によって電気光学パネル40
の一方面側(第1基板51の第2面51b側)まで回り込むという事態が発生しにくい。
従って、接着剤9が第1基板51の第2面51bに回り込んだ量が場所によって相違する
ことに起因する応力が第1基板51に加わりにくいので、第1基板51(電気光学パネル
40)の変形を抑制することができる。それ故、電気光学パネル40を利用して表示した
画像では、第1基板51(電気光学パネル40)の変形に起因する表示品位の低下が発生
しにくい。
また、本形態において、接着剤9は光硬化性であるが、光が届きにくい電気光学パネル
40の一方面側(第1基板51の第2面51b側)まで接着剤9が回り込むという事態が
発生しにくい。それ故、電気光学パネル40の一方面側(第1基板51の第2面51b側
)に未硬化の接着剤9が残るという事態が発生しにくい。
また、接着剤9は、電気光学パネル40の周方向(電気光学パネル40の端面に沿う方
向)において離間する複数個所で第1部分201と電気光学パネル40の端面とを固定し
ている。このため、接着剤9を電気光学パネル40の全周に設けた場合に比して、電気光
学パネル40の一方面側(第1基板51の第2面51b側)まで接着剤9が回り込むこと
をより抑制することができる。また、接着剤9は、電気光学パネル40において相対向す
る2つの辺(第1基板51の端面511、512)の各々において、互いに離間する2個
所に設けられている。このため、電気光学パネル40の中心からみて、接着剤9を点対称
かつ線対称に配置しやすい。従って、プレート2や接着剤9が温度変化に伴って膨張ある
いは収縮した場合でも、かかる応力が電気光学パネル40に均等に加わるため、電気光学
パネル40の変形を抑制することができる。
また、プレート2は、接着剤9が設けられていない個所で第1部分201より内側に張
り出して、電気光学パネル40の一方面側(第1基板51の第2面51b側)を支持する
第1パネル支持部24および第2パネル支持部25を備えている。このため、プレート2
のパネル配置穴20に配置した電気光学パネル40を第1パネル支持部24および第2パ
ネル支持部25によって支持することができるので、電気光学パネル40をプレート2に
固定する際、治具等によって電気光学パネル40を支持する必要がない。
また、本形態において、接着剤9が設けられていない個所の第2部分202は、電気光
学パネル40まで届かない段部26になっている。このため、第2部分202は、平面視
において電気光学パネル40の端面より外側に位置するが、第1部分201より内側に張
り出している。このため、電気光学パネル40の端面とパネル配置穴20の内周面200
との間に接着剤9を設けた際、第2部分202によって、接着剤9の流出を抑制すること
ができる。
また、プレート2は、金属製であるため、プレート2を介して電気光学パネル40の熱
を効率よく逃がすことができる。また、電気光学パネル40の端面は、石英基板(第1基
板51)の端面によって構成されており、プレート2は、ニッケルおよび鉄を含む合金か
らなる。このため、石英基板(第1基板51)とプレート2とにおいて熱膨張係数を同等
とすることができるので、温度変化に伴って、プレート2や第1基板51が膨張あるいは
収縮した場合でも、電気光学パネル40に応力が加わりにくい。それ故、電気光学パネル
40の変形を抑制することができる。
[実施の形態2]
図5は、本発明の実施の形態2に係る電気光学モジュール100におけるプレート2へ
の電気光学パネル40の固定構造等を示す説明図であり、図5(a)、(b)、(c)、
(d)は、プレート2を光出射側からみた平面図、プレート2のパネル配置穴20に電気
光学パネル40を配置した状態を光出射側からみた平面図、プレート2のパネル配置穴2
0に電気光学パネル40を配置した状態のG2−G2′断面図、および接着剤9による固
定部分を拡大して示す断面図である。なお、本形態および後述する実施の形態3、4は、
基本的な構成が実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそ
れらの説明を省略する。
図5に示すように、本形態でも、実施の形態1と同様、プレート2にはパネル配置穴2
0が形成されている。また、プレート2のパネル配置穴20に電気光学パネル40を配置
した際、段部23のうち、第1パネル支持部24および第2パネル支持部25によって支
持される。この状態で、パネル配置穴20の内周面200のうち、電気光学パネル40の
端面(第1基板51の端面511、512、513、514)と内周面200の第1部分
201との間には、図5(d)に示す寸法t0の隙間があいている。
ここで、段部23のうち、第1パネル支持部24と第2パネル支持部25との間に位置
する段部26は、実施の形態1より大きく張り出している。このため、段部26は、第1
基板51の第2面51bと重なる位置まで張り出していないが、電気光学パネル40の端
面(第1基板51の端面511、512)と平面視で重なる位置まで張り出している。従
って、接着剤9が設けられた個所においては、パネル配置穴20の内周面200のうち、
電気光学パネル40の端面(第1基板51の端面511、512)と対向せずに第1部分
