JP7276680B2 - 水栓装置 - Google Patents

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Description

本発明は、水栓装置に関し、具体的には断面長手方向及び断面短手方向を規定する外観の水栓装置に関する。
水栓装置のスパウトの形状は、水栓装置の外観に大きく影響しデザインの良否を左右するものであり、近年では、一般的に見られる断面円形のものの他、例えば断面矩形や断面楕円形等、断面長手方向と断面短手方向を規定する扁平な形状のものが開発されている。
そのような形状の水栓装置では、断面短手方向に力がかかると変形しやすくスパウトが損傷しやすいという、扁平な断面形状のスパウトに特有の問題がある。一方で、必要な強度を確保するためにスパウトの形状を検討すると、スパウトの形状に制約ができ、より薄型の多様なデザインの水栓装置を設計することが難しくなる。
断面長手方向及び断面短手方向を規定する断面形状の外観を有する場合においても必要な強度を確保することができる水栓装置として、例えば特許文献1に記載された構造のものがある。この特許文献1に記載の水栓装置においては、図12(特許文献1の図1に対応)に示すように、断面長手方向及び断面短手方向を規定し水栓装置の外観を構成する外観部材126、128と、水が吐出される吐水口134と、当該吐水口134と当該吐水口134に水を供給する給水源とを連通する2本の通水部材136と、外観部材126、128の内部に設けられ外観部材を補強する補強部材138、140と、を備えている。
特開2018-80497号公報
特許文献1に記載の水栓装置は、その一実施形態が商品化され、薄型の外観が人気を博するに至っている。しかしながら、当該水栓装置は、図13に示すように、カウンタの下方に設けられた給水部151と2本の通水部材136とを接続する接続アダプタ160が、カウンタ側の筒状孔を塞ぐ栓体の如く構成されている。このため、当該領域に更に電気配線を通過させることが困難である。
具体的には、例えば自動水栓機能を実現するべく吐水口の側に人体検知センサを搭載して、カウンタの下方に対応する電気配線接続部(これは更に給水源の給水/遮断を制御する制御部に至る)を用意しても、当該電気配線接続部と人体検知センサとを繋ぐ電気配線の経路を確保することが困難である。
本発明は、以上のような背景に基づいてなされたものである。本発明の目的は、給水部と電気配線接続部とが用意された設置面に固定される水栓装置であって、給水部から給水される2本以上の金属製の通水部材と、電気配線接続部に接続される電気配線と、を備えることで、薄型の外観を提示しつつ電気的な高機能化を実現できる水栓装置を提供することである。
本発明は、給水部と電気配線接続部とが用意された設置面に固定される水栓装置であって、前記設置面に固定される台座部と、断面長手方向及び断面短手方向を規定する薄型部と、を有する水栓本体部材と、前記水栓本体部材内に設けられた2本以上の金属製の通水部材と、一方側において前記給水部に接続されると共に他方側において2本以上の給水流路に分岐する分岐要素と、前記台座部内に設けられ、前記2本以上の給水流路の各々を前記2本以上の通水部材の各々と接続する接続要素と、前記電気配線接続部から前記台座部を通って前記薄型部にまで至る電気配線と、を備えたことを特徴とする水栓装置である。
本発明によれば、設置面側(例えばカウンタ側)ではなく水栓装置の台座部内に、給水流路の各々を通水部材の各々と接続する接続要素を収容したことにより、給水流路の各々と通水部材の各々との間にシール部材を設けたり十分な溶接しろを設ける場合であっても、電気配線接続部から台座部を通って水栓装置の薄型部にまで至る電気配線の経路を、比較的容易に確保することができる。これにより、薄型部において薄型の外観を提示しつつ、電気的な高機能化(例えば人体検知による自動水栓化)を実現した水栓装置を提供することができる。
