JP6269179B2 - 感熱転写記録媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、被熱転写体上に文字または画像を形成するための熱転写層を有する感熱転写記録媒体に関する。
従来から、文字または画像等を被転写体に形成する方式として、昇華型熱転写方式または溶融型熱転写方式等が採用されている。例えば、昇華型熱転写方式の場合、支持体上に染料やバインダー等を含む熱転写層等を設けた感熱転写記録媒体の熱転写層表面と、他の支持体上に染料を受容する受容層を設けた被熱転写体の受容層表面とを互いに重ね合わせ、感熱転写記録媒体の熱転写層を設けていない面から文字または画像情報により温度制御されたサーマルヘッド等により加熱することで、熱転写層中の染料を昇華させ、受容層へ移行させることで、所望の文字または画像を形成する。
一方、溶融型熱転写方式の場合、支持体上に顔料やワックス等を含む熱溶融性の熱転写層を設けた感熱転写記録媒体の熱転写層表面と、他の支持体上に受容層を設けた被熱転写体の受容層表面とを互いに重ね合わせ、サーマルヘッド等により加熱することで、熱転写層を融着させ、受容層へ移行させることで、所望の文字または画像を形成する。上記の方式のうち、昇華型熱転写方式は、文字や図表などのモノクロプリントや、デジタルカメラ画像またはコンピューターグラフィックス画像などのカラープリントに広く採用されている。
現在、感熱転写方式の中でも昇華転写方式は、プリンタの高機能化と併せて各種画像を簡便にフルカラー形成できるため、デジタルカメラのセルフプリント、身分証明書などのカード類、アミューズメント用出力物等、広く利用されている。そういった用途の多様化と共に、小型化、高速化、低コスト化、また得られる印画物への耐久性を求める声も大きくなり、近年では基材シートの同じ側に印画物への耐久性を付与する保護層等を重ならないように設けられた複数の感熱転写層をもつ感熱転写記録媒体がかなり普及してきている。
昇華型熱転写方式の場合、印画時に熱転写層表面が被熱転写体表面と対面する際に、熱による被熱転写体表面への融着による離型性や、それに伴うも画像等の乱れが問題となることが多い。また、熱転写体は巻き軸に巻かれたロール状でプリンタ内に設置され、熱転写層表面と支持体の裏面(一般には耐熱滑性層が設けてある)とが接触した状態で保持されるが、保持された時間が長時間に及んだり、巻き圧が大きかったりする場合、熱転写層に含有する染料や添加剤等が裏面の耐熱滑性層に移行(裏移り)し、その移行した染料や添加剤が熱転写時にサーマルヘッドを汚す問題が生じる。
上記のような問題を解決するために、多くの方法が提案されている。例えば、特許文献1では、熱転写層中に粒径が1.0μm以下の微粒子と粒径5μm以上で熱溶融性の微粒子を含有することで、熱転写層の受容層への融着を防止する方法を提案している。特許文献2では、粒子による凹凸形状を形成することで、裏移りを防止する方法を提案している。
しかしながら、特許文献1では、粒径5μm以上の粒子を使用しているため、粒子が脱落しやすく、脱落によりサーマルヘッドの磨耗が促進される。また特許文献2では、裏移りにおいて一定の効果は確認されるものの、粒子の添加量が少なく効果が十分とはいえない。
特開平7−47774号公報 特開平9−30133号公報
本発明は、熱転写層に含有される染料や添加剤等が長時間保存での前記熱転写層表面への移行を抑制し、また、粒子の脱落による画像抜けのない均一な画像を形成できる熱転写記録媒体の提供を目的とする。
本発明に係る請求項1の発明は、支持体の一方の面に染料とバインダー樹脂と粒子を含有してなる熱転写層、他方の面に耐熱滑性層が設けられた感熱転写記録媒体であって、
前記バインダー樹脂が、ガラス転移温度100℃以上のポリビニルアセタール樹脂とガラス転移温度75℃以下のポリビニルブチラール樹脂とからなり、その配合比が97/3〜50/50の範囲で、
前記バインダー樹脂の質量をM、前記粒子の質量をmとした時、その質量比m/Mが0.1以上0.5以下で、
前記粒子の粒径をr、前記熱転写層の膜厚をhとした時、その比r/hが1.0〜2.5であって、
前記熱転写層の表面の算術平均粗さRaが0.25〜0.45μmであることを特徴とする感熱転写記録媒体である。