201に第2面2b側で隣り合う第2部分202が、図5(d)に示す寸法t0の分、第
1部分201より内側に張り出し、電気光学パネル40の端面(第1基板51の端面51
1、512)と平面視で重なっている。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
このような形態でも、実施の形態1と同様、電気光学パネル40の端面とパネル配置穴
20の内周面200との間に接着剤9を設けた際、接着剤9が毛管現象によって電気光学
パネル40の一方面側(第1基板51の第2面51b側)まで回り込むという事態が発生
しにくい。従って、接着剤9が電気光学パネル40の一方面側に回り込んだ量が場所によ
って相違することに起因する応力が電気光学パネル40に加わりにくいので、電気光学パ
ネル40の変形を抑制することができる等、実施の形態1と同様な効果を奏する。
[実施の形態3]
図6は、本発明の実施の形態3に係る電気光学モジュール100におけるプレート2へ
の電気光学パネル40の固定構造等を示す説明図であり、図6(a)、(b)、(c)、
(d)は、プレート2を光出射側からみた平面図、プレート2のパネル配置穴20に電気
光学パネル40を配置した状態を光出射側からみた平面図、プレート2のパネル配置穴2
0に電気光学パネル40を配置した状態のG3−G3′断面図、および接着剤9による固
定部分を拡大して示す断面図である。
図6に示すように、本形態でも、実施の形態1と同様、プレート2にはパネル配置穴2
0が形成されている。また、プレート2のパネル配置穴20に電気光学パネル40を配置
した際、段部23のうち、第1パネル支持部24および第2パネル支持部25によって支
持される。この状態で、パネル配置穴20の内周面200のうち、電気光学パネル40の
端面(第1基板51の端面511、512、513、514)と内周面200の第1部分
201との間には、図6(d)に示す寸法t0の隙間があいている。
ここで、第1パネル支持部24と第2パネル支持部25との間には段部23が形成され
ていない。従って、接着剤9が設けられた個所においては、パネル配置穴20の内周面2
00のうち、電気光学パネル40の端面(第1基板51の端面511、512)と対向せ
ずに第1部分201に第2面2b側で隣り合う第2部分202が、平面視において、電気
光学パネル40の端面(第1基板51の端面511、512)より、図6(d)に示す寸
法t0の分、外側に位置する。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
このような形態でも、実施の形態1と同様、電気光学パネル40の端面とパネル配置穴
20の内周面200との間に接着剤9を設けた際、接着剤9が毛管現象によって電気光学
パネル40の一方面側(第1基板51の第2面51b側)まで回り込むという事態が発生
しにくい。従って、接着剤9が電気光学パネル40の一方面側に回り込んだ量が場所によ
って相違することに起因する応力が電気光学パネル40に加わりにくいので、電気光学パ
ネル40の変形を抑制することができる等、実施の形態1と同様な効果を奏する。
[実施の形態4]
図7は、本発明の実施の形態4に係る電気光学モジュール100におけるプレート2へ
の電気光学パネル40の固定構造等を示す説明図であり、図7(a)、(b)、(c)、
(d)は、プレート2を光出射側からみた平面図、プレート2のパネル配置穴20に電気
光学パネル40を配置した状態を光出射側からみた平面図、プレート2のパネル配置穴2
0に電気光学パネル40を配置した状態のG4−G4′断面図、および接着剤9による固
定部分を拡大して示す断面図である。
図7に示すように、本形態でも、実施の形態1と同様、プレート2にはパネル配置穴2
0が形成されている。ここで、パネル配置穴20には段部23(第1パネル支持部24お
よび第2パネル支持部25)が形成されていない。このため、電気光学パネル40の一方
面側(第1基板51の第2面51b側)は、治具等(図示せず)によって支持されている
。この状態で、パネル配置穴20の内周面200のうち、電気光学パネル40の端面(第
1基板51の端面511、512、513、514)と内周面200の第1部分201と
の間には、図7(d)に示す寸法t0の隙間があいている。
また、接着剤9が設けられた個所においては、パネル配置穴20の内周面200のうち
、電気光学パネル40の端面(第1基板51の端面511、512)と対向せずに第1部
分201に第2面2b側で隣り合う第2部分202が、平面視において、電気光学パネル
40の端面(第1基板51の端面511、512)より、図7(d)に示す寸法t0の分
、外側に位置する。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
このような形態でも、実施の形態1と同様、電気光学パネル40の端面とパネル配置穴
20の内周面200との間に接着剤9を設けた際、接着剤9が毛管現象によって電気光学
パネル40の一方面側(第1基板51の第2面51b側)まで回り込むという事態が発生
しにくい。従って、接着剤9が電気光学パネル40の一方面側に回り込んだ量が場所によ
って相違することに起因する応力が電気光学パネル40に加わりにくいので、電気光学パ
