JP4098142B2 - 作業機の作業部着脱用台車 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は作業機の作業部着脱用台車に関し、詳しくは、例えば、ローダ等の作業機における作業部の本体車両への着脱作業を作業者が一人で容易に行えるようにした作業部着脱用の台車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図15は、前部に作業部が取り付けられる作業機10の本体車両20と、作業部40の概略側面図である。
【0003】
本体車両20は、左右両側に作業部40を取り付けるための連結ブラケット21と、作業部40の油圧シリンダを作動させる図示しない油圧装置およびバッテリとを有する。
【0004】
図16(a),(b)に示すように、前記連結ブラケット21は、鋼板製の部材で、上部に連結孔21aを、下部にU字型の係合フック21bを有する。連結孔21aの周囲に紙面に対して直交する方向に隆起した円盤状のガイド部21cが形成されている。係合フック21bは、後述するように、作業部40の連結フレーム43の支点ピン43bを支持するものである。
【0005】
一方、前記作業部40は、図15に示すように、本体車両20の左右両側に架設されたリフトアーム41と、リフトアーム41の先端に揺動自在に取り付けられる作業用アタッチメント42と、リフトアーム41の基端に取り付けられる連結フレーム43とを有する。リフトアーム41は、基端側に設けられリフトアーム41の昇降を操作するリフトシリンダ44と、先端側に設けられ作業用アタッチメント42の昇降を操作するダンプシリンダ45と、リフトアーム41を支持するスタンド機構機構46とを有する。
【0006】
前記連結フレーム43は、図16(a),(b)に示すように、相対向する2枚の鋼板製部材からなり、2枚の鋼板製部材の上部に被連結孔43aが形成され、2枚の鋼板製部材間の下部に支点ピン43bが架設され、2枚の鋼板製部材の対向面にガイドプレート43cが形成されたものである。ガイドプレート43cは、連結フレーム43の係合側端部から被連結孔43aに向かって上下方向の幅が次第に縮小して設けられ、後述するように、本体車両20と作業部40との装着作業の段階で、連結ブラケット21における円盤状のガイド部21cの周面部が当接し、連結ブラケット21の連結孔21aと連結フレーム43の被連結孔43aとを一致させるようにガイドするものである。
【0007】
この作業機10における本体車両20への作業部40の装着作業は、以下の手順で行う。
【0008】
▲1▼図17に示すように、作業用アタッチメント42の底面を接地させてスタンド機構46を地面に立て、リフトアーム41の基端部の連結フレーム43を、本体車両20の連結ブラケット21の高さ位置より若干高い位置にした状態で作業部40を置く。
【0009】
▲2▼作業部40のリフトアーム41の基端部に設けられた連結フレーム43の下側に、本体車両20の左右両側の連結ブラケット21が配置されるように、本体車両20を作業部40に向かって図示右方に移動(前進)する。
【0010】
▲3▼作業部40の各シリンダ44,45の図示しない油圧コネクタ(カプラ)、および制御装置の電気コネクタを、本体車両20の油圧装置およびバッテリに繋ぐ。
【0011】
▲4▼作業部40のダンプシリンダ45のピストンロッドを伸出させて作業用アタッチメント42を徐々に立て、スタンド機構46を支点としてリフトアーム41の連結フレーム43側を降下させて、リフトアーム41の連結フレーム43と、本体車両20の連結ブラケット21とを、支点ピン43bと係合フック21bとの係合、および、被連結孔43aと連結孔21aとの連結ピン止めによって連結させて、作業部40を本体車両20の前方に固定する。なお、支点ピン43bと係合フック21bとが連結フレーム43の降下によって係合した後は、リフトシリンダ44のピストンロッドを退入させることで、被連結孔43aと連結孔21aの位置を合わせても良い。
【0012】
作業部40の装着作業は、本体車両20や作業部40が重量物であるため、上述のように、人力によらず、主として本体車両20の移動および作業部40を操作することによって行われる。
【0013】
また、上記の作業機10において、本体車両20から作業部40を離脱させる場合は、上述の装着作業と逆の手順で行っている。
【0014】
しかし、上記の装着作業においては、▲2▼の段階において、本体車両20を前進させ、▲4▼の段階で、作業部40のダンプシリンダ45を作動させピストンロッドを伸出させて作業用アタッチメント42を徐々に立て、スタンド機構46を支点としてリフトアーム41の連結フレーム43側を降下させて、リフトアーム41の連結フレーム43と、本体車両20の連結ブラケット21とを、支点ピン43bと係合フック21bとの係合、および、被連結孔43aと連結孔21aとの連結ピン止めによって連結させて、作業部40を本体車両20の前方に固定するので、本体車両20および作業部40の装着作業が煩雑であり、しかも、装着のために時間がかかるという問題点があった。
【0015】
