JP5255501B2 - 物流ガイダンス装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の搬送対象物を複数の収納部にそれぞれ搬送する搬送手段が複数設けられた物流システムにおける物流ガイダンス装置に関する。
従来、搬送効率の向上等を目的として、前記搬送手段の稼動効率を向上させるための装置が開発されている。特許文献1には、主経路と主経路から分岐する副経路に沿って搬送対象物を所定の収納部に搬送する物流システムにおいて、前記主経路と副経路との分岐点に設けられて各搬送対象物の搬送方向を切り換える切り換え手段を制御する装置が開示されている。
この装置では、前記主経路と副経路の分岐点より上流側の位置に搬送対象物の搬送先を判別する判別手段が設けられており、この判別手段によって搬送対象物の搬送先が判別されると、各収納部の在庫を管理する在庫管理手段が搬送先の収納部に空きがあるかどうかを確認するのを待たずに、前記分岐手段を駆動して搬送対象物を分岐させるよう制御しており、これにより、前記分岐点で搬送対象物の停滞時間の短縮化を図っている。
特開平11−292220号公報
前記従来の装置では、搬送対象物毎に収納部が割り当てられており、正常な作動状態では各搬送対象物の搬送先となる収納部には空きがあるとして構成されている。しかしながら、物流システムには、所定の収納部に、本来収納されるべき搬送対象物に加えて最終的に他の搬送先に搬送される搬送対象物が一時的に仮搬送されるものがあり、この仮搬送される搬送対象物の搬送状況によっては収納部に空きがなくなるおそれがある。そして、このような物流システムでは、収納部の空きが確保されないために物流が停止する場合がある。
本発明は、かかる事情に鑑み、本来の搬送先とは異なる収納部に仮搬送される搬送対象物を含む物流システムにおいて物流の停止を回避することのできる物流ガイダンス装置の提供を目的とする。
前記課題を解決するための請求項1に係る発明は、第1搬送対象物を収納する第1収納部と第2搬送対象物をその種類毎に収納する複数の第2収納部と、搬送元と前記第1収納部とを連結する主経路とこの主経路から前記各第2収納部に延びる複数の副経路とに沿って各搬送対象物を搬送する第1搬送手段と、前記副経路と前記第2収納部との間で各搬送対象物を搬送する第2搬送手段と、前記主経路と前記副経路との分岐点に設けられて各搬送対象物の搬送方向を切り換える分岐手段とを備える物流システムにおいて、前記各搬送手段および分岐手段の操作手順を案内する物流ガイダンス装置であって、前記第1搬送対象物は、前記主経路に沿って前記第1収納部に直送される直送対象物と、前記主経路と副経路とに沿って前記第2収納部のうちの特定の収納部に一旦仮搬送された後、前記第1収納部へ搬送される仮上げ対象物とからなり、各搬送対象物についてその種類と前記搬送元からの搬出時期とが示された搬送スケジュールを読み込む搬送スケジュール読み込み手段と、前記第2搬送手段が前記搬送対象物を搬送するのに必要な作業時間を読み込む作業時間読み込み手段と、前記直送対象物と前記仮上げ対象物との比率である仮上げ率を読み込む仮上げ率読み込み手段と、前記第2収納部のうちの特定の収納部に仮搬送された仮上げ対象物を前記第2搬送手段によって前記特定の収納部から前記副経路に戻した後、前記第1搬送手段のこの副経路沿いの搬送方向を変更することで、前記仮上げ対象物を前記主経路に戻すとともにこの主経路に沿って前記第1収納部へ戻す戻し処理を開始する戻し開始時期およびこの戻し処理を終了する戻し終了時期とを読み込む戻し処理時期読み込み手段と、前記搬送スケジュールを、前記直送対象物と前記仮上げ対象物との比率が前記仮上げ率読み込み手段で読み込まれた仮上げ率を満足するように変更して、仮上げ用搬送スケジュールを作成する仮上げ用搬送スケジュール作成手段と、前記仮上げ用搬送スケジュールと前記戻し開始時期と戻し終了時期と前記第2搬送手段の作業時間とに基づいて、前記第2搬送対象物がその種類に応じた第2収納部に搬送され、前記直送対象物が前記第1収納部へ直送されるとともに、前記仮上げ対象物が、前記特定の収納部へ仮搬送された後に前記戻し処理により前記第1収納部へ搬送されるように、前記分岐手段、前記第1搬送手段および前記第2搬送手段の操作手順を決定しつつ、前記各搬送対象物の搬送状況をシミュレーションし、前記第1収納部および第2収納部にそれぞれ収納される搬送対象物の収納数を予測するシミュレーション手段と、前記予測された各収納数が各収納部に対してそれぞれ予め設定された基準収納数以下に維持されるかどうかを判断する判断手段と、前記予測された各収納数がそれぞれ前記基準収納数以下に維持されると判断された場合に、前記分岐手段、前記第1搬送手段および前記第2搬送手段の操作手順を案内する案内手段とを有することを特徴とするものである。
この装置によれば、第1搬送対象物のうちの仮上げ率分の仮上げ対象物を本来の搬送先とは異なる特定の収納部に仮搬送しつつ、物流の停止を回避することが可能となる。
