JP6270243B2 - 物流システム - Google Patents

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本発明は、物流システム、特に、自動倉庫と複数の作業エリアを備える物流システムに関する。
自動倉庫から作業エリアに被搬送物を搬送する物流システムが知られている。物流システムが、複数の作業エリアを備える場合、各作業エリアに、適時に適量の被搬送物が送られない場合がある。
特許文献1には、コンベアシステムにおける合流制御方法が記載されている。特許文献1に記載の方法では、第1の自動倉庫から第1の分岐コンベア上に被搬送物が出庫され、第2の自動倉庫から第2の分岐コンベア上に被搬送物が出庫される。第1の分岐コンベアによって搬送される被搬送物と、第2の分岐コンベアによって搬送される被搬送物とは、メインコンベア上で合流する。特許文献1に記載の方法では、分岐コンベア上に存在する合流待ち被搬送物の個数が一定値以下であるか否かが、一定時間毎に判断される。そして、分岐コンベア上に存在する合流待ち被搬送物の個数が一定値以下である場合、自動倉庫から当該分岐コンベア上に1個の被搬送物が出庫される。
特開平2−310206号公報
本発明の目的は、一つの作業エリア向けの被搬送物が、搬送装置上に滞留することに起因して、他の作業エリア向けの被搬送物の搬送が遅延することを抑制する物流システムを提供することである。
以下に、(発明を実施するための形態)で使用される番号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、(特許請求の範囲)の記載と(発明を実施するための形態)との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、(特許請求の範囲)に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
いくつかの実施形態に係る物流システムは、第1被搬送物(A)と第2被搬送物(B)とを含む複数の被搬送物を貯蔵する自動倉庫(10)と、第1作業エリア(20−1)と第2作業エリア(20−2)とを含む複数の作業エリアと、前記自動倉庫(10)から出庫される前記複数の被搬送物を前記複数の作業エリアに向けて搬送する搬送装置(50、60、70、80)と、前記自動倉庫(10)に対して、前記第1被搬送物(A)の出庫指令である第1出庫指令、および、前記第2被搬送物(B)の出庫指令である第2出庫指令を送る制御装置(30)と、前記第1出庫指令を送る間隔である第1出庫指令間隔を設定する第1出庫指令間隔設定手段(40−1)と、前記第2出庫指令を送る間隔である第2出庫指令間隔を設定する第2出庫指令間隔設定手段(40−2)とを具備する。前記搬送装置は、前記自動倉庫(10)から出庫される前記第1被搬送物(A)および前記第2被搬送物(B)を搬送するメインコンベア(50)と、前記メインコンベア(50)に接続され、前記第1作業エリア(20−1)に向けて前記第1被搬送物(A)を搬送する第1分岐コンベア(70−1)と、前記メインコンベア(50)に接続され、前記第2作業エリア(20−2)に向けて前記第2被搬送物(B)を搬送する第2分岐コンベア(70−2)と、前記メインコンベア(50)によって搬送される前記第1被搬送物(A)を前記第1分岐コンベア(70−1)に移載し、前記メインコンベア(50)によって搬送される前記第2被搬送物(B)を前記第2分岐コンベア(70−2)に移載する少なくとも1つの分岐装置(80)を含む。前記制御装置(30)は、前記第1出庫指令間隔に基づいて、前記第1出庫指令を前記自動倉庫に送り、前記第2出庫指令間隔に基づいて、前記第2出庫指令を前記自動倉庫(10)に送る。
上記物流システムにおいて、前記第1作業エリア(20−1)は、第1トラックバースであり、前記第2作業エリア(20−2)は、第2トラックバースであってもよい。
上記物流システムにおいて、物流システムは、前記第1出庫指令間隔設定手段(40−1)によって設定される前記第1出庫指令間隔の入力、または、前記第1出庫指令間隔設定手段(40−1)によって設定される前記第1出庫指令間隔を決定するためのデータの入力を受け付ける第1のデータ入力受付手段(222−1)と、前記第2出庫指令間隔設定手段(40−2)によって設定される前記第2出庫指令間隔の入力、または、前記第2出庫指令間隔設定手段(40−2)によって設定される前記第2出庫指令間隔を決定するためのデータの入力を受け付ける第2のデータ入力受付手段(222−2)を更に具備してもよい。前記第1の入力受付手段(222−1)は、前記第1作業エリア(20−1)に配置され、前記第2の入力受付手段(222−2)は、前記第2作業エリア(20−2)に配置されてもよい。
上記物流システムにおいて、前記第1の入力受付手段(222−1)は、前記第1作業エリア(20−1)で作業する作業者の数を示すデータ、または、前記第1作業エリア(20−1)で作業する作業者の能力を示すデータの入力を受け付けてもよい。
上記物流システムにおいて、物流システムは、前記自動倉庫(10)に貯蔵された前記第1被搬送物(A)の出庫を一時的に中断する期間である第1中断期間を設定する第1中断期間設定手段(41−1)と、前記第1作業エリア(20−1)に配置され、前記第1中断期間の開始指令を受け付ける第1の中断指令受付手段(250−1)とを更に具備してもよい。前記制御装置(30)は、前記第1中断期間の開始指令の受信に基づいて、前記第1中断期間の間、前記第1出庫指令を前記自動倉庫(10)に送ることを中断してもよい。
上記物流システムにおいて、物流システムは、第1警告装置(260−1)を更に具備してもよい。前記第1警告装置(260−1)は、前記搬送装置上の前記第1被搬送物(A)の数に出庫中の前記第1被搬送物(A)の数を加えることにより取得される前記第1被搬送物(A)の残留数が、予め設定された第1閾値(TH1)よりも大きい場合に、警告を出力してもよい。
上記物流システムにおいて、物流システムは、第1警告装置(260−1)を更に具備してもよい。前記第1警告装置(260−1)は、前記第1の中断指令受付手段(250−1)によって前記第1中断期間の開始指令が受け付けられた後、前記搬送装置上の前記第1被搬送物(A)の数に出庫中の前記第1被搬送物(A)の数を加えることにより取得される前記第1被搬送物(A)の残留数が、予め設定された第1閾値(TH1)よりも大きい場合に、警告を出力してもよい。
上記物流システムにおいて、前記第1警告装置(260−1)は、前記残留数が、前記第1閾値(TH1)以下になると、前記警告の出力を停止してもよい。
上記物流システムにおいて、物流システムは、前記第1作業エリア(20−1)に配置され、前記第1被搬送物(A)の出庫を一時的に中断する中断指令を受け付ける第1の中断指令受付手段(250−1)と、前記第1作業エリア(20−1)に配置される第1警告装置(260−1)を更に具備してもよい。前記第1警告装置(260−1)は、前記中断指令が受け付けられた後、前記搬送装置上の前記第1被搬送物(A)の数に出庫中の前記第1被搬送物(A)の数を加えることにより取得される前記第1被搬送物(A)の残留数が、予め設定された第1閾値(TH1)よりも大きい場合に、警告を出力してもよい。
上記物流システムにおいて、前記第1出庫指令間隔の設定可能範囲は、作業中である作業エリアの数に応じて変化してもよい。
上記物流システムにおいて、前記第1出庫指令間隔設定手段(40−1)によって設定される前記第1出庫指令間隔は、作業中である作業エリアの数に応じて自動的に変更されてもよい。
上記物流システムにおいて、物流システムは、第3出庫指令を送る間隔である第3出庫指令間隔を設定する第3出庫指令間隔設定手段(40−3)を、更に具備してもよい。前記自動倉庫(10)は、更に、第3被搬送物(C)を貯蔵してもよい。前記複数の作業エリアは、更に、第3作業エリア(20−3)を含んでいてもよい。前記搬送装置は、更に、前記メインコンベア(50)に接続され、前記第3作業エリア(20−3)に向けて前記第3被搬送物(C)を搬送する第3分岐コンベア(70−3)を含んでいてもよい。前記制御装置(30)は、前記第3出庫指令間隔に基づいて、前記第3被搬送物(C)の出庫指令である前記第3出庫指令を前記自動倉庫(10)に送ってもよい。
本発明によれば、一つの作業エリア向けの被搬送物が、搬送装置上に滞留することに起因して、他の作業エリア向けの被搬送物の搬送が遅延することを抑制する物流システムが提供できる。
図1は、物流システムの一例を模式的に示す平面図である。 図2は、物流システムの一例を模式的に示す平面図である。 図3は、物流システムの一例を模式的に示す平面図である。 図4は、物流システムの一例を模式的に示す平面図である。 図5は、物流システムの一例を模式的に示す平面図である。 図6は、出庫指示データの一例を示すテーブルである。 図7は、出庫指令間隔データの一例を示すテーブルである。 図8は、分岐装置の一例を模式的に示す概略斜視図である。 図9Aは、第1ユーザ端末の一例を模式的に示す機能ブロック図である。 図9Bは、第2ユーザ端末の一例を模式的に示す機能ブロック図である。 図9Cは、第3ユーザ端末の一例を模式的に示す機能ブロック図である。 図10Aは、データの入力を要求する画面の一例を模式的に示す図である。 図10Bは、データの入力を要求する画面の一例を模式的に示す図である。 図10Cは、記憶装置に記憶されるテーブルの一例である。 図10Dは、データの入力を要求する画面の一例を模式的に示す図である。 図10Eは、記憶装置に記憶されるテーブルの一例である。 図10Fは、データの入力を要求する画面の一例を模式的に示す図である。 図11は、物流システムの運用の一例を示す図である。 図12Aは、第1変形例における制御装置の一例を模式的に示す機能ブロック図である。 図12Bは、第1変形例における第1ユーザ端末の一例を模式的に示す機能ブロック図である。 図12Cは、中断動作の一例を示すフローチャートである。 図12Dは、警告表示の一例を模式的に示す図である。 図12Eは、第1変形例における第2ユーザ端末の一例を模式的に示す機能ブロック図である。 図12Fは、第1変形例における第3ユーザ端末の一例を模式的に示す機能ブロック図である。 図13Aは、第2変形例における制御装置の一例を模式的に示す機能ブロック図である。 図13Bは、第2変形例における第1ユーザ端末の一例を模式的に示す機能ブロック図である。 図13Cは、データの入力を要求する画面の一例を模式的に示す図である。 図13Dは、データの入力を要求する画面の一例を模式的に示す図である。 図13Eは、中断動作の一例を示すフローチャートである。 図13Fは、第2変形例における第2ユーザ端末の一例を模式的に示す機能ブロック図である。 図13Gは、第2変形例における第3ユーザ端末の一例を模式的に示す機能ブロック図である。 図14は、作業中である作業エリア数と、第1出庫指令間隔の設定可能範囲との関係の一例を示すテーブルである。 図15は、物流システムの一例を模式的に示す平面図である。
