JP6255783B2 - 複合磁性材料及びその製造方法並びに複合磁性材料の原料セット - Google Patents

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Description

本発明は、ε−Feと、希土類元素及び鉄を含む化合物とを含む複合磁性材料及びその製造方法に関する。
磁性材料には、軟磁性材料と硬磁性材料とがあり、磁石材料は硬磁性材料に分類される。特に焼結磁石は、その高磁気特性のため、種々の磁気回路に適用されている。中でも、NdFeB系焼結磁石は、NdFe14B系結晶を主相とする高性能磁石であり、自動車、発電機器、家電、医療機器、電子機器など広範囲の製品分野で使用され、その使用量が増加している。
NdFeB系焼結磁石には、希土類元素であるNd以外に、耐熱性確保のためにDyやTbなどの高価な重希土類元素が使用されている。この希土類元素は、希少であり、産出地域の偏在及び資源保護のため高騰しており、希土類元素の使用量の削減に対する要求が高まっている。
一方、希土類元素を使用せずに高保磁力が得られるε−Feが硬質磁性材として注目され、ε−Fe及びε−Fe結晶のFeサイトの一部がAlで置換されたものが特許文献1に開示されている。
しかし、ε−Feは、飽和磁化及び残留磁化が小さいため、磁化を必要とする材料とするためには高磁化を有するFe系磁性相との複合化が必要であり、そのような複合材料の例が特許文献2に開示されている。
特開2008−060293号公報 特開2011−032496号公報
特許文献1及び2では、シリカ(SiO)を用いた磁性材料に関する記載がある。
特許文献1には、水酸化鉄沈殿の粒子表面にシランの加水分解によって生成したシリカがコーティングされ、その後の熱処理(950〜1150℃)によりシリカコーティング内の酸化反応が生じ、ε−Feが生成することが記載されている。ε−Feの減磁曲線(磁化曲線)は、特許文献1の図4に示されているように、保磁力は20kOeとなるが、磁場(H)ゼロ付近の曲線には変曲点がみられ、エネルギー積が低下する。特許文献1では、ε−FeのFeのサイトを一部Alで置換しているが、特許文献1の図3の結果から明らかなように、FeサイトへのAl置換により保磁力が低下する。また、磁石性能向上のために、磁化の値が大きいFe系高飽和磁化材料との複合化が必要となる。
本発明の目的は、ε−Feを用いた磁性材料において残留磁束密度及び保持力を向上することにある。
本発明の複合磁性材料は、ε−Fe及び金属鉄を含む酸化鉄粒子と、希土類元素及び鉄を含む化合物で形成された希土類鉄系粒子とを含み、希土類鉄系粒子の平均粒径は、酸化鉄粒子の平均粒径よりも大きく、希土類鉄系粒子の体積率は、酸化鉄粒子の体積率よりも大きいことを特徴とする。
本発明によれば、ε−Feを用いた磁性材料において残留磁束密度及び保持力を向上することができる。
本発明の複合磁性材料の例を示す模式構成図である。 本発明の複合磁性材料の他の例を示す模式構成図である。
磁石としてフェライト磁石を超える性能を確保するためには、以下の条件が必要となる。
1)ε−Feよりも飽和磁化及びキュリー点が高いFe系材料とε−Feを磁気的に結合させる。
2)Fe系材料とε−Feが磁気的に結合した粉を希土類鉄系粉と混合し、保磁力を増加させる。
3)Fe系材料よりもε−Feの体積率を大きくし、保磁力を低下させない。
4)キュリー点が200℃以上であり、希土類鉄系粉の粒径はε−Feの粒径よりも大きい。
ε−Feは、残留磁化が約10emu/gと小さく、キュリー点も210℃と低い。しかし、ε−Feの保磁力は、20℃で20kOeと大きい。このような特徴をもつε−Feを磁石材料に適用するためには、磁化を大きくすることが必須である。単純にα−Feとε−Feを磁気的に結合させた場合には、磁化は増大し、残留磁束密度も大きくなるが、α−Feを増加させると、保磁力が低下し、高保磁力の特徴を利用することが困難となる。
