JP6421620B2 - 車両制御装置及び電子キー - Google Patents

車両制御装置及び電子キー Download PDF

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Description

本発明は、車両制御装置及び電子キーに関する。
携帯して用いられる装置が盗難や紛失等により使用者の手元から離れた場合に、悪用されるのを防止するためにその機能を制限したいという広いニーズが存在する。特許文献1には、自身の機能を制限することができる携帯電話端末装置と、携帯電話端末装置と無線通信を行う無線キー装置と、の構成が開示されている。この携帯電話端末装置及び無線キー装置はともに使用者に所持され、両装置間の距離が一定以上離れた場合に携帯電話端末装置の機能が制限される。
特開2006−20004号公報
上述したニーズは、車両の電子キーについても存在する。電子キーは、車両との無線通信を介してドアの施解錠やエンジン始動等の車両制御を実現する装置又はその実現に際して認証に用いられる装置である。このため、電子キーが紛失等されて悪用された場合は、使用者は車両盗難等の被害を受けることがある。
本発明は、車両の電子キーが紛失等により使用者の手元から離れた場合に、電子キーを用いて実現可能な車両制御の少なくとも一部を制限することを目的とする。
本発明の一側面は、車両に搭載された車両制御装置であって、通信部と、第一取得部と、第二取得部と、判定部と、処理部と、を備える。通信部は、車両の外部の装置と無線信号の送受信を行う。第一取得部は、車両のキーであって通信部と無線通信を行う電子キーについての認証結果を取得する。第二取得部は、電子キーと異なる装置であって無線通信可能な一又は複数の情報端末についての認証結果を取得する。判定部は、実行を要求された車両制御指令のうちの第一の車両制御指令について、電子キーの認証が成立したことを示す認証結果が第一取得部により取得され、かつ、一の情報端末の認証が成立したことを示す認証結果が第二取得部により取得された場合に、実行を可と判定する。処理部は、判定部により実行を可と判定された場合に、車両制御指令を実行するための処理を行う。このような構成によれば、たとえ電子キーの認証が成立したとしても情報端末の認証が成立しなければ第一の車両制御指令は実行されない。したがって、車両の電子キーが紛失等により使用者の手元から離れた場合において、情報端末が使用者の手元にあれば、電子キーを用いて実現可能な車両制御の少なくとも一部を制限することができる。
本発明の別の側面は、車両のキーとして用いられ、車両に搭載された車載装置と無線通信を行う電子キーであって、通信部と、認証部と、送信部と、を備える。通信部は、電子キーの外部の装置と無線信号の送受信を行う。認証部は、無線通信可能な一又は複数の情報端末の認証コードを通信部を介して受信し、情報端末の認証を行う。送信部は、認証部による認証結果と、電子キーの認証コードと、を通信部を介して車載装置へ送信する。このような構成によれば、車載装置は、送信部により送信された電子キーの認証コードと認証結果とに基づき認証を行うことができる。そして、車載装置は、電子キーの認証が成立し、かつ、情報端末の認証が成立した場合に車両制御を行うことができる(換言すれば電子キーの認証が成立しただけでは車両制御が行われないようにできる)。その結果、車両の電子キーが紛失等により使用者の手元から離れた場合において、情報端末が使用者の手元にあれば、電子キーを用いて実現可能な車両制御の少なくとも一部を制限することができる。
本発明の別の側面は、車両のキーとして用いられ、車両に搭載された車載装置と無線通信を行う電子キーであって、通信部と、認証部と、認証コード送信部と、を備える。通信部は、当該電子キーの外部の装置と無線信号の送受信を行う。認証部は、無線通信可能な情報端末から送信された情報端末の認証コードを通信部を介して受信し、情報端末の認証を行う。認証コード送信部は、認証部による認証が成立したことを少なくとも条件に当該電子キーの認証コードを通信部を介して車載装置へ送信する。このような構成によれば、電子キーは、情報端末の認証が成立して初めて自身の認証コードを車載装置へ送信するため、電子キーだけしかない場合は、車載装置は、認証を要求する車両制御指令については実行を可と判定しない。したがって、電子キーが使用者の手元から離れた場合において、情報端末が使用者の手元にあれば、電子キーを用いて実現可能な車両制御の少なくとも一部を制限することができる。
本発明の別の側面は、車両のキーとして用いられ、車両に搭載された車載装置と無線通信を行う電子キーであって、通信部と、認証部と、信号送信部と、を備える。通信部は、当該電子キーの外部の装置と無線信号の送受信を行う。認証部は、無線通信可能な一又は複数の情報端末から送信された情報端末の認証コードを通信部を介して受信し、情報端末の認証を行う。信号送信部は、認証部による少なくとも一つの情報端末の認証が成立した場合といずれの情報端末の認証も成立していない場合とで異なる信号を通信部を介して車載装置へ送信する。このような構成によれば、車載装置は、受信した信号に基づき、情報端末の認証が成立したか否かを判定することができる。そして、情報端末の認証が成立したときと成立していないときとで実行可能な車両制御を切り替えることができる。したがって、電子キーが紛失等により使用者の手元から離れた場合において、情報端末が使用者の手元にあれば、電子キーを用いて実現可能な車両制御の少なくとも一部を制限することができる。
第1実施形態の車両、電子キー及び情報端末の構成を表すブロック図である。 第一認証処理のフローチャートである。 車両制御指令に係る車両制御及びその実行に際し必要な認証の種類を表す表である。 第2及び第3実施形態の車両、電子キー及び情報端末の構成を表すブロック図である。 第二認証処理のフローチャートである。 第三認証処理のフローチャートである。 第四認証処理のフローチャートである。 第五認証処理のフローチャートである。 図9(A)は、車両制御指令に係る車両制御及びその実行に際し必要な認証の種類の他の例(1)を表す表である。図9(B)は、車両制御指令に係る車両制御及びその実行に際し必要な認証の種類の他の例(2)を表す表である。図9(C)、車両制御指令に係る車両制御及びその実行に際し必要な認証の種類の他の例(3)を表す表である。
