JP2017134739A - 物流システム、制御方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、搬送物の供給バランスを維持し、優先度の高い搬送物を優先的に到着拠点に搬入できるようにすることを目的とする。【解決手段】本発明の物流システム1は、搬送物の出発拠点10と、搬送物の到着拠点11と、出発拠点10と到着拠点11とを繋ぐルートである第1ルート21、及び、到着拠点11に到達できるルートである第2ルート22とを備える搬送ルート20と、出発拠点10から到着拠点11への搬送中の搬送物を一時的に保管可能な中間拠点12と、第1ルート21の状態及び到着拠点11の状態のうち少なくともいずれか一方を予測する予測手段と、を備えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、物流システム、物流システムの制御方法及びプログラムに関する。
製鋼工場で製造されるスラブの圧延は、例えば次の工程で行われる。まず、製鋼工場において溶鋼からスラブが製造される。次に、製造されたスラブは、製鋼工場から圧延前面ヤードに搬送されて一時的に保管される。次に、圧延前面ヤードに保管されたスラブは、加熱炉に搬送されて加熱された後、熱間圧延機で圧延される。
この工程における製鋼工場から圧延前面ヤードへのスラブの搬送に関する技術として、特許文献1には次のような搬送設備が開示されている。特許文献1の搬送設備は、払出しステーションと受取りステーションと軌道と軌道上を走行する搬送台車とを備える。軌道は、払出しステーションと受取りステーションとの間を連絡する。そして、軌道は、払出しステーションから受取りステーションに向かう方向に走行方向が定められた第1走行車線と、受取りステーションから払出しステーションに向かう方向に走行方向が定められた第2走行車線とを備える。さらに、特許文献1の搬送設備は、第1及び第2走行車線の端部を接続する接続車線と、接続車線に選択的に付設される退避車線とを備える。
特開昭61−89161号公報
しかしながら、特許文献1に記載のように、軌道上を走行する搬送台車を使って払出しステーションから受取りステーション(到着拠点)に搬送物を搬送する設備では、軌道上で搬送台車の渋滞が発生するおそれがある。例えば、払出しステーションから搬出される搬送物の量が、受取りステーションに搬入できる搬送物の量より大きい場合等に、搬送台車の渋滞が発生するおそれがある。軌道上で搬送台車の渋滞が発生すると、優先的に到着拠点に搬送する必要がある搬送物が予定時間内に搬送できなくなり、圧延工程に支障がでるおそれがある。
本発明は以上のような状況に鑑みてなされたものであり、搬送物の供給バランスを維持し、優先度の高い搬送物を優先的に到着拠点に搬入できるようにすることを目的とする。
本発明の物流システムは、搬送物の出発拠点と、搬送物の到着拠点と、前記出発拠点と前記到着拠点とを繋ぐルートである第1ルート、及び、前記到着拠点に到達できるルートである第2ルートとを備える搬送ルートと、前記出発拠点から前記到着拠点への搬送中の搬送物を一時的に保管可能な中間拠点と、前記第1ルートの状態及び前記到着拠点の状態のうち少なくともいずれか一方を予測する予測手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の物流システムの他の特徴とするところは、搬送物は、前記到着拠点でのスケジュールに組み込まれているか否かによって分類され、前記到着拠点でのスケジュールに組み込まれているものは、さらに、前記到着拠点から前記到着拠点までの搬送時間を含むトラックタイムの長短により分類される点にある。
また、本発明の制御方法は、請求項1又は2に記載の物流システムを制御する制御方法であって、前記予測手段の予測に基づいて搬送物の供給バランスの崩れを検知する検知ステップと、前記検知ステップで搬送物の供給バランスの崩れを検知したとき、前記中間拠点、及び、前記第2ルートの少なくともいずれかを用いて、搬送物の供給バランスの崩れを解消するスケジュールを立てるスケジュールステップと、を備えることを特徴とする。
また、本発明の制御方法の他の特徴とするところは、搬送物は、第1優先度、及び、第1優先度より優先度が低い優先度のいずれかの優先度を持ち、前記スケジュールステップでは、前記検知ステップで搬送物の供給過多が検知された場合、第1優先度の搬送物を優先的に前記到着拠点に搬送するスケジュールを立て、前記検知ステップで搬送物の供給不足が検知された場合、前記中間拠点に保管された搬送物を前記到着拠点に搬送するスケジュールを立てる点にある。
また、本発明の制御方法の他の特徴とするところは、前記検知ステップでは、前記予測手段で予測される前記第1ルートにおける搬送物の集まりである搬送単位の数を用いて、供給バランスの崩れを検知する点にある。
また、本発明の制御方法の他の特徴とするところは、前記検知ステップでは、前記搬送単位の数が予め定められた第1閾値以上のとき、搬送物の供給過多と判断する点にある。
また、本発明の制御方法の他の特徴とするところは、また、本発明の制御方法の他の特徴とするところは、前記検知ステップでは、前記搬送単位の数が予め定められた第2閾値未満であり、かつ、前記予測手段で予測される前記到着拠点にある予め定められた優先度の搬送物の量が予め定められた第3閾値未満のとき、搬送物の供給不足と判断する点にある。
また、本発明の制御方法の他の特徴とするところは、前記スケジュールステップでは、前記検知ステップで搬送物の供給過多が検知された場合、第1優先度ではない搬送物の少なくとも一部を第1優先度の搬送物が搬送されるルートとは異なるルートで搬送するようにスケジュールを立てる点にある。
また、本発明の制御方法の他の特徴とするところは、前記スケジュールステップでは、前記検知ステップで搬送物の供給過多が検知された場合、前記第1ルートで搬送される第1優先度ではない優先度の搬送物の少なくとも一部、又は、前記第1ルートで搬送される第1優先度の搬送物の少なくとも一部を、前記第1ルートから前記第2ルートに移動して前記第2ルートで搬送するようにスケジュールを立てる点にある。
また、本発明の制御方法の他の特徴とするところは、前記スケジュールステップでは、前記検知ステップで搬送物の供給過多が検知された場合、第1優先度の搬送物の少なくとも一部を第1優先度より低い優先度に分類しなおして、スケジュールを立てる点にある。
また、本発明の制御方法の他の特徴とするところは、前記スケジュールステップでは、前記検知ステップで搬送物の供給不足が検知された場合、前記中間拠点に保管されている搬送物のうち優先度の高い搬送物を前記到着拠点に搬出するスケジュールを立てる点にある。
また、本発明の制御方法の他の特徴とするところは、前記第1優先度の搬送物は、前記トラックタイムが短いものとして分類された搬送物である点にある。
また、本発明の制御方法の他の特徴とするところは、前記中間拠点の保管能力に基づいて、優先度の低い搬送物を前記中間拠点に保管するスケジュールを立てる点にある。
また、本発明の物流システムの他の特徴とするところは、前記予測手段の予測から搬送物の供給バランスの崩れを検知する検知手段と、前記検知手段で搬送物の供給バランスの崩れを検知したとき、前記中間拠点に保管されている搬送物、及び、前記第2ルートの少なくともいずれかを用いて、搬送物の供給バランスの崩れを解消するスケジュールを立てるスケジュール手段と、をさらに備える点にある。
また、本発明の物流システムの他の特徴とするところは、前記予測手段は、前記第1ルートにおける搬送物の集まりである搬送単位の数を予測する点にある。
また、本発明の物流システムの他の特徴とするところは、前記予測手段は、前記到着拠点にある予め定められた優先度の搬送物の量を予測する点にある。
また、本発明のプログラムは、搬送物の出発拠点と、搬送物の到着拠点と、前記出発拠点と前記到着拠点とを繋ぐルートである第1ルート、及び、前記到着拠点に到達できるルートである第2ルートとを備える搬送ルートと、前記出発拠点から前記到着拠点への搬送中の搬送物を一時的に保管可能な中間拠点と、を備える物流システムを制御するためのプログラムであって、前記第1ルートの状態及び前記到着拠点の状態のうち少なくともいずれか一方を予測する予測ステップと、前記予測ステップの予測から搬送物の供給バランスの崩れを検知する検知ステップと、前記検知ステップで搬送物の供給バランスの崩れを検知したとき、前記中間拠点に保管されている搬送物、及び、前記第2ルートの少なくともいずれかを用いて、搬送物の供給バランスの崩れを解消するスケジュールを立てるスケジュールステップと、をコンピュータに実行させる。
本発明によれば、搬送物の供給バランスを維持し、優先度の高い搬送物を優先的に到着拠点に搬入できる。
