JP6254795B2 - シート貼付装置及び貼付方法 - Google Patents

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Description

本発明は、シート貼付装置及び貼付方法に関する。
従来、半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という場合がある)には、シート貼付装置を用いてウエハの回路面を保護するための保護用の接着シートを貼付したり、裏面にダイシング用の接着シートを貼付したりすることが行われている。
特許文献1には、被着体を支持するテーブルと、当該被着体に沿って配置された接着シートに押圧力を付与する押圧部材とを備えたシート貼付装置が開示され、変形可能な変形許容部を初期形状に対して変形させることで、押圧面を介して接着シートに押圧力を付与する構成が採用されている。
特開2009−152424号公報
しかしながら、図4に示すように、特許文献1のシート貼付装置100の変形許容部123は、接着シートAS及び被着体WFが重なった重なり領域(以下、単に「重なり領域」という場合がある)AWの外縁AW1から外側に延在しているので、変形許容部123を変形させて接着シートASに押圧力を付与したときに、変形許容部123が接着シートASの上面よりも下方に下がる場合がある。このような場合、重なり領域AWの外縁AW1が支点、外縁AW1よりも外側の変形許容部123が力点、外縁AW1よりも内側の変形許容部123が作用点となって、変形許容部123における外縁AW1の内側近傍に浮き上がる方向の力が生じ、接着シートASにおける外縁AS1の内側近傍の押圧力が不足する。このため、接着シートASは、その外縁AS1近傍が簡単にウエハWFから剥がれたり、外縁AS1近傍に気泡が介在された状態でウエハWFに貼付されたりしてしまう場合がある。
本発明の目的は、重なり領域における外縁近傍の押圧力が不足することを防止して接着シートを確実に被着体に貼付することができるシート貼付装置及び貼付方法を提供することにある。
前記目的を達するために、本発明のシート貼付装置は、被着体の被着面に接着シートの接着面を対向配置させ、前記被着体及び前記接着シートに相対接近する方向の押圧力を付与することで、前記被着面に前記接着シートを貼付するシート貼付装置であって、変形可能な変形部材を有し、前記接着シート及び前記被着体のうち少なくとも一方に当接し、前記被着体及び前記接着シートに押圧力を付与する押圧手段と、前記押圧手段を支持する支持手段とを備え、前記変形部材は、前記接着シート及び前記被着体が重なった重なり領域を押圧する重なり領域押圧部と、前記支持手段に繋がる外郭部と、前記重なり領域押圧部及び前記外郭部を連接すると共に、前記外郭部の変形によって生じる力を前記重なり領域押圧部に伝えることを軽減する連接部とを有する、という構成を採用している。
また、前記連接部には、凹溝が形成されている、という構成を採っている。
本発明の他のシート貼付装置は、被着体の被着面に接着シートの接着面を対向配置させ、前記被着体及び前記接着シートに相対接近する方向の押圧力を付与することで、前記被着面に前記接着シートを貼付するシート貼付装置であって、変形可能な変形部材を有し、前記接着シート及び前記被着体のうち少なくとも一方に当接し、前記被着体及び前記接着シートに押圧力を付与する押圧手段と、前記押圧手段を支持する支持手段とを備え、前記変形部材は、前記接着シート及び前記被着体が重なった重なり領域を押圧する重なり領域押圧部と、前記支持手段に繋がる外郭部と、前記外郭部の変形によって生じる力での前記重なり領域押圧部の変位を抑制する外縁押え手段とを有する、という構成を採用している。
また、前記変形部材は、前記重なり領域押圧部及び前記外郭部を連接すると共に、前記外郭部の変形によって生じる力を前記重なり領域押圧部に伝えることを軽減する連接部を有する、という構成を採っている。
一方、本発明のシート貼付装置を用いた接着シートの貼付方法は、前記被着面に前記接着面を対向配置させる配置工程と、前記被着体及び前記接着シートに相対接近する方向の押圧力を付与することで、前記被着面に前記接着シートを貼付する押圧工程とを備えている、という構成を採用している。
以上のような本発明によれば、重なり領域押圧部と外郭部との間に連接部を備えたことで、外郭部が力点、重なり領域の外縁が支点として作用しても、連接部が外郭部の変形によって生じる力を重なり領域押圧部に伝えることを軽減するので、重なり領域押圧部の外縁にかかる浮き上がる方向の力が軽減され、重なり領域における外縁近傍の押圧力が不足することを防止して接着シートを確実に被着体に貼付することができる。
