JP6260928B2 - シングルレバー水栓装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シングルレバー水栓装置に関わり、特に、設置面に固定して使用されるシングルレバー水栓装置に関する。
特開平10−73169号公報(特許文献1)には、手元操作式湯水混合水栓が記載されている。この湯水混合水栓は、その先端部にシングルレバーカートリッジが内蔵されており、このシングルレバーカートリッジを操作することにより、吐水、止水の切り換え、及び吐水の温度調整ができるようになっている。このタイプの湯水混合水栓は、吐止水等の操作を、より使用者に近い先端部で行うことができるため、操作性に優れるという利点を有する。
特開平10−73169号公報
しかしながら、先端部にシングルレバーカートリッジが内蔵されているタイプの湯水混合水栓(シングルレバー水栓装置)においては、湯を供給するための流路及び水を供給するための流路の2本の流路を水栓装置本体内に形成する必要があるので、水栓装置本体が大型化するという問題がある。即ち、水栓装置本体を鋳物で構成し、その中に2本の流路を形成すると、水栓装置本体の外径が大きくなり、水栓装置本体をスリムに構成することができない。また、水栓装置本体の内部にホースを通すことにより流路を構成した場合、2本のホースを通す必要があるため、水栓装置本体の外径が大きくなり、水栓装置本体をスリム化することができない。特に、先端部にシングルレバーカートリッジが内蔵されているタイプの湯水混合水栓では、水栓装置本体内の流路にも水道の一次圧が作用する。このため、一次圧に耐えるホースで流路を構成しておく必要があり、ホースの外径を小さくすることが困難であり、水栓装置本体の外径が大きくなる。
従って、本発明は、先端部にシングルレバーカートリッジが内蔵され、スリムでデザイン性に優れたシングルレバー水栓装置を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、設置面に固定して使用されるシングルレバー水栓装置であって、先端部に吐水口が形成された水栓装置本体と、先端部の吐水口に隣接して水栓装置本体に内蔵されたシングルレバーカートリッジと、水栓装置本体内に設けられ、水栓装置本体の基端部からシングルレバーカートリッジへ延びる通湯流路と、水栓装置本体内に設けられ、通湯流路を取り囲むように形成された通水流路と、シングルレバーカートリッジの底面に隣接して配置されたカートリッジ接続部材と、を有し、カートリッジ接続部材の内部には、通湯流路及び通水流路の下流側に夫々接続される通路が形成されており、これらの通路は、カートリッジ接続部材をシングルレバーカートリッジの底面に隣接して配置することにより、シングルレバーカートリッジ底面に設けられた湯流入穴及び水流入穴と夫々連通され、通湯流路を湯流入穴に接続させる、カートリッジ接続部材の内部に設けられた通路は、カートリッジ接続部材の中心軸線に対して半径方向外方に屈曲した後、湯流入穴に接続され、シングルレバーカートリッジにおいて混合された湯及び水は、シングルレバーカートリッジの側面の湯水流出穴から流出し、隣接して形成された吐水口から吐出されることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、供給された湯は、水栓装置本体内の通湯流路を通ってシングルレバーカートリッジに供給される。供給された水は、通湯流路を取り囲むように形成された通水流路を通ってシングルレバーカートリッジに供給される。供給された湯及び水はシングルレバーカートリッジ内で混合され、吐水口から吐出される。
このように構成された本発明によれば、水栓装置本体内に設けられた通湯流路と、これを取り囲むように形成された通水流路を通って、湯及び水が導かれるので、水栓装置本体をスリムに構成することができ、デザイン性に優れたシングルレバー水栓装置を提供することができる。即ち、本発明によれば、水栓装置本体内に湯用、水用の2本のホースを通す場合と比較して、水栓装置本体を細く形成することが可能になり、デザイン性の高い水栓装置を提供することができる。また、本発明によれば、通湯流路を取り囲むように通水流路が設けられているので、通湯流路に高温の湯が流れた場合であっても水栓装置本体の温度が過度に上昇することがなく、過熱した水栓装置本体に触れた使用者に不快感を与えることがない。
本発明において、好ましくは、さらに、設置面に固定されるベース部材を有し、水栓装置本体は、ベース部材に対して回動可能に取り付けられている。
一般に、水栓装置本体が回動可能に構成された水栓装置においては、使用者が水栓装置本体を掴んでこれを回動させる。本発明のシングルレバー水栓装置によれば、水栓装置本体の過熱が防止されるので、水栓装置本体を回動させる際に使用者に不快感を与えることがない。
本発明において、好ましくは、ベース部材は、シングルレバー水栓装置に湯を供給する給湯配管、水を供給する給水配管を夫々接続するための給湯管連結部及び給水管連結部を有し、さらに、ベース部材は、給湯管連結部と通湯流路を接続する通湯接続流路、及び給水管連結部と通水流路を接続する通水接続流路を有し、通湯接続流路及び通水接続流路は、並べて配置された給湯管連結部及び給水管連結部から互いに近付くように内方に屈曲されている。