物流ルートの概念図である。 スラブの分類を示す図である。 物流システムが備えるコンピュータシステムのブロック図である。 物流システムにおける各種の予測値及び実績値のグラフを示す図であり、(a)は直送貨車台数グラフを示す図、(b)は圧延前面ヤード紐付材在庫グラフを示す図、(c)は直送貨車台数グラフにおけるスラブの供給過多及び供給不足を説明する図、(d)は圧延前面ヤード紐付材在庫グラフにおけるスラブの供給不足を説明する図である。 スラブの積替えの概念図である。 スラブの中間ヤードからの搬出の概念図である。 不急スラブの中間ヤードへの降ろしの概念図である。 供給バランスの崩れを検知し、解消する処理のフローチャートである。 直送貨車台数グラフ及び圧延前面ヤード紐付材在庫グラフを出力する処理のフローチャートである。 通常のスケジュールを立てる処理のフローチャートである。 供給過多を解消するスケジュールを立てる処理のフローチャートである。 短トラックタイムスラブを長トラックタイムスラブに変更する処理を説明する概念図である。 供給不足を解消するスケジュールを立てる処理のフローチャートである。 供給不足を解消するスケジュールを説明するグラフを示す図であり、(a)は供給不足のときの圧延前面ヤード紐付材在庫グラフを示す図、(b)は供給不足を解消するスケジュールを立てる前の直送貨車台数グラフを示す図、(c)は供給不足を解消するスケジュールを立てた後の直送貨車台数グラフを示す図である。 スラブ輸送時間を説明する図であり、(a)は本実施形態の物流システムにおけるスラブ輸送時間のグラフを示す図であり、(b)は比較例となる物流システムにおけるスラブ輸送時間のグラフを示す図である。 トラックタイムを説明する図であり、(a)は本実施形態の物流システムにおけるトラックタイムのグラフを示す図であり、(b)は比較例となる物流システムにおけるトラックタイムのグラフを示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
はじめに、図1を参照して、本実施形態の物流ルートについて説明する。図1は本実施形態の物流ルートの概念図である。
本実施形態の物流ルートは、物流システム1と、加熱炉2と、熱間圧延機3とを備える。
物流システム1は、製鋼工場10で製造されたスラブを、圧延前面ヤード11に搬送するシステムである。物流システム1は、製鋼工場10と、圧延前面ヤード11と、中間ヤード12と、搬送ルート20と、列車30と、を備える。
製鋼工場10は、転炉と連続鋳造機とを備える。転炉は溶鋼を生成し、連続鋳造機は、転炉で生成された溶鋼を冷やしながら板状等の形状にし、所定の長さで切断してスラブを製造する。
また、製鋼工場10には、製造されたスラブを一時的に保管する場所があり、複数のクレーンを備える。製鋼工場10のクレーンは、製鋼工場10のスラブを列車30の貨車32に載せるため等に使われる。なお、スラブは本発明の搬送物の一例であり、製鋼工場10は本発明の出発拠点の一例である。
圧延前面ヤード11は、加熱炉2に搬入されるスラブを一時的に保管する場所であり、複数のクレーンを備える。圧延前面ヤード11のクレーンは、圧延前面ヤード11に到着した貨車32に積込まれているスラブを圧延前面ヤード11に降ろしたり、圧延前面ヤード11に保管されているスラブを加熱炉2に搬出したりする。なお、圧延前面ヤード11は、本発明の到着拠点の一例である。
中間ヤード12は、製鋼工場10から圧延前面ヤード11に搬送中のスラブの一部を一時的に保管可能な場所であり、製鋼工場10と圧延前面ヤード11との間にある。中間ヤード12はクレーンを備える。中間ヤード12のクレーンは、直送ルート21で貨車32に積込まれて搬送されるスラブを、貨車32から中間ヤード12に降ろしたり、中間ヤード12のスラブを直送ルート21又はバイパスルート22の貨車32に積込んだりできる。さらに、中間ヤード12のクレーンは、直送ルート21の貨車32に積込まれたスラブをバイパスルート22の貨車32に直接積替えることができる。なお、中間ヤード12に降ろされるスラブについては後に詳しく説明する。また、中間ヤード12は、本発明の中間拠点の一例である。
搬送ルート20は、直送ルート21とバイパスルート22とを備える。直送ルート21は、製鋼工場10と圧延前面ヤード11とを繋ぐルートであり、中間ヤード12を経由する。直送ルート21上を列車30が走行して、製鋼工場10のスラブが圧延前面ヤード11に搬送される。バイパスルート22は、中間ヤード12と圧延前面ヤード11とを繋ぐルートである。バイパスルート22上を列車30が走行して、中間ヤード12のスラブが圧延前面ヤード11に搬送される。
直送ルート21及びバイパスルート22は、それぞれ第1車線と第2車線とを備えるが、いずれも単線であり、各々の車線単独での追い抜きは不可である。第1車線は、列車30が圧延前面ヤード11に向かう方向に走行するときに使われる車線である。第2車線は、列車30が圧延前面ヤード11から戻る方向に走行するときに使われる車線である。例えば、直送ルート21の第1車線を使ってスラブを圧延前面ヤード11に搬送した列車30は、第2車線を使って製鋼工場10に戻る。また、直送ルート21の第1車線を使ってスラブを中間ヤード12に搬送した列車30は、第2車線を使って製鋼工場10に戻る。なお、直送ルート21は本発明の第1ルートの一例であり、バイパスルート22は本発明の第2ルートの一例である。
列車30は、牽引車両31と貨車32とを備え、搬送ルート20を走行してスラブを搬送する。牽引車両31は、例えばディーゼル機関車であり、牽引車両31に連結された貨車32を牽引する。貨車32は、スラブを載せることができる車両である。列車30は、図1に示す例では、1台の牽引車両31と4台の貨車32からなるが、これ以外の台数であってもよい。搬送ルート20上を複数の列車30が運行する。また、スラブの搬送に用いられる搬送設備は、貨車32に限定されるものではなく、コンベアや車両(例えば電動車、電車又はトレーラ)等であってもよい。
加熱炉2は、圧延前面ヤード11から搬入されるスラブを圧延に適した温度まで加熱する。
熱間圧延機3は、加熱炉2から搬入されるスラブを圧延する。熱間圧延機3は、一対の圧延ロールからなる圧延ロールセットを複数備える。そして、圧延ロールを回転させて、それぞれの圧延ロールセットにおいて、一対の圧延ロールの間にスラブを通すことで、スラブを圧延する。
なお、圧延ロールは、予め定められた量のスラブを圧延すると、新しい圧延ロールに交換される。これは、圧延ロールは、圧延の回数が増すごとに変形等して、圧延の品質が確保できなくなる場合があるためである。圧延ロールが交換されてから次に圧延ロールが交換するまでに圧延されるスラブの並びを圧延スケジュールと呼び、そのスラブの量を圧延単位と呼ぶことにする。
次に、図2を参照して、物流システム1で搬送されるスラブの分類について説明する。
図2はスラブの分類を示す図である。
スラブは、紐付材/余剰材、圧延スケジュール組込済みか否か、及び、トラックタイムの長短の観点で分類された第1〜第4優先度のいずれかの優先度を持つ。
スラブは、まず、紐付材スラブ及び余剰材スラブのどちらかに分類される。紐付材スラブは、鋼材の注文に対して紐付いたスラブである。余剰材スラブは、鋼材の注文に対して紐付いていないスラブである。本実施形態では、加熱炉2で加熱され熱間圧延機3で圧延されるのは、紐付材スラブのみとする。
紐付材スラブは、さらに、圧延スケジュール内スラブ及び圧延スケジュール外スラブのどちらかに分類される。圧延スケジュールは、熱間圧延機3で行われる圧延のスケジュールである。圧延スケジュール内スラブは、熱間圧延機3で行われる圧延のスケジュールに組み込まれていることを表し、圧延スケジュール外スラブは、熱間圧延機3で行われる圧延のスケジュールにまだ組み込まれていないことを表す。圧延スケジュールは、例えば、圧延が行われる時刻の半日前に決まる。
圧延スケジュール内スラブは、さらに、短トラックタイムスラブ及び長トラックタイムスラブのどちらかに分類される。トラックタイムは、スラブ輸送時間と圧延前面ヤード11での滞留時間との合計時間である。スラブ輸送時間は、製鋼工場10でスラブが製造されてから、中間ヤード12での保管・積替時間を含む、圧延前面ヤード11に到達するまでの時間である。圧延前面ヤード11での滞留時間は、スラブが圧延前面ヤード11に到達してから加熱炉2に搬入されるまでの時間である。そして、例えば、トラックタイムが10時間以下のスラブを短トラックタイムスラブ、トラックタイムが10時間より長いスラブを長トラックタイムスラブと呼ぶ。
また、余剰材スラブ及び圧延スケジュール外スラブを不急スラブと呼ぶ。
短トラックタイムスラブは、直送ルート21で製鋼工場10から圧延前面ヤード11に搬送される。長トラックタイムスラブも、原則として、直送ルート21で製鋼工場10から圧延前面ヤード11に搬送される。ただし、後述のように、供給過多が予測されるとき、長トラックタイムスラブは、中間ヤード12で、直送ルート21上の貨車32からバイパスルート22上の貨車32に積替えられて、圧延前面ヤード11に搬送される。不急スラブは、直送ルート21で中間ヤード12に搬送された後、中間ヤード12で保管される。そして、適切な機会に、原則としてバイパスルート22で圧延前面ヤード11に搬送される。
図2に示す通り、短トラックタイムスラブを第1優先度のスラブ、長トラックタイムスラブを第2優先度のスラブ、圧延スケジュール外のスラブを第3優先度のスラブ、余剰材を第4優先度のスラブと呼ぶ。