すなわち、この装置では、前記直送対象物と前記仮上げ対象物とが特定された仮上げ用搬送スケジュールに基づいて各搬送対象物の搬送状況がシミュレーションされており、仮上げ対象物の仮搬送に伴う収納部の収納数の変化が正しく予測されている。そして、この予測された収納数が基準数以下に維持されると前記判断手段で判断された場合に、前記案内手段によってこの収納数が予測された際の前記分岐手段、前記第1搬送手段および前記第2搬送手段の操作手順が案内されるので、この操作手順に沿って各手段を操作することで、前記収納数を基準数以下に維持することができる。このことは、搬送対象物の搬送途中において収納部に空きがなくなり物流が停止するのを回避させる。
また、この装置では、読み込まれた仮上げ率に基づいて前記仮上げ用搬送スケジュール作成手段によって前記直送対象物と前記仮上げ対象物とが特定されており、作業者等は第1搬送対象物のうちいずれの対象物が直送対象物あるいは仮上げ対象物であるかを特定する必要がなく、利便性が確保される。
また、本発明において、前記シミュレーション手段は、シミュレーションした各搬送対象物の搬送状況に基づき、搬送対象物が、予め設定された基準渋滞時間よりも長い時間、前記主経路あるいは副経路上の同じ位置に停滞する回数を予測する手段を含み、前記判断手段は、前記予測された渋滞回数が予め設定された基準渋滞回数よりも多いかどうかを判断する手段を含み、前記案内手段は、前記シミュレーション手段で予測された前記収納部に収納される搬送対象物の収納数が前記基準収納数以下であり、かつ、前記予測された渋滞回数が前記基準渋滞回数よりも小さい場合に、前記分岐手段、前記第1搬送手段および前記第2搬送手段の操作手順を案内するのが好ましい。
このようにすれば、搬送対象物の搬送の停止の回避のみならず、搬送対象物が経路上で渋滞してしまうのを回避することができ、搬送効率をより向上させることが可能となる。
また、前記シミュレーション手段は、シミュレーションした各搬送対象物の搬送状況に基づき、前記仮上げ対象物が、前記搬送元から前記第1収納部へ搬送されるのに要する搬送時間を予測する手段を含み、前記判断手段は、前記予測された搬送時間が予め設定された基準滞留時間よりも短いかどうかを判断する手段を含み、前記案内手段は、前記シミュレーション手段で予測された前記収納部に収納される搬送対象物の収納数が前記基準収納数以下であり、前記予測された渋滞回数が前記基準渋滞回数よりも小さく、かつ、前記予測された搬送時間が前記基準滞留時間よりも小さい場合に、前記分岐手段、前記第1搬送手段および前記第2搬送手段の操作手順を案内するのが好ましい。
このようにすれば、仮搬送されることで前記搬送元から前記第1収納部までの搬送時間が前記直送対象物に比べて長くなる仮上げ対象物の搬送時間を基準時間以下にすることができ、仮上げ対象物の搬送効率が向上する。特に、この第1搬送対象物がその搬送時間に応じて性状が変化するものの場合には、前記第1収納部に搬送された際の第1搬送対象物の性状をより確実に所定の状態に保つことが可能となり効果的である。
また、前記物流システムは、搬送対象物を前記第2収納部間で搬送するための第3搬送手段を有し、前記シミュレーション手段は、前記戻し処理が実施されている間は前記第2搬送対象物が全て前記第2収納部のうち前記特定の収納部よりも上流に設けられた収納部へ搬送されるように、前記分岐手段および前記第2搬送手段の操作手順を決定するとともに、前記第2搬送対象物のうちその種類に対応しない収納部に搬送された搬送対象物がその種類に対応した収納部へ搬送されるように、前記第3搬送手段の操作手順を決定し、前記案内手段は、前記分岐手段、前記第1搬送手段、前記第2搬送手段に加えて前記第3搬送手段の操作手順を案内するのが好ましい。
このようにすれば、第2搬送対象物をその種類に応じて適切に収納しつつ、戻し処理中に、特定の収納部から主経路に戻された仮上げ対象物と上流から主経路を搬送されてきた第2搬送対象物とが衝突するのを回避し、戻し処理を効率よく実施することができる。
さらに、戻し処理期間を入力する戻し処理期間入力部と、前記搬送スケジュールから、前記第1搬送対象物が前記搬送元から搬出されない期間が前記戻し処理期間以上となる期間を検索し、その期間の開始時期および終了時期に基づいてそれぞれ前記戻し開始時期および戻し終了時期を決定して前記入力部に出力する戻し時期決定手段とを設け、前記戻し時期決定手段で決定された戻し開始時期および戻し終了時期に基づいて前記分岐手段、前記第1搬送手段および前記第2搬送手段の操作手順を決定すれば、戻し処理中に、特定の収納部から主経路に戻された仮上げ対象物と上流から主経路を搬送されてきた第1対象物とが衝突するのを回避することができ、戻し処理をより効率よく実施することができる。さらに、戻し処理期間を設定するだけで戻し開始時期と戻し終了時期が決定されるので、利便性が向上する。
また、本発明において、前記第1収納部から外部への第一搬送対象物の搬出速度に応じて設定された前記仮上げ率と戻し処理期間とを記憶しておく記憶手段と、前記第1収納部における搬出速度を読み込む搬出速度読み込み手段と、前記読み込まれた搬出速度に応じて前記記憶手段から仮上げ率と戻し処理期間とを導出し、導出された仮上げ率を前記仮上げ率読み込み手段に出力するとともに導出された戻し処理期間を前記戻し処理期間読み込み手段に出力する導出手段とを備えるのが好ましい。
このようにすれば、前記第1収納部から外部への第一搬送対象物の搬出速度に応じてより適切な搬送流れおよびこれを実現する各手段の操作手順を導出できる。
