JP6260928B2 - シングルレバー水栓装置 - Google Patents
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Description
一般に、水栓装置本体が回動可能に構成された水栓装置においては、使用者が水栓装置本体を掴んでこれを回動させる。本発明のシングルレバー水栓装置によれば、水栓装置本体の過熱が防止されるので、水栓装置本体を回動させる際に使用者に不快感を与えることがない。
このように構成された本発明によれば、通湯接続流路と通水接続流路が概ね平行に延び、通湯接続流路は、下流側において通湯接続流路よりも内方に配置された通湯流路に接続される。これにより、通湯流路を、より内方に配置することができるので、通湯流路及び通水流路を内蔵した水栓装置本体を、より細く形成することができる。
図1は、本発明の実施形態によるシングルレバー水栓装置全体の外観を示す斜視図である。
図2はシングルレバー水栓装置1の全断面図である。図3はシングルレバー水栓装置1の分解図である。
上流側パイプ14は、金属製の円形断面パイプであり、その上流側は上流側ジョイント部材12に連結され、下流側は屈曲ジョイント部材16に連結されている。
屈曲ジョイント部材16は、樹脂製の屈曲した円筒状の管継ぎ手であり、その上流側は上流側パイプ14に連結され、下流側は下流側パイプ18に連結されている。この屈曲ジョイント部材16は、水栓装置本体2と、ほぼ同じ角度に屈曲されている。
下流側ジョイント部材20は、円筒状の樹脂製の管継ぎ手であり、その上流側は下流側パイプ18に連結され、下流側はカートリッジ接続部材22に連結されている。
図4は、シングルレバー水栓装置1の先端部を拡大して示す断面図である。なお、図4は、図2における切断面に対して直交する方向に、シングルレバー水栓装置1の先端部を切断して示した断面図である。
カートリッジ接続部材22は円筒状の樹脂製の部材であり、その下流側の外径が大きく、上流側の外径が小さく形成されている。カートリッジ接続部材22の下流側の外周面にはOリングが配置され、水栓装置本体2の内壁面との間の水密性が確保されている。また、カートリッジ接続部材22の上流側には、下流側ジョイント部材20を受け入れる連結穴22aが形成されている。この連結穴22aは、カートリッジ接続部材22の中心軸線上を、上流側端部から延びている。一方、カートリッジ接続部材22の下流側には、連結穴22aから流入した湯を流出させる湯流出穴22b、及び水を流出させる水流出穴22cが夫々設けられている。
可動弁体42aは固定弁体40上に配置されたディスク状の弁体であり、固定弁体40上でスライドされることにより、可能固定弁体40の湯弁口40a及び水弁口40bを開閉するように構成されている。
図5は、シングルレバー水栓装置1の基端部を拡大して示す断面図である。図6は、シングルレバー水栓装置1の基端部に設けられた抜け止め機構及びガタ止め機構を示す斜視図である。図7は、抜け止め機構の組み立て手順を説明する断面図である。なお、図5は、図2における切断面に対して直交する方向に、シングルレバー水栓装置1の基端部を切断して示した断面図である。
ベース部材4は、概ね円筒状の金属部材であり、その側面から突出するようにフランジ部4aが設けられている。フランジ部4aの下側には円筒状の取付部4bが形成されており、この取付部4b外周面に形成された雄ねじ山に取付ナットを螺合させ、フランジ部4aと取付ナットの間に設置面Sを挟むことにより、ベース部材4が設置面Sに固定される。また、フランジ部4aの上側には、取付部4bよりも直径が小さい、概ね円筒状の挿入部4cが形成されている。この挿入部4cが水栓装置本体2の基端部に挿入されることにより、水栓装置本体2とベース部材4が連結される。
このように通湯流路24及び通水流路28が構成されることにより、水栓装置本体2はベース部材4に対して360゜回動可能であり、回動可能な全範囲に亘って、通湯接続流路34及び通水接続流路36は、通湯流路24及び通水流路28に夫々連通されている。
まず、図7(a)に示すように、スペーサ部材52の切欠部52bの中に円弧状部材54を配置した状態で、ベース部材4の挿入部4cを水栓装置本体2の基端部に挿入する。この状態においては、円弧状部材54は切欠部52bの中に完全に受け入れられているため、円弧状部材54が水栓装置本体2の内壁面と干渉することはなく、挿入部4cを水栓装置本体2に挿入することができる。次に、ベース部材4に形成された雌ねじ穴4dに、抜け止め固定ねじ56を螺合させる。雌ねじ穴4dは、ベース部材4の下端部から軸線方向に形成されており、その上端は円弧状部材54の内側まで延びている。
まず、使用者が、操作ハンドル6を前後方向に操作すると、シングルレバーカートリッジ10のレバー部10bが回動され、シングルレバーカートリッジ10内の可動弁体42aがスライドされる。これにより、可動弁体42aによって閉鎖されていた固定弁体40の湯弁口40a及び水弁口40bが開弁される。湯弁口40aが開弁されることにより、給湯配管30を介して供給される湯が、ベース部材4の給湯管連結部46a、通湯接続流路34を介して上流側ジョイント部材12に流入する。上流側ジョイント部材12に流入した湯は、上流側パイプ14、屈曲ジョイント部材16、下流側パイプ18、下流側ジョイント部材20、及びカートリッジ接続部材22の湯流出穴22bを介してシングルレバーカートリッジ10に供給される。
