JP5598006B2 - 液晶表示装置及び投射型表示装置 - Google Patents

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本発明は、プロジェクタ等の映像表示装置に備えられる液晶表示装置、及び液晶表示装置を備える投射型表示装置に関する。
一般に、プロジェクタやプロジェクションTV等の映像表示装置においては、ライトバルブとして機能する液晶表示装置が広く用いられている。特に、表示画像の品質が高いものとして、通称LCOS(Liquid Crystal On Silicon)と呼ばれる技術を用いた反射型の液晶表示装置がある。LCOSは、反射型の画素電極及びこれに電圧を供給するためのMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ駆動回路が形成されたシリコン基板と、共通電極の形成された透明ガラス基板とが対向して基板間に液晶を封入した状態で貼り合わされる構造である。
このような反射型の液晶表示装置は、シリコン基板と透明ガラス基板とが液晶を挟んで貼り合わされた液晶表示素子としての液晶パネルが金属製や樹脂製のパッケージに保持された状態で収容される構成を有する。また、液晶パネルの表面側には、ガラス等により構成される透明な防塵基板が設けられる。そして、液晶表示装置は、プロジェクタ等の映像表示装置にセットされた状態で、液晶パネルの表面に、光源からの光の照射を受ける。プロジェクタの場合、液晶パネルに照射された光が液晶パネルを透過してスクリーン上に拡大投射されることで、映像の表示が行われる。
このように液晶パネルの表面に光の照射を受ける液晶表示装置においては、液晶パネルの温度上昇に起因して表示映像の画質が低下するという問題がある。具体的には、液晶パネルが光の照射を受けると、その光の一部が液晶パネルに吸収され、液晶パネルの温度が上昇する。液晶パネルの温度が上昇することにより、液晶パネルが熱による機械的なストレスやパッケージとの間に生じる応力を受ける。液晶パネルが熱によるストレスやパッケージからの応力を受けることにより、液晶パネルにひずみ等が生じ、表示映像の画質上生じるムラが大きくなり、画質の均一性が悪化して画質が低下する。
こうした液晶パネルの温度上昇にともなう画質の低下の問題を解消するための技術として、特許文献1に記載の技術がある。特許文献1には、防塵基板の支持構造を工夫することによって防塵基板で複屈折を生じさせることにより、画質の低下の原因の一つである、液晶パネルを構成する透明基板で温度ムラに起因して生じる複屈折を光学的に打ち消すための構成が記載されている。
特開2007−121505号公報
液晶パネルがその温度上昇により熱ストレスやパッケージからの応力を受ける要因の一つに、液晶パネルがパッケージに直接的に固定されることがある。つまり、液晶パネルがパッケージの構成部品に接着剤等によって固定されることで、液晶パネルが温度上昇による熱ストレスやパッケージからの応力を受けやすくなる。
従来の液晶表示装置では、特許文献1にも記載されているように、液晶パネルが、例えばシリコン基板側から接着剤によってパッケージの構成部品に固定されている。このように、従来の液晶表示装置は、液晶パネルのパッケージによる保持構造の観点から、画質を向上させるために改善の余地がある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、液晶パネルを保持する部材との関係において液晶パネルの温度上昇にともなって液晶パネルに作用する熱応力を軽減することができ、画質の均一性の改善が図れ、画質を向上させることができる液晶表示装置及び投射型表示装置を提供することにある。
本発明の液晶表示装置は、矩形状の外形を有し、この外形における一側の辺部にフレキシブルケーブルが接続される反射型の液晶表示素子と、矩形状に形成され、前記液晶表示素子の外形に沿うように前記液晶表示素子の表面に貼り付けられ、当該液晶表示素子の表面を保護する透過性のある防塵プレートと、前記液晶表示素子の熱を放熱する放熱部材と、前記放熱部材に取り付けられ、前記液晶表示素子を前記防塵プレートを介して前記放熱部材に保持する保持部材と、を備え、前記保持部材は、前記防塵プレートの周縁部を支持するとともに前記防塵プレートの端面に対向する側面を有する段差部を有し、前記防塵プレートは、前記フレキシブルケーブルが位置する側の辺部を含まない一対の対向する辺部それぞれの端面における長手方向の両端部である四隅の部分が、前記防塵プレートの端面と前記段差部の前記側面との隙間に介在する接着剤によって前記段差部に固着されることで、前記保持部材に固定されているものである。
また、本発明の液晶表示装置は、好ましくは、前記液晶表示素子の裏面と前記放熱部材との間に熱伝導性グリースを介在させたものである。
また、本発明の液晶表示装置は、好ましくは、前記放熱部材と前記保持部材とを一体化したものである。
