JP6860285B2 - Ca−La−Co系フェライト焼結磁石の製造方法及びCa−La−Co系フェライト焼結磁石 - Google Patents

Ca−La−Co系フェライト焼結磁石の製造方法及びCa−La−Co系フェライト焼結磁石 Download PDF

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Description

本発明はCa−La−Co系フェライト焼結磁石の製造方法及びCa−La−Co系フェライト焼結磁石に関する。
フェライト焼結磁石は最大エネルギー積が希土類系焼結磁石(例えばNdFeB系焼結磁石)の1/10にすぎないが、主成分が安価な酸化鉄であることからコストパフォーマンスに優れており、化学的に極めて安定であるという特徴を有している。そのため、世界的な生産重量は現在でも磁石材料の中で最大である。
モータやスピーカなどフェライト焼結磁石が用いられている様々な用途の中で高性能材の要望が強いのは自動車電装用モータや家電用モータなどである。近年、希土類原料の価格高騰や調達リスクの顕在化を背景に、これまで希土類系焼結磁石しか用いられていなかった産業用モータや電気自動車用(EV、HV、PHVなど)駆動モータ・発電機などにもフェライト焼結磁石の応用が検討されており、さらなる高性能化が求められている。
代表的なフェライト焼結磁石は、マグネトプランバイト構造を有するSrフェライトであり、基本組成はSrFe1219で表される。1990年代後半にSrFe1219のSr2+の一部をLa3+で置換し、Fe3+の一部をCo2+で置換したSr−La−Co系フェライト焼結磁石が実用化されたことによりフェライト磁石の磁気特性は大きく向上した。また、2007年には、磁気特性をさらに進化させたCa−La−Co系フェライト焼結磁石が開発され、現在実用化されている。
前記Sr−La−Co系フェライト焼結磁石の磁気特性を向上させる方法として、特許文献1は、原料粉末の成形体を焼成して焼結体とし、この焼結体を400℃未満の温度まで冷却した後に、当該焼結体に400℃〜1000℃で熱処理を施すことを開示している。
特開2002−104872号公報
しかし、前記Sr−La−Co系フェライト焼結磁石よりも高い磁気特性を有するCa−La−Co系フェライト焼結磁石の磁気特性をさらに向上させる方法は未だ提案されていない。
本開示の実施形態は、Ca−La−Co系フェライト焼結磁石の磁気特性を向上させることを可能にする。
本開示の限定的ではない例示的なCa−La−Co系フェライト焼結磁石の製造方法は、Ca、La、Ba及び/又はSrであるA元素、Fe及びCoの金属元素の原子比率を示す一般式:Ca1−x−yLaFe2n−zCoにおいて、前記1−x−y、x、y及びz、並びにモル比を表わすnが、0.3≦1−x−y≦0.6、0.3≦x≦0.7、0≦y≦0.2、0.2≦z≦0.5、及び4≦n≦7を満足するように原料粉末を準備する工程、前記原料粉末を仮焼し、仮焼体を得る仮焼工程、前記仮焼体を粉砕し、粉末を得る粉砕工程、前記粉末を成形し、成形体を得る成形工程、
前記成形体を焼成し、焼結体を得る焼成工程、及び前記焼結体を350℃以上475℃以下の温度で熱処理する熱処理工程を包含する。
ある実施形態において、前記熱処理工程における熱処理温度が375℃以上450℃以下である。
ある実施形態において、前記熱処理工程における熱処理時間が5時間以上である。
ある実施形態において、前記熱処理工程における熱処理時間が10時間以上である。
ある実施形態において、前記熱処理工程を施した磁石の固有保磁力が、前記熱処理工程が施されていない磁石の固有保磁力よりも高く、その差が10kA/m以上である。
本開示の限定的ではない例示的なCa−La−Co系フェライト焼結磁石は、Ca、La、Ba及び/又はSrであるA元素、Fe及びCoの金属元素の原子比率を示す一般式:Ca1−x−yLaFe2n−zCoにおいて、前記1−x−y、x、y及びz、並びにモル比を表わすnが、0.3≦1−x−y≦0.6、0.3≦x≦0.7、0≦y≦0.2、0.2≦z≦0.5、及び4≦n≦7、を満足するCa−La−Co系フェライト焼結磁石であって、前記磁石の固有保磁力が、前記磁石の500℃熱処理後の固有保磁力よりも高い。