以上説明したように、本物流ガイダンス装置によれば、第1搬送対象物の一部を本来の搬送先とは異なる収納部に仮搬送しつつ、物流の停止を回避することが可能となる。
本発明の実施形態に係る物流システムの概略図である。 ホットコイルヤードでのコイルの貯蔵状態を示す図である。 戻し処理の手順を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る物流ガイダンス装置の概略ブロック図である。 搬送スケジュールの例を示す図である。 仮上げ対象コイルが特定された状態の搬送スケジュールの例を示す図である。 ベルトコンベア等の操作手順が決定される要領を説明するためのフローチャートである。 他の実施形態に係る物流ガイダンス装置の概略ブロック図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。本発明に係る物流ガイダンス装置10は、搬送対象物の搬送状況をシミュレーションし、そのシミュレーション結果に応じて各種搬送装置のより適切な操作手順を案内する装置である。ここでは、図1に示す物流システム100において、熱延工場で製造された3種類のコイル(ホットコイル200、第1コイル201、第2コイル202)を、ベルトコンベア(第1搬送手段)130、第1クレーン(第2搬送手段)151、第2クレーン(第2搬送手段)152およびヤード替台車(第3搬送手段)160を用いて、第1コイル置場(第2収納部)111と、第2コイル置場(第2収納部)112と、ホットコイルヤード(第1収納部)110とに搬送する場合について説明する。
まず、物流システム100の概要を説明する。
前記ベルトコンベア130は、各コイル200,201,202を、主経路120あるいはこの主経路120から分岐する第1副経路(副経路)121、第2副経路(副経路)122に沿って搬送する。
前記主経路120は、各コイル200,201,202の搬送元101から前記ホットコイルヤード110へ延びる経路である。前記第1副経路121は、主経路120上の第1分岐点P1から前記第1コイル置場111側に延びる経路である。前記第2副経路122は、前記第1分岐点P1よりも下流側の第2分岐点P2から前記第2コイル置場112に延びる経路である。前記第1分岐点P1、第2分岐点P2には、各コイルの搬送方向を主経路120に沿う側と各副経路121,122に分岐する側とに切り換える第1分岐装置141と、第2分岐装置142とが設けられている。
前記第1クレーン151は、第1副経路121の終端部と前記第1コイル置場111との間でコイルを搬送する。前記第2クレーン152は、第2副経路122と第2コイル置場112との間でコイルを搬送する。前記ヤード替台車160は、前記第1コイル置場111と第2コイル置場112との間でコイルを搬送する。
前記第1コイル201は、図1の矢印Y1に示すように、前記ベルトコンベア130により、前記主経路120に沿って搬送され、その搬送途中の前記第1分岐点P1にて前記第1分岐装置141により前記第1副経路121側に分岐されてこの第1副経路121に沿って搬送される。そして、この第1コイル201は、この第1副経路121の終端部で前記第1クレーン151によって前記第1コイル置場111に搬送される。第1コイル置場111に搬送された第1コイル201は、定期的に外部に出荷される。
前記第2コイル202は、図1の矢印Y2に示すように、前記ベルトコンベア130により、前記主経路120に沿って搬送され、その搬送途中の前記第2分岐点P2にて前記第2分岐装置142により前記第2副経路122側に分岐されてこの第2副経路122に沿って搬送される。そして、この第2コイル202は、この第2副経路122の終端部で前記第2クレーン152によって前記第2コイル置場112に搬送される。第2コイル置場112に搬送された第2コイル202は、定期的に外部に出荷される。
前記ホットコイル200は、図1の矢印Y3に示すように、前記主経路120に沿って前記ホットコイルヤード110に搬送される。ホットコイルヤード110に搬送されたホットコイル200は、図2に示すように、搬送された順に段積みされていき、図示しないクレーンによって順次、次工程である酸洗ラインへ搬出される。
ここで、熱延工場での製造状況や酸洗ラインでの処理状況によっては、ホットコイルヤード110が一杯になってしまい熱延工場からの搬出を停止せねばならないという事態が生じる。また、ホットコイルヤード110内のホットコイル200の数が多くなると、図2に示すように、先に熱処理されたホットコイル200_1の上に後に熱処理されたホットコイル200_2が積まれてしまい、ホットコイル200_2を別の場所に配替する作業が必要になってしまう。そして、この配替作業時間が長くなるとホットコイル200の酸洗ラインへの投入遅れが発生し、出荷納期遅れや酸洗ラインを一次停止せねばならないという事態が生じる。
そこで、本物流システム100では、ホットコイル200の一部をホットコイルヤード110に直送せずに一旦第2コイル置場112に仮上げ(仮搬送)し、所定のタイミングでこの第2コイル置き場112に仮上げされたホットコイル200をホットコイルヤード110に再搬送することで、ホットコイルヤード110に搬送されるホットコイル200の数を調整してライン停止の回避ひいては生産性の向上を図っている。
