JP2015197567A - 電気光学モジュールおよび電子機器 - Google Patents

電気光学モジュールおよび電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2015197567A
JP2015197567A JP2014075164A JP2014075164A JP2015197567A JP 2015197567 A JP2015197567 A JP 2015197567A JP 2014075164 A JP2014075164 A JP 2014075164A JP 2014075164 A JP2014075164 A JP 2014075164A JP 2015197567 A JP2015197567 A JP 2015197567A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electro
case
optical
holding member
element holding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2014075164A
Other languages
English (en)
Inventor
傑 内山
Suguru Uchiyama
傑 内山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2014075164A priority Critical patent/JP2015197567A/ja
Publication of JP2015197567A publication Critical patent/JP2015197567A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】電気光学パネルを保持するケースに対して簡素な構成で素子保持部材を保持させ
て、素子保持部材も一体化した電気光学モジュール、および電子機器を提供すること。
【解決手段】電気光学モジュール100は、電気光学パネル40を内側に保持するケース
10には2つの係合突起37が形成され、光学補償素子68を保持する素子保持部材67
には、係合突起37と係合する係合穴676、677が形成されている。このため、ケー
ス10は、素子保持部材67を保持することができるともに、2つの係合突起37を通る
第1軸線L1周りに素子保持部材67を回転させることができる。かかる調整の後は、凹
部181の内部で、素子保持部材67の被接着部670とフレーム3とを接着剤により固
定する。
【選択図】図5