また、本発明によれば、外縁押え手段を備えたことで、重なり領域の外縁が支点、外郭部が力点として作用しても、外縁押え手段が外郭部の変形によって生じる力での重なり領域押圧部の変位を抑制するので、重なり領域押圧部の外縁に生じた浮き上がる方向の力を当該外縁押え手段がねじ伏せ、重なり領域における外縁近傍の押圧力が不足することを防止して接着シートを確実に被着体に貼付することができる。
本発明に係る第1実施形態のシート貼付装置の部分断面側面図。 (A)〜(D)は、図1のシート貼付装置の動作説明図。 本発明に係る第2実施形態のシート貼付装置の部分断面側面図。 従来のシート貼付装置の概略断面図。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下の実施形態におけるX軸、Y軸、Z軸は、それぞれが直交する関係にあり、X軸及びY軸は、水平面内の軸とし、Z軸は、水平面に直交する軸とする。更に、本実施形態では、Y軸と平行な図1の手前方向から観た場合を基準とし、方向を示した場合、「上」がZ軸の矢印方向で「下」がその逆方向、「左」がX軸の矢印方向で「右」がその逆方向、「前」がY軸の矢印方向で「後」がその逆方向とする。
図1において、シート貼付装置10は、被着体としてのウエハWFの被着面WF1に接着シートASの接着面ADを対向配置させ、ウエハWF及び接着シートASに相対接近する方向の押圧力を付与することで、被着面WF1に接着シートASを貼付する装置であって、変形可能な変形部材21を有し、接着シートAS及びウエハWFのうち少なくとも一方に当接することで、ウエハWF及び接着シートASに押圧力を付与する押圧手段20と、押圧手段20を支持する支持手段30と、ウエハWFを下方から支持する被着体支持手段40とを備えている。
押圧手段20は、平面視略円形に設けられ、ゴムや樹脂等によって変形可能に設けられた変形部材21と、変形部材21及び支持手段30で形成される第1空間SP1に連通された減圧ポンプや真空エジェクタ等の減圧手段22と、第1空間SP1の圧力を検知可能な圧力センサやロードセル等の圧力検知手段23とを備えている。なお、減圧手段22は、第1空間SP1に大気を導入することができるように構成されている。
変形部材21は、接着シートAS及びウエハWFが重なった重なり領域AWを押圧する重なり領域押圧部21Aと、支持手段30に繋がる外郭部21Bと、重なり領域押圧部21A及び外郭部21Bを連接すると共に、外郭部21Bの変形によって生じる力を重なり領域押圧部21Aに伝えることを軽減する連接部21Cとを備えている。なお、本実施形態の場合、連接部21Cは、平面視で重なり領域AWの外形に対応すると共に、断面視でV状の凹溝により構成されており、V状の凹溝の底部の厚さが変形部材21の他の部分よりも薄いので、外郭部21Bの変形によって生じる力を重なり領域押圧部21Aに伝えることを軽減することができるようになっている。
支持手段30は、上壁31A及び側壁31Bを有する下部開放型の上ケース31と、上壁31Aの下面に支持され、変形部材21の外縁を支持する内壁32と、上ケース31をその出力軸33Aで支持する駆動機器としての直動モータ33とを備え、変形部材21の上面と内壁32の内面と上壁31Aの下面とで密閉された第1空間SP1が形成され、上壁31Aを介して第1空間SP1に減圧手段22が連通されている。
被着体支持手段40は、図示しない電圧印加手段のクーロン力によってウエハWFをその上面で保持可能な所謂静電チャック機能を備えたテーブル41と、テーブル41をその上面で支持する底壁42A及び側壁42Bを有する上部開放型の下ケース42と、変形部材21の下面と内壁32の外面と上ケース31の内面と下ケース42の内面とで形成される第2空間SP2(図2(A)参照)に連通された減圧ポンプや真空エジェクタ等の減圧手段43と、第2空間SP2の圧力を検知可能な圧力センサやロードセル等の圧力検知手段44とを備えている。なお、減圧手段43は、第2空間SP2に大気を導入することができるように構成されている。また、側壁31B、42BのY軸方向に沿う幅寸法は、接着シートASのY軸方向に沿う幅寸法よりも大きく設定されている。
次に、本実施形態におけるシート貼付装置10を用いた接着シートASの貼付方法について説明する。