高保磁力を利用するためには、ε−Fe100体積部に対してα−Feは、50体積部以下、望ましくは5〜40体積部、更に望ましくは5〜30体積部である。
50体積部を超えると、ε−Feの割合が低下し、ε−Feの特性を十分に生かすことができなくなるため望ましくない。5〜30体積部の範囲では、磁化増大が確認でき、かつ、100℃での保磁力が10〜18kOeとなる。このようなα−Feとε−Feの複合体は、残留磁化が12〜80emu/gの範囲となり、フェライト磁石と同等の最大エネルギー積を有している。
α−Feとε−Feとの複合体で更に最大エネルギー積を増加させるためには、α−Feの体積率を増加させ、かつ、高保磁力を維持する必要がある。α−Feは、異方性エネルギーが小さいため保磁力が小さくなる。このため、低コストの軽希土類−鉄系粉とα−Feとε−Feとの複合体の組み合わせが有効となる。
低コスト希土類元素や軽希土類元素には、Y、La、Ce、Pr、Nd及びSmがある。これらの元素を低コスト希土類元素と定義する。低コスト希土類元素は、DyやTbなどの重希土類元素よりも豊富な埋蔵量をもち資源問題や環境問題が小さい元素である。このような低コスト希土類元素とα−Fe及びε−Feの複合材料は、残留磁化あるいは残留磁束密度を高めることが可能となる。その実現手段を以下に示す。
低コスト希土類元素を含む化合物は、Rの組成式で示される。ここで、Rは、Y、La、Ce、Pr、Nd及びSmの中の少なくとも1種類の元素であり、Aは、Fe及びCoの少なくとも1種類であり、Bは、硼素(B)、窒素(N)、炭素(C)及びリン(P)のいずれか1種類である。また、n、m、lは、正数であり、m>n+lを満足する。
低コスト希土類元素を含む化合物であるRと、α−Feと、ε−Feとの3種の強磁性相を含み、その体積率がR>ε−Fe>α−Feであれば、保磁力低下が抑制され、最大エネルギー積が増加する。キュリー点は、Tc(α−Fe)>Tc(R)>Tc(ε−Fe)であり、ε−Feのキュリー点が最も低い。α−Feは、Rよりもε−Feと磁気的な結合が強い。これは、α−Feとε−Feとの界面積がα−FeとRとの界面積より大きく、α−Fe近傍のε−FeがR近傍のα−Feよりも多いことによる。
以下、本発明の実施形態に係る複合磁性材料、その製造方法及び複合磁性材料を作製するための原料セットについて説明する。
前記複合磁性材料は、ε−Fe及び金属鉄を含む酸化鉄粒子と、希土類元素及び鉄を含む化合物で形成された希土類鉄系粒子とを含むものである。
金属鉄は、α−Feであることが望ましい。
酸化鉄粒子は、α−Feがε−Feに覆われた構造を有することが望ましい。
酸化鉄粒子は、ε−Feがα−Feに覆われた構造を有することが望ましい。
希土類元素は、Y、La、Ce、Pr、Nd及びSmからなる群から選択された少なくとも一種類であることが望ましい。
希土類元素及び鉄を含む化合物は、SmFe17であることが望ましい。
ε−Fe100体積部に対しては、α−Feが5〜40体積部であることが望ましい。
前記複合磁性材料は、さらに、バインダを含むことが望ましい。
ε−Fe及びα−Feを構成するFeの一部がZn、Mn、Co、Ni、Cu、Mg、Ba、Pb、Sr及びCaのうちいずれかの元素により置換されていることが望ましい。
前記複合磁性材料を製造する際は、酸、アルコール及び水を含む溶液にシリカ前駆体を加え、金属鉄の粉末を加え撹拌して鉄イオンを含むゲルを作製し、このゲルに熱処理を施してシリカを含む固体状態とし、これを粉砕し、フッ酸によりシリカを溶解・除去し、これをアルコール溶媒に分散してスラリーとし、このスラリーを希土類鉄系粒子に塗布し乾燥し、これをバインダに混合し成形する。