本発明の投射型表示装置は、光を発する光源と、前記光源から出射された光を光学的に変調する液晶表示装置と、前記液晶表示装置によって変調された光を投射する投射レンズと、を備え、前記液晶表示装置は、矩形状の外形を有し、この外形における一側の辺部にフレキシブルケーブルが接続される反射型の液晶表示素子と、矩形状に形成され、前記液晶表示素子の外形に沿うように前記液晶表示素子の表面に貼り付けられ、当該液晶表示素子の表面を保護する透過性のある防塵プレートと、前記液晶表示素子の熱を放熱する放熱部材と、前記放熱部材に取り付けられ、前記液晶表示素子を前記防塵プレートを介して前記放熱部材に保持する保持部材と、を備え、前記保持部材は、前記防塵プレートの周縁部を支持するとともに前記防塵プレートの端面に対向する側面を有する段差部を有し、前記防塵プレートは、前記フレキシブルケーブルが位置する側の辺部を含まない一対の対向する辺部それぞれの端面における長手方向の両端部である四隅の部分が、前記防塵プレートの端面と前記段差部の前記側面との隙間に介在する接着剤によって前記段差部に固着されることで、前記保持部材に固定されているものである。
本発明によれば、液晶表示素子を保持する部材との関係において液晶表示素子の温度上昇にともなって液晶表示素子に作用する熱応力を軽減することができ、画質の均一性の改善が図れ、画質を向上させることができる。
本発明の一実施例形態に係る液晶表示装置の構成を示す平面図。 図1におけるA−A断面図。 図2におけるB−B断面図。 本発明の別実施形態に係る液晶表示装置の構成を示す図。 本発明の一実施形態に係るプロジェクタの構成を示す図。 比較例としての液晶表示装置の構成を示す図。 比較例としての液晶表示装置の構成を示す模式図。 本発明の一実施例形態に係る液晶表示装置の構成を示す模式図。 黒ムラ率についての説明図。 比較例としての液晶表示装置の状態によるムラ率の変化の一例を表すグラフを示す図。
本発明は、液晶表示素子がパッケージの構成部品に保持される構成において、液晶表示素子の保持構造を工夫することにより、画質が低下する要因である液晶表示素子に作用する熱応力を緩和し、画質の均一性の向上を図ろうとするものである。以下、本発明の実施の形態について説明する。
(液晶表示装置の構成)
図1、図2、及び図3を用いて、本実施形態に係る液晶表示装置の構成について説明する。本実施形態に係る液晶表示装置1は、例えばプロジェクタ等の映像表示装置に備えられ、映像情報に応じて入射光を変調するライトバルブとして機能する。液晶表示装置1は、全体として略矩形板状の外形を有する。液晶表示装置1は、液晶パネル2と、防塵ガラス3と、ヒートシンク4と、パネルホルダ5とを備える。
液晶パネル2は、反射型の液晶表示素子である。液晶パネル2は、略矩形状の外形を有し、互いに対向配置される一対の絶縁基板である半導体基板6と透明基板7とを有する。半導体基板6と透明基板7とは、いずれも矩形状であり、所定の間隔を隔てて互いの間に液晶を挟み込んで封入した状態で、シール材によって貼り合わされる。半導体基板6と透明基板7との間に封入された液晶により、光変調層としての液晶層が形成される。この液晶層の周囲が、半導体基板6と透明基板7との間に介装されるシール材によって囲まれる。
半導体基板6は、例えばシリコン基板である。半導体基板6の透明基板7側の面となる液晶側の面には、例えば、アルミニウム合金により構成される複数の反射型の画素電極がマトリクス状に配置される。また、同じく半導体基板6の液晶側の面には、画素電極を駆動するためのMOSトランジスタを含む駆動回路が、各画素電極に対応して形成される。この駆動回路により、対応する画素電極に信号電圧が印加される。
透明基板7は、例えばガラス基板である。透明基板7の半導体基板6側の面となる液晶側の面には、例えば、ITO(Indium Tin Oxide:インジウム錫酸化物)により構成される透明な共通電極が形成される。また、透明基板7の液晶側と反対側の面には、例えば反射防止膜が形成される。
そして、半導体基板6と透明基板7とは、半導体基板6に形成される画素電極と透明基板7に形成される共通電極とが対向するように、液晶を介して貼り合わされる。液晶表示装置1に照射される光は、液晶パネル2の透明基板7側から入射する(矢印L参照)。以下の説明では、液晶パネル2において、透明基板7の液晶側と反対側の面を液晶パネル2の表面2aとし、半導体基板6の液晶側と反対側の面を液晶パネル2の裏面2bとする。
液晶パネル2には、フレキシブルケーブル8が接続されている。フレキシブルケーブル8は、液晶パネル2の略矩形板状の外形における一側の辺部に接続される。具体的には、フレキシブルケーブル8は、液晶パネル2を構成する半導体基板6の液晶側の面の一側の縁端部に設けられる外部接続用の端子部に接続される。この半導体基板6に設けられる端子部は、配線を介して半導体基板6に形成される駆動回路等に接続される。フレキシブルケーブル8により、半導体基板6に形成される駆動回路及び透明基板7に形成される共通電極に、必要な電気信号がそれぞれ供給される。