以下、添付図面を参照して、実施形態の説明を行う。
(用語の定義)
本明細書において、「第1被搬送物」は、第1作業エリアに搬送されるべき被搬送物、あるいは、第1作業エリアに搬送済みの被搬送物を意味する。「第2被搬送物」は、第2作業エリアに搬送されるべき被搬送物、あるいは、第2作業エリアに搬送済みの被搬送物を意味する。同様に、Nを3以上の自然数とするとき、「第N被搬送物」は、第N作業エリアに搬送されるべき被搬送物、あるいは、第N作業エリアに搬送済みの被搬送物を意味する。
本明細書において、「メインコンベア」は、複数の分岐コンベアに接続されているコンベアを意味する。
(発明者によって認識された事項)
図1および図2を参照して、発明者によって認識された事項を説明する。図1および図2は、物流システム1の一例を模式的に示す平面図である。
まず、図1を参照して、説明する。物流システム1は、自動倉庫10と、出庫コンベア60(なお、出庫コンベア60は、自動倉庫から出庫される被搬送物の搬送と、自動倉庫に入庫される被搬送物の搬送の両方を行う入出庫コンベアであってもよい。)と、メインコンベア50と、第1分岐装置80−1と、第1分岐コンベア70−1と、第1作業エリア20−1と、第2分岐装置80−2と、第2分岐コンベア70−2と、第2作業エリア20−2とを備える。なお、図1において、W1は、第1作業エリア20−1において作業を行う作業者を示し、W2は、第2作業エリア20−2において作業を行う作業者を示す。
自動倉庫10は、複数の被搬送物を貯蔵している。図1に記載の例では、自動倉庫10は、少なくとも1つの第1被搬送物Aと、少なくとも1つの第2被搬送物Bと、その他の被搬送物OTを貯蔵している。第1被搬送物Aは、第1作業エリア20−1に搬送されるべき被搬送物であり、第2被搬送物Bは、第2作業エリア20−2に搬送されるべき被搬送物である。また、被搬送物OTは、搬送先(例えば、搬送先の作業エリア)が決定されていない被搬送物である。各被搬送物を、第1作業エリア20−1または第2作業エリア20−2のうちのどちらの作業エリアに搬送するかは、図示されていない制御装置によって指定される。第1作業エリア20−1に搬送されることが指定された被搬送物が、第1被搬送物Aであり、第2作業エリア20−2に搬送されることが指定された被搬送物が、第2被搬送物Bである。
自動倉庫10は、出庫コンベア60上に、被搬送物(例えば、第1被搬送物A、または、第2被搬送物B)を出庫する。出庫は、例えば、自動倉庫10が備えるスタッカクレーン等によって実行される。
出庫コンベア60は、自動倉庫10から出庫された被搬送物を、メインコンベア50に向けて搬送する。出庫コンベア60の上流側は、自動倉庫10に接続され、出庫コンベア60の下流側は、メインコンベア50に接続されている。
メインコンベア50は、出庫コンベア60によって搬送された被搬送物を受け取る。メインコンベア50は、出庫コンベア60から受け取った被搬送物を、上流側から下流側に向けて搬送する。メインコンベア50の上流側は、出庫コンベア60に接続され、メインコンベア50の下流側は、複数の分岐コンベアに接続されている。
メインコンベア50の下流側には、第1分岐装置80−1、および、第2分岐装置80−2が配置されている。第1分岐装置80−1は、メインコンベアによって搬送される被搬送物のうち、第1被搬送物A(第1被搬送物Aのみ)を、第1分岐コンベア70−1に移載する。メインコンベア50によって搬送される第2被搬送物Bは、第1分岐装置80−1を通過する。第2分岐装置80−2は、メインコンベアによって搬送される被搬送物のうち、第2被搬送物B(第2被搬送物Bのみ)を、第2分岐コンベア70−2に移載する。
第1分岐コンベア70−1は、第1分岐装置80−1によって移載された第1被搬送物Aを、第1作業エリア20−1に向けて搬送する。第1分岐コンベア70−1上の第1被搬送物Aは、作業者W1によって取り出される(ピックアップされる)。第1分岐コンベア70−1の上流側は、メインコンベア50に接続されている。また、第1分岐コンベア70−1の下流側は、第1作業エリア20−1に配置されている。
第2分岐コンベア70−2は、第2分岐装置80−2によって移載された第2被搬送物Bを、第2作業エリア20−2に向けて搬送する。第2分岐コンベア70−2上の第2被搬送物Bは、作業者W2によって取り出される(ピックアップされる)。第2分岐コンベア70−2の上流側は、メインコンベア50に接続されている。また、第2分岐コンベア70−2の下流側は、第2作業エリア20−2に配置されている。
第1作業エリア20−1において、作業(例えば、出荷作業)が行われ、第2作業エリア20−2において、作業が行われていない場合を想定する。この場合、自動倉庫10からは、第1被搬送物Aのみが出庫される。自動倉庫10の処理能力(出庫作業能力)が高い場合を想定する。この場合、メインコンベア50上には、相対的に短い時間間隔で、第1被搬送物Aが移載される。
メインコンベア50上に、短い時間間隔で、第1被搬送物Aが移載される場合に、第1作業エリア20−1における作業が遅れると、第1分岐コンベア70−1が、複数の第1被搬送物Aで満杯になる。第1分岐コンベア70−1が、複数の第1被搬送物Aで満杯になると、第1分岐装置80−1は、第1被搬送物Aを、メインコンベア50から第1分岐コンベアに移載ことができない。その結果、メインコンベア50は、第1被搬送物Aの搬送を継続することができなくなり、メインコンベア50は停止する。メインコンベア50の停止により、メインコンベア50上には、第1被搬送物Aが滞留する。
メインコンベア50上に、第1被搬送物Aが滞留している状態において、第2作業エリア20−2において、作業(例えば、出荷作業)が開始される場合を想定する。自動倉庫10からは、第2被搬送物Bが出庫される。しかし、メインコンベア50上には、第1被搬送物Aが滞留しているため、第2被搬送物Bが、第2分岐コンベア70−2に届くまでには、長い時間を要する。
図1に記載の例では、メインコンベア50が停止する例について説明した。しかし、メインコンベア50が停止しない場合であっても、同様の事態が生じ得る。
例えば、図2に記載の例では、第1分岐コンベア70−1が、複数の第1被搬送物Aで満杯になっていない。また、メインコンベア50は、停止していない。しかし、第1出庫コンベア60−1、第2出庫コンベア60−2、または、第3出庫コンベア60−3に、合流待ちの被搬送物(換言すれば、メインコンベア50への移載待ちの被搬送物)が滞留しているため、第2被搬送物Bが、第2分岐コンベア70−2に届くまでには、長い時間を要する。
なお、上述の「発明者によって認識された事項」は、「一つの作業エリア向けの被搬送物が、搬送装置上に滞留することに起因して、他の作業エリア向けの被搬送物の搬送が遅延する」ことの一態様を示すものである。したがって、後述のいくつかの実施形態は、「発明者によって認識された事項」に対応する実施形態であってもよいし、「発明者によって認識された事項」に対応しない実施形態であってもよい。また、図1および図2に記載の例は、「発明者によって認識された事項」について説明するために便宜的に使用された例である。よって、図1および図2に記載の例は、公知技術を示すものではない。
(物流システムの構成概要)
図3は、実施形態の物流システムの一例を模式的に示す平面図である。図3において、図1および図2に記載した部材と同じ機能を有する部材については、同一の図番が付されている。同一の図番が付された部材について、繰り返しの説明は、省略する。
なお、図3に記載の例では、図1に記載された第2分岐装置80−2が省略されている。また、図3に記載の例では、図1に記載された第1分岐装置80−1の代わりに、分岐装置80Aが配置されている。さらに、図3に記載の例では、物流システム1は、自動倉庫10に対して出庫指令を送る制御装置30と、第1出庫指令間隔設定手段40−1と、第2出庫指令間隔設定手段40−2とを備える。
次に、図3に記載の例について、図1に記載の例と異なる点を中心に説明する。
物流システム1は、自動倉庫10と、第1作業エリア20−1と、第2作業エリア20−2とを含む複数の作業エリア(例えば、ピッキング作業エリア、トラックバース等)と、自動倉庫から出庫される複数の被搬送物を複数の作業エリアに搬送する搬送装置と、制御装置30と、第1出庫指令間隔設定手段40−1と、第2出庫指令間隔設定手段40−2とを備える。図3に記載の例では、制御装置30は、自動倉庫10の外部に配置されているが、制御装置30は、自動倉庫10の内部に配置されてもよい。また、制御装置30は、物流システム1における他の制御装置に組み込まれていてもよい。
自動倉庫から出庫される複数の被搬送物を複数の作業エリアに搬送する搬送装置には、例えば、出庫コンベア60と、メインコンベア50と、分岐装置80Aと、第1分岐コンベア70−1と、第2分岐コンベア70−2とが包含される。
分岐装置80Aは、メインコンベア50の経路上に配置される。分岐装置80Aは、メインコンベア50によって搬送される被搬送物のうち、第1被搬送物A(第1被搬送物Aのみ)を、第1分岐コンベア70−1に移載する。分岐装置80Aは、メインコンベア50によって搬送される被搬送物のうち、第2被搬送物B(第2被搬送物Bのみ)を、第2分岐コンベア70−2に移載する。
図3において、第1被搬送物Aは、第1作業エリア20−1に向けて搬送される被搬送物であり、第2被搬送物Bは、第2作業エリア20−2に向けて搬送される被搬送物である。また、被搬送物OTは、搬送先(例えば、搬送先の作業エリア)が決定されていない被搬送物である。
制御装置30は、自動倉庫10に対して、第1被搬送物Aの出庫指令である第1出庫指令(第1出庫指令信号)、および、第2被搬送物Bの出庫指令である第2出庫指令(第2出庫指令信号)を送る。
自動倉庫10は、制御装置30から受信する第1出庫指令に基づいて、第1被搬送物Aを出庫する。出庫された第1被搬送物Aは、出庫コンベア60上に移載される。
自動倉庫10は、制御装置30から受信する第2出庫指令に基づいて、第2被搬送物Bを出庫する。出庫された第2被搬送物Bは、出庫コンベア60上に移載される。
第1出庫指令間隔設定手段40−1は、第1出庫指令を送る間隔である第1出庫指令間隔を設定する手段である。例えば、第1出庫指令間隔設定手段40−1によって、第1出庫指令間隔(第1被搬送物Aの出庫指令を送る時間間隔)が7秒に設定される場合を想定する。この場合、制御装置30は、7秒毎に、自動倉庫に対して第1出庫指令を送る。そして、出庫コンベア60上あるいはメインコンベア50上には、平均して7秒間隔で、第1被搬送物Aが移載される。その結果、第1作業エリア20−1に向けて第1被搬送物Aを搬送する第1分岐コンベア70−1上には、平均して7秒間隔で、第1被搬送物Aが移載される。
第1作業エリア20−1では、少なくとも1人の作業者W1が作業する。作業者W1の数が少ない場合、作業者W1の熟練度が低い場合、または、作業が比較的複雑である場合等には、各第1被搬送物Aを処理するのに比較的長い時間を要する。この場合、第1出庫指令間隔設定手段40−1によって設定される第1出庫指令間隔を、相対的に大きな値(例えば、9秒)に設定すればよい。
