JP6269651B2 - ホウフッ化物含有水の処理方法及び処理装置 - Google Patents

ホウフッ化物含有水の処理方法及び処理装置 Download PDF

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Description

本発明はホウフッ化物含有水の処理方法及び処理装置に係り、特に、ホウフッ化物を含有する水を処理して、ホウフッ化物、フッ素及びホウ素が著しく低減された処理水を得る方法及び装置に関する。
従来、フッ素含有水の処理方法としては、カルシウム化合物を添加してフッ素をフッ化カルシウムとして析出させて固液分離する方法が広く知られている。フッ素含有水にホウ素が含まれていると、ホウ素の一部がホウフッ化物の形態として存在する。ホウフッ化物はカルシウム化合物とは反応しない。そのため、このようなフッ素含有水の処理方法では処理することができない(非特許文献1)。
ホウフッ化物含有水に、アルミニウム化合物を添加し、酸性かつ加温条件下で反応させてホウフッ化物を分解し、さらにカルシウム化合物を添加することで、フッ素とホウ素を処理する方法が提案されている(特許文献1,2)。
特許文献1には、ホウフッ化物含有水にアルミニウム化合物をAl/Fモル比が0.3〜1.05となるように添加し、pH2〜3でホウフッ化物を分解した後、カルシウム化合物を添加してpH9〜10で不溶化物を生成させた後固液分離し、更に分離水にアルミニウム化合物をAl/Fモル比が5以上となるように添加し、pH6〜7で不溶化物を生成させて固液分離する方法が記載されている。この特許文献1の方法では、反応性と沈殿性を向上させるために、これらの一連の工程は50〜80℃で行われる。
特許文献2には、ホウフッ化物含有水にpH3以下でアルミニウム化合物等の多価金属化合物を添加して、35℃以上、好ましくは40℃以上に加熱してホウフッ化物を分解した後、消石灰を添加してpH10以上で不溶化物を生成させ、35℃以下に冷却後、凝集、固液分離を行うことが記載されている。
特許第4954131号公報 特許第4338705号公報
「環境技術」Vol.29、No.4(2000)
従来のホウフッ化物含有水の処理方法では、ホウ素の除去を十分に行うことができず、また、高温で反応させるため、運転コストも高くなるという問題がある。
本発明は上記従来の問題点を解決し、ホウフッ化物含有水を、低温(常温)で処理して、フッ素のみならずホウ素をも高度に除去することができるホウフッ化物含有水の処理方法及び処理装置を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、アルミニウム化合物の添加量とカルシウム化合物の添加量を最適化すると共に、常温で処理を行うことにより、上記課題を解決することができることを見出した。
本発明はこのような知見に基いて達成されたものであり、以下を要旨とする。
[1] ホウフッ化物含有水にアルミニウム化合物を添加してpH1〜4でホウフッ化物を分解する第一の工程と、該第一の工程の処理水にカルシウム化合物を添加してpH7〜13で反応させることにより不溶化物を生成させる第二の工程と、該不溶化物を固液分離する第三の工程とを有するホウフッ化物含有水の処理方法において、前記アルミニウム化合物は、pH6〜7において水酸化アルミニウムとして析出するアルミニウム化合物であり、前記第一の工程のアルミニウム化合物の添加量が、該ホウフッ化物含有水のフッ素濃度に対するAl換算値でAl/F=1.2〜2.5(モル比)であり、前記第二の工程のカルシウム化合物の添加量が、該アルミニウム化合物のAl換算値に対するCa換算値でCa/Al=2.5〜4.0(モル比)であり、前記第一及び第二の工程の処理温度が10〜35℃であり、前記第三の工程で得られる分離水のアルミニウム濃度が30〜70mg/Lで、フッ素濃度が3〜15mg/Lであり、前記第三の工程で得られた分離水をpH6〜7で処理して不溶化物を生成させる第四の工程と、該不溶化物を固液分離する第五の工程とを有することを特徴とするホウフッ化物含有水の処理方法。