液晶パネル2に表面2a側から入射した光は、透明基板7を透過して半導体基板6と透明基板7との間の液晶に入射した後、半導体基板6に形成される画素電極で反射し、液晶パネル2の表面2a側から出射する。このように液晶パネル2に入射して反射する光の偏光方向を変えることで、液晶パネル2による画像の表示動作が行われる。液晶パネル2に入射して反射する光の偏光方向は、半導体基板6の画素電極と透明基板7の共通電極との間に印加される信号電圧によって変えられる。ここで、半導体基板6において例えばマトリクス状等のように2次元的に配置される複数の画素電極が選択的に駆動させられることで、液晶パネル2による2次元の画像表示が行われる。
防塵ガラス3は、例えば石英やガラス等の透光性材料により構成される。防塵ガラス3は、矩形状に形成され、略矩形状の液晶パネル2の外形に沿うように、液晶パネル2の表面2aに貼り付けられる。つまり、防塵ガラス3は、液晶パネル2を構成する透明基板7の液晶側と反対側の面に貼り付けられる。
防塵ガラス3は、液晶パネル2による画像表示の妨げとなるゴミや埃が液晶パネル2の表面2aに付着することを防止する。防塵ガラス3と液晶パネル2とは、例えば接着剤等によって互いに貼り合わされた状態で接合される。このように、防塵ガラス3は、液晶パネル2の表面2aに貼り付けられ、液晶パネル2の表面2aを保護する透過性のある防塵プレートとして機能する。
ヒートシンク4は、液晶パネル2の熱を放熱する放熱部材である。ヒートシンク4は、例えば熱伝導性プラスチック等の樹脂系の材料やアルミニウム等の金属材料等、液晶パネル2の放熱を促進させることができる材料により構成される。ヒートシンク4は、全体として略矩形板状の部材であり、液晶パネル2を裏面2b側に設けられる。
ヒートシンク4は、液晶パネル2の裏面2bに対向する平面である対向面9を形成する基部11と、基部11の周囲に形成される縁部12とを有する。基部11は、ヒートシンク4において比較的板厚の厚い部分であり、液晶パネル2の形状に対応して矩形状に形成される対向面9を、液晶パネル2の裏面2bに若干の間隔を隔てて対向させる。対向面9は、液晶パネル2の裏面2bよりも一回り小さく、液晶パネル2の裏面2bの周縁部を除く略全体の部分に対向する。縁部12は、ヒートシンク4をパネルホルダ5に固定するための部分である。
ヒートシンク4は、液晶パネル2との間に熱伝導性グリース13を介在させる。つまり、熱伝導性グリース13は、ヒートシンク4の対向面9と液晶パネル2の裏面2bとによって挟まれた状態で存在する。言い換えると、ヒートシンク4の対向面9と液晶パネル2の裏面2bとの間に形成される隙間に、熱伝導性グリース13が充填される。このように、ヒートシンク4の基部11は、熱伝導性グリース13を介して液晶パネル2の裏面2bに接触する。
熱伝導性グリース13は、液晶パネル2の裏面2bとヒートシンク4の対向面9との間における略全面にわたって介在し、液晶パネル2の放熱を促進させる。液晶パネル2が光を受けることにより液晶パネル2で生じた熱が、裏面2b側から熱伝導性グリース13を介してヒートシンク4に対向面9側から伝達される。熱伝導性グリース13としては、例えば、放熱用のグリース状のシリコーンコンパウンドが用いられる。
パネルホルダ5は、略矩形状の液晶パネル2の周囲を囲むように、略四角形の枠状に構成されるとともに、液晶パネル2に接続されるフレキシブルケーブル8が位置する側の辺部ではフレキシブルケーブル8のパネルホルダ5の枠外への延出を許容する形状を有する(図1参照)。パネルホルダ5は、例えばステンレス等の熱伝導性に優れた金属や、熱伝導性プラスチック等の樹脂系の材料により構成される。
パネルホルダ5は、ヒートシンク4に取り付けられる。具体的には、図3に示すように、パネルホルダ5は、ネジ14によってヒートシンク4に固定される。ネジ14は、ヒートシンク4を裏面側から貫通するとともにパネルホルダ5にねじ込まれる。このため、ヒートシンク4においては、縁部12に、ネジ14を貫通させる貫通孔15が形成されており、パネルホルダ5においては、貫通孔15に対応する位置に、ネジ14がねじ込まれるネジ部16aを有するネジ孔16が形成されている。
ネジ14によるヒートシンク4に対するパネルホルダ5の固定部は、略四角形の枠状に構成されるパネルホルダ5において、フレキシブルケーブル8が位置する側の辺部を含まない一対の対向する辺部それぞれにおける略中央位置の2箇所に配置される(図1参照)。ただし、ネジ14によるパネルホルダ5の固定部の数や配置位置は本実施形態に限定されない。
パネルホルダ5は、前述したようにヒートシンク4の基部11の熱伝導性グリース13を介する液晶パネル2の裏面2bへの接触を許容するための開口部17を有する。開口部17は、パネルホルダ5がヒートシンク4に取り付けられた状態で、パネルホルダ5がヒートシンク4の基部11を囲むように形成され、基部11の対向面9を液晶パネル2の裏面2bに臨ませる。