ある実施形態において、前記磁石の固有保磁力が、前記磁石の500℃熱処理後の固有保磁力よりも5kA/m以上高い。
ある実施形態において、前記磁石の固有保磁力が、熱処理が施されていない前記磁石の固有保磁力よりも高く、その差が10kA/m以上である。
本開示の実施形態によれば、Ca−La−Co系フェライト焼結磁石の磁気特性、特に固有保磁力(以下、「HcJ」という場合がある)を大きく向上させることが可能となる。
実験例1のCa−La−Co系フェライト焼結磁石の熱処理温度と固有保磁力との関係を示すグラフである。 実験例1のCa−La−Co系フェライト焼結磁石の熱処理温度と残留磁束密度との関係を示すグラフである。 実験例1のCa−La−Co系フェライト焼結磁石の熱処理温度と角形比との関係を示すグラフである。 実験例3のCa−La−Co系フェライト焼結磁石の熱処理時間と固有保磁力との関係を示すグラフである。 実験例3の400℃で10時間熱処理したCa−La−Co系フェライト焼結磁石と熱処理が施されていないCa−La−Co系フェライト焼結磁石のJ−Hカーブを示す図である。 実験例4の400℃で10時間熱処理したSr−La−Co系フェライト焼結磁石と熱処理が施されていないSr−La−Co系フェライト焼結磁石のJ−Hカーブを示す図である。
本開示の実施形態のCa−La−Co系フェライト焼結磁石の製造方法及びCa−La−Co系フェライト焼結磁石(以下、「フェライト焼結磁石」を単に「磁石」という場合がある)の各元素の含有量の限定理由は以下の通りである。
本開示の実施形態において、Caの含有量(1−x−y)は、0.3≦1−x−y≦0.6である。Caが0.3未満では本開示のCa−La−Co系フェライト焼結磁石(350℃以上475℃以下の温度で熱処理されたCa−La−Co系フェライト焼結磁石、以下同様)の残留磁束密度(以下、「B」という場合がある)及び角形比(以下、「H/HcJ」という場合がある)が低下するため好ましくない。Caが0.6を超えるとLa及びA元素が相対的に少なくなりB及びH/HcJが低下するため好ましくない。
Laの含有量(x)は、0.3≦x≦0.7である。Laが0.3未満又は0.7を超えると本開示のCa−La−Co系フェライト焼結磁石のB及びH/HcJが低下するため好ましくない。LaはLaを除く希土類元素の少なくとも一種でその一部を置換することができる。置換量はモル比でLaの50%以下であるのが好ましい。
A元素は、Ba及び/又はSrである。A元素の含有量(y)は、0≦y≦0.2である。A元素を含有しなくても本開示のCa−La−Co系フェライト焼結磁石において本開示の実施形態の効果が損なわれることはないが、A元素を添加することにより、仮焼体における結晶が微細化されアスペクト比(長軸長さ/短軸長さ)が小さくなるため、本開示のCa−La−Co系フェライト焼結磁石のHcJがさらに向上するという効果を得ることができる。A元素が0.2を超えると、SrLaCo系フェライト焼結磁石の組成に近づくこととなり、本開示の実施形態による効果が得られなくなるため好ましくない。
Coの含有量(z)は、0.2≦z≦0.5である。Coが0.2未満では本開示のCa−La−Co系フェライト焼結磁石においてCoの添加による磁気特性の向上効果が得られない。また仮焼体に未反応のα−Feが残存するので、湿式成形時に成形型のキャビティからスラリー漏れが発生する可能性がある。Coが0.5を超えるとCoを多く含む異相が生成して磁気特性が低下するため好ましくない。
nは(Fe+Co)と(Ca+La+A)とのモル比を反映する値で、2n=(Fe+Co)/(Ca+La+A)で表される。モル比nは4≦n≦7であるのが好ましい。nが4未満では非磁性部分の比率が多くなるとともに、仮焼体粒子の形態が過度に扁平になりHcJが低下してしまう。nが7を超えると仮焼体に未反応のα−Feが残存し、湿式成形時の成形型のキャビティからスラリー漏れが発生する可能性があるため好ましくない。