本発明に係る請求項1の発明によれば、前記バインダー樹脂が、ガラス転移温度100℃以上のポリビニルアセタール樹脂とガラス転移温度75℃以下のポリビニルブチラール樹脂とからなり、その配合比が97/3〜50/50の範囲であることにより、使用前の保管時には染料の移行(支持体表面へのマイグレーション)を抑制でき、安定した保存性が得られる。また、熱転写時には熱転写層からの染料の移行がし易くなり、抜けのない均一な画像を得られる。すなわち、ガラス転移温度100℃以上のポリビニルアセタール樹脂の作用により保存時の染料などの移行が抑制できる効果が得られる。また、ガラス転移温度75℃以下のポリビニルブチラール樹脂の作用により、熱転写時に熱転写層からの染料の移行がし易く、また、粒子を強くグリップすることで脱落による抜けを抑制する効果が得られ、画像抜けのない均一な転写画像が得られる。
また、前記バインダー樹脂の質量をM、粒子の質量をmとした時、その質量比m/Mを0.1以上にすることにより、熱転写層中の粒子の含有率が高くなり、熱転写層の表面形状を粗らすことがでる。その結果、巻取り形態での保管時に耐熱滑性層との接触面積を小さくすることができ、染料の耐熱滑性層への移行を抑制することができる。また、この範囲であれば熱転写層からの粒子の脱落を防ぐことができ、画像抜けのない転写が可能である。一方、質量比m/Mが0.5より大きい場合では、画像の抜けや支持体と熱転写層の密着性の低下が生じるため、m/Mは0.1以上0.5以下の範囲が好ましい。
また、前記粒子の粒径をr、前記熱転写層の膜厚をhとした時、その比r/hを1.0〜2.5とすることにより、前記熱転写層の表面に粒子が突き出る可能性が高くなり、そに結果、熱転写層と耐熱滑性層との接触面積を小さくすることができ、保存時での染料の耐熱滑性層への移行を抑制することができる。
また、請求項の発明によれば、前記熱転写層の表面粗さRaを0.25〜0.45μmにすることで、巻取り形態での保管時に耐熱滑性層との接触面積を小さくすることができ、染料の耐熱滑性層への移行を抑制することができる。また、この範囲の表面粗さであれば、熱転写時の被転写体との密着性も影響なく、良好な転写画像を得ることができる。
上記で説明したように、本発明の感熱転写記録媒体を用いることにより、熱転写体がロール巻状で長時間保持されても、熱転写層に含有する染料や添加剤等が支持体裏面に設けられた耐熱滑性層に移行せず、また、粒子の脱落による画像抜けのない均一な画像を形成することができる。
本発明の感熱転写記録媒体の一実施形態の断面模式図である。
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。図1は感熱転写記録媒体1の断面図である。図1に示すように、本発明の感熱転写記録媒体1は、支持体2の一方の面に熱転写層3、他方の面に耐熱滑性層4を有する構成からなる。
前記支持体2としては、一般的に感熱転写記録媒体の支持体として用いられている、機械的強度、柔軟性、耐熱性などを有するものであれば特に限定するものではない。具体的には、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレン、セロファン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリイミド、ナイロン、ポリ塩化ビニリデン等のプラスチックフィルム、コンデンサーペーパー、パラフィン紙等の紙類を挙げることができるが、特に好ましいのはポリエチレンテレフタレートである。また、支持体2の厚みは2〜25μm、より好ましくは2〜12μmである。
支持体2は、耐熱滑性層4又は熱転写層3との間の密着性を向上させるために、易接着層を設けてもよい。易接着層に用いられる材料としては、支持体2と耐熱滑性層4又は熱転写層3の両方と親和性があるものが適当であり、具体的には、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸等の不飽和カルボン酸樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂等が挙げられる。
また、易接着層の厚みはサーマルヘッドからの熱転写層への熱の移動を妨げない程度の厚みがよく、0.01〜1μm、より好ましくは0.05〜0.5μmである。易接着層は支持体上に公知の塗布方法で塗液を塗布することで形成することができる。また、プラスチックフィルムの場合、プラスチックフィルムを成膜する過程で同時に形成してもよい。また、易接着層を設けないで、支持体2の一方又は両方の面の表面粗さを調整することで密着性を向上させてもよい。