先ず、図1に示すように、上ケース31及び下ケース42が互いに離隔した状態で、人手又は多関節ロボットやベルトコンベア等の図示しない搬送手段等によって、接着シートASを上ケース31と下ケース42との間に通し、次に、所定の張力を接着シートASに掛けて図示しない搬送手段の駆動を停止させる。次に、人手又は図示しない搬送手段等によって、テーブル41上にウエハWFを載置する(配置工程)と、被着体支持手段40が図示しない電圧印加手段を駆動し、クーロン力によって載置されたウエハWFを保持する。
次いで、支持手段30が直動モータ33を駆動し、上ケース31を下降させて、図2(A)に示すように、第2空間SP2を形成する。
その後、押圧手段20及び被着体支持手段40がそれぞれ減圧手段22、43を駆動し、第1空間SP1及び第2空間SP2を同じ減圧率で減圧し、圧力検知手段23、44が、第1空間SP1及び第2空間SP2が所定の減圧状態(第1圧力)となったことを検知すると、押圧手段20及び被着体支持手段40がそれぞれ減圧手段22、43の駆動を停止する。
次に、押圧手段20が減圧手段22を駆動し、第1空間SP1に大気を徐々に導入することで、第1空間SP1を第2空間SP2よりも高圧にする。これにより、変形部材21が変形し、図2(B)に示すように、接着シートASにおける接着面ADの中央部を被着面WF1の中央部に当接させた後、その貼付領域を徐々に外側に広げて行き、図2(C)に示すように、接着シートASの接着面AD全体を被着面WF1に当接させる(押圧工程)。これにより、接着シートASと被着面WAとの間の空気が外側に追い出されながら貼付が行われるので、当該接着シートASと被着面WAとの間に気泡が形成されることを防止することができる。
そして、第1空間SP1の圧力を更に高めてウエハWF及び接着シートASに所定の押圧力を付与すると、図2(D)に示すように、外郭部21Bの一部が重なり領域押圧部21Aよりも下方に下がるように変形する。このとき、連接部21CがV状の凹溝の底部で折れ曲がることで、外郭部21Bの変形によって生じる力を重なり領域押圧部21Aに伝えることが軽減され、重なり領域押圧部21Aの外縁にかかる浮き上がる方向の力が軽減される。
その後、圧力検知手段23が、第1空間SP1の圧力が所定の減圧状態(第2圧力)となったことを検知すると、押圧手段20が減圧手段22の駆動を停止する。このとき、被着体支持手段40が減圧手段43を駆動し、圧力検知手段44の検知結果に基づいて第2空間SP2の圧力を第1圧力で維持するように制御する。
第1空間SP1の圧力が第2圧力で所定時間経過すると、押圧手段20が減圧手段22を駆動し、第1空間SP1が第1圧力となるまで減圧することで、変形部材21が図2(A)で示す状態に戻る。その後、押圧手段20及び被着体支持手段40がそれぞれ減圧手段22、43を駆動し、第1空間SP1及び第2空間SP2を同じ加圧率で加圧し(大気を導入し)、圧力検知手段23、44が、それぞれ第1空間SP1及び第2空間SP2が大気圧となったことを検知すると、押圧手段20及び被着体支持手段40がそれぞれ減圧手段22、43の駆動を停止する。
そして、支持手段30が直動モータ33を駆動し、上ケース31を上昇させた後、人手又は図示しない駆動機器等を介してカッター刃やレーザ等の切断手段をウエハWFの外縁に沿って移動させ、接着シートASを所定形状に切断する。
その後、被着体支持手段40が図示しない電圧印加手段の駆動を停止し、人手又は図示しない搬送手段等が、接着シートASが貼付されたウエハWFを次の工程に搬送し、以降上述と同様の動作が繰り返される。
したがって、このような実施形態によれば、重なり領域押圧部21Aと外郭部21Bとの間に連接部21Cを備えたことで、外郭部21Bが力点、重なり領域AWの外縁が支点として作用しても、連接部21Cが外郭部21Bの変形によって生じる力を重なり領域押圧部21Aに伝えることを軽減するので、重なり領域押圧部21Aの外縁にかかる浮き上がる方向の力が軽減され、重なり領域AWにおける外縁近傍の押圧力が不足することを防止して接着シートASを確実にウエハWFに貼付することができる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
図3において、第2実施形態に係るシート貼付装置10Aは、第1実施形態に係るシート貼付装置10に対し、連接部21Cの代わりに、外郭部21Bの変形によって生じる力での重なり領域押圧部21Aの変位を抑制する外縁押え手段21Dを備えている点が相違する。