LaとCoとのモル比x/zの値は、1≦x/z≦3であるのが好ましい。より好ましい範囲は1.2≦x/z≦2である。これらの値を満たす組成を選択することにより、本開示のCa−La−Co系フェライト焼結磁石の磁気特性をより向上させることができる。
La含有量>Co含有量>A元素含有量であるとき、すなわち、x>z>yであるとき、本開示のCa−La−Co系フェライト焼結磁石の磁気特性の向上効果が大きい。
本開示の実施形態における前記組成は、金属元素の原子比率で示したが、酸素(O)を含む組成は、
一般式:Ca1−x−yLaFe2n−zCoα(ただし、1−x−y、x、y、z及びα並びにモル比を表わすnは、
0.3≦1−x−y≦0.6、
0.3≦x≦0.7、
0≦y≦0.2、
0.2≦z≦0.5、及び
4≦n≦7
を満たし、LaとFeが3価の陽イオンでCoが2価の陽イオンであり、x=zでかつn=6の時の化学量論組成比を示した場合はα=19である。)で表される。
前記酸素(O)を含めたフェライト仮焼体の組成において、酸素のモル数は、Fe及びCoの価数、n値などによって異なってくる。またフェライト焼結磁石においては、還元性雰囲気で焼成した場合の酸素の空孔(ベイカンシー)、フェライト相におけるFeの価数の変化、Coの価数の変化等により金属元素に対する酸素の比率が変化する。従って、実際の酸素のモル数αは19からずれる場合がある。そのため、本開示の実施形態においては、最も組成が特定し易い金属元素の原子比率で組成を表記している。
本開示の実施形態において、熱処理工程を除く、原料粉末を準備する工程から焼成工程までの各工程は、例えば、国際公開第2014/021149号に記載の公知の方法を採用することができる。以下、実施形態の一例を説明する。
原料粉末を準備する工程は、Ca、La、Ba及び/又はSrであるA元素、Fe及びCoの金属元素の原子比率を示す一般式:Ca1−x−yLaFe2n−zCoにおいて、前記1−x−y、x、y及びz、並びにモル比を表わすnが、
0.3≦1−x−y≦0.6、
0.3≦x≦0.7、
0≦y≦0.2、
0.2≦z≦0.5、及び
4≦n≦7
を満足するように原料粉末を準備する。原料粉末は、価数にかかわらず、それぞれの金属の酸化物、炭酸塩、水酸化物、硝酸塩、塩化物等を使用することができる。
Coの原料粉末は、原料混合時から添加しておいてもよいし、仮焼後に添加してもよい。例えば、(1)CaCO、Fe、La(OH)及びCoを配合し、混合及び仮焼した後、仮焼体を粉砕し、成形及び焼成して磁石を製造しても良いし、(2)CaCO、Fe及びLa(OH)を配合し、混合及び仮焼した後、仮焼体にCoを添加し、粉砕、成形及び焼成して磁石を製造することもできる。
仮焼工程は、酸素濃度が5%以上の雰囲気中で行うのが好ましい。酸素濃度が5%未満であると、異常粒成長、異相の生成等を招く。より好ましい酸素濃度は20%以上である。仮焼温度は1100〜1450℃であるのが好ましく、1200〜1350℃であるのがより好ましい。仮焼時間は0.5〜5時間であるのが好ましい。
前記仮焼工程後、焼結助剤として、後述する成形工程前において、仮焼体に、仮焼体100質量%に対して0〜1.8質量%のSiO、及び仮焼体100質量%に対してCaO換算で0〜2質量%のCaCOを添加してもよい。SiOに対するCaCOの比[CaCO添加量(CaO換算)/SiO添加量]を0.8〜2にすることが好ましい。
粉砕工程は、前記仮焼体を、ハンマーミル、振動ミル、ボールミル、アトライター等によって粉砕し、粉末とする。粉末の平均粒度は0.4〜0.8μm程度(空気透過法)にするのが好ましい。粉砕工程は、乾式粉砕及び湿式粉砕のいずれでもよい。典型的には、湿式粉砕により、水(分散媒)と前記仮焼体の粉末とを含むスラリーが生成される。スラリーには公知の分散剤及び/又は界面活性剤を固形分比率で0.2〜2質量%を添加してもよい。湿式粉砕後は、スラリーを濃縮してもよい。国際公開第2014/021149号に開示される、超微粉を低減することを目的として、第一の粉砕工程後に600〜1200℃で熱処理を行い、次いで第二の粉砕工程を行う粉砕工程(熱処理再粉砕工程)を採用してもよい。
