JP6267439B2 - トリグリセリド含有溶液重合調製スチレン/ブタジエンエラストマー及び部品を有するタイヤ - Google Patents

トリグリセリド含有溶液重合調製スチレン/ブタジエンエラストマー及び部品を有するタイヤ Download PDF

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Description

本発明は、トリグリセリドで増量された有機溶媒溶液重合調製スチレン/ブタジエンエラストマー、特に高分子量(高ムーニー粘度)未硬化スチレン/ブタジエンエラストマーの製造、得られる複合物、そのような複合物を含有するゴム組成物及びそのようなゴム組成物を含有する部品を有するタイヤに関する。そのようなトリグリセリドの代表は、例えば、大豆油、ヒマワリ油、菜種油及びキャノーラ油のような植物油である。
著しく高分子量の未硬化エラストマー(例えば、著しく高粘度の未硬化エラストマー)は、硬化ゴム組成物、特に様々な車両タイヤ部品、例えばタイヤトレッドに所望される物理的性質を達成するためのゴム組成物を製造するために、時に求められることがある。
様々なタイヤ部品、特にタイヤトレッドに特に使用される硬化エラストマーの特殊な物理的性質を促進するために必要と通常見なされている所望の高分子量(高ムーニー粘度)を達成できるのは、有機溶液重合調製スチレン/ブタジエンエラストマー(SSBR)である。
しかしながら、所望の高分子量のSSBRに付随するのは、エラストマーの製造施設(特にエラストマーの仕上げ施設)においても、例えばタイヤの各種部品として使用するためのゴム組成物の製造施設においても、未硬化エラストマーの高いムーニー粘度に起因する未硬化エラストマーの加工困難性の著しい増大である。
そこで、そのような比較的高粘度のSSBRは、時にSSBR製造施設において石油で増量されることがあり、それによって、それらの粘度を低減し、SSBR製造施設でのより良好なエラストマー加工を促進している。そのようなSSBRは、油展SSBR、すなわち石油で増量されていると言われることが多い。そのような石油系のゴムプロセス油の例は、例えば、芳香族系、ナフテン系及びパラフィン系油、特にそれらの混合物である。
従って、石油系オイルの代わりにトリグリセリド系植物油の添加が、溶媒溶液調製スチレン/ブタジエンエラストマー(SSBR)、特に高分子量(例えば高ムーニー粘度)SSBRを適切に増量するのに使用できるかどうかを評価することが求められている。
興味深いことに、そのような評価において、トリグリセリド系植物油、例えば大豆油で増量された比較的高粘度(ムーニー粘度)を有する有機溶媒溶液調製スチレン/ブタジエンエラストマーの使用は、そのような未硬化スチレン/ブタジエンエラストマー(SSBR)に対して、石油で増量されたSSBRよりも著しく低い粘度をもたらし、それによってさらに高分子量(さらに高ムーニー粘度)SSBRの加工も可能にすることが観察された。そのようにして得られた未硬化SSBRの低粘度は、ゴム製造施設においてもゴム組成物製造施設においても、SSBRの適切な加工を可能にするのに著しく有益であり、且つ必要不可欠なことのように考えられる。
従って、石油に代わる大豆油の使用は、より高粘度SSBRのより良好な加工をもたらし、そのような大豆油で増量されたSSBRを含有するゴム組成物のより良好な物理的性質を促進することが見出された。
歴史的には、例えば大豆油などの植物油は、エラストマーの製造時点でエラストマーを大豆油で増量するというよりは、ゴム組成物への自由なオイル添加によって各種ゴム組成物と混合するために使用されてきた。例えば、制限を意図するのではないが、米国特許第7,919,553号、8,100,157号及び8,002,136号参照。大豆油は、一部の状況によっては乳化重合エラストマーの油展にも使用されてきた。例えば、米国特許第8,044,118号参照。
しかしながら、本発明では、有機溶媒溶液重合調製スチレン/ブタジエンコポリマーエラストマー、特に高分子量エラストマーをそれらの製造中に増量するためにトリグリセリド系植物油、例えば大豆油などを使用することについて評価したい。
そのような評価のためには、大豆油を含む様々な植物油は、特にそのような植物油が相当程度の不飽和を含有し、明らかに直鎖又は芳香族の石油系オイルではないトリグリセリドの場合、石油系オイルとは著しく異なることを理解することは重要である。そのようなトリグリセリドを、製造溶媒中に含有されている製造したてのSSBRのセメントに添加することは、本明細書においては、試験も評価もなしに推測的に有益であると見なす。
例えば、大豆油、ヒマワリ油及びキャノーラ油などの植物油のトリグリセリドは、ある程度の不飽和を含有するエステルの形態である。従って、ある程度の不飽和を含有するそのようなトリグリセリドを、SSBRと有機溶媒からなるそのセメント中のSSBRの処理に使用することは、そのような目的のために石油系オイルエラストマーを使用するよりも非常に異なる油展SSBR効果を促進することが予想されうるので、SSBR製造施設及びゴム組成物製造施設で、SSBRの加工の修正、願わくは有益な修正を必要とするかもしれない。
以下の表Aに、様々な植物油(トリグリセリド油)の相対的な飽和、モノ不飽和及びポリ不飽和含有量の概略を示す。
Figure 0006267439
従って、溶媒セメント形態中のSSBRを増量するためにそのような植物油を使用することは、トリグリセリド油中に存在する追加の不飽和のために、植物油で増量されたSBRのための硫黄硬化パッケージを修正する可能性が求められるほか、石油系オイルで増量された合成ゴムと比べて、タイヤ部品用の様々なゴム組成物と共に使用する場合に考慮すべき数々の異なる硫黄硬化ゴムの物理的性質を示す可能性がある。
SSBR含有セメントのトリグリセリド処理のために、そのような課題が評価されることになるが、結果は評価が行われるまでは未知である。
本発明の記載において、“配合された”ゴム組成物及び“コンパウンド”という用語は、使用されている場合、適切なゴム配合成分と配合された又はブレンドされたゴム組成物のことを言う。“ゴム”及び“エラストマー”という用語は、特に断りのない限り、互換的に使用されうる。材料の量は、通常、100重量部のゴムあたりの材料の部(phr)で表される。
米国特許第7,919,553号明細書 米国特許第8,100,157号明細書 米国特許第8,002,136号明細書 米国特許第8,044,118号明細書
本発明は、溶媒含有セメント中の、従ってSSBRの回収前のスチレン/ブタジエンエラストマー(SSBR)、特にスチレン及び1,3−ブタジエンモノマーの溶媒溶液調製重合から得られるセメントをトリグリセリドで増量することに向けられる。
本発明に従って、トリグリセリドで増量された有機溶液重合調製スチレン/ブタジエンエラストマーの製造法は、100重量部のエラストマーあたりの重量部(phr)を基にして、
