JP6257500B2 - フロント装置の移送台 - Google Patents

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Description

本発明は、油圧ショベルに設けられたフロント装置を移送するのに用いて好適なフロント装置の移送台に関する。
小型の油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回装置を介して旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前側に俯仰動可能に設けられたブーム、アーム、作業具およびこれらを駆動する油圧シリンダからなるフロント装置とによって構成されている。
小型の油圧ショベルは、屋外での掘削作業等の他に、室内での内装工事等に用いられている。例えば、小型の油圧ショベルを高層住宅の上階で使用する場合、油圧ショベルをエレベータに載せて上階に移送している。しかし、上部旋回体にフロント装置が取付けられたままの状態では、油圧ショベルの重量、寸法の関係でエレベータに収まらないことがある。この場合には、上部旋回体からフロント装置を取外して別々に移送するようにしている。他の移送手段としては、階段を自走したり、クレーンで吊上げる手段がある。
さらに、フロント装置は、ブーム、アーム、作業具等からなり、これらは特殊な形状をなしているため、折畳んでエレベータに収まる姿勢を維持する必要がある。しかし、フロント装置は、左,右方向の幅寸法が短く移送に適した姿勢を維持することが困難なため、フロント装置を構成する各構成要素毎に細かく分解して移送しているのが現状である(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−184552号公報
ところで、特許文献1によるものでは、フロント装置を移送する場合に、フロント装置を構成する各構成要素毎に細かく分解しているため、フロント装置の分解作業および組立作業、さらには分解した部品の移送作業に多くの時間が必要になってしまうから、作業効率の低下を招いてしまう。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、油圧ショベルのフロント装置を細分割化せず、上部旋回体から取外したフロント装置をエレベータに収容可能な形態にすることで、作業効率を向上できるようにしたフロント装置の移送台を提供することにある。
本発明によるフロント装置の移送台は、油圧ショベルの上部旋回体に俯仰動可能に取付けられるブームと、該ブームの先端側に回動可能に取付けられたアームと、該アームの先端側に回動可能に取付けられた作業具と、前記ブームに対してアームを回動させるアームシリンダと、前記アームに対してリンク機構を介して作業具を回動させる作業具シリンダとにより構成されたフロント装置を、前記上部旋回体から分離した状態で移送するためのフロント装置の移送台であって、前記フロント装置の前記ブーム先端部位と前記アーム基端部位とを折曲げた状態で、かつ前記アームを下側にして前,後方向に載置する基台と、該基台の前,後方向の中間部に位置して該基台から上側に立設され、前記ブームの中間部位を位置決め状態で支持するブーム支持体と、前記ブームと前記アームとの折曲げ位置の近傍で前記基台から上側に立設され、前記アームの基端部位を支持するアーム支持体と、前記基台に設けられ前記リンク機構を支持するリンク支持部とによって構成したことにある。
本発明によれば、油圧ショベルのフロント装置を上部旋回体から取外したら、このフロント装置を各構成要素毎に細分割化せず、1つのユニットとしてエレベータに収容可能な形態にすることができ、作業効率を向上できる。
本発明の第1の実施の形態に係る移送台によって移送されるフロント装置を備えた小型の油圧ショベルを示す正面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る移送台を示す正面図である。 移送台を図2中の矢示III−III方向から見た左側面図である。 図2に示す移送台の平面図である。 油圧ショベルの上部旋回体からフロント装置を分離して移送台に載せた状態を示す正面図である。 フロント装置を載せた移送台を拡大して示す正面図である。 フロント装置を載せた移送台を移動装置によって移送している状態を示す正面図である。 移送台の中央支柱に対するブームの支持構造を図6中の矢示VIII−VIII方向から見た拡大断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る移送台をフロント装置を載せた状態で図6と同様位置から見た正面図である。