また、本発明によれば、通水部材の各々の一端は水栓装置の台座部内で終端すれば良いため、特許文献1の通水部材と比較して、折り曲げ加工の回数が1回少なくて済む。これにより、通水部材の加工作業の効率が向上する。
一般的には、給水部と電気配線接続部とは、設置面に開口する筒状孔内(例えば配管内)に収容されており、台座部は、設置面の当該開口を覆うように固定される。設置面は、例えばカウンタの上面である。
また、前記分岐要素と前記接続要素とは、一体的に構成されていることが好ましい。
この場合、部品点数の削減によるコスト低減効果が得られる。また、組み付け工程も簡単化されるため、水栓装置の組み付け作業がより容易になる。
また、前記2本以上の通水部材は、前記接続要素によって接続された領域において、平面視で放射方向に延びていることが好ましい。
このようなレイアウトが採用される場合、通水部材の各々を給水流路の各々に接続するための差し込みしろの形状やサイズを適宜に調整しておくことによって、当該差し込みしろに通水部材の曲げ加工後の形状誤差を吸収させることが容易である。
一般的には、通水部材と接続要素とは、溶接(いわゆるロウ付けを含む)によって固定される。この場合、溶接しろを小さくすることによって、一層の小型化が実現できる。
もっとも、少なくとも本件出願の時点においては、通水部材と接続要素とがシール部材を介して接続される構成も排除されない。
本発明によれば、設置面側(例えばカウンタ側)ではなく水栓装置の台座部内に、給水流路の各々を通水部材の各々と接続する接続要素を収容したことにより、給水流路の各々と通水部材の各々との間にシール部材を設けたり十分な溶接しろを設ける場合であっても、電気配線接続部から台座部を通って水栓装置の薄型部にまで至る電気配線の経路を、比較的容易に確保することができる。これにより、薄型部において薄型の外観を提示しつつ、電気的な高機能化(例えば人体検知による自動水栓化)を実現した水栓装置を提供することができる。
また、本発明によれば、通水部材の各々の一端は水栓装置の台座部内で終端すれば良いため、特許文献1の通水部材と比較して、折り曲げ加工の回数が1回少なくて済む。これにより、通水部材の加工作業の効率が向上する。
本発明の一実施形態による水栓装置の分解斜視図である。 図1の水栓装置の通水要素群を抽出した斜視図である。 図2の通水要素群の平面図である。 図2の通水要素群の側面図である。 図2の通水要素群の背面図である。 図1の水栓装置の分岐接続部材の斜視図である。 図6の分岐接続部材の内部透視図である。 図6の分岐接続部材の平面図である。 図6の分岐接続部材の側面図である。 図1の水栓装置の組立後の斜視図において、台座部を切り欠いた図である。 図1の水栓装置の組立後の側面概略図である。 従来技術の水栓装置の分解斜視図である(特許文献1の図1に対応)。 従来技術の水栓装置の接続アダプタを示す部分断面斜視図である。
次に、添付図面を参照して、本発明の一実施形態による水栓装置について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による水栓装置1の分解斜視図であり、図2は、図1の水栓装置1の通水要素群(具体的には、分岐接続部材60、通水部材36及び吐水口外側ハウジング34)を抽出した斜視図であり、図3は、図2の通水要素群の平面図であり、図4は、図2の通水要素群の側面図であり、図5は、図2の通水要素群の背面図である。
また、図6は、図1の水栓装置1の分岐接続部材60の斜視図であり、図7は、図6の分岐接続部材60の内部透視図であり、図8は、図6の分岐接続部材60の平面図であり、図9は、図6の分岐接続部材60の側面図である。
そして、図10は、図1の水栓装置1の組立後の斜視図において台座部30を切り欠いた図であり、図11は、図1の水栓装置1の組立後の側面図である。
図1乃至図11に示すように、本実施形態の水栓装置1は、給水部51と電気配線接続部71とが用意された設置面に固定されて使用される水栓装置1である。具体的には、例えば設置面の一例であるカウンタ面に円筒状の孔(一般的にφ25またはφ35)が開口(露出)しており、当該孔内に給水部51と電気配線接続部71とが収容されていて、本実施形態の水栓装置1は、当該孔を覆うようにカウンタ面上に設置されるようになっている。