(A)スチレン及び1,3−ブタジエンを含むモノマーの、有機溶媒溶液中でのアニオン開始重合により、合成スチレン/ブタジエンエラストマー(SSBR)を前記SSBRと溶媒とを含むセメント中に含有された状態で形成させ;
(B)前記セメント中の前記モノマーの前記重合を停止させ;
(C)約5〜約60、あるいは約10〜約40phrのトリグリセリド植物油(石油系オイル以外)をブレンドし;そして
(D)前記SSBRを前記SSBRと前記トリグリセリドとの複合物として回収する
ことを含む。
そのようなトリグリセリド植物油の代表は、例えば、大豆油、ヒマワリ油、キャノーラ(菜種)油、コーン油、ヤシ油、綿実油、オリーブ油、パーム油、落花生油、及びサフラワー油の少なくとも一つである。通常、大豆油、ヒマワリ油、キャノーラ油及びコーン油の少なくとも一つが望ましい。
さらに本発明に従って、そのような方法によって製造されたトリグリセリド含有SSBRの複合物を提供する。
さらに本発明に従って、そのような方法によって製造されたトリグリセリド含有スズ又はケイ素カップリングSSBR複合体の複合物を提供する。
さらに本発明に従って、そのような方法によって製造された、少なくとも一つの官能基を含有するトリグリセリド含有SSBRの複合物を提供する。
さらに本発明に従って、前記SSBR複合物の少なくとも一つを含有するゴム組成物を提供する。
さらに本発明に従って、前記SSBR複合物を含有するゴム組成物を提供し、該組成物はさらに、ゴム組成物へのトリグリセリド油及び石油系オイルの少なくとも一つを含む添加剤を含有する(前記SSBR複合物中に含有されるトリグリセリド油のほかに)。そのような追加のトリグリセリド油及び/又は石油系オイルは、従って、SSBRへの選択的添加ではなく、ゴム組成物自体に添加される。そのような追加的トリグリセリド油は、例えば、大豆油、ヒマワリ油、コーン油及びキャノーラ油の少なくとも一つのような、前記トリグリセリド油の少なくとも一つを含みうる。
さらに本発明に従って、そのようなゴム組成物を含む部品を有する、例えばタイヤのような製品を提供する。
前記方法の一態様において、前記SSBR(高分子量SSBRの形態)(溶媒及びトリグリセリドの不在下)は、約50〜約180、あるいは約80〜約120の範囲のムーニー粘度(23℃)を有する。ムーニー粘度80、特に100を超える高粘度(ムーニー粘度)のSSBRは、SSBRの著しい加工困難性を提供すると認識されている。
上記の80以上、特に100以上の高ムーニー粘度(23℃)は、比較的高分子量のSSBRの証拠であると理解されている。
前記方法の一態様において、前記トリグリセリドで増量されたSSBR複合物(前記溶媒の不在下)は、例えば、SSBR自体のムーニー粘度にもよるが、約25〜約85の範囲の著しく低減されたムーニー粘度(23℃)を有し、より都合よく加工可能なSSBR複合物を提供する。
一態様において、前記トリグリセリドは、例えば大豆から回収された、少なくとも一つ及び通常少なくとも三つの不飽和脂肪酸のグリセロールトリエステルの少なくとも一つ、通常少なくとも三つからなる天然トリグリセリドの混合物で構成される。そのような脂肪酸は、典型的には主に、例えば、リノレン酸、リノール酸、及びオレイン酸の少なくとも一つを含む。
例えば、そのような不飽和脂肪酸の組合せは、
Figure 0006267439
のブレンドを含みうる。
例えば、大豆油の場合、グリセロールトリエステルすなわちトリグリセリドのための脂肪酸の上記パーセント分布、又は組合せは、平均値として表示されているのであって、主に大豆作物の種類、又は供給源に多少応じて変動しうる。また、大豆油を得た特定の大豆作物の生育条件に応じても変動しうる。典型的には相当量の他の飽和脂肪酸も存在するが、これらは通常大豆油の20パーセントを超えることはない。
一態様において、SSBRは、スズ又はケイ素カップリングされたエラストマーでありうる。
一態様において、SSBRは、例えば、アミン、シロキシ、カルボキシル及びヒドロキシル基を含む少なくとも一つの官能基、特に複数の官能基を含有する官能化SSBRでありうる。そのような官能基は、例えば、合成アモルファスシリカ、例えば沈降シリカ上のシラノール基と反応しうる。
一態様において、SSBRは、例えば、アミン、シロキシ、カルボキシル及びヒドロキシル基を含む少なくとも一つの官能基を含有するスズ又はケイ素カップリングされたSSBRである。そのような官能基は、例えば、合成アモルファスシリカ、例えば沈降シリカ上のシラノール基と反応しうる。
有機溶媒溶液中でのそのようなSSBRの製造に使用されるアニオン重合は、典型的には、スチレン及び1,3−ブタジエンモノマーを含有する有機溶液重合媒体に有機リチウム開始剤を添加することによって開始される。そのような重合は、典型的には、連続又はバッチ重合技術を利用して実施される。そのような連続重合において、モノマー及び開始剤は有機溶媒重合媒体に連続的に添加され、合成されたゴム状スチレン/ブタジエンエラストマー(SSBR)は、そのセメントとしてその有機溶媒溶液中に連続的に取り出される。そのような連続重合は、典型的には、多重反応器系(multiple reactor system)で実施される。
適切な重合法は当該技術分野で公知であり、例えば、意図的な制限なしに挙げると、一つ又は複数の米国特許第4,843,120号;5,137,998号;5,047,483号;5,272,220号;5,239,009号;5,061,765号;5,405,927号;5,654,384号;5,620,939号;5,627,237号;5,677,402号;6,103,842号;及び6,559,240号に開示されている。これらはすべて引用によって全文を本明細書に援用する。
本発明のSSBRは、開始剤として有機アルカリ金属化合物、通常有機モノリチウム化合物を使用するアニオン開始重合によって製造される。方法の第一ステップは、重合されるスチレンと1,3−ブタジエンモノマーの組合せを、不活性希釈剤、又は溶媒の存在下で有機モノリチウム化合物(開始剤)と接触させ、それによってA−Liという簡略化構造を有するリビングポリマー化合物を形成させることを含む。モノマーは、スチレンのようなビニル芳香族炭化水素及び1,3−ブタジエンのような共役ジエンでありうる。スチレンは好適なビニル芳香族炭化水素であり、好適なジエンは1,3−ブタジエンである。
