JP2002364034A - 湯水混合水栓 - Google Patents

湯水混合水栓

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JP2002364034A
JP2002364034A JP2001176450A JP2001176450A JP2002364034A JP 2002364034 A JP2002364034 A JP 2002364034A JP 2001176450 A JP2001176450 A JP 2001176450A JP 2001176450 A JP2001176450 A JP 2001176450A JP 2002364034 A JP2002364034 A JP 2002364034A
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water
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Abstract

(57)【要約】 【課題】吐水口の先端部に操作部を有する水栓におい
て、吐水温度調整時および流量調整時のいずれにも、吐
水管が意図せずして自在回動してしまい所望の吐水位置
からのずれが生じてしまうという不具合を解決する。 【解決手段】流量調整手段と吐水温度調整手段とを、吐
水口栓端部にそれぞれ独立別個に配設し、該それぞれの
調整手段の回動軸と吐水管の自在回動軸との位置関係を
制限した。これによれば、流量調整手段と吐水温度調整
手段のいずれもが、使用者に近い位置にあり、操作性が
容易である。また、流量調整時に誤って吐水温度変更の
操作をしてしまうことがなく、また逆に、吐水温度調整
時に誤って流量変更の操作をしてしまうことがない。さ
らに、単一のシリンダ状弁体の回動と軸方向の進退によ
り、流量の調整と吐水温度の調整を行うことで、操作部
のコンパクト化を図った。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水または湯または混
合水を出し止めする湯水混合水栓に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の水栓本体に回動自在に連結された
吐水管部の先端部に、流量調整手段等を有する水栓金具
の例として、特開2001−032337、特開平11
−324042、特開平11−210033の実施例に
記載のものがある。これらはいずれも流量調整手段や吐
水温度調整手段を吐水管部の先端部に配置することで、
使用者に近い位置で操作を行えるように配慮したもので
あり、特に台所のシンクの対面側に水栓があるような場
合には、遠くに手を伸ばす必要がなく操作が容易であり
好適である。
【0003】特開2001−032337に記載のもの
は、カウンター上に設置される水栓本体と湾曲状の吐水
管からなっており、前記水栓本体部に吐水温度調整手段
を、前記吐水管の先端部に流量調整手段を設けたもので
ある。特開平11−324042および特開平11−2
10033に記載のものは、いずれも、吐水管の先端部
に流量調整手段機能と吐水温度調整手段機能を併せ持
つ、レバー状の単一の操作手段が配設されている。
【0004】特開平11−324042においては、台
所の流し台のカウンター上から立ち上がり水平手前方向
に突出する部分から水平下側方向に水栓が取付けられて
おり、特開平11−210033においては台所の流し
台のカウンター上に直接水栓が取付けられている。レバ
ー状の単一の操作手段には、従来のシングルレバー水栓
のバルブと同様のカートリッジが配設されており、流量
調整時には前記レバー状の単一の操作手段を前後または
上下方向に、吐水温度調整時には前記レバー状の単一の
操作手段を左右方向に回動させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開2
001−032337に記載のものは、吐水管の先端部
に流量調整手段が設けられており、流量調整操作を使用
者に近い位置で容易に行うことができるものの、吐水温
度調整手段については水栓本体部にあるため、吐水温度
調整時には水栓本体部まで手を伸ばす必要がある。吐水
温度調整手段も吐水管の先端部に配することでこの課題
は解決できるものの、吐水管の先端部に、温度調整の弁
機構と流量調整の弁機構のいずれをも構成すると吐水管
の先端部が大型、高重量となってしまう。ところが吐水
管の先端部が大きいと台所作業において視界を妨げ不都
合であり、また先端部の重量が大きいと吐水管基部に大
きな負荷が作用し製品寿命にも影響を及ぼしかねないと
いう問題があった。
【0006】一方、特開平11−324042および特
開平11−210033に記載のものは、吐水管先端に
配置されたレバー状の単一の操作手段によって、流量調
整操作および吐水温度調整操作のいずれも行うことがで
き、上述の特開2001−032337に記載のものに
おける問題はない。しかしながら、従来の技術の中で述
べた通り、吐水温度調整時には前記レバー状の単一の操
作手段を左右方向に回動させるため、吐水温度調整時に
吐水管が意図せずして回動してしまい所望の吐水位置か
らのずれが生じてしまうという不具合があった。すなわ
ち、吐水温度調整時に前記レバーにかける力の方向と、
吐水管の回動に要する力の方向がほぼ一致するため、レ
バーと吐水管のいずれもが回動する可能性がある。した
がって、このタイプの水栓においては、吐水温度調整時
に吐水管が勝手に回動してしまうことを防止する為、慎
重に前記レバー状の単一の操作手段を左右方向に回動さ
