JP5322964B2 - 空気調和機の室内機 - Google Patents
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Description
例えば、自動車用空気調和機においては、取付スペースが小さい場所に自動車用空気調和機の各ユニットを取り付けるため、「自動車用空調装置において,インテークユニット10とヒーターユニット12の連結されるべき端部10b,12bの隣接する2辺に,ダクトの軸方向に突出する突出部10a,12aを形成し,クーラユニット11の両端部11b,11bの隣接する2辺に,ユニット11を車室内側より水平移動し,ユニット10とユニット12との間に挿入することにより,突出部10a,12aと共にダクトを形成するように軸方向に突出した突出部を形成し,各突出部の端部より垂直方向に突出する突片14を形成し,各突片14の内対向する突片14のいずれか一方に円錐状ガイドピン16を,他方に当該円錐状ガイドピン16が嵌合される接合部17を設けた」(特許文献1参照)というものが提案されている。
例えば、図15の(a)に示すような従来の室内機では、送風機ユニット120の連結側側面部にフランジ121を形成し、熱交換器ユニット110の筐体を送風機ユニット120の筐体よりも大きく形成し、フランジ121と熱交換器ユニット110の筐体をネジ止めして、各ユニットを連結する必要があった。
また例えば、図15の(b)に示すような従来の室内機では、熱交換器ユニット110及び送風機ユニット120の連結側側面部にフランジ111及びフランジ121を設け、これらフランジ111及びフランジ121をネジ止めして、各ユニットを連結する必要があった。
また、室内機が大きくなるのを防止するためには、図15の(c)に示すように、熱交換器ユニット110及び送風機ユニット120を、これらの筐体の内部でネジ止めする必要がある。このため、熱交換器ユニット110及び送風機ユニット120を連結するためには、送風機ユニット120の上面パネル122や底面パネル123を取り外してから行う必要があり、天井裏で行うには困難な作業を伴う。したがって、このような連結構造は、連結作業が困難であるという問題点があった。
なお、シール部材は、第2側面部が形成された側のユニットの自重によって第1側面部と第2側面部の間に挟持される。このため、熱交換器ユニットと送風機ユニットとの間は、シール性が確保されている。
図1は、本発明の実施の形態1に係る室内機(以下、室内機100という)の設置状態を示す斜視図である。図2は、この室内機100の分解斜視図である。図3は、この室内機100の設置状態を示す側面図である。また、図4はこの室内機100の設置状態を示す平面図である。なお、図1は、室内機100の内部構造の理解を容易とするため、室内機100の内部を透視した図となっている。また、図4は、ガイド60の形状を示すため、連結部材70を削除した図となっている。
以下、これら図面を用い、本実施の形態1に係る室内機100について説明する。なお、以下の説明では、室内機100の設置方向に従って説明をする。また、図1〜図4を含め、以下の図では、各構成の大きさや形状が一部異なる場合がある。
ガイド20は、例えば板状部材であり、連結側側面部12の下部に設けられている。このガイド20は、送風機ユニット50へ向けて、斜め上方向に突設されている。これにより、ガイド20と連結側側面部12との間には、連結方向(図3の左右方向)に沿った縦断面において、略V字状の間隙21が形成されている。つまり、間隙21は、ガイド20と連結側側面部12との間が上方へ向かうに従って大きくなっている。
凸部55は、筐体51の幅方向(図3の紙面直交方向、図4の上下方向)に延設されており、連結側側面部52の下部に設けられている。より詳しくは、連結方向に沿った縦断面において、連結側側面部52の下部が凹んでおり、凸部55は、この凹部から熱交換器ユニット10へ向かって突設されている。連結方向に沿った縦断面において、凸部55の外部形状は、間隙21と略同様の形状となっている。
図5は、本発明の実施の形態1に係る室内機100の熱交換器ユニット10及び送風機ユニット50の連結方法を示す説明図である。なお、図5は、室内機100の側面図となっている。
最後に、矢印Cに示す方向に、貫通孔72に挿入したネジをネジ穴31に螺入することで、熱交換器ユニット10と送風機ユニット50は連結される。このとき、熱交換器ユニット10の連結面30と送風機ユニット50の連結部材70がネジ止めされる位置は、熱交換器ユニット10及び送風機ユニット50の上面部よりも下方となる。