以下、本発明の実施の形態に係るフロント装置の移送台を、添付図面に従って詳細に説明する。
まず、図1ないし図8は本発明の第1の実施の形態を示している。この第1の実施の形態では、フロント装置のブームに、移送台を形成するブーム支持体の支持具に位置決め状態で連結されるブラケットを取付けた状態を例示している。
まず、移送台によって移送されるフロント装置を備えた小型の油圧ショベルの構成について述べる。図1において、油圧ショベル31は、ミニショベルと呼ばれる小型の油圧ショベルである。この油圧ショベル31は、自走可能な下部走行体32と、該下部走行体32上に旋回可能に搭載された上部旋回体33と、該上部旋回体33の前側に俯仰動可能に設けられたフロント装置34とにより構成されている。この場合、下部走行体32と上部旋回体33を油圧ショベル本体とし、フロント装置34は、この油圧ショベル本体に取付けられている。
ここで、上部旋回体33の上部には、オペレータが着座する運転席33A、キャノピ33B等が設けられ、前側部位には、フロント装置34を構成するスイングポスト35が取付けられる支持ブラケット33Cが設けられている。
フロント装置34は、上部旋回体33の支持ブラケット33Cに左,右方向に揺動可能に取付けられたスイングポスト35と、基端部位36Aが該スイングポスト35に俯仰動可能に取付けられたブーム36と、基端部位37Aが該ブーム36の先端部位36Bに回動動可能に取付けられたアーム37と、該アーム37の先端部位37Bに回動可能に取付けられた作業具としてのバケット38と、前記スイングポスト35に対して前記ブーム36を俯仰動させるブームシリンダ39と、前記ブーム36に対して前記アーム37を回動させるアームシリンダ40と、前記アーム37に対してリンク機構41を介して前記バケット38を回動させる作業具シリンダとしてのバケットシリンダ42とによって構成されている。
ブーム36は、断面四角形状の角筒構造体を長さ方向の中間部位36Cで折曲ることにより、略L字状に形成されている。ブーム36の下面側には、中間部位36Cに位置してブームシリンダ39が取付けられるシリンダブラケット36Dと、該シリンダブラケット36Dよりも前側に位置して後述の移送用ブラケット43とが設けられている。一方、ブーム36の中間部位36Cの上面側には、アームシリンダ40が取付けられるシリンダブラケット36Eが設けられている。
アーム37は、ブーム36と同様に、断面四角形状の角筒構造体として形成されている。アーム37の基端部位37Aには、当該アーム37をブーム36に対して折曲げた状態で、外側に突出するようにシリンダブラケット37Cが延びて設けられている。このシリンダブラケット37Cには、アームシリンダ40とバケットシリンダ42とが取付けられている。さらに、シリンダブラケット37Cは、フロント装置34を移送台1に載せた状態で、該移送台1のアーム支持体7によって支持されるアーム37の基端部位37Aの一部を構成している。
バケット38は、土砂の掘削作業等に用いられるもので、作業具の一つを構成している。このバケット38には、取付ブラケット38Aが設けられ、該取付ブラケット38Aには、アーム37の先端部位37Bとリンク機構41の前側リンク41Aとが回動可能に取付けられている。
ブームシリンダ39は、基端側がスイングポスト35に取付けられ、先端側がブーム36のシリンダブラケット36Dに取付けられている。ブームシリンダ39には、上部旋回体33に搭載された制御弁装置(図示せず)との間で圧油が流通する一対の給排管路39Aが接続されている。
また、アームシリンダ40は、基端側がブーム36のシリンダブラケット36Eに取付けられ、先端側がアーム37のシリンダブラケット37Cに取付けられている。アームシリンダ40には、ブームシリンダ39と同様に、制御弁装置(図示せず)との間で圧油が流通する一対の給排管路40Aが接続されている。このアームシリンダ40の各給排管路40Aは、ブーム36に沿って該ブーム36の上面側を延び、その途中部分は、油圧ショベル本体(上部旋回体33)側とフロント装置34側とに分離可能な接続端部40Bとなっている。
リンク機構41は、バケットシリンダ42の動力をバケット38に伝えるもので、アーム37とバケット38とバケットシリンダ42とに連結されている。リンク機構41は、バケット38の回動角度を大きくするもので、バケット38の取付ブラケット38Aに回動可能に連結された前側リンク41Aと、該前側リンク41Aとアーム37の先端部位37Bとバケットシリンダ42とに回動可能に連結された後側リンク41Bとにより構成されている。この後側リンク41Bは、フロント装置34を移送台1に載せた状態で、該移送台1のリンク支持部8によって支持されるものである。