酸は、硝酸であることが望ましい。
シリカ前駆体は、アルコキシシランのオリゴマーであることが望ましい。
前記複合磁性材料を製造する際は、鉄イオン及びケイ素含有ゲル前駆体を含む溶液を調製し、これを乾燥してε−Feを含むゲルとし、ε−Feの一部を還元してε−Feの表面に金属鉄を形成し、これをアルコールと混合してスラリーとし、このスラリーを希土類鉄系粒子に塗布し乾燥し、これをバインダに混合し成形してもよい。
前記複合磁性材料を製造するために用いる原料セットは、シリカ前駆体と、金属鉄の粉末と、希土類鉄系粒子で構成された粉末とを含むものである。
前記原料セットは、硝酸等の酸及びアルコールを含む溶液を含むものであってもよく、ナイタールであってもよい。
前記原料セットは、フッ酸を含むものであってもよい。
前記原料セットは、ケイ素含有ゲル前駆体と、鉄イオンを含む溶液と、希土類鉄系粒子で構成された粉末と、還元剤とを含むものである。
ケイ素含有ゲル前駆体は、オルトケイ酸テトラエチルであることが望ましい。
還元剤としては、MgF等の金属フッ化物の膨潤ゲルであってアモルファス状のものを分散した溶液を用いることが望ましい。
図1は、本発明の複合磁性材料(射出成形磁石)の典型例の断面を示したものである。
本図に示す複合磁性材料は、希土類鉄系粒子1(例えばSmFe17)、酸化鉄粒子5及びバインダ2(例えばナイロン樹脂)を混合し、成形することにより作製されたものである。酸化鉄粒子5は、α−Fe(4)の表面がε−Fe(3)で覆われた構造を有する。酸化鉄粒子5は、希土類鉄系粒子1の表面近傍に集積している。
図2は、本発明の複合磁性材料(射出成形磁石)の他の例の断面を示したものである。
本図において図1と異なる点は、酸化鉄粒子5の中央部がε−Fe(3)で構成され、表面部がα−Fe(4)で構成されている点である。
以下、実施例を用いて説明する。
X%ナイタール(メタノールに体積でX%の硝酸を加えたもの:本実施例では1%及び2%を用いた。)49.1gに27.6gの水を加え、均一になるように攪拌した。この溶液にSiO前駆体(テトラメトキシシランの4量体:シリケート51(多摩工業化学(株)製))30gを徐々に添加した。
SiO前駆体としてテトラメトキシシランの4量体を用いた理由は、次のとおりである。
(1)SiO前駆体中のエトキシからメトキシに変更することで、ゾルゲル反応の際に生成し蒸発する溶媒がエタノールからメタノールに変化する。そうすることにより溶媒の沸点78℃から65℃に下がり、SiO前駆体の濃縮が速まり、それの架橋高分子量化反応が加速し、溶液のゲル化時間を短縮することが可能となる。
(2)アルコキシシランからSiOを生成させる際、アルコキシシランのオリゴマーレベルの原料を用いると収縮量を抑えることが可能になる。そのため、原料の仕込み量(体積)を抑えることが可能となる。
(3)SiO前駆体含有溶液に鉄粉を添加する際、鉄粉を溶液中に均一に懸濁させるのに、SiO前駆体含有溶液の粘度が1〜5Pa・s程度にならないと、鉄粉の沈降または不均一が生じ易い。さらに、鉄粉の添加し攪拌した後に静置した場合、SiO前駆体溶液のゲル化が1分以内に起こらないと1μm以上のサイズの鉄粉では沈降してしまう。その際、SiO前駆体にテトラメトキシシランの4量体(シリケート51)を用いると、TEOS(テトラエトキシシラン)よりゲル化が速くなり、鉄粉の沈降を抑制することが可能となる。それはシリケート51が最初から4量体であることの他に、Siと結合するメトキシ基がエトキシ基より結合エネルギーが小さくなっていることに起因している。
ここで、オリゴマーとは、2〜100個のモノマー(テトラメトキシシラン等)が結合した重合体をいう。本発明においては、2〜20個のモノマーが結合したオリゴマーが望ましい。2〜10個のモノマーが結合したオリゴマーが更に望ましい。