本実施形態では、カウンタ面が水平面であると仮定して、図1において上側を水栓装置1の上側、下側を水栓装置1の下側として説明する。また、図1において水栓本体部材4の先端側が突出する方向(図1において左手前方向)を水栓装置1の前側、その反対側(図1において右奥方向)を水栓装置1の後側として説明する。カウンタ面は、水平面に限らず、任意の向きに設定可能である。
本実施形態の水栓装置1においては、水栓本体部材4が外観部材を構成している。特に図11に示すように、水栓本体部材4は、前記孔を覆うようにカウンタ面上に固定される台座部30と、断面長手方向及び断面短手方向を規定する薄型部である第1スパウト16及び第2スパウト18と、を有している。
第1スパウト16は、台座部30から上方に延びており、第2スパウト18は、第1スパウト16に対して略直角に屈曲して前後方向に延びており、両者によって全体として側面視略L字形の薄型部が形成されている。
一方、特に図1に示すように、本実施形態の水栓本体部材4は、内側カバー26と、内側カバー26に対向して取り付けられる外側カバー28と、吐水口内側ハウジング33と、吐水口外側ハウジング34と、で形成されている。
内側カバー26は、第1スパウト16の前面を形成する前面部26Aと、第2スパウト18の下面を形成する下面部26Bと、を有している。前面部26Aの基端側(下端側)は、台座部30に接続されている。
本実施形態の台座部30は、平面視で略矩形状となっており、当該台座部30は、例えばカウンタ面に設置されたベースプレート等に溶接等で固定されるようになっている。
内側カバー26の前面部26Aは、断面長手方向の中央部分において外側カバー28の面から遠ざかる方向に湾曲する湾曲面26ACと、当該湾曲面26ACの両側に外側カバー28側に突出する立上部26ASとを有している。湾曲面26ACは、湾曲しているものの、全体としては断面長手方向に沿って延びている。
内側カバー26の下面部26Bも、断面長手方向の中央部分において外側カバー28の面から遠ざかる方向に湾曲する湾曲面26BCと、湾曲面26BCの両側に外側カバー28側に突出する立上部26BSとを有している。湾曲面26BCは、湾曲しているものの、全体としては断面長手方向に沿って延びている。特に図1に示すように、湾曲面26ACと湾曲面26BCとは滑らかに連続して屈曲しており、立上部26ASと立上部26BSとも滑らかに連続して屈曲している。また、内側カバー26の下面部26Bの前端側部分は、特に図11に示すように、吐水口外側ハウジング34の後端側部分に接続されている。
外側カバー28は、第1スパウト16の後面を形成する後面部28Aと、第2スパウト18の上面を形成する上面部28Bと、を有している。後面部28Aの基端側(下端側)も、台座部30に接続されている。
外側カバー28の後面部28Aは、断面長手方向に沿って直線状に延びる平面からなっている。
外側カバー28の上面部28Bも、同様に、断面長手方向に沿って直線状に延びる平面からなっている。そして、後面部28Aと上面部28Bとは、滑らかに連続して屈曲している。
内側カバー26の立上部26AS、26BSと外側カバー28とが、互いに対して接着等されることにより、内側カバー26と外側カバー28との間に内部空間が規定されている。
吐水口内側ハウジング33と吐水口外側ハウジング34とは、上下に重ね合わされて、下向きに吐水する吐水口32を形成している。吐水口内側ハウジング33は、内側カバー26の下面部26Bの湾曲面26BCの中央領域に倣った断面形状を有しており、吐水口外側ハウジング34の吐水口内側ハウジング33と対応する領域は、第2スパウト18(内側カバー26の下面部26B+外側カバー28の上面部28B)の残りの領域に倣った断面形状を有している(特に図2乃至図5及び図11参照)。吐水口外側ハウジング34の吐水口内側ハウジング33と対応しない領域は、第2スパウト18に倣った断面形状を有している(特に図2乃至図5及び図11参照)。