一般に、水栓装置には、給湯配管及び給水配管を介して湯及び水が供給されるが、これらの配管及びその連結部には所定寸法の直径を確保する必要がある。本発明によれば、ベース部材の通湯接続流路及び通水接続流路が、給湯管連結部及び給水管連結部から互いに近付くように内方に屈曲されているので、配管及び連結部に必要な寸法を確保しながら、ベース部材を細く構成することができる。これにより、全体的にスリムな外観のシングルレバー水栓装置を提供することができる。
本発明において、好ましくは、通湯接続流路と通水接続流路は上流側から下流側へ概ね平行に延びた後、通湯接続流路は、通湯接続流路よりも内方に配置された通湯流路に接続される。
このように構成された本発明によれば、通湯接続流路と通水接続流路が概ね平行に延び、通湯接続流路は、下流側において通湯接続流路よりも内方に配置された通湯流路に接続される。これにより、通湯流路を、より内方に配置することができるので、通湯流路及び通水流路を内蔵した水栓装置本体を、より細く形成することができる。
本発明において、好ましくは、ベース部材の少なくとも一部は、水栓装置本体の基端部に挿入されており、水栓装置本体のベース部材からの抜けを防止する抜け止め機構が、通湯接続流路及び通水接続流路を取り囲むように設けられている。
一般に、シングルレバーカートリッジが先端部に内蔵された水栓装置においては、水栓装置本体内の流路にも水道の一次圧が作用し、この圧力は水栓装置本体をベース部材から引き抜くように作用するので、抜け止め機構が必要となる。このように構成された本発明によれば、抜け止め機構が、互いに近付くように内方に屈曲された通湯接続流路及び通水接続流路を取り囲むように設けられているので、水栓装置本体の外径を大きくすることなく、抜け止め機構を組み込むことができる。
本発明において、好ましくは、さらに、ベース部材の外周面と水栓装置本体の内壁面の間に配置されたシール部材を有し、このシール部材により、ベース部材と水栓装置本体の間の水密性が確保されている。
このように構成された本発明によれば、シール部材がベース部材の外周面と水栓装置本体の内壁面の間に配置されているので、水栓装置本体がベース部材に対して回動された場合においても、シール部材は安定した力で摺動面に押しつけられ、水栓装置本体とベース部材の間の水密性を確実に確保することができる。
本発明において、好ましくは、通湯流路は水栓装置本体内に配置された内部配管部材によって形成され、通水流路は内部配管部材の外壁面と水栓装置本体の内壁面との間に形成され、通湯流路と通水流路は概ね同心円状に配置されている。
このように構成された本発明によれば、通湯流路と通水流路が概ね同心円状に配置されているので、通湯流路を均一な厚さの通水流路で取り囲むことができる。また、単純な構成により、通水流路で取り囲まれた通湯流路を形成することができる。
本発明において、好ましくは、通湯接続流路及び通水接続流路は、水栓装置本体がベース部材に対して回動可能な全範囲に亘って、通湯流路及び通水流路に夫々連通されるように構成されている。
このように構成された本発明によれば、通湯接続流路及び通水接続流路は、水栓装置本体が回動される全範囲において通湯流路及び通水流路に夫々連通されるので、水栓装置本体の回転位置に関わらず、安定して湯水を吐出することができる。
本発明において、好ましくは、水栓装置本体は屈曲部を有し、通湯流路は、水栓装置本体の一端部から挿入された第1内部配管部材と、水栓装置本体の他端部から挿入された第2内部配管部材を、屈曲部において連結することにより形成されている。
このように構成された本発明によれば、第1内部配管部材と第2内部配管部材が水栓装置本体の屈曲部において連結されるので、外径が小さく、屈曲された水栓装置本体内に、必要な太さの通湯流路を形成することができる。
本発明によれば、先端部にシングルレバーカートリッジが内蔵され、スリムでデザイン性に優れたシングルレバー水栓装置を提供することができる。
本発明の実施形態によるシングルレバー水栓装置全体の外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態によるシングルレバー水栓装置の全断面図である。 本発明の実施形態によるシングルレバー水栓装置の分解図である。 本発明の実施形態によるシングルレバー水栓装置の先端部を拡大して示す断面図である。 本発明の実施形態によるシングルレバー水栓装置の基端部を拡大して示す断面図である。 本発明の実施形態によるシングルレバー水栓装置の基端部に設けられた抜け止め機構及びガタ止め機構を示す斜視図である。 本発明の実施形態によるシングルレバー水栓装置における抜け止め機構の組み立て手順を説明する断面図である。
次に、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施形態によるシングルレバー水栓装置を説明する。
図1は、本発明の実施形態によるシングルレバー水栓装置全体の外観を示す斜視図である。
図1に示すように、本実施形態のシングルレバー水栓装置1は、水栓装置本体2と、シングルレバー水栓装置1の設置面Sに固定されるベース部材4と、水栓装置本体2の先端に設けられた操作ハンドル6と、水栓装置本体2の先端部に設けられた吐水口8と、を有する。
