JP2007269448A - 時間報知方法および同装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加工ライン等へのワークの延着によるトラブルの発生を未然に防止する。
【解決手段】管理装置20は、スラブの保管庫1と、この保管庫1内のスラブWを搬送する天井クレーン12とを備えた保管設備に適用される。管理装置20は、スラブWの在庫数を記憶する在庫情報記憶手段と、スラブヤード10に形成可能な積層体の最大数、基準時間等を記憶する各種データ記憶手段と、スラブWの搬出要求に応じ、各記憶手段等に記憶されている情報に基づいて対象スラブWをスラブヤードから搬送台車に移載する際の所要時間の期待値を演算する移載時間演算手段とを備えた管理装置本体、および移載時間演算手段で求められた期待値を、前記所要時間の予測値として表示する表示装置を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、鋼板の製造プロセスにおいて使用されるスラブ等の板状のワークを積層して保管する保管設備に適した時間報知方法および同装置に関するものである。
従来から、鋼板の製造プロセスにおいては、鋳造ラインにおいて製造されたスラブを保管庫に保管しておき、必要に応じて運び出して熱間圧延ラインに搬送し、このスラブを加工ラインに通板することが行われている。
スラブは、通常、複数段に積み重ねられながら幾つかの山(積層体という)に分けられた状態で保管されており、搬出時には、保管庫に装備されているクレーンにより一枚ずつ台車に移載されて加工ラインまで搬送される。この際、スラブの保管場所は概ね決められているため、多くの場合、オペレータが目視で確認するなどしながら目的のスラブを探知することが行われているが、スラブの種類が多く、また保管数が多い場合には、オペレータの経験や勘だけでは正確な探知ができない場合も多いため、完全管理システム、すなわち保管庫内のどの場所にどの種類のスラブが保管されているかを正確に管理するシステムを導入してスラブを管理することも行われている(例えば特許文献1)。
特開2002−114378号公報
ところで、熱間圧延ライン等の加工ラインでは、その圧延順序が厳格に決定されており、あるスラブの投入が遅れた場合でも、当該遅れたスラブを追い越して別のスラブを圧延することはできない。そのため、スラブの投入が遅延するとライン操業が停止することになる。また、熱間圧延ラインでは、圧延前に加熱炉でスラブを適切な温度に昇温しているが、スラブの遅延で操業が停止し、加熱炉からの抽出が遅れると、温度に狂いが生じるため品質に影響を及ぼすおそれもある。つまり、1本のスラブの搬送遅れが、その前後に圧延されるスラブの品質にも影響する可能性がある。
そのため、加工ライン側から保管庫に対して十分な時間的余裕をもってスラブの搬出指令を出すようにしているが、通常、加工ライン側ではスラブの置き場所に拘わらず一定のタイミングで搬出指令を出すため、例えば要求されたスラブが積層体の下位に位置し、その上に積まれた多数のスラブを一旦取り除いた後でしか搬出できない場合には、加工ラインへのスラブの投入が遅れ、上記のような操業停止に追い込まれるケースが発生し得ると考えられる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、加工ライン等へのワークの延着によるトラブルの発生を未然に防止することを目的としている。
上記課題を解決するために、本願出願人は、スラブ等の板状のワークを複数段に積み重ねながら幾つかの山(積層体)に分けた状態で保管するような保管設備においてワークの搬出要求があった場合には、ワーク搬出に要する時間の予測値を求めて事前にオペレータに報知し、これにより、ワーク延着の可能性がある場合等には、オペレータがワークの搬出作業を通常より急ぐ等の行動を執ることができるようにすることを考えている。この場合、例えば上記特許文献1のような完全管理システムを導入すれば、ワークの保管場所を正確に把握できるため予測値としてより正確な値をオペレータに提供することが可能となる。しかし、完全管理システムを導入するにはコストがかり、また、保管庫内のレイアウト変更等を行う場合には大幅なソフト変更が要求される等、融通性が悪いという問題がある。そこで、本願出願人は、このような問題点を含めて以下のような時間報知方法を考えついた。
すなわち、本発明は、複数の板状のワークが積層され、かつこの積層体が複数個並べられた状態で保管される保管エリア内からワークの搬出要求に応じて所要のワークを搬出する際に、その所要時間に関する予測値を求めて報知する方法であって、前記所要時間として一のワークを移動させるのに要する基準時間を予め設定しておき、ワークの搬出要求に応じて、前記保管エリア内のワークの在庫数と保管エリア内に形成可能な前記積層体の数の最大数とに基づき対象ワークから上に位置するワークの数の期待値を求め、その値に前記基準時間を乗算することにより対象ワークに関する前記所要時間の期待値を求め、この期待値を前記予想値として報知するようにしたものである(請求項1)。より具体的には、前記在庫数を前記最大数で除算することにより積層体一つ当たりのワークの積層数を求め、この積層数を有する積層体の中間に対象ワークが在るものとして当該対象ワークから上に位置するワークの数の前記期待値を求めるようにした(請求項2)。