また、ヒートシンク4とパネルホルダ5の固定には、接着剤18も用いられる。接着剤18は、ヒートシンク4の縁部12における基部11の周囲に形成される溝部19に充填される。つまり、接着剤18は、ヒートシンク4に固定されるパネルホルダ5の開口部17を形成する部分の底面20によって溝部19が覆われることで形成される空間に充填され、ヒートシンク4とパネルホルダ5とを接着する。なお、溝部19は、ヒートシンク4の基部11の周囲において、部分的に又は全周にわたって形成される。
このような接着剤18によるヒートシンク4とパネルホルダ5との接着は、液晶表示装置1の組立て工程において、ネジ14によるヒートシンク4とパネルホルダ5との固定に際しての仮止めに用いられる。つまり、液晶表示装置1の組立て工程においては、パネルホルダ5が接着剤18によってヒートシンク4に接着されることで、パネルホルダ5のヒートシンク4に対する位置合わせがあらかじめ行われた後、ネジ14によってヒートシンク4とパネルホルダ5とが固定される。なお、パネルホルダ5の四隅には、液晶表示装置1を備える映像表示装置において液晶表示装置1が取付板等に固定されるための固定用の孔部5aが形成されている(図1参照)。
このようにしてヒートシンク4に取り付けられるパネルホルダ5には、防塵ガラス3が固定される。具体的には、パネルホルダ5は、防塵ガラス3の周縁部を支持する段差部21を有する。段差部21は、防塵ガラス3の端面に対向する平面として形成される側面21aと、防塵ガラス3の液晶パネル2に接合される側の面に対向する平面として形成される底面21bとを有する(図3参照)。
そして、防塵ガラス3は、その周縁部が接着剤22によってパネルホルダ5の段差部21に接着されることで、パネルホルダ5に固定される。接着剤22は、少なくとも、防塵ガラス3の端面と、これに対向するパネルホルダ5の段差部21の側面21aとの間に設けられる隙間に介在して、防塵ガラス3とパネルホルダ5とを接着させる。なお、接着剤22は、段差部21の底面21bと防塵ガラス3との間に介在してもよい。
防塵ガラス3をパネルホルダ5に固定するための接着剤22としては、液晶表示装置において一般的に基板等の部品同士を接着するために用いられるものが採用される。接着剤22は、例えば、耐熱性を有する樹脂系の接着剤である。
このように、防塵ガラス3がパネルホルダ5に固定されることにより、液晶パネル2がヒートシンク4に保持される。すなわち、ヒートシンク4に取り付けられるパネルホルダ5に、液晶パネル2に貼り付けられる防塵ガラス3が固定されることで、液晶パネル2は、防塵ガラス3及びパネルホルダ5を介して、ヒートシンク4に保持された状態となる。したがって、液晶パネル2は、ヒートシンク4に直接固定されることなく、ヒートシンク4との間に熱伝導性グリース13を介在させる隙間を有する状態で、ヒートシンク4に間接的に保持される。
また、防塵ガラス3は、接着剤22によって、液晶パネル2の駆動画素領域外に位置する4点でパネルホルダ5に固着される。具体的には、図1に示すように、矩形状の防塵ガラス3は、その四隅の部分が接着剤22によってパネルホルダ5の段差部21に固着される。
より詳細には、防塵ガラス3においてフレキシブルケーブル8が位置する側の辺部を含まない一対の対向する辺部それぞれの端面における長手方向の両端部の位置が、接着剤22によってパネルホルダ5の段差部21に固着される。なお、接着剤22による防塵ガラス3のパネルホルダ5への固着には、防塵ガラス3におけるフレキシブルケーブル8が位置する側の辺部を含む一対の対向する辺部の端面が用いられてもよい。
このように、液晶表示装置1では、パネルホルダ5が、ヒートシンク4に取り付けられ、液晶パネル2を防塵ガラス3を介してヒートシンク4に保持する保持部材として機能する。つまり、パネルホルダ5が、防塵ガラス3及びヒートシンク4の両者に固定されることで、防塵ガラス3に貼り合わせられる液晶パネル2が、ヒートシンク4に保持される。
以上のように、液晶パネル2に貼り付けられる防塵ガラス3がヒートシンク4に取り付けられるパネルホルダ5に固定される構成においては、液晶パネル2は、液晶表示装置1において液晶パネル2を収容するパッケージを構成する部品であるヒートシンク4からフロートした状態で保持される。つまり、液晶パネル2は、直接的には防塵ガラス3のみに保持され、ヒートシンク4及びヒートシンク4と同様にパッケージを構成する部品であるパネルホルダ5には直接固定されることなくフリーな状態で保持される。
このような構成によれば、液晶パネル2がパッケージを構成するヒートシンク4やパネルホルダ5等に直接的に固定される構成との比較において、液晶パネル2が温度上昇にともなってヒートシンク4やパネルホルダ5から受ける熱応力が軽減される。これにより、液晶表示装置1の表示画像についてのムラ均一性が改善され、画質が向上する。
