JP2004245871A - 電気光学変調装置及びその製造方法並びにプロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】TFT型液晶パネルの対向基板544には、透明基板810上に細長いエレメント820が光の波長より短い間隔をおいて略平行に配列された構造を有する反射型無機偏光板が一体化されてなり、TFT型液晶パネルのTFT基板542には、防塵ガラス554が一体化されてなることを特徴とする電気光学変調装置。
【選択図】 図1
Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、カラー画像をスクリーンなどに投写するプロジェクタに好適に用いられる電気光学変調装置及びその製造方法並びにかかる電気光学変調装置を用いたプロジェクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は、従来のプロジェクタの光学系を示す図である。図7に示すように、このプロジェクタ90は、照明光学系100と、色分離光学系200と、リレー光学系240と、反射ミラー220と、2つのフィールドレンズ300R、300Gと、電気光学変調装置900R,900G,900Bと、ダイクロイックプリズム400と、投写レンズ420とを備えている。
照明光学系100は、光源110及びインテグレーター光学系120,130,150を有している。色分離光学系200は、2枚のダイクロイックミラー210、212を有している。リレー光学系240は、反射ミラー252、254、入射側レンズ262、リレーレンズ264及びフィールドレンズ266を有している。
【0003】
このプロジェクタ90は、照明光学系100から射出された光を色分離光学系200によって赤、緑及び青の3つの色光に分離し、それぞれの色光を3つの電気光学変調装置900R、900G、900Bによって変調し、ダイクロイックプリズム400によって合成し、この合成光を投写レンズ420を介してスクリーンS上などに投写する。
【0004】
ところで、このプロジェクタ90においては、電気光学変調装置900R,900G,900Bは、図7(破線で示された楕円内)及び図8に示されたような構造を有している。
図8は、従来の電気光学変調装置の断面図である。各色光用の電気光学変調装置900R,900G,900Bは、基本的には同じ構造を有しているため、図8では、これらの電気光学変調装置を符号900で表すこととする。
【0005】
電気光学変調装置900は、図7及び図8に示されるように、光の進行方向に沿って順に、透明基板922に有機偏光膜924が貼り合わされた入射側偏光板920、TFT型液晶パネル940、及び透明基板962に有機偏光膜964が貼り合わされた射出側偏光板960を備えている。そして、これらの入射側偏光板920、TFT型液晶パネル940及び射出側偏光板960は、光吸収によるこれら入射側偏光板920,射出側偏光板960の発熱を放散させるために相互に離間して配置されている。
【0006】
図7及び図8においては、入射側偏光板920及び射出側偏光板960は1枚の偏光板として示されているが、これには限られず2枚以上の偏光板を組み合わせた偏光板も用いられている。この場合は、光吸収によるこれら2枚以上の偏光板の発熱等を放散させるため、これら2枚以上の偏光板も、相互に離間して配置されている。
【0007】
液晶パネル940は、TFT(Thin Film Transistor)型液晶パネルである。表面に画素電極942E、TFT素子(図示せず)などが形成されたTFT基板942と、表面にブラックマトリクス(図示せず)、共通電極944Eなどが形成された対向基板944との間隙に液晶層948が配置された構造を有している。
【0008】
この液晶パネル940は、TFT素子の働きによって、画素電極942Eと共通電極944Eと間に印加される電圧の大きさを画素ごとに制御することにより、対向基板944側から入射した入射光の透過率を画素ごとに制御することができる。
【0009】
そして、この液晶パネル940においては、対向基板944の入射側表面とTFT基板942の射出側表面とには、塵埃付着による投射画像の劣化を防ぐため、それぞれ防塵ガラス950、954が貼り合わせられている。また空気と防塵ガラスとの界面における反射を防ぐため、それぞれの防塵ガラス950,954には、誘電体多層膜からなるAR層954AR、950ARが形成されている。
