JP2006076768A - 作業管理システム及び作業管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業の進捗状況に応じて作業者を適切に割り振ることができる作業管理システム及び作業管理方法を提供することを課題とする。
【解決手段】第1及び第2の検出手段により各作業の進捗状況を逐一検出する(S1)と共に、制御部10は検出された各作業の進捗状況と作業計画とを比較し(S2)、各作業の進捗状況が作業計画より所定時間T1以上遅れているか否かを判断する(S3)。ここで、遅れている作業がある場合、制御部10はスケジューラ11により現在の時刻、各作業の荷物量、作業者の作業能力と作業装置の稼動能力とに基づいて、遅れている作業に割り振られていない作業者4及びフォークリフト5によりこの作業を補助して遅れを解消するように作業計画を作成し直す(S4)と共に、この新しい作業計画に基づいて送信部12から作業者4の携帯端末機8に対し指示を出す(S5)。
【選択図】図2

Description

この発明は、作業管理システム及び作業管理方法に係り、特に荷物の配送作業に対して複数の作業者を割り振ってこの配送作業を管理するシステム及び方法に関する。
例えば、特許文献1には、配送センター等でトラックへ荷物を積み込む際にこの作業を行うための作業スペースの使用範囲を指示する荷積作業指示システムが開示されている。このシステムでは、トラックへ積み込まれる荷物の個数に応じてトラック毎に作業スペースの使用範囲を割り振った作業計画が作成され、この計画に基づいて各トラックの使用範囲が作業スペースに設けられたランプにより誘導表示される。
特開2001−301927号公報
しかしながら、特許文献1のシステムのように作業スペースの使用範囲が各トラックの荷物の個数に応じて割り振られていても、そこで荷物の積み込みを行う作業者が適切に割り振られていないと、計画通りの作業を実行することができないなどの不具合が生じることとなる。
そこで、作業者を割り振った作業計画を作成し、この計画に基づいて作業を行うようにしても、種々の原因により作業には遅れや進みが生じやすく、このような作業の進捗状況に対応することができずに作業効率が低下するおそれがあった。
この発明はこのような問題点を解消するためになされたもので、作業の進捗状況に応じて作業者を適切に割り振ることができる作業管理システム及び作業管理方法を提供することを目的とする。
この発明に係る作業管理システムは、荷物の配送作業に対して複数の作業者を割り振って管理する作業管理システムにおいて、荷物の配送作業に対して複数の作業者が割り振られた作業計画を作成するスケジューラと、実際の配送作業の進捗状況を検出する進捗状況検出手段と、作業者に指示を出すための指示手段と、進捗状況検出手段により検出される実際の配送作業の進捗状況をスケジューラにより作成された作業計画と比較すると共にその比較の結果に基づいて前記スケジューラで作業計画を作成し直し且つこの作成し直された新しい作業計画に基づいて指示手段により作業者へ指示を出す制御部とを備えるものである。
進捗状況検出手段により荷物の配送作業の進捗状況が逐一検出されると共に、制御部は検出された各作業の進捗状況と作業計画とを比較し、この比較結果に基づいてスケジューラにより作業効率を向上させるように作業計画を作成し直すと共にこの新しい作業計画に基づいて指示手段により作業者へ指示を出す。
進捗状況検出手段により検出される実際の配送作業の進捗状況がスケジューラにより作成された作業計画よりも所定時間だけ遅れると、制御部はその遅れている配送作業に割り振られていない作業者にこの配送作業を補助させて遅れを解消するようにスケジューラにより作業計画を作成し直すことが好ましい。
また、荷物の配送作業は、輸送車両により荷物を配送センターまで輸送する作業と、輸送車両に対して荷積み荷降ろしする作業と、配送センター内で荷物を移動する作業と、輸送車両により荷物を配送センターから別の場所へ輸送する作業とを含み、スケジューラは、各作業の開始時刻、各作業の荷物量に基づいて作業計画を作成することができる。
この場合、進捗状況検出手段は、輸送車両に設けられ且つ情報を送信するための輸送車両用端末機と、輸送車両用端末機から送られた情報を受信して制御部に入力させる受信部とを含む第1の検出手段を有し、この第1の検出手段を介して輸送車両による荷物の輸送作業の実際の進捗状況を検出することができる。