また、上記のように本体車両20の片側において、作業部40の連結フレーム43の支点ピン43bが本体車両20の連結ブラケット21の係合フック21bと係合し、他方において支点ピン43bが係合フック21bに係合していないときや、装着作業の▲1▼と▲2▼の段階において、作業部40と本体車両20とが所定の位置に設定できていない場合は、装着作業の▲4▼の段階で連結フレーム43の支点ピン43bが連結ブラケット21の係合フック21bから脱落して、連結フレーム43が連結ブラケット21から脱落する。もし、連結フレーム43が連結ブラケット21から脱落した状態で、作業者が気付かずにさらに装着作業を進めると、作業部40が傾いて不安定な状態となる可能性も想定される(例えば、特許文献1の従来技術、図6〜図8参照)。
【0016】
そこで、作業部の装着作業において、装着作業の簡易化と、上述のような作業部側連結部材の脱落が生じないように、本体車両および作業部の着脱装置を改良したものが提案されている(特許文献1の課題を解決するための手段、発明の実施の形態、図1〜図5参照)。
【0017】
上記の作業機の作業部着脱装置は、作業機の本体車両の左右両側に対して、上下方向に揺動可能な左右一対のリフトアームの基端部が着脱自在に連結され、リフトアームの先端部にダンプシリンダによって上下方向に揺動可能な作業用のアタッチメントが取り付けられ、リフトアームとアタッチメントを含む作業部は、本体車両から離脱されたときに前記アタッチメントと、リフトアームに取り付けられた左右一対のスタンド機構とを共に接地させ、リフトアームの基端部を浮かせた状態で自立するようにされ、本体車両に作業部を連結する際、ダンプシリンダのダンプ作動によってリフトアームの基端部が本体車両の左右両側に対して下降するようにされてなる作業機において、左右一対のリフトアームの基端部と、本体車両の左右両側とに対応するように設けられ、本体車両と作業部とが左右揺動方向に不整合な状態でも係合が可能な上下方向に係合領域を有する第一係合部と、第一係合部の近傍に配設される第二係合部と、本体車両に作業部を連結する際、ダンプシリンダのダンプ作動によって生ずるリフトアームの基端部の移動を、第一係合部が係合した状態で、第二係合部が係合するまで相対的にガイドするガイド機構とを具備したものである。
【0018】
上記の作業機の作業部着脱装置によれば、本体車両と作業部とが左右揺動方向に不整合な状態でも係合が可能な上下方向に係合領域を有する第一係合部と、第一係合部の近傍に配設される第二係合部と、本体車両に作業部を連結する際、ダンプシリンダのダンプ作動によって生ずるリフトアームの基端部の移動を、第一係合部が係合した状態で、第二係合部が係合するまで相対的にガイドするガイド機構とを具備したものであるから、作業部を装着する場所が、整地されておらず、左右に大きな傾斜がある場合や、ぬかるみ状態になっている場合で、作業部と本体車両とが左右揺動方向に不整合な状態になっていても、第一係合部を容易、かつ、確実に係合できる。しかも、従来のガイド部がない場合に比較すると、ガイド機構を利用して第二係合部を容易、かつ、確実に係合できる。
【0019】
なお、上記の作業機10および先行技術の作業機において、本体車両20から作業部40を離脱させる場合は、上述の装着作業と逆の手順で行っている。
【0020】
【特許文献1】
特開2000−27225号公報(従来技術、課題を解決するための手段、発明の実施の形態、図1〜図8)
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の本体車両への作業部の装着作業および本体車両から作業部の離脱作業においては、スタンド機構を開いて作業部を所定の姿勢で地面に立てて置き、本体車両を移動させて、着脱作業を行うので、本体車両を作業部の正しい位置に移動させなければならず、その位置合わせ操作に熟練を要し、しかもスタンド機構の開閉作業も必要で、着脱作業に時間を要するのみならず、作業部が重量物であるため、装着前および/または離脱後の所定位置への移動に、クレーンやフォークリフトなどの搬送機が必要で、そのための作業者を必要とするといった解決すべき課題が残されていた。
【0022】
そこで、本発明は、本体車両と作業部とを、一人の作業者で、かつ、短時間で着脱できるようにした、作業機の作業部着脱用台車を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明の作業機の作業部着脱用台車は、作業機の本体車両に対して、上下方向に揺動可能なリフトアームの基端部が着脱自在に連結され、前記リフトアームの先端部に作業用のアタッチメントが取り付けられ、前記リフトアームの基端部と前記本体車両との間でリフトアーム側と本体車両側とを係合させて両者を連結する係合部を左右両側に配した作業機における本体車両と作業部との着脱に用いる台車であって、前記作業部におけるアタッチメントを低位置で支持するアタッチメント支持部と、前記リフトアームを高位置で支持するリフトアーム支持部と、前記アタッチメント支持部およびリフトアーム支持部を移動自在に支持する車輪と、この台車を操作するハンドル部とを設けたことを特徴とするものである。
【0024】