【0010】
このように、従来から実用的に使用されている偏光板は、透明基板に有機偏光膜が貼り合わされたいわゆる有機偏光板である。この有機偏光板は、高分子フィルムを一方向延伸することにより沃素、染料等の異方性を有する吸光性分子が特定の方向に配向した構造を有しており、これらの分子が特定の振動方向成分の光を吸収して偏光板としての機能を発揮する。このため、この偏光板は、光吸収による発熱により劣化し易く、寿命が短いという問題点がある。
【0011】
このため、上記した吸収型の偏光板とは異なり、特定の振動方向成分の光を反射して他の振動方向成分の光を透過する反射型の偏光板、いわゆる反射型無機偏光板が提案されている。この反射型無機偏光板は、透明基板上に無機材料からなる細長いエレメントが光の波長より短い間隔をおいて略平行に配列されたワイヤグリッド構造を有している。この反射型無機偏光板は、上記したエレメントの長さ方向に直角な振動方向を有する偏光を透過させる一方、エレメントの長さ方向に平行な振動方向を有する偏光を反射することにより、偏光板としての機能を発揮する(例えば、特許文献1〜4参照。)。
【0012】
図9は、特許文献1(FIG.2)に開示された反射型無機偏光板の構造を示す図である。この反射型無機偏光板700は、図9に示されるように、透明基板710上に、細長いエレメント720(幅W、厚さt)が光の波長より短い間隔(ピッチP)をおいて略平行に配列されたいわゆるワイヤグリッド構造を有している。そして、この反射型無機偏光板720は、上記したエレメント720の長さ方向に直角な振動方向を有する偏光を透過させる一方、エレメント720の長さ方向に平行な振動方向を有する偏光を反射する。
【0013】
そこで、図7及び図8に示された従来の電気光学変調装置900の一部を構成する有機偏光板920を、上記した反射型無機偏光板に代えることによって、上記した光吸収による発熱を抑制して偏光板の寿命を延ばすことが考えられる。図10は、従来の電気光学変調装置の有機偏光板を反射型無機偏光板に代えた電気光学変調装置の構造を示す図である。
【0014】
この電気光学変調装置900Aに用いられる反射型無機偏光板800は、図10に示されるように、ガラス基板810上にアルミ製の相互に平行なエレメント820が配列された構造を有しており、さらにエレメントの上部には(高さ方向に適当な間隔を置いて)カバーガラス830がガラス基板810の周縁にシール剤840を固化することにより固定されている。このカバーガラス830は、塵埃付着による偏光性能の劣化を防ぐための防塵ガラスとしての機能も有している。ガラス基板810とカバーガラス830との間は低光学密度の空気、ガス等からなる媒質の層又は真空である。
【0015】
ところで、プロジェクタにおいては近年小型化が進み、このため液晶パネルのインチサイズは年々小さくなってきている。しかしながら、上記したガラス基板910やカバーガラス830は、防塵という目的からしても極端な薄型化は容易ではない。このため、液晶パネル940のTFT基板942、対向基板944、2枚の防塵ガラス950,954の厚さとあいまって、電気光学変調装置全体の厚さを薄くすることは容易ではなく、そのため、光学設計の自由度が低下したり、部品コストが増大したりするという問題がある。
【0016】
【特許文献1】
米国特許US6243199B1号
【特許文献2】
米国特許US6288840B1号
【特許文献3】
米国特許US6348995B1号
【特許文献4】
特表2002−514781号公報
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、光吸収による寿命の低下が少なく、光学設計の自由度を低下させたり、部品コストが増大したりすることのない電気光学変調装置及びその製造方法を提供することを目的とする。また、本発明は、かかる優れた電気光学変調装置を備えたプロジェクタを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明の電気光学変調装置は、液晶パネルの一方の基板と反射型無機偏光板とが一体化されてなることを特徴とする。
【0019】
このため、本発明の電気光学変調装置によれば、反射型無機偏光板が液晶パネルの一方の基板の防塵ガラスを兼ねるとともに、液晶パネルが反射型無機偏光板のカバーガラスを兼ねるため、つごう2枚のガラスを削減することが可能になる。このため、本発明の電気光学変調装置は薄型化が容易となり、光学設計の自由度が高まるとるとともに、部品コストを低下することができる。