図3は、第1出庫指令間隔が、相対的に大きな値に設定されている例を示している。
図3に記載の状態において、第2作業エリア20−2において、作業が開始される場合を想定する。例えば、第2出庫指令間隔設定手段40−2によって、第2出庫指令間隔(第2被搬送物Bの出庫指令を送る時間間隔)が5秒に設定される場合を想定する。この場合、制御装置30は、5秒毎に、自動倉庫に対して第2出庫指令を送る。そして、出庫コンベア60上あるいはメインコンベア50上には、平均して5秒間隔で、第2被搬送物Bが移載される。その結果、第2作業エリア20−2に向けて第2被搬送物Bを搬送する第2分岐コンベア70−2上には、平均して5秒間隔で、第2被搬送物Bが移載される。
図4は、図3の状態から、所定時間経過後の状態を示す。図4を参照すると、第1作業エリア20−1、および、第2作業エリア20−2のそれぞれに向けて、遅滞なく、第1被搬送物A、および、第2被搬送物Bが搬送されていることが把握される。
図3および図4に記載の例では、第1被搬送物Aの第1出庫指令間隔と、第2被搬送物Bの第2出庫指令間隔とが設定される。その結果、一つの作業エリア向けの被搬送物が、搬送装置上に滞留することに起因して、他の作業エリア向けの被搬送物の搬送が遅延することが抑制される。
図3および図4に記載の例では、第1出庫指令間隔設定手段40−1が設定する第1出庫指令間隔で、第1被搬送物Aが出庫される。このため、所定の期間内に、第1作業エリア20−1に、過剰または過少の第1被搬送物Aが到着することが抑制される。その結果、第1作業エリアの作業者W1は、リズムあるいはペースを守りながら作業をすることが可能となる。
図3および図4に記載の例では、第1出庫指令間隔設定手段40−1が設定する第1出庫指令間隔を、第2出庫指令間隔設定手段40−2が設定する指令間隔とは異なる時間間隔に設定することが可能である。このため、各作業エリアの状況(作業者の数、作業者の能力、作業の種類等)に応じて、各作業エリア向けの被搬送物の出庫指令間隔を設定することが可能である。
なお、図3および図4に記載の例では、作業エリアの数は、2つである。代替的に、作業エリアの数は、N個(Nは、3以上の自然数)であってもよい。また、図3および図4に記載の例では、分岐コンベアの数は、作業エリアの数と一致している。代替的に、分岐コンベアの数は、作業エリアの数と異なっていてもよい。例えば、1つの作業エリアに対して、複数の分岐コンベアが割り当てられてもよい。あるいは、複数の作業エリアに対して、1つの分岐コンベアが割り当てられてもよい。また、図3および図4に記載の例では、物流システム1は、出庫コンベア60を備える。代替的に、出庫コンベア60は、省略されてもよい。出庫コンベア60が省略される場合、自動倉庫10は、直接、メインコンベア50上に、被搬送物を出庫してもよい。
また、出庫コンベア60、メインコンベア50、第1分岐コンベア70−1、および、第2分岐コンベア70−2の各々は、他のコンベアと独立して駆動または停止可能なコンベアであってもよい。
なお、第1出庫指令間隔設定手段40−1と、第2出庫指令間隔設定手段40−2とは、別々の手段である必要はない。すなわち、1つの出庫指令間隔設定手段が、第1出庫指令間隔設定手段40−1であるとともに、第2出庫指令間隔設定手段40−2であるようにしてもよい。この場合、出庫指令間隔設定手段が設定する時間間隔で、制御装置30は、自動倉庫10に対して第1出庫指令を送る。また、当該出庫指令間隔設定手段が設定する時間間隔で、制御装置30は、自動倉庫10に対して第2出庫指令を送る。
(物流システムのより詳細な説明)
図5乃至図10Fを参照して、物流システム1について、より詳細に説明する。図5乃至図10Fにおいて、図1乃至図4に記載した部材と同じ機能を有する部材については、同一の図番が付されている。同一の図番が付された部材について、繰り返しの説明は、省略する。
図5は、実施形態の物流システムの一例を模式的に示す平面図である。
物流システム1は、自動倉庫10と、複数の作業エリア(20−1、20−2、20−3)と、自動倉庫10から出庫される複数の被搬送物を複数の作業エリアに搬送する搬送装置(60−1、60−2、60−3、50、80、70)と、制御装置30と、記憶装置32と、第1出庫指令間隔設定手段40−1と、第2出庫指令間隔設定手段40−2と、複数のユーザ端末(200−1、200−2、200−3)を備える。
(被搬送物)
複数の被搬送物には、第1作業エリア20−1に搬送されるべき第1被搬送物A、第2作業エリア20−2に搬送されるべき第2被搬送物B、第3作業エリア20−3に搬送されるべき第3被搬送物Cが包含される。なお、被搬送物の種類は任意である。複数の第1被搬送物Aには、複数種類の被搬送物が包含されていてもよい。同様に、複数の第2被搬送物B、および、複数の第3被搬送物Cには、それぞれ、複数種類の被搬送物が包含されていてもよい。
(自動倉庫10)
自動倉庫10は、複数の棚11と、複数のスタッカクレーン12とを備える。棚11のそれぞれには、複数の被搬送物(第1被搬送物A、第2被搬送物B、第3被搬送物C等)が貯蔵されている。各スタッカクレーン12は、複数の棚間の通路に配置される。各スタッカクレーン12は、制御装置30からの出庫指令信号に基づいて、出庫指令信号によって特定される被搬送物を、出庫指令信号によって特定される棚から取り出す。各スタッカクレーン12は、取り出された被搬送物を、各スタッカクレーンに対応して配置される出庫コンベア(より具体的には、出庫コンベアの出庫ステーション)に移載する。例えば、スタッカクレーン12−1は、取り出された被搬送物を、出庫コンベア60−1(より具体的には、出庫コンベア60−1の出庫ステーション61−1)に移載する。なお、制御装置30からの出庫指令信号は、制御線120を介して自動倉庫10(より具体的には、スタッカクレーン12)に伝達されてもよい。
(制御装置30)
制御装置30は、例えば、ハードウェアプロセッサを含む演算装置31と、記憶装置32と、通信インターフェース33とを備える。ハードウェアプロセッサは、記憶装置32に記憶されたプログラムを実行することにより、演算装置31を、第1出庫指令間隔設定手段40−1、第2出庫指令間隔設定手段40−2、第3出庫指令間隔設定手段40−3、または、出庫指令手段42として機能させる。通信インターフェース33は、演算装置31からの指令に基づいて、制御装置30外の装置に信号(データ)を送信する。また、通信インターフェース33は、制御装置30外の装置から信号(データ)を受信し、受信した信号を演算装置31に伝達する。なお、上述の手段のうちの少なくとも一部(例えば、第1出庫指令間隔設定手段40−1等)は、制御装置30以外の他の装置が備えていてもよい。
(出庫指令間隔設定手段40−1等)
第1出庫指令間隔設定手段40−1は、第1被搬送物Aの出庫指令である第1出庫指令を送る間隔を設定する手段である。第1出庫指令間隔設定手段40−1は、例えば、制御装置30が備えるクロック機能を利用することにより実現されるタイマである。代替的に、第1出庫指令間隔設定手段40−1は、制御装置30外に配置され、制御装置30に情報伝達可能に接続されるタイマであってもよい。第1出庫指令間隔設定手段40−1は、第1出庫指令間隔設定手段40−1によって設定される時間間隔毎に、制御装置30に対して、第1の時間カウント満了信号を送る。制御装置30は、第1の時間カウント満了信号の受信に応答して、自動倉庫10に、第1出庫指令を送る。
Nを2以上の自然数とする時、第N出庫指令間隔設定手段40−Nは、第N被搬送物の出庫指令である第N出庫指令を送る間隔を設定する手段である。第N出庫指令間隔設定手段40−Nは、例えば、制御装置30が備えるクロック機能を利用することにより実現されるタイマである。代替的に、第N出庫指令間隔設定手段40−Nは、制御装置30外に配置され、制御装置30に情報伝達可能に接続されるタイマであってもよい。第N出庫指令間隔設定手段40−Nは、第N出庫指令間隔設定手段40−Nによって設定される時間間隔毎に、制御装置30に対して、第Nの時間カウント満了信号を送る。制御装置30は、第Nの時間カウント満了信号の受信に応答して、自動倉庫10に、第N出庫指令を送る。
(出庫指令手段42)
出庫指令手段42(制御装置30)は、第1の時間カウント満了信号の受信に応答して、自動倉庫10(より具体的には、スタッカクレーン12)に対して、第1被搬送物Aの出庫指令である第1出庫指令(第1出庫指令信号)を送る。出庫指令手段42(制御装置30)は、第2の時間カウント満了信号の受信に応答して、自動倉庫10(より具体的には、スタッカクレーン12)に対して、第2被搬送物Bの出庫指令である第2出庫指令(第2出庫指令信号)を送る。同様に、出庫指令手段42(制御装置30)は、第3の時間カウント満了信号の受信に応答して、自動倉庫10に対して、第3被搬送物Cの出庫指令である第3出庫指令を送る。
各出庫指令には、例えば、出庫すべき被搬送物を特定する物品ID、当該被搬送物が収容されている場所を特定する棚ID等のデータが含まれている。なお、物品ID、棚ID等のデータは、他のデータと対応付けられて、記憶装置32に記憶されている。
(記憶装置32)
記憶装置32には、様々な情報が記憶される。記憶装置32には、自動倉庫10に貯蔵されている被搬送物(物品)の物品ID、棚ID等のデータが、他のデータと対応付けられて記憶される。
記憶装置32には、出庫指示データ300が記憶されてもよい。図6に、記憶装置32に記憶される出庫指示データ300の一例を示す。出庫指示データ300には、出庫優先度、物品名、物品ID、棚ID、スタッカクレーンID、作業エリアID、届け先ID(例えば、届け先店舗のID)等のデータが含まれる。
図6に記載の出庫指示データ300が用いられる場合、同一の作業エリアに搬送されるべき被搬送物の出庫指令は、図6に示される出庫優先度データに基づいて行われる。例えば、第2作業エリア20−2の作業エリアIDが、D2であり、第2作業エリア20−2に向けて第2被搬送物Bを搬送する場合を想定する。この場合、まず、出庫優先度が「2」である第2被搬送物B(換言すれば、物品IDが「A010」である第2被搬送物B)の出庫指令が、制御装置30から自動倉庫10に送られる。当該出庫指令が送られてから、第2出庫指令間隔設定手段が設定する時間間隔後に、出庫優先度が「4」である第2被搬送物Bの出庫指令が、制御装置30から自動倉庫10に送られる。
記憶装置32には、第1出庫指令間隔データ、第2出庫指令間隔データ、第3出庫指令間隔データを含む出庫指令間隔データ400が記憶されてもよい。図7に、記憶装置に記憶される出庫指令間隔データ400の一例を示す。図7に記載の例は、第1出庫指令間隔が、5秒間隔に設定されていることを示し、第2出庫指令間隔が、7秒間隔に設定されていることを示し、第3出庫指令間隔が、9秒間隔に設定されていることを示す。
(出庫コンベア60等)