また、ガイド60は、熱交換器ユニット10の連結側側面部52に設けられている。これに伴い、ガイド60が挿入される開口部57(本発明の第1開口部に相当)が送風機ユニット50の連結側側面部52に形成されている。
また、連結部材70が、熱交換器ユニット10の連結側側面部12の上部に設けられている。そして、間隙71が、熱交換器ユニット10の連結側側面部12と連結部材70の間に形成されている。これに伴い、連結部材70と対向配置される連結面30は、送風機ユニット50の連結側側面部52に形成されている。
このような室内機101においても、熱交換器ユニット10の凸部55の先端部を送風機ユニット50のガイド20の先端部に乗せることにより(場合によっては連結方向に作業者等の力も追加して)、熱交換器ユニット10と送風機ユニット50の幅方向の位置決め、及び熱交換器ユニット10の下部と送風機ユニット50の下部の仮固定を行うことができる。そして、送風機ユニット50の連結面30と熱交換器ユニット10の連結部材70をネジ止め固定することにより、熱交換器ユニット10と送風機ユニット50を連結することができる。また、これらの作業は、天井裏で行う作業として難しいものではない。したがって、室内機101は、その外部形状が大きくなることを防止でき、例えば天井裏(天井6の上面)に設置する際でも、熱交換器ユニット10と送風機ユニット50を容易に連結することができる。
また、熱交換器ユニット10は送風機ユニット50よりも重いので、熱交換器ユニット10が送風機ユニット50の下側となるように、室内機100は組み立てられる。
最後に送風機ユニット50の上部に上側梱包部材92を乗せ、下側梱包部材91、室内機100及び上側梱包部材92をPPバンド(図示せず)で締結することにより、室内機100の組立及び梱包が完成する。
ガイド60の形状を以下のようにすることで、実施の形態1で示した効果に加え、新たな効果を得ることも可能となる。なお、本実施の形態2において、特に記述しない項目については実施の形態1と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。
ガイド60の上面部62の端部には、この端部よりも幅が若干小さい舌片64が形成されている。つまり、上面部62と舌片64の境界部には、段部65が形成されている。また、ベース52aには、ガイド60の舌片64が挿入される開口部52bが形成されている。この開口部52bの幅は、舌片64の幅よりも若干大きく形成されている。ガイド60をベース52aに取り付ける場合、段部65がベース52aに接触するまで、舌片64を開口部52bに挿入する。これにより、ガイド60は、位置決めされる。その後、ガイド60の下面部61の端部に形成された溶接部とベース52aをスポット溶接することにより、ガイド60は、ベース52aに固定される。
なお、開口部52bが、本発明の第2開口部に相当する。
また、図10に示すように、電気品箱80のベース52aと対向する面には、舌片64が挿入される開口部81が形成されている。
舌片64を開口部81に挿入することで、電気品箱80(より詳しくは電気品箱80の開口部81が形成された面)は、ベース52aと舌片64によって挟持され、仮固定されることとなる。
なお、開口部81が、本発明の第3開口部に相当する。
実施の形態1や実施の形態2で示した室内機を天井裏(天井6の上面)等に設置する場合、一旦、熱交換器ユニット10から送風機ユニット50を取り外すこととなる。この作業は、室内機を組み立てるときの連結作業と逆工程の作業となる。このため、図7を参照するとわかるように、凸部55の設けられた連結側側面部(例えば連結側側面部52)と反対側の連結側側面部(例えば連結側側面部12)にシール部材40が設けられている場合、熱交換器ユニット10から送風機ユニット50を取り外す際に、凸部55の先端部がシール部材40に引っ掛かり、シール部材40がはがれてしまうことが懸念される。しかしながら、室内機の構成を以下のようにすることで、実施の形態1及び実施の形態2で示した効果に加え、シール部材40のはがれを防止できるという効果も得られる。なお、以下では、熱交換器ユニット10の連結側側面部12が本発明の第1側面部(つまり、送風機ユニット50の連結側側面部52が本発明の第2側面部)となっている室内機を用いて、本実施の形態3に係る室内機を説明する。また、本実施の形態3において、特に記述しない項目については実施の形態1又は実施の形態2と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。