成形工程は、典型的には、前記粉砕工程によって得られたスラリーを成形装置の金型内に注入し、分散媒を排出しながら磁界中でプレス成形する。
焼成工程は、プレス成形により得られた成形体を、必要に応じて脱脂した後、焼成(焼結)する。焼成は電気炉、ガス炉等を用いて行う。焼成は酸素濃度が10%以上の雰囲気中で行うことが好ましい。より好ましくは20%以上であり、最も好ましくは100%である。焼成温度は1150〜1250℃が好ましい。焼成時間は0.5〜2時間が好ましい。これらの実施形態に代えて、国際公開第2014/021149号に開示される、1100℃〜焼成温度の温度範囲での昇温速度を1〜4℃/分、及び焼成温度〜1100℃の温度範囲での降温速度を6℃/分以上とする焼成工程を採用してもよい。
熱処理工程は、焼結体を350℃以上475℃以下の温度で熱処理する。熱処理温度は375℃以上450℃以下がより好ましい。熱処理時間は5時間以上が好ましく、10時間以上がより好ましい。熱処理工程は大気中で行えばよい。好ましい実施形態によれば、熱処理工程を施した磁石のHcJが、前記熱処理工程が施されていない磁石のHcJより高く、その差が10kA/m以上となり、HcJを大きく向上させることが可能となる。
前記熱処理工程は、焼成工程後に行ってもよいし、焼成工程の降温時(焼成温度からの降温時)に行ってもよい。後者の場合は350℃以上475℃以下の温度で保持してもよいし、350℃以上475℃以下の温度域での降温速度を緩やかにすることによっても熱処理と同じ効果を得ることができる。
特許文献1には、Fe、元素A(Aは、Sr、Ba、CaおよびPbから選択される少なくとも1種)、元素R(Rは、希土類元素およびBiから選択される少なくとも1種)および元素M(Mは、Co、Mn、NiおよびZnから選択される少なくとも1種)を含有し、六方晶フェライトを主相として有するフェライト磁石に対して、400〜1000℃で熱処理を施すことが記載されている。
しかし、特許文献1はCa−La−Co系フェライト焼結磁石が開発される前に提案されたものであり、その実施例においてSr−La−Co系フェライト焼結磁石のみが対象となっていることからも、Ca−La−Co系フェライト焼結磁石への適用は全く考慮されていない。また、400〜1000℃で熱処理を施すと記載されているものの、実施例は500〜900℃であり、熱処理温度は、好ましくは500〜1000℃、より好ましくは550〜1000℃、さらに好ましくは550〜950℃と開示されているように、本開示の実施形態における350℃以上475℃以下の温度で熱処理することは全く考慮されておらず、それによる効果についても開示されていない。なお、後述する実験例に示す通り、Sr−La−Co系フェライト焼結磁石では、350℃以上475℃以下の温度で熱処理してもHcJは向上しない。
本開示の実施形態によるCa−La−Co系フェライト焼結磁石を構成する主相は、六方晶のM型マグネトプランバイト構造を有するフェライト相である。一般に、磁性材料、特に焼結磁石は、複数の化合物から構成されており、その磁性材料の特性(物性、磁気特性など)を決定づけている化合物が「主相」と定義される。本開示の実施形態によって得られる磁石における主相、すなわち、六方晶のM型マグネトプランバイト構造を有するフェライト相も、磁石の物性、磁気特性などの基本部分を決定づけている。なお、「六方晶のM型マグネトプランバイト構造を有する」とは、磁石のX線回折を一般的な条件で測定した場合に、六方晶のM型マグネトプランバイト構造のX線回折パターンが主として観察されることをいう。