不活性希釈剤は、芳香族又はナフテン系の炭化水素、例えばベンゼン又はシクロヘキサンでありうる。これらは、ペンテン又はペンタンのようなアルケン又はアルカンの存在によって変性されていてもよい。他の適切な希釈剤の具体例は、n−ペンタン、例えばn−ヘキサンなどのヘキサン類、イソオクタン、シクロヘキサン、トルエン、ベンゼン、キシレンなどを含む。本発明において、重合性添加物と反応する有機モノリチウム化合物(開始剤)は、式RLiによって表される。式中、Rは、好ましくは1分子あたり2〜20個の炭素原子を含有する脂肪族、脂環式又は芳香族ラジカル、又はそれらの組合せである。これらの有機モノリチウム化合物の例は、エチルリチウム、n−プロピルリチウム、イソプロピルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−オクチルリチウム、n−デシルリチウム、n−エイコシルリチウム、フェニルリチウム、2−ナフチルリチウム、4−ブチルフェニルリチウム、4−トリルリチウム、4−フェニルブチルリチウム、シクロヘキシルリチウム、3,5−ジ−n−ヘプチルシクロヘキシルリチウム、4−シクロペンチルブチル−リチウムなどである。アルキルリチウム化合物、特にアルキル基が3〜10個の炭素原子を含有するものは、本発明による使用に好適である。さらに好適な開始剤はn−ブチルリチウムである。
アニオン開始重合を実行するための有機リチウム開始剤の量は、重合されるモノマー及び合成されるポリマーに所望される分子量に応じて変動する。しかしながら、一般的に、0.01〜1phm(100重量部のモノマーあたりの部)の有機リチウム開始剤がよく利用されるであろう。多くの場合、0.01〜0.1phmの有機リチウム開始剤が利用され、0.025〜0.07phmの有機リチウム開始剤を利用するのがより望ましいことが多い。
利用される重合温度は、例えば約−20℃〜約180℃のような広範囲にわたって変動しうる。しかしながら、多くの場合、約30℃〜約125℃の範囲内の重合温度が望ましい。多くの場合、典型的には、重合温度は約45℃〜約100℃のより狭い範囲内又は約60℃〜約85℃の範囲内であることが求められる。重合反応に使用される圧力は、適用される場合、通常、重合反応条件下で実質的に液相を維持するのに足る圧力である。
アニオン開始重合によって有機溶液中で製造されるSSBRは、それらの分子量を増大することによって(通常それらの粘度の増大も伴う)(例えば未硬化SSBRのムーニー粘度)、所望の物理的性質を改良するために、ハロゲン化スズ又はハロゲン化ケイ素のような適切なカップリング剤でカップリングされてもよい。スズカップリングされたスチレン/ブタジエンポリマーは、タイヤトレッドゴムに使用されると、タイヤのトレッド摩耗を改良し、タイヤの転がり抵抗を低減することが観察されている。そのようなスズカップリングされたSSBRは、典型的には、SSBRを、SSBRの合成に使用される重合の終了時又は終了付近で、スズカップリング剤でカップリングさせることによって製造される。カップリングプロセスにおいて、活性な(live)ポリマー鎖末端がスズカップリング剤と反応することによってSSBRをカップリングする。例えば、4個までの活性な(live)鎖末端は四塩化スズのような四ハロゲン化スズと反応でき、それによってポリマー鎖を一緒にカップリングする。
スズカップリング剤のカップリング効率は、多数の因子、例えばカップリングに利用できる活性な(live)鎖末端の量及び重合に使用される極性変性剤(ある場合)の量及び種類に依存する。例えば、スズカップリング剤は、極性変性剤の存在下では一般的にそれほど効果的でない。しかしながら、テトラメチルエチレンジアミンのような極性変性剤は、タイヤトレッドコンパウンドの牽引特性の改良といった改良された性質を求めてゴムのガラス転移温度を上げるために頻繁に使用される。極性変性剤の存在下で実施されるカップリング反応は、典型的にはバッチプロセスで約50〜60%のカップリング効率を有する。
SSBRが主にカーボンブラック補強剤を充填されたゴム組成物に使用される場合、エラストマーを製造するためのカップリング剤は典型的にはハロゲン化スズであろう。ハロゲン化スズは、通常、四塩化スズ、四臭化スズ、四フッ化スズ又は四ヨウ化スズのような四ハロゲン化スズである。しかしながら、モノアルキル三ハロゲン化スズも所望により使用することができる。モノアルキル三ハロゲン化スズでカップリングされたポリマーは、最大3本のアームを持つ。これは、当然ながら、最大4本のアームを持つ四ハロゲン化スズでカップリングされたSSBRとは対比をなす。より高レベルの枝分かれを誘導するには四ハロゲン化スズが通常好適である。通則として、四塩化スズが通常最も好適である。
SSBRが高レベルのシリカを充填されたコンパウンドに使用される場合、SSBRを製造するためのカップリング剤は典型的にはハロゲン化ケイ素である。使用できるケイ素カップリング剤は、通常、四塩化ケイ素、四臭化ケイ素、四フッ化ケイ素又は四ヨウ化ケイ素のような四ハロゲン化ケイ素である。しかしながら、モノアルキル三ハロゲン化ケイ素も所望により使用することができる。三ハロゲン化ケイ素でカップリングされたSSBRは、最大3本のアームを持つ。これは、当然ながら、製造中に最大4本のアームを持つ四ハロゲン化ケイ素でカップリングされたSSBRとは対比をなす。製造中にSSBRのより高レベルの枝分かれの誘導を所望するならば、四ハロゲン化ケイ素が通常好適である。一般に、四塩化ケイ素が通常そのような目的のための最も望ましいケイ素カップリング剤である。
一態様において、重合反応に対して比較的不活性な様々な有機溶媒が重合媒体として使用されうる。例えば、前述のn−ペンタン、n−ヘキサン、イソオクタン、シクロヘキサン、トルエン、ベンゼン、キシレンなどである(当然ながら、水系乳化剤含有液体媒体は除く)。重合物(polymerizate)又はセメントからの溶媒の除去は、当該技術分野で公知の一つ又は複数の方法、例えばこれらに限定されないが、沈殿、スチームストリッピング、ろ過、遠心分離、乾燥などを用いて達成できる。
回収されたトリグリセリド油増量SSBRは、配合(ブレンド)されて加硫可能な(硫黄加硫可能な)ゴム組成物にすることができる。これは、通常、当業者に周知のように、その他のエラストマー、特に硫黄硬化可能なジエン系エラストマーを含む。“硫黄硬化可能なゴム”又はエラストマー、例えば“ジエン系エラストマー”という語句は、天然ゴム及びその各種未加工形及び再生形、並びに本発明の実施に使用されるSSBRを含む各種合成ゴムのどちらも含むものとする。
さらに本発明に従って、前記トリグリセリド油で増量されたSSBRを含むゴム組成物を提供する。
さらに本発明に従って、100重量部のゴムあたりの重量部(phr)を基にして、
(A)下記を含む共役ジエン系エラストマー:
(1)約70〜約100、あるいは約50〜約80phrのトリグリセリド油増量SSBR(本発明による)、及びそれに応じて、
(2)約ゼロ〜約30、あるいは約20〜約50phrの、イソプレン及び1,3−ブタジエンの少なくとも一つのポリマー及びスチレンとイソプレン及び1,3−ブタジエンの少なくとも一つとのコポリマーの少なくとも一つを含む少なくとも一つの追加のエラストマー(前記トリグリセリド油増量SSBRに加えて、従ってそれ以外に);
(B)約40〜約110、あるいは約50〜約80phrの下記を含む補強フィラー:
(1)アモルファス合成シリカ(例えば沈降シリカ)、又は
(2)ゴム補強カーボンブラック、又は