具体的には、ホットコイル200の一部の仮上げ対象コイル200bを前記主経路120の搬送途中で前記第2副経路122に分岐させ前記第2副経路122に沿って搬送した後、前記第2クレーン152により前記第2コイル置場112に仮上げする。そして、図3の矢印Y4に示すように、前記第2クレーン152により第2コイル置場112から第2副経路122に仮上げ対象コイル200bを戻すとともに、前記ベルトコンベア130の第2副経路122の搬送方向を主経路120側へ向かう方向に変更することで仮上げした仮上げ対象コイル200bを主経路120に戻し、主経路120に沿ってホットコイルヤード110に再搬送する。
しかしながら、前記仮上げするホットコイル200の割合や、仮上げした仮上げ対象コイル200bを主経路120に戻す戻し処理を実施するタイミングによっては、第2コイル置場112内のコイル数が許容量を超える場合があり、ベルトコンベア130等を停止せねばならないという事態が生じる。また、ホットコイル200が搬送元101からホットコイルヤード110に搬送されるまでの滞留時間が長くなり、ホットコイル200を好ましい状態で酸洗ラインに投入できなくなるという事態が生じるおそれがある。
また、仮上げした仮上げ対象コイル200bを第2コイル置場112から主経路120に戻す戻し処理が行われている間は、主経路120に戻された仮上げ対象コイル200bと搬送元101から新たに搬出されたコイルとが衝突しないように、搬送元101から搬出されたコイルを全て第1コイル置場111に搬送するようにしている。すなわち、前記第1分岐装置141を第1副経路121側に操作し、第1分岐点P1にてコイルを全て第1コイル置場111に搬送することで、前記衝突を回避するとともに、新たに搬送元101から搬出された第2コイル202が仮上げ対象コイル200bとともにホットコイルヤード110に誤って搬送されてしまうのを回避している。そして、第1コイル置場111に搬送された第1コイル以外のコイルを、図3の矢印Y6に示すように、前記ヤード替台車160により前記第2コイル置場112に搬送している。しかしながら、前記仮上げするホットコイル200の割合や、前記戻し処理を実施するタイミングによっては、第1コイル置場111内のコイル数が許容量を超える場合や、第1クレーン151によるコイルの搬送が間に合わずベルトコンベア130上で渋滞が発生する場合があり、ベルトコンベア130等を停止せねばならないという事態が生じる。
そこで、本物流システム100では、物流ガイダンス装置10を設け、ホットコイル200のうち前記ホットコイルヤード110に直送される直送対象コイル(直送対象物)200aと仮上げされる仮上げ対象コイル(仮上げ対象物)200bとの比率である仮上げ比率等を入力パラメータとして各コイルの搬送状況をシミュレーションし、仮上げ対象コイル200bの仮上げを実現しつつベルトコンベア130の停止等を回避できるような搬送条件を抽出、ガイダンスする。
前記物流ガイダンス装置10の詳細について説明する。この物流ガイダンス装置10の概略ブロック図を図4に示す。
前記物流ガイダンス装置10は、入力部20と演算部30と案内部40とを有するコンピュータからなる。前記入力部20は、例えばマウスやキーボードで構成されており、作業者等はこの入力部20を用いて前記仮上げ比率等を前記演算部30に入力する。また、前記演算部30は、CPUとROMとRAMとから構成されており、前記案内部40は、モニタ等で構成されている。
前記演算部30は、作業時間読み込み部(作業時間読み込み手段)31、搬送スケジュール読み込み部(搬送スケジュール読み込み手段)32、仮上げ率読み込み部(仮上げ率読み込み手段)33、戻し処理期間読み込み部(戻し処理時期読み込み手段)34、仮上げ用搬送スケジュール作成部(仮上げ用搬送スケジュール作成手段)35、戻し時期決定部(戻し時期決定手段)36、シミュレーション部(シミュレーション手段)37、判断部(判断手段)38とを有している。
前記作業時間読み込み部31は、前記第1クレーン151および前記第2クレーン152がそれぞれコイルを搬送するのに必要な作業時間を読み込む部分である。この作業時間読み込み部31では、前記入力部20に入力された各作業時間を読み込み、前記シミュレーション部37に出力する。
前記搬送スケジュール読み込み部32は、各コイルの搬送スケジュールを読み込む部分である。この搬送スケジュール読み込み部32では、前記入力部20に入力された搬送スケジュールを読み込み、前記仮上げ用搬送スケジュール作成部35等に出力する。搬送スケジュールは、図5に示すように、前記搬送元101から搬出される各コイルの種類とその搬出時期とが示されたものであり、前記熱延工場の製造スケジュールに基づいて予め作成されている。
前記仮上げ率読み込み部33は、前記仮上げ比率を読み込む部分である。この仮上げ率読み込み部33では、前記入力部20に入力された仮上げ率を読み込み、前記仮上げ用搬送スケジュール作成部35に出力する。