本開示のCa−La−Co系フェライト焼結磁石は、前記本開示の実施形態に示す製造方法、すなわち、Ca−La−Co系フェライト焼結体を350℃以上475℃以下の温度で熱処理することによって得られる。本開示のCa−La−Co系フェライト焼結磁石は、当該磁石の固有保磁力が、熱処理が施されていない前記磁石の固有保磁力よりも高く、その差であるΔHcJ(デルタHcJ)が10kA/m以上である。また、当該磁石の固有保磁力が、前記磁石の500℃熱処理後(500℃で熱処理を行った後)の固有保磁力よりも高く、典型的には5kA/m以上高い。すなわち、350〜475℃の温度で熱処理することにより、HcJを大きく向上させることが可能となる一方、500℃で熱処理を行うと、350〜475℃での熱処理の固有保磁力向上効果が失われ、典型的には固有保磁力が5kA/m以上低下してしまうという特性を有する。このような特性を有するメカニズムについては未だ不明な点もある。現在までに得られている知見を基に本発明者らが考えるメカニズムについて以下に説明する。以下のメカニズムについての説明は本開示の実施形態の技術的範囲を制限することを目的とするものではないことに留意されたい。
後述する実験例1に示す通り、Ca−La−Co系フェライト焼結磁石に熱処理を施すと、350〜800℃の温度範囲(図1では700℃までをプロットしているが、図4のように800℃でも700℃とほぼ同様に固有保磁力が向上している。但し900℃では固有保磁力は向上しない)で、熱処理前に比べ固有保磁力が向上する。特に、熱処理温度が500℃より低い350〜475℃の領域(以下、「低温熱処理領域」という場合がある)と、熱処理温度が500℃より高い525〜800℃の領域(以下、「高温熱処理領域」という場合がある)では、熱処理前よりも10kA/m以上固有保磁力が向上する(ΔHcJが10kA/m以上となる)。さらに、低温熱処理領域におけるより好ましい領域(375〜450℃)では、熱処理前よりも15kA/m以上固有保磁力が向上する(ΔHcJが15kA/m以上となる)。
また、後述する実験例3に示す通り、低温熱処理領域と高温熱処理領域とでは、固有保磁力の熱処理時間依存性が全く異なる。すなわち、低温熱処理領域(例えば400℃)では熱処理時間を長くするほど(例えば10時間以上)固有保磁力が向上するのに対して、高温熱処理領域(例えば800℃)では熱処理時間が非常に短くても(例えば1分)でも固有保磁力が向上するが、その向上は熱処理時間が約5時間で頭打ちとなり、それ以上熱処理時間を長くしても固有保磁力は向上しない。
このように、低温熱処理領域と高温熱処理領域とでは、固有保磁力の向上幅(固有保磁力向上効果)並びに固有保磁力の熱処理時間依存性が異なっている。これは本開示の実施形態によるCa−La−Co系フェライト焼結磁石のキュリー温度(約400〜450℃)が関係するものと考えられる。すなわち、焼成工程における焼成後の冷却時(降温時)においてキュリー温度近傍を通過する際、磁歪により磁石中(例えば主相)にひずみ(歪)が生じ、このひずみが固有保磁力を低下させている可能性がある。
前記の通り、低温熱処理領域で熱処理を行うと、熱処理前よりも10kA/m以上固有保磁力が向上する(ΔHcJが10kA/m以上となる)が、後述する実験例2に示す通り、低温熱処理領域で熱処理した後500℃で熱処理を行うと、その固有保磁力向上効果が失われ、典型的には固有保磁力が5kA/m以上低下する。一方、高温熱処理領域で熱処理を行った後500℃の熱処理を施してもその固有保磁力向上効果は変化しない。
また、低温熱処理領域で熱処理したCa−La−Co系フェライト焼結磁石を走査電子顕微鏡にて組織観察したところ、低温熱処理領域での熱処理によっては組織の変化や組織の適正化などは観察されないことから、熱処理によって、焼成工程における焼成後の冷却時(降温時)においてキュリー温度近傍を通過する際に生じたひずみが修復あるいは緩和され、かつ、熱処理後の冷却時にひずみが生じ難いことによって、固有保磁力が大きく向上すると考えられる。前記のように、低温熱処理領域で熱処理した後500℃で熱処理を行うとその固有保磁力向上効果が失われ固有保磁力が低下するのは、500℃の熱処理後の冷却時にキュリー温度近傍を通過することで、再びひずみが生じたからであると考えられる。一方、高温熱処理領域での熱処理による固有保磁力向上効果は、主として、組織の変化や組織の適正化によるものであると考えられ、低温熱処理領域での熱処理による固有保磁力向上効果とは明確にメカニズムが異なる。