スラブが第1〜第4優先度のいずれの優先度を持つかは、製鋼工場10でスラブが製造されたときに定まる。なお、当初は余剰材スラブであっても中間ヤード12に保管されているときに注文に対して紐付けられて紐付材スラブになる等して、優先度が変わることもある。例えば、スラブの注文があったとき、担当者や製鋼スケジュール管理装置51等のシステムが、余剰材スラブと注文とを紐付けられるか否かを判断する。そして、紐付けられるとき、製鋼スケジュール管理装置51等のシステムによってこの余剰材スラブが注文に紐付けられて紐付材スラブになる。
次に、図3を参照して、物流システム1が備えるコンピュータシステムを説明する。図3は、物流システム1が備えるコンピュータシステムのブロック図である。
物流システム1は、シミュレーション装置50と、製鋼スケジュール管理装置51と、加熱圧延スケジュール管理装置52と、中間ヤード管理装置53と、圧延前面ヤード管理装置54と、貨車管理装置55とを備える。
シミュレーション装置50は、次に説明する直送貨車台数グラフ、及び、圧延前面ヤード紐付材在庫グラフを作成して出力する。後述のように、物流システム1のオペレータ(以下、オペレータという)はこれらのグラフを参照して、スラブの供給バランスの崩れを検知する。
ここで、図4(a)を参照して、直送貨車台数グラフを説明する。直送貨車台数グラフは、時間毎の直送貨車台数を示すグラフである。直送貨車台数は、スラブが積込まれており、かつ、直送ルート21上にある貨車32の台数である。直送貨車台数グラフは、横軸が時刻、縦軸が直送貨車台数である。直送貨車台数グラフは、直送貨車台数の実績値と予測値とを含む。現在時刻以前の直送貨車台数は実績値であり、現在時刻より後の直送貨車台数は予測値である。
次に、図4(b)を参照して、圧延前面ヤード紐付材在庫グラフを説明する。圧延前面ヤード紐付材在庫グラフは、時間毎の圧延前面ヤード紐付材在庫を示すグラフである。圧延前面ヤード紐付材在庫は、圧延前面ヤード11に保管されている紐付材スラブの在庫量である。圧延前面ヤード紐付材在庫グラフは、横軸が時刻、縦軸が圧延前面ヤード紐付材在庫である。圧延前面ヤード紐付材在庫グラフは、圧延前面ヤード紐付材在庫の実績値と予測値とを含む。現在時刻以前の圧延前面ヤード紐付材在庫は実績値であり、現在時刻より後の圧延前面ヤード紐付材在庫は予測値である。
シミュレーション装置50は、後に詳しく説明するように、各管理装置51〜55から各種のデータを取得し、各種の計算をして、これらのグラフを生成し、出力する。
また、シミュレーション装置50は、上記の処理の他にも各種のシミュレーションを行うことができる。例えば、シミュレーション装置50は、直送ルート21上の貨車32に載せられた長タイムトラックスラブをバイパスルート22上の貨車32に積替えて圧延前面ヤード11に搬送するときの物流システム1の動きをシミュレーションできる。また、シミュレーション装置50は、中間ヤード12に保管されているスラブをバイパスルート22上の貨車32に積込んで圧延前面ヤード11に搬送するときの物流システム1の動きをシミュレーションできる。
また、シミュレーション装置50は、製鋼スケジュール管理装置51等が管理するスケジュールや物流システム1上のスラブの情報を、製鋼スケジュール管理装置51等から取得して出力できる。なお、シミュレーション装置50は、本発明の予測手段の一例である。
製鋼スケジュール管理装置51は、製鋼工場10で製造されるスラブのスケジュール、及び、製鋼工場10に一時的に保管されるスラブを管理する。さらに、製鋼スケジュール管理装置51は、製鋼工場10から搬出されるスラブの搬送スケジュール等を管理する。
加熱圧延スケジュール管理装置52は、加熱炉2でのスラブの加熱スケジュール、及び、熱間圧延機3でのスラブの圧延スケジュール等を管理する。
中間ヤード管理装置53は、中間ヤード12に保管されているスラブの量やスラブの保管スケジュール等を管理する。
圧延前面ヤード管理装置54は、圧延前面ヤード11に保管されているスラブの量やスラブの保管スケジュール等を管理する。
貨車管理装置55は、搬送ルート20上の列車30の運行を管理する。
シミュレーション装置50は、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、及びハードディスク等の記憶装置を備える。同様に、製鋼スケジュール管理装置51、加熱圧延スケジュール管理装置52、中間ヤード管理装置53、圧延前面ヤード管理装置54及び貨車管理装置55は、それぞれ、CPU、メモリ、及びハードディスク等の記憶装置を備える。記憶装置に記憶されたプログラムがメモリに展開され、CPUがメモリに展開されたプログラムを実行することで、それぞれの装置が備える機能が実現される。なお、それぞれの装置が備える機能の実現には、必要に応じて他の装置等から取得するデータが使われる。
次に、図4(c)及び(d)を参照して、物流システム1におけるスラブの供給バランスの崩れを検知する方法について説明する。
まず、図4(c)を参照して、物流システム1におけるスラブの供給過多の状態を検知する方法について説明する。物流システム1におけるスラブの供給過多は、スラブが積込まれており、かつ、直送ルート21上にある貨車32の台数、すなわち、上記の直送貨車台数で判断される。直送貨車台数が予め定められた閾値以上のとき、物流システム1はスラブの供給過多の状態であると判断される。
スラブの供給過多をこのように判断するのは、直送貨車台数が閾値以上のとき、圧延前面ヤード11へのスラブの収容が追い付かず、貨車32が直送ルート21に溜まって、渋滞が引き起こされるおそれがあるためである。なお、圧延前面ヤード11へのスラブの収容が追い付かない原因には、例えば、圧延前面ヤード11におけるスラブの保管場所の不足や、圧延前面ヤード11のクレーンによるスラブを貨車32から降ろす作業が追い付かない、ということがある。
図4(c)に示す例では、第1時間帯において直送貨車台数が閾値以上となる。したがって、第1時間帯において、物流システム1がスラブの供給過多の状態であると判断される。なお、供給過多の状態か否かの判断に使われる直送貨車台数の閾値は、本発明の第1閾値の一例である。
次に、図4(c)及び図4(d)を参照して、物流システム1におけるスラブの供給不足の状態を検知する方法について説明する。物流システム1におけるスラブの供給不足は、直送貨車台数、及び、圧延前面ヤード11に保管されている紐付材スラブの在庫量、すなわち、圧延前面ヤード紐付材在庫で判断される。直送貨車台数が予め定められた閾値未満、かつ、圧延前面ヤード紐付材在庫が予め定められた閾値未満のとき、物流システム1はスラブの供給不足の状態であると判断される。
スラブの供給不足をこのように判断する理由を説明する。熱間圧延機3で圧延できるスラブは、上記の通り、紐付材スラブ(第1〜第3優先度のスラブ)であるため、圧延前面ヤード紐付材在庫が閾値未満のときは圧延できるスラブがなくなる可能性がある。したがって、一定の量のスラブを圧延前面ヤード11に供給する必要がある。しかし、直送貨車台数が閾値未満のときは、十分な量のスラブを圧延前面ヤード11に供給できず、圧延できるスラブがなくなる可能性が高いと予測できる(材欠予測)。そこで、直送貨車台数が予め定められた閾値未満、かつ、圧延前面ヤード紐付材在庫が予め定められた閾値未満のとき、物流システム1はスラブの供給不足の状態であると判断される。
図4(c)及び図4(d)に示す例では、第2時間帯において、直送貨車台数が閾値未満、かつ、圧延前面ヤード紐付材在庫が閾値未満となる。したがって、第2時間帯において、物流システム1がスラブの供給不足の状態であると判断される。なお、供給不足の状態か否かの判断に使われる直送貨車台数の閾値は、本発明の第2閾値の一例である。本実施形態では、第1閾値及び第2閾値は同じ値であるが、異なる値を使ってもよい。また、供給不足の状態か否かの判断に使われる圧延前面ヤード紐付材在庫の閾値は、本発明の第3閾値の一例である。
次に、図5A〜図5Cを参照して、物流システム1におけるスラブの供給バランスの崩れが検知された場合等に行われるスラブの搬送のスケジュール生成の概要について説明する。
まず、図5Aを参照して、物流システム1でスラブが供給過多になると予測されるときのスラブの搬送のスケジュールの生成について説明する。スラブの供給過多と予測される時間帯において直送貨車台数を減らして、スラブの供給過多と予測される時間帯での渋滞の発生を抑制する必要がある。一方で、短トラックタイムスラブ(第1優先度のスラブ)は、優先的に圧延前面ヤード11に搬送する必要がある。
そこで、搬送ルート20上の長トラックタイムスラブ(第2優先度のスラブ)を、短トラックタイムスラブが搬送されるルートとは異なるルートで圧延前面ヤード11に搬送するスケジュールを立てる。具体的には、図5Aに示す通り、直送ルート21上の貨車32に積込まれている長トラックタイムスラブ35Aをバイパスルート22上の貨車32に積替え、バイパスルート22で圧延前面ヤード11に搬送するスケジュールを立てる。長トラックタイムスラブ35Aの積替えは、中間ヤード12のクレーンによって行われる。
これにより、直送貨車台数が減少し、直送ルート21上の渋滞発生が抑制された上で、直送ルート21によって短トラックタイムスラブが優先的に圧延前面ヤード11に搬送される。