熱転写層3は、少なくとも染料、バインダー樹脂、粒子を含有し、前記染料は昇華性染料が特に好ましい。
昇華性染料としては従来公知のものを用いることができる。具体的には、イエローとしては、カヤセットイエローAG、カヤセットイエローTDN、PYT52、プラストイエロー8040、ホロンブリリアントイエローS6GLPI等が挙げられる。マゼンタとしては、カヤセットレッドB、カヤセットレッド130、セレスレッド7B、マクロレックスレッドバイオレットR、C.I.ディスパースレッド60等を挙げられる。シアンとしては、カヤセットブルー714、セレスブルーGN、MSブルー50、TSD−44、C.I.ソルベントブルー63、C.I.ソルベントブルー36等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
ここで、熱転写層(30)の染料とバインダー樹脂との配合比率(固形分比)は、染料/樹脂=10/100〜300/100が好ましい。これは、染料/樹脂の比率が、10/100を下回ると、染料が少な過ぎて発色感度が不十分となり良好な熱転写画像が得られず、また、この比率が300/100を越えると、樹脂に対する染料の溶解性が極端に低下するために、感熱転写記録媒体1となった際に、保存安定性が悪くなって、染料が析出し易くなってしまうためである。また、染料層には、性能を損なわない範囲で、分散剤、粘度調整剤、安定化剤等の公知の添加剤が含まれていてもよい。
本発明に係るバインダー樹脂は、ガラス転移温度100℃以上のポリビニルアセタール樹脂とガラス転移温度75℃以下のポリビニルブチラール樹脂とを混合で用いることを特徴としている。前記ポリビニルアセタール樹脂は感熱転写記録媒体1の保存安定性に作用し、前記熱転写層3に含まれる染料の表層への移行(マイグレーション)を抑制する効果がある。これにより支持体の他方の面に形成された耐熱滑性層4の前記染料による汚染を防止することができる。また、前記ポリビニルブチラール樹脂は熱転写時の染料の移行(被転写体への移行)を容易にする作用と、ガラス転移温度が低いことによる粒子のグリップ性(脱落を抑える)に機能することで、画像抜けのない転写画像を形成することができる。
また、その配合比は97/3〜50/50の範囲であることが好ましい。前記ポリビニルアセタール樹脂がこの範囲より多くなると、保存時の染料の移行はより抑制できるが、転写時の染料の被転写体への移行が悪くなる。また、前記ポリビニルブチラール樹脂がこの範囲より少なくなると、熱転写層内に粒子を保持することが難しく脱落が生じる。
熱転写層3に含まれる粒子としては、公知のものを使用することができる。なお、平均粒子径は光強度分布により測定した値であり、公知の粒径測定装置により測定することができる。例えば、島津製作所社製「RALD−7100」などが挙げられる。
また、前記熱転写層3を構成する前記バインダー樹脂の質量をM、粒子の質量をmとした時、その質量比m/Mは0.1以上0.5以下が好ましい。質量比m/Mが0.1未満であると、前記熱転写層3の表面を粗らす効果が不足し、前記熱転写層3を巻取り状(ロール状)で保存した時に、支持体2裏面の耐熱滑性層4との接触面積が大きくなり、その結果、染料が移行し易くなる問題が生じる。質量比m/Mが0.5より大きい場合では、熱転写層3の密着性の低下が生じ、高温高湿環境で異常転写が発生し易くなる問題が生じる。また、粒子が多いことに起因して画像の抜けが発生する。
また、前記粒子の粒径をr、前記熱転写層の膜厚をhとした時、その比r/hは1.0〜2.5が好ましい。この範囲であれば、前記熱転写層の表面に粒子が突き出る可能性が高くなり、その結果、熱転写層と耐熱滑性層との接触面積を小さくすることができ、保存時での染料の耐熱滑性層への移行を抑制することができる。一方、r/hが1.0未満であると、耐熱滑性層との接触面積が大きくなり過ぎて染料の移行を抑制することが難しくなる。また、2.5を超えると、耐熱滑性層との接触面積が小さくなり過ぎて均一な画像形成ができなくなる。