図5に示されるように、物流システム1は、複数の出庫コンベア(60−1、60−2、60−3)を備える。各出庫コンベアの機能は、他の出庫コンベアの機能と同様であるので、出庫コンベア60−1についてのみ説明する。出庫コンベア60−1は、スタッカクレーン12−1により出庫された被搬送物を、メインコンベア50に向けて搬送する。出庫コンベア60−1は、出庫ステーション61−1と、合流装置61−2とを備えていてもよい。
出庫ステーション61−1は、スタッカクレーン12−1によって取り出された被搬送物が載置される場所である。スタッカクレーン12−1が、複数の被搬送物(例えば、2つの被搬送物)を同時に搬送可能である場合には、出庫ステーション61−1は、複数の被搬送物(例えば、2つの被搬送物)を同時に載置可能であるとよい。
合流装置61−2は、被搬送物を、出庫コンベア60−1から、メインコンベア50に移載する。なお、出庫コンベア60−1と、メインコンベア50との間に他の搬送装置が介在している場合には、出庫コンベア60−1は、他の搬送装置を介して、メインコンベア50に被搬送物を搬送する。
(メインコンベア50)
メインコンベア50は、出庫コンベア60−1等から受け取った被搬送物を、分岐コンベア70に向けて搬送する。メインコンベア50は、例えば、ローラコンベア(またはベルトコンベア)を備える。メインコンベア50は、独立して駆動または停止可能な複数のローラコンベア(またはベルトコンベア)を備えていてもよい。代替的に、あるいは、付加的に、メインコンベアの少なくとも一部は、自動搬送台車を備える搬送装置によって構成されていてもよい。メインコンベア50の少なくとも一部は、例えば、複数の分岐コンベア70のうちの少なくとも一つが被搬送物で満杯になることに応答して、自動的に停止可能である。
(分岐装置80)
物流システム1は、複数の分岐装置80を備える。第1分岐装置80−1は、メインコンベア50によって搬送される第1被搬送物Aを、第1分岐コンベア70−1に移載する。第2分岐装置80−2は、メインコンベア50によって搬送される第2被搬送物Bを、第2分岐コンベア70−2に移載する。第3分岐装置80−3は、メインコンベア50によって搬送される第3被搬送物Cを、第3分岐コンベア70−3に移載する。第4分岐装置80−4は、行き先不明の被搬送物(換言すれば、第1分岐コンベア70−1、第2分岐コンベア70−2、第3分岐コンベア70−3の何れにも移載されなかった被搬送物)を、第4分岐コンベア70−4に移載する。
図8に、分岐装置80の一例を示す。図8は、分岐装置80の一例を模式的に示す概略斜視図である。分岐装置80は、RFIDリーダ等の識別情報読み取り装置4と、ダイバータ等の移載装置5を備える。各被搬送物には、RFIDタグ等の識別アイテム3が付与されている。識別アイテム3には、物品ID等の情報が記憶または表示されている。識別情報読み取り装置4は、各被搬送物に付与された識別アイテム3から情報を読み取る。制御装置30または識別情報読み取り装置4等は、読み取られた情報と、記憶装置32に記憶されている出庫指示データ300等(必要であれば、図6を参照)とを照合する。照合の結果、分岐装置80上の被搬送物が、分岐コンベア70に移載すべき被搬送物である場合には、移載装置5は、当該被搬送物を分岐コンベア70に移載する。照合の結果、分岐装置80上の被搬送物が、分岐コンベア70に移載すべき被搬送物でない場合には、移載装置5は退避する。その結果、当該被搬送物は、下流側に向けて、メインコンベア50によって搬送される。
(分岐コンベア70)
図5に示されるように、物流システム1は、複数の分岐コンベア70を備える。各分岐コンベアは、独立して駆動または停止可能な複数のコンベアが直列に配列されたコンベアであってもよい。なお、図5において、分岐コンベアの部分(72−1、72−2、72−3、72−4)は、メインコンベア50の上方または下方を通過する部分(換言すれば、立体交差部分)を示す。
第1分岐コンベア70−1は、メインコンベア50から移載される第1被搬送物Aを、第1作業エリア20−1に向けて搬送する。第1分岐コンベア70−1上の第1被搬送物Aは、作業者W1によって取り出される(ピックアップされる)。
第2分岐コンベア70−2は、メインコンベア50から移載される第2被搬送物Bを、第2作業エリア20−2に向けて搬送する。第2分岐コンベア70−2上の第2被搬送物Bは、作業者W2によって取り出される(ピックアップされる)。
第3分岐コンベア70−3は、メインコンベア50から移載される第3被搬送物Cを、第3作業エリア20−3に向けて搬送する。第3分岐コンベア70−3上の第3被搬送物Cは、作業者W3によって取り出される(ピックアップされる)。
第4分岐コンベア70−4は、行き先不明の被搬送物を貯留する。
(作業エリア20−1等)
第1分岐コンベア70−1の下流側には、第1作業エリア20−1が配置され、第2分岐コンベア70−2の下流側には、第2作業エリア20−2が配置され、第3分岐コンベア70−3の下流側には、第3作業エリア20−3が配置される。図5に記載の例では、第1作業エリア20−1は、トラックの駐車が可能な第1トラックバースである。同様に、第2作業エリア20−2、および、第3作業エリア20−3は、それぞれ、第2トラックバース、および、第3トラックバースである。
(ユーザ端末200−1等)
第1作業エリア20−1には、第1ユーザ端末200−1が配置され、第2作業エリア20−2には、第2ユーザ端末200−2が配置され、第3作業エリア20−3には、第3ユーザ端末200−3が配置される。
図9Aは、第1ユーザ端末200−1の一例を模式的に示す機能ブロック図である。第1ユーザ端末200−1は、信号線110等を介して、制御装置30と情報伝達可能に接続される。なお、第1ユーザ端末200−1が、制御装置30と、無線によって情報伝達可能である場合には、信号線110は、省略されてもよい。
第1ユーザ端末200−1は、例えば、第1入力装置210−1と、ハードウェアプロセッサを含む第1演算装置220−1(第1コンピュータ)と、第1出力装置230−1と、第1記憶装置240−1を含む。
第1入力装置210−1は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等である。第1入力装置210−1は、ユーザによって入力された情報(データ)を、第1演算装置220−1に伝達する。
第1演算装置220−1のハードウェアプロセッサは、第1記憶装置240―1に記憶されたプログラムを実行することにより、第1演算装置220−1を、後述の第1のデータ入力受付手段222−1として機能させる。
第1出力装置230−1は、例えば、ディスプレイ等の表示装置、プリンタ等の印刷装置、スピーカ等の音声出力装置である。第1出力装置230−1は、第1演算装置220−1からの指令に基づいて、例えば、表示装置上に、情報を表示する。
図9Bは、第2ユーザ端末200−2の一例を模式的に示す機能ブロック図である。第2ユーザ端末200−2についての説明は、繰り返しの説明を避けるために省略される。なお、第1ユーザ端末200−1の説明において、「第1」を「第2」に読み替えれば、第2ユーザ端末200−2の説明となる。例えば、「第2」演算装置220−2のハードウェアプロセッサは、「第2」記憶装置240―2に記憶されたプログラムを実行することにより、「第2」演算装置220−2を、後述の「第2」のデータ入力受付手段222−2として機能させる。
図9Cは、第3ユーザ端末200−3の一例を模式的に示す機能ブロック図である。第3ユーザ端末200−3についての説明は、繰り返しの説明を避けるために省略される。なお、第1ユーザ端末200−1の説明において、「第1」を「第3」に読み替えれば、第3ユーザ端末200−3の説明となる。例えば、「第3」演算装置220−3のハードウェアプロセッサは、「第3」記憶装置240―3に記憶されたプログラムを実行することにより、「第3」演算装置220−3を、後述の「第3」のデータ入力受付手段222−3として機能させる。
(データ入力受付手段222−1等)
第1のデータ入力受付手段222−1は、第1出力装置230−1(例えば、第1の表示装置)に、データの入力を要求する画面を表示するよう指示する。図10Aは、第1出力装置230−1によって表示される、データの入力を要求する画面の一例を模式的に示す図である。
図10Aに記載の例では、第1のデータ入力受付手段222−1は、第1出庫指令間隔設定手段40−1によって設定されるべき第1出庫指令間隔の入力を受け付ける。入力されたデータは、第1ユーザ端末200−1から制御装置30に伝達される。第1出庫指令間隔設定手段40−1は、伝達されたデータに基づいて、第1出庫指令間隔を設定する。例えば、第1のデータ入力受付手段222−1が、「5」というデータを受け付けた場合、第1出庫指令間隔設定手段40−1は、第1出庫指令間隔を「5秒間隔」に設定する。
第1作業エリア20−1に配置された第1のデータ入力受付手段222−1が、第1出庫指令間隔の入力を受け付け、第1出庫指令間隔設定手段40−1は、受け付けられた入力に基づいて、第1出庫指令間隔を設定する。その結果、第1作業エリア20−1で作業を行う作業者W1の作業能力に適合した時間間隔で、第1被搬送物Aが出庫される。作業者W1の作業能力に適合した時間間隔で、第1被搬送物Aが出庫されるため、物流システム1の搬送装置上に(特に、メインコンベア50上に)、第1被搬送物Aが滞留することが抑制される。その結果、第1作業エリア20−1以外の作業エリア向けの被搬送物の搬送が遅延することが抑制される。
第1作業エリア20−1で作業を行う作業者W1の作業能力に適合した時間間隔で、第1被搬送物Aが出庫されることは、トラックバースにおける作業効率の改善に寄与する。トラックバースにおける作業は、トラックの運転手によって行われる場合が多い。トラックの運転手毎に、所属する運送会社が異なる場合等には、運転手毎に、作業スピードが大きく異なる場合も想定される。このような場合であっても、第1作業エリア20−1で作業を行う作業者W1の作業能力に適合した時間間隔で、第1被搬送物Aが出庫されることにより、物流システム1の搬送装置上に、第1被搬送物Aが滞留する事象の発生が抑制される。
また、図10Aに記載の例では、入力可能な値の下限値(「5」)が設定されている。換言すれば、第1のデータ入力受付手段222−1は、予め設定された下限値未満の第1出庫指令間隔の入力を受け付けない。下限値未満の入力を受け付けないことにより、物流システム1の搬送装置上に(特に、メインコンベア50上に)、過剰の第1被搬送物Aが存在する事象の発生が抑制される。
また、図10Aに記載の例では、入力可能な値の上限値(「10」)が設定されている。換言すれば、第1のデータ入力受付手段222−1は、予め設定された上限値を超える第1出庫指令間隔の入力を受け付けない。上限値を超える入力を受け付けないことにより、第1作業エリア20−1が、長時間占有される事象の発生が抑制される。
図10Bは、第1出力装置230−1によって表示される、データの入力を要求する画面の別の一例を模式的に示す図である。図10Bに記載の例では、第1のデータ入力受付手段222−1は、作業者の数を示すデータの入力を受け付ける。なお、作業者の数を示すデータは、第1出庫指令間隔(第1出庫指令間隔設定手段40−1によって設定される第1出庫指令間隔)を決定するためのデータである。