このような方法によれば、各積層体のワークの数ができるだけ均等になるようにワークを積層しながら保管し、その在庫数を管理すれば、ワークが何処に在るかを正確に管理する必要がない。また、ワークの在庫数、既知の値である前記最大数および予め設定した基準時間に基づいて対象ワークを搬出する際の所要時間の期待値を求め、これを予測値として報知するので、簡易な計算で予測値を求めることができる。しかも、実際の作業時間の統計を採るなどして前記基準時間を設定することにより、ある程度信頼性の高い予測値を得ることが可能となる。そのため、ワーク搬出時の所要時間の予測値として、ある程度信頼性のおける時間を簡易な方法で報知することが可能となる。
この方法においては、厚み方向と直交する特定方向の長さが短いワークを優先的に上位に置くことを条件として各積層体にワークを積層する一方で、前記保管エリア内に保管されるワークを前記長さに従ってソートすることにより各ワークの長さの順位を定めたソート情報を作成しておき、ワークの搬出要求時には、前記ソート情報に基づいて当該対象ワークから上に位置するワークの数の前記期待値を求めるようにするのが好適である(請求項3)。より具体的には、前記在庫数を前記最大数で除算することにより積層体一つ当たりのワークの積層数を求めるとともにワークのうち前記特定方向の長さが対象ワークの長さ以下となるもの在庫数に占める割合を求め、この割合と前記積層数とに基づき対象ワークから上に位置するワークの数の前記期待値を求めるようにする(請求項4)。
このような方法によれば、対象ワークが積層体のどの位置より上に在るかの傾向が加味されるので、より信頼性の高い予測値を報知することが可能となる。
なお、上記の各方法において、複数のワークについて同時に搬出要求がされた場合には、各対象ワークに関する前記所要時間の期待値を求め、それらの総和値を前記予測値として報知するようにすればよい(請求項5)。
この方法によれば、まとまった複数のワークを搬出する場合に、その所要時間の予測値を報知することが可能となる。
また、前記保管エリアが種類の異なるワークを保管するための複数の単位エリアを含む場合であって、かつ複数の単位エリアに保管された複数のワークについて同時に搬出要求がされた場合には、単位エリア毎に前記所要時間の期待値を求め、それらの総和値を前記予測値として報知するようにすればよい(請求項6)。
この方法によれば、まとまった複数のワークを複数の単位エリアから搬出する場合に、その所要時間の予測値を報知することが可能となる。
なお、上記各方法においては、ワークの搬出に要する時間の予測値を報知する以外に、前記所要時間の期待値と現在時刻とに基づきワークの搬出完了予想時刻を求め、この搬出完了予想時刻を前記予測値として報知するようにしてもよい(請求項7)。
また、上記各方法においては、前記予想値とその目標値とを比較することにより搬出作業の遅延の有無を判別し、遅延が生じている場合には、前記予想値と共に予め定められた作業指示を報知するのが好適である(請求項8)。
この方法によると、オペレータに作業遅延を確実に認識させることができ、しかもオペレータに適切な行動を執らせることが可能となる。
一方、本発明に係る時間報知装置は、複数の板状のワークが積層された状態で、かつこの積層体が複数個並べられた状態で保管される保管エリアと、この保管エリアに保管されたワークを移動させる移動手段とを備えたワークの保管設備に適用され、ワークの搬出要求に応じて所要のワークを搬出する際に、その所要時間に関する予測値を求めて報知する装置であって、前記保管エリア内のワークの在庫数を記憶する在庫記憶手段と、前記保管エリアに形成可能な前記積層体の数の最大数を記憶する保管エリア情報記憶手段と、前記移動手段により一のワークを移動させるのに要する基準時間を記憶する基準時間記憶手段と、ワークの搬出要求に応じ、前記在庫数および前記積層体の最大数に基づき対象ワークから上に位置するワークの数の期待値を求め、その値に前記基準時間を乗算することにより対象ワークに関する前記所要時間の期待値を求める演算手段と、この演算手段による演算結果に基づく所定の情報を前記予想値として報知する報知手段と、を備えているものである(請求項9)。
この装置によると、ワークの搬出要求があると、ワークの在庫数、保管エリアに形成可能な前記積層体の最大数および基準時間に基づき対象ワークに関する前記所要時間の期待値が演算手段により演算され、その値が予測値として前記報知手段によりオペレータ等に報知される。
この装置においては、前記保管エリア内に保管されるワークを厚み方向と直交する方向の長さに従ってソートすることにより各ワークの長さの順位を定めたソート情報を作成するソート情報作成手段をさらに備え、前記演算手段は、さらに前記ソート情報に基づいて対象ワークから上に位置するワークの数の前記期待値を求めるものであるのが好適である(請求項10)。
すなわち、板状のワークを積層して保管する場合、一般には長さ(厚み方向と直交する特定方向の長さ)の短いものから優先的に上位に載置する傾向があるが、上記の装置によると、対象ワークが積層体のどの位置より上にあるかの傾向が加味されて前記期待値が求められるため、より信頼性の高い予測値を報知することが可能となる。