またさらに、前記熱転写層3の表面粗さRaは、0.25〜0.45[μm]が好ましい。表面粗さRaがこの範囲であれば、巻取り状に保存されても染料の耐熱滑性層への移行を抑制し、且つ、均一な画像形成ができる。一方、表面粗さRaが0.25未満の場合、前記熱転写層3の表面の凹凸が小さ過ぎて、熱転写層と耐熱滑性層との接触面積が大きくなり、裏移り(染料の移行)を十分に防ぐことができない。また、Raが0.45を超える場合、耐熱滑性層との接触面積が小さくなり過ぎて均一な画像形成ができなくなる。またさらには、脱落した粒子が耐熱滑性層に付着してサーマルヘッドに損傷を与える問題が生じる。
前記熱転写層3の膜厚は0.2〜5.0μmであるが、好ましくは0.4〜3.0μm程度のものである。0.2μmを下回ると十分な発色感度が得られず、また、5.0μmを越えると発色感度が悪くなるという欠点が生じる。
本発明に係る前記熱転写層3は、耐熱性を向上させる目的で架橋剤を併用してもよい。架橋剤を含有させることで耐熱性が向上し、感熱転写記録媒体の変形を防止できる。前記架橋剤としては、従来公知のものが使用できる。より耐熱性に優れた架橋剤としてはポリイソシアネートが挙げられ、アクリル系、ウレタン系、ポリエステル系のポリオール樹脂やセルロース系樹脂、アセタール樹脂等の組合せで用いられる。ポリイソシアネートは、バインダー樹脂に対する配合比が0.05〜0.20であることが好ましく、0.05より小さいと耐熱性に欠けるため、熱転写時に感熱転写記録媒体が変形することで、印画シワが発生する。また0.20より大きいと、印画濃度が下がってしまうという問題が発生する。
また、前記熱転写層3は、離型剤を含有してもよい。離型剤を含有させることで、印画時の熱転写層と受容層との間の貼り付きが防止できる。離型剤としては、例えば、シリコーン系、フッ素系、リン酸エステル系、といった各種オイルや界面活性剤が挙げられるが、特に、シリコーン系又はフッ素系のオイルや界面活性剤が好ましい。
具体的には、シリコーン系として、ジメチルシリコーン、メチルフェニルシリコーン等のストレートシリコーンオイル、アミノ変性、エポキシ変性、カルビノール変性、メルカプト変性、カルボキシル変性、メタクリル変性、ポリエーテル変性、フェノール変性、片末端反応性・異種官能基変性等の反応性変性シリコーンオイル、ポリエーテル変性、アラルキル変性、フロロアルキル変性、長鎖アルキル変性、高級脂肪酸エステル変性、フェニル変性等の非反応性変性シリコーンオイル等が挙げられる。また、フッ素系としては、フルオロアルキル基またはパーフルオロアルキル基を含有する界面活性剤が挙げられる。
離型剤は染料層に対して、0.004〜0.065の重量比が好ましい。重量比が0.004より小さい場合、印画時の染料層と受容層との間の貼り付きが生じやすくなり、貼り付きにより熱シワが酷くなるため、結果として転写ムラが生じる。一方、0.065より大きい場合、受容層との滑り性は向上するものの、染料の昇華を阻害し、転写ムラや所望の濃度の印画物を得ることができない。
また、前記熱転写層3には、必要に応じて、ブロッキング防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤等を添加してもよく、これらの機能を有した層を積層してもよい。
前記熱転写層3は、熱転写層を形成する塗液をバーコート、ブレードコート、エアナイフコート、グラビアコート、ロールコート等のウェットコーティング法によって支持体2上に塗布し、乾燥して形成される。
本発明に係る前記耐熱滑性層4は、支持体2の他方の面(熱転写層3の反対側の面)に設けられ、サーマルヘッドの熱による支持体2の熱収縮や、サーマルヘッドとの摩擦による支持体2の破断を防止する。耐熱滑性層4に用いられる材料としては、セルロース系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ビニル樹脂、ポリウレタン系樹脂が挙げられる。耐熱性を向上させる目的で、架橋剤を併用してもよい。また、滑性を向上させる目的でシリコーンオイル等の滑剤等を併用してもよく、上記樹脂をシリコーン変性等したものを使用してもよい。