Description

本発明は、投射型表示装置等の電子機器に用いられる電気光学モジュール、および該電
気光学モジュールを備えた電子機器に関するものである。
投射型表示装置等の電子機器において画像を表示する際には、液晶パネル等の電気光学
パネルによって変調した光を利用する。かかる電気光学パネルは、ケースの内側に収容さ
れた電気光学モジュールの状態で電子機器に搭載される(特許文献1、2)。また、電気
光学パネルに対して光学補償素子を配置するにあたって、光学補償素子を素子保持部材に
よって保持するとともに、素子保持部材をネジによってケースに押し付け固定した構成が
提案されている。
特開2009−58727号公報 特開2009−8887号公報
しかしながら、光学補償素子を保持する素子保持部材をケースにネジによって押し付け
固定した構成では、ケースへの素子保持部材の取り付けに多大な手間がかかるという問題
点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、電気光学パネルを保持するケースに対して簡
素な構成で素子保持部材を保持させて、素子保持部材も一体化した電気光学モジュール、
および当該電気光学モジュールを備えた電子機器を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る電気光学モジュールは、電気光学パネルと、
該電気光学パネルを内側に保持し、係合突起が形成されたケースと、光学補償素子と、前
記光学補償素子を保持し、前記係合突起に係合する係合穴が形成された素子保持部材と、
を有し、前記素子保持部材は、前記係合突起と前記係合穴との係合によって前記ケースに
保持されていることを特徴とする。
本形態では、電気光学パネルを内側に保持するケースには係合突起が形成され、光学補
償素子を保持する素子保持部材には、係合突起に係合する係合穴が形成されている。この
ため、係合突起と係合穴とを係合させれば、素子保持部材がケースに保持される。かかる
簡素な構成によれば、ケースに素子保持部材を効率よく保持させることができるので、電
気光学パネルおよび光学補償素子を一体に備えた電気光学モジュールを効率よく製造する
こができる。
本発明において、前記ケースと前記素子保持部材とは、接着剤により固定されているこ
とが好ましい。かかる構成によれば、素子保持部材とケースとを確実に固定することがで
きる。
本発明において、前記係合突起は、前記ケースの側面のうち、表示領域を挟む両側2個
所に設けられていることが好ましい。かかる構成によれば、素子保持部材がケースに確実
に保持される。
本発明において、前記係合突起は、前記表示領域の第1対角方向で当該表示領域を挟む
2個所に設けられていることが好ましい。かかる構成によれば、素子保持部材を第1対角
方向に設けられた2個所の係合突起を通る軸線周りに回転させることができる。
本発明において、前記素子保持部材は、前記光学補償素子が前記電気光学パネルに対し
て平行に対向する姿勢から前記2個所の係合突起を通る軸線周りに回転した斜め姿勢で前
記ケースに前記接着剤によって固定されている構成を採用することができる。
本発明において、前記素子保持部材は、前記光学補償素子の面外方向に折れ曲がった被
接着部を備え、前記被接着部は、前記素子保持部材の前記軸線周りの可動範囲の全域にお
いて前記ケースとの間に前記接着剤による固定部を確保していることが好ましい。かかる
構成によれば、素子保持部材をいずれの位置まで回転させても、素子保持部材とケースと
を接着剤によって固定することができる。
本発明において、前記係合突起は、さらに、平面視において、前記第1対角方向と交差
する前記ケースの第2対角方向に位置する2個所にも設けられていることが好ましい。
本発明において、前記係合突起は、平面視で湾曲した凸曲面をもって前記ケースの相対
向する2つの側面の各々から張り出した張り出し部の側面に設けられている構成を採用し
てもよい。
この場合、前記光学補償素子は、平面視で略四角形であり、前記素子保持部材は、前記
光学補償素子の辺の延在方向が前記ケースの側面に対して平行となる角度位置から交差す
る方向に傾いた角度位置で前記ケースに前記接着剤によって固定されている構成を採用す
ることができる。
本発明において、前記素子保持部材は、前記ケースに対して当該ケースの厚さ方向で重
なる被接着部を備え、前記被接着部は、前記素子保持部材の可動範囲の全域において前記
ケースとの間に前記接着剤による固定部を確保していることが好ましい。かかる構成によ
れば、素子保持部材をいずれの角度位置まで移動させても、素子保持部材とケースとを接
着剤によって固定することができる。
本発明に係る電気光学モジュールは各種電子機器に用いることができる。また、電子機
器として投射型表示装置を構成した場合、電子機器は、前記電気光学パネルに供給される
光を出射する光源部と、前記電気光学パネルによって変調された光を投射する投射光学系
と、を有している。
本発明の実施の形態1に係る電気光学モジュールに用いた電気光学パネルの説明図である。 本発明の実施の形態1に係る電気光学モジュールの斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る電気光学モジュールの分解斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る電気光学モジュールのケースの平面図である。 本発明の実施の形態1に係る電気光学モジュールにおいて、ケースによって第1光学補償部材を保持した様子を示す説明図である。 本発明の実施の形態2に係る電気光学モジュールの斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る電気光学モジュールの分解斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る電気光学モジュールのケースの平面図である。 本発明の実施の形態2に係る電気光学モジュールにおいて、ケースによって第1光学補償部材を保持した様子を示す説明図である。 本発明を適用した投射型表示装置(電子機器)の一例の概略構成図である。
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の説明では、本発明を適
用した電気光学モジュールが、電気光学パネルとして反射型の液晶パネルを有している場
合を中心に説明する。また、以下の説明で参照する図においては、各層や各部材を図面上
で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめてある。また
、以下の説明では、電気光学パネル40の面内方向で互いに交差する方向をX方向および
Y方向とし、電気光学パネル40に対する法線方向(電気光学パネル40に対して直交す
る方向)をZ方向とする。従って、本発明において「平面視」とはZ方向に相当する。ま
た、Z方向において、光出射側(表面側)を一方側Z1とし、光出射側とは反対側(裏面
側)を他方側Z2としてある。
また、本発明における「対角方向」とは、表示領域40aの対角線と平行な方向に加え
て、表示領域40aの対角線に対して所定の角度、交差する方向も含む意味である。例え
ば、表示領域40aが長方形である場合、本発明における「対角方向」とは、表示領域4
0aの対角線と平行な方向に加えて、表示領域40aの辺に対して45°の角度を成す方
向も含む意味である。
[実施の形態1]
(電気光学パネルの構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係る電気光学モジュールに用いた電気光学パネル40
の説明図であり、図1(a)、(b)は各々、電気光学パネル40を各構成要素とともに
第2基板52(対向基板)の側から見た平面図、およびそのH−H′断面図である。なお
、図1(a)では防塵ガラス57の図示を省略してある。
図1に示すように、電気光学パネル40は、第1基板51(素子基板)と第2基板52
(対向基板)とが所定の隙間を介してシール材407によって貼り合わされている。本形
態において、電気光学パネル40は液晶パネルであり、第1基板51と第2基板52との
間においてシール材407によって囲まれた領域内に電気光学層450としての液晶層が
保持されている。シール材407は、第2基板52の外縁に沿うように枠状に設けられて
いる。シール材407は、光硬化性を備えた接着剤、熱硬化性の接着剤、あるいは光硬化
性および熱硬化性の双方を備えた接着剤であり、両基板間の距離を所定値とするためのグ
ラスファイバー、あるいはガラスビーズ等のギャップ材が配合されている。
本形態において、第1基板51は平面視で四角形であり、4つの辺の各々に端面511
、512、513、514を備えている。第2基板52も、第1基板51と同様、四角形
であり、4つの辺の各々に端面521、522、523、524を備えている。第1基板
51は第2基板52よりサイズが大きく、第1基板51の4つの端面511、512、5
13、514は各々、第2基板52の端面521、522、523、524より外側に位
置する。このため、本形態の電気光学パネル40の側面は、第1基板51の端面511、
512、513、514によって構成されている。