なお、不急スラブ(第3及び第4優先度のスラブ)は、後述の通り、原則として中間ヤード12に降ろされて保管される。また、直送ルート21で長トラックタイムスラブ35Aが降ろされた貨車32は、必要に応じて列車30との連結が解除されて、直送ルート21の第2車線によって、例えば製鋼工場10に運ばれる。
中間ヤード12に保管されているスラブは、中間ヤード12からの搬送順を表す搬送優先度を持つ。この搬送優先度は、例えば、スラブに紐付いた注文の納期に基づいて定められる。このとき、納期が遠いほど(将来であるほど)搬送優先度が低くなるものとする。
また、注文には納期から逆算した圧延最遅日が設定されている。圧延最遅日とは、スラブを圧延できる圧延ロールの機会、及び、納期を満たすために、圧延前面ヤード11に到着している必要がある最も遅い日のことである。そこで、搬送優先度は、圧延最遅日に基づいて定められてもよい。このとき、圧延最遅日が遠いほど(将来であるほど)搬送優先度が低くなるものとする。
ここで、圧延ロールの機会について説明する。スラブは、種類に応じて、圧延時に使用できる圧延ロールが定まっていることがある。例えば、硬いスラブは、硬いスラブを圧延できる圧延ロールで圧延する必要がある。一方、熱間圧延機3で使われる圧延ロールの種類とスケジュールは、加熱圧延スケジュール管理装置52で管理されている。したがって、熱間圧延機3で使われる圧延ロールの種類とスケジュールから、スラブ毎に、スラブを圧延できる圧延ロールの機会が定まることになる。
スラブが注文に紐付いた当初は、納期及び圧延最遅日が遠いため、搬送優先度が低い。しかし、日付が経過するにつれて納期及び圧延最遅日が近づくため、搬送優先度が高くなる。
なお、搬送優先度は、納期や圧延最遅日の観点に加えて、中間ヤード12に保管されているスラブの置き方の観点から定めてもよい。例えば、中間ヤード12にまとめて保管されているスラブは、中間ヤード12からの取り出しが容易であるため、高い搬送優先度をつけることにしてもよい。
次に、図5Bを参照して、物流システム1でスラブが供給不足になると予測されるときのスラブの搬送のスケジュールの生成について説明する。スラブが供給不足と予測されるときは、スラブの供給不足と予測される時間帯以前において紐付材スラブ(第1〜第3優先度を持つスラブ)を圧延前面ヤード11に搬送して、スラブの供給不足と予測される時間帯での材欠を防止する必要がある。
そこで、図5Bに示す通り、中間ヤード12に保管されている紐付材スラブ35Bを圧延前面ヤード11に搬送して、材欠を防止するスケジュールを立てる。このとき、搬送優先度が高いスラブを優先的に搬送する。この場合の紐付材スラブ35Bの搬送には、原則としてバイパスルート22が使われる。中間ヤード12に保管されている紐付材スラブ35Bのバイパスルート22上の貨車32への積込みは、中間ヤード12のクレーンによって行われる。
これにより、紐付材スラブ35Bが圧延前面ヤード11に搬送されることになり、材欠が防止される。
次に、図5Cを参照して、不急スラブ(第3、第4優先度のスラブ)の扱いについて説明する。不急スラブは、上記の通り、圧延スケジュール外スラブ又は余剰材スラブであり、近いうちに圧延されることがない。そこで、製鋼工場10から直送ルート21で搬出された不急スラブ35Cは、原則として、スラブの供給過多又は供給不足に関わらず、中間ヤード12に降ろすスケジュールを立てる。これにより、直送ルート21の渋滞の発生を抑制し、優先度の高いスラブを優先的に圧延前面ヤード11に搬送できる。なお、直送ルート21で不急スラブが降ろされた貨車32は、必要に応じて列車30との連結が解除されて、直送ルート21の第2車線によって、例えば製鋼工場10に運ばれる。
次に、中間ヤード12に保管されているスラブのうち、搬送優先度が高いスラブの扱いについて説明する。ここでは、搬送優先度が高いスラブが圧延最遅日に基づいて定まる場合について説明する。搬送優先度が高いスラブは、圧延最遅日が近く、例えば、所定の日にち以内に圧延最遅日になる。このようなスラブは圧延に備えて圧延前面ヤード11に搬送する必要がある。このため、中間ヤード12に保管されているスラブのうち、搬送優先度が高いスラブは、図5Bと同様に、原則としてバイパスルート22で圧延前面ヤード11に搬送するスケジュールが立てられる。
次に、図6を参照して、これまでに説明した物流システム1の制御方法、すなわち、物流システム1におけるスラブの供給バランスの崩れの検知、及び、スラブの搬送のスケジュールの生成の処理の流れを説明する。
ステップS100において、シミュレーション装置50は、直送貨車台数グラフ、及び、圧延前面ヤード紐付材在庫グラフを出力する処理を開始する。なお、直送貨車台数グラフ、及び、圧延前面ヤード紐付材在庫グラフを出力する処理の詳細は後述する。
ステップS101において、オペレータは、通常スケジュールの処理を行う。通常スケジュールの処理とは、不急スラブを中間ヤード12に降ろすスケジュールを立てたり、圧延日が近い中間ヤード12のスラブを圧延前面ヤードに搬送するスケジュールを立てたりすることである。通常スケジュールの処理の詳細は後述する。
ステップS102において、オペレータは、直送貨車台数グラフを参照して、スラブの供給過多を検知できるか否か確認する。この検知方法は、図4(c)を参照して説明した通りである。オペレータは、スラブの供給過多を検知したときは、処理をステップS103に進め、スラブの供給過多を検知しないときは、処理をステップS104に進める。
ステップS103において、オペレータは、スラブの供給過多を解消するスケジュールを立てる。この処理の詳細は後述する。
ステップS104において、オペレータは、直送貨車台数グラフ、及び、圧延前面ヤード紐付材在庫グラフを参照して、スラブの供給不足を検知できる否か確認する。この検知方法は、図4(c)及び図4(d)を参照して説明した通りである。オペレータは、スラブの供給不足を検知したときは、処理をステップS105に進め、スラブの供給過多を検知しないときは、処理をステップS101に戻す。なお、ステップS102及びS104は、本発明の検知ステップの一例である。
ステップS105において、オペレータは、スラブの供給不足を解消するスケジュールを立てる。この処理の詳細は後述する。ステップS105の処理が終了すると、オペレータは、処理をステップS101に戻す。なお、ステップ103及びS105は、本発明のスケジュールステップの一例である。
次に、図7を参照して、直送貨車台数グラフ、及び、圧延前面ヤード紐付材在庫グラフを出力する処理について説明する。
ステップS200において、シミュレーション装置50は、貨車管理装置55から、直送貨車台数の実績値を受信する。
ここで、貨車管理装置55が直送貨車台数の実績値を取得する方法について説明する。貨車32にはICチップが取り付けられている。また、直送ルート21には、所定の場所にICチップのリーダが備えつけられている。例えば、直送ルート21上の貨車32にスラブを積込んだり、直送ルート21上の貨車32からスラブを降ろしたりする場所にICチップのリーダが備えつけられている。そして、貨車管理装置55は、ICチップのリーダからの情報を受信して、直送貨車台数を取得する。
なお、ICチップの代わりに、RFID(Radio Frequency Identifier)の技術を使ってもよい。この場合、貨車32には、ICチップの代わりにRFタグが取り付けられ、ICチップのリーダの代わりにRFタグのリーダが使われる。また、貨車管理装置55は、GPS(Global Positioning System)を使って、直送貨車台数の実績値を取得してもよい。
ステップS201において、シミュレーション装置50は、直送ルート21に搬入される予定のスラブのデータを取得する。シミュレーション装置50は、製鋼工場10から直送ルート21に搬入される予定のスラブのデータを製鋼スケジュール管理装置51から受信する。また、シミュレーション装置50は、中間ヤード12から直送ルート21に搬入される予定のスラブのデータを中間ヤード管理装置53から受信する。
ステップS202において、シミュレーション装置50は、直送ルート21から搬出される予定のスラブのデータを取得する。シミュレーション装置50は、直送ルート21から圧延前面ヤード11に搬出される予定のスラブのデータを圧延前面ヤード管理装置54から受信する。そして、シミュレーション装置50は、直送ルート21から中間ヤード12に搬出される予定のスラブのデータを、中間ヤード管理装置53から受信する。
ステップS203において、シミュレーション装置50は、ステップS201及びS202で受信したデータから、直送貨車台数の予測値を算出する。シミュレーション装置50は、ステップS201で直送ルート21に搬入される予定のスラブのデータを取得し、ステップS202で直送ルート21から搬出される予定のスラブのデータを取得する。また、1台の貨車32に積込める段数(スラブの数)が設備制約等で決まるので、積込めるスラブの量は予め定められている。したがって、これらのデータを基に物流モデルを使うことで直送貨車台数の予測値を算出できる。
