JP6262559B2 - 車載通信システム - Google Patents

車載通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP6262559B2
JP6262559B2 JP2014026838A JP2014026838A JP6262559B2 JP 6262559 B2 JP6262559 B2 JP 6262559B2 JP 2014026838 A JP2014026838 A JP 2014026838A JP 2014026838 A JP2014026838 A JP 2014026838A JP 6262559 B2 JP6262559 B2 JP 6262559B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
smartphone
control unit
link
electronic terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014026838A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015151771A (ja
Inventor
雄一 稲波
雄一 稲波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP2014026838A priority Critical patent/JP6262559B2/ja
Publication of JP2015151771A publication Critical patent/JP2015151771A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6262559B2 publication Critical patent/JP6262559B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)
  • Selective Calling Equipment (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Description

本発明は、電子端末を車両キーとして使用する車載通信システムに関する。
特許文献1には、車両固有の車両キーの他に、ユーザに所持されるスマートフォンと車両との間で無線通信を行い、当該無線通信によって行われる照合が成立したことを条件として車載機器であるエンジンの始動を許可したりドアの施解錠の切り替えを許可したりする車載通信システムが開示されている。すなわち、スマートフォンは、車両キーとして機能する。このような車載通信システムには、車載機器を制御する車載制御部が、照合相手であるスマートフォンの位置を判断し、当該判断した位置に応じた車載機器の動作を許可するシステムもある。例えば、車載制御部は、スマートフォンが車室内にあればエンジンの始動を許可し、車室外にあればドアの施解錠の切り替えを許可する。エンジンの始動が許可されている状態でエンジンスイッチが操作されることによりエンジンが始動する。また、ドアの施解錠の切り替えが許可されている状態でドアハンドルセンサへの接触が検出されることによりドアの施解錠が切り替えられる。
特開2013−106338号公報
車載制御部は、スマートフォンを照合する際に授受する無線信号の信号強度からスマートフォンの位置を判断することができる。
ところで、車載制御部とスマートフォンとの間の無線信号の授受間隔が長くなると、ユーザの移動にスマートフォンの位置判断が追いつかないおそれがある。この場合、適切な車載機器の動作が許可されないのでユーザの使い勝手が悪い。この課題については、無線信号の授受間隔を短くすることで解消される。しかしながら、照合はキーの暗号化や複合化が必要なため消費電力が大きいことが周知である。スマートフォンは、車両キーとしての機能以外にも、電話したりインターネットに接続したりする機能を備えている。したがって、照合によって電池の消耗が早くなると車両キーとしての機能に加え、当該機能以外の機能も制限されるおそれがある。
なお、上記の車載通信システムでは、電子端末としてスマートフォンを採用していたが、電子端末が電話機能を有しないタブレット端末、携帯型の音楽端末、あるいはノート型パソコン等であっても、同様の問題が生じるおそれがある。
本発明は、こうした実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、電子端末における消費電力が少なく且つユーザの使い勝手がよい車載通信システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、車載通信システムは、電池電力を駆動源とする電子端末との間で近距離無線通信を行う電子端末通信部と、近距離無線通信を通じて車両に対する電子端末の位置を判断するとともに、電子端末の照合を行い当該照合が成立する場合には電子端末の位置に応じた車載機器の始動を許可する車載制御部と、を備え車載制御部は、電子端末が第1の範囲に位置すると判断される場合には第1の車載機器の始動を、電子端末が第2の範囲に位置すると判断される場合には第2の車載機器の始動を許可するものであって、電子端末の位置が第1の範囲と第2の範囲との間で切り替わったことをトリガとして電子端末の照合を行うことを要旨とする。
このシステムによれば、車載制御部は、電子端末が第1の範囲と第2の範囲との間を移動したことをトリガとして照合を行い当該照合が成立すれば、位置に応じた車載機器の始動を許可する。一方で、車載制御部は、電子端末の位置判断を密にしても、電子端末が第1の範囲と第2の範囲との間を移動していなければ電子端末の照合を行わない。このため、電子端末における消費電力が少ない。また、電子端末の位置判断を密にすることができるので、電子端末の移動、すなわちユーザの移動に対する追従性がよい。このため、ユーザの位置に対応した車載機器の始動が許可されるので、ユーザの使い勝手がよい。