また、荷積み荷降ろし作業及び荷物の移動作業は、作業者が作業装置を操作することにより行われ、進捗状況検出手段は荷物に取り付けられたRFIDタグと、作業装置に取り付けられ且つRFIDタグからの情報を読みとるリーダと、作業装置に設けられ且つリーダで読みとった情報を送信するための作業装置用端末機と、作業装置用端末機から送られた情報を受信して制御部に入力させる受信部とを含む第2の検出手段を有し、この第2の検出手段を介して荷積み荷降ろし作業及び荷物の移動作業における実際の進捗状況を検出することができる。
また、進捗状況検出手段は、作業者が携帯し且つ作業者が操作して情報を送信するための携帯端末機と、この携帯端末機から送られた情報を受信して制御部に入力させる受信部とを含む第3の検出手段を有し、この第3の検出手段を介して荷積み荷降ろし作業及び荷物の移動作業における実際の進捗状況を検出することができる。
なお、スケジューラは作業者の作業能力及び作業装置の稼動能力のうち少なくとも一方をも加味して荷積み荷降ろし作業及び荷物の移動作業に関する作業計画を作成することが好ましい。
制御部は、荷物の配送作業の前に、輸送車両の到着予定時刻、輸送車両で入出荷される荷物量、作業者の作業能力及び作業装置の稼動能力をスケジューラに与えることにより事前の作業計画を作成することができる。
また、指示手段は、作業者が携帯する携帯端末機と制御部からの指示を携帯端末機へ送信する送信部とを含むことができる。
また、この発明に係る作業管理方法は、荷物の配送作業に対して複数の作業者を割り振って管理する作業管理方法において、荷物の配送作業に対して複数の作業者が割り振られた作業計画を作成し、実際の配送作業の進捗状況を検出し、検出された実際の配送作業の進捗状況を前記作業計画と比較し、比較の結果に基づいて作業計画を作成し直すと共にこの作成し直された新しい作業計画に基づいて作業者へ指示を出す方法である。
なお、検出された実際の配送作業の進捗状況が作業計画よりも所定時間だけ遅れると、その遅れている配送作業に割り振られていない作業者にこの配送作業を補助させて遅れを解消するように作業計画を作成し直すことが好ましい。
この発明によれば、作業の進捗状況に応じて作業者を適切に割り振ることができる。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1に、この発明の実施の形態1に係る作業管理システムの構成を示す。荷物が入出庫される物流倉庫等の配送センター1には、このセンター1へ荷物を輸送するトラック2を停止するための入荷レーン3が配設されている。トラック2がこの入荷レーン3に到着すると、作業者4が作業装置としてのフォークリフト5を操作することによりトラック2の荷台から荷物6が降ろされる。なお、フォークリフト5には作業装置用端末機7が装備されている。また、作業者4はそれぞれ携帯端末機8を携帯しているものとする。
なお、入荷レーン3のトラック2から降ろされた荷物6は、作業者4により図示しない収容棚などへ収容されると共に、必要に応じて収容棚から取り出され、図示しない出荷レーンに停止したトラック2に積み込まれて出荷先へ輸送される。ここで、トラック2により荷物6を配送センター1の入荷レーン3まで輸送する作業、入荷レーン3のトラック2から荷物6を降ろす作業、配送センター1内で荷物6を移動する作業、及び図示しない出荷レーンのトラック2に荷物6を積み込む作業により、この発明の荷物の配送作業が構成されている。
また、このような荷物の配送作業のうち、トラック2への荷積み荷降ろし作業と配送センター1内での荷物6の移動作業は、作業者4がフォークリフト5を操作することにより行われる。
また、配送センター1には管理コンピュータ9が設置されており、このコンピュータ9は制御部10を有している。制御部10には、前述した荷物の配送作業のうち、トラック2への荷積み荷降ろし作業、及び配送センター1内での荷物6の各移動作業に対して複数の作業者4と各作業者4が操作するフォークリフト5とを割り振った作業計画を作成するスケジューラ11が接続されている。また、制御部10には、無線によりフォークリフト5の作業装置用端末機7と作業者4の携帯端末機8とに対してデータの送信及び受信を行うための送信部12及び受信部13がそれぞれ接続されている。