なお、上記各装置において、前記演算手段は、複数のワークについて同時に搬出要求がされた場合に、各ワークに関する前記所要時間の期待値を求めるとともにその総和値を求め、前記報知手段は、その総和値を前記予測値として報知するものであるのが好適である(請求項11)。
この装置によると、複数のワークについて同時に搬出要求がされた場合に、そのトータル所要時間についての予測値を報知することが可能となる。
また、上記各装置において、前記演算手段は、種類の異なるワークを保管するために前記保管エリアに設けられた複数の単位エリアについてそのエリア毎に前記所要時間の期待値を演算可能とされ、複数の単位エリアに保管された複数のワークについて同時に搬出要求がされた場合には、単位エリア毎に前記所要時間の期待値を求めるとともにその総和値を求め、前記報知手段は、その総和値を前記予想値として報知するものであるのが好適である(請求項12)。
この装置によると、複数のワークについて複数の単位エリアから搬出するような搬出要求がされた場合に、そのトータル所要時間についての予測値を報知することが可能となる。
また、上記各装置において、前記演算手段は、前記期待値と現在時刻とに基づきワークの搬出完了予想時刻を求め、前記報知手段は、前記搬出完了予想時刻を前記予想値として報知するものであってもよい(請求項13)。
なお、上記装置においては、前記予想値とその目標値とを比較することによりワーク搬出作業の遅延の有無を判別する遅延判別手段をさらに備え、前記報知手段は、作業遅延が生じている場合には、前記予想値と共に予め記憶されている所定の作業指示を報知するものであるのが好適である(請求項14)。
この構成によると、オペレータは、作業遅延を確実に認識することが可能となり、しかもその対処を適切に行うことが可能となる。
本発明の作業時間報知方法によると、ワークの搬出要求に応じて、ワークの搬出に要する所要時間の予測値を求めてオペレータ等に報知し得るようにしたので、オペレータは、当該予測値に基づいて適切な行動を執ることが可能となり、その結果、加工ライン等へのワークの延着によるトラブルの発生を未然に防止できるようになる。しかも、本発明の方法等によれば、板状のワークを積層した状態で保管エリア内に保管しながらその在庫数を管理し、この在庫数と予め設定した基準時間等の既知の値とに基づいて対象ワークの搬出時間の期待値を求め、これを前記予測値として報知するようにしたので、簡易、かつ安価な方法で、ある程度信頼のおける予測値を求めて報知することが可能となる。
本発明の好ましい実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明に係る作業時間報知装置(本発明に係る作業時間報知方法)が適用されるスラブの保管設備を模式的に示している。この保管設備は、例えば熱間圧延ラインで加工するスラブを保管する保管設備であって、スラブの保管庫1と搬送台車2,3等とを有している。
保管庫1(本発明に係る保管エリア)は、鋳造ラインで製造されたスラブWを、熱間圧延ラインからの要求(搬出指令)があるまで収容しておく場所で、スラブWを保管庫1内に設けられた所定の置き場(スラブヤード10)に積層した状態で保管するようになっている。保管庫1のうち一方側(同図では左側)にはスラブWの入庫部P1が、他方側(右側)には出庫部P2がそれぞれ設けられ、それぞれ搬送台車2,3が停止するようになっている。入庫部P1で停止する搬送台車2は、鋳造ラインで製造されたスラブWを保管庫1に搬送するもので、出庫部P2で停止する搬送台車3は、保管庫1から熱間圧延ラインにスラブWを搬送するものである。
搬送台車2,3は、例えば走行の開始および停止をオペレータが手動で操作する以外は、その走行動作が図外のコントローラにより自動制御されるセミオート型の自走式台車で、何れも一度に複数枚のスラブWを積載して搬送できるように構成されている。
スラブヤード10の上方には、天井クレーン12(本発明に係る移動手段に相当する)が装備されており、搬送台車2,3に対するスラブWの積み降ろし、および保管庫1内でのスラブWの移動がこの天井クレーン12によって行われるようになっている。なお、天井クレーン12は、当実施形態では、オペレータによる操作部12aの操作により作動するようになっている。
また、前記入庫部P1には入庫側端末14が、出庫部P2には出庫側端末15がそれぞれ設置されており、入庫および出庫されるスラブWの情報(入庫情報、出庫情報)、例えばスラブWの種類や数などの情報がオペレータにより入力され、この入力情報が、各端末14,15から後記管理装置20に転送されるようになっている。
保管庫1には、さらに指令室18が設置されている。指令室18には、保管庫1におけるスラブWの在庫状況等を記憶するための管理装置20が設置されている。
この管理装置20は、例えばパーソナルコンピュータ等から構成されており、図2に示すように管理装置本体20a、表示装置20bおよび入力装置20cを有している。
管理装置本体20aは、論理演算を実行する周知のCPU、そのCPUを制御する種々のプログラムなどを予め記憶するROM、印刷動作中に種々のデータを一時的に記憶するRAM、各種データやソフトを記憶するHDD等から構成されており、その機能構成として、在庫情報記憶手段21、各種データ記憶手段22、移載時間演算手段23、表示制御手段24および図外の通信手段等を含んでおり、圧延ラインの図外の管理装置および前記端末14、15との間で通信を行いながら、前記表示装置20bを介して所定の情報提供をオペレータに対して行うようになっている。
