JP6272250B2 - アミノ酸誘導体の新規な調製方法 - Google Patents

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Description

本特許出願は、アミノ酸誘導体の新規な調製方法に関する。
特に、本出願は、抗痙攣薬として有用なラコサミド(Lacosamide)(LCM)、(R)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミドの改良された製造方法に関する。
LCMは、神経障害性並びに慢性炎症性疼痛の明確なタイプ及び症状を反映する実験動物モデルでの種々のげっ歯類発作タイプにおいて抗てんかん有効性を、また抗侵害性可能性を示してきている。
米国特許第5,378,729号は、アミド形成条件下においてアミンを、カルボン酸のアセチル化誘導体と反応させることによる官能化アミノ酸の調製を記述している。しかし、米国特許第5,378,729号は、ラコサミドなどの官能化アミノ酸の単一鏡像異性体の直接調製については沈黙を守っている。
米国特許第5,773,475号は、D−セリンから出発する、その特許において定義された「実質的に光学的純粋な」ラコサミドの調製方法に関する。前記調製方法は、O−メチル化剤としてヨウ化メチル及び酸化銀(I)の使用を包含し、このO−メチル化剤は、高価であり且つO−メチル化を受けた生成物の部分的ラセミ化を招くという不利点を提供する。これが、この方法の工業的生産性に関する主な欠点である。
米国特許第6,048,899号は、米国特許第5,773,475号において記述される方法の変形形態を記述する。
WO2006/037574として公開された国際特許出願は、ヨウ化メチル及び酸化銀(I)を代替するO−メチル化剤、特に硫酸ジメチルが使用される、ラコサミドへの改良された合成経路に関する。
しかし、ラコサミドを大規模に生産する場合に、WO2006/037574において記述される硫酸ジメチルを過剰に使用すると、安全性又は環境問題を招く恐れがある。その上、アミン部分のN−保護/N−脱保護ステップの使用は、工業的生産の方法全体についてのコスト及び生産性問題につながる恐れがある。
したがって、ラコサミドを製造する代替的な且つ改良された方法であって、競争力があり、より費用効率的であり、生産性向上をもたらし、且つ安全性及び/又は環境に関する主な欠点を提供しない上記方法を見出す必要性が存在する。
第1の態様において、本発明は、下記のスキーム1に示されるような2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(II)の分割(光学分割)を含む、光学的に富化された(R)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(I)の製造方法に関する。
本明細書において使用される用語「光学的に富化される」とは、特定の化合物を指す場合、その化合物の50%を超える、好ましくは75%を超える、より好ましくは85%を超える、最も好ましくは94%を超えるものが、所与の立体配置(R)又は(S)における()により示される立体中心を有することを意味する。
したがって、表現「光学的に富化された(R)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド」とは、その化合物の50%を超える、好ましくは75%を超える、より好ましくは85%を超える、最も好ましくは94%を超えるものが、立体配置(R)における()により示される立体中心を有することを意味する。
第2の態様において、本発明は、スキーム1に示されるような2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(II)の分割を含む、実質的に光学的に純粋な(R)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(I)の製造方法に関する。
本明細書において使用される用語「実質的に光学的に純粋な」とは、特定の化合物を指す場合、その化合物の少なくとも95%、好ましくは少なくとも96%、より好ましくは少なくとも97%、最も好ましくは少なくとも98%、さらに最も好ましくは少なくとも99%が、所与の立体配置(R)又は(S)における()により示される立体中心を有することを意味する。
したがって、表現「実質的に光学的に純粋な(R)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド」とは、その化合物の少なくとも95%、好ましくは少なくとも96%、より好ましくは少なくとも97%、最も好ましくは少なくとも98%、さらに最も好ましくは少なくとも99%が、立体配置(R)における()により示される立体中心を有することを意味する。
本明細書において使用される用語「分割(resolution)」とは、鏡像異性体の混合物を、その対応する個々の鏡像異性体に分離することを指す。鏡像異性体は、鏡像異性体対他の鏡像異性体の種々の割合の混合物として存在できる。本発明による鏡像異性体の典型的な割合は、約3/97〜97/3、好ましくは約5/95〜95/5、より好ましくは約30/70〜70/30、最も好ましくは約40/60〜60/40、より一層好ましくは約45/55〜55/45の範囲にある。
特に、この混合物は、ラセミ混合物である。本明細書において定義されるラセミ混合物とは、50%の一方の鏡像異性体と、50%の他方の鏡像異性体とを含む混合物である。
Jerry March「先進有機化学(Advanced Organic Chemistry)」、第4版、第4章、120〜125頁において詳述されるジアステレオ異性体への変換、差吸収(dfferential absorption)、キラル認識(chiral recognition)、生化学的方法、機械的分離、運動学的分割及び脱ラセミ化を含む種々の方法によって分割を達成することができる。
特に、本発明による分割は、種々の分離方法、より好ましくは、キラル固定相(CSP)を充填したカラムと、移動相とを使用したキラルクロマトグラフィー分離によって達成される。キラルクロマトグラフィー分離は、バッチで、又はマルチカラムクロマトグラフィー(MCC)によって行うことができる。
本明細書において使用される用語「マルチカラムクロマトグラフィー」(MCC)とは、固定相を充填した一連の連結されたカラム上への混合物の連続的な制御された注入に基づく連続的クロマトグラフィー分離技術を指す。次いで、分離された混合物の成分が、この系から連続的に引き出される。この取組みには、シミュレーテッド移動床クロマトグラフィー方式(SMB方式)、又は入口及び出口ポートが非同調的にシフトする方式(Varicol方式など)、又は入口及び出口移動速度及び/又は濃度が、スイッチング期間の間、時間的に変化する方式が含まれるであろうが、これらの方式に限定されない。
ラセミ混合物の鏡像異性体分割のためのSMB技術の適用は、例えば、R.M.Nicoudによる論文「シミュレーテッド移動床。光学異性体の分離への適用(Lit mobile simule.Application a la separation d’isomeres optiques.[Simulated mobile bed.Application to th separation of optical isomers.])」、Information Chimie No.368(1995年5月)、113〜115頁において記述されている。
Varicolシステムは国際特許出願WO00/25885において記述され、流体移動速度が、スイッチングする期間の間、時間的に変化する方式は、米国特許第5,102,553号において記述される。
したがって、本発明による特定の実施形態において、2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(II)の分割は、キラルクロマトグラフィー分離によって行われる。さらに特定の実施形態において、2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(II)の分割はMCCによって行われる。
本発明により使用されるカラムは、一般に、当分野でよく知られている技術によりポリマー質キラルセレクタで被覆されているシリカ骨格を含むCSPを充填している。
ポリマー質キラルセレクタは、シリカ骨格上にさらに固定化することができ、それによりカラムに、他の利点の中でも、より良好な耐溶媒性をもたらす。
本発明による特定の実施形態において、2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(II)のキラルクロマトグラフィー分離は、シリカ骨格上に固定化されているポリマー質キラルセレクタを備えるカラムを使用して行われる。
本発明によるポリマー質キラルセレクタは、一般に多糖、例えばアミロース又はセルロースを含む。
本発明により使用できるポリマー質キラルセレクタの例は、セルローストリス(4−メチルベンゾエート)、セルローストリベンゾエート、アミローストリス(3,5−ジメチルフェニルカルバメート)、セルローストリス(3,5−ジメチルフェニルカルバメート)、セルローストリス(4−メチルフェニルカルバメート)、セルローストリス(3,5−ジクロロフェニルカルバメート)、アミローストリス[(S)−α−メチルベンジルカルバメート]及びセルローストリス(3−クロロ−4−メチルフェニルカルバメート)である。
本発明による特定の実施形態において、その鏡像異性体への2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(II)のキラルクロマトグラフィー分離は、キラル固定相としてシリカ骨格上に固定化されるセルローストリス(3,5−ジクロロフェニルカルバメート)を使用して行われる。
本発明により使用できる移動相の例は、ヘプタン、ヘキサンなどのアルカン、メタノール、エタノール、イソ−プロパノール、n−プロパノールなどのアルコール、アセトニトリル、酢酸イソプロピル、酢酸エチル、ジクロロメタン、クロロホルム、メチルt−ブチルエーテル(MTBE)などのエーテル、又はこれらの混合物である。
溶媒の混合物が使用される場合、その比率は、その混合物を構成する溶媒の型、使用されるカラムの型、及び分離される化合物のこれらの混合物中の溶解度によって決まるであろう。
本発明による溶媒の混合物の例は、ジクロロメタンとアルコールとの混合物、アセトニトリルとアルコールとを含む混合物、又は酢酸エチルとアルコールとを含む混合物である。
ジクロロメタンとアルコールとの混合物は、90%と99%の間のジクロロメタンを含むことが好ましい。
アセトニトリルとアルコールとの混合物は、90%と99%の間のアセトニトリルを含むことが好ましい。
酢酸エチルとアルコールとの混合物は、90%と99%の間の酢酸エチルを含むことが好ましい。
本発明による好ましい溶媒は、エタノール、メタノール、n−プロパノール、イソ−プロパノール、アセトニトリル、ジクロロメタン及び酢酸エチルである。
本発明による特定の実施形態において、酢酸エチルとメタノールとの混合物が、移動相として使用される。本発明によるさらなる実施形態において、90/10体積:体積の比率における酢酸エチルとメタノールとの混合物が、移動相として使用される。
本発明による特定の実施形態において、移動相としてアセトニトリルが使用される。
本発明により、1日当り1Kgのキラル固定相当り、1Kgを超えるラセミ混合物が分離されるキラルクロマトグラフィー分離の生産性が達成される。
本発明による特定の実施形態において、1日当り1Kgのキラル固定相当り、2Kgを超えるラセミ混合物が分離されるキラルクロマトグラフィー分離の生産性が達成される。
スキーム2において示されるように、第2の態様において、本発明は、実質的に光学的に純粋な(R)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(I)の製造方法であって、
(a)2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(II)の、(R)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(I)及び(S)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(III)への分割;
(b)(S)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(III)のラセミ化;並びに
(c)得られた2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(II)のさらなる分割
を含む上記方法に関する。
ステップ(a)及び(c)は、キラルクロマトグラフィー分離によって、好ましくはMMCによって一般に行われる。
ステップ(a)及び(c)によって得られる(R)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(I)は、光学的に富化、若しくは実質的に光学的に純粋とすることができる。一般に、ステップ(a)及び(c)によって得られる(R)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(I)は、実質的に光学的に純粋である。それにより、方法全体の生産性に影響をおよぼすかも知れない晶出などの反復的精製ステップの使用が避けられるので、特に有利である。
ステップ(a)において得られる(S)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(III)は、光学的に富化される、若しくは実質的に光学的に純粋とすることができる。