以下、本発明の例示的な実施形態について図面を参照しながら説明する。また、下記の実施形態の説明で用いる符号を特許請求の範囲にも適宜使用しているが、これは本発明の理解を容易にする目的で使用しており、本発明の技術的範囲を限定する意図ではない。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
図1に示す車両1は、車両1のキーとして使用される電子キー2と無線通信を行うことで、利便性を向上させる様々な機能を提供するスマートキーレスシステムを実現する。ここで、スマートキーレスシステムが提供する機能としては、例えば電子キー2を携帯していればキーをシリンダへ挿入せずともドアの施解錠を可能とするスマートエントリー機能やエンジン始動を可能とするスマートスタート機能等が挙げられる。また、車両1は、情報端末3,4と無線通信を行う。
車両1は車載装置11を備え、車載装置11は第一通信部111、第二通信部112、記憶部113及び制御部114を備える。
第一通信部111は、電子キー2と狭域無線通信(約数m範囲の無線通信)を行うための装置であり、探索電波を車外及び車内の所定エリア内に発信可能であり、探索電波を受信した電子キー2から送信される応答電波を受信可能である。ここで、探索電波及び応答電波は様々な周波数で実現されてもよく、また、第一通信部111と電子キー2との間の無線通信には周知の通信規格(例えばBluetooth(登録商標)等)が使用されてもよい。第一通信部111は、電子キー2の認証コードを受信し、また、電子キー2から送信される、後述するドアスライド情報を受信する。なお、ある装置の認証コードとは、認証に用いられる情報であって、例えば、その装置固有の番号であってもよい。
第二通信部112は、Wi−Fi(登録商標)やBluetooth(登録商標)等のプロトコルを使用する電波を介して情報端末3,4と無線通信を行う。第二通信部112は、情報端末3,4の認証コードを受信する。なお、情報端末3,4としては、例えばスマートフォン等が挙げられる。
記憶部113は、電子キー2及び情報端末3,4の認証に必要な情報を記憶するための装置である。記憶部113には、電子キー2から認証コードが送信された際に当該認証コードと照合させるための認証コードと、情報端末3,4から認証コードが送信された際に当該認証コードと照合させるための認証コードと、が少なくとも記憶されている。
制御部114は、CPU、ROM及びRAMを中心とする周知のマイクロコンピュータを備え、第一通信部111、第二通信部112及び記憶部113に車内の一ネットワーク網である車内バス12を介して接続される。
制御部114は、探索電波を第一通信部111に断続的に発信させることで車両1周辺に探索電波の発信エリアを形成する。また、制御部114は、例えばカーテシスイッチ(図示略)により使用者の車両1内への乗車を確認すると、第一通信部111に探索電波を発信させ、車内全域に探索電波の発信エリアを形成する。
また、制御部114は、後述する第一認証処理(図2)を実行することで、電子キー2及び情報端末3,4の認証を行い、その認証結果に応じて車両1を制御するための処理を行う。
一方、電子キー2は、第三通信部21、記憶部22及び制御部23を備える。
第三通信部21は、車両1と狭域無線通信を行うための装置であり、車両1から送信される探索電波を受信可能であり、応答電波を発信可能である。
記憶部22は、電子キー2の認証コードを記憶する。
制御部23は、CPU、ROM及びRAMを中心とする周知のマイクロコンピュータを備え、第三通信部21及び記憶部22に接続される。制御部23は、第三通信部21が車両1からの探索電波を受信すると、その返信信号として記憶部22に記憶された認証コードを第三通信部21に送信させる。また、電子キー2には、車両1から離れた場所から車両1の後部座席ドア(本実施形態ではスライドドア)をスライドさせて開くためのスイッチ(図示略。以下「ドアスライドスイッチ」という。)が設けられている。制御部23は、このドアスライドスイッチが押されるとスライドドアの開動作を要求する情報(ドアスライド情報)を第三通信部21に送信させる。
情報端末3は、通信部31、記憶部32及び制御部33を備える。
通信部31は、Wi−FiやBluetooth等のプロトコルを使用する電波を介して車両1と無線通信を行う。
記憶部32は、情報端末3の認証コードを記憶する。
制御部33は、CPU、ROM及びRAMを中心とする周知のマイクロコンピュータを備え、通信部31及び記憶部32に接続される。制御部33は、記憶部32に記憶された認証コードを断続的に通信部31に発信させる。つまり、情報端末3が車両1と無線通信可能な距離まで接近すると、車両1は情報端末3の認証コードを受信する。
情報端末4は、通信部41、記憶部42及び制御部43を備える。情報端末4の通信部41、記憶部42及び制御部43のそれぞれは情報端末3の通信部31、記憶部32及び制御部33と同様な機能を有するため、説明を省略する。なお、情報端末3及び情報端末4は同種の情報端末(例えばともにスマートフォン)であってもよく、異なる種類の情報端末であってもよい。
[1−2.処理]
次に、車両1の制御部114が実行する第一認証処理について図2のフローチャートを用いて説明する。なお、第一認証処理は、電子キー2及び情報端末3,4の認証が必要な車両制御指令が発せられたときに実行される。ここで、車両制御指令とは、車両制御の実行が要求されていることを表す車両1内を伝達する信号である。すなわち、第一認証処理は、車両1の各席ドアのハンドルに設けられたスマートエントリーにおけるドアの解錠のためのスイッチ(図示略。以下「ドア解錠スイッチ」という。)のいずれかが押された場合に実行される。また、第一認証処理は、スマートスタートにおけるエンジン始動のためのスイッチ(図示略。以下「エンジン始動スイッチ」という。)が押された場合にも実行される。さらに、第一認証処理は、第一通信部111が電子キー2からのドアスライド情報を受信した場合にも実行される。
まず、制御部114は、S11(Sはステップを表す)で、第一通信部111が電子キー2の認証コードを受信したか否かを判定する。制御部114は、第一通信部111が電子キー2の認証コードを受信していないと判定した場合は(S11:NO)、第一認証処理を終了する。すなわち、実行が要求された車両制御は実行されない。