上記システムにおいて、前記車載制御部は、電子端末の位置が第1の車載機器及び第2の車載機器の始動を許可しない第3の範囲から第1の範囲又は第2の範囲に切り替わったことをトリガとして電子端末の照合を行い、第1の範囲又は第2の範囲から第3の範囲に切り替わった場合には電子端末の照合を行わないことが好ましい。
このシステムによれば、車載制御部は、電子端末が車載機器を始動させる可能性がある範囲に移動した場合にのみ照合を行うので、電子端末が車載機器を始動させる可能性がない範囲に移動した場合も照合を行うシステムと比較して消費電力が少ない。
上記システムにおいて、前記電子端末は、電話機能及びインターネット機能を備えた高機能携帯電話であることが好ましい。
このシステムによれば、高機能携帯電話を使用して車両制御を行うことができる。
本発明の車載通信システムは、電子端末における消費電力が少なく、さらにユーザの使い勝手がよいという効果を有する。
車両操作システムの概略構成を示すブロック図。 通信エリアを示す車両の平面図。 車載制御部及びスマートフォン制御部の処理手順を示すシーケンスチャート。 BT位置確認信号及びBT照合要求信号の生成タイミングを示すタイミングチャート。
以下、電子端末をスマートフォンに具体化した車載通信システムの一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、車載通信システム1は、車両10とスマートフォン20との間の無線通信を通じて各種の車両制御を行う。
<スマートフォンの構成>
スマートフォン20は、スマートフォン制御部21と、BLUETOOTH通信部(以下、BT通信部)22と、SHF通信部24と、マイク25と、スピーカ26と、タッチパネルディスプレイ27と、電池28と、を備えている。電池28は、スマートフォン20の各部に駆動するための電力を供給する。なお、BLUETOOTHは登録商標である。
スマートフォン制御部21は、BT通信部22、SHF通信部24、マイク25、スピーカ26、及びタッチパネルディスプレイ27のそれぞれと電気的に接続されている。これらBT通信部22、SHF通信部24、マイク25、スピーカ26、及びタッチパネルディスプレイ27は、スマートフォン制御部21によって制御される。
BT通信部22は、40の周波数チャネルに分けられた2.4GHz帯の周波数をランダムに変更する周波数ホッピングを行うことにより、他の機器に搭載されているBT通信部との間で無線通信を行う。このBT通信部22は、BTアンテナ22aに接続されている。BTアンテナ22aは、予め設定された通信エリアに向けて各種の信号を無線送信する。また、BTアンテナ22aは、2.4GHz帯の各種の無線信号を受信する。
BT通信部22は、スマートフォン制御部21が生成する各種信号をランダムに決定する40の周波数チャネルのうちの一つのチャネルに該当する2.4GHz帯の無線信号に変換し、当該無線信号をBTアンテナ22aを介して無線送信する。また、BT通信部22は、BTアンテナ22aを介して受信した2.4GHz帯の無線信号をパルス信号に復調する。なお、BLUETOOTH通信部22は、端末側BLUETOOTH通信部に相当する。
SHF通信部24は、SHF(Super Hi Frequency)帯の無線信号を通じて通信衛星や放送局との間で無線通信を行う。このSHF通信部24は、SHFアンテナ24aに接続されている。SHFアンテナ24aは、予め設定された方向に向けて各種の信号を無線送信する。また、SHFアンテナ24aは、SHF帯の各種の無線信号を受信する。
SHF通信部24は、スマートフォン制御部21が生成する各種信号をSHF帯の無線信号に変換し、当該無線信号をSHFアンテナ24aを介して無線送信する。また、SHF通信部24は、SHFアンテナ24aを介して受信したSHF帯の無線信号をパルス信号に復調する。
マイク25は、音をパルス信号に変換する。
スピーカ26は、パルス信号を音に変換する。
タッチパネルディスプレイ27は、タッチ位置を示す情報をパルス信号に変換する。また、スマートフォン制御部21が生成する映像信号に基づく映像を表示する。
スマートフォン制御部21は、スマートフォンの各部を統括的に制御する。スマートフォン制御部21のメモリ21aには、車両10と共通のパスキー、車両10と共通のIDコード、及びスマートフォン制御部21に固有のスマホコードが記憶されている。
スマートフォン制御部21は、BT通信部22を通じて通信相手を探索する探索モードと、通信相手を探索しない非探索モードと、BT通信を行わないBT不能モードと、を有している。探索モードとBT不能モードとの間、及び被探索モードとBT不能モードとの間は、タッチパネルディスプレイ27が操作されることにより切り替えられる。探索モードと被探索モードとの間は、あらかじめ設定される所定時間が経過する度に実行される。なお、探索モードと被探索モードとの間の切り替え基準である所定時間は、予めメモリ21aに記憶されている。
また、スマートフォン制御部21は、自身が探索、又は自身が探索されたことにより、通信相手との間で共通のパスキーを交換した場合には、当該通信相手との間でリンクが確立したものと判断する。スマートフォン制御部21は、探索モード及び被探索モードのどちらのモードであっても、リンクが確立している間、当該リンクが確立している通信相手との間で常時BT信号(BT位置確認信号、BT照合要求信号、BT位置応答信号、BT照合応答信号)を授受する。
なお、スマートフォン制御部21は、リンクが確立している通信相手からのBT信号を受信できなくなったとき、当該通信相手とのリンクが解消したと判断する。