また、本発明に係る被熱転写体は、支持体及び受容層からなる。この支持体は、感熱転写記録媒体1の支持体2として使用されているものと同等なものを使用することができ、機械的強度、柔軟性、耐熱性などを有することが好ましい。具体的には、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステルや、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリサルファン、ポリイミド、ポリビニルアルコール、芳香族ポリアミド、アラミドフィルムなどのプラスチックフィルム、上質紙、コート紙、合成紙などの紙基材等が挙げられる。支持体の厚みには特に限定はないが、一般的には25〜250μm、さらには75〜200μmが好ましい。
また、受容層としては、熱転写層に昇華性染料を用いる場合には、例えば、染着性を有するブチラール樹脂、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリブタジエン、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリアミド、ポリエステル、ポリカプロラクトン、ポリビニルアセタール、エポキシ、ケトン、或いはこれらの変性樹脂やブレンド品などの熱可塑性樹脂や、これらの架橋生成物、等を使用することができる。これらは単独でも2種以上を混合してもよい。
受像層の膜厚は、薄すぎると画像の反射濃度が低下し、十分な画像を形成することが困難になる。一方、厚すぎると色のにじみ等の画像品位の低下が生じる。従って、一般的には1〜30μm、好ましくは3〜10μmとする。この場合の受像層には、画像形成時の熱転写記体への熱融着を防止する目的で、種々の離型剤を含有させることが好ましい。このような離型剤としては、公知の離型剤を適宜選択して使用することができる。例えば、シリコーン系、フッ素系、リン酸エステル系、といった各種オイルや、界面活性剤や、金属酸化物、シリカ、等の各種粒子等が使用でき、中でも、シリコーンオイルを使用することが好ましい。また、その添加量は、受像層の構成条件により異なるが、一般的には、1〜30重量%で配合することが好ましい。
以下、実施例について詳細に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
支持体として厚み4.5μmのポリエチレンテレフタレートフイルムを用いて、一方の面に下記組成の熱転写層形成用インキ組成物を、乾燥後の熱転写層の膜厚が1.0μmになるように塗布及び乾燥し、他方の面に耐熱滑性層を形成して感熱転写記録媒体を得た。なお、粒子の粒径rと熱転写層の膜厚hとの比r/h=2.0であった。
<熱転写層形成用インキ組成物>
・染料:C.I.ソルベントブルー63(アントラキノン系染料) 6.0質量部
・バインダー樹脂:
ポリビニルアセタール樹脂(Tg=110℃) 3.6質量部
ポリビニルブチラール樹脂(Tg=68℃) 0.4質量部
(ポリビニルアセタール樹脂/ポリビニルブチラール樹脂=90/10)
・粒子:シリコーンフィラー 0.6質量部
(信越シリコーン社製、KM−590、粒径r=2.0μm)
・溶媒:トルエン 45.0質量部
メチルエチルケトン 45.0質量部
次に、発泡ポリプロピレンフィルム(厚み50μm)、接着樹脂層、コート紙(塗布量:108g/m)、接着樹脂層、発泡ポリプロピレンフィルム(厚み50μm)を順次積層してなる積層体を被熱転写体の基材シートとして用い、この一方の面に下記組成の受容層形成用インキを乾燥後の膜厚が4μmとなるように塗布、乾燥し、その後45℃で1週間エージングを行い、被熱転写体を得た。
<受容層形成用インキ組成物>
・塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体: 50.0質量部
(日信化学工業社製、ソルバインA)
・シリコーンオイル(信越化学工業社製、KF393): 2.0質量部
・メチルエチルケトン: 25.0質量部
・トルエン: 25.0質量部
<実施例2>
熱転写層形成用インキ組成物のうち、シリコーンフィラーを0.4質量部とした以外は、実施例1と同様にして感熱転写記録媒体を得た。
<実施例3>
熱転写層形成用インキ組成物のうち、シリコーンフィラーを1.2質量部とした以外は、実施例1と同様にして感熱転写記録媒体を得た。
<実施例4>
熱転写層の膜厚を0.8μmとし、r/hを2.5とした以外は、実施例2と同様にして感熱転写記録媒体を得た。
<実施例5>
熱転写層の膜厚を2.0μmとし、r/hを1.0とした以外は、実施例2と同様にして感熱転写記録媒体を得た。
<実施例6>