溶液中の溶媒であるメタノール及び水を徐々に蒸発させ、SiO前駆体の濃度の増加及び高分子量化により、SiO前駆体溶液の粘度を増加させる。SiO前駆体溶液の粘度が1〜5Pa・s程度になったところで、α−Fe粉の添加(30質量%)を実施した。ここで、α−Fe粉には平均粒径0.05μm(50nm)〜100μmのサイズのものを用いた。
ここで、平均粒径の測定方法について説明する。
走査型電子顕微鏡(SEM)を用い、50000〜100000倍で観察すると、球状の粒子が認められた。組成分析から、Feを主成分とする粒子であることがわかった。この粒子の直径をSEM像から測定した。少なくとも10個の粒子について直径を測定し、その値の平均値を平均粒径とした。ここで、直径を測定する際は、画像の一方向(水平方向)の最大径を直径とした。
添加後すぐに超音波攪拌を実施した。ここで、超音波攪拌を用いたのは、SiO前駆体含有溶液中にα−Fe粉を分散させるだけでなく、SiO前駆体含有溶液中のナイタールにより鉄粉表面の鉄をエッチングし、鉄イオンを生成させることを目的としている。この鉄イオンは、最終的に1200℃の熱処理でε−Feとなる。また、この鉄イオンは、SiO前駆体含有溶液のゲル化の触媒になるものと考えられる。鉄イオンが生成すると、SiO前駆体含有溶液のゲル化の速度が結果的に増加したからである。最終的にSiO架橋体が生成し、固体になった。
ここで、SiOの架橋化を完全にするため数日放置した後、乳鉢を用いて粉砕し、真空オーブン(20hPa以下)を使用して40〜80℃、2〜10時間の条件で加熱乾燥させた。最後に、高温熱処理炉を使用して1200℃まで240℃/時間の昇温速度で加熱し、1200℃で3時間保持後、室温まで120℃/時間の降温速度で冷却した。
その後、フッ酸によりSiOを除去した後、アルコール溶媒に分散してスラリーを得た。
ここで、α−Fe粉の平均粒径が50nmの場合、合成したε−Fe粉の20℃における磁気特性は、残留磁化8emu/g、保磁力20.5kOeである。
このスラリーをSmFe17粉表面に塗布し、乾燥することにより、ボンド磁石用磁粉を得た。ボンド磁石用磁粉をナイロン樹脂バインダと混合し、20kOeの磁場印加金型中に射出して成形し、図1に示すような複合磁性材料を得た。
本実施例の複合磁性材料は、SmFe17粉のみの場合よりも保磁力が1〜5kOe増加し、ボンド磁石の耐熱性が20℃から50℃高温側に向上する。
表1は、射出成型した異方性ボンド磁石の構成磁性粉及び磁気特性を示したものである。
本表において、α−Feの割合とあるのは、ε−Fe100体積部に対するα−Feの割合であり、単位は体積部である。
Figure 0006255783
本表において、酸化鉄を使用しない例であるNo.8(比較例)の場合、20℃の残留磁束密度が0.68T、保磁力6.1kOeとなる。これに対し、ε−Feを使用した例であるNo.2〜No.6(実施例)の場合において、ε−Feの体積率が4%以上の場合に保磁力が増加することが確認できた。
また、α−Fe及びε−Feの複合粒子を使用した例であるNo.9〜No.15(実施例)から、残留磁束密度は、α−Feの体積率が5体積部以上で増加することが確認できた。残留磁束密度及び保磁力の両者が増加するα−Feのε−Feに対する体積率は5〜40体積部である。40体積部を超えると軟磁性の鉄により容易にSmFe17の磁化が反転するためである。
さらに、α−Fe及びε−Feの複合粒子は、SmFe17の粉末だけでなく、表1のNo.16〜27(実施例)に示すような希土類鉄系化合物に適用し、保磁力増加あるいは残留磁束密度増加が確認できる。