探索モードのスマートフォン制御部21は、メモリ21aに記憶されているパスキー及びスマホコードと、自身と共通のパスキーを有している機器に対して自身との間でリンクを確立するように要求するとともに当該リンクの確立を許容する場合にはパスキーを要求するリンク要求情報と、を含ませたリンク要求信号を生成する。生成されたリンク要求信号は、BT通信部22を通じて無線送信される。
探索モード、及び被探索モードにおいて、スマートフォン制御部21は、他の機器からリンク要求信号を受信すると、リンク要求信号に含まれるパスキーがメモリ21aに記憶されたパスキーと共通か否かを判断する。共通と判断される場合には、当該リンク応答信号に含まれる機器に固有のコードを有する通信相手との間でリンクが確立したと判断するとともに、メモリ21aに記憶されたパスキー及びスマホコードと、リンクの確立を許容する旨示すリンク許容情報と、を含ませたリンク応答信号を生成する。生成されたリンク応答信号は、BT通信部22を通じて無線送信される。
また、探索モードにおいて、スマートフォン制御部21は、BT通信部22を通じて他の機器からリンク応答信号を受信すると、リンク応答信号に含まれるパスキーがメモリ21aに記憶されたパスキーと共通か否かを判断する。共通と判断される場合には、当該リンク応答信号に含まれる機器に固有のコードを有する通信相手との間でリンクが確立したと判断する。例えば、リンク応答信号に含まれる機器に固有のコードが後述の車載コードである場合には、車載制御部11との間でリンクが確立したと判断する。
スマートフォン制御部21は、リンクが確立している通信相手からBT信号を受信すると、BT信号に含まれる情報に応じた処理を行う。例えば、BT信号が後述するBT照合要求信号である場合、すなわちIDコードを要求するIDコード要求情報が含まれている場合には、メモリ21aに記憶されているIDコード及びスマホコードを含ませたBT照合応答信号を生成する。生成されたBT信号は、BT通信部22を通じて無線送信される。また、受信したBT信号が後述するBT位置確認信号である場合、すなわちIDコード要求情報が含まれていない場合には、IDコード等を含ませないBT位置応答信号を生成する。生成されたBT信号は、BT通信部22を通じて無線送信される。
なお、スマートフォン制御部21は、BT照合要求信号を受信した場合には複合化や暗号化の処理を行うのに対し、BT位置確認信号を受信した場合には先の処理を行わない。
<車両の構成>
図1に示すように、車両10は、車載制御部11と、BT通信部12と、エンジンスイッチ14と、エンジン制御装置15と、ドアハンドルスイッチ16と、ドアロック装置17と、を備えている。
車載制御部11は、BT通信部12、エンジンスイッチ14、エンジン制御装置15、ドアハンドルスイッチ16、及びドアロック装置17のそれぞれと電気的に接続されている。これらBT通信部12、エンジンスイッチ14、エンジン制御装置15、ドアハンドルスイッチ16、及びドアロック装置17は、車載制御部11によって制御される。
BT通信部12は、他の機器に搭載されているBT通信部との間で無線通信を行う。このBT通信部12は、BTアンテナ12aに接続されている。図2に示すように、BTアンテナ12aは、予め設定された通信エリアS3に向けて各種の信号を無線送信する。また、BTアンテナ12aは、2.4GHz帯の各種の無線信号を受信する。
BT通信部12は、車載制御部11が生成する各種信号を2.4GHz帯の無線信号に変換し、当該無線信号をBTアンテナ12aを介して無線送信する。また、BT通信部12は、BTアンテナ12aを介して受信した2.4GHz帯の無線信号をパルス信号に復調する。
また、BT通信部12は、RSSI回路12bを備えている。RSSI回路12bは、BTアンテナ12aを介して受信した無線信号のRSSI値(信号強度)を検出する。なお、BT通信部12は、車両側BLUETOOTH通信部に相当する。
エンジンスイッチ14は、ユーザの押し操作を検出する。
エンジン制御装置15は、エンジンの始動や停止を制御する。エンジン制御装置15は、第1の車載機器に相当する。
ドアハンドルスイッチ16は、ドアハンドルへの接触を検出する。
ドアロック装置17は、ドア錠のロックとアンロックとを切り替える。ドアロック装置17は、第2の車載機器に相当する。
車載制御部11のメモリ11aには、スマートフォン20と共通のパスキー、スマートフォン20と共通のIDコード、及び車載制御部11に固有の車載コードが記憶されている。
また、メモリ11aには、図2に示す通信エリアS3よりも狭く且つ車両ドアの外側周辺を覆うように設定された室外判定エリアS2内から送信された無線信号を車両10が受信するときの室外判定RSSI値が記憶されている。さらに、メモリ11aには、図2に示す室外判定エリアS2よりも狭く且つ車両ドアの外側に漏れないように設定された室内判定エリアS1内から送信された無線信号を車両10が受信するときの室内判定RSSI値が記憶されている。なお、室内判定エリアS1が第1のエリアに、室外判定エリアS2が第2のエリアに、それぞれ相当する。
車載制御部11は、BT通信部12を通じて通信相手を探索する探索モードと、通信相手を探索しない非探索モードと、BT通信を行わないBT不能モードと、を有している。探索モードとBT不能モードとの間、及び被探索モードとBT不能モードとの間は、図示しない入力装置が操作されることにより切り替えられる。また、探索モードと被探索モードとの間は、あらかじめ設定される所定時間が経過する度に実行される。なお、探索モードと被探索モードとの間の切り替え基準である所定時間は、予めメモリ11aに記憶されている。