バケットシリンダ42は、基端側がアーム37のシリンダブラケット37Cに取付けられ、先端側がリンク機構41の後側リンク41Bに取付けられている。バケットシリンダ42には、アームシリンダ40と同様に、制御弁装置(図示せず)との間で圧油が流通する一対の給排管路42Aが接続されている。また、各給排管路42Aは、ブーム36に沿って該ブーム36の上面側を延び、その途中部分は、油圧ショベル本体(上部旋回体33)側とフロント装置34側とに分離可能な接続端部(図示せず)となっている。
移送用ブラケット43は、フロント装置34を移送台1に載せたときに、該移送台1のブーム支持体3が位置決め状態で連結されるもので、ブーム36の中間部位36Cに左,右方向に離間して2枚設けられている。各移送用ブラケット43は、シリンダブラケット36Dよりも前側に配置され、図8に示すように、ピン孔43Aを有する一対の板体から形成されている。各移送用ブラケット43間には、移送台1を構成するブーム支持体3の支持具6が配置され、この支持具6のピン孔6Aと各移送用ブラケット43のピン孔43Aとに連結ピン44を挿着することにより、ブーム支持体3の支持具6と連結される。
移送用ブラケット43は、図7に示すように、上部旋回体33から分離されたフロント装置34を後述する移送姿勢としたときに、この移送姿勢をしたフロント装置34の重心Gの直上またはその近傍位置に配置されている。
ここで、図5に示すように、フロント装置34は、上部旋回体33から分離されることにより、下部走行体32、上部旋回体33とは別個に移送することができる。この場合、フロント装置34は、ブーム36の基端部位37Aがスイングポスト35から取外され、ブームシリンダ39の先端側がブーム36のシリンダブラケット36Dから切離される。さらに、アームシリンダ40の各給排管路40Aを接続端部40Bの位置で切離し、同様に、バケットシリンダ42の各給排管路42Aを接続端部の位置で切離す。このときに、切離された各給排管路40A,42Aの接続端部40Bには、管路に残存する油液の漏洩、管路内への塵埃等の浸入を防ぐための封止具(図示せず)が取付けられる。
即ち、移送されるフロント装置34は、ブーム36、アーム37、バケット38、アームシリンダ40、リンク機構41およびバケットシリンダ42となる。そして、フロント装置34の移送姿勢は、ブーム36をほぼ水平状態となるように倒し、アーム37をブーム36側に折曲げて該ブーム36の下側に配置し、バケット38をアーム37側(上側)に折曲げた図5ないし図7に示す立てた姿勢となっている。この移送姿勢でのフロント装置34の重心位置は図6中に符号Gで示す位置である。
次に、前述したフロント装置34を移送するために用いられる第1の実施の形態による移送台1の構成について、図2ないし図8に従って説明する。
図2において、移送台1は、上部旋回体33から分離されたフロント装置34を立てた姿勢で移送するものである。この移送台1は、後述の基台2、ブーム支持体3、アーム支持体7、リンク支持部8、吊治具9により構成されている。
基台2は、移送台1のベースとなるもので、移送姿勢のフロント装置34を前,後方向に載置するものである。基台2は、載置されるフロント装置34の前,後方向に長尺な長方形状をなし、上,下方向に所定の厚さ寸法を有している。この基台2の厚さ寸法は、後述する移動装置11の爪部11Bを挿入するためのスペースを確保しつつ、重量物であるフロント装置34を安定して保持できる強度が確保できる寸法に設定されている。また、基台2の長尺方向となる前,後方向の長さ寸法は、移送姿勢のフロント装置34の前,後方向寸法よりも小さな寸法に設定されている。一方、基台2の短尺方向となる左,右方向の幅寸法は、下部走行体32および上部旋回体33の幅寸法よりも小さな寸法に設定されている。
基台2には、長尺方向となる前,後方向に貫通して2個の爪部挿入口2Aと、短尺方向となる左,右方向に貫通して2個の爪部挿入口2Bとが設けられている。各爪部挿入口2A,2Bは、それぞれ移動装置11に設けられた一対の爪部11Bの間隔寸法に対応した間隔寸法で配置されている。また、各爪部挿入口2Aの下側には、移動装置11の各爪部側車輪11Dを接地させるための複数の開口2Cが形成されている。