また、これらのガラスを削減できるため、これらのガラスと他の基板との間の接着層も不要となり、画質も向上する。
さらにまた、誘電体多層膜からなるAR層の層数も削減できるため、製造コストが低下するとともに、画質も向上する。
【0020】
反射型無機偏光板は、ガラス、ポリマー、結晶材(例えば、サファイア、水晶)等の透明基板上に光の波長より短い間隔をおいて、通常の方法によりエレメントが形成される。エレメントの間隔は、赤、青、緑等の光の光路ごとに当該光の波長より短かければよい。エレメントの幅、高さ、形状、光学密度としては、エレメントの長さ方向に直角の振動方向を有する偏光を透過させ、エレメントの長さ方向に平行の振動方向を有する偏光を反射するように適宜選択する。また、エレメントの材料としても、エレメントの長さ方向に直角の振動方向を有する偏光を透過させ、エレメントの長さ方向に平行の振動方向を有する偏光を反射するように構成できるもののなかから適宜選択する。なかでも、銀、アルミニウム等の無機導電材料が偏光板の寿命からも特に好ましい。エレメントは、全体としてワイヤーグリッド構造を形成していることが好ましい。
【0021】
なお、エレメントと周囲の媒体との光学密度差を大きくするため、エレメントの基板と接する面以外の周囲は真空となっていてもよいし、空気等の気体で覆われていてもよい。この場合、液晶パネルの一方の基板の入射側面との間に反射が生じるため、この液晶パネルの一方の基板の入射側面には、AR層が設けられていることが好ましい。
一体化の方法は、相互の位置関係を保持するとともにこれらの間に空気等との界面を形成しないことが好ましく、通常は光透過性の接着剤等で接着することが好ましい。接着剤の硬化には光等の放射線、熱、化学反応等各種のものが用いられる。
【0022】
(2)上記(1)に記載の電気光学変調装置においては、前記反射型無機偏光板が、透明基板上に細長いエレメントが光の波長より短い間隔をおいて略平行に配列された構造を有する反射型無機偏光板であることが好ましい。
このように、反射型無機偏光板として優れた性能の反射型無機偏光板を用いるため、光吸収による発熱を効果的に抑制して偏光板の寿命を延ばすことができる。
【0023】
(3)上記(1)又は(2)に記載の電気光学変調装置においては、前記液晶パネルがTFT型液晶パネルであって、このTFT型液晶パネルの一方の基板と反射型無機偏光板とが一体化されてなることが好ましい。
【0024】
このように構成することにより、液晶パネルとしてTFT型液晶パネルを用いるため、コンスラスト特性、視野角特性、応答特性、色再現特性などに優れた電気光学変調装置となる。
TFT素子は光に弱いため、TFT基板の一方の基板として対向基板を選び、この対向基板と反射型無機偏光板とが一体化されてなることが好ましい。
【0025】
(4)上記(1)〜(3)のいずれかに記載の電気光学変調装置においては、前記液晶パネルの他方の基板に防塵ガラスが一体化されてなることが好ましい。
【0026】
上記したように、前記液晶パネルの一方の基板は前記反射型無機偏光板と一体化されているため防塵ガラスを不要とすることができるが、前記液晶パネルの他方の基板には前記反射型無機偏光板が一体化されていないので、塵埃付着による画質劣化防止のため、防塵ガラスが一体化されてなることが好ましい。
【0027】
(5)本発明の電気光学変調装置の製造方法は、上記(1)〜(4)のいずれかに記載の電気光学変調装置の製造方法であって、
光源からの光束中に、入射側から前記反射型無機偏光板、前記液晶パネル及び光量計を順に配置し、前記光量計で計測される光量が最大又は最小になるように前記液晶パネルに対する前記反射型無機偏光板の位置決めをしながら前記液晶パネルの一方の基板と前記反射型無機偏光板とを一体化することを特徴とする。
【0028】
このため、本発明の電気光学変調装置の製造方法によれば、光量計の計測された光量を観察しながら液晶パネルと反射型無機偏光板の位置関係を調整するだけで、液晶パネルと反射型無機偏光板の位置決めを高精度かつ容易にできる。そして、その相対位置関係を保持した状態で一体化することにより、外形合わせではなく、明るく、コントラストの高い電気光学変調装置が得られる。
【0029】