上記作業機の作業部着脱用台車によれば、アタッチメント支持部でアタッチメントを低位置で支持するとともに、リフトアーム支持部でリフトアームを高位置で支持し、作業者が車輪およびハンドル部を利用して、一人で作業部を本体車両位置に運搬することができるので、例えば、作業部の本体車両への装着時は、本体車両は停止させたままで、作業者が作業部を載置した台車を本体車両に対して正しい位置に容易に移動させて装着することができ、しかも従来のようにスタンド機構を開いてリフトアームを支持する動作が不要であるため、本体車両への作業部の装着が、従来に比較して、著しく簡単、かつ、短時間で実施できる。また、本体車両から作業部を離脱時は、スタンド機構を折畳んだ状態で作業部のリフトアームを上昇させておいて、作業者が台車を本体車両に対して正しい位置に容易に移動させて、リフトアームを降下させることにより、アタッチメントおよびリフトアームをそれぞれアタッチメント支持部およびリフトアーム支持部で支持した状態で直ちに離脱作業を行なうことができ、従来のように、作業部を下降させてアタッチメントを接地させた状態でスタンド機構を開いてリフトアームを支持した後に、本体車両と作業部との離脱作業を行わなくてもよいため、離脱作業が、著しく簡単、かつ、短時間で実施できる。しかも、本体車両から離脱させた作業部は台車に載っているので、作業者がそのまま台車を利用して、簡単に所定位置に移動させることができ、従来のようなクレーンやフォークリフトなどの搬送機が不要である。そのため、本体車両への作業部の着脱が、一人の作業者で、従来に比較して、著しく簡単、かつ、短時間で実施できる。
【0025】
また、本発明の作業機の作業部着脱用台車は、前記アタッチメント支持部が、台車の両側に沿って平行に延びる前後方向水平部材と、この前後方向水平部材を連結する幅方向水平部材とを有することを特徴とするものである。
【0026】
上記の作業機の作業部着脱用台車によれば、前後方向水平部材と幅方向水平部材とで、アタッチメントを安定な姿勢である水平状態に支持することができ、台車の移動時に作業部が倒れたり、移動したりすることがない。
【0027】
また、本発明の作業機の作業部着脱用台車は、前記リフトアーム支持部が、リフトアームの長さ方向の中間部を支持する縦方向部材によって構成されていることを特徴とするものである。
【0028】
上記の作業機の作業部着脱用台車によれば、リフトアーム支持部でリフトアームの中間部を支持することによりその基端部を高い位置にできるため、本体車両への作業部の装着時には、リフトアームの基端部の連結フレームを、本体車両の連結ブラケットの高さ位置に対応させることができ、本体車両と作業部とを容易に装着することができる。また、本体車両から作業部を離脱時には、作業部を上昇させておいて、本体車両の前側に台車を位置させて、作業部を下降させることによって、アタッチメントをアタッチメント支持部により支持するとともに、リフトアームの中間部をリフトアーム支持部で支持することができるため、作業部を本体車両から容易に離脱することができる。しかも、台車によって所定位置に運搬した作業部はそのままの姿勢で保管しておけば、次に、この作業部を台車により本体車両の位置に移動させるだけで、直ちに装着作業を開始することができる。
【0029】
また、本発明の作業機の作業部着脱用台車は、さらに、幅方向の中心位置および本体車両との関係位置を表示するインジケータを備えたことを特徴とするものである。
【0030】
上記の作業機の作業部着脱用台車によれば、インジケータによって、台車の幅方向の中心位置を本体車両の幅方向の中心位置に容易に一致させることができるとともに、本体車両に対する台車の前後方向の関係位置を容易に適正な位置に設定できるので、作業部の連結部を本体車両の連結部に対して迅速、かつ、正確に位置決めして、短時間で作業部の着脱作業を行うことができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る作業機の作業部着脱用台車の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において、「前側」とは本体車両の前方側をいい、「後側」とは本体車両の後方側をいう。
【0032】
図1は、本発明の実施形態の作業部着脱用台車50に作業部80を載置した状態の側面図で、図2は作業部80を2点鎖線で示した作業部着脱用台車50の平面図、図3は作業部40の一部を記載した作業部着脱用台車50の正面図を示す。
【0033】
この作業部着脱用台車50は、前後方向に延びる2本の平行な前後方向水平部材51,51と、この水平部材51,51の一端部(後端部)近傍位置を連結するとともに前記前後方向水平部材51,51と協働してアタッチメント支持部53を構成する幅方向水平部材52と、水平部材51,51の他端部(前端部)を連結するとともに車輪54,54の支持軸となる車軸部材55と、前後方向水平部材51,51における幅方向水平部材52の近傍位置の下面に取り付けられた車輪の一種であるキャスタ56,56と、水平部材51,51の後端部に取り付けられたハンドル部57と、前後方向水平部材51,51の車軸部材55の近傍位置に、取付部材58および固定部材59を介して取り付けられたリフトアーム支持部60,60とを有する。
【0034】
前記リフトアーム支持部60,60は、若干開口した略U字状部材の底部(基部)を取付部材58および固定部材59によって固定したもので、幅方向において斜め上方に延びる縦方向部材によって構成され、その先端部には、ゴムなどの弾性部材61,61が取り付けられている。このリフトアーム支持部60,60は、対象とする作業部80のリフトアームの長さに応じて、その取付位置を変更できるように、取付部材58には、複数個所に取付溝58a,58bが設けられている。図示例は、リフトアーム支持部60,60が台車50の後方側で、かつ、低位置側の取付溝58bに取り付けられている。なお、リフトアーム支持部60,60は、作業部80の荷重を支持するために、先端部が若干台車50の後端部側(ハンドル部側)に向かって傾斜して取り付けられてもよい。