内側カバー26と外側カバー28とが規定する内部空間内には、2本の金属製の通水部材36が挿通されている。通水部材36は、一般的には、強度や耐久性が十分で加工し易い銅製の管材から構成される。吐水口外側ハウジング34には、吐水口32に至る一時貯水領域34sが形成されており(図3参照)、各通水部材36の上端は、当該一時貯水領域34sに連通している。
そして、各通水部材36は、特に図2乃至図5に示すように、第2スパウト18と第1スパウト16との間の屈曲部に倣うように折り曲げられており、且つ、第1スパウト16と台座部30との間の屈曲部に倣うように折り曲げられている。すなわち、各通水部材36は、2回の折り曲げ工程が施されて形成されている。
2本の通水部材36が延在する方向については、図2乃至図5に示されるように、第1スパウト16内及び第2スパウト18内では互いに平行に延びている一方で、台座部30内では後述される分岐接続部材60を中心とした放射方向に延びている。
本実施形態の水栓装置1においては、分岐接続部材60が、カウンタ面の筒状孔内に設置された給水部51に接続されている。本実施形態の分岐接続部材60は、一方側において給水部51に接続されると共に他方側において2本の給水流路62、63に分岐する分岐要素と、2本の給水流路62、63の各々を2本の通水部材36の各々と接続する接続要素と、が一体的に構成された部材である。
より具体的には、特に図6乃至図9に示すように、分岐接続部材60は、下端において給水部51に接続される鉛直方向に延びる流路61を提供すると共に、当該流路61の上端側で水平方向に向きを変え且つV字状に分岐して2本の給水流路62、63を提供している(分岐要素としての機能)。そして更に、分岐接続部材60は、2本の給水流路62、63の延長上に2本の通水部材36が延在できるように、2本の給水流路62、63の延長上に延びる接続空間64、65を提供している(接続要素としての機能)。結果として、接続空間64、65は、平面視で流路61を中心とした放射方向に延在しており、同方向に延在する通水部材36が差し込まれて溶接されている。
分岐接続部材60は、従来の接続アダプタ160(図13参照)と異なり、カウンタ面の筒状孔を塞ぐ程には大きくない。従って、カウンタ面の筒状孔内に設置された電気配線接続部71から第2スパウト18内に設置される人体検知センサ73に至る電気配線72(給電線や信号出力線)が、カウンタ面の筒状孔及び台座部30を余裕で通過することができる(図10及び図11参照)。
人体検知センサ73は、例えば略直方体状(平面視略矩形状)の赤外線近接センサであり、特に図1に示すように、樹脂製のセンサ保持部材74の前方側に突出するベース片74b上に載置ないし係合されている。図1及び図3に示すように、人体検知センサ73は、一時貯水領域34sを区画する吐水口外側ハウジング34の2本の通水流路34cの間に配置されている。
センサ保持部材74は、人体検知センサ73から延出する電気配線72の載置領域の両外側に、上端部が更に外側に屈曲した一対のフック壁74wを有しており、当該フック壁74wを介して2本の通水部材36に支持されている。センサ保持部材74は、当該フック壁74wの弾性を利用して、2本の通水部材36に対して着脱自在である。
また、センサ保持部材74は、面シール部材75を介して、吐水口内側ハウジング33によっても支持されている。吐水口内側ハウジング33は、前後2本のネジ76によって、吐水口外側ハウジング34に固定されている。
本実施形態では、面シール部材75と吐水口内側ハウジング33とを取り外すことによって、センサ保持部材74及び人体感知センサ73が収容された領域にアクセスして各種のメンテナンス作業を実施することが可能となる。従って、当該領域(センサ収容領域)への開口が、吐水口内側ハウジング33によって覆われている(カバーされている)と言うこともできる。