在庫情報記憶手段21(本発明に係る在庫記憶手段に相当する)は、入庫側端末14から転送される入庫情報および出庫側端末15から転送される出庫情報に基づき前記保管庫1内に保管されているスラブWの種類、数等の在庫情報を更新的に記憶するものである。
各種データ記憶手段22(本発明に係る保管エリア情報記憶手段および基準時間記憶手段に相当する)は、次に説明する移載時間演算手段23の演算に必要な各種データを記憶するものである。具体的には、スラブヤード10に形成可能な積層体WPの最大数P(図示の例では「6」)や、天井クレーン12に一枚のスラブWを一回移動させるのに必要な単位時間Tなどの各種データが記憶されている。
なお、積層体WPとはスラブWを積層したものである。すなわち、スラブヤード10においては、スラブWを積み上げながら積層体WPを形成した状態で保管するようになっている。また、前記単位時間Tとは、例えば、スラブWを搬送台車3に移載する際のクレーン作業時間を一定期間(例えば1日)累計し、この累計値をスラブWのトータル移動回数で除した平均値である。例えば、後述するように積層されたスラブWのうち下位に位置するスラブWを搬送台車3に移載する際には、上位に置かれたスラブWを一旦移動させてから下位のスラブWを移載することとなるが、このような場合には、上位のスラブの数に対象スラブを加算した値をスラブWの移動回数を二回とカウントして一回当たりのクレーン作業時間を求めた値である。
移載時間演算手段23(本発明に係る演算手段に相当する)は、熱間圧延ライン側から送信されるスラブWの要求情報、すなわちスラブWの種類および数に応じて、当該要求にかかるスラブWを搬送台車3に移載するのに必要な移載時間(ワークの搬出時間に相当する)の予測値を演算するとともに、この予測値と図外の内蔵時計の時刻とに基づき移載完了予想時刻(本発明に係る搬出完了予想時刻に相当する)を演算するものである。なお、この移載時間演算手段23による移載時間の演算については後述する。
表示制御手段24は、前記表示装置20bによる表示内容を制御するもので、熱間圧延ラインからのスラブWの要求情報が入力されると、その情報(スラブWの種類、数)と、移載時間演算手段23により求められる移載時間の予測値と、移載完了予想時刻とを表示装置20bに表示すべく表示制御するものである。
なお、表示装置20b(本発明に係る報知手段に相当する)としては液晶ディスプレイやCRTが設けられ、入力装置20cとしてはキーボードおよびマウス等が設けられている。
ここで、移載時間演算手段23による前記予測値の演算について詳述する。
まず、前提となる保管庫1内でのスラブWの保管の仕方について説明する。保管庫1内では、スラブヤード10に形成される各積層体WPの高さが略均等となるように、つまり安定性が保たれるように、各積層体WPに含まれるスラブWの数が略均等となるようにスラブWが積層された状態で保管されるようになっており、スラブWの入庫、出庫の際には、オペレータが前記端末14,15を操作し、入庫に係るスラブWの情報、あるいは出庫に係るスラブWの情報をその都度入力するようになっている。スラブWの出庫に関しては、対象スラブWが積層体WPの最上位に置かれている場合は、天井クレーン12によりそのまま対象スラブWを搬送台車3に移載するが、対象スラブWが下位に位置する場合には、対象スラブWの上位に積まれたスラブWを一枚ずつ別の積層体WPの上に移載して一旦仮置きし、この状態で対象スラブWを搬送台車3に移載する。そして、出庫に際して積層体WPの高さ不揃いとなった場合には、オペレータが入庫および出庫以外の時間帯を利用してスラブWを適宜移動させ、これによって各積層体WPの高さが略等しくなるようにスラブWを積層した状態で保管するようになっている。
このようにして保管庫1内にスラブWを保管することを前提として、移載時間演算手段23は、在庫情報記憶手段21および各種データ記憶手段22に記憶されている各情報に基づき、前記予想値として、スラブWの移載時間の期待値を下記式に基づき演算するようになっている。
Figure 2007269448
ここに、
Z :トータル移載時間の期待値
N :スラブWの要求数
f(i):i番目のスラブWを搬送台車3に移載する際の移載時間の期待値
T :単位時間
Mi :i番目のスラブWを搬送台車3に移載する際のスラブWの在庫数
P :スラブヤード10に形成可能な積層体WPの最大数
すなわち、スラブヤード10に形成される各積層体WPは略等しい数のスラブWを含むと考えられるので、対象スラブWが含まれる積層体WPの積層数は、Mi/Pとなる。そして対象スラブWが積層体WPの平均的な位置、つまり中間(例えば積層体WPが9段であれば上から5段目、又は10段であれば5.5段目)に位置すると考えると、対象スラブWがこの積層体WPの何段目に位置するか(すなわち対象スラブWから上に位置するスラブWの数)の期待値は、(Mi/P+1)/2となる。