本実施形態のシングルレバー水栓装置1は、水栓装置本体2の先端部にシングルレバーカートリッジ10(図2)が内蔵されており、このシングルレバーカートリッジ10に操作ハンドル6が取り付けられている。シングルレバー水栓装置1は、操作ハンドル6を前後方向に操作することにより吐水口8から吐出される湯水の流量を調節することができると共に、操作ハンドル6を回動させることにより吐出される湯水の温度を調整することができる。また、水栓装置本体2は、設置面Sに固定されたベース部材4に対して回動可能に取り付けられており、水栓装置本体2を任意の方向に向けることができる。
次に、図2及び図3を参照して、シングルレバー水栓装置1の内部構造を説明する。
図2はシングルレバー水栓装置1の全断面図である。図3はシングルレバー水栓装置1の分解図である。
図2及び図3に示すように、水栓装置本体2の内部には、上流側ジョイント部材12と、第1内部配管部材である上流側パイプ14と、屈曲ジョイント部材16と、第2内部配管部材である下流側パイプ18と、下流側ジョイント部材20と、カートリッジ接続部材22が内蔵されている。これらの上流側ジョイント部材12、上流側パイプ14、屈曲ジョイント部材16、下流側パイプ18、下流側ジョイント部材20、及びカートリッジ接続部材22は、水栓装置本体2の基端部からシングルレバーカートリッジ10へ延びる通湯流路24を構成し、これらの内部配管部材の中を湯が流れる。また、これらの通湯流路24を構成する内部配管部材の外壁面と、水栓装置本体2の内壁面との間の空間は、通湯流路24を取り囲むように形成された通水流路28として機能し、この空間を水が流れる。このように、通湯流路24と通水流路28は、水栓装置本体2の内部で、概ね同心円状に配置される。
水栓装置本体2は、金属製の、円形断面の屈曲した管であり、その先端部には吐水口8が形成されている。また、水栓装置本体2の基端部にはベース部材4の上部が挿入され、水栓装置本体2はベース部材4に対して回動可能に連結されている。水栓装置本体2の先端部には、シングルレバーカートリッジ10が内蔵されており、シングルレバーカートリッジ10から流出した湯水は、隣接して形成された吐水口8から吐出される。また、吐水口8には、整流器8aが配置されており、吐水口8から吐出される湯水が整流される。
ベース部材4は、設置面Sに固定される概ね円筒状の金属部材であり、その下端部が設置面Sに形成された取り付け穴に挿入され、設置面Sに固定される。また、ベース部材4の下端部には、給湯配管30及び給水配管32(図5)が接続される。さらに、ベース部材4の内部には、給湯配管30、給水配管32から供給された湯及び水を夫々流通させるための通湯接続流路34及び通水接続流路36が夫々形成されている。ベース部材4の詳細な構造については後述する。
操作ハンドル6は円筒部とその両側に延びるアーム部を備えており、円筒部には、シングルレバーカートリッジ10のレバー部10bが受け入れられ、固定されている。
シングルレバーカートリッジ10は、概ね円柱形の本体部10aと、この本体部から軸線方向に突出するレバー部10bを備えている。レバー部10bを操作することにより、本体部10aに供給された湯及び水の流量及び混合比を変化させ、流量調整及び温度調整を行うことができる。このため、使用者が操作ハンドル6を操作することにより、レバー部10aが操作され、流量調整及び温度調整を行うことができる。シングルレバーカートリッジ10の内部構造については、後述する。
上流側ジョイント部材12は、樹脂製の円筒状の管継ぎ手であり、その上流側はベース部材4に連結され、下流側は上流側パイプ14に連結されている。
上流側パイプ14は、金属製の円形断面パイプであり、その上流側は上流側ジョイント部材12に連結され、下流側は屈曲ジョイント部材16に連結されている。
屈曲ジョイント部材16は、樹脂製の屈曲した円筒状の管継ぎ手であり、その上流側は上流側パイプ14に連結され、下流側は下流側パイプ18に連結されている。この屈曲ジョイント部材16は、水栓装置本体2と、ほぼ同じ角度に屈曲されている。
下流側パイプ18は、金属製の円形断面パイプであり、その上流側は屈曲ジョイント部材16に連結され、下流側は下流側ジョイント部材20に連結されている。
下流側ジョイント部材20は、円筒状の樹脂製の管継ぎ手であり、その上流側は下流側パイプ18に連結され、下流側はカートリッジ接続部材22に連結されている。
ここで、上流側パイプ14、屈曲ジョイント部材16、及び下流側パイプ18の連結手順を説明する。本実施形態においては、水栓装置本体2がスリムな外観に構成されているため、その内径は必要最小限に設定されている。このため、上流側パイプ14と屈曲ジョイント部材16、又は屈曲ジョイント部材16と下流側パイプ18を連結させた状態では、連結された組立体を水栓装置本体2の内部に挿入することができない。
そこで、本実施形態においては、先ず、屈曲ジョイント部材16を専用の取付用具(図示せず)に取り付けたものを水栓装置本体2の中に挿入し、屈曲ジョイント部材16を水栓装置本体2の屈曲部2bに配置する。このように、屈曲ジョイント部材16を水栓装置本体2内に配置した状態で、上流側パイプ14、上流側ジョイント部材12、及びベース部材4を連結したものを水栓装置本体2の基端部側から挿入し、屈曲ジョイント部材16と上流側パイプ14を連結させる。これにより、屈曲ジョイント部材16は水栓装置本体2内の適所に位置決めされる。この状態で取付用具(図示せず)を屈曲ジョイント部材16から取り外し、今度は、下流側パイプ18等を水栓装置本体2の先端部側から挿入し、屈曲ジョイント部材16に連結する。このように、通湯流路24は、水栓装置本体2の一端から挿入された上流側パイプ14と、水栓装置本体2の他端から挿入された下流側パイプ18を、水栓装置本体2の屈曲部において連結することにより形成される。これにより、極めてスリムな水栓装置本体2内に、屈曲した通湯流路24を形成することができる。