また、車載制御部11は、自身が探索、又は自身が探索されたことにより、通信相手との間で共通のパスキーを交換した場合には、当該通信相手との間でBT信号の授受を行うリンクが確立したものと判断する。車載制御部11は、探索モード及び被探索モードのどちらのモードであっても、リンクが確立している間、リンクが確立している通信相手との間で常時BT信号(BT位置確認信号、BT照合要求信号、BT位置応答信号、BT照合応答信号)の授受を行う。
なお、車載制御部11は、リンクが確立した通信相手からBT信号を受信できなくなったとき、当該通信相手とのリンクが解消したと判断する。
探索モードの車載制御部11は、自身のメモリ11aに記憶されているパスキー及び車載コードと、自身と共通のパスキーを有している機器に対して自身との間でリンクを確立するように要求するとともに当該リンクの確立を許容する場合にはパスキーを要求するリンク要求情報とを含ませたリンク要求信号を生成する。生成されたリンク要求信号は、BT通信部12を通じて無線送信される。
探索モード、及び被探索モードにおいて、車載制御部11は、他の機器からリンク要求信号を受信すると、リンク要求信号に含まれるパスキーがメモリ11aに記憶されたパスキーと共通か否かを判断する。共通と判断される場合には、当該リンク応答信号に含まれる機器に固有のコードを有する通信相手との間でリンクが確立したと判断するとともに、メモリ11aに記憶されたパスキー及び車載コードと、リンクの確立を許容する旨示すリンク許容情報と、を含ませたリンク応答信号を生成する。生成されたリンク応答信号は、BT通信部12を通じて無線送信される。
また、探索モードにおいて、車載制御部11は、BT通信部12を通じて他の機器からリンク応答信号を受信すると、リンク応答信号に含まれるパスキーがメモリ11aに記憶されたパスキーと共通か否かを判断する。共通と判断される場合には、当該リンク応答信号に含まれる機器に固有のコードを有する通信相手とのリンクが確立したと判断する。例えば、リンク応答信号に含まれる機器に固有のコードがスマホコードである場合には、スマートフォン制御部21との間でリンクが確立したと判断する。
車載制御部11は、リンクが確立している通信相手がいる場合には、位置を確認するためのBT位置確認信号や照合を要求するためにIDコードを含ませたBT照合要求信号を生成する。生成されたBT信号は、BT通信部12を通じて無線送信される。
また、車載制御部11は、リンクが確立している通信相手からBT信号を受信すると、BT信号に含まれる情報に応じた処理を行う。例えば、BT信号がBT照合要求信号の応答であるBT照合応答信号である場合、すなわちIDコードが含まれている場合にはIDコードの照合を行う。IDコードの照合が成立する場合には、スマートフォン20の位置に応じた車載機器の動作を許可する。また、BT信号がBT位置確認信号の応答であるBT位置応答信号である場合、すなわちIDコードが含まれていない場合にはスマートフォン20の位置を判断する。当該スマートフォン20の位置判断において、スマートフォン20が車内判定エリアS1と車外判定エリアS2との間を移動したと判断される場合、並びにスマートフォン20が通信エリアS3から車内判定エリアS1又は車外判定エリアS2に移動したと判断される場合、車載制御部11はBT照合要求信号を生成する。一方で、スマートフォン20が前回の位置判断時と同じエリアに位置すると判断される場合、車載制御部11は再度BT位置確認信号を生成する。なお、車載制御部11は、受信したBT信号のRSSI値が室内判定RSSI値以上である場合には通信相手が室内判定エリアS1内に、受信したBT信号のRSSI値が室内判定RSSI値よりも低く室外判定RSSI値以上である場合には通信相手が室外判定エリアS2内に、それぞれ位置していると判断する。
車載制御部11は、スマートフォン20が室外判定エリアS2に位置するとともに照合が成立する場合には、ドアロック装置17の作動を許可する。この状態で、ドアハンドルスイッチ16が押し操作されたことを検出すると、車載制御部11は、ドアロック装置17を通じてドア錠のロックとアンロックとを切り替える。
また、車載制御部11は、スマートフォン20が室内判定エリアS1に位置するとともに照合が成立する場合には、エンジン制御装置15のエンジンの始動制御を許可する。この状態で、エンジンスイッチ14が押し操作されたことを検出すると、車載制御部11は、エンジン制御装置15を通じてエンジンの始動制御を行う。
<車載通信システムの作用>
次に、車載通信システム1の作用について図3に示すシーケンスチャートに従って説明する。
図3に示すように、車載制御部11は、定期的にリンク要求信号を生成する(ステップS1)。スマートフォン20を所持したユーザが通信エリアS3に進入すると、スマートフォン20はリンク要求信号の受信が可能となる。
スマートフォン制御部21は、リンク要求信号を認識すると、リンク応答信号を生成する(ステップS2)。
車載制御部11は、リンク応答信号の認識を通じてスマートフォン制御部21との間のリンクが確立したと認識する(ステップS3)。また、車載制御部11は、受信するリンク応答信号の信号強度から車両10に対するスマートフォン20の位置を判断する(ステップS4)。そして、車載制御部11は、BT照合要求信号を生成する(ステップS5)。
スマートフォン制御部21は、BT照合要求信号の認識を通じて車載制御部11との間のリンクが確立したと認識する(ステップS6)。そして、BT照合応答信号を生成する(ステップS7)。
車載制御部11は、BT照合応答信号の認識を通じてスマートフォン制御部21との間のリンクが継続されていることを認識する(ステップS8)。そして、BT照合応答信号に含まれるIDコードを照合する(ステップS9)。照合が成立する場合、車載制御部11は、車両10に対するスマートフォン20の位置であるスマートフォン20の位置するエリアに応じた車載機器の動作を許可する(ステップS10)。すなわち、車載制御部11は、スマートフォン20がエリアS1に位置する場合にはエンジンの始動を許可し、スマートフォン20がエリアS2に位置する場合にはドアロック装置の始動を許可する。