光量計で計測される光量が最大になるように液晶パネルに対する反射型無機偏光板の位置決めを行うのか、光量計で計測される光量が最小になるように液晶パネルに対する反射型無機偏光板の位置決めを行うかは、液晶パネルのモード(ノーマリー白、ノーマリー黒)、電気光学変調装置の射出側の偏光板の有無、その偏光軸の方向等により、適宜決定することができる。本方法はエレメントの長さ方向が外形上不明の場合に特に利益がある。
【0030】
(6)本発明の電気光学変調装置の製造方法は、上記(1)〜(3)のいずれかに記載の電気光学変調装置の製造方法であって、
前記液晶パネルの一方の基板に形成された配向膜の配向方向に対して、前記反射型無機偏光板のエレメントの長さ方向を直交させて、前記液晶パネルの一方の基板と前記反射型無機偏光板とを一体化することを特徴とする。
【0031】
このため、本発明の電気光学変調装置の製造方法によれば、反射型無機偏光板にエレメントの長さ方向等をマークしておけば、エレメントの長さ方向等が外形上識別できるため、液晶パネルの配向膜の配向方向に対応して反射型無機偏光板のエレメントの長さ方向等を正確に配置することができる。本方法は位置決めの際に光量計を用いる必要がないので、簡単かつ迅速に位置決めをすることができる。
【0032】
(7)本発明のプロジェクタは、光源と、この光源からの光を変調するための電気光学変調装置と、この電気光学変調装置で変調された光を投写する投写レンズとを備えたプロジェクタにおいて、
前記電気光学変調装置が、上記(1)〜(4)のいずれかに記載の電気光学変調装置であることを特徴とする。
【0033】
このため、本発明のプロジェクタによれば、有機偏光板に代えて反射型無機偏光板を有する電気光学変調装置を備えているので、光吸収による発熱が少ないため、偏光板の寿命を長くすることができるとともに高輝度化が容易である。また、本発明のプロジェクタによれば、液晶パネルの一方の基板と反射型無機偏光板とが一体化されガラス枚数の少ない電気光学変調装置を備えているので、光学設計の自由度が高く、部品コストや製造コストも低減され、画質も高いものとなる。
【0034】
(8)本発明のプロジェクタは、光源と、この光源からの光を複数の色光に分離する色分離光学系と、これら複数の色光をそれぞれ変調するための複数の電気光学変調装置と、これら複数の電気光学変調装置で変調された光を合成する色合成光学系と、この合成された光を投写する投写レンズとを備えたプロジェクタにおいて、
前記電気光学変調装置が、上記(1)〜(4)のいずれかに記載の電気光学変調装置であることを特徴とする。
【0035】
このため、本発明のプロジェクタによれば、上記した(7)のプロジェクタと同様の効果を有するカラープロジェクタとなる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、図面基づいて、本発明の実施の形態を説明する。
【0037】
(実施形態1)
実施形態1は、電気光学変調装置である。
図1は、本発明の実施形態1に係る電気光学変調装置の断面図である。この電気光学変調装置540は、液晶パネルと反射型偏光装置が一体化された電気光学変調装置である。
【0038】
反射型無機偏光板は、図1に示されるように、ガラス基板810上に細長いエレメント820が光の波長より短い間隔をおいて略平行に配列された構造を有する反射型無機偏光板である。ガラス基板810の厚さは、例えば0.7mmである。エレメント820の配列ピッチは、例えば150〜200nmである。エレメント820の幅は、例えばピッチの40〜50%である。エレメント820の高さは、例えば100〜150nmである。エレメント820の長さはガラス基板810の長さと同じ長さである。ガラス基板810のエレメント820が形成された面と反対の面にはAR層810ARが形成されている。エレメント820の長さ方向は紙面に垂直である。
従って、この反射型無機偏光板は、図1において左から右に進む光がガラス基板810に対し垂直な方向から入射された場合には、紙面に平行な振動方向を有する偏光を透過させ、紙面に垂直な方向の振動方向を有する偏光を反射する。
【0039】
このため、この電気光学変調装置540によれば、反射型無機偏光板として優れた性能の反射型無機偏光板を用いるため、光吸収による発熱を効果的に抑制して偏光板の寿命を延ばすことができる。
【0040】