【0035】
前記車輪54,54の外方側間の幅は、後述する本体車両70の車輪の内方側間隔よりも小さく設定され、前記リフトアーム支持部60,60の間隔は、後述する本体車両70の前側の幅より大きく設定されている。したがって、この台車50を本体車両70の前側から近付けていくと、車輪45,45は本体車両70の車輪間に入り込み、リフトアーム支持部60,60は、本体車両70の両外側に位置するようになる。
【0036】
前記幅方向水平部材52には、着脱する作業部のアタッチメントの形状に応じて、図示するように、位置決め部材62が取り付けられてもよい。図示例の位置決め部材62は、爪付きバケット用のもので、高さが爪の厚さより若干大きく、幅が爪の間隔より若干小さい2個の箱型またはブロック状部材62a,62bを、爪の幅より若干大きい間隔で、溶接またはねじ止めにより取り付けてある。
【0037】
また、前記リフトア−ム支持部60,60の基端中央部には、台車50の幅方向の中心位置および本体車両との関係位置を表示するインジケータ63が取り付けてある。このインジケータ63は、L字状のもので、その垂直部の上端63aには、その位置を明示するように、例えば、赤色の蛍光色に着色するかまたは赤色の蛍光着色ラベルが貼付してある。また、水平部には雄ねじ63bが形成してあり、この水平部をリフトアーム支持部60,60の基端部に形成した孔に挿通させて、垂直部が本体車両70への押し込み量に対応した寸法位置になるようにナット64により固定されている。
【0038】
この作業部着脱用台車50の使用方法を説明する前に、本体車両70と、作業部80との連結部の実施形態について説明し、その後で作業部着脱用台車50を用いた本体車両と作業部との着脱方法について説明する。
【0039】
本体車両70は、図示は省略するが、車体上に運転席と、油圧発生ユニットと、バッテリユニットと、それらの連結コネクタおよび操作手段とを装備しており、本体車体70の前側左右両側に取り付けられる連結ブラケット72とを有する。
【0040】
前記連結ブラケット72は、図4(a)(b)に示すように、厚鋼板製の部材で、下部に形成される第一係合部用の上部が開口したU字状の溝部72aを有する。この溝部72aは、第一係合部用の一方部材である連結フレームのカラー部材を受入れるものである。また、この溝部72aの下方両側には、その中間部分が連結ブラケット72に植設されたピン72cによって回動自在に支持されたカラー部材の押上リンク72bの一端部72b’が配置されている。この押上リンク72bの他端部72b″は、前記溝部72aの下方位置に植設されたピン72dとの間に装荷された引張りばね72eによって、常時、下方に向かって付勢されている。したがって、押上リンク72bの一端部72b’は、ピン72cを中心にして時計方向に回動するように、常時、付勢されている。
【0041】
前記連結ブラケット72の上方部には、第二係合部用の連結孔72fが形成されており、この連結孔72fの周囲には厚み方向の両側(紙面に対して直交方向)に突出した円盤状のガイド部72gが形成されている。
【0042】
一方、前記作業部80は、図1に示すように、長さ方向の中途からくの字型に折れ曲がったリフトアーム82と、リフトアーム82の基端部に取り付けられ、前記連結ブラケット72と連結される連結フレーム84と、リフトアーム82の先端部に取り付けられる作業用のアタッチメント88とを備える。
【0043】
リフトアーム82は、本体車両70の左右両側から平行に架設され、かつ、中央がくの字型に折れ曲がった2本のフロントアーム82aと、両フロントアーム82aの間に架設される連結アーム(図示省略)を有する。左右のフロントアーム82aは、連結アームが間に架設されることによって、平行な状態を保ったまま上下方向に揺動する。
【0044】
図5(a)(b)に示すように、連結フレーム84は、上端部が一体で、下部に2枚の鋼板製プレート84aが平行に対向した二股状に分かれた部材であって、左右のリフトアーム82の基端部に対称になるように設けられる。上記2枚のプレート84aは、図5(b)から明らかなように、後部(本体車両70)側および下方側がテーパ状に拡開されて、前述の連結ブラケット72をガイドして受入れ易いように構成されている。
【0045】
前記連結フレーム84の2枚のプレート84aには、第一係合部を構成するドッキングピンの取付孔84bが形成され、それぞれの取付孔84bに連続して斜め上方に延在する上端が開口した溝を形成する溝形成部材84cが、2枚のプレート84aの対向面に固着されている。これらの対向する溝形成部材84cによって形成される2つの溝の上端開口部分から、第一係合部における連結部の力を受ける部材である、円筒状のカラー部材84dが落とし込まれて、溝内をスライド自在に装着されている。
【0046】
カラー部材84dの両端部は、プレートとの接触抵抗を低減するために、図6(a)に示すように、凸円弧状に形成されている。そして、このカラー部材84dには、カラー部材84dの抜止機能部材の一例である図6(b)に示すような、回転防止用のピン85aを有するドッキングピン85が、図6(c)に示すように着脱自在に構成されている。
【0047】
連結フレーム84の2枚のプレート84aの上方には、第二係合部を構成する被連結孔84eが設けられている。2枚のプレート84aの対向面における前記被連結孔84eの前方側には、それぞれ所定の厚みを有する略V字状のガイドプレート84fが設けられている。このガイドプレート84fは、連結ブラケット72の連結孔72fの周囲に円盤状に突出したガイド部72gの周面部に対応するもので、連結フレーム84の後側に開口し、連結フレーム84の被連結孔84eに向かって上下方向の幅を次第に縮小するV字状のガイド領域を区画形成する。