2 水栓装置本体
2a 抜け止め凹部
2b 屈曲部
4 ベース部材
4a フランジ部
4b 取付部
4c 挿入部
6 操作ハンドル
8 吐水口
8a 整流器
10 シングルレバーカートリッジ
10a 本体部
10b レバー部
10c 湯流入穴
10d 水流入穴
10e 湯水流出穴
12 上流側ジョイント部材
14 上流側パイプ(第1内部配管部材)
16 屈曲ジョイント部材
18 下流側パイプ(第2内部配管部材)
20 下流側ジョイント部材
22 カートリッジ接続部材
22a 連結部
22b 湯流出穴
22c 水流出穴
24 通湯流路
26a カートリッジ抑えリング
26b カートリッジ抑えリング
28 通水流路
30 給湯配管
32 給水配管
34 通湯接続流路
36 通水接続流路
38a 下ボディ部材
38b 上ボディ部材
40 固定弁体
40a 湯弁口
40b 水弁口
42a 可動弁体
42b 可動弁体保持部材
44 ガイド部材
45a Oリング(シール部材)
45b Oリング(シール部材)
46a 給湯管連結部
46b 給水管連結部
48 連結凹部
50 外周凹部
52 スペーサ部材
52a 隆起部
52b 切欠部
54 円弧状部材
56 抜け止め固定ねじ
Claims (9)
- 設置面に固定して使用されるシングルレバー水栓装置であって、
先端部に吐水口が形成された水栓装置本体と、
上記先端部の吐水口に隣接して水栓装置本体に内蔵されたシングルレバーカートリッジと、
上記水栓装置本体内に設けられ、上記水栓装置本体の基端部から上記シングルレバーカートリッジへ延びる通湯流路と、
上記水栓装置本体内に設けられ、上記通湯流路を取り囲むように形成された通水流路と、
上記シングルレバーカートリッジの底面に隣接して配置されたカートリッジ接続部材と、を有し、
上記カートリッジ接続部材の内部には、上記通湯流路及び上記通水流路の下流側に夫々接続される通路が形成されており、これらの通路は、上記カートリッジ接続部材を上記シングルレバーカートリッジの底面に隣接して配置することにより、上記シングルレバーカートリッジ底面に設けられた湯流入穴及び水流入穴と夫々連通され、
上記通湯流路を上記湯流入穴に接続させる、上記カートリッジ接続部材の内部に設けられた上記通路は、上記カートリッジ接続部材の中心軸線に対して半径方向外方に屈曲した後、上記湯流入穴に接続され、
上記シングルレバーカートリッジにおいて混合された湯及び水は、上記シングルレバーカートリッジの側面の湯水流出穴から流出し、隣接して形成された上記吐水口から吐出されることを特徴とするシングルレバー水栓装置。 - さらに、上記設置面に固定されるベース部材を有し、上記水栓装置本体は、上記ベース部材に対して回動可能に取り付けられている請求項1記載のシングルレバー水栓装置。
- 上記ベース部材は、上記シングルレバー水栓装置に湯を供給する給湯配管、水を供給する給水配管を夫々接続するための給湯管連結部及び給水管連結部を有し、さらに、上記ベース部材は、上記給湯管連結部と上記通湯流路を接続する通湯接続流路、及び上記給水管連結部と上記通水流路を接続する通水接続流路を有し、上記通湯接続流路及び上記通水接続流路は、並べて配置された上記給湯管連結部及び上記給水管連結部から互いに近付くように内方に屈曲されている請求項2に記載のシングルレバー水栓装置。
- 上記通湯接続流路と上記通水接続流路は上流側から下流側へ概ね平行に延びた後、上記通湯接続流路は、上記通湯接続流路よりも内方に配置された上記通湯流路に接続される請求項3記載のシングルレバー水栓装置。
- 上記ベース部材の少なくとも一部は、上記水栓装置本体の基端部に挿入されており、上記水栓装置本体の上記ベース部材からの抜けを防止する抜け止め機構が、上記通湯接続流路及び上記通水接続流路を取り囲むように設けられている請求項3又は4に記載のシングルレバー水栓装置。
- さらに、上記ベース部材の外周面と上記水栓装置本体の内壁面の間に配置されたシール部材を有し、このシール部材により、上記ベース部材と上記水栓装置本体の間の水密性が確保されている請求項5記載のシングルレバー水栓装置。
- 上記通湯流路は上記水栓装置本体内に配置された内部配管部材によって形成され、上記通水流路は上記内部配管部材の外壁面と上記水栓装置本体の内壁面との間に形成され、上記通湯流路と上記通水流路は概ね同心円状に配置されている請求項3乃至6の何れか1項に記載のシングルレバー水栓装置。
- 上記通湯接続流路及び上記通水接続流路は、上記水栓装置本体が上記ベース部材に対して回動可能な全範囲に亘って、上記通湯流路及び上記通水流路に夫々連通されるように構成されている請求項7記載のシングルレバー水栓装置。
- 上記水栓装置本体は屈曲部を有し、上記通湯流路は、上記水栓装置本体の一端部から挿入された第1内部配管部材と、上記水栓装置本体の他端部から挿入された第2内部配管部材を、上記屈曲部において連結することにより形成されている請求項1乃至8の何れか1項に記載のシングルレバー水栓装置。
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