入力されたデータ(作業者の数を示すデータ)は、第1ユーザ端末200−1から制御装置30に伝達される。第1出庫指令間隔設定手段40−1は、伝達されたデータに基づいて、第1出庫指令間隔を設定する。例えば、図10Bに記載の例において、第1のデータ入力受付手段222−1が、「2」というデータを受け付けた場合、第1出庫指令間隔設定手段40−1は、第1出庫指令間隔を「7秒間隔」に設定する。
図10Bに記載の例の場合、制御装置30が備える記憶装置32には、作業者の数を示すデータと、第1出庫指令間隔とを対応付けるテーブル500を記憶しておくとよい。制御装置30は、テーブル500と、伝達されたデータ(すなわち、第1ユーザ端末200−1に入力されたデータ)に基づいて、第1出庫指令間隔設定手段40−1が設定すべき第1出庫指令間隔を導出する。図10Cは、記憶装置32に記憶されるテーブル500の一例である。
図10Bに記載の例では、単に、作業者の数を示すデータを入力するだけで、第1出庫指令間隔が設定される。このため、作業者がデータの入力に戸惑うことがない。
図10Dは、第1出力装置230−1によって表示される、データの入力を要求する画面の更に別の一例を模式的に示す図である。図10Dに記載の例では、第1のデータ入力受付手段222−1は、作業者の能力を示すデータの入力を受け付ける。なお、作業者の能力を示すデータは、第1出庫指令間隔(第1出庫指令間隔設定手段40−1によって設定される第1出庫指令間隔)を決定するためのデータである。
入力されたデータ(作業者の能力を示すデータ)は、第1ユーザ端末200−1から制御装置30に伝達される。第1出庫指令間隔設定手段40−1は、伝達されたデータに基づいて、第1出庫指令間隔を設定する。例えば、図10Dに記載の例において、第1のデータ入力受付手段222−1が、「2」というデータを受け付けた場合、第1出庫指令間隔設定手段40−1は、第1出庫指令間隔を「7秒間隔」に設定する。
図10Dに記載の例の場合、制御装置30が備える記憶装置32には、作業者の能力を示すデータと、第1出庫指令間隔とを対応付けるテーブル600を記憶しておくとよい。制御装置30は、テーブル600と、伝達されたデータ(すなわち、第1ユーザ端末200−1に入力されたデータ)に基づいて、第1出庫指令間隔設定手段40−1が設定すべき第1出庫指令間隔を導出する。図10Eは、記憶装置32に記憶されるテーブル600の一例である。
図10Dに記載の例では、作業能力に適合した時間間隔で、第1被搬送物Aが出庫されることとなる。
なお、図10B、および、図10Dに記載の例では、第1のデータ入力受付手段222−1は、選択肢の中からデータの入力を受け付ける(換言すれば、第1のデータ入力受付手段222−1は、任意のデータの入力を受け付けない)。このため、予め設定された下限値未満(例えば、図10Eに記載の例では5秒未満)の時間間隔が、第1出庫指令間隔として設定されるおそれがない。このため、物流システム1の搬送装置上に(特に、メインコンベア50上に)、第1被搬送物Aが滞留することが抑制される。その結果、第1作業エリア20−1以外の作業エリア向けの被搬送物の搬送が遅延することが抑制される。
図10Fは、第1出力装置230−1によって表示される、データの入力を要求する画面の別の一例を模式的に示す図である。なお、図10Fに記載の例は、各作業者が、ICカード等のカードを保有し、第1ユーザ端末200−1が、カードリーダを備えていることを前提とする。カードリーダは、第1入力装置210−1の一例である。各作業者が保有するカードには、出庫指令間隔を示すデータ、または、作業者の能力を示すデータが記憶されている。
例えば、作業者が、出庫指令間隔が「7秒間隔」であることを示すデータが記憶されたカードを保有している場合を想定する。第1ユーザ端末200−1のカードリーダは、カード情報を読み取る。読み取られたカード情報は、第1ユーザ端末200−1から制御装置30に伝達される。第1出庫指令間隔設定手段40−1は、カード情報に基づいて、第1出庫指令間隔(7秒間隔)を設定する。
代替的に、例えば、作業者が、作業能力が「高い」ことを示すデータが記憶されたカードを保有している場合を想定する。第1ユーザ端末200−1のカードリーダは、カード情報を読み取る。読み取られたカード情報は、第1ユーザ端末200−1から制御装置30に伝達される。制御装置30は、カード情報に基づいて、第1出庫指令間隔設定手段40−1に、第1出庫指令間隔(例えば、5秒間隔)を設定させる。
図10Fに記載の例では、単に、カードをカードリーダに読み取らせるだけで、第1出庫指令間隔が設定される。このため、作業者がデータの入力に戸惑うことがない。
第2のデータ入力受付手段222−2、および、第3のデータ入力受付手段222−3についての説明は、繰り返しの説明を避けるために省略される。なお、第1のデータ入力受付手段222−1の説明において、「第1」を「第2」に読み替えれば、第2のデータ入力受付手段222−2の説明となる。また、第1のデータ入力受付手段222−1の説明において、「第1」を「第3」に読み替えれば、第3のデータ入力受付手段222−3の説明となる。
(第1変形例)
第1変形例では、被搬送物の自動倉庫からの出庫を一時的に中断するための構成が付加されている点で、図4乃至図10Fに記載の例とは異なる。その他の点は、図4乃至図10Fに記載の例と同様である。なお、第1変形例の説明において、図4乃至図10Fに記載した部材と同じ機能を有する部材については、同一の図番が付されている。同一の図番が付されている部材についての繰り返しの説明は、省略する。
(第1変形例の概要)
各作業エリアにおいて、一時的に被搬送物の運搬作業を中断したい場合がある。図11は、物流システム1の運用の一例を示す図である。作業エリア20に停車するトラック90は、例えば、要冷蔵の被搬送物または要冷凍の被搬送物を搬送するトラックである。トラックの荷台には、例えば、冷蔵または冷凍のための空調設備が設けられている。図11に記載の例では、物流システム1の屋内と、トラック90の荷台とが、ドックシェルター93によって接続されている。
図11に記載の例では、トラック90の荷台の第1領域92−1と、トラックの荷台の第2領域92−2との間には、第1断熱パネル91−1が配置されている。また、第2領域92−2と、第3領域92−3との間には、第2断熱パネル91−2が配置されている。
図11に記載の例において、トラック90の荷台への被搬送物の積載手順は以下のとおりである。第1に、第1領域92−1に、被搬送物を積載する。第2に、第1領域92−1の手前側に第1断熱パネル91−1を配置する。第3に、第2領域92−2に、被搬送物を積載する。第4に、第2領域92−2の手前側に第2断熱パネル91−2を配置する。第5に、第3領域92−3に、被搬送物を積載する。
上述の被搬送物の積載手順から把握されるように、第1断熱パネル91−1、または、第2断熱パネル91−2の設置時には、被搬送物の運搬作業は中断される。被搬送物の運搬作業が中断している時に、被搬送物が分岐コンベア70に到着することにより、分岐コンベア70が、被搬送物で満杯になるおそれがある。
そこで、第1変形例では、被搬送物の運搬作業の中断時に、分岐コンベアが、被搬送物で満杯となることを抑制するための構成が付加される。なお、第1変形例において、一時的に被搬送物の運搬作業を中断する理由は、断熱パネルの配置作業の実施に限られず、任意である。
(制御装置30)
図12Aは、第1変形例における制御装置30の一例を模式的に示す機能ブロック図である。図12Aに記載の例における制御装置30は、残留被搬送物計数手段44と、比較手段48とを備える点で、図5に記載の例における制御装置30と異なる。
図12Aに記載の例では、ハードウェアプロセッサは、記憶装置32に記憶されたプログラムを実行することにより、演算装置31を、残留被搬送物計数手段44、または、比較手段48として機能させる。
(残留被搬送物計数手段44)
残留被搬送物計数手段44は、定期的に(例えば、1秒毎に)、あるいは、後述の中断指令受付手段(第1の中断指令受付手段)による中断指令の受け付けに応じて、搬送装置上の被搬送物の数に出庫中の被搬送物の数を加えることにより取得される被搬送物の残留数をカウントする(図5に記載の例では、搬送装置には、出庫コンベア60−1乃至60−3、メインコンベア50、分岐装置80、分岐コンベア70−1乃至70−3が包含される。)。
残留被搬送物計数手段44は、定期的に、あるいは、後述の第1の中断指令受付手段による中断指令の受け付けに応じて、搬送装置上の第1被搬送物Aの数に出庫中の第1被搬送物Aの数を加えることにより取得される第1被搬送物Aの残留数を求める。第1被搬送物Aの残留数は、既に出庫指令が出された第1被搬送物Aの数から、第1分岐コンベア70−1から取り出された第1被搬送物Aの数を減算することにより求められてもよい(なお、この場合、第1分岐コンベア70−1から、第1被搬送物Aが取り出されることを検出するセンサを設けるとよい。)。残留被搬送物計数手段44によって求められた第1被搬送物Aの残留数P1は、第1ユーザ端末200−1の第1出力装置230−1に表示されるようにしてもよい。
残留被搬送物計数手段44は、定期的に、あるいは、後述の第2の中断指令受付手段による中断指令の受け付けに応じて、搬送装置上の第2被搬送物Bの数に出庫中の第2被搬送物Bの数を加えることにより取得される第2被搬送物Bの残留数を求める。第2被搬送物Bの残留数は、既に出庫指令が出された第2被搬送物Bの数から、第2分岐コンベア70−2から取り出された第2被搬送物Bの数を減算することにより求められてもよい(なお、この場合、第2分岐コンベア70−2から、第2被搬送物Bが取り出されることを検出するセンサを設けるとよい。)。残留被搬送物計数手段44によって求められた第2被搬送物Bの残留数P2は、第2ユーザ端末200−2の第2出力装置230−2に表示されるようにしてもよい。
残留被搬送物計数手段44は、定期的に、あるいは、後述の第3の中断指令受付手段による中断指令の受け付けに応じて、搬送装置上の第3被搬送物Cの数に出庫中の第3被搬送物Cの数を加えることにより取得される第3被搬送物Cの残留数を求める。第3被搬送物Cの残留数は、既に出庫指令が出された第3被搬送物Cの数から、第3分岐コンベア70−3から取り出された第3被搬送物Cの数を減算することにより求められてもよい(なお、この場合、第3分岐コンベア70−3から、第3被搬送物Cが取り出されることを検出するセンサを設けるとよい。)。残留被搬送物計数手段44によって求められた第3被搬送物Cの残留数P3は、第3ユーザ端末200−3の第3出力装置230−3に表示されるようにしてもよい。
(比較手段48)
前提条件として、記憶装置32には、第1分岐コンベア70−1の被搬送物の載置可能数を示す第1閾値TH1、第2分岐コンベア70−2の被搬送物の載置可能数を示す第2閾値TH2、第3分岐コンベア70−3の被搬送物の載置可能数を示す第3閾値TH3が記憶されている。