電気光学パネル40の略中央には、変調光を出射する表示領域40aが平面視で四角形
の領域として設けられている。かかる形状に対応して、シール材407も平面視で略四角
形に設けられている。電気光学パネル40では、表示領域40aの端部と電気光学パネル
40の端面(第1基板51の端面511、512、513、514)との間には、四角枠
状の周辺領域40cが設けられている。
第1基板51は、端面514が位置する側の端部(Y軸方向の一方側Y1の端部)が他
の端部より第2基板52の端面524から大きく張り出しており、かかる張り出し部分5
19には、端面514に沿ってデータ線駆動回路401および複数の端子402が形成さ
れている。また、第1基板51には、端面511、512に沿って走査線駆動回路404
が形成されている。端子402には、フレキシブル配線基板40iが接続されており、第
1基板51には、フレキシブル配線基板40iを介して各種電位や各種信号が入力される
第1基板51の第1面51aおよび第2面51bのうち、第2基板52と対向する第1
面51aには、表示領域40aに、画素電極405aおよび画素電極405aに対応する
画素トランジスター(スイッチング素子/図示せず)がマトリクス状に形成されており、
かかる画素電極405aの上層側には配向膜416が形成されている。また、第1基板5
1の第1面51aにおいて、周辺領域40cのうち、シール材407より内側の領域には
、画素電極405aと同時形成されたダミー画素電極405bが形成されている。
第2基板52の第1面52aおよび第2面52bのうち、第1基板51と対向する第1
面52aには透光性の共通電極421が形成されており、共通電極421の上層には配向
膜426が形成されている。配向膜416、426は、ポリイミドや無機配向膜からなる
。本形態において、配向膜416、426は、例えば、SiOX(x<2)、SiO2、T
iO2、MgO、Al23、In23、Sb23、Ta25等の斜方蒸着膜(無機配向膜
)からなり、電気光学層450に用いた誘電異方性が負のネマチック液晶化合物を所定の
プレチルト角をもって傾斜垂直配向させる。本形態において、液晶分子のチルト方向は、
表示領域40aの各辺に対して45°の角度を成す対角方向である。
共通電極421は、第2基板52の略全面あるいは複数の帯状電極として複数の画素に
跨って形成されており、本形態において、共通電極421は、第2基板52の略全面に形
成されている。第2基板52の第1面52aには、共通電極421の下層側に遮光層40
8が形成されている。遮光層408は、表示領域40aの外周縁に沿って延在する額縁状
に形成されており、かかる遮光層408の内縁によって表示領域40aが規定されている
。遮光層408の外周縁は、シール材407の内周縁との間に隙間を隔てた位置にあり、
遮光層408とシール材407とは被さっていない。第2基板52において、隣り合う画
素電極405aにより挟まれた領域と重なる領域等には、遮光層408と同時形成された
遮光層がブラックマトリクスあるいはブラックストライプとして形成されることもある。
第1基板51には、シール材407より外側において第2基板52の角部分と重なる領
域に、第1基板51と第2基板52との間で電気的導通を行うための基板間導通用電極4
09が形成されている。基板間導通用電極409と第2基板52との間には、導電粒子を
含んだ基板間導通材409aが配置されており、第2基板52の共通電極421は、基板
間導通材409aおよび基板間導通用電極409を介して、第1基板51側に電気的に接
続されている。このため、共通電極421は、第1基板51の側から共通電位が印加され
ている。シール材407は、略同一の幅寸法をもって第2基板52の外周縁に沿って設け
られている。但し、シール材407は、第2基板52の角部分と重なる領域では基板間導
通用電極409を避けて内側を通るように設けられている。
かかる構成の電気光学パネル40は、透過型液晶パネルまたは反射型液晶パネルとして
構成される。電気光学パネル40が透過型液晶パネルである場合、第1基板51および第
2基板52のいずれにも、石英基板等の透光性基板が用いられる。また、電気光学パネル
40が透過型液晶パネルである場合、画素電極405aおよび共通電極421は、ITO
(Indium Tin Oxide)膜やIZO(Indium Zinc Oxide)膜等の透光性導電膜により形成
される。かかる透過型液晶パネル(電気光学パネル40)では、例えば、第2基板52の
側から入射した光が第1基板51の側から出射される間に変調されて画像を表示する。
電気光学パネル40が反射型液晶パネルである場合、共通電極421は、ITO膜やI
ZO膜等の透光性導電膜により形成され、画素電極405aは、アルミニウム膜等の反射
性導電膜により形成される。かかる反射型液晶パネル(電気光学パネル40)では、矢印
L11、L12で示すように、第2基板52の側から入射した光が第1基板51の側で反
射して出射される間に変調されて画像を表示する。このため、電気光学パネル40が反射
型液晶パネルである場合、第1基板51および第2基板52のいずれにも、石英基板等の
透光性基板を用いることができる。また、第2基板52に石英基板等の透光性基板を用い
、第1基板51にシリコン基板等の半導体基板を用いることができる。
電気光学パネル40が反射型液晶パネルである場合、第2基板52の第2面52b側に
第3基板の一例である透光性の防塵ガラス57が貼付される。これに対して、電気光学パ
ネル40が透過型液晶パネルである場合、第2基板52の第2面52bに透光性の防塵ガ
ラス57が貼付されるとともに、第1基板51の第2面51bにも防塵ガラス57が貼付
される。
以下の説明では、電気光学パネル40が反射型液晶パネルであり、第1基板51および
第2基板52のいずれにも、石英基板を用いた場合を例示する。
電気光学パネル40は、例えば、モバイルコンピューター、携帯電話機等といった電子
機器のカラー表示装置として用いることができ、この場合、第2基板52には、カラーフ
ィルター(図示せず)が形成される。また、電気光学パネル40は、後述する投射型表示
装置(液晶プロジェクター)において、RGB用のライトバルブに用いることができる。
この場合、RGB用の各電気光学パネル40の各々には、RGB色分解用のダイクロイッ
クミラーを介して分解された各色の光が投射光として各々入射されることになるので、カ
ラーフィルターは形成されない。
(電気光学モジュール100の全体構成)
図2は、本発明の実施の形態1に係る電気光学モジュール100の斜視図であり、図3
は、本発明の実施の形態1に係る電気光学モジュール100の分解斜視図である。図4は
、本発明の実施の形態1に係る電気光学モジュール100のケース10の平面図である。
図2、図3および図4に示すように、電気光学パネル40は、補強等を目的に、ケース
10内に保持された電気光学モジュール100として電子機器に搭載される。従って、電
気光学モジュール100は、電気光学パネル40と、電気光学パネル40を収容したケー
ス10とを有している。また、本形態の電気光学モジュール100は、後述する光学補償
部材も有している。ここで、ケース10は、電気光学パネル40が固定されたプレート2
と、電気光学パネル40の側面を囲むフレーム3と、フレーム3の光出射側に取り付けら
れた見切り部材8とを備えている。
フレーム3は、電気光学パネル40の側方を囲む枠部30と、電気光学パネル40の光
出射側を覆う端板部38とを有しており、枠部30がプレート2に対して接着、ネジ止め
等の方法で固定されている。フレーム3は、樹脂製あるいは金属製である。端板部38に
おいて、電気光学パネル40の防塵ガラス57と重なる領域には矩形の開口部380が形
成されている。フレーム3は、平面視で四角形であり、枠部30は、X方向で対向する2
つの壁部31、32と、Y方向で対向する2つの壁部33、34とを有している。
遮光部材の一例である見切り部材8は、平面視で四角形の平板状であり、フレーム3の
端板部38に対して電気光学パネル40とは反対側で重なる四角形の遮光板部81を有し
ている。遮光板部81において、電気光学パネル40の表示領域40aと重なる領域には
四角形の開口部810が形成されている。見切り部材8は、樹脂製あるいは金属製である
。見切り部材8において、遮光板部81は、表示領域40aに対する見切りとして機能す
る。本形態の見切り部材8には、遮光板部81の外周縁のうち、X方向の両側に位置する
縁からは、フレーム3の壁部31、32の側面310、320に重なる連結板部85が延
在している。また、連結板部85には穴850が形成されており、壁部31、32の側面
310、320には、穴850に係合する突起315、325が形成されている。従って
、見切り部材8は、連結板部85を介してフレーム3に固定されている。本形態において
、連結板部85は、Y方向で離間する2個所に形成されている。このため、壁部31、3
2の側面310、320において、突起315、325は各々、Y方向で離間する2個所
に形成されている。
プレート2は、平面視で四角形の平板状であり、中央には、プレート2を厚さ方向で貫
通するパネル配置穴20が形成されている。パネル配置穴20は、電気光学パネル40よ