5%ナイタール(エタノールに体積で5%の硝酸を加えたもの)70gに28gの水を加え、均一になるように攪拌した。この溶液にSiO前駆体(テトラエトキシシランの5量体:シリケート40(多摩工業化学(株)製))35gを徐々に添加した。SiO前駆体にはテトラエトキシシランの5量体(シリケート40:多摩工業化学(株)製)を用いた。ここでは、5%ナイタールと硝酸濃度が高く、SiO前駆体のゲル化が速すぎるため、α−Fe粉の不均一化を抑えるためアルコキシ基にはメトキシ基よりSiとの結合エネルギーが大きいエトキシ基を用いた。
溶液中の溶媒であるエタノールと水を徐々に蒸発させ、SiO前駆体の濃度の増加及び高分子量化により、SiO前駆体溶液の粘度を増加させる。SiO前駆体溶液の粘度が1〜5Pa・s程度になったところで、α−Fe粉の添加(30質量%)を実施した。ここで、α−Fe粉には平均粒径50nmのものを用いた。添加後、超音波攪拌を実施した。ここで超音波攪拌を用いたのは、SiO前駆体含有溶液中にα−Fe粉を分散するだけでなく、SiO前駆体含有溶液中のナイタールにより鉄粉表面の鉄をエッチングし、鉄イオンを生成させることを目的としている。この鉄イオンは、最終的に1200℃の熱処理でε−Feとなる。また、この鉄イオンは、SiO前駆体含有溶液のゲル化の触媒になるものと思われ、鉄イオンが生成すると、SiO前駆体含有溶液のゲル化の速度は大きくなるが、SiO前駆体中のアルコキシ基にエトキシ基を用いることでゲル化速度を調整した。最終的にSiO架橋体が生成し、固体になった。
SiOの架橋化を完全にするために数日放置した後、乳鉢を用いて粉砕し、真空オーブン(20hPa以下)を使用して60〜80℃、2〜10時間の条件で加熱乾燥した。最後に、高温熱処理炉を使用して1250℃まで240℃/時間の昇温速度で加熱し、1250℃で3時間保持後、室温まで120℃/時間の降温速度で冷却した。
α−Fe粉の平均粒径が50nmで、粒子形状が球形の場合、合成したε−Fe粉の20℃における磁気特性は、残留磁化7emu/g、保磁力21kOeである。フッ酸によりSiOを除去した後、アルコール溶媒に10質量%分散することによりスラリーを得た。このスラリーをSmFe17粉の表面に塗布し、乾燥することにより、ボンド磁石用磁粉を得た。ボンド磁石用磁粉をナイロン樹脂バインダと混合し、20kOeの磁場印加金型中に射出して成形した。
成形磁石は、異方性を有し、保磁力10kOe、残留磁束密度0.9Tの磁気特性を有することを確認した。酸化鉄を使用しない場合の保磁力は、6kOeであるため、4kOeの保磁力増加となる。この保磁力増加は、耐熱性が30℃上昇することに対応し、希土類元素の使用量を10%削減できる。
5%ナイタール(エタノールに体積で5%の硝酸を加えたもの)70gに28gの水を加え、均一になるように攪拌した。この溶液にSiO前駆体(テトラエトキシシランの9量体:シリケート45(多摩工業化学(株)製))31gを徐々に添加した。SiO前駆体にはテトラエトキシシランの9量体(シリケート45:多摩工業化学(株)製)を用いた。
溶液中の溶媒であるエタノール及び水を徐々に蒸発させ、SiO前駆体の濃度の増加及び高分子量化により、SiO前駆体溶液の粘度を増加させる。SiO前駆体溶液の粘度が1〜5Pa・s程度になったところで、Fe−5質量%Zn粉の添加(30質量%)を実施した。ここで、Fe−5質量%Zn粉には平均粒径50nmのものを用いた。添加後超音波攪拌を実施した。ここで超音波攪拌を用いたのは、SiO前駆体含有溶液中にFe−5質量%Zn粉を分散させるだけでなく、SiO前駆体含有溶液中のナイタールにより鉄粉表面の鉄をエッチングし、鉄イオンを生成させることを目的としている。この鉄イオンは、最終的に1200℃の熱処理でε−(Fe,Zn)となる。また、この鉄イオンは、SiO前駆体含有溶液のゲル化の触媒になるものと思われ、鉄イオンが生成すると、SiO前駆体含有溶液のゲル化の速度は大きくなるが、SiO前駆体中のアルコキシ基にエトキシ基を用いることでゲル化速度を調整した。最終的にSiO架橋体が生成し、固体になった。