本発明の実施の形態に係る液晶パネルは、TFT型液晶パネルであって、このTFT型液晶パネルの対向基板544と反射型無機偏光板とが一体化されている。このため、液晶パネルとしてTFT型液晶パネルを用いているため、コンスラスト特性、視野角特性、応答特性、色再現特性などに優れた電気光学変調装置となる。TFT素子は光に弱いため、TFT基板542の一方の基板として対向基板544を選び、この対向基板544と反射型無機偏光板とが一体化されてなるように構成している。
【0041】
この電気光学変調装置540においては、TFT基板542の射出面に防塵ガラス554が一体化されている。このため、塵埃付着による画質劣化が防止されている。
【0042】
この電気光学変調装置540によれば、反射型無機偏光板がTFT型液晶パネルの対向基板544の防塵ガラスを兼ねるとともに、このTFT型液晶パネルが反射型無機偏光板のカバーガラスをも兼ねるため、つごう2枚のガラスを削減することが可能になる。このため、この電気光学変調装置540は薄型化が容易となり、光学設計の自由度が高まるとるとともに、部品コストを低下することができる。また、この電気光学変調装置540においては、2枚のガラスを削減できるため、防塵ガラスと他の基板との間の接着層も不要となり、画質も向上する。さらにまた、この電気光学変調装置540においては、誘電体多層膜からなるAR層の層数も削減できるため、製造コストが低下するとともに、画質も向上する。
【0043】
図2は、電気光学変調装置540における、偏光軸と配向膜との関係を示す図である。図2に示されるように、電気光学変調装置540においては、反射型無機偏光板のエレメント820の長さ方向は、対向基板544上に形成された配向膜544ALの配向方向と直交している。また、TFT基板542上に形成された配向膜542ALの配向方向は、対向基板544上に形成された配向膜544ALの配向方向と直交している。また、出射側偏光板960上の偏光膜964の偏光軸の方向は、反射型無機偏光板のエレメント820の長さ方向と平行である。
【0044】
再び図1を参照して、対向基板544と反射型無機偏光板との固定は、シール剤840によって行う。また、反射型無機偏光板のガラス基板810の入射面には誘電体多層膜からなるAR層810ARが形成され、TFT型液晶パネルの対向基板544の入射面にも誘電体多層膜からなるAR層544ARが形成されている。
【0045】
(実施形態2)
実施形態2は、実施形態1に記載した電気光学変調装置の製造方法である。
図3は、本発明の実施形態2に係る電気光学変調装置の製造方法を説明するための図である。
図3に示されるように、実施形態2に係る電気光学変調装置の製造方法は、光源からの光束中に、入射側から反射型無機偏光板、TFT型液晶パネル及び光量計Aを順に配置し、光量計Aで計測される光量が最大又は最小になるようにTFT型液晶パネルに対する反射型無機偏光板の位置決めをしながらTFT型液晶パネルの対向基板と反射型無機偏光板とを一体化する方法である。
位置決めは、TFT型液晶パネルに対しガラス基板810を透過光束に垂直な平面内で回転させることにより行う。一体化は、エレメント820の高さよりも高い所定の間隔をあけるよう位置決めした状態を保持するように、シール剤を固化させることにより行う。この場合、シール剤は予めガラス基板810又はTFT型液晶パネルの対向基板544の周縁に塗布等により設置しておき、紫外線、熱等により固化させる。所定の間隔を確保するためのスペーサーを挟んだ状態で固化して一体化させてもよい。
位置決め精度を向上させるため、電気光学変調装置と光量計Aとの間に他の偏光板を配置してもよい。
【0046】
実施形態2に係る電気光学変調装置の製造方法によれば、光量計Aの計測された光量を観察しながらTFT型液晶パネルと反射型無機偏光板の位置関係を調整するだけで、TFT型液晶パネルと反射型無機偏光板の位置決めを高精度かつ容易に行うことができる。そして、その相対位置関係を保持した状態で一体化することにより、外形合わせではなく、明るく、コントラストの高い電気光学変調装置が得られる。
【0047】
光量計Aで計測される光量が最大になるように液晶パネルに対する反射型無機偏光板の位置決めを行うのか、光量計Aで計測される光量が最小になるように液晶パネルに対する反射型無機偏光板の位置決めを行うかは、液晶パネルのモード(ノーマリー白、ノーマリー黒)、電気光学変調装置の射出側の偏光板の有無、その偏光軸の方向等により、適宜決定することができる。本方法はエレメントの長さ方向が外形上不明の場合に特に利益がある。
【0048】
(実施形態3)
実施形態3は、実施形態1に記載した電気光学変調装置の製造方法である。