本明細書において使用される用語「ラセミ化」とは、光学的に富化された鏡像異性体又は実質的に光学的に純粋な鏡像異性体を変換して、ラセミ混合物までの、前記鏡像異性体と他の鏡像異性体とからなる混合物とすることを指す。
ステップ(b)は、媒質を酸性化して、若しくは酸性化せずに、光学的に富化された、若しくは実質的に光学的に純粋な(S)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(III)を塩基と反応させることによって典型的に達成できる。
本発明により使用することができる塩基の例は、ナトリウムメトキシド、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、トリエチルアミンなどの第三級アミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン、及び、AMBERLYST(商標)A21、AMBERLITE(商標)IRA400若しくはIRA410などの強塩基性又は弱塩基性アニオン交換樹脂などである。
本発明による好ましい塩基は、ナトリウムメトキシド、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸カリウム及び炭酸ナトリウムである。
媒質の酸性化を行う場合、何らかの分解生成物の形成を避けるため、塩基に対して化学量論的量の酸を使用して行うことが好ましい。
前記の方法全体が、それにより、分割ステップを用いる場合いずれ起こる恐れがある何らかの生産性の低下が避けられるので、特に有利である。実際に、所望されない鏡像異性体が本方法の副生成物となり、反応媒質から除去する必要がある場合がしばしばある。例えば、キラルクロマトグラフィー分離により、所望されない鏡像異性体を再循環し、さらなる分割を行うことによって方法全体の収率及び生産性が向上する。
ステップ(b)及び(c)を反復して、本方法の全体の収率をさらに向上させることができる。
本発明による特定の実施形態において、塩基としてナトリウムメトキシドが使用される。ラセミ化は一般に、20℃と80℃の間に含まれる温度の、好ましくは40℃と60℃の間に含まれる温度の溶媒中で行われる。より好ましくは、分解生成物の形成を避けるため、この反応は60℃未満の温度で行われる。
ステップ(b)のため使用できる溶媒の例は、メタノール、エタノールなどのアルコール、テトラヒドロフラン、2−メチル−テトラヒドロフランなどのエーテル、又はアセトニトリルである。本発明による特定の実施形態において、この溶媒はメタノールである。
下記のスキーム3において示されるように、2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(II)は、当業者に知られている方法による2−アミノ−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(IV)のアセチル化によって調製できる。
好ましくはこのアセチル化は、無水酢酸又は塩化アセチルなどのアセチル化剤を使用して行うことができる。
本発明による特に好ましいアセチル化剤は、無水酢酸である。
このアセチル化は一般に、20℃と70℃の間に含まれる温度の溶媒中で行われる。アセチル化のため使用できる溶媒の例は、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、酢酸イソプロピル及び酢酸イソブチルである。
好ましい溶媒は、酢酸イソプロピル及び酢酸イソブチルである。
アセチル化は、50℃と70℃の間に含まれる温度で行われることが好ましい。このアセチル化は、約60℃の温度で行われることがより好ましい。
2−アミノ−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(IV)は、参照により本明細書に組み込まれている米国特許第6,048,899号のスキーム1において記述される方法により、ラセミ体セリンから出発して調製でき、或いは当業者に知られている任意の他の方法により調製できる。
別法として、2−アミノ−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(IV)は、下記のスキーム4により、化合物(V)(式中、Xは脱離基である)のアンモノリシス(加アンモニア分解)によって調製できる。
本明細書において使用される用語「脱離基」は、当技術分野(Jerry Marchによる先進有機化学:反応、機構及び構造(Advanced Organic Chemistry:reactions,mechanisms and structure)第3版、John Wiley and Sons編集:1985年179頁)で記述されるものと同一の意味を有する。すなわち、脱離基は、基体分子の一部であり基体分子に結合する基であり、基体分子が置換反応(例えば、求核剤による)を受ける反応において、それ(脱離基)が置換される基を表す。
本発明による脱離基の例は、ハロゲン又はスルホネート基である。
本明細書において使用される用語「スルホネート基」は、式−O−SO−R(式中、Rはアルキル又はアリールである)の基を表す。好ましいスルホネート基は、メタンスルホネート、パラ−トルエンスルホネート基又はトリフルオロメタンスルホネートである。
式(V)の化合物中の脱離基Xはハロゲン、より好ましくは臭素又は塩素であることが好ましい。Xは臭素であることが最も好ましい。
アンモノリシス反応は、当技術分野において知られている方法により行うことができる。例えば、アンモノリシスは、WO03/014080のもとに公開されている国際特許出願において記述されている方法により行うことができる。
本発明によるアンモノリシスは、メタノールの存在下においてアンモニア水により行われるのが好ましい。
本発明による特定の実施形態において、第二級アミン不純物の生成を避けるため、化合物(V)について過剰のアンモニアが使用される。例えば、化合物(V)について20〜25モル当量のアンモニアが使用される。
アンモノリシス反応後、2−アミノ−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(IV)は、通例、溶媒により反応媒質から抽出される。前記抽出のため使用できる溶媒の例は、酢酸イソブチル、酢酸イソプロピル、酢酸プロピル、酢酸エチル、2−メチル−テトラヒドロフラン、ジクロロメタン及びトルエンである。
2−アミノ−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(IV)を抽出する溶媒として、酢酸イソブチルが使用されることが好ましい。酢酸イソブチルによる抽出は、2−アミノ−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(IV)の単離収率を高めるため、10を超え、12未満のpHで、より好ましくは11と12の間のpHで行われることが好ましい。
本発明による他の実施形態において、2−アミノ−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(IV)は、脱離基がハロゲンである化合物(V)について、ガブリエル合成を行うことにより得ることができる。この実施形態による典型的な反応条件は、下記のスキーム5において示されるように、式(V)の化合物をフタルイミドカリウムと反応させることと、それにより生成される中間体を、エタノール中のヒドラジンとさらに反応させることとを含む。
式(V)の化合物は、当技術分野で知られている種々の方法により合成できる。例えば、2−ブロモ−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(Va)は、Bioorganic and Medicinal Chemistry 2004,3079において記述される方法を適用することにより得ることができる。
別法として、本発明による式(V)の化合物は、下記のスキーム6により、式(VI)の化合物(式中、Xは、本明細書において上記に定義した脱離基であり、Yはヒドロキシ又はC1〜10アルコキシである)をベンジルアミンと反応させることによって調製できる。
本明細書において使用される用語「ヒドロキシ」は、式−OHの基を表す。
本明細書において使用される用語「アルコキシ」は、式−OR(式中、Rは、上記において定義したC1〜10アルキルである)の基を表す。
本明細書において使用される用語「アルキル」は、直鎖(非分岐)、分岐若しくは環状部分又はこれらの組合せを有する、一価の飽和炭化水素ラジカルを表す基である。
反応条件は、X及びY基の特性に応じて決まる。
下記のスキーム7において示されるように、式(VI)の化合物(式中、Xはハロゲンであり、Yはヒドロキシ基であり、本明細書において以後、式(VIa)の化合物という)は、その場で混合無水物(VIIIa)(式中、Rは、C1〜10アルキルである)に変換でき(方法A)、又は酸塩化物(VIIIb)に変換でき(方法B)、次いでこれらの中間体がベンジルアミンと反応する。
方法Aにより、式(VIa)の化合物(式中、Xは塩素又は臭素である)は、−10℃と10℃の間に含まれる温度でハロギ酸アルキル、例えばクロロギ酸エチル若しくはクロロギ酸イソブチルと反応し、続いて塩基が添加されて、対応する混合無水物(VIIIa)をもたらし、このものは反応媒質から単離されない。混合無水物(VIIIa)は、−10℃と10℃の間に含まれる温度で溶媒中においてベンジルアミンと反応する。前記温度は、−5℃と0℃の間に含まれることが好ましい。この実施形態により使用できる溶媒の例は、ジクロロメタン、酢酸エチル、酢酸イソブチル、テトラヒドロフラン、トルエン、酢酸プロピル、酢酸イソプロピルである。本発明の特定の実施形態において、酢酸イソブチル又はトルエンが溶媒として使用される。
本実施形態による適切な塩基の例は、トリエチルアミン、ピリジン、N−メチルモルホリン、Hunig塩基である。本発明の好ましい実施形態において、この塩基はN−メチルモルホリンである。
方法Aにおける出発材料として使用できる式(VIa)の化合物は、2−クロロ−3−メトキシプロピオン酸(VIc)又は2−ブロモ−3−メトキシプロピオン酸(VId)である。
2−クロロ−3−メトキシプロピオン酸(VIc)は、種々の供給業者から市販されている。
2−ブロモ−3−メトキシプロピオン酸(VId)は、メタノール中における2,3−ブロモプロピオン酸又は対応するアルキルエステルの、ナトリウムメトキシドとの反応により、85%を超える収率で容易に得られる。2−ブロモ−3−メトキシプロピオン酸(VId)を製造する方法は、例えば、L.L.Wood & V.du Vigneaud、J.biol.Chemistry、1940年、134、413により記述されている。
本発明による特定の実施形態において、2−ブロモ−3−メトキシプロピオン酸(VId)は、市販の2,3−ジブロモエチルプロピオネート(VIIa)又は2,3−ジブロモメチルプロピオネート(VIIb)から出発して得ることができる。下記のスキーム8により、2,3−ジブロモエチルプロピオネート(VIIa)又は2,3−ジブロモメチルプロピオネート(VIIb)は、有機溶媒、好ましくはメタノール中で、10℃未満、好ましくは0℃未満の温度においてナトリウムメトキシドと反応して、2−ブロモ−3−メトキシメチルプロピオネート(VIe)をもたらし、これが、0℃と25℃の間に含まれる温度で、好ましくは20℃と25℃の間に含まれる温度で、その場で水酸化ナトリウムとさらに反応して、この混合物を塩酸水溶液で酸性化した後、80%と90%の間に含まれる収率で、2−ブロモ−3−メトキシプロピオン酸(VId)をもたらす。
分解生成物の形成を避けるため、2−ブロモ−3−メトキシメチルプロピオネート(VIe)に対して化学量論的量の水酸化ナトリウムを使用することが好ましい。
したがって、2−クロロ−3−メトキシプロピオン酸(VIc)及び2−ブロモ−3−メトキシプロピオン酸(VId)の両方が、本発明による方法において使用することができる安価な出発材料から容易に得られる。
2−ブロモ−3−メトキシプロピオン酸(VId)は、対応する2−クロロ−3−メトキシプロピオン酸(VIc)よりも高い収率及び高い純度で対応する式(V)の化合物を提供するので、特に有利である。
方法Bにより、式(VIa)の化合物(式中、Xは塩素又は臭素である)は、当業者に知られている標準的方法により、それらの対応する酸塩化物に変換でき、或いは、塩化チオニル、塩化オキサリル、三塩化リン、五塩化リン、オキシ塩化リン、二塩化フェニルホスホン、及びN−クロロスクシンイミドからなる群から選択される化合物との、好ましくは塩化チオニルとの反応によって、それらの対応する酸塩化物に変換できる。
前記方法Bは、20℃と60℃の間に含まれる温度で、ジクロロメタン、トルエン、酢酸イソブチル又は酢酸イソプロピルから選択される溶媒中で実施できる。
方法Bのために使用できる化合物(VIa)の例は、2−クロロ−3−メトキシプロピオン酸(VIc)である。
ここで下記のスキーム9において示されるように、式(VI)の化合物(式中、Xはハロゲンであり、YはC1〜10アルコキシであり、本明細書において以後、式(VIb)の化合物という)は、ベンジルアミンとの反応により、対応する式(V)の化合物に変換できるか(方法C)、又は、鹸化されて対応する酸(VIa)となり、次いで上記のスキーム7で言及したいずれかの変換(方法A及びB)を受けることができるかのいずれかである。
方法Aは、より高い収率で、また改良された品質で化合物(V)を提供するので、方法B及びCに優り、特に好ましい。
したがって、一実施形態において、本発明による2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(II)は、下記のステップ:
(i)式(VIa)の化合物