(3)沈降シリカとゴム補強カーボンブラックとの組合せ(例えば、約20〜約90重量パーセントの沈降シリカ、あるいはシリカ豊富補強フィラーの場合、約55〜約90重量パーセントの沈降シリカ、あるいはカーボンブラック豊富補強フィラーの場合、約20〜約45重量パーセントの沈降シリカを含有する);
(C)前記補強フィラーが沈降シリカを含有する場合の前記沈降シリカのためのシリカカップリング剤であって、前記沈降シリカ上のヒドロキシル基(例えばシラノール基)と反応する部分及び前記共役ジエン系エラストマー(前記SSBRを含む)の炭素炭素二重結合と相互作用する別の異なる部分を有するシリカカップリング剤
を含むゴム組成物を提供する。
さらに本発明に従って、前記ゴム組成物を含む少なくとも一つの部品を含有するタイヤを提供する。
前記追加のゴム、又はエラストマーの代表例は、例えば、シス1,4−ポリイソプレン、シス1,4−ポリブタジエン、イソプレン/ブタジエン、スチレン/イソプレン、スチレン/ブタジエン及びスチレン/イソプレン/ブタジエンエラストマーである。使用できるエラストマーの追加例は、3,4−ポリイソプレンゴム、カルボキシル化ゴム、ケイ素カップリング及びスズカップリングされた星状枝分かれエラストマーなどである。多くの場合、所望されるゴム又はエラストマーは、シス1,4−ポリブタジエン、スチレン/ブタジエンゴム及びシス1,4−ポリイソプレンゴムである。
そのような沈降シリカは、例えば、窒素ガスを用いて測定された、例えば1グラムあたり約40〜約600の範囲、より通常的には約50〜約300平方メートルの範囲のBET表面積を有することによって特徴付けされうる。表面積を測定するBET法は、例えばJournal of the American Chemical Society、第60巻、並びにASTM D3037に記載されている。
そのような沈降シリカは、例えば、約100〜約400、より通常的には約150〜約300cc/100gの範囲のジブチルフタレート(DBP)吸収値を有することによって特徴付けすることもできる。
従来型の沈降シリカは、電子顕微鏡による測定で例えば0.01〜0.05ミクロンの範囲の平均極限粒径を有すると予想されうるが、シリカ粒子は、さらに小さい、又はおそらくは大きいサイズであってもよい。
様々な市販の沈降シリカが使用できる。例えば、本明細書における単なる例として及び制限なしに挙げると、PPG Industries社製の商標Hi−Sil、規格210、243などのシリカ;Rhodia社製の例えば規格Z1165MP及びZ165GRなどのシリカ;Evonic社製の例えば規格VN2及びVN3などのシリカ、及び例えばPPG社製のAgilon(登録商標)400などの化学処理された沈降シリカである。
ゴム補強カーボンブラックの代表例は、例えば、制限を意図するのではないが、ASTM規格のN110、N121、N220、N231、N234、N242、N293、N299、S315、N326、N330、N332、N339、N343、N347、N351、N358、N375、N539、N550、N582、N630、N642、N650、N683、N754、N762、N765、N774、N787、N907、N908、N990及びN991を有するものである。そのようなゴム補強カーボンブラックは、例えば9〜145g/kgの範囲のヨウ素吸収及び34〜150cc/100gの範囲のDBP数を有しうる。
他のフィラーも加硫可能なゴム組成物に使用できる。例えば、超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)などの粒状フィラー;米国特許第6,242,534号;6,207,757号;6,133,364号;6,372,857号;5,395,891号;又は6,127,488号に開示されているような粒状ポリマーゲル、及び米国特許第5,672,639号に開示されているような可塑化デンプン複合フィラーなどであるが、これらに限定されない。一つ又は複数のその他のフィラーは、約1〜約20phrの範囲の量で使用されうる。
沈降シリカ含有ゴム組成物は、シリカ用として、例えば、
(A)ビス(3−トリアルコキシシリルアルキル)ポリスルフィド(その連結ブリッジ中に平均約2〜約4個の範囲の硫黄原子を含有する)、又は
(B)有機アルコキシメルカプトシラン、又は
(C)それらの組合せ
を含むシリカカップリング剤を含有するのが望ましいであろう。
そのようなビス(3−トリアルコキシシリルアルキル)ポリスルフィドの代表は、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ポリスルフィドを含む。
当業者であれば、加硫可能なゴム組成物は、ゴム配合分野で一般的に知られている方法によって配合されるであろうことは容易に分かるはずである。例えば、様々な追加の硫黄加硫可能エラストマーを、前記SSBR複合物及び一般的に使用されている様々な添加剤材料、例えば、硫黄及び硫黄供与体硬化剤、硫黄加硫硬化補助剤、例えば活性化剤及び遅延剤及び加工添加剤、粘着付与樹脂を含む樹脂及び可塑剤、石油系又は石油由来のプロセス油並びにトリグリセリド(前記トリグリセリド増量SSBRのほかに)、ゴム補強フィラーなどのフィラー、顔料、脂肪酸、酸化亜鉛、ワックス、抗酸化剤及びオゾン劣化防止剤及びしゃく解剤などと混合する。当業者には分かるように、硫黄加硫可能材料及び硫黄加硫された材料(ゴム)の意図する使用に応じて、上記添加剤は選択され、従来量で一般的に使用される。硫黄供与体の代表例は、元素硫黄(遊離硫黄)、アミンジスルフィド、ポリマー性ポリスルフィド及び硫黄オレフィン付加物などである。通常、硫黄加硫剤は元素硫黄が望ましい。硫黄加硫剤は、例えば約0.5〜8phrの範囲の量で使用されうるが、1.5〜6phrの範囲がしばしば好適である。粘着付与樹脂の典型的な量は、使用される場合、例えば約0.5〜約10phr、通常約1〜約5phrを含みうる。加工助剤の典型的な量は約1〜約50phrを含む。追加のプロセス油は、所望の場合、トリグリセリド増量SSBR中に含有される増量用のトリグリセリド油のほかに、配合中に加硫可能なゴム組成物中に添加できる。追加の石油系又は石油由来のオイルは、例えば、芳香族、パラフィン系、ナフテン系、及び低PCA油、例えばMEW、TDAE、及び重ナフテン系などであるが、低PCA油が好適であろう。抗酸化剤の典型的な量は、例えば約1〜約5phrを含みうる。代表的抗酸化剤は、例えばジフェニル−p−フェニレンジアミン及びその他、例えばThe Vanderbilt Rubber Handbook(1978),344〜346ページに開示されているものであろう。オゾン劣化防止剤の典型的な量は、例えば約1〜5phrを含みうる。脂肪酸の典型的な量は、使用される場合、ステアリン酸などでありうるが、約0.5〜約3phrを含む。酸化亜鉛の典型的な量は、例えば約2〜約5phrを含みうる。ワックスの典型的な量は約1〜約5phrを含む。微晶質ワックスが使用されることが多い。しゃく解剤の典型的な量は、使用される場合、例えば約0.1〜約1phrの量で使用されうる。典型的なしゃく解剤は、例えば、ペンタクロロチオフェノール及びジベンズアミドジフェニルジスルフィドであろう。