ブーム支持体3は、移送姿勢のフロント装置34を構成するブーム36の中間部位36Cを位置決め状態で支持するもので、基台2の前,後方向の中間部に位置して該基台2から上側に立設されている。ブーム支持体3は、図3に示すように、基台2の左,右両側に位置して上側に立設された一対の縦柱4Aおよび該各縦柱4Aの上部に亘って左,右方向に延びた横梁4Bから門型状、逆U字状、四角形状、角枠状等(以下、門型状という)に形成された中央支柱4と、基台2の左,右両側に位置して該中央支柱4の縦柱4Aを前,後方向から支持する山型状、逆V字状、三角形状等(以下、山型状という)に配置された支持柱5と、前記中央支柱4の上部となる横梁4Bの中央に位置して上向きに突設された支持具6とにより構成されている。
前記支持具6には、図8に示すように、左,右方向位貫通してピン孔6Aが設けられている。支持具6は、ブーム36に設けられた各移送用ブラケット43間に配置され、そのピン孔43Aと共にピン孔6Aに連結ピン44が挿入されることにより、ブーム支持体3上にブーム36を位置決め状態で連結するものである。
ここで、ブーム支持体3は、メインの構造体である中央支柱4に対して鉛直方向にフロント装置34の荷重(重量)が作用するように、フロント装置34の重心Gの位置とほぼ同じ前,後方向位置に配置されている。これにより、移送時にフロント装置34を安定的に支持することができる。
アーム支持体7は、移送姿勢のフロント装置34を構成するアーム37の基端部位37Aの一部をなすシリンダブラケット37Cを支持するものである。アーム支持体7は、基台2上に載置されたブーム36とアーム37との折曲げ位置の近傍で基台2から上側に立設されている。具体的には、アーム支持体7は、アーム37の基端部位37Aの一部をなすシリンダブラケット37Cの真下となる基台2の前,後方向の一端部で左,右方向に中央位置に設けられている。アーム支持体7は、上,下方向に延びた主柱7Aと、該主柱7Aを支える補助柱7Bとにより山型状に配置されている。
リンク支持部8は、移送姿勢のフロント装置34を構成するリンク機構41の後側リンク41Bを支持するものである。リンク支持部8は、アーム支持体7と前,後方向の反対側となる後側寄りに、基台2の上面に平面状をした平板として形成されている。なお、リンク支持部8は、載置されるフロント装置によっては、基台2の上面の一部として設ける構成としてもよい。
吊治具9は、図4に示すように、基台2の四隅に設けられている。吊治具9は、例えば、ワイヤロープ、索条等を掛けることができ、クレーン(いずれも図示せず)等を用いて移送台1を吊上げて運搬することができる。
次に、第1の実施の形態による移送台1を用いてフロント装置34を移送する場合の1つの作業手順について、図5ないし図7を用いて説明する。この移送作業では、例えば、ハンドリフト等と呼ばれる手動式の移動装置を用いて移動する場合を例示している。この他にも、移送台1は、小型のフォークリフト等を移動装置として用いることができる。
ここで、移送作業に用いられる移動装置11の構成について述べる。この移動装置11は、ハンドリフト等と呼ばれるもので、昇降機構を備えた本体部11Aと、該本体部11Aに昇降可能に取付けられ、前,後方向に延びた一対の爪部11Bと、前記本体部11Aに設けられた操舵車輪11Cと、前記各爪部11Bの先端側に設けられた爪部側車輪11Dと、前記操舵車輪11Cを操作するために前記本体部11Aに設けられたハンドル11Eとを含んで構成されている。
移送台1を用いてフロント装置34を移送する場合には、図5に示すように、油圧ショベル31の前側に、リンク支持部8が手前側となるように移送台1を配置する。この状態で、フロント装置34を前側に倒しつつ、アーム37を折曲げてバケット38とアーム37の先端部位37Bをブーム支持体3の中央支柱4内に案内する。そして、バケット38とアーム37の先端部位37Bがブーム支持体3の中央支柱4内に通ったら、バケット38を上側に回動させる。
このときには、ブーム36に設けられた各移送用ブラケット43間にブーム支持体3の支持具6を配置し、各移送用ブラケット43のピン孔43Aと支持具6のピン孔6Aとに連結ピン44が挿入して連結する。この状態では、アーム37のシリンダブラケット37Cはアーム支持体7によって支持され、リンク機構41の後側リンク41Bはリンク支持部8によって支持される。これにより、フロント装置34を、ブーム36、アーム37およびリンク機構41の3点を支持した状態で移送台1上に移送姿勢で載置することができる。
このように、移送台1上にフロント装置34を移送姿勢で載置したら、ブーム36の基端部位37Aをスイングポスト35から取外し、ブームシリンダ39の先端側をブーム36のシリンダブラケット36Dから取外す。また、アームシリンダ40の各給排管路40Aとバケットシリンダ42の各給排管路42Aを接続端部の位置で切離し、この接続端部に封止具を取付ける。これにより、フロント装置34を上部旋回体33から1つのユニットとして取外す(分離する)ことができる。