りわずかに大きい矩形の穴であり、パネル配置穴20の内側に電気光学パネル40が配置
される。この状態で、パネル配置穴20の開口縁と電気光学パネル40の側面とが複数個
所で接着剤により固定されている。プレート2には、電気光学パネル40のフレキシブル
配線基板40iが配置される側には、切り欠き29が形成されており、かかる切り欠き2
9を介してフレキシブル配線基板40iがフレーム3の外側に引き出されている。
プレート2のパネル配置穴20に電気光学パネル40を配置した際、第1基板51は、
パネル配置穴20の内側に位置し、第2基板52および防塵ガラス57は、プレート2の
第1面2aから突出した状態となる。プレート2の厚さ(パネル配置穴20の深さ)は、
第1基板51の厚さより大である。このため、第1基板51は、パネル配置穴20内にお
いてプレート2の第1面2aから第2面2bまでの途中位置まで入り込んだ状態にある。
この状態を維持するために、プレート2には、プレート2の厚さ方向において第2面2b
の側にパネル配置穴20の内側に張り出した段部(図示せず)が形成されている。
本形態において、プレート2は、第1基板51と同等の熱膨張係数を有する金属板から
なる。本形態において、第1基板51は、石英基板からなるため、プレート2は、少なく
ともニッケルおよび鉄を含む合金からなる。例えば、プレート2は、いわゆるインバー合
金(例えば、36Ni−Fe合金、42Ni−Fe合金等)や、32Ni−5Co−Fe
合金、29Ni−17Co−Fe合金等からなる。これらの合金のうち、例えば、36N
i−Fe合金の線膨張係数は、約1.2×10-6[/°C]であり、32Ni−5Co−
Fe合金の線膨張係数は、約0.1×10-6[/°C]であり、第1基板51(石英基板
)の熱膨張係数(約0.48×10-6[/°C])と同等である。
(ケース10の詳細構成)
本形態の電気光学モジュール100において、ケース10には、図5を参照して後述す
る光学補償部材60を保持するための係合用の突起が形成されている。より具体的には、
ケース10に用いたフレーム3の枠部30には、表示領域40aを挟む両側2個所に係合
突起36が形成されている。本形態において、2個所の係合突起36は、壁部33の側面
330に形成された係合突起361と、壁部34の側面340に形成された係合突起36
2とからなる。ここで、係合突起361、362は、図4に示すように、表示領域40a
の第1対角方向に延在する第1軸線L1上に形成されている。
また、ケース10において、見切り部材8のX方向の一方側X1の縁には、Y方向の中
央に切り欠き881が形成されている。また、フレーム3の枠部30において、壁部31
には、切り欠き881の内側で光出射側(電気光学パネル40とは反対側)に向けて突出
した2つの凸部381が形成されており、かかる2つの凸部381の間によって、ケース
10には凹部181が形成されている。
(光学補償部材60の搭載構造)
図5は、本発明を適用した電気光学モジュール100において、ケース10によって第
1光学補償部材66を保持した様子を示す説明図であり、図5(a)、(b)は、その斜
視図およびその分解斜視図である。
図4および図5を参照して、電気光学モジュール100に第1光学補償部材66を用い
た場合を説明する。本形態において、第1光学補償部材66(光学補償部材60)は、光
学補償素子68と、光学補償素子68を保持する素子保持部材67とを有している。本形
態において、素子保持部材67は、平面視が四角形の金属製あるいは樹脂製の枠状部材で
あり、一方面には光学補償素子68が接着等の方法で貼り付けられている。光学補償素子
68は、透光性基板68aと、透光性基板68aの一方面に形成されたCプレートからな
る光学補償層68bとを有している。
第1光学補償部材66には、素子保持部材67の外縁からフレーム3の側面330と重
なる位置まで突出したL字形状の連結板部671が形成されており、かかる連結板部67
1には、フレーム3の側面330に形成された係合突起361と係合する係合穴676が
形成されている。また、第1光学補償部材66には、素子保持部材67の外縁からフレー
ム3の側面340と重なる位置まで突出したL字形状の連結板部672が形成されており
、かかる連結板部672には、フレーム3の側面340に形成された係合突起362と係
合する係合穴677が形成されている。従って、第1光学補償部材66をケース10に重
ねて、係合穴676と係合突起361とを係合させ、係合穴677と係合突起362とを
係合させれば、第1光学補償部材66をケース10によって保持することができる。この
状態で、素子保持部材67において光学補償素子68を保持する枠部675は、ケース1
0(見切り部材8)から浮いており、枠部675とケース10(見切り部材8)とが離間
している。このため、第1光学補償部材66は、係合突起361、363を通る軸線L1
周りに回転可能であり、その可動範囲は、第1光学補償部材66の枠部675がケース1
0と干渉する位置によって規定されている。
また、素子保持部材67には、素子保持部材67の面外方向(Z方向の一方側Z1/電
気光学パネル40とは反対側)にL字形状に折れ曲がった被接着部670が形成されてい
る。被接着部670のうち、第1光学補償部材66の厚さ方向に延在する先端部は、フレ
ーム3の側面320の延在方向(Y方向)に厚さ方向を向けて、ケース10の凹部181
の内側に位置する。従って、凹部181内で、被接着部670とフレーム3の凸部381
とをUV接着剤等によって接着固定すれば、第1光学補償部材66をケース10に固定す
ることができる。
ここで、第1光学補償部材66は、Cプレートからなる光学補償層68bを備えている
。このため、係合穴676と係合突起361とを係合させ、係合穴677と係合突起36
2とを係合させて、第1光学補償部材66をケース10によって保持した状態で、第1光
学補償部材66を電気光学パネル40に対して平行に対向する姿勢から2個所の係合突起
361、363を通る軸線L1周りに回転させて、第1光学補償部材66の姿勢を最適な
姿勢に調整する。かかる調整の際、被接着部670は、第1光学補償部材66の第1軸線
L1周りの可動範囲の全域においてケース10との間に接着剤による固定部を確保してい
る。それ故、第1光学補償部材66をいずれの姿勢に調整しても、凹部181の内部で被
接着部670とフレーム3の凸部381とを接着剤によって固定し、第1光学補償部材6
6をケース10に固定することができる。かかる固定構造によれば、第1光学補償部材6
6に被接着部670を設けても、被接着部670がケース10から大きく突出しない。
ここで、ケース10(フレーム3)には、係合突起36が、係合突起361、362に
加えて、さらに、平面視において第1対角方向と交差する第2対角方向に延在する第2軸
線L2上に位置する2個所にも、係合突起363、364として設けられている。また、
ケース10において、見切り部材8のX方向の他方側X2の縁には、Y方向の中央に切り
欠き882が形成されている。また、フレーム3の枠部30において、壁部32には、切
り欠き882の内側で光出射側(電気光学パネル40とは反対側)に向けて突出した2つ
の凸部382が形成されており、かかる2つの凸部382の間によって、ケース10には
凹部182が形成されている。
従って、本形態では、電気光学パネル40における液晶分子のチルト方向等に対応して
、図5に示す第1光学補償部材66に代えて、係合突起363、364に係合する係合穴
と、凹部182に嵌る被接着部とが設けられた第1光学補償部材66を用いれば、第1光
学補償部材66を第2軸線L2周りに回転させて第1光学補償部材66の姿勢を調整した
後、第1光学補償部材66をケース10に固定することができる。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の電気光学モジュール100では、電気光学パネル40を
内側に保持するケース10に係合突起361、362が形成され、光学補償素子68を保
持する素子保持部材67には、係合突起361、362に係合する係合穴676、677
が形成されている。このため、係合突起361、362と係合穴676、677とを係合
させれば、素子保持部材67がケース10に保持される。かかる簡素な構成によれば、ケ
ース10に素子保持部材67を効率よく保持させることができるので、電気光学パネル4
0および光学補償素子68を一体に備えた電気光学モジュール100を効率よく製造する
ことができる。
また、ケース10と素子保持部材67とは、接着剤により固定されているため、素子保
持部材67とケース10とを確実に固定することができる。
また、係合突起361、362は、表示領域40aを挟む両側2個所に設けられている
ため、素子保持部材67がケース10に確実に保持される。また、接着剤によって、ケー
ス10と素子保持部材67とを固定する前の状態で、係合突起361、362を通る第1
軸線L1周りに素子保持部材67を回転させることができる。また、係合突起361、3
62は、表示領域40aの第1対角方向で表示領域40aを挟む2個所に設けられている
ため、電気光学パネル40における液晶分子のチルト方向等に対応して、素子保持部材6