硫黄加硫促進剤は、加硫に要する時間及び/又は温度を制御するため、及び加硫物の性質を改良するために使用される。一態様において、単一促進剤系、すなわち一次促進剤が使用されうる。一次促進剤(一つ又は複数)は、例えば約0.5〜約4、時に望ましくは約0.8〜約1.5phrの範囲の総量で使用されうる。別の態様では、活性化及び加硫物の性質を改良するために、一次及び二次促進剤の組合せが使用されうる。その場合、二次促進剤は少量、例えば約0.05〜約3phrの量で使用される。これらの促進剤の組合せは、最終性質に対して相乗効果をもたらすことが期待でき、いずれかの促進剤を単独で使用して製造されたものよりも多少良好である。さらに、標準的な加工温度には影響されないが、通常の加硫温度で満足のいく硬化をもたらす遅延作用促進剤を使用することもできる。加硫遅延剤も使用できる。本発明に使用されうる適切なタイプの促進剤は、アミン、ジスルフィド、グアニジン、チオウレア、チアゾール、チウラム、スルフェンアミド、ジチオカルバメート及びキサンテートである。多くの場合、望ましくは、一次促進剤はスルフェンアミドである。二次促進剤を使用する場合、二次促進剤は、多くの場合、望ましくは、グアニジン、例えばジフェニルグアニジン、ジチオカルバメート又はチウラム化合物である。
加硫可能なゴム組成物の混合は、ゴム混合分野の当業者に公知の方法によって達成できる。例えば、成分は典型的には少なくとも二つの段階、すなわち、少なくとも一つのノンプロダクティブ段階とそれに続くプロダクティブ混合段階で混合される。硫黄加硫剤を含む最終硬化剤は典型的には最終段階で混合される。この段階は従来、“プロダクティブ”混合段階と呼ばれ、そこでは混合が典型的にはその前のノンプロダクティブ混合段階(一つ又は複数)の混合温度より低い温度、又は極限温度で行われる。“ノンプロダクティブ”及び“プロダクティブ”混合段階という用語は、ゴム混合分野の当業者には周知である。ゴム組成物は、熱機械的混合ステップに付されてもよい。熱機械的混合ステップは、一般的に、ミキサー又は押出機内での、140℃〜190℃のゴム温度を生ずるために適切な時間の機械的作業を含む。熱機械的作業の適切な時間は、運転条件、並びに成分の体積及び性質に応じて変動する。例えば、熱機械的作業は1〜20分であろう。
トリグリセリド油で増量されたSSBRを含有する加硫可能なゴム組成物は、例えばタイヤのような製品の様々なゴム部品に組み込むことができる。例えば、タイヤのゴム部品は、トレッド(トレッドキャップ及びトレッドベースの一つ又は複数を含む)、サイドウォール、アペックス、チェーファー、サイドウォールインサート、ワイヤコート又はインナーライナーでありうる。
本発明の空気入りタイヤは、レース用タイヤ、乗用車用タイヤ、航空機用タイヤ、農業用、土工機械用、オフロード用、トラック用タイヤなどでありうる。通常、望ましくは、タイヤは乗用車又はトラック用タイヤである。タイヤはラジアルでもバイアスプライタイヤでもよいが、ラジアルプライタイヤが通常所望される。
本発明の空気入りタイヤの加硫は、一般的に、例えば約140℃〜200℃の範囲の従来温度で実施される。多くの場合、加硫は約150℃〜180℃の範囲の温度で実施されるのが望ましい。成形機又は金型内での加熱、過熱蒸気又は熱風による加熱といった通常の加硫プロセスのいずれも使用できる。そのようなタイヤは、当業者に公知の、そして容易に明らかな様々な方法によって構築、造形、成型及び硬化できる。
以下の実施例は、本発明を説明する目的のために提供される。制限を目的としたものではない。すべての部及びパーセンテージは、特に明記しない限り、重量部、通常100重量部のゴムあたりの重量部(phr)である。
実施例I
本実施例では、スチレン及び1,3−ブタジエンモノマーのアニオン開始有機溶液重合により製造されたスチレン/ブタジエンエラストマー(SSBR、そのような溶液重合調製スチレン/ブタジエンゴムの略称)をトリグリセリド油、すなわち大豆油で増量すること及び石油で増量することの効果を実証する。
基材SSBRの製造
アニオン開始重合反応を、外部加熱/冷却ジャケット及び外部撹拌機を備えた200リットルの反応器内で実施した。反応器温度は反応実行時間を通じて約63℃〜約71℃の範囲に制御した。内部圧力は約97〜約186kPaの範囲であった。
ヘキサン中12重量パーセントの全モノマー(70重量パーセントの1,3−ブタジエン及び30重量パーセントのスチレンからなる)を含有するヘキサン溶液を反応器に装入した。TMEDA(テトラメチルエチレンジアミン、0.12pphm)を浸漬管(dip tube)を通じて反応器に添加し、次いでSMT(ナトリウムメントレート(sodium mentholate)、0.0035pphm)を添加した。規定温度に達したら、次にアニオン重合開始剤、n−BuLi(n−ブチルリチウム、ヘキサン中1.6M、0.025pphm)を反応器に添加した。容認可能なモノマーの変換率(90〜95パーセント)を達成したら、得られたスチレン/ブタジエンエラストマー及びヘキサン溶媒を含むエラストマーセメントを2000リットルタンクに移し、そこで重合停止剤(Polystay K、0.5pphm)を添加した。
回収されたSSBRエラストマーのミクロ構造分析により、結合スチレン=31.7重量パーセント、及びビニルのオレフィンミクロ構造分布=63.5パーセント、シス=21.4パーセント、及びトランス=15.1パーセントが示された。
回収されたSSBRのムーニー粘度(23℃)、ML(1+4)は約107であった。
基材SSBRの石油による増量;ポリマーXの製造
まだそのセメント内に含有されている、従って反応溶媒すなわちヘキサンを含有している基材SSBR(102kg)を、36.8pphr(又は100部のエラストマーあたりの重量部)の量のナフテン油の形態の石油(Ergon(登録商標)L2000として入手)とブレンドした。最終ブレンドは、400リットルのストリッパー内でスチームストリッピングして溶媒を除去することによって仕上げた。回収された湿潤SSBR複合物をストリッパーから取り出し、連続圧搾機(expeller)により乾燥させた。回収されたスチレン/ブタジエンエラストマー複合物を乾燥のためにオーブンに入れた。
回収されたSSBR複合物(ポリマーX)のムーニー粘度(23℃)、ML(1+4)は、約52.8という著しく低減された値を有していた。
基材SSBRのトリグリセリド(大豆油)による増量;ポリマーYの製造
大豆油によるトリグリセリド油増量もポリマーXの製造に使用されたのと同じ手順に従った。この場合、102kgの基材SSBRを大豆油(36.9pphr)と混合した。
回収されたSSBR複合物(ポリマーY)のムーニー粘度(23℃)、ML(1+4)は、約40という著しく低減された値を有していた。これは、さらに、石油で増量されたSSBRで得られたムーニー粘度の52.8よりも非常に著しく低かった。