] 記第一の工程のアルミニウム化合物の添加量が、前記ホウフッ化物含有水のフッ素濃度に対するAl換算値でAl/F=1.2〜2.5(モル比)であり、かつ、
前記ホウフッ化物含有水のホウ素濃度に対するAl換算値でAl/B=2.0〜4.5(モル比)であることを特徴とする[1]に記載のホウフッ化物含有水の処理方法。
[3] ホウフッ化物含有水にアルミニウム化合物を添加してpH1〜4でホウフッ化物を分解する第一の反応槽と、該第一の反応槽の処理水にカルシウム化合物を添加してpH7〜13で反応させることにより不溶化物を生成させる第二の反応槽と、該不溶化物を固液分離する第一の固液分離手段とを有するホウフッ化物含有水の処理装置において、前記アルミニウム化合物は、pH6〜7において水酸化アルミニウムとして析出するアルミニウム化合物であり、前記第一の反応槽のアルミニウム化合物の添加量が、該ホウフッ化物含有水のフッ素濃度に対するAl換算値でAl/F=1.2〜2.5(モル比)であり、前記第二の反応槽のカルシウム化合物の添加量が、該アルミニウム化合物のAl換算値に対するCa換算値でCa/Al=2.5〜4.0(モル比)であり、前記第一及び第二の反応槽の処理温度が10〜35℃であり、前記第一の固液分離手段で得られる分離水のアルミニウム濃度が30〜70mg/Lで、フッ素濃度が3〜15mg/Lであり、前記固液分離手段で得られた分離水をpH6〜7で処理して不溶化物を生成させる第三の反応槽と、該不溶化物を固液分離する第二の固液分離手段とを有することを特徴とするホウフッ化物含有水の処理装置。
] 前記第一の反応槽のアルミニウム化合物の添加量が、前記ホウフッ化物含有水のフッ素濃度に対するAl換算値でAl/F=1.2〜2.5(モル比)であり、かつ、前記ホウフッ化物含有水のホウ素濃度に対するAl換算値でAl/B=2.0〜4.5(モル比)であることを特徴とする[3]に記載のホウフッ化物含有水の処理方法。
本発明によれば、アルミニウム化合物の添加量とカルシウム化合物の添加量を制御すると共に、10〜35℃の常温で処理することにより、フッ素のみならずホウ素をも高度に除去することができる。
本発明の処理は、基本的に加温を必要としないため、運転コストを削減することができる。本発明は常温で反応させるため、冬期においては場合により加温する場合があるが、この場合においても常温に保てば良いため運転コストは従来技術より削減できる。
処理水中にアルミニウムを残留させて、更なる高度処理でフッ素を極低濃度にまで除去することもできる。
本発明のホウフッ化物含有水の処理装置の実施の形態を示す系統図である。 実験例1〜4における処理水のBF濃度とCa/Al(モル比)との関係を示すグラフである。 実験例1〜4における処理水のF濃度とCa/Al(モル比)との関係を示すグラフである。 実験例1〜4における処理水のB濃度とCa/Al(モル比)との関係を示すグラフである。 実験例1〜4における処理水のAl濃度とCa/Al(モル比)との関係を示すグラフである。 実験例1〜4における処理水のSO濃度とCa/Al(モル比)との関係を示すグラフである。 実験例1〜4における処理水のCa濃度とCa/Al(モル比)との関係を示すグラフである。 実験例5,6における処理水のB濃度とAl/B(モル比)との関係を示すグラフである。
以下に図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明のホウフッ化物含有水の処理装置の実施の形態を示す系統図である。