比較手段48は、残留被搬送物計数手段44によって求められた第1被搬送物Aの残留数P1と、記憶装置32が記憶する第1閾値TH1とを比較する。当該比較の結果に基づいて、制御装置30は、第1ユーザ端末200−1に信号を送る。具体的には、制御装置30は、第1被搬送物Aの残留数P1が、第1閾値TH1よりも大きい時、第1ユーザ端末200−1にNG信号を送る。制御装置30は、第1被搬送物Aの残留数P1が、第1閾値TH1以下である時、第1ユーザ端末200−1にOK信号を送る。なお、制御装置30は、第1被搬送物Aの残留数P1から、第1閾値TH1を減算することにより得られる第1の差分値D1を、第1ユーザ端末200−1に送信してもよい。第1の差分値D1は、第1分岐コンベア70−1が満杯にならないようにするために、作業者に要請すべき第1被搬送物Aの取り出し数を意味する。
同様に、比較手段48は、残留被搬送物計数手段44によって求められた第2被搬送物Bの残留数P3と、記憶装置32が記憶する第2閾値TH2とを比較する。当該比較の結果に基づいて、制御装置30は、第2ユーザ端末200−2に信号を送る。具体的には、制御装置30は、第2被搬送物Bの残留数P2が、第2閾値TH2よりも大きい時、第2ユーザ端末200−2にNG信号を送る。制御装置30は、第2被搬送物Bの残留数P2が、第2閾値TH2以下である時、第2ユーザ端末200−2にOK信号を送る。なお、制御装置30は、第2被搬送物Bの残留数P2から、第2閾値TH2を減算することにより得られる第2の差分値D2を、第2ユーザ端末200−2に送信してもよい。第2の差分値D2は、第2分岐コンベア70−2が満杯にならないようにするために、作業者に要請すべき第2被搬送物Bの取り出し数を意味する。
同様に、比較手段48は、残留被搬送物計数手段44によって求められた第3被搬送物Cの残留数P3と、記憶装置32が記憶する第3閾値TH3とを比較する。当該比較の結果に基づいて、制御装置30は、第3ユーザ端末200−3に信号を送る。具体的には、制御装置30は、第3被搬送物Cの残留数P3が、第3閾値TH3よりも大きい時、第3ユーザ端末200−3にNG信号を送る。制御装置30は、第3被搬送物Cの残留数P3が、第3閾値TH3以下である時、第3ユーザ端末200−3にOK信号を送る。なお、制御装置30は、第3被搬送物Cの残留数P3から、第3閾値TH3を減算することにより得られる第3の差分値D3を、第3ユーザ端末200−3に送信してもよい。第3の差分値D3は、第3分岐コンベア70−3が満杯にならないようにするために、作業者に要請すべき第3被搬送物Cの取り出し数を意味する。
(第1ユーザ端末200−1)
図12Bは、第1変形例における第1ユーザ端末200−1の一例を模式的に示す機能ブロック図である。図12Bに記載の例におけるユーザ端末200−1は、第1の中断指令受付手段250−1と、第1警告装置260−1とを備える点で、図9Aに記載の例における第1ユーザ端末200−1と異なる。
(第1の中断指令受付手段250−1)
第1の中断指令受付手段250−1は、例えば、第1ユーザ端末200−1が備える第1の中断スイッチ(例えば、第1の中断ボタン)である。代替的に、第1演算装置220−1が、第1の中断指令受付手段250−1を備えてもよい。例えば、ハードウェアプロセッサは、第1記憶装置240−1に記憶されたプログラムを実行することにより、第1演算装置220−1を、第1の中断指令受付手段250−1として機能させることが可能である。
(第1警告装置260−1)
第1警告装置260−1は、例えば、ブザー、あるいは、警告表示を行うディスプレイである。なお、第1出力装置230−1が、第1警告装置260−1を兼用していてもよい。
(中断動作)
図12Cは、中断動作の一例を示すフローチャートである。
第1ステップS1において、第1の中断指令受付手段250−1は、中断指令の入力を受け付ける(例えば、第1の中断ボタンの押圧を受ける)。第1の中断指令受付手段250−1が、中断指令の入力を受け付けると、第1ユーザ端末200−1は、制御装置30に、中断指令の入力を受け付けたことを示す信号(第1中断信号)を送信する。
第2ステップS2において、制御装置30(出庫指令手段42)は、第1ユーザ端末200−1からの第1中断信号の受信に応答して、第1被搬送物Aを出庫する出庫指令の発出を中断する。
第3ステップS3において、制御装置30(残留被搬送物計数手段44)は、第1被搬送物Aの残留数P1を求める。残留被搬送物計数手段44は、求められた第1被搬送物の残留数P1を、比較手段48に伝達する。
第4ステップS4において、制御装置30(比較手段48)は、第1被搬送物Aの残留数P1と、第1閾値TH1とを比較する。制御装置30は、比較の結果、P1>TH1である場合には、NG信号(および、任意付加的に、第1の差分値D1(P1−TH1)を示す信号)を、第1ユーザ端末200−1に送信する。制御装置30は、比較の結果、P1≦TH1である場合には、OK信号を、第1ユーザ端末200−1に送信する。第1ユーザ端末200−1は、制御装置30から、NG信号(および、任意付加的に、第1の差分値D1を示す信号)、または、OK信号を受信する。
第1ユーザ端末200−1が、制御装置30から、NG信号(および、任意付加的に、第1の差分値D1を示す信号)を受信した場合、第5ステップS5に進む。第5ステップS5では、第1警告装置260−1は、警告を出力する。警告は、例えば、音声による警告、ブザーによる警告、または、警告表示による警告である。図12Dは、警告表示の一例を模式的に示す図である。図12Dに記載の例では、警告とともに、第1の差分値D1(P1−TH1)に対応する数の第1被搬送物Aを、分岐コンベア70−1から取り除くように促すメッセージが表示されている。第5ステップS5の実行の後、第3ステップS3に戻る。
第1ユーザ端末200−1が、制御装置30から、OK信号を受信した場合、第6ステップS6に進む。第6ステップS6では、第1ユーザ端末200−1は、第1警告装置260−1が、警告を出力中であるか否かを判定する。警告を出力中である場合には、第7ステップS7に進み、警告を出力中でない場合には、処理を終了する。
第7ステップS7では、第1警告装置260−1は、警告の出力を停止する。第7ステップS7の実行後、処理を終了する。
(第2ユーザ端末200−2等)
図12Eは、第1変形例における第2ユーザ端末200−2の一例を模式的に示す機能ブロック図である。図12Eに記載の例における第2ユーザ端末200−2は、第2の中断指令受付手段250−2と、第2警告装置260−2とを備える点で、図9Bに記載の例における第2ユーザ端末200−2と異なる。第2の中断指令受付手段250−2は、第1の中断指令受付手段250−1と同様の機能を有し、第2警告装置260−2は、第1警告装置260−1と同様の機能を有する。繰り返しの説明を避けるため、第2の中断指令受付手段250−2、および、第2警告装置260−2についての説明は、省略する。
図12Fは、第1変形例における第3ユーザ端末200−3の一例を模式的に示す機能ブロック図である。図12Fに記載の例における第3ユーザ端末200−3は、第3の中断指令受付手段250−3と、第3警告装置260−3とを備える点で、図9Cに記載の例における第3ユーザ端末200−3と異なる。第3の中断指令受付手段250−3は、第1の中断指令受付手段250−1と同様の機能を有し、第3警告装置260−3は、第1警告装置260−1と同様の機能を有する。繰り返しの説明を避けるため、第3の中断指令受付手段250−3、および、第3警告装置260−3についての説明は、省略する。
図12A乃至図12Dに記載の例では、第1被搬送物の出庫を一時的に中断する中断指令が受け付けられた時、第1被搬送物Aの残留数P1が、予め設定された第1閾値TH1よりも大きい場合に、警告を出力するように構成されている。このため、第1被搬送物の自動倉庫10からの出庫を一時的に中断する際に、第1分岐コンベア70−1が、第1被搬送物Aで満杯となることが抑制される。
(第2変形例)
第2変形例では、被搬送物の出庫を一時的に中断する中断指令が受け付けられた時、予め設定された中断期間の間、被搬送物の出庫を中断するように構成されている点で、図12A乃至図12Fに記載の第1変形例とは異なる。その他の点は、図12A乃至図12Fに記載の例と同様である。第2変形例の説明において、図12A乃至図12Fに記載した部材と同じ機能を有する部材については、同一の図番が付されている。同一の図番が付されている部材についての繰り返しの説明は、省略する。
(制御装置30)
図13Aは、第2変形例における制御装置30の一例を模式的に示す機能ブロック図である。図13Aに記載の例における制御装置30は、第1中断期間設定手段41−1と、第2中断期間設定手段41−2と、第3中断期間設定手段41−3とを備える点で、図12Aに記載の例における制御装置30と異なる。
図13Aに記載の例では、ハードウェアプロセッサは、記憶装置32に記憶されたプログラムを実行することにより、演算装置31を、第1中断期間設定手段41−1、第2中断期間設定手段41−2、または、第3中断期間設定手段41−3として機能させる。
(第1中断期間設定手段41−1)
第1中断期間設定手段41−1は、制御装置30が第1被搬送物Aの出庫指令を発出するのを中断する中断期間を設定する手段である。第1中断期間設定手段41−1は、例えば、制御装置30が備えるクロック機能を利用することにより実現されるタイマである。代替的に、第1中断期間設定手段41−1は、制御装置30外に配置され、制御装置30に情報伝達可能に接続されるタイマであってもよい。
第1中断期間設定手段41−1によって設定される中断期間IT1は、予め設定されたデフォルト値に対応する期間(例えば、180秒)であってもよい。代替的に、第1中断期間IT1は、後述の第1の中断期間受付手段224−1によって受け付けられるデータの入力に基づいて設定されてもよい。
第1中断期間設定手段41−1は、制御装置30が、後述の第1の中断指令を受信することに応答して、時間のカウントを開始する。また、出庫指令手段42は、制御装置30が、第1の中断指令を受信することに応答して、自動倉庫10に対する第1出庫指令(第1被搬送物Aの出庫指令)の送信を中断する。
第1中断期間設定手段41−1は、カウントされた時間が、第1中断期間設定手段41−1が設定する第1中断期間IT1を超過すると(換言すれば、制御装置30が、第1の中断指令を受信してから、第1中断期間IT1によって示される期間が経過すると)、制御装置30に第1中断期間の満了信号を送信する。制御装置30(出庫指令手段42)は、第1中断期間の満了に応答して、自動倉庫10に対する第1出庫指令(第1被搬送物Aの出庫指令)の送信を再開する。
(第1ユーザ端末200−1)
図13Bは、第2変形例における第1ユーザ端末200−1の一例を模式的に示す機能ブロック図である。図13Bに記載の例におけるユーザ端末200−1は、第1の中断期間受付手段224−1を備える点で、図12Bに記載の例における第1ユーザ端末200−1と異なる。