従って、搬出対象となるスラブWの一個当たりの移載時間の期待値f(i)は、対象スラブWの上位に積まれたスラブWと対象スラブWの合計移動時間となるから、前記単位時間Tより、
f(i)=T/2(Mi/P+1)
となる。
その結果、圧延ラインからN個のスラブWの搬出指令があった場合のトータル移載時間の期待値は、前記数1に示す通り、各スラブWに関する移載時間の期待値の総和となる。
以上のような保管設備によれば、熱間圧延ライン側からスラブWの搬出指令があると、その内容(スラブWの種類と数)が表示装置20bに表示される。従って、オペレータがその表示を確認した上で天井クレーン12を操作することにより、所要のスラブWをスラブヤード10から搬送台車3に移載することとなる。
この際、表示装置20bには、スラブWの種類や数に加え、そのスラブWを搬送台車3に移載するのに要する移載時間の予測値と移載完了予想時刻とが併せて表示されることとなる。そのため、オペレータは、その時間および時刻を確認して適切な作業を行うことが可能となる。すなわち、例えば熱間圧延ラインにおける作業開始時刻から逆算してさほど余裕が無いと判断した場合には、スラブWの移載作業を通常よりも急いで行い、また、必要に応じて搬送台車3によるスラブWの搬送速度を通常よりも速い速度に切り換えることによって熱間圧延ラインに対するスラブWの延着を回避することが可能となる。また、このような対応では延着を到底回避できないと判断した場合には、熱間圧延ラインの操業そのものを通常より遅い速度に切り換えることにより事実上の延着を回避することも可能となる。従って、熱間圧延ラインへのスラブWの投入が遅れて操業停止に追い込まれるといった事態の発生を未然に防止できるという効果がある。
しかも、上記の管理装置20では、一枚のスラブWを一回移動させるのに必要なクレーン作業時間として上記のような単位時間Tを予め定め、対象スラブWが積層体WPの何段目に位置するかの期待値を求め、その値とこの単位時間Tとに基づいて対象スラブWの移載時間の期待値を求めるように構成しているので、簡単、かつ安価な構成(方法)で、ある程度信頼性のある予測値をオペレータに提供することができ、また、スラブヤード10のレイアウト変更等に対する融通性も良いという利点がある。
すなわち、背景技術に記載した特許文献1のような完全管理システムを導入して在庫管理を行い、例えば一枚のスラブを1回移動させる際のクレーン作業時間を単位時間と定めて移載時間の予想値を求めることも考えられる。これによれば保管庫の何処にどの種類のスラブが保管されているかが正確に管理されているため、より信頼性の高い予想値を求めることが可能となる。しかしながら、スラブの位置を厳密に管理する必要があるためソフトが複雑で高価なものとなり、また、スラブヤードのレイアウトを変更する場合等にはその都度ソフトの大幅な変更を余儀なくされるといった融通性の悪さがある。これに対して上記実施形態の構成によれば、上記の通り、在庫数Miを正確に管理しておけば、あとは既知の値(最大載置P、単位時間T)に基づき移載時間の期待値(予測値)を演算するためソフトも簡単かつ安価なものとなり、また、上述のような単位時間Tを基準として期待値(予測値)を求めるため、ある程度の信頼性も確保することができる。その上、スラブヤード10等のレイアウト変更に関しても積層体WPの最大数Pが変わらない限りソフトの変更は一切不要であり、また、スラブヤード10の面積が変更された場合には、前記最大数Pの設定値を変更しさえすればそれ以外のソフト上の大幅な変更を行うことなく簡単、かつ速やかに対応することができる。従って、ある程度信頼性のある予測値を簡単、かつ安価な構成(方法)でオペレータに提供することができ、またスラブヤード10のレイアウト変更等に対する融通性も良いという効果がある。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
第2実施形態の保管設備は、基本的には第1実施形態のものと共通するが、スラブWの長さ、つまり厚み方向と直交する方向の長さを考慮して管理装置20がスラブWの移載時間の予測値を求める点で第1の実施形態のものと構成が相違している。
すなわち、第1実施形態では各スラブWの長さをほぼ一定と考えているが、実際のスラブWの長さはその種類等によりバラツキがある。従って、第2実施形態では、スラブWを積層する場合には、図3に示すように、厚み方向と直交する特定方向の長さが短いスラブWを優先的に上位に置くことを条件としてスラブWを積層するようにしており、この条件を前提として、管理装置20(移載時間演算手段23)がスラブWの移載時間の予測値を求めるように構成されている。なお、以下の説明では、第1の実施形態と共通するものについては同一符号を付して説明を省略し、相違点についてのみ詳細に説明することにする。
第2の実施形態では、在庫情報記憶手段21および移載時間演算手段23が次のように構成されている。すなわち、在庫情報記憶手段21は、前記保管庫1内に保管されているスラブWの種類、数等の在庫情報を更新的に記憶する点で第1の実施形態のものと共通するが、入庫情報として入力されるスラブWの長さの値に基づき、スラブWをその長さに従ってソートすることにより各スラブWの長さの順位を定めたソート情報を作成するようになっている。つまり、この実施形態では、在庫情報記憶手段21が本発明のソート情報作成手段としての機能を兼ね備えている。