一方、制御部114は、第一通信部111が電子キー2の認証コードを受信したと判定した場合は(S11:YES)、電子キー2の認証を行い、その認証結果を記憶部113に記憶する(S12)。ここで、制御部114は、受信した電子キー2の認証コードと記憶部113に記憶された認証コードとが同一であるか否かを判定することよって電子キー2の認証を行う。
続いて、制御部114は、第二通信部112が情報端末3,4の認証コードを受信したか否かを判定する(S13)。ここで、制御部114は、第二通信部112が、情報端末3及び情報端末4の少なくとも一方から認証コードを受信した場合に、第二通信部112が情報端末3,4の認証コードを受信したと判定する。逆に、制御部114は、第二通信部112が、情報端末3及び情報端末4のいずれからも認証コードを受信していない場合に、第二通信部112が情報端末3,4の認証コードを受信していないと判定する。
制御部114は、第二通信部112が情報端末3,4の認証コードを受信していないと判定した場合は(S13:NO)、第一認証処理を終了する。この場合も、実行が要求された車両制御は実行されない。
一方、制御部114は、第二通信部112が情報端末3,4の認証コードを受信したと判定した場合は(S13:YES)、情報端末3,4の認証を行い、その認証結果を記憶部113に記憶する(S14)。制御部114は、受信した情報端末3,4の認証コードと記憶部113に記憶された認証コードとが同一であるか否かを判定することよって情報端末3,4の認証を行う。
続いて、制御部114は、記憶部113から認証結果を取得し(S15)、実行が要求された車両制御指令が実行可であるか否かを判定する(S16)。本実施形態における車両制御指令には、車両1の全席ドアの解錠を要求する車両制御指令(ドア解錠指令)、エンジン始動を要求する車両制御指令(エンジン始動指令)、及び、スライドドアの開動作を要求する車両制御指令(ドアスライド指令)、の3種類が少なくとも存在する。なお、S16における車両制御指令は、第一認証処理がドア解錠スイッチが押されたことにより実行された場合はドア解錠指令であり、第一認証処理がエンジン始動スイッチが押されることにより実行された場合はエンジン始動指令である。また、第一認証処理が、第一通信部111が電子キー2からのドアスライド情報を受信したことにより開始された場合はドアスライド指令である。
S16において制御部114は、図3に示す判定基準に基づき、実行が要求された車両制御指令が実行可であるか否かを判定する(図3では車両制御指令に係る車両制御とその実行が可と判定されるのに必要な認証の種類とが示されている)。すなわち、制御部114は、ドア解錠指令(全席ドアの解錠)については、電子キー2の認証が成立したことを示す認証結果を取得し、かつ、情報端末3及び情報端末4の少なくとも一方の認証が成立したことを示す認証結果を取得した場合に、実行可と判定する。
また、制御部114は、エンジン始動指令(エンジン始動)については、電子キー2の認証が成立したことを示す認証結果を取得し、かつ、情報端末3の認証が成立したことを示す認証結果を取得した場合に、実行可と判定する。なお、本実施形態では、情報端末3は親に所持され、情報端末4はその子供に所持されることが想定されている。そのため、電子キー2の認証と子供の情報端末4の認証とが成立したとしてもエンジン始動は実現されず、電子キー2の認証と親の情報端末4の認証とが成立した場合にエンジン始動が実現される。
また、制御部114は、ドアスライド指令(スライドドアの開動作)については、電子キー2の認証が成立したことを示す認証結果を取得し、かつ、情報端末3及び情報端末4の両方の認証が成立したことを示す認証結果を取得した場合に、実行可と判定する。ここで、このような認証の成立は、例えば情報端末3を所持した親と情報端末4を所持したその子供がともに車両1に近づいて来た場合に起こることが想定される。なお、本実施形態では、制御部114は、電子キー2の認証のみしか成立しなかった場合は、いずれの車両制御指令についても実行可と判定しない。制御部114は、このような判定基準に基づいて、実行が要求された車両制御指令が実行可であるか否かを判定する。
制御部114は、実行が要求された車両制御指令が実行可であると判定した場合は(S16:YES)、可と判定された車両制御指令を実行するための処理(車両制御処理)を実行し(S17)、第一認証処理を終了する。ここで、車両制御処理は、車両制御を実際に実行するアクチュエータ等の動作機器に動作させる旨の情報を送信する処理であってもよく、また、動作機器の動作を制御する別の制御部に車両制御指令が実行可である旨の情報を送信する処理であってもよい。
一方、制御部114は、実行が要求された車両制御指令が実行可でないと判定した場合、つまり、実行不可であると判定した場合は(S16:NO)、先述したS17の処理を飛ばし(つまり車両制御処理を実行せずに)、第一認証処理を終了する。
[1−3.効果]
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)本実施形態では、制御部114は、電子キー2の認証が成立したことを示す認証結果を取得し、かつ、情報端末3及び情報端末4の少なくとも一方の認証が成立したことを示す認証結果を取得した場合に、車両制御指令の実行を可と判定する。つまり、本実施形態では、たとえ電子キー2の認証が成立したとしても情報端末3及び情報端末4の認証が成立しなかった場合は、いずれの車両制御指令も実行可と判定されない。したがって、電子キー2が紛失等により使用者の手元から離れても、情報端末3及び情報端末4が使用者の手元にある場合は、電子キー2を用いて実現可能な車両制御のすべてを制限することができる。
(1b)本実施形態では、車両1がすべての認証(電子キー2の認証及び情報端末3,4の認証)を行うため、電子キー2は自身の認証コードを送信するだけでよい。そのため、電子キー2として、認証コードの送信機能のみを有する従来の電子キーを使用することができる。
(1c)本実施形態では、電子キー2及び情報端末3の認証が成立した場合はドア解錠指令及びエンジン始動指令について実行を可と判定され、電子キー2及び情報端末4の認証が成立した場合はドア解錠指令についてのみ実行を可と判定される。つまり、電子キー2に組み合わされる情報端末がいずれの情報端末であるか(情報端末3及び情報端末4のいずれか)によって実行を可と判定される車両制御指令が変わる。よって、複数の情報端末のそれぞれが異なる使用者によって所持される場合に、使用者によって実行を可と判定される車両制御指令を変えることができる。