なお、管理コンピュータ9の送信部12、フォークリフト5の作業装置用端末機7と作業者4の携帯端末機8とから、この発明の指示手段が構成されている。
また、トラック2には、このトラック2により行われる輸送作業の進捗状況をインターネットや各種通信回線を介して管理コンピュータ9の受信部13へ送信する輸送車両用端末機14が装備されており、これら輸送車両用端末機14及び管理コンピュータ9の受信部13により、この発明の第1の検出手段が構成されている。
また、図示されていないが、荷物6にはこの荷物6の情報が書き込まれたRFIDタグが取り付けられ、フォークリフト5には所定範囲内に位置するRFIDタグの情報を読み取るためのリーダが取り付けられている。リーダによりRFIDタグの情報が読み取られると、その情報はフォークリフト5の作業装置用端末機7を介して管理コンピュータ9へ送信されると共にこの管理コンピュータ9の受信部13で受信されることにより、フォークリフト5を操作して行われている各作業の進捗状況を逐一検出することができる。これら荷物6のRFIDタグ、フォークリフト5のリーダ及び作業装置用端末機7と管理コンピュータ9の受信部13とにより、この発明の第2の検出手段が構成されている。
次に、この発明の実施の形態1に係る作業管理システムの動作を説明する。
まず、荷物の配送作業の開始前に、管理コンピュータ9の制御部10はスケジューラ11にトラック2の入荷レーン3への到着予定時刻、配送センター1へ入出荷される荷物量、作業者4の作業能力、及び作業装置の稼働能力の情報を与えることにより、このスケジューラ11は予定される作業に対して複数の作業者4及び各作業者4が操作するフォークリフト5を割り振った事前の作業計画を作成する。なお、荷物量としては荷物6の種類や荷物6の個数等がスケジューラ11に入力される。また、作業者4の作業能力としては作業者4の出勤予定及び各作業に対して各作業者4が単位時間当たりに処理可能な荷物量が入力されると共に、作業装置の稼動能力としてはフォークリフト5の稼動予定が入力される。
次に、この作業管理システムは荷物の配送作業の監視を開始し、図2のフローチャートに示されるように、ステップS1で上述の第1及び第2の検出手段により各作業の進捗状況を逐一検出すると共に、ステップS2で制御部10は検出された各作業の進捗状況と作業計画とを比較し、ステップS3で各作業の進捗状況が作業計画より所定時間T1以上遅れているか否かを判断する。
ステップS3で、その進捗状況が作業計画よりも所定時間T1以上遅れている作業があると判断された場合には、ステップS4で制御部10はスケジューラ11により現在の時刻、各作業の荷物量、作業者の作業能力と作業装置の稼動能力とに基づいて、遅れている作業に割り振られていない作業者4及びフォークリフト5によりこの作業を補助して遅れを解消するように作業計画を作成し直す。さらに、制御部10はこの新しい作業計画に基づいてステップS5で送信部12から作業者4の携帯端末機8に対し指示を出す。
なお、荷物の配送作業の監視時において、図2のフローチャートに示される一連の動作が一定の間隔ΔTで繰り返される。
例えば、図3に示されるように、配送センター1において、入荷レーン3に停止したトラック2からの荷降ろし作業A、荷物6の入庫作業B、荷物6の棚移動作業C、荷物6の出庫作業D、及び図示しない出荷レーンに停止したトラック2への荷積み作業Eを複数の作業者4がフォークリフト5を操作して行う場合について説明する。なお、ここでは破線で示されるような事前の作業計画が作成されている。また、各作業の進捗状況の遅れを判定する基準としての所定時間T1は5分に設定されているものとする。
入荷レーン3での荷降ろし作業Aを時刻9:10〜9:30の20分間で行うとした作業計画に対し、斜線で示される実際の作業が作業計画通りに時刻9:10に開始したものの現在の時刻9:20において作業計画より5分遅れている場合に、制御部10はこの作業Aの進捗状況が作業計画に対し所定時間T1以上遅れていると判断して、スケジューラ11により作業計画を作成し直す。