7を第1対角方向に設けられた2個所の係合突起361、362を通る第1軸線L1周り
に回転させることができる。
しかも、素子保持部材67は被接着部670を備え、かかる被接着部670は、素子保
持部材67の第1軸線L1周りの可動範囲の全域においてケース10(フレーム3)との
間に接着剤による固定部を確保している。従って、素子保持部材67をいずれの位置まで
回転させても、素子保持部材67とケース10(フレーム3)とを接着剤によって固定す
ることができる。
[実施の形態2]
(電気光学モジュール100の全体構成)
図6は、本発明の実施の形態2に係る電気光学モジュール100の斜視図であり、図7
は、本発明の実施の形態2に係る電気光学モジュール100の分解斜視図である。図8は
、本発明の実施の形態2に係る電気光学モジュール100のケース10の平面図である。
なお、本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一
の符号を付してそれらの説明を省略する。
図6、図7および図8に示すように、本形態でも、電気光学パネル40は、実施の形態
1と同様、電気光学モジュール100は、電気光学パネル40と、電気光学パネル40を
収容したケース10とを有している。また、本形態の電気光学モジュール100は、後述
する光学補償部材も有している。ここで、ケース10は、電気光学パネル40が固定され
たプレート2と、電気光学パネル40の側面を囲むフレーム3と、フレーム3の光出射側
に取り付けられた見切り部材8とを備えている。フレーム3は、電気光学パネル40の側
方を囲む枠部30と、電気光学パネル40の光出射側を覆う端板部38とを有しており、
枠部30がプレート2に対して接着、ネジ止め等の方法で固定されている。フレーム3は
、樹脂製あるいは金属製である。端板部38において、電気光学パネル40の防塵ガラス
57と重なる領域には矩形の開口部380が形成されている。
遮光部材の一例である見切り部材8は、平面視で四角形の平板状であり、フレーム3の
端板部38に対して電気光学パネル40とは反対側で重なる四角形の遮光板部81を有し
ている。見切り部材8には、遮光板部81の外周縁のうち、Y方向の両側に位置する縁か
らは、フレーム3の壁部33、34の側面330、340に重なる連結板部85が延在し
ている。また、連結板部85には穴850が形成されており、壁部33、34の側面33
0、340には、穴850に係合する突起335、345が形成されている。従って、見
切り部材8は、連結板部85を介してフレーム3に固定されている。本形態において、連
結板部85は、X方向で離間する2個所に形成されている。このため、壁部33、34の
側面330、340において、突起335、345は各々、X方向で離間する2個所に形
成されている。
プレート2は、平面視で四角形の平板状であり、中央には、プレート2を厚さ方向で貫
通するパネル配置穴20が形成されている。パネル配置穴20は、電気光学パネル40よ
りわずかに大きい矩形の穴であり、パネル配置穴20の内側に電気光学パネル40が配置
される。この状態で、パネル配置穴20の開口縁と電気光学パネル40の側面とが複数個
所で接着剤により固定されている。
(ケース10の詳細構成)
本形態の電気光学モジュール100において、ケース10には、図9を参照して後述す
る光学補償部材60を保持するための係合用の突起が形成されている。より具体的には、
ケース10に用いたフレーム3の枠部30には、表示領域40aを挟む両側2個所に係合
突起37が形成されている。本形態において、係合突起37は、表示領域40aを挟む両
側2個所に形成されている。本形態において、2個所の係合突起37は、平面視で湾曲し
た凸曲面をもってケース10の一方の側面(フレーム3の壁部33の側面310)から張
り出した張り出し部318の側面に形成された係合突起371と、平面視で湾曲した凸曲
面をもってケース10の他方の側面(フレーム3の壁部32の側面320)から張り出し
た張り出し部328の側面に形成された係合突起372とからなる。本形態において、張
り出し部318、328は、側面310、320においてY方向の中央に形成されている
ため、係合突起371、372は、側面310、320のX方向の中央に位置する。
(光学補償部材60の搭載構造)
図9は、本発明の実施の形態2に係る電気光学モジュール100において、ケース10
によって第2光学補償部材61を保持した様子を示す説明図であり、図9(a)、(b)
は、その斜視図およびその分解斜視図である。
図8および図9を参照して、電気光学モジュール100に第2光学補償部材61を用い
た場合を説明する。本形態において、第2光学補償部材61(光学補償部材60)は、光
学補償素子63と、光学補償素子63を保持する素子保持部材62とを有している。素子
保持部材62は、平面視が四角形の金属製あるいは樹脂製の枠状部材であり、一方面には
光学補償素子63が接着等の方法で貼り付けられている。光学補償素子63は、透光性基
板63aと、透光性基板63aの両面に形成されたCプレートおよびOプレートからなる
光学補償層63bとを有している。
第2光学補償部材61には、素子保持部材62の外縁からフレーム3の側面310の張
り出し部318の側面と重なる位置まで突出したL字形状の連結板部621が形成されて
おり、かかる連結板部621には、フレーム3の側面330に形成された係合突起371
と係合する係合穴626が形成されている。また、第2光学補償部材61には、素子保持
部材62の外縁からフレーム3の側面320の張り出し部328の側面と重なる位置まで
突出したL字形状の連結板部622が形成されており、かかる連結板部622には、フレ
ーム3の側面320に形成された係合突起372と係合する係合穴627が形成されてい
る。従って、第2光学補償部材61をケース10に重ねて、係合穴626と係合突起37
1とを係合させ、係合穴627と係合突起372とを係合させれば、第2光学補償部材6
1をケース10によって保持することができる。
この状態で、素子保持部材62において光学補償素子63を保持する枠部625は、ケ
ース10(見切り部材8)からわずかに浮いている。また、係合穴626、627のフレ
ーム3の側面310、320の延在方向(Y方向)における寸法が、係合突起371、3
72のフレーム3の側面310、320の延在方向(Y方向)における寸法より十分に大
きい。このため、素子保持部材62は、電気光学パネル40に対する法線L3周りに回転
可能であり、その可動範囲は、係合突起371、372が係合穴626、627内で可動
な範囲によって規定されている。
本形態において、係合穴626、627は、連結板部621、622においてL字形状
に折れ曲がっている部分を含めて大きく切り欠かれている。このため、係合穴626は、
連結板部621において、光学補償素子63を保持する枠部675から延在している第1
部分621aと、第1部分621aからフレーム3の側面310に沿って延在する第2部
分621bの双方に跨って開口している。また、係合穴627は、連結板部622におい
て、光学補償素子63を保持する枠部675から延在している第1部分622aと、第1
部分622aからフレーム3の側面320に沿って延在する第2部分621bの双方に跨
って開口している。
ここで、連結板部621、622の先端部はプレート2の第1面2aと重なっている。
また、連結板部621の先端部からは、プレート2の第1面2aに沿って連結板部621
から離間する方向に延在した被接着部613が形成されており、被接着部613の先端部
613aは、電気光学パネル40が位置する側とは反対側(プレート2から離間する側)
に屈曲している。また、連結板部622の先端部からは、プレート2の第1面2aに沿っ
て連結板部622から離間する方向に延在した被接着部623が形成されており、被接着
部623の先端部623aは、電気光学パネル40が位置する側とは反対側(プレート2
から離間する側)に屈曲している。このようにして、素子保持部材32には、ケース10
の厚さ方向でケース10(プレート2)に重なる被接着部613、623が形成されてお
り、かかる被接着部613、623とプレート2とをUV接着剤等によって接着固定すれ
ば、第2光学補償部材61をケース10に固定することができる。
ここで、被接着部613、623は、素子保持部材62の可動範囲の全域においてケー
ス10のプレート2との間に接着剤による固定部を確保している。
ここで、第2光学補償部材61は、CプレートおよびOプレートからなる光学補償層6
3bを備えている。このため、本形態では、係合穴626と係合突起371とを係合させ
、係合穴627と係合突起372とを係合させて、第2光学補償部材61をケース10に
よって保持した状態で、被接着部613、623の先端部613a、623aを押圧する
。その結果、第2光学補償部材61が電気光学パネル40に対する法線L3周りに回転す
るので、第2光学補償部材61の角度位置を最適な条件に調整することができる。かかる
調整の結果、第2光学補償部材61は、光学補償素子63の辺の延在方向がケース10の
側面(フレーム3の側面310、320、330、340)に対して平行となる角度位置