また、直送貨車台数の予測値は、物流モデルではなく、四則演算で求めてもよい。四則演算で求める場合は、例えば次の式1で算出する。
(時刻tの直送貨車台数の予測値)=(起点貨車台数)+(時刻tまでの予定供給貨車台数)−(時刻tまでの予定受入貨車台数) ・・・ (式1)
ここで、起点貨車台数は、基準時刻における直送貨車台数である。基準時刻として現在時刻を使うときは、起点貨車台数に、現在時刻の直送貨車台数の実績値が使われる。
時刻tまでの予定供給貨車台数は、基準時刻から時刻tまでの間に直送ルート21に供給されるスラブが積込まれた貨車32の台数であり、直送ルート21に搬入される予定のスラブの枚数又は重量等のデータを使って、貨車32の台数に換算した値である。
時刻tまでの予定受入貨車台数は、基準時刻から時刻tまでの間に、スラブが降ろされる直送ルート21上の貨車32の台数であり、直送ルート21から搬出される予定のスラブの枚数又は重量等のデータを使って、貨車32の台数に換算した値である。
貨車32の台数への換算は、次の式2〜4のいずれかの式を用いる。
(貨車32の台数)=(スラブ枚数)÷(1台の貨車32に積込むスラブの枚数) ・・・ (式2)
(貨車32の台数)=(スラブの総重量)÷(スラブの1枚当たりの重量)÷(1台の貨車32に積込むスラブの枚数) ・・・ (式3)
(貨車32の台数)=(スラブの総重量)÷(1台の貨車32に積込むスラブの総重量) ・・・ (式4)
なお、ステップS200において、シミュレーション装置50は次のように直送貨車台数の実績値を算出してもよい。まず、シミュレーション装置50は、直送ルート21に搬入されたスラブのデータを、製鋼スケジュール管理装置51、及び、中間ヤード管理装置53から受信する。次に、シミュレーション装置50は、直送ルート21から搬出されたスラブのデータを、圧延前面ヤード管理装置54、及び、中間ヤード管理装置53から取得する。次に、これらの取得したデータを使い、ステップS203での処理と同様に、物流モデル、又は、四則演算で、直送貨車台数の実績値を算出してもよい。
ステップS204において、シミュレーション装置50は、圧延前面ヤード管理装置54から、圧延前面ヤード紐付材在庫の実績データを受信して取得する。
ステップS205において、シミュレーション装置50は、圧延前面ヤード11に搬入される予定の紐付材スラブのデータを取得する。シミュレーション装置50は、製鋼工場10から圧延前面ヤード11に搬入される予定の紐付材スラブのデータを、製鋼スケジュール管理装置51から受信する。また、シミュレーション装置50は、中間ヤード12から圧延前面ヤード11に搬入される予定の紐付材スラブのデータを、中間ヤード管理装置53から受信する。
ステップS206において、シミュレーション装置50は、圧延前面ヤード11から搬出される予定の紐付材スラブのデータを、圧延前面ヤード管理装置54から受信して取得する。
ステップS207において、シミュレーション装置50は、ステップS205及びS206で受信したデータから、圧延前面ヤード紐付材在庫の予測値を算出する。シミュレーション装置50は、ステップS205で圧延前面ヤード11に搬入される予定の紐付材スラブのデータを取得し、ステップS206で圧延前面ヤード11から搬出される予定の紐付材スラブのデータを取得する。したがって、これらのデータを基に、圧延前面ヤード紐付材在庫の予測値を算出できる。
ステップS208において、シミュレーション装置50は、直送貨車台数の実績値及び予測値から直送貨車台数グラフを作成し、圧延前面ヤード紐付材在庫の実績値及び予測値から圧延前面ヤード紐付材在庫グラフを作成する。そして、シミュレーション装置50は、シミュレーション装置50が備えるディスプレイ等の出力装置に、直送貨車台数グラフ、及び、圧延前面ヤード紐付材在庫グラフを出力する。その後、シミュレーション装置50は、ステップS200に処理を戻し、直送貨車台数グラフ、及び、圧延前面ヤード紐付材在庫グラフの出力を更新していく。
次に、図8を参照して、図6のステップS101の通常スケジュールの処理の詳細を説明する。
通常スケジュールの処理は、上記の通り、不急スラブを中間ヤード12に降ろすスケジュールを立てたり、圧延最遅日が近い中間ヤード12のスラブを圧延前面ヤードに搬送するスケジュールを立てたりすることである。
まず、不急スラブを中間ヤード12に降ろすスケジュールを立てる処理について説明する。
ステップS300において、オペレータは、シミュレーション装置50の出力を参照して、製鋼工場10から直送ルート21で不急スラブが搬送される予定があるか否かを判断する。オペレータは、直送ルート21で不急スラブが搬送される予定があると判断したとき処理をステップS301に進め、直送ルート21で不急スラブが搬送される予定がないと判断したとき処理をステップS305に進める。
ステップS301において、オペレータは、中間ヤード12におけるスラブの保管能力に基づいて、直送ルート21上の不急スラブを中間ヤード12に降ろすスケジュールを立てる。そして、オペレータは、このスケジュールに対応するシミュレーションのデータを作成して、シミュレーション装置50に入力する。
ここで、ステップS301において、オペレータがスケジュールを立てる手順について説明する。
まず、オペレータは、シミュレーション装置50の出力を参照して、搬送される予定の不急スラブの量を確認する。
次に、オペレータは、シミュレーション装置50の出力を参照して、中間ヤード12におけるスラブの保管能力として、不急スラブが搬送される予定の時間帯におけて、中間ヤード12が保管可能なスラブの量を確認する。
次に、オペレータは、搬送される予定の不急スラブを全て中間ヤード12に保管できるか否かを判断する。オペレータは、搬送される予定の不急スラブを全て中間ヤード12に保管できると判断したとき、搬送される予定の不急スラブを全て中間ヤード12に保管するスケジュールを立てる。
オペレータは、搬送される予定の不急スラブの全ては中間ヤード12に保管できないと判断したとき、次の作業を行う。
まず、搬送される予定の不急スラブに優先度(不急スラブ優先度)をつける。不急スラブ優先度は、例えば、スラブの性質の観点、及び、スラブの単位の観点からつけられる。
スラブの性質の観点では、例えば、圧延の行いやすさ、及び、紐付材スラブか余剰材スラブか、が判断される。スラブは一般的に硬いほど圧延が困難になり、特別な圧延ロールが必要になるケースがある。そこで、例えば、引張強度が600MPa以下のスラブを易圧延、引張強度が600MPaを超えるスラブを難圧延とする。そして、易圧延の余剰材スラブを、スラブの性質の観点における低優先度の不急スラブとする。また、易圧延の紐付材スラブ、及び、難圧延の余剰材スラブを、スラブの性質の観点における中優先度の不急スラブとする。また、難圧延の紐付材スラブを、スラブの性質の観点における高優先度の不急スラブとする。なお、ここではスラブの性質の観点の一例を説明したが、状況や考え方に応じて、易圧延の余剰材スラブをスラブの性質の観点における高優先度の不急スラブとする等して優先度の高低を反転させてもよい。
スラブの単位の観点では、例えば、スラブの鋼種、及び、同一のチャージ又はキャストで製造されたスラブであるか否かが、判断される。スラブの鋼種には、スラブの材質、幅、厚さ、及び、納期が含まれる。状況やタイミング、考え方によっては、似た鋼種のスラブをまとめて中間ヤード12に保管することが、後に圧延前面ヤード11に搬送することを考慮すると、望ましい。また、状況やタイミング、考え方によっては、同一のチャージ又はキャストで製造されたスラブをまとめて中間ヤード12に保管することが、中間ヤード12への山立てを考慮すると、望ましい。なお、ここではスラブの単位の一例を説明したが、状況やタイミング、考え方によっては、スラブをまとめて中間ヤード12に保管することが望ましいとはいえないこともあり、状況等に応じて判断基準を変えてもよい。
そして、スラブの性質の観点、及び、スラブの単位の観点から、最終的に不急スラブ優先度を定める。例えば、スラブの性質の観点で優先度が低く、さらに、スラブの単位の観点で、スラブの鋼種が似ているか、又は、同一のチャージ若しくはキャストで製造されたスラブを、不急スラブ優先度が低い不急スラブとする。スラブの性質の観点、及び、スラブの単位の観点の判断基準は時々によって変わるため、オペレータは頻度や状況等に応じて判断基準を変えつつ、不急スラブ優先度を決定する。なお、オペレータは、スラブの性質の観点、及び、スラブの単位の観点のいずれか一方から不急スラブ優先度を定めてもよい。
次に、オペレータは、不急スラブ優先度の低い不急スラブから、中間ヤード12に保管できる量のスラブを選択し、この選択した不急スラブを中間ヤード12に保管するスケジュールを立てる。
オペレータは、このようにして作成したスケジュールに対応するシミュレーションのデータを作成して、シミュレーション装置50に入力する。
ステップS302において、シミュレーション装置50は、オペレータが入力したシミュレーションのデータに基づいて、物流システム1全体のシミュレーションを行う。