また、本実施形態の人体検知センサ73は、吐水口内側ハウジング33の下方側(外側)に感応領域(手が翳されることが意図された領域)を規定しており、人体検知センサ73から当該感応領域に至るまでを空間のまま保存してより高い感度を実現するべく、面シール部材75及び吐水口内側ハウジング33にそれぞれ対応する平面視略矩形状の窓開口75w、33wが設けられている。
その他、第1スパウト16と第2スパウト18との間の屈曲部に、補強部材40が設けられている。補強部材40は、水栓本体部材4を補強する4本の補強リブ44と、当該補強リブ44に溶接され当該補強リブ44を一体的に保持する保持部材48と、を有している。各補強リブ44は、厚みTの板材を略L字形に切断することで形成されている。
4本の補強リブ44は、2本の通水部材36の各々の両側に沿うように配置されている。また、中央側の2本の補強リブ44の間に、電気配線72用の経路が確保されている。
保持部材48は、側面視略L字形に曲げ加工された板材から形成されており、曲げ加工された部分が水栓本体部材4の屈曲部に対応するように配置されている。保持部材48は、補強リブ44に対して、外側カバー28側に配置されている。
本実施形態の補強部材40は、4本の補強リブ44と保持部材48とが溶接されて構成されている。そして、4本の(2対の)補強リブ44が、2本の通水部材36を間に収容した状態で、内側カバー26に溶接されている。すなわち、本実施形態の水栓装置1は、電気配線72及び人体検知センサ73と、外側カバー28と、は分離した状態で、その他の構成部品(内側カバー26、2本の通水部材36、分岐接続部材60、補強部材40、吐水口外側ハウジング34、センサ保持部材74、面シール部材75、及び吐水口内側ハウジング33)は一体的に組み付けられて、工場から出荷されるようになっている。
以上のように出荷された本実施形態の水栓装置1は、カウンタ面等への設置時に、例えば作業者による手作業で、電気配線72自体の剛性を活用して、電気配線72の端部に設けられたコネクタ72cを先頭にして、電気配線72が中央側の2本の補強リブ44の間を第2スパウト18側から第1スパウト16側へと挿通される。中央側の2本の補強リブ44の間隔は、コネクタ72cの幅に対応しており、当該2本の補強リブ44は、コネクタ72cの円滑な摺動を案内するガイド部材として機能する。そして、コネクタ72cが、カウンタ面に開口する筒状孔(φ25またはφ35)内の電気配線接続部71に接続される(図11参照)。その後、必要に応じて電気配線72の位置が調整されながら、分岐接続部材60が当該孔内の給水部51に嵌合され、人体検知センサ73がセンサ保持部材74上の所定位置に位置決めされる。そして、台座部30がカウンタ面上に固定され、外側カバー28が、内側カバー26及び吐水口外側ハウジング34に対して接着等される。
以上のように設置された本実施形態の水栓装置1によれば、通水部材36が2本設けられているため、所定の水の流量を確保するための各通水部材36の直径を小さくすることができる。給水部51からの水は、分岐接続部材60によって分岐されて2本の通水部材36を介して供給され、一時貯水領域34sで合流して吐水口32から下向きに吐出される。これにより、必要な水量を確保しながら、水栓装置1をより薄型に設計することができる。
そして、本実施形態の水栓装置1によれば、カウンタ側ではなく水栓装置1の台座部30内に、分岐後の給水流路62、63の各々を通水部材36の各々と接続する分岐接続部材の接続空間64、65(接続要素)を配置したことにより、給水流路62、63の各々と通水部材36の各々との間にシール部材を設けたり十分な溶接しろを設ける場合であっても、電気配線接続部71から台座部30を通って水栓装置1の薄型部16、18にまで至る電気配線72の経路を、比較的容易に確保することができる(特に図10及び図11参照)。これにより、薄型部としての第1スパウト16及び第2スパウト18において薄型の外観を効果的に提示しつつ、電気的な高機能化(本実施形態では人体検知センサ73を用いた自動水栓化)を実現することができる。