から交差する方向に傾いた角度位置となる。かかる調整の際、連結板部621、622は
、張り出し部318、328の側面をガイド面として摺動しながら移動する。その間、被
接着部613、623は、プレート2の第1面2aと重なっているので、被接着部613
、623とプレート2の第1面2aとを接着剤によって固定すれば、第2光学補償部材6
1を最適な角度位置で第2光学補償部材61をケース10に固定することができる。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の電気光学モジュール100は、電気光学パネル40を内
側に保持するケース10に係合突起371、372が形成され、光学補償素子63を保持
する素子保持部材62には、係合突起371、372に係合する係合穴626、627が
形成されている。このため、係合突起371、372と係合穴626、627とを係合さ
せれば、素子保持部材62がケース10に保持される。かかる簡素な構成によれば、ケー
ス10に素子保持部材62を効率よく保持させることができるので、電気光学パネル40
および光学補償素子63を一体に備えた電気光学モジュール100を効率よく製造するこ
ができる。
また、ケース10と素子保持部材62とは、接着剤により固定されているため、素子保
持部材62とケース10とを確実に固定することができる。
また、係合突起371、372は、湾曲した凸曲面を有する張り出し部318、328
の側面に形成されているため、張り出し部318、328をガイド面として利用しながら
、第2光学補償部材61を電気光学パネル40に対する法線L3周りに回転させることが
できる。
しかも、素子保持部材62は被接着部613、623を備え、かかる被接着部613、
623は、素子保持部材27の法線L3周りの可動範囲の全域においてケース10(フレ
ーム3)との間に接着剤による固定部を確保している。従って、素子保持部材62をいず
れの位置まで回転させても、素子保持部材62とケース10(プレート2)とを接着剤に
よって固定することができる。
[電気光学モジュールの他の形態]
上記実施の形態では、反射型の電気光学パネル40を備えた電気光学モジュール100
を例示したが、透過型の電気光学パネル40を備えた電気光学モジュール100に本発明
を適用してもよい。
[電子機器への搭載例]
(投射型表示装置の構成例)
図10は、本発明を適用した投射型表示装置(電子機器)の一例の概略構成図である。
以下の説明では、上記実施の形態に係る電気光学モジュール100を3つ用い、3つの電
気光学モジュール100の電気光学パネル40を各々、赤色用液晶パネル100R、緑色
用液晶パネル100Gおよび青色用液晶パネル100Bとして用いる。また、3つの電気
光学モジュール100は各々、図5を参照して説明した第1光学補償部材66、および図
6を参照して説明した第2光学補償部材61の何れか一方を光学補償部材60として有し
ている。
図10に示す投射型表示装置1000は、光源光を発生する光源部1021と、光源部
1021から出射された光源光を赤色光R、緑色光G、および青色光Bの3色の色光に分
離する色分離導光光学系1023と、色分離導光光学系1023から出射された各色の光
源光によって照明される光変調部1025とを有している。また、投射型表示装置100
0は、光変調部1025から出射された各色の像光を合成するクロスダイクロイックプリ
ズム1027(合成光学系)と、クロスダイクロイックプリズム1027を経た像光をス
クリーン(不図示)に投射する投射光学系1029とを備えている。本形態において、光
変調部1025を構成する複数の電気光学モジュール100(反射型液晶装置)、および
クロスダイクロイックプリズム1027(光合成光学系)は、光学ユニット1200を構
成している。
かかる投射型表示装置1000において、光源部1021は、光源1021aと、一対
のフライアイ光学系1021d、1021eと、偏光変換部材1021gと、重畳レンズ
1021iとを備えている。本形態においては、光源部1021は、放物面からなるリフ
レクタ1021fを備えており、平行光を出射する。フライアイ光学系1021d、10
21eは、システム光軸と直交する面内にマトリクス状に配置された複数の要素レンズか
らなり、これらの要素レンズによって光源光を分割して個別に集光・発散させる。偏光変
換部材1021gは、フライアイ光学系1021eから出射した光源光を、例えば図面に
平行なp偏光成分のみに変換して光路下流側光学系に供給する。重畳レンズ1021iは
、偏光変換部材1021gを経た光源光を全体として適宜収束させることにより、光変調
部1025に設けた複数の電気光学モジュール100を各々均一に重畳照明可能とする。
色分離導光光学系1023は、クロスダイクロイックミラー1023aと、ダイクロイ
ックミラー1023bと、反射ミラー1023j、1023kとを備える。色分離導光光
学系1023において、光源部1021からの略白色の光源光は、クロスダイクロイック
ミラー1023aに入射する。クロスダイクロイックミラー1023aを構成する一方の
第1ダイクロイックミラー1031aで反射された赤色光Rは、反射ミラー1023jで
反射されダイクロイックミラー1023bを透過して、入射側偏光板1037r、p偏光
を透過させる一方、s偏光を反射するワイヤーグリッド偏光板1032r、および光学補
償部材60rを介して、p偏光のまま、電気光学モジュール100(赤色用液晶パネル1
00R)に入射する。
また、第1ダイクロイックミラー1031aで反射された緑色光Gは、反射ミラー10
23jで反射され、その後、ダイクロイックミラー1023bでも反射されて、入射側偏
光板1037g、p偏光を透過させる一方、s偏光を反射するワイヤーグリッド偏光板1
032g、および光学補償部材60gを介して、p偏光のまま、電気光学モジュール10
0(緑色用液晶パネル100G)に入射する。
これに対して、クロスダイクロイックミラー1023aを構成する他方の第2ダイクロ
イックミラー1031bで反射された青色光Bは、反射ミラー1023kで反射されて、
入射側偏光板1037b、p偏光を透過する一方、s偏光を反射するワイヤーグリッド偏
光板1032b、および光学補償部材60bを介して、p偏光のまま、電気光学モジュー
ル100(青色用液晶パネル100B)に入射する。なお、光学補償部材60r、60g
、60bは、電気光学モジュール100への入射光および出射光の偏光状態を調整するこ
とで、液晶層の特性を光学的に補償している。
このように構成した投射型表示装置1000では、光学補償部材60r、60g、60
bを経て入射した3色の光は各々、各電気光学モジュール100において変調される。そ
の際、電気光学モジュール100から出射された変調光のうち、s偏光の成分光は、ワイ
ヤーグリッド偏光板1032r、1032g、1032bで反射し、出射側偏光板103
8r、1038g、1038bを介してクロスダイクロイックプリズム1027に入射す
る。クロスダイクロイックプリズム1027には、X字状に交差する第1誘電体多層膜1
027aおよび第2誘電体多層膜1027bが形成されており、一方の第1誘電体多層膜
1027aは赤色光Rを反射し、他方の第2誘電体多層膜1027bは青色光Bを反射す
る。従って、3色の光は、クロスダイクロイックプリズム1027において合成され、投
射光学系1029に出射される。そして、投射光学系1029は、クロスダイクロイック
プリズム1027で合成されたカラーの像光を、所望の倍率でスクリーン(図示せず。)
に投射する。
(他の投射型表示装置)
なお、投射型表示装置については、光源部として、各色の光を出射するLED光源等を
用い、かかるLED光源から出射された色光を各々、別の電気光学装置(液晶装置)に供
給するように構成してもよい。
(他の電子機器)
本発明を適用した電気光学モジュール100については、上記の電子機器の他にも、携
帯電話機、情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistants)、デジタルカメラ、
液晶テレビ、カーナビゲーション装置、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた
機器等の電子機器において直視型表示装置として用いてもよい。
2・・プレート、3・・フレーム、8・・見切り部材、10・・ケース、30・・枠部、
31〜34・・壁部、310、320、330、340・・側面、318、328・・張
り出し部、36、361〜364・・係合突起、37、371、372・・係合突起、4
0・・電気光学パネル、40a・・表示領域、51・・第1基板、52・・第2基板、5
7・・防塵ガラス、60・・光学補償部材、61・・第2光学補償部材、62・・素子保
持部材、63・・光学補償素子、63a・・透光性基板、63b・・光学補償層、66・
・第1光学補償部材、67・・素子保持部材、68・・光学補償素子、68a・・透光性
基板、68b・・光学補償層、621、622、671、672・・連結板部、626、
627、676、677・・係合穴、613、623、670・・被接着部、100・・
電気光学モジュール、181、182・・凹部、1000・・投射型表示装置