このとき、制御部10は図4に示されるように、荷物6の棚移動作業Cを時刻9:25の時点で5分程度遅らせても荷物の配送作業全体に影響がないと判断すると、例えば時刻9:25〜9:30の荷物6の棚移動作業Cを中断してその部分に割り振られていた作業者4及びフォークリフト5を入荷レーン3での荷降ろし作業Aの補助に割り振ると共に中断していた5分間分の棚移動作業Cを荷降ろし作業Aの終了後に遅らせて実行するようにスケジューラ11により作業計画を作成し直す。さらに、この新しい作業計画に基づいて制御部10は送信部12から、前の作業計画で時刻9:10〜9:35の荷物6の棚移動作業Cに割り振られていた作業者4の携帯端末機8に対し、時刻9:25〜9:30の5分間は入荷レーン3の荷降ろし作業Aの補助にまわるようにという指示と、この荷降ろし作業Aの補助が終了した後に荷物6の棚移動作業Cに戻って時刻9:30〜9:40に残りの作業Cを行うようにという指示とを出す。
これにより、図5に示されるように、追加された作業者4及びフォークリフト5により入荷レーン3での荷降ろし作業Aが時刻9:25〜9:30の5分間補助されてその遅れが解消され、現在時刻9:30に作業が終了される。すなわち、事前の計画通りに時刻9:30までにこの作業Aを完了することができる。
以上のように、この作業管理システムでは、各作業の進捗状況が逐一検出され、検出された各作業の進捗状況に応じて作業者4を適切に割り振って管理することができる。従って、作業者4は管理コンピュータ9から携帯端末機8に出される指示に従うだけで作業の進捗状況に即座に対応することができ、作業効率の向上を実現することができる。
また、作業者4及びフォークリフト5等の作業力を無駄なく利用して作業の遅れを防止することができるため、人件費や作業装置の運転費等を低減して優れた運用を行うことができる。
実施の形態2.
次に、図6のフローチャートを参照して、この発明の実施の形態2に係る作業管理システムを説明する。この実施の形態2は、図2のフローチャートに示される実施の形態1の作業管理システムの動作において、作業計画に対する作業の進捗状況の遅れだけでなく進みにも対応して作業計画を作成し直すものである。すなわち、ステップS3で各作業の進捗状況が作業計画よりも所定時間T1以上遅れていないと判断された場合に、ステップS6に進み、制御部10は検出された各作業の進捗状況が作業計画より所定時間T2以上進んでいるか否かを判断する。
ステップS6で、その進捗状況が作業計画よりも所定時間T2以上進んでいる作業があると判断された場合には、ステップS7で制御部10はスケジューラ11により現在の時刻、各作業の荷物量、作業者の作業能力と作業装置の稼動能力とに基づいて、作業効率を向上するように作業計画を作成し直す。例えば、進んでいる作業に割り振られている作業者4及びフォークリフト5をその作業の終了後に他の作業の補助に行かせたり、他の作業の開始時刻を早めてそこに進んでいる作業に割り振られている作業者4及びフォークリフト5を割り振るように作業計画を作成し直す。さらに、制御部10はこの新しい作業計画に基づいてステップS5で送信部12から作業者4の携帯端末機8に指示を出す。
なお、荷物の配送作業の監視時において、図6のフローチャートに示される一連の動作が一定の間隔ΔTで繰り返される。また、所定時間T2は所定時間T1と同じ値に設定しても、異なる値に設定してもいい。
このようにしても、上述の実施の形態1と同様に、各作業の進捗状況が逐一検出され、検出された各作業の進捗状況に応じて作業者4を適切に割り振って管理することができ、これにより作業効率の向上及び優れた運用を実現することができる。
加えて、この実施の形態2では、実際の作業が作業計画よりも早めに終わる場合等に、その作業に割り振られている作業者やフォークリフト5等の作業力を無駄にすることなく利用して他の作業の効率を向上させることができるため、荷物の配送作業全体の作業効率をさらに向上させることができる。
なお、上述の実施の形態1及び2において、荷物の配送作業の開始前に、スケジューラ11は、トラック2の入荷レーン3への到着予定時刻、入出荷される荷物量、作業者4の作業能力、及び作業装置の稼働能力の情報に基づいて、予定される作業に対して複数の作業者4及びフォークリフト5を割り振った事前の作業計画を作成するが、このとき作業時間帯が重なる等の原因により予定される作業に対して作業者4やフォークリフト5等の作業力が足りない場合には、重なっている作業のうち開始時刻が早いものを重なっている時間分だけ早い時間にずらして重なりをなくすことにより、作業力不足を解消することができる。また、それでも作業者が解消されない場合には、作業量超過の警告を出すと共に作業者4及びフォークリフト5等の作業力がどれくらいあれば予定される作業を行うことができるのかを算出して表示することもできる。