ネル40の変形を抑制することができる等、実施の形態1と同様な効果を奏する。
[電気光学モジュールの他の形態]
上記実施の形態では、反射型の電気光学パネル40を備えた電気光学モジュール100
を例示したが、透過型の電気光学パネル40を備えた電気光学モジュール100に本発明
を適用してもよい。
上記実施の形態では、電気光学パネル40として液晶パネルを例に挙げて説明したが、
本発明はこれに限定されず、有機エレクトロルミネッセンス表示用パネル、プラズマディ
スプレイパネル、FED(Field Emission Display)パネル、SED(Surface-Conducti
on Electron-Emitter Display)パネル、LED(発光ダイオード)表示パネル、電気泳
動表示パネル等を用いた電気光学モジュールに本発明を適用してもよい。
[電子機器への搭載例]
(投射型表示装置の構成例)
図8は、本発明を適用した投射型表示装置(電子機器)の一例の概略構成図である。以
下の説明では、上記実施の形態に係る電気光学モジュール100を3つ用い、3つの電気
光学モジュール100の電気光学パネル40を各々、赤色用液晶パネル100R、緑色用
液晶パネル100Gおよび青色用液晶パネル100Bとして用いる。
図8に示す投射型表示装置1000は、光源光を発生する光源部1021と、光源部1
021から出射された光源光を赤色光R、緑色光G、および青色光Bの3色の色光に分離
する色分離導光光学系1023と、色分離導光光学系1023から出射された各色の光源
光によって照明される光変調部1025とを有している。また、投射型表示装置1000
は、光変調部1025から出射された各色の像光を合成するクロスダイクロイックプリズ
ム1027(合成光学系)と、クロスダイクロイックプリズム1027を経た像光をスク
リーン(不図示)に投射する投射光学系1029とを備えている。本形態において、光変
調部1025を構成する複数の電気光学モジュール100(反射型液晶装置)、およびク
ロスダイクロイックプリズム1027(光合成光学系)は、光学ユニット1200を構成
している。
かかる投射型表示装置1000において、光源部1021は、光源1021aと、一対
のフライアイ光学系1021d、1021eと、偏光変換部材1021gと、重畳レンズ
1021iとを備えている。本形態においては、光源部1021は、放物面からなるリフ
レクタ1021fを備えており、平行光を出射する。フライアイ光学系1021d、10
21eは、システム光軸と直交する面内にマトリクス状に配置された複数の要素レンズか
らなり、これらの要素レンズによって光源光を分割して個別に集光・発散させる。偏光変
換部材1021gは、フライアイ光学系1021eから出射した光源光を、例えば図面に
平行なp偏光成分のみに変換して光路下流側光学系に供給する。重畳レンズ1021iは
、偏光変換部材1021gを経た光源光を全体として適宜収束させることにより、光変調
部1025に設けた複数の電気光学モジュール100を各々均一に重畳照明可能とする。
色分離導光光学系1023は、クロスダイクロイックミラー1023aと、ダイクロイ
ックミラー1023bと、反射ミラー1023j、1023kとを備える。色分離導光光
学系1023において、光源部1021からの略白色の光源光は、クロスダイクロイック
ミラー1023aに入射する。クロスダイクロイックミラー1023aを構成する一方の
第1ダイクロイックミラー1031aで反射された赤色光Rは、反射ミラー1023jで
反射されダイクロイックミラー1023bを透過して、入射側偏光板1037r、p偏光
を透過させる一方、s偏光を反射するワイヤーグリッド偏光板1032r、および光学補
償板1039rを介して、p偏光のまま、電気光学モジュール100(赤色用液晶パネル
100R)に入射する。
また、第1ダイクロイックミラー1031aで反射された緑色光Gは、反射ミラー10
23jで反射され、その後、ダイクロイックミラー1023bでも反射されて、入射側偏
光板1037g、p偏光を透過させる一方、s偏光を反射するワイヤーグリッド偏光板1
032g、および光学補償板1039gを介して、p偏光のまま、電気光学モジュール1
00(緑色用液晶パネル100G)に入射する。
これに対して、クロスダイクロイックミラー1023aを構成する他方の第2ダイクロ
イックミラー1031bで反射された青色光Bは、反射ミラー1023kで反射されて、
入射側偏光板1037b、p偏光を透過する一方、s偏光を反射するワイヤーグリッド偏
光板1032b、および光学補償板1039bを介して、p偏光のまま、電気光学モジュ
ール100(青色用液晶パネル100B)に入射する。なお、光学補償板1039r、1
039g、1039bは、電気光学モジュール100への入射光および出射光の偏光状態
を調整することで、液晶層の特性を光学的に補償している。
このように構成した投射型表示装置1000では、光学補償板1039r、1039g
、1039bを経て入射した3色の光は各々、各電気光学モジュール100において変調
される。その際、電気光学モジュール100から出射された変調光のうち、s偏光の成分