次に、車載制御部11は、BT位置確認信号を生成する(ステップS11)。
スマートフォン制御部21は、BT位置確認信号の認識を通じて車載制御部11との間のリンクが継続していることを認識する(ステップS12)。そして、BT位置応答信号を生成する(ステップS13)。
車載制御部11は、BT位置応答信号の認識を通じてスマートフォン制御部21との間のリンクが継続されていることを認識する(ステップS14)。そして、スマートフォン20の位置を判断する(ステップS15)。
車載制御部11は、ステップS15において判断したスマートフォン20の位置がステップS4において判断したスマートフォン20の位置と異なる場合には、ステップS5に処理を移行する。一方で、ステップS15において判断したスマートフォン20の位置するエリアがステップS4において判断したスマートフォン20の位置するエリアと同じ場合には、ステップS10に処理を移行する。すなわち図4に示すように、車載制御部11は、スマートフォン制御部21との間でリンクが確立されている間、定期的にBT位置確認信号を生成し、スマートフォン20のエリアが切り替わる場合のみBT照合要求信号を生成する。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られる。
(1)車載制御部11は、スマートフォン20が室内判定エリアS1と室外判定エリアS2との間を移動したと判断される場合にスマートフォン20の照合を行い、当該照合が成立する場合にスマートフォン20の位置に応じた車載機器(エンジン制御装置15、ドアロック装置17)の始動を許可する。このように、スマートフォン20が移動したときのみ照合を行うため、移動にかかわらず照合を行うシステムと比較してスマートフォン20における消費電力が少ない。また、スマートフォン20の位置判断を密にすることができるので、スマートフォン20の移動、すなわちユーザの移動に対する追従性がよい。このため、ユーザの位置に対応した車載機器の始動が許可されるので、ユーザの使い勝手がよい。
(2)車載制御部11は、スマートフォン20が通信エリアS3から車内判定エリアS1又は車外判定エリアS2に移動したと判断される場合にスマートフォン20の照合を行い、当該照合が成立する場合にスマートフォン20の位置に応じた車載機器(エンジン制御装置15、ドアロック装置17)の始動を許可する。一方で、車載制御部11は、スマートフォン20が車内判定エリアS1又は車外判定エリアS2から通信エリアS3に移動したと判断される場合にはスマートフォン20の照合を行わない。すなわち、ユーザが車載機器(エンジン制御装置15、ドアロック装置17)を始動させる可能性がある場合にのみ照合を行うので、スマートフォン20が車載機器を始動させる可能性がない範囲に移動した場合も照合を行うシステムと比較してスマートフォン20における消費電力が少ない。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態において、エンジン制御装置15及びドアロック装置17を車載機器として説明したが、他の機器であってもよい。また、車載機器は2つに限らず3つ以上であってもよい。この場合、車載機器の数に応じたエリアを設定し、車載制御部11は、スマートフォン20が異なるエリアに移動した場合にのみスマートフォン20の照合を行う。このように構成しても、上記実施形態の(1)に示す効果と同様の効果を得ることができる。
・上記実施形態では、室外判定エリアと室内判定エリアとが重なっていなかったが重なっていてもよい。この重なっている領域では、エンジン制御装置15の始動及びドアロック装置17の始動の双方が許可されてもよい。なお、この別例は、上述の別例に適用してもよい。
・上記実施形態において、車載制御部11は、スマートフォン20が車内判定エリアS1又は車外判定エリアS2から通信エリアS3に移動したと判断される場合にはスマートフォン20の照合を行ってもよい。
・上記実施形態において、探索モードと非探索モードとの切り替えは時間に限らない。
・上記実施形態において、車載制御部11は、探索モード及び非探索モードにおいて、受信したリンク要求信号のパスキーが自身のパスキーと共通であれば当該通信相手との間でリンクを確立させたが、これに加えて機器に固有のコードを確認してからリンクの確立を判断してもよい。例えば、車載制御部11は、リンク要求信号に含まれる機器に固有のコード(この場合はスマホコード)を通じて、自身からリンクを解消したスマートフォン制御部21からのリンク要求信号である場合には、当該スマートフォン制御部21との間でリンクを確立させないようにする。このように構成した場合、スマートフォン制御部21は、他のBT通信部を有する機器との間でリンクを確立させることができる。なお、車載制御部11をスマートフォン制御部21に置き換えた場合も同様である。
・上記実施形態において、車載制御部11の通信相手は、スマートフォン20に限らない。例えば、電話機能がない端末や、再生や録音機能を有する端末などの各種電子端末であればよい。
・上記実施形態では、車両10とスマートフォン20との間の通信はBLUETOOTH規格の無線通信とされたが、通信規格はこれに限らない。例えば、NFCと呼ばれる近距離無線通信などであってもよい。
1…車載通信システム、10…車両、11…車載制御部、12…BT通信部、14…エンジンスイッチ、15…エンジン制御装置(車載機器)、16…ドアハンドルスイッチ、17…ドアロック装置(車載機器)、20…スマートフォン(電子端末)、28…電池。