また、上述の実施の形態1及び2において、荷物の配送作業の監視時に、その進捗状況が作業計画よりも所定時間T1以上遅れている作業があると判断した場合に、制御部10は、その時点で手が空いている作業者4及びフォークリフト5を探して遅れている作業の補助にまわす、または、遅らせても荷物の配送作業全体に影響を及ぼさない作業を中断してその作業に割り振られている作業者4及びフォークリフト5を遅れている作業の補助にまわすように、スケジューラ11により作業計画を作成し直すことができる。
また、各作業の終了時刻に猶予時間を持たせるように作業計画を作成し、遅れている作業以外の作業をその猶予時間の範囲内でずらすことにより手が空く作業者4及びフォークリフト5を遅れている作業の補助にまわすように作業計画を作成し直すこともできる。
なお、上述の実施の形態1及び2において、トラック2の乗務員により輸送車両用端末機14からインターネットや各種通信回線を介してトラック2の予定到着時刻及び荷物量の変動等がこの作業の進捗状況として管理コンピュータ9の受信部13に送信されこの受信部13で受信されることにより検出される。したがって、制御部10はトラック2による荷物6の輸送作業の進捗状況が作業計画に対して所定時間T1以上遅れる、または所定時間T2以上進んだ場合にも、スケジューラ11により作業効率を向上するように作業計画を立て直し、この新しい作業計画に基づいて作業者4へ指示を出すことができる。
また、上述の実施の形態1及び2では、トラック2により荷物6を配送センター1の入荷レーン3まで輸送する作業、入荷レーン3のトラック2から荷物6を降ろす作業、配送センター1内で荷物6を移動する作業、及び図示しない出荷レーンのトラック2に荷物6を積み込む作業により、この発明の荷物の配送作業が構成されていたが、それに加えて、出荷用のトラックにより配送センター1から各店舗等の別の場所へ荷物を輸送する作業を荷物の配送作業として含むこともできる。この場合、スケジューラ11は、荷物6を配送センター1へ入荷するトラック2の入荷レーン3への到着予定時刻だけでなく、出荷用のトラックの図示しない出荷レーンへの到着予定時刻も加味して作業計画を立てることもできる。さらに、トラック2の到着予定時刻だけでなく、トラック2が配送センター1から出発する時刻も加味して計画を立てることもできる。
また、管理コンピュータ9の制御部10は送信部12から作業者4の携帯端末機に、各作業の開始前または開始定刻に指示を出したり、作業者4からの要求に応じてその時点における指示を適宜出すことができる。
また、作業装置用端末機7にも携帯端末機8と同様に指示を出すことができる。
また、作業装置用端末機7及び携帯端末機8において、その時点での作業計画と作業実績とを図示したり、指示内容を文字表示したり、指示を音声で発することにより、作業者4は制御部10からの指示を確認することができる。また、指示を作業装置用端末機7及び携帯端末機8に図示または表示する場合に、警報や振動により作業者の確認を促すようにすることもできる。
さらに、フォークリフト5に作業装置用端末機7を装備する代わりに、作業者4がフォークリフト5を操作する際に作業者4が携帯している携帯端末機8を作業装置用端末機として用いてもよい。
なお、携帯端末機8及び作業装置用端末機7を用いて作業者4へ指示を出す代わりに、配送センター1内に設けられた電光掲示板やスピーカ等を用いて指示を出すように構成することもできる。
また、荷物6に取り付けられたRFIDタグとこのRFIDタグの情報を読み取るリーダを用いる代わりに、フォークリフト5のフォーク等に在荷センサを取り付け、フォークリフト5で作業を行う際にこの在荷センサで荷物6を検知し、その情報が作業装置用端末機7から管理コンピュータ9の受信部13に送信されて作業の進捗状況が検出されるように構成することもできる。