図1において、1は第1反応槽(第一の反応槽)、2は第2反応槽(第二の反応槽)、3は凝集槽、4は固液分離槽(第一の固液分離手段)、5は第3反応槽(第三の反応槽)、6は凝集槽、7は固液分離槽(第二の固液分離手段)をそれぞれ示す。原水は、第1反応槽1において、アルミニウム化合物(Al化合物)と酸が添加されてpH1〜4で原水中のホウフッ化物が分解処理される(第一の工程)。
第1反応槽1の処理水は次いで第2反応槽2に送給され、カルシウム化合物(Ca化合物)と必要に応じてアルカリが添加され、pH7〜13で処理されることにより、フッ化カルシウム等の不溶化物が生成する(第二の工程)。
第2反応槽2の処理水は、次いで凝集槽3で高分子凝集剤が添加されて凝集処理された後、固液分離槽4で固液分離される(第三の工程)。
固液分離槽4の分離汚泥は系外へ排出され、分離水は第3反応槽(第三の反応槽)5に送給され、必要に応じてアルミニウム化合物と酸が添加されてpH6〜7で不溶化処理される(第四の工程)。
この第3反応槽5の処理水は、次いで凝集槽6で高分子凝集剤が添加されて凝集処理された後、固液分離槽7で固液分離される(第五の工程)。
固液分離槽7の分離汚泥は系外へ排出され、分離水は処理水として取り出される。
以下、原水及び各工程の処理について説明する。
<原水>
本発明で処理するホウフッ化物を含む水(原水)としては、ガラス製品、医薬品、化粧品、樹脂製品、めっき製品の製造排水、石炭火力発電所の排煙脱硫排水、ごみ焼却場洗煙排水、ニッケルめっき工場排水などが挙げられる。通常、これらのホウフッ化物含有排水中には、BF とならずにF、BO 3−の形態となったフッ素及びホウ素も存在する。
本発明で処理するこれらの原水の水質は、通常BF濃度(水中に溶解しているBF イオン濃度。本発明では「BF濃度」と記載する。)5〜2000mg/L、F濃度(水中に溶解しているフッ素濃度。本発明では「F濃度」と記載する。)5〜10000mg/L、B濃度(水中に溶解しているホウ素の濃度。本発明では「B濃度」と記載する。)1〜500mg/Lで、pH0.5〜11.5である。
F濃度はJIS K0102の34.1(ランタン−アザリンコンプレキソン吸光光度法)に定める方法によって測定でき、B濃度はJIS K0102の47.3(ICP発光分光分析法)に定める方法で分析できる。
<第一の工程>
第一の工程では、原水にアルミニウム化合物を添加して下式の反応によりホウフッ化物を分解する。
3BF +2Al3++9HO→2AlF 3−+3HBO+9H
原水に添加するアルミニウム化合物としては、反応時のpH条件においてアルミニウムイオンが溶解するものであればよく、例えば、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム(PAC)、硫酸バンドなどの1種又は2種以上を用いることができる。
原水へのアルミニウム化合物添加量は、原水のF濃度に対してAl換算の添加量がAl/F(モル比)で1.2〜2.5、好ましくは1.5〜2.5で、原水のB濃度に対してAl換算の添加量がAl/B(モル比)で好ましくは2.0〜4.5の範囲となるような添加量とする。アルミニウム化合物の添加量が上記下限よりも少ないと、ホウフッ化物を十分に分解させることができず、上記上限より多くても、添加量に見合う効果は得られず、アルミニウム化合物使用量が徒に増大する結果となり好ましくない。
アルミニウム化合物によるホウフッ化物の分解反応は、酸性条件で迅速に反応が進むことから、第一の工程のpHは1〜4、好ましくは1.5〜2.5とする。従って、必要に応じて原水にアルミニウム化合物と共に酸(例えば硫酸、塩酸、より好ましくは硫酸)を添加してpH1〜4、好ましくは1.5〜2.5にpH調整する。
本発明においては、上記アルミニウム化合物添加量及びpH条件を採用することにより、液温10〜35℃、好ましくは15〜30℃の常温で処理が可能であるため、第一の工程における加温の必要はない。