また、本実施形態では、電子キー2に情報端末3又は情報端末4を組み合わせたときはドア解錠指令及びエンジン始動指令の少なくとも一方が実行可と判定され、電子キー2に情報端末3及び情報端末4を組み合わせたときはドア解錠指令及びエンジン始動指令に加えてドアスライド指令も実行可と判定される。つまり、本実施形態では、電子キー2に組み合わされる情報端末の数によって実行を可と判定される車両制御指令が変わる。そのため、複数の情報端末のそれぞれが異なる使用者によって所持される場合に、複数人の使用者が集まったときに初めて実行を可と判定される車両制御指令が存在するようにできる。
(1d)本実施形態では、制御部114は、複数台の情報端末(情報端末3,4)の認証を行う。そして、制御部114は、ドア解錠指令については、電子キー2の認証が成立し、かつ、情報端末3及び情報端末4の少なくとも一方の認証が成立した場合に実行可と判定した。また、制御部114は、エンジン始動指令については、電子キー2の認証が成立し、かつ、情報端末3の認証が成立した場合にのみ実行可と判定した。このように、複数台の情報端末の認証を取り入れることで、電子キー2にどちらの情報端末を組み合わせても実行可と判定される車両制御指令と、電子キー2に特定の情報端末を組み合わせたときにのみ実行可と判定される車両制御指令が存在するようにできる。
また、制御部114は、ドアスライド指令については、電子キー2の認証が成立し、かつ、情報端末3及び情報端末4の両方の認証が成立した場合に実行を可と判定した。このように、複数台の情報端末の認証を取り入れることで、電子キー2及び1つの情報端末の認証が成立した場合には実行されないが電子キー2及び複数の情報端末の認証が成立した場合に実現される車両制御が存在するようにできる。
(1e)本実施形態では、制御部114は、車両1に設けられたドア解錠スイッチ及びエンジン始動スイッチが押された場合に第一認証処理を実行した。また、制御部114は、第一通信部111が、電子キー2に設けられたドアスライドスイッチが押されたときに電子キー2から送信されるドアスライド情報を受信した場合に第一認証処理を実行した。したがって、本実施形態では、電子キー2及び情報端末3,4の認証が必要とされるときに認証を行うことができる。
[1−4.特許請求の範囲に記載された用語との対比]
本実施形態では、車載装置11が車両制御装置の一例に相当し、第一通信部111及び第二通信部112が通信部の一例に相当し、S15が第一取得部及び第二取得部としての処理の一例に相当し、ドア解錠指令及びエンジン始動指令が第一の車両制御指令の一例に相当し、S16が判定部としての処理の一例に相当する。また、S17が処理部としての処理の一例に相当し、S12が第一認証部としての処理の一例に相当し、S14が第二認証部としての処理の一例に相当し、第一通信部111が電子キー通信部の一例に相当し、第二通信部112が情報端末通信部の一例に相当する。また、ドア解錠指令が第二の車両制御指令の一例に相当し、情報端末3が第一の情報端末の一例に相当し、情報端末4が第二の情報端末の一例に相当し、エンジン始動指令が第三の車両制御指令の一例に相当し、ドアスライド指令が第四の車両制御指令の一例に相当する。また、ドア解錠スイッチ及びエンジン始動スイッチが車両に設けられた所定の操作部の一例に相当し、押すことが操作の一例に相当する。また、ドアスライドスイッチが電子キーに設けられた所定のスイッチの一例に相当し、ドアスライド情報が電子キーに設けられた所定のスイッチが押されたときに電子キーから送信される信号の一例に相当する。
[2.第2実施形態]
[2−1.第1実施形態との相違点]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、共通する構成については説明を省略し、相違点を中心に説明する。また、共通する構成には同一の符号を用いる。
図4に示す車両5は、後述する電子キー6のみと無線通信を行い、電子キー6は車両5及び1台の前述した情報端末3と無線通信を行う。情報端末3は、電子キー6のみと無線通信を行う。車両5は車載装置51を備え、車載装置51は、第1実施形態の車載装置11と比較して、前述した第二通信部112を備えず、前述した記憶部113及び制御部114に代えて記憶部511及び制御部512を備える点で相違する。
記憶部511は、第1実施形態の記憶部113とハードウェア構成は同じであるが、記憶している情報が異なる。記憶部511には、電子キー6の認証コードと照合させる認証コードが少なくとも記憶されている。
制御部512は、第1実施形態の制御部114とハードウェア構成は同じであるが、実行する処理が異なる。制御部512は、第一通信部111を介して、車両7周辺に探索電波を断続的に発信し、また、車両7内全域に探索電波を発信する。制御部114は、後述する第三認証処理(図6)を実行することで、電子キー2の認証を行い、その認証結果に応じて車両1を制御するための処理を行う。
一方、電子キー6は、第1実施形態の電子キー2と比較して、第四通信部61を更に備え、前述した記憶部22及び制御部23に代えて記憶部62及び制御部63を備える点で相違する。
第四通信部61は、Wi−FiやBluetooth等のプロトコルを使用する電波を介して情報端末3と無線通信を行い、情報端末3の認証コードを受信する。なお、情報端末3は、第1実施形態と同様に、自身の認証コードを断続的に周囲に発信し、第四通信部61は、情報端末3と無線通信可能な距離まで接近すると、情報端末3の認証コードを受信する。
記憶部62は、第1実施形態の記憶部22とハードウェア構成は同じであるが、記憶している情報が異なる。記憶部62には、電子キー6の認証コードが記憶され、また、情報端末3から認証コードが送信された際に当該認証コードと照合させるための認証コードが記憶されている。
制御部63は、第1実施形態の制御部23とハードウェア構成は同じであるが、実行する処理が異なる。制御部63は、後述する第二認証処理(図5)を実行することで、情報端末3の認証を行い、その認証結果と電子キー6の認証コードとを第三通信部21に車両5へ送信させる。
第2実施形態の情報端末3が備える構成は、第1実施形態と同一である。
[2−2.処理]
次に、電子キー6の制御部63が実行する第二認証処理を図5のフローチャートを用いて説明する。なお、第二認証処理は、第三通信部21が車両5からの探索電波を受信することで実行される。