せるか、あるいは、もう一方の手で吐水管を保持し吐水
温度調整操作を行うという事態が生じていた。
【0007】本発明は上記問題点に鑑み、流量調整操作
および吐水温度調整操作のいずれも吐水管の先端部にお
ける操作部により行うことができ、かつ、流量調整操作
および吐水温度調整操作によって吐水管の回動による吐
水位置の所望外の変化等の不具合のない、良好な操作性
を有する水栓金具を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用・効果】本目的
を達成するための第一の発明は、水栓設置面より突出す
る吐水管部の下流側の一端に吐水口を備え、該吐水管部
のうち、下流側の一端に近接する部分に、流量調整手段
と吐水温度調整手段とを備える水栓において、前記流量
調整手段と前記吐水温度調整手段とをそれぞれ独立別個
に配設したことを特徴とした。
【0009】この発明によれば、流量調整手段と吐水温
度調整手段のいずれもが、使用者に近い位置にあり、操
作性が容易である。また、流量調整手段と吐水温度調整
手段とをそれぞれ独立別個に配設したため、流量調整時
に誤って吐水温度変更の操作をしてしまうことがなく、
また逆に、吐水温度調整時に誤って流量変更の操作をし
てしまうことがない。すなわち、誤操作の頻度を減らす
ことができ快適に使用することができる。また、特に台
所の実際の作業においては、流量調整(水の出し止めを
含む)の頻度に比較し吐水温度調整の頻度はめざましく
少ないという事実、すなわち台所の水栓操作のほとんど
は流量調整操作であること、を考慮にいれても、頻度の
多い流量調整時に誤って吐水温度変更の操作をしてしま
うことがなく、快適に使用することができる。
【0010】また第二の発明は、第一の発明の湯水混合
水栓において、前記吐水管は自在回動部を有し、前記吐
水温度調整手段および前記流量調整手段は、それぞれ回
動軸を有するとともに該それぞれの回動軸を中心に回動
することで吐水温度調整および流量調整を行うものであ
り、前記吐水温度調整手段および前記流量調整手段のそ
れぞれの回動軸を、前記自在回動部の回動軸と、該回動
軸上から吐水口先端へ向かうベクトルとに、ともに略垂
直に配したことを特徴とした。
【0011】この第二の発明により、以下の効果が得ら
れる。すなわち、特に台所の水栓においては吐水管に自
在回動部を有しているのが一般的である。これは、当然
に、吐水管を回動させることにより吐水口の位置、すな
わち吐水の位置を作業状況に応じて適切に選択するため
である。また、吐水温度調整手段および流量調整手段等
の操作手段(ハンドル)は回動軸を有し該回動軸を中心
に回動することで吐水温度調整および流量調整を行うも
のが一般的である。これは一般的なバルブ内部構造に起
因する。なお、これら回動の操作性の向上の為にレバー
状の突起(以下単に、レバー)を各調整手段に前記回動
軸に略垂直に立ち上がるように設け、レバー部先端の操
作のみで容易に操作できるよう配慮されたものが一般的
である。操作に要するトルクの低減等をねらったもので
ある。これらの場合において、前記吐水温度調整手段お
よび前記流量調整手段のそれぞれの回動軸を、前記自在
回動部の回動軸と、該回動軸上から吐水口先端へ向かう
ベクトルとに、ともに略垂直に配したことで、前記レバ
ー部先端を持って操作する場合にも吐水管の回動方向に
トルクは作用しない。すなわち、レバー先端に荷重をか
けて調整手段の回動をする場合、吐水管の自在回動軸と
調整手段の回動軸が平行であると、レバー先端にかけた
荷重は、吐水管の自在回動方向にも作用してしまう。ま
た、吐水管先端部は使用者の側に突出しているのが普通
であるが、この吐水管の突出方向と、調整手段の回動軸
が平行であると、やはり調整手段のレバー先端にかけた
荷重は、吐水管の自在回動方向にも作用してしまう。こ
れらは、上記部分をいずれも垂直に配することによっ
て、レバー先端に荷重をかけた場合にも、吐水管の自在
回動方向には荷重が作用しない様に構成することができ
る。このため、従来の技術の中で述べた通り、吐水温度
調整時等に吐水管が勝手に回動してしまい所望の吐水位
置からのずれが生じてしまうという不具合は生じない。
吐水温度調整時等に吐水管が勝手に回動してしまうのを
防止する為、慎重に前記操作したり、もう一方の手で吐
水管を保持しながら吐水温度調整操作等を行うという事
態は生じない。
【0012】また第三の発明は、第二の発明の湯水混合
水栓において、前記吐水管の自在回動軸は鉛直方向に平
行であり、前記吐水温度調整手段および前記流量調整手
段のそれぞれの回動軸は水平面に平行であるとともに、
前記吐水温度調整手段および前記流量調整手段を略対向
する位置に配置したことを特徴とした。
【0013】この第三の発明により、以下の効果が得ら
れる。すなわち、水栓設置面は、鉛直面(いわゆる壁
面)あるいは水平面(いわゆるカウンタ面、天井面)で
あり使用者に向かって正面に吐水口があるとともに、吐
水管の自在回動軸は鉛直方向に平行である場合が一般的
である。この場合、前記吐水温度調整手段および前記流
量調整手段のそれぞれの回動軸が水平面に平行であると
ともに、前記吐水温度調整手段および前記流量調整手段
を略対向する位置に配置したことで、前記吐水温度調整
手段および前記流量調整手段が使用者側へ突出すること
無く使用者の作業空間の確保等の観点から望ましく構成
できる。また、前記吐水温度調整手段および前記流量調
整手段に前記回動軸に略垂直に立ち上がるようにレバー
を設ければ、レバーの上下のみによる操作が可能であ
り、従来のシングルレバー混合栓の出し止めの操作同様
に自然な操作で、容易に吐水温度調整および流量調整が
可能となる。