(式中、Xは脱離基である)を塩基の存在下においてハロギ酸アルキルと、またベンジルアミンと反応させるステップ;
(ii)ステップ(i)から得られた化合物(V)(式中、Xは化合物(VIa)について定義した通りである)のアンモノリシスを行うステップ;

(iii)それにより得られた式(IV)の化合物

を溶媒中で無水酢酸によりアセチル化するステップ;
(iv)式(II)の化合物を単離するステップ
を含む方法によって製造することができる。
ステップ(i)は、化合物(VIa)をクロロギ酸エチル若しくはクロロギ酸イソブチルと反応させ、続いてN−メチル−モルホリンを添加することにより行うことが好ましく、化合物(VIIIa)のその場における生成をもたらす。
したがって、本発明による特定の実施形態において、上記のスキーム7において示されるように、式(VIIIa)の化合物(式中、Xはハロゲンであり、RはC1〜10アルキルである)がその場で生成される。
次いで、その場で生成された式(VIIIa)の化合物は、ベンジルアミンと反応して、式(V)の化合物をもたらす。
ステップ(i)の反応は、−10℃と10℃の間に含まれる温度で行われる。前記温度は、−5℃と0℃の間に含まれることが好ましい。
ステップ(ii)は、化合物(V)をメタノールの存在下において過剰モルのアンモニア水で処理することによって行われることが好ましい。化合物(V)について20〜25モル当量のアンモニアを使用することがより好ましい。
ステップ(iii)は、アセチル化剤として無水酢酸を使用して行われ、50℃と70℃の間に含まれる温度で行われることが好ましい。アセチル化は、約60℃の温度で行われることがより好ましい。
別法として、式(V)の化合物は、(VIIa)又は(VIIb)の(VId)への変換について本明細書において上記に言及した条件下で、式(VIIa)又は(VIIb)の化合物を反応させ、続いて、中間体化合物(VI)を単離せずにベンジルアミンと反応させることによって合成できる。
このことは、方法全体で一ステップ少なくなるため、収率及び生産性に関して利点をもたらす。本発明による式(V)の化合物の例は、2−ブロモ−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(Va)及び2−クロロ−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(Vb)である。
本発明による式(VI)の化合物の例は、2−ブロモ−3−メトキシプロピオン酸(VId)、2−ブロモ−3−メトキシプロピオン酸メチルエステル(VIe)、2−ブロモ−3−メトキシプロピオン酸エチルエステル、2−クロロ−3−メトキシプロピオン酸(VIc)、2−クロロ−3−メトキシプロピオン酸メチルエステル、2−クロロ−3−メトキシプロピオン酸エチルエステル及び2−ブロモ−3−メトキシプロピオニルクロリドである。
化合物(V)、(IV)及び(II)はそれぞれ、何らかのさらなる化学的変換を受ける前に、反応媒質から単離されることが好ましい。前記単離は、当業者に知られている任意の方法によって行うことができる。
式(V)の化合物は、ヘプタン、トルエン、酢酸イソブチル、酢酸プロピル、メチルt−ブチルエーテルから選択される溶媒の混合物中における晶出によって単離されることが好ましい。特定の実施形態において、前記混合物は、ヘプタンを含む。
式(VI)の化合物は、反応媒質から単離することができ、又は単離することができない。
式(II)の化合物は、酢酸イソブチル、酢酸イソプロピル、酢酸プロピル、2−Me−テトラヒドロフラン及びアセトニトリルから選択される溶媒の混合物中における晶出によって単離されることが好ましい。本発明による特定の実施形態において、前記混合物は、酢酸イソブチル及び酢酸エチルを含む。
特定の実施形態において、本発明による2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(II)は、下記のステップ:
(i)2−ブロモ−3−メトキシメチルプロピオン酸(VId)

を塩基の存在下においてクロロギ酸アルキルと、続いてベンジルアミンと反応させるステップ;
(ii)得られた2−ブロモ−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(Va)をアンモニア水と反応させるステップ;

(iii)得られた2−クロロ−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(IV)を溶媒中で無水酢酸によりアセチル化するステップ;

(iv)それにより得られた式(II)の化合物を単離するステップ
を含む方法によって製造される。
この特定の実施形態において、2−ブロモ−3−メトキシメチルプロピオン酸(VId)は、本出願のスキーム8において示されるように、市販の2,3−ジブロモエチルプロピオネート(VIIa)又は2,3−ジブロモメチルプロピオネート(VIIb)から調製される。
ステップ(i)、(ii)、(iii)及び(iv)についての反応条件は、本明細書において上記で、スキーム7の方法Aについて記述した通りである。本発明による特定の実施形態において、2,3−ジブロモエチルプロピオネート(VIIa)は、その場で生成される2−ブロモ−3−メトキシメチルプロピオン酸(VId)を単離せずに、2−ブロモ−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(Va)に変換できる。
したがって、特定の実施形態において、本発明は、2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(II)の製造方法であって、下記のステップ:
(iii)2,3−ジブロモエチルプロピオネート(VIIa)又は2,3−ジブロモメチルプロピオネート(VIIb)