第一の工程の反応時間は、原水中のホウフッ化物の分解時間を確保する点から0.5〜10時間程度とすることが好ましい。
<第二の工程>
第二の工程では、第一の工程の処理水にカルシウム化合物を添加して、下式の反応によりフッ化カルシウムを析出させると共に、更に後述の通り、ホウ素の吸着除去を行う。
AlF 3−+3Ca2++3OH→3CaF+Al(OH)
カルシウム化合物としては、例えば消石灰、塩化カルシウム、炭酸カルシウムなどの1種又は2種以上を用いることができる。
カルシウム化合物の添加量は、第一の工程で添加したアルミニウム化合物のAl換算量に対して、Ca換算の添加量がCa/Al(モル比)で2.5〜4.0、好ましくは2.7〜3.8の範囲となるようにする。
カルシウム化合物の添加量を上記範囲内とすることにより、ホウ素の吸着除去効率を高めることができる。また、カルシウム化合物の添加量を上記範囲内とすることにより、第二の工程の処理水中に残留するAl濃度(水中に溶解しているアルミニウム濃度。本発明では「Al濃度」と記載する。)を高め、後述の第四の工程でのフッ素除去に有効利用することが可能となる。
Al濃度はJIS K0102の58.4(ICP発光分光分析法)に定める方法で分析することができる。
本発明において、この第二の工程はpH7〜13の条件で行うため、必要に応じて、第一の工程の処理水にカルシウム化合物と共に、水酸化ナトリウム等のアルカリまたは硫酸などの酸を添加してpH調整する。なお、カルシウム化合物として消石灰を用い、消石灰の添加により、所望のpHとなる場合は、このpH調整は不要である。
一般的に、フッ化カルシウムの析出はpH4〜10の条件とすることが好ましいが、特に、フッ素の除去を優先する場合はpH9〜11がより好ましい。これは、アルミニウムとフッ素の結合がアルカリ条件下で切れやすいため、フッ化カルシウムの析出が促進されるためである。
ホウ素の除去を優先する場合はpH10〜12.5がより好ましい。これは、pH10以上の高アルカリ条件において、下式の反応によりアルミン酸カルシウム(CaO・Al)が析出し、この析出反応の際に、同時にホウ素が吸着・除去されるためである。従って、フッ素とホウ素の同時除去の点において、より好ましいpH条件は10〜12である。
6Ca(OH)+Al(SO→3CaO・Al・3CaSO・6H
この第二の工程におけるホウ素の除去は吸着反応であり、液温が低い方が吸着量が高くなるため、本発明では、第二の工程は、液温10〜35℃、好ましくは15〜30℃の常温で処理する。このため、この工程においても加温の必要はない。
第二の工程の反応時間は、原水中のフッ素とカルシウム化合物との反応時間等を確保する点から0.5〜4時間程度とすることが好ましい。
<第三の工程>
第三の工程では、第二の工程で析出した不溶化物(フッ化カルシウム及びアルミン酸カルシウムを含む汚泥)を固液分離して分離水を得る。固液分離性能を高めるために、第二の工程と第三の工程との間に、高分子凝集剤を添加して凝集する工程を行ってもよい。
高分子凝集剤としては、排水処理で使用されているものが適用可能であり、ポリアクリルアミド部分加水分解物、ポリアクリル酸ナトリウム、アクリルアミドとアクリル酸(塩)との共重合物等のアニオン系高分子凝集剤あるいはポリアクリルアミド等のノニオン性の高分子凝集剤の1種又は2種以上を用いることができる。高分子凝集剤の添加量は、処理対象原水の水質や用いる高分子凝集剤によっても異なるが、通常0.1〜20mg/L程度である。
第三の工程における固液分離には、沈殿槽等の固液分離槽の他、膜分離装置、濾過装置、脱水機等を用いることができる。
この第三の工程においては、処理対象原水の水質、アルミニウム化合物及びカルシウム化合物の添加量等によっても異なるが、通常、F濃度3〜15mg/L程度、B濃度1〜10mg/L程度、BF濃度0.1mg/L以下の処理水を得ることができる。後述の如く、この処理水のAl濃度は通常30〜70mg/L程度である。