前記仮上げ用搬送スケジュール作成部35は、読み込まれた前記搬送スケジュールと前記仮上げ率とに基づいて、前記熱延工場で製造されたホットコイル200のうちどのホットコイル200を直送対象コイル200aとしてホットコイルヤード110に直送させ、どのホットコイル200を仮上げ対象コイル200bとして仮上げするかを決定し、図6に示すような、直送対象コイル200aと仮上げ対象コイル200bとが特定された仮上げ用搬送スケジュールを作成する部分である。この仮上げ用搬送スケジュール作成部35では、記直送対象コイル200aと前記仮上げ用対象コイル200bとの比率が前記入力された仮上げ率となるように直送対象コイル200aと仮上げ対象コイル200bとがランダムに特定される。
前記戻し処理期間読み込み部34は、前記入力部20に入力された戻し処理を実施する期間である戻し処理期間T_intを読み込む部分であり、読み込まれた戻し処理期間T_intは前記戻し時期決定部36に出力される。
前記戻し時期決定部36は、読み込まれた前記搬送スケジュールと前記戻し処理期間T_intとに基づいて、戻し処理を開始する戻し処理開始時刻T1と、戻し処理を終了する戻し終了時刻T2とを決定する部分である。
この戻し時期決定部36では、まず、搬送元101において先のホットコイル200が搬出されてから次のホットコイル200が搬出されるまでの期間が前記戻し処理期間T_int以上となるようなホットコイル200が前記搬送スケジュールから特定され、先のホットコイル200の搬送元101からの搬出時刻Tsと、次のホットコイル200の搬出時刻Teとが抽出される。例えば、戻し処理期間T_intとして2000sが入力された場合には、図5に示す搬送スケジュールにおいて、先のホットコイル200として1002番のホットコイル200が特定されて搬出時刻Tsの一つとして54463sという値が抽出され、次のホットコイル200として1007番のホットコイル200が特定されて搬出時刻Teの一つとして56979sという値が抽出される。そして、先のホットコイル200の搬出時刻Tsから後述する第1待機時間△T1後の時刻T1が、戻し処理の開始時刻T1として導出される。また、次のホットコイル200の搬出時刻Teが戻し処理の終了時刻T2として導出される。
前記第1待機時間△T1は、第2コイル202を搬送元101から第2コイル置場112まで搬送するのにかかる時間であり、戻し処理を開始する時刻T1が先のホットコイル200が搬出される時刻Tsからこの第1待機時間△T1後の時刻に設定されていることで、本実施形態では、第2コイル202が誤ってホットコイルヤード110に搬送されるのが回避されるようになっている。すなわち、時刻Tsの前に搬出された第2コイル202が第2コイル置場112に搬送される前に戻し処理が開始すると、この第2コイル202が仮上げ対象コイル200bと一緒に戻し処理されるおそれがあるが、前記のようにホットコイル200が搬出された時刻Tsから第1待機時間△T1だけ戻し処理を遅らせれば、第2コイル202が第2コイル置場112に到着した後の時刻T1に戻し処理が開始されるため第2コイル202の誤搬送が回避される。
また、前記戻し時期決定部36では、先のホットコイル200が搬出される時刻Tsから第2待機時間△T2後の時間が分岐時刻T3として導出される。この分岐時刻T3は、前記第1分岐装置141によりコイルの搬送方向を前記主経路120から前記第1副経路121に分岐する側に切り換える時刻であり、この分岐時刻T3から前記戻し処理終了時刻T2までの間は、搬送元101から搬出されたコイルはその種類に関わらず、第1コイル置場111に搬送される。前記第2待機時間△T2は、ホットコイルが搬送元101から第1分岐点P1まで搬送されるのにかかる時間であり、先のホットコイル200が搬送元101から搬出され、前記第1分岐点P1を通過した後に、前記第1分岐点P1の切り換えが行なわれる。
前記シミュレーション部37は、前記第1クレーン151および第2クレーン152の各作業時間と、前記仮上げ用搬送スケジュールと、前記戻し処理の開始時刻T1と、戻し処理終了時刻T2と、分岐開始時刻T3とに基づいて、前記第1クレーン151、第2クレーン152、ヤード替台車160、第1分岐装置141、第2分岐装置142およびベルトコンベア130の操作手順を決定しつつ、各コイルの搬送状況をシミュレーションする部分である。
前記ベルトコンベア130の操作手順としては、前記戻し処理開始時刻T1から前記戻し処理終了時刻T2までの間、第2副経路122沿いの搬送方向が第2コイル置場112から主経路120側になるように決定される。そして、前記以外の期間は全ての経路の搬送方向が搬送元101から各収納部側になるように決定される。
前記第1分岐装置141の操作手順としては、前記分岐開始時刻T3から前記戻し処理終了時刻T2までの期間は、第1分岐点P1に搬送されたコイルが全て第1副経路121側に分岐するように決定される。そして、前記以外の期間は、前記第1分岐点P1に搬送されたコイルが前記第1コイル201の場合にのみ、コイル201が前記第1副経路121側に分岐するように決定される。