外縁押え手段21Dは、重なり領域AWの外縁に沿う外縁を備えた円環形状の部材で構成され、変形部材21における外縁押え手段21Dが設けられた部分は、その他の領域よりも曲げ剛性が高くなっている。なお、説明を省略した部分の構成は第1の実施形態と同様である。
このようなシート貼付装置10Aは、第1実施形態に係るシート貼付装置10と同様に、第1空間SP1の圧力が第2圧力となると、ウエハWF及び接着シートASに所定の押圧力が付与されると共に、外郭部21Bの一部が重なり領域押圧部21Aよりも下方に下がるように変形する。このとき、外郭部21Bの変形によって生じる力で重なり領域押圧部21Aが変位しようとするが、外縁押え手段21Dが設けられた部分がその他の領域よりも曲げ剛性が高くなっているので、外縁押え手段21Dが重なり領域押圧部21Aの変位を抑制し、重なり領域押圧部21Aの外縁が浮き上がることはない。
したがって、このような実施形態によれば、外縁押え手段21Dを備えたことで、外郭部21Bが力点、重なり領域AWの外縁が支点として作用しても、外縁押え手段21Dが外郭部21Bの変形によって生じる力での重なり領域押圧部21Aの変位を抑制するので、重なり領域押圧部21Aの外縁に生じた浮き上がる方向の力を当該外縁押え手段21Dがねじ伏せ、重なり領域AWにおける外縁近傍の押圧力が不足することを防止して接着シートASを確実にウエハWFに貼付することができる。
以上のように、本発明を実施するための最良の構成、方法等は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施形態に対し、形状、位置若しくは配置等に関し、必要に応じて当業者が様々な変更を加えることができるものである。
また、本発明における手段及び工程は、それら手段及び工程について説明した動作、機能又は工程を果たすことができる限りなんら限定されることはなく、まして、前記実施形態で示した単なる一実施形態の構成物や工程に全く限定されることはない。例えば、支持手段は、押圧手段を支持できるものであれば、出願当初の技術常識に照らし合わせ、その技術範囲内のものであればなんら限定されることはない(他の手段及び工程についての説明は省略する)。
また、押圧手段20は、重なり領域押圧部21A全体を接着シートASに同時に押圧する構成、或いは、重なり領域押圧部21Aを右から左又は左から右、前から後ろ又は後ろから前に徐々に押圧する構成であってもよい。
また、押圧手段20が押圧する側は、接着シートAS側でもよいし、ウエハWF側でもよいし、それら両方でもよい。
また、変形部材21及び外縁押え手段21Dの平面形状は、重なり領域AWの形状に合わせて適宜変更することができる上、その材質や厚さ、大きさ等も適宜変更することができる。
また、変形部材21は、完全に元の形状に戻るものでもよいし、完全に又は部分的に元の形状に戻ることのないものでもよい。
また、連接部21Cは、断面視で凹状、半円状、U状又はその他の形状の凹溝により構成されてもよいし、凹溝を設けることなく、外郭部21Bより小さい曲げ剛性を有するような部材で構成されてもよい。
また、連接部21Cを構成する凹溝を変形部材21の下面に設けたり、上面及び下面に設けたりしてもよい。
また、連接部21C及び外縁押え手段21Dは、重なり領域押圧部21Aや外郭部21Bと同じ材料で構成されてもよいし、違う材料で構成されてもよく、重なり領域押圧部21Aと外郭部21Bとは、同じ材料で構成されてもよいし、違う材料で構成されてもよい。
また、外縁押え手段21Dは、外郭部21Bの変形によって生じる力での重なり領域押圧部21Aの上方への変位を抑制するものであればよく、下方への力を発揮するバネ、スポンジ等で構成されたり、駆動機器としての直動モータの出力軸に取り付けられたリング状の外縁押え部材が重なり領域押圧部21Aの外縁部を押圧するように構成されたりしていてもよい。
また、変形部材21は、連接部21Cと外縁押え手段21Dとの両方を備えたものでもよい。
また、減圧手段22及び減圧手段43に代えて液体やジェル等の空気以外の流体によって第1空間SP1及び第2空間SP2を加減圧する構成のものを採用してもよい。
また、支持手段30は、内壁32を省略し、上壁31Aの下面で直接変形部材21の外縁を支持する構成であってもよいし、側壁31Bがなくてもよい。
また、支持手段30は、被着体支持手段40とで第2空間SP2を形成することのない構成であってもよい。
また、被着体支持手段40は、減圧ポンプ、磁力、粘着力等で被着体を支持する構成でもよいし、静電チャック機能や減圧ポンプ等のない構成であってもよい。