<第四の工程>
本発明においては、上記の第三の工程の固液分離水を処理水としてもよいが、更にこの固液分離水を処理してフッ素を除去する第四の工程を行ってもよい。即ち、第二の工程でフッ素はフッ化カルシウムとして不溶化されるが、フッ化カルシウムの溶解度の関係から、第三の工程の固液分離水中にはわずかながらフッ素が残留する。従って、第四の工程を行って、残留するフッ素を更に除去してもよい。
第四の工程では、必要に応じてアルミニウム化合物と酸、アルミニウム化合物の添加量によってはアルカリを添加してpH6〜7に調整することにより、水酸化アルミニウムを析出させる。この水酸化アルミニウムが析出する際の共沈作用により水中のフッ素を不溶化させて除去する。
本発明においては、第一の工程でアルミニウム化合物を添加した後、第二の工程でカルシウム化合物を前述のCa/Al(モル比)で添加することにより、第三の工程で得られる固液分離水中にアルミニウムを30〜70mg/L程度残留させることができる。このため、この第四の工程に必要なアルミニウム量を、この残留アルミニウム量で賄うことができ、第四の工程では、酸を添加して5〜30分程度、常温(10〜35℃)の攪拌下に反応させるのみで、フッ素を除去することも可能である。ただし、必要に応じてこの第四の工程でアルミニウム化合物を添加してもよい。このアルミニウム化合物としては、第一の工程で用いるアルミニウム化合物として例示したものを用いることができる。
<第五の工程>
第五の工程では、第四工程で析出した不溶化物(水酸化アルミニウムを含むフッ素の共沈汚泥)を固液分離して処理水を得る。ここで、固液分離性能を高めるために、第四の工程と第五の工程との間に、高分子凝集剤を添加して凝集する工程を行ってもよい。
この場合、高分子凝集剤としては、ポリアクリルアミド部分加水分解物、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルアミジン等のアニオン系高分子凝集剤の1種又は2種以上を用いることができる。高分子凝集剤の添加量は、処理対象原水の水質や用いる高分子凝集剤によっても異なるが、通常0.1〜5mg/L程度である。
第五の工程における固液分離には、沈殿槽等の固液分離槽の他、膜分離装置、濾過装置等を用いることができる。
この第五の工程においては、処理対象原水の水質、アルミニウム化合物及びカルシウム化合物の添加量等によっても異なるが、通常、F濃度1.1mg/L以下、B濃度3.5mg/L以下、BF濃度0.1mg/L以下、Al濃度1mg/L以下の高水質の処理水を得ることができる。
<その他の工程>
本発明においては、更に、以下の工程を付加してもよい。
原水を第一の工程で処理するに先立ち、カルシウム化合物を添加してpH4〜10で反応させて析出した不溶化物を固液分離することにより、原水中のフッ素の一部を予め除去してもよい。このような前処理工程を付加して原水中のフッ素を予め粗取りすることにより、第一の工程に流入する水のF濃度を低減して第一の工程におけるアルミニウム化合物の添加量を削減することができる。
第三の工程で固液分離して得られた分離汚泥の一部を第二の工程に返送して添加してもよい。この場合において、第二の工程で添加するカルシウム化合物をこの返送汚泥に添加混合して汚泥を改質し、改質汚泥を第二の工程で添加するようにしてもよい。このような汚泥返送を行うことにより、この汚泥の表面で新たにフッ化カルシウムが析出する。これにより、第三の工程で得られる固液分離汚泥の脱水性が高められ、この汚泥を脱水処理して得られる脱水ケーキの含水率を低減することができる。
以下に本発明例及び比較例を示す実験例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
なお、以下において、原水としては、下記水質のものを用いた。