【0048】
連結フレーム84のガイドプレート84fと、連結ブラケット72のガイド部72gとは、本体車両70に作業部80を装着させるときに、ガイドプレート84fのV字状に開口した上下の傾斜面部がガイド部72gの周面部に当接し、連結フレーム84の被連結孔84eと連結ブラケット72の連結孔72fとが一致するように、連結フレーム84をガイドするガイド機構となる。このガイドプレート84fの上下方向の開口幅は、後述する作業部80の装着作業において、作業部80と本体車両70とが左右揺動方向に不整合な状態である場合でも、本体車両70の左右において連結ブラケット72のガイド部72gが、連結フレーム84のガイド領域に進入するのに充分な幅を有する。
【0049】
さらに、連結フレーム84の上端部には、リフトアーム82の基端部の連結フレーム用枢着孔(91)とピンで結合されるピン孔84gを有する。また、前部中間位置には、リフトシリンダ94とピンで結合されるピン孔84hを有する。
【0050】
前記連結フレーム84は、前記連結ブラケット72の連結孔72fおよび連結フレーム84の被連結孔84eが一致したときに、これらの孔72f,84eに挿入される、図7(a)に示すような、ドッキングピン86aを備えた抜止ピン部材86を備えている。このドッキングピン86aは、連結部86bによって、その上方位置の孔84iにスライド自在に挿入された駆動ピン86cの一方側端部と連結されて一体に駆動され、この駆動ピン86cの反対側には、圧縮ばね86dが装着されて、常時、駆動ピン86cを孔84i内に引き込むように付勢されている。したがって、この駆動ピン86cに連結されたドッキングピン86aも、常時、被連結孔84e内に引き込むように付勢されている。
【0051】
一方、前記駆動ピン86cの一方端側には、図7(b)に示すように、1本の針金を長さ寸法の中途部でU字状に折り曲げ、それをさらに90°折り曲げた自由端86e’を連結フレーム84の側面部への当接部とする平行状のストッパ部材86eの基端部86e″が、回動自在に枢着されている。ストッパ部材86eは、セット状態(待機状態)においては、図7(a)に示すように、その自由端86e’が、その自重に抗して水平状態に持ち上げられており、かつ、前記圧縮ばね86dの弾性力によって、連結フレーム84の側面部へ押し付けられた状態を維持しており、圧縮ばね86dの弾性力に抗して、駆動ピン86cが孔84i内に引き込まれないように、したがって、ドッキングピン86aが被連結孔84e内に引き込まれないようになっている。それによって、連結フレーム84の2枚のプレート84a,84a内に連結ブラケット72が挿入可能になる。
【0052】
前記リフトアーム82は、連結フレーム用枢着孔91と、アタッチメント用枢着孔92と、アタッチメント88を上下に移動させる手段であるダンプシリンダ93と、リフトアーム82の基端部を上下に移動させる手段であるリフトシリンダ94と、スタンド機構機構95とを有する。連結フレーム用枢着孔91は、左右のリフトアーム82の基端部に形成される。また、アタッチメント用枢着孔92は、左右のフロントアーム82aの先端部に形成される。
【0053】
前記ダンプシリンダ93は、アタッチメント88を上下に揺動させるための油圧シリンダ機構で、左右のフロントアーム82aのくの字型に折れ曲がった先端側の領域に設けられる。一方、リフトシリンダ94は、リフトアーム82を上下に揺動させるための油圧シリンダ機構で、左右のリフトアーム82のくの字型に折れ曲がった基端側の領域に設けられる。両シリンダ(93,94)の油圧配管は、リフトアーム82の基端側に導かれる。スタンド機構95は、折り畳み式の構造を有するもので、リフトアーム82の下面に取り付けられており、不使用時には作業部80の作業動作を妨げないように、リフトアーム82の下面に沿って折り畳むことができ、かつ、手動で図17と同様に展開して、リフトアーム82を支持することができる。
【0054】
図1および図8(a)(b)に示すように、連結フレーム84は、上端部のピン孔84gがリフトアーム82の基端の連結フレーム用枢着孔91にピンで枢着され、中間部のピン孔84hがリフトシリンダ94にピンで取り付けられる。これによって、連結フレーム84に取り付けられたリフトアーム82は、上部の枢着部分(84g)を支点として上下に揺動自在に支持され、リフトシリンダ94のピストンロッドを伸出・退入させることによってその揺動角が自在に操作される。
【0055】
図示例の作業用のアタッチメント88は、前側に開口した掬い部分を有し、土砂や雪などの収集や搾掘および運搬に用いられる爪付きバケットであって、後側の左右において上部がダンプシリンダ93に回動自在に取り付けられ、下部がフロントアーム82aの先端に回動自在に取り付けられる。アタッチメント88は、ダンプシリンダ93を作動させて、ピストンロッドを伸出・退入させたときに、フロントアーム82a先端の枢着部(92)を支点として上下に揺動する。
【0056】