従って、その機序は十分に理解されているとは言えないが、SSBRの製造を溶媒含有SSBRセメント中に大豆油を包含させて仕上げることにより、大豆油によるSSBR増量で、重要で有益な発見がなされたと結論づけられる。これは、回収されたSSBRのムーニー粘度を石油包含の場合より大きく低減することを著しくそして有益に可能にし、それによって、SSBR製造施設においてもSSBR配合施設においても、SSBR複合物(ポリマーY)の改良された加工を有益に可能にした。
実施例II
カーボンブラック補強剤を含有するゴム組成物における、実施例Iの石油増量エラストマー(SSBR)すなわちポリマーX、及びトリグリセリド油(大豆油)増量エラストマー(SSBR)すなわちポリマーYの使用の効果を評価するための実験を実施した。
本明細書において対照ゴムサンプルA及び実験ゴムサンプルBと識別されるゴム組成物を製造し、評価した。
対照ゴムサンプルAは、石油系オイルで増量されたSSBR、すなわちポリマーXを含有していた。
実験ゴムサンプルBは、実施例Iのトリグリセリド油(大豆油)で増量されたSSBR、すなわちポリマーYを含有していた。
ゴムサンプルは、エラストマーを補強フィラーとして沈降シリカを含まないゴム補強カーボンブラックと共に、第一のノンプロダクティブ混合段階(NP1)で、密閉式ゴムミキサー内にて約4分間約160℃の温度にまで混合することによって製造した。次に、得られた混合物を、連続した第二のノンプロダクティブ混合段階(NP2)で、密閉式ゴムミキサー内にて追加の成分を添加せずに約160℃の温度にまで混合した。ゴム組成物はその後、プロダクティブ混合段階(P)で、密閉式ゴムミキサー内にて硫黄硬化パッケージ、すなわち硫黄及び硫黄硬化促進剤と共に、約2分間約115℃の温度にまで混合された。ゴム組成物は各混合ステップの後、その密閉式ミキサーから取り出され、各個別のノンプロダクティブ混合段階の合間及び最終のプロダクティブ混合段階の前に、40℃未満に冷却された。
対照ゴムサンプルA及び実験ゴムサンプルBの基本配合を以下の表1に示す。特に明記しない限り、100部のゴムあたりの重量部(phr)で表されている。
Figure 0006267439
溶液重合調製スチレン/ブタジエンゴム(SSBR)複合物として、実施例Iに示されたポリマーX。そのブタジエン部分に関し、約30パーセントの結合スチレン、そのブタジエン部分についての41パーセントのビニル含有量、そしてこのサンプルの場合、100部のゴムあたり37.5部のゴムプロセス用石油系ナフテン油を含有する。ただし表にはSSBRそのものの重量部として報告されている。
溶液重合調製スチレン/ブタジエンゴム(SSBR)複合物として、実施例Iに示されたポリマーY。そのブタジエン部分に関し、約30パーセントの結合スチレン、41パーセントのビニル含有量を有する。このサンプルの場合、100部のゴムあたり37.5部の大豆油を含有するが、表にはSSBRそのものの重量部として報告されている。
シス1,4−ポリブタジエンゴムとして、Goodyear Tire & Rubber Company社製のBUD1207(登録商標)
N299ゴム補強カーボンブラック、ASTM規格
主にステアリン酸、パルミチン酸及びオレイン酸を含む
スルフェンアミド及びジフェニルグアニジン促進剤
以下の表2に、表1の基本配合に基づく、そして本明細書において対照ゴムサンプルA及び実験ゴムサンプルBとして報告されているゴム組成物の硬化挙動及び様々な物理的性質を示す。応力−歪、ホットリバウンド及び硬度値など、硬化ゴムサンプルを試験する場合、ゴムサンプルは約160℃の温度で約14分間硬化された。
Figure 0006267439
自動試験システム(ATS)機器
ラバー・プロセス・アナライザー(RPA)機器
ゴム組成物の二つのサンプル間の界面接着力を測定するための引張強さ(剥離接着)試験に従って得られたデータ。特に、そのような界面接着力は、インストロン機器を95℃で用い、ゴム組成物の二つの端部を互いに180°の角度で引き離しながら、一方のゴム組成物を他方から、引き裂かれていない試験片に対して直角に引き離すことによって測定され、ニュートン力(N)で報告されている。
Grosch摩耗率は、LAT−100摩耗試験機上で実施され、摩耗したゴムのmg/kgの単位で測定される。試験ゴムサンプルを一定荷重(ニュートン)下で一定のスリップ角で配置し、回転する研磨ディスク上で所定距離をトラバースさせる(ディスクはHB Schleifmittel GmbH社製)。実施において、低摩耗苛酷度試験は、例えば、荷重20ニュートン、スリップ角2°、ディスク速度40km/hr、距離7,500mで実施されうる。中摩耗苛酷度試験は、例えば、荷重40ニュートン、スリップ角6°、ディスク速度20km/hr、距離1,000mで実施されうる。高摩耗苛酷度試験は、例えば、荷重70ニュートン、スリップ角12°、ディスク速度20km/hr、距離250mで実施されうる。超高摩耗苛酷度試験は、例えば、荷重70ニュートン、スリップ角16°、ディスク速度20km/hr、距離500mで実施されうる。
結果は明らかに、ナフテン油増量ポリマーX(ゴムサンプルA)と比べて、大豆油増量ポリマーY(ゴムサンプルB)の改良された加工利益を示している。
特に、大豆油増量SSBR、すなわちポリマーYを含有するゴムサンプルBでは、187MPaという著しく低い未硬化モジュラスG’値が得られたことが分かる。これに対し、ナフテン油増量SBR、すなわちポリマーXでは、221MPaという著しく高い未硬化モジュラスG’値が得られている。
これは、押出トレッドゴム組成物を製造するためにゴムサンプルBを使用した場合、著しく良好な押出速度(extrusion rate)を予測させるものである。
これはまた、大豆油増量を使用した場合、著しく増大した分子量(増大したムーニー粘度)のSSBRの使用を可能にする能力を予測させるものでもある。このことは、SSBRの増大したムーニー粘度という増強された有用性を有するゴム組成物にとって、使用可能な加工能力を期待させるものであり、得られるゴム組成物の有益に改良されたヒステリシス並びに増大された剛性及び耐摩耗性を可能にする。
また、ゴムサンプルB(大豆油増量SSBRを含有する)は、ゴムサンプルA(ナフテン油増量SSBRを含有する)と比べて、有益に高い引裂強さを示したこともわかる。
ゴムサンプルA(ナフテン油増量SSBRを含有する)の112mg/kmというかなり高い摩耗率の値と比べて、ゴムサンプルB(大豆油増量SSBRを含有する)のわずか67mg/kmという値への摩耗率の低減における劇的な改良は予想外のことであり、容易に説明がつかないと考えられる。
前述のように、ゴムサンプルA及びBのフィラー補強剤はゴム補強カーボンブラックであるので、沈降シリカ及びシリカカップリング剤は含有していない(除外されている)。
実施例III