以上のように、本実施形態の液晶表示装置1によれば、液晶パネル2を保持する部材であるパネルホルダ5やヒートシンク4との関係において液晶パネル2の温度上昇にともなって液晶パネル2に作用する熱応力を軽減することができ、画質の均一性の改善が図れ、画質を向上させることができる。つまり、本実施形態の液晶表示装置1によれば、液晶パネル2に作用する熱による機械的ストレスに起因して発生するムラの均一性を改善することができ、液晶パネル2の高画質化と光学特性の向上を図ることができる。
なお、液晶パネル2をパネルホルダ5に保持させるに際し、接着剤22による防塵ガラス3のパネルホルダ5への固着箇所の位置や数等は、本実施形態に限定されない。例えば、防塵ガラス3の全周が接着剤22によってパネルホルダ5に固着されてもよい。また、防塵ガラス3のパネルホルダ5への固定方法も、接着剤による方法に限定されず、例えばネジ等の固定用の部材が用いられてもよい。
ここで、防塵ガラス3のパネルホルダ5への固定に関し、接着剤22による防塵ガラス3のパネルホルダ5に対する固着面積が大きいほど、防塵ガラス3を介する液晶パネル2の保持力が大きくなる。その一方で、接着剤22による防塵ガラス3のパネルホルダ5に対する固着面積が大きくなると、パネルホルダ5から防塵ガラス3を介して液晶パネル2が受ける熱応力が増加する。したがって、防塵ガラス3のパネルホルダ5に対する固着箇所の位置や数等は、液晶パネル2に作用する熱応力の低減効果と液晶パネル2の保持力との兼ね合いの観点から適宜設定される。
そこで、防塵ガラス3のパネルホルダ5への固定に関しては、本実施形態のように、防塵ガラス3のそれぞれの隅部がパネルホルダ5に固着されることが好ましい。このように、防塵ガラス3が接着剤22によってパネルホルダ5に4点で固着される構成が採用されることで、防塵ガラス3を介して液晶パネル2に作用する熱応力の低減効果が得られるとともに、防塵ガラス3を介する液晶パネル2の保持構造について十分な保持力を得ることができる。
そして、防塵ガラス3がパネルホルダ5に4点固着される構成によれば、防塵ガラス3の周囲全てが接着剤によって固定される構成よりも、液晶パネル2の表示領域へのストレスを緩和することができ、画質のムラを軽減させることができる。
また、液晶表示装置1では、液晶パネル2の裏面2bとヒートシンク4との間に熱伝導性グリース13が介在している。このように、液晶パネル2とヒートシンク4との間に熱伝導性グリース13を介在させることにより、光が入射することで温度上昇する液晶パネル2のヒートシンク4による放熱を促進させることができる。つまり、液晶パネル2がヒートシンク4に直接接触する場合と比較して、液晶パネル2とヒートシンク4との間に熱伝導性グリース13が介在することで、液晶パネル2の熱をヒートシンク4に効率的に伝達することができる。
これにより、光が入射することによる液晶パネル2の温度上昇を低減することができ、液晶パネル2に作用する熱応力を効果的に軽減することができる。つまり、液晶パネル2とヒートシンク4との間に熱伝導性グリース13を介在させることで、液晶パネル2が防塵ガラス3及びパネルホルダ5を介してヒートシンク4に保持される構成によって得られる画質の改善効果をより高めることができる。
また、液晶表示装置1を構成するヒートシンク4とパネルホルダ5とは、一体的に構成されてもよい。ヒートシンク4とパネルホルダ5とが一体化した構成を、本発明の別実施形態として、図4を用いて説明する。なお、上述の実施形態に係る液晶表示装置1と共通する構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図4に示すように、別実施形態に係る液晶表示装置51は、上述の実施形態におけるヒートシンク4とパネルホルダ5とが一体化した構成として、パッケージ部材60を有する。パッケージ部材60は、液晶パネル2の熱を放熱する放熱部64と、液晶パネル2を防塵ガラス3を介して保持する保持部65とを有する。パッケージ部材60は、例えば熱伝導性プラスチック等の樹脂系の材料やアルミニウムやステンレス等の金属材料等、熱伝導性に優れた材料により構成される。
放熱部64は、略矩形板状に形成される部分であり、液晶パネル2の裏面2bに対向する平面である対向面69を有する。放熱部64は、上述の実施形態のヒートシンク4と同様に、対向面69と液晶パネル2の裏面2bとの間に熱伝導性グリース13を介在させる。
保持部65は、略矩形状の液晶パネル2の周囲を囲むように略四角形の枠状に形成されるとともに、液晶パネル2に接続されるフレキシブルケーブル8が位置する側の辺部ではフレキシブルケーブル8の保持部65の枠外への延出を許容する形状を有する部分である。
保持部65は、防塵ガラス3の周縁部を支持するとともに防塵ガラス3をパッケージ部材60に固定するための段差部71を有する。段差部71は、上述した実施形態の段差部21と同様に、防塵ガラス3の端面に対向する側面71aと、防塵ガラス3の液晶パネル2に接合される側の面に対向する底面71bとを有する。そして、防塵ガラス3は、その周縁部が接着剤22によって例えば4点で保持部65の段差部71に接着されることで、パッケージ部材60に固定される。