次に、図4を参照して、シングルレバー水栓装置1の先端部の構成を説明する。
図4は、シングルレバー水栓装置1の先端部を拡大して示す断面図である。なお、図4は、図2における切断面に対して直交する方向に、シングルレバー水栓装置1の先端部を切断して示した断面図である。
図4に示すように、シングルレバー水栓装置1の先端部は、カートリッジ接続部材22及びシングルレバーカートリッジ10が内蔵されている。
カートリッジ接続部材22は円筒状の樹脂製の部材であり、その下流側の外径が大きく、上流側の外径が小さく形成されている。カートリッジ接続部材22の下流側の外周面にはOリングが配置され、水栓装置本体2の内壁面との間の水密性が確保されている。また、カートリッジ接続部材22の上流側には、下流側ジョイント部材20を受け入れる連結穴22aが形成されている。この連結穴22aは、カートリッジ接続部材22の中心軸線上を、上流側端部から延びている。一方、カートリッジ接続部材22の下流側には、連結穴22aから流入した湯を流出させる湯流出穴22b、及び水を流出させる水流出穴22cが夫々設けられている。
カートリッジ接続部材22の中心軸線上を延びる連結穴22aは、半径方向外方に屈曲され、湯流出穴22bに連通されている。一方、水流出穴22cは、カートリッジ接続部材22の外周面から半径方向内方に延びる通路と連通されており、水栓装置本体2内の通水流路28を流れてきた水が、カートリッジ接続部材22の水流出穴22cを通って流出する。
シングルレバーカートリッジ10は、その本体部10aが水栓装置本体2の先端部の中に受け入れられて、カートリッジ接続部材22の下流側に配置され、レバー部10bが水栓装置本体2の先端から突出するように配置されている。本体部10a下流側の外周面にはOリングが配置され、水栓装置本体2の内壁面との間の水密性が確保されている。また、シングルレバーカートリッジ10は、水栓装置本体2の先端部に取り付けられるカートリッジ抑えリング26a、26bにより、カートリッジ接続部材22の下流側に位置決め、固定されている。これにより、カートリッジ接続部材22の湯流出穴22b及び水流出穴22cから流出した湯及び水は、底面に設けられた湯流入穴10c及び水流入穴10dを通ってシングルレバーカートリッジ10に流入する。シングルレバーカートリッジ10に流入した湯及び水は、レバー部10bの位置に基づいて所定の割合に混合され、側面に設けられた湯水流出穴10eから流出し、水栓装置本体2に設けられた吐水口8から吐出する。
シングルレバーカートリッジ10は、下ボディ部材38aと、上ボディ部材38bと、これらの内部に配置された固定弁体40と可動弁体42aと、を有する。さらに、シングルレバーカートリッジ10には、可動弁体保持部材42bと、レバー部10bの動きをガイドするガイド部材44が内蔵されている。
固定弁体40は、シングルレバーカートリッジ10の湯流入穴10c及び水流入穴10dと夫々整合した湯弁口40a及び水弁口40bが設けられたディスク状の弁体であり、下ボディ部材38aの内部に配置されている。
可動弁体42aは固定弁体40上に配置されたディスク状の弁体であり、固定弁体40上でスライドされることにより、可能固定弁体40の湯弁口40a及び水弁口40bを開閉するように構成されている。
可動弁体保持部材42bは、その底面が可動弁体42aに固定され、上面はレバー部10bの下端部と係合されている。これにより、レバー部10bの操作に応じて可動弁体保持部材42bの位置が移動され、これと共に可動弁体42aの位置も移動される。
ガイド部材44は、上ボディ部材38bの内部に配置され、上ボディ部材38bと共にレバー部10bを回動可能に保持するように構成されている。レバー部10bは、上ボディ部材38b及びガイド部材44に保持されることによって、シングルレバーカートリッジ10の長手方向軸線を中心とする回動、及び長手方向に直交する方向の軸線を中心とする回動が許容される。
これにより、レバー部10bが長手方向軸線を中心として回動されると、これと共に可動弁体42aが固定弁体40上で回動され、湯弁口40aと水弁口40bの開度の割合が変化し、混合される湯水の温度が変化する。また、レバー部10bが長手方向に直交する方向の軸線を中心として回動されると、可動弁体42aが固定弁体40上で直線移動され、湯弁口40a及び水弁口40bの開度が変化し、吐出される湯水の流量が変化する。
次に、図5乃至7を参照して、シングルレバー水栓装置1の基端部の構成を説明する。
図5は、シングルレバー水栓装置1の基端部を拡大して示す断面図である。図6は、シングルレバー水栓装置1の基端部に設けられた抜け止め機構及びガタ止め機構を示す斜視図である。図7は、抜け止め機構の組み立て手順を説明する断面図である。なお、図5は、図2における切断面に対して直交する方向に、シングルレバー水栓装置1の基端部を切断して示した断面図である。
図5に示すように、水栓装置本体2の基端部にはベース部材4が挿入され、このベース部材4が設置面Sに固定されている。