また、上述のようにRFIDタグ及びリーダ、または在荷センサを用いて作業の進捗状況を自動で検出する代わりに、作業者4がフォークリフト5で荷物6を移動する毎に荷物6に取り付けられたバーコードをバーコードリーダで読み取ることにより、作業の進捗状況を手動で検出するようにしてもよい。
また、作業者4の携帯端末機8と管理コンピュータ9の受信部13とからこの発明の第3の検出手段を構成し、この第3の検出手段を用いることにより、フォークリフト5を操作して行われている各作業の進捗状況を逐一検出することができる。すなわち、フォークリフト5で荷物6を移動する毎に、作業者4が携帯端末機8に作業開始及び作業終了等の入力を行うと、その情報は携帯端末機8を介して管理コンピュータ9へ送信されると共にこの管理コンピュータ9の受信部13で受信されることにより、各作業の進捗状況が検出され把握される。
同様に、作業者4が作業装置用端末機7に作業開始及び作業終了等の入力を行うことにより作業の進捗状況が検出されるように構成することもできる。
また、配送センター1内の収容棚等の設備に設けられた作業開始及び作業終了スイッチ等を作業者4に押させたり、赤外線等で作業者4の動きを検知することにより、作業の進捗状況を検出することもできる。このとき、作業者4への指示も上述の電光掲示板やスピーカ等を用いて行えば、作業者4が携帯端末機8を携帯する、及びフォークリフト5に作業装置用端末機7を設ける必要がなくなる。
また、各作業の進捗状況の作業計画に対する遅れ及び進みを判定する基準としての所定時間T1及びT2は、作業の難易度や特殊性に応じて作業の種類毎に設定することができる。
また、作業計画の作成時に制御部10からスケジューラ11に、作業者4の熟練度や経験等の情報も作業者の作業能力として入力され、この情報を加味してスケジューラ11が作業計画を作成することが好ましい。例えば、作業者4が作業を行う前に作業者4のIDカード等により作業者4の認識を行い、この作業者4が行った作業実績を経験として管理コンピュータ9の制御部10に蓄積し、この情報を作業計画に反映させることができる。
また、上述の実施の形態1及び2では、作業者の作業能力及び作業装置の稼動能力の双方を加味して作業計画を作成していたが、その代わりに、これら作業者の作業能力及び作業装置の稼動能力のうちどちらか一方だけを加味して作業計画を作成することもできる。また、各作業者の作業能力及び各作業装置の稼働能力をそれぞれ一定と見なし、これらを加味せずにスケジューラ11で作業計画を作成することもできる。
また、上述の実施の形態1及び2では、配送センター1で作業者4がフォークリフト5を用いて作業を行っていたが、この発明の作業管理システムは、作業者4が台車等のその他の作業装置を用いて作業を行う場合にも適用される。なお、この場合、台車等に作業装置用端末機が取り付けられていることが好ましい。
また、この作業管理システムは、作業者4が作業装置を用いずに作業を行う場合にも適用され、その場合にはスケジューラ11が作業者4だけを割り振った作業計画を作成するものとする。
なお、上述の実施の形態1及び2では、この発明の作業管理システムを物流倉庫等の配送センター1において用いた場合について説明したが、工場や運送会社等、荷物の配送作業が行われる各種の施設において有効に用いることができる。
この発明の実施の形態1に係る作業管理システムを示す模式図である。 この発明の実施の形態1に係る作業管理システムの動作を示すフローチャートである。 実施の形態1における作業計画及び作業実績を示す図である。 実施の形態1における作業計画及び作業実績を示す図である。 実施の形態1における作業計画及び作業実績を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る作業管理システムの動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 配送センター、2 トラック、3 入荷レーン、4 作業者、5 フォークリフト、6 荷物、7 作業装置用端末機、8 携帯端末機、9 管理コンピュータ、10 制御部、11 スケジューラ、12 送信部、13 受信部、14 輸送車両用端末機。

Claims (11)

  1. 荷物の配送作業に対して複数の作業者を割り振って管理する作業管理システムにおいて、
    荷物の配送作業に対して複数の作業者が割り振られた作業計画を作成するスケジューラと、