【0014】さらに第四の発明は、第一から第三の発明
の湯水混合水栓において、前記吐水管のうち、前記流量
調整手段と前記吐水温度調整手段とが配設される部分よ
りも上流部であって、前記流量調整手段と前記吐水温度
調整手段とが配設される部分よりも上方に位置する部分
を有することを特徴とした。
【0015】第四の発明により、以下の効果が得られ
る。すなわち、前記吐水管のうち、前記流量調整手段と
前記吐水温度調整手段とが配設される部分よりも上流部
であって、前記流量調整手段と前記吐水温度調整手段と
が配設される部分よりも上方に位置する部分を有するこ
とにより、濡れた手で操作をした場合、あるいは汚れた
操作部を水で洗い流した場合にも、水が吐水管を伝って
水栓設置面のカウンタ面や壁面を濡らすことがなく掃除
の頻度も少なくてすむため、使用者等の作業の負担を軽
減できる。
【0016】また第五の発明は、第三の発明の湯水混合
水栓において、一方に湯水流入口が形成され、他方に混
合水流出口が形成されるとともに、周方向に回動自在で
あって軸方向に進退自在であるシリンダ状の弁体を備
え、前記弁体の周方向または軸方向の動きに伴って、流
量または吐水温度のどちらか一方の調整を行うことを特
徴とした。
【0017】さらに第六の発明は、第三の発明の湯水混
合水栓において、それぞれ独立した湯流入穴と水流入穴
とが形成されたシートパッキンと、少なくとも一箇所の
孔からなる湯水流入口と少なくとも一箇所の孔からなる
混合水流出口とが形成され、前記シートパッキンに摺動
自在に当接するシリンダ状の弁体と、一端は前記流量調
整手段に結合され回動自在であるとともに、他端は前記
弁体との係合部を有し、該係合部において前記弁体に回
動のみの動きを伝達する流量調整スピンドルと、一端は
前記吐水温度調整手段に結合され、回動自在である温度
調整スピンドルと、前記温度調整スピンドルとの間に設
けられた螺旋結合部と回動を規制する規制手段とを有す
ることで前記温度調整スピンドルの回動に連動し軸方向
へ進退自在であるとともに、前記シリンダ状の弁体との
嵌合部を有し、該嵌合部において前記弁体を周方向に対
して回動自在と成し、前記弁体に軸方向のみの動きを伝
達する軸方向移動部材とを有することを特徴とした。
【0018】第五および第六の発明により、以下の効果
が得られる。すなわち、吐水管先端部に流量調整手段と
吐水温度調整手段とを備える水栓においては、台所仕事
などの作業空間の視界を妨げないよう吐水口先端部がコ
ンパクトであることが望ましいが、本発明によれば、そ
れぞれ独立に設けられた吐水温度調整手段、流量調整手
段を備えながら、その内部弁機構において一つの弁体の
変位により吐水温度調整、流量調整を行うことができ操
作部のコンパクト化が可能となる。これにより吐水管の
先端部が視界を妨げる不都合がなく、また先端部の重量
が小さくできるため、吐水管基部に大きな負荷が作用し
製品寿命に影響を及ぼす問題を回避できる。
【0019】また、第七の発明は、水栓設置面より突出
する吐水管の下流側の一端に設けられた吐水口と、該吐
水管のうち、下流側の一端に近接する部分に、それぞれ
独立別個に配設された流量調整手段および吐水温度調整
手段と、一方に湯水流入口が形成され、他方に混合水流
出口が形成されるとともに、周方向に回動自在であって
軸方向に進退自在であるシリンダ状の弁体とを備え、前
記流量調整手段は前記弁体の周方向または軸方向のどち
らか一方の動きに伴って流量の調整を行い、前記吐水温
度調整手段は、前記流量調整手段による弁体の動きとは
排他的な動きに伴って吐水温度の調整を行うことを特徴
とした。
【0020】第七の発明により、以下の効果が得られ
る。流量調整手段と吐水温度調整手段のいずれもが、使
用者に近い位置にあり、操作性が容易である。また、流
量調整手段と吐水温度調整手段とをそれぞれ独立別個に
配設したため、流量調整時に誤って吐水温度変更の操作
をしてしまうことがなく、また逆に、吐水温度調整時に
誤って流量変更の操作をしてしまうことがない。すなわ
ち、誤操作の頻度を減らすことができ快適に使用するこ
とができる。また、特に台所の実際の作業においては、
流量調整(水の出し止めを含む)の頻度に比較し吐水温
度調整の頻度はめざましく少ないという事実、すなわち
台所の水栓操作のほとんどは流量調整操作であること、
を考慮にいれても、頻度の多い流量調整時に誤って吐水
温度変更の操作をしてしまうことがなく、快適に使用す
ることができる。さらに、それぞれ独立に設けられた吐
水温度調整手段、流量調整手段を備えながら、その内部
弁機構において一つの弁体の変位により吐水温度調整、
流量調整を行うことができ操作部のコンパクト化が可能
となる。これにより吐水管の先端部が視界を妨げる不都
合がなく、また先端部の重量が小さくできるため、吐水
管基部に大きな負荷が作用し製品寿命に影響を及ぼす問
題を回避できる。
【0021】
【発明の実施の形態】(実施例)以下、図面に基づき本
発明を説明する。図1は、本発明の実施例の外観図であ
り台所のシンク等への取付け状態を示す。図2は、本発
明の実施例の外観側面図、図3は、本発明の実施例の本
体部を含む正面断面図であり、図2におけるB−B断面
図である。図4は、本発明の実施例の吐水管先端部を含
む断面図であり、図2におけるA−A断面図である図8
は、本発明の実施例の側面断面図であり、図3における
C−C断面図である。図9は、本発明の実施例の分解斜
視図である。図10は、本発明に係る別の実施例の外観
図である。
【0022】図1〜図9において本発明による水栓各部
の構成を説明する。図においては、給水管1及び給湯管
2を経て吐水管基部3内に流入する水と湯は、それぞれ