ここで、SiOの架橋化を完全にするため、数日放置した後、乳鉢を用いて粉砕し、真空オーブン(20hPa以下)を使用して60〜80℃、2〜10時間の条件で加熱乾燥させた。最後に、高温熱処理炉を使用して1250℃まで240℃/時間の昇温速度で加熱し、1250℃で3時間保持後、室温まで120℃/時間の降温速度で冷却した。
Fe−5質量%Zn粉の平均粒径が50nmで球形である場合、合成したε−(Fe,Zn)粉の20℃における磁気特性は、残留磁化15emu/g、保磁力20kOeである。フッ酸によりSiOを除去した後、アルコール溶媒に10質量%分散することによりスラリーを得た。このスラリーをSmFe17粉表面に塗布し、乾燥することによりボンド磁石用磁粉を得た。ボンド磁石用磁粉をナイロン樹脂バインダと混合し、20kOeの磁場印加金型中に射出して成形した。
成形磁石は、異方性を有し、保磁力10kOe、残留磁束密度1.0Tの磁気特性を確認した。酸化鉄を使用しない場合の保磁力は6kOeであるため、4kOeの保磁力増加となる。この保磁力増加は、耐熱性が30℃上昇することに対応し、残留磁束密度がFe原子位置へのZn置換により増加するため、希土類元素の使用量を20%削減できる。
Zn以外にε−Feの磁化増大を実現可能なFe原子位置置換元素は、Mn、Co、Ni、Cu、Mg、Ba、Pb、Sr及びCaのいずれかの元素である。これらの元素をFeに対して3〜20質量%置換することにより、Fe原子あるいはO原子のモーメントの方向が変化し、磁化が1〜30%増大する。
硝酸鉄、テトラエチルオルトシラン及び水を、SiOに対するFeの質量が80質量%となるように混合する。溶液の粘度が1〜5Pa・s程度になったところで、その溶液に粒径50nmのFe−10質量%Coナノ粒子を20質量%添加した後、超音波撹拌を実施した。溶液の粘度が20Pa・s程度以上になったところで1kOeの磁場中でゲル化させた。数日放置後、乳鉢を用いて粉砕し、1200℃で3時間加熱保持後、2℃/分の冷却速度で冷却した。
熱処理により、Fe−10質量%Coナノ粒子の表面にε−Feが成長し、Fe−10質量%Co粒子の中心から表面にかけて、bcc(体心立方晶)構造のFe−10質量%Co、斜方晶のε−Fe、一部非晶質で複数の結晶構造をもつSiOが成長する。
上記条件で作製したSiOがα−Fe−Coとε−(Fe,Co)の複合粒子を結着した材料においてフッ酸溶液によりSiOを除去し、α−Fe−Coとε−(Fe,Co)の複合粒子のみ抽出する。この粒子とエタノールを混合し、粒子が20質量%含有するエタノールを溶媒とするスラリーが得られる。このスラリーとNdFe14B粉とを混合し、乾燥により溶媒を除去すると、NdFe14B粉の表面にα−Fe−Coとε−(Fe,Co)の複合粒子が塗布された状態となる。
塗布量がNdFe14B粉に対して20質量%の場合、射出成形磁石の特性は、残留磁束密度1.0T、保磁力16.5kOeとなる。これは、未塗布の場合(1.1T、13kOe)と比較して、保磁力が3.5kOe増加しており、耐熱性が30℃向上する。
テトラエチルオルトシラン、水及びエチルアルコールを1:6:6のモル比で混合した後、硝酸鉄をFeの質量が30質量%となるように混合する。溶液にアルミニウムエトキシドを1質量%添加した後、溶液の粘度が1〜5Pa・s程度になるまでゲル化反応を進めた。その溶液に粒径1μmのFe粒子を10質量%添加し、超音波撹拌を実施した。そして、ゲル化した後、80℃で乾燥した。その後、30kOeの磁界中で150℃に10時間保持した。その後、1200℃の大気中で10時間加熱保持した。その後、2℃/分の冷却速度で冷却した。
得られた試料を60kOeで着磁後磁気特性を評価した結果、残留磁束密度0.9T、保磁力16kOeの異方性磁石が得られた。20℃で測定した減磁曲線には、保磁力の1/2以下の磁界において変曲点が認められなかった。