前記第2分岐装置142の操作手順としては、前記分岐開始時刻T0から前記戻し処理終了時刻T2までの期間は、前記第2分岐点P2に搬送されたコイルすなわち戻し処理中の仮上げ対象コイル200bが主経路122側に沿って搬送されるように決定される。そして、それ以外の期間は、前記第2分岐点P2に搬送されたコイルが前記第2コイル202あるいは前記仮上げ対象コイル200bの場合にこのコイルが前記第2副経路122側に分岐するように決定される。
前記第1クレーン151の操作手順としては、前記第1副経路121の終端部に搬送されたコイルが前記第1コイル置場111に搬送されるように決定される。
前記第2クレーン152の操作手順としては、前記戻し処理開始時刻T1から前記戻し処理終了時刻T2までの期間は、前記仮上げ対象コイル200bが第2コイル置場112から前記第2副経路122に搬送されるように決定される。そして、それ以外の期間は、前記第2副経路122の終端部に搬送されたコイルが前記第2コイル置場112に搬送されるように決定される。
前記ヤード替台車160の操作手順としては、前記第1コイル置場111に前記第2コイル202が搬送された場合にこの第2コイル202が前記第2コイル置場112に搬送されるように決定される。
前記シミュレーション部37では、以上のような各操作手順に基づき各コイルの位置が時々刻々どのように変化するかが算出される。そして、各時刻におけるコイルの位置に基づき、各時刻で第1コイル置場111、第2コイル置場112、ホットコイルヤード110に収容されているコイルの数が算出される。また、ベルトコンベア130上において同じ位置に連続して同じコイルが停滞している時間が予め設定された渋滞基準時間以上となる回数が渋滞回数Jとして算出される。前記渋滞基準時間以上の期間連続してベルトコンベア130上において位置が変化しないコイルがある場合に1回渋滞が発生したとする。また、前記各仮上げ対象コイル200bが搬送元101から仮上げされた後、戻し処理されて前記ホットコイルヤード110に搬送されるまでの時間がそれぞれ滞留時間Twとして算出される。
前記判断部38は、前記シミュレーション部37で算出されたコイルの収容数等が予め設定された条件を満足するかどうかを判断する部分である。
この判断部38では、前記第1コイル置場111、第2コイル置場112、ホットコイルヤード110の各コイルの収容数が予め設定された各基準収容数以下に維持されるかどうかが判断される。具体的には、前記第1コイル置場111、第2コイル置場112、ホットコイルヤード110の各コイルの収容数の最大値M1,M2,M3が算出され、これら最大値が各基準収容数M1_b,M1_b,M2_b以下かどうかが判断される。また、この判断部38では、前記渋滞回数Jが予め設定された渋滞基準回数J_b以下であるかどうかが判断される。さらに、この判断部38では、前記滞留時間Twが予め設定された基準滞留時間Tw_b以下であるかどうかが判断される。
前記案内部40は、前記判断部38の判断結果等を出力し、作業者に案内する部分である。この案内部40では、前記判断結果を画面上に出力するとともに、前記判断部38にて、前記コイルの収容数の最大値M1,M2,M3が各基準収容数M1_b,M1_b,M2_b以下、かつ、前記渋滞回数Jが前記渋滞基準回数J_b以下、かつ前記各滞留時間Twが前記基準滞留時間Tw_b以下の場合に、前記ベルトコンベア130等の操作手順を出力し作業者に提示する。
前記操作手順が決定される要領について、図7のフローチャートを用いて説明する。
まず、前記入力部20に第1クレーン151および第2クレーン152の作業時間と搬送スケジュールと仮上げ率と戻し処理期間とが入力され、これらが各読み込み部31〜34で読み込まれる(ステップS2)。読み込まれた仮上げ率と搬送スケジュールとに基づいて、前記仮上げ用搬送スケジュール作成部35にて、前記直送対象コイル200aと仮上げ対象コイル200bとが特定された仮上げ用搬送スケジュールが作成される(ステップS4)。次に、読み込まれた戻し処理期間T_intと搬送スケジュールとに基づいて、前記戻し時期決定部36にて前記戻し処理開始時刻T1と戻し処理終了時刻T2とが決定される(ステップS6)。
前記読み込まれた作業時間と前記仮上げ用搬送スケジュールと前記戻し処理開始時刻T1と戻し処理終了時刻T2とに基づいて、前記シミュレーション部37にてコイルの搬送状況がシミュレーションされる(ステップS8)。このとき、第1各コイル置場111,112内の各コイルの収容数の最大値M1、M2、ホットコイルヤード110内の収容数の最大値M3が算出される。また、コイルの渋滞回数Jと、仮上げ対象コイル200bの滞留時間Twとが算出される(ステップS10)。
次に、前記判断部38にて、前記コイルの最大数M1,M2,M3がそれぞれ予め設定された基準収容数M1_b,M1_b,M2_b以下であるかどうかが判定される(ステップS12)。この判定がNOの場合、すなわち、いずれかのコイル置場に基準収容数以上のコイルが搬送されていると判断されると、前記入力した条件が不適切として、その旨を表示して処理を終了する(ステップS18)。