<原水水質>
F濃度:600mg/L(31.6ミリモル/L)
B濃度:200mg−B/L(18.5ミリモル/L)
BF濃度:250mg/L
アルミニウム化合物としては硫酸バンド(8重量%、Al)を用い、カルシウム化合物としては消石灰(Ca(OH))を用いた。高分子凝集剤としては、栗田工業(株)製アニオン系高分子凝集剤「クリファーム(登録商標)PA823」を用い、その添加量は10mg/Lとした。
[実験例1〜4]
原水に硫酸バンドをそれぞれ下記表1に示す量添加し、硫酸でpH2に調整した後、4時間反応させた。その後、消石灰を添加してpH10で1時間反応させた。消石灰は、硫酸バンド添加量と消石灰添加量とで算出されるCa/Al(モル比)を1〜6の範囲で種々変更して添加した。
消石灰の添加でpHが10にならない場合には、適宜酸(硫酸)又はアルカリ(水酸化ナトリウム)を添加してpH10に調整した。
Figure 0006269651
次いで、高分子凝集剤を添加して5分間凝集処理し、凝集処理水を固液分離した。
上記一連の処理はいずれも液温20℃で行った。
得られた処理水(固液分離水)の水質を分析し、Ca/Alモル比との関係を調べ、結果を図2〜7に示した。
図2より、Al/F(モル比)が1.5以上であると、原水中のホウフッ化物(BF)を完全に分解することができることが分かる。
図3,4より、Al/F(モル比)が1.5以上で、Ca/Al(モル比)が2.5〜4.0の範囲であるとフッ素及びホウ素の除去率が高く、特にホウ素の除去効率が向上することが分かる。
図5より、Ca/Al(モル比)が2.5〜4.0の範囲であると、処理水中に残留するAl量が多くなり、更なるフッ素の処理に有効利用することができることが分かる。
図6の通り、Ca/Al(モル比)が2.5〜4.0の範囲であると、処理水中のSO濃度(SO 2−イオン濃度)が低く、装置後段(処理水配管など)でのCaSOスケールトラブルが軽減できる。
図7の通り、Ca/Al(モル比)が2.5〜4.0の範囲であると、処理水中のCa濃度(Ca2+イオン濃度)が低く、装置後段(処理水配管など)でのCaSOスケールトラブルが軽減できる。
[実験例5,6]
原水に所定量の硫酸バンドを添加し、硫酸でpH2に調整した後4時間反応させた。その後、消石灰を添加してpH10で1時間反応させた。消石灰は、硫酸バンド添加量と消石灰添加量とで算出されるCa/Al(モル比)が2.5となるように添加した。
消石灰の添加でpHが10にならない場合には、適宜酸(硫酸)又はアルカリ(水酸化ナトリウム)を添加してpH10に調整した。
次いで、高分子凝集剤を添加して5分間凝集処理し、凝集処理水を固液分離した。
硫酸バンドは、原水中のホウ素に対して、Al換算の添加量をAl/B(モル比)で種々変更して添加した。原水のフッ素濃度は、ホウ素濃度の約1.7倍であるので、Al/B(モル比)が約2.0〜4.0の範囲であれば、Al/F(モル比)は1.2〜2.5となる。
上記の一連の処理は、実験例5では液温20℃で行い、実験例6では液温60℃で行った。
得られた処理水(固液分離水)のB濃度を分析し、Al/Bモル比との関係を図8に示した。
図8より、処理温度が60℃の場合よりも、20℃の場合の方が、ホウ素除去率が格段に高いことが分かる。Al/B(モル比)が2.0〜4.5の範囲であると、ホウ素除去効果に優れることが分かる。
[実験例7]
実験例3において、硫酸バンドをAl/F(モル比)=1.5、Al/B(モル比)=2.5、Ca/Al(モル比)=3.3となるように添加した場合において得られた固液分離水(F濃度=9mg/L、B濃度=3.5mg/L、BF濃度<0.1mg/L、Al濃度=61mg/L)に、硫酸を添加してpH6.5とし、15分攪拌して不溶化物を析出させた。
次いで、高分子凝集剤を添加して5分間凝集処理し、凝集処理水を固液分離した。