本実施例のような残留磁束密度0.9T以上、保磁力15kOe以上の磁気特性を満足する磁石を得るためには、次の条件が必要となる。
1)テトラエチルオルトシラン、水、エチルアルコール及び硝酸鉄並びにSi以外の元素を含有する有機金属を添加した溶液を使用したゲル化プロセスを採用する。
2)ゲル化前に100emu/g以上の飽和磁化をもった強磁性粒子を混合・分散させる。
3)強磁性粒子の表面に高保磁力の酸化鉄を成長させ、表面から強磁性粒子の内部にかけて成長させる。
4)磁石を構成する主な相は、(Si,Al)O、ε−Fe及びα−Feであり、ε−Feが磁場方向に異方性を有する。
本実施例のようなSiO中のSiサイトの一部を他の元素で置換して磁気特性の向上が認められた添加元素は、Al、Mg、Zr、Ti、Ca及びBaである。また、SiO/ε−Fe界面近傍(界面中心から10nm以内の領域)には、Fe、Si及びO以外の元素が偏在し、ε−Feの磁化反転を抑制する効果がある。
ゲル化前の溶液中の硝酸鉄濃度が小さい場合、酸化鉄の核発生サイト数が減少し、混合したFe粒子の表面を酸化鉄で十分に被覆することが困難である。残留磁束密度0.9T以上とするためには、酸化鉄の表面被覆率を30%以上とすることが望ましい。
扁平形状のFe粉及びNdFe14Bを質量比で1:10の割合で金型に挿入し、10kOeの磁場中で扁平粉の長軸方向を磁場方向に平行になるように成形する。圧縮応力は5t/cmであり、密度6g/cmの圧粉成形体が形成される。圧粉成形体には扁平形状のFe粉の長軸方向が磁場方向にほぼ平行になるように揃い、形状磁気異方性が認められる。この圧粉成形体には連続気泡が導入されており、液体を含浸できる。含浸する液体は、テトラエチルオルトシラン、水及びエチルアルコールを1:6:6のモル比で混合した後、硝酸鉄をFeの質量が30質量%となるように混合したものである。この液体を真空含浸した後、乾燥する。そして、1100℃の真空中で10時間加熱保持した後、2℃/分の冷却速度で冷却する。
これを60kOeの磁界で圧粉成形体の作製時に印加した磁場方向と同じ方向に着磁した結果、保磁力17kOe、残留磁束密度1.1Tの磁石が得られた。磁石にはα−Fe、Fe及びSiOが認められ、SiOとα−Feとの間にFeが成長する。SiOは磁石の表面から反対側の表面まで連続して形成され、Feも連続して成長する。Feとα−Feとの間には交換結合又は静磁結合が生じ、互いの磁化がその動きを抑制するため、減磁曲線は単調であり、5〜20kOeの保磁力が発現する。
菱面体構造を有するε−Feをゾルゲル法により作製した。
オルトケイ酸テトラエチル(TEOS:Si(OC)、HO及びエチルアルコールを混合し、硝酸鉄を40質量%加え、1週間程度放置することにより、ゲル化させた。ここで、オルトケイ酸テトラエチルは、ケイ素含有ゲル前駆体の一例である。
そのゲル化物を80℃、10h加熱乾燥した。これを大気中で1100℃に加熱し、1時間保持後、1000℃まで1℃/minの冷却速度で徐冷した。その後、700℃まで最大冷却速度100℃/minで急冷した。急冷して作製したε−Feの保磁力は、27℃で21〜28kOeとなる。
ε−Feの表面に溶液処理によりMgFを形成し、加熱することにより、ε−Feの一部が脱酸(還元)されてα−Feが成長する。これにより得られた複合磁性材料は、図2に示すような構成を有するものである。
bcc構造を安定化させるためには、0.1〜10質量%Coをε−Feに添加する。これにより、ε−(Fe,Co)からbcc−FeCo系粒子が成長し、構造安定化及び磁化増加の両立が可能となる。
Coが0.1質量%未満では、構造安定化は可能だが磁化増加には寄与しない。Coが10質量%を超えると、高価なCoを使用することによる原料費上昇のため、適用製品が限定される。Coが50質量%を超えると、ε−Feの保磁力が20kOe未満に低下する。