ステップS303において、オペレータは、シミュレーションの結果を参照して、物流システム1全体として問題が生じるか否かを判断する。オペレータは、問題が生じると判断したときは、ステップS301に処理を戻して、問題が生じないようにスケジュールを修正する。オペレータは、問題が生じないと判断したときは、処理をステップS304に進める。
ステップS304において、オペレータは、作成したスケジュールを、製鋼スケジュール管理装置51に登録する。これにより、オペレータが立てたスケジュールが物流システム1に反映される。
次に、圧延最遅日が近い中間ヤード12のスラブを圧延前面ヤード11に搬送するスケジュールを立てる処理について説明する。
ステップS305において、オペレータは、中間ヤード管理装置53の出力を参照して、中間ヤード12に圧延最遅日の近いスラブが保管される予定があるか否かを判断する。圧延最遅日の近いスラブとは、ステップS305の処理日がスラブの圧延最遅日から所定日(例えば3日)以内のスラブのことを意味する。オペレータは、圧延最遅日の近いスラブが保管される予定があると判断したとき処理をステップS306に進め、圧延最遅日の近いスラブが保管される予定がないと判断したとき図8に示す処理を終了する。
ステップS306において、オペレータは、製鋼工場10に保管される圧延最遅日が近いスラブを、搬送ルート20を使って、圧延前面ヤード11に搬送するスケジュールを立てる。このとき、オペレータは、原則として、搬送ルート20としてバイパスルート22を使うスケジュールを立てる。ただし、後述するステップS307のシミュレーションで物流システム1に不都合が生じることが明らかになった場合等は、少なくとも一部のスラブを直送ルート21で搬送するスケジュールを立てる。そして、オペレータは、このスケジュールに対応するシミュレーションのデータを作成して、シミュレーション装置50に入力する。
ステップS307において、シミュレーション装置50は、オペレータが入力したシミュレーションのデータに基づいて、物流システム1全体のシミュレーションを行う。
ステップS308において、オペレータは、シミュレーションの結果を参照して、物流システム1全体として問題が生じるか否かを判断する。オペレータは、問題が生じると判断したときは、ステップS306に処理を戻して、問題が生じないようにスケジュールを修正する。オペレータは、問題が生じないと判断したときは、処理をステップS309に進める。
ステップS309において、オペレータは、作成したスケジュールを、中間ヤード管理装置53に登録する。これにより、オペレータが立てたスケジュールが物流システム1に反映される。
次に、図9を参照して、図6のステップS103の供給過多解消スケジュールの処理の詳細を説明する。
ステップS400において、オペレータは、シミュレーション装置50の出力を参照して、スラブが供給過多になると予測される時間帯において、長トラックタイムスラブ(第2優先度のスラブ)があるか否かを判断する。具体的には、オペレータは、供給過多になると予測される時間帯において、製鋼工場10から直送ルート21によって圧延前面ヤード11に搬送されるスラブの中に長トラックタイムスラブがあるか否かを判断する。オペレータは、長トラックタイムスラブがあると判断したときは処理をステップS401に進め、長トラックタイムスラブがないと判断したときは処理をステップS404に進める。
ステップS401において、オペレータは、中間ヤード12で、直送ルート21の貨車32から、バイパスルート22の貨車32に長トラックタイムスラブを積替えるスケジュールを立てる。ここで、積替える長トラックタイムスラブの量の上限は、スラブの供給過多が解消する量の最小値とする。そして、オペレータは、このスケジュールに対応するシミュレーションのデータを作成して、シミュレーション装置50に入力する。
ステップS402において、シミュレーション装置50は、オペレータが入力したシミュレーションのデータに基づいて、物流システム1全体のシミュレーションを行う。
ステップS403において、オペレータは、シミュレーション装置50によるシミュレーションを参照して、依然としてスラブの供給過多の状態があるか否かを判断する。オペレータは、供給過多の状態があると判断したときは処理をステップS404に進め、供給過多の状態がないと判断したときは処理をステップS408に進める。
ステップS404において、オペレータは、スラブが供給過多と予測される時間帯において、直送ルート21上の貨車32に積込まれた短トラックタイムスラブの少なくとも一部を長トラックタイムスラブに変更するスケジュールを立てる。このスケジュールについて、図10を参照して説明する。
図10は、熱間圧延機3で圧延される予定のスラブを表すグラフである。図10の縦軸は、所定の時刻において圧延される予定のスラブの幅を示す。例えば、熱間圧延機3は、時刻t1では幅w1のスラブを圧延し、時刻t2では幅w2のスラブを圧延し、時刻t3では幅w3のスラブを圧延することを表す。また、圧延スケジュール100〜103は、それぞれ、圧延単位となるスラブの集合を表し、順に熱間圧延機3で圧延される予定であることを表す。圧延スケジュール100〜102は短トラックタイムスラブの集合であり、圧延スケジュール103は長トラックタイムスラブの集合であるものとする。
熱間圧延機3では、各圧延単位の圧延が終了すると圧延ロールの一部又は全部が交換される。そして、図10に示すように、圧延単位毎に、徐々に幅が大きいスラブを圧延するようにし、その後は、徐々に幅が小さいスラブを圧延するようにする。これにより、圧延ロールを十分に加熱したり、圧延ロールに生じる歪み等がスラブに影響を与えないようにしたりできる。
オペレータは、スラブの供給過多を解消するために減らす必要がある直送貨車台数に相当する短トラックタイムスラブ(削減対象の短トラックタイムスラブ)の量を確認する。オペレータは、削減対象の短トラックタイムスラブの量が、圧延単位程度のとき、例えば、圧延スケジュール100を長トラックタイムスラブに変更するスケジュールを立てる。したがって、図10の例では、長トラックタイムの圧延単位に変更された圧延スケジュール100は、圧延スケジュール102以降に圧延されるようにスケジュールされることになる。
また、オペレータは、削減対象の短トラックタイムスラブの量が、圧延単位の半分以下程度のとき、次の例のようにスケジュールを立てる。第1の例として、圧延スケジュール101の前半部101Aを長トラックタイムのスラブに変更するスケジュールを立てる。第2の例として、圧延スケジュール101の後半部101Bを長トラックタイムのスラブに変更するスケジュールを立てる。第3の例として、圧延スケジュール102の部分102A、102B、102C、102Dを、圧延スケジュール102から均等に抜き出して長トラックタイムスラブに変更するスケジュールを立てる。長トラックタイムスラブに変更されたスラブは、短トラックタイムスラブの後に圧延されるようにスケジュールされることになる。
ステップS405において、オペレータは、中間ヤード12で、直送ルート21の貨車32から、バイパスルート22の貨車32に長トラックタイムスラブを積替えるスケジュールを立てる。ここで積替える長トラックタイムスラブは、ステップS404で長トラックタイムスラブに変更されたスラブである。そして、オペレータは、ステップS404、S405で作成したスケジュールに対応するシミュレーションのデータを作成して、シミュレーション装置50に入力する。
ステップS406において、シミュレーション装置50は、オペレータが入力したシミュレーションのデータに基づいて、物流システム1全体のシミュレーションを行う。
ステップS407において、オペレータは、シミュレーションの結果を参照して、依然としてスラブの供給過多の状態があるか否かを判断する。オペレータは、供給過多の状態があると判断したときは処理をステップS404に進め、供給過多の状態がないと判断したときは処理をステップS408に進める。
ステップS408において、オペレータは、作成したスケジュールを、製鋼スケジュール管理装置51に登録する。これにより、オペレータが立てたスケジュールが物流システム1に反映される。
次に、図11を参照して、図6のステップS105の供給不足解消スケジュールの処理の詳細を説明する。
ステップS500において、オペレータは、スラブの供給不足と予測される時間帯以前において中間ヤード12に保管されているスラブを圧延前面ヤード11に搬送するスケジュールを立てる。このとき、上記の搬送優先度に基づいて、搬送優先度が高いスラブを優先して圧延前面ヤード11に搬送するスケジュールを立てる。
次に、ステップS500で、オペレータが定める搬送ルート20について説明する。オペレータは、中間ヤード12に保管されているスラブの搬送に使う搬送ルート20に、原則として、バイパスルート22を使うように定める。しかし、バイパスルート22によるスラブの搬送だけではスラブの供給不足が解消しないとき、オペレータは、直送ルート21を使うように定める。このとき、直送貨車台数が、図4(c)に示す閾値以上にならないようにする。