をクロロギ酸アルキルの存在下においてメタノール中のナトリウムメトキシドと、続いてベンジルアミンと反応させるステップ;
(ii)得られた2−ブロモ−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(Va)をアンモニア水と反応させるステップ;

(iii)得られた2−クロロ−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(IV)を溶媒中で無水酢酸によりアセチル化するステップ;

(iv)それにより得られた式(II)の化合物を単離するステップ
を含む上記方法に関する。
本発明による他の実施形態において、2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(II)は、2−アセトアミド−3−メトキシプロピオン酸(IX)をクロロギ酸アルキル、好ましくはクロロギ酸エチル若しくはイソブチルと反応させ、それにより混合無水物を形成し、これが次いでベンジルアミンと反応することにより製造される。
下記のスキーム10により、2−アセトアミド−3−メトキシプロピオン酸(IX)は、市販のO−メチル−D,L−セリン(X)のアセチル化により得られる。
したがって、本発明はまた、ラコサミドの製造方法であって、下記のステップ:
(i)O−メチル−D,L−セリン(X)のアセチル化のステップ;
(ii)それにより得られた2−アセトアミド−3−メトキシプロピオン酸(IX)をクロロギ酸アルキルと、続いてベンジルアミンと反応させるステップ;
(iii)式(II)の化合物を単離するステップ;
(iv)2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(II)の、(R)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(I)及び(S)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(III)への分割のステップ;
(v)それにより得られた(S)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(III)のラセミ化のステップ
を含む上記方法にも関する。
ステップ(i)は一般に、酢酸、トルエン、テトラヒドロフラン、2−メチル−テトラヒドロフラン、酢酸イソブチル、ジクロロメタン若しくは水又はこれらの混合物中において、アセチル化剤として無水酢酸を使用して行われる。本発明による特定の実施形態において、前記ステップは、テトラヒドロフランと水との混合物中において達成される。
ステップ(ii)は一般に、テトラヒドロフラン、2−メチル−テトラヒドロフラン、トルエン、酢酸エチル又はジクロロメタン中におけるクロロギ酸エチル若しくはクロロギ酸イソブチル、及びN−メチルモルホリン若しくはトリエチルアミンの存在下において行われる。
別法として、ステップ(ii)は、ホウ酸、フェニルボロン酸、3,4,5−トリフルオロフェニルボロン酸、2−(N,N−ジ−イソプロピルアミノメチル)フェニルボロン酸及び2−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニルボロン酸からなる群から選択される触媒の存在下において、Dean−Stark装置、分子ふるい又は硫酸ナトリウムを使用して、連続的に水分を除去し、トルエン、N−メチルピロリドン及びこれらの混合物、テトラヒドロフラン、2−メチル−テトラヒドロフラン、シクロペンチルメチルエーテル、ジn−ブチルエーテル、フルオロベンゼンからなる群から選択される溶媒を還流することによって行うことができる。
本発明による触媒は、反応媒質中に可溶とし得るか、又は固体担持できるかのいずれかとすることができる。
本発明による特定の実施形態において、溶媒として、トルエンとN−メチルピロリドンとの混合物が使用される。トルエンの、N−メチルピロリドンに対する体積の比率は、例えば80/20又は99/1である。
他の実施形態において、式(II)の化合物をもたらすための、式(IX)の化合物のベンジル化は、テトラヒドロフラン、2−メチル−テトラヒドロフラン、酢酸エチル及びジクロロメタンからなる群から選択される溶媒中で、ピリジン、トリエチルアミン若しくはHunig塩基の存在下におけるジ−tert−ブチル−ジカーボネート(BocO)の存在下においてベンジルアミンにより行うことができる。
さらなる実施形態において、式(II)の化合物をもたらすための、式(IX)の化合物のベンジル化は、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン及び2−メチル−テトラヒドロフランから選択される溶媒中で、トリエチルアミン若しくはHunig塩基の存在下における無水n−プロパンホスホン酸(T3P(登録商標))の存在下においてベンジルアミンにより行うことができる。
さらに他の実施形態において、式(II)の化合物をもたらすための、式(IX)の化合物のベンジル化は、テトラヒドロフラン、酢酸エチル及びジクロロメタンからなる群から選択される溶媒中で、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)又はジイソプロピルカルボジイミド(DIC)の存在下においてベンジルアミンにより行うことができる。
さらに他の実施形態において、式(II)の化合物をもたらすための、式(IX)の化合物のベンジル化は、ヘキサメチルジサラザン(HMDS)の存在下においてニートベンジルアミン中で行うことができる。
さらに他の実施形態において、式(II)の化合物をもたらすための、式(IX)の化合物のベンジル化は、(IX)のベンジルアミンとの固体1:1混合物を130℃を超えて加熱することによって行うことができる。
本発明の本実施形態によるベンジル化ステップのため使用される触媒は、反応液中に可溶であるか、又は固体上に担持されるかのいずれかとすることができる。
この方法は、出発材料から化合物(II)まで、ほとんど化学的ステップを含まないので、特に有利である。
特定の態様において、本発明は、ラコサミドの調製方法であって、下記のステップ:
(i)式(VIa)の化合物

(式中、Xは脱離基である)を塩基の存在下においてハロギ酸アルキルと、またベンジルアミンと反応させるステップ;
(ii)ステップ(i)から得られた化合物(V)(式中、Xは化合物(VIa)について定義した通りである)のアンモノリシスを行うステップ;

(iii)それにより得られた式(IV)の化合物

を溶媒中で無水酢酸によりアセチル化するステップ;
(iv)式(II)の化合物を単離するステップ;並びに
(v)2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(II)の、(R)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(I)及び(S)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(III)への分割を行うステップ
を含む上記方法に関する。
より一層特定の態様において、本発明は、(R)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(I)の製造方法であって、下記のステップ:
(i)式(VIa)の化合物

(式中、Xは脱離基である)を塩基の存在下においてハロギ酸アルキルと、またベンジルアミンと反応させるステップ;
(ii)ステップ(i)から得られた化合物(V)(式中、Xは化合物(VIa)について定義した通りである)のアンモノリシスを行うステップ;