このような構成を備える液晶表示装置51においては、液晶パネル2は、直接的には防塵ガラス3のみに保持され、放熱部64及び保持部65を有するパッケージ部材60には直接固定されることなくフリーな状態で保持される。これにより、上述した実施形態の液晶表示装置1と同様に、液晶パネル2を保持する部材であるパッケージ部材60との関係において液晶パネル2の温度上昇にともなって液晶パネル2に作用する熱応力を軽減することができ、画質の均一性の改善が図れ、画質を向上させることができる。
そして、別実施形態に係る液晶表示装置51によれば、液晶パネル2の熱を放熱するための部分と、液晶パネル2を防塵ガラス3を介して保持するための部分とが一体の部品によって構成されることから、部品点数の削減を図ることができ、シンプルな構造を実現することができる。
(プロジェクタの構成)
以下では、図5を用いて、本実施形態に係る液晶表示装置を備える投射型表示装置としてのプロジェクタの構成について説明する。本実施形態に係るプロジェクタ80は、反射型の液晶表示装置1を3枚用いることでカラー画像表示を行う。つまり、プロジェクタ80は、光源からの光を赤色、緑色、青色の3原色に分離し、それぞれの色に対して液晶表示装置1を1枚ずつ用いてカラー画像表示を行う。
図5に示すように、プロジェクタ80は、光を発する光源81と、光源81から出射された光を光学的に変調する液晶表示装置1と、液晶表示装置1によって変調された光を投射する投射レンズ82とを備える。また、プロジェクタ80は、光源81から出射された光を赤色、緑色、青色に分離するダイクロイックミラー83,84,85と、赤色、緑色、青色の各色に対応する3個の偏光ビームスプリッタ86と、合成プリズム87とを備える。
光源81は、カラー画像表示に必要とされる赤色光、緑色光、及び青色光を含む白色光を発する。光源81は、例えば、ハロゲンランプ、メタルハイドランプ、水銀ランプ、キセノンランプ、LED等から構成される。
ダイクロイックミラー83は、光源81から出射された光の光路上に配置される。光源81から出射された光は、ダイクロイックミラー83に入射する。ダイクロイックミラー83は、例えば、入射した光のうち、青色光LBを反射し、その他の色の光を透過させることにより、入射光を青色光LBとその他の色の光とに分離する。
ダイクロイックミラー84は、ダイクロイックミラー83によって分離された他の色の光の光路上に配置される。ダイクロイックミラー84は、例えば、入射した光のうち、緑色光LGを反射し、赤色光LRを透過させることにより、入射光を緑色光LGと赤色光LRとに分離する。
ダイクロイックミラー85は、ダイクロイックミラー83によって分離された青色光LBの光路上に配置されるダイクロイックミラー85は、ダイクロイックミラー83を反射した青色光LBをさらに反射させる。
ダイクロイックミラー83及びダイクロイックミラー84を透過した赤色光LRは、赤色用の偏光ビームスプリッタ86Rに入射して偏光光に変換され、赤色用の液晶表示装置1Rに照射される。ダイクロイックミラー83を透過してダイクロイックミラー84により反射した緑色光LGは、緑色用の偏光ビームスプリッタ86Gに入射して偏光光に変換され、緑色用の液晶表示装置1Gに照射される。ダイクロイックミラー83を反射した青色光LBは、ダイクロイックミラー85により反射され、青色用の偏光ビームスプリッタ86Bに入射して偏光光に変換され、青色用の液晶表示装置1Bに照射される。したがって、液晶表示装置1R,1G,1Bは、それぞれ液晶パネル2の表面2aが対応する偏光ビームスプリッタ86R,86G,86B側を向くように配置される。
各色の光に対応する液晶表示装置1R,1G,1Bは、それぞれ入射した各色の光である赤色光LR、緑色光LG、青色光LBを、入力される画像信号に応じて空間的に変調して反射させ、各色に対応する偏光ビームスプリッタ86R,86G,86Bに変調光として入射させる。偏光ビームスプリッタ86R,86G,86Bは、対応する液晶表示装置1R,1G,1Bから入射した変調光を可視化して合成プリズム87に入射させる。
合成プリズム87は、赤色光LR、緑色光LG、及び青色光LBの変調光の光路が交わる位置に配置される。合成プリズム87は、赤色光LR、緑色光LG、及び青色光LBの3色の変調光を合成し、投射レンズ82に向けて出射する。すなわち、合成プリズム87は、各色の光に対応する3つの入射面87r,87g,87b、及び1つの出射面87tを有し、各入射面87r,87g,87bから入射した3色の光を合成して出射面87tから出射する。合成プリズム87から出射した出力光は、投射レンズ82によってスクリーン88に拡大投射される。このようにして、プロジェクタ80により、映像の表示が行われる。