Claims (11)

  1. 電気光学パネルと、
    該電気光学パネルを内側に保持し、係合突起が形成されたケースと、
    光学補償素子と、
    前記光学補償素子を保持し、前記係合突起に係合する係合穴が形成された素子保持部材
    と、
    を有し、
    前記素子保持部材は、前記係合突起と前記係合穴との係合によって前記ケースに保持さ
    れていることを特徴とする電気光学モジュール。
  2. 前記ケースと前記素子保持部材とは、接着剤により固定されていることを特徴とする請
    求項1に記載の電気光学モジュール。
  3. 前記係合突起は、前記ケースの側面のうち、表示領域を挟む両側2個所に設けられてい
    ることを特徴とする請求項2に記載の電気光学モジュール。
  4. 前記係合突起は、前記表示領域の第1対角方向で当該表示領域を挟む2個所に設けられ
    ていることを特徴とする請求項3に記載の電気光学モジュール。
  5. 前記素子保持部材は、前記光学補償素子が前記電気光学パネルに対して平行に対向する
    姿勢から前記2個所の係合突起を通る軸線周りに回転した斜め姿勢で前記ケースに前記接
    着剤によって固定されていることを特徴とする請求項3または4に記載の電気光学モジュ
    ール。
  6. 前記素子保持部材は、前記光学補償素子の面外方向に折れ曲がった被接着部を備え、
    前記被接着部は、前記素子保持部材の前記軸線周りの可動範囲の全域において前記ケー
    スとの間に前記接着剤による固定部を確保していることを特徴とする請求項5に記載の電
    気光学モジュール。
  7. 前記係合突起は、さらに、平面視において、前記第1対角方向と交差する前記ケースの
    第2対角方向に位置する2個所にも設けられていることを特徴とする請求項4に記載の電
    気光学モジュール。
  8. 前記係合突起は、平面視で湾曲した凸曲面をもって前記ケースの相対向する2つの側面
    の各々から張り出した張り出し部の側面に設けられていることを特徴とする請求項3に記
    載の電気光学モジュール。
  9. 前記光学補償素子は、平面視で略四角形であり、
    前記素子保持部材は、前記光学補償素子の辺の延在方向が前記ケースの側面に対して平
    行となる角度位置から交差する方向に傾いた角度位置で前記ケースに前記接着剤によって
    固定されていることを特徴とする請求項8に記載の電気光学モジュール。
  10. 前記素子保持部材は、前記ケースに対して当該ケースの厚さ方向で重なる被接着部を備
    え、
    前記被接着部は、前記素子保持部材の可動範囲の全域において前記ケースとの間に前記
    接着剤による固定部を確保していることを特徴とする請求項8または9に記載の電気光学
    モジュール。
  11. 請求項1乃至10の何れか一項に記載の電気光学モジュールを備え、
    前記電気光学パネルに供給される光を出射する光源部と、
    前記電気光学パネルによって変調された光を投射する投射光学系と、
    を有していることを特徴とする電子機器。
JP2014075164A 2014-04-01 2014-04-01 電気光学モジュールおよび電子機器 Withdrawn JP2015197567A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014075164A JP2015197567A (ja) 2014-04-01 2014-04-01 電気光学モジュールおよび電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014075164A JP2015197567A (ja) 2014-04-01 2014-04-01 電気光学モジュールおよび電子機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015197567A true JP2015197567A (ja) 2015-11-09