そして、移載時間演算手段23は、さらにこのソート情報を加味して前記移載時間の予測値および移載完了予想時刻の演算を行うように構成されている。具体的には、下記式に基づいてスラブWの移載時間の期待値(予測値)を演算するようになっている。
Figure 2007269448
ここに、
Z :トータル移載時間の期待値
N :スラブWの要求数
f(i):i番目のスラブWを搬送台車3に移載する際の移載時間の期待値
T :単位時間
Mi :i番目のスラブWを搬送台車3に移載する時点のスラブWの在庫数
P :スラブヤード10に形成可能な積層体WPの最大数
Qi :i番目に移載するスラブWの在庫内における短寸側からの順位
すなわち、上記のようなスラブWの保管条件に従えば、対象スラブWの長さの順位がQiで、そのときの在庫数がMiであれば、対象スラブWの全体中の順位はQi/Miと示すことができる。この割合(傾向)は各積層体WPについても同様と考えられる。つまり、対象スラブWは積層体WPのうちQi/Miの位置に在り、また、上記の通り、対象スラブWが含まれる積層体WPの積層数はMi/Pであるから、対象スラブWがこの積層体WPの何段目に位置するかの期待値は(Mi/P+1)Qi/Miとなる。
従って、搬出対象となるスラブWの一個当たりの移載時間の期待値f(i)は、対象スラブWの上位に積まれたスラブWを移動させる時間と対象スラブWとの移動時間となるから、前記単位時間Tより、
f(i)=T(Mi/P+1)Qi/Mi
となる。
その結果、圧延ラインからN個のスラブWの搬出指令があった場合のトータル移載時間の期待値は、前記数1に示す通り、各スラブWに関する移載時間の期待値の総和となる。
このような第2の実施形態の構成によれば、上記の通りスラブWの長さを考慮してスラブWの移載時間の予測値を求めるので、より信頼性の高い予測値をオペレータに提供することが可能となる。すなわち、保管庫1では短いスラブWを優先的に上段に置くことが一般に行われるが、第1の実施形態のようにスラブWの長さを考慮しない場合には、例えば搬出要求にかかるスラブWが比較的短いものばかりの場合と、比較的長いものばかりの場合とでは実際の移載時間に大きな差が生じることが考えられる。これに対して第2実施形態の構成によれば、在庫中におけるスラブWの長さの順位Qi/Miを考慮して対象スラブWの移載時間の予測値を求めるため、予測値の信頼性がより高いものになるという効果がある。
ここで、図4に示すようにスラブヤード10に置かれたスラブWから所要のものを取り出して搬送台車3に移載する場合を例に、管理装置20によってトータル移載時間の予想値を求めた場合と、いわゆる完全管理システムに基づいてトータル移載時間の予想値を求めた場合とを比較してみる。
図4に示すように、スラブヤード10には番号1〜33により特定されるスラブWがそれぞれ載積層体WP1〜WP6に分けられて保管されている。なお、このスラブヤード10における積層体WPの最大数Pは同図に示す通り「6」個であり、また、各スラブWに付された番号は、そのスラブWの在庫内における短寸側からの順位に一致しているものとする。
そして、一枚のスラブWを一回移動させるのに要する時間を単位時間Tとして、23番、28番、21番の各スラブWをこの順番で搬出する旨の指令が出た場合のトータル移載時間を求める場合を考える。
まず、完全管理システムによれば、搬出対象となるスラブWの場所が把握できているので、23番、28番、21番の各スラブWを搬送台車に移載するために必要なスラブWの移動回数は、それぞれ「5」、「5」,「4」となる。従って、トータル移載時間の予測値は14Tとなる。
これに対し、管理装置20により(すなわち上記数2に基づき)トータル移載時間の予測値を求めた場合には、以下の通りとなる。
まず、23番スラブWについては、
Mi=33,P=6,Qi=23より、移載時間の期待値f(1)は、
f(1)=T×(33/6+1)23/33
=4.55T
となる。
28番スラブWについては、
Mi=32,P=6,Qi=27(23番スラブWが搬出されたから)より、移載時間の期待値f(2)は、
f(2)=T×(32/6+1)27/32
=5.32T
となる。
21番スラブWについては、
Mi=31,P=6,Qi=21より、移載時間の期待値f(3)は、
f(3)=T×(31/6+1)21/31
=4.20T
となる。
従って、トータル移載時間の期待値Zは、
Z=f(1)+f(2)+f(3)
=4.55T+5.32T+4.20T=14.07Tとなる。
このように管理装置20により求められるトータル移載時間の予測値(14.07T)は、完全管理システムに基づいて求めた予測値(14T)に近い値となっており、トータル移載時間の予測値としてある程度信頼性の高い情報をオペレータに提供できることが分かる。
なお、以上説明したスラブWの保管設備は、本発明に係る作業時間報知装置(本発明に係る作業時間報知方法)が適用される保管設備の実施形態の一例であって、保管設備の具体的な構成はもとより作業時間報知装置の具体的な構成や、具体的な作業時間報知方法は本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、以下のような構成(方法)を採用することもできる。