ベース部材4は、概ね円筒状の金属部材であり、その側面から突出するようにフランジ部4aが設けられている。フランジ部4aの下側には円筒状の取付部4bが形成されており、この取付部4b外周面に形成された雄ねじ山に取付ナットを螺合させ、フランジ部4aと取付ナットの間に設置面Sを挟むことにより、ベース部材4が設置面Sに固定される。また、フランジ部4aの上側には、取付部4bよりも直径が小さい、概ね円筒状の挿入部4cが形成されている。この挿入部4cが水栓装置本体2の基端部に挿入されることにより、水栓装置本体2とベース部材4が連結される。
取付部4bの内側には、給湯配管30及び給水配管32を夫々接続するための給湯管連結部46a及び給水管連結部46bが形成されている。給湯管連結部46a及び給水管連結部46bは、給湯配管30及び給水配管32の先端部を夫々受け入れるための円筒状の穴である。給湯配管30及び給水配管32の先端部にはOリングが夫々配置されており、給湯管連結部46a及び給水管連結部46bとの間の水密性が確保されている。また、給湯管連結部46a及び給水管連結部46bは並べて配置されており、水栓装置本体2の内径D0は、給湯管連結部46aの端部から給水管連結部46bの端部までの距離D1よりも小さく形成されている。このように、本実施形態においては、給湯配管30及び給水配管32を並べた幅よりも、水栓装置本体2の内径の方が小さく構成されている。
一方、挿入部4cの内部には、給湯管連結部46aに連通された通湯接続流路34、及び給水管連結部46bに連通された通水接続流路36が形成されている。これらの通湯接続流路34及び通水接続流路36は、給湯管連結部46a及び給水管連結部46bから互いに近付くように内方に屈曲された後、概ね平行に延びている。即ち、給湯管連結部46a及び給水管連結部46bの中心軸線間の距離L1は、通湯接続流路34及び通水接続流路36の平行部の中心軸線間の距離L2よりも長く構成されている。また、挿入部4cの外周面と水栓装置本体2の内壁面の間にはシール部材であるOリング45aが配置され、ベース部材4と水栓装置本体2の間の水密性が確保されている。
挿入部4cの下流側の端部には、上流側ジョイント部材12を受け入れるための、円筒形の連結凹部48が形成されている。連結凹部48には、上流側ジョイント部材12の上流側の端部が挿入され、連結凹部48と上流側ジョイント部材12の間はシール部材であるOリング45bにより水密性が確保されている。また、通湯接続流路34は、その下流側の端部において再び内方に向けて屈曲され、連結凹部48の中に連通される。このように、通湯接続流路34は内方に向けて屈曲されることにより、上流側ジョイント部材12内の、水栓装置本体2の中心を通る通湯流路24に連通される。即ち、通湯接続流路34及び通水接続流路36は、上流側から下流側へ概ね平行に延びた後、通湯接続流路34は、通湯接続流路34よりも内方に配置された通湯流路24に接続される。なお、本実施形態においては、通湯接続流路34を通湯流路24に連通させる屈曲部がベース部材4に形成されているが、変形例として、ベース部材4に連結される側の部材(例えば、上流側ジョイント部材12)に屈曲部を形成することもできる。
一方、通水接続流路36は挿入部4cの内部を概ね軸線方向に延びた後、半径方向外方に向けて屈曲され、挿入部4cの外周面と水栓装置本体2の内周面の間の空間によって形成される通水流路28に連通される。従って、通水流路28は、上流側ジョイント部材12、上流側パイプ14(図3)等の内側を通る通湯流路24を取り囲むように形成される。
このように通湯流路24及び通水流路28が構成されることにより、水栓装置本体2はベース部材4に対して360゜回動可能であり、回動可能な全範囲に亘って、通湯接続流路34及び通水接続流路36は、通湯流路24及び通水流路28に夫々連通されている。
さらに、挿入部4cの外周面には、抜け止め機構及びガタ止め機構を組み込むための外周凹部50が形成されている。この外周凹部50は、挿入部4cの内部を通る通湯接続流路34及び通水接続流路36の平行部を取り囲むように形成されている。ここで、抜け止め機構及びガタ止め機構は、ベース部材4の給湯管連結部46a及び給水管連結部46bよりも内方に寄せて形成された通湯接続流路34及び通水接続流路36の平行部の周囲に配置されている。内方に位置する通湯接続流路34及び通水接続流路36の周囲に配置することにより、水栓装置本体2の外径を大きくすることなく、抜け止め機構及びガタ止め機構を水栓装置本体2内に組み込むことが可能になる。
図6に示すように、外周凹部50には、ガタ止め機構として、樹脂製のスペーサ部材52が配置されている。樹脂製のスペーサ部材52は円筒形に湾曲された薄板であり、外周凹部50のほぼ全周を取り囲むように嵌め込まれている。スペーサ部材52の外周面には、軸線方向に延びる複数の隆起部52aが形成されている。スペーサ部材52を外周凹部50に嵌め込んだ状態で、挿入部4cが水栓装置本体2の基端部に挿入されると、隆起部52aが変形され、隆起部52aは適度な圧力で水栓装置本体2の内壁面に押しつけられる。これにより、ベース部材4と水栓装置本体2がガタなく連結されると共に、水栓装置本体2はベース部材4に対して滑らかに回転される。