一方、前記ステップS12での判定がYESの場合は、次に前記渋滞回数Jが予め設定された渋滞基準回数J_b以下であるかどうかが判定される(ステップS14)。この判定がNOの場合、すなわち、渋滞回数が多くベルトコンベアを停止せねばならない回数が多すぎると判断されると、前記と同様に入力した条件が不適切であることを表示して処理を終了する(ステップS18)。一方、前記ステップS14での判定がYESの場合は、次に、前記滞留時間Twが予め設定された基準滞留時間Tw_b以下であるかどうかが判定される(ステップS16)。この判定がNOの場合、すなわち、所定の仮上げ対象コイル200bの搬送時間が基準滞留時間Tw_b以上であり仮上げ対象コイル200bを好ましい状態で酸洗ラインに搬送することができないと判断されると、前記と同様に入力した条件が不適切であることを表示して処理を終了する(ステップS18)。一方、前記ステップS16での判定がYESの場合は、入力した条件が適切であるとして、前記シミュレーション実行時にシミュレーション部37で決定された各操作装置の操作手順を出力する(ステップS20)。
このようにして、本物流ガイダンス100では、ベルトコンベアの停止回数が少なく、各コイル置き場の収容数が許容量を満足し、ホットコイルが所定時間以内に酸洗ラインに搬送可能とすることができる操作装置の操作手順が作業者等に表示される。モニタ上に各条件を満足する操作装置の操作手順が表示されると、作業者等はこの手順に沿って各操作装置を操作すればよく、この操作手順に沿って搬送装置を操作し各コイルを仮搬送スケジュールに沿って搬送することで、ホットコイル200を仮上げしつつ搬送の停止等を回避することができる。一方、入力された条件が不適切であると表示された場合には、入力する仮上げ率あるいは前記戻し処理期間の値を変更して再びステップS2〜ステップS20までを実施すればよい。
ここで、入力した条件が適切であると判断されるまで、自動的に入力する仮上げ率等を変更するとともに各仮上げ率等に対してステップS2〜ステップS16を繰り返すようにしてもよい。
また、複数の仮上げ率に対して前記ステップS2〜ステップS16の処理を実施し、入力した条件が適切であると判断された仮上げ率のうち最も高くない値となる条件を抽出し、この条件での操作手順を出力するようにしてもよい。このようにすれば、ホットコイルヤード110内のホットコイル200の積み上げ量をより少なくすることができ、ホットコイルヤード110でのコイルの配替作業を少なくすることができる。
ここで、酸洗ラインでの処理速度すなわちホットコイルヤード200における酸洗ラインへのホットコイル200の搬出速度に応じて、ある程度適切な仮上げ率および戻し処理期間は予めわかっているので、前記仮上げ率および戻し処理期間をそれぞれ直接入力するのではなく、この酸洗ラインでの処理速度を入力することで、前記仮上げ率および戻し処理期間が自動的に読み込まれるようにしてもよい。すなわち、図8に示すような酸洗ラインでの処理速度に対して予め設定された仮上げ率と戻し処理期間のマップを記憶部50に記憶しておく。そして、図9に示すように、入力部20で入力された酸洗ラインでの処理速度を処理速度読み込み部(搬出速度読み込み手段)60にて読み込み、読み込まれた処理速度に応じて前記記憶部50から仮上げ率と戻し処理期間とを抽出して、前記仮上げ率読み込み部33および戻し可能期間読み込み部34に出力するようにしてもよい。このようにすれば、酸洗いラインでの処理速度に応じたより適切が操作手順を導出することができる。
10 物流ガイダンス装置
31 作業時間読み込み部(作業時間読み込み手段)
32 搬送スケジュール読み込み部(搬送スケジュール読み込み手段)
33 仮上げ率読み込み部(仮上げ率読み込み手段)
34 戻し処理期間読み込み部(戻し処理時期読み込み手段)
35 仮上げ用搬送スケジュール作成部(仮上げ用搬送スケジュール作成手段)
36 戻し時期決定部(戻し時期決定手段)
37 シミュレーション部(シミュレーション手段)37
38 判断部(判断手段)

Claims (6)

  1. 第1搬送対象物を収納する第1収納部と第2搬送対象物をその種類毎に収納する複数の第2収納部と、搬送元と前記第1収納部とを連結する主経路とこの主経路から前記各第2収納部に延びる複数の副経路とに沿って各搬送対象物を搬送する第1搬送手段と、前記副経路と前記第2収納部との間で各搬送対象物を搬送する第2搬送手段と、前記主経路と前記副経路との分岐点に設けられて各搬送対象物の搬送方向を切り換える分岐手段とを備える物流システムにおいて、前記各搬送手段および分岐手段の操作手順を案内する物流ガイダンス装置であって、
    前記第1搬送対象物は、前記主経路に沿って前記第1収納部に直送される直送対象物と、前記主経路と副経路とに沿って前記第2収納部のうちの特定の収納部に一旦仮搬送された後、前記第1収納部へ搬送される仮上げ対象物とからなり、
    各搬送対象物についてその種類と前記搬送元からの搬出時期とが示された搬送スケジュールを読み込む搬送スケジュール読み込み手段と、
    前記第2搬送手段が前記搬送対象物を搬送するのに必要な作業時間を読み込む作業時間読み込み手段と、
    前記直送対象物と前記仮上げ対象物との比率である仮上げ率を読み込む仮上げ率読み込み手段と、
    前記第2収納部のうちの特定の収納部に仮搬送された仮上げ対象物を前記第2搬送手段によって前記特定の収納部から前記副経路に戻した後、前記第1搬送手段のこの副経路沿いの搬送方向を変更することで、前記仮上げ対象物を前記主経路に戻すとともにこの主経路に沿って前記第1収納部へ戻す戻し処理を開始する戻し開始時期およびこの戻し処理を終了する戻し終了時期とを読み込む戻し処理時期読み込み手段と、