(1)保管庫1は、図5に示すようにスラブヤード10が複数の単位エリア11a〜11nに区分けされており、成分や板幅に基づいて分類される共通のスラブWを共通の単位エリア11a〜11nに保管するものであってもよい。この場合、複数の単位エリア11a〜11nに保管された複数のスラブWについて同時に搬出要求があった場合には、単位エリア11a〜11n毎に上述した数1又は数2に基づいてスラブWの移載時間の期待値を求め、これら単位エリア毎の期待値の総和を最終的なトータル移載時間の期待値として求め、これを予測値として表示装置20bに表示するように構成してもよい。すなわち、下記数3に基づきトータル移載時間の期待値を求めるようにしてもよい。
Figure 2007269448
ここに、
Z :トータル移載時間の期待値(総和値)
Zj:各エリアのトータル移載時間の期待値
この場合には、スラブWの入庫時にオペレータが、当該スラブWを保管するエリア情報を併せて入力することにより、単位エリア11a〜11n毎の在庫情報を前記在庫情報記憶手段21で記憶するようにし、また、単位エリア11a〜11n毎の最大数Pを前記各種データ記憶手段22で記憶するようにすればよい。そして、搬出指令が管理装置20に入力されると、移載時間演算手段23が、搬出対象となる単位エリア11a〜11nとスラブWの数を判断し、上述の通り単位エリア毎に移載時間の期待値を演算し、これら単位エリア毎の期待値の総和をトータル移載時間の期待値として演算するようにすればよい。
(2)実施形態の管理装置20では、スラブWの搬出指令があった場合には、その内容と、スラブWの移載時間の予測値と、移載完了予想時刻とを表示装置20bにより表示することによりオペレータに報知し、これに対してオペレータが独自の判断で必要なアクションを起こす、例えば搬送台車3に対するスラブWの移載作業を通常よりも急いで行い、あるいは搬送台車3の走行速度を通常より上げる等するようにしているが、例えば、そのような具体的な作業指示(ガイダンス)を表示装置20bに併せて表示するようにしてもよい。例えば、移載時間演算手段23による演算結果(例えば移載完了予想時刻)と熱間圧延ライン側から送信される目標値(目標時刻)とを比較することによりコイルWの搬出作業の遅延の有無を判別する遅延判別手段をさらに前記管理装置20(管理装置本体20a)に設けておき、作業遅延が生じている場合には、移載完了予想時刻と共に具体的な作業指示(ガイダンス)を表示装置20bにより表示するように構成してもよい。このようにすれば、作業遅延が生じていることをオペレータが確実に把握することが可能となり、しかも、作業指示を表示装置20bで確認することによりオペレータは作業遅れに対して迅速、かつ適切に対処することが可能となり、その結果、熱間圧延ラインへのコイルWの延着をより確実に回避することができるようになる。
(3)上記のような作業指示(ガイダンス)の表示を行う以外に、熱間圧延ラインへのスラブWの延着を回避するための動作を自動制御で行うようにしてもよい。例えば、熱間圧延ラインに対してコイルWが延着するおそれがある場合には、管理装置20から搬送台車3のコントローラに制御信号を出力してその走行速度を自動的に一定割合だけアップするように構成してもよい。
本発明に係る作業時間報知装置(本発明に係る作業時間報知方法)が適用されるスラブの保管設備を示す模式図である。 保管設備に組み込まれた管理装置20の構成を示すブロック図である。 保管庫におけるスラブの保管方法の一例を示す模式図である。 スラブヤードに保管されたスラブの状態を示す平面模式図である。 スラブヤードを複数の単位エリアに区分した例を示す平面模式図である。
符号の説明
1 保管庫
2,3 搬送台車
12 天井クレーン
14 出庫側端末
15 出庫側端末
18 指令室
20 管理装置
20a 管理装置本体
20b 表示装置
20c 入力装置
21 在庫情報記憶手段
22 各種データ記憶手段
23 移載時間演算手段
24 表示制御手段

Claims (14)

  1. 複数の板状のワークが積層され、かつこの積層体が複数個並べられた状態で保管される保管エリア内からワークの搬出要求に応じて所要のワークを搬出する際に、その所要時間に関する予測値を求めて報知する方法であって、
    前記所要時間として一のワークを移動させるのに要する基準時間を予め設定しておき、ワークの搬出要求に応じて、前記保管エリア内のワークの在庫数と保管エリア内に形成可能な前記積層体の数の最大数とに基づき対象ワークから上に位置するワークの数の期待値を求め、その値に前記基準時間を乗算することにより対象ワークに関する前記所要時間の期待値を求め、この期待値を前記予想値として報知する
    ことを特徴とする時間報知方法。
  2. 請求項1に記載の時間報知方法において、
    前記在庫数を前記最大数で除算することにより積層体一つ当たりのワークの積層数を求め、この積層数を有する積層体の中間に対象ワークが在るものとして当該対象ワークから上に位置するワークの数の前記期待値を求める
    ことを特徴とする時間報知方法。
  3. 請求項1に記載の時間報知方法において、
    厚み方向と直交する特定方向の長さが短いワークを優先的に上位に置くことを条件として各積層体にワークを積層する一方で、