(iii)それにより得られた式(IV)の化合物

を溶媒中で無水酢酸によりアセチル化するステップ;
(iv)式(II)の化合物を単離するステップ;
(v)2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(II)の、(R)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(I)及び(S)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(III)への分割のステップ;
(vi)それにより得られた(S)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(III)のラセミ化のステップ;並びに
(vii)得られた2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(II)のさらなる分割のステップ
を含む上記方法に関する。
ステップ(iv)は、トルエン、酢酸エチル、酢酸イソブチル、酢酸イソプロピル、アセトニトリル、2−メチル−テトラヒドロフラン及びこれらの混合物からなる群から選択される溶媒中における晶出によって行われることが好ましい。
それにより、化合物(II)は、HPLCにより測定して少なくとも約98%の純度で、より好ましくは少なくとも約99%の純度で、最も好ましくは少なくとも約99.5%の純度で得られることが好ましい。
本明細書において上記に詳述された2つの実施形態におけるステップ(v)は、キラルクロマトグラフィー分離によって行われることが好ましい。本発明による一実施形態において、キラルクロマトグラフィー分離は、MCCによって行われる。
前記分離は、本明細書においてここで上記に詳述されたように、当技術分野でよく知られている技術によりシリカ骨格上に被覆又は固定化された多糖キラルセレクタを含むCSP、及び移動相を使用して、行われることが好ましい。
本発明による特定の実施形態において、ポリマー質キラルセレクタは、セルローストリス(4−メチルベンゾエート)、セルローストリベンゾエート、アミローストリス(3,5−ジメチルフェニルカルバメート)、セルローストリス(3,5−ジメチルフェニルカルバメート)、セルローストリス(4−メチルフェニルカルバメート)、セルローストリス(3,5−ジクロロフェニルカルバメート)、アミローストリス[(S)−α−メチルベンジルカルバメート]及びセルローストリス(3−クロロ−4−メチルフェニルカルバメート)から選択され、溶媒は、ヘプタン、ヘキサンなどのアルカン、メタノール、エタノール、イソ−プロパノール、n−プロパノールなどのアルコール、アセトニトリル、酢酸イソプロピル、酢酸エチル、ジクロロメタン、クロロホルム、メチルt−ブチルエーテル(MTBE)などのエーテル、又はこれらの混合物から選択される。
本発明による好ましい実施形態において、ステップ(v)における分離は、ポリマー質キラルセレクタとしてシリカ骨格上に固定化されるセルローストリス(3,5−ジクロロフェニルカルバメート)、並びに、移動相として90/10体積:体積の比率における酢酸エチルとメタノールとの混合物を使用して行われる。
ステップ(vi)は、化合物(III)をナトリウムメトキシドと反応させ、続いて化学量論的に酸性化することによって行われることが好ましい。
ラセミ化の温度は、60℃未満であることが好ましい。
ラコサミドの製造方法において、分割ステップ後に得られる実質的に光学的に純粋な(R)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(I)は、精製の目的でさらに晶出させることができる。この晶出は、酢酸エチル中で行われることが好ましい。
本発明による特定の実施形態において、この晶出は、実質的に光学的に純粋な(R)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(I)を晶出媒質に接種することによって開始される。この特定の実施形態において、この接種は、60℃と80℃の間に含まれる温度で、好ましくは65℃と75℃の間に含まれる温度で行われる。
本発明による方法は、知られているラコサミドの製造方法に優って、特に有利であり、それは
− 出発材料が容易に入手可能であり、
− 本方法は、さらなる保護−脱保護工程ステップを発生させ、そのため生産コストを上昇させる、合成中間体中に存在するアミン官能基の保護剤の使用を必要とせず、
− 本方法が、環境に有害である試薬を使用せず、
− 所望されない鏡像異性体(III)を究極的にラコサミドに再循環することができ、それにより本方法の全体としての生産性を高める
からである。
他の実施形態において、本発明は、実質的に光学的に純粋な(R)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(I)の製造方法であって、下記のステップ:
(i)2−アミノ−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(IV)の分割のステップ;
(ii)それにより得られた(R)−2−アミノ−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(IVa)の、無水酢酸によるアセチル化のステップ;及び
(iii)それにより得られた(R)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミドの晶出のステップ
を含む上記方法に関する。
本実施形態において、分割は、式(IV)の化合物を、(R)−(−)−マンデル酸、(S)−(+)−マンデル酸、(D)−(+)−リンゴ酸、(L)−(−)−リンゴ酸、(+)−O,O’−ジベンゾイル酒石酸、(L)−N−アセチル−アラニン及び(D)−N−アセチル−ロイシンからなる群から選択される酸と反応させることによるジアステレオ異性体塩の形成、すなわち、Jerry March「先進有機化学(Advanced Organic Chemistry)」、第4版、第4章、120〜125頁において記述される「ジアステレオ異性体への変換(Conversion to diastereoisomers)」方法によって行われることが好ましい。
分割は、アセトン、メタノール、エタノール、1−プロパノール、メチル−tert−ブチル−エーテル、ヘプタン、シクロヘキサン、メチルエチルケトン、酢酸イソプロピル及びこれらの混合物からなる群から選択される溶媒中で行われることが好ましい。
分割は、20℃と60℃の間に含まれる温度で行われ、続いて0℃と20℃の間に含まれる温度で冷却されることが好ましい。
(R)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミドはさらに晶出されて実質的に光学的に純粋な(R)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミドをもたらす。前記晶出は、(R)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミドが所望の光学純度において得られるまで反復される。
別法として、分割ステップは、差吸収方法を使用してキラルクロマトグラフィー分離により行うことができ、より好ましくはバッチで、或いは、2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(II)について本明細書において上記に詳述されるように、SMB(シミュレーテッド移動床)方式、又は入口及び出口ポートが非同調的にシフトされる方式、又は入口及び出口移動速度及び/又は濃度が、スイッチング期間の間、時間的に変化する方式を含むMCC(マルチカラムクロマトグラフィー)で実施されるキラルクロマトグラフィー分離によって行うことができる。
本実施形態において使用される2−アミノ−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(IV)は、本明細書においてここに上記で記述されるいずれの方法によっても調製できる。
本明細書において上記に言及される全ての工程ステップ、並びに特に、材料の合成及び抽出を含む化合物(II)の製造方法は、バッチ方式で又は、例えばミクロ反応器を使用して連続的方法により、個別に若しくは集合的に行うことができる。
下記の実施例は、例示的目的のみで提供され、どんな形においても本発明を限定すると意図されるものでも、解釈されるべきでもない。当業者は、本発明の精神又は範囲を超えることなく、下記の実施例の日常的な変更及び修正を行うことができる点を理解するであろう。
重水素化クロロホルム(CDCl)中の溶液として、Bruker社400MHz分光計上にNMRスペクトルが記録される。化学シフトは、テトラメチルシランから低フィールドに100万分の1(ppm、δ)で表示され、重水素化溶媒(CDCl)を標準としている。
H NMRデータは、化学シフト、多重度(s一重線、d二重線、t三重線、q四重線、m多重線、app.見掛け及び又は多重共鳴)、ヘルツ(Hz)によるカップリング定数(J)、及びプロトン数の順序で報告された。
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)スペクトルは、Atlantis社T3 3ミクロンカラム(4.6×100mm)を取り付けたAlliance Waters社2695上に記録され、200nmにおいて検出される――出発溶媒組成=水90体積%/水+1%HPO10体積%;最初の溶媒組成に対し6分、続いて再平衡期間1分における最終溶媒組成=水+1%HPO10体積%/アセトニトリル90体積%。
キラルHPLCは、Daicel社Chiralpak OJ−H(登録商標)5μmを取り付けたMerck−Hitachi社L−7100上に記録される。溶離液は、流量2ml/分を有するヘプタン/エタノール96/4の混合物である。
ガスクロマトグラフィー(GC)スペクトルは、Altech社GC DB−5MS(15m×0.25mm)カラムを取り付けたAgilent社6890シリーズ上に記録される。オーブンは、50℃に加熱されてヘリウム流量1.5mL/分を有し、FID検出器は300℃に加熱される。
質量分析(MS):APIスペクトルは、FINNIGAN社(San Jose、カリフォルニア州、米国)LCQイオントラップ質量分析計を使用して測定された。APCI源は450℃で作動させ、キャピラリーヒーターは160℃で作動させた。ESI源は3.5kVで作動させ、キャピラリーヒーターは210℃で作動させた。
(例1)
2,3−ジブロモエチルプロピオネート(VII)から出発したラコサミドの調製
(例1a)
2,3−ジブロモエチルプロピオネート(VII)からの2−ブロモ−3−メトキシプロピオン酸(VId)の調製

窒素下にある乾燥した設備において、市販2,3−ジブロモエチルプロピオネート(VII)(1当量)を4容の乾燥メタノールに溶解し、撹拌下で−10℃まで冷却する。メタノール中のナトリウムメトキシドの25重量/重量%溶液(1.1当量)を温度が−5℃未満に保持されるように、ゆっくり添加する。添加後、混合物を室温まで加温されるままとし、反応液を20℃で1時間、後撹拌する。
20%水酸化ナトリウム水溶液(1当量)を、温度を23℃未満に保持して、ゆっくり添加する。次いで、反応混合物を20℃で1時間、撹拌する。
37%HCl水溶液をpH5〜6までゆっくり添加し、反応混合物を最高40℃の温度で真空下において、化合物(VII)に対し最小限の撹拌体積、すなわち1容まで濃縮する。
37%HCl水溶液をpHが2になるまで添加し、塩様の残渣を最小限量の水(〜0.6容)中に取って溶液を得、化合物(VId)を酢酸イソブチルで抽出する(2容×3回)。有機層を約4容まで蒸発させて、2−ブロモ−3−メトキシプロピオン酸(VId)の溶液をもたらす。
(例1b)
2−ブロモ−3−メトキシプロピオン酸(VId)からの2−ブロモ−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(Va)の調製

前ステップからの酢酸イソブチル中の2−ブロモ−3−メトキシプロピオン酸(VId)の溶液(1当量、体積/体積試験からの計算量)を撹拌下で−5℃まで冷却する。−5℃と0℃の間の質量温度を得るように、クロロギ酸エチル(1.1当量)を添加する。添加漏斗を0.1容の酢酸イソブチルですすぐ。−5℃と0℃の間の質量温度を得るように、N−メチルモルホリン(1.1当量)をゆっくり添加する。添加漏斗を0.1容の酢酸イソブチルですすぐ。溶液を−5/0℃で30分間、後撹拌する。−5℃と0℃の間の質量温度を得るように、ベンジルアミン(1.1当量)を添加する。添加漏斗を0.25容の酢酸イソブチルですすぐ。反応混合物を25〜30℃まで加温されるままとし、約1時間、後撹拌する(HPLCの(VId)面積0.2%未満)。
(VId)の最初の溶液について1容の水を添加し、混合物を15分間撹拌する。水層を分離し、有機層を水(0.5容)で洗浄する。この溶液を酢酸イソブチルの約2.5〜3容まで40℃で真空下において濃縮し、30〜35°で化合物(Va)を接種し、晶出が適切に開始されるまで懸濁液を室温まで冷却する。同一温度で、約5容のヘプタンをゆっくり添加する。次いで懸濁液を−10℃まで徐々に冷却する。結晶を濾過し、冷却した1:2のiButOAc/ヘプタン(1容)及びヘプタン(2容)で洗浄し、40℃で真空下において乾燥する。2−ブロモ−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(Va)は、収率70%(ステップ1で使用したエチルジブロモプロピオネートに対して)で単離される。