Claims (2)

  1. 電池電力を駆動源とする電子端末との間で近距離無線通信を行う電子端末通信部と、
    近距離無線通信を通じて車両に対する電子端末の位置を判断するとともに、電子端末の照合を行い当該照合が成立する場合には電子端末の位置に応じた車載機器の始動を許可する車載制御部と、を備え
    車載制御部は、電子端末が第1の範囲に位置すると判断される場合には第1の車載機器の始動を、電子端末が第2の範囲に位置すると判断される場合には第2の車載機器の始動を許可するものであって、電子端末の位置が第1の範囲と第2の範囲との間で切り替わったことをトリガとして電子端末の照合を行うとともに、電子端末の位置が第1の車載機器及び第2の車載機器の始動を許可しない第3の範囲から第1の範囲又は第2の範囲に切り替わったことをトリガとして電子端末の照合を行い、第1の範囲又は第2の範囲から第3の範囲に切り替わった場合には電子端末の照合を行わない車載通信システム。
  2. 請求項1に記載の車載通信システムにおいて、
    前記電子端末は、電話機能及びインターネット機能を備えた高機能携帯電話である車載通信システム。
JP2014026838A 2014-02-14 2014-02-14 車載通信システム Active JP6262559B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014026838A JP6262559B2 (ja) 2014-02-14 2014-02-14 車載通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014026838A JP6262559B2 (ja) 2014-02-14 2014-02-14 車載通信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015151771A JP2015151771A (ja) 2015-08-24
JP6262559B2 true JP6262559B2 (ja) 2018-01-17