このようにシール部材40を設けることにより、熱交換器ユニット10から送風機ユニット50を取り外す際、シール部材40と凸部55は一緒に移動することになる。このため、熱交換器ユニット10から送風機ユニット50を取り外す際に、凸部55の先端部が引っ掛かり、シール部材40がはがれてしまうことを防止できる。
なお、図13では、室内機104の一方の側面近傍のみを図示しているが、図示されていない他方の側面近傍にも、室内機104には、ガイド68及び開口部16が形成されている。
Claims (8)
- 室内機側熱交換器が収納された熱交換器ユニットと、送風機が収納された送風機ユニットとを備え、
前記熱交換器ユニットと前記送風機ユニットを連結して横方向に並べて設置される空気調和機の室内機であって、
前記熱交換器ユニット及び前記送風機ユニットを設置した状態で見た場合、
前記熱交換器ユニット又は前記送風機ユニットの一方に形成された第1側面部と、前記熱交換器ユニット又は前記送風機ユニットの他方に形成された第2側面部とがシール部材を介して対向し、
前記第1側面部の下部には、上方に向かって前記第1側面部との間に形成される間隙が大きくなるように前記第2側面部の側に突出した第1ガイドが設けられ、
前記第2側面部には、前記第1側面部と前記第1ガイドとの間に形成された間隙へ挿入される凸部が設けられ、
前記第2側面部には、前記第1側面部の側へ突出した第2ガイドが設けられ、
前記第1側面部には、前記第2ガイドが挿入され、該第2ガイドが挿入されることにより前記熱交換器ユニットと前記送風機ユニットの位置決めを行う第1開口部が形成され、
前記第2側面部の上部には、上方に向かって前記第2側面部との間に形成される間隙が大きくなるように前記第1側面部の側に突出し、ネジ止め用の貫通孔が形成された連結部材が設けられ、
前記第1側面部には、前記連結部材と対向し、前記貫通孔に挿入されたネジを螺入するネジ穴が形成された連結面が形成されていることを特徴とする空気調和機の室内機。 - 前記第1側面部は前記熱交換器ユニットに形成され、
前記第2側面部は前記送風機ユニットに形成されていることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機の室内機。 - 前記第2ガイドは、その端部に、前記第1開口部へ前記第2ガイドを誘導するテーパ部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空気調和機の室内機。
- 前記熱交換器ユニット及び前記送風機ユニットの連結方向に沿った縦断面において、
前記第2ガイドの上面部は、前記第1側面部の側に向かって下側に傾斜していることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の空気調和機の室内機。 - 前記第2側面部には、前記第2ガイドが、高さ方向の異なる位置に複数設けられ、
前記第1側面部には、複数の前記第2ガイドと対応する位置に、複数の前記第1開口部が形成され、
前記第1開口部のそれぞれの上端部の位置は、これら前記第1開口部と対応する前記第2ガイドの前記第1側面部の側に突出した部分の上端位置よりも所定寸法高く形成されていることを特徴とする請求項4に記載の空気調和機の室内機。 - 前記シール部材は、前記第2側面部に設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の空気調和機の室内機。
- 前記第2ガイドは、板部材が折り曲げられて形成され、
前記第2側面部には、その横方向の大きさが前記板部材の横方向の大きさよりも所定寸法大きい第2開口部が形成され、
前記板部材の一方の端部は、前記第2開口部に挿入されて設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の空気調和機の室内機。 - 電気部品が収納され、第3開口部が形成された電気品箱を備え、
前記第2開口部に挿入された前記板部材の前記一方の端部は、前記第1側面部と反対側に突出し、
前記電気品箱は、前記第3開口部に前記板部材の前記一方の端部が挿入され、前記第2側面部と前記板部材の一方の端部とによって挟持されていることを特徴とする請求項7に記載の空気調和機の室内機。
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