    実際の配送作業の進捗状況を検出する進捗状況検出手段と、
    作業者に指示を出すための指示手段と、
    前記進捗状況検出手段により検出される実際の配送作業の進捗状況を前記スケジューラにより作成された作業計画と比較すると共にその比較の結果に基づいて前記スケジューラで作業計画を作成し直し且つこの作成し直された新しい作業計画に基づいて前記指示手段により作業者へ指示を出す制御部と
    を備えることを特徴とする作業管理システム。
  2. 前記制御部は、前記進捗状況検出手段により検出される実際の配送作業の進捗状況が前記スケジューラにより作成された作業計画よりも所定時間だけ遅れると、その遅れている配送作業に割り振られていない作業者にこの配送作業を補助させて遅れを解消するように前記スケジューラにより作業計画を作成し直す請求項1に記載の作業管理システム。
  3. 前記荷物の配送作業は、輸送車両により荷物を配送センターまで輸送する作業と、輸送車両に対して荷積み荷降ろしする作業と、配送センター内で荷物を移動する作業と、輸送車両により荷物を配送センターから別の場所へ輸送する作業とを含み、前記スケジューラは、各作業の開始時刻、各作業の荷物量に基づいて作業計画を作成する請求項1または2に記載の作業管理システム。
  4. 前記進捗状況検出手段は、輸送車両に設けられ且つ情報を送信するための輸送車両用端末機と、前記輸送車両用端末機から送られた情報を受信して前記制御部に入力させる受信部とを含む第1の検出手段を有し、この第1の検出手段を介して前記輸送車両による荷物の輸送作業の実際の進捗状況が検出される請求項3に記載の作業管理システム。
  5. 前記荷積み荷降ろし作業及び前記荷物の移動作業は、前記作業者が作業装置を操作することにより行われ、
    前記進捗状況検出手段は、荷物に取り付けられたRFIDタグと、作業装置に取り付けられ且つ前記RFIDタグからの情報を読みとるリーダと、作業装置に設けられ且つ前記リーダで読みとった情報を送信するための作業装置用端末機と、前記作業装置用端末機から送られた情報を受信して前記制御部に入力させる受信部とを含む第2の検出手段を有し、この第2の検出手段を介して前記荷積み荷降ろし作業及び荷物の移動作業における実際の進捗状況が検出される請求項3または4に記載の作業管理システム。
  6. 前記進捗状況検出手段は、作業者が携帯し且つ作業者が操作して情報を送信するための携帯端末機と、この携帯端末機から送られた情報を受信して前記制御部に入力させる受信部とを含む第3の検出手段を有し、この第3の検出手段を介して前記荷積み荷降ろし作業及び荷物の移動作業における実際の進捗状況が検出される請求項3〜5のいずれか一項に記載の作業管理システム。
  7. 前記スケジューラは、作業者の作業能力及び作業装置の稼動能力のうち少なくとも一方をも加味して前記荷積み荷降ろし作業及び前記荷物の移動作業に関する作業計画を作成する請求項3〜6に記載の作業管理システム。
  8. 前記制御部は、前記荷物の配送作業の前に、輸送車両の到着予定時刻、輸送車両で入出荷される荷物量、作業者の作業能力及び作業装置の稼動能力を前記スケジューラに与えることにより事前の作業計画を作成する請求項7に記載の作業管理システム。
  9. 前記指示手段は、作業者が携帯する携帯端末機と、前記制御部からの指示を前記携帯端末機へ送信する送信部とを含む請求項1〜8のいずれか一項に記載の作業管理システム。
  10. 荷物の配送作業に対して複数の作業者を割り振って管理する作業管理方法において、
    荷物の配送作業に対して複数の作業者が割り振られた作業計画を作成し、
    実際の配送作業の進捗状況を検出し、
    前記検出された実際の配送作業の進捗状況を前記作業計画と比較し、
    前記比較の結果に基づいて作業計画を作成し直すと共にこの作成し直された新しい作業計画に基づいて作業者へ指示を出す
    ことを特徴とする作業管理方法。
  11. 前記検出された実際の配送作業の進捗状況が前記作業計画よりも所定時間だけ遅れると、その遅れている配送作業に割り振られていない作業者にこの配送作業を補助させて遅れを解消するように作業計画を作成し直す請求項10に記載の作業管理方法。
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