実施形態3に係る電気光学変調装置の製造方法は、TFT型液晶パネルの対向基板544に形成された配向膜の配向方向に対して、反射型無機偏光板のエレメント820の長さ方向を直交させて、TFT型液晶パネルの対向基板544と反射型無機偏光板とを一体化する方法である。
【0049】
このため、実施形態3に係る電気光学変調装置の製造方法によれば、反射型無機偏光板にエレメント820の長さ方向等をマークしておけば、エレメント820の長さ方向等が外形上識別できるため、TFT型液晶パネルの配向膜の配向方向に対応して反射型無機偏光板のエレメント820の長さ方向等を正確に配置することができる。本方法は位置決めの際に光量計を用いる必要がないので、簡単かつ迅速に位置決めをすることができる。
【0050】
(実施形態4)
実施形態4は、実施形態1に記載した電気光学変調装置を備えたプロジェクタである。
図4は、本発明の実施形態4に係るプロジェクタの光学系を示す図である。このプロジェクタ10は、従来のプロジェクタ90と基本的には同じ構造を有している。すなわち、光源と、この光源からの光を複数の色光に分離する色分離光学系と、これら複数の色光をそれぞれ変調するための複数の電気光学変調装置と、これら複数の電気光学変調装置で変調された光を合成する色合成光学系と、この合成された光を投写する投写レンズとを備えた構造を有している。
【0051】
実施形態4に係るプロジェクタ10が従来のプロジェクタ90と異なるのは、電気光学変調装置である。すなわち、従来のプロジェクタ90の電気光学変調装置900においては入射側偏光板920R,920G,920Bが有機偏光板であるのに対して、実施形態4に係るプロジェクタ10の電気光学変調装置500においては、入射側偏光板が反射型無機偏光板であって、これがTFT型液晶パネルに一体化されている。
【0052】
このため、本発明のプロジェクタによれば、有機偏光板に代えて反射型無機偏光板を有する電気光学変調装置を備えているので、光吸収による発熱が少ないため、偏光板の寿命を長くすることができるとともに高輝度化が容易である。また、本発明のプロジェクタによれば、液晶パネルの一方の基板と反射型無機偏光板とが一体化されガラス枚数の少ない電気光学変調装置を備えているので、光学設計の自由度が高く、部品コストや製造コストも低減され、画質も高いものとなる。
【0053】
図5は、実施形態4に係るプロジェクタにおける偏光板の寿命(コントラスト寿命)を示す図である。図5中、Bは従来のプロジェクタ(入射側偏光板として有機偏光板を用いたプロジェクタ90(図7参照))における偏光板のコントラスト寿命であり、Aは実施形態4に係るプロジェクタ10における反射型無機偏光板のコントラスト寿命である。図5に示されるように、実施形態4に係る反射型無機偏光板を用いることによって、同じ明るさで比較すれば、寿命を約1.5倍に延ばすことができる。同じ寿命で比較すれば、明るさを約1.5倍にすることができる。
【0054】
(実施形態5)
実施形態5は、実施形態1に記載した電気光学変調装置を備えたプロジェクタである。
図6は、本発明の実施形態5に係るプロジェクタの光学系を示す図である。このプロジェクタ20は、実施形態4に係るプロジェクタ10と基本的には同じ構造を有している。すなわち、光源と、この光源からの光を複数の色光に分離する色分離光学系と、これら複数の色光をそれぞれ変調するための複数の電気光学変調装置と、これら複数の電気光学変調装置で変調された光を合成する色合成光学系と、この合成された光を投写する投写レンズとを備えた構造を有している。
【0055】
実施形態5に係るプロジェクタ10が実施形態4に係るプロジェクタ10と異なるのは、照明装置である。すなわち、実施形態5に係るプロジェクタ20の照明装置100Aは、実施形態4に係るプロジェクタ10の照明装置100の第2のレンズアレイ130と重畳レンズ150との間に偏光変換素子140をさらに有しているのである。このため、電気光学変調装置に照射される光はほぼ一方の偏光成分を有する偏光光である。
【0056】
この場合であっても、プロジェクタのコンストラストを保証するためには、入射側の偏光板はやはり必要である。また、近年ではプロジェクタの高輝度化の要請が高いので、偏光変換素子を用いたとしても、入射側偏光板で取り除くべき偏光の量は増大している。