まず、制御部63は、第四通信部61が情報端末3の認証コードを受信したか否かを判定する(S21)。制御部63は、第四通信部61が情報端末3の認証コードを受信していないと判定した場合は(S21:NO)、第二認証処理を終了する。
一方、制御部63は、第四通信部61が情報端末3の認証コードを受信したと判定した場合は(S21:YES)、情報端末3の認証を行う(S22)。
続いて、制御部63は、情報端末3についての認証結果及び電子キー6の認証コードを第三通信部21に車両5へ送信させ(S23)、第二認証処理を終了する。
次に、車両5の制御部512が実行する第三認証処理を図6のフローチャートを用いて説明する。なお、第三認証処理は、車両5に設けられたドア解錠スイッチ又はエンジン始動スイッチが押された場合に実行される。
まず、制御部512は、第一通信部111が情報端末3についての認証結果及び電子キー6の認証コードを電子キー6から受信したか否かを判定する(S31)。制御部512は、第一通信部111が情報端末3についての認証結果及び電子キー6の認証コードを受信していないと判定した場合は(S31:NO)、第三認証処理を終了する。すなわち、実行が要求された車両制御は実行されない。
一方、制御部512は、第一通信部111が情報端末3についての認証結果及び電子キー6の認証コードを受信したと判定した場合は(S31:YES)、情報端末3についての認証結果を記憶部511に記憶する(S33)。
そして、制御部512は、第一通信部111により受信された電子キー6の認証コードに基づき、電子キー6の認証を行い、その認証結果を記憶部511に記憶する(S33)。
続いて、制御部512は、記憶部511から認証結果を取得し(S34)、実行が要求された車両制御指令が実行可であるか否かを判定する(S35)。本実施形態では、車両制御指令には、ドア解錠指令及びエンジン始動指令の2種類が少なくとも存在する。制御部512は、ドア解錠指令及びエンジン始動指令の両方について、電子キー6の認証が成立したことを示す認証結果を取得し、かつ、情報端末3の認証が成立したことを示す認証結果を取得した場合に、実行可と判定する。
制御部512は、実行が要求された車両制御指令が実行可であると判定した場合は(S35:YES)、車両制御処理を実行し(S36)、第三認証処理を終了する。一方、制御部512は、実行が要求された車両制御指令が実行可でないと判定した場合は(S35:NO)、先述したS36の処理を飛ばし、第三認証処理を終了する。
[2−3.効果]
(2a)本実施形態では、情報端末3の認証は電子キー6で行われ、車両5は、電子キー6から送信された情報端末3についての認証結果及び電子キー6の認証コードに基づき、実行が要求された車両制御指令が実行可か否かを判定する。そのため、たとえ車両5と情報端末3とが無線通信を行えない程度に離れていても、電子キー6と情報端末3とが無線通信を行える程度に接近していれば、情報端末3の認証を行うことができる。また、車両5は情報端末3の認証を行わず、電子キー6の認証のみを行えばよいため、車両5の制御部512の処理負荷を減らすことができる。
[2−4.特許請求の範囲に記載された用語との対比]
本実施形態では、車載装置51が車両制御装置の一例に相当し、第一通信部111が通信部の一例に相当し、S34が第一取得部及び第二取得部としての処理の一例に相当し、S35が判定部としての処理の一例に相当する。また、S36が処理部としての処理の一例に相当し、S33が第一認証部としての処理の一例に相当する。また、第三通信部21及び第四通信部61が通信部の一例に相当し、S22が認証部としての処理の一例に相当し、S23が送信部としての処理の一例に相当する。また、第2実施形態中の構成であって第1実施形態と共通する構成については、第1実施形態と同様に請求項の構成に相当する。
[3.第3実施形態]
[3−1.構成]
第3実施形態は、基本的な構成は第2実施形態と同様であるため、共通する構成については説明を省略し、相違点を中心に説明する。また、共通する構成には同一の符号を用いる。
図4に示す車両7は、車載装置71を備え、車載装置71は、第2実施形態の車載装置51と比較して、前述した記憶部511及び制御部512に代えて記憶部711及び制御部712を備える点で相違する。
記憶部711は、後述する電子キー8から送信される第一の認証コード及び第二の認証コードを記憶する。
制御部712は、第2実施形態の制御部512とハードウェア構成は同じであるが、実行する処理が異なる。制御部712は、後述する第五認証処理(図8)を実行する。
一方、電子キー8は、第2実施形態の電子キー6と比較して、前述した記憶部62及び制御部63に代えて記憶部81及び制御部82を備える点で相違する。なお、第四通信部61は、情報端末3の認証コードを受信する。
記憶部81には、2種類の認証コード(第一の認証コード及び第二の認証コード)が記憶されている。また、記憶部81には、情報端末3から認証コードが送信された際に当該認証コードと照合させるための認証コードが記憶されている。
制御部82は、第2実施形態の制御部63とハードウェア構成は同じであるが、実行する処理が異なる。制御部82は、後述する第四認証処理(図7)を実行する。
第3実施形態の情報端末3が備える構成は、第2実施形態と同一である。
[3−2.処理]
次に、電子キー8の制御部82が実行する第四認証処理について図7のフローチャートを用いて説明する。なお、第四認証処理は、第三通信部21が車両7から送信されたリクエスト信号を受信した場合に実行される。ここでいうリクエスト信号とは、電子キー8からの認証コードの送信を求める信号であり、車両7に設けられたドア解錠スイッチ又はエンジン始動スイッチが押された場合に車両7から発せられる。
まず、制御部82は、第四通信部61が情報端末3の認証コードを受信したか否かを判定する(S41)。制御部82は、第四通信部61が情報端末3の認証コードを受信していないと判定した場合は(S41:NO)、第二の認証コードを第三通信部21を介して車両7へ送信し(S42)、第四認証処理を終了する。
一方、制御部82は、第四通信部61が情報端末3の認証コードを受信したと判定した場合は(S41:YES)、情報端末3の認証を行う(S43)。