連結フレーム84の2枚のプレート84aの対向面には、前述のように、それぞれ上端が開口した溝形成部材84cが固着されており、この2枚の溝形成部材84cによって形成される左右の溝に跨って、ドッキングピン85を挿入するカラー部材84dがスライド自在に挿入されている。また、上方部に第二係合部となる被連結孔84eが形成されている。したがって、カラー部材84dを連結ブラケット72の溝部72a内に位置させると、第一係合部が係合状態になる。また、この第一係合部を係合状態にした後、リフトアーム82を揺動させて、その基端部の連結フレーム84の被連結孔84eを、連結ブラケット72の連結孔72fに一致させると、これらの孔72f,84eにドッキングピン86aが自動的に挿通されることによって、第二係合部が係合状態になり、連結ブラケット72と連結フレーム84とが、図8(a)(b)に示すように連結される。
【0057】
以下、本発明の作業機の作業部着脱用台車50を用いた、本体車両70への作業部80の装着作業、すなわち、本体車両70の連結ブラケット72と、作業部80の連結フレーム84との装着作業について説明する。この装着作業は、以下の手順で行う。
【0058】
▲1▼図1および図10に示すように、作業用のアタッチメント88の底面を、台車50のアタッチメント支持部53に載置するとともに、左右のリフトアーム82,82における長さ方向中間部の下面を2本のリフトアーム支持部60,60の先端に取り付けられた弾性部材61,61によって支持する。このとき、アタッチメント88が爪付きバケットのように爪付きの場合は、図2に示すように、爪88aを位置決め部材62a,62bの間および両側に位置させる。爪88aの本数が少ない場合は、爪88aを位置決め部材62a,62bの両側に位置させる。なお、リフトアーム80における連結フレーム84の左右下側の溝形成部材84cにより形成される溝内に、カラー部材84dを落とし込むと共に、連結フレーム84における一方のプレート84aの取付孔84bから、カラー部材84dの孔を通して、他方のプレート84aの取付孔84bにドッキングピン85を挿通してセット状態にする{図6(c)参照}。また、左右上方のドッキングピン86aを、セット状態(待機状態)しておく{図7(a)(b)参照}。
【0059】
▲2▼停止している本体車両70に向かって、図10の実線矢印に示すように、作業部80を載置した台車50を移動させる。
【0060】
▲3▼作業部80を載置した台車50を、幅方向の中心位置を表示するインジケータ63を利用して、台車50の幅方向の中心線が本体車両70の幅方向の中心線に一致するように前進させると、リフトアーム82の基端部の連結フレーム84が、本体車両70の連結ブラケット72に当接し、連結フレーム84の溝形成部材84cによって形成される溝に装着されているカラー部材84dの周面部が、連結ブラケット72の前方側の斜面72hにガイドされて、斜面72h上を上昇する。それによって、リフトアーム82の中間部が、リフトアーム支持部材60,60の先端の弾性部材61,61から若干浮き上がる。
【0061】
台車50をさらに前進させて、インジケータ63が図11に示すように、本体車両70のバンパに当接すると、台車50を停止する。前記インジケータ63が本体車両70のバンパに当接した状態では、カラー部材84dが連結ブラケット72の溝部72aの上方位置に至り、カラー部材84dがリフトアーム82の荷重によってこの溝部72a内に落ち込む。すると、連結フレーム84の荷重が掛かったカラー部材84dは、引張りばね72eの弾性力に抗して、押上リンク72bの先端部72b’を押し下げて、カラー部材84dが連結ブラケット72の溝部72aの底部に押し込まれて、第一係合部が係合状態になる。
【0062】
▲4▼本体車両70および作業部80の油圧コネクタ(カプラ)、電気コネクタを接続する。
【0063】
▲5▼本体車両70のエンジンをかけ、操作レバーをダンプにして、図12に示すように、リフトアーム82の基端部を下降させる。すると、連結フレーム84が、カラー部材84dを中心にして後側に回動し、連結ブラケット72のガイド部72gが、連結フレーム84のガイドプレート84fにガイドされて、連結フレーム84の被連結孔84eが、連結ブラケット72の連結孔72fに向かって移動する。この移動過程で、連結ブラケット72がドッキングピン86aの先端部に触れて、ドッキングピン86aが圧縮ばね86dの弾性力に抗して、若干、図7(a)の右方に押されて、ストッパ部材86eの自由端86e’が、連結フレーム84の側面部から離れるので、ストッパ部材86eの自由端86e’が自重によって落下し、駆動ピン86cが圧縮ばね86dによって、丸孔84i内に引き込まれる。すると、連結部86bによって駆動ピン86cと連結されているドッキングピン86aが、図7(c)および図8(b)に示すように、連結孔72fおよび被連結孔84eに自動的に挿入されて、第二係合部の係合が終了するのでダンプ停止する。
【0064】
▲6▼第二係合部の係合が終了すると、図13に示すように、リフトアーム82を上昇させて、空になった台車50を、図14の実線矢印に示すように、本体車両70から後退させ、所定位置に移動させて、装着作業を終了する。
【0065】
なお、作業部80を本体車両70から離脱する場合は、基本的には上記の装着操作時と逆の操作を行えばよいが、次にその離脱操作について説明する。
【0066】
▲1▼本体車両70のエンジンをかけ、リフトアーム82をダンプさせて、作業用アタッチメント88を上昇させる(図14参照)。
【0067】
▲2▼本体車両70の前部に空の台車50を、図14の破線矢印のように前進させ、そのインジケータ63を利用して、本体車両70の幅方向の中心線に沿って前進させ、図13に示すように、インジケータ63が本体車両70のバンパに当接すると停止させる。