このため、実施形態5に係るプロジェクタ20によっても、有機偏光板に代えて反射型無機偏光板を有する電気光学変調装置を備えているので、光吸収による発熱が少ないため、偏光板の寿命を長くすることができるとともに高輝度化が容易である。また、本発明のプロジェクタによれば、液晶パネルの一方の基板と反射型無機偏光板とが一体化されガラス枚数の少ない電気光学変調装置を備えているので、光学設計の自由度が高く、部品コストや製造コストも低減され、画質も高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る電気光学変調装置の構造を示す図である。
【図2】偏光軸と配向膜との関係を示す図である。
【図3】本発明の実施形態2に係る電気光学変調装置の製造方法を説明するための図である。
【図4】本発明の実施形態4に係るプロジェクタの光学系を示す図である。
【図5】本発明の実施形態4に係るプロジェクタにおける偏光板の寿命(コントラスト寿命)を示す図である。
【図6】本発明の実施形態5に係るプロジェクタの光学系を示す図である。
【図7】従来のプロジェクタの光学系を示す図である。
【図8】従来の電気光学変調装置の構造を示す図である。
【図9】反射型無機偏光板の構造を示す図である。
【図10】従来の電気光学変調装置の入射側偏光板を反射型無機偏光板に代替した電気光学変調装置の構造を示す図である。
【符号の説明】
10、20、90 プロジェクタ、100 照明光学系、200 色分離光学系、240 リレー光学系、300R、300G、266 フィールドレンズ、500R、500G、500B 液晶パネル、540 TFT型液晶パネル、544 対向基板、546 TFT基板、554 防塵ガラス、400 ダイクロイックプリズム、420 投写レンズ、810 ガラス基板、820 エレメント、830 カバーガラス、S スクリーン
Claims (8)
- 液晶パネルの一方の基板と反射型無機偏光板とが一体化されてなることを特徴とする電気光学変調装置。
- 請求項1に記載の電気光学変調装置において、前記反射型無機偏光板が、透明基板上に細長いエレメントが光の波長より短い間隔をおいて略平行に配列された構造を有する反射型無機偏光板であることを特徴とする電気光学変調装置。
- 請求項1又は2記載の電気光学変調装置において、前記液晶パネルがTFT型液晶パネルであって、このTFT型液晶パネルの一方の基板と反射型無機偏光板とが一体化されてなることを特徴とする電気光学変調装置。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の電気光学変調装置において、前記液晶パネルの他方の基板に防塵ガラスが一体化されてなることを特徴とする電気光学変調装置。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の電気光学変調装置の製造方法であって、
光源からの光束中に、入射側から前記反射型無機偏光板、前記液晶パネル及び光量計を順に配置し、前記光量計で計測される光量が最大又は最小になるように前記液晶パネルに対する前記反射型無機偏光板の位置決めをしながら前記液晶パネルの一方の基板と前記反射型無機偏光板とを一体化することを特徴とする電気光学変調装置の製造方法。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の電気光学変調装置の製造方法であって、
前記液晶パネルの一方の基板に形成された配向膜の配向方向に対して、前記反射型無機偏光板のエレメントの長さ方向を直交させて、前記液晶パネルの一方の基板と前記反射型無機偏光板とを一体化することを特徴とする電気光学変調装置の製造方法。 - 光源と、この光源からの光を変調するための電気光学変調装置と、この電気光学変調装置で変調された光を投写する投写レンズとを備えたプロジェクタにおいて、
前記電気光学変調装置が、請求項1〜4のいずれかに記載の電気光学変調装置であることを特徴とするプロジェクタ。 - 光源と、この光源からの光を複数の色光に分離する色分離光学系と、これら複数の色光をそれぞれ変調するための複数の電気光学変調装置と、これら複数の電気光学変調装置で変調された光を合成する色合成光学系と、この合成された光を投写する投写レンズとを備えたプロジェクタにおいて、
前記電気光学変調装置が、請求項1〜4のいずれかに記載の電気光学変調装置であることを特徴とするプロジェクタ。
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