光は、ワイヤーグリッド偏光板1032r、1032g、1032bで反射し、出射側偏
光板1038r、1038g、1038bを介してクロスダイクロイックプリズム102
7に入射する。クロスダイクロイックプリズム1027には、X字状に交差する第1誘電
体多層膜1027aおよび第2誘電体多層膜1027bが形成されており、一方の第1誘
電体多層膜1027aは赤色光Rを反射し、他方の第2誘電体多層膜1027bは青色光
Bを反射する。従って、3色の光は、クロスダイクロイックプリズム1027において合
成され、投射光学系1029に出射される。そして、投射光学系1029は、クロスダイ
クロイックプリズム1027で合成されたカラーの像光を、所望の倍率でスクリーン(図
示せず。)に投射する。
(他の投射型表示装置)
なお、投射型表示装置については、光源部として、各色の光を出射するLED光源等を
用い、かかるLED光源から出射された色光を各々、別の電気光学装置(液晶装置)に供
給するように構成してもよい。
(他の電子機器)
本発明を適用した電気光学モジュール100については、上記の電子機器の他にも、携
帯電話機、情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistants)、デジタルカメラ、
液晶テレビ、カーナビゲーション装置、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた
機器等の電子機器において直視型表示装置として用いてもよい。
2・・プレート、2a・・第1面、2b・・第2面、3・・フレーム、8・・見切り部材
、9・・接着剤、20・・パネル配置穴、23・・段部、24・・第1パネル支持部、2
5・・第2パネル支持部、26・・段部、40・・電気光学パネル、40a・・表示領域
、51・・第1基板、51a・・第1面、51b・・第2面、52・・第2基板、57・
・防塵ガラス、200・・パネル配置穴の内周面、201・・第1部分、202・・第2
部分、405a・・画素電極、421・・共通電極、450・・電気光学層、511〜5
14・・端面、100・・電気光学モジュール、1000・・投射型表示装置、1021
・・光源部、1029・・投射光学系

Claims (8)

  1. 電気光学パネルと、
    該電気光学パネルが内側に配置されたパネル配置穴が形成されたプレートと、
    前記パネル配置穴の内周面のうち、前記電気光学パネルの端面と対向する第1部分と前記電気光学パネルの端面とを固定する接着剤と、
    を有し、
    前記接着剤が設けられている個所では、前記パネル配置穴の内周面のうち、前記第1部分に対して前記プレートの厚さ方向の一方側で隣り合う第2部分が、平面視において前記電気光学パネルの端面と重なる位置または前記電気光学パネルの端面より外側に位置し、
    前記接着剤は、前記電気光学パネルの周方向において離間する複数個所で前記第1部分と前記電気光学パネルの端面とを固定しており、
    前記プレートは、前記接着剤が設けられていない個所で前記第1部分より内側に張り出して、前記電気光学パネルの一方面側を支持するパネル支持部を備えていることを特徴とする電気光学モジュール。
  2. 前記電気光学パネルは、平面視において、相対向する2つの辺を備え、
    前記接着剤は、前記2つの辺の各々において、互いに離間する2個所に設けられていることを特徴とする請求項に記載の電気光学モジュール。
  3. 前記第2部分は、前記第1部分より内側に張り出していることを特徴とする請求項1または2に記載の電気光学モジュール。
  4. 前記第2部分は、平面視において前記電気光学パネルの端面より外側に位置することを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の電気光学モジュール。
  5. 前記プレートは、金属製であることを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の電気光学モジュール。
  6. 前記電気光学パネルの端面は、当該電気光学パネルに用いた石英基板の端面によって構成されており、
    前記プレートは、ニッケルおよび鉄を含む合金からなることを特徴とする請求項に記載の電気光学モジュール。
  7. 前記電気光学パネルは、第1基板と、該第1基板にシール材によって貼り合わされた第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間のうち、前記シール材によって囲まれた空間内に設けられた液晶層と、を有し、
    前記第1基板の端面によって前記電気光学パネルの端面が構成されていることを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の電気光学モジュール。
  8. 請求項1乃至の何れか一項に記載の電気光学モジュールを備えた電子機器であって、 前記電気光学パネルに供給される光を出射する光源部と、
    前記電気光学パネルによって変調された光を投射する投射光学系と、
    を有していることを特徴とする電子機器。
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