独立した通水路4、5内を通り、吐水管基部3の上部に
回動自在に配設される吐水管6内に沿って独立に挿入さ
れた通水管7内、通湯管8内を通り、吐水管6のもう一
方の端付近に設けられた流量および吐水温度調整部9に
おいて混合され適当な流量、温度に調節され吐水口10
より吐水される。このとき、流量および吐水温度調整部
9における流量、温度の調節は、流量および吐水温度調
整部9の左右両端に対向して設けられた吐水温度調整手
段11および流量調整手段12の操作を通じ使用者によ
ってなされる。
【0023】さらに各構成部品の説明を行う。カウンタ
ー面13に取付けられる固定部14には、吐水管基部3
がその下部を嵌合させて止めねじ15により固定され
る。このとき固定部5内には給水管1及び給湯管2が挿
貫される。吐水管基部3は通水部材A16、通水部材B
17、通水部材C18から構成される。通水部材A16
は、略円柱形状であり下面に給水管1及び給湯管2が螺
旋およびシール剤によって水密状に結合される。また、
上記給水管1及び給湯管2に連通してそれぞれ水通水路
4、湯通水路5が形成されている。湯通水路5は前記の
通り給湯管2より連通するとともに前記略円柱形状の通
水部材A16の上面中央付近の開口部19に連通する。
水通水路4は、前記の通り給水管1より連通するととも
に前記略円柱形状の通水部材A16の側面に形成された
開口部20に連通する。通水部材B17は、略円柱形状
であり、通水部材A16の上面に同軸状に配置され、下
面に、前記通水部材A16の上面中央付近の開口部19
より連通する開口部21を有する。該開口部21は通水
部材B17の上面に貫通して形成され前記通湯管8に連
通し、湯通水路5の一部を構成する。また、通水部材B
17は、その側面にも開口部22を有し、該開口部22
は通水部材B17の上面に貫通して形成され前記通水管
7に連通し、水通水路4の一部を構成する。通水部材C
18は、略円筒形状であり、通水部材A16および通水
部材B17が内挿され、ビス23により通水部材A16
に固定される。通水部材C18の上端部は内径側に張出
す鍔部24を有し、ポリアセタール製などのスリップワ
ッシャ25を介し吐水管6上流端の鍔部26と当接され
吐水管6の抜け止めの機能を有する。また、通水部材C
18の内周の一部は、前記の通水部材A16の側面の開
口部20と通水部材B17の側面の開口部22とによ
り、水通水路4の一部を構成する。なお、通水部材A1
6の外周部と通水部材C18の内周部の間、通水部材B
17の外周部と通水部材C18の内周部の間、通水部材
A16上面の湯通水路と水通水路の間、通水管7および
通湯管8と通水部材C18の結合部は、それぞれOリン
グ27によってシールされている。
【0024】上記の吐水管基部3の構成において、通水
部材A16、通水部材B17、通水部材C18は、いず
れも耐圧性能、耐食性能を考慮し銅合金製であることが
好適であるが、その他、樹脂製、ステンレス製等の材質
も考えられる。また、加工方法はその形状から、切削、
鋳造、鍛造、射出成型等を問わない。また、Oリング2
7の形状は吐水管の回動操作に要するトルクの減の理由
から、必ずしもOリングに限らず、所謂Uパッキン、X
パッキン等も選択可能である。なお、上記の吐水管基部
3内の水通水路4、湯通水路5の構成については、湯通
水路5が吐水管基部3内の中央部付近に設けられ、水通
水路4が吐水管基部3内のうち、より外周側に設けられ
ている。このため、水栓使用時に吐水管基部3の外壁が
高温になるのを防止でき使用者にとって安全であるとい
う効果を有している。
【0025】次に、吐水管6部について説明する。吐水
管部は、前記吐水管6内部に前述の通水管7、通湯管8
を挿入して構成される所謂二重構造からなる。通湯管8
と吐水管6の間に空気層が介在することで、水栓使用時
に吐水管6の外壁が高温になるのを防止でき使用者の火
傷の発生を防止でき安全であるという効果を有してい
る。吐水管6は、真鍮管などの金属管を屈曲加工して中
途部に変曲点を有する形状に形成されている。基端側は
鍔広げ加工などにより鍔部26が形成されており、前述
の通水部材B17にビス28により固定されている。吐
水管6回動時には、吐水管6と通水部材B17が、静止
している通水部材A16、通水部材C18に対して回動
する。吐水管6の他端はビス29により、後述の流量お
よび吐水温度調整部9に固定されている。吐水管内部に
挿入される通水管7、通湯管8は、吐水管6に沿った形
状に曲げ加工がされており、上流側の一端は、前述の通
水部材C18上面の開口部30にOリング27等を介し
水密状に挿入される。下流側の他端は、ロウ付け等の方
法により、後述の流量および吐水温度調整部9に固定さ
れている。
【0026】このとき、通水管7、通湯管8を軟質銅管
等の軟質材料で構成すれば吐水管部の組立て時に直管状
態の通水管7、通湯管8を吐水管6の一端から挿入する
ことで、直管状態の通水管7、通湯管8は吐水管6の曲
率に沿って曲がることとなり、予め曲げ加工等を行う必
要がなく加工工程の削減、または多少複雑な形状の吐水
管6の場合でも上述の二重管構造の実現が可能である。
【0027】次に流量および吐水温度調整部9について
説明する。流量および吐水温度調整部9は、主として吐
水口本体31、弁体32、パッキンガイド33、シート
パッキン34、流量調整スピンドル35、温度調整スピ
ンドル36、軸方向移動部材37、流量調整手段12、
温度調整手段11より成る。
【0028】各部材について説明を加える。吐水口本体
31は、略円筒形状であり、側面に水流入口40、湯流
入口41を含む突出部42を、該突出部42と略対面の
側面上に湯水混合水流出口43を含み吐水口10へと連