さらに、図6に示すように、外周凹部50には、抜け止め機構として円弧状部材54が配置されている。円弧状部材54は、外周凹部50とほぼ同一の半径の円弧状に形成された部材であり、スペーサ部材52の下端部に設けられた切欠部52bの中に受け入れられるように配置されている。これにより、円弧状部材54は、ベース部材4に対して位置決めされる。また、水栓装置本体2の内周面の、円弧状部材54と対向する位置には、円弧状部材54を受け入れる抜け止め凹部2a(図5)が形成されている。シングルレバー水栓装置1が組み立てられた状態においては、円弧状部材54は、スペーサ部材52の切欠部52bと、これに対向する水栓装置本体2の抜け止め凹部2aの両方に受け入れられた状態となり、ベース部材4からの水栓装置本体2の抜けが防止される。
次に、図7を参照して、抜け止め機構の組み立て手順を説明する。図7(a)は円弧状部材54をスライドさせる前の状態を示し、図7(b)は円弧状部材54をスライドさせた後の状態を示す。
まず、図7(a)に示すように、スペーサ部材52の切欠部52bの中に円弧状部材54を配置した状態で、ベース部材4の挿入部4cを水栓装置本体2の基端部に挿入する。この状態においては、円弧状部材54は切欠部52bの中に完全に受け入れられているため、円弧状部材54が水栓装置本体2の内壁面と干渉することはなく、挿入部4cを水栓装置本体2に挿入することができる。次に、ベース部材4に形成された雌ねじ穴4dに、抜け止め固定ねじ56を螺合させる。雌ねじ穴4dは、ベース部材4の下端部から軸線方向に形成されており、その上端は円弧状部材54の内側まで延びている。
図7(b)に示すように、抜け止め固定ねじ56を雌ねじ穴4dにねじ込むことにより、抜け止め固定ねじ56の先端が円弧状部材54を押して、円弧状部材54を半径方向外方に拡径させる。これにより、円弧状部材54は、水栓装置本体2の基端部に設けられた抜け止め凹部2aの中に受け入れられる。この状態においては、円弧状部材54は、水栓装置本体2の抜け止め凹部2aと、スペーサ部材52の切欠部52bを跨ぐように位置決めされるので、水栓装置本体2とベース部材4は、円弧状部材54を介して係合され、ベース部材4からの水栓装置本体2の抜けが防止される。従って、スペーサ部材52の切欠部52b、円弧状部材54、水栓装置本体2の抜け止め凹部2a、及び抜け止め固定ねじ56は、抜け止め機構として機能する。
なお、シングルレバーカートリッジ10が止水状態にされている場合においては、通湯流路24及び通水流路28の内部には、水道及び給湯器の給水圧(一次圧)が作用する。この圧力は、水栓装置本体2をベース部材4から引き抜く力として作用するが、抜け止め機構により、水栓装置本体2のベース部材4からの抜けが防止される。
次に、本発明の実施形態によるシングルレバー水栓装置1の作用を説明する。
まず、使用者が、操作ハンドル6を前後方向に操作すると、シングルレバーカートリッジ10のレバー部10bが回動され、シングルレバーカートリッジ10内の可動弁体42aがスライドされる。これにより、可動弁体42aによって閉鎖されていた固定弁体40の湯弁口40a及び水弁口40bが開弁される。湯弁口40aが開弁されることにより、給湯配管30を介して供給される湯が、ベース部材4の給湯管連結部46a、通湯接続流路34を介して上流側ジョイント部材12に流入する。上流側ジョイント部材12に流入した湯は、上流側パイプ14、屈曲ジョイント部材16、下流側パイプ18、下流側ジョイント部材20、及びカートリッジ接続部材22の湯流出穴22bを介してシングルレバーカートリッジ10に供給される。
一方、水弁口40bが開弁されることにより、給水配管32を介して供給される水が、ベース部材4の給水管連結部46b、通水接続流路36を通って、ベース部材4の外周側の通水流路28に流入する。通水流路28は、通湯流路24を形成する上流側ジョイント部材12、屈曲ジョイント部材16、及び下流側パイプ18を取り囲むように形成され、カートリッジ接続部材22の外周部まで連通している。カートリッジ接続部材22の外周部に到達した水は、カートリッジ接続部材22の水流出穴22cを介してシングルレバーカートリッジ10に供給される。このように、水が流れる通水流路28が、内部を湯が流れる通湯流路24を取り囲むように配置されているので、高温の湯が金属製の水栓装置本体2を直接加熱し、水栓装置本体2が高温になるのを防止することができる。
シングルレバーカートリッジ10に供給された湯及び水は、湯流入穴10c、水流入穴10dを介して、シングルレバーカートリッジ10の下ボディ部材38aの中に流入し、湯弁口40a及び水弁口40bに夫々到達する。湯弁口40a、水弁口40bを通過した湯及び水は、下ボディ部材38内で混合され、湯水流出穴10eから流出する。シングルレバーカートリッジ10から流出した湯水は、シングルレバーカートリッジ10に隣接して設けられた吐水口8から吐出される。
使用者が、操作ハンドル6を、シングルレバーカートリッジ10の長手方向軸線を中心に回動させると、可動弁体42aが固定弁体40に対して回動され、湯弁口40a及び水弁口40bの開度が変化する。これにより、湯弁口40a及び水弁口40bを夫々通過する湯及び水の流量が変化し、湯と水の混合比が変化する。この結果、吐水口8から吐出される湯水の温度が変化する。