熱転写層形成用インキ組成物のうち、シリコーンフィラーを2.0質量部とした以外は、実施例5と同様にして感熱転写記録媒体を得た。
<実施例7>
熱転写層形成用インキ組成物のうち、バインダー樹脂のポリビニルアセタール樹脂(Tg=110℃)を2.0質量部、ポリビニルブチラール樹脂(Tg=68℃)を2.0質量部とした以外は、実施例1と同様にして感熱転写記録媒体を得た。
<実施例8>
熱転写層形成用インキ組成物のうち、バインダー樹脂のポリビニルアセタール樹脂(Tg=110℃)を3.88質量部、ポリビニルブチラール樹脂(Tg=68℃)を0.12質量部とした以外は、実施例1と同様にして感熱転写記録媒体を得た。
<実施例9>
熱転写層用インキ組成物のうち、シリコーンフィラー(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製、XC99−A8808、粒径0.7μm)を2.0部とし、膜厚を0.7μmとし、r/hを1.0とした以外は実施例1と同様にして感熱転写記録媒体を得た。
<比較例1>
熱転写層形成用インキ組成物のうち、シリコーンフィラーを0.2質量部とした以外は、実施例1と同様にして感熱転写記録媒体を得た。
<比較例2>
熱転写層形成用インキ組成物のうち、シリコーンフィラーを2.0質量部とした以外は、実施例1と同様にして感熱転写記録媒体を得た。
<比較例3>
熱転写層形成用インキ組成物のうち、シリコーンフィラーを0.2質量部とした以外は、実施例4と同様にして感熱転写記録媒体を得た。
<比較例4>
熱転写層形成用インキ組成物のうち、シリコーンフィラーを1.2質量部とした以外は、実施例4と同様にして感熱転写記録媒体を得た。
<比較例5>
熱転写層形成用インキ組成物のうち、シリコーンフィラーを0.2質量部とした以外は、実施例5と同様にして感熱転写記録媒体を得た。
<比較例6>
熱転写層形成用インキ組成物のうち、シリコーンフィラーを2.8質量部とした以外は、実施例5と同様にして感熱転写記録媒体を得た。
<比較例7>
熱転写層の膜厚を4.0μmとし、r/hを0.5とした以外は、実施例2と同様にして感熱転写記録媒体を得た。
<比較例8>
熱転写層の膜厚を0.5μmとし、r/hを4.0とした以外は、実施例2と同様にして感熱転写記録媒体を得た。
<比較例9>
熱転写層形成用インキ組成物のうち、シリコーンフィラーを加えず、他は実施例1と同様にして感熱転写記録媒体を得た。
<比較例10>
熱転写層形成用インキ組成物のうち、バインダー樹脂のポリビニルアセタール樹脂(Tg=110℃)を4.0質量部とし、ポリビニルブチラール樹脂を用いなかった以外は、実施例1と同様にして感熱転写記録媒体を得た。
<比較例11>
熱転写層形成用インキ組成物のうち、バインダー樹脂のポリビニルブチラール樹脂(Tg=68℃)を4.0質量部とし、ポリビニルアセタール樹脂を用いなかった以外は、実施例1と同様にして感熱転写記録媒体を得た。
<比較例12>
熱転写層用インキ組成物のうち、シリコーンフィラーを2.8部とした以外は実施例9と同様にして感熱転写記録媒体を得た。
<実施例13>
熱転写層用インキ組成物のうち、シリコーンフィラーを4.0部とした以外は実施例9と同様にして感熱転写記録媒体を得た。
<評価>
実施例1〜9、比較例1〜13で得られた感熱転写記録媒体の裏移りと、それを用いて実施例1に記載の被転写体に熱転写した時の画質、印画シワ、粒子の脱落及び異常転写について、以下の方法で評価した。結果を以下の表1に示す。
・ 裏移り
100mm×100mmに切り出した感熱転写記録媒体の熱転写層表面と裏面の耐熱滑性層とを対向させ、2kgの荷重をかけながら30℃50%の環境下で100時間放置し、その後の染料の耐熱滑性層への裏移りの有無を目視観察した。裏移りが確認されない場合を○、わずかに確認された場合を△、明らかに確認された場合を×と評価した。
・ 画質
得られた画像に抜けなどの欠陥が生じるか否かを目視にて確認した。抜けが生じない場合を○、生じた場合を×、ごくわずかに生じたが、実用上問題のない程度の場合を△で評価した。
・ 印画シワ
得られた画像に印画シワが生じるか否かを目視にて確認した。印画シワが生じない場合を○、大きく生じた場合を×、印画シワは生じないが、感熱転写記録媒体の変形、伸びが大きい場合を△で評価した。
・ 脱落
得られた感熱転写記録媒体を光学顕微鏡にて観察した。フィラーの脱落がない場合を○、脱落している場合を×、ごくわずかに脱落している場合を△で評価した。