以上の通り、本開示のCa−La−Co系フェライト焼結磁石は、当該磁石の固有保磁力が、前記磁石の500℃熱処理後の固有保磁力よりも高く(特性A)、典型的には5kA/m以上高い(特性B)。また、熱処理が施されていない前記磁石の固有保磁力よりも高く、その差が10kA/m以上である(特性C)という特性を有する。例えば、Ca−La−Co系フェライト焼結体を、500℃以上800℃以下あるいは325℃未満で熱処理した場合は前記特性Aを満足することができず、325℃以上350℃未満あるいは475℃を超え500℃未満で熱処理した場合は前記特性B又はCを満足することができない。すなわち、Ca−La−Co系フェライト焼結体を350℃以上475℃以下の温度で熱処理することによってのみ、本開示のCa−La−Co系フェライト焼結磁石が得られる。
本開示の実施形態を実験例によりさらに詳細に説明するが、本開示の実施形態はそれらに限定されるものではない。
実験例1
一般式Ca1−x−yLaFe2n−zCoにおいて、x=0.500、y=0.075、z=0.3、n=5.3及びA=BaになるようにCaCO粉末、La(OH)粉末、BaCO粉末、Fe粉末及びCo粉末を配合してなる原料粉末を準備し、湿式ボールミルで4時間混合し、乾燥して整粒した。次いで、大気中において1300℃で3時間仮焼し、得られた仮焼体をハンマーミルで粗粉砕して粗粉砕粉を得た。
前記粗粉砕粉100質量%に対して、0.6質量%のSiO及びCaO換算で0.5質量%のCaCOを添加し、水を溶媒とした湿式ボールミルで、空気透過法による平均粒度が0.65μmになるまで微粉砕した。得られた微粉砕スラリーを、溶媒を除去しながら、加圧方向と磁界方向とが平行になるように約1.3Tの磁界をかけながら約50MPaの圧力で成形し、複数個の成形体を得た。得られた成形体を焼成炉内に装入し、大気中で、1200℃で1時間焼成し、複数個の焼結体を得た。
得られた焼結体の磁気特性(固有保磁力、残留磁束密度、角形比)を測定した後に、大気中で300℃、325℃、350℃、375℃、400℃、425℃、450℃、475℃、500℃、525℃、550℃、600℃、650℃、700℃の各温度で10時間熱処理し、Ca−La−Co系フェライト焼結磁石を得た。それぞれの磁石の磁気特性(固有保磁力、残留磁束密度、角形比)の測定結果を図1〜図3に示す。図1は各磁石の固有保磁力の変化量を示すグラフであり、横軸を熱処理温度、縦軸を熱処理前と熱処理後の磁石の固有保磁力の差(ΔHcJ)とし、各値を黒色の菱形でプロットし実線で繋いだものである。なお、熱処理前の磁石の固有保磁力はいずれも約385kA/mであった。図2は各磁石の残留磁束密度の変化量を示すグラフであり、横軸を熱処理温度、縦軸を熱処理前と熱処理後の磁石の残留磁束密度の差(ΔB)とし、各値を黒色の菱形でプロットし実線で繋いだものである。なお、熱処理前の磁石の残留磁束密度はいずれも約459mTである。図3は各磁石の角形比を示すグラフであり、横軸を熱処理温度、縦軸を角形比とし、各値を黒色の菱形でプロットし実線で繋いだものである。なお、角形比H/HcJにおいて、Hは、J(磁化の大きさ)−H(磁界の強さ)曲線の第2象限において、JがB×0.90の値になる位置のHの値である。