【0068】
▲3▼操作レバーを操作して、図12に示すように、リフトアーム82を下降させ、作業用アタッチメント88が若干ダンプした角度にする。このとき、アタッチメント88が爪付きバケットの場合は、爪が位置決め部材62a,62bの所定位置に位置するようにするとともに、リフトアーム82の真下にリフトアーム支持部60,60の弾性部材61,61が位置するようにする。
【0069】
▲4▼本体車両70のエンジンを止め、操作レバーを操作してリフトアーム82を若干ダンプにする。このとき、カラー部材84dは、連結ブラケット72の溝部72aの前面溝部と連結フレーム84の溝部形成部材84cの後部に挟まれるように力を受け、図9に示すように、連結フレーム84の取付孔84bとカラー部材84dの孔の中心が一致するようになり、ドッキングピン85が軽く回転できるようになる。
【0070】
▲5▼本体車両70の左側(または右側)のカラー部材84dからドッキングピン85を引き抜くと共に、ドッキングピン86aを圧縮ばね86dの弾性力に抗して引き抜き、ストッパ部材86eを利用して図7(a)に示すセット状態(待機状態)にする。
【0071】
▲6▼本体車両70の右側(または左側)の下方のドッキングピン85をカラー部材84dから引き抜くと共に、上側のドッキングピン86aを、圧縮ばね86dの弾性力に抗して引き抜き、ストッパ部材86eを利用して図7(a)に示すセット状態(待機状態)にする。その後、油圧シリンダの残圧を完全に抜く。あるいは、エンジンをかけてアタッチメント88を水平状態(すくい状態)にする。すると、図11に示すように、作業用アタッチメント88の底部が、アタッチメント支持部53の上で水平状態になる。
【0072】
▲7▼油圧コネクタ(カプラ)、電気コネクタを切り離す。本体車両70側の油圧ホースは、配管ターミナルのコネクタにセットする。
【0073】
▲8▼台車50を、図10の破線矢印方向にゆっくり後退させる。すると、カラー部材84dが溝形成部材84cの溝部を斜め上方に移動しながら、連結ブラケット72の溝部72aから外れて、連結ブラケット72と連結フレーム84とが完全に分離される。
【0074】
▲9▼右の下側のドッキングピン85を、連結フレーム84の取付孔84bに格納し、作業部80を載置した台車50を所定位置に移動する。以上により、離脱操作を終了する。
【0075】
上記実施形態では、特定の構成の台車について説明したが、本発明の精神を逸脱しない範囲で各種の変形が可能である。例えば、実施形態の台車50は、2本の平行な前後方向水平部材51,51と、幅方向水平部材52と、車軸部材55とを枠状に連結して構成しているが、このような構成によると、使用部品点数が少なくて、台車を軽量、かつ、安価にできる利点があるが、必要ならば、幅方向水平部材52の本数を増やしてもよいし、前後方向水平部材51,51と幅方向水平部材52との間に、斜め方向水平部材を付加連結してもよい。このような水平部材の増設によって、台車50の強度が向上する。場合によっては、前後方向水平部材51と幅方向水平部材52の上に、金属製または木製などの板状、格子状、網目状などの板状部材を取り付けてもよい。
【0076】
また、図示例の台車50では、リフトアーム支持部60,60を取付部材58の後方側の取付溝58bに取り付けた場合について説明したが、リフトアームが長い場合および/またはリフトアーム82の基端部をより高い位置にしたい場合などは、取付部材58の前方側の取付溝58aに取り付けてもよい。
【0077】
また、一部の車輪に、図示例のようにキャスタ56,56を用いると、台車50の方向転換が容易にできる利点があるが、このキャスタ56,56には、ストッパ付きキャスタを採用するとよい。ストッパ付きキャスタは、ストッパを利用して回転阻止状態にすることによって、作業者が台車50を離れた場合、例えば、本体車両70のエンジンのオン、オフ時や、油圧コネクタ(カプラ)や電気コネクタの接続および/または切り離し時に、台車50が勝手に方向を変えたり、移動したりすることを防止できる。また、ハンドル部57には、滑り止め用のゴムなどを配してもよい。
【0078】
さらに、本体車両70と作業部との連結部について、実施形態では第一係合部がカラー部材およびドッキングピンを用い、第二係合部が自動的に係合する特定の構成について説明したが、この構成に限定されるものではなく、任意の構成のものに適用することができる。例えば、第一係合部と第二係合部の孔が一致した状態で、両係合部の孔に同時に一体型のドッキングピンを挿入して係合するようにしてもよい。また、第一係合部の孔が一致した状態で第一係合用のドッグピンを挿入して第一係合部を係合した後、第二係合部の孔が一致した状態で第二係合用のドッキングピンを挿入して第二係合部を係合するようにしてもよい。さらに、実施形態の作業機は、作業部が本体車両の前側に装着される構成のものについて説明したが、作業部が本体車両の後側に装着されるもの、あるいは作業部が本体車両の前側および後側に装着されるものにも同様に適用できる。
【0079】
さらに、上記の実施形態では、リフトアーム82の基端部を上下に移動させる手段(移動手段)として、ダンプシリンダ93およびリフトシリンダ94を使用した場合を例示したが、この移動手段は、上記例に限らず、リフトアーム82の基端部を上下に移動させ得る限り、任意に構成することができる。