通する突出部44を備える。前記通水管7、通湯管8の
下流端が、それぞれ前記水流入口40、湯流入口41に
ロウ付けにより固定されるとともに、前記吐水管6の下
流端が水流入口40、湯流入口41を含む突出部42に
ビス29によって固定される。
【0029】円筒形状の吐水口本体31内部には弁体3
2、パッキンガイド33、シートパッキン34、流量調
整スピンドル35、温度調整スピンドル36、軸方向移
動部材37等が配置される。
【0030】弁体32は、ステンレスのシリンダ状であ
り、側面に湯水流入口45を、該湯水流入口45から略
対向する側面に混合水流出口46を有する。弁体32
は、後述する様、シートパッキン34とのシール、摺動
部を有するため、側面は羽布加工等によって表面が滑ら
かに加工されており、また、前記湯水流入口45および
混合水流出口46は、弁体32の外周から内周への打ち
抜き囲加工により形成され外周部のシートパッキン34
を傷つけるような突起等が無い様配慮することが望まし
い。
【0031】シートパッキン34は、それぞれ独立した
水流入穴47、湯流入穴48を有し、前記シリンダ状の
弁体32の外周面に摺接され、前記シリンダ状の弁体3
2に設けられた湯水流入口45との位置関係によって湯
流量、水流量が決定される。この際、シートパッキン3
4は、パッキンガイド33によって所定の位置に保持さ
れる。パッキンガイド33は略円筒形状の部材で、前記
吐水口本体31内部に挿入され、吐水口本体31に対し
て回動方向、軸方向ともに固定される。パッキンガイド
33の内周部には前記弁体32が回動方向と軸方向に摺
動自在に挿入される。パッキンガイド33の側面には前
記シートパッキン34の水流入穴47、湯流入穴48部
分を保持する水流入穴49、湯流入穴50が設けられ
る。シートパッキン34には上述の他にパッキンガイド
33側面と当接する面に数箇所の突起51が設けられ、
これら数箇所の突起51に対応するパッキンガイド33
側面には凹部52が形成されている。これによりシート
パッキン34はパッキンガイド33に十分強固に保持さ
れる。
【0032】流量調整スピンドル35は、一端に前記シ
リンダ状の弁体32との係合部を有する。該係合部にお
いては回動のみの伝達を可能とすべく、掛かりのための
突起部53を有するとともに、該突起部53と相応する
前記弁体32の側面部には前記弁体32の軸方向にスリ
ット54が形成されている。また、流量調整スピンドル
35は、パッキンガイド33に一方向より挿入され軸方
向にはパッキンガイド33に止め輪38によって固定さ
れる。これにより弁体32は、回動方向には流量調整ス
ピンドル35の回動とともに回動するが、軸方向には流
量調整スピンドル35の回動とは無関係に移動自在に構
成される。また、流量調整スピンドル35の他端は流量
調整手段12であるハンドルがビス55によって結合さ
れ、該ハンドル38の回動により流量調整スピンドル3
5を回動する。したがって弁体32は、流量調整手段1
2とともに回動し、その回動位置により、吐水の流量調
整を行うことができる。すなわち、シートパッキン34
の水流入穴47、湯流入穴48と、弁体32に設けられ
た湯水流入口45との位置関係が同方向にある場合は、
弁体32の混合水流出口46と吐水口本体31との湯水
混合水流出口43も同方向位置にあり、該部における開
口部は大きく開かれているため、水流入穴47、湯流入
穴48から湯水流入口45を通過した湯水は、弁体32
の混合水流出口46、吐水口本体31の湯水混合水流出
口43より多量に吐水される。この時の状態を図6に示
す。一方、流量調整手段12の回動により、シートパッ
キン34の水流入穴47、湯流入穴48と、弁体32に
設けられた湯水流入口45との位置関係が同方向でなく
なると、該部における開口部は小さく開かれた状態とな
り、水流入穴47、湯流入穴48から湯水流入口45を
通過する湯水の流量、すなわち湯水混合水流出口43か
らの吐水量、は少量となる。さらに流量調整手段12を
回動し、シートパッキン34の水流入穴47、湯流入穴
48と、弁体32に設けられた湯水流入口45による開
口部を無くすと、吐水量はゼロとなる。この時の状態を
図7に示す。なお、後述する通り、湯水の混合比は弁体
32の軸方向の位置により決定される。
【0033】温度調整スピンドル36と軸方向移動部材
37は、前記パッキンガイド33内に、前記流量調整ス
ピンドル35と対向する向きに挿入され、軸方向には吐
水口本体31に止め輪39によって固定される。温度調
整スピンドル36は、一端を吐水温度調整手段11であ
るハンドルにビス56によって結合され、該ハンドル3
9の回動により温度調整スピンドル36を回動する。温
度調整スピンドル36の他端は、軸方向移動部材37と
の間に螺旋結合部を有する。一方、軸方向移動部材37
は該螺旋結合部において螺旋部を有するとともに、回動
方向に対するまわり止めのための突起部57を有する。
一方、パッキンガイド33内周部には、該突起部と相応
する位置に、パッキンガイド軸方向にスリット状の凹部
63が形成されている。これにより軸方向移動部材37
は、温度調整スピンドル36の回動とともに軸方向に進
退可能となる。
【0034】また、軸方向移動部材37は、前記シリン
ダ状の弁体32と嵌合部を有し該嵌合部において軸方向
のみ伝達可能な回動自在な掛かり部を有する。すなわ
ち、軸方向移動部材37は、円周方向に沿って溝部58
が形成されており、あわせて前記シリンダ状の弁体32
の軸方向移動部材37側の一端には内径側に絞り加工等
によりリブ59が張出している。これら溝部58とリブ
59は勘合関係にあり、軸方向移動部材37の軸方向へ