続いて、制御部82は、S43における認証の結果に基づき、情報端末3の認証が成立したか否かを判定する(S44)。制御部82は、情報端末3の認証が成立していないと判定した場合は(S44:NO)、先述したS42の処理を実行し、第四認証処理を終了する。一方、制御部82は、情報端末3の認証が成立したと判定した場合は(S44:YES)、第一の認証コードを第三通信部21を介して車両7へ送信する(S45)。つまり、制御部82は、第三通信部21に、情報端末3の認証が成立した場合は第一の認証コードを送信させ、情報端末3の認証が成立しなかった場合(情報端末3の認証コードを受信していないため認証が成立しなかった場合を含む)は第二の認証コードを車両7へ送信させる。
次に、車両7の制御部712が実行する第五認証処理を図8のフローチャートを用いて説明する。なお、第五認証処理は、車両7に設けられたドア解錠スイッチ又はエンジン始動スイッチが押された場合に実行される。
まず、制御部712は、第一通信部111を介してリクエスト信号を電子キー8へ送信し、一定時間待機する(S51)。その後、制御部712は、第一通信部111が第一の認証コード又は第二の認証コードを受信したか否かを判定する(S52)。制御部712は、第一通信部111が第一の認証コード及び第二の認証コードのいずれも受信していないと判定した場合は(S52:NO)、第五認証処理を終了する。
一方、制御部712は、第一通信部111が第一の認証コード又は第二の認証コードを受信したと判定した場合は(S52:YES)、実行が要求された車両制御指令が実行可であるか否かを判定する(S53)。本実施形態では、車両制御指令にはドア解錠指令及びエンジン始動指令の2種類が少なくとも存在し、制御部712は、ドア解錠指令及びエンジン始動指令の両方について、電子キー8及び情報端末3の認証が成立したと判定した場合に、実行可と判定する。制御部712は、S52において第一通信部111が第一の認証コード又は第二の認証コードを受信したと判定すると、電子キー8の認証が成立したと判定する。また、制御部712は、第一通信部111が第一の認証コードを受信したと判定すると、情報端末3の認証が成立したと判定し、第一通信部111が第二の認証コードを受信したと判定すると、情報端末3の認証が成立していないと判定する。
制御部712は、このような判定基準に基づき、実行が要求された車両制御指令が実行可であると判定した場合は(S53:YES)、車両制御処理を実行し(S54)、第五認証処理を終了する。一方、制御部712は、実行が要求された車両制御指令が実行可でないと判定した場合は(S53:NO)、先述したS54の処理を飛ばし(つまり車両制御指令を実行せずに)、第五認証処理を終了する。
[3−3.効果]
本実施形態では、電子キー8は、情報端末3の認証が成立した場合は第一の認証コードを送信し、情報端末3の認証が成立しなかった場合は第二の認証コードを送信する。つまり、電子キー8は、情報端末3の認証が成立した場合と成立していない場合とで異なる信号(第一の認証コード又は第二の認証コード)を車両7へ送信する。したがって、本実施形態では、車両7は、受信した信号に基づき、情報端末3の認証が成立したか否かを判定することができる。そして、情報端末3の認証が成立したときと成立していないときとで実行可と判定する車両制御指令を切り替えることができる。したがって、本実施形態の構成では、上述した第1実施形態の(1a)と同様な効果を得ることができる。
[3−4.特許請求の範囲に記載された用語との対比]
本実施形態では、第三通信部21及び第四通信部61が通信部の一例に相当し、S43が認証部としての処理の一例に相当し、S42及びS45が信号送信部としての処理の一例に相当する。
[4.他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得る。
(4a)上記第1実施形態では、車両制御指令に係る車両制御は車両1の全席ドアの解錠等であったが、これに限られない。例えば、車両制御指令に係る車両制御は、車両1の全席ドアの施錠、車両1の1つの席のドアの施解錠、バックドアの開動作及び閉動作、車両1に備えられた照明器具による車外における車両1の各席ドアの近傍の照射、トランクの解錠等であってもよい。また、実行可能な車両制御の種類とその実行に際し必要となる認証との組合せ(以下「制御パターン」という。)は上記第1実施形態のものに限られず、例えば図9(A)〜図9(C)に示すものが挙げられる。
図9(A)に示す制御パターンでは、車両1の全席ドアの解錠及びエンジン始動のみが実現可能である。この制御パターンでは、制御部114は、車両1の全席ドアの解錠を要求する車両制御指令については、電子キー2の認証が成立した場合に、実行可と判定する。また、制御部は、エンジン始動を要求する車両制御指令については、電子キー2の認証が成立し、かつ、情報端末3及び情報端末4の少なくとも一方の認証が成立した場合に、実行可と判定する。つまり、この制御パターンでは、電子キー2の認証が成立するだけで実行可と判定される車両制御(全席ドアの解錠)が存在する。また、電子キー、情報端末3及び情報端末4のすべての認証が成立して初めて実行可と判定される車両制御は存在しない。
また、図9(B)に示す制御パターンでは、車両1のエンジン始動、運転席ドアの解錠、助手席ドアの解錠及び全席ドアの解錠が実行可能である。この制御パターンでは、制御部114は、エンジン始動を要求する車両制御指令については、電子キー2の認証が成立し、かつ、情報端末3の認証が成立した場合に、実行可と判定する。また、制御部114は、運転席ドアの解錠を要求する車両制御指令については、電子キー2の認証が成立し、かつ、情報端末3の認証が成立した場合に、実行可と判定する。また、制御部114は、助手席ドアの解錠を要求する車両制御指令については、電子キー2の認証が成立し、かつ、情報端末4の認証が成立した場合に、実行可と判定する。なお、この例では、情報端末3は車両1の運転手に所持され、情報端末4は他の乗員に所持されることが想定されている。また、制御部114は、全席ドアの解錠を要求する車両制御指令については、電子キー2の認証が成立し、かつ、情報端末3及び情報端末4の両方の認証が成立した場合に、実行可と判定する。つまり、この制御パターンでは、電子キー2の認証と、情報端末3及び情報端末4のいずれか一方の認証と、が成立した場合には1つの席のドアしか解錠されない。しかし、電子キー、情報端末3及び情報端末4のすべての認証が成立した場合に全席ドアの解錠が実行可と判定される。