(第1の中断期間受付手段224−1)
第1演算装置220−1は、第1の中断期間受付手段224−1を備える。ハードウェアプロセッサは、第1記憶装置240−1に記憶されたプログラムを実行することにより、第1演算装置220−1を、第1の中断期間受付手段224−1として機能させる。
第1の中断期間受付手段224−1は、第1出力装置230−1(例えば、第1の表示装置)に、データの入力を要求する画面を表示するよう指示する。図13Cは、第1出力装置230−1によって表示される、データの入力を要求する画面の一例を模式的に示す図である。
図13Cに記載の例では、第1の中断期間受付手段224−1は、第1中断期間設定手段41−1によって設定される第1中断期間IT1の入力を受け付ける。入力されたデータは、第1ユーザ端末200−1から制御装置30に伝達される。第1中断期間設定手段41−1は、伝達されたデータに基づいて、第1中断期間を設定する。例えば、第1の中断期間受付手段224−1が、「240」というデータを受け付けた場合、第1中断期間設定手段は、第1中断期間IT1を「240秒間」に設定する。
第1作業エリア20−1に配置される第1の中断期間受付手段224−1が、第1中断期間の入力を受け付けることにより、第1作業エリア20−1で作業を行う作業者W1の希望する中断期間が設定される。第1中断期間が設定されると、単に、中断指令を入力するだけで、第1中断期間の間、第1被搬送物Aの出庫が中断される。このため、作業中に複数回の中断期間がある場合には、特に、便利である。
図13Dは、第1出力装置230−1によって表示される、データの入力を要求する画面の別の一例を模式的に示す図である。なお、図13Dに記載の例は、各作業者が、ICカード等のカードを保有し、第1ユーザ端末200−1が、カードリーダを備えていることを前提とする。カードリーダは、第1入力装置210−1の一例である。各作業者が保有するカードには、出庫指令間隔を示すデータ、または、作業者の能力を示すデータに加え、中断期間を示すデータが記憶されている。
例えば、作業者が、出庫指令間隔が「7秒間隔」であることを示すデータと、中断期間が「240秒」であることを示すデータが記憶されたカードを保有している場合を想定する。第1ユーザ端末200−1が備えるカードリーダは、カード情報を読み取る。読み取られたカード情報は、第1ユーザ端末200−1から制御装置30に伝達される。第1出庫指令間隔設定手段40−1は、カード情報に基づいて、第1出庫指令間隔(7秒間隔)を設定する。また、第1中断期間設定手段41−1は、カード情報に基づいて、第1中断間隔(240秒間)を設定する。
図13Dに記載の例では、単に、カードをカードリーダに読み取らせるだけで、第1出庫指令間隔、および、第1中断期間が設定される。このため、作業者がデータの入力に戸惑うことがない。
(中断動作)
図13Eは、中断動作の一例を示すフローチャートである。図13Eに記載の例において、既に、第1中断期間設定手段41−1は、第1中断間隔を240秒間に設定しているものとする。
第1ステップS101において、第1の中断指令受付手段250−1は、中断指令の入力を受け付ける(例えば、第1の中断ボタンの押圧を受ける)。第1の中断指令受付手段250−1が、中断指令の入力を受け付けると、第1ユーザ端末200−1は、制御装置30に、中断指令の入力を受け付けたことを示す信号(第1中断信号)を送信する。
第2ステップS102において、制御装置30(出庫指令手段42)は、第1ユーザ端末200−1からの第1中断信号の受信に応答して、第1被搬送物Aを出庫する出庫指令の発出を中断する。
第3ステップS103において、制御装置30は、第1中断期間設定手段41−1に、時間のカウントを開始するよう指令する。第1中断期間設定手段41−1は、時間のカウントを開始する。
第4ステップS104において、制御装置30(残留被搬送物計数手段44)は、第1被搬送物Aの残留数を求める。残留被搬送物計数手段44は、求められた第1被搬送物の残留数P1を、比較手段48に伝達する。
第5ステップS105において、制御装置30(比較手段48)は、第1被搬送物の残留数P1と、第1閾値TH1とを比較する。制御装置30は、比較の結果、P1>TH1である場合には、NG信号(および、任意付加的に、第1の差分値D1(P1−TH1)を示す信号)を、第1ユーザ端末200−1に送信する。制御装置30は、比較の結果、P1≦TH1である場合には、OK信号を、第1ユーザ端末200−1に送信する。第1ユーザ端末200−1は、制御装置30から、NG信号(および、任意付加的に、第1の差分値D1を示す信号)、または、OK信号を受信する。
第1ユーザ端末200−1が、制御装置30から、NG信号(および、任意付加的に、第1の差分値D1を示す信号)を受信した場合、第6ステップS106に進む。第6ステップS106では、第1警告装置260−1は、警告を出力する。警告は、例えば、音声による警告、ブザーによる警告、または、警告表示による警告である(警告表示の例として、必要であれば、図12Dを参照。)。
第7ステップS107において、制御装置30は、第1中断期間設定手段41−1に、時間のカウント値を、ゼロにリセットするよう指令する。第1中断期間設定手段41−1は、時間のカウント値を、ゼロにリセットする。第7ステップS107の実行の後、第3ステップS103に戻る。
第1ユーザ端末200−1が、制御装置30から、OK信号を受信した場合、第8ステップS108に進む。第8ステップS108では、第1ユーザ端末200−1は、第1警告装置260−1が、警告を出力中であるか否かを判定する。警告を出力中である場合には、第9ステップS109に進み、警告出力中でない場合には、第10ステップS110に進む。
第9ステップS109では、第1警告装置260−1は、警告の出力を停止する。第9ステップ109の実行後、第10ステップに進む。
第10ステップS110では、第1中断期間設定手段41−1は、時間のカウント値が、設定された第1中断期間IT1を超えたか否か(換言すれば、第1中断期間IT1が満了したか否か)を判定する。時間のカウント値が、設定された第1中断期間IT1を超えていない場合、第10ステップS110に戻る。時間のカウント値が、設定された第1中断期間IT1を超えている場合、第11ステップS111に進む。
第11ステップS111において、制御装置30(出庫指令手段42)は、第1被搬送物Aを出庫する出庫指令の発出を再開する。
(第2ユーザ端末200−2等)
図13Fは、第2変形例における第2ユーザ端末200−2の一例を模式的に示す機能ブロック図である。図13Fに記載の例における第2ユーザ端末200−2は、第2の中断期間受付手段224−2を備える点で、図12Eに記載の例における第2ユーザ端末200−2と異なる。第2の中断期間受付手段224−2は、第1の中断期間受付手段224−1と同様の機能を有する。繰り返しの説明を避けるため、第2の中断期間受付手段224−2についての説明は、省略する。
図13Gは、第2変形例における第3ユーザ端末200−3の一例を模式的に示す機能ブロック図である。図13Gに記載の例における第3ユーザ端末200−3は、第3の中断期間受付手段224−3を備える点で、図12Fに記載の例における第3ユーザ端末200−3と異なる。第3の中断期間受付手段224−3は、第1の中断期間受付手段224−1と同様の機能を有する。繰り返しの説明を避けるため、第3の中断期間受付手段224−3についての説明は、省略する。
図13A乃至図13Eに記載の例では、第1被搬送物の出庫を一時的に中断する中断指令が受け付けられた時、第1被搬送物Aの残留数P1が、予め設定された第1閾値TH1よりも大きい場合に、警告を出力するように構成されている。このため、第1被搬送物の自動倉庫10からの出庫を一時的に中断する際に、第1分岐コンベア70−1が、第1被搬送物Aで満杯となることが抑制される。また、図13A乃至図13Eに記載の例では、第1被搬送物Aの出庫を中断する期間を予め設定することが可能である。このため、作業中に複数回の中断期間がある場合には、特に便利である。
(第3変形例)
第3変形例では、第1被搬送物Aの出庫指令間隔である第1出庫指令間隔の設定可能範囲が、作業中の作業エリアの数に応じて変化する点で、図1乃至図13Gに記載の例とは異なる。
作業者にとっては、第1被搬送物Aの出庫指令間隔である第1出庫指令間隔の設定可能範囲は、広範囲であることが好ましい。極めて速く作業を進めたい作業者もいれば、極めて慎重に作業を進めたい作業者もいるからである。しかし、第2作業エリア20−2(または、第3作業エリア20−3)で作業が行われている場合、第1出庫指令間隔の設定が、極めて短い間隔に設定されると、搬送装置上に第1被搬送物Aが滞留することに起因して、第2被搬送物B(または、第3被搬送物C)の搬送が遅延するおそれがある。
したがって、第3変形例では、第1被搬送物Aの出庫指令間隔である第1出庫指令間隔の設定可能範囲が、作業中である作業エリアの数(なお、作業中である作業エリアの数には、作業が予定されている作業エリアの数が包含されてもよい。)に応じて変化する。
図14は、作業中である作業エリア数と、第1出庫指令間隔の設定可能範囲との関係の一例を示すテーブル700である。作業中である作業エリア数と、第1出庫指令間隔の設定可能範囲との関係(例えば、テーブル700)は、記憶装置32または第1記憶装置240−1に予め記憶されていてもよい。
図14に記載の例では、作業中である作業エリアの数が1である場合(すなわち、作業中である作業エリアが、第1作業エリア20−1のみである場合)、第1出庫指令間隔の設定可能範囲は、3秒間隔以上10秒間隔以下である。また、作業中である作業エリアの数が2である場合、第1出庫指令間隔の設定可能範囲は、5秒間隔以上10秒間隔以下である。また、作業中である作業エリアの数が3である場合、第1出庫指令間隔の設定可能範囲は、7秒間隔以上10秒間隔以下である。
図14に記載の例では、作業中である作業エリアの数が増加するにつれて、第1出庫指令間隔の設定可能範囲の下限値が大きくなる。このため、搬送装置上に第1被搬送物Aが滞留することに起因して、第2被搬送物B(または、第3被搬送物C)の搬送が遅延することが抑制される。
(第4変形例)
第4変形例では、第1被搬送物Aの出庫指令間隔である第1出庫指令間隔が、作業中の作業エリアの数(なお、作業中である作業エリアの数には、作業が予定されている作業エリアの数が包含されてもよい。)に応じて自動的に変更される点で、第3変形例とは異なる。
第1作業エリア20−1の作業者W1によって入力された第1出庫指令間隔(換言すれば、第1のデータ入力受付手段222−1によって受け付けられた第1出庫指令間隔)が、3秒である場合を想定する。作業中の作業エリアの数が1である時、第1出庫指令間隔設定手段40−1は、第1出庫指令間隔を3秒間隔に設定する。