図1に示す通り、350〜475℃の温度範囲で固有保磁力が大きく向上しており、ΔHcJが10kA/m以上である。特に375〜450℃ではΔHcJが15kA/m以上であり、400〜450℃ではΔHcJが20kA/m以上であり、400〜425℃ではΔHcJが25kA/m以上である高い固有保磁力が得られている。525〜700℃の温度範囲でも固有保磁力の向上が見られるものの、375〜450℃の温度範囲よりもΔHcJは小さい。図2及び図3に示す通り、残留磁束密度及び角形比はほとんど変化しない。すなわち、本開示の実施形態によれば、残留磁束密度及び角形比を低下させずに固有保磁力を大きく向上させることができる。
実験例2
実験例1において、350〜700℃の各温度で10時間熱処理したCa−La−Co系フェライト焼結磁石を、大気中で、500℃で1時間熱処理した。500℃で1時間熱処理後の磁石の固有保磁力の測定結果を図1に白抜きの菱形でプロットし破線で繋いで示す。図1に示す通り、350〜475℃(低温熱処理領域)で熱処理した後500℃で熱処理を行うと、その固有保磁力向上効果が失われ、典型的には固有保磁力が5kA/m以上低下する。500℃並びに525〜700℃(高温熱処理領域)で熱処理した後500℃で熱処理を行っても固有保磁力向上効果は変化しない。
実験例3
実験例1で得た複数個の焼結体の固有保磁力を測定した後に、大気中で、400℃で1分間、1時間、5時間、10時間、20時間、40時間、80時間熱処理し、Ca−La−Co系フェライト焼結磁石を得た。また、実験例1で得た複数個の焼結体の固有保磁力を測定した後に、大気中で、800℃で1分間、1時間、5時間、10時間、20時間熱処理し、Ca−La−Co系フェライト焼結磁石を得た。それぞれの磁石の固有保磁力の測定結果を図4及び図5に示す。図4は各磁石の固有保磁力の変化量を示すグラフであり、横軸を熱処理時間、縦軸を熱処理前と熱処理後の磁石の固有保磁力の差(ΔHcJ)とし、各値をプロットしたものである。黒色菱形のプロットが400℃で熱処理した結果を示し、白抜き三角形のプロットが800℃で熱処理した結果を示す。なお、熱処理が施されていない磁石の固有保磁力はいずれも約385kA/mであった。図5は400℃で10時間熱処理した磁石(図中実線)と熱処理が施されていない磁石(図中点線)のJ−Hカーブを示す。
図4に示す通り、400℃の熱処理では、熱処理時間を長くするほど固有保磁力が向上する。熱処理時間が5時間以上でΔHcJが10kA/m以上となり、10時間以上でΔHcJが25kA/m以上となり、20時間以上でΔHcJが約30kA/m以上となる。従って、熱処理時間は5時間以上が好ましく、10時間以上がより好ましい。また、図5に示す通り、本開示の実施形態によれば、残留磁束密度及び角形比を低下させずに固有保磁力を大きく向上させることができる。一方、800℃の熱処理では、熱処理時間にかかわらずΔHcJが10kA/m以上である。但し、400℃での熱処理と異なり、熱処理時間が1分でも固有保磁力が向上するが、その向上は熱処理時間が5時間で頭打ちとなり、それ以上熱処理時間を長くしても固有保磁力は向上しない。すなわち、400℃と800℃とでは固有保磁力の熱処理時間依存性が全く異なる。
実験例4
一般式(Sr0.8La0.2)(Fe11.8Co0.2)O19となるようにSrCO粉末、La(OH)粉末、Fe粉末及びCo粉末を配合してなる原料粉末を準備し、湿式ボールミルで4時間混合し、乾燥して整粒した。次いで、大気中において1250℃で3時間仮焼し、得られた仮焼体をハンマーミルで粗粉砕して粗粉砕粉を得た。
前記粗粉砕粉100質量%に対して、0.6質量%のSiO及びCaO換算で0.7質量%のCaCOを添加し、水を溶媒とした湿式ボールミルで、空気透過法による平均粒度が0.65μmになるまで微粉砕した。得られた微粉砕スラリーを、溶媒を除去しながら、加圧方向と磁界方向とが平行になるように約1.3Tの磁界をかけながら約50MPaの圧力で成形し、複数個の成形体を得た。得られた成形体を焼成炉内に装入し、大気中で、1220℃で1時間焼成し、複数個の焼結体を得た。
得られた焼結体の磁気特性(固有保磁力、残留磁束密度、角形比)を測定した後に、大気中で、400℃で10時間熱処理し、Sr−La−Co系フェライト焼結磁石を得た。それぞれの磁石の磁気特性の測定結果を図6に示す。図6は400℃で10時間熱処理した磁石(図中実線)と熱処理が施されていない磁石(図中点線)のJ−Hカーブを示す。