また、使用者が水栓装置本体2の先端部に力を加えることにより、水栓装置本体2がベース部材4に対して回動され、吐水口8の位置を動かすことができる。回動により摺動される水栓装置本体2とベース部材4の間の水密性は、ベース部材4の挿入部4cの外周面に配置されたOリング45aによって確保されている。このため、水栓装置本体2の回転位置によらず、Oリング45aは安定した力で摺動面に押しつけられ、水栓装置本体2とベース部材4の間の水密性を確実に確保することができる。また、水栓装置本体2が回動されると、水栓装置本体2と共に内部の上流側ジョイント部材12もベース部材4に対して回動される。上流側ジョイント部材12とベース部材4の間の水密性は、上流側ジョイント部材12の外周面に配置されたOリング45bにより確保されるので、これらの部材間の水密性も確実に確保される。
本発明の実施形態のシングルレバー水栓装置1によれば、水栓装置本体2内に設けられた通湯流路24と、これを取り囲むように形成された通水流路28を通って、湯及び水が導かれるので(図2)、水栓装置本体2をスリムに構成することができ、デザイン性に優れたシングルレバー水栓装置1を提供することができる。即ち、本実施形態のシングルレバー水栓装置1は、水栓装置本体内に湯用、水用の2本のホースを通すタイプの水栓装置と比較して、水栓装置本体がを細く形成されており、デザイン性の高いものとなっている。また、本実施形態のシングルレバー水栓装置1によれば、通湯流路24を取り囲むように通水流路28が設けられているので、通湯流路24に高温の湯が流れた場合であっても水栓装置本体2の温度が過度に上昇することがなく、過熱した水栓装置本体2に触れた使用者に不快感を与えることがない。
また、一般に、水栓装置本体が回動可能に構成された水栓装置においては、使用者が水栓装置本体を掴んでこれを回動させる。本実施形態のシングルレバー水栓装置1によれば、水栓装置本体2の過熱が防止されるので、水栓装置本体2を回動させる際に使用者に不快感を与えることがない。
さらに、一般に、水栓装置には、給湯配管及び給水配管を介して湯及び水が供給されるが、これらの配管及びその連結部には所定寸法の直径を確保する必要がある。本実施形態のシングルレバー水栓装置1によれば、ベース部材4の通湯接続流路34及び通水接続流路36が、給湯管連結部46a及び給水管連結部46bから互いに近付くように内方に屈曲されている(図5)ので、配管及び連結部に必要な寸法を確保しながら、ベース部材4を細く構成することができる。これにより、シングルレバー水栓装置1が全体的にスリムな外観に構成されている。
また、本実施形態のシングルレバー水栓装置1によれば、通湯接続流路34と通水接続流路36が概ね平行に延び、通湯接続流路34は、下流側において通湯接続流路34よりも内方に配置された通湯流路24に接続される(図5)。これにより、通湯流路24を、より内方に配置することができるので、通湯流路24及び通水流路28を、より細く形成することができる。
さらに、一般に、シングルレバーカートリッジが先端部に内蔵された水栓装置においては、水栓装置本体内の流路にも水道の一次圧が作用し、この圧力は水栓装置本体をベース部材から引き抜くように作用するので、抜け止め機構が必要となる。本実施形態のシングルレバー水栓装置1によれば、抜け止め機構(図5)が、互いに近付くように内方に屈曲された通湯接続流路34及び通水接続流路36を取り囲むように設けられているので、水栓装置本体2の外径を大きくすることなく、抜け止め機構を組み込むことができる。
また、本実施形態のシングルレバー水栓装置1によれば、Oリング45aがベース部材4の外周面と水栓装置本体2の内壁面の間に配置されているので、水栓装置本体2がベース部材4に対して回動された場合においても、Oリング45aは安定した力で摺動面に押しつけられ、水栓装置本体2とベース部材4の間の水密性を確実に確保することができる。一方、ベース部材と水栓装置本体の間のシールは、Oリング等のシール部材が水栓装置本体の長手方向に圧縮されるようにシール部材を配置しても確保することができる。しかしながら、シール部材をこのように配置した場合には、シール部材に作用する圧縮力が、水道の一次圧等の影響を受けるため、安定した水密性を確保することが困難である。
さらに、本実施形態のシングルレバー水栓装置1によれば、通湯流路24と通水流路28が概ね同心円状に配置されている(図2)ので、通湯流路24を均一な厚さの通水流路28で取り囲むことができる。また、このような流路は、通湯流路の周りに、通水流路を構成するホースを巻き回すことによっても構成することができるが、本実施形態においては、単純な構成により、通水流路28で取り囲まれた通湯流路24が形成されている。
また、本実施形態のシングルレバー水栓装置1によれば、通湯接続流路34及び通水接続流路36は、水栓装置本体2が回動される全範囲において通湯流路24及び通水流路28に夫々連通される(図5)ので、水栓装置本体2の回転位置に関わらず、安定して湯水を吐出することができる。
さらに、本実施形態のシングルレバー水栓装置1においては、上流側パイプ14と下流側パイプ18を水栓装置本体2の屈曲部2bで連結する構造を採用しているので、外径が小さく、屈曲された水栓装置本体2内に、必要な太さの通湯流路24が確保されている。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、上述した実施形態に種々の変更を加えることができる。特に、上述した本発明の実施形態においては、ベース部材4が単一の部材で構成されていたが、複数の部材を組み合わせることによりベース部材を構成することもできる。