    前記搬送スケジュールを、前記直送対象物と前記仮上げ対象物との比率が前記仮上げ率読み込み手段で読み込まれた仮上げ率を満足するように変更して、仮上げ用搬送スケジュールを作成する仮上げ用搬送スケジュール作成手段と、
    前記仮上げ用搬送スケジュールと前記戻し開始時期と戻し終了時期と前記第2搬送手段の作業時間とに基づいて、前記第2搬送対象物がその種類に応じた第2収納部に搬送され、前記直送対象物が前記第1収納部へ直送されるとともに、前記仮上げ対象物が、前記特定の収納部へ仮搬送された後に前記戻し処理により前記第1収納部へ搬送されるように、前記分岐手段、前記第1搬送手段および前記第2搬送手段の操作手順を決定しつつ、前記各搬送対象物の搬送状況をシミュレーションし、前記第1収納部および第2収納部にそれぞれ収納される搬送対象物の収納数を予測するシミュレーション手段と、
    前記予測された各収納数が各収納部に対してそれぞれ予め設定された基準収納数以下に維持されるかどうかを判断する判断手段と、
    前記予測された各収納数がそれぞれ前記基準収納数以下に維持されると判断された場合に、前記分岐手段、前記第1搬送手段および前記第2搬送手段の操作手順を案内する案内手段とを有することを特徴とする物流ガイダンス装置。
  2. 請求項1に記載の物流ガイダンス装置において、
    前記シミュレーション手段は、シミュレーションした各搬送対象物の搬送状況に基づき、搬送対象物が、予め設定された基準渋滞時間よりも長い時間、前記主経路あるいは副経路上の同じ位置に停滞する回数を予測する手段を含み、
    前記判断手段は、前記予測された渋滞回数が予め設定された基準渋滞回数よりも多いかどうかを判断する手段を含み、
    前記案内手段は、前記シミュレーション手段で予測された前記収納部に収納される搬送対象物の収納数が前記基準収納数以下であり、かつ、前記予測された渋滞回数が前記基準渋滞回数よりも小さい場合に、前記分岐手段、前記第1搬送手段および前記第2搬送手段の操作手順を案内することを特徴とする物流ガイダンス装置。
  3. 請求項2に記載の物流ガイダンス装置において、
    前記シミュレーション手段は、シミュレーションした各搬送対象物の搬送状況に基づき、前記仮上げ対象物が、前記搬送元から前記第1収納部へ搬送されるのに要する搬送時間を予測する手段を含み、
    前記判断手段は、前記予測された搬送時間が予め設定された基準滞留時間よりも短いかどうかを判断する手段を含み、
    前記案内手段は、前記シミュレーション手段で予測された前記収納部に収納される搬送対象物の収納数が前記基準収納数以下であり、前記予測された渋滞回数が前記基準渋滞回数よりも小さく、かつ、前記予測された搬送時間が前記基準滞留時間よりも小さい場合に、前記分岐手段、前記第1搬送手段および前記第2搬送手段の操作手順を案内することを特徴とする物流ガイダンス装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の物流ガイダンス装置において、
    前記物流システムは、搬送対象物を前記第2収納部間で搬送するための第3搬送手段を有し、
    前記シミュレーション手段は、前記戻し処理が実施されている間は前記第2搬送対象物が全て前記第2収納部のうち前記特定の収納部よりも上流に設けられた収納部へ搬送されるように、前記分岐手段および前記第2搬送手段の操作手順を決定するとともに、前記第2搬送対象物のうちその種類に対応しない収納部に搬送された搬送対象物がその種類に対応した収納部へ搬送されるように、前記第3搬送手段の操作手順を決定し、
    前記案内手段は、前記分岐手段、前記第1搬送手段、前記第2搬送手段に加えて前記第3搬送手段の操作手順を案内することを特徴とする物流ガイダンス装置。
  5. 請求項4に記載の物流ガイダンス装置において、
    前記戻し処理時期読み込み手段は、戻し処理を行う期間である戻し処理期間を読み込む戻し処理期間読み込み手段と、前記搬送スケジュールから、前記第1搬送対象物が前記搬送元から搬出されない期間が前記戻し処理期間以上となる期間を検索し、その期間の開始時期および終了時期に基づいてそれぞれ前記戻し開始時期および戻し終了時期を決定する戻し時期決定手段とを有することを特徴とする物流ガイダンス装置。
  6. 請求項5に記載の物流ガイダンス装置において、
    前記第1収納部から外部への第一搬送対象物の搬出速度に応じて設定された前記仮上げ率と戻し処理期間とを記憶しておく記憶手段と、
    前記第1収納部における搬出速度を読み込む搬出速度読み込み手段と、
    前記読み込まれた搬出速度に応じて前記記憶手段から仮上げ率と戻し処理期間とを導出し、導出された仮上げ率を前記仮上げ率読み込み手段に出力するとともに導出された戻し処理期間を前記戻し処理期間読み込み手段に出力する導出手段とを備えることを特徴とする物流ガイダンス装置。
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