Family

ID=54547271

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014075164A Withdrawn JP2015197567A (ja) 2014-04-01 2014-04-01 電気光学モジュールおよび電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015197567A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019133051A (ja) * 2018-02-01 2019-08-08 ソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社 表示装置

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005084596A (ja) * 2003-09-11 2005-03-31 Seiko Epson Corp 光学装置、光学変換素子姿勢調整装置、およびプロジェクタ
US20050168703A1 (en) * 2003-12-26 2005-08-04 Seiko Epson Corporation Optical device and projector
JP2007108735A (ja) * 2005-09-16 2007-04-26 Victor Co Of Japan Ltd 反射型投射表示装置
JP2009008887A (ja) * 2007-06-28 2009-01-15 Sony Corp 光学部品、光学ユニットおよび表示装置
JP2009058727A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Sony Corp 光学部品、光学ユニットおよび表示装置
JP2009169046A (ja) * 2008-01-16 2009-07-30 Seiko Epson Corp 補償素子調整機構およびプロジェクタ
JP2009192564A (ja) * 2008-02-12 2009-08-27 Canon Inc 画像表示装置
JP2012008176A (ja) * 2010-06-22 2012-01-12 Seiko Epson Corp プロジェクター

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005084596A (ja) * 2003-09-11 2005-03-31 Seiko Epson Corp 光学装置、光学変換素子姿勢調整装置、およびプロジェクタ
US20050168703A1 (en) * 2003-12-26 2005-08-04 Seiko Epson Corporation Optical device and projector
JP2005292775A (ja) * 2003-12-26 2005-10-20 Seiko Epson Corp 光学装置、およびプロジェクタ
JP2007108735A (ja) * 2005-09-16 2007-04-26 Victor Co Of Japan Ltd 反射型投射表示装置
JP2009008887A (ja) * 2007-06-28 2009-01-15 Sony Corp 光学部品、光学ユニットおよび表示装置
JP2009058727A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Sony Corp 光学部品、光学ユニットおよび表示装置
JP2009169046A (ja) * 2008-01-16 2009-07-30 Seiko Epson Corp 補償素子調整機構およびプロジェクタ
JP2009192564A (ja) * 2008-02-12 2009-08-27 Canon Inc 画像表示装置
JP2012008176A (ja) * 2010-06-22 2012-01-12 Seiko Epson Corp プロジェクター

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019133051A (ja) * 2018-02-01 2019-08-08 ソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社 表示装置
JP7024462B2 (ja) 2018-02-01 2022-02-24 ソニーグループ株式会社 表示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6614209B2 (ja) 液晶表示装置および電子機器
JP6047873B2 (ja) 電気光学モジュールおよび電子機器
JP6927275B2 (ja) 液晶装置および電子機器
JP2015197567A (ja) 電気光学モジュールおよび電子機器
JP6409305B2 (ja) 電気光学モジュールおよび電子機器
JP6364890B2 (ja) 電気光学モジュールおよび電子機器
JP2018045018A (ja) 液晶装置および電子機器
JP2015197574A (ja) 電気光学モジュールおよび電子機器
JP2008076592A (ja) 液晶装置及び電子機器
US20180120649A1 (en) Liquid crystal device and electronic apparatus
JP2015114407A (ja) 電気光学装置、電気光学装置の製造方法、及び電子機器
JP2019200372A (ja) 液晶装置および電子機器
US10859880B2 (en) Liquid crystal display device comprising first and second electrodes respectively disposed outside of diagonally opposite first and second corner portions of a pixel area
JP6874818B1 (ja) 液晶装置および電子機器
JP2013068874A (ja) 液晶装置、液晶装置の製造方法、電子機器
JP6361236B2 (ja) 電気光学モジュール、その製造方法および電子機器
JP2010197542A (ja) 電気光学装置の製造方法
JP2017072630A (ja) 液晶装置および電子機器
JP2015114410A (ja) 電気光学装置、電気光学装置の製造方法、及び電子機器
CN106054427B (zh) 电光模块以及电子设备
JP6314461B2 (ja) 電気光学装置、電気光学装置の製造方法、及び電子機器
JP6311297B2 (ja) 電気光学装置、電気光学装置の製造方法、及び電子機器
JP2022188878A (ja) 液晶装置、及び電子機器
JP5181736B2 (ja) 電気光学装置及び電子機器
JP2015114411A (ja) 電気光学装置、電気光学装置の製造方法、及び電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20160609

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160621

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170309

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180206

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20180402