のみの移動を弁体32に伝える。よって、吐水温度調整
手段11であるハンドルの回動により、弁体32を、回
動させることなく、軸方向に進退させることが可能であ
る。なお、軸方向移動部材37は軸方向の全長にわたり
一箇所のスリット60があり、ポリアセタール等の摺動
性能を備えつつ弾性を有する材料で構成されている。こ
のため軸方向移動部材37と弁体32の組付けは、軸方
向移動部材37を内周方向に撓ますことにより行うこと
ができる。
【0035】以上の流量および吐水温度調整部9の構成
において、弁体32の湯水流入口45と、シートパッキ
ン34およびパッキンガイド33の湯流入穴50、水流
入穴49の位置関係を適宜設定することにより、流量調
整手段12により、吐水流量の調整および出し止めを、
吐水温度調整手段11により、湯水の混合比の調整、す
なわち吐水温度の調整が可能となる。
【0036】図4は、水のみ通水している状態を示す。
すなわち、弁体32および軸方向移動部材37は、軸方
向には図4中で左端、すなわち温度調整スピンドル36
側へ位置し、回動方向には湯水流入口45がシートパッ
キン34の水流入穴47と連通し、混合水流出口46
は、吐水口本体31の湯水混合水流出口43に連通する
位置にある。この結果、水はシートパッキン34の水流
入穴47から弁体32の内周部を通り、吐水口本体31
の湯水混合水流出口43より吐水される。一方、シート
パッキン34の湯流入穴48は弁体32の穴の無い外周
部分に当接されており、該部において湯は閉塞される。
【0037】図5は、湯のみ通水している状態を示す。
すなわち、弁体32および軸方向移動部材37は、軸方
向には図5中で右端、すなわち流量調整スピンドル35
側へ位置し、回動方向には湯水流入口45がシートパッ
キン34の湯流入穴48と連通し、混合水流出口46
は、吐水口本体31の湯水混合水流出口43に連通する
位置にある。この結果、湯はシートパッキン34の湯流
入穴48から弁体32の内周部を通り、吐水口本体31
の湯水混合水流出口43より吐水される。一方、シート
パッキン34の水流入穴47は弁体32の穴の無い外周
部分に当接されており、該部において水は閉塞される。
【0038】図6は、水と湯が適当な割合で混合され通
水されている状態を示す。すなわち、弁体32および軸
方向移動部材37は、軸方向には図6中で図4と図5の
場合のほぼ中央付近に位置し、回動方向には湯水流入口
45がシートパッキン34の水流入穴47および湯流入
穴48と連通し、混合水流出口46は、吐水口本体31
の湯水混合水流出口43に連通する位置にある。湯水流
入口45はシートパッキン34の水流入穴47および湯
流入穴48に跨る状態であるため、水はシートパッキン
34の水流入穴47から、湯はシートパッキン34の湯
流入穴48からそれぞれ弁体32の内周部へ流入し混合
され、混合水流出口46を通り、吐水口本体31の湯水
混合水流出口43より混合水が吐水される。
【0039】図7は、止水状態を示す。すなわち、弁体
32は、シートパッキン34の水流入穴47および湯流
入穴48は弁体32の穴の無い外周部分に当接されてお
り、該部において湯水は閉塞される。
【0040】なお、本実施例においては、流量調整手段
12を使用者から見て右側に、吐水温度調整手段11を
同左側に配してあるが、これとは逆に流量調整手段12
を使用者から見て左側に、吐水温度調整手段11を同右
側に配置することも可能である。また、流量調整手段1
2から立ち上る突起部(レバー部)61を、流量および
吐水温度調整部9の正面部へアーチ状に湾曲させてあ
る。台所作業においては、吐水温度調整の頻度に比較
し、開閉または流量調整の頻度が極めて高いことを考慮
し、頻度の高い吐水温度調整操作を左右いずれの手によ
っても容易に操作できることを配慮するためである。当
然ながら、吐水温度調整手段11にも同様のレバー部6
2を設け、流量調整手段12のレバー部61および吐水
温度調整手段11のレバー部62をいずれも、流量およ
び吐水温度調整部9の正面中央部までアーチ状に湾曲さ
せて、同様の使用の便を図ること、および流量調整手段
12と吐水温度調整手段11の左右の配置の転換との組
合わせ等は、台所、洗面所、使用者の利き腕等、個々の
作業内容等に鑑み、本実施例以外の複数の実施様態が例
示できる。
【0041】また、吐水温度調整手段11と流量調整手
段12の双方、またはいずれか一方には、操作ストロー
ク中に、クリック感を与える機構を設けることも好まし
い。吐水温度調整手段11にクリック感を与える機構を
設けた場合は、不用意に高温側へ操作してしまうのを抑
制する効果が期待できる。流量調整手段12にクリック
感を与える機構を設けた場合は、不用意に大流量側へ操
作してしまうのを抑制することで節水効果が期待でき
る。なお、クリック感の代わりに安全釦の如き機構でも
同様の効果が期待できる。以上が本発明に係る実施例の
構成の概要である。
【0042】図10に本発明に係る別の実施例を示す。
図10において先の実施例と同様の機能を有する部位に
は同じ符号を付す。図10においては、シンク後方の壁
面から水栓設置面13を兼ねる棚13が突出している。
水栓設置面13から鉛直下方に吐水管基部3が立ち上
り、さらに吐水管6、流量および吐水温度調整部9、吐
水口10と続く。このタイプの流し台においては、シン
クを壁付近まで広げることができ、台所作業の作業空間
を広く取れる点、また、棚の上面を日用品の収納に利用
できる点で優れている。
【0043】吐水管6は先端側(下流側)が下方になる
傾斜を有する。この例においては、吐水温度調整手段1
1を流量および吐水温度調整部9の右端に、また、流量