このように、本実施形態に係る液晶表示装置1を備えるプロジェクタ80によれば、投射される映像について、画質の均一性の改善が図れ、画質を向上させることができる。なお、本実施形態では、液晶表示装置1の適用例として投射型表示装置であるプロジェクタ80を示したが、本実施形態に係る液晶表示装置1は、プロジェクタに限らず、液晶テレビや携帯電話等の各種の映像表示装置に適用可能である。
(比較例の検討)
以下では、本実施形態に係る液晶表示装置1による効果について、比較例を用いて説明する。なお、比較例としての液晶表示装置の説明においては、上述した実施形態の液晶表示装置1と共通する部分については、便宜上同一の符号を付して説明を省略する。
比較例としての液晶表示装置101の構成について図6を用いて説明する。図6に示すように、液晶表示装置101は、液晶パネル2が防塵ガラス3を介することなく直接的にパネルホルダ105に接着剤122によって固定されている点で、上述した実施形態の液晶表示装置1と異なる。つまり、比較例の液晶表示装置101においては、防塵ガラス3がパネルホルダ105に固定されず、防塵ガラス3が貼り付けられる液晶パネル2を構成する半導体基板6及び透明基板7の少なくともいずれかが、パネルホルダ105に接着剤122によって固着される。
具体的には、液晶表示装置101においては、パネルホルダ105は、液晶パネル2の周縁部を支持する段差部121を有する。段差部121は、液晶パネル2の端面に対向する平面として形成される側面121aと、液晶パネル2の裏面2bに対向する平面として形成される底面121bとを有する。そして、液晶パネル2は、その周縁部が接着剤122によってパネルホルダ105の段差部121に接着されることで、パネルホルダ105に固定される。接着剤122は、少なくとも、液晶パネル2の端面と、これに対向するパネルホルダ105の段差部121の側面121aとの間に設けられる隙間に介在して、液晶パネル2とパネルホルダ105とを接着させる。
ここで、本実施形態の液晶表示装置1と比較例の液晶表示装置101との構成の違いを、図7及び図8を用いて説明する。図7に示すように、比較例の液晶表示装置101においては、防塵ガラス3が貼り付けられる液晶パネル2が、その外側の端面部においてパネルホルダ105の段差部121に、接着剤122によって固着される。そして、比較例の液晶表示装置101では、防塵ガラス3は、液晶パネル2のみに貼り付けられて固定される。言い換えると、比較例の液晶表示装置101では、液晶パネル2は、防塵ガラス3及びパネルホルダ105に固定される。
これに対し、図8に示すように、本実施形態の液晶表示装置1においては、液晶パネル2に貼り付けられる防塵ガラス3が、その外側の端面部においてパネルホルダ5の段差部21に、接着剤22によって固着される。したがって、本実施形態の液晶表示装置1では、防塵ガラス3は、液晶パネル2に貼り付けられて固定されるとともに、パネルホルダ5に固定される。そして、本実施形態の液晶表示装置1では、液晶パネル2は、防塵ガラス3のみに貼り付いた状態で保持される。
図7及び図8に示すように、比較例の液晶表示装置101と本実施形態の液晶表示装置1との比較においては、本実施形態の液晶表示装置1は、防塵ガラス3として、防塵ガラス3の周縁部が液晶パネル2の縁端よりも外側に出るようなサイズのものを用い、液晶パネル2に貼り付けられた状態で液晶パネル2の縁端よりも外側に出る防塵ガラス3の部分を、パネルホルダ5に固着する構造となっている。言い換えると、本実施形態の液晶表示装置1は、防塵ガラス3に、防塵ガラス3の周縁部が液晶パネル2の縁端よりも外側に出るような延設部3aを設け、この延設部3aを、液晶パネル2に代わってパネルホルダ5に固着する構造となっている。
このような本実施形態の液晶表示装置1と比較例の液晶表示装置101との比較においては、黒ムラ率という指標を用いた。黒ムラ率について、図9を用いて説明する。図9に示すように、例えば比較例の液晶表示装置101が用いられたプロジェクタ等によれば、液晶パネル2の温度上昇による熱応力等から、表示画像において、対角状に画質のムラが生じ、画質上均一性が悪化するという問題がある。なお、図9においては、白黒の濃淡が、輝度のムラである画質のムラを表す。
図9に示すように、表示画像において対角状に画質のムラが生じた場合、一対の対角部S1,S4が比較的輝度が高く明るい部分となり、他の一対の対角部S2,S3が比較的輝度が低く暗い部分となる。そこで、最大輝度に近い対角部S1,S4の輝度をそれぞれb1、b4とし、最小輝度に近い対角部S2,S3の輝度をそれぞれb2,b3とし、表示画像における平均輝度に近い中央部S5の輝度をb5とした場合、黒ムラ率(%)は次式により表わされる。
黒ムラ率(%)=[{(b1+b4)−(b2+b3)}/b5]×100
このような黒ムラ率は、液晶表示装置1の製造過程における液晶パネル2の状態の変化にともなって変化する。具体的には、液晶パネル2の状態は、防塵ガラス3が貼り付けられる前の状態(CG(カバーガラス)貼付前)、防塵ガラス3が貼り付けられた状態(CG貼付後)、パネルホルダ5を介してヒートシンク4に保持された状態(パッケージ後)と変化する。