    前記保管エリア内に保管されるワークを前記長さに従ってソートすることにより各ワークの長さの順位を定めたソート情報を作成しておき、
    ワークの搬出要求時には、前記ソート情報に基づいて当該対象ワークから上に位置するワークの数の前記期待値を求める
    ことを特徴とする時間報知方法。
  4. 請求項3に記載の時間報知方法において、
    前記在庫数を前記最大数で除算することにより積層体一つ当たりのワークの積層数を求めるとともにワークのうち前記特定方向の長さが対象ワークの長さ以下となるもの在庫数に占める割合を求め、この割合と前記積層数とに基づき対象ワークから上に位置するワークの数の前記期待値を求める
    ことを特徴とする時間報知方法。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載の時間報知方法において、
    複数のワークについて同時に搬出要求がされた場合には、各対象ワークに関する前記所要時間の期待値を求め、それらの総和値を前記予測値として報知することを特徴とする時間報知方法。
  6. 請求項1乃至5の何れかに記載の時間報知方法において、
    前記保管エリアが種類の異なるワークを保管するための複数の単位エリアを含む場合であって、かつ複数の単位エリアに保管された複数のワークについて同時に搬出要求がされた場合には、単位エリア毎に前記所要時間の期待値を求め、それらの総和値を前記予測値として報知することを特徴とする時間報知方法。
  7. 請求項1乃至6の何れかに記載の時間報知方法において、
    前記所要時間の期待値と現在時刻とに基づきワークの搬出完了予想時刻を求め、この搬出完了予想時刻を前記予測値として報知することを特徴とする時間報知方法。
  8. 請求項1乃至7の何れかに記載の時間報知方法において、
    前記予想値とその目標値とを比較することにより搬出作業の遅延の有無を判別し、遅延が生じている場合には、前記予想値と共に予め定められた作業指示を報知することを特徴とする時間報知方法。
  9. 複数の板状のワークが積層された状態で、かつこの積層体が複数個並べられた状態で保管される保管エリアと、この保管エリアに保管されたワークを移動させる移動手段とを備えたワークの保管設備に適用され、ワークの搬出要求に応じて所要のワークを搬出する際に、その所要時間に関する予測値を求めて報知する装置であって、
    前記保管エリア内のワークの在庫数を記憶する在庫記憶手段と、
    前記保管エリアに形成可能な前記積層体の数の最大数を記憶する保管エリア情報記憶手段と、
    前記移動手段により一のワークを移動させるのに要する基準時間を記憶する基準時間記憶手段と、
    ワークの搬出要求に応じ、前記在庫数および前記積層体の最大数に基づき対象ワークから上に位置するワークの数の期待値を求め、その値に前記基準時間を乗算することにより対象ワークに関する前記所要時間の期待値を求める演算手段と、
    この演算手段による演算結果に基づく所定の情報を前記予想値として報知する報知手段と、を備えている
    ことを特徴とする時間報知装置。
  10. 請求項9に記載の時間報知装置において、
    前記保管エリア内に保管されるワークを厚み方向と直交する方向の長さに従ってソートすることにより各ワークの長さの順位を定めたソート情報を作成するソート情報作成手段をさらに備え、
    前記演算手段は、さらに前記ソート情報に基づいて対象ワークから上に位置するワークの数の前記期待値を求める
    ことを特徴とする時間報知装置。
  11. 請求項9又は10に記載の時間報知装置において、
    前記演算手段は、複数のワークについて同時に搬出要求がされた場合に、各ワークに関する前記所要時間の期待値を求めるとともにその総和値を求め、
    前記報知手段は、その総和値を前記予測値として報知する
    ことを特徴とする時間報知装置。
  12. 請求項9乃至11の何れかに記載の時間報知装置において、
    前記演算手段は、種類の異なるワークを保管するために前記保管エリアに設けられた複数の単位エリアについてそのエリア毎に前記所要時間の期待値を演算可能とされ、複数の単位エリアに保管された複数のワークについて同時に搬出要求がされた場合には、単位エリア毎に前記所要時間の期待値を求めるとともにその総和値を求め、
    前記報知手段は、その総和値を前記予想値として報知する
    ことを特徴とする時間報知装置。
  13. 請求項9乃至12の何れかに記載の時間報知装置において、
    前記演算手段は、前記期待値と現在時刻とに基づきワークの搬出完了予想時刻を求め、
    前記報知手段は、前記搬出完了予想時刻を前記予想値として報知する
    ことを特徴とする時間報知方法。
  14. 請求項9乃至13の何れかに記載の時間報知装置において、
    前記予想値とその目標値とを比較することによりワーク搬出作業の遅延の有無を判別する遅延判別手段をさらに備え、
    前記報知手段は、作業遅延が生じている場合には、前記予想値と共に予め記憶されている所定の作業指示を報知する
    ことを特徴とする時間報知方法。
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