調整手段12を同左端に配設した。さらに吐水温度調整
手段11と流量調整手段12の側面には突起部(レバー
部)61、62を設け、流量調整手段12の突起部(レ
バー部)61はアーチ状に、流量および吐水温度調整部
9の正面に湾曲させた。これにより、台所の洗い物作業
中に被洗浄物を左手に持った状態等で、吐水温度調整、
流量調整ともに右手一方のみで操作できることとなり操
作性に優れる。なお、吐水管基部3、吐水管6、流量お
よび吐水温度調整部9の内部構造については先の実施例
の内部構造に準じる。
【0044】以上の二件の実施例においては、流量調整
手段12と吐水温度調整手段11のいずれもが、使用者
に近い位置にあり、操作性が容易である。流量調整手段
12と吐水温度調整手段11とをそれぞれ独立別個に配
設したため、流量調整時に誤って吐水温度変更の操作を
してしまうことがなく、また、吐水温度調整時に誤って
流量変更の操作をしてしまうことがない。すなわち、誤
操作の頻度を減らすことができ快適に使用することがで
きる。また、特に台所の実際の作業においては、流量調
整(水の出し止めを含む)の頻度に比較し吐水温度調整
の頻度はめざましく少ないという事実、すなわち台所の
水栓操作のほとんどは流量調整操作であること、を考慮
にいれても、頻度の多い流量調整時に誤って吐水温度変
更の操作をしてしまうことがなく快適に使用することが
できる。
【0045】また、流量調整手段12および吐水温度調
整手段11を、それぞれのレバー部61、62先端を持
って操作する場合にも吐水管6の自在回動方向にトルク
作用しない。すなわち、レバー部61,62先端に荷重
をかけて各調整手段11,12の回動をする場合、吐水
管6の自在回動軸と各調整手段11,12の回動軸が、
本実施例と異なり、仮に平行であるとすると、レバー部
61,62先端にかけた荷重は、吐水管6の自在回動方
向にも作用してしまう。また、同様に本実施例と異な
り、仮に使用者の側に突出した吐水管6の突出方向と、
各調整手段11,12の回動軸が平行であるとすると、
やはり各調整手段11,12のレバー部61,62先端
にかけた荷重は、吐水管6の自在回動方向にも作用して
しまう。これらは、上記の平行であるとした部分をいず
れも垂直に配することによって、レバー部61,62先
端に荷重をかけた場合にも、吐水管6の自在回動方向に
は荷重が作用しない様に構成することができる。このた
め、本実施例においては、従来の技術の中で述べたごと
く、吐水温度調整時等に吐水管が勝手に回動してしまい
所望の吐水位置からのずれが生じてしまうという不具合
は生じない。したがって、慎重に操作したり、もう一方
の手で吐水管を保持しながら吐水温度調整操作等を行う
という事態は生じない。
【0046】前記吐水温度調整手段11および前記流量
調整手段12が使用者側へ突出すること無く使用者の作
業空間の確保等の観点から望ましく、また、前記吐水温
度調整手段11および前記流量調整手段12に前記回動
軸に略垂直に立ち上がるようにレバー61、62を設け
れば、レバーの上下のみによる簡単操作が可能であり、
従来のシングルレバー混合栓の出し止めの操作同様に自
然な操作で、容易に吐水温度調整および流量調整が可能
となる。
【0047】さらに、前記吐水管6のうち、前記流量調
整手段12と前記吐水温度調整手段11とが配設される
部分よりも上流部に、これら調整手段11、12が配設
される部分よりも上方に位置する部分を有しているた
め、濡れた手で操作をした場合、あるいは汚れた操作部
を水で洗い流した場合にも、水が吐水管を伝って水栓設
置面のカウンタ面や壁面を濡らすことがなく掃除の頻度
も少なくてすむ。
【0048】また、それぞれ独立に設けられた吐水温度
調整手段11、流量調整手段12を備えながら一つの弁
体32の変位により吐水温度調整、流量調整を行うこと
ができるため、操作部のコンパクト化が可能で、台所仕
事などの作業空間の視界を妨げる度合いを低減すること
ができ好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による水栓の外観図であり台所のシンク
等への取付け状態を示す。
【図2】本発明による水栓の外観側面図である。
【図3】本発明による水栓の本体部を含む正面断面図で
あり、図2におけるB−B断面図である。
【図4】本発明による水栓の吐水管先端部を含む断面図
であり、図2におけるA−A断面図である。水のみ吐水
の状態を示す。
【図5】本発明による水栓の吐水管先端部を含む断面図
であり、図2におけるA−A断面図である。湯のみ吐水
の状態を示す。
【図6】本発明による水栓の吐水管先端部を含む断面図
であり、図2におけるA−A断面図である。湯、水の混
合吐水の状態を示す。
【図7】本発明による水栓の吐水管先端部を含む断面図
であり、図2におけるA−A断面図である。止水の状態
を示す。
【図8】本発明による水栓の側面断面図であり、図3に
おけるC−C断面図である。
【図9】本発明による水栓の分解斜視図である。
【図10】本発明に係る別の実施例の外観図である。
【図11】流量および吐水温度調整部の断面拡大図を示
す。
【符号の説明】
