JP6421620B2 - 車両制御装置及び電子キー - Google Patents
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Description
[1−1.構成]
図1に示す車両1は、車両1のキーとして使用される電子キー2と無線通信を行うことで、利便性を向上させる様々な機能を提供するスマートキーレスシステムを実現する。ここで、スマートキーレスシステムが提供する機能としては、例えば電子キー2を携帯していればキーをシリンダへ挿入せずともドアの施解錠を可能とするスマートエントリー機能やエンジン始動を可能とするスマートスタート機能等が挙げられる。また、車両1は、情報端末3,4と無線通信を行う。
第一通信部111は、電子キー2と狭域無線通信(約数m範囲の無線通信)を行うための装置であり、探索電波を車外及び車内の所定エリア内に発信可能であり、探索電波を受信した電子キー2から送信される応答電波を受信可能である。ここで、探索電波及び応答電波は様々な周波数で実現されてもよく、また、第一通信部111と電子キー2との間の無線通信には周知の通信規格(例えばBluetooth(登録商標)等)が使用されてもよい。第一通信部111は、電子キー2の認証コードを受信し、また、電子キー2から送信される、後述するドアスライド情報を受信する。なお、ある装置の認証コードとは、認証に用いられる情報であって、例えば、その装置固有の番号であってもよい。
第三通信部21は、車両1と狭域無線通信を行うための装置であり、車両1から送信される探索電波を受信可能であり、応答電波を発信可能である。
制御部23は、CPU、ROM及びRAMを中心とする周知のマイクロコンピュータを備え、第三通信部21及び記憶部22に接続される。制御部23は、第三通信部21が車両1からの探索電波を受信すると、その返信信号として記憶部22に記憶された認証コードを第三通信部21に送信させる。また、電子キー2には、車両1から離れた場所から車両1の後部座席ドア(本実施形態ではスライドドア)をスライドさせて開くためのスイッチ(図示略。以下「ドアスライドスイッチ」という。)が設けられている。制御部23は、このドアスライドスイッチが押されるとスライドドアの開動作を要求する情報(ドアスライド情報)を第三通信部21に送信させる。
通信部31は、Wi−FiやBluetooth等のプロトコルを使用する電波を介して車両1と無線通信を行う。
制御部33は、CPU、ROM及びRAMを中心とする周知のマイクロコンピュータを備え、通信部31及び記憶部32に接続される。制御部33は、記憶部32に記憶された認証コードを断続的に通信部31に発信させる。つまり、情報端末3が車両1と無線通信可能な距離まで接近すると、車両1は情報端末3の認証コードを受信する。
次に、車両1の制御部114が実行する第一認証処理について図2のフローチャートを用いて説明する。なお、第一認証処理は、電子キー2及び情報端末3,4の認証が必要な車両制御指令が発せられたときに実行される。ここで、車両制御指令とは、車両制御の実行が要求されていることを表す車両1内を伝達する信号である。すなわち、第一認証処理は、車両1の各席ドアのハンドルに設けられたスマートエントリーにおけるドアの解錠のためのスイッチ(図示略。以下「ドア解錠スイッチ」という。)のいずれかが押された場合に実行される。また、第一認証処理は、スマートスタートにおけるエンジン始動のためのスイッチ(図示略。以下「エンジン始動スイッチ」という。)が押された場合にも実行される。さらに、第一認証処理は、第一通信部111が電子キー2からのドアスライド情報を受信した場合にも実行される。
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)本実施形態では、制御部114は、電子キー2の認証が成立したことを示す認証結果を取得し、かつ、情報端末3及び情報端末4の少なくとも一方の認証が成立したことを示す認証結果を取得した場合に、車両制御指令の実行を可と判定する。つまり、本実施形態では、たとえ電子キー2の認証が成立したとしても情報端末3及び情報端末4の認証が成立しなかった場合は、いずれの車両制御指令も実行可と判定されない。したがって、電子キー2が紛失等により使用者の手元から離れても、情報端末3及び情報端末4が使用者の手元にある場合は、電子キー2を用いて実現可能な車両制御のすべてを制限することができる。
本実施形態では、車載装置11が車両制御装置の一例に相当し、第一通信部111及び第二通信部112が通信部の一例に相当し、S15が第一取得部及び第二取得部としての処理の一例に相当し、ドア解錠指令及びエンジン始動指令が第一の車両制御指令の一例に相当し、S16が判定部としての処理の一例に相当する。また、S17が処理部としての処理の一例に相当し、S12が第一認証部としての処理の一例に相当し、S14が第二認証部としての処理の一例に相当し、第一通信部111が電子キー通信部の一例に相当し、第二通信部112が情報端末通信部の一例に相当する。また、ドア解錠指令が第二の車両制御指令の一例に相当し、情報端末3が第一の情報端末の一例に相当し、情報端末4が第二の情報端末の一例に相当し、エンジン始動指令が第三の車両制御指令の一例に相当し、ドアスライド指令が第四の車両制御指令の一例に相当する。また、ドア解錠スイッチ及びエンジン始動スイッチが車両に設けられた所定の操作部の一例に相当し、押すことが操作の一例に相当する。また、ドアスライドスイッチが電子キーに設けられた所定のスイッチの一例に相当し、ドアスライド情報が電子キーに設けられた所定のスイッチが押されたときに電子キーから送信される信号の一例に相当する。