・ 異常転写
下記条件にて印画を行い、高温高湿環境下にて異常転写を評価した。
印画環境:40℃/60%RH
印加電圧:29V
ライン周期:0.7msec
印画密度:主走査300dpi 副走査300dpi
なお、異常転写は、被転写体への異常転写が認められない場合は○、被転写体への異常転写がごく僅かに認められる場合は△、被転写体への異常転写が僅かに認められる場合は×、被転写体への異常転写が全面で認められる場合は××で評価した。△以上が実用上問題ないレベルである。
<比較結果>
以上の結果の通り、実施例1〜9からは、バインダー樹脂の重量基準の配合量をM、粒子の重量基準の配合量をmとした時、その質量比m/Mが0.1以上0.5以下であり、粒子の粒径rと熱転写層の膜厚hの比r/hが1〜2.5であり、熱転写層の表面粗さRaが0.25〜0.45μmであることにより、裏移りを防ぐことができ、かつ画像の抜けを防ぐことが確認された。また、粒子の脱落やシワ、異常転写も実用上問題ないことが確認された。
実施例3、6、9では、粒子の添加量が多く、表面粗さが大きいため、ごくわずかに抜けが発生した。実施例6、9では、高温高湿環境下にて、実用上問題のない範囲にて異常転写がごく僅かに発生した。実施例5では、m/M=0.1、r/h=1.0では、粒子の配合量が少なく、粒子による凹凸が小さいため、裏移りがわずかに発生した。一方、実施例9では、粒子の配合量は十分だが、粒径が小さいため、粒子による凹凸が小さくなり、裏移りがわずかに発生した。実施例7からは、ポリビニルブチラール樹脂の比率が大きいため、実用上問題のない範囲で、感熱転写記録媒体の変形、伸びが発生した。
比較例1、3、5は、粒子と膜厚の比r/hは1〜2.5を満たしているが、バインダー樹脂に対する粒子の質量比が0.1未満で、粒子の添加量が少ないため、染料層と耐熱滑性層との接触面積が大きく、裏移りを十分に防ぐことができなかった。
一方、比較例2、4、6では、表面粗さが0.45μmより大きくなり、表面の凹凸が大きくなったため、画像の抜けが発生し、わずかに粒子の脱落も確認された。比較例2、4では、感熱転写記録媒体の変形、伸びが大きくなった。
比較例12、13では、表面粗さは0.25〜0.45μmを満たしているものの、m/Mが0.5より大きいため、画像の抜けが発生した。さらに比較例6、12、13では、高温高湿環境下にて、異常転写が僅かに発生し、実用上問題となる可能性がある。
比較例7は、r/hが0.5であり、粒子による染料層と耐熱滑性層との接触面積の低減の効果がなく、裏移りが発生した。比較例8は、r/hが4.0であるが、粒子の脱落が多かったため、粒子による染料層と耐熱滑性層との接触面積の低減の効果が少なく、裏移りが発生した。また、粒子が原因と考えられる画像の抜けも発生した。比較例9は、粒子が存在しないため、染料層と耐熱滑性層が密着し裏移りが発生した。比較例10は、75℃以下のポリビニルブチラール樹脂が添加されていないため、熱転写層から染料が移行しづらく、粒子による抜けが発生した。比較例11は、75℃以下のポリビニルブチラール樹脂のみが使用されているため、耐熱性が不足し、シワが発生した。
本発明の感熱転写記録媒体は、文字や図表などのモノクロプリントや、デジタルカメラ画像またはコンピューターグラフィックス画像などのカラープリントに広く採用される。
1・・・感熱転写記録媒体
2・・・支持体
3・・・熱転写層
4・・・耐熱滑性層

Claims (1)

  1. 支持体の一方の面に染料とバインダー樹脂と粒子を含有してなる熱転写層、他方の面に耐熱滑性層が設けられた感熱転写記録媒体であって、
    前記バインダー樹脂が、ガラス転移温度100℃以上のポリビニルアセタール樹脂とガラス転移温度75℃以下のポリビニルブチラール樹脂とからなり、その配合比が97/3〜50/50の範囲で、
    前記バインダー樹脂の質量をM、前記粒子の質量をmとした時、その質量比m/Mが0.1以上0.5以下で、
    前記粒子の粒径をr、前記熱転写層の膜厚をhとした時、その比r/hが1.0〜2.5であって、
    前記熱転写層の表面の算術平均粗さRaが0.25〜0.45μmであることを特徴とする感熱転写記録媒体。
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