1 本発明の実施形態によるシングルレバー水栓装置
2 水栓装置本体
2a 抜け止め凹部
2b 屈曲部
4 ベース部材
4a フランジ部
4b 取付部
4c 挿入部
6 操作ハンドル
8 吐水口
8a 整流器
10 シングルレバーカートリッジ
10a 本体部
10b レバー部
10c 湯流入穴
10d 水流入穴
10e 湯水流出穴
12 上流側ジョイント部材
14 上流側パイプ(第1内部配管部材)
16 屈曲ジョイント部材
18 下流側パイプ(第2内部配管部材)
20 下流側ジョイント部材
22 カートリッジ接続部材
22a 連結部
22b 湯流出穴
22c 水流出穴
24 通湯流路
26a カートリッジ抑えリング
26b カートリッジ抑えリング
28 通水流路
30 給湯配管
32 給水配管
34 通湯接続流路
36 通水接続流路
38a 下ボディ部材
38b 上ボディ部材
40 固定弁体
40a 湯弁口
40b 水弁口
42a 可動弁体
42b 可動弁体保持部材
44 ガイド部材
45a Oリング(シール部材)
45b Oリング(シール部材)
46a 給湯管連結部
46b 給水管連結部
48 連結凹部
50 外周凹部
52 スペーサ部材
52a 隆起部
52b 切欠部
54 円弧状部材
56 抜け止め固定ねじ

Claims (9)

  1. 設置面に固定して使用されるシングルレバー水栓装置であって、
    先端部に吐水口が形成された水栓装置本体と、
    上記先端部の吐水口に隣接して水栓装置本体に内蔵されたシングルレバーカートリッジと、
    上記水栓装置本体内に設けられ、上記水栓装置本体の基端部から上記シングルレバーカートリッジへ延びる通湯流路と、
    上記水栓装置本体内に設けられ、上記通湯流路を取り囲むように形成された通水流路と、
    上記シングルレバーカートリッジの底面に隣接して配置されたカートリッジ接続部材と、を有し、
    上記カートリッジ接続部材の内部には、上記通湯流路及び上記通水流路の下流側に夫々接続される通路が形成されており、これらの通路は、上記カートリッジ接続部材を上記シングルレバーカートリッジの底面に隣接して配置することにより、上記シングルレバーカートリッジ底面に設けられた湯流入穴及び水流入穴と夫々連通され、
    上記通湯流路を上記湯流入穴に接続させる、上記カートリッジ接続部材の内部に設けられた上記通路は、上記カートリッジ接続部材の中心軸線に対して半径方向外方に屈曲した後、上記湯流入穴に接続され、
    上記シングルレバーカートリッジにおいて混合された湯及び水は、上記シングルレバーカートリッジの側面の湯水流出穴から流出し、隣接して形成された上記吐水口から吐出されることを特徴とするシングルレバー水栓装置。
  2. さらに、上記設置面に固定されるベース部材を有し、上記水栓装置本体は、上記ベース部材に対して回動可能に取り付けられている請求項1記載のシングルレバー水栓装置。
  3. 上記ベース部材は、上記シングルレバー水栓装置に湯を供給する給湯配管、水を供給する給水配管を夫々接続するための給湯管連結部及び給水管連結部を有し、さらに、上記ベース部材は、上記給湯管連結部と上記通湯流路を接続する通湯接続流路、及び上記給水管連結部と上記通水流路を接続する通水接続流路を有し、上記通湯接続流路及び上記通水接続流路は、並べて配置された上記給湯管連結部及び上記給水管連結部から互いに近付くように内方に屈曲されている請求項2に記載のシングルレバー水栓装置。
  4. 上記通湯接続流路と上記通水接続流路は上流側から下流側へ概ね平行に延びた後、上記通湯接続流路は、上記通湯接続流路よりも内方に配置された上記通湯流路に接続される請求項3記載のシングルレバー水栓装置。
  5. 上記ベース部材の少なくとも一部は、上記水栓装置本体の基端部に挿入されており、上記水栓装置本体の上記ベース部材からの抜けを防止する抜け止め機構が、上記通湯接続流路及び上記通水接続流路を取り囲むように設けられている請求項3又は4に記載のシングルレバー水栓装置。
  6. さらに、上記ベース部材の外周面と上記水栓装置本体の内壁面の間に配置されたシール部材を有し、このシール部材により、上記ベース部材と上記水栓装置本体の間の水密性が確保されている請求項5記載のシングルレバー水栓装置。
  7. 上記通湯流路は上記水栓装置本体内に配置された内部配管部材によって形成され、上記通水流路は上記内部配管部材の外壁面と上記水栓装置本体の内壁面との間に形成され、上記通湯流路と上記通水流路は概ね同心円状に配置されている請求項3乃至6の何れか1項に記載のシングルレバー水栓装置。
  8. 上記通湯接続流路及び上記通水接続流路は、上記水栓装置本体が上記ベース部材に対して回動可能な全範囲に亘って、上記通湯流路及び上記通水流路に夫々連通されるように構成されている請求項7記載のシングルレバー水栓装置。
  9. 上記水栓装置本体は屈曲部を有し、上記通湯流路は、上記水栓装置本体の一端部から挿入された第1内部配管部材と、上記水栓装置本体の他端部から挿入された第2内部配管部材を、上記屈曲部において連結することにより形成されている請求項1乃至8の何れか1項に記載のシングルレバー水栓装置。
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