また、別の装置でウエハWFを支持する場合、本願のシート貼付装置10、10Aにおいて被着体支持手段40はなくてもよい。
また、第2空間SP2を減圧することなく、第1空間SP1にのみに空気等を送り込み、ウエハWF及び接着シートASに所定の押圧力を付与する構成としてもよいし、第2空間SP2を加圧した状態で、第1空間SP1を更に高圧に加圧してウエハWF及び接着シートASに所定の押圧力を付与する構成としてもよい。
また、本発明における接着シートAS及び被着体の材質、種別、形状等は、特に限定されることはない。例えば、接着シートASは、感圧接着性、感熱接着性等の接着形態に限定されることはなく、感熱接着性のものが採用された場合は、当該接着シートASを加熱する適宜なコイルヒータやヒートパイプ等の加熱手段を設ければよい。
また、このような接着シートASは、例えば、接着剤層だけの単層のもの、基材シートと接着剤層との間に中間層を有するもの、基材シートの上面にカバー層を有する等3層以上のもの、更には、基材シートを接着剤層から剥離することのできる所謂両面接着シートのようなものであってもよく、両面接着シートは、単層又は複層の中間層を有するものや、中間層のない単層又は複層のものであってよい。
また、被着体としては、例えば、食品、樹脂容器、シリコン半導体ウエハや化合物半導体ウエハ等の半導体ウエハ、回路基板、光ディスク等の情報記録基板、ガラス板、鋼板、陶器、木板又は樹脂板等、任意の形態の部材や物品等も対象とすることができる。なお、接着シートASを機能的、用途的な読み方に換え、例えば、情報記載用ラベル、装飾用ラベル、保護シート、ダイシングテープ、ダイアタッチフィルム、ダイボンディングテープ、記録層形成樹脂シート等の任意の形状の任意のシート、フィルム、テープ等を前述のような任意の被着体に貼付することができる。
また、前記実施形態における駆動機器は、回動モータ、直動モータ、リニアモータ、単軸ロボット、多関節ロボット等の電動機器、エアシリンダ、油圧シリンダ、ロッドレスシリンダ及びロータリシリンダ等のアクチュエータ等を採用することができる上、それらを直接的又は間接的に組み合せたものを採用することもできる。
10、10A シート貼付装置
20 押圧手段
21 変形部材
21A 重なり領域押圧部
21B 外郭部
21C 連接部
21D 外縁押え手段
30 支持手段
AD 接着面
AS 接着シート
AW 重なり領域
WF ウエハ(被着体)
WF1 被着面

Claims (4)

  1. 被着体の被着面に接着シートの接着面を対向配置させ、前記被着体及び前記接着シートに相対接近する方向の押圧力を付与することで、前記被着面に前記接着シートを貼付するシート貼付装置であって、
    変形可能な変形部材を有し、前記接着シート及び前記被着体のうち少なくとも一方に当接し、前記被着体及び前記接着シートに押圧力を付与する押圧手段と、
    前記押圧手段を支持する支持手段とを備え、
    前記変形部材は、前記接着シート及び前記被着体が重なった重なり領域を押圧する重なり領域押圧部と、前記支持手段に繋がるとともに、前記押圧力が付与されることによって一部が前記重なり領域押圧部よりも下方に下がるように湾曲変形する外郭部と、前記重なり領域押圧部及び前記外郭部を連接すると共に、前記外郭部の湾曲変形によって生じる力を前記重なり領域押圧部の外縁に伝えることを軽減する連接部とを有することを特徴とするシート貼付装置。
  2. 前記連接部は、前記重なり領域の外形に対応する凹溝で構成されていることを特徴とする請求項1に記載のシート貼付装置。
  3. 前記変形部材は、前記外郭部の変形によって生じる力での前記重なり領域押圧部の外縁の変位を抑制する外縁押え手段を有し、
    前記外縁押え手段は、前記重なり領域の外縁に沿う外縁を備えた部材で構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート貼付装置。
  4. 請求項1からのいずれかに記載のシート貼付装置を用いた接着シートの貼付方法であって、
    前記被着面に前記接着面を対向配置させる配置工程と、
    前記被着体及び前記接着シートに相対接近する方向の押圧力を付与することで、前記被着面に前記接着シートを貼付する押圧工程とを備えていることを特徴とする接着シートの貼付方法。
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