機械的撹拌機、添加漏斗及び温度計プローブを取り付けた反応容器中に、20Cにおいて1当量の(VId)、8容のトルエン及び0.1当量のジメチルホルムアミドを添加する。20℃で、1.1当量のSOClを15分以内に滴下する。添加後、20℃で20分間撹拌する。次いで、反応混合物を−10℃まで冷却し、2当量のトリエチルアミンを15分以内に滴下する。20℃まで加熱し、20℃で20分間撹拌する。反応混合物を−10℃まで冷却し、1当量のベンジルアミンを滴下し、反応混合物が20℃まで加温されるままとする。(VId)の初期溶液について1容の水を添加し、混合物を15分間撹拌する。水層を分離し、有機層を水(0.5容)で洗浄する。この溶液を酢酸イソブチルの約2.5〜3容まで40℃で真空下において濃縮し、30〜35°で化合物(Va)を接種し、晶出が適切に開始されるまで懸濁液を室温まで冷却する。同一温度で、約5容のヘプタンをゆっくり添加する。次いで懸濁液を−10℃まで徐々に冷却する。結晶を濾過し、冷却した1:2のiButOAc/ヘプタン(1容)及びヘプタン(2容)で洗浄し、40℃で真空下において乾燥する。
(例1c)
2,3−ジブロモエチルプロピオネート(VII)からの2−ブロモ−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(Va)の調製の調製

5.2gの2,3−ジブロモエチルプロピオネート(VII)をメタノール20mlで溶解した。−10℃と−5℃の間の温度で5分以内に、4.08mlの、メタノール中の30%ナトリウムメタノレート溶液を添加した。溶液を0℃〜5℃で10分間撹拌した。次いで、混合物に10.9mlのベンジルアミンを添加し、これを室温で2時間撹拌した。メタノールを蒸発させ、残渣を1M塩酸100ml中に溶解させた。蓄積された沈殿から、50mlのジクロロメタンで抽出した。次いで、媒質からジクロロメタンを蒸発乾固させた。
残渣:4.2gの無色粗製物
この残渣をメチルtert−ブチルエーテル6mlとn−ヘプタン3mlとの混合物から再結晶させ、2.79を単離した。
収率=51.26%、LCMS:97.9%[M+H]=272。
(例1d)
2−ブロモ−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(Va)のアンモノリシスによる2−アミノ−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(IV)の調製

2−ブロモ−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(Va)(1当量)を6容の28%アンモニア水及び2容のメタノールに溶解させる。この溶液を撹拌下で約2時間、圧力7バールにおいて100℃まで加熱する。反応混合物を、塩が沈殿するまで50〜60℃で真空下において濃縮する。塩を溶解化するため、室温で最小限の量の水を添加する。溶液のpHを水酸化ナトリウム50%水溶液で12に調節し、2−アミノ−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(IV)を酢酸イソブチルで抽出する(2容×3〜4回)。一緒に合わせた有機層を共沸乾燥する。乾燥後に沈殿する塩を濾過により除去し、化合物(IV)は、さらに精製せずに、次のステップにおいて直接使用する。
HPLCにより反応を監視することができる。LC−MS(+Cl)(相対強度)210(12)、209(M+1、100)。
試料を蒸発乾固する(油):
(例1e)
2−アミノ−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(IV)のアセチル化による2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(II)の調製

前ステップで一緒に合わせた有機層を、前ステップで使用した2−ブロモ−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(Va)の最初の量に対し7容に調節し、溶液の温度を60℃に調節する。1当量(前ステップで使用した2−ブロモ−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(Va)の最初の量に対して)の無水酢酸を滴下し、この間温度を70℃未満に保持する。
0.5容の水を添加し、混合物を15分間撹拌する。水層をデカンテーションし、且つ捨て、同じ操作を繰り返す。
次いで、この溶液に、2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(II)を接種し、0℃までゆっくり冷却する。0℃において結晶を濾過し、2容の酢酸イソブチルで洗浄し、40℃で真空下において乾燥する。
それにより、2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(II)は、収率80%で単離される。
(例1f)
2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(II)の、(R)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(I)及び(S)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(III)への分割
方法A
2.1kgの、アセトニトリル中の2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(II)のフィード溶液2.1kgを調製し、完全な溶解を達成するまで窒素下で撹拌する。この溶液を1−2−2−1配列で6本の、長さ12.46cm及び内径4.8cmの同様なカラムを取り付けたSMBシステムに連続的に注入する。それぞれのカラムには、シリカ骨格上に被覆したセルローストリス(3,5−ジメチルフェニルカルバメート)を含むキラル固定相125gが入っており、移動相としてアセトニトリルを使用して、鏡像異性体が分離される。
実質的に光学的に純粋な(R)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(I)が、流れから抽出され、99%を超える鏡像異性体過剰物として得られる。
方法B
酢酸エチル−MeOH(90/01)中の2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(II)のフィード溶液12kgを調製し、完全な溶解を達成するまで窒素下で撹拌する。この溶液を1−2−2−1配列における6本の、長さ12.4cm及び内径4.8cmの同様なカラムを取り付けたSMBシステムに連続的に注入する。それぞれのカラムには、シリカ骨格上に固定化されたセルローストリス(3,5−ジクロロフェニルカルバメート)を含むキラル固定相125gが入っており、移動相として酢酸エチル−MeOH(90/10)を使用して、鏡像異性体が分離される。
実質的に光学的に純粋な(R)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(I)が、流れから抽出され、99%を超える鏡像異性体過剰物として得られる。
(例1g)
(S)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(III)の、2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(II)へのラセミ化
5容のメタノール中の、前ステップで単離された(S)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(III)の溶液に、窒素フラッシング下で0.05当量のナトリウムメトキシドを添加する。この混合物を60℃まで8時間加温し、続いて10℃まで冷却する。
混合物は、質量温度約20℃を保持しながら、0.05当量のHCl水溶液でクエンチングされる。大気圧下でメタノールを約1容の溶媒が残るまで蒸留する。次いで、9容の酢酸イソプロピルにより共沸蒸留を行う。全量10容を保持するため、酢酸イソプロピルの連続的な添加によって蒸留を行う(約5容が蒸留されて、MeOH残留レベル<0.1%(GCによる)が達成される)。
混合物を60℃まで冷却し、水で洗浄する。ここで上記に言及した同一の方法により、酢酸イソプロピルによる共沸蒸留により有機層中の残留水分を除去する。
晶出させるため、溶液を0℃まで冷却する。懸濁液を濾過し、ケーキを酢酸イソプロピルで洗浄する。固体を40℃で減圧下において乾燥する。
収率74%で2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(II)が得られる。
ここで得られた2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(II)に、例1eの条件を再び適用する。
(例2)
2−クロロ−3−メトキシプロピオン酸(VIc)からの2−アミノ−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(IV)の調製
(例2.1)
2−クロロ−3−メトキシプロピオン酸(VIc)からのN−ベンジル−2−クロロ−3−メトキシプロピオンアミド(Vb)の調製

5.54g(0.04モル)の2−クロロ−3−メトキシプロピオン酸(VIc)をジクロロメタン50ml中に溶解させる。この溶液を−5℃まで冷却する。6.24ml(0.048モル)のクロロギ酸イソブチルを5分以内に添加する。この溶液を−10℃まで冷却する。5分以内に、5.28ml(0.048モル)のN−メチルモルホリンを溶液中に滴下させ、温度は−2℃まで上がる(浴温度:−15℃)。無水物形成を完結させるために、薄い流体懸濁液を−5℃で30分間撹拌した。次いで、懸濁液を−10℃まで冷却し、続いて20分以内に−10℃〜−5℃の温度範囲において、5.24ml(0.048モル)のベンジルアミンと10mlのジクロロメタンとの調製溶液を添加する。薄い流体懸濁液を冷却浴なしでさらに1時間撹拌する、最終T:11℃。
懸濁液について、
・水10ml、
・5%炭酸水素ナトリウム10ml、
・1M塩酸10ml、
・水10ml
により4回抽出する。残りの生成物層を蒸発乾固させる。
残渣:9.36g油性生成物(80%)。
(例2.2)
N−ベンジル−2−クロロ−3−メトキシプロピオンアミド(Vb)からの2−アミノ−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(IV)の調製

12.07gのN−ベンジル−2−クロロ−3−メトキシプロピオンアミド(Vb)をメタノール66ml中に溶解させる。この溶液をオートクレーブ中に移し、212mlの28%アンモニア水で処理する。オートクレーブを閉じ、120℃で2時間加熱する。最終圧力:5.3バール。
この溶液を蒸発乾固させる。残渣を水200ml中に溶解し、ジクロロメタンで2回抽出して、少量の極性不純物を除去する。水性生成物層を35%水酸化ナトリウム溶液で処理し、ジクロロメタンで2回抽出する。ジクロロメタン層を分離し、蒸発乾固させる。
残渣:6.52g帯褐色油、
収率:59%、
LCMS:91.6%[M+H] 209。
(例3)
2−アミノ−N−ベンジル−3−メトキシプロピオンアミド(IV)からのラコサミドの調製
(例3.1)
塩による2−アミノ−N−ベンジル−3−メトキシプロピオンアミド(IV)のジアステレオ異性体分割