[2−1.第1実施形態との相違点]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、共通する構成については説明を省略し、相違点を中心に説明する。また、共通する構成には同一の符号を用いる。
[2−2.処理]
次に、電子キー6の制御部63が実行する第二認証処理を図5のフローチャートを用いて説明する。なお、第二認証処理は、第三通信部21が車両5からの探索電波を受信することで実行される。
続いて、制御部63は、情報端末3についての認証結果及び電子キー6の認証コードを第三通信部21に車両5へ送信させ(S23)、第二認証処理を終了する。
(2a)本実施形態では、情報端末3の認証は電子キー6で行われ、車両5は、電子キー6から送信された情報端末3についての認証結果及び電子キー6の認証コードに基づき、実行が要求された車両制御指令が実行可か否かを判定する。そのため、たとえ車両5と情報端末3とが無線通信を行えない程度に離れていても、電子キー6と情報端末3とが無線通信を行える程度に接近していれば、情報端末3の認証を行うことができる。また、車両5は情報端末3の認証を行わず、電子キー6の認証のみを行えばよいため、車両5の制御部512の処理負荷を減らすことができる。
本実施形態では、車載装置51が車両制御装置の一例に相当し、第一通信部111が通信部の一例に相当し、S34が第一取得部及び第二取得部としての処理の一例に相当し、S35が判定部としての処理の一例に相当する。また、S36が処理部としての処理の一例に相当し、S33が第一認証部としての処理の一例に相当する。また、第三通信部21及び第四通信部61が通信部の一例に相当し、S22が認証部としての処理の一例に相当し、S23が送信部としての処理の一例に相当する。また、第2実施形態中の構成であって第1実施形態と共通する構成については、第1実施形態と同様に請求項の構成に相当する。
[3−1.構成]
第3実施形態は、基本的な構成は第2実施形態と同様であるため、共通する構成については説明を省略し、相違点を中心に説明する。また、共通する構成には同一の符号を用いる。
制御部712は、第2実施形態の制御部512とハードウェア構成は同じであるが、実行する処理が異なる。制御部712は、後述する第五認証処理(図8)を実行する。
第3実施形態の情報端末3が備える構成は、第2実施形態と同一である。
次に、電子キー8の制御部82が実行する第四認証処理について図7のフローチャートを用いて説明する。なお、第四認証処理は、第三通信部21が車両7から送信されたリクエスト信号を受信した場合に実行される。ここでいうリクエスト信号とは、電子キー8からの認証コードの送信を求める信号であり、車両7に設けられたドア解錠スイッチ又はエンジン始動スイッチが押された場合に車両7から発せられる。
続いて、制御部82は、S43における認証の結果に基づき、情報端末3の認証が成立したか否かを判定する(S44)。制御部82は、情報端末3の認証が成立していないと判定した場合は(S44:NO)、先述したS42の処理を実行し、第四認証処理を終了する。一方、制御部82は、情報端末3の認証が成立したと判定した場合は(S44:YES)、第一の認証コードを第三通信部21を介して車両7へ送信する(S45)。つまり、制御部82は、第三通信部21に、情報端末3の認証が成立した場合は第一の認証コードを送信させ、情報端末3の認証が成立しなかった場合(情報端末3の認証コードを受信していないため認証が成立しなかった場合を含む)は第二の認証コードを車両7へ送信させる。
本実施形態では、電子キー8は、情報端末3の認証が成立した場合は第一の認証コードを送信し、情報端末3の認証が成立しなかった場合は第二の認証コードを送信する。つまり、電子キー8は、情報端末3の認証が成立した場合と成立していない場合とで異なる信号(第一の認証コード又は第二の認証コード)を車両7へ送信する。したがって、本実施形態では、車両7は、受信した信号に基づき、情報端末3の認証が成立したか否かを判定することができる。そして、情報端末3の認証が成立したときと成立していないときとで実行可と判定する車両制御指令を切り替えることができる。したがって、本実施形態の構成では、上述した第1実施形態の(1a)と同様な効果を得ることができる。
本実施形態では、第三通信部21及び第四通信部61が通信部の一例に相当し、S43が認証部としての処理の一例に相当し、S42及びS45が信号送信部としての処理の一例に相当する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得る。