1・・給水管 2・・給湯管 3・・吐水管基部 4・・通水路 5・・通水路 6・・吐水管 7・・通水管 8・・通湯管 9・・流量および吐水温度調整部 10・・吐水口 11・・吐水温度調整手段 12・・流量調整手段 13・・カウンター面(水栓設置面)(棚) 14・・固定部 15・・止めねじ 16・・通水部材A 17・・通水部材B 18・・通水部材C 19・・開口部 20・・開口部 21・・開口部 22・・開口部 23・・ビス 24・・鍔部 25・・スリップワッシャ 26・・鍔部 27・・Oリング 28・・ビス 29・・ビス 30・・開口部 31・・吐水口本体 32・・弁体 33・・パッキンガイド 34・・シートパッキン 35・・流量調整スピンドル 36・・温度調整スピンドル 37・・軸方向移動部材 38・・止め輪 39・・止め輪 40・・水流入口 41・・湯流入口 42・・突出部 43・・湯水混合水流出口 44・・突出部 45・・湯水流入口 46・・混合水流出口 47・・水流入穴 48・・湯流入穴 49・・水流入穴 50・・湯流入穴 51・・突起 52・・凹部 53・・突起部 54・・スリット 55・・ビス 56・・ビス 57・・突起部 58・・溝部 59・・リブ 60・・スリット 61・・突起部(レバー部) 62・・突起部(レバー部) 63・・凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 徳永 修 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 2D060 BB01 BC01 BC11 BE11 3H067 AA16 CC07 CC41 CC48 DD08 DD13 DD23 EC29 FF02 GG13

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水栓設置面より突出する吐水管の下流側
    の一端に吐水口を備え、該吐水管のうち、下流側の一端
    に近接する部分に、流量調整手段と吐水温度調整手段と
    を備える水栓において、前記流量調整手段と前記吐水温
    度調整手段とをそれぞれ独立別個に配設したことを特徴
    とする湯水混合水栓。
  2. 【請求項2】 前記吐水管は自在回動部を有し、前記吐
    水温度調整手段および前記流量調整手段はそれぞれ回動
    軸を有するとともに該それぞれの回動軸を中心に回動す
    ることで吐水温度調整および流量調整を行うものであ
    り、前記吐水温度調整手段および前記流量調整手段のそ
    れぞれの回動軸を、前記自在回動部の回動軸と、該回動
    軸上から吐水口先端へ向かうベクトルとに、ともに略垂
    直に配したことを特徴とする請求項1に記載の湯水混合
    水栓。
  3. 【請求項3】 前記吐水管の自在回動軸は鉛直方向に平
    行であり、前記吐水温度調整手段および前記流量調整手
    段のそれぞれの回動軸は水平面に平行であるとともに、
    前記吐水温度調整手段および前記流量調整手段を略対向
    する位置に配置したことを特徴とする請求項2に記載の
    湯水混合水栓。
  4. 【請求項4】 前記吐水管は、前記流量調整手段と前記
    吐水温度調整手段とが配設される部分よりも上流部であ
    って、前記流量調整手段と前記吐水温度調整手段とが配
    設される部分よりも上方に位置する部分を有することを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の湯水混合
    水栓。
  5. 【請求項5】 一方に湯水流入口が形成され、他方に混
    合水流出口が形成されるとともに、周方向に回動自在で
    あって軸方向に進退自在であるシリンダ状の弁体を備
    え、前記弁体の周方向または軸方向の動きに伴って、流
    量または吐水温度のどちらか一方の調整を行うことを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の湯水混合水
    栓。
  6. 【請求項6】 それぞれ独立した湯流入穴と水流入穴と
    が形成されたシートパッキンと、少なくとも一箇所の孔
    からなる湯水流入口と少なくとも一箇所の孔からなる混
    合水流出口とが形成され、前記シートパッキンに摺動自
    在に当接するシリンダ状の弁体と、 一端は前記流量調整手段に結合され回動自在であるとと
    もに、他端は前記弁体との係合部を有し、該係合部にお
    いて前記弁体に回動のみの動きを伝達する流量調整スピ
    ンドルと、 一端は前記吐水温度調整手段に結合され、回動自在であ
    る温度調整スピンドルと、 前記温度調整スピンドルとの間に設けられた螺旋結合部
    と回動を規制する規制手段とを有することで前記温度調
    整スピンドルの回動に連動し軸方向へ進退自在であると
    ともに、前記シリンダ状の弁体との嵌合部を有し、該嵌
    合部において前記弁体を周方向に対して回動自在と成
    し、前記弁体に軸方向のみの動きを伝達する軸方向移動
    部材とを有することを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れかに記載の湯水混合水栓。
  7. 【請求項7】 水栓設置面より突出する吐水管の下流側
    の一端に設けられた吐水口と、該吐水管のうち、下流側
    の一端に近接する部分に、それぞれ独立別個に配設され
    た流量調整手段および吐水温度調整手段と、一方に湯水
    流入口が形成され、他方に混合水流出口が形成されると
    ともに、周方向に回動自在であって軸方向に進退自在で
    あるシリンダ状の弁体とを備え、前記流量調整手段は前
    記弁体の周方向または軸方向のどちらか一方の動きに伴
    って流量の調整を行い、前記吐水温度調整手段は、前記
    流量調整手段による弁体の動きとは排他的な動きに伴っ
    て吐水温度の調整を行うことを特徴とする湯水混合水
    栓。
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