3.1.1.(+)−(+)−O,O’−ジベンゾイル酒石酸による分割
500mgの2−アミノ−N−ベンジル−3−メトキシプロピオンアミド(IV)を室温で、1−プロパノール2.5ml中に溶解させる。平行して、430mgの(+)−(+)−O,O’−ジベンゾイル酒石酸を室温で、1−プロパノール2.5ml中に溶解させる。この塩溶液を室温で、2−アミノ−N−ベンジル−3−メトキシプロピオンアミド(IV)/1−プロパノール溶液に添加する。この混合物10mlに、(R)−2−アミノ−N−ベンジル−3−メトキシプロピオンアミド(IVa)の結晶を室温で接種し、約5分間撹拌する。それにより、白色のフレーク状結晶が析出する。これらの結晶から抽出される。
この溶液から、320mgの固体生成物が得られる(収率:23.5%、化学純度:84%、キラル純度:R−鏡像異性体68%及びS−鏡像異性体32%)。
160mgの前記固体生成物を4mlの1−プロパノールに添加し、温度約85℃でウォータークエンチに溶解させる。この混合物を冷却し、前述のように接種する。室温で約5分後に、白色のフレーク状結晶が抽出される(収率:55mg、34%、化学純度:96%、キラル純度:S−鏡像異性体26%;R−鏡像異性体(IVa)74%)。この55mgを1mlの1−プロパノールに添加し、温度約85℃でウォータークエンチに溶解させる。この混合物を室温まで冷却する。接種は必要としない。5〜10分撹拌した後、析出した白色結晶を抽出することができる(収率:30mg、75%、化学純度:98.3%、キラル純度:S−鏡像異性体15%及びR−鏡像異性体(IVa)85%)。
3.1.2.N−アセチル−D−ロイシンによる分割
6gの2−アミノ−N−ベンジル−3−メトキシプロピオンアミド(IV)に、酢酸イソプロピル30mL中の4.99gのN−アセチル−D−ロイシンを添加する。この懸濁液を85℃まで1時間加熱し、次いで80℃で濾過する(収率:5.06g、46.5%、キラル純度:R−鏡像異性体(IVa)80.5%、S−鏡像異性体19.5%)。この塩2gを酢酸イソプロピル10mL中で85℃まで1時間加熱し、次いで80℃で濾過する(収率:1.14g、57.25%、キラル純度:R−鏡像異性体(IVa)97.5%、S−鏡像異性体2.5%)。
(例3.2)
(R)−2−アミノ−N−ベンジル−3−メトキシプロピオンアミド(IVa)からの(R)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオンアミド(I)の調製
1.12gの(R)−2−アミノ−N−ベンジル−3−メトキシプロピオンアミド(IVa)(0.0054モル)を25mlのジクロロメタン中に溶解させる。0.756mlの無水酢酸(0.8167g、0.08モル)を添加した後、混合物を室温で2時間撹拌した。その後、混合物から逐次、水5ml、1M塩酸5ml、5%炭酸水素ナトリウム溶液5ml及び水5mlで抽出した。有機生成物相を蒸発させる(HPLC:R−異性体93.46%(I)、S−異性体6.54%(III))。
(例4)
N−アセチル−O−メチル−D,L−セリンからの2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオンアミド(II)の調製

(例4.1)
N−アセチル−O−メチル−D,L−セリン(IX)の調製
機械的撹拌機を取り付けた容器中に、20℃で、1.0当量のO−メチル−D,L−セリンを添加する。6容のテトラヒドロフラン及び0.65容の水を添加する。1.2当量の無水酢酸を5分間滴下する。変換が完結するまで、白色懸濁物を機械的に撹拌する(HPLCモニタリング、典型的反応時間:16時間)。反応の終わりに、混合物は均質になる。テトラヒドロフラン及び水を共沸除去する。水及び酢酸を完全に除去するために、トルエンを添加する(KF及びGC制御)。得られた粗製固体から、6容のアセトン中に晶出させる。湿った固体を40℃で真空下において終夜乾燥させる。N−アセチル−O−メチル−D,L−セリン(IX)が、収率80%で白色固体として得られ、HPLCにより測定して99%を超える化学純度を有する。
得られたNMRスペクトルは、文献(S.V.Andurkarら、Tetrahedron:Asymmetry 9、3841〜3845)において化合物(IX)について記述される特性と一致している。
(例4.2)
N−アセチル−O−メチル−D,L−セリン(IX)からの2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(II)の調製
(例4.2.1)
クロロギ酸イソブチル及びN−メチルモルホリンの使用
機械的撹拌機を取り付けた反応容器中に、1.0当量のN−アセチル−O−メチル−D,L−セリン(IX)及び10容の無水THFを装入した。−20℃まで冷却した後、温度を−15℃未満に保持しながら、1.15当量のクロロギ酸イソブチル及び、次いで1.15当量のN−メチルモルホリンを連続的に滴下した。反応混合物を−20℃でさらに15分撹拌し、次いで質量温度を−15℃未満に保持しながら1.15当量のベンジルアミンを滴下した。さらに15分撹拌した後、混合物を室温まで温まるままとし、濾過により塩を除去した。濾液を真空下で乾燥するまで濃縮し、残渣固体を酢酸エチル中で再結晶させた。得られた結晶を温度50℃で真空下において終夜乾燥させる。
化合物(II)は、収率62%及び純度99.6%で得られる。
(例4.2.2)
無水ホウ酸の使用
Dean−Stark装置、機械的撹拌機及び温度計プローブを取り付けた反応容器中に、1.0当量のN−アセチル−O−メチル−D,L−セリン(IX)及び8容のトルエンを添加する。0.1当量の無水ホウ酸及び1当量のベンジルアミンを添加する。この懸濁液を還流して、Dean−Stark装置により水を連続的に除去しながら、16時間加熱する。反応の終わりに、反応混合物は均質になる。1容の水を添加し、反応混合物を徐々に0℃まで冷却する。焼結ガラスフィルター上で真空下において濾過する。最小限の水及びトルエンですすぐ。湿った固体を40℃で真空下において終夜乾燥する。
2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(II)が、収率65%において、HPLCにより測定し99%を超える化学純度で得られる。NMRスペクトルは、ラコサミドの標準試料で得られるスペクトルと一致している。
(例4.2.3)
触媒としてトリフェニルボロキシンの使用による
Dean−Stark装置、機械的撹拌機及び温度計プローブを取り付けた反応容器中に、1.0当量のN−アセチル−O−メチル−D,L−セリン(IX)及び8容のトルエンを装入した。0.6当量のフェニルボロン酸(又は0.2当量の対応するトリフェニルボロキシン)を添加し、反応混合物を還流するまで加熱した。次いで1当量のベンジルアミンを2時間にわたって連続的に添加し、反応混合物を還流してさらに22時間保持した。完全に変換した後、混合物を75℃まで冷却し、3容の酢酸エチルを添加した。均質な混合物を60℃まで冷却し、1重量/重量%の(II)を接種した。このT°で晶出を進展させ、0℃で混合物を濾過し、新鮮なトルエン/酢酸エチル(70:30)の混合物ですすぎ、真空下で24時間乾燥した。
化合物(II)が、収率70%、及び94.5%を超える化学純度で得られる。
(例4.2.4)
ジイソプロピルカルボジイミドの使用
10容のジクロロメタン中の1.0当量のN−アセチル−O−メチル−D,L−セリンの懸濁液中に、15℃で、1容のジクロロメタン中の1.2当量のジイソプロピルカルボジイミド(DIC)の溶液を滴下した。この混合物を20℃で2時間撹拌し、次いで0℃まで冷却し、さらに1時間撹拌した。1,3−ジイソプロピル尿素を濾去し、得られた濾液に、温度を20℃未満に保持しながら1.05当量のベンジルアミンを滴下した。次いで、完全に変換した後、溶液を蒸発乾固して粗製材料をもたらし、次いでこれを酢酸エチル中において晶出させた。
化合物(II)が、収率78.2%、及び98.8%を超える純度で得られた。
本発明は以下の態様を含む。
[1]
実質的に光学的に純粋な(R)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(I)の製造方法であって、下記のステップ:
(a)2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(II)の、(R)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(I)及び(S)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(III)への分割のステップ;
(b)それにより得られた(S)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(III)のラセミ化のステップ;及び
(c)得られた2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(II)のさらなる分割のステップ
を含む上記方法。
[2]
前記分割が、キラル固定相(CSP)及び移動相を使用するキラルクロマトグラフィー分離によって行われることを特徴とする、[1]に記載の方法。
[3]
前記キラルクロマトグラフィー分離が、多重カラムクロマトグラフィー(MCC)によって行われることを特徴とする、[2]に記載の方法。
[4]
前記キラル固定相(CSP)が、シリカ骨格上に被覆又は固定化される多糖キラルセレクタであることを特徴とする、[2]に記載の方法。
[5]
前記多糖キラルセレクタが、セルローストリス(4−メチルベンゾエート)、セルローストリベンゾエート、アミローストリス(3,5−ジメチルフェニルカルバメート)、セルローストリス(3,5−ジメチルフェニルカルバメート)、セルローストリス(4−メチルフェニルカルバメート)、セルローストリス(3,5−ジクロロフェニルカルバメート)、アミローストリス[(S)−α−メチルベンジルカルバメート]及びセルローストリス(3−クロロ−4−メチルフェニルカルバメート)から選択されることを特徴とする、[4]に記載の方法。
[6]
前記移動相が、ヘプタン、ヘキサン、メタノール、エタノール、イソ−プロパノール、n−プロパノール、アセトニトリル、酢酸イソプロピル、酢酸エチル、ジクロロメタン、クロロホルム、メチルt−ブチルエーテル、及びこれらの混合物から選択されることを特徴とする、[2]から[5]までのいずれか一項に記載の方法。
[7]
前記移動相が、酢酸エチルとメタノール又はアセトニトリルとの混合物であることを特徴とする、[6]に記載の方法。
[8]
前記ラセミ化が、(S)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(III)をナトリウムメトキシド、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、トリエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン及び強塩基性又は弱塩基性アニオン交換樹脂から選択される塩基と反応させることによって行われることを特徴とする、[1]から[7]までのいずれか一項に記載の方法。
[9]
前記塩基が、ナトリウムメトキシド、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸カリウム及び炭酸ナトリウムから選択されることを特徴とする、[8]に記載の方法。
[10]
20℃と80℃の間に含まれる温度で行われる、[8]に記載の方法。
[11]
メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、2−メチル−テトラヒドロフラン及びアセトニトリルから選択される溶媒中で行われる、[8]に記載の方法。
[12]
2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(II)が、下記のステップ:
(i)式(VIa)の化合物