また、図9(C)に示す制御パターンでは、車両1の全席ドアの解錠、エンジン始動及びトランクの解錠が実現可能である。この制御パターンでは、制御部114は、全席ドアの解錠を要求する車両制御指令については、電子キー2の認証が成立し、かつ、情報端末3及び情報端末4の少なくとも一方の認証が成立した場合に、実行可と判定する。また、制御部114は、エンジン始動を要求する車両制御指令については、電子キー2の認証が成立し、かつ、情報端末3及び情報端末4の少なくとも一方の認証が成立した場合に、実行可と判定する。また、制御部114は、トランクの解錠を要求する車両制御指令については、電子キー2の認証が成立し、かつ、情報端末3の認証が成立した場合に、実行可と判定する。つまり、この制御パターンでは、電子キー2の認証及び情報端末3の認証が成立した場合に、トランクの解錠が実行可と判定される。
(4b)車両、電子キー及び情報端末が認証コードを送信するタイミングは上記実施形態のものに限られない。例えば、上記実施形態では、情報端末3,4は自身の認証コードを断続的に発信したが、これに限られない。例えば、電子キーが車両からの探索電波を受信したときに当該電子キーが認証コードの送信を要求する信号を情報端末へ送信し、その信号を受信したときに、情報端末は認証コードを送信してもよい。
(4c)上記第1実施形態では、車両1は、2つの通信部(第一通信部111及び第二通信部112)を介して当該車両1の外部の装置(電子キー2及び情報端末3,4)と無線通信を行ったが、これに限られず、1つの通信部により無線通信を行ってもよい。同様に、上記第2及び第3実施形態では、電子キー6,8は、2つの通信部(第三通信部21及び第四通信部61)を介して当該電子キー6,8の外部の装置と無線通信を行ったが、これに限られず、1つの通信部により無線通信を行ってもよい。
(4d)上記各実施形態では、車両1,5,7が備える制御部114,512,712と記憶部113,511,711とは別体であったが、これに限られず、制御部と記憶部とは一体であってもよい。また、制御部が備えるマイクロコンピュータのRAMによって、記憶部の一部機能(例えば、認証結果の記憶)が実現されてもよい。同様に、電子キー2,6,8が備える制御部23,63,82と記憶部22,62,81とは別体であったが、これに限られず、制御部と記憶部とは一体であってもよい。また、制御部が備えるマイクロコンピュータのRAMによって、記憶部の一部機能(例えば、認証結果の記憶)が実現されてもよい。
(4e)上記各実施形態では、1台又は2台の情報端末の認証が行われたが、これに限られず、2台以上又は3台以上の情報端末の認証が行われてもよい。
(4f)上記第1実施形態では、車両1が実行する第一認証処理は、車両1に設けられたドア解錠スイッチが押された場合等において実行されたが、第一認証処理が実行される場合はこれに限られない。例えば、車両が、当該車両周辺の所定のエリア内に電子キーが入ったか否かを判定し、上記エリア内に電子キーが入ったと判定された場合に、第一認証処理が実行されてもよい。同様に、車両5,7が実行する第三及び第五認証処理並びに電子キー6,8が実行した第二及び第四認証処理が実行される場合は上記実施形態のものに限られない。
(4g)上記各実施形態では、車両に設けられた所定の操作部はドア解錠スイッチ及びエンジン始動スイッチであり、操作は押すことであったが、操作部及びその操作はこれに限られない。例えば、操作部は、車両の各席ドアのハンドルに設けられたタッチセンサであってもよく、操作はタッチセンサに触れることであってもよい。また、上記各実施形態では、電子キーに設けられた所定のスイッチはドアスライドスイッチであったが、所定のスイッチはこれに限られない。
(4h)上記第2実施形態では、電子キー6は、情報端末3の認証を車両5からの探索電波を受信したときに行ったが、これに限られず、例えば情報端末の認証は予め(例えば電子キー及び情報端末が車両から離れているときに)行われてもよい。この場合において、電子キーによる情報端末の認証が取れた状態が継続してもよい(つまり電子キーと情報端末とが紐付けられてもよい)。なお、車両盗難等の被害を抑制するために、上記した紐付けられた状態は一定時間のみ継続してもよく、また、電子キーを用いて車両制御を一度実行すると解除されてもよい。
(4i)認証の行われ方(認証コードをどの装置(車両、電子キー及び情報端末)へ送信するか又はしないか、認証をどの装置で行うか等)は上記実施形態のものに限られない。例えば、情報端末が電子キーへ自身の認証コードを送信し、電子キーが車両へ情報端末の認証コード及び自身の認証コードを送信し、車両で電子キー及び情報端末の認証を行ってもよい。
また、例えば、電子キーが情報端末の認証を行う構成において、電子キーが、情報端末の認証が成立していないときは当該電子キーの認証コードを車両へ送信せず、情報端末の認証が成立したときにのみ当該電子キーの認証コードを車両へ送信してもよい。つまり、電子キーは、情報端末の認証が成立したことを少なくとも条件に当該電子キーの認証コードを車両へ送信してもよい。この場合において、電子キーは、1台の情報端末の認証が成立したことを条件に当該電子キーの認証コードを送信してもよく、複数台の情報端末の認証が成立したことを条件に当該電子キーの認証コードを送信してもよい。後者の場合については、具体的には、例えば、情報端末3,4の少なくとも一方の認証が成立しない場合には当該電子キーの認証コードを車両へ送信せず、少なくとも情報端末3,4の両方の認証が成立したことを条件に当該電子キーの認証コードを送信してもよい。
(4j)上記第3実施形態では、電子キー8は、1台の情報端末3の認証を行い、情報端末3の認証が成立した場合と成立していない場合とで異なる信号を送信したが、これに限られない。例えば、電子キーが2台以上の情報端末の認証を行う構成において、少なくとも1台の情報端末の認証が成立した場合といずれの情報端末の認証も成立していない場合とで異なる信号を送信してもよい。また、電子キーは、認証に成立した情報端末の数に応じて異なる信号を送信してもよい。また、例えば、電子キーが複数台の情報端末(例えば2台の情報端末3,4)の認証を行う構成において、電子キーは、情報端末3の認証が成立したときと情報端末4の認証が成立したときとで異なる信号を車両へ送信してもよい。つまり、電子キーは、情報端末によって異なる信号を送信してもよい。
(4k)上記第3実施形態では、電子キー8は、第五認証処理(つまり車両7からのリクエスト信号を受信した場合に開始される処理)の中で情報端末の認証を行ったが、これに限られない。例えば、電子キーは、事前に情報端末の認証を済ませておき、車両からのリクエスト信号を受信した場合に開始される処理においては、その認証結果を参照し、第一の認証コード又は第二の認証コードを送信してもよい。