本実験例は、特許文献1に記載されたSr−La−Co系フェライト焼結磁石に対して、本開示の実施形態による熱処理を施した例である。図6に示す通り、400℃で10時間熱処理した磁石(図中実線)と熱処理が施されていない磁石(図中点線)のJ−Hカーブは全く重なっている。すなわち、Sr−La−Co系フェライト焼結磁石に本開示の実施形態による熱処理を施しても固有保磁力は向上しない。
実施例5
実施例1の焼成工程において、焼結温度からの降温時に400℃で10時間保持した後冷却し、得られた焼結体に熱処理を施さないこと以外は実施例1と同様の方法でCa−La−Co系フェライト焼結磁石を得た。得られた磁石の固有保磁力を測定した結果、実施例1の熱処理前の磁石との差(ΔHcJ)が24kA/mであった。
本開示の実施形態によるCa−La−Co系フェライト焼結磁石の製造方法及びCa−La−Co系フェライト焼結磁石は、磁石の固有保磁力を大きく向上させることが可能となるので、産業用モータや電気自動車用(EV、HV、PHVなど)駆動モータ・発電機などに好適に利用することができ、特に、それら部品の小型・軽量化、高能率化に寄与できる。

Claims (8)

  1. Ca、La、Ba及び/又はSrであるA元素、Fe及びCoの金属元素の原子比率を示す一般式:Ca1−x−yLaFe2n−zCoにおいて、前記1−x−y、x、y及びz、並びにモル比を表わすnが、
    0.3≦1−x−y≦0.6、
    0.3≦x≦0.7、
    0≦y≦0.2、
    0.2≦z≦0.5、及び
    4≦n≦7
    を満足するように原料粉末を準備する工程、
    前記原料粉末を仮焼し、仮焼体を得る仮焼工程、
    前記仮焼体を粉砕し、粉末を得る粉砕工程、
    前記粉末を成形し、成形体を得る成形工程、
    前記成形体を焼成し、焼結体を得る焼成工程、及び
    前記焼結体を350℃以上475℃以下の温度で熱処理する熱処理工程を含む、Ca−La−Co系フェライト焼結磁石の製造方法。
  2. 前記熱処理工程における熱処理温度が375℃以上450℃以下である、請求項1に記載のCa−La−Co系フェライト焼結磁石の製造方法。
  3. 前記熱処理工程における熱処理時間が5時間以上である、請求項1又は2に記載のCa−La−Co系フェライト焼結磁石の製造方法。
  4. 前記熱処理工程における熱処理時間が10時間以上である、請求項3に記載のCa−La−Co系フェライト焼結磁石の製造方法。
  5. 前記熱処理工程を施した磁石の固有保磁力が、前記熱処理工程が施されていない磁石の固有保磁力よりも高く、その差が10kA/m以上である、請求項1から4のいずれかに記載のCa−La−Co系フェライト焼結磁石の製造方法。
  6. Ca、La、Ba及び/又はSrであるA元素、Fe及びCoの金属元素の原子比率を示す一般式:Ca1−x−yLaFe2n−zCoにおいて、前記1−x−y、x、y及びz、並びにモル比を表わすnが、
    0.3≦1−x−y≦0.6、
    0.3≦x≦0.7、
    0≦y≦0.2、
    0.2≦z≦0.5、及び
    4≦n≦7、
    を満足するCa−La−Co系フェライト焼結磁石であって、
    前記磁石の固有保磁力が、前記磁石の500℃熱処理後の固有保磁力よりも高い、Ca−La−Co系フェライト焼結磁石。
  7. 前記磁石の固有保磁力が、前記磁石の500℃熱処理後の固有保磁力よりも5kA/m以上高い、請求項6に記載のCa−La−Co系フェライト焼結磁石。
  8. 前記磁石の固有保磁力が、熱処理が施されていない前記磁石の固有保磁力よりも高く、その差が10kA/m以上である、請求項6又は7に記載のCa−La−Co系フェライト焼結磁石。
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