得られた処理水(固液分離水)は、F濃度=1.1mg/L、B濃度=3.5mg/L、BF濃度<0.1mg/L、Al濃度<1mg/Lの高水質の処理水であった。
本発明を特定の態様を用いて詳細に説明したが、本発明の意図と範囲を離れることなく様々な変更が可能であることは当業者に明らかである。
本出願は、2013年2月28日付で出願された日本特許出願2013−039193に基づいており、その全体が引用により援用される。

Claims (4)

  1. ホウフッ化物含有水にアルミニウム化合物を添加してpH1〜4でホウフッ化物を分解する第一の工程と、該第一の工程の処理水にカルシウム化合物を添加してpH7〜13で反応させることにより不溶化物を生成させる第二の工程と、該不溶化物を固液分離する第三の工程とを有するホウフッ化物含有水の処理方法において、
    前記アルミニウム化合物は、pH6〜7において水酸化アルミニウムとして析出するアルミニウム化合物であり、
    前記第一の工程のアルミニウム化合物の添加量が、該ホウフッ化物含有水のフッ素濃度に対するAl換算値でAl/F=1.2〜2.5(モル比)であり、
    前記第二の工程のカルシウム化合物の添加量が、該アルミニウム化合物のAl換算値に対するCa換算値でCa/Al=2.5〜4.0(モル比)であり、
    前記第一及び第二の工程の処理温度が10〜35℃であり、
    前記第三の工程で得られる分離水のアルミニウム濃度が30〜70mg/Lで、フッ素濃度が3〜15mg/Lであり、
    前記第三の工程で得られた分離水をpH6〜7で処理して不溶化物を生成させる第四の工程と、該不溶化物を固液分離する第五の工程とを有することを特徴とするホウフッ化物含有水の処理方法。
  2. 前記第一の工程のアルミニウム化合物の添加量が、前記ホウフッ化物含有水のフッ素濃度に対するAl換算値でAl/F=1.2〜2.5(モル比)であり、かつ、前記ホウフッ化物含有水のホウ素濃度に対するAl換算値でAl/B=2.0〜4.5(モル比)であることを特徴とする請求項1に記載のホウフッ化物含有水の処理方法。
  3. ホウフッ化物含有水にアルミニウム化合物を添加してpH1〜4でホウフッ化物を分解する第一の反応槽と、該第一の反応槽の処理水にカルシウム化合物を添加してpH7〜13で反応させることにより不溶化物を生成させる第二の反応槽と、該不溶化物を固液分離する第一の固液分離手段とを有するホウフッ化物含有水の処理装置において、
    前記アルミニウム化合物は、pH6〜7において水酸化アルミニウムとして析出するアルミニウム化合物であり、
    前記第一の反応槽のアルミニウム化合物の添加量が、該ホウフッ化物含有水のフッ素濃度に対するAl換算値でAl/F=1.2〜2.5(モル比)であり、
    前記第二の反応槽のカルシウム化合物の添加量が、該アルミニウム化合物のAl換算値に対するCa換算値でCa/Al=2.5〜4.0(モル比)であり、
    前記第一及び第二の反応槽の処理温度が10〜35℃であり、
    前記第一の固液分離手段で得られる分離水のアルミニウム濃度が30〜70mg/Lで、フッ素濃度が3〜15mg/Lであり、
    前記固液分離手段で得られた分離水をpH6〜7で処理して不溶化物を生成させる第三の反応槽と、該不溶化物を固液分離する第二の固液分離手段とを有することを特徴とするホウフッ化物含有水の処理装置。
  4. 前記第一の反応槽のアルミニウム化合物の添加量が、前記ホウフッ化物含有水のフッ素濃度に対するAl換算値でAl/F=1.2〜2.5(モル比)であり、かつ、前記ホウフッ化物含有水のホウ素濃度に対するAl換算値でAl/B=2.0〜4.5(モル比)であることを特徴とする請求項3に記載のホウフッ化物含有水の処理方法。
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