図6に示すように、移送台1に支持されたフロント装置34を上部旋回体33から分離したら、図7に示すように、基台2の各爪部挿入口2Aに移動装置11の各爪部11Bを挿入し、該各爪部11Bを上昇させて移送台1を持ち上げる。これにより、移送台1は移動装置11によって移動させることができるから、移動装置11を操作してエレベータまで移動させる。このときに、移送台1に支持されたフロント装置34は、アーム37、バケット38上にブーム36が配置された立てた姿勢となっているから、縦長な出入口からエレベータ内に収めることができる。そして、エレベータで移動したら、前述した作業手順と逆の手順で作業を行うことにより、フロント装置34を上部旋回体33に取付けることができる。
かくして、第1の実施の形態によれば、移送台1は、フロント装置34のブーム36の先端部位36Bとアーム37の基端部位37Aとを折曲げた状態で、かつアーム37を下側にして前,後方向に載置する基台2と、該基台2の前,後方向の中間部に位置して該基台2から上側に立設され、ブーム36の中間部位36Cを位置決め状態で支持するブーム支持体3と、ブーム36とアーム37との折曲げ位置の近傍で前記基台2から上側に立設され、アーム37の基端部位37A(シリンダブラケット37C)を支持するアーム支持体7と、前記基台2に設けられリンク機構41を支持するリンク支持部8とによって構成している。
これにより、移送台1は、フロント装置34を、アーム37、バケット38上にブーム36が配置された立てた姿勢のまま移動することができるから、移動に必要な幅方向(左,右方向)のスペースを小さくすることができる。
この結果、フロント装置34は、フロント装置34を構成する各構成要素、即ち、ブーム36、アーム37、バケット38、アームシリンダ40、リンク機構41、バケットシリンダ42等に細かく分解せずに、上部旋回体33から分離した状態のまま、1つのユニットとしてエレベータに収容して移送することができ、油圧ショベル31を屋内で使用する場合の作業効率を向上できる。また、移送台1は、フロント装置34を上部旋回体33に取付けられた状態と同じく立てた姿勢で支持しているから、上部旋回体33に対するフロント装置34の取付け、取外し作業を短時間に、かつ容易に行うことができる。
しかも、移送台1は、リンク支持部8によってリンク機構41を支持する構成としているから、バケット38をグラップル、破砕機等の他の作業具に付け替えた場合でも、同じ移送台1でフロント装置34を移送することができる。
基台2には、昇降可能な爪部11Bを備えた移動装置11の当該爪部11Bが挿入される爪部挿入口2A,2Bを設ける構成としている。これにより、移動装置11を用いて移送台1と共にフロント装置34を容易に移動させることができる。しかも、爪部挿入口2A,2Bを互いに交差するように基台2に設けているから、移動装置11の爪部11Bを4方向から差し込むことができ、搬送するときの自由度を高めることができる。
また、基台2には、基台2の四隅に吊上げるための吊治具9を設ける構成としている。これにより、各吊治具9にワイヤロープを掛けることで、クレーン等を用いて移送台1を積み降ろししたり、運搬することができる。
さらに、ブーム支持体3は、基台2の左,右両側に設けられた門型状の中央支柱4と、基台2の左,右両側に設けられ該中央支柱4を前,後方向から支持する山型状の支持柱5と、前記中央支柱4の上部に設けられブーム36を支持する支持具6とにより構成している。これにより、ブーム支持体3は、中央支柱4内にフロント装置34のバケット38やアーム37の先端部位37Bを配置できる上に、ブーム36を十分な強度をもって支持することができる。
次に、図9は本発明の第2の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、ブームの中間部位を索条を用いて移送台のブーム支持体により位置決め状態で支持する構成としたことにある。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
図9において、第2の実施の形態による移送台21は、第1の実施の形態による移送台1とほぼ同様に、前述した基台2、アーム支持体7、リンク支持部8、吊治具9と、後述するブーム支持体22とにより構成されている。