また、本実施形態の水栓装置1によれば、通水部材36の各々の一端は水栓装置1の台座部30内で終端すれば良いため、特許文献1の通水部材136と比較して、折り曲げ加工の回数が1回少なくて済む(2回で済む)。これにより、通水部材36の加工作業効率が向上する(要求される加工精度が緩和され得る)。
また、本実施形態の水栓装置1によれば、分岐接続部材60が分岐要素としての機能と接続要素としての機能を併せ持っているため、両機能の各々を別部材において実現させる場合(但し、このような態様も、少なくとも本願出願の時点では、本発明の範囲に含まれる)と比較して、部品点数の削減によるコスト低減効果を得ることができる。また、組み付け工程も簡単化されるため、水栓装置1の組み付け作業がより容易になる。
また、本実施形態の水栓装置1によれば、2本の通水部材36が、分岐接続部材60の接続空間64、65内において、平面視で分岐接続部材60の上下方向の流路61を中心とした放射方向に延びている。
このようなレイアウトが採用されたことにより、通水部材36の各々を接続空間64、65の各々に差し込むための差し込みしろの形状やサイズを適宜に調整しておくことによって、当該差し込みしろに通水部材36の曲げ加工後の形状誤差を吸収させることが容易である。
また、本実施形態の水栓装置1によれば、通水部材36と分岐接続部材60(の接続空間64、65)とは、溶接(いわゆるロウ付けを含む)によって固定されている。これにより、溶接しろを小さく抑えることによって、一層の小型化を実現している。
1 水栓装置
4 水栓本体部材
16 第1スパウト
18 第2スパウト
26 内側カバー
26A 前面部
26AC 湾曲面
26AS 立上部
26B 下面部
26BC 湾曲面
26BS 立上部
28 外側カバー
28A 後面部
28B 上面部
30 台座部
32 吐水口
33 吐水口内側ハウジング
33w 窓開口
34 吐水口外側ハウジング
34c 通水流路
34s 一時貯水領域
36 通水部材
40 補強部材
44 補強リブ
48 保持部材
51 給水部
60 分岐接続部材
61 流路
62 給水流路
63 給水流路
64 接続空間
65 接続空間
71 電気配線接続部
72 電気配線
72c コネクタ
73 人体検知センサ
74 センサ保持部材
74b ベース片
74f フック壁
75 面シール部材
75w 窓開口
76 ネジ
126 外観部材
128 外観部材
134 吐水口
136 通水部材
138 補強部材
140 補強部材
151 給水部
160 接続アダプタ部材

Claims (3)

  1. 給水部と電気配線接続部とが用意された設置面に固定される水栓装置であって、
    前記設置面に固定される台座部と、断面長手方向及び断面短手方向を規定する薄型部と、を有する水栓本体部材と、
    前記水栓本体部材内に設けられた2本以上の金属製の通水部材と、
    一方側において前記給水部に接続されると共に他方側において2本以上の給水流路に分岐する分岐要素と、
    前記台座部内に設けられ、前記2本以上の給水流路の各々を前記2本以上の通水部材の各々と接続する接続要素と、
    前記電気配線接続部から前記台座部を通って前記薄型部にまで至る電気配線と、
    を備え
    前記2本以上の通水部材は、前記接続要素によって接続された領域において、平面視で前記接続要素から遠ざかるにしたがって互いの距離が広がるように延びている
    ことを特徴とする水栓装置。
  2. 前記分岐要素と前記接続要素とは、一体的に構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の水栓装置。
  3. 前記2本以上の通水部材と前記接続要素とは、溶接されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の水栓装置。
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