ε−(Fe,Co)からbcc−FeCo系粒子が成長した粉をメタノールと混合してスラリーとする。このスラリーをSmFe17粉表面に約5質量%塗布し、乾燥させることにより、着磁後の保磁力が塗布なしと比較して2kOe増加する。これは耐熱温度が約20℃増加することに相当する。
1:希土類鉄系粒子、2:バインダ、3:ε−Fe、4:α−Fe、5:酸化鉄粒子。

Claims (13)

  1. ε−Fe及び金属鉄を含む酸化鉄粒子と、希土類元素及び鉄を含む化合物で形成された希土類鉄系粒子とを含み、前記希土類鉄系粒子の平均粒径は、前記酸化鉄粒子の平均粒径よりも大きく、前記希土類鉄系粒子の体積率は、前記酸化鉄粒子の体積率よりも大きく、前記金属鉄は、α−Feであることを特徴とする複合磁性材料。
  2. 前記酸化鉄粒子は、前記α−Feが前記ε−Feに覆われた構造を有することを特徴とする請求項記載の複合磁性材料。
  3. 前記酸化鉄粒子は、前記ε−Feが前記α−Feに覆われた構造を有することを特徴とする請求項記載の複合磁性材料。
  4. 前記希土類元素は、Y、La、Ce、Pr、Nd及びSmからなる群から選択された少なくとも一種類であることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の複合磁性材料。
  5. 前記化合物は、SmFe17であることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の複合磁性材料。
  6. 前記ε−Fe 100体積部に対して、前記α−Feは、5〜40体積部であることを特徴とする請求項のいずれか一項に記載の複合磁性材料。
  7. さらに、バインダを含むことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の複合磁性材料。
  8. 前記ε−Fe及び前記α−Feを構成するFeの一部がZn、Mn、Co、Ni、Cu、Mg、Ba、Pb、Sr及びCaのうちいずれかの元素により置換されていることを特徴とする請求項記載の複合磁性材料。
  9. 請求項記載の複合磁性材料を製造する方法であって、酸、アルコール及び水を含む溶液にシリカ前駆体を加え、前記金属鉄の粉末を加え撹拌して鉄イオンを含むゲルを作製し、前記ゲルに熱処理を施してシリカを含む固体状態とし、これを粉砕し、フッ酸により前記シリカを溶解・除去し、これをアルコール溶媒に分散してスラリーとし、前記スラリーを前記希土類鉄系粒子に塗布し乾燥し、これをバインダに混合し成形することを特徴とする複合磁性材料の製造方法。
  10. 前記シリカ前駆体は、アルコキシシランのオリゴマーであることを特徴とする請求項記載の複合磁性材料の製造方法。
  11. 請求項記載の複合磁性材料を製造する方法であって、鉄イオン及びケイ素含有ゲル前駆体を含む溶液を調製し、これを乾燥してε−Feを含むゲルとし、前記ε−Feの一部を還元して前記ε−Feの表面に前記金属鉄を形成し、これをアルコールと混合してスラリーとし、前記スラリーを前記希土類鉄系粒子に塗布し乾燥し、これをバインダに混合し成形することを特徴とする複合磁性材料の製造方法。
  12. 請求項記載の複合磁性材料を製造するために用いる原料であって、シリカ前駆体と、前記金属鉄の粉末と、前記希土類鉄系粒子で構成された粉末とを含むことを特徴とする複合磁性材料の原料セット。
  13. 請求項記載の複合磁性材料を製造するために用いる原料であって、ケイ素含有ゲル前駆体と、鉄イオンを含む溶液と、前記希土類鉄系粒子で構成された粉末と、還元剤とを含むことを特徴とする複合磁性材料の原料セット。
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