補強フィラーとしてゴム補強カーボンブラックと沈降シリカの組合せ(補強フィラーはシリカ豊富となるように、90phrのシリカとわずか16phrのカーボンブラック補強剤を含有する)を含有するゴム組成物における、実施例Iの石油系オイルで増量されたエラストマー(SSBR)及び大豆油増量エラストマー(SSBR)の使用の効果を評価するための実験を実施した。
本明細書において対照ゴムサンプルC並びに実験ゴムサンプルD及びEと識別されるゴム組成物を製造し、評価した。
対照ゴムサンプルCは、石油系オイルで増量されたSSBRである実施例IのポリマーXを含有していた。
実験ゴムサンプルDは、大豆油で増量されたSSBRである実施例IのポリマーYを含有していた。
実験ゴムサンプルEは、実験ゴムサンプルDと同様であるが、ゴム組成物に硫黄硬化剤含有量の約20パーセントの増量を使用した。
ゴムサンプルは、エラストマーを補強フィラー、すなわちゴム補強カーボンブラック及び沈降シリカと共に、第一のノンプロダクティブ混合段階(NP1)で、密閉式ゴムミキサー内にて約4分間約160℃の温度にまで混合することによって製造した。次に、得られた混合物を、連続した第二のノンプロダクティブ混合段階(NP2)で、密閉式ゴムミキサー内にて追加の成分を添加せずに約160℃の温度にまで混合した。ゴム組成物はその後、プロダクティブ混合段階(P)で、密閉式ゴムミキサー内にて硫黄硬化パッケージすなわち硫黄及び硫黄硬化促進剤と共に、約2分間約115℃の温度にまで混合された。ゴム組成物は各混合ステップの後、その密閉式ミキサーから取り出され、各個別のノンプロダクティブ混合段階の合間及び最終のプロダクティブ混合段階の前に、40℃未満に冷却された。
対照ゴムサンプルC、実験ゴムサンプルD及び実験ゴムサンプルEの基本配合を以下の表3に示す。特に明記しない限り、100部のゴムあたりの重量部(phr)で表されている。
Figure 0006267439
沈降シリカとしてRhodia社製Zeosil 1165(登録商標)MP
シリカカップリング剤として、ビス−(3−トリエトキシシリルプロピル)ポリスルフィド(そのポリスルフィドブリッジ中に平均約2〜約2.6個の範囲の連結硫黄原子を有する)を含むEvonic社製Si266(登録商標)。カーボンブラック担体なしに使用。
以下の表4に、表1の基本配合に基づく、そして本明細書において対照ゴムサンプルC、実験ゴムサンプルD及び実験ゴムサンプルEとして報告されているゴム組成物の硬化挙動及び様々な物理的性質を示す。応力−歪、ホットリバウンド及び硬度値など、硬化ゴムサンプルを試験する場合、ゴムサンプルは約160℃の温度で約14分間硬化された。
Figure 0006267439
表4から、大豆油増量SSBRを含有するゴムサンプルDの252MPaというそのG’モジュラスに関する加工は、ナフテン油増量SSBRを含有するゴムサンプルCの260というG’モジュラスと比べて改良されているが、その加工利益は、実施例IIで大豆油増量SSBRを含有するそのゴムサンプルBで見られるゴムサンプルの比較のG’モジュラス値の観点からすれば、小さいことがわかる。
一側面において、この実施例IIIのゴムサンプルD(大豆油増量SSBRを含有する)は、シリカ豊富補強フィラーにおいてシリカとカーボンブラックの組合せを使用したが、前の実施例IIのゴムサンプルB(大豆油増量SSBRを含有する)は、補強フィラーとしてシリカを含有していないゴム補強カーボンブラックを使用していた。
しかしながら、ゴムサンプルEにおいて、対照ゴムサンプルEのナフテン油増量SSBRの物理的性質により良く適合させるためにゴムサンプル中の硬化剤含有量に多少の調整を施すと(約20パーセントの増量を使用した)、示された硬化ゴムの性質の多くのかなり良好な適合を可能にすることがわかる。
大豆油増量SSBRを使用し、硬化調整されたゴムサンプルEは、ナフテン油増量SSBRを使用した対照ゴムサンプルCと比べた場合、依然として、改良された引裂強さ(引裂に対する抵抗性)及び耐摩耗性も示している。
これら二つの実施例II及びIIIの結果から、SSBRの大豆油による増量は、従来のゴムプロセス石油の代替として使用された場合、特に補強フィラーとしてカーボンブラックを含有するゴム組成物において、ゴム組成物の粘度(ムーニー粘度)を低減でき、その耐摩耗性を改良できることが示唆される。
主題発明を説明する目的のために、一定の代表的態様及び詳細を示してきたが、当業者には、主題発明の範囲から逸脱することなく、その中で多様な変更及び修正が可能であることは明白であろう。
[発明の態様]
1.トリグリセリドで増量された有機溶液重合調製スチレン/ブタジエンエラストマーの製造であって、100重量部のエラストマーあたりの重量部(phr)を基にして、
(A)スチレン及び1,3−ブタジエンを含むモノマーの、有機溶媒溶液中でのアニオン開始重合により、合成スチレン/ブタジエンエラストマー(SSBR)を前記SSBRと溶媒とを含むセメント中に含有された状態で形成させ;
(B)前記セメント中の前記モノマーの前記重合を停止させ;
(C)約5〜約60、あるいは約10〜約40phrの少なくとも一つのトリグリセリド植物油(望ましくは石油の添加を除く)をブレンドし;そして
(D)前記SSBRを前記SSBRと前記トリグリセリドとの複合物として回収する
ことを含む方法。
2.前記トリグリセリド植物油が、大豆油、ヒマワリ油、キャノーラ(菜種)油、コーン油、ヤシ油、綿実油、オリーブ油、パーム油、落花生油、及びサフラワー油の少なくとも一つを含む、1記載の方法。
3.前記トリグリセリド植物油が、大豆油、ヒマワリ油、キャノーラ(菜種)油及びコーン油の少なくとも一つを含む、1記載の方法。
4.前記SSBRが、約50〜約180の範囲のムーニー粘度(23℃)を有する、1記載の方法。
5.前記SSBRが、約80〜約120の範囲のムーニー粘度(23℃)を有する、1記載の方法。
6.前記SSBRが、スズ又はケイ素カップリングされたSSBRである、1記載の方法。
7.前記SSBRが、アミン、シロキシ、カルボキシル及びヒドロキシル基の少なくとも一つを含む少なくとも一つの官能基を含有する官能化SSBRである、1記載の方法。
8.前記SSBRが、アミン、シロキシ、カルボキシル及びヒドロキシル基の少なくとも一つを含む少なくとも一つの官能基を含有するスズ又はケイ素カップリングされたSSBRである、1記載の方法。
9.前記SSBRが、不活性溶媒の存在下、開始剤としてn−ブチルリチウムを使用するスチレン及び1,3−ブタジエンのアニオン開始重合の生成物である、1記載の方法。
10.1記載の方法によって製造されたトリグリセリド含有SSBRの複合物。
11.6記載の方法によって製造されたトリグリセリド含有スズ又はケイ素カップリングSSBRの複合物。
12.7記載の方法によって製造された少なくとも一つの官能基を有するトリグリセリド含有SSBRの複合物。
13.1記載の前記SSBR複合物を含有するゴム組成物。
14.1記載の前記SSBR複合物を含有するゴム組成物であって、ゴム組成物へのトリグリセリド油及び石油系オイルの少なくとも一つを含む添加剤をさらに含有するゴム組成物。