【0080】
さらにまた、上記実施形態では、作業部80の作業用アタッチメント88として、爪付きバケットについて説明したが、マニアフォーク、ヘイフォーク、パレットフォークなどの爪付きのものや、爪なしバケット、グレーダ、コンテナバケット、ロールグラブ、カウンタウェイトケースなどの各種作業用アタッチメントについても、同様に実施できることは勿論である。
【0081】
【発明の効果】
本発明の作業機の作業部着脱用台車は、作業部におけるアタッチメントを低位置で支持するアタッチメント支持部と、リフトアームを高位置で支持するリフトアーム支持部と、前記アタッチメント支持部およびリフトアーム支持部を移動自在に支持する車輪と、この台車を操作するハンドル部とを設けたので、従来のように本体車両を移動させて作業部を着脱しないで、台車を移動させて作業部を着脱することができ、しかも、着脱作業時に、従来のように、スタンド機構を開いてリフトアームを支持する必要がないので、一人の作業者で、従来よりも容易、かつ、短時間で作業部の着脱作業を行うことができる。また、作業部を台車に載せて自在に移動できるので、従来のようなクレーンやフォークリフトなどの運搬機が不要になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る作業機の作業部着脱用台車に作業部を載置した状態の側面図である。
【図2】図1の作業部着脱用台車において作業部を2点鎖線で示した平面図である。
【図3】図1の作業部着脱用台車において作業部の一部を併示した正面図である。
【図4】(a)は実施形態に係る作業機の連結ブラケットの側面図、
(b)は(a)の連結ブラケットの正面図である。
【図5】(a)は実施形態に係る作業機の連結フレームの側面図、
(b)は(a)の連結フレームの正面図である。
【図6】(a)は実施形態に係る作業機の作業部着脱装置におけるカラー部材の拡大側面図および拡大正面図、
(b)はドッキングピンの拡大側面図および拡大正面図、
(c)はカラー部材にドッキングピンを挿入した連結状態の正断面図である。
【図7】(a)は実施形態に係る連結フレームの第二係合部におけるドッキングピンのセット状態の拡大斜視図、
(b)は(a)のドッキングピンのストッパ部材の拡大斜視図、
(c)はドッキングピンの挿入後の拡大斜視図である。
【図8】(a)は図4の連結ブラケットと図5の連結フレームとの連結状態の側面図、
(b)は(a)の連結状態の正面図である。
【図9】実施形態に係る作業機の連結ブラケットおよび連結フレームの離脱前の側面図である。
【図10】本体車両に対して作業部を載置した台車を前進または後退させる状態の側面図である。
【図11】本体車両のバンパに作業部を載置した台車のインジケータを当接させた状態の側面図である。
【図12】台車に載置した作業部のリフトアームをダンプした状態の側面図である。
【図13】本体車両に装着した作業部を上昇させた状態の側面図である。
【図14】作業部を上昇させた本体車両に対して空の台車を後退または前進させる状態の側面図である。
【図15】従来の作業機の概略側面図である。
【図16】(a)は従来の作業機の作業部着脱装置における第一係合部の係合要領について説明する要部拡大側面図、
(b)は第二係合部の係合要領について説明する要部拡大側面図である。
【図17】従来の作業機の作業部着脱装置における係合前の状態を示す側面図である。
【符号の説明】
50 作業部着脱用台車
51 前後方向水平部材
52 幅方向水平部材
53 アタッチメント支持部
54 車輪
55 車軸部材
56 車輪(キャスタ)
57 ハンドル部
58 取付部材
59 固定部材
60 リフトアーム支持部
61 弾性部材
63 インジケータ
70 本体車両
72 連結ブラケット
80 作業部
82 リフトアーム
84 連結フレーム
85,86a ドッキングピン

Claims (4)

  1. 作業機の本体車両に対して、上下方向に揺動可能なリフトアームの基端部が着脱自在に連結され、前記リフトアームの先端部に作業用のアタッチメントが取り付けられ、前記リフトアームの基端部と前記本体車両との間でリフトアーム側と本体車両側とを係合させて両者を連結する係合部を左右両側に配した作業機における本体車両と作業部との着脱に用いる台車であって、
    前記作業部におけるアタッチメントを低位置で支持するアタッチメント支持部と、前記リフトアームを高位置で支持するリフトアーム支持部と、前記アタッチメント支持部およびリフトアーム支持部を移動自在に支持する車輪と、この台車を操作するハンドル部とを設けたことを特徴とする作業機の作業部着脱用台車。
  2. 前記アタッチメント支持部が、台車の両側に沿って平行に延びる前後方向水平部材と、この前後方向水平部材を連結する幅方向水平部材とを有することを特徴とする請求項1に記載の作業機の作業部着脱用台車。
  3. 前記リフトアーム支持部が、リフトアームの長さ方向の中間部を支持する縦方向部材によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の作業機の作業部着脱用台車。
  4. さらに、幅方向の中心位置および本体車両との関係位置を表示するインジケータを備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の作業機の作業部着脱用台車。
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