Family

ID=53894328

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014026838A Active JP6262559B2 (ja) 2014-02-14 2014-02-14 車載通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6262559B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102634351B1 (ko) * 2018-10-23 2024-02-07 현대자동차주식회사 저전력 블루투스 통신 기반 차량 제어 장치, 그를 포함한 시스템 및 그 방법

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006183289A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Nissan Motor Co Ltd 車載制御装置
JP2006342620A (ja) * 2005-06-10 2006-12-21 Alps Electric Co Ltd キーレスエントリー装置
JP5521895B2 (ja) * 2010-08-25 2014-06-18 株式会社デンソー 車両ドアアンロック用通信システム
JP5685073B2 (ja) * 2010-12-17 2015-03-18 株式会社東海理化電機製作所 電子キーシステム
JP2013124522A (ja) * 2011-12-15 2013-06-24 Mitsubishi Motors Corp 施錠、開錠及び始動システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015151771A (ja) 2015-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6496603B2 (ja) 車両通信システム
JP6303797B2 (ja) 電子キーシステム
US10091633B2 (en) Passive entry passive start systems employing consumer mobile devices as portable remote control units
JP5966718B2 (ja) 近距離無線通信システム及び近距離無線通信端末
US20190050124A1 (en) Vehicle based trainable transceiver and authentication of user
JP6306417B2 (ja) 車両通信システム
JP2016531801A (ja) 制御装置と識別要素との間のデータ交換により自動車内でコマンドをトリガするための方法
JP2012215047A (ja) 電子キーシステム
JP6054773B2 (ja) 通信システム
JP6244215B2 (ja) 車載通信システム
JP6244176B2 (ja) 車載通信システム
US20190193677A1 (en) Distribution device, rescue system, method of controlling distribution device, and recording medium
JP6342718B2 (ja) 車両通信システム
JP2013002111A (ja) 電子キーシステム
JP2014093686A (ja) 車載通信装置
JP6400963B2 (ja) 車両制御システム
JP6702840B2 (ja) 無線通信正否判定システム
JP6262559B2 (ja) 車載通信システム
JP6421620B2 (ja) 車両制御装置及び電子キー
JP2017172145A (ja) 電子キーシステム
JP6301712B2 (ja) 認証システム
KR102417365B1 (ko) 이동통신 단말기를 이용한 스마트 키 탐색 방법
JP2021197650A (ja) 通信システム及び通信方法
JP2014185481A (ja) 電子キーシステム
JP2015151767A (ja) 車載通信システム、通信装置、及び通信制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160829

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170522

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170530

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170629

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6262559

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150