ステップS500での、オペレータの搬送ルート20の定め方について、図12を参照して説明する。図12(a)は、スラブの供給不足が発生するときの圧延前面ヤード紐付材在庫グラフの例である。図12(b)は、スラブの供給不足が発生するときの直送貨車台数グラフの例である。
図12(a)に示す通り、時刻t5において5000トンの紐付材スラブの不足が予測されている。そして、図12(b)に示す通り、直送貨車台数が閾値を超えてスラブが供給過多になることは予測されていない。
オペレータは、図12(a)及び(b)に示す状態で、まず、5000トンの紐付材スラブを、バイパスルート22を使って、中間ヤード12から圧延前面ヤード11に搬送できるか否かを検討する。ここで説明する例では、時刻t5以前にバイパスルート22で搬送できるスラブは3000トンであるとする。
このとき、オペレータは、3000トンの紐付材スラブを、バイパスルート22を使って、中間ヤード12から圧延前面ヤード11に搬送するスケジュールを立てる。
次に、オペレータは、残り2000トンの紐付材スラブを、時刻t5以前に直送ルート21を使って、中間ヤード12から圧延前面ヤード11に搬送するスケジュールを立てる。このとき、直送貨車台数が閾値以上にならないようにするために、図4(c)に示す通り、時刻t4から時刻t5の間で、直送貨車台数未満になるように、2000トンの紐付材スラブを中間ヤード12から圧延前面ヤード11に搬送するスケジュールを立てる。
ステップS501において、シミュレーション装置50は、オペレータが入力したシミュレーションのデータに基づいて、物流システム1全体のシミュレーションを行う。このシミュレーションの結果、直送貨車台数グラフは、図4(c)に示す通り、ステップS500でスケジュールを立てる前と比べて、領域R1が埋まっており、時刻t4〜t5で直送貨車台数が閾値に近い値になる。
ステップS502において、オペレータは、シミュレーションの結果を参照して、スラブの供給不足の状態があるか否かを判断する。オペレータは、供給不足の状態があると判断したときは処理をステップS500に戻して、供給不足の状態がないと判断したときは処理をステップS503に進める。
ステップS503において、オペレータは、作成したスケジュールを、中間ヤード管理装置53に登録する。これにより、オペレータが立てたスケジュールが物流システム1に反映される。
以上説明した物流システム1におけるスラブ輸送時間について、比較例となる物流システムにおけるスラブ輸送時間と比べて説明する。
まず、比較例となる物流システムについて説明する。比較例となる物流システムは、物流システム1とは異なり、中間ヤード12及びバイパスルート22が存在しない。よって、製鋼工場10から搬出されるスラブは、スラブの優先度によらずに、製鋼工場10から搬出される順に、圧延前面ヤード11に搬入される。したがって、比較例となる物流システムでは、仮にスラブの供給過多や供給不足が予測されても、スラブの供給過多や供給不足を解消できない。
次に、図13(a)及び図14(a)を参照して、本実施形態の物流システム1におけるスラブ輸送時間及びトラックタイムを説明する。図13(a)は物流システム1のスラブ輸送時間を示す図であり、横軸はスラブ輸送時間、縦軸は、横軸で表されるスラブ輸送時間で搬送されるスラブの頻度(スラブの数)を表す。図14(a)は物流システム1のトラックタイムを示す図であり、の横軸はトラックタイム、縦軸は、横軸で表されるトラックタイムで搬送されるスラブの頻度(スラブの数)を表す。
図13(a)に示す通り、物流システム1では、短トラックタイムスラブのスラブ輸送時間は、全体的に長トラックタイムスラブのスラブ輸送時間より短い。また、図14(a)に示す通り、物流システム1では、短トラックタイムスラブのトラックタイムは、全体的に長トラックタイムスラブのトラックタイムより短い。これは、物流システム1がスラブの供給過多の状態になると予測されたときは、直送ルート21で短トラックタイムスラブを優先的に圧延前面ヤード11に供給するスケジュールを立てることによる。これにより、物流システム1では、短トラックタイムスラブについて、圧延前面ヤード11に短時間で到着することが保証される。
また、図13(a)に示す通り、物流システム1では、長トラックタイムスラブのスラブ輸送時間は、全体的に不急スラブのスラブ輸送時間より短い。また、図14(a)に示す通り、物流システム1では、長トラックタイムスラブのトラックタイムは、全体的に不急スラブのトラックタイムより短い。これは、不急スラブは原則として中間ヤード12で保管されることによる。これにより、長トラックタイムスラブが必要なときに圧延前面ヤード11に到着している状態を確保できる。
次に、図13(b)及び図14(b)を参照して、比較例となる物流システムにおける物流システムにおけるスラブ輸送時間及びトラックタイムを説明する。図13(b)は比較例となる物流システムのスラブ輸送時間を示す図であり、横軸はスラブ輸送時間、縦軸は、横軸で表されるスラブ輸送時間で搬送されるスラブの頻度(スラブの数)を表す。図14(b)は比較例となる物流システムのトラックタイムを示す図であり、横軸はトラックタイム、縦軸は、横軸で表されるトラックタイムで搬送されるスラブの頻度(スラブの数)を表す。
図13(b)に示す通り、比較例となる物流システムでは、追い越しができないので、短トラックタイムスラブ、長トラックタイムスラブ、及び、不急スラブの輸送時間に違いが生じない。これは、比較例となる物流システムでは、製鋼工場10から搬出されるスラブは、スラブの優先度によらずに、製鋼工場10から搬出される順に、圧延前面ヤード11に搬入されるためである。
また、図14(b)に示す通り、不急スラブは、他のスラブと比べてトラックタイムが長い。これは、不急スラブは圧延前面ヤードに到着してから加熱炉2に搬入されるまでの滞留時間が、他のスラブより長いためである。したがって、圧延前面ヤードでは、低温となる不急スラブと高温の短トラックタイムスラブとが同時に保管される時間が長くなる。
ここで、圧延前面ヤード11に温度の相違が大きいスラブが保管されるときの問題点について説明する。圧延前面ヤード11に高温のスラブ及び低温のスラブが保管されていると、高温のスラブの冷却が進みやすくなる。このため、高温のスラブを圧延するときに、加熱炉2での加熱時間が延び、加熱効率の低下等の問題が生じる。しかし、物流システム1では、不急スラブのスラブ輸送時間は、全体的に短トラックタイムスラブ及び長トラックタイムスラブのスラブ輸送時間より長い。これは、物流システム1では、比較的低温になる不急スラブは、原則として中間ヤード12で保管されることによる。これにより、圧延前面ヤード11を、不急スラブが少ない状態にでき、低在庫で運用できる。したがって、圧延前面ヤード11で、温度の相違が大きいスラブが保管されること防止できる。また、圧延前面ヤード11のクレーンの作業の負荷を低減できる。
そして、中間ヤード12に保管された不急スラブは、紐付材スラブになった場合等に、圧延前面ヤード11に搬入される。これにより、圧延前面ヤード11を低在庫で運用しつつ、材欠防止が実現される。
以上のように、物流システム1では、材欠を防止し搬送ルート20上の渋滞の発生を抑制して、スラブの供給バランスを維持し、優先度の高いスラブを優先的に圧延前面ヤード11に搬入できる。
<その他の実施形態>
上記の実施形態では、スラブの供給過多が予測されるとき、オペレータは、図9のステップS401及びS405の少なくとも一方で、長トラックタイムスラブを直送ルート21からバイパスルート22に移動させるスケジュールを立てる。しかし、搬送ルート20の状況に応じて、ステップS401及びS405では、長トラックタイムスラブではなく、短トラックタイムスラブを、直送ルート21からバイパスルート22に移動させるスケジュールを立ててもよい。
例えば、スラブが供給過多になると予測される時間帯において、直送ルート21上の短トラックタイムスラブを積込んだ貨車32の台数(第1台数)と、直送ルート21上の長トラックタイムスラブを積込んだ貨車32の台数(第2台数)とを比べる。そして、オペレータは、第1台数が第2台数より少ないと判断したとき、次のようにスケジュールを立てる。すなわち、直送ルート21上の貨車32から、中間ヤード12で、バイパスルート22上の貨車32に短トラックタイムスラブを積替えて、短トラックタイムスラブをバイパスルート22で圧延前面ヤード11に搬送するスケジュールを立てる。
これにより、短トラックタイムスラブは、直送ルート21及びバイパスルート22のうち空いている方で圧延前面ヤード11に運ばれることになる。したがって、短トラックタイムスラブのスラブ搬送時間を短縮化できる。
また、上記の実施形態では、バイパスルート22は製鋼工場10とは繋がっていない。しかし、バイパスルート22を製鋼工場10に繋げてもよい。このとき、図9のステップS401及びS405で、長トラックタイムスラブをバイパスルート22に移動させるスケジュールを立てる代わりに、オペレータは次のようにスケジュールを立ててもよい。すなわち、オペレータは、長トラックタイムスラブを、中間ヤード12で直送ルート21上の貨車32からバイパスルート22上の貨車32に積替えるのではなく、製鋼工場10から直接、バイパスルート22に搬送するようにスケジュールを立ててもよい。これにより、中間ヤード12で長トラックタイムスラブを積替える必要がなくなるため、中間ヤード12のクレーンの作業負荷を低減できる。