図10に示すグラフG1は、比較例の液晶表示装置101における液晶パネル2の状態の変化にともなう黒ムラ率の変化の一例を表す。図10のグラフG1において、点P1はCG貼付前の黒ムラ率、点P2はCG貼付後の黒ムラ率、P3はパッケージ後の黒ムラ率をそれぞれ示す。なお、グラフG1に係るデータは、液晶パネル2が50℃の環境下で、18個の液晶表示装置101についての黒ムラ率の平均値を採ったものである。
図10のグラフG1からわかるように、防塵ガラス3が貼り付けられた状態の液晶パネル2と、パッケージ後の液晶パネル2は、防塵ガラス3が貼り付けられる前の単体の液晶パネル2での黒ムラ率と比較して悪化する。具体的には、本例においては、黒ムラ率の値として、CG貼付前の状態(点P1)で約5%、CG貼付後の状態(点P2)で約40%、パッケージ後の状態(点P3)で約60%という値が得られた。
一方、図10において、点P4は、本実施形態の液晶表示装置1における液晶パネル2のパッケージ後の状態の黒ムラ率を示す。点P4に係るデータは、液晶パネル2が50℃の環境下で、30個の液晶表示装置1についての黒ムラ率の平均値を採ったものである。本例においては、黒ムラ率の値として、パッケージ後の状態(点P4)で約17%という値が得られた。
このように、本実施形態の液晶表示装置1によれば、比較例の液晶表示装置101の構造に対して黒ムラ率を大幅に低減させることを確認することができた。このことは、本実施形態の液晶表示装置1が備える構成においては、液晶パネル2がヒートシンク4に対してフロート状態にあり、液晶パネル2に直接かかるストレスが緩和されることに基づく。以上のように、本実施形態の液晶表示装置1によれば、黒ムラ率を低減させることができ、画質上のムラが軽減され、画面均一性を向上させることができる。
1 液晶表示装置
2 液晶パネル(液晶表示素子)
3 防塵ガラス(防塵プレート)
4 ヒートシンク(放熱部材)
5 パネルホルダ(保持部材)
13 熱伝導性グリース
22 接着剤
60 パッケージ部材
80 プロジェクタ(投射型表示装置)
81 光源
82 投射レンズ

Claims (4)

  1. 矩形状の外形を有し、この外形における一側の辺部にフレキシブルケーブルが接続される反射型の液晶表示素子と、
    矩形状に形成され、前記液晶表示素子の外形に沿うように前記液晶表示素子の表面に貼り付けられ、当該液晶表示素子の表面を保護する透過性のある防塵プレートと、
    前記液晶表示素子の熱を放熱する放熱部材と、
    前記放熱部材に取り付けられ、前記液晶表示素子を前記防塵プレートを介して前記放熱部材に保持する保持部材と、を備え
    前記保持部材は、前記防塵プレートの周縁部を支持するとともに前記防塵プレートの端面に対向する側面を有する段差部を有し、
    前記防塵プレートは、前記フレキシブルケーブルが位置する側の辺部を含まない一対の対向する辺部それぞれの端面における長手方向の両端部である四隅の部分が、前記防塵プレートの端面と前記段差部の前記側面との隙間に介在する接着剤によって前記段差部に固着されることで、前記保持部材に固定されている
    液晶表示装置。
  2. 前記液晶表示素子の裏面と前記放熱部材との間に熱伝導性グリースを介在させた
    請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記放熱部材と前記保持部材とを一体化した
    請求項1又は請求項2に記載の液晶表示装置。
  4. 光を発する光源と、
    前記光源から出射された光を光学的に変調する液晶表示装置と、
    前記液晶表示装置によって変調された光を投射する投射レンズと、を備え、
    前記液晶表示装置は、
    矩形状の外形を有し、この外形における一側の辺部にフレキシブルケーブルが接続される反射型の液晶表示素子と、
    矩形状に形成され、前記液晶表示素子の外形に沿うように前記液晶表示素子の表面に貼り付けられ、当該液晶表示素子の表面を保護する透過性のある防塵プレートと、
    前記液晶表示素子の熱を放熱する放熱部材と、
    前記放熱部材に取り付けられ、前記液晶表示素子を前記防塵プレートを介して前記放熱部材に保持する保持部材と、を備え
    前記保持部材は、前記防塵プレートの周縁部を支持するとともに前記防塵プレートの端面に対向する側面を有する段差部を有し、
    前記防塵プレートは、前記フレキシブルケーブルが位置する側の辺部を含まない一対の対向する辺部それぞれの端面における長手方向の両端部である四隅の部分が、前記防塵プレートの端面と前記段差部の前記側面との隙間に介在する接着剤によって前記段差部に固着されることで、前記保持部材に固定されている
    投射型表示装置。
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