15.14記載のゴム組成物を含む部品を有する製品。
16.14記載のゴム組成物を含む部品を有するタイヤ。
17.ゴム組成物であって、100重量部のゴムあたりの重量部(phr)を基にして、
(A)下記を含む共役ジエン系エラストマー:
(1)約70〜約100phrの請求項9のトリグリセリド油増量SSBR複合物、及びそれに応じて、
(2)約ゼロ〜約30phrの、イソプレン及び1,3−ブタジエンの少なくとも一つのポリマー及びスチレンとイソプレン及び1,3−ブタジエンの少なくとも一つとのコポリマーの少なくとも一つを含む少なくとも一つの追加のエラストマー;
(B)約40〜約110phrの下記を含む補強フィラー:
(1)アモルファス合成シリカ(例えば沈降シリカ)、又は
(2)ゴム補強カーボンブラック、又は
(3)沈降シリカとゴム補強カーボンブラックとの組合せ;
(C)前記補強フィラーが沈降シリカを含有する場合の前記沈降シリカのためのシリカカップリング剤であって、前記沈降シリカ上のヒドロキシル基と反応する部分及び前記共役ジエン系エラストマーの炭素炭素二重結合と相互作用する別の異なる部分を有するシリカカップリング剤
を含むゴム組成物。
18.前記補強フィラーがゴム補強カーボンブラックである、17記載のゴム組成物の部品を有するタイヤ。
19.前記補強フィラーが、ゴム補強カーボンブラックと沈降シリカの組合せであって、約55〜約90重量パーセントの前記沈降シリカを含有する、17記載のゴム組成物の部品を有するタイヤ。
20.前記補強フィラーが、ゴム補強カーボンブラックと沈降シリカの組合せであって、約20〜約45重量パーセントの前記沈降シリカを含有する、17記載のゴム組成物の部品を有するタイヤ。

Claims (18)

  1. トリグリセリド植物油で増量されたスチレン/ブタジエンエラストマー(SSBR)の製造方法であって、
    (A)トリグリセリド植物油5〜60重量部を、スチレン/ブタジエンエラストマー100重量部の有機溶媒溶液を含むセメントとブレンドし、そして
    (B)前記セメントから前記SSBRを、前記SSBRとトリグリセリド植物油との複合物として回収すること
    を特徴とする方法。
  2. トリグリセリド植物油で増量された有機溶液重合調製スチレン/ブタジエンエラストマーの製造方法であって、100重量部のエラストマーあたりの重量部(phr)を基にして、
    (A)スチレン及び1,3−ブタジエンを含むモノマーの、有機溶媒溶液中でのアニオン開始重合により、合成スチレン/ブタジエンエラストマー(SSBR)を前記SSBRと溶媒とを含むセメント中に含有された状態で形成させ;
    (B)前記セメント中の前記モノマーの前記重合を停止させ;
    (C)5〜60phrの少なくとも一つのトリグリセリド植物油をブレンドし;そして
    (D)前記SSBRを前記SSBRと前記トリグリセリド植物油との複合物として回収する
    ことを含むことを特徴とする方法。
  3. 前記トリグリセリド植物油が、大豆油、ヒマワリ油、キャノーラ(菜種)油、コーン油、ヤシ油、綿実油、オリーブ油、パーム油、落花生油、及びサフラワー油の少なくとも一つを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  4. 前記トリグリセリド植物油が、大豆油を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  5. 前記トリグリセリド植物油が、大豆油、ヒマワリ油、キャノーラ(菜種)油、コーン油、ヤシ油、綿実油、オリーブ油、パーム油、落花生油、及びサフラワー油の少なくとも一つを含むことを特徴とする、請求項2に記載の方法。
  6. 前記SSBRが、スズ又はケイ素カップリングされたSSBRであることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  7. 前記SSBRが、スズ又はケイ素カップリングされたSSBRであることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
  8. 前記SSBRが、スズ又はケイ素カップリングされたSSBRであることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  9. 前記SSBRが、スズ又はケイ素カップリングされたSSBRであることを特徴とする、請求項4に記載の方法。
  10. 前記SSBRが、アミン、シロキシ、カルボキシル及びヒドロキシル基の少なくとも一つを含む少なくとも一つの官能基を含有する官能化SSBRであることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  11. 前記SSBRが、アミン、シロキシ、カルボキシル及びヒドロキシル基の少なくとも一つを含む少なくとも一つの官能基を含有する官能化SSBRであることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
  12. 前記SSBRが、アミン、シロキシ、カルボキシル及びヒドロキシル基の少なくとも一つを含む少なくとも一つの官能基を含有するスズ又はケイ素カップリングされたSSBRであることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  13. 前記SSBRが、アミン、シロキシ、カルボキシル及びヒドロキシル基の少なくとも一つを含む少なくとも一つの官能基を含有するスズ又はケイ素カップリングされたSSBRであることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
  14. トリグリセリド植物油で増量されたスチレン/ブタジエンエラストマーの複合物を、少なくとも一つの追加のジエンエラストマー、ならびにゴム強化カーボンブラック及び沈降シリカの少なくとも一つとブレンドすることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  15. トリグリセリド植物油及び石油系オイルの少なくとも一つと、前記ゴム組成物とをブレンドすることをさらに含む、請求項14に記載の方法。
  16. トリグリセリド植物油で増量されたスチレン/ブタジエンエラストマーの複合物を、少なくとも一つの追加のジエンエラストマー、ならびにゴム補強カーボンブラック及び沈降シリカの少なくとも一つとブレンドすることをさらに含む、請求項2に記載の方法。
  17. 前記ゴム組成物を含む部品を有するタイヤを製造することをさらに含む、請求項14に記載の方法。
  18. 前記ゴム組成物を含む部品を有するタイヤを製造することをさらに含む、請求項16に記載の方法。
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