また、上記の実施形態では、搬送ルート20は、直送ルート21及びバイパスルート22の2つのルートを備える。しかし、搬送ルート20は、直送ルート21、第1バイパスルート、及び、第2バイパスルートの3つのルートを備えてもよい。第1バイパスルート、及び、第2バイパスルートは、中間ヤード12と圧延前面ヤード11とを繋ぐルートである。
本実施形態の物流システムでも、スラブは、製鋼工場10から、直送ルート21で搬出される。そして、不急スラブは中間ヤード12に降ろされて保管される。本実施形態の物流システムがスラブの供給過多になると予測されるときは、直送ルート21の貨車32に積込まれた長トラックタイムスラブを、第1バイパスルートの貨車32に積替えて圧延前面ヤード11に搬送するスケジュールを立てる。また、本実施形態の物流システムがスラブの供給不足になると予測されるときは、中間ヤード12のスラブを第2バイパスルートで圧延前面ヤード11に搬送するスケジュールを立てる。
これにより、供給過多と予測されるときの長トラックタイムスラブ、及び、中間ヤード12から搬出されるスラブは、異なるルートを通ることになる。したがって、スラブの安定供給の確実性が高まる。
また、上記の実施形態では、スラブの供給バランスの崩れの検知には直送貨車台数が使われる。この直送貨車台数は、スラブが積込まれており、かつ、直送ルート21上にある貨車32の台数である。ここで、スラブが積込まれている貨車32の台数は、搬送単位の一例である。搬送単位は搬送物であるスラブの集まりの1つであり、搬送ルート20において搬送単位毎に搬送物が管理されて搬送される。例えば、列車30の代わりにコンベアでスラブを搬送するとき、コンベア上で1つのまとまりとして管理されて搬送されるスラブの集まりが1つの搬送単位となる。したがって、スラブの供給バランスの崩れの検知には、直送ルート21上の搬送単位の数を用いることができる。
また、上記の実施形態では、スラブの供給バランスの崩れの検知や、スケジュールの作成はオペレータが行う。しかし、オペレータが行う処理を全て又は一部を、シミュレーション装置50等のコンピュータシステムが行うようにしてもよい。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上、本発明を実施形態と共に説明したが、上記実施形態は本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1 物流システム、3 加熱炉、4 熱間圧延機、10 製鋼工場、11 圧延前面ヤード、12 中間ヤード、20 搬送ルート、21 直送ルート、22 バイパスルート

Claims (17)

  1. 搬送物の出発拠点と、
    搬送物の到着拠点と、
    前記出発拠点と前記到着拠点とを繋ぐルートである第1ルート、及び、前記到着拠点に到達できるルートである第2ルートとを備える搬送ルートと、
    前記出発拠点から前記到着拠点への搬送中の搬送物を一時的に保管可能な中間拠点と、
    前記第1ルートの状態及び前記到着拠点の状態のうち少なくともいずれか一方を予測する予測手段と、を備えることを特徴とする物流システム。
  2. 搬送物は、前記到着拠点でのスケジュールに組み込まれているか否かによって分類され、前記到着拠点でのスケジュールに組み込まれているものは、さらに、前記到着拠点から前記到着拠点までの搬送時間を含むトラックタイムの長短により分類されることを特徴とする請求項1に記載の物流システム。
  3. 請求項1又は2に記載の物流システムを制御する制御方法であって、
    前記予測手段の予測に基づいて搬送物の供給バランスの崩れを検知する検知ステップと、
    前記検知ステップで搬送物の供給バランスの崩れを検知したとき、前記中間拠点、及び、前記第2ルートの少なくともいずれかを用いて、搬送物の供給バランスの崩れを解消するスケジュールを立てるスケジュールステップと、を備えることを特徴とする制御方法。
  4. 搬送物は、第1優先度、及び、第1優先度より優先度が低い優先度のいずれかの優先度を持ち、
    前記スケジュールステップでは、前記検知ステップで搬送物の供給過多が検知された場合、第1優先度の搬送物を優先的に前記到着拠点に搬送するスケジュールを立て、前記検知ステップで搬送物の供給不足が検知された場合、前記中間拠点に保管された搬送物を前記到着拠点に搬送するスケジュールを立てることを特徴とする請求項3に記載の制御方法。
  5. 前記検知ステップでは、前記予測手段で予測される前記第1ルートにおける搬送物の集まりである搬送単位の数を用いて、供給バランスの崩れを検知することを特徴とする請求項3又は4に記載の制御方法。
  6. 前記検知ステップでは、前記搬送単位の数が予め定められた第1閾値以上のとき、搬送物の供給過多と判断することを特徴とする請求項5に記載の制御方法。
  7. 前記検知ステップでは、前記搬送単位の数が予め定められた第2閾値未満であり、かつ、前記予測手段で予測される前記到着拠点にある予め定められた優先度の搬送物の量が予め定められた第3閾値未満のとき、搬送物の供給不足と判断することを特徴とする請求項5又は6に記載の制御方法。
  8. 前記スケジュールステップでは、前記検知ステップで搬送物の供給過多が検知された場合、第1優先度ではない搬送物の少なくとも一部を第1優先度の搬送物が搬送されるルートとは異なるルートで搬送するようにスケジュールを立てることを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項に記載の制御方法。
  9. 前記スケジュールステップでは、前記検知ステップで搬送物の供給過多が検知された場合、前記第1ルートで搬送される第1優先度ではない優先度の搬送物の少なくとも一部、又は、前記第1ルートで搬送される第1優先度の搬送物の少なくとも一部を、前記第1ルートから前記第2ルートに移動して前記第2ルートで搬送するようにスケジュールを立てることを特徴とする請求項8に記載の制御方法。
  10. 前記スケジュールステップでは、前記検知ステップで搬送物の供給過多が検知された場合、第1優先度の搬送物の少なくとも一部を第1優先度より低い優先度に分類しなおして、スケジュールを立てることを特徴とする請求項4乃至9のいずれか1項に記載の制御方法。
  11. 前記スケジュールステップでは、前記検知ステップで搬送物の供給不足が検知された場合、前記中間拠点に保管されている搬送物のうち優先度の高い搬送物を前記到着拠点に搬出するスケジュールを立てることを特徴とする請求項4乃至10のいずれか1項に記載の制御方法。
  12. 前記物流システムは、請求項2に記載の物流システムであって、
    前記第1優先度の搬送物は、前記トラックタイムが短いものとして分類された搬送物であることを特徴とする請求項4乃至11のいずれか1項に記載の制御方法。
  13. 前記スケジュールステップでは、前記中間拠点の保管能力に基づいて、優先度の低い搬送物を前記中間拠点に保管するスケジュールを立てることを特徴とする請求項4乃至12のいずれか1項に記載の制御方法。
  14. 前記予測手段の予測から搬送物の供給バランスの崩れを検知する検知手段と、
    前記検知手段で搬送物の供給バランスの崩れを検知したとき、前記中間拠点に保管されている搬送物、及び、前記第2ルートの少なくともいずれかを用いて、搬送物の供給バランスの崩れを解消するスケジュールを立てるスケジュール手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の物流システム。
  15. 前記予測手段は、前記第1ルートにおける搬送物の集まりである搬送単位の数を予測することを特徴とする請求項14に記載の物流システム。
  16. 前記予測手段は、前記到着拠点にある予め定められた優先度の搬送物の量を予測することを特徴とする請求項14又は15に記載の物流システム。
  17. 搬送物の出発拠点と、
    搬送物の到着拠点と、
    前記出発拠点と前記到着拠点とを繋ぐルートである第1ルート、及び、前記到着拠点に到達できるルートである第2ルートとを備える搬送ルートと、
    前記出発拠点から前記到着拠点への搬送中の搬送物を一時的に保管可能な中間拠点と、を備える物流システムを制御するためのプログラムであって、
    前記第1ルートの状態及び前記到着拠点の状態のうち少なくともいずれか一方を予測する予測ステップと、
    前記予測ステップの予測から搬送物の供給バランスの崩れを検知する検知ステップと、
    前記検知ステップで搬送物の供給バランスの崩れを検知したとき、前記中間拠点に保管されている搬送物、及び、前記第2ルートの少なくともいずれかを用いて、搬送物の供給バランスの崩れを解消するスケジュールを立てるスケジュールステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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