(式中、Xは脱離基である)を塩基の存在下においてハロギ酸アルキルと、またベンジルアミンと反応させるステップ;
(ii)ステップ(i)から得られた化合物(V)(式中、Xは化合物(VIa)について定義した通りである)のアンモノリシスを行うステップ;

(iii)それにより得られた式(IV)の化合物

を溶媒中で無水酢酸によりアセチル化するステップ;
(iv)式(II)の化合物を単離するステップ
により製造されることを特徴とする、[1]に記載の方法。
[13]
ステップ(i)において、ベンジルアミンとの反応の前に、その場で式(VIIIa)の化合物

(式中、Xは脱離基であり、Rは、C 1〜10 アルキルである)が形成されることを特徴とする、[12]に記載の方法。
[14]
Xがハロゲン、好ましくは臭素であることを特徴とする、[12]又は[13]に記載の方法。
[15]
化合物(VIa)が、2,3−ジブロモエチルプロピオネート(VIIa)又は2,3−ジブロモメチルプロピオネート(VIIb)を10℃未満の温度においてメタノール中のナトリウムメトキシドと反応させることによって、その場で生成されることを特徴とする、[12]から[14]までのいずれか一項に記載の方法。
[16]
ステップ(ii)が、メタノールの存在下において、過剰のアンモニア水により行われることを特徴とする、[12]から[15]までのいずれか一項に記載の方法。
[17]
ステップ(iii)が、50℃と70℃の間に含まれる温度で行われることを特徴とする、[12]から[16]までのいずれか一項に記載の方法。
[18]
実質的に光学的に純粋な(R)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(I)の製造方法であって、下記のステップ:
(i)2,3−ジブロモエチルプロピオネート(VIIa)又は2,3−ジブロモメチルプロピオネート(VIIb)

をクロロギ酸アルキルの存在下においてメタノール中のナトリウムメトキシドと、続いてベンジルアミンと反応させるステップ;
(ii)得られた2−ブロモ−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(Va)をアンモニア水と反応させるステップ;

(iii)得られた2−クロロ−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(IV)を溶媒中で無水酢酸によりアセチル化するステップ;

(iv)それにより得られた式(II)の化合物を単離するステップ;
(v)2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(II)の、(R)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(I)及び(S)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(III)への分割のステップ;
(vi)それにより得られた(S)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(III)のラセミ化のステップ;及び
(vii)得られた2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(II)のさらなる分割のステップ
を含む上記方法。
[19]
2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(II)が、下記のステップ:
(i)O−メチル−D,L−セリン(X)のアセチル化のステップ;

(ii)それにより得られた2−アセトアミド−3−メトキシプロピオネート(IX)

をベンジルアミンと反応させるステップ;
(iii)式(II)の化合物を単離するステップ
により製造されることを特徴とする、[1]に記載の方法。
[20]
ステップ(i)が、酢酸、トルエン、テトラヒドロフラン、2−メチル−テトラヒドロフラン、酢酸イソブチル、ジクロロメタン、水及びこれらの混合物からなる群から選択される溶媒中の無水酢酸の存在下において行われることを特徴とする、[19]に記載の方法。
[21]
ステップ(ii)が、ホウ酸、フェニルボロン酸、3,4,5−トリフルオロフェニルボロン酸、2−(N,N−ジ−イソプロピルアミノメチル)フェニルボロン酸及び2−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニルボロン酸からなる群から選択される触媒の存在下において行われることを特徴とする、[19]に記載の方法。
[22]
ステップ(ii)が、テトラヒドロフラン、酢酸エチル及びジクロロメタンからなる群から選択される溶媒中におけるジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)又はジイソプロピルカルボジイミド(DIC)の存在下において行われることを特徴とする、[19]に記載の方法。
[23]
ステップ(ii)が、トルエン、N−メチルピロリドン及びこれらの混合物、テトラヒドロフラン、2−メチル−テトラヒドロフラン、シクロペンチルメチルエーテル、ジn−ブチルエーテル及びフルオロベンゼンからなる群から選択される溶媒の還流温度で行われることを特徴とする、[19]、[21]及び[22]のいずれか一項に記載の方法。

Claims (13)

  1. 実質的に光学的に純粋な(R)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(I)の製造方法であって、下記のステップ:
    (a)2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(II)の、(R)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(I)及び(S)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(III)への分割のステップ;

    (b)それにより得られた(S)−2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(III)を、塩基としてナトリウムメトキシドと反応させることによる、(III)の2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(II)へのラセミ化のステップ;及び
    (c)ステップ(b)で得られた2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(II)の式(I)の化合物及び式(III)の化合物へのさらなる分割のステップ

    を含む上記方法において、ステップ(a)の2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(II)

    が、下記のステップ:
    (i)O−メチル−D,L−セリン(X)

    をアセチル化して2−アセトアミド−3−メトキシプロピオネート(IX)を得るステップ;

    (ii)該2−アセトアミド−3−メトキシプロピオネート(IX)をベンジルアミンと反応させて2−アセトアミド−N−ベンジル−3−メトキシプロピオン−アミド(II)を得るステップ;
    (iii)該式(II)の化合物を単離するステップ
    により製造されることを特徴とする、上記方法。
  2. 前記分割が、キラル固定相(CSP)及び移動相を使用するキラルクロマトグラフィー分離によって行われることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記キラルクロマトグラフィー分離が、多重カラムクロマトグラフィー(MCC)によって行われることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
  4. 前記キラル固定相(CSP)が、シリカ骨格上に被覆又は固定化される多糖キラルセレクタであることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
  5. 前記多糖キラルセレクタが、セルローストリス(4−メチルベンゾエート)、セルローストリベンゾエート、アミローストリス(3,5−ジメチルフェニルカルバメート)、セルローストリス(3,5−ジメチルフェニルカルバメート)、セルローストリス(4−メチルフェニルカルバメート)、セルローストリス(3,5−ジクロロフェニルカルバメート)、アミローストリス[(S)−α−メチルベンジルカルバメート]及びセルローストリス(3−クロロ−4−メチルフェニルカルバメート)から選択されることを特徴とする、請求項4に記載の方法。
  6. 前記移動相が、ヘプタン、ヘキサン、メタノール、エタノール、イソ−プロパノール、n−プロパノール、アセトニトリル、酢酸イソプロピル、酢酸エチル、ジクロロメタン、クロロホルム、メチルt−ブチルエーテル、及びこれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項2から5までのいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記移動相が、酢酸エチルとメタノール又はアセトニトリルとの混合物であることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
  8. ステップ(b)は20℃と80℃の間に含まれる温度で行われる、請求項1に記載の方法。
  9. ステップ(b)はメタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、2−メチル−テトラヒドロフラン及びアセトニトリルから選択される溶媒中で行われる、請求項1に記載の方法。
  10. ステップ(i)が、酢酸、トルエン、テトラヒドロフラン、2−メチル−テトラヒドロフラン、酢酸イソブチル、ジクロロメタン、水及びこれらの混合物からなる群から選択される溶媒中の無水酢酸の存在下において行われることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  11. ステップ(ii)が、ホウ酸、フェニルボロン酸、3,4,5−トリフルオロフェニルボロン酸、2−(N,N−ジ−イソプロピルアミノメチル)フェニルボロン酸及び2−(N,N−ジメチルアミノメチル)フェニルボロン酸からなる群から選択される触媒の存在下において行われることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  12. ステップ(ii)が、テトラヒドロフラン、酢酸エチル及びジクロロメタンからなる群から選択される溶媒中におけるジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)又はジイソプロピルカルボジイミド(DIC)の存在下において行われることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  13. ステップ(ii)が、トルエン、N−メチルピロリドン及びこれらの混合物、テトラヒドロフラン、2−メチル−テトラヒドロフラン、シクロペンチルメチルエーテル、ジn−ブチルエーテル及びフルオロベンゼンからなる群から選択される溶媒の還流温度で行われることを特徴とする、請求項1又は11に記載の方法。
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