その後、作業エリアの数が2に増えると、第1出庫指令間隔設定手段40−1は、例えば、(a)第1のデータ入力受付手段222−1によって受け付けられた第1出庫指令間隔、および、(b)記憶装置32に記憶された作業中である作業エリア数と、第1出庫指令間隔の設定可能範囲との関係(例えば、図14のテーブル700を参照。)、に基づいて、第1出庫指令間隔を5秒間隔に設定する。その後、さらに、作業エリアの数が3に増えると、第1出庫指令間隔設定手段40−1は、例えば、(a)第1のデータ入力受付手段222−1によって受け付けられた第1出庫指令間隔、および、(b)記憶装置32に記憶された作業中である作業エリア数と、第1出庫指令間隔の設定可能範囲との関係、に基づいて、第1出庫指令間隔を7秒間隔に設定する。
その後、作業エリアの数が2に減少すると、第1出庫指令間隔設定手段40−1は、例えば、(a)第1のデータ入力受付手段222−1によって受け付けられた第1出庫指令間隔、および、(b)記憶装置32に記憶された作業中である作業エリア数と、第1出庫指令間隔の設定可能範囲との関係、に基づいて、第1出庫指令間隔を5秒間隔に設定する。
第4変形例では、第1出庫指令間隔設定手段40−1は、第1出庫指令間隔を、作業中である作業エリアの数に応じて自動的に変更する。より具体的には、第1出庫指令間隔設定手段40−1は、作業者によって入力された第1出庫指令間隔、および、作業中である作業エリア数と、第1出庫指令間隔の設定可能範囲との関係に基づいて、最新の第1出庫指令間隔を新たに設定する。
第4変形例では、第1出庫指令間隔設定手段によって設定される第1出庫指令間隔は、作業中である作業エリアの数に応じて自動的に変更されるため、搬送装置上に第1被搬送物Aが滞留することに起因して、第2被搬送物B(または、第3被搬送物C)の搬送が遅延することが抑制される。
なお、図1乃至図14に記載の例では、メインコンベア50は、一列に配置されたコンベアである。代替的に、図15に示されるように、メインコンベア50(図15の一点鎖線を参照。)は、分岐部分を有するコンベアであってもよい。代替的に、あるいは、付加的に、メインコンベア50は、ループ経路部分または並行経路部分を有するコンベアであってもよい。
本発明は上記各実施形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施形態は適宜変形又は変更され得ることは明らかである。また、各実施形態又は変形例で用いられる種々の技術は、技術的矛盾が生じない限り、他の実施形態又は変形例にも適用可能である。
1 :物流システム
3 :識別アイテム
4 :識別情報読み取り装置
5 :移載装置
10 :自動倉庫
11 :棚
12 :スタッカクレーン
12−1 :スタッカクレーン
20 :作業エリア
20−1 :第1作業エリア
20−2 :第2作業エリア
20−3 :第3作業エリア
30 :制御装置
31 :演算装置
32 :記憶装置
33 :通信インターフェース
40−1 :第1出庫指令間隔設定手段
40−2 :第2出庫指令間隔設定手段
40−3 :第3出庫指令間隔設定手段
41−1 :第1中断期間設定手段
41−2 :第2中断期間設定手段
41−3 :第3中断期間設定手段
42 :出庫指令手段
44 :残留被搬送物計数手段
48 :比較手段
50 :メインコンベア
60 :出庫コンベア
60−1 :第1出庫コンベア
60−2 :第2出庫コンベア
60−3 :第3出庫コンベア
61−1 :出庫ステーション
61−2 :合流装置
70 :分岐コンベア
70−1 :第1分岐コンベア
70−2 :第2分岐コンベア
70−3 :第3分岐コンベア
70−4 :第4分岐コンベア
80 :分岐装置
80−1 :第1分岐装置
80−2 :第2分岐装置
80−3 :第3分岐装置
80−4 :第4分岐装置
80A :分岐装置
90 :トラック
91−1 :第1断熱パネル
91−2 :第2断熱パネル
92−1 :第1領域
92−2 :第2領域
92−3 :第3領域
93 :ドックシェルター
109 :第9ステップ
110 :信号線
120 :制御線
200−1 :第1ユーザ端末
200−2 :第2ユーザ端末
200−3 :第3ユーザ端末
210−1 :第1入力装置
220−1 :第1演算装置
220−2 :第2演算装置
220−3 :第3演算装置
222−1 :第1のデータ入力受付手段
222−2 :第2のデータ入力受付手段
222−3 :第3のデータ入力受付手段
224−1 :第1の中断期間受付手段
224−2 :第2の中断期間受付手段
224−3 :第3の中断期間受付手段
230−1 :第1出力装置
230−2 :第2出力装置
230−3 :第3出力装置
240―1 :第1記憶装置
240―2 :第2記憶装置
240―3 :第3記憶装置
250−1 :第1の中断指令受付手段
250−2 :第2の中断指令受付手段
250−3 :第3の中断指令受付手段
260−1 :第1警告装置
260−2 :第2警告装置
260−3 :第3警告装置
300 :出庫指示データ
400 :出庫指令間隔データ
500 :テーブル
600 :テーブル
700 :テーブル
A :第1被搬送物
B :第2被搬送物
C :第3被搬送物
OT :その他の被搬送物
W1 :作業者
W2 :作業者
W3 :作業者

Claims (12)

  1. 第1被搬送物と第2被搬送物とを含む複数の被搬送物を貯蔵する自動倉庫と、
    第1作業エリアと第2作業エリアとを含む複数の作業エリアと、
    前記自動倉庫から出庫される前記複数の被搬送物を前記複数の作業エリアに向けて搬送する搬送装置と、
    前記自動倉庫に対して、前記第1被搬送物の出庫指令である第1出庫指令、および、前記第2被搬送物の出庫指令である第2出庫指令を送る制御装置と、
    前記第1出庫指令を送る間隔である第1出庫指令間隔を設定する第1出庫指令間隔設定手段と、
    前記第2出庫指令を送る間隔である第2出庫指令間隔を設定する第2出庫指令間隔設定手段と、
    を具備し
    前記搬送装置は、
    前記自動倉庫から出庫される前記第1被搬送物および前記第2被搬送物を搬送するメインコンベアと、
    前記メインコンベアに接続され、前記第1作業エリアに向けて前記第1被搬送物を搬送する第1分岐コンベアと、
    前記メインコンベアに接続され、前記第2作業エリアに向けて前記第2被搬送物を搬送する第2分岐コンベアと、
    前記メインコンベアによって搬送される前記第1被搬送物を前記第1分岐コンベアに移載し、前記メインコンベアによって搬送される前記第2被搬送物を前記第2分岐コンベアに移載する少なくとも1つの分岐装置と
    を含み、
    前記制御装置は、前記第1出庫指令間隔に基づいて、前記第1出庫指令を前記自動倉庫に送り、前記第2出庫指令間隔に基づいて、前記第2出庫指令を前記自動倉庫に送る
    物流システム。
  2. 前記第1作業エリアは、第1トラックバースであり、
    前記第2作業エリアは、第2トラックバースである
    請求項1に記載の物流システム。
  3. 前記第1出庫指令間隔設定手段によって設定される前記第1出庫指令間隔の入力、または、前記第1出庫指令間隔設定手段によって設定される前記第1出庫指令間隔を決定するためのデータの入力を受け付ける第1のデータ入力受付手段と、
    前記第2出庫指令間隔設定手段によって設定される前記第2出庫指令間隔の入力、または、前記第2出庫指令間隔設定手段によって設定される前記第2出庫指令間隔を決定するためのデータの入力を受け付ける第2のデータ入力受付手段と
    を更に具備し、
    前記第1の入力受付手段は、前記第1作業エリアに配置され、
    前記第2の入力受付手段は、前記第2作業エリアに配置される
    請求項1または2に記載の物流システム。
  4. 前記第1の入力受付手段は、前記第1作業エリアで作業する作業者の数を示すデータ、または、前記第1作業エリアで作業する作業者の能力を示すデータの入力を受け付ける
    請求項3に記載の物流システム。
  5. 前記自動倉庫に貯蔵された前記第1被搬送物の出庫を一時的に中断する期間である第1中断期間を設定する第1中断期間設定手段と、
    前記第1作業エリアに配置され、前記第1中断期間の開始指令を受け付ける第1の中断指令受付手段と
    を更に具備し、
    前記制御装置は、前記第1中断期間の開始指令の受信に基づいて、前記第1中断期間の間、前記第1出庫指令を前記自動倉庫に送ることを中断する
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の物流システム。
  6. 第1警告装置を更に具備し、
    前記第1警告装置は、前記搬送装置上の前記第1被搬送物の数に出庫中の前記第1被搬送物の数を加えることにより取得される前記第1被搬送物の残留数が、予め設定された第1閾値よりも大きい場合に、警告を出力する
    請求項5に記載の物流システム。
  7. 第1警告装置を更に具備し、
    前記第1警告装置は、前記第1の中断指令受付手段によって前記第1中断期間の開始指令が受け付けられた後、前記搬送装置上の前記第1被搬送物の数に出庫中の前記第1被搬送物の数を加えることにより取得される前記第1被搬送物の残留数が、予め設定された第1閾値よりも大きい場合に、警告を出力する
    請求項5に記載の物流システム。
  8. 前記第1警告装置は、前記残留数が、前記第1閾値以下になると、前記警告の出力を停止する
    請求項6又は7に記載の物流システム。
  9. 前記第1作業エリアに配置され、前記第1被搬送物の出庫を一時的に中断する中断指令を受け付ける第1の中断指令受付手段と、
    前記第1作業エリアに配置される第1警告装置を更に具備し、
    前記第1警告装置は、前記中断指令が受け付けられた後、前記搬送装置上の前記第1被搬送物の数に出庫中の前記第1被搬送物の数を加えることにより取得される前記第1被搬送物の残留数が、予め設定された第1閾値よりも大きい場合に、警告を出力する
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の物流システム。
  10. 前記第1出庫指令間隔の設定可能範囲は、作業中である作業エリアの数に応じて変化する
    請求項1乃至9のいずれか一項に記載の物流システム。
  11. 前記第1出庫指令間隔設定手段によって設定される前記第1出庫指令間隔は、作業中である作業エリアの数に応じて自動的に変更される
    請求項1乃至9のいずれか一項に記載の物流システム。
  12. 第3出庫指令を送る間隔である第3出庫指令間隔を設定する第3出庫指令間隔設定手段を、更に具備し、
    前記自動倉庫は、更に、第3被搬送物を貯蔵し、
    前記複数の作業エリアは、更に、第3作業エリアを含み、
    前記搬送装置は、更に、前記メインコンベアに接続され、前記第3作業エリアに向けて前記第3被搬送物を搬送する第3分岐コンベアを含み、
    前記制御装置は、前記第3出庫指令間隔に基づいて、前記第3被搬送物の出庫指令である前記第3出庫指令を前記自動倉庫に送る
    請求項1乃至11のいずれか一項に記載の物流システム。


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