(4l)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合させたりしてもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、同様の機能を有する公知の構成に置き換えてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。
1,5,7…車両、2,6,8…電子キー、3,4…情報端末、11,51,71…車載装置、12…車内バス、21…第三通信部、22,62,81…電子キーの記憶部、23,63,82…電子キーの制御部、31,41…情報端末の通信部、32,42…情報端末の記憶部、33,43…情報端末の制御部、61…第四通信部、111…第一通信部、112…第二通信部、113,511,711…車両の記憶部、114,512,712…車両の制御部。

Claims (8)

  1. 車両(1,5)に搭載された車両制御装置(11,51)であって、
    前記車両の外部の装置と無線信号の送受信を行う通信部(111,112)と、
    前記車両のキーであって前記通信部と無線通信を行う電子キー(2,6)についての認証結果を取得する第一取得部(S15,S34)と、
    前記電子キーと異なる装置であって無線通信可能な一又は複数の情報端末(3,4)についての認証結果を取得する第二取得部(S15,S34)と、
    実行を要求された車両制御指令のうちの第一の車両制御指令について、前記電子キーの認証が成立したことを示す認証結果が前記第一取得部により取得され、かつ、一の前記情報端末の認証が成立したことを示す認証結果が前記第二取得部により取得された場合に、実行を可と判定する判定部(S16,S35)と、
    前記判定部により実行を可と判定された場合に、可と判定された前記車両制御指令を実行するための処理を行う処理部(S17,S36)と、
    を備え
    前記第二取得部は、複数の前記情報端末についての認証結果を取得するものであり、
    前記判定部は、
    実行を要求された車両制御指令のうちの第二の車両制御指令について、前記電子キーの認証が成立したことを示す認証結果が前記第一取得部により取得され、かつ、第一の情報端末及び第二の情報端末の少なくとも一方の認証が成立したことを示す認証結果が前記第二取得部により取得された場合に実行を可と判定する場合と、
    実行を要求された車両制御指令のうちの第三の車両制御指令について、前記電子キーの認証が成立したことを示す認証結果が前記第一取得部により取得され、かつ、前記第一の情報端末の認証が成立したことを示す認証結果が前記第二取得部により取得された場合にのみ実行を可と判定する場合と、
    を有する車両制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両制御装置であって、
    更に、
    前記電子キーから送信された前記電子キーの認証コードを前記通信部を介して受信し、前記電子キーの認証を行う第一認証部(S12)と、
    前記情報端末から送信された前記情報端末の認証コードを前記通信部を介して受信し、前記情報端末の認証を行う第二認証部(S14)と、を備え、
    前記第一取得部は、前記第一認証部から前記電子キーについての認証結果を取得し、
    前記第二取得部は、前記第二認証部から前記情報端末についての認証結果を取得する、
    車両制御装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両制御装置であって、
    前記通信部は、前記電子キーと無線通信を行う電子キー通信部(111)と、前記情報端末と無線通信を行う情報端末通信部(112)と、を備える車両制御装置。
  4. 請求項1に記載の車両制御装置であって、
    更に、
    前記電子キーから送信された前記電子キーの認証コードを前記通信部を介して受信し、前記電子キーの認証を行う第一認証部(S33)を備え、
    前記第一取得部は、前記第一認証部から前記電子キーについての認証結果を取得し、
    前記第二取得部は、前記電子キーから前記情報端末についての認証結果を取得する、
    車両制御装置。
  5. 請求項1に記載の車両制御装置であって、
    更に、
    前記電子キーから送信された前記電子キーの認証コード及び前記情報端末の認証コードを前記通信部を介して受信し、前記電子キーの認証及び前記情報端末の認証を行う認証部を備え、
    前記第一取得部は、前記認証部から前記電子キーについての認証結果を取得し、
    前記第二取得部は、前記認証部から前記情報端末についての認証結果を取得する、
    車両制御装置。
  6. 請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の車両制御装置であって、
    前記第二取得部は、複数の前記情報端末(3,4)についての認証結果を取得するものであり、
    前記判定部は、実行を要求された車両制御指令のうちの第四の車両制御指令について、前記電子キーの認証が成立したことを示す認証結果が前記第二取得部により取得され、かつ、複数の前記情報端末の認証が成立したことを示す認証結果が前記第二取得部により取得された場合に、実行を可と判定する、車両制御装置。
  7. 請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の車両制御装置であって、
    前記判定部は、前記車両に設けられた所定の操作部が操作されたことに伴って前記車両制御指令の実行が要求された場合に前記判定を行う、車両制御装置。
  8. 請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の車両制御装置であって、
    前記判定部は、前記電子キーに設けられた所定のスイッチが押されたときに前記電子キーから送信される信号が前記通信部により受信されたことに伴って前記車両制御指令の実行が要求された場合に前記判定を行う、車両制御装置。
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