第2の実施の形態によるブーム支持体22は、第1の実施の形態によるブーム支持体3とほぼ同様に、基台2の左,右両側に位置して上側に立設された一対の縦柱23Aおよび該各縦柱23Aの上部に亘って左,右方向に延びた横梁23Bとから門型状に形成された中央支柱23と、基台2の左,右両側に位置して該中央支柱23の縦柱23Aを前,後方向から支持する山型状に配置された支持柱24とにより構成されている。しかし、第2の実施の形態によるブーム支持体22は、中央支柱23から支持具が削除されている点と、中央支柱23の各縦柱23Aが延長され、横梁23Bが第1の実施の形態による支持具6とほぼ同じ高さ位置に配置されている点の2点で、第1の実施の形態によるブーム支持体3と相違している。
このように構成された第2の実施の形態による移送台21は、上部旋回体33から分離されたフロント装置51を移送することができる。ここで、フロント装置51のブーム52は、基端部位52A、先端部位52B、中間部位52C、シリンダブラケット52D,52Eを有している。しかし、ブーム52は、第1の実施の形態で述べた移送用ブラケット43を備えておらず、既存のブームとなっている。
この場合、ブーム支持体22は、中間部位52Cをブーム支持体22を形成する中央支柱23の横梁23B上に既存のブーム52を載置し、十分な強度をもったロープ等の索条25を用いて横梁23Bにブーム52を縛り付けることにより、該ブーム52を位置決め状態で支持することができる。
かくして、このように構成された第2の実施の形態でも、前述した第1の実施の形態とほぼ同様に、移送台21によってフロント装置51を立てた姿勢で安定的に移送することができる。特に、第2の実施の形態では、フロント装置51側に追加の加工を必要としないから、移送台21によって既存のフロント装置51を移送でき、移送対象の範囲を広げることができる。
なお、各実施の形態では、基台2に前,後方向に延びる爪部挿入口2Aと、左,右方向に延びる爪部挿入口2Bとを設けた場合を例に挙げて説明している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば、前,後方向に延びる爪部挿入口2Aだけを設ける構成としてもよい。
各実施の形態では、基台2に各吊治具9を設けた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば、基台の四隅に索条等を掛けるための孔を形成する構成としてもよい。
さらに、各実施の形態では、移送台1,21によってクローラ式の下部走行体32を備えたキャノピ仕様の油圧ショベル31に設けられたフロント装置34,51を移送する場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばホイール式の下部走行体を備えた油圧ショベル、キャブ仕様の油圧ショベル等の他の油圧ショベルのフロント装置を移送するのに用いることもできる。
1,21 移送台
2 基台
2A,2B 爪部挿入口
3,22 ブーム支持体
4,23 中央支柱
5,24 支持柱
6 支持具
7 アーム支持体
8 リンク支持部
9 吊治具
11 移動装置
11B 爪部
25 索条
31 油圧ショベル
33 上部旋回体
34,51 フロント装置
36,52 ブーム
36A,37A,52A 基端部位
36B,37B,52B 先端部位
36C,52C 中間部位
37 アーム
38 バケット(作業具)
40 アームシリンダ
41 リンク機構
42 バケットシリンダ(作業具シリンダ)

Claims (3)

  1. 油圧ショベルの上部旋回体に俯仰動可能に取付けられるブームと、該ブームの先端側に回動可能に取付けられたアームと、該アームの先端側に回動可能に取付けられた作業具と、前記ブームに対してアームを回動させるアームシリンダと、前記アームに対してリンク機構を介して作業具を回動させる作業具シリンダとにより構成されたフロント装置を、前記上部旋回体から分離した状態で移送するためのフロント装置の移送台であって、
    前記フロント装置の前記ブーム先端部位と前記アーム基端部位とを折曲げた状態で、かつ前記アームを下側にして前,後方向に載置する基台と、
    該基台の前,後方向の中間部に位置して該基台から上側に立設され、前記ブームの中間部位を位置決め状態で支持するブーム支持体と、
    前記ブームと前記アームとの折曲げ位置の近傍で前記基台から上側に立設され、前記アームの基端部位を支持するアーム支持体と、
    前記基台に設けられ前記リンク機構を支持するリンク支持部とによって構成してなるフロント装置の移送台。
  2. 前記基台には、昇降可能な爪部を備えた移動装置の当該爪部が挿入される爪部挿入口を設ける構成としてなる請求項1に記載のフロント装置の移送台。
  3. 前記基台には、吊上げるための吊治具を設ける構成としてなる請求項1または2に記載のフロント装置の移送台
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