(4f)上記第1実施形態では、車両1が実行する第一認証処理は、車両1に設けられたドア解錠スイッチが押された場合等において実行されたが、第一認証処理が実行される場合はこれに限られない。例えば、車両が、当該車両周辺の所定のエリア内に電子キーが入ったか否かを判定し、上記エリア内に電子キーが入ったと判定された場合に、第一認証処理が実行されてもよい。同様に、車両5,7が実行する第三及び第五認証処理並びに電子キー6,8が実行した第二及び第四認証処理が実行される場合は上記実施形態のものに限られない。
Claims (8)
- 車両(1,5)に搭載された車両制御装置(11,51)であって、
前記車両の外部の装置と無線信号の送受信を行う通信部(111,112)と、
前記車両のキーであって前記通信部と無線通信を行う電子キー(2,6)についての認証結果を取得する第一取得部(S15,S34)と、
前記電子キーと異なる装置であって無線通信可能な一又は複数の情報端末(3,4)についての認証結果を取得する第二取得部(S15,S34)と、
実行を要求された車両制御指令のうちの第一の車両制御指令について、前記電子キーの認証が成立したことを示す認証結果が前記第一取得部により取得され、かつ、一の前記情報端末の認証が成立したことを示す認証結果が前記第二取得部により取得された場合に、実行を可と判定する判定部(S16,S35)と、
前記判定部により実行を可と判定された場合に、可と判定された前記車両制御指令を実行するための処理を行う処理部(S17,S36)と、
を備え、
前記第二取得部は、複数の前記情報端末についての認証結果を取得するものであり、
前記判定部は、
実行を要求された車両制御指令のうちの第二の車両制御指令について、前記電子キーの認証が成立したことを示す認証結果が前記第一取得部により取得され、かつ、第一の情報端末及び第二の情報端末の少なくとも一方の認証が成立したことを示す認証結果が前記第二取得部により取得された場合に実行を可と判定する場合と、
実行を要求された車両制御指令のうちの第三の車両制御指令について、前記電子キーの認証が成立したことを示す認証結果が前記第一取得部により取得され、かつ、前記第一の情報端末の認証が成立したことを示す認証結果が前記第二取得部により取得された場合にのみ実行を可と判定する場合と、
を有する車両制御装置。 - 請求項1に記載の車両制御装置であって、
更に、
前記電子キーから送信された前記電子キーの認証コードを前記通信部を介して受信し、前記電子キーの認証を行う第一認証部(S12)と、
前記情報端末から送信された前記情報端末の認証コードを前記通信部を介して受信し、前記情報端末の認証を行う第二認証部(S14)と、を備え、
前記第一取得部は、前記第一認証部から前記電子キーについての認証結果を取得し、
前記第二取得部は、前記第二認証部から前記情報端末についての認証結果を取得する、
車両制御装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の車両制御装置であって、
前記通信部は、前記電子キーと無線通信を行う電子キー通信部(111)と、前記情報端末と無線通信を行う情報端末通信部(112)と、を備える車両制御装置。 - 請求項1に記載の車両制御装置であって、
更に、
前記電子キーから送信された前記電子キーの認証コードを前記通信部を介して受信し、前記電子キーの認証を行う第一認証部(S33)を備え、
前記第一取得部は、前記第一認証部から前記電子キーについての認証結果を取得し、
前記第二取得部は、前記電子キーから前記情報端末についての認証結果を取得する、
車両制御装置。 - 請求項1に記載の車両制御装置であって、
更に、
前記電子キーから送信された前記電子キーの認証コード及び前記情報端末の認証コードを前記通信部を介して受信し、前記電子キーの認証及び前記情報端末の認証を行う認証部を備え、
前記第一取得部は、前記認証部から前記電子キーについての認証結果を取得し、
前記第二取得部は、前記認証部から前記情報端末についての認証結果を取得する、
車両制御装置。 - 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の車両制御装置であって、
前記第二取得部は、複数の前記情報端末(3,4)についての認証結果を取得するものであり、
前記判定部は、実行を要求された車両制御指令のうちの第四の車両制御指令について、前記電子キーの認証が成立したことを示す認証結果が前記第二取得部により取得され、かつ、複数の前記情報端末の認証が成立したことを示す認証結果が前記第二取得部により取得された場合に、実行を可と判定する、車両制御装置。 - 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の車両制御装置であって、
前記判定部は、前記車両に設けられた所定の操作部が操作されたことに伴って前記車両制御指令の実行が要求された場合に前記判定を行う、車両制御装置。 - 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の車両制御装置であって、
前記判定部は、前記電子キーに設けられた所定のスイッチが押されたときに前記電子キーから送信される信号が前記通信部により受信されたことに伴って前記車両制御指令の実